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ここだけホビーバトル大会 その1

1o7SK7L7zxJvm:2017/09/01(金)21:17:47 ID:ZyY()
時は現代より少しだけ近未来、世界を熱狂させるホビーバトルの世界大会が今年も開催されようとしていました。
そしてあなたは大会が開催されるこの地へと訪れました。かけがえのないパートナーと共に、この大会で優勝する為に。
それは栄光の為に、賞金の為に、約束の為に、夢の為に……理由はそれぞれでしょうが、立ち塞がるのは数多くのライバル達。
この大会が終わった時、誰が勝利の栄光を手にするのか……それはまだ、誰にもわかりません。


・大会について
World Hobby Battle Tournament……略して WHBT。一年に一度、数ヶ月に渡って開催されるホビーバトルの祭典です。
巨大な会場内では幾つものドームで連日競技が催され、それ以外にも数々の催し物や大会参加者向けの宿泊施設も存在しています。
ただし最大の会場となるメインアリーナは本戦の開始までは解放されず、そのアリーナには大会優勝者に送られるトロフィーも安置されています。


・バトルシステムとホビーついて
フィールドはバーチャルグラフィックで対戦の度に形成され、その内容は地上から宇宙まで、市街地から火山地帯まで自在に用意することが可能です。
またフィールド内ではホビーの耐久値は数値として可視化され、相手の耐久値を0にすることがこの競技の勝利条件となります。
貴方はホビーを実際に操縦しても、戦闘は機体AIに任せて自分はサポートに回っても構いません。その戦い方は全て貴方次第です。
またバトルでホビーが負った損傷は実際のダメージとしてフィードバックされます。ただ戦うだけでなく、修理や改修もこの競技の要の一つなのです。

レギュレーションで定められた、大会で使用可能なホビーは三種類存在します。
人型ロボット模型として展開する『闘機』シリーズ。
獣型ロボット模型として展開する『鋼獣』シリーズ。
美少女ロボット模型として展開する『戦姫』シリーズ。
どれもサイズは平均として10〜20cm、また全てのホビーには最高で人間と同等の知能を有するAIを搭載することが可能となっています(『戦姫』のみAIはデフォルトで搭載)。
ホビーの性能はその完成度に依存します。例え強力な武装であっても作り込みが甘ければ性能が発揮されることはなく、その逆も当然あり得ます。
またAIを搭載した機体であれば競技中でなくとも自立稼働が可能となっており、 AIを搭載せずともバトルシステムを流用すれば競技外での駆動は可能でしょう。


キャラシート1(キャラクター)
【名前】キャラクターの名前
【性別】キャラクターの性別
【年齢】キャラクターの年齢
【風貌】キャラクターの風貌
【概要】キャラクターの概要

キャラシート1(ホビー)
【名前】ホビーの名前
【シリーズ】『闘機』/『鋼獣』/『戦姫』のいずれか
【風貌】ホビーの風貌
【装備】ホビーの装備
【概要】ホビーの概要

雑談スレ
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1504192694/
385黒い戦姫◆o7SK7L7zxJvm :2017/09/25(月)00:49:55 ID:eNL()
>>374

「貴女は只、その機体で、その力で、より多くの敵を倒せばいい」

「一人でも多く、一機でも多く、戦いの舞台にて蹂躙し、そして壊し尽くす。私が貴女に求める対価は、ただそれだけ」


不正に得た力によって、正規の参加者とその機体を嬲れと、彼女は言っている。
優勝を目指すならば、他の参加者に勝利する必要がある。然し。彼女は只勝つだけでなく、一方的な蹂躙を要求した。
その不正な力によって、暴虐を成せと。そうする限りは自分は貴女の味方であり続け、そして貴女を優勝に導くだろうと。

矜持も、誇りも、愛着も、踏み躙るように。
ライナにとっての優勝が、只の栄光以上の重みを宿しているものだからこそ、その為には断ることができないと承知の上。


「…………ーーーーー私が何者か、ええ、それは」
「貴女と似たようなものとだけ、答えましょう。捨てられて、打ち拉がれて、その上で恨みを晴らそうとするものと」


「……では、健闘を祈ります。ああ、それからーーーーどうか、風邪を引かないようご注意を」


戦姫の姿が歪む。宛ら、投影された立体映像にノイズが走るかのように。
そして次の瞬間にはーーーーーその姿は忽然と消失していた。

それは果たして、戦姫としての機能だったのか。
然し前提として、ホビーの機能というものはバトルフィールド上でしか再現されないものであり。
其れをこのようなバトルシステムの存在しない場所で発動する等、そもそも出来るはずがないのだ。


