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【ほのぼのとした夏と】ファンタジーライフPart.5【平穏な日常】

1レクス◆L1x45m6BVM:2017/08/09(水)22:50:54 ID:Nn8()
ファンタジーな世界のとある町
様々な種族が暮らす町では、毎日色んな出来事が起きています
喧嘩をしたり、一緒に遊んだり、意見の交換をしあったり
もちろんみんな仲良くなどとはいかないでしょうが、穏やかな日々が流れる休憩所です
あなたも、もし良ければ休んでいきませんか?

《スレッドの説明》
ここはファンタジー日常なりきりです
この世界では科学技術は殆ど発展していません。文明の基準としては十四世紀程度と考えてください。ですが、服装や食べ物などの娯楽面の規制は緩いのであまり気にしなくていいと思います
キャラクターの種族は何でもありですが、ファンタジーの世界観を損なうものであると判断された場合は使用を控えていただく事になるでしょう
キャラクターの設定は雑談スレッドに投下し、参加者が内容を見て問題が無ければ使用が可能となります
また、キャラクターには世界観などとの兼ね合いもあり、あまりに世界観からかけ離れている者、町や周りのキャラに著しい被害を及ぼす者、不自然な者、強過ぎると判断された者は禁止しています
ロールは相手がいて成り立つ遊びです。ルールを守って楽しいロールをしましょう!
次スレは>>950が立ててください!

《参加方法》
①キャラクターを作る
②みんなに見てもらう
③そのキャラクターでロールが出来ます!

《キャラクターテンプレート》
【名前】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【能力】
【持ち物】
【職業】
【背景】

wiki《http://www65.atwiki.jp/fantasylifel/

※前スレ
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1485088568/
641ゴースト◆L1x45m6BVM :2018/03/19(月)20:29:37 ID:rdd()
>>640
グレイス流歌の伝授をゴーストはウンウンと頷きながら聞いていく。すこーし専門的な部分が入ると怪しいが、喉などは基本的に大丈夫だ。
そもそも現実的に考えればどう声を出しているのかすらわからなくなりそうな存在なので。

「そうねぇ……さっきの歌、もう一度聞かせてくれる? できれば一緒に歌ってみたいわ、その方がわかりやすそうだし」

「……かもしれないわね? ……私ってこんなんでしょ? だから人を驚かせるととっても楽しいのよ。……でもねー、それで泣かれると……なんでもないわー」

気まぐれか、ゴーストは途中まで語ってくれた。大方、自分自身を怖がる相手に対して怖いだけではないと教えたい、という意図であることは伝わるだろう。
歌ならば、万人に受けるかもしれないという点から覚えたがるのも理解できるだろう。
そしてゴーストは、その願い叶うなら共に歌い始めるはずだ。まだ少し歌詞に着いていけなかったり、ちょっとリズムが外れることはあるだろう。
しかし、その様子はとても楽しそうだった。
642名無しさん@おーぷん :2018/03/19(月)22:03:49 ID:rVw
>>641
たまに専門用語らしきものがあったりはしたが、初心者でもある程度理解できるだろう。
なぜ声が出るのかといったことに関しては触れなかった。彼は教えるのに夢中になっていたようだ。

「たしかに。習うより慣れというしな。やってみるか。」

そう言って手拍子三回叩いてからさっきの歌を歌い始めようとする。止めない限り彼はそのまま歌う。

「そうかぁ、ハッハッハ…ん?」
「いや…、何を言っているのかい?僕には『私は怖くないよ』と伝えたい事以外さっぱりわからないが。」

その気まぐれに語ったその話の意図はわかった。いや、彼にはその意図しか伝わらなかったのだ。しかし、そこから詮索することはなかったという。
そしてゴーストとともに歌い始めるグレイス。少々のミスも、楽しそうな雰囲気で帳消しにできた気がしたのだった。少なくとも彼はそう思ったそうだ。
643ゴースト◆L1x45m6BVM :2018/03/19(月)22:12:11 ID:rdd()
>>642
「……うー、そうなんだけどそうじゃない……怖いけど怖がってばかりもー……うぅー……!」

グルグルしている考えだが幽霊としての本分と人らしさを感じさせるような感情が混在しているようだ。
恐怖を煽りすぎて相手を必要以上に怯えさせたことがあるためにそのごちゃごちゃしたものは更に目立つようになっている。
が。
手拍子の合図を瞬時に察したようで、その間に輪郭を揺らせるほどウキウキとした様子を見せていた。

「~~~~♪」

ボボ、と掌に現れた赤と青の火の玉を歌に乗せるように振り回す。ゴーストなりのノリ方、というやつだろう。
その声は幽霊とは思えぬほどハッキリと、しかし楽しさを伝わらせるだろう。時々リズムがずれるのはご愛嬌だ。

歌い終わればゴーストは脚もないのに跳ね回って。

「ふ、ふふっ、ふふふ……歌って良いね……!」
644グレイス◆dSJ9kJR.ac :2018/03/19(月)23:12:57 ID:tdP
>>643
「わかったわかった、もうそれ以上はいいから。なっ。」

もう湿気った話はよそうと思った。そう言って止めようとするなり、少し下手な笑顔を見せた。少しでもそのごちゃごちゃした感情をほぐされたらと願うのだが。

「〜〜⁈⁉︎」?
ピーン「〜〜〜♪」

唐突に出てきた火の玉にビックリするも、歌に乗せてやってるとわかったのか、グレイスもまた楽しそうにするのだ。
声については問題なく、むしろ彼が羨むほどだったらしい。
歌い終わり、ゴーストの言葉にグレイスは。

「えぇ、ですから音楽はやめられないのです!」
645ゴースト◆L1x45m6BVM :2018/03/19(月)23:19:00 ID:rdd()
>>644
ぷっ、とその下手という笑顔にゴーストは笑っていた。失礼。ごちゃごちゃしてる時は不意討ちを受けると良いのかもしれない。

