- -pv
スレッドの閲覧状況:
現在、- がスレを見ています。
これまでに合計 - 表示されました。
※PC・スマホの表示回数をカウントしてます。
※24時間表示がないスレのPVはリセットされます。
レス数が1000を超えています。残念ながらこれ以上レスはできません。

【短文】ここだけネポック魔法学校・八限目【推奨】

1ロイコ ◆13VxAhN3EKTU:2018/02/23(金)02:56:53 ID:jZn()
ここは人里離れた森の奥
そこには、国一番の魔法学校『ネポック魔法学校』が存在する
そこでは、魔導の道を極めんとする若き才能たちが、日々勉学に励んでいるのでした
これはそんな魔法学校の案内状です
入学手続きは簡単
名前を書き、門をくぐるだけ
ネポックの扉は、等しく開かれているのです

こちらは、短文推奨スレとなります
セリフ一行、地の文は多くても三行を意識して書いていきましょう
特にセリフが増えれば、それに返信しての繰り返しでどんどん大きくなるため、一行推奨です
また、凍結、置きスレもグダグダになる原因になるため、可能な限り非推奨です

前スレ【短文】ここだけネポック魔法学校・七限目【推奨】
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1518358544/

スレwiki
PC用:https://www65.atwiki.jp/magic_xx01/
スマホ用:https://www65.atwiki.jp/magic_xx01/sp/pages/1.html

次スレを建てるのは>>980の人にお願いします
2シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)20:57:35 ID:iZZ
>>998
恐る恐る扉を開けた先、そこは書斎のようになっているのが見て取れた。
外観の古臭さと大体一致するような埃っぽい部屋、本棚に収まる本達のタイトルを一々確認する暇は無いが、それらを見れば館の主の人となりがわかるだろうか。

ふとシェルミーが振り向けば、どうやら同じようにこの部屋を調べようとしている者達が数人いる事に気がついた。
その他の部屋に向かった者が数名はいるものの、まだ手をつけられていない扉もある。

「皆さん、これだけ行く部屋が多いのですからここは手分けして探した方がいいと思いますけどねぇ」

と、その場に残る者達全員に聞こえるようにシェルミーは進言する、こんな不気味な場所で独りになる事は極力避けたいだろうが、探索するのなら分散した方が手っ取り早い。

「外から見た感じ広さはそこそこのようですし、何かあればここにまた戻って来るようにして合流すればいいでしょう」
「という事で、言い出しっぺのアタシは他の部屋を調べる事にします」

そう言ってシェルミーは外から除いた部屋から離れ、今度は反対側の扉───エントランス1F右方の扉に手を掛ける。
中をのぞいて見て、部屋から何かが飛び出して来る等のトラブルが無ければそのまま部屋に入るだろう。
3ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)20:58:53 ID:srn
「うーん...1日で洋館ができてる!...って変だ...」

校庭に佇む洋館を見上げながら呟いてる
影もなくなり自分の存在に誰も気付かぬ状況にこれ幸いと家に帰り心ゆくまで眠っていた少年だったがさすがに寝るのも飽きたと原因を探しに来た
見るからに怪しいその洋館に躊躇なく入っていくのだった

「だれかー!いますかー!」

大声で叫ぶが返事はなく...たまたまではあるが目に入った1F右方の扉を開くのだった
4ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)20:59:30 ID:jZn()
前スレ>>998
「……あれ、りょーくん?」

ふと周囲を見渡してみれば、軟体質の猫が歩き出しているではないか。
大多数が動いた一階左とは真逆、二階右の扉へとひょいひょいと。
そのままエリシアへと視線をむけると、その場で泰然と構える。

「もー、まってよーっ」

相変わらず気分屋な軟体質の猫を連れて、二階右の部屋への扉を押し開けるエリシア。
その扉の向こうで出迎えるのは、果たしていかなる光景か。
5シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)21:01:31 ID:7qh
あー、と階段に向かっていった人形と操縦士……大丈夫なのかな? と思いつつ見覚えが……あった!! エリシアの言葉で名前が綺麗に浮かんだのだ!

「そうだ、バーラント君だ!」

バーラントがこいつに思い出してほしかったかどうかは、定かではない。

>>995
「う、うん。多分ここで止まってるよりはいいかなーって……」

シャディも微妙に既視感があるのだ。……そう、教師の姿を思い出すような……!

>>997
「…………ダニエルくーん! 良かった! ダニエル君は覚えててくれたんだね! イタズラはほどほどにしてるよ!」

ちなみにこいつは今の今まで忘れていたのは内緒である。さて彼と顔を合わせたりしたダニエルならばシャディの違和感に気付くだろうか。
いつもの黒い手が今日は見当たらないことに。

>>998

「……えーと、こういう部屋をショサイ? って言うんだっけ。うーん……とりあえず一冊……」

一瞬で様子は豹変する。見知った相手に覚えててもらえたことや知ってる相手が変わらず居たことに多少の元気は出たのだろう。
さて、シャディは本棚の中を指差し確認していきながらも奥へ奥へと移動していく。呼び掛ければそちらに光源を向けてはいくことだろう。

そして去っていくシェルミーを見ると「気を付けてねー」と声をかけては遂に奥の燭台の元へ。

「……なんだろ、これ。……あっ、そっか。手がないんだ」

その燭台を見るついでに本を読もうとしたが、影の手がない。暫く燭台を見ているが、少しすると本棚に足を伸ばすだろう。

「……ダニエル君、あの子一人で平気かな?」
6シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)21:08:15 ID:fRF
>>998

「あ、エリシアちゃん……」

元気いっぱいなエリシアに小さく手を振って、シャミルは書斎へと向かう。
この本の中に何か謎を解く手掛かりがあるかもしれないが、全てに目を通していたらそれはキリがない。

「えっと、眼鏡眼鏡……」

いつも持ち歩いているポーチから(伊達)眼鏡を取り出してそれを掛ける。これがあるとシャミルは集中できるそうな。
黒檀の机に近付くと燭台に彫られた精霊が気になって精霊に関する書物が本棚にあったなら、それを手に取って呼んでみるだろう。
7バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)21:09:42 ID:A5u
前スレ>>998
目前の扉を蹴破ろうとした直前、彼の脳内に何かが飛び込んで来る。
言葉には言い表せないような不吉な何か、本能がせき止めているかのような感触。
謎の干渉に驚き、人形への指示が歪に向かってしまったが為か、体勢は大きく崩れ、二人は手すりを飛び越えホール中央へと転落。

「……痛つつ、何だったんだ今のは……?」
「あの先に何かが待ち構えているとでも言うのか……?」

身体が身体だからか、ケガはあまりない様子。
辺りを見渡すも、どの扉も誰かが入った形跡がある。何者かが踏み込んだ後に立ち入るのも、それはそれで落ち着かなくて。

「ッ!? あれは……見覚えがある気がするな」
「予定変更だ。あの箇所は後にする。先に向こうから進めるとしよう」

上を見れば、どこかで見覚えのある人影が入って行く光景。そういえば、先ほども呼ばれていたような気がする。
彼の気まぐれか、はたまた本能に従ったのか。再び人形と共に、今度は右側の階段を登り、その先へと。
恐らく部屋の中かその先で、二人と一体は合流することになるだろうか。
8ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)21:12:25 ID:Jeu
前スレ998
>>2
>>5
「そりゃつれないぜ可憐なお嬢さん。俺的にはさ、みんなでなるたけ固まった方がいいと思うわけ。
お嬢さんも、一人で歩くには怖くね?」

一番怖いのはダニエル。そのまま去っていく彼女に、できることならついていきたい。怖いけど心配。

「お、シャディお前俺のこと見える感じ? そりゃいい。いざとなったらあの影のやつでかくまってくれよー」

影の損失についてはまだ気づいていない。

「俺的には一人ってまずいと思うけどなー。なんつーの? 小説で真っ先に犠牲者になるみたいな?」

俗な言い方だが彼も心配しているのだ。

「俺やっぱあの子についていくわ。シャディはどうする?」
9The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)21:15:49 ID:Qmu
>>2-3
その扉の奥には調度の良い空間……客人を通すための応接室だろう、その部屋に置いてあるものに多少の違和感はあるものの。
赤々と燃える暖炉に樫のテーブル、向かい合うように設えられた座り心地の良さそうなソファ。
机の上にはクマのぬいぐるみと、まるでそのぬいぐるみの影を縫い止めるように突き刺さったナイフが見える。
暖炉に煌々と火が灯っているのにその部屋は不自然な程に肌寒い、この応接室は君達を歓迎していないと肌で感じられるだろう。

【1F右方の扉:応接室】
【中央に樫のテーブル、ソファ、テーブルの上にぬいぐるみとナイフ、壁につけるように設えられた暖炉が見える】

>>4,7
扉を開けた先は他の部屋に比べて明るい、恐らく誰かを招くために用意されたその居住空間……便宜的に客室とでも呼ぼうか。
まるでホテルのように整えられた一室、天井に設えられた魔導灯に照らされた室内は綺麗で、されど不気味な雰囲気に満ちている。
室内に見える一つの扉から聞こえる水の流れる音、どうやらその扉の奥にはユニットバスがあるらしい。
他には黒檀の鏡台にダブルサイズのベッド、クローゼットの扉は開いているがその中には何も確認できないだろう。

【2F右方の扉:客室】
【ユニットバスに繋がる扉、ベッド、鏡台、空のクローゼットが見える】

>>5-6
さて、君達が本棚を調べようとした途端、その書斎には顕著な変化が訪れる。
ガタガタガタと突然音を立てて揺れ出す本棚、それと共に君達が手に取ろうとした本が次々に、次々に本棚から飛び出し宙を舞い始める。
きっとその場に居れば本の直撃を受けて非常に痛い目に合うだろう!……痛い目にあったかはともかくとして、後に残るのはうずたかく積まれた本の山。
その本の山に遅れて飛来した黒表紙の本が、まるでこれを読めと言わんばかりに山の頂上に着地する……。
さて、君たちはこの黒表紙の本を読んでもいいし、それを無視しても構わない。

>>8
シェルミーが向かった先には新たな来訪者、ファルシュが向かっている、一人になることはないだろう。
それはともかく、もしシェルミーの方についていくならそこは応接室、君が存在することを拒絶する応接室が待っている。
10シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)21:23:37 ID:iZZ
さて、シェルミーが入った部屋に同じくして入ったのはファルシュ(>>3)とダニエル(>>8)の二人。
どうやら彼等……というかこの洋館にいる者達は外の人間と違い、互いに認識も出来るようだ。
これが洋館の効果か、自分たちにかけられた呪いじみた何かの条件かはわからない。

>>3>>8
「まあ、アタシもそりゃ出来るだけ大人数で動きたいですよ」
「しかしあの時間制限じみた物を見たら、時間が来る前に状況を好転させたいと思うのが普通です」

ダニエルの声に振り向き、理路整然とした落ち着いた態度で答えてから、改めて部屋の中を見回して見る。

>>9
部屋に入った瞬間感じたのは、強い『拒絶』の意志、暖炉が煌々と燃えているのに薄暗く、そして肌寒く感じる。
この部屋に入ってはいけない、本能がそう感じてしまうがしかし、シェルミーはだからこそ逆にこの部屋を探してやろうという気になれた。

「こういう所にこそ、何か鍵があるってもんですよ」

そう呟いたシェルミーは、あからさまに怪しい熊のぬいぐるみを調べてみようとする。
11シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)21:24:36 ID:7qh
>>8
「…………影はーちょっと無理かな……あははー……」

無理だ、今までなら出来たが今は無理だ。自分の影が存在しない彼に行使する手段はほぼ無いに等しいのだ。

「……うん、それでこそ男ダニエルくん。僕は平気だよー、あの子も居るみたいだし」

シャミルを示して光の目と共にダニエルを見るシャディの意図は簡単にわかるだろう。「着いてってあげて」という意思が。

>>9
そして、ダニエルが去ったならば恐らくその後か? とはいえ、その時はすぐなのだろう。

「うえっ!? なにこれ幽霊!? ファウスト先生!? あいだッ!?」

さらっと失礼な名前を出しながらシャディは一冊が抱えた頭のつむじに直撃して悲鳴をあげる。宙を舞う本の中、シャミルがまだ居たならば庇おうとしつつも収まるのを待っただろう。居なかった場合は机の影に隠れるしかなかった。

そして、静かになればそーっと顔を出してその本を見つけるのだろう。

「…………と、とりあえず開こう……」

その黒い本を取ってペラリ、と中身を開く。灯りは燭台と自前の光で明確に見えることだろう。
12エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)21:25:12 ID:jZn()
>>9
「おー……?あっ、バーラント!」

きょろきょろと見回せば、そこはエリシアの知るものと微妙に違う居住区画。
それも当然、エリシアの部屋のベッドはなんと水槽なのだ。床に珪藻土が無いのも不思議な感覚。
そんな部屋を眺めていると、後ろから見知った顔がやってきたことに笑顔で答えた。

「みず……?」

そして、どこからか聞こえる水の音。さて、ここが寝台かと目星を付ける。
てててっと裸足で駆けてユニットバスへと向かうと、その扉を無遠慮に開け放つ。
13ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)21:26:47 ID:srn
>>2
「あれ、やっほー、妙なとこで会うね」

扉の先にはなんと見知った顔がいて、これにはさすがに驚いたのか目をまん丸くしているようだった

>>9
「応接間って感じかぁ...まあ怪しいって言ったらこっちも怪しいよね」

ずかずかと自分たちを歓迎していないその部屋に入り込むと特に警戒もなく座り心地のよさそうなソファにどかっと座りこむ
そして突き刺さったナイフを抜き調べるが...
14シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)21:29:26 ID:fRF
>>9

「あ、うわわわわ……」

揺れ出す本棚に危険を感じたシャミルは一目散に書斎から逃げ出すだろう。
エントランスホールでシャミルは胸に手を当てて息を整えると立ち上がり。

(ここにはなにかないのかな……)

書斎に戻る勇気はなく、一人になってしまったが指先に小さな火を灯してそれを頼りに何かないか探し始めるだろう。
15ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)21:30:28 ID:Jeu
>>9
「と思ったら、あいつはたしかファルシュ……」

掛け声とともにシェルミーのいる扉にあの少年が。
>>11
「いや、やっぱいいわ。底抜けに強いのが入っていった。たぶん足手まといになるし、俺たちでこっち探索しよう」

そんな時、空を舞う本。あからさまなポルターガイストだ!

「なんだなんだ!? 俺はおけらとゴーストが何より嫌いなんだけど!?」

そして詰まれる本の山、その頂に立つ黒い本。

「お、お前それ読むわけ? 噛みついてりしない?」

こいつ勇気あるなーと思いながらおそるおそる後ろから盗み見する。
16バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)21:32:51 ID:A5u
>>9
「……誰かと思えばキミか。見知った顔があるというのは、それだけでも心強い」
「いや待て、キミはボクの事を認識出来ているのか……?」

この部屋に入る寸前に、背後から自分の名を呼ばれたような気もしたが、まずは目前に気を配ろう。
しかし、自身への認識阻害はこの洋館内にいる人間には通用しないのだろうか。未だに謎は残る。

入り込んだ客室内は不自然に清掃されていた。直前まで誰かが居たとしてもおかしくない程度に。
ベットにクローゼット、さらに鏡台。もしかすると招かれたのは自分たちの方ではないのだろうか。
こんな洋館内にて、ここまで整っているのも逆に気味が悪いものだ。彼もそう感じる程度には、常人の感覚はあった。

「悪くない趣味だな。後は日光さえ入らなければ完璧だ」
「……水の出しっぱなしも処分対象になるよな?」

しかしそれ以上に気になるのは扉向こうの水音。誰かが入っていたりでもするのだろうか。
人形の背より降り、それを先行させる形でユニットバスへ続く扉へと近づいていく。
17The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)21:36:20 ID:Qmu
>>10
それは至って普通のくまのぬいぐるみだ、例えば初等部の子が胸に抱いていたりすれば可愛いんじゃないか、そんな下らない考えが浮かぶような。
お腹の辺りを何となく調べてみれば、何か硬いものの触感がその手に返ってくることだろう、何かがぬいぐるみの中に入っているようだ。
おや、丁度テーブルの上にはナイフが一本あったようだね、ぬいぐるみのお腹を引き裂いてやれば、中の物が取り出せると判断できるはずだ。

>>13
そしてそのナイフ、銀製の十字架の短剣、スティレット、或いはミセリコルデとも呼ばれるものだ。
斬れ味は非常に鋭く、人の体くらいなら簡単に切り裂くことが出来そうだ、扱いには注意が必要かもしれない。
僅かに込められた魔力はどうやら闇を祓う為のものらしい、これを持っていればスクイバコの干渉をある程度祓えるかもしれない。
……ちなみにそのソファ、ふかふかなはずのそのソファにも、まるで何かが入っているかのような硬さを感じる……。

>>11
残念!ファウスト先生には透明になる力はない……そんなことは兎も角、黒表紙の本は『詳解都市伝説』という本らしい。
どうやら都市伝説について色々解説している本のようだ、ぺらぺらとページを捲ればその本の中に、スクイバコの項目があることも判別できる。
どうやらスクイバコには様々なうわさがあり、これといった存在を取り戻す方法は、その本の中には記されていなかった。

>>15
そして、それを後ろから眺める君は気づくことが出来るだろう……うずたかく積まれていた本達が、まるで腐り落ちるように上から変質していく。
黒いただの泥にその体を変質させていく本……恰もその中に、読まれたくない本が残されているかのように!

>>14
エントランスホールにあるのは、レッドカーペットにシャンデリア、そして柱時計……つまり、入った時に確認できたもの以上は見つからない。
或いはそれらをもう少し詳しく見てみれば何か見つかるかもしれないが……。

>>12,16
扉を開けてみれば中には蓋の閉められたトイレと、カーテンの閉められたお風呂……どうやらカーテンの奥でシャワーが出しっぱなしになっているようだ。
そのお陰で中は湿度が高く、扉を開けた途端にむわっとした空気を感じることだろう……それは或いは、ここを調べようとする存在への警告なのかもしれない。
トイレの蓋を開けてみる?お風呂のカーテンを開けてみる?洗面台を調べてみる?……何れかの選択は、君達に耐え難い恐怖を刻み込むかもしれない。
18シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)21:42:56 ID:7qh
>>15
「それさらっと僕らが弱いって言ってない? いや僕は事実だけどダニエル君ラキシドロス居るじゃない」

まだ信じてたよこの子。本自体は拾い上げると。

「噛み付いてきたら燭台で燃やせばいいんじゃないかな? 僕はしたくないけど」

熱いし、炎上しかねないし。

>>17

ペラペラとページを捲るとその中にあったスクイバコなる項目に何故か惹かれた。
その内容を一つ一つ確認していると後ろで奇妙な感じがするような。しかしダニエル君かな、と思って本の内容を読み進めつつ――。

「ダニエル君、なんかしてるー? ……へ?」

――後半の間抜けな声は彼が泥を確認できた時だろう。
19ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)21:46:51 ID:Jeu
>>17
>>18
「だってお前なんかわからんけど影使えないっぽいし? ラキシドロスは……ほら、あれじゃん? でかいから室内戦に向かない」

一応そんな理屈を立てて逃げ道を作る。

「お前、ちょっと怖いぞ?」

ヤだこの子野蛮。建物内での火の取り扱いは注意が必要だ。

「……スクイバコ? そういや昔、オカルト好きな女子を口説くためにちょろっと話を聞いたような」

しかし、彼の知識ではおそらく本以上のことは知らないだろう。ちょっとしたネタ集め程度の感覚だったし。
そして腐り始める書籍の数々!

「あっべ! あの黒い本カモフラージュか! シャディも探せ探せ! このまんまじゃほかの本全部おじゃんじゃん!?」

そう言ってなるべくめぼしい本を掘り起こそうと躍起になるダニエル。
図書館で本を探すのはあまり得意じゃないが、かわいい女の子に目星をつけるのには慣れている。
20シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)21:47:34 ID:fRF
>>17
このホールは危険はなさそうなのでシャミルはこの屋敷内にいる存在の探知を試みる。

「結界に何か反応しないかな……」

一分近い詠唱の後、半透明の魔力が柱のように立ち昇ってそれを中心に半球状の結界が広がっていく。魔力を持つ者ならこの結界には引っかかるはず。
21ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)21:50:11 ID:srn
>>17
「結構いいものなんじゃないのこれ...ってうわ!」

切れ味を確かめるべくナイフで自分の指を少し切ってみる、普段ならそのくらいの傷はすぐに修復するはずだが治るどころか少し爛れている...
そこから想像できるのは闇を祓えるものであることだった

>>10
「これあげるよー、ぼくには合わないみたい」

さっきから気になっていたソファの違和感...何か中にありそうだとナイフでさっと切れ目をいれると用済みと言わんばかりにシェルミーに投げ寄越した
自分が持つには嫌な魔法がかけてあるからだろう
22エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)21:53:41 ID:jZn()
>>16
「……?あっ、見て見てー、りょーくん!」

バーラントの疑問はエリシアにはうまく伝わらなかったようだ。実際認識できているのはわかるだろうが。
そしてバーラントに見せつけるように軟体質の猫を抱え上げるエリシア。つるつるとした苔色の身体がてらてらと光る。
前回習った憑依術を用いて、用意した不思議な体に猫の霊を降ろしたものと、バーラントにはすぐに分かるだろう。

>>17
水場はエリシアにとって故郷を思い出すもの。ならば興味は水音の向こうに違いあるまい。
シャワーに関する知識はエリシアには無いが、そこに水音がすることだけはしっかりと認識できた。
ただ、何やらどんよりとした空気。大好きな空気のはずなのに、どこか重苦しいものを感じる。

「なにかなー……?」

エリシアにしてはゆっくりとカーテンを掴むと、そのままそろそろと捲ってその向こうを見た。
23シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)21:54:54 ID:iZZ
>>13
「おや、アナタはいつかの」
「奇遇ですねぇ、こんな所でまた会……うなんて…」

部屋に入ると、その部屋の中に見知った人物がいたのに気が付いた。
気が付いたが、彼の事を覚えていた筈なのに、今の今まで知らなかった様な気がして言葉に詰まる。
いや、忘れていた…?だとすればこの洋館に入った者達同士でも同じ様にお互いを認識できていなかったのか?
では、何故今になってその効果が消えてしまったのだろうか、シェルミーはこの現象について思考しつつ、ぬいぐるみを手に取って調べてみる。

>>17
「……ふむ…」

ふわふわのぬいぐるみを隅々まで調べてみるが、表面上は問題無し。
しかし手に伝わる感覚はそうとは言えない、異質な感触がぬいぐるみの腹の中にある。
そして、御誂え向きにテーブルに突き刺さるナイフ……これは…

「……悪趣味な」

思わずシェルミーは呟いた、これを仕掛けた誰かがいたとすれば、恐ろしく趣味の悪い人物だろう。

>>21
「すみません、そのナイフ少し貸して……って結構躊躇無いですねアナタ」

先にナイフを調べていたファルシュにナイフを譲り受けようとした時、ファルシュの行なっている奇行を目にして呆れた表情になる。
何かを見つけたからとナイフで躊躇いなく斬りつける奴があるか、とシェルミーは彼との探索が少し心配になった。

投げ渡されたナイフを、「危なっ」と一度躱してから床から拾う。
それから、少し躊躇いの表情を見せつつ、一気にナイフの刃をぬいぐるみの腹に突き立て、引き裂いた。
24バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)21:57:41 ID:A5u
>>17>>22
「これは……この前の猫か。こんな場所にまで連れ込むとはな」
「身近に置くに越したことはない。何かがあってもすぐに使えるからな。上手く手懐けるんだ」

「全く……ボクを怖がらせようとでもしているのか?」
「悪いがキミの思うような反応は取れないと思うぞ。誰が見ているかは知らないがな」

扉の先にあったのは、至って普通の浴室の光景。所々の扉が不自然に閉まっている事を除けば。
彼のホラーに対する耐性はそれなりに高い方ではある。普段扱う品物が品物であるし。
とはいえ所詮16歳、他人の前なので強がってはいるが、その上限は知れたものである。

「キミにはそのシャワーを任せる。ボクはもう少し他の個所を調べることにする」
「しかしここは蒸してるな……あまり湿気の強い場所は好きではないんだが……」

現在の身体も、控えている人形も、多湿な環境は得意ではない。
彼がシャワーをエリシアに託したのも、そういう背景があったりして。
こんな場所で自身の身体が壊れるのも、人形が行動不能になるのも困るのだ。

さて、彼が目を付けたのは隣に並ぶトイレ。物を中に隠すには十分なスペースのある個所。
トイレに手を突っ込む不快感を露わにしながら、ゆっくりと蓋に手をかける。
25The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)22:04:06 ID:Qmu
ボーンボーンと、洋館に入った時にも聞いたその音が、洋館中に響き渡る……制限時間を示すその柱時計は時を回し、十の時にその短針を合わせた。

>>18-19
既に黒色の泥状に変わっていた本は、掘り出せばまるで墓場のような、陰湿な死の香りを漂わせる。
泥を弄ればその手に感じる、まるで人の体内を漁っているかのような不快感に耐えその本の山を調べることが出来るならば……ほかの本とは一線を画する一冊の本が見つかることだろう。
本、と純粋に呼べるかどうかは怪しい、ボロボロになったスクラップブック……泥で汚れてしまったが、それでも読むことは可能だ。

>>20
探知魔法をかけた君には驚くべき結果が待っている、即ち……何も、何も反応を示さなかった。
それは今まさに部屋の中で探索を行っているはずの生徒たちですら反応を示さなかったということだ、間違いなく魔力を持っている者もいるはずなのに。
存在を失った者は探知に引っかからないのか?それならば、この洋館を用意した存在は一体どうなっているのだろう?

