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ここだけ能力手に入れて戦うスレ

1名無しさん@おーぷん:2017/11/21(火)20:30:54 ID:baq()
ここだけ能力手に入れて戦うスレへようこそ

ルールはシンプル、能力を手に入れる!ロールする!ただそれだけです。
まずはキャラクターの能力を決めましょう。「こういった能力が欲しい!」と言えば誰かが能力を授けてくれます。
能力を手に入れた段階でそのキャラクターによるロールが可能となります。キャラシートの作成は必ずしも義務ではありません。
しかしキャラクターの長期的な使用を考えているならば、先にキャラシートを書き上げてしまうというのも良いでしょう。
また、能力を自作することも可能ですが、その場合は必ず能力の査定を行い、その性能が逸脱したものでないか入念にチェックを受ける必要があります。


【世界観】
舞台となるのは現代に非常に良く似た、然し別の世界。故にその全てが現代都市ばかりとは限らず、別時代や異世界の如き景観も存在するかもしれない。
そしてこの世界をこの世界たらしめる最大の要素……古くからこの世界には異能と呼ばれる超常が存在し、その力を有する者は能力者と呼称された。
能力者の力はは先天的な場合もあれば、後天的な場合もある。その力を讃える者が存在すれば、忌み嫌う者も存在する
その在り方も、価値観も、千差万別。その中で貴方がどのようにしてその力を手に入れ、どのような道を歩むか……全ては貴方自身に委ねられる。


【イベントについて】
本スレではイベントを軸にストーリーを進める形式となっています。
イベントは一日で完結するものから最長で一週間以上のものまで、それらすべての参加者が企画し、開催することが可能です。
それは連続性のある内容でも、一回限りの突発的な内容でも、キャラロスト有りのシリアスでも、夢オチ上等なギャグでも、基本的には何でもありです。
参加者に楽しんでもらうことを忘れない限り、イベントマスターは(常識とマナーの範疇で)多くのことが許されます。皆のイベントで物語を作り上げていきましょう。


【能力作成に置ける注意点】
・能力が強過ぎないように注意しましょう。過剰な火力や突出した身体能力、自由度の高過ぎる能力などは上限を抑えるか条件を設けるなどしてバランスを意識しましょう。
・ダメージを被る手段が余りに少ない、また相手の回避手段が余りに少ないような能力も要注意、一方的な展開を容易に作れないようにしましょう。
・重要なのはその能力と戦った時に、お互いが楽しいバトルができるかです。もし不安や疑問がある場合には一度皆に質問してみるのも大切です。

能力の授与、キャラの作成はこちら→http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1511262704/l50
2名無しさん@おーぷん :2017/11/21(火)22:11:23 ID:baq()
<自作能力についてのルール>

・自作能力キャラの保有数は一度に一キャラまで!どうしてもこの能力でキャラを作りたい!というとっておきにのみ
・自作能力の書き方について、あくまで他者に授与する形態と同じものでお願いします。一キャラ一能力
・能力詳細の後からの強化、修正は不可能。そう行った扱いは授与能力と一緒です
・自作能力のキャラをロストした場合、すぐに別の自作能力キャラを作るのはNG。最低でも一ヶ月程度の間隔を置くようにしましょう
3名無しさん@おーぷん :2017/11/22(水)17:45:12 ID:IhV()
<キャラシートテンプレート>

【名前】キャラクターの名前を書く欄です
【性別】キャラクターの性別を書く欄です
【年齢】キャラクターの年齢を書く欄です
【風貌】キャラクターの風貌を書く欄です
【性格】キャラクターの性格を書く欄です
【能力】授与された能力名とその説明を書く欄です
【概要】キャラクターの概要について書く欄です
4{可変武装} :2017/11/24(金)21:46:44 ID:TK8

「畏れよ!汝らの貨車は、今この時より我が魔の力に踊る馬車となれり!」

 都市部を走る路線バスの一台……その車中は、異様な緊張感に包まれていた。
乗客の一人、黒いローブを着て右目に眼帯をつけた少女が席を立ち、武器らしき大荷物を振りかざしておかしなことを口走り始めたのだ。
なんともシュールな光景ではあったが、大荷物から突き出した銃口の鈍い輝きは乗客たちに嫌が応にも「バスジャック」という言葉を連想させた。