「~~~♪」

歌い終われば跳ね回るその姿、グレイスの言葉に火の玉を消せばちょっと考え込むように。

「音楽って楽しいものね、……これなら怖がる子も気に入ってくれるかしら?」

後押しが欲しいのだろう。楽しい歌を授けてくれた云わば師匠であるグレイスに。
その怖がりな相手にどこまで通用するのかはわからないが、もじもじと指同士をつつき合わせるゴーストにグレイスは何を言うか。
646グレイス◆dSJ9kJR.ac :2018/03/20(火)21:03:53 ID:XOm
>>645
笑ったゴーストを見て、疑問に思いつつ、グレイスも釣られて笑ったのだった。残念ながら彼は不意打ちができないのだ。

「何を言う?気に入るさぁあ!この僕、グレイス・ルーズベルトが教えたのだから間違いない!」
「その上君の声は素晴らしい!僕の次にねっっ!」

放ってきたゴーストの言葉に彼は全力の後押しをした。しかしこれを後押しと言えるかは謎だが。
怖がりな相手にどこまで通用するかはグレイスにもわからない。だからこれを言う他ない訳なのだが。
647ゴースト◆L1x45m6BVM :2018/03/20(火)21:16:35 ID:J32()
>>646
「そう? グレイスが言うならそうなのかしら」
「ありがとう、貴方のおかげで少しは仲良くなれるかもしれないわー」

それは十分ゴーストの背中を押していた。つつき合わせていた指を変え、平手同士を打ち合わせて音を鳴らせばまた周囲をくるりと一周。
そしてグレイスの目の前に再び躍り出て感謝の意を述べる、幽霊らしからぬ言動に聞こえるかもしれない。

「私はゴースト、好きに呼んでね、グレイス?」

ずい、と顔を覗き込みそうなほど近付けば袖からはみ出た手を差し出し、握手を求めるように口元を微笑ませた。
――ただし、グレイスが握った瞬間火の玉に変わってその手を包み込むだろう。先程の微笑みはその意図がある。
とはいえ、その火の玉に実体も温度もなく、視覚効果で驚かせる以外のことはできないが。
648グレイス◆dSJ9kJR.ac :2018/03/20(火)22:16:43 ID:jus
>>647
「そうさぁ、そういう事なのだ。」
「僕はやりたい事をやっただけ。礼には及ばない。」

感謝の意を受けつつ彼はそう言った。幽霊らしからぬその言動に違和感を感じなかったそうだ。

「えぇ、そうさせていただきます。ゴーストさ…ぁぁa aA Aあ"あ"あぁああ」

彼は流れるように、握手を求めているであろうその手を握ろうとしたのだが、その時だ。
その手が突然火の玉に変わる。そしてそれは彼の手を包み込んだ。視覚的にだけとはいえ、こうも急にやられてしまっては戸惑うことにもなるだろう。
してゴーストの浮かべた笑みの意味を瞬時に理解した。とはいえ今は燃えている手をどうにかしようと彼は手を尽くすが。
649ゴースト◆L1x45m6BVM :2018/03/20(火)22:23:41 ID:J32()
>>648
「アッハハハ、ははは! やーい引っ掛かった引っ掛かったー♪」
「あー、やっぱり貴方も面白いわグレイス、たまに驚かしに来るわねー♪」

そのリアクション、やはりゴーストの琴線に触れたのかゴーストは愉快そうに大笑い。
まるで腹を抱えてるような震えを輪郭に現せば、火の手はちゃっかり人の手に戻っていた。
もちろん、グレイスを包んでいた火はその時に消え失せる。元々ゴーストの火の玉はそういうものなのである。

「あ、でも歌教えてくれて嬉しいのは本当よー? じゃあね、グレイスー」

引き止められることがなければ、散々好き勝手したのにも関わらず謝りもしないでふわりと屋根に昇っていくだろう。
昇天ではない。
650グレイス◆dSJ9kJR.ac :2018/03/21(水)11:08:29 ID:U4N
「…これはやりすぎじゃないのかい?」
「いや…そういうのはやめていただきたい…」

火が消えたことを確認した後にそう言った。腹を抱えて笑っているのに対し、グレイスは頭を抱えてこの先の自分につきまとうであろう災難に憂いていた。

「…!では、またどこかでお会いしましょう。ゴーストさん。」

ゴーストの一言で今日あったことが頭に浮かんだ。
いたずらに引っ掛けられたり、大笑いされたが、何よりも教えることができて嬉しかったそうな。彼は叶うならもう一度あのひと時を。と願ったそうだ。
651波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/23(水)19:47:26 ID:uW3
朝は深い霧に包まれる港街「コスタ・ノエ」
その街の海の浜辺に刀が一振り打ち上げられていた。
その刀の近くに青年のような幽霊がいた。

「あれ…わし、死んだのか?」
「で、ここはどこじゃ。おーい誰かおらんかぁ。」

今は朝日がまだ昇らない丑三つ時。誰がいるのだろう。
652カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/23(水)20:08:05 ID:3k0
>>651
「おんやぁ? ……これはまた珍しいモンが来てるもんだねぇ」

衣擦れの音を鳴らし、刀と青年の霊に近付いてくる紫色の光を目の位置に二つ携えた人物。
全身を包帯のようなボロ布で覆い隠し、肌を一切見せないその姿は浮浪ものにも重傷者にも、はたまたそれ以外のナニカとも取れるだろう。

「お前さん、記憶はあるかい? あたしにゃ無いけどねぇ、ケケケケ」

軽い調子で歯を鳴らすような笑いで青年の霊に話し掛けた。その際、刀も持ち上げていて。
653波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/23(水)21:32:27 ID:1J1
「ん?なんじゃ、おまんは(お前は)?」