>>21
さて、ナイフで切れ込みを入れたそのソファの中身……もしそれを覗くのならば……特に何も入っていないことが分かるだろう。
そのナイフはスクイバコの干渉を防ぐ力がある、ナイフで切れ込みを入れたことにより本来ならばちょっと宜しくない何かが入っていたそのソファから、ちょっと宜しくない何かは消えていたのだ!
……もちろんそれは君の与り知らぬ部分での出来事だ、君目線からはなんだ外れか、程度の印象しか持たれない筈……残念ながら。

>>22
君は、浴槽に掛かっていたカーテンを開け、その中を覗き込んだ。
シャワーが流れっぱなしの浴槽の中に……水に打たれて尚その形を保つ手足が、4本ずつ捨てられているのを確認できるだろう。
まるで切れ味の悪い包丁で無理やりちぎったような傷口を残すその手足は、ついさっき切り取られたばかりと言わんばかりに血を排水溝に流し続けている……。

>>23
そのぬいぐるみは簡単に引き裂かれ、中から白色の綿を、恰も血と内臓のように落としながらその内部を晒す。
中に隠されていた硬いものの正体は、どうやら小さな真鍮の鍵であるようだ、ちょうど机の引き出しとかを開けるのに使えそうな……。
そして、腹を裂かれたぬいぐるみはそのまま、まるで腐り落ちるように黒色に変色し、風に吹かれて君の手足から消失する……。

>>24
トイレの蓋を開ければすぐにその中に捨てられている何かを、その正体を確認することが出来るだろう……。
それは、まるで死体から無理やり抉り出したかのような悍ましい傷を残す、四つの目玉であった。
まるで君を睨むかのように水の中に浮かぶ目玉、一体この屋敷の中で何が起こったというのだろうか。
26シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)22:07:34 ID:7qh
>>25
>>19
「僕だって火は嫌だけどさー、手っ取り早いのはそれでしょ?」
「あとそれならホールに出たら大きさは解決するね!」

「……代償だの、何だの物騒だねー……とりあえずそのスクイバコ? が今の手がかりかなー」

本を小脇に抱える間もなく振り向くとびっくり。

「ってえぇッ!!? ああもうこういう時に影欲しい!! ってか気持ち悪!?」

呼び掛けにハッとした猫の手ならぬ影の手、カムバァックと祈りつつシャディが取った行動は探すどころか泥の中から本を次々放り出していく手荒なスタイル。まあ中身確認する余裕がないせいだが。
ここぞとばかりにマントを外して手を包んで手袋代わりに突っ込み、なんとか。もしくはダニエルが取り出しただろうその本を開こうとして中身を見るだろう。
27シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)22:10:51 ID:fRF
>>25

「あ、あれ……?」

反応がないなんてことはあり得ない。なのに結界はさっきまで共にいた面々にすら反応せず、結界を消したシャミルは今度は慌てて書斎に戻るのだった。

「よ、よかった……あのっ、私も一緒に……」

それが幻だと思ってしまったが、その考えが外れて胸を撫で下ろす。
さっきのような危機に対処できるように桃色の花弁がシャミルの周りを漂い、少しずつその数を増やしていく。
28ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)22:12:12 ID:srn
>>25
「おかしいな...確かになにかあると思ったんだけど...」

ソファに座った際中には確かに異物感があったのだが...
覗いてみるとなにもなく納得のいかないらしい少年
しかし自分を切りつけた時のあれを考えると何かが祓われたとみるべきか

>>25
「...そのナイフ持ってた方がいいかも」

今までの事象を見るにそのナイフに何かがあるのは明らかであり、そしてそれは自分より彼女が持っているのが得策だろう

「鍵...?どこのだろう」
29ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)22:14:38 ID:Jeu
>>25
>>26
>>27
「お前、あれだな。校内新聞でお前についてインタビュー受けたら彼ならやりかねないと思ってたんですって言っとくわ」
「ほ、ホールに敵が現れたらなー」

「まあ、この手のオカルト話としちゃ定番じゃん? 不幸の手紙とおまじない系のミックスってのは珍しいけど」

そして始まる発掘作業。

「おえっぷ……すっげー悪趣味」

気色の悪い臭いと感触に吐き気を覚えながらも、なんとかそれらしい本を発見。
早速シャディと二人で読んでみる。

「やあ素敵なお嬢さん。君の名前は? ちなみに僕はダニエル・レオンハート。そしてこいつは愉快な仲間のシャディさ!
ところで今からこの本を読むんだけど、一緒に読むかい?」

可愛い女の子に目星をつけて、青少年モードで接するダニエル。
30エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)22:16:23 ID:jZn()
>>25
「んー……? わわっ」

始めはうまくそれを捉えることはできず、ぐいっと覗き込むようにして。
そしてようやくしっかりと視界にとらえたなら、ぞわりと肌が泡立つ感触。
鳥肌が立つ、というべきか。海底での生存本能に従って、表皮を苔のような質感に変える。

「バーラントー!てとあしがあったー!」

ばっと浴槽から顔を背け、バーラントに報告するエリシア。
てててっと彼の下へ駆け寄ると、そこには目玉も四つ。
二人の人間だったと思しきものを、死霊術を扱う二人が見つけたのは何かの因果なのだろうか。

「めもあった……」

そして残るはと目を向けたのは、手のついていない洗面台。
順当に行くならば、ここにも体の一部が眠っていたりするのだろうか?
視線を向けるばかりで、手をかけることはしなかったが。
31シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)22:16:45 ID:iZZ
>>25
ふと思う、もしこのぬいぐるみに傷を付けた事で何らかの儀式が成立してしまったら。
もしこのぬいぐるみの中から、棉の中に封印されていたおぞましい何かが出てきたら。
冷や汗が首筋を伝わる感覚を感じながら、シェルミーはまずぬいぐるみの中がただの普遍的な棉である事に安堵し、その中を掻き分ける。

「鍵……ですかね?」

その中にあったのは小さな鍵、ぬいぐるみの外から触れた手応えと大体一致する大きさだ。
それを抜き取った瞬間、手の中にあるぬいぐるみが風化する様に黒く染ま散り散りになって行く、手の中に伝わる寒気がするような感覚に、シェルミーは思わず鍵とナイフを取り落とした。

>>28
「んひぃ……何なんですかもう…さっさと解決してここ出ましょう、本当」

悲鳴すらも出なかった、引きつった笑いを浮かべながら鍵とナイフを拾い、ファルシュに言われた通りナイフは持っておくことにする。
抜身で持つのは危なっかしいが、持っていると何となく安心出来る気がするナイフだ、何らかの特殊な効果があるのかもしれない。

「それで」
「この鍵なんですけど……鍵穴なんてありましたかね?」

ぬいぐるみの中から出てきた真鍮の鍵だが、一体これが何処の鍵なのか皆目見当も付かない。
同部屋に鍵穴があるとも限らないが、取り敢えずノータッチだった暖炉側を調べてみる事にした。
32バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)22:21:41 ID:A5u
>>25
「ッ!! これは……目玉……か? もっと別に利用価値はあるだろうに」
「一つ二つ三つ四つ……か。これが人間のモノであるとするならば、二人以上はここで死んでいる訳か」

トイレに浮かぶ目玉と接触。思ったより冷静に対処することが出来た。
この目玉の主を確認するため、人形に目玉を回収させる。流石に自身の手で引っ張り上げるのは抵抗があった。
目前で視認出来れば、この目玉の主について少しでも検証することができるだろうか。

「オイ、そっちはどうだった? ボクは興味深い物を見つけたぞ」
「……なるほど。既に中身は抜かれた後か。一足遅かったようだな」

目玉を回収できても出来ずとも、一度浴室へと戻ることになる。
そこで解体された手足を確認。同一人物と見るのが確実か。
そうなればこの場所に置いて残る箇所は洗面台のみ。

「残るは此処か。魂の気配は感じられないが……」

尻込みをするエリシアの代わりに、洗面台の戸に手をかける。
背中にはお供となる人形をきちんと配備して。
33The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)22:24:52 ID:Qmu
>>26,27,29
そのスクラップブックの中には一つだけ記事が閉じ込まれていた、どうやらある殺人事件に関する記事のようだ。
所々が泥で隠されたようになっており、それはこそぎ落とそうとしても取れない、まるで何者かがそれを見られたくないと干渉しているかのようだ。
ダニエル君には非常に申し訳ないが……お世辞にも女性を口説きながら一緒に読むべきとは言えない、非常に凄惨な内容である。

>>28,31
今のところ使える場所は思い浮かばないその鍵は、しかし何となく、何となくだが安心できるようなそんな雰囲気を持っている。
それは、スクイバコの干渉下にあるその洋館内で、初めてスクイバコが干渉している物以外を見たかのような、そんな雰囲気。
或いは未だ開いていない2F左の扉で使うのだろう、大事に取っておくといい。

さて、暖炉だが……どうやら燃えていた炎は巧妙に作られた幻影らしい、近づいても手を突っ込んでも全く熱さを感じない。
寧ろ凍えるような冷たさすら感じるだろう、恰も死体を触っているかのような違和感のある感触、非常に嫌な炎だ。
側には火かき棒が一つ、武器として使えないことはない……かもしれない。

>>30,32
バーラントの考えは正しい、その手足と眼球は同じ人物から取り出されたものだ、どこかの二人の人物が殺害されたその名残。
そして洗面台を調べればそこにはやはり体の一部、血にまみれた肉塊が……発見されることはなく。
見つけられるのはキラリと光る、拾い上げてみるとどうやら銀色の鍵のようだ。
屋敷のドアのどこか1つを開けるために必要な鍵だとその大きさから何となく判別が付くだろう、つまり隣の扉を開けるのに必要な鍵か。
34ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)22:28:20 ID:srn
>>31
>>33
「うーん...とりあえず他の部屋も見てみる?」

炎に触れても平気な少年は暖炉に容赦なく手を突っ込むが全く熱さはなくむしろ冷たい
そして火かき棒を見つけるが彼にはとくに必要もなく...

「そういえば他にも誰かいるの?それなら情報共有したいけど」
35シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)22:29:06 ID:7qh
>>27
>>29
>>33
「じゃあダニエル君のラキシドロス皆に言い触らさないと!」

使命感溢れる語気の台詞だったという。

「うん、一緒に読もー。……うあー」

シャミルの姿を見て笑顔で受け入れつつ、ダニエルの態度の変わりように疑うような視線をダニエルに向けた。
影の手があったらこっそり脇腹とかつねってみたいという危ない発想が出てきたのは……心の中。


「…………ダニエル君、今度から誘うときは中身見てからにしようね」

シャディの表情から笑顔は消えており、若干青ざめてるのがよくわかるだろう。光の目がより強調してしまっている。
……しかし、事件としてではなく、シャディは『物語』として読んでみることにする。……やっぱりエグいがこれがまさかヒントなのだろうか?

「……とりあえず、もう無さそうだし行こっか。あ、どっちか燭台って持ってこられない? もしかしたら火を嫌がるナニカが居るかもしれないし」

邪魔くさいことを要求するが、出口に向かおうとする彼は先程の黒表紙の本とスクラップブックを抱えていようとするのだ。……まあ持ってこなくても良いのかもしれない。
特に事件もなければ、ちょっと気分悪そうに書斎から出るのだろう。
36シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)22:33:08 ID:fRF
>>33

「あ、えっと……シャミルです。ダニエル君とシャディ君、よろしく……」

人と行動を共にする安心感は計り知れない。恐怖もそれだけで大分和らいだような気がして、ダニエルの言葉に頷くとその本を読む為に顔を近づける。

「ひっ……!」

その本を見た瞬間、シャミルは目を閉じて頭を抱えてその場に蹲ってしまった。余程怖かったのか、その体は小刻みに震えている。
37エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)22:35:27 ID:jZn()
>>33
「……なにこれ?」

バーラントの手元を覗き込むようにすれば、その手には銀色の鍵。
一先ず惨殺死体はこれ以上は無いようで、浴室から引き返す事に。
猫らしく水は苦手なのか、客間の床で寝転がっていた猫霊があくびをひとつ。

「りょーくん、ただいまーっ」

主を危険に赴かせて自分は暢気に丸くなるとは、どちらが主導権を持っているのか分からない。
それでも抱え上げられることに抵抗は無いようで、よいしょと軟体の猫を両手に抱いて。

「バーラント、これなにかなー?」

自身の部屋の構成上、ベッドを知らないエリシア。客間の二段ベッドへと足を進める。
38シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)22:36:34 ID:iZZ
>>33
探せども探せども鍵の使い所はなく、恐らくこの部屋に鍵の使える物はないのだろう。
唯一わかった事と言えば、暖炉の炎が普通の炎ではないという事だ。
暖炉があるにしては寒いとは思っていたが、全く熱くない炎であるなら納得出来る。

>>34
「ていうか本当にアナタ躊躇無いですね」

だからと言って炎に手を突っ込む気にはなれない。
涼しい顔で暖炉に手を突っ込むファルシュに突っ込みを入れつつ、手に入れた鍵を眺めた。

「確かアタシ達の他に何人かこの洋館にいる筈ですよ」
「手分けして各部屋に入りましたが……まあ、一度エントランスに戻ってみますか」
39エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)22:37:17 ID:jZn()
>>33
>>37
ふと、軟体の猫の姿を見れば、どうやらコインを一枚咥えているようだ。
そっと手に置かれたひんやりとした感覚にエリシアは気づき、手元を見る。

「バーラント、りょーくんがひろったー」

そしてそんな損気な口調で、それをバーラントへと渡すのだった。
40ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)22:38:11 ID:Jeu
>>33
>>35
>>36
「なんでだ!?」

ダニエル魔法ばれのピンチ。

「ごめん、本当にごめんな!?」

まさかこんな内容とも思わず、おびえるシャミルに平謝り。


「しっかし、なんなんだこのスクラップ。単なる嫌がらせにしてはさっきの泥に比べてパンチが弱いし……」

考えてもよくわからない。とりあえずシャディの言う通り持ち出せそうな燭台がないか探してみる。
41バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)22:44:06 ID:A5u
>>33>>39
「……拍子抜けだな。だからと言って中身を直接置かれても困るが」
「で、これが鍵か。鍵と言えば向こうは鍵が掛かっていたような……?」

若干の覚悟を決めて開かれた扉の先にあった物は、人体の部品ではなく、どこかで使えそうな鍵が一つ。
回収し、手元で詳細を確認する。至って普通の鍵だ。怪しい箇所は特に見当たらない。
ひとまず収拾物は人形に預け、シャワーの蛇口を捻った後に、客室内で一息。

「次はどこに行くか? 知らんが他の部屋は誰かが入ってるんだろう? まさかボクらだけとは言わないだろうしな」
「ボクとしては、この鍵をあの扉に使ってみたいんだがな」

「オイ、今のは何だ? 此処にいたのは……この猫だけか」
「少しコイツを借りるぞ。オイお前、さっきの奴の話を聞かせろ。これはボクの命令だ」

客室へと戻った彼の目にもしっかりと映った謎の白い影。
向き合っていたのはエリシアの猫のみ。ならば取るべき行動は一つ。
猫の主導権を一時的に受け取り、猫の魂から感覚を引き出そうと試みる。その目に映るだろうか。
42The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)22:48:25 ID:Qmu
>>34.38
シェルミーの言う通り、この屋敷にはほかの部屋を捜索中の人間が総勢五人、情報交換も或いは必要になるだろう。
エントランスホールに戻れば時計は変わらず時を刻み、時計は変わらず止まったままそこに存在する……十時二十分頃だろうか?

>>35.36,40
さて、そのスクラップブックを見た君達が非常に嫌な予感を味わったところで……黒表紙の本とスクラップブックは普通に部屋から持ち出せる。
同様に机の上に置いてある精霊装飾の燭台も持ち出すことが可能だろう、ダニエルがそれを見つけたならば。
弱い炎が揺らめいているその燭台……何故だろう、洋館に初めに入った時より尚、その炎は弱まってしまっているような。

>>37,39
非常に寝心地の良さそうなベッドだ、入ってしまえばものの数分で寝入ってしまうことだろう、それ程までに魅力を感じる。
そう、例えば今までの体験は全て悪い夢で、ここで寝てしまえばこの悪夢から逃れられるのではないか、そう錯覚させるような……。
……それでも尚、君が悪夢に立ち向かうと言うのなら、枕元に一つの新聞が置いてあるのを確認することが出来るだろう。
一つの記事が切り取られた新聞、取ってつけたように置かれたメモは、どうやらその失われた記事に関する内容のようだが……。
……まぁ、書斎にあったスクラップブックに残したよって内容である、既にほかの人が見つけている今、このメモはあんまり必要ないだろう。

>>41
そして君の目に映る白色の影……それは白色の影であるとしか形容の出来ない不自然なものだ。
人型の白い影、それ以上の特徴が存在しない、強いて言うならば……『全く存在感を感じられなかった』。

>>39,41
コインを調べるというならば……円周上に文字が描かれた金色のコインだ。
まるで中央、何かが削り取られた痕を取り巻くように描かれた文字は「SADNESS FORSAKEN NOTICE THIS LOVE」と読み取れる。
……そして、君がそれを確認した途端、コインのNOTICE THIS LOVEの文字が全て削り取られて確認出来なくなることだろう。
ダムナティオ・メモリアエ、これがスクイバコの干渉だと言うのならば……君は気付いてしまうかもしれない、存在を奪われると言うことは、今まで残してきた軌跡も全てが奪われるということだ。
43シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)22:51:11 ID:7qh
>>36
>>40
>>42
「大丈夫? ほらもう見せないから目開けてー……ダニエル君、とりあえず手くらい引いてあげてね?」

よしよし、と背中を擦るには悲しいことに手がアレなことになっている。なので多分大丈夫そうなダニエル君に丸投げした。
空回りというのはこのことか。

さてエントランスに出れば。

「みんなー、何か見つかったー? とりあえずこっちは……本二冊ー、うち一冊は読むとき注意ー。結構そのー……えぐい!!」

階段付近に移動しながらそんな呼び掛けを。ナニカの注意を浴びてもおかしくないほどの、声量。
入った時より元気になったのは果たして吉と出るか凶と出るか。場合によっては二階に上がることだろう。
44ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)22:54:03 ID:srn
>>38
「え?だって火なら触っても大丈夫だし...」

突っ込まれたことに逆に驚いてるようだった...
忘れ物がないかを確認するように最後に部屋をみわたすとエントランスへと戻る

「あ、そうだぼく説明とか頭脳労働とか苦手だからそこら辺よろしくね」

つまり部屋や鍵やナイフの説明はすべて任せると言いたいらしい
45ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)22:58:14 ID:Jeu
>>42
>>43
「俺も手がくっそ汚れてんですけど?」

それでもズボンでごしごしと拭き、多少はましになった。

「お嬢さん、お怪我は? いやほんとすまないことをしたよ。もしよければ、手、腕、肩、好きなところをつかんで支えにしておくれ」

そう言ってつかみやすいように手を差し出す。

「お、こんなところにいいもんが……って、炎弱まってね? ろうそく短くなってんのかな?」

あるいは、何かしらのタイムリミットか。何にしても、これを持ち出す。
46シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)22:58:57 ID:fRF
>>40 >>42 >>43

「うぅう……やだ、帰りたい……」

ダニエルを頼れる男性と感じたのか、シャミルは涙をハンカチで拭うと肘の辺りをちょこんと摘むのだった。歩きにくいなら振り払っても構わない。

「ここでその……人が死ぬような事件があったんでしょうか?」
「やっぱり、その真相を知ることが影を取り戻すために必要なのかな……」
47シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)22:59:25 ID:fRF
//>>45も追加で
48エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)23:01:27 ID:jZn()
>>42
「これなーんだ?」

エリシアが普段よりベッドで寝る性質ならば、その誘惑にあらがえたかは怪しかった。
しかし、エリシアは普段眠るのは水の中。そして浴槽はあの有様。睡眠など選べるはずもなく
枕もとの新聞をひっつかんでバーラントに駆け寄り、重力魔法で手元を覗き込めば…… コインから文字が消えていく瞬間を目の当たりにした。

「んー、なんでだろ…… ねぇ、りょーくん?」

バーラントに情報を供することができたらしい猫に向けて語り掛けると、それは面倒そうに首をもたげる。
そうした時に、外から聞こえてきたシャディの声。一先ずみんなと合流した方がいいのだろうか。

「お-い!」

そして階下のシャディを手すりの上から見つけると、元気よくぶんぶんと手を振った。
49シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)23:03:02 ID:iZZ
>>42
「うっ……時間が結構経ってますね」

エントランスに戻って来たシェルミーは、時計の針が思っていたよりも進んでいた事実に怪訝な表情をした。
壁の赤文字も変わりなく、手掛かりを早く見つけなくては、十二を示した時に一体どうなってしまうのか?

>>44
「えぇ……頭脳使う場面今の所殆ど無いんですけど…」

そこら辺である物調べてるだけじゃないですか、とシェルミーは苦笑いを浮かべる。
エントランスを見回してみると、他の部屋に行った者達も続々と集まり出しているようだった。

「……丁度いいですね」
「皆さん、さっきあっちの部屋をさがしてたらこんな鍵を見つけたんですけど、心当たりありません?」
50バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)23:05:00 ID:A5u
>>42
思えば先ほどの人影もおかしいことばかりだ。魂であるならば、バーラントの検知に引っかかるはず。
しかしそれは何も感じられなかった。彼をもってしても。最初から何も存在していなかったかのように。
そしてその感触は、エリシアの猫にとっても同じであったようだ。

「ダメか。さっきのがあの死体の主か? にしては魂にはなっていない……?」

猫は霊や魂を視る力に長けているという。先ほど確認できたのも、そのチカラが故なのか。
謎はさらに深まるばかり。

「ん? その硬貨がどうかしたのか?」
「まあいい、とにかく今は戻るぞ。情報は鮮度が命、とも言うしな」

調べられる箇所は確認したはず。後はコレを持ちより整理するだけか。
再び人形の背中に乗り、エリシアと共に階段を下りて行く。
人形の手に、トイレの中で回収したままの目玉4つを持ち寄ったまま。
51ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/23(金)23:05:14 ID:XCf
ミズハ・メルクリオは苛立っていた
目覚めた時に溢れていた涙の理由だとか、朝焼けの淡い夢の様に思い出せない何かだとか、喉に刺さったエンゼルフィッシュの小骨めいた異質感だとか
全てが鈍痛となって脳を支配し、それでも体はいつも通りに動かなければならないのだ、今日もまた日常を送らねばならないのだ

「……あぁっ、もうっ……なんなんだこの感覚はッッッ!!」

訓練所の藁人形に、五指で貫く如き勢いで右手を叩きつけた
指先から放たれた魔力が内部に浸透し、爆発的成長を遂げ氷の華として藁人形の背を引き裂きながら咲いた
忘却という無意識の悪夢に、ミズハ・メルクリオは苛立っていた
52The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)23:07:08 ID:Qmu
>>43
その大声は、洋館中に響き渡りました。
……それを咎めるような干渉や、うるさい!と怒鳴りつけてくる洋館内の存在は見えない、家主は割と寛容らしい。

>>45
蝋燭が短くなったような気配はない、ただ純粋にその火が、まるで今にも消えそうなぐらいに弱まっているのだ。
それはいったい何を指しているのだろう……まぁ、制限時間に類するものだと想像は出来るかもしれないが。

>>ALL
さて、再びエントランスホールに集まった君達を、つまりは咎める存在は誰も居ない。
君達の集めた情報を交換して、何となくこの事件の黒幕を予想してみるのもいいだろう……その間も時間は流れてしまう、が。

【現在、その時計は丁度十時半を指している】
53シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)23:10:36 ID:7qh
>>52
>>45
「僕は手が塞がってるんだ」と言いたげだ。片手にスクラップブック、もう片手に黒表紙の本。影の手が恋しい。

「うーん……とりあえずスクイバコってのを探すのが一番かな? なんか妙に今の状態と色々合うし」
「……早く影が戻ってほしい……」

そしてエントランス。……足が疲れてきたが、誰かに頼るのはできそうにない状況だ。全員疲れていそうだし、もしくは何かを抱えているのだから。

>>48
「おー、とりあえず箱っぽいのとか見つかったー?」

気付けばシャディも振り返す。まるで子供同士が出会って挨拶を交わすような様子でしれっと標的になってるものを言う。

>>49
「僕らが言った部屋は書斎だったよ? 特に鍵つきのものはなかったかなー。机にも引き出しなかったしー……他の皆は?」

あっさりと答えてしまった。まったく警戒の無い様子で。

「無かったら誰も行かなかった部屋に行けばいいんじゃない? 時間もそうそうないみたいだし」

さて、彼が行ったのは書斎、残る部屋でどれが行ってないか? それは自然と明白になるだろう。まあ、彼の主観で物事を進めるわけにもいかないが。
54ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)23:14:50 ID:srn
>>49
「いや、ほらこれからあるかもしれないじゃん?状況的にさ」

こういうのは予め言っておくのが大事だと思っているので先に言ったらしい
もっともはなからこの少年に期待はしていないだろうが...

>>52
「なーんだ、結構顔見知りばっかりじゃん...」

エントランスに集まった面々を見て少しほっとしているようだった

「みんな無事なの?これ」

そもそも誰がいるのか知らない少年はエントランスに全員いるのか知るはずもなく...
55エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)23:15:41 ID:jZn()
>>52
>>53
「はこー?なかったー!」

シャディのさりげない情報に答えながら、ますますぶんぶんと手を振るエリシア。
そして重力魔法で軽くした体を、手すりから投げだして一階へと降りた。

「んー……わかんない、ねぇ?」

あらかたの情報交換が終わってから、エリシアは抱えた猫にそう問いかけた。
軟体質の猫は、自分に言うなとばかりに顔を背けるばかりだったが。
ともあれ、残る部屋が2F左側のものなのは理解した様子で。
一つの扉に鍵は一つ、どちらがどうなのかはわからないが。ともあれ向かうべきなのは確実だろう。
56ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)23:15:52 ID:Jeu
>>46
>>49
>>52
(うっはー! うっはーたまらん!)

気弱そうな女子がちょこんと袖をつかむ仕草、プライスレス。当然振り払うなんてありえない。

「かも、しれねえな。俺こういうオカルト好きじゃねえんだけどなー」

という具合に、ちょっとおどけながらそういう。少しでも恐怖が和らいでくれるといいのだが。

「お、みんな集まった感じ? だったらさ、互いに情報の整理も兼ねてあったこと話そうぜ」
「俺んとこは、シャディの言った通り二冊の本、それからこの燭台を見つけた。黒の本はこれこれこういうスクイバコって都市伝説について。
もう片方のスクラップは、まあ、口にすんのも嫌なくらい猟奇的な殺人事件の内容だ。あと、泥で汚れてところどころ読めない。
あと、この燭台。なんか炎そのものが弱まっててタイムリミット示してんのかも。まあ、そんくらい。
みんなはどうだった?」
「あああと、カギに関してはシャディの言った通り、それらしいもんはばかったぞ?」
57The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)23:17:08 ID:Qmu
【情報のまとめ】

【1F:エントランスホール】
時計は現在十時半を指している、探知魔法を行っても反応がない。

【1F右方:応接室】
置いてあったくまのぬいぐるみを引き裂くことにより【真鍮の鍵】を獲得。
テーブルの上に置いてあった【ミセリコルデ】を獲得、これにはスクイバコの干渉を妨げる力がある。
暖炉の炎は偽物で酷く冷たい、火かき棒が存在する。
ソファの中に何かがあったが、ミセリコルデによって消失したと思われる。

【1F左方:書斎】
本棚から【黒表紙の本】を獲得、スクイバコに関する情報が載っている。
更に隠されようとしていた【ボロボロのスクラップブック】を獲得、ある日の凄惨な殺人事件の記事が載っている。
また机から【精霊の燭台】を獲得、その火は非常に弱まっていて今にも消えてしまいそうだ

【2F右方:客室】
ユニットバスが存在、トイレからは【何者かの眼球】、浴槽からは【何者かの手足】、洗面台からは【銀色の鍵】を発見。
鏡に姿が映らない、鏡台から【削られたコイン】を発見。
そのコインには「SADNESS FORSAKEN NOTICE THIS LOVE」と書かれていた。
ベッドから【切り取られた新聞】と【記事に関するメモ】を発見。
58バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)23:20:11 ID:A5u
>>52
「随分と数が多いな。まさかコイツら全員、ボクと同じように存在を消されたとでも言うのか?」
「全く、この量の集団失踪が起こっても気にならないとは、アイツらは何をしてるんだ?」

ロビーに揃った面々は見知った顔もあれば、そうでもない顔もあり。しかし数が多い。
この量の失踪が起これば、間違いなく問題になっていてもおかしくないはずなのだが。これがこの屋敷の力なのだろうか。

「鍵? 鍵ならボクも見つけたぞ。洗面台の中に入っていた。人体の残骸と一緒にな」
「少なくともこの屋敷では二人以上は死んでいる。現物もこの目で確認したからな」

自身が乗って来た人形から収集物を回収し、皆の前に広げる。
一つは洗面台で見つけた銀の鍵。そしてもう一つは人間の目玉。しかも4つそろい踏み。
虹彩の色を見て分かる通り、これらは二対の目が二セット。二人のモノであることは確認済み。

「で、鍵のある部屋だが、一つ心当たりがある。あそこの扉だ」
「あの部屋は錠前が掛かっていた。これがあれば開くことは出来るはずだ。まだ試してはいないがな」

そう言うと、人形の肩に乗って左側の階段を登り始める。
まだ開けるまではしないだろうが、たどり着き次第、錠前に鍵を通すことになるだろう。
59シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)23:27:27 ID:fRF
>>52

「あ、私は正直何も分かりません。
でも探知を試みたらみなさんの魔力も反応しなくて……存在が霊のように不安定になっているのか、魔法を阻む何かがあるのか……」

あまり役に立てていないことをわかっているのか、ダニエルの後ろで申し訳なさそうに目を伏せる。

「ちょ、ちょっとそんなもの見せないでくださいっ……」

人間の目玉なんて目にすれば何も見ないようにとダニエルにしがみついて、おどおどと今までにないくらい震えている。
60シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)23:32:21 ID:iZZ
>>52
「………………」

各々持ち寄った情報を集積して、シェルミーは考えているのか押し黙った。
拾ったナイフはポケットの中に刃を納め、その柄を握り締めたまま、手に力がこもる。
───シェルミーは静かに震えていた、表情に恐怖の感情を出さないように気取りながらも、自分で自分が恐怖している事を理解している。

スクラップに書かれていたバラバラ殺人事件で消えた部位と、バラバラに配置された部位が一致しているのは偶然か?
スクイバコの都市伝説に、他人を捧げるという説もあるのはただの都市伝説なのか?