雨は止み、残されたのは少女が一人。
まるで全ては夢の中の出来事であったかのようにーーーーー然し、夢でないことの証は、黒い戦姫が残したプログラムは確かに其処にある。
386冬芽つばき◆Y7uW0eJRp9Ye :2017/09/25(月)00:51:38 ID:W1W
>>384

あまり繁盛しているとは言えないカフェの一角に、机に立てたタブレット端末と向き合う少女がいた。
色褪せたジーンズに白いタンクトップ、丈の長いデニムジャケット、赤縁ナイロールに厚ぼったいレンズの眼鏡。
頭には片耳用のヘッドセット――なんて胡乱な装いとは裏腹に、メリハリのあるスタイルが勿体無い少女だった。

「あー、今度もやっちゃったんすね。……や、いいんすよ。アタシとしても本望っす」

シンヤの座席からそれは聞こえるし、見えもするだろう。どうやら彼女は通話中らしい。
その傍らの作業台には、長砲身のレーザーライフルや、ブースターと格納式銃架のついたSFSと言ったホビー用の装備が並べられていた。

「コナユキもなずなサンも頑張ってるんすから、アタシだって追いついてかないとっす。
 明日には間に合うようにボード作り置いとくんで。また思いっきり乗りつぶしてくださいな!」

朗らかに言って通話を打ち切るまでに、出るわ出るわ、聞き知った名前。
そして彼女自身も、ホビー雑誌に目を通すような人間にとっては、そこそこ名の通った人物かもしれなかった。
387赤鉄シンヤ◆.FuZ8eXCfs :2017/09/25(月)01:07:12 ID:dMQ
>>386
それなりに雰囲気のある場所に、浮いた服を着れば嫌でも目に付くものだろう。
椅子を回して、するとふと少女が目に入った。綺麗な顔立ちに勿体無い服装。
しばしの間視線を奪われれば、ボード、コナユキ、そしてあの名前。

「――――なずなァ!?」

同姓同名でもないだろうし、彼女であるのは間違いない。聞こえたのは所々、それでも内容は何となく理解できる。
彼女はつまり、あのアイドルのアーキテクトとと言うことだ。

ふと零してしまった声は、人の少ない店内であればさぞ響いてしまった事だろう。
388冬芽つばき◆Y7uW0eJRp9Ye :2017/09/25(月)01:22:35 ID:W1W
>>387

「……ふへ?」

フリーの右耳が不意に親友の名前を捉えて、少女は首を傾げつつヘッドセットを外す。
ふわりと広がった赤銅色の髪は、ケアは丁寧にされているようだが寝起きそのままのようにボサボサだった。

幾ら人の少ないところを選んだとはいえ、些か行儀が悪かったか。――まあ、この格好の時点で気にしてなんていないけど。
とは言え、断片的に聞き取った会話からなずなの名前を取り出すとは中々のファン魂だ。
今日持ってきているコナユキの武装は全て構造が把握されているし、ボードは知ってても乗りこなせるものではない。
ここにいるような相手なら話しやすいだろうし、ちょっとぐらい見せてあげてもいいか。

――なんて、のほほんとした考えで振り向いた少女のニヤつきは、一瞬で真顔に変わった。

「あっ、……赤鉄シンヤ、サン!?」

頓狂な声音に交じるのは、純粋な敬意と割り切れない複雑な感情。
そして――ひとりでここに来ていて良かったという、後ろ向きな安堵だった。
389ラニア◆.9ydpnpPps :2017/09/25(月)01:24:20 ID:FiL
>>385


  「――……っっ、……」

 
 返す言葉がなかった。如何様なる命令にさえ、彼女は従わざるを得なかった。堪えるように噛み縛られた下唇から、握りしめた片拳の掌から、黒く血が滲んだ。
 確かにチップの効力があれば、如何なる蹂躙さえ許されるだろう。だが彼女は、未だ嘗てそのような破壊を欲したことはなかった。
 恵まれない生命を這いずってきたラニアにとって、そこから己れを救い出してくれたホビーバトルという存在は、有り体に言えば救世主でさえあった。
 なればこそ彼女はチャンプとして認められ、帰る場所たる暖かい家族を守り、そしてこの街でさえ憧れた偶像に友人を得たのだ。
 ――それを、己れの手で汚したくなかった。地位も、友人も、家族も、その全てを裏切る行いであったから。それでも彼女は、その選択を受け入れるしかなかった。