明らかに怪しい格好をしたその人物に不信感を持たず、近づいてくるなりあぐらをかいて待っていた。
戸惑う様子を見せないあたり、慣れているようだ。

「記憶ぅ?んん〜…わしが死んだこと〜しかないのぉ、なんか吹っ飛んじまったぜよ!ハッハッハ。」
「なんじゃ?それ気になるんか?」

問いかけてくるなり、答えはこう、覚えてないものの、彼は気にしていないそうな。
刀は持ち上げられた際、青年は地面にあぐらをかいていたのが若干浮いている。しかし本人は気付かず聞いている。
654カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/23(水)21:41:01 ID:3k0
>>653
「まァ気になるだろう? お前さんの近くにあるんだ、お前さんと何か関わりがあるかもしれないじゃないか」

だろう? と更に強めて言う人物。刀の刃をなぞり、質を見ているかのような様子で時折空に翳してみたりもする。
と、その途中で紫色の光が青年の変化を捉えた。ここまで浮かせれば流石に気付くというもの。

「お前さん名前くらいは覚えてるかい? 死人に口なしなんて嘘っぱちだってとことん思えてくるねぇ、ケケケ」

そう言うとその刀を……ブンブンと振り始めた。動きは完全に素人だがそれゆえに容赦も何もない、小枝を見つけた子供のような振り回し。
さて、それをされた刀と青年の繋がりはどんなものだろうか?
655波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/25(金)18:47:44 ID:5PU
>>654
「そうなが?ん〜まぁそうじゃろうのう。生前のわしの遺品かもしれないしのぅ。」
「〜〜…んヒヒヒ。ちょっ、誰じゃ!わしをくすぐるんは!?」
「おぉ、綺麗な月じゃ。…なんでわし寝そべっちゅうけ?」」

カボ・ビアンコが刀をいじっているその横で、彼は何故か様々な反応を見せていた。それもなぞったり、空にかざしたりした瞬間ほぼ同時に。
ちなみに刀についてだが、質は悪くないものの、刀にあるべき「刃」がないただの切れない刀だ。

「名前ぇ?ん〜〜「波斬」?まぁそう呼んでくれ。」
「そう言うお前はぁぁ…ぁぁあああああ"あ"なんじゃああぁぁぁあ"あ"」

それは名前なのかどうか言い様もないものだったが、無いよりはいいだろう。
刀が振り回される。それと同時に彼も振り回される(物理的に)
その容赦無い素人の太刀筋は彼の目を回すのには十分すぎるほどだった。
ここまでくるともう彼と刀には生前に何かしらの関わりがあるに違いないと断定できるだろう。
656カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/25(金)19:47:18 ID:6jS
>>655
「遺品ねぇ、まあ残ってるだけ良いもんさね。……残ってて良かった、のが正しいかもしれんがね」

刃がないためか、本来あるべきところをなぞっても身を包む布が切れることはない。それになんとなく寂しさを覚えながらも。

「波斬だね? お前さんの魂はこいつに繋げられちまってるみたいだねぇ、今のお前さんがその証拠さ」
「遺品は遺品でも相当なもんになっちまってるねぇ、ほれ、自分でこっちまで動けるかい?」

ざく、と浜辺に刀身を突き刺すという、見る人が見れば抗議が飛んできそうなことをすると五歩ほど下がって手招きした。
振り回したことなど忘れたかのようだ、この人物。
657波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/27(日)13:44:38 ID:iVw
>>656
「そうじゃろうな、無かったら寂しいもんぜよ。」
「ん?そういや『鞘』はどこか?」

そう言い、腕を組んで空を見上げた。相手の言葉をしみじみと感じながら。そして今になって気づいた。肝心の『鞘』が無いことに。

「そうなが?たしかにそう言われたらそう思えるぜよ。」
「おぉいぃ…、・・・。」

散々振り回してくれた挙句に挙句に、それか?!と言いたげな反応だったが、やることは少し歩くだけ。
それくらいで怒っては人としてどうか?そう思った彼は歩いた、その人物の前まで。
658カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/27(日)19:39:51 ID:4sK
>>657
「鞘ぁ? そんなもん見当たらないけどねぇ」

キョロキョロと頭部を動かして……一度360度回して浜辺を見る。打ち上げられたなら視界に入っていても良さそうだが。

「ふむ、このくらいの距離なら活動できるみたいだねぇ」
「限界とかはわかりそうかい? 波斬や」

ペロン、と振り回した時に緩んだのかちょっと剥がれた布の中から手首の骨が見えていることにこの人物は気付いてなかった。

「振り回したくらいじゃ問題はないみたいだねぇ」

それでいてこの認識だ。悪気がないとも、悪びれてないともとれることだろう。
659波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/28(月)19:40:46 ID:Mw1
>>658
「無い?こりゃめったのう。(まいったのう)ん〜」

彼も浜辺を見回すが、見当たらない。というより視界に入らないと言った方が正しいか、その『鞘』は、彼の背後にぴったりと引っ付いていた。
こればかりは見つけてもらう他無いのだが。

「おう、全然動けるぜよ!限界なんぞあってたまるか!」

と言い彼は、走り出した。ただただ走った。
しかし、カボ・ビアンコの位置を少し過ぎた辺りでもがきだした。まるで何かに引っ張られているように。
そして先ほどの勢いは消沈していった。

「どこかじゃ!大有りじゃぁぁあ!」

振り回したことに対してのツッコミだ。その悪気の無さは分からなかったようだ。
660カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/28(月)19:54:48 ID:vzc
>>659
「まあ仕方ないさね、刀だけでも残ってたことを運が良いと思うべきだね」

この時点ではまだ鞘は見えていない。あくまでこの時点では。

「威勢が良いねぇ、…………最初だけだったみたいだけど」

走っていく波斬の背を見ていくと、おっ、と鞘を視界に入れることに成功した。通り過ぎれば見えるのは当然か。
波斬の気合いに拍手を贈ろうかと思った人物は消沈していく様子もバッチリ見ていた。