少なくともバーランドの言う通り、死体があると言うことはここで誰かが死んでいる───部位が落ちていると言うことは故意に殺されていると言うことだ。
そんな場所に今自分達はいる、そんな場所が何故かネポックに現れ、自分達にしか知覚できないでいる。

「……スクイバコの影響から抜け出すには…儀式が必要とも言う話もある…」
「その為の儀式として他人の存在を捧げる……?」

ぶつぶつと、頭の中に浮かぶ仮説を作り上げては消えて行く考えを漏らしつつ、バーランドの提案に顔を上げた。
つまり、鍵の使う場所に心当たりがあるという彼にならい、階段上左方の扉に向かう事にした。
61The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)23:34:35 ID:Qmu
>>ALL
さて、銀の鍵をその扉に差し込めば、ガチャリと音がして鍵は外れ、呆気なくその扉は開くようになるだろう。
開かれたその部屋は、或いは君達にとって見覚えのある空間……ネポック学園の学生寮の一室にそっくりな見た目をしていた。
机と本棚、ベッドだけが置かれた殺風景な空間、されどそこで自学に励んでいた生徒の後ろ姿が見えるようなそんな部屋。
屋敷に入ってからずっと感じていた嫌な気配をこの部屋では感じない、スクイバコの干渉はこの場所では起こらなさそうだ。

【2F左方の扉:???】
【学習机、本棚、ベッドが見える、学生寮に非常に似通っている】
【机には引き出しが三つ、そのうち一つにはカギ穴が存在する】

>>53
君がもし疲れているのならば、客室に、その謎の部屋に置かれているベッドは非常に魅惑なものとしてうつることだろう。
ここで眠っていれば夢を見ている間に、誰かがこの問題を解決してくれるのではないか?そんな考えが頭をもたげるかもしれない

>>59
それは、恐怖を覚えている君も同じだ……つまり、その布団にくるまれば怖い思いをすることもなくなるのではないか?と。

>>60
そこまで思ったのならば、もしかしたら君の脳内にはこんな可能性が思い浮かんだかもしれない。
存在を奪われたのが誰かの儀式のせいならば、その儀式が終わっていればもう存在を取り戻すことが出来ないかもしれない。
同様に……今一緒に居る皆を犠牲にして、存在をスクイバコに捧げないと、自身は永遠に無視される存在になってしまうかも、しれない。
62ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/23(金)23:41:01 ID:srn
>>61
「なにこれ?寮...?」

2Fの部屋に行くバーラントについていった少年はがちゃりと開いたドアから見える中を後ろから覗き込んだ
その部屋は見覚えのある部屋だった

「これってさっきの鍵じゃないの?」

1番面白そうな学習机に向かった少年は鍵のない引き出しを開け中身を見るが1つだけ開かない引き出しが...
そこでさきほどのぬいぐるみからでてきた鍵がそれなのか...
63シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/23(金)23:41:37 ID:7qh
>>ALL
「やあファルシュ君! 僕はいろんな意味で無事じゃないかな!」

影がない=アイデンティティの消失。人に無視されることはなくなってるし、もう元気にしてないとやってらんない。 

「無かったかー、って大丈夫ッ!? ……わーお、身軽ー」

いきなり手すりから降りたエリシアを心配そうに見つめるとへっちゃらのところを見て、安心。影の手もないし、受け止められそうになかったせいだ。


「はいアウトー!!! 結構エグいから考えて!!? 解決前に死んじゃうから!!」

広げられた収集物を隠そうと両手を広げて身体で隠そうとするが、まあ遅いだろう。というより本人も見たくないが、人体の残骸など。

「……弱まってたんだー。……ごめんダニエルくん。その子のフォローは任せるよ……」

……なぜ、安堵しているのだろうかこいつは。バーラントの突拍子もない行動に驚かされての反応だった。

そして、二階へ向かう最中。本を片脇にまとめるとシェルミーに向かって。

「大丈夫? ……何か気付いたら言ってね、皆に」

青さは引いてるものの、やや疲れたような顔色で言う。何を感じたのかを知ることは彼にはできないのだろう、今のところは。

>>61
開いたその先、見えるは見慣れた部屋その物で。
……そして目に移るは誘惑。

「……あそこに鍵、より……本……よりベッドー……」

普段なかなか歩かないシャディはそのベッドに引き寄せられる。未だ応えてくれない影はもしや夢ではないんだろうか?
そんな思いを抱いて……ベッドに座ったと思えば寝転んだ。このままだと眠りそうだ。布団にくるまらないのは、彼の体質ゆえか。

その代わりに光の目がガン開きしているのは、不気味である。誰も起こさないならば、彼は少し微睡み出す。
64シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/23(金)23:44:33 ID:fRF
>>61

「あ、うっ……」

頭を抑えてそのベッドを見つめる。だがシャミルは、その魅力を拒めるほど強い意志を持ってはいなかった。
引き寄せられるように歩いてベッドに倒れるように寝転ぶとその布団を被り、すぐに寝息を立て始めてしまった。

「すぅ……すぅ……」
65ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/02/23(金)23:46:27 ID:GlT
「ここか……」

ネポックから少し離れた隣町の入り口、そこで松葉杖をつきながら歩く一人の人狼の少女
風紀の字があつらえられた特注の外套と腰に差した日本刀、さらに狼を思わせる大きな耳と尻尾
ネポック在学生なら一度は見たことがあるだろう。風紀委員執行班長として知られるジノ・マルティーニその人である
模擬戦の形をとった適性試験の末、負傷したジノは1週間の療養期間を与えられ、体調もおおよそ回復

せっかくだから精のつくものを食べたいということでこの日は大胆に郊外行きの馬車に乗り込み、外出したという訳だ
保険医から提示された外出時間の門限は24時間、つまり1日以上の外泊は認められておらず、時間は限られている
そう、さしずめ今の状況……「1日外出録 班長」……!

「時間は限られておる……初めて来る街だが、楽しもうではないか……!」

血沸き肉躍るといわんばかりに久々の外を堪能する班長、そして
そんな彼女と同じ馬車で校外へやってきた少女もまた、ジノの隣に佇んでいるのであった……
66ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/23(金)23:50:21 ID:Jeu
>>58
>>59
>>61
>>63
>>64
「とんでもないもん見せないでくんない? 俺の胃袋もうそろそろ決壊寸前なんですけど?」

二対の目玉を見て、シャミルを隠しながらも顔は青ざめていた。

「あいよ、任された。お前は俺のイケメン力サポートに徹していなさい」

何を言っているのか本人もよくわからなくなってきている。かなり限界。
というわけで一同についていき最後の部屋。なんとなく落ち着く雰囲気。

「え、ちょっとお前ら何普通に寝てんの? だーめだってそれ小説的には縁起悪から」

とはいえ、起きている人間もそれなりにいる。とにかく今は大丈夫かと思い、カギのついていない引き出しを開けようとする。
67シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/23(金)23:52:17 ID:iZZ
>>61
鍵のかかっていた扉を開くと、その中には意外にも見慣れた景色が広がっていた───
というより、何度も何度も飽きる程見た部屋だ、目を閉じてでも歩き回れる自信がある。

屋敷の空気と一変した馴染み深い、安心する雰囲気、心の底から安寧を享受出来る部屋であったが、寧ろそこが不自然であるとシェルミーは考えていた。
というより、先程から嫌な思考が頭を巡り巡って止まらない、このままでは自分達は一生このままではないかとか、背後に有りもしない気配を感じて何度も振り向いたりだとか。
ベッドに飛び込んだ二人を見て、ナイフを握る手に更に力がこもるだとか。

(スクイバコの都市伝説に明確な脱出方法は書かれていない……)
(でも、それも一つの方法であるとしたら…)

>>62
「───へっ?あっ、はい!なんかそれっぽいですねぇ!」

部屋の雰囲気とは真逆の、嫌な思考が脳内を支配しそうになる。
ファルシュに声を掛けられ鍵の事を思い出さなければ危なかったかもしれない。

「取り敢えず鍵らしきものはこれしか有りませんし、使えるか試して見ますか」

そう言って、持っていた真鍮の鍵を引き出しの鍵穴に使おうとした。
68バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/23(金)23:53:11 ID:A5u
>>61
「ああ、それはすまなかった。だがキミらにも同じ物が付いてるんだ、このくらいどうという事はないだろう」

死霊術に関わる人間はこういう奴が多いのが玉に傷。
魂た素材と向き合う日々が続くにつれ、常識も少しづつ薄れてしまうのだろうか。彼らの存在のように。

差し込まれた銀の鍵は、初めの想定より遥かに簡単に錠前を通した。
開かれた扉の先にあった物は、自身も見慣れている学園の寮の一室。
随分と殺風景なのは、この部屋の主が存在していないからなのか、もしくは。

「随分と脅した割には普通の部屋じゃないか。しかも寮と来たか……」
「オイ、机に鍵穴があるぞ。ボクの鍵は使ったから、もう一つどこかにあるんじゃないのか?」

真っ先に目に入ったのは、正面の学習机。初めに目が行くのは、彼の性格からか。
引き出しの一つに鍵穴があることを発見。そして報告も忘れずに。

「さて、ボクはその本棚でも探るとするか」
「……このタイミングで寝ていられるとはな。大した度胸だな、全く」

机を鍵の持ち主に託し、代わりに本棚の探索を始める。
何故か寝ている者も見られるが、今は探索を優先すべきだろう。
69エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/23(金)23:53:27 ID:jZn()
>>61
「んー……」

バーラントの泥人形が、二階左の扉を開く。
そんな様子を後ろから眺めながら、その後に続こうと思ったのだが。

「おぉー……?」

そもそも時間制限について理解していないエリシア。時刻の違う二つの時計が気になったようだ。
そういえば、入ってきた時とさっきの部屋で。これが鳴った音を聞いたことを思い出す。

「りょーくん、これなんだろね?」

存在が消えてから、どこかで心細くもあるのか。たびたび軟体質の猫に声をかけるエリシア。
そんな声をかけたところでまともな反応は帰らないのだが、今日は気のせいかいつもよりも邪険にされていない気もする。
ともあれ、気になったら止まらないのがエリシア。柱時計をきょろきょろと眺めまわし、開けられるなら色々と手をかけることだろう。
70アーニャ◆TcpDr0LVJg :2018/02/23(金)23:59:18 ID:62q
>>65
「ふふふ……さぁ、参りましょうジノさん……!」
この日は休日、今日はどこかへとお出かけと洒落込むお嬢。
行きがけの馬車で出会ったのは風紀委員の執行班長。
珍しい組み合わせではあるが、二人はまだ見ぬ街へと期待に胸を膨らませ意気投合したのであった。

「……さて、ジノさん……まずはどちらへ……?」
そう尋ねるお嬢……
時刻は昼時、小腹が空き始めてくる頃合いである。
71The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/23(金)23:59:49 ID:Qmu
>>62,66
2つの引き出しを調べれば、1つには束ねられたテスト、もう1つには雑多な筆記用具と封筒が一つ入っている。
ネポック学園初等部で行われたテストだと、一度でもそれを受けた者は判別可能だろう、その点数は平均、どの科目も当たり障りのない、3秒で忘れてしまいそうな結果が残されている。
そして入っていた封筒を開ければ……その中には写真が1枚入っていることだろう、1人の、顔を背けて3秒で忘れてしまいそうな少年が映った写真が。

その少年に関して想いを馳せる暇があるのならば……君はきっと思い出すだろう、その少年との邂逅を
或いは同じ初等部として、或いは何かの催し物で、或いは廊下ですれ違って……形は違えど君は遭遇したのだ、一つの木箱を持った目立たない少年に。
その少年を……あの日、匣を携えて君に相対した少年を、この洋館を作り出した元凶を、『ニア=ヴィクトール』と言う少年を、君は思い出した。

>>63-64
この悪夢から逃れるためにベッドに寝ころんだ君達を、そのベッドはどこまでも優しく、どこまでも暖かく守ってくれることだろう。
そう、もうスクイバコの真相についてなんて考える必要はない、そのまま微睡の中に落ちて、いつか目覚める時を待てばいいのだ……。
……他に二人を見ているものがもし居たのならば、気付くことが出来るだろう、ベッドに眠った二人のその体が、徐々に透けてなくなっていきつつあることを。

>>67
鍵のかかった引き出しを開ければその引き出しには便箋が一つ、差出人は塗り潰されたようになっていて読み取れないが、或いは思い出した人物には理解することが出来るだろう。
それはニアがしたためた手紙、存在を失った彼が君達宛に綴った彼の本当の意思……君達はそれを読んでもいいし、読まずに破り捨ててもいい。

>>68
如何にも初等部といった感じの、初級魔術に関する教本が主、きっと授業で使っていたのだろうその教科書は、名前欄がまるで塗り潰されたかのように消されている。
中身を見てもまぁ普通の教科書だとしか印象を抱かないだろう、付箋の場所とかチェックしている場所も普通。
他には古代文字辞書、植物図鑑、書斎にもあった詳解都市伝説……敢えて言うなら娯楽の本が無いのは少し異様か。
気になる本があるなら調べてみるのもいいだろう、何か情報が見つかるかもしれない。

>>69
時計は二つ……丁度十一時を指しボーンボーンと音を鳴らした動き続ける柱時計と、十一時四十分ごろで止まっている時計。
止まっている時計を確認すれば、非常に目立たないような小さな扉が、その時計につけられていることが分かるだろう。
それを開けば中からは、一つの日記が出てくる、その名前は削られていて読み取ることが出来ないが……。
72ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)00:06:13 ID:RvS
>>71
「テストに、写真? 初等部の、こりゃ男子生徒だな。ん? そういや個の顔、どこかで見たことあるような……」

果たしてそれはいつのことだったか、どれだけ前のことだったか。過去に思いをはせようとしたその時。消えゆく二人を発見。

「あかーん! 起きろコラボケッ!」

大声をかけ、ベットを蹴飛ばし、可能ならば本人たちをゆする。
とにかく起こすことに専念。
73ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/02/24(土)00:11:46 ID:Jb5
>>70
「アーニャ=アヴァランシェだったな……素晴らしい休暇にしようではないか?」
「そうだな……まずは定番、その辺りの食事処でも漁りたい所だが……」

周囲を見渡すジノ、時折その耳と鼻がピクリと動いて首を傾げ、何らかの興味深そうなアクションを示す
彼女は狼の獣人であり、特に人狼の国の王家の血を継いでいるため、通常の獣人より狼としての性質が濃い
同じく風紀委員であるリエードをはじめとする動物好きの人々からすれば、おそらく一目瞭然なのだろう

「ふむ……今の所興味を惹かれる飯処は……ここと、ここ……そしてあそこであるな」

音と匂いで客足と味の傾向を察知、手際よく建物を指差してアーニャに良さそうな店を教える。

①シドー飯店:客足は普通。肉とソースの濃い匂いがする
②リストランテ・ラスラ:客足は多く、メニューは青果中心のようだ
③カフェ・ソンブレロ:客足は非常に多く、女学生なども多く見受けられる

「賑わっている店はどれもよい香りがするが……む、失敬」

真顔をキープしてはいるが、既にジノは袖で口元を拭き、外套の下で見られないようにこっそりと尻尾を興奮で揺らしている
彼女の為にもアーニャは早くどこへ行くかを決めてあげるべきだろう
74ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)00:13:00 ID:NLe
>>71
「...テスト?半分くらいしかわかんなそうだ...」

テストをパラパラと流し見して出てきた感想がそれだ、初等部のテストすら危ういのだった...
それはそれとしてもうひとつの引き出しに入っていた封筒を開け中身を見ると写真が一枚。どこにでもいそうな少年が写っているがどこかで見覚えがあった

「確かに見たことある...匣を持ってた子だ」

思い出した。どこで会ったかは覚えてないがその存在はたしかに思い出した

「って消えてるじゃん!!!」

写真を凝視して考えていた少年だったが消えかけている二人とそれを起こすダニエルをみてそれに気づくのだった
気づいた少年は手荒ではあるが弱めの電気を二人に流すのだった
75シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/24(土)00:13:37 ID:Dx4
>>71
鍵を開け、引き出しを開く。
その中にあったのは一つの封筒、差出人のわからない、しかし中に便箋が入っているのが振ってみてわかる。

「……こういうのは読んでみるのが普通ですよね」

手がかりになるなら何だってする、シェルミーは握っていたナイフで封筒を開き、中の手紙を取り出した。
その時、手紙を取り出してから他の引き出しから見つかった写真が目に入る。
見たこともない少年の写真を、忘れてしまう少年の写真を、忘れていた少年を、会ったことのある彼を。

「───そう、だ…」
「思い出した……!ニア=ヴィクトール…!」

その名を呟くと、写真の中の少年の顔とまるでパズルのピースのようにガッチリと一致する。
この顔はその名前しか有り得ないと、誰かが定義付けしたでもないのにしっくり来る。
そして、見つけた手紙の差出人が誰か、宛先が誰であるかも理解出来た。

「み、皆さん見てください!この写真!この手紙!」
「ニアさんからの手紙です!彼がここに残した物ですよ!」

自分は彼の存在を思い出すことが出来た、他の人間はどうだ。
もしかしたら元から知らないのかもしれない、自分と同じく思い出すかもしれない、知っていても思い出せないかもしれない。
だが、この写真と手紙が同じ場所にあるという事実、ニアがここに残したというのなら、それは───
76シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)00:15:11 ID:NNU
>>71
ギィン……と光る目が徐々に光を薄れさせる。
温いベッドになにかに守られてるかのような安心感、目は閉じ始めて、第三の目は開いているにも関わらずその光を弱めていく。
本すら枕元に、マントで身体を包んで。

「……うーん」

そもそもとして、シャディの精神は意外にも削れている。影と言う手足の消滅。そして今回の猟奇的なもの。
そこに加えて――ここに来るまでの無視。お前は居ないと言われてるような虚無感。元気に振る舞っていても、調子に乗っても。
そこの上ではどうにもならない。ベッドというのは今の癒し場所そのものだ。

ベッドが蹴飛ばされ揺れようが、電撃を食らおうがどういうことか睡眠に入った。夢を見たがる赤ん坊すら恐れるほどの寝付きのよさで。

……その時尻尾がマントの下から顔を出していた。にょろにょろと。
77バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/24(土)00:15:30 ID:fZR
>>71
本棚に収まるのは至って普通の教科書類。特に不自然な個所は見当たらない。
試しに一冊手に取って流し読みするが、以前使われていた教科書と寸分違わない物でしかない。
すぐに本棚へと中身を戻し、本棚の別の段へと目を向ける。

この段にあったのは古代文字辞書、植物図鑑、詳解都市伝説……趣味のよく分からない物ばかり。
自室の本棚には死霊術関連の物しか置かない彼には、このチョイスはいささか疑問の浮かぶ選択であった。
とりあえず今回は古代文字辞書を選択。手に取って流し読みを始める。

「フン、初等部生の割には悪くない趣味だな。死霊術がないのは気に入らんが」
「……やはりよく分からんな。こういうのは得意な人間に任せればいいんだ」

どうも背後が騒がしい。顔を向ければ、そこには身体の消えかかった人物が二人。
そう言えば二人とも、この状況において睡眠を取るという選択肢を取った剛の者。

「なるほど、存在を失うという事は、文字通り消失を意味するのか」
「……と、そろそろ頃合いか。連中を起こしてやれ」

背後に控えていた人形が二人を擦ることで、意識の覚醒を促そうとする。
この状況下でどこまで通用するかは怪しいが。
78アーニャ◆TcpDr0LVJg :2018/02/24(土)00:20:50 ID:b1R
>>73
「んー、そうですわねぇ。
 悩ましいですわねぇ……。
 あぁ、どのお店も素敵ですわ……!」
腹を空かせた二人……
もはや待ちきれないという様子のジノであるが、
お嬢は女学生の行列に並ぶべきか思い悩んだり、
漂う肉の香りに心を奪われたり……

「わたくし決めましたわ!
 ……あちらのお店に参りましょう、ジノさん……!!」
悩みに悩んだ末、お嬢が導き出した答えは……

①シドー飯店!!
79シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/24(土)00:21:08 ID:5OC
>>71

追い詰められて疲弊した精神、暖かなベッドに一度入れば、ダニエルやファルシュの行動も虚しくシャミルは安らかで深い眠りに落ちていて、目覚めそうにない。

「んぅ……」

その体が全て消えてしまっても、気づくことなく心地よい夢を見続けるのだろう。
80エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)00:21:44 ID:pCj()
>>71
ぽつぽつと、絞り出すようにつづられた文章。
その内容からか、いつもは騒がしいエリシアの姿はなりを潜め、ただぱらぱらとページをめくる。

先の情報共有で、どうやら自分たちはスクイバコというものに存在を奪われつつあるらしいということが分かった。
ここにいないロイコも、ヴァンも、フローラやルクスも。自分のことを覚えていないのだろうか。
そして先程の効果に刻まれた文字のように、自分がいた証明は無くなっていく。

「さがさなきゃ……!」

だとしたら、これほど寂しいことは無い。
自分がロイコたちに忘れられることが、想像するのも恐ろしい。だとしたら、この日記の人物の悲哀はいかほどか。
日記をその場において、一階右の扉へと走る。理由などない、何となくだ。

軟体質の猫が日記を加え、学生寮の部屋の前にことりと置いて。
エリシアの後を追うように、一階右の扉に吸い込まれた。
81The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/24(土)00:29:04 ID:qoZ
>>72,74,75
そう、君達はその存在に、ニアという少年に気づいたのだ。
そしてニアという少年に気づいた君達は、その手紙の中身を確認することが出来るだろう。
さぁ、君達はその中身を確認してもいいし、こんなものは読む必要ないと捨ててしまっても構わない。

>>76,79
そのまま眠り続けている君達に、何かが夢の中で語り掛ける、或いは何かに語り掛けられる夢を見る。
その言葉は何の個性もない少年のような響きを以て語られる、もし姿が見れたとしてもそれは、何の個性もない一人の少年に見えるのだろう。

『……もう僕は、これくらいしかできないけど』
『お願い、起きて!これは、これは全部……!』

そんな言葉はさてはて届くか、届いたのなら君の体は再び現世に、届かなければ、そのまま……。

>>77
現在は殆ど使われていない古代文字の辞書である、遺跡に残されていたり残されていなかったり、少なくとも学ぶ価値はほとんど無い文字だ。
非常にニッチな学問で初等部の人間が学ぶべきことでは無さそうだが……英語で言うアルファベットから一文字ずつ確認しているあたり、この持ち主は勉強しているらしい。
恰も平均から外れようと努力しているかのようだ、その屈折した学問はそんな印象を抱かせる。

>>80
応接室に入った君を待ち受けているのは、暖炉と引き裂かれたソファ、それにテーブル……その向こうで一人佇む、白色の影。
その存在は何かを訴えかけるように君の顔を見れば、ふわりと移動してテーブルへと向かい、その真上で認識出来なくなるだろう。
82ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/02/24(土)00:33:56 ID:Jb5
>>78
「よし、そうと決まれば後は行くのみ!」
「ん゛っんん…………頼もうッ!!」

ジノがリストアップした店の中では最も客足が少ない店であるシドー飯店。味は十二分に違いはないが、このご時世……皆喰い飽きているのだ……!肉っ……!
しかしそのお陰か、二人は長く並ぶこともなく直ぐに受付を済ませることができた。そういった意味では待ちきれないジノを連れている今、もっとも彼女にとって有難い状況なのではないだろうか?
勢いよく扉を開け、飛び込んだ先には人当たりの良さそうな初老の男。恐らく彼がシドーなのだろう

「おぅいらっしゃい!何にするよ?」

ニカッと暑苦しい笑顔を浮かべて頭を覆っているバンダナを直す。その光景を見ているだけでもうじっとりと汗をかき始めていた。彼女はこういうのに弱いのだ
少したじろぎながらアーニャの方に視線を向けて、彼女の注文を先に聞こうとしているようだ。肉の傾向を見て被らないようにしようとしているのか?

「う、うむ……それでは……」

①ガッツリ牛肉!
②ヘルシー豚肉!
③間を取って鶏肉!
④え?野菜
83エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)00:36:41 ID:pCj()
>>81
「! りょーくん!『すぴりっと・ぽぜっしょん』!!」

ゆらり、白い影。希薄すぎる存在感のそれは、それ故に目星がついた。
さっきの部屋でも、バーラントが見たという白い影。今思えば、同じものだったのだろうか。
彼も言ったとおり、猫は霊に対して鋭敏な感覚を持つという。猫耳と尻尾をはやして、霊を宿したエリシアの眼に消えた白い影は再び見えるだろうか。

見えるならば、それに向けて語り掛けるだろう。
見えないならば、白い影が机付近を調べることになるか。
84ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)00:41:35 ID:NLe
>>81
「結局のところその匣っていうのを探すしかないのかな?あと彼がどうなったのかも気になるとこだけど...」

手紙を読みながら考える少年だったが他に打開策はなさそうで結局のところ探索になるのかと思っていた
この部屋にはなにもなさそうだと思い部屋の前にあった日記を発見しパラパラと流し読む

「このぬいぐるみってさっきの部屋にあったやつ...だよね?」

その中にでてきたぬいぐるみという記述しか少年に心当たりのあるものはなく...
とりあえず先程ぬいぐるみのあった1F右方の部屋に向かう少年だった
85アーニャ◆TcpDr0LVJg :2018/02/24(土)00:42:00 ID:b1R
>>82
「お邪魔いたしますわ!!」
無駄に勢いよくドアを開け、意気揚々と席に着く。
少し暑苦しい雰囲気にも臆せず、店内を軽く見渡し、メニューを手に取る。

「ご機嫌よう、マスター!
 そうですわね……わたくし……チキンでお願いいたしますわね!」
即断即決!
店を選ぶときとは対照的である、特に理由は無いが……!
86ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)00:42:08 ID:RvS
>>81
>>76
>>79

「起きろってこら!」

そう言いながら、今度はほほをつねる。そして、たまたま目に入ったしっぽも引っ張るのだ。

しかし、シャミルが目を覚ますことはなかった……
87シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/24(土)00:44:53 ID:Dx4
>>81
「……き、消えた……」

ダニエル達が声を荒げていたのに気が付き、ベッドに横たわった二人を見る。
二人の姿は見てわかる程に薄くなり透き通っている、ベッドで休もうと思うのが罠だったのか、この空間の雰囲気が安心とは程遠くなっていく。

目を覚まさないシャミルの体が薄まっていくのに戦慄しつつ、しかしそれを打開する手掛かりを見つける為にもシェルミーは急いで手紙を読んだ。
88シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)00:46:29 ID:NNU
>>81>>86
『…………全部、なに? ……あ、あぁ……』

外から起きろと急かされている、そして夢の中でも。
何故、夢の中で起こされなければならないのだろうか。そんな疑問は……再び同じ違和感で払拭される。影がない、それはつまり、ここすら現実。

『……待って、僕はシャディ……君は、誰なの!!』

意識が覚醒する直前、そう叫ぶ。誰だと言いたくなるのは当然のこと、名乗らずに消えられても困る。
その問いは果たしてどういう顛末を迎えたか、とにはかくにも……彼は再び目覚める。

「ひぎゃっ!?」

「……もうちょっと容赦って言葉知らない?」

電撃でチリチリ、揺らされるわでバーラントが一番マシという現状に不満げにして。尻尾が一番のダメージらしく、ダニエルの手から離れるとしゅるると巻かれた。仮にも寝ておいてこの態度で。

「……あ、あの子は……ごめんね、三人とも」

……シャミルの消失。ダメだ、このままではと彼は頭をハッキリ覚醒させた。まだ、まだ間に合うかもしれない。諦めてはいけないのだ。本を再び抱えるとベッドから飛び降りて。

「……あれ、エリシアちゃんは!?」

バァン、とそのまま部屋から飛び出すことだろう。少し寝ただけで元気とするのもおかしいほどで、その足は応接室へと向かう。
理由? 単純明快、見渡したらドアが開いていたから以上の理由があるか。さて、入った彼が見るのは。

「……誰か、居るの?」

エリシアが調べる時に声をかける少年は額の目を閉じていた。
89バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/24(土)00:48:27 ID:fZR
>>81
「……ダメだな。さっぱり分からん」
「努力の跡は見えるが、所詮その程度だ。この棚はハズレだったな」

本の中身は正直バーラントも理解できなかった。
だが本に記してある勉強の跡を見れば、持ち主が本気で勉学に取り組んでいたことははっきりと伝わった。
ニッチな学問に取り組む姿勢は何だが自分と重なって、複雑な気持ちの中、本棚へと戻す。

「ニア=ヴィクトール? 初めて聞く名だな。キミの知り合いか?」
「どれ、ボクにも見せてくれ。…………なるほど、大まかには理解できた」
「巻き込まれる人間の事も考えてもらいたい物だな。ボクじゃなくても良かっただろう……」

手紙の内容を横から確認すると、心底面倒そうな表情を浮かべて吐き捨てる。
面倒ごとに巻き込まれるのは好きではない。本来ならばいつものように研究をしているというのに。
だが、事のあらましを知ってしまったのならば仕方ない。後は己の存在を取り戻すだけだ。