「……アナタが。ワタシと、同じ、……?」


 だからこそ、その言葉は許せなかった。この身に最悪の選択をさせた黒い戦姫の、慇懃無礼な別れの挨拶は、ひどく彼女の精神を逆撫でした。
 脳天にまで湧き上がった怒りが彼女の顔貌を歪ませて、されどガラテアと名乗った人形は、データの海に溶けるようにしてその場から消え失せてしまう。

 ――握りしめた拳の遣り場を失って、ラニアは湿った地面を殴りつけた。跳ね返る泥濘が彼女を汚した。
 あるいは、それは。張り詰めたなにかを失ったことにより、もはや立つことさえも儘ならぬ故の擱座であったのかもしれない。
 この怒りをどうすればいい。この憎しみをどうすればいい。振り上げた拳をどうすればいい。――わたしの愛したこの競技を、どうすればいい。
 誰が悪いのか。誰を憎めばいいのか。誰に怒りをぶつければいいのか。――そも、斯様なる理不尽な運命を強いたのは、本当にあの戦姫であるのか?
 


    「……す」「……っ……す」「……ぶ、……」

              「――――潰す」




 雨上がりの冷え切った街。摩天楼の光は消えない。夜の闇が、消えぬ限り。
390赤鉄シンヤ◆.FuZ8eXCfs :2017/09/25(月)01:42:51 ID:dMQ
>>388

「いや、チガイマスネェ」

即座に返した声は否定。が、とっさに出した上ずった声は明らかに不振で、そもそもテーブルに並べられたパーツは確実に彼のものだ。
顔を見て名前が分かるぐらいの彼女なら、否定は殆ど無意味だろう。
あの戦闘の後にペナルティを受けかかったため、面倒は避けたかったのだが。

ニヤついた笑みが複雑な表情に塗り替えられる。
まあ、もう無理だろうと腹を括って。

「冬芽つばき、ねェ。やっぱ腕良いんだな、アンタ。」

テーブルに並べていたパーツを一旦ケースに仕舞い、つばきのテーブルへと。
テーブルの武装を眺めて、かけた声は酷く穏やか。皮肉を感じさせる声色でもない。
純粋な、言葉通りの意味だった。あのバトルフィールドに立っていた男と、同一人物とも思えないような。
391冬芽つばき◆Y7uW0eJRp9Ye :2017/09/25(月)02:11:52 ID:W1W
>>390

「全く、びっくりしましたよ。通話切った後でほんとよかったっす」

「……うーん。そりゃあ、作るのだけが取り柄っすからね」

目を合わせた時こそかなり驚いていたものの、シンヤが近づいてくることに対してつばきは冷静だった。
ある種、作り手としてのシンパシーのようなものが警戒を解かせたのかもしれない。
腕前を賞賛されれば、はにかむようなボヤくような、曖昧な調子で答えて。

バトルに求められる能力と造形技術が別物なのは当然だが、それにしたって冬芽つばきはファイターとしての活躍と無縁だった。
彼女が抱えるひどいVR酔いと戦闘中の状況判断能力の欠如は、言ってみれば負の天才とでもいうべきもの。
克服のために努力を重ねたものの成果を挙げられていないことは、過去のインタビュー記事でも触れられている。

「とは言え、世の中には破れ鍋に綴じ蓋って言葉もありまして。
 アタシが作ってなずなサンが戦う。分かりやすい話っすよ」

そしていま目の前にいるのは、叶わない夢を委ねられる相手を緒戦で負かせ、恥をかかせた人物。
とは言え、つばきの口ぶりに恨みがましさはない。

「その点赤鉄サンはオールラウンダーじゃないっすか。作って戦える、素晴らしいことっす。
 だから不思議なんすよね。何でわざわざ、〝あのキャラ〟に拘らないといけないのか。
 不戦敗やサスペンドのリスクを負うほどの意味が、どこにあるのか」

ただ、にまりと笑みを浮かべて――「なんで空は青いのか」と問うような身勝手さで、彼女は尋ねた。

「あ、ちなみにアタシの喋りはキャラじゃないっすからね」
392赤鉄シンヤ◆.FuZ8eXCfs :2017/09/25(月)02:42:42 ID:dMQ
>>391
思った以上に自身が受け入れられている事に拍子抜けしながらも、しかしそれ自体はありがたい。
立ちっ放しなのも何だと思って、対面の椅子に腰掛ける。そうして続く質問は