「我こそはスカーレット・ムラカミ・テスタロッサ……古より伝わりし魔眼を宿す闇の使徒なり」
「知において我に並ぶ者無く、武において我に並ぶ者もまた無し!」

 スカーレットと名乗った少女が大荷物をぶん、と振り回す。
すると銃口が引っ込み、代わりに巨大な剣が突き出した。
彼女はそれを床に突き刺しておいて演説を続ける。

「されど安堵するがよい。この場で汝ら仔羊を無益に屠る程我が血も穢れてはおらぬ」
「我が宿命――人ならぬ力持ちし者たちの暗黒郷建設のため、汝らの財を悉く我に献上するならばな!」

 スカーレットは狼狽する運転手を一睨みした後、ローブをマントのように払いつつ更なる演説の文句を考えているようである。
果たして乗客の中に彼女の命令に異を唱える者はいるだろうか……
5{零洸雪華} :2017/11/24(金)22:16:17 ID:Hzh
>>4
「…………」

厚着の乗客が、唐突に、わざとらしく、力強く降車ボタンを押した。
スカーレットには自分の要求に対する無言の抵抗にも見えるだろう。
その男は、「早く停めろ」と言わんばかりに運転手を睨みつける。
しかし、スカーレットに怯える運転手は震えながら運転するのみ。

「…ダメだな。正攻法じゃ降りれそうもない」

男は立ち上がり、面倒そうにスカーレットに話しかける。

「スカーレット・ムラサメ・テスタロッサ…いや、SMT。」
「俺はあんたと同じ能力者、アダモフ・シューバだ。」

「同じ能力者同士のよしみってことで、俺だけは降ろしてくれ。」

頼みごとをする者とは思えぬ反抗的な目で、スカーレットに提案する。
乗客達がにわかに騒ぎ始めた。
彼の身勝手な発言は許されるのだろうか…
6{可変武装}◆lJmcPvEqBI :2017/11/24(金)22:58:49 ID:TK8
>>5

「……ほう?」

 挑発的ともとれるアダモフの言動。
スカーレットは感心したように眉を少し上げてみせた。

「アダモフとやら、ここが清浄な地であったことは汝の幸運と心得よ」
「もし瘴気の中で我が呪われし名をそのように軽々しく扱えば……たちどころに死の影にとりつかれ、三分も生きることはできまいて」
「さても、能力者とは聞き捨てならぬ。その愚鈍……否、豪胆も、考えようによっては有用よの」

 彼女は芝居がかった仕草で首を捻り、少しの間黙り込む。
しかしやがて一つの結論に達したらしく、アダモフを指差して高らかに言い放った。

「では汝、我が同志となるがよい!」

 はなから降ろすつもりはないらしい。

「我ら『紅月団』の使命は一つ、汝や我のような超常の力を得し者たちの理想郷の建設、古く弱き者たちからの独立!」
「その実現のために命を賭す闘士となるのだ。大義に殉じるのは男の本望であろう?」

 スカーレットは鼻息も荒く語る。
7{零洸雪華}◆n/JGHuISSk6T :2017/11/24(金)23:24:35 ID:Hzh
>>6
「ならん。」

顔色ひとつ変えずに言い捨てる。
若干顔をしかめている。
少しずつ、冷ややかな空気がバス内を包み込む。

「俺は十分独立できてるから、紅月団?には入らなくていい。」
「だから早く降ろせ。理想郷を作りたいならこんなことしてる暇ないだろ。」

降車ボタンを連打し始めた。
どうしても仲間になる気はないらしい。

「…俺の話を聞き入れるような女じゃなさそうだけどな。」

アダモフがそう呟いた瞬間、バスのドアを氷の刃が切り抜き、逃げ道が開かれる。

「ダメ元で聞くけど、こっから帰っていいか?」
8{可変武装}◆lJmcPvEqBI :2017/11/24(金)23:44:37 ID:TK8
>>7

 アダモフのにべもない答えを聞いて、スカーレットは目を剥いた。

「な、なんと!?こうして城の縄張を踏み固めるがごとく暗躍し、大義を成すのだ!きさまにはその長い覇道の彼方の輝きがわからんか!」

 しかしそれもごく一瞬。
スカーレットは咳払いとともに余裕を取り戻す。
 
「……フッ、なるほど。汝は何も見えてはおらぬ……その眼は旧人の世界の中で曇ったままなのだ」

 傍らの武器を引き抜き、ゆっくりと歩を進める。
窓から差し込む光を受けて大剣の刃がぎらぎらと輝く。
狂人に刃物。乗客は竦み上がった。

「汝をこのまま俗世に帰すなどと……断固として否。今、汝の誤った道を断ち、正しき道に導く」

 アダモフとドアの間に立ちはだかり、鉄塊じみた武器を振りかざす。

「この死の権現たる我が武器、我が力によってな……!」

 鉄塊を支えるスカーレットの手首が、わずかにひねられる。
その動作をトリガーとして大剣はバネ仕掛けのように引っ込み、代わりに鉄杭がアダモフの足めがけ発射された。
9{零洸雪華}◆n/JGHuISSk6T :2017/11/25(土)00:20:15 ID:kPc
>>8
杭を間一髪で躱すも、地面に深々と突き刺さる様を見て冷や汗を流す。
スカーレットに向き直り、剣鉈を構える。

「SMT…あんた理想郷なんか作って何がしたいんだ。俺にはその先がよく分からない」

反動を避け、最小限に冷気を展開。
ギリギリ視認できるほどの小さい氷の粒が浮遊する。

「そのデカイ武器はバスで振り回すには向かないだろ。」
「しかも車内に氷のトラバサミを設置させてもらった。踏むと足を挟む。」
「大分あんたに不利じゃないか?ここで俺を逃すのが一番だと思うぜ」

スカーレットの周りにに薄氷が張っている。
霞んだ目はじっと彼女を見つめ、次の行動に神経を研ぎ澄ます。
10{可変武装}◆lJmcPvEqBI :2017/11/25(土)01:49:40 ID:ear
>>9
「瘴気に満ちた罪の都、災禍の人々の紡ぐ運命の糸……我が甘美なる娯楽よ」
「それが目的では不満か?理解できんか、その無秩序、無軌道の可能性が」

 手首をひねるや否や、鉄塊からスレッジハンマーが展開。
地面に叩きつけると床の薄氷が割れ、危険な罠は破壊された。
小さな氷の粒が車内を舞う。

「この業物が場所にそぐわぬと?笑止。我が力はこれを扱うことにあり、我はこの死の象徴を常に全力にて振るう者なり」

 一歩踏み込み、再び武器を指向する。

「その力、存分に味わうがいい!」

 再び操作すると今度はマシンガンが展開し、アダモフめがけ弾幕を張った。
11{四原魔法} :2017/11/25(土)23:12:42 ID:37s()
夜風に思わず肩を震わせる。もう少し、防寒に気を使うべきだったか。
吐息は白靄となって大気に流れ、解けるように消えていく。街灯の灯だけがその光景を見届けていた。

「……寒い」

そう、零すように呟いたのは一人の少年。灰色の外套に身を包み、夜道の片隅にポツリと立っていた。
周囲には少年以外の姿は見当たらず……然し目を凝らして暗闇の地面を観察したならば、幾つも存在する転がった人の姿。
何も意識はない。それらは風貌からして夜の街に屯する粗暴な男達に違いなく、然し彼等は徹底的に暴力を加えられた後だった。

火傷、裂傷、打撲、その他諸々。その全てを齎したのは、この少年であることだけは確かであり。
そもそも、この世界において風貌が正しい実力を測るに当たって役に立つ場面は殆ど訪れない。それは単に能力というものが存在するからであり。

「…………燃えろ」

そう呟いた少年の足元に、真紅の魔法陣が浮かび上がり。小さな火の玉が少年の目の間に浮かび上がる。
その熱にて寒さを和らげたなら、少年は足元に転がる者共を無視して夜道を歩き出そうとするが……。
12{紅蓮鉄槌} :2017/11/25(土)23:34:52 ID:W9T
>>11
足取りは無防備に。人が倒れている、と言う状況に対して、必要なものが抜け落ちている。
ウェーブを描いた金髪に、桜色の唇が街灯を映して潤む。膝下数センチまで短縮されたスカートに、胸元を開いたセーラー服、
黒目の大きな、明るい印象を与える顔立ちはしかし。この場において異常ともいえるかもしれない。