「お前さんが元気なのがその証拠じゃないかねぇ? あと鞘の方だけどお前さんの後ろにあるさね、背中って言えばわかるかい?」

チョイチョイ、とその人物は背中を探る仕草をしながら波斬に伝える。問題はこの人物の肘らしき部分が露見して骨が見えてること。
661波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/28(月)20:42:56 ID:qB6
>>660
「ん〜少し残念じゃが、仕方ないのう。」

彼はもう諦めた。この時は。

「…一言余計じゃ…。」

ゼェハァと息を荒らしながらそう言った。
そして疲れ切ったのかバッタリと倒れた。

「ん?おぉぉあぁぁったぁぁぁ!」
「…(気のせいか?)おまんその肘?はどうした?」

言われて背中に手を当てると何やら硬いものがある。そしてそれを握り、目の前まで持っていくと、それはもう見慣れた形・質感、鞘があった。彼は声をあげて喜んだ。
さすがに露呈して見えていたら聞かずにはいられなかった。さてどう返ってくるだろう。
662カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/28(月)20:54:53 ID:vzc
>>661
「余計と思ううちが人ってことさね」

ケタケタと歯を鳴らすように笑う人物。紫色の光は楽しげに揺らいでいた。

「大事なものだったのかい? 見つかって良かったねぇ」

喜ぶ様子を見て妬むほど悪魔的な趣味もないらしい人物はうんうんと頷いていた。

「あん?」と言って肘を見ると「あっちゃー」とばかりに額だろう部分を手でぺちりと叩いていた。……コーンという音がしたが。

「知りたいかい? なら教えてあげようかねぇ……あたしゃこういうもんだよ」

べりべりと頭部を包み隠していた布を剥ぎ取り――ガイコツの面を波斬にハッキリ見せた。眼窩の部分に紫色の光が佇んでおり、これが目の代わりではあるようだ。

「どうだい?」とばかりにカタカタと揺れる顎は反応を待つことを示していた。
663波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/28(月)21:59:43 ID:RPn
「…はいはいそうかいそうかい。」
「おぉう、良かったぜよ!」

相手が楽しんでいるならこのくらいはもう海の水に流しておこうと彼は思った。
鞘が見つかったことに関しては舞い上がるほど喜んだ。そしてついに刀を鞘に納めたのだ。

「ん?へ…?おぉぉうぉわあああああああ!!」
「あーびっくらこいた。わしもお化けなのにのう。」

ついに露わになったその正体に彼は飛び退くほど驚いた。態勢を整えて言った。
664カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/28(月)22:05:23 ID:vzc
>>663
「さっきはああ言ったけどやはり刀も剣も鞘に納まってないと格好がつかないねぇ」

ケタケタ笑いは止むことなく。とても楽しげ。

「ケーケケケ! まったく最近のは驚きっぷりが大げさで助かるねぇ! 子供のがまだ耐えてくれるよ!」
「あたしゃもよくわからないからねぇ、まあ世の中楽しめてれば細かいことなんか気にならんさね」

ほれこの通り、と鎖骨やら大腿骨やら見せびらかしていく所謂スケルトンの存在は長生きしているかのように語っていた。
お化けでも怖がる相手は珍しくないからこのような行動を取っているとも言えるだろう。

「あたしゃ一応カボ・ビアンコって名乗ってるのさ、覚える気がないならまあ適当に呼んでくれて構わないさね」

ところどころの骨を見せるスケルトンは筋肉もなにもないのに動いていた。魔力で動いてるのかどうかもわかりにくいご様子であった。
665波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/29(火)18:32:13 ID:7bx
>>664
「刃がないのがちと残念じゃが、刀はやっぱりこうでなくてはのう。」

こちらも楽しそうに笑っていた。彼でなくても、刀というのは刃と鞘が揃って初めてそう言えるもの、彼はその揃ったことに喜びを感じていた。

「ほんならわしぁ子供以下ってかぁ?!ハハッ!」
「おうおう、わしもそうじゃ。気にしだしたらキリないぜよ。」

「へ〜、ほ〜」と適度に相槌をうちながら、まじまじと見る。それはまるで骨格模型でも見ているような感覚に近い。(その模型は動いているが)
先ほどとは打って変わり、怖がる様子はない。

「んじゃよろしくのう、カボさんよぅ!…ん〜、どくろと呼んだ方が良かか?」

割と気さくな彼は、もう適当な呼び方をしている。それもあだ名まで考えて。

「見れば見る程不思議よのう、なんか吸i込まR eるような感じ…じゃぁ・ぁあ?」

再び引き抜き刀身を見ていた時だった。誰が見てもただの刃の無い刀なのに、彼にはどうも違う感じがあったようで。ジッと見つめてた次の瞬間、彼が突然刀身に吸い込まれ消えた。この突然の事態、スケルトンはどうするのだろう。
666カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/29(火)20:32:47 ID:oZ4
>>665
真剣であってこそ刀、というの環境からかこのガイコツにはあまりよくわからなかった。

「子供をなめちゃいけないってことさね、あたしゃに捕まったのがマシだと思えるかもしれないよ? 意外と強かだからねぇ」

ケッケッケ、と笑って顎が揺れると歯がカタカタと鳴り響く。わざとなのか自然とそうなるのかは不明だ。
怖がらなくなった相手を見てちょっと残念そうにしながら子供に対する忠告を。綺麗な枝を見つけた時のように振り回されかねないと。