「……どうして皆俺が作ってるって前提かねェ」

先日戦った相手も、そしてこのなずなも。そこはビルダー同士の勘とでも言おうか、機体を見ればわかるという事か。

「俺ァホビーは好きだがプレイヤーは嫌いって事だ。」

こうして、すんな話し始められるのもそう言う事だろうか。
元より冬芽つばきに対しては、彼は好意的な印象を持っている。が、それでも。今まで誰にも話さなかったことなのだ。
そろそろ、大会を通して仮面が剥がれかかっているのを自覚しているのかもしれない。

「玩具だからなァ。何時か飽きるし、"俺ら"ぐらい熱中する方がおかしいんだろうよ。
 けど、な。直ぐ飽きて捨てる奴、新しい物が出る度に古いのを捨てていく奴、負けを機体のせいにして罵る奴。
 そういう奴等は"気に食わねェだろ"。」

今でこそ感情を見せるホビーを捨てるような人間は少なくなったが、しかしただの戦闘用AIしかなかった頃には。
世代の近いつばきなら心当たりがあるかもしれない。

「好きでも無いのに仕事でやってる、ってのも気にいらねェよなァ
 特にこんな舞台はな。ここはそういう奴らのステージじゃねェだろう。」

なずなへの当たりは即ちそういうことである。友人にポケバト(ポケットの中のバトルの略。この世界の名作ドラマである。)を見せるような本物感を雑誌などで発揮するつばきに対して
なずなのキャラクターは聊かそういうところには弱いと。少なくとも、彼にはそう映った。
要するに、気に入らないからぶっ壊す、と。しかしそれではデメリットに余りに釣り合ってないように思える。
質問に完全に答えたとはいえないかもしれない。
393日向 武士 ◆AcfUisI7l2 :2017/09/25(月)03:18:19 ID:suM
>>370

『日向、日向、技術の日向!当機体「スーパーヒナタ3号」は、日向製作所によって……』
「勝っ……た……?」

コンクリートのテクスチャに突き刺さるようにして聳え立ちながら、宣伝を垂れ流す3号。
ディスプレイに示された、相手のものであろう脱落の表示。
3号でまさか勝てると思ってなかったというのもあるが、十数年ぶりのホビーでの勝利の感覚に、武士は思わずしばし戸惑う。

────しかし、大切なことを一つ、武士と3号は忘れていた。

『日向!日向!ひな……ビギャーッ!!?』
「……あっ」

どこからか飛んできた胸を一寸たがわず撃ち抜くレーザー光線と、先ほどまで戦っていた相手の名前のすぐ下に表示された脱落表示が、それ────試合が乱戦形式であったこと────を思い出させた……時、すでに遅し。



試合が終わった後、武士は3号が収まった箱の乗った台車を押しながら、きょろきょろと鳥型機体の主を探して会場をしばし歩く。
「おわったあとのあいさつは、きもちよく」……超初心者用教本の一節にのっとって。
394冬芽つばき◆Y7uW0eJRp9Ye :2017/09/25(月)10:30:46 ID:W1W
>>392

シンヤの話が一区切りするとつばきは、んー、と息を吐いて大きく伸びをした。
上体を反らすとタンクトップの下で豊満なバストが強調される。マイペースも困りものだ。

「あー、……うん、生きづらそうっすね」

あまりにも率直な感想を無責任に放り投げて、つばきは薄笑いに目を細めた。

「アタシにも気持ちは分かります。でもその出力がおかしくないすか?
 ホビーは楽しいものなのに、まだ理解してない子を潰して追い出すなんて、もったいなくないすか?」

――趣味人というのは、とかく先鋭化しがちである。
解釈の違いを認められず、カジュアルプレイヤーに対して当たりが厳しい。それらの問題が、悪意ではなく愛から生まれるのがとびきり悪質だ。
サブカルチャーの世界で横断的に活動してきたつばきにとって、この傾向はありふれたものだった。

「捨てるヤツが嫌いなのにトラウマ植え付けて捨てさせる。完璧に逆効果っすよ。
 赤鉄サンの説明には、筋が通ってなく見える。リスクを背負ってまで、皆で損するのが目的……じゃ、ないんっすよね?」

つばきにはなずなのような義憤や激情はない。ただ純粋な好奇心と口惜しさが駆り立てる。
心からホビーを楽しむことができるはずの人間が、何故そうしないのかと。

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