「ねぇ」

鈴の音のような、透き通るような、ありきたりな少女の声で。目の前の少年に声をかけた。
見た目も、声も、何処にでも居るような。それなりに生活を楽しんで居そうな女の子に過ぎず。

「―――――楽しかった?」

下から機嫌を伺うように、胸元の開いたブレザーをはためかせながら。
にっ、と口角を上げて。笑みを浮かべて。問う内容は酷く、その顔とは離れていた。
13{四原魔法} :2017/11/25(土)23:46:15 ID:37s()
>>12

少年は目の前に現れた者に視線を向ける。当然、その眼に好意的な意思は一切宿らない。
この状況が……多くの人間が地面に転がっているという状況が、例え自身が作り出した光景であったとしても、決して日常的とは言い難い光景だと少年は理解している。
そのような非日常を目の当たりにして、それがさも当然であるかのように振る舞える人間など、碌でもない場合が殆どであるということも理解していた。

だからこそ。

「……楽しいもんか。誰も彼も目障りで鬱陶しいだけだ」

「そして、それはお前も同じだ。今すぐ僕の前から失せろ……さもないと」

ごう、と。少年の側に浮かぶ火の玉がその熱量と規模を増幅させる。
炎に照らし出された少年の顔は、眼前の彼女のものとは対照的で、警戒と敵意を露わにしたものだった。
手にした杖をくるりと回転させて、その先端を彼女に向けて突きつけたなら。

「さもないと、そこに転がっている連中と同じ目にあってもらう」
14{紅蓮鉄槌} :2017/11/26(日)00:04:24 ID:aB3
>>13
「なんでぇー?
 鬱陶しい人、ぼっこぼこにしたんでしょ
 楽しいんじゃないの?嬉しいんじゃないの?」

敵意と警戒に何かを示す事も無く。惨劇の舞台跡にて笑っていられるのだから、それぐらいで反応を示す事も無い。

「……多分気合うんだけどなぁ
 私、私より幸せじゃ無さそうな人大好きだし。」

変わらぬ笑顔でそう言い放つ。
動きは無く、彼の言うとおりになるつもりは無い様。

「もっとキミをみてたいな。
 下が居るなら、すっごい元気になれるもん」
15{四原魔法} :2017/11/26(日)00:22:09 ID:KzH()
>>14

少年は変わらぬ敵意を以って相対する。警告は既に伝えた後であるならば。
炎球は少年の上半身にも匹敵するサイズにまで膨れ上がり、其れが既に只の脅迫の手段ではないことを熱量によって示していた。
そして決め手となったのは彼女の台詞。聴き終えたならば僅かに息を溢した後……僅かに残っていた理性の留め金を外す。

「残念だが、僕とお前とじゃあ絶対に気は合わない」

「そもそも僕は……お前のような人間が大嫌いだ」

少年は暴力でしか解決手段を出せない部類の人間だった。そのような己が忌々しくて仕方なかった。
そして、そのあり方が不幸だと笑われたような気がして、結局また暴力に頼るしかなかった。

少年の足元に浮かぶ真紅の魔法陣がより強力な閃光を放ち。そして次の瞬間には火球が彼女に向けて放たれる。
直撃したならば人間一人、焼き払うには十分な熱力だが……然し彼は飽くまで攻撃を躊躇わない。
そもそも、それが通じるかどうかさえも解らないのだから。
16{紅蓮鉄槌} :2017/11/26(日)00:48:48 ID:aB3
>>15
暴力しかでき無い癖に、そこに幸せを感じない。

「―――そーいうさ、生きてて何が楽しいのかわかんないって」

対して、少女は対極とも言えるかもしれない。

「そんな顔しちゃうなら、暴力ぐらい楽しめばいーのに。」

自分より幸せな人間が、皆消えれば幸せだ。そう思うからこそ、好きだと言い放つ。
きっと少年こそが、少女の望む人間に他ならないのだから。

放たれた火球に対して、その手を振り落ろす。出現する鉄槌は、火を振り払い赤熱する。
熱を喰らい出力に変換する。それこそが少女の能力であれば、火の魔法は好都合。
あくまで少女はただ立っている。煽るように、少年のすべてを嗤いながら
17{四原魔法} :2017/11/26(日)01:02:39 ID:KzH()
>>16

相手の言葉の真意なんて理解し得ないし、理解しようとする気も起きない。
一つだけ明確なことは、前の前の相手が自分のことを嗤っているというシンプルな光景。

暴力は言語だと少年は考える。それも、自分の意思を一方的に叩きつける為の。
只、単純な苛立ち、怒りを乗せて、言葉だけではどうしようもない相手を叩き潰す為の便利な道具。
嗤うな、黙れ、そして失せろ。そういった言葉を込めて、少年は躊躇いなく魔法を紡ぐ。

「炎よ、此処に」

「燃え盛れ、苛烈に、何処までも」

浮かび上がるのは紅蓮の魔方陣。そして少年の頭上に生み出される、先程よりも更に強大な業火の塊。
只、立っているだけなら、只、嗤っているだけなら。より強烈な炎熱で焼き焦がすだけ。

火炎は竜の息吹が如く、彼女に向けて放射される。
愚直なまでに直線的な軌跡を描きながら、まっすぐに彼女を焼払わんと。
18{紅蓮鉄槌} :2017/11/26(日)01:26:06 ID:aB3
>>17
振り下ろした鉄槌は火球の熱を受け、そしてその衝撃を熱と化し輝く。
だが構え、もう一度振りぬくには隙が無く、槌の動きは鈍重であり火球は大きすぎる。
少女の笑顔が始めて崩れる。舌打ちと共に、酷く苛立ってみえるだろうか。

火球が燃え上がり、爆発。上がった黒煙が晴れる―――その前に。
煙の中より伸びた、手が、少女が拘束にて迫る。
手はその形で感情を語るが、少年の顔面へ掴みかからんとするそれは苛立ちを超えて怒りを語る。

火球は払えない。回避はどうか、完全回避は難しいだろう。
どの道、自分は無傷ではいられない。『相手が無傷で、自分は傷つく』事になり、立場が逆転する。なら
鉄槌が火を放ち、それが前方への推進力へ。圧縮された高熱を振り切ろうと。
火の海に晒されるのは一瞬であれど、衣服は焦げ肌に黒色が纏わりつく。
炎はその速度で振り切るが、しかし惨めである事に変わりない。

少女の笑顔は簡単に崩れていた。むき出しにした怒りを手に、触れられたのであればそのまま地面に叩きつけようとするだろう。
19{四原魔法} :2017/11/26(日)01:39:27 ID:KzH()
>>18

此処にきて少年は初めて、彼女に向けて笑顔を浮かべた。
理由は彼女の挑発的な態度が崩れたからに他ならず、シンプルな『ざまあみろ』という意思を込めて視線を向ける。

そして次の瞬間には彼女の手が少年の胸ぐらを掴み、その華奢な体を地面へと叩きつけていた。
貧弱な少年にとっては、たったそれだけでも充分な痛手。か、ひゅう、と、肺から空気が溢れるように吐き出される。
痛い、とても痛い。けれども今更謝って許しを乞うというのは論外にも程があるから、歯を喰い縛って痛みを堪えて。

「…………土よ!!!」

地面に押し付けられた少年の背中に、黄色の魔法陣が浮かび上がる。
赤の魔法陣は火の属性を表していた。対して黄色の魔法陣が表す属性は土。

次の瞬間には周囲の地面が隆起し、幾つもの柱となって彼女に向けて高速で伸びていく。
もしも直撃したならば、その強烈な打撃によってそのまま吹っ飛ばされることになるだろうが。
20{紅蓮鉄槌} :2017/11/26(日)02:07:49 ID:aB3
>>19

「―――――笑った。」

人を笑う少女だからこそ、その表情を見逃す筈もなかった。

「……笑うなぁぁぁああああああああ!!!」

胸倉を掴むその腕により力が込められる。

「お前じゃない!!私が笑うんだ!!私が幸せになるんだ!!!
 ムカツクんだよその顔!私が辛い癖に、何勝手に笑ってやがる!!!」

正しく豹変。笑われる側に回った瞬間にこの様である。
その手に鉄槌は握られていない。完全にマウントを取った今それは必要なく、死ぬまで殴りつけてやるつもりだった。
拳を握り、顔面へ振り下ろす。が、それは隆起した地面に弾かれ吹き飛ぶ。
冷静な思考は残っておらず、直撃。衝撃が骨に届く音が少年にも伝わるだろう。

「ッ……死ねっ!!!死んじまえっ!!」

空中にて鉄槌を再展開。未だ残る熱を、その残り全てをブーストへ。
先ほどのような超加速になるほど残っては居なかったが、しかし。虚弱な体であれば直撃すれば命を奪える。
直撃さえ、すれば。
21{四原魔法} :2017/11/26(日)02:29:05 ID:KzH()
>>20


胸倉を拘束する手が離れたなら、少年は全身の痛みを堪えつつも何とか立ち上がる。
たった一度、地面に叩きつけられただけでこの有様だ。もう一発喰らえば文字通り”次はない”。

己の虚弱な体を呪いつつ、然しそれでも少年は笑みを崩さない。
こうして自分が笑うことが、相手にとって不快極まりないようである以上、無理にでも笑い続けるつもりだった。

「……いい気味だ。さっきまで僕を笑っておきながら、立場が逆転するだけでそのザマだ」

「その顔、最高に滑稽だぞ。だから、何処までも笑い捨ててやる」

急接近する鉄塊を見据えて、挑発を交えながらも思考を加速させる。避ける体力なんて残されていなかったから。
あれはどんな武器だ。あのエネルギーは何処から生み出されている。もしも、それが熱に由来するものならば。そうだったら、賭けるしかない。
少年の足元に、青の魔法陣が浮かび上がる。その属性は水、その魔法は幾筋もの水流となって、彼女に向けて解き放たれた。

「…………水よ、穿てッ!!!!」

水流に致命傷を与える威力はない。ただ勢いによって突撃を押し留め、何より”熱を奪う”という役目を果たす分には最適の手段だった。
もしも水流が直撃したなら、果たして突撃を完全に停止させるに至るか。もし至らなければ、少年は晴れて撤回の餌食となるだけだ。
その時に向けて、覚悟を決めておく。その上で少年は笑った。ただ、彼女を不快にさせるだけの目的で嗤ってやった。
22{紅蓮鉄槌} :2017/11/26(日)03:02:35 ID:aB3
>>21
水に命を奪う威力は無い。が、それでも元より消えかかっていた熱を奪うには十分すぎた。
推力を失い、鉄槌も飲み込まれ、より高く打ち上げられる少女の体。
骨がへし折れ、全身に火傷を負い、重症であるのは同じ。であれば。
二つの魔法に打ち上げられたこの位置は、既に致死の範囲であり。
唯一の武装すら失った少女の体は地面に叩きつけられ、血肉を周囲に撒き散らす。

「笑った、な……」

「私が笑うんだ……
 ……私だけが……」

最早動かない筈の体を、必死に蠢かせて。少年の下まで這いずる。

「やっぱり、たのしいんじゃん……
 殴って、潰して、お前みたいに……私が、なるん、だ……」

握り締めたその拳は振り下ろされることは無く。少女の体から力が抜け落ちる。
覚悟は不要なものだった。人を笑ったくせに、心のそこから少年へと憎悪を向ける。
ぱたりと落ちた少女の拳は少年に触れて。それはもう、ぴくりとも動くことは無いだろう。
23{四原魔法} :2017/11/26(日)03:25:37 ID:KzH()
>>22

「…………違う」

「違う。絶対に違う。そんな訳があるか、あるもんか、絶対に……」

笑ったのは少しでも相手の威勢を削ぐ為だった。
そこに”楽しい”なんて感情はある筈もなく、笑顔の仮面の下には灰色の感情しか在り得ない。
だから、少年は否定した。動かなくなった相手に対して、何度も否定を重ねた。

楽しいだなんて、思わない。だからこそ、そんな道は歩みはしない。
今はきっと、その通りだろう。けれども、何時か、ほんの僅かにでも楽しいと思ってしまう時が訪れたなら。
そもそも、今まで浮かべた笑みが仮面だったと、確信を以って言えるだろうか。

「………………ッ」

嫌なものが背筋をぞわりと走った。傷と疲労によるものでないことだけは確かだった。
漸く、彼女から目を逸らしたなら、少年は逃げるように夜の闇の中へと消えていった。

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