「ボクは他の手がかりを探しに行く。此処とコイツらは任せたぞ」
「あと思いつく個所と言えば……そういえばホールを見てなかったな」

人形にも乗らず、彼自身の足で向かったのは中央ホール。
あそこには集まった際に、シャンデリアや柱時計があったはず。見てない個所で思いつくのはそのくらいだ。
まずはシャンデリア。人形の頭に乗り、何かがないかと顔を上げる。
90ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/02/24(土)00:55:57 ID:Jb5
>>85
「鶏肉……ならば私は当然!『牛肉』だッ!」
「祖先から受け継ぐ肉食!それが流儀ィィッ!!」

アーニャのノリと暑苦しい空気に中てられたか、テンションがおかしくなって勢いよく注文するジノ。店内の注目を集めてしまった……
それに気づき無言で真っ赤になる中、身振り手振りで厚切りの牛ステーキを注文したようだ。もちろん血の滴るようなレアで
話は変わるが肉食生物は生肉からビタミンを摂取しているという。そして今のジノならたぶん生でもイケるだろう

「そうだ……アーニャ、君は氷の魔術に長けているとか」
「私は水属性なのだが、正直言って体術の補助程度にしか使えぬのだ」

席につき、アーニャとジノの頼んだものがやって来るのを待つ。短いようでこの時間は長いものだ
炭火で十分に熱された鉄板の上で肉が焼ける音が聞こえる……

しかしまだ肉の水分が飛び始めた頃。焼き上がるまでにはもう少し時間を要しそうなので、議題は魔術について差し変わる
ジノは高等水魔法の単位を修得しているが、彼女は魔導士というよりかは魔法の使える戦士と言った方がその実態に近く
勉強は出来ても魔術との親和性が薄いのが現状。だからこそロイコやミズハにはそれが原因で完敗を喫した

原因は体術の先走りにあると踏んだジノは精神面の成長をも促すべく、厳しい魔術の修練を始めようと決心していたのである
それに風の噂で、アーニャはよい魔術師の家系の生まれであると聞いた。彼女は何か良い発破剤になってくれるかもしれない
そんな淡い期待がジノのまなざしにはうっすらと込められていた
91シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/24(土)00:57:11 ID:Dx4
(>>87続き)

「スクイバコを壊せって……一体何処にあるかわからないじゃないですか!」

手紙を読んだ内容に、焦燥の混じった声で叫んだ。
書いてあったのは懺悔の言葉と、悲痛な懇願と、殴り付けた後悔の念。
このまま放っておけばいずれはニアを生贄として自分は助かる、しかしシェルミーは。

「何か……他に何か手掛かりになるものは…!」

今いる部屋をしらみ潰しに探し回る、兎に角思い浮かぶ所は全て、引き出しを全て出したり、ベッドの下を覗いたりして。
92The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/24(土)01:01:57 ID:qoZ
>>83
消えたはずのその白い影を、鋭敏なる猫の瞳は捉える、その霊を宿したエリシアとてその瞳は例外ではない。
机の上から離れ、暖炉の炎に目を向けてうなだれる白い影が……否、白色の髪と中肉中背の、何も個性がない少年の後ろ姿を君は確認できるはずだ。
写真を確認していた者には分かる、その後ろ姿はニアのもの、ネポック学園の初等部に在籍していた筈の一人の生徒。

『もう、時間がない……やっぱり、僕には無理だったのかな』

ぽつりと呟くそんな言葉が聞こえる、柱時計は無情にも時を進め、燭台の炎は今にも消えんばかりに……。

>>84,88
君達は或いはその姿を確認することが出来ないかもしれない、だが、或いは。

その存在を確認できる目を持つ人が居て
その存在の最後の言葉を読んだ人が居て
その存在の夢での号哭を聞いた人が居るのならば

その存在は振り返り、君達に対して何らかの言葉を語るかもしれない。

>>87
その手紙に書かれている内容はさてはて理解出来るものだろうか、少なくともニアという名の少年は黒幕だったとそう判別は出来るか。
そしてニアという少年が、誰かを救うためにこの騒動を起こしたという事実も。

そして……ベッドの下を覗いた君の目に一枚の紙が映る。
その紙を引っ張り出して見れば……それは詳解都市伝説の一ページ。
『スクイバコを作り出した怨念が事件の元凶ではなく、スクイバコという噂自体が元の存在を縛り上げ、噂を続けさせているのならば』
『スクイバコの干渉を妨げてしまえば、或いはその噂を途絶えさせ、その誰かを救えるかもしれない……これはただの仮定に過ぎないが』

>>89
そんな目を向けにくい高い場所、ましてや天井に近い場所なんで、一体だれが探索するだろうか?
……そう、探索されにくいからこそ、隠し場所としては十分なのだ。
そのシャンデリアの中、光源を隠さないように巧妙に置かれた木の箱が一つ……君は、その箱を発見した。
93アーニャ◆TcpDr0LVJg :2018/02/24(土)01:07:38 ID:b1R
>>90
「ふふふふ……
 ……・すっげーうまそうでございますわね……!」
鉄板の上で焼けるそれぞれの肉、
その荒々しくも本能を揺さぶる香りに、お嬢もついつい言葉遣いがおかしくなる。

「あらそうなんですの?
 氷と水、相性が良さそうでございますわね、わたくし達!」

「わたくしの魔法は直観重視!
 本能の赴くまま氷の魔力を解き放ちますわ!」
……彼女の魔法の使い方はかなり破天荒なものの様である。
あまり他人が参考にできる様なものでは無い様だが……

「……でも、それでは困る場面も多々あるようですわね。
 わたくしもまだまだ勉強中の身、近頃はもっと一般的な魔法の使い方も勉強中でございますわ……。」
94シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)01:13:13 ID:NNU
>>92
眠った、眠ってしまった。夢の中で会えたことはそれを帳消しにできるほどのことなのか。
わからない、シャディにはわからない、でも。

「……諦めるとか言わないでよ……ここまで付き合わせておいて、僕から手を盗って……人を消しておいて……!」
「まだ君の名前も聞けてない、聞いたかもしれないけど覚えてないんだ、だからまだ消えないでよ」

虚空の相手にここぞとばかりに恨みがましくぶつける。時間は迫る、そんなことはわからない。人を一人消しておいて逃げる、許してなど聞きたくはない、せめて足掻いてくれと。
何を語る、語ってくれる――朧気な姿の相手かもわからない、その相手は。


「針が進むならいっそ針を誰か止めてよ! ここまで来て時間切れとか僕嫌だからね!」

子供のような願い、こんなもの叶えられるものなど居たらお人好しである。
95ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)01:13:37 ID:NLe
>>92
「あ...ニアくん...?」

うっすらと今にも消えそうなニアの姿をより魔に近い少年は僅かだが視認することができた
そして時間がないという言葉...少年はその後姿になんと声をかけていいのか、そもそも自分の声が届くのかもわからなかった
96バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/24(土)01:18:20 ID:fZR
>>92
シャンデリアに乗り上げ、不安定な足場の中で捜索を進めるバーラント。
だがそこで異質な物体を発見する。光り輝く光源の中、己の存在を控えめに示す正方形の物体。
間違いない。これこそが自分たちが、ニアが探し求めていた都市伝説の産物。

「……ッ!! あったッ! ようやく見つけたぞ! これでこの忌々しい館とはおさらばだ!」

この異変から解放される喜びからか、屋敷内全体に響くような声で叫ぶ。
こんな個所に隠されていたとは、灯台下暗しとはこのことだろう。
慎重にシャンデリアの縁を渡り、地上へと降り立つ。

「さて、コイツのせいでボクはこんな時間を使ったのか……」
「これで終わりだな。サヨナラだッ!!」

地面へと降り立つなり、手に取った箱を地面へと叩きつけようと右腕を大きく上げる。
彼にとって一人の生死なんぞ関係ない。早くこの場から出たい一心だった。
誰かがこの男を止めなければ、取り返しのつかない事になるかもしれない。
97ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/02/24(土)01:19:45 ID:Jb5
>>93
「お、おい……しっかりしろ!キャラを保つのだ……!」

口調が崩壊しかけているアーニャを律し、ジノは同時にそれを己にも言い聞かせていた
クールで頼れる執行班長のイメージを崩してはならない。イメージの崩壊は風紀を執行する際の仇になりかねないからだ

「直観……そうか、直観か……」

アーニャの戦い方に少しだけ首を傾げるが、彼女の戦闘原理は非常に分かりやすいものだ
自分ももっと魔法を信頼し、調和の中に直観を見出すべきかとジノは深く俯いて考え込んでいる
俗に言うイップスやスランプというものに近いが、普段に近いパフォーマンスを発揮できるだけまだ恵まれている

「む、注文していた品が来たようだ」
「それでは……っ、い、頂くとしよう……!」

それを待ちわびていたジノだったが、店主の前では少し冷静を装う。
しかしそれも長くはもたない。シドーが去ると既に外套の下でバタバタと音が鳴る程に尻尾が振られている
ジノの元へようやく辿り着いたステーキは早く食べてくれと言わんばかりに石板の上でつややかに湯気を放っていた
付け合わせはオリーブオイルで揚げ焼きにされ、荒塩を振られたじゃがいも。深い赤の葡萄酒はサービスだ
98シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/24(土)01:26:45 ID:Dx4
>>92
ベッドの下から見つけた紙切れ一枚、その内容を縋るように読み、立ち上がる。

「そもそも、スクイバコなんて物はこんな強力な力を持ってはいなかった、もしくはその物が存在していなかったのかもしれない」
「でも、噂がスクイバコの存在を作り出し、その力を強力な物として、恐ろしい物として定着させてしまった」
「だからこの洋館にあるスクイバコもそう、誰かの噂を集めて吸い込んだ結果呪術じみた力を得てしまった」

「……だとしたら!」

>>96
見つけた!厳密に言えば『らしきもの』を持っているバーラントを発見した。
それが本当にスクイバコかは分からないが、自分の仮説が合っているかはわからないが、このやり方でいいかも分からないが。
しかし、判断材料はそれしかない!

(このナイフは装飾からして明らかに何らかの祝福が成されている、そして持っていたアタシは普段よりもこの状況で落ち着けた)
(そしてニアさんの手紙、ずっとスクイバコを調べていた筈の彼なら、彼の願いは事実の筈!)
(あのベッドの下の紙切れ、あれは単なる噂を載せているに過ぎないけど、結果が同じなら試す価値はある!)

「そこの……えーと名前は知らないけど匣を持ってる人!」
「このっ!ナイフを使って匣を壊して下さい!!」

シェルミーは叫び、急いでナイフを渡そうとするあまり、階段上からナイフをバーラントに向かってぶん投げた。
99ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)01:29:12 ID:RvS
>>92
>>96
>>98
>>88
「寝ぼけたこと言うなよ、畜生め……」

シャディが目を覚ましたことは嬉しい。しかし、シャミルは……

「くそ、くよくよしてても始まらないよな。この儀式をどうにか妨害して、あの子を助けねえと」

名前すら聞いていないのだから。このくそったれな悪夢を打ちこわし、なんとしても彼女にナンパを仕掛けるのだ。


「とはいえ、これからどうしたもんか……おっとお嬢さん、何か見つけたのかい?」

と言って、シェルミーの後ろから一ページを見る。

「干渉を遮るか、噂を途絶えさせるか、か。いやでもどうやって?」

とはいえ、真っ先に箱を壊すのもまずそう。そう思い自分も箱探しに出かけたそんな時、エントランスホールだ。発見を高らかに宣言する少年の姿が。
そしてそれと同時に、それを破壊しようともしている。

「いかんでしょそれはッ!」

あまりにも短絡的な行いに肝が冷える。とにかくヤバそうだ。そう思い、彼はとっておきの魔法を使うのであった。

『ガキィ……! その箱を潰すのは自分の頭蓋がつぶれるのと同じだと思えよ……?』

エントランスホールを埋め尽くすような巨大竜、ラキシドロスがそこに現れた。もちろん、嘘っぱちの煙みたいなものだが。
ニセモノとばれないうちに、全力で少年の近くに駆け寄る。
100エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)01:32:47 ID:pCj()
>>92
「まだだもん!……まだ、たすかるもん!」

諦めた用の口調のニアの影。その姿に心当たりは無かったが、その思いは痛いほどに解った。
だからこそ、エリシアはムキになる。スクイバコに魅入られた、名もなき存在をすくいたい思いは一緒だから。

「だから…… えりーがやるっ!」

言うが早いか加速のルーンと風のエンチャントを刻み、弾丸のように応接間を出るエリシア。
二種の加速と猫の持つ俊敏さで扉をくぐれば、箱を持つバーラントの姿。
アレを壊せば、もしかしたら。日記の主は忘れられたまま、二度と帰ることは無いのだろうか?

「だめーっ!!」

ナイフを受け取ろうと目をそらしたか、ダニエルの魔法にたじろいだか。
いずれかの隙をバーラントから見つけ、箱を奪おうと飛び掛かることだろう。
101The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/24(土)01:38:19 ID:qoZ
>>94,95
どれだけ足掻いても、どれだけ叫んでも、時計の針は無情に進み続ける。
それは規則でありルールであり法律である、それはどれだけ強い意思があったとしても、決して止めることは出来ない……筈、なのだが。

『……僕は、何のとりえもない存在だけど……それでも、信じてくれるなら』

振り返ったニアはそんな風に、まるで呟くように言う、その足元を僅かに透けさせながら。

>>96,98
……そのナイフと、匣が、たった一人の手に渡った時。

「……やめろおぉぉぉぉお!!!!」

洋館中に響くほどの大きな、一人の少女の声が……ついさっきまで欠片も存在していなかった筈のその少女の声が、その場にいる全員の耳朶を打つ。
本来なら可憐なのだろう、丁度初等部くらいの年齢の少女は、しかし鬼気迫る表情でその可憐さを台無しにしている。
そしてきらめくシャンデリアに照らされたその少女の足元に……黒々と伸びる不自然に大きな影が一つ。

>>ALL
そして……床にたたきつけられようとしていたスクイバコは……結果として壊されることなく未だ残っている。
さぁ、どうすればいい?その箱を叩きつけて壊す?それともナイフで切り裂く?中身を空けてみる?
……否。

『思い出せ!そのナイフが元々何を突き刺していたかを!』

━━━━━━その叫び声は応接室から、本来その声を認識できない筈の全員にまで届くことだろう。
ニアの、その落伍者の、最後の存在証明として!
102バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/24(土)01:43:09 ID:fZR
>>101
「勝ったッ! 今イベント完ッ!」

複数人の声に耳を貸すこともなく、右腕を振り下ろそうとするバーラント。
だが彼の中の何かが働いたのか、運動神経の問題か、隙は確かに生じたのだ。
シェルミーから投げられるナイフ、そして突如として出現した巨大竜。彼の気を引くには十分だった。

「なッ!? ごふぅ!!」

気を引いた隙に飛びかかる突っ込んでくるエリシア。もちろん反応できるはずもなく。
彼の手から離れる寸前で衝突により勢いは相殺。哀れポロリと箱は彼の手より離れる。
飛んできたナイフも、箱も全ては、控えていた人形の手の中にソフトキャッチ。

術士は床で伸びているが問題ない。後は残された者が正しい手段を取るのみ。
103ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)01:46:54 ID:NLe
>>101
「うわっ!びっくりした!」

突如少女の声が耳を劈く。何事かと声のするエントランスを振り返る
すると鬼気迫る表情の少女がたっていた

「ナイフがさしてたもの…影!影を刺すんだ!!」

少女の足元の不自然に大きな影を指差しナイフをとったその人に呼びかけた
元々ナイフの刺さった状態をみていたのは少年とシェルミーだけだった
104シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/24(土)01:51:28 ID:Dx4
>>101
時がゆっくりと流れる、そんな感覚がする。
巡るめく時の中で刻一刻と状況が変わり、一体何が正しいのか、何が正解なのかが分からなくなる。
匣を壊すべきではないのか?魔を祓う力がナイフには備わってないのか?
何故自分はこんな事になっているのか?どうするべきだったのか?

ぐるぐると頭の中を色んな考えが回る、しかし結論の出ないその思考を覚ましたのは、聞き覚えのある声だった。

「ナイフが───あっ……」

バーラントに向かって投げたナイフが元々突き刺していた物、今は存在していないが、確かに自分はそれを見ていた。

「影……」

影、そう、影だ。
この屋敷に招かれた者達、スクイバコに魅入られ存在を消された者達に今、影はない。
しかしどうだ、今現れた少女には不自然な程に大きな影が存在している、そして恐らくだが、その少女が───

「あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

シェルミーは全速力で走った、階段を転げ落ちるように降りて、バーラントが取り落としたナイフを人形の手から掻っさらい、それを握りしめてなお走る。
そして、ナイフを逆手に持つと、飛び込むように少女の影にナイフを突き立てようとするだろう。
───それが正しい事だと信じて。
105シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)01:59:20 ID:NNU
>>101
「信じるに決まってるでしょ……君かどうかも曖昧だけど」
「あの夢から起こしたのは、多分君か、君が助けたい子なんでしょ?」
「それに、僕はダメかもしれないけど――皆が居る!」

「……! ……信じてるからね、後で名前、ちゃんと教えてよ! 二人とも!」

その一人がたった今伸びたのは気にするな!!!
響いてきた声に驚き振り向いて、そう言い残すとエントランスへ!

「ごめん何この状況!?」

カオスすぎる状況にさっきまでの気概も失せそうな声を出しつつ、誰も取らぬならナイフを取って少女に向かおうとするだろう。

「…………そうだ、ダニエル君! 記事! 名前読めなかったあの記事なら!」

そして取れたにせよ、誰かが先んじたにしろ彼は急いで駆け降りる、途中盛大に転びそうになるも立て直して。

「……君は誰なの、影を刺せば、君もあの子も救えるの? 答えてよ!!」

少女を見ている目は真っ直ぐに、誰かがもし刺そうとしたなら――その手を共に突き立てたナイフに置いた。怖い、時間切れが恐ろしい。しかしシャディは――まだ信じる。

「……失敗してもこれなら共犯……! ……これで正しいなら君の勇気が正しかったってことだよね……!」

うん、セコい。
106ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)02:10:22 ID:RvS
>>101
>>105

「え、ちょ、なにがななやらなんですけど!?」

破壊は免れたが、今度はラスボスがエントリー。いよいよクライマックスの雰囲気だ。
しかも、最初にあった女子がナイフで特攻を仕掛けているようにも見える。

「す、スクラップ? あれなら三人で読んだだろ!?」

とはいえ、彼は今ちょっとした混乱状態だ。素直に件のページを開くだろう。
そして、もし書いてあるのなら、少女に対して君は誰かと問う彼に答え、その正体と思わしき被害者の名前を読み上げるだろう。
四文字の名前を持つ少女の名を。
107エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)02:12:09 ID:pCj()
>>101
突如として響いた声。振り向けば名も知らぬ少女の姿がそこに。
エリシアは直感した。彼女こそが、ニアが、エリシアが救いたい存在なのだと。

「みつけた……!」

その存在を認めたが最後、すぽんと軟体質の猫がエリシアから抜け落ちる。
エリシアの憑依術はそのための行動だったのだ、役目を終えたと判断したのだろうか。

そして少女へと駆け寄ると、その胸元にきゅっと抱き着いて。
ぎゅうっと瞑った瞳の奥をぼんやりと光らせて、拙い憑依術を行使した。
エリシアのそれはロイコと比べるとはるかに微力。感情を共鳴させ、気分を変える程度のことしかできない。
だけど、だからこそ。エリシアが彼女を救いたいと思う気持ちが、わずかでも伝わるだろうか。

「えりーが、ともだちになるの……」

同時に相手の暗い気持ちに触れたのか、はらりと一筋の涙。
108The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/24(土)02:20:39 ID:qoZ
>>102
そこで箱を壊そうとしたのは間違いではない、きっと箱を壊せば存在を取り返すことも出来たしニアを救うこともできたはず。
それでもその手から箱は、ナイフは零れ落ち、その選択権は別の存在に託される……より良いエンドを紡ぐために!

>>103-105
さぁ、君達の選択は影を突き刺すこと、それが出来るまで近づいたのならきっと、その影が少女の動きとは異なる蠢き方をしていることにも気づいただろう。
それはスクイバコの噂を語る者達の思念、彼女をスクイバコとして縛り付けている悪意の澱。

「……やめて、やめてよ!そんなことさせないわ!」
「こうしてれば誰かが私を見てくれるって教えてもらったの!こうしないとまた、私……」

その影を突き刺そうとする相手を止めようと、少女は鬼気迫る表情でその腕を振るい━━━━━━。

>>106,107
リナリア=クラルテ
その名は、彼女の腕を止めるのに、そのスクイバコに染まっていた表情を解かせるのに、一つの役目を果たす。
エリシア・クローディア
流れ込んできたその思いは、彼女に一つの可能性を、スクイバコとして得た存在がなくとも、尚認められるための一つの道を示す。

>>ALL
「━━━━━━あ……」
「……私は、ただ……」

まるで影を縫い付けるように突き刺されるナイフ、そこから光が溢れ……スクイバコを形作っていた黒色の影が、人ならざる悲鳴を上げばらばらに引き裂かれた。
刹那、辺りに満ちていたスクイバコの気配は消え、その洋館はどこか暖かな光に照らされる。
少女の表情もまた、鬼気迫る表情から本来の、少し儚さを思わせる表情に変われば。

「誰かに愛されたかっただけ━━━━━━」

その口から本当の言葉、リナリアという少女の言葉を漏らし……一滴の涙がその頬を伝った。
109ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)02:32:16 ID:RvS
>>108
「リナリア=クラルテ! その子の名前はリナリアだ、みんな!」

書いてあった名前を高らかに言い渡す。まさか変化があったなんて。そういえば、この状況の主犯と思わしきあの少女は箱に対してつきっきりになっている。
であるならば、名前を隠していた不自然な汚れが彼女の仕業であるのなら、この解読も不自然なものではないのだろう。

さあ、物語はそろそろ幕を下ろされようとしている。影にナイフが突き刺さり、スクイバコは音を立てて崩れていく。
不気味な館はどこかあたたかな光に包まれて、少女からは鬼気迫る表情も消えていく。

「愛されたかったっつーなら、そこのちびっ子見てみたらいいんじゃねーの?」

ちびっ子とは、エリシアのこと。少女の嘆きに悲しみを覚え、友達になろうと手を差し伸べた優しい少女。
そんな彼女を見てもなお、誰にも愛されていないというのか。
110シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)02:34:10 ID:NNU
>>108
「…………あーあ、先越されちゃった」

リナリア=クラルテ。彼女の名前はそれであり、目の前に飛び込んだエリシアを見て安堵の顔を作った。
気の抜けたような台詞を言えば、パッとナイフを手にとって嫌な気配から移り変わる空気に身を委ねる。

「君を見ていた子は僕達の他にも居るよ。……なんか思い出せないくらい曖昧にしか見えてないけど」
「その子は多分、君のことを大切にしてる。今も昔も変わらずに」

「君はもう、愛されてるんだと、僕は思うよ。……それと、エリシアちゃんにも。僕も友達にならなれそうだけど、あの子に悪いかな?」

少し足の動きを怪しませながらも近付くと、エリシアの上から少女の涙を拭おうとして――。

「……『君』が拭わなくていいの?」

……誰となく話し掛けて、反応がなければそのまま拭い。もし、『君』が出てきたなら譲るだろう。
111バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/24(土)02:44:31 ID:fZR
>>108
「うぅ……なぜボクの邪魔をする……。早くこの場から出るのが先決じゃないのか……」

バーラントには理解できなかった。なぜここまで彼らが執着するのか。
どうせ自分には関係ないと言うのに。もう魂ですらなくなった彼らを救う義理も恩義もないと言うのに。
拠り所を失った魂は、死霊術士が使ったほうが有意義だというのに。

でもなぜかは分からない。分からないのだが、奮闘する彼らが、少しだけ輝いて見えた。
そんな彼らが羨ましく見えた。本当に少しだけ。
でもその少しが、バーラントの心に何をもたらしたか。ここで言う必要はないだろう。

「……気は済んだか? こんな物に取り込まれた時点で、コイツらの魂は食われて使えん。後は天に昇るだけだ」
「今回も収穫は無しだな。とんだ茶番に付き合わされた訳だな、ボクは」

軋む身体を奮い立たせ、皆と同じように、彼女を見送る形になる。
この手で再利用すら叶わない魂に対して出来ることは、その旅路がより良いモノになる事を祈るだけ。

「ボクらを巻き込んでくれた元凶はもうすぐ去る。後は自分たちの心配をするべきなんじゃないのか?」

バーラントの手元には、人形から再び回収したあの箱が。
先ほどは突然の妨害によって目的は果たされなかったが、もう心配する事はないだろう。
彼女の無事を確認したのなら。皆が満足したのなら。彼の目的は今度こそ果たされる事になる。
112エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)02:47:19 ID:pCj()
>>108
>>110
「りな、りあ……!」

ダニエルの声が後ろから聞こえて、始めてエリシアは彼女の名を知る。
顔を上げれば、自分と同じように涙を一筋流した少女の姿。
ぐしぐしと顔を拭っているうちに、上からシャディの声が響いて。

「ううん…… えへへーっ、えりーがやるーっ」

小さな手を精いっぱい伸ばして、リナリアの目元を親指で拭う。
そして彼女の肩へと手を乗せて、はにかむように笑うのだった。
113The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/24(土)03:25:44 ID:qoZ
>>109,112
ダニエルの言葉に反応して、彼女は改めて目の前の少女の姿に目を移した。
自分の事を抱きしめ、流れた涙を拭ってくれているその少女を、彼女は鈍色の瞳で見て。
声も出さずに、声も出せずに、その友達を、彼女の短い人生で絶対に得ることが出来なかったその存在を、ぎゅっと抱き締めた。
生前の彼女がどれだけ願っても手に入らなかった幸せを、胸いっぱいに感じながら。

>>110
『……あ、ぼ、僕はいいや、ほら、女の子同士仲がいい方が、ね?』

まぁそんな状況に彼が踏み込む余地はない、彼はテンプレートな焦りを見せながらそんな風に否定する、驚き方も実に凡庸だ。
その存在も、足の先からゆっくりと濃くなっていく、スクイバコを壊した故に彼も、その存在をとりもどしているのだ。

>>111
回収されたその箱は……彼女が自らの心臓を収め、スクイバコの噂の依代にしたその箱は…空っぽになっていた。
恰ももう必要は無いと、そう言わんばかりに、それはただの空の木箱になってしまっていて。

>>ALL
そして、洋館の中は徐々に、暖かな光に満ちていく。
その光に包まれ、君達は優しい暖かさの中で、ふっと気を失うことだろう。
十二時きっかりを指している時計の前、その存在を救われた少年と少女が、最後に小さく呟いた言葉だけを残して。

━━━━━━『ありがとう』
114The Existence of Outcast◆m7hEgzNtKY :2018/02/24(土)03:26:34 ID:qoZ
━━━━━━或いは目覚まし時計の鳴る音に起こされ、君達は目を覚ますだろう、いつも君達が眠っているその場所で。
時刻は朝、君達がいつも学校へいくために起きるその時刻……君達が存在を奪われたはずの、その日付の。
君達が外に出れば、いつもと変わらず皆が応対してくれる、まるで存在を奪われた事実なんて初めから存在しなかったかのような、そんな一日を過ごすことになるだろう。
あの洋館は夢だったのだろうか?あの恐ろしい記憶も事件も、それを解決した全員も、自分が勝手に見た夢だったのだろうか?

……いいや、あれは夢なんかじゃない、同じ存在を奪われたものに会えばきっと、同じ夢を見たと語るだろうし、それに……。

何となくの疑惑を、或いは何か別の感情を抱きつつ登校した君達は、どこかの廊下で戯れながら歩く二人の子供とすれ違うことだろう。
どうやら男子生徒が編入生である女子生徒に学校を案内しているらしい場面……どちらかというと、男子生徒が女子生徒に揶揄われ続けているだけにも見えるが。
ともあれそんな平和な風景の一角、ふと目の留まった二人の子供が、どこか凡庸な初等部の少年と、悪戯っぽく笑う初等部の少女の姿が。
何となく、あの夢で出会った落伍者達の姿に、ニアとリナリアの二人の姿に重なったような……。

……そんな気がしたのでした。

【学園奇譚 ~The Existence of Outcast】
【……Another END:Near the Linaria】
【その花の傍には友達があるから、もう、寂しくないんだ━━━━━━━━━━━━】
115xxxxxxx◆m7hEgzNtKY :2018/02/24(土)03:27:45 ID:qoZ
━━━━━━━━━━━━あぁ、非常に素晴らしい物語だった、誰もが幸せに終わって、これが本当のハッピーエンドというものなのだろう。
……何?結局誰がリナリアを諭したのかが分からない?その部分だけいつまで伏字にしておくつもりだって?
まるで最悪の悪人を呼ぶみたいにいってくれるじゃないか、彼女の存在証明を手伝ったのは私だっていうのに。
だって、彼女をあんな風に悲劇に導かなきゃ、彼女の人生は何も取り上げるところのないモブの人生になっていただろう?
それを彼に教えて、彼女を救うために奮起させなきゃ、今回の物語は生まれず彼もまたモブとしてその人生を終えていたはずだろう?
私は彼らをキャラクターにするために頑張っただけなのだよ、結果としてほら、最高の物語が生まれてくれたじゃないか!
……何?お前はろくな死に方しないだろう、だって?そんなの……。
……物語を紡いで死ねるなら、本望さ!