「ケケケ、好きなように呼んだらいいさ、こっちじゃスケルトンやガイコツって呼ばれちまうしねぇ。どくろでも構いやしないさ」

そもそも名乗れる機会が少ないので個人の呼び方にはあまり執着してない様子。それに対して返していると……刀身に吸われた波斬を見て顎が外れると思うほど口を開けた。

「……せーの」

柄を握って拾い上げた。そしてガイコツは、とりあえず振り回せば出てくるだろ理論で素振りを開始した。
素人にすら劣るもので、十回も振らぬうちに腕の骨ごとすっぽ抜けさせて刀は砂浜に突き刺さることになるだろう。
667波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/05/29(火)21:27:31 ID:BLL
>>666
「そうなが?ここの子供らはそないなもんけ?」

怖がらなくなったとはいえさすがにその笑い方は少し慣れないような、そんな反応をした。
その忠告はしかと胸に刻んだ。先ほどのスケルトンに振り回されたおかげで危険性は十分に理解している。

「じゃあカボさんにするきに。」

ちゃんとした名前で呼ばれる機会の少なさにせめてものと思ったのか、彼はそう呼ぶことにした。

「…なんじゃ…何が起きたんか…?」

砂浜に突き刺さったのちに、刀から声が出た。
刀に吸い込まれたものの意識はあるようだ。そして自分の現状を把握して。しばらくの間絶句した。
668カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/05/29(火)21:36:12 ID:oZ4
>>667
「人が宿る刀だよ? 子供心躍るような代物だとあたしゃ思うけどねぇ」
「まあ大人に破壊されないように気を付けるさね」

つまり、子供に振り回されないようにしつつ大人にも理解を得ろと中々難しい注文をつける。
とはいえこのガイコツも似たような存在。驚かせて楽しむという実害こそ微小だがそれでもキツい。

「はいよ、波斬」と名を呼ばれてケタケタと笑った。……表情無いので動きで見るしかないが。

「あたしゃから見たら刀身を見ていたお前さんが吸い込まれた、としか言えないねぇ、そこが寝床なんじゃないかい?」

ざっざっ、と近付いて外れた腕の骨を拾い上げながら波斬に向かって見たままのことを伝えた。
刀の中を寝床として見るのはガイコツ故の余裕というものだろう。
669波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/02(土)11:58:13 ID:Zhj
>>668
「わしそんなに価値あるんか?随分とおっこう(大げさ)なこと言うのう。」
「怖っ!子供より怖っ!ちゃがまる(壊れる)んは勘弁だぜよ。」

それを聞いた波斬は今になってこの世界で暮らすことの難しさを知る。そしてこの世界で過ごしているスケルトンの凄さをひしひしと感じていた。
笑っているのか違うのか、さっぱりわからないので波斬も笑うしかなかった。

「なんじゃそら。わしがこの刀に取り憑いたみたいな?…信じたかねぇがいわゆる『付喪神』ちゅうやつか?」

飲み込みきれないところもあるが今はこれを信じる他なかった。そして自分が今、何者なのかを自分なりに仮定してみた。これに対するスケルトンの回答は。
670カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/02(土)20:26:54 ID:SE2
>>669
「ケケケ、大人はいつも心配性さね、怖がらせないように気を付けなきゃ本当に粉々にされちまうよ?」

ポッキリ折られただけでもどうなるかもわからない。少なくともスケルトンは折られても核さえ無事ならいつか再生するが。
刀の彼はそもそも打ち直しができるかどうかも不明だし、折られた際に霊の入れ所が存在するのかもわからない。
なので子供だけでも怖がらせぬようにすればなんとかなるだろうと。それならまだ珍品として扱ってくれるはずと。

「そのツクモガミってのが何かはわからないけど、まあそんな感じだと思うさね。よくある話さ、生前に愛用していた道具に持ち主が宿るなんて話はね」

ツクモガミという単語に聞き慣れていないようだが波斬の様子から大方の情報はわかったらしく、ガイコツの言い分はこんなところ。
しかしこれが本当ならば波斬は生前にこの刀を愛用していたことになるが。

「で、お前さんここからは出てこれそうかい?」

カンカン、と刀の刃を骨の手の甲で軽く叩いて呼び掛けた。
671波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/06(水)22:03:22 ID:7OJ
>>670
「ん〜あーそうじゃなぁ。子供らが大事じゃからのう。そうならんよう気ぃつけるきに。」

忠告を受け、改めて気を引き締めた波斬。そうでもしないと、下手をすれば折られたままであの世行きもあり得るかもしれないからだ。

「そうなが?ん〜…わしこんな刃がないへんちくりんな刀使うたんけ?おかしな奴じゃのう。」

『生前に愛用していた道具』それを聞いてこう思った波斬。実際ガイコツの言い分は間違ってない。その証拠に先程は刀との強すぎる繋がりがあった。もし本当にガイコツの言った通りなら、この刀は彼が愛用していたことになる。

「ちょっと待っとくれ、ん〜!」グラグラグラグラ(刀が揺れる)
「…出れん…。ハッハッハこりゃ困ったのう。」

刀からの脱出を試みてみたものの、出られず。
さてどうするのやら。
672カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/06(水)22:32:34 ID:JzE
>>671
そうしなそうしな、と何か心当たりでもあったかなような実感めいた口調で気を引き締めた相手に目の揺らぎだけで笑った。

「あたしゃ刃のあるなしよりお前さんのしゃべり方のがへんちくりんに思えるけどねぇ、少なくともここの奴等じゃ無いんだろう?」

刃引きした得物を使うものが居ないわけではない。というより元々危険なことも起こりにくい街中では防犯程度の得物でも十分だろう。
そんな持論をスケルトンを述べた。

「……あたしゃもどう言えばわかんないけど、こりゃ大変だねぇ」

出てこない様子を見てスケルトンは海に向かって刀を振りかぶった。そして波が一度引いたのを見ると――。

「とりあえず……こうしてみるかね! ――――どうだい?」

投げやがった。波が浜を打つタイミングに合わせることで流れていかないようにはしたようだがそれにしたって心臓に悪い。
さて戻ってきた波斬の思いやいかに
673波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/07(木)21:12:52 ID:mTm
>>672
「わしの喋り方が?ん〜…あ〜少し思い出した。わしは日出づる国の!…すまん忘れた。じゃがここの国のもんじゃないぜよ。」

言葉を指摘された波斬は僅かながらも、自身の記憶を取り戻した。雀の涙ほどのものだったが、これをきっかけに徐々に他の記憶も思い出していくだろう。
述べられた持論には納得した波斬。

「あー大変じゃ♪そら大変じゃ♪あそれ大変じゃ♪」

出られない状態になった波斬はもう狂ったように踊りだした。口だけだが。
この状況に陥っていたその時、

「えっ____…『どうだい?』じゃなぁぁい!!」

当然キレた。(刃はないが)流れてはいかなかったものの、こういったゾッとするようなものは彼でなくても嫌である。
そして来たる結果は『出られなかった』ようだ。

「しゃーない!もうこのままでいいぜよ!」

出られないと割り切ったのか、波斬は腹くくって決意した。
674カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)21:42:41 ID:sek
>>673
「なるほどねぇ、違う大陸の出身なら納得だよ。たまに見かけるからね、奇妙なしゃべり方の人は」

特に近くの港町なら、と見える港町を骨の指で指してスケルトンはカタカタ笑った。この口ぶり的には会うことは珍しくないのだろう。

「いきなり大変じゃ大変じゃと狂い出したお前さんにはちょうどいい冷や水になったろう?」
「頭と身は冷えても戻りそうにないねこりゃ。いっそ日照りの岩場にでも置いておいてやろうかい?」

悪びれもしないとはまさにこのこと。紫色の光の目は笑みに揺らめいており実に楽しそうだ。
しかも剣の鍛え方でもやってるつもりか、まさにこの時期からは地獄の熱を持つだろう場所に放置するなどという宣告を放つ。人の心とは。

「それにしても不思議だねぇ、お前さんが流れ着いてた時には出てたってことは何かきっかけがあるとは思うんだけどねぇ」

コツ、コツ、と骨の指で同じく骨の腕を叩きながらスケルトンは一応考えてたらしいことを口に出した。
この辺は波斬が思い出さなければ厳しいところでもあるだろうか。まあ、寝て起きたら出られました、という結末もありえるが。
675波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/07(木)22:46:19 ID:Su5
>>674
「いやおるんかい、わし以外にも。」

指された方向を見ながらそう言った。
波斬は自分の希少価値が下がったように思ったが、彼自身の価値は喋り方云々ではない気がするが。

「これを冷や水言うんかおまんはぁ。」
「凍えるとこじゃったぞ。もうええわぁ!」

楽しそうにしているスケルトンに対し、色々な意味で振り回されている彼。閉じ込められたことを機にいじり倒しているようにしか思えず、笑みを浮かべるその顔に少々腹が立ったようだ。

「…そうじゃなぁ、それがあればのう。」

さすがになんのきっかけもなしに思い出すことは無理があったみたいだ。多少考えてみたものの、思い出すことはとうとうなかったそうな。
こればかりはもう何かしらの措置があることを願う他ない。
676カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)22:55:32 ID:sek
>>675
「ああ、お前さんみたいなしゃべり方は見かけてないねぇ。ただ不思議なしゃべり方にも色々あるってことさね」

あくまで全体的に考えた場合の話であり、細かく分類すれば波斬も十分珍しいはずである。

「冷えているだろう? なーに安心していいよ、少なくとも捨てるつもりなら初めから拾わないさね」

カタカタ笑うスケルトンだが、少なくとも見捨てる気はないようだ。
だからこそタチが悪いとも言えるがこれも彼なりの気遣いなのかもしれない……? やられる方はたまったものではないだろうが。

「お前さん、目覚めた時は最初から刀から出てこれてたのかい? もしかしたら時の縛りもあるのかもしれないね」

考えられるのは海の中で何かあったか、もしくはそもそも出られるタイミングが限られてるという可能性だ。
スケルトンはそれを提示しつつ、岩場へと移動を始めていた。……さっきの発言からすると不安を煽るかもしれないが。
677波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/09(土)19:26:47 ID:JAq
>>676
「そうかいそうかい」と適度に流しながら話を聞いた。というよりそう言う話はもう興味をなくしていた。

「…そう言うもんかのう…、わしを投げ飛ばすあたり悪意あるんに見えんが?」

散々に弄り倒された彼は疑念の目を向けた。タチの悪いいたずらをされたせいか、ただただ睨んだ。

「時の縛りぃ?何を言っちゅうんかおまん。わし目ぇ覚めたばっかぜよ。そん時は出れとったがのう。」

理解しきれなかったが、とりあえず今分かる事を彼は述べた。少なくとも初めて会ったときはまだ目覚めたばかりである事、その時は出ていた事、それふたつである。
しかし圧倒的に足りない。ここから分かる事はあるのだろうか。
678カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)19:41:17 ID:0ir
>>677
「悪意だなんて失礼だねぇ、そんなに悪意が欲しいならこのまま波打ち際に突き刺して錆びるまで待っててやるよ?」

刀の中から来る視線を睨み返すように目に位置する紫色の光を細めながらわりと洒落にならぬことを口走る。
まあスケルトンからすれば悪意は本当になかったのだろうが、それを疑われたのが気に入らなかったのだろう。

「時の制限なんて珍しい話じゃないだろう? 魔道具なんかも魔力を貯めてて半日持つものあれば少ししか持たないのもあるしねえ」
「まあ、たまたま目覚めてたタイミングではなにかが満たされてたのかもしれないね、お前さん」

そうして砂浜に骨の足跡を付けながら岩場に辿り着くと、刀身で軽ーく岩場を叩き始めた。まるで中に入った波斬出てこいとばかりに。
さてスケルトンの見解はこんなところ。波斬がどういう存在なのかに興味はあるが、本人がわからなければどうしようもないこともある。
679波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/09(土)21:26:10 ID:Ayp
>>678
「おぉう…悪かったわしが悪かった。じゃからその洒落にならんことやめてくれぃ。」

さすがに仮にとはいえ、今の自分の身体に支障を来たすような事態は避けたい。そう思った波斬はすぐに謝った。そうでもしなければ今頃は本当に錆びて朽ち果てるまで放置されていただろう。
ちなみにこの時鞘は、体?に巻いてあるハチマキを器用に使い土下座の形を模してガイコツに向けていた。

「要はあれか?その魔力っちゅうもんを貯めんと、わし出られんっちゅうことか?で、長くは持たんっちゅうことか?」
「ん〜さぁのう。」

お相手の見解を自分なりに解釈し、仮説を立ててみる。そして来たる回答がこれ。ガイコツの返しはどう来るか。
さて、自分の身体が叩きつけられ始めた頃、彼は軽く「痛っ」と言うだけで出てくる気配は無し。刺激を与えても特に変化は見られないことはもう察せられるだろう。
680カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)21:57:15 ID:0ir
>>679
「ケケケケ、冗談冗談、錆び朽ちてちゃあもったいないからねぇ」

面白い形だねえ? と土下座の型を取るハチマキを手に乗せながらスケルトンは冗談とした。
その理由がいささか問題ありそうなものではあるが。完全に物扱いしてるようにも見える。


「お前さんが魔道具とほぼ同じって言うならそうだろうねぇ、問題はどう貯めるかだけど」
「まあひとまず今悩んでても解決どころが見えないねぇ、お前さん魔力を集めるのはそれでもできそうかい?」

試さないよりは試してみようということなのかリスクも考えずにスケルトンはそう聞いた。
叩きつけておいてなんという態度だ、となってもおかしくないが当のスケルトンはスケルトンなりに加減していたようで「平気だろう?」と言いたげだったという。
681波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/12(火)20:36:53 ID:LT0
>>680
「…むぅん。」

頬を膨らませながら話を聞きつつ、刀身を鞘に納めた。もちろんハチマキもまた体に巻いた。(その頬はないが)
彼にとってその度が過ぎた言葉は、冗談とは思えなかったようで。

「ん〜よう分からんが、とりあえずやってみるきに。ちょっと待っとくれ。」

物は試し、そう捉えた彼は早速取り掛かり始めようと思ったものの、何をすれば良いか全くわからず。まるで砂浜に突き立てた棒のようになっていた。
勢いで言ってみるもすぐ立ち止まる。そんな彼をスケルトンはどう思ってるのだろう。
682カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)20:52:20 ID:xXo
>>681
ケタケタと顎を開閉し、歯を打ち鳴らして笑う姿は愉悦の色が見てとれる。

「はいはい、そんじゃ暇でも潰すとするさね」

ちょっと待て、という言葉を今までからは少し意外に見えるかもしれないがあっさり聞き入れた様子のスケルトン。
が、そこで止まるほどスケルトンはお人好しでもない。刀から見ると刀身の峰側に胡座を掻いて座り込むとあろうことか砂を盛り始めた。

そして波斬がソレに気付いたならすぐに、そうでなければ刃の三分の一は砂の山に埋もれた頃に。

「気分はどうだい? もし貯めるのが難しいそうならこんな風に何かから得るって手もあるさね」

いけしゃあしゃあと。
683波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/12(火)21:44:24 ID:xjz
>>682
そんなスケルトンに対し、彼は少々憤り気味だが、どう顔色を伺っても、事実ただの刀にしか見えない。

「おっおう待っとってくれぃ!」「・・・。」

この一言を発してからその数分間、彼は硬直した。そして案の定その数分間、自分の身体の三分の一が砂に埋もれたことに気づくことはなかった。

「…おまん何しちゅうんか…。」
「ん?それ、周りから貰うっちゅうんか?」

スケルトンがそう誘導したのか、はたまた彼が勝手にそう捉えたのか。何しろヒントに近いものは得た気がするわけだが。
684カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)21:57:01 ID:xXo
>>683
「確かに待つとは言ったがなにもしないとは言ってないだろう?」

これぞ屁理屈。まあスケルトンのここまでの様子から見るに暇潰しの時点でろくなものでもないと考えられただろうが。
さしずめ砂浜に出現した聖剣……いや妖刀になった波斬を見て間抜けぇ、と笑った。

「そうさね。まあ砂から得られるかは別の話だけどねぇ」
「あたしゃも普段は捨てられてる骨でも食べて身体作ってるのさ、多分ね」

自分の身体のことなのに凄く雑な説明だが、多分スケルトン本人も理解しきってないのだろう。
さて、砂から得られない場合波斬がどこから魔力を貰うつもりなのか気になるところと紫色の光を細めて返答を待った。
――砂かけながら。
685波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/15(金)18:16:52 ID:dnp
>>684
「いや、たしかにそうじゃが…。」

屁理屈、だが間違ってはいない。そんなこんなで波斬は反論できなかった。というよりしようがなかった。
だから笑われても、こればかりは仕方がないと思う他なかった。

「たしかに、この砂からは貰うた感じせんしのう。」
「じゃぁわしは…鉄?鉄食ったらええんか?って!そもそもわし口ないぜよ。」

そのあまりに雑な説明のせいか、ずいぶんズレた考えを言った。がすぐに自分の身体に口がないことに気づき、訂正した。
砂をかけられながらまた考え直す中、彼はあることに気づいた。

「…そういや魔力っちゅうもんはどこにあるんか?山?海?そこら中に?それとも人が持っちゅうん?」

魔力の発生源についてである。魔力について触れることが初めてゆえか、ビギナーズラックというか、割と早くにそれに目をつけた。さてスケルトンはこの返しをどう思うのだろう。
686カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/15(金)19:23:14 ID:Cfg
>>685
「なんだい、張り合いないねえ」

素直に納得されてもこの態度、面倒くさいスケルトンである。

「職人に鉄で打って貰えばいいんじゃないかい?」
「ん? 魔力かい? そりゃ色んなところにあるさね、人も持ってるさ」

魔力というのは非常に多種多様な発生源がある。有名どころでは魔石などだろうか。無論人からも流れているもの。
生物の中には他の生物から流れる魔力を頼りに餌を探す種類も居たりするので逆に魔力が完全に無い相手の方が珍しくもあるか。

「それで? 人も持ってるとしてお前さん名案でと浮かんだのかい?」

スケルトンはかけて盛り付けた砂を一人でごっそり削り取りながらそう返した。
687波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/19(火)20:13:25 ID:XWo
>>686
「人間時には引いた方が良か。(まあ今人間じゃなかが)」

つまらなさそうにするスケルトンに向けてこう言った。

「あーそっかその手があったのう…ってそんなんで良えんかなぁ!?おぉい!?」
「そうか人も持っちゅうんか。ふむふむ…。」

溢れんばかりにそこら中にあり、人も例外ではないと知った波斬は少しばかり考えた。そして、

「ふっふっふ。そりゃあ浮かび上がったぜよ。おまんの助言があってだからのう。」

砂を崩されながら、その名案を提示した。それは、

「人が持っちゅうんなら、人から分けて貰うんじゃ。もちろんただで貰う訳じゃ無か。貰うその代わりにわしが人様の『武器』になる!これじゃぁ!これ以外にあるまい!」

ということである。スケルトンはこの案をどう受け止めるのだろうか。
688カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)20:56:14 ID:tRH
>>687
「人間? どこに居るんだい?」

わざとらしくキョロキョロしてツッコミが入っても入らなくてもカタカタ笑うことだろう。

「そりゃそうさ、魔力の量に多い少ないあってもまったく無いってのは極稀さね、あたしゃでもそこまで見たことないさ」

考える波斬に助け船を出すかのように語れば砂を崩し続けて一人棒遊び。端から見たらかなり危ない光景だ。
そして波斬が導き出した案にはほう、と声を出す。

「そうかいそうかい、それら中々の名案だとあたしゃ思うよ。足りないものは他から助けてもらうのは悪いことじゃないさ、見返りもあるしねぇ」

と、まずは肯定的な返事。確かに波斬が魔力をもらう代わりに所持者は波斬を武器にできるとなれば契約としてはいいはず。

「だがねぇ、相手が武器を使わない場合はどうする気だい? それに既に持ってるやつも少なくないさね」
「だからね、あたしゃはまずはなんでもいいから使ってくれ、って思うのがいいさね」 

と、やや荒事のあるコスタ・ノエではともかく、ロアールでは武器一辺倒では難しいだろうとアドバイス。その頃、砂はすっかりなくなっていた。 
689波斬◆dSJ9kJR.ac :2018/06/21(木)19:18:37 ID:ElJ
>>688
「いやその人間ってのはおまんの考えちゅう人間じゃのうて、人間としてという意味の人間で…」

スケルトンに向けて詳細を話していたが、あまりにわざとらしかったからか、すぐに気づき、話しをやめた。ツッコミを入れただけまだマシか。
カタカタ笑うその様は少し不気味に思えたそうな。

スケルトンの語りにはしっかりと耳を傾けてた。今この場では色んな意味で自分が一番劣っているのは周知の事実。この状況に置かれた場合はまず地元民に強引にでも聞く。波斬が生前の頃よくやっていた方法だ。記憶が無くともやることは同じなのだが。

「うんむ!そうじゃろう!」

肯定的な返事に彼はとても喜ばしい様子。そして、

「あーすまん、そいつぁ頭に入ってなかったぜよ。」
「そうじゃなぁ。恩にきる!カボさん!」

盲点を突かれ、出来の悪さを少しばかり悔やむものの、素直に受け入れ、悔い改めて前を向いた。そしてもらったアドバイスはしっかり胸に刻んだ。
周りの砂が無くなる頃、夜明けの日が少しずつ顔を出してきた。もうすぐ波斬の新しい生活が始まる。
690カボ・ビアンコ◆L1x45m6BVM :2018/06/21(木)20:08:44 ID:rkv
>>689
カタカタとツッコミを入れられて笑う様は見ようによっては愉快そうに見えたかもしれない。

スケルトンも随分と眠っていたからか、ここ最近の事情は知らなかった。それでもスケルトンなりに他人を驚かせて面白がったり、時には彼に負けない変人を相手にして色々見て回る。
記憶では奇妙な関係を書いた本を持つ者達や、はたまた恐れ知らずの店長にやたらと怖がりな少女達。
特異なものでは喰われそうな相手や一切恐れもしなかった少女が珍しいところか。

まあ、人には色々居るもんだと知れたから良いものと語る最中に思いながら。

「いいってことさね、しっかりやるんだよ……これはあたしゃが面白く過ごせた礼さね」

スゥ、と骨の手を柄を掴めば……可能であるならばスケルトンが持つ魔力が少し波斬に流れる感覚が襲い掛かるかもしれない。

「あぁそうさね、もしあたしゃのことを喋る気なら別に止めはしないけどね」
「あたしゃがこの姿だってことは決して口外するんじゃないよ? したらお前さんが次の日錆びてても文句は言わせないからねぇ?」

魔力を流せるならば流しながら、スケルトンは笑いながらも紫色の光を恐ろしいまでに向けながら波斬の新生活に釘を刺していた。
そして手を離せば。

「ところでここからどう動く気だい? 一人でも向こうまで行けるかい?」

浜辺の近くに見える光を浴びる街並みを指しながら陽光を鬱陶しげに手で遮っていた。

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【ほのぼのとした夏と】ファンタジーライフPart.5【平穏な日常】
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