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『World of Legacies』ロールスレ

230ルゥ・ヴィレット ◆P4301E8CFs :2018/03/14(水)16:58:24 ID:6EV
>>229
女の言葉の通りだった。あのまま倒れ伏せっていれば、女は振り向かず立ち去っていただろう。
そうすればここで月が太陽に代わるまで、身体を休める事ができただろうに。
それでも立ち上がったのは、後押しする想いがあったからだ。
固執していた生への執着とはまた違う、けれど確かに根底で燻るものが。

「――――…………ぁ」

踵を返した女の後ろ、虚勢めいた唸り声が途切れた。言葉にならない小さな呟きが漏れる。
それが人語を発する気力もないせいか、痛みとたくさんの感情がないまぜになった胸の内を象る事ができないからか。
その理由も分からずに、立ち去ろうとする女を見送るだけしかできないまま。
もどかしいような腹立たしいような、そんな言い様のない激情のままに言葉を吐き出そうとしても、掠れた声にしかならなくて。

「っ……まっ……!」

最後まで言葉を紡ぐ事叶わず、崩れ落ちそうになった身体を動く方の腕で必死に支える。
息を切らして遠ざかる背中を睨めつける。霞む視界では闇に溶けそうな黒を見失わないようにするので精一杯だった。
その姿が路地裏に消えてようやく、力の抜けた身体が地面に叩きつけられる。
物言わぬ屍が近い。だが少女がそこに至るにはまだ早い。今はその事を享受するべきなのだろうが。
命をかけるに値する相手と認められても素直に喜ぶ事などできるはずもなく。
強く、拳を握り締める。なんなのだろう、胸を強く責め立てるこの感情は。

ああそうだ、久しく忘れていたこの想いに名前をつけるなら、きっとそれは――。
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