ぱたん、と開いていた本を閉じて、その存在……『イノミナンダム』は、嗤った。

【……To be continued……?】
116ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)03:49:18 ID:azX
>>113
>>114
>>115
「全く、おっさんになった気分だっつーの」

そういう彼の顔には、二人の少女が友達同士になるというこんなハッピーエンドが迎えれたことを喜ぶ表情が見えた。

「つまんねーこと言うなよニア。友達の旅立ちだ。最後まで見送ってやれ」

シャディと話すニアに、彼も話しかける。
そして、頭をくしゃくしゃと乱暴に撫で、背中を押してやるのだった。

二人はちゃんと別れの挨拶ができただろうか。
どちらにしても、別れの瞬間は必ず現れる。
世界が暖かい光に包まれ、ありがとうという二人の言葉とともに、ダニエルの視界は光に飲まれていった。

「お……お、朝か?」

その日はあの事件があった日と同じ日付だ。
果たしてあの事件は夢だったのか。そう思っていると、戯れながら歩く二人の子供たち。

「まさか、な」

どこか優しい笑みを浮かべながら、二人が去っていくのを見送っていた。
そして、彼の記憶には深く刻まれることだろう。スクラップの見出しに書かれていた人物の名を。
嘘か真か、夢か現か。この最悪な事件を引き起こした悪魔、イノミナンダムの名前を。
117シャディ・マリウント◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)03:50:47 ID:NNU
>>113
>>114
「いや、バーラント君はもうちょっと相談とかしよ? うん」

お前が言うことか、な台詞を投げたのが聞こえたかどうかはさておき。

「うんうん、友達だもんね、エリーちゃん」

「そんな態度だと取られちゃうかもよー? 何にかは知らないけど」

引っ込めた手はニアという少年をツンツンとつつくために使われて、からかい半分に彼は笑う。
エリシアが涙を拭う様を男子諸君は見守るのみであったのだ。

光の中に包まれていく途中でシャディの気は失われ、「…………どーいたしまして」という言葉も届くかどうかはまた曖昧。

――――。

「影、ある…………影があるよー!!!」

影の手に身支度させて、いつものように影に潜むといきなり飛び出たり……などという奇行を部屋のなかで繰り返した。
そして、シャディは学校へ赴くのだろう。歩かず影の中で溶けているように自由に。
イタズラをぶっぱなした結果危うく怒られかけたのはご愛嬌。
そんな日常の途中で。

「……あれ、あの子たち…………? ……まだ覚めてないのかなー?」

何か、感傷に浸る理由があるのか。少しすれば見掛けるような光景を見てシャディは一度立ち止まって――また歩き出す。
どこか、嬉しそうな表情を浮かべて。尻尾をたたせて今日も彼は影と共に過ごしていく。
118シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/24(土)10:40:29 ID:nJC
>>114
「───ふぁっ!?」

目が覚めた、知ってる天井が視界いっぱいに映り込み、徐々に眼球を動かすと見慣れた家具が次々に映り込んでくる。
上体を起こして毛布を脱ぎ、ベッドから降りると窓の外の景色を見た。

あれは夢だったのだろうか、覚えているのは半ば自棄っぱちになりながら事態を解決させようとした所まで。
その手に握っていたナイフは既にない、服を着替えながら夢の出来事だったのだと考えるのは簡単だった。

質の悪い悪夢のような、自分の存在の消失。それももう無い。
何もかもが悪い夢のようで、誰にも言わなければそれで変わらない日常が帰ってくるのだろう。

「…………」

午前の明るい陽射しの中で、シェルミーはカメラをカバンから取り出す。
邪な気持ちもなく目に写り気になった物をファインダーに収めてシャッターを切る。

現像された写真は売り物にならない、しかし何故だか満足と納得の行く写真だった。

「───ま、少しロマンチック過ぎますかね」

自嘲の言葉を呟いたシェルミーは、現像された写真を『らしくない』と捨て去った。
人の為に動くとか、誰かの幸せを喜ばしく思うだとか。
そんなの、自分のキャラじゃない。

でも、ちょっとくらいなら。
ただの知り合いが存在を賭してまで願った事が叶ったのなら、それを良しとするのも悪くない。
119ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)19:26:55 ID:8T7
>>114
>>115
はっと目が覚めた、どちらかというと寝坊しがちな少年が朝早く目を覚ました。辺りをみるとそこは自分の部屋で時計を見ると洋館に行ったはずの日の朝で...
夢をみていたのか、それにしてはあまりに記憶がはっきりしている

「解せない...明らかにあの子を唆した奴がいるとしか思えないよ、ね?」
(『寝ぼけとるのかお主は...何の話をしておる』)
「...君って存外間が抜けてるよね」
(『おい!聞き捨てならぬぞそれは!どういうことじゃ!』)
「覚えてないならいいよ」

朝からそんなやり取りをして通学の準備をすまし家を出た少年だった
登校する最中見たのは夢の中で見たような気がした少年と少女。
そしてその結果にやはり納得のいかない様子、しかしそんなことを考えてもその黒幕が彼にわかるはずもなく...危険な存在のことを頭の片隅に置き学校に向かうのだった
120ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)20:30:30 ID:azX
不思議な夢を見たその日の夕方、ダニエルはらしくもなく黄昏ながら寮への道を歩いていた。
夢というにはあまりにも生々しく、現実というには時間のつじつまが合わない。そんな、不思議な夢のことを。
いや、夢であるなら夢であったほうがいいに決まっている。不幸な少女なんていなかったのなら、それが一番だ。
しかしそれはそれとして。

「ジャミルちゃんとピンク髪のあの子が夢だったってのは惜しいなぁ……」

こいついろいろ台無しだ。
121シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/24(土)20:45:38 ID:5OC
>>120

そんなダニエルの前方から思い詰めた表情でシャミルが歩いてくる。
俯き気味でダニエルが声をかけなければ、気づかずにその横を通り過ぎてしまうだろう。

「はぁ、私って誰の役にも立てないのかな。強くなるって誓ったはずなのに、あの夢の中じゃ私はお荷物だった……」
122ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)20:49:37 ID:azX
>>121
それは奇跡か運命か。ついさっきまで考えていた、夢の中のあの子が歩いているではないか!

「やあお嬢さん、僕たちもしかして夢の中で会わなかったかな?」

急にぬっと、いつものキザな言動で語りかけるダニエル。
123ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/24(土)20:56:24 ID:G73
筋トレが筋トレにならねえ……
【魔法やら体やら鍛えるための場所、修練場なのか訓練所なのかに緑髪の少年がいますよ】
【顔は齢16にしては幼く、体は細身】
【見た目ですら軽そうなのですが、この少年は魔力やら体質で体重計で重さを測るとすっごく軽い!】
124シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/24(土)20:59:52 ID:5OC
>>122

「えっと、ダニエル君だよね……会ったと思う。あの夢はやっぱりただの夢じゃなかったってことでいいのかな……?」

同じ夢を見て、相手も自分のことを覚えている。どう考えてもありえない出来事。しかしただの夢ではなかったとこれで納得できる。

「夢の中ではごめんなさい……色々と迷惑だったよね」

そして頭を下げるシャミル。ダニエルは優しくしてくれたのに、自分は何も出来なかった。そのことを後悔しているらしい。
125シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/24(土)21:07:01 ID:tnY
>>123
時同じくして修練場に通うローブを纏った橙髪の少年が一人。
その動きは準備体操のジョギングか、亀とウサギなら間違いなく亀のほうに属するスローペースで少年は走りこむ。


「なぜ、神は、人に翼を、与えなかったのだ…」
「君も、そうは思わないか」

息を切らしたシーモアは哲学的な恨み節を呟きながら、きっと同じ亀の者であろう(と思いたい)緑髪の少年に語り掛けた。
126ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)21:07:12 ID:azX
>>124
「おぉ、やっぱりこれは運命か! あの奇妙な夢の中で会い、現実でもまたこうやって再会できるなんて、ね」

ここですかさずキザなスマイル。ちょっとだけぎこちない。
しかし、あれが単なる夢でなかったということは、不幸な少女がいたということ。そこだけは複雑な思いだ。

「え、迷惑? なんで?」

彼的にはむしろ役得だったというか、ちょっとだけ頼られてる場面だったからなんとか取り乱さずにいられたというか。
つまり百利あって一害なし。謝られる理由は何一つないのだ。
なんなら消えたままになってなくて非常に嬉しい。
127ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/24(土)21:12:30 ID:G73
>>125
(うーん……多分付いてる、男の筈!)

何故、か……
魔法という便利なものを授けたからじゃないかい?
【ウィルは楽をするために自分の背を押すような風魔法で追い風を作るので】
【魔法さえ禁止されていなければ、楽々と走れてしまうのです】
【後いっしゅん、シーモア君の顔で性別迷ったみたいですね】
128シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/24(土)21:16:03 ID:5OC
>>126

「運命かは分からないけど、再会できたことは私も嬉しいよ」

キザなスマイルには特に反応せず、シャミルは微笑んで喜びを露わにする。消えたあとのことは知らないため、ダニエルが気にする不幸な少女のことも知らない。

「だって、みんなが脱出しようと真剣だったのに私は怖がるだけで何も出来なかったから」
129シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/24(土)21:24:48 ID:tnY
>>127
ぜぇぜぇと息を吸ったり吐いたりと。
よく見ればこの緑髪の少年、全く疲弊している様子が見られない。
体格、ではなく外側には見えない何かが違うのか、だとしたら一体何が、やはり彼の言う魔法なのか。

「………。」

決して彼が気に食わない訳ではない、違いの原因が気になるだけなのだ。
そうだ、これは極めて真っ当な調査だ、他意はない。

「ていっ」

ふと何事もなく杖を構えると、腕立て伏せをしているウィルの脇腹にシーモアは杖の先っちょでくすぐるつもりで突き出した!!
130ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)21:27:02 ID:b5A
「さて、そろそろ来る頃合いかのう」

屋敷の中、今日はナイヴァには掃除をさせて外へ出てもらった。教師間の話に生徒が入れば相手も、そしてナイヴァ自身もい辛いだろうというヘスティなりの配慮である。
ある程度のもてなし……といってもお茶菓子程度だが用意はしてある。ならば後は待つだけ。

「………む、来たようじゃな」

そして来客が来たならば玄関の扉を開けて屋敷の中に招き入れるだろう。
131ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)21:27:14 ID:azX
>>128
「僕も嬉しいよ。これが運命でなくても、君と出会えたこの瞬間はプライスレスさ」

何を言っているのかよくわからないかもしれないけど、とにかく嬉しいということ。

「怖がったっつーなら、俺も同じじゃん? なんべんゲロッパしそうになったか……それでもなんとかできたのは、シャミルちゃんのおかげなわけよ。勇気もらったっつーか?」

夢の内容を詳細に思い出せば、それだけで胃がキューっと萎縮する感覚を覚える。それでもなお奮い立ったのは、シャミルに多少なりとも頼られている自覚があったから。そして消えてしまった彼女を、何としても救い出さなければならなかったからだ。
132ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/24(土)21:28:38 ID:G73
>>129
お"うっ……何してるんだい?
【変な声が思わず出てしまったウィルはちょっと今複雑な表情してますよ】
【杖で押すときの感触は、とても人とは思えない軽さだった事でしょう】
133エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)21:36:07 ID:pCj()
>>130
「どうも、ヘスティ先生。お邪魔しますよ」

多少なりとも踏み入ったことがあるヘスティの屋敷。いつ見ても総観と言う他無い。
そんな玄関口からヘスティ手ずから招き入れられ、軽い礼の後で歩き出す。

「……それで、どうです?あの子のご家庭での様子は、なんて」

まるで家庭訪問のような言い草。ヘスティとて教師ではある、この言葉のちぐはぐさに笑みをこぼして。
134シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/24(土)21:42:49 ID:tnY
>>132
杖に伝わる感触は何とも言えない違和感、人ってこんなに軽かったっけ。
いいや違う、こいつぁ何らかのインチキだ、絶対魔法か何かだ。
というより、それ以前に…

「……何をしているとはこっちのセリフだ。」
「これ、筋トレのていを為してるのか…?」

ウィルの問いかけを華麗に受け流し、責任の追及を逃れながらシーモアはもっともらしい疑問をウィルに問いかけた。
135ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/24(土)21:46:23 ID:G73
>>134
遺伝的な体質でね……はあ
【ふかーくため息をつく少年】
【本人としては軽くなりたくてなっているわけではないのだ!】

変に軽いせいで、こうしたトレーニングは重りをつけなければ成立しないんだ……
【どこか遠くを見てそうな表情に】
136ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)21:48:56 ID:b5A
>>133

「あぁよく来たのうロイコ、まぁ入れ」

そのまま部屋へと案内すれば部屋の中にあらかじめ用意してあった椅子に座らせ、テーブルの上にはお茶菓子が。

「頑張ってはおるよ…時々やらかしてくれるがのう、まぁ来た頃に比べれば随分マシになったものじゃ」

この前の闇鍋の件にしても元々はナイヴァがミスをしたことで良い機会だとナイヴァに色々と任せた。まぁなんとか出来たようだし、あれでより打ち解けてもらえたならば万々歳だ。

「まぁ種族間の問題というのは避けようがないからのう…それこそ儂やロイコだって」

お互い異種族としてこの学校に在籍し教師をこなしている。そしてその苦労を思えばナイヴァのことも分からなくはないのだ。それ故に普通以上に心配をしているのかもしれない。
137シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/24(土)21:49:08 ID:5OC
>>131

「……あ、あはは……」

このノリはどうも苦手である。だがダニエルの喜んでいる気持ちは伝わって来るので、そこまで嫌という気にはならない。

「私のおかげかぁ……それって喜んでもいいのかな?」

あの時の自分に出来ることはもっとあったはず。ダニエルにそう言われても動けなかった自分を許すことはできないだろう。
心の奥底に誰かがなんとかしてくれるという気持ちがあったことも、否定はできない。

「ねぇ、精神を鍛えるにはどうしたらいいと思う?次はみんなと肩を並べられるようになりたいんだ……」
138ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)21:56:19 ID:pCj()
>>136
「どうも。……あぁ、これを。そう大したものでもないですが」

用意されている菓子類を見つけ、こちらからもと小さな箱をヘスティへ。
その中にはチョコレートソースのバタークッキーが並ぶ。こちらもお茶請けにぴったりだろう。

「あの子の場合は、先に外でトラブルがあってからですからねぇ……
 右も左も分からなかった頃の僕は、ここを選べて幸運でしたね」

ロイコの種族はそう地上に上がることもなく、全くの情報が無い状態だった。
そこから一人陸に上がり、こうして現在のような生活を得られていることは、まぎれもない幸運。

「まあ、あの子はちょっと気性が荒そうなので。多少は文化の違いなんかで揉めそうですけど」
139シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/24(土)22:01:30 ID:tnY
>>135
「ほう?ほほう?」

重りが欲しいと、重りがなければトレーニングが成立しないと

「一つ聞いてくれたまえ少年よ、見ての通り私は少し前にジョギングして足がガクガクでな?」
「ちょうど足を休めたいと思っていたところだったのだ。」

「そこでどうだ?私が君の上に乗って休憩しながら君が腕立てに励むというのは」

「重りが欲しいのだろう?筋トレがしたいのだろう?私は休みたいのだ。」

これを言い出したのがシーモアでなければもしかしたらご褒美だったのかもしれないが生憎そんな華々しい未来などない。
シーモアはこれは既に決定事項だと言わんばかりにウィルを追い込む様に詰め寄った。
140レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)22:03:17 ID:NNU
それはある日の日も落ちてきた校庭での光景。ポツンと一人だけ立っている少女は奇妙な格好を惜しげもなく披露していた。
月桂冠を被った頭にススキ飾り二本、腕で繋いだ背の羽衣、胸のサラシに腰簑と草履という衣装、生徒じゃなく最早部族では? と思ったあなたの感想は正しい。
手に握った翼飾りと鈴の付いた杖で地面に人が五人は入れそうな半径の丸を描いていた少女は何かをしようという気をこれでもかと振り撒いていた。
141ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)22:03:46 ID:azX
>>137
「喜んでいいって。そういう癒しっつーの? そういうのも一種の才能じゃん? まっすぐ危険に突っ込むだけが魔術じゃないっつーか。一歩下がったところからだからこそできることもあると思うわけよ」

ていうかダニエルも正直ガンガン自分から行くタイプじゃない。
まだ危険とは思ってなかったから、女子がいたから。彼が動けた理由なんてそんな程度だ。

「精神をつっても、難しくね? 俺もゴーストとオケラが嫌いなのは治りそうにねーし。それでもどうしてもっつーなら……なんか、守りたいもののため、とか?」

自分でも臭い精神論語ってるなーと思うが、しかしそれも真理な気がしてきた。

「地位、名誉、プライド、友人、恋人。まあそんな感じのいろいろをなくすのって嫌じゃん? んで、それをなくさないための何かと天秤にかかるじゃん? そん時にまさったもんのために勇気なり怯えなりを引き出せる、と俺は思うわけ」

事実彼も女子の前の見栄や消えたシャミルのためなど、理由をつけて立ち向かった。理由もないのに勇気を奮い立たさる人間なんて、果たしているだろうか。
142ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)22:05:16 ID:b5A
>>138

「わざわざここまで気を回す必要など無かろうに、まぁありがたく受け取ろう。今食べるにはぴったりじゃろう」

受け取ったバタークッキーをテーブルの上へと置き、二人の手の届きやすい位置へと。

「懐かしいのう……儂も、ナイヴァと似たようなものじゃったからな…儂が変われたのは間違いなくネポックのおかげじゃ」

この学校に拾われ、教師として雇われ、そうやって今のヘスティの姿がある。
思えばもう何年この学校で教師をやっているのだろうか。

「揉め事があれば儂らの出番じゃろう?喧嘩両成敗…纏めて指導室にしょっぴいてやるわい」

ティーカップに入った紅茶を一口飲みながらニヤニヤと笑う。いくらナイヴァであろうと指導室行きは皆平等というわけだ。
143ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/24(土)22:07:05 ID:G73
>>139
それは大変だったね、確かにお疲れのようだ
【だからって何で近付いてきているのだろう?いやまあいいか】
【さっき杖でつついてきた仕返しと言わんばかりに、指でふくらはぎをつつこうとしてますよ】

僕に乗るにはちょっと足りてない物が……いや、むしろ余計な物がだね?
【余計な物(おちん○ん)が付いてる人に座られるのはちょっと……ってなってます】
144エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/24(土)22:10:23 ID:bRE
>>140
「おや、どうやら道に迷ってしまったみたいだね」
そんなことをつぶやきながら一人の妖精族であろう少年が校庭にやってくる。
そして、校庭で何かをやっているであろうレイヴンを見つけ、

「ふむ、そこの彼女に道を聞いてみよう」
そう言うと彼女のいる方へと普通の人が歩くぐらいの速度で飛んでくる。
145ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)22:12:16 ID:pCj()
>>142
「いえ、最近少し作る機会が多かったので。お裾分けですよ」

遠慮は無用だとでも言いたげなヘスティに、気を回したわけではないと返すロイコ。
少しはそんな気持ちもあるにはあったが、事実バレンタイン前後には作る機会が多かったので嘘ではない。
過去を懐かしむヘスティに、微笑みだけを返す。彼女に見込まれたナイヴァも、きっと変われるだろう。

「ですねぇ。っと、揉め事といえば、先日風紀委員を相手に実技試験をしましたよ」

校内での揉め事を裁くのは、教師と並んで風紀委員。そんな彼らのことをふと思い出す。
実際はもっと学校などに不慣れな教員と競わせる趣旨の行事なため、今回当たった生徒は些か気の毒だっただろうか。
146シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/24(土)22:19:24 ID:5OC
>>141

「そうだよね、私って少し焦ってたのかもしれない。私のことを守る為に強くなるって言ってくれた子がいて、守られるだけでいいのかなって考えてたからさ……」

自分の戦い方を見つけることが一番大事なのかもしれない。それをシャミルが見つける時もいつか来るのだろう。

「ダニエル君はちゃんとした信念を持ってるんだね。そういう人って本当に尊敬するよ」

心からの賞賛。ダニエルは立派で尊敬できる人間となった。そして自分もこの人のようになりたいと思うのだった。
147ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)22:23:08 ID:b5A
>>145

「なるほどのう?そういうことならば遠慮なく頂くとしよう」

作る機会、というと最近ではきっとバレンタインだろう。なにはともあれ元教え子からこういうものを貰うのは嬉しいことこの上ない。

「ほう?それは初耳じゃな、まぁ風紀委員にも良い経験になったじゃろう」
「……で、結果はどうなったのじゃ?」
148マオ◆nbVXKhtuAI :2018/02/24(土)22:24:10 ID:b6A
>>140 >>144
不審な少女、空色の妖精とが邂逅する少し前
風紀委員として放課後の巡回を任されていた猫耳の少年がレイヴンと妖精との間に挟み込むように立ちはだかった。

「どうも、僕は風紀委員のマオ
クゥニャンという」
「色々と言いたいことはあるんだが、きみはその、少し、疲れているのか? 」

レイヴンへと投げかけられた質問
マオはやばいものに触れるかのようにおどおどと尋ねた

またマオは妖精の視点でみれば、左腕に風紀委員の腕章を付けているようにみえ
その頭部ではイタズラのしがいがありそうな猫耳が怯えたようにピコピコと動いていた。
いたずら好きの妖精がいるとも知らず、あまりにも無防備に
149シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/24(土)22:28:37 ID:tnY
>>143
「フォオウッ!?待て!ふくらはぎは止めろ!!グォオ…ウッグ……!!」

征服を目論む魔の進行は指先一つでダウン、見事にバランスを崩し、地面に尻を強打する!
腰に下げた剣にも叩き付けられて効果は抜群だ!

「グッグォ……ぐっ…!このシーモア・トワイライトの提案を無下にするとは…。」

ここで明かされたシーモアの名前、これほど残念な自己紹介をしたことは人生でもレアケースだろう。
もはや立ち上がるのすら億劫だと言わんばかり脚を組んで胡坐をかいて座り直したシーモアは思い出したかのように口を開く

「そう言えば君の名を聞いてはいなかったな、君の名前は何というのだ」
150レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)22:29:31 ID:NNU
>>144>>148
「……あとは中に……あれでいいかな……」

ブツブツと何かを呟いているレイヴンは集中してるのか今のところエストレラが飛んできていることには気付かない、失礼だ。
しかし、近くに来たマオには普通に気付くのだろう、声までかけられてるし。

「? 疲れてない、私、レイヴンは元気も元気。強いて言うなら雨が欲しいくらい」
「風紀委員の……マオマオは何しに?」

念のため言うが、彼女に水棲種族にあるような特徴はない。耳のところが小さな翼のようだが、水棲種族のヒレではない。
レイヴンはヤバイと思われてるのも知らずに一回り小さい円を中に描きながら落ち着いた雰囲気で答えていた。

「…………」

さて、そうなると視点的にはマオの後ろのエストレラには気付くのである。言おうかどうか迷ってる様子が伺えるだろう。
が、エストレラが「しー」という所作でも行えばレイヴンは黙ってる。律儀にも。
151ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)22:30:12 ID:pCj()
>>147
「いつもなら単純な力量のテストなんですが…… まあ、思うところありまして。
 勝たせていただきましたよ。堅実にね」

もともとは、環境に適応しきれていない新人教員を相手取るはずの試験。
対して、かつての生徒であるロイコと、修練場を使い倒しているミズハ。これでは企画倒れというものだが。

なればこそ、ただの試験であってはなるまい。ロイコなりに調査をして、現状も問題を突き詰めるように立ち回ったつもりだ。
結果、マオの心の隙とジノの信頼不足を指摘することには繋がった。リエードは…… ミズハが楽しそうだから放っておいたが。

「なんて、少し可哀そうなことをしましたかねぇ?」

一連の戦闘経緯を説明したロイコは、それでも悪びれない表情で悪戯気に笑った。
152ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/24(土)22:33:16 ID:G73
>>149
ああ、名乗ってなかったかな?僕はウィル、ウィル・アーモンドっていうんだ……よろしく!
【生暖かい目をしながら自己紹介というか名乗りを】
【ウィルはこのタイミングで意味をなさない腕立てをやめますよ】

……逆に聞くけどさ、君は男に座られたいと思うかい?
153エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/24(土)22:37:51 ID:bRE
>>148,150
レイヴンの所にたどり着く前にマオが話し始めたのを見ておそらく二人が知り合いであろうことに気が付く。
そしてレイヴンがマオの後ろにいる自分のことを言おうかどうか迷っているのを察すると
いたずらっぽい笑みを浮かべながら「しーっ」という動作をしてみる

そして、彼女が黙っているようなら、こっそりとマオに可愛らしいリボン
(尻尾が出ているのなら尻尾に、そうでないなら後頭部に)を付けようとする
154ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)22:41:27 ID:8T7
修練場で今日も今日とて修行に励む少年。
ゴーレム相手に戦斧を振り回していた…が

「NOーーーー!!!!!!」

手からすっぽ抜けたそれは珍しく少年の額にはヒットせず
しかし修練場の窓ガラスを勢いよく叩き割る

「な、なんでこうなるの?」

散乱したガラスを呆然と眺めるのだった
155ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)22:43:38 ID:b5A
>>151

「はははは!いやいや何が可哀想なものか、手を抜いて負けた方がきっとあやつらにとって失礼じゃろうよ。勝負事は常に全力に、そして貪欲に勝ちに行く。それでこそというものじゃ」
「それにそれぞれが自らの力不足、そして足りない物が見つかったのならばもう立派に役目は果たしておるよ」

儂ならもっと丹念に仕留めたがのう、と最後に付け加えて。
負けは必ずしもマイナスなことだけではない。その負けで自分の欠点に気付くことができ、そしてそれを次に活かせるようにする。失敗は成功のもと、という言葉も存在するのだから。

「ロイコも中々に教師が板についてきたのう、儂も鼻が高いものじゃよ」
「本当に、あの時はまさかお主が教師としてここに戻ってくるなどとは夢にも思わなかったものじゃ……まぁじゃが仕事もほどほどに、プライベートも大事にするんじゃぞ。若いうちに色恋や色々なものを経験しておいた方が良いぞ?」
156マオ◆nbVXKhtuAI :2018/02/24(土)22:44:30 ID:b6A
>>150 >>153

「まおま…! …ごほん。名乗ってくれてありがとう、レイヴン」
「キミが元気なのはなによりだ。風紀委員としてもそれは嬉しいよ」

そこでマオは小さくため息を吐く

「でもね、レイヴン、そんな格好、そう、肌を晒しては、こう…風邪をひくだろう? 」
「キミは上着を着るべきだ。その姿は、風紀的によろしくない…ほら…持っていないなら僕のを貸そう…そして寮へ帰るんだ」

風紀委員として真面目に彼女の心配と風紀の乱れを気にしながら、上着を脱ぐマオ
そのタイミングと同時、エストレラは尻尾へとリボンを取り付けた!

「キミは恥じらいを覚えるべきだよ!レイヴン」
「女の子が野外でしていい格好じゃないんだ…それは」

リボンを付けた尻尾を揺らしながらの説教! 恥ずかしい!
ピンクのリボンは男の子のしていい格好ではないぞ!
157ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/24(土)22:46:04 ID:lxH
>>154
「いったぁぁぁぁいっ!?!?」
「な、なんですか、誰ですかー……?」

ガラスを粉砕し、中からその破砕音より大きな叫び声
何事かとミズハが、おでこに出来たでっかいタンコブを摩りながら身を乗り出しキョロキョロするのである!
158ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/24(土)22:46:29 ID:azX
>>146
「まあ、誰しも一番向いてる冴えたやり方っつーのがあるわけだし、それを見つけるとこからじゃねーの?」

果たしてその冴えたやり方を見つけられるのはいつの日か。しかし、それを求めるのと求めないのとでは、辿りてくまでの道のりは大きく変わるだろう。

「まあ、男のプライドっつーの? やっぱ女子にカッコ悪いとこなるべく見せられないじゃん。そんなやせ我慢だよ」

あとは女子の前でいいカッコをしたい、そしてあわよくばいい関係になりたい。そんな煩悩も混ざってたり。

「と、結構いい時間になってきたな。よかったら女子寮まで送って行くぜ?」

こうして、彼の1日は終わって行くのであった。
159ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)22:49:32 ID:pCj()
>>155
「……あはははっ!ヘスティ先生ならそう言ってくれると思ってました!
 でもまぁ、所詮は演習なので。加減はしたつもりですよ、ええ」

ヘスティの理念は十分に知っている。やるなら徹底的に、容赦などない。
ロイコの知らないところでは、シルバーバレットレースでもそんな実況をしていたそうだが……
……まあ、そんな彼女の薫陶をたっぷり受けて育ったロイコだ。

「はぁ、色恋ですか。僕の恋愛対象はどういった人になるんでしょうね?
 ご心配には及びませんよ、何だかんだ良い友人も持ちましたので」
160ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)22:51:35 ID:8T7
>>157
「げっ…そんなのあり…?」

身を乗り出し辺りを見渡すミズハをみて冷や汗たらたらである

「あ、あれー?ミズハ先生だー!どうしたの?そんなところで」

白々しく口笛でも吹きそうな感じで自分から声をかける少年
隙あらば斧を回収し隠すつもりだろう
161シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/24(土)22:52:01 ID:tnY
>>152
「ウィル・アーモンド、か……こちらこそよろしく、ウィル。」

この痛みとともによぉーく覚えておくぞこの野郎。
きっと誰にも明かすことのない決意を腹の底で固めながら、努めて冷静に、友好的にシーモアは挨拶を返した。

「座られたいとは思わないが人に座って踏ん反り返って私は征服者だあああ!……と叫びたい願望はあったぞ。」
「というより以前読んだ暴君マニュアルとかいう書物に書いてあったから是非とも一度やってみたかったのだ。」

顔色変えずきっぱりと。
非道徳的な雰囲気が悶々とするタイトルの本を紹介しながら自らの願望を包み隠さず答えた。
162レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)22:54:05 ID:NNU
>>153
>>156
当然、当人からそうされればレイヴンは黙るのみ。多分知り合いだろうなあと思っているのだ。
ちなみにこの場の者は全員初対面である。

「大丈夫、私風邪引かない。……なんで? 風紀が悪いとはなんで? 上着ならあそこにある」

スッ、と指差す先はちょっと離れたところにある木の下。そこには折り畳まれた制服があった。……綺麗に畳まれてるのがもったいない。
さて、そこで目を逸らした頃にはリボンテイルの完成である。それはちゃんとレイヴンの目に入る。

「………………最近の男子のトレンドは……リボンなの?」

恥じらいなんて完璧に無さそうな反応で、レイヴンは馬鹿正直に興味深そうな視線をマオの尻尾に向けるのである。
その質問はエストレラに聞いてる気がしても不思議ではない。
163ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/24(土)22:58:45 ID:G73
>>161
何それ怖い
まあ君じゃあ僕は征服できないさ、旅人ってのは自由な物でね
【ウィルはウィルで脇腹の事はしばらく覚えているでしょうね】
【そして目の前の少年(シーモア)に変な方向で対抗してますよ】
【僕自由な人だから座られるわけにはいかないなあって感じの顔してます】
164ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/24(土)22:58:46 ID:lxH
>>160
「あ、ふ、ファルシュくん」
「……いえ、ちょっと一休みしていたら急に何かが飛んできまして……」
「……チラッと、なんかすっごい危ないものだったように見えたんですけどー……」

結構な危機的状況であったにも関わらず、でっかいタンコブがあるだけで大して怒ってもいなさそうである
そこの所はギャグなムードな空気の中での特有の雰囲気であろう、斧も見つかっていないぞ、ヨカッタネ
165ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)22:59:46 ID:b5A
>>159

「それにまぁ、生徒が相手じゃからのう。この学校の教師は戦闘能力に関しては中々に粒揃いじゃからなぁ、加減をしなければならないのも無理はない」

しかしその力が外敵に向けられるのならば容赦はしない。この学校との敵対というのは学校の教師たちを相手取らなければならないということであり、ヘスティを除いても凄腕は他にも何人もいる。
だからこそこの学校がここまで大きくなっているのだろう。

「そういえばお主らの種族は雌雄同体じゃったな?まぁ若さを楽しむというのは今でしか出来ないことじゃ、悔いは残さないようにしておくんじゃぞ」
「それならば安心じゃ、ロイコが良い友人と言うのならばそうなのじゃろうよ。その繋がり、大切にするんじゃぞ」
166エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/24(土)23:03:28 ID:bRE
>>156,162
話している二人の間に、いかにも『今ここに来ました所です』な雰囲気をまとって妖精の少年が割り込んでくる
レイヴンには彼がやらかした事はバレバレではあるのだが、それを悪びれる様子は全くない

「それで、その服装で困ることでもあるのかな?」
と二人に問いかける

>>162
「そりゃあこんなに奇麗な尻尾があるんだからもっと可愛くしないと!」
と胸を張って答える
167ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)23:04:44 ID:8T7
>>164
「へ、へー!修練場とはいえ危ないことする人がいるもんだなぁ…」

どの口がそんなことを言うのかこっそりとミズハの死角になる場所に斧をたてかけようとする…が
斧の呪いか天罰かそれはドンッ!という重い音と共にずり落ちるのだった

「………ごめんなさい」

暫しの沈黙の後観念したのか頭を下げて謝り…箒とちりとりを取ってくるとガラスの残骸を掃き始める
168ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)23:08:51 ID:pCj()
>>165
「まあ、風紀委員の生徒たちも戦闘能力は中々でしたけどね。
 悪いですが今回は作戦と相性で勝たせてもらいました。ちょっとばかり卑怯だったかもでしたが」

ロイコがとった優位など、マオの魔法にロイコの固有魔術が刺さった以上のことは無い。
特性が精神干渉に偏っている以上、ロイコ本人の直接戦闘能力は他と比べてそう高いものでもないのだ。
だからこそ、通常魔法の幅の広さと立ち回りでやりくりしているのだが。

「……まあ、今しか出来ないことはやっておくよう気を付けますよ。」
「えぇ、楽しい友人です。少しそそっかしくて、でも元気をもらえる。妹にも似た子ですよ」
169マオ◆nbVXKhtuAI :2018/02/24(土)23:09:00 ID:b6A
「むむ…そういう人間から風邪をひく。保険委員や教師達にいわれるだろう」
「……悪いものは悪い! それに脱いだものを地面に置いたら汚れちゃうだろ! もお!」

行き場のない上着、尻尾の可愛らしいリボン、何故悪いのか言えない度胸、その何もかもが恥ずかしい!
マオは顔を真っ赤にしながら上着を羽織り、その流れで己の尻尾に目を向ければ

「にゃ、にゃんじゃこらーーーー!? 」

尻尾に結ばれているのは可愛らしいピンクのリボン!
背後には宙に浮く幼い少年! マオは毛を逆立てて飛び上がった! ダサい!

「キミも男だ! わかるだろ! よくないったらよくない! 」
「くぅぅ…ばかにして…ほめられるのはうれしいがリボンはいらにゃ、ない…! 」

「まあああ!」声にならない叫び! 風紀委員とは思えぬ地団駄!
170マオ◆nbVXKhtuAI :2018/02/24(土)23:09:46 ID:b6A
/>>166 >>162宛です
171ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/24(土)23:12:11 ID:lxH
>>167
「全くですー……」
「……あっ」

ふぅむと鼻を鳴らし、どうしたものかと回復魔法を軽くタンコブに当てている
しかし犯人が直後に判明、目をしぱしぱと瞬かせた

「……ま、まぁ、気を付けて頂ければ……」

お掃除の手伝いか、ガラスの破片へ向けて氷魔法を放ち、水分を揮発させサラサラと砂へ変えて喪失させていった
172ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)23:15:51 ID:b5A
>>168

「使えるものはなんでも使う、作戦も相性も実力の内じゃ。どちらにせよそれをひっくり返せなかった風紀委員側の負けは変わりない」

魔法の相性というのはどうあっても一人では覆すのは難しい。
だからこそそこで仲間との連携が光るのだ。それが出来ていなかった以上仕方のないことだろう。

「あぁ、時間というものは有限じゃ、永遠などというものは存在しない」
「ほう、ロイコの妹君にのう…それはまた楽しそうな友人じゃ……妹といえばロイコ、お主もう妹に実習生となったことはもう伝えたのか?それともまだ隠しておるのか?」
173レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)23:16:44 ID:NNU
>>166>>169
「言われたけど引いたことないからしかたない。……なぜ悪いのか納得できない、だから従わない」

そして「私は困らない」とレイヴンは答えただろう。マオの格好は人の好みだし、自分の格好は正しいとして今まで貫いてきたのだ、直す気はない!!

「どうどう、落ち着くマオマオ」

馬じゃないんだから。

「そう、ならあなたの羽根は? ……付けたら飛べなくなる?」

この間にもレイヴンは円と円の間にギザギザ模様を描いていた。何をやる気なのだろうか。彼女の場合は雨乞いしかないが。
エストレラに対する後ろから撃つ行為は果たしてマオやエストレラにどういう反応をさせるか!?

ギザギザ模様を一周させると中の円に六芒星を描いて満足げに息を吐くだろう。
174シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/24(土)23:17:54 ID:tnY
>>163
「ほう?言ったな?それはこのシーモア・トワイライトへの挑戦だな?」
「それが私への挑戦状というのならばいくらでも受けて立つぞ?」

出来ないと堂々と言われればプライドたっぷりのシーモアは痛みも疲労も忘れたかのように堂々と立ち上がる。
それでもやっぱりふくらはぎをプルプルさせながら杖の先端、突いた方ではなく宝玉が嵌められた持ち手の方を指さすように突き出した。

「ウィル・アーモンド!この私!シーモア・トワイライトは君に挑戦し、見事征服を果たすことをここに宣誓しよう!」
「……とは言え、独り相撲では話にもならないな、単刀直入に聞こう。」

「君はこのシーモア・トワイライトの挑戦に受けて立つか?」

実に挑発的で晴れ晴れとした笑みを見せつけ、シーモアはウィルに問いかけた。
175ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)23:20:57 ID:pCj()
>>172
「まあ、まさしく所見殺しというやつでしたよ。二度目は無いでしょうね。
 ……エリィにですか?言ってませんよ?」

あの様子なら、いつかリベンジマッチもあるだろう。今後の風紀委員に期待だ。
そしてヘスティの疑問に、きょとんとした表情で答えるロイコ。

「まぁ、なんというか。僕がいるとあの子は頼っちゃうので。
 少なくとも今のエリィの学園生活に、僕は邪魔にしかなりませんよ」

そうは言ってもエリシアの部屋にはよく会いに行っているのだが、それとこれとは別の話。
エリシアが家族から離れた学園という空間を、出来るだけ楽しんでよく学べるようにとの配慮でもあるのだ。
……もっとも、ネタ晴らしをした時の反応が、楽しみでないとは言わないが。
176ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)23:23:27 ID:8T7
>>171
「本当にごめんなさい…」

謝りながら氷魔法でガラスを砂に変えるのをみてその手があったかとガラスを集め指をパチンと鳴らすと同じようにガラスは砂に変わり喪失していく
以前ロイコに氷魔法を少し習って地味に練習を重ねこれくらいの氷魔法はお手の物だった

「…あ、そうだ!良かったら見てアドバイスくれないかな…」

落ちた斧を拾い上げた少年はどうやら武器の扱いに長けたミズハに自分の斧術を見てほしいらしい
177エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/24(土)23:25:58 ID:bRE
>>169
>キミも男だ! わかるだろ! よくないったらよくない!
「そんなに男だからって格好いいものだけにこだわる必要ってあるのかな?
僕は格好いいのも可愛いのも両方好きだよ」
そう言ったあとで、「どっちつかずは微妙だけど」と

>ほめられるのはうれしいがリボンはいらにゃ、ない…!
「うーん、それは残念だね」
そういいつつマオの尻尾のリボンをほどいて回収する

>>173
>そう、ならあなたの羽根は? ……付けたら飛べなくなる?
「んー、翅につけるのなら透き通るぐらいのもっと薄い布のにするかな。
普通の布でできたのだと飛べなくなるんだよね」
どうやら以前にやったことがあるらしく、全く問題だとは思ってもないようだ
178ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/24(土)23:32:09 ID:lxH
>>176
「うぅん、大丈夫ですよー」

こう見えて頑丈なんです、と苦笑
実際こうしてピンピンしているのだから頑丈なんでしょう

「え? えぇ、もちろん、私でよければ」
「余り詳しくはないですけど……」
179ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/24(土)23:36:07 ID:b5A
>>175

「なるほどのう…まぁあの妹君の方も上手くやっていると聞くぞ、それに中々に図太い性格というかなんというか……」
「そも学部が違うとはいえこうまでロイコに気付かぬとはある意味才能よな……」

同じ学校に通っていて気付かないとはロイコの隠蔽能力が高いのか、それともエリシアが抜けているのか、はたまたその両方か……

「妹のう…そういう感覚は儂には分らぬなぁ」

そうして話し込んでいると時間はすっかり過ぎてしまったようで、気付けばもう空も暗くなる時間帯だ。

「すっかり暗くなってしまったのう…お主と話すとつい話し込んでしまっていかんいかん」
180マオ◆nbVXKhtuAI :2018/02/24(土)23:37:03 ID:b6A
>>173
サラシに腰蓑と過激な姿のわりに毅然とした態度のレイヴン
そんなものと相対していると自分が間違っているのかと不安にもなる

(僕が考えすぎなのか…? こんな、女の子が、腰蓑とサラシなんて格好でここにいていいのか?)
(これを扇情的だの、危ないだのと考える僕が歪んでいるのか!? )
(僕が彼女に下賎な感情を抱くから風紀が乱れた!? 風紀ってなんだ!? ぼくはなにをしてる!?)

ひひーんぶるるる!
顔を赤くしたマオはショート寸前だ!

>>177
「かっこいいのも、かわいいのも、すきなのか」
「たしかに、れいヴんは、かわいいが」

好きなら、いいのか? 呻くように呟くマオ

「ああ、可愛くて、キレイな羽根だね」
「羽にリボンはとってもかわいい」
「そう、キミはかわいくかざるといい、それでも、僕はかっこいいんダ」

マオの精神は喪失!
うわごとのように言葉を吐きながら壊れた人形のようにあてもなく歩き出した!
181レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/02/24(土)23:41:03 ID:NNU
>>177
「そう、この羽衣くらい?」

レイヴンの着けてる羽衣は薄いものだ。どういう理論かは不明だが浮いているし、風に揺れているほどには薄い。

「……今更だけど、あなたは誰なの? 雨は平気?」

本当に今更である。しかも続く質問は一見意味のわからないものであるだろう。

>>180  
お願いだ、誰か言ってあげてくれ。マオの言ってることは一理あるのだと。色気もないから錯覚するだけなのだ。

「かわいいなんて、照れる」

いやー、と言いたげに後頭部に手を添える照れ方。わざとらしく見えても仕方なかろうて。

「……大丈夫? マオマオ。……尻尾のリボンも良かったと思うのに」 

多分、トドメになっても仕方ない一言を言ってしまうのである。レイヴンにはイマイチそういう気遣いが足りないのである。
182ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/24(土)23:46:11 ID:pCj()
>>179
「まあ、もともと僕たちの種族はそう言う気質なんですよ。
 むしろ僕の方が変わっているというか…… エリィが僕を疑い出したら、その時は隠す必要もないってことですよ」

もともとが大した社会を構成しない深海生物。そこに策謀のようなものはあまり存在しない。
そういった生来の気楽さのおかげで、エリシアはロイコに気付かずにいるのだろうか。
それを見越して動いているロイコの方が、種族らしからぬ性格なのだ。

「ヘスティ先生に説明するのは骨ですねぇ。僕には無いですけど。
 ……あれ、もうこんな時間ですか。そろそろお暇しましょうかねぇ」

長年を暮らし教師生活をつづけた彼女にとって、そうした人間関係より先に生徒や子供として相手をとらえがちになるのは無理もあるまい。
妹っぽい、という感覚をヘスティと共有することを早々に諦めたロイコは、壁越しにあるだろう斜陽にそんな言葉を零した。
183ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/24(土)23:48:50 ID:8T7
>>178
「やった!じゃあさっそく見ててねー!」

そう言うと4体の人型ゴーレムを用意した
そして一体のゴーレムを縦一閃に切り裂き地面に突き立てのも束の間地面に突き刺さった斧を軸に隣のゴーレムにハイキック
その首を飛ばすと斧を引き抜き次のゴーレムに向かいそのまま横に切りつけ勢いのまま斧をぶん投げ最後の一体を屠るのだった

「…って感じなんだけどどうでしょう」

投げた斧を回収して率直な感想を求めた
もっとも今の一連の動きは到底技と呼べるようなものではなく気ままに暴れているだけのようにも見えたが…
184エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/24(土)23:52:05 ID:bRE
>>180
「ちょっとやりすぎちゃったかな…」
夢遊病のように歩いていくマオを見てちょっとだけ反省する

本当にちょっとだけだが

>>181
>そう、この羽衣くらい?
「それぐらい薄かったら大丈夫そうかな
まあ、ここだと飛んで逃げる必要もなさそうだし普通のでもいいんだけどね」

>……今更だけど、あなたは誰なの?
「あっ、そういえば自己紹介がまだだったね。
僕はエストレラ=ヴィアラークテアだよ。
エストでもレラでも好きな風に呼んでくれてかまわない」
と、とても初等部に入学したばかりの生徒とは思えない受け答えをする

>雨は平気?
「雨かぁ… さすがに真新しい制服を濡らすの、って、傘があるから大丈夫か」
どうやら傘を持ってきていたようだ
185ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/24(土)23:56:02 ID:lxH
>>183
「はいっ、是非ー」
「……おおっ、おおー……!」

実際ミズハの動きも、流派に則ったものとは言えず自己流や我流の教えな点も大きい
つまるところファルシュの動きにも否定ではなく、むしろ肯定的に取れるのだ

「そうですね、とてもいいとは思いますが、体が少し浮きがちなのが……」
「あと、武器を手離すのはキケンです、敵の増援が来る可能性もありますしー……」

空中制御の有無にもよるが、滞空時間とはイコール間隙である、そして武器の有無は死に直結するのだ
186マオ◆nbVXKhtuAI :2018/02/24(土)23:57:25 ID:b6A
>>181 >>184

「むああああああ!! ぼくはほめてない!! 」
「へんなめでもみてない! 」「リボンもにあわない! 」

「もおしらないいいいい! んにゃあああ! 」

マオ、突然の号泣
膝から崩れ落ちて、ワンワンと号泣。
これも雨乞いの才能だろうか、心を覆う雨雲は涙となって溢れだし、レイヴンやエストラレの足元を濡らす!
エストラレのいたずらがというよりも、マオのリアクションがやりすぎだ

だが、放っておけば数秒ごとに立ち上がり、歩き出し、崩れ泣き出すを繰り返すそれは壊れた玩具のようで、少しだけ面白いかもしれない
187ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/25(日)00:00:56 ID:L4h
>>182

「ふぅむ?お主らの種族はまだ分らぬことが多いからのう、後でメモっておこう」
「しかし…それだと妹君の方はちと心配じゃなぁ、疑うということを知らないというのは厄介なことに巻き込まれやすいしのう、そこはしっかりと裏から守ってやるんじゃぞ」

流石のヘスティもエリシアのことまで面倒を見切れる自信はない。当然大事になれば手を打つが事前に手を打てるに越したことはないだろう。

「そも家族というのは儂には似合わん言葉なんじゃよ、儂自身そういうのには疎遠じゃからな」
「そのようじゃな、帰るときには気をつけて帰るんじゃぞ。ここのところ物騒じゃからなぁ」
188レイヴン・アインスコール【59】L1x45m6BVM :2018/02/25(日)00:01:05 ID:JKj
>>184>>186
「そう、なら今度身に付けてみて」

……ただし羽衣は渡してくれない。こういう流れでは普通貸すだろ、と思ったあなたは間違ってない。

「わかった、じゃあエスエス。私はレイヴン・アインスコール、好きに呼んでくれていい」

まさかの第三の選択肢が選ばれた。単純な名付け方である、こいつのアダ名は。……これでも中等部なのだから驚きである。

「……え、えっと、マオマオ……? ……雨降ったら泣き止むかな……」

この子の反応が一番おかしいなどと言ってはならない。絶対に。

「……問題は無さそう……むむむ」

地面に描いた、言うなれば魔法陣らしきものに魔力を流し始めた。舞踊以外にも少し行うことはあるが、これがその一つである。魔法陣を構成する紋様や縁が朧気に光り出すと満足そうにして。

「…………」

無言でその場で舞い始めた。回転が多く、鈴を鳴らし続けるどこぞの舞踊や祈祷のような舞だ。それでも魔法陣が消えないのは草履だから? いや違う、よく見ると線の部分は踏んでないのだ。
見た目や言動からは想像しがたい丁寧さがそこにはある。これがレイヴンという者であり、これがレイヴン流雨乞いである。

舞の最後に杖を掲げた、その結果は――。


/このレスのrandomが70以上であれば雨が降ったことで、未満ならば降らなかったことにして返信をお願いいたします。
189ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)00:10:23 ID:nL5()
>>187
「ええ、それはもう」

エリシアを見守ってやれとのヘスティの忠告に、これ以上ない頷きで返す。
こればかりはヘスティに頼るべきでない、ロイコが扱うべき問題だ。
エリシアの奔放さに多少は振り回されながらも、学園生活を妨げない程度に助けることだろう。
そして、ロイコがエリシアとの関係を明かした生徒たちも、協力者になってくれるだろう。

「そうやって心配してくれるあたり、僕にはヘスティ先生が母親みたいに見えますよ。
 ええ、ではこれで失礼します。たまにはゆっくり会話も良かったですよ」

そうしてヘスティに見送られ、ロイコは帰路へとつくだろう。
後には大方無くなった菓子類と、飲み干されたティーカップが残るだけ。
190ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)00:12:30 ID:EaP
>>185
「むむ…浮きがちかぁ…たしかに…ちょっと重いんだよねこれ」

少年の使う斧はただでさえ体に対し大きい上に見た目以上重いのだ
いくら彼の腕力が強いからといっても体重自体は軽いので振り回されがちになっていた

「あとは投げないことかぁ…ありがとう先生!まずはこの子にもうちょっと慣れないとなぁ」

まだこの斧を扱い始めてから日が浅い、こういう物の扱いが一朝一夕で身につくものではないと少年は自覚しているようだった
191エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/25(日)00:15:18 ID:Vyp
>>186
「あーっ、僕が悪かったよ
だから落ち着いて…」
マオを何とか慰めようと頭をなでたりしている

…本当にこいつ初等部入学したての生徒か?

>>188
>そう、なら今度身に付けてみて
「それならその時に借りることにするよ」
『今度』との発言に今は貸せない理由でもあるのだろうとあたりを付ける

>わかった、じゃあエスエス。私はレイヴン・アインスコール、好きに呼んでくれていい
「ふむふむ、それなら僕は君のことをレイレイと呼べばいいのかな?」
ノリがいいのかなんというかまるでそう呼ばれるのが当然とでもいうかのように返す

>無言でその場で舞い始めた
「…すごいね」
その華麗かつ繊細な踊りの邪魔にならないように少し離れた位置でじっと見ている

「…うーん、やっぱり雨を呼ぶのは難しいのかな?」
192ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)00:17:57 ID:QFM
>>190
「腕力は問題なさそうですし、自重の問題でしょうねー」

こればっかりは仕方ないと苦笑、でっかい斧とファルシュの組み合わせはギャップがあって少し可愛げだ

「えぇ、何より慣れが一番!」
「……あと、投げる時は周りをよく見て……ね?」

おでこを摩りながらパチリとウィンク、気を付けてね!
193マオ◆nbVXKhtuAI :2018/02/25(日)00:18:59 ID:aTH
泣きながら、エストラレに撫でられながら、ちらちらと動向を伺いながらこう思う
奇抜な格好に上手な舞踏、そうかあれは儀式だったのか
それならこれから何か起こるのかと、起れば風紀委員としての面目も立つような手柄を挙げられると

だが、それでも何も起こらない
世界は何も変わらない。

「今日の努力は全くのムダにおわった…にゃ…」
「エストラレ…おまえだけにゃ…優しいのは…うぅ……」

そういって雨雲のようなため息を吐いてから、彼はとぼとぼとお部屋に帰りましたとさ
194ヘスティ◆mbUX77ar8c :2018/02/25(日)00:19:15 ID:L4h
>>189

「む、むぅ…母親と来たか…母親、のう…」

母親。
その言葉を聞けば、ついあの"忌まわしい過去"が頭をよぎってしまう。
私は果たして、そんな母親などと言われるような人間になれているのだろうか。
――――あんなことは、もう二度と起きて欲しくないし起こしてはならない。

「あぁ、本当に…そうさな…」

……願わくば、こんな平穏がずっと続いて欲しい。
生温く、笑い合えるような日常がずっと――――
195レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)00:26:13 ID:JKj
>>191
「……わかった、その時は二本持ってくる」

……最初から貸す気がなかったかのような発言にも聞こえるだろう。

「レイレイ、うん、構わない」

実はその呼ばれ方を気に入っているレイヴン。なぜならそれは、レイヴンがあだ名を付けることを始めて、そして雨好きと勝手に認定した一人からもらった良きあだ名。
なので、このときに結構嬉しそうな笑顔に一瞬なった。

>>193

「…………雨を呼ぶのは難しい。結構成功してきたのに」
「……ごめんなさい」

というより、マオマオ。そもそも雨乞いを無断で始めてるのだがそこは風紀委員として良かったのだろうか。
レイヴンはマオにとても申し訳なさそうな顔をして見送っていたことだろう。そして見えなくなると魔法陣を丁寧に消していくのである。

「……エスエス、もしよかったら……マオマオによろしく……」

はぁ、とやってしまった……なため息を吐きながらレイヴンは言ったのである。
196ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)00:31:40 ID:EaP
>>192
「もっと修行してもーっと強くなるんだー!」

斧の柄の先を手のひらに乗せバランスをとりながらなんだかご機嫌な様子だ
修行を誰かに見てもらえることがあまりなく嬉しいらしい

「はーい、今度から気をつけまーす」

手に乗せていた斧をそのまま上に投げてキャッチ!
今度は額にぶつけなかったので少し進歩したのかもしれない

「きょうはありがとー!またね先生!」

斧を肩に担ぎ鼻歌を歌いながら上機嫌のまま修練場をあとにする少年なのだった…割れた窓のことは忘れたまま
197エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/25(日)00:34:34 ID:Vyp
>>193
「今回は僕が悪いことをしたようなものだし、優しいとか言わなくても…」
マオをいじめるのは止めようと心に誓ったのである


>>195
>レイレイ、うん、構わない
「じゃあ、あらためてよろしく、レイレイ」

>……エスエス、もしよかったら……マオマオによろしく……
「うん、じゃあ僕は彼を送っていくよ」
そう言うと、とぼとぼと歩いていくマオの方へと飛んでいく




「あっ!道を聞くのを忘れてた」
…マオを送り、寮の自室についたときに思い出し、結局その日は行こうと思ってた場所へは行けませんでした

//これで〆かな?
198ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/25(日)00:34:55 ID:ZFz
>>174
そうだなあ……僕って武器や戦闘用の魔法って殺すための手段だと考えているんだけどさ?
それを気軽に他人に向ける趣味は無くてね?
【ウィルは、自分のポーチから何かを探していますよ】
【思ったよりも乗り気ではないようですねこの人】
【怪我しなくても「いてえ!」ってなった時点で恨まれかねないからなあと考えて避けたがる傾向に】

おっと、良いものがあるかもしれない
199ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)00:38:09 ID:QFM
>>196
「えぇ、また……ひゃぁっ!?」
「お、おぉー……お見事……」

斧を上空にぶん投げれば流石にちょっとビックリ
しかし見事なキャッチを決めるのを見て安堵、ガラスをチラッと見て、あ、と間抜けな声を上げるのであったとさ
200シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/25(日)00:56:56 ID:W8j
>>198
挑戦は、ノーカウントか。

「…そうか、君がそう言うのであれば、私も矛を収めよう。」

燃え盛った闘志が鎮火していくのは、やはり寂しいものがある。
しかしだからと言ってウィルの価値観すらもないがしろにして糧にする訳にもいかない。
シーモアは差し出した杖の先を、惜しむ様にゆっくりと手元に戻す。

「……?何を探しているのだウィル?」

ポーチを漁るウィルにシーモアは上から見下ろすように中身をのぞき込む。
その中身の正体は───
201エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)01:13:57 ID:nL5()
「んー……」

エリシアは悩んでいた。校庭にいくつかのものを並べて。
何か夢心地の中で、結構な冒険をしたことが記憶にうっすらと残っていたエリシア。
そんな中で自分の戦力不足のようなものを感じたのだろうか。自分のできることを整理しているようだ。

並んだのは、まずは軟体質の猫。次にニーナの刻印ペン。
そして自分の身体を変化させて千切った、少し濃い色の葉っぱに純銀、藁束などなど。
そんな物々しい物品の並びを前に、首を傾げる若草色の少女はやや浮いて見えるだろうか。
202ナイヴァ=アストロイテ◆sQaptno2fc :2018/02/25(日)01:25:01 ID:G7n
>>201
「……よっ」

初春の校庭でいまだ寒い風に吹かれながら何かに耽っている軟体質の少女。その異様な光景に距離を置く者もいるだろうか
ただ彼女は明らかにそうではない。こんこんとエリシアの背後から聞こえる咳払いは自分の存在を示す為に発されたものだ
振り返ればそこにはいつしか晩餐会を共にした悪魔の少女であるニヴァが木の幹に背を任せて立ち、エリシアを見守っているのだった

「エリー、そんな所でどした?」
「…………おらっ!」

優しげな視線と共に隣に屈みこんで声を掛ける姿は、かつて彼女を捕食対象として見ていた人物とはとても思えない
ただこの感情は理性による自制というよりかはペットのように親愛を感じる存在を食べようとは思わない――そんな感覚にも近しいものだった
若草色の髪がゆらゆらと揺れるのを見て、変温動物の彼女には寒かろうと自分のブレザーを脱いでその背中にかけようとする
203エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)01:31:05 ID:nL5()
>>202
「お……?」

ふわりと身を包むブレザーの感覚に、呆けた声を出すエリシア。
さて、この人物は誰だっただろうか。エリシアの印象では『鍋の人』でしかないはずだ。
しかし、その晩餐会も会話を楽しむというよりひたすら食べていただけなので、少し困惑しているようだ。

「んーとね、これがえりーの……」

説明、なのだろうか。発した言葉は校庭に並べた物品に向けて。
現在彼女が持ちうる戦力というか、そういったものがそれだけということまでは伝わらないだろうか。いつもの説明不足である。
……そして、その中に軟体質の猫が映るだろう。エリシアと同じような体組織を持つ、ナイヴァにはおいしそうに映るだろう存在が。
204ナイヴァ=アストロイテ◆sQaptno2fc :2018/02/25(日)01:42:11 ID:G7n
>>203
「ほーんとお前はもちもちぷにぷにで……」
「(姉さんとソックリだなァ)」

万が一に備えたのか後半の部分は声に出すことなく、至福顔でエリシアのほっぺたを後ろから両手で挟んで遊んでいる
馴れ馴れしいのはロイコと面識があるからなのだろうが、エリシアにとっては「知らないおねーさんがいきなりウザ絡み」程度なのだろう
おずおずと言った様子で説明を始めるエリシアのたどたどしい指に、ニヴァは自然に視線を奪われ……そして今度はこちらが困惑する番だ

「ハッパ……ペン……ネコ……?」
「……メシってことか……?」

みずみずしい美味しそうな猫を目にしたニヴァはしばし怪訝そうな顔を浮かべた後、ある一つの答えに辿り着く
二ーナのペン先で猫の腹を捌き、下処理をして香草で臭みを取った後に藁を火種にして火にかける
それから純銀を延べて食器にして食べる……こういうことか?と……冗談ではない

「アタシにそいつを捌けっていうのか……」
205エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)01:50:56 ID:nL5()
>>204
「んー……?」

あまり覚えがないのに、こうして扱われるのもなんだか不思議な感覚ではあるが。
エリシアはどこまでも人を疑ったり嫌ったりを知らない。こうして人肌に包まれる感触も好きな方だ。
軟体質のほっぺたは、よく潤いよく伸びる。頬で遊ばれながら、表情はにへらっとしたものに変わっていく。

「めし?」

ナイヴァのそんな突飛すぎる考えが、エリシアに通じるわけもなく。
エリシアが知る限り二人の唯一の接点である鍋のことかと、こてんと首を傾げた。

そして、ナイヴァの邪念に気付いたのだろうか。軟体質の猫が背中からとぷんとエリシアの身体に潜り込み。
猫耳と尻尾を生やしたエリシアがナイヴァの手を払いのけ、少しの間縦に伸びだ瞳孔で睨みつけた。

「……あれ?えーっと、あとはね……」

すぐに側へと抜けだした軟体質の猫は、ナイヴァから目を離すことは無く。
そうしている横で、ナイヴァに手持ちの魔法を説明しようと、エリシアがいの一番に描いたのは火のルーンだった。
206ナイヴァ=アストロイテ◆sQaptno2fc :2018/02/25(日)01:58:14 ID:G7n
>>205
「……火のルーン」

猫耳の生えたエリシアに睨みつけられると少しだけしょげてしまうニヴァ。その視線は所在なさげ
しかし続けて見覚えのある文字が描かれると、ニヴァの態度はそこで一変した

「こんな顔してこんなモノ……どこで覚えたんだか」
「ありゃ魔法だったンだね……じゃ、続けて?」

ニヴァのデーモンルーンと同一の言語かはまだ分からないが、紛れようもなくこれはルーン言語であった
どのような書体であってもそれが火(情熱・勇気)を指し示すルーン文字が使用されている事は分かった
そこでようやくニヴァはエリシアが何らかの魔法を詠唱しようとしていたのだという過程に至る
現実はもっと複雑で……説明の難しい事象がつぶさに絡みついているのだが
207エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)02:07:03 ID:nL5()
>>206
「んー?ヴァンせんせーがおしえてくれた!」

ナイヴァが出どころの疑問を口にすれば、即座にエリシアは答えるだろう。
火のルーンの隣に加速のルーンを並べて、それで砂地からは手を離す。

「それとそれとー……」

そこから、エリシアは知る限りの魔法を一通り唱える。
重力魔法で自身を軽くし、風のエンチャントを自身に乗せてそよ風と共に浮き上がる。
そして地面に向けて数発の風弾を当てて、同時に温度移動。
周囲の寒さを一点に集められた着弾地点は、うっすらと霜が降りていた。

「……これだけかな?」

そう、これだけである。ナイヴァが期待するような魔法詠唱ではない、それ以上の出来事が起こる様子はなかった。
事象の変化に戸惑う事もないエリシア。それでもどこか不満げなのは、もっと多くを欲しているから、なのだが。
208ナイヴァ=アストロイテ◆sQaptno2fc :2018/02/25(日)02:17:22 ID:G7n
>>207
「ヴァンせんせー……」

ロイコの言っていた人物とはこれか?と再び推察する。それに前に人工的に悪魔とひとつになった少年とも出くわした
どうもこの学園には悪魔とゆかりのある人物が多いようだ。しかし実際に会ってみなければなんとも言えないのも事実
ヴァン先生なる人物にいつか話を聞いてみるべきだろうと、その場は考察をそこまでに留めておく

「……え?」
「で、でもまァさ、ルーンを使えるだけでもすごい才能だって!」

エリシアがルーンを習得しているという前提でことの成り行きを見守っていただけに、その結末にはやや驚愕を隠せないでいた
どれだけ凄い術式を見られるのだろうと思っていたのだが、彼女はあくまでも幼い少女。ニヴァのようにネイティブでもない
ただニヴァは少しかじっただけでルーン魔術をモノにできるエリシアの適応能力に感嘆していた
自分の持つルーンの知識を与えてみたいという欲情を催す一方で、幼い少女を禁忌に触れさせることに対して本能が警鐘を鳴らしている

「……エリー、姉さんには絶対に……ナイショにできるって約束するなら……」
「エリーが望むンなら……アタシはそのヒントを与える事ができる」
209エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)02:22:29 ID:nL5()
>>208
「そーかなー?」

ナイヴァの慰めるような言葉に、エリシアは少し気を取り直す。
実際は、種族技能であり最も得意な物質変換をまだ見せていないから、この程度の印象というのもあるが。

「……ろこねぇ?なんで?」

そして思わぬところから出てきたワードに、エリシアは逃がさず反応する。
ここでの疑問は、なぜ秘密にしなければならないのかの他に、なぜナイヴァがロイコのことを知っているのかも含まれるのだが。

「んー……?」

特に隠し事をするといったことを経験していないエリシアは、何やら色々と思い悩んでいるようだ。
主に、なぜナイヴァがロイコに黙っておいてくれと、そういったのかという意味に関して。
210ナイヴァ=アストロイテ◆sQaptno2fc :2018/02/25(日)02:39:41 ID:G7n
>>209
「ね……姉さんとは友達なんだよ!それで……」

しまったと思う頃にはもう遅い。ロイコとの関係を隠匿するする為にニヴァは少しだけ嘘をつく
罪悪感よりも先に彼女との約束の重さがニヴァを行動へと突き動かした。その原理はきっとニヴァもロイコも、さほど変わらないはずだ

ニヴァは金属バットを取り出すと自らの牙を用いて人差し指の先端を切り裂き、溢れる血でバットにルーンを描いてゆく
流暢かつ迷いのない筆筋。エリシアが見た事すらないルーンすら簡単に書き上げてしまうのは彼女がネイティブである証だ
バットはすぐに加熱したマグマのように黒く、所々溶融して赤い光を放ち始める。ニヴァはそれを振り回してから、思いきり地面に叩き付ける
打撃点を中心に前方へ。目にも留まらぬ速度で地割れが無数に発生し、そこから激しい噴火と爆発を伴って一気に地面が捲れ上がった

「アタシの魔法は……人間を殺す為の魔法、悪い魔法だから」
「ロイコの悲しむ顔は……あんま見たくないンだ」

バラバラと落ちるグラウンドの土を浴びながら、ニヴァはルーンの力をエリシアの眼に刻み付けようとする
強力ながらもその出自は地獄の軍勢が天界や地上の軍勢を撃ち滅ぼす為に使った武力であり、ニヴァの技もその残滓のようなもの
ニヴァが使えるルーン魔術は破壊魔法だけ。揺るぎない力こそ手に入るが、それは間違いなく誰かを傷つけた上で成立する力だ

「それでも、どうしてもルーンについて知りたくなったら……アタシの所においで」
「ほんの少しだけ……神秘の秘密を紐解いてあげるから」
211エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)02:51:45 ID:nL5()
>>210
「そーなんだ!」

ナイヴァがロイコの知り合いと分かった途端、疑問が氷解したとでもいうようにぱあっと顔を輝かせる。
エリシアは、どこまでも人を疑わない。ロイコの存在に気付くのは、きっと疑念という感情を覚えた時。

「おぉ……!」

そして、ナイヴァの刻むルーンに今度は目を輝かせる。
それが以下様なものであっても、未知の魔法というものはそれだけでエリシアには興味の対象だ。
ましてや、それが起こした現象は圧倒的。バットの先で紡がれた現象を、ポカンとした顔で眺める。

その場に置いていた刻印ペンを、拾い上げてポーチにしまう。
その他に置かれていた物たちは、すっかり練金魔術が溶けて若草色の塊になっていた。

「えりーもやるっ!」

エリシアは、それが生み出しかねない惨禍については、まだ深く考えることもできない。
それでも一歩を踏み出したのは、エリシアなりの覚悟。少し離れたところで、軟体質の猫が距離を置くようにぴょいと跳んだ。
212ナイヴァ=アストロイテ◆sQaptno2fc :2018/02/25(日)03:09:42 ID:G7n
>>211
「……分かったよ、エリー」

こくんと深く頷き、ニヴァはエリシアの覚悟を真正面から真摯に受け止める
身を守る為、仇を滅ぼす力の正しい使い方を教えることはロイコとの約束の助けにもなるだろう
悪魔は約束は守らないが、契約は必ず遂行する。それが悪魔としての名誉に繋がるのだから

「もう一度ちゃんと自己紹介しとこっか」
「アタシはナイヴァ。エリーなら……ニヴァでもいいよ」

初めての弟子?に少し興奮気味なのか、あっさりと心を許してしまうナイヴァ。その背景にはロイコの存在が大きい

「アタシはセンセじゃないけど、ルーンの使い方と話し方を教えてあげられる」
「でもこれは悪いコト、誰にも知られちゃいけないの」
「だからこれは……”あたしとエリーだけの、ひみつだよ”」

慈しむような視線を送りながら、ナイヴァはエリシアの前に屈みこみ、その手を取って語る
口調はあどけなくも妖艶で、まるで真綿の中にインクが浸透するかのようにエリシアの心に染みわたってゆく
大きな代償こそ払ってはいないが、その遣り取りこそがナイヴァと悪魔との契約の本質を現わしているようにも見えた

「……なんてな、さ……興味があったら高等部まで来てくれよ」
「休み時間の合間とかに、誰も居ない場所で教えてあげるからサ」
213エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)03:22:26 ID:nL5()
「ニヴァ?……わかった!」

名乗ったものから少し変えて呼称を言い直すナイヴァ。
一瞬疑問だったが、エリシアをエリィと呼ぶものがいることを思い直し、そう言うものかと頷いた。

そしてナイヴァはエリシアのひんやりとした手を取って、誘うように囁きかける。
不思議とじんわり内側に広がるようなその言葉に、エリシアはこくこくと頷いて。

「こー、とうぶ?」

どうやらエリシアは、初等部で行けるだけの学内にしか明るくなかったようで。ナイヴァの場所指定にちょっと首を傾げる。
それでも細かく説明するなら、もしくは知っている場所に変えるなら。同じようにエリシアは頷きで返すだろう。

「また教えてねーっ」

そうして約束、もとい契約が終わったなら、エリシアは軟体の猫を呼び戻し。
その両脇を抱え上げて前足を持って手を降らせると、そのままてててっと帰路に付いた。
軟体質の猫の視線は、ナイヴァに対して終始鋭いものになっていたが。
214シャミル◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)08:17:53 ID:CQM
>>158

「う、うん。頑張って探してみるよ……」

心機一転、心の中にあった焦燥やモヤモヤが取れた気がする。空が晴れたようにシャミルは笑うのだった。

「あ、ダニエル君は充分素敵だと思うよ。男の中の男って感じがしてかっこいい」

何が理由であれそう思えるダニエルは尊敬に値する。シャミルは思い人が居るのでそれ以上の感情は残念ながらないが。

「それじゃお願いしようかな、ありがとうね」

そうしてシャミルは女子寮まで送ってくれるというダニエルの言葉に甘え、その後ろをついていくのだった。
215ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/25(日)08:31:10 ID:5g4
>>200
何かお互い安全に戦えるようにするための魔道具を入れてなかったかな……って思ったけど、持ってきてなかったみたいだ
【探すものの見当たらず断念】 
【ポーチの中身は不思議空間になっていて、他人が見ても文房具が入ってるようにしか見えません】

付けたらセーフワードを唱えるまで幻覚の中で戦……実質呪いの指輪があった気がしたんだけど
【魔法も体を動かすのも指輪を付けた当人同士は放ったつもり受けたつもりになる代物だけど、現実の肉体には作用しない呪いの指輪が見当たらない】
216シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/25(日)15:45:34 ID:W8j
>>215
上から覗き込んだポーチ内の眺めは至って普通。
実はそれが特別なものであるという知識さえあればまた認識が変わってくるのだが
当然、そんな知識を持たないシーモアにはそれがただのポーチであるという普遍的な解釈へと収まる。

「…呪いの指輪?…まぁいい、その言葉が聞けただけでも儲けものだ。」
「今日のところは、私はここで引きあげるとしよう。」

なに故にそんな面妖なものをポーチの中に?
彼に対する疑問は突つけば突つくほどポロポロと湧き出るがそれもまた一興。
ならば今度はその顔に被った化けの皮の裏側を突いてやる。

思わぬ所から出てきた燃え種に再び湧き上がる闘志、実に愉快そうな笑みを見せつけながらシーモアは口を開いて宣言する!

「一戦交えるその時は、このシーモア・トワイライトの全力を以て臨ませてもらう!」
「また会おうウィル・アーモンド!」
217ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/25(日)17:27:35 ID:2cH
>>216
その時には必要な物を用意しておくとするさ……またね、シーモア

【ウィルは怪我とかさせない状況になりさえすればノリノリで戦闘する性格なので】
【次があれば、返事よく応じることでしょう】
【去っていくシーモアをウィルは見送るのでした】
218ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)20:06:07 ID:ind
……その日、学園には雨が降っていた、ざあざあと窓を打つ雨は鈍色の空の中、静かに暗く空気を澱ませる。
いつもは太陽の光が入る図書館も今日は明かりを灯し、まるで外とは別世界のような静寂が図書館の中には満ちていた。

「……やれやれ、こんな日は……思い出してしまうなぁ」

図書館のカウンターに座り本を読んでいた彼女は、ふと窓の外に目をやりふうと小さく溜息をつく。
その瞳はまるで、その窓の先に見える景色の、さらにその先の何かを見ているのかのようだった。
219ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)20:11:40 ID:KCv
>>218
そしてそんな雨降る涙空の中、彼は図書館に来ていたのであった。
理由はもちろん、先日の夢の信ぴょう性をさらに高めるため。
しかし悲しいかな。彼が特定の本を探し出す能力は初期値だ。
となれば、司書さんに話しかけるのが自然な流れ。

「やあ先生。いや、司書さんは先生なのか……? まあそれはいいとして、本の貸し出しを頼みます。僕と君との愛の物語を、貸し出し期間は無制限で、ね」

こいつ通常運転すぎる。
220ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)20:18:40 ID:ind
>>219
「……………………あー」

これには流石の司書も硬直、頬杖をつき応対しようとしたその表情のまま、ちょっとの沈黙が二人の間に流れる。
ゆっくりと相手のその言葉の意味を理解すれば、呆れたような困ったような表情で苦笑いを浮かべて。

「生憎だが、そんな本は存在しない、永遠にね……依頼はそれだけかね?」

ばっさりと、もうえげつないほどにばっさりと相手の言葉を切り捨てて、彼女は続けて尋ねることだろう。
221リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)20:20:53 ID:CQM
放課後、珍しく授業に参加したリュネスはその足で学園の敷地内にある豪邸に帰ろうとしていた。その後ろをぞろぞろと猫が付いてくるのはいつものこと。

「家に着いたら、まずは寝て……明日はサボるか」

教師が周りにいても平然とそんな発言をする。この学園を辞めることになっても痛くも痒くもないリュネスには、教師や他の生徒に嫌われようが全くどうでもいいことだった。
222ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)20:25:34 ID:KCv
>>220
ダニエル撃沈。膝から崩れ落ち相手からはカウンターに隠れて見えなくなるだろう。
しかし何事もなかったかのように、にょっきりとカウンターの向こうから生えてくるのだ。

「まあ新本のリクエストはおいおいとして、一応普通に図書館の利用もさせて欲しいんですけどね? ここって新聞の蔵書とかありましたっけ?」

ここで本題。こんなんでもやるときはやる男なのだ。
223エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)20:25:42 ID:nL5()
>>221
「おーっ、まてまてー!……あっ、リュネスーっ!!」

そんな猫の行列の中に入らんと、駆けていく軟体質の猫。
そしてその後を追うのは、若草色の少女のような姿。エリシアである。
大量の猫を見て顔を上げれば、いつか見知った顔を見つけて。
そういえば、いつかのレースの時の怪我はもう大丈夫なのだろうか、と。ぶんぶんと手を振って。
224ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)20:31:04 ID:ind
>>222
「君は最初からそう言えないのかね……一番新しいものならあそこに」
「より古い新聞が必要なら書庫にあるから取りに行くことになる……何の記事が必要なんだい?」

残念ながらこの女性に相手を憐れむような人間性は存在しなかった、相手が一度崩れ落ちても尚彼女の表情は冷たいまま。
ようやっと語られた本題に呆れたようにそう突っ込みを入れた後、図書館の一つのコーナーを示しつつそう説明するだろう。
指した場所には様々な新聞が置かれている、貸出不可で図書館内で読むための、図書館ではよくあるようなスペースだ。
225リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)20:43:25 ID:CQM
>>223

軟体質の高い猫に目を落として、それからやってきたエリシアを気怠そうに見る。

「エリシアだっけ。何か用?私は忙しいんだけど……おいでおいで」

しゃがむと軟体質の猫に手招きし、近寄ってくればリュネスは優しく抱えて頭をなでるだろう。
226エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)20:51:03 ID:nL5()
>>225
「けが、もうだいじょーぶ?」

軟体の猫を抱えたリュネスにてててっと駆け寄って、首を傾げながらそんな疑問。
あれ以来姿を見ていなかったので、エリシアとしては見つけた時からそれが気にかかっていたようだ。
そして、あの時身体を薬草に変えて抱えられた時、今の軟体猫のように撫でてもらったことを思い出して。

「ふっふーん…… じゃーん!」

物質変換を使ってイメージを起こし、ばっと両手を開けば。
猫耳、しっぽ、肉球。そう、いつか魔法で作った魔獣を食した時に、体得した猫への変化だ。
もっとも、元が魔獣だけに爪が若干鋭かったりはするのだが、性質は猫のもののようで。
リュネスの体質か、猫が寄り付きたくなる感覚。エリシアの気分もまた、なんだかぽかぽかとしてきたような。
227レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)20:52:23 ID:JKj
「……うーん……」

ある日校庭に設置されているベンチに座って雨乞い衣装に身を包んだレイヴンは唸っていた。目の前のテーブルには魔導書らしき本が開かれて置かれている。
そして、その近くの地面には円の内部に紋様を描いた魔法陣が大きめに描かれていた。学ぶものならそれが初級水魔法の物であることは一目瞭然である。
さて、それ自体はしっかり描かれているため不足は無さそうなのだが、レイヴンは一体何に悩むのか。……まあ、まともな理由だったら明日は槍が降ることでしょう。
228フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)21:01:21 ID:QFM
>>227
さて、何やら重そうな鉄杖を引き摺りながら向こうから歩いてやって来る女生徒
浅黒い肌色ではあるがコーカソイド系の特色を宿す顔付きはこの辺りでは珍しいかもしれない

「……あっ」

そんな彼女が気が付いた時には既に遅い、魔法陣の一部に足跡をつけた上に杖尻で削り取ってしまったのだ!
229レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)21:04:42 ID:JKj
>>228
声に反応するとレイヴンも「あっ」と声を出した。珍しく驚きが見える顔だ。

「………………」

ぴょん、とベンチから降りるといつの間にかその手には杖があった。どこから取り出したかすら見えないほどいきなり。その杖で何をするかと思えば。

「……やあ?」

……何を思ったのか、その削りと足跡の反対側に同じものを自分で付けた。
230フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)21:08:03 ID:QFM
>>229
「……いや、すまない、わざとじゃないんだ」
「責任を持って書き直すから……って、えぇ……?」

多分陣の主であろうすげー格好の彼女(レイヴン)が杖を取り出すのを見れば少し慌てる
少なくとも穏便にはいかないと、殴られるとでも思ったのかもしれない
しかし当の本人の行動と来たら謎であり、左右対称に崩れた陣を見下ろして眉間に皺を寄せて彼女を見てみた
231リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)21:10:17 ID:CQM
>>226

「えぇ、平気」

かなり無茶をしたリュネスだがあの時の怪我はもう完治している。
今のリュネスは猫をなでることに夢中でエリシアとの会話を面倒に感じ、いつも以上に淡白である。

「……なに?うっとうし……はっ」

言葉が途中で途切れる。
軟体猫を肩に乗せて猫に変化したエリシアを抱きしめて堪能し、心を奪われたかのようにうっとりした表情でエリシアを自分の顔の前に持ってくるだろう。
232シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/25(日)21:10:35 ID:3od
ネポック魔法学校校舎、廊下でふと彼女は立ち止まった。
窓から校庭が見える、今はもう何もないあの場所に確かにあの洋館はあった事を覚えている。

「…………」

あれが夢だったのか、現実だったのか、未だハッキリとした判断が出来ずにいた。
その事を誰かに話すと笑われそうで、誰にも言わずに胸の中にしまい続けている。
そして、胸の中に隠されたその記憶が扉を叩くように、時たまあの時の光景が夢に浮かぶのだ。

「…本当にあったんですかねぇ……」
233ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)21:12:02 ID:KCv
>>224
「多分、16年以内……いや、そうとも限らねえのかな……」

なんともはっきりしない。しかしそのはず、彼が持っている情報は、件の事件の被害者および加害者の名前、そしてニアという少年の顔を、少なくとも一度は見ているというだけのこと。
ニアがリナリアと友人関係なら16年以内だが、もし違って幽霊の彼女を哀れんだとかならそれより昔もあり得るわけで。

「事件関連で調べものしたいんですけどね? なんかこう、新聞用の索引とかあったりしません?」
234レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)21:13:12 ID:JKj
>>230
「……えっ、書き直……? ……こうするといいんじゃ、なくて?」

崩れた魔法陣は少なくとも水魔法のそれとはいかないだろう。しかしレイヴン、どうやらフェルゼフィードの台詞を聞くまでどうやら「察してくれた相手が無言でヒントをくれた」等という非常にポジティブな考えをしていた様子だ。

「……まあ、やってみよう、かな……雨降るかな……」

中心に杖を突き立てたレイヴンは不穏な台詞を発した。……完全にテーブルの上の魔導書が頭から抜けております。借り物、貸し出し物、私物であれ濡れたら不味いだろうに。
235エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)21:16:00 ID:nL5()
>>231
「なーぁ……♪」

実は、物質変換を使ってエリシア単体でも猫の形を取ることはできるのだ。
死霊猫の憑依の際に体が変わるのは、むしろそれを迎え入れるための準備であるから。
ともあれ、無事にリュネスの腕の中に納まったエリシアはごろごろと喉を鳴らす。

いつの間にか、葉っぱのような服も黄緑色の毛皮風に変わっている。変換元の魔獣に準拠するからだ。
軟体質特有のひんやりとした感覚でありながら、手触りは毛皮のそれ。不思議な感覚がリュネスに伝わるだろう。

「んなーぁ?」

そして、猫は気まぐれなもの。リュネスの腰の横辺りをちょいちょいと軽い猫パンチ。
彼女の腰にひっさげられた試験官が、気になるのだろうか。
236ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)21:17:59 ID:ind
>>233
「ふむ、事件関連の調べ物、ね……」

僅かに目を細めてそう繰り返す女性の背後に、音もなく現れる黒檀の本棚。
其処に納められるは一冊の分厚い本……否、本と言えるかは危うい、多くの紙を綴じ込んだバインダー。

「これが目録、だが……君の求める記事は或いは、見つからないかもしれないな」

本を取り出しカウンターに置く、それはこの図書館に保管してある新聞を、その記事如何によって纏めた索引だ。
そして……彼女の言う通り、ある少女が引き起こした凄惨な事件は、どれだけその索引を開いても見つからないだろう。
237フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)21:20:43 ID:QFM
>>234
「えっ? うん、違うな」
「……待て待て待て待て、不完全な陣で魔法を発動するのは……」

もちろん違います、即否定
そして何やら強行しようとしている彼女を制止しようとするが、タイミングはやや遅れている
多分不完全な魔法陣で魔法を発動すると、キケンがアブナイなデンジャラスの予感がするのですがどうなるかが楽しみでもあります(無茶振り)
238ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)21:24:31 ID:EaP
>>232
いつもぼーっとしているような少年だったがこの日はいつもにましてどこか上の空な様子
目的もなく廊下をぶらぶらと歩いていた

「あ、シェルミーちゃんだ」

そんなときにシェルミーを発見し用事があるようで声をかけた
用事とはもちろんこのあいだの夢か現実かわからないあのことだ

「ちょうどさがしてたところだったんだー」
239ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)21:27:47 ID:KCv
>>236
「うおわっ!? さ、さすがは魔法学校の司書……」

なかなかに派手な出現に驚きそして関心。

「見つからないってそんなそんな……あれ見つからねえなぁ……」

リナリア、クラルテ、ウィロウ、アネモネ、イノミナンダム、ついでにニアで調べて見たが、なかなか見つからない。
あれだけ凄惨な事件なら、あの記事に限らず他の新聞社も取り上げていそうなものだが……

「つか、なんでないってわかったんですか?」
240レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)21:27:49 ID:JKj
>>237
キィン。魔法陣は光ってしまった。線と足跡は鮮明に淡い水色の輝きを見せたのだ。すわ成功か。
ドキドキしているレイヴンはフェルゼフィードの制止に「え」って顔を向けたのは既に輝きが失せた後だった。
結果は――

ドパァァンッ!!

そんな音を伴って魔法陣からは水柱が一気に吹き出し、中心のレイヴンを包み込んだ! フェルゼフィードが近くに居たならその余波で水が飛んできたかもしれない!

「…………ふあー……」

ざー、と周囲にはごく短時間小雨のように水滴が降り注ぐことでしょう。ご丁寧に虹まで。
当のレイヴンは吹っ飛ばされたのか魔法陣から離れた場所で尻餅をついていた。びっしょびしょである。
241リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)21:28:49 ID:CQM
>>235

エリシアが変化したものでも、猫に弱いリュネスはそれを突き放すことはできない。猫をいつも愛でるのと同じようにエリシアを可愛がっている。

「ふふ……気持ちいい。あっ、これは触っちゃだめよ」

様々な色の、魔力を内包した液体が試験管の中に入っている。試験管の内側には細かく魔術式が刻まれているのが見えるだろう。
割れたとしても危険はないが、作るのは結構手間なので割られたくない。
エリシアを試験管から離そうとする。
242シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/25(日)21:33:00 ID:3od
>>238
「おや、アナタは」

自分の名前を呼ぶ者の声に気付き、窓の外に向けて居た顔をファルシュに向ける。
いつもと変わらない澄まし顔で、翡翠色の眼が媚びている。

「アタシを探していたと?残念ですが告白はお断りしていますけど」
「写真が欲しいなら言い値になりますよ」
243ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)21:33:25 ID:ind
>>239
「強いて言うなら……勘、だね」

カウンターに頬杖をついたまま、その女性は少しの沈黙の後そんな、毒にも薬にもならぬ回答を寄越す。
どこまで調べても載っていないのなら、こう考えるべきかもしれない、『そんな事件は起こらなかったのだ』。

「しかし、君のような生徒が事件を調べるのは少し……珍しいな」
「何か、興味深い話でもあったのかい?」

眼鏡の下のその瞳を俄かに輝かせつつ、その女性はそんな風に尋ねることだろう、その表情は、読めない。
244エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)21:34:51 ID:nL5()
>>241
放っておかれることに思うところあったのか、リュネスの肩の軟体質の猫がエリシアに飛び込んで。
とぷんと水に沈むようにエリシアの身体に沈むと、エロソアは少し落ち着きを取り戻したようだ。
依然としてその姿は猫のもの、むしろより猫っぽさは増したような気もするが。憑依術の行使である。

「……にゃんだっけ、これ?」

リュネスがエリシアを離そうとする、その瓶はよくよく見ると覚えがあるような。
実際にはシルバーバレットレースで何本も見ているのだが、その後の怪我のインパクトからか思い出せていないようだ。
猫そのものといったあどけない表情をリュネスへ向けて、そんな疑問と共に首を傾げた。
245フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)21:38:07 ID:QFM
>>240
「……」

当然同じように魔法陣の近くにいたフェルゼフィード、尻餅のびしょ濡れなのは自然な事だ
しばし茫然と途方に暮れていたが、やがて思い出したように立ち上がる

「……寒いっ!」

銀の流髪をぎゅうと絞れば垂れる水、まだまだ肌寒いこの季節にはちょっとツライ!
246ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)21:41:14 ID:EaP
>>242
「え…?告白??…違うよ…君って案外自意識過剰なのね…」

予想外の返事に少し呆れ気味な様子
首をぶんぶんと横に振りまさかー!ないない!とでも言いたげな感じだ

「そうそう写真がほしくて…ってそうでもなくて!!洋館に行く夢とか見てない?」

しびれをきらしたのか率直に尋ねるのだった
247レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)21:44:30 ID:JKj
>>245
「……寒い? ……ちょっと待ってて」

ポタポタと亜麻色の毛先から滴る水と羽衣からダバァと流れる水を丁寧に絞って切る。
そして立ち上がると腰簑についている土をぱぱっとはたいてからフェルゼフィードに近付いていくのだ。
そして近く(3m内)に立つと……少ししてからフェルゼフィードが感じる空気は暖かくなるだろう。濡れた体が乾くほどに。


「……どう?」

……ちなみに地道に温度が上がっていくのでストップをかける言葉がないと熱くなります。レイヴンも汗を垂らすほどに。
248ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)21:46:30 ID:KCv
>>243
「女の勘ってやつですか? やー、先生ミステリアスだからな〜!」

しかし、見つからないということはそんなものはなかったのか?
でもシャミルが同じ夢を見たからには、おそらく単なる夢だったということもないのだろう。
さっぱりわからない。頭から煙が出て来そうだ。

「せ、先生正直だなぁ……いや、変な夢見たんですよね。そこに新聞が出て来て、やけにリアルだったからもしかしたら、なんて」

全部口にするには刺激が強すぎる。
だいぶぼかしながら、調べる理由を伝える。
249シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/25(日)21:49:18 ID:3od
>>246
「何言ってるんですか、こんな可愛い女の子放っておく方がおかしいくらいですよ」
「ま、そんな冗談は置いといて」

冗談だとしても涼しい顔で自画自賛を言って、恥ずかしくはないのだろうか。

「……洋館の夢、ですか」
「夢占いの術でも習いました?」

ファルシュから夢の内容を問われると、ふと遠い眼をしてまた窓の外に目線を向ける。
その先には何もない───いや、『今は』もうそこにあったものが無くなっていた。
ファルシュもその場所に覚えがあるだろう、シェルミーの答えと表情が肯定を示していた。
250フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)21:50:15 ID:QFM
>>247
「ん?」
「……へぇ、なんだ、こんな魔法も使えるのか」

じんわりポカポカ暖かい、これならば風邪の心配もなさそうだ

「あぁ、全く心地良いな、この辺りは寒くていけない……」
「服も乾いてきたな、少々臭うが……まぁ、帰るまでの辛抱だ」

お日様の力で乾かすのと違い、無理矢理ドライヤーで乾燥させたような服はちょっと嫌な水気の匂い
しかし寒いよりマシ、結構既に熱いはずがストップはかからない!
そう、何故ならフェルゼフィードの、グジ族の故郷の平均気温はネポックのそれを遥かに凌駕しているのだ!即ち暑いの大好き!
251ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)21:51:14 ID:ind
>>248
「ふぅん、夢の中で、ねぇ……夢は深層意識を表すというけれど」
「まぁ、夢は夢なのだよ、深く考えすぎると、飲み込まれてしまうかもしれない」

少し考えるようにその瞳を動かしながら、女性は椅子の背もたれに身を預けて腕を組む。
そんな風に言う意図はさてはて忠告か、それとも……それ以上を踏み込むのはやめろという警告か?
彼女の表情は相も変わらず読めない、それは常に、触れど何の感触も返ってこないだろうと予測できる無機質の冷たさを思わせる。
252リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)21:51:32 ID:CQM
>>244

エリシアが猫の姿をしているものだから今のリュネスは驚くほど口が軽い。どころか嬉しそうに試験管を一本取り出してその説明を始める。

「これは私が考案した擬似的魔法。声の特定波長をトリガーに魔力に反応するよう構築した術式をあらかじめ刻んでいて、私がある言葉を口にしただけで即座に魔法が発動するの」
「……擬似水流魔法」

試験管の口を閉じていた栓が抜けて水がそこから流れ落ちる。魔法をある事情から使えないリュネスが編み出した、それを補う為の手段である。
253レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)21:55:35 ID:JKj
>>250
「……うん。冷たくもできる……」

「……それは、どうしようもない……臭いまでは……ごめん」

言ってしまえば外の空気のみで乾かすようなもの。太陽の力を借りてるわけではないので吸血鬼に特攻だぜ! なんてことにもなりません。
しかし、臭い対策してあるものや料理なら役に立つ。冷やすと暖めるを行えるのだ!

なお欠点といえば。

「…………ー……ー……」

レイヴン本人が暑さには耐性を持ってないことだろう。彼女でも常夏の暑さには参るものがあり、そしてそれを越えていけば――当然汗と息切れがするのは仕方ない。
254エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)21:57:54 ID:nL5()
>>252
「おぉーっ!!」

リュネスの紡いだ現象に、エリシアはキラキラと目を輝かせる。
はしゃいで捩った身が、リュネスの肌にひんやりとした毛皮のもふもふを味わわせるか。

「にゃにこれ、にゃんでー!?」

リュネスの腰をよく見れば、色とりどりの試験官が刺さっている。
となれば、今以外にももっともっと、議事魔法はいろんなことができるのだろう。
その後期の眼を、そのままリュネスの視線にぶつけて。それは、仕組みなんかを知りたがっているように見えるだろう。
……もしくは、自分もやりたいだとか欲しいだとか、そう言った表情にも見えるかもしれないが。
255ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)21:57:54 ID:EaP
>>249
「もー、またそうやってはぐらかす…」

夢占いなどさすがに信じているはずもなく少し不快感を露わにした
しかしふと自分から外れたシェルミーの視線のさきをみるとそこは夢で洋館のあった場所…

「なーんだ、やっぱりぼくだけじゃなかったのかぁ…その様子だと結構堪えた感じ?」
256フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)21:59:47 ID:QFM
>>253
「冷たいのはいらないな、風邪をひいてしまう」
「しかし便利だ、私も使いたいなそれ」

上機嫌に唸るフェルゼフィード、彼女の魔法は基本的に高火力高消費な戦闘向き魔法なのだから日常に役立つそれに憧れるのも無理はない

「……どうした、息が荒いぞ、消費が激しいのか? 無理はするな、もう大丈夫だ」

座ろうか、とベンチを促す
257ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)22:02:38 ID:KCv
>>251
「やー、夢なら夢でもいいんですけどね? んまぁ、夢なら夢だって確信持たないと気持ち悪いから」

ダニエルはナンパが好きだ。そして女の子大好きのエロざるだ。
しかしそれ以上に、ネポックに生きる紳士でもある。
少女をそそのかしたものがいるのなら、あの惨劇を生み出したものがいるのなら、黙っていられるほど男を捨てていない。
ダリアの表情は読めないが、少なくとも彼はその言葉でひるむ様子はない。

「いやでも、先生が俺のこと心配してくれるなんて嬉しいな〜! あ、もしかして謎に立ち向かう男の魅力に気付いちゃったり?」

そしてそんな男らしさをすぐに取っ払うかのようにいつもの彼に戻るのであった。
258レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)22:06:00 ID:JKj
>>256
「……こー、ポカーとしてヒヤーって感じになれば多分……?」

教えるのがヘタクソなのか、それとも感覚で覚えてしまってるのかわからないがレイヴンの解説は残念なものだった。
とはいえ魔法陣を介さない魔法なのと、冷やすと熱するという現象を起こす魔法なので系統や属性次第では案外楽にできるものなのかもしれない。

「……これ、暑い……うん……」

彼女には申し訳ないのだが、自分が耐えられない暑さは維持しようにも倒れかねないので気持ち30度から35度の間をいったり来たり。まだマシの範囲である。

「……ところで、さっきのって……削っちゃっただけ?」

おっとここで蒸し返してきたぞ、蒸し暑いだけに。
259ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)22:08:35 ID:ind
>>257
「……ふむ、君は……なんだ、存外に恰好いいな」

その表情が、常に冷たい雰囲気を醸していたその表情が崩れた、くすり、と小さく笑いながらそう言う。
存外に、というのはまぁ非常に失礼な物言いだが、ともあれその賞賛自体は疑いようもない彼女の本心だ。

「あぁ、君には魅力がある、いつか非常に面白い物語を紡いでくれそうだからね」
「だがまぁ、恋人としてはね、少なくとも今の私より年上になってからトライしてくれたまえ」

ちなみに彼女の年齢は彼女にも分からない、やっぱり彼女の態度は軟化してはいないようだった。
260シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/25(日)22:09:18 ID:3od
>>255
「えぇ、まあ」
「あの洋館も、中であった出来事も、アナタが暖炉に手を突っ込んだのも覚えてますよ」

ファルシュの言葉で納得がいった、やはりあの洋館は夢幻ではなかったのだと。
シェルミーは白状する、ファルシュと同じ時に同じ場所にいた自分は、ここにいる自分で同じであると。

「……寧ろ、あれを見て何も感じない方がおかしいと思いますよアタシは」
「人体のバラバラな一部とか、怪奇現象とか、得体の知れない存在の気配とか」
「そんな中に入るしかなくて、解放されるかもわからないんですからね」
261フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)22:18:34 ID:QFM
>>258
「なるほど、分からん」
「そんな格好なのに暑いのか、見ているこちらが冷える……」

ふむふむと頷きながら分からない事を理解した、残念ではあるが仕方ない
ちゃんと服を着ろ、と改めてその出で立ちを気にすれば直視出来ない様子

「あぁ、足元を気にしていなかった……悪かったと言っているだろう」
262ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)22:20:25 ID:KCv
>>259
「今更ですよ」

なんていいながらイケメンスマイルをするダニエル。なおぎこちない。
でもまさか大人な女性にかっこいいと言われるなんてなー! と心の中で歓喜しているのは秘密。

「そりゃもう、俺がいれば365日千夜一夜物語っつーか? ネポックナイト開幕みたいな?」
「おっほ! 言いましたよ先生? 俺が五年待ったら、自分も五年経ったから意味ないなんて屁理屈なしですからね!?」

おそらく5〜10の間程度しか離れていないだろうという思いからそういうダニエル。しかしネポックにおいて見た目の年齢はあまりあてにならない。
しかしそれでも、こいつなら不死の術を見つけ出して本当に同い年になってから現れるのではと思わせる気迫があった。

「そうだ、いつまでも先生と君じゃ味気ねえや。俺の名前はダニエル・レオンハートです。先生のお名前は?」
263ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)22:22:08 ID:EaP
>>260
「暖炉のことはともかく…やっぱりみんな確かにあの場にいたってことかぁ」

その話を聞いて自分がただ悪い夢をみていただけではなかったのだと確信した
少しほっとしたような、しかしあんな出来事が本当にあったということにたいする嫌悪感のまじった複雑な心境だった

「うーん…ぼくはあの事件そのものもひどいと思うけど結局黒幕っていうかさ、入れ知恵した奴がいるはずなのにその人がわからないとまた同じようなこと起こるんじゃないかなってずっと考えてて…」
264レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)22:24:24 ID:JKj
>>261
「……暖かーく、寒ーく……」
「……高温は辛い……雨じゃない冷えも微妙……格好は関係ない」

いつか、彼女が本でも書けるようになれば判明するかもしれない内容、今のところは感覚で分かる人でも難しい問題だった。
雨乞いの時は絶対にこの衣装、恥じらいなけりゃ常識もない。

「……それなら問題ない、魔法陣はまた描けばいい。……あ、生乾き……」

本がちょっぴりごわごわなのは仕方ないのだろう。焦ってないところを見ると私物なのかもしれない。

「…………あなた、名前……雨好き? 私はレイヴン……」

唐突な名前の尋ね、タイミング的にどう受け取られるか、この質問。
265ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)22:28:24 ID:ind
>>262
「ちょっと褒めたからって調子に乗らない……あぁ、若く見てもらえるのは嬉しいのだがね」

やれやれと言わんばかりの呆れた表情を浮かべて彼女はそんな風に言う、先ほどまでのちょっと柔らかくなった表情はどこへやら。
ここでも尚年齢を明かさないのはちょっと残酷な気がしないでもないが……或いは真実を語ったとして目の前の少年は諦めないかもしれぬと、そう相手を認めた証拠かもしれない。

「私かい?私は……ダリアと言うよ」
「ラストネームは少し覚えにくい名前をしていてね、名乗るのはやめにしているんだ」

相手の名乗りに名乗り返す形で言う女性……イノミナンダムを名乗らなかったのはさてはて本当に覚えにくいから、なのだろうか。
266リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)22:30:49 ID:CQM

「誰にも言わないと思うから特別に作りかたを教えてあげる」

このもふもふには抗えない。リュネスはエリシアを連れて豪邸へと向かうだろう。中にある植物園のような一室、そこには試験管と同じ色の花が咲き乱れている。

「まずはこの糸を使って、試験管の中に術式を刻むわ」

糸にはリュネスが構築した術式が刻んである。それに魔力を流して試験管の中に垂らすと、糸から術式が試験管へと移動した。

「それじゃ次。この植物には絶対に素手で触れないこと。これは魔力を流すと、実の中に魔力を内包した液体を蓄える植物なの」

糸を放り投げて手袋をしたリュネスが実をハサミで切って試験管とチューブで繋ぐと、その実の中の液体が試験管の中に赤い液体が満ちる。

「これで完成なんだけど、何か質問ある?」
267フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)22:31:36 ID:QFM
>>264
「……なんだろうな、格好は関係あると思うぞ私は」

通じていないようで通じているような会話は、取り敢えず頷きながら過ごしている

「そうか、すまないな……ん?あぁ、それは仕方ないだろう、得意な人に頼むのが一番だ」
「うん?レイヴン、あぁ、名前か」
「フェルゼフィードだ、フェルゼフィード・ウェイヴ・フォルトナーレ……雨はまぁ……見るのはな。 打たれるのは好まない」

本に関しては修繕魔法の熟達者ならば何とかしてくれるであろう、逆にそうでなければ直せないなとの見解でもあった
268シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/25(日)22:34:57 ID:3od
>>263
「そんなもん、アタシには知ったこっちゃないですよ」
「黒幕探しとか幸せな結末とか、やりたいならアタシを巻き込まないでやって欲しいですね」
「自分が助かればそれでいいですよ」

と、シェルミーはバッサリと言い切った。
冷たいようだが、出来るだけ厄介ごとに首を突っ込みたくないのは人として当然の事である、性格にもよるだろうが。

「あの時だってそうです、どうしてあそこまであの方達は冷静でいられたんですか」
「あの手紙を読めば匣を壊せば助かると思うのが普通でしょう?どうしてあの場面で『ちょっと待った』なんてことが言えるんですか」
「結果的にそれが正解だったとしても、アタシはあの瞬間の自分の判断が間違っていたとは思えませんね」

いつになく饒舌だった、普段こんなに口をついて言葉を出すときは大抵虚偽の証言か言い訳を行なっている時である。
こんなにも自分の感情と思考を吐露するのは彼女としては珍しい、それだけあの洋館での出来事は彼女の心にダメージを与えていた。
269レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)22:36:09 ID:JKj
>>267
レイヴンは夜も雪も雨もこれなのだ、風邪を今まで引いてこなかったことが平気の証。なので無関係の一点張りである。謎だ。

「……あなた、直せる?」
「……フェルゼ、フィード……フェルフェルって呼んでいい? ……眺める派、わかった」

さて修繕魔法を使えないか直談判するレイヴン。相手の得意分野などわかってないために聞けることだろう。
しかも名前を教えてもらって言い出すのはアダ名、それも安直なものだ。嫌がってもバチは当たるまい。
そして、雨に対する返答は眺める派という謎の派閥と受け取った。我が道を行くやつである。
270ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)22:39:21 ID:KCv
>>265
「ハッハハ、先生手厳しいな〜」
(わ、若く? まさかエルフとかのご長寿種族さんだったか……?)

内心冷や汗。とはいえ諦めた様子はない。
帰りしなに賢者の石とか反魂の術とか調べようかなと考える。

「ダリア先生! ああ、まさしくダリアの花のように、それが持つ花言葉のように、華麗で優雅で気品ある貴女にぴったりの名前だ!」
「ファミリーネームは、俺が今の先生より年上になってから明かしてくれる、ってことですか? ならこれは約束手形として先生に預けておきましょう!」

勝手に都合のいい方向に解釈するダニエル。
頭の中がお花畑な彼は、まあ物語の質はともかくとして見ていて飽きはしないことだろう。
271エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)22:41:12 ID:LGZ
>>266
「ほへぇー……」

抱えられて連れてこられたのは、なんと豪邸の中。猫の姿であるだけで、こうも心を赦されるとは。
目の前に一度垂らされた糸に、緻密な術式が書いてあるのを興味深げに眺めて。
一通り擬似魔法の触媒が出来る様を目の当たりにしてから、主原料となった植物をまじまじと見る。

「これ、にゃんの草なのー?」

見る限り、擬似魔法の大半はこの植物が担っているようだ。不思議な植物へと興味が移る。
素手で触るなと言われたので、猫の手の表面を厚手の布に変えて。ちょいちょいと葉っぱを撫でる。
……体表面を変化させた軍手が、素手ではないと言えるのかは微妙だが。
272フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)22:42:18 ID:QFM
>>269
「無理だな」
「……一応、フェルゼとよく呼ばれていた」

キッパリ断言、フェルゼフィードがやれば焦げたなにかの完成であろう
あだ名に関しては過去のそれを提示する事を試みているが、別段嫌がっている様子ではない模様

「休みの日の、何も予定がない時に……」
「……寮の広間があるだろう?あそこの中庭から見る雨なんかは落ち着くな」
273ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)22:45:12 ID:ind
>>270
「……まぁ、そう節操なく口説いて背後から刺されないようにするのだよ?」

相手の言葉に小さく溜息をつき、そんな風な警告を一応しておく女性、或いは何度も聞いた台詞かもしれないが。

「しかし、約束手形か……そうだなぁ、私が君に応えるときも、まぁそうだが……」
「君が謎の真実に立ち向かう時には、私も名前を明かすことにしよう」

面白い話だ、そう言いたげに彼女は目を瞑り、どこか思わせぶりな口調でそう言った。
274レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)22:53:22 ID:JKj
>>272
「わかった。……じゃあフェルゼ。よろしく」

あくまで頭二文字繰返式はアダ名付けの先駆者であり雨好き同盟(主観)のニーナに倣ってのもの。本人から提示されればやぶさかではない。
エリシアをエリーと呼ぶこともあるし。

そして、フェルゼフィードが挙げた鑑賞例を想像すると目を瞑っている。……思い出そうとしているのだろう。

「…………よくわかる。浴びるのも良いけど、たまには眺めるのも気分が変わる……」
「……フェルゼ、わかる人」

ぎゅ、と両の手で手を握りにかかるが、対面して座ってた場合お腹をテーブルにぶつけて唸ることだろう。
275ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)22:53:50 ID:EaP
>>268
「ぼくだって他人の幸せな結末を望むなんて傲慢な考え方はしてないよ」
「だけど今度何かあってまた巻き込まれてその時また無事に生きてられる保証なんかどこにもないし別の知り合いとかがそれで死んじゃったりしたらいくらぼくでも目覚めが悪いからね」

彼が危惧していたのは今回の事件の犯人が許せない云々よりもそんな危険人物が野放しになっていたら次になにかまた危険な事件でも起こしかねないということだった

「うーん…あの時のシェルミーちゃんの行動は間違ってないし誰も責めることは出来ないんじゃない?また逆に止めた人達を責めることもできないけどね」
「多分止めた人達もあのまま匣壊してニアくんの望まない結果になったら目覚めが悪いくらいの感じだったんじゃない?まあぼくもそんなに他人の気持ちがわかる方じゃないからわかんないけどさ」
276ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)22:57:49 ID:KCv
>>273
「背後から刺されるほど、ガールフレンドがいたらいいんですけどね……」

どこか遠くを見つめるような、たそがれるような、そんな目。
空回りの日々は当分終わりそうにない。

「謎の真実に立ち向かう時って、夢の話ですよね? あれが単なる夢じゃなくて、犯人にたどり着ける日がくれば、聞かせてもらえるってことですよね? だったら、俄然やる気が湧いてきたなっ!」

物語、というワードを使う彼女にとって、自分が追う夢の真偽もまた一つのミステリー小説のようなものなのだろう。
もっとも、女性に語り聞かせるには血生臭い物語になりそうだが。
277リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)22:59:14 ID:CQM
>>271

今は在庫があるからそれを使っているがこの糸に術式を刻むのが一番面倒な作業。これをやるのは集中力が必要で本当に疲れる。

「……マレフィシア。薬の素材を求めて聖獣の森にお邪魔した時に見つけた」

そっと何かを思い出すかのように自分の頭を撫でる。髪の中に埋もれて見えないがリュネスのここには猫耳がある。触れないと気づかないような、小さなものだが。

「ん、これあげる。欲しかったんでしょ?」

赤と青と黄の試験管を数本。赤は擬似炎熱魔法と唱えれば小規模な爆発が発生し、青は擬似水流魔法と唱えると水流が産まれる。黄は擬似雷撃魔法と小規模に拡散する雷撃が起きる。
278ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)23:02:17 ID:ind
>>276
「あー、まぁ、いつかいい相手が見つかるだろうさ」

割と本気で励ますような口調になったのは気のせいだろうか……相手の言葉に彼女はそんな言葉を掛ける。
彼女はそう言いつつ自分が相手の彼女になる気はないが……何せ年齢があまりに離れすぎている。

「うむ、君が犯人に相対するような日が訪れたなら、そうだな、名前を教えるくらいは吝かではないよ」

背もたれに身を預けてくつろぎながら彼女は頷く、きっと彼女も、その夢の謎は解明してほしいのだろう。
たとえその真犯人が自身で、その相対する日が悲劇の物語になったとしても、だ。
279フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)23:04:06 ID:QFM
>>274
「うん、レイヴン、よろしく」
「……あぁ、そうだな……え、いや待って浴びる?」

横に座っていたのでお腹は無事だ!
がしっと手を取られ目が合って、しかし浴びるとなれば小首を傾げた

「……シャワーではなくて?」
280エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)23:06:12 ID:nL5()
>>277
「まれふぃしあ~っ♪」

その植物の名を教わり、葉っぱにじゃれるようにちょいちょいと触れる。
リュネスが自身の猫耳に触れたことには、じゃれるのに夢中で気づいていなかったようだ。
……と、そんな時。エリシアの背中からとぷんと軟体質の猫が顔を出す。気が変わったのか少し歩いて、周辺にいた猫の輪に加わっていった。

「……いいの?」

そして縦に瞳孔が伸びた瞳をリュネスに向けて、試験管を抱えてこてんと首を傾げる。
リュネスが頑張って作ったものだろうに、あっさりともらって知っていいのだろうか、と。
それでもリュネスが首を縦に振るなら、ぱあっと顔を輝かせて死霊術用のポーチに試験官を仕舞うだろう。
バーラントの割れ物注意な瓶を収納するためのものなので、試験管も安全に取り扱えるはずだ。
281レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)23:08:13 ID:JKj
>>279
「? シャワーもいいけど、最高なのはやはり雨。あれを浴びれば元気が出る」

初見で用途がわかるかはさておき雨乞い衣装で、真顔で言っている。雨で元気が出るとは蛙かなにかか? と思ったかもしれないが、彼女の耳が小さな黒い翼っぽいのを見るとその予想は消えるだろう。

「……浴びたこと、ない?」

好き好んで浴びるものは、珍しいと言わざるを得ないだろう。
282フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)23:12:29 ID:QFM
>>281
「いや……まぁ、そりゃあ……」
「なくはないが、望んで浴びる事はないな」

むしろ濡れて若干不快ですらある
結構アレな方々が多いネポックの中で、フェルゼフィードは割とマトモな方である(はず)のだ

「……困るだろう、服とかも濡れるし……」
283シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/25(日)23:12:42 ID:3od
>>275
「……そういうのが嫌いなんですよアタシは」

シェルミー・ルーシーは嘘吐きである、自己保身の為であるならいくらでも嘘をついて誤魔化してきた。
そしてその嘘は自分ですらも塗り隠してしまう。
すなわち、自分の事を『可愛い』と言ったり、『正しい行動をした』と言うのは……

「アタシはあの時、こうも思いました」
「『自分以外の全員を殺してスクイバコに捧げれば、逃れられるんじゃないか』って」
「結局度胸が無くて出来ませんでしたけど、他人を犠牲にして助かる事を選んだんですよ」

「この考えもアタシは、あの場面で思うのはしょうがないと考えています、間違ってはいないと」
「……アナタもそう思いますか?」
284リュネス◆UFH2tocGt. :2018/02/25(日)23:14:11 ID:CQM
>>280

「構わない。いっぱい癒されたからそのお礼……ふぁ」

家に帰ったら寝ようと思っていたのだった。急に襲ってきた眠気に欠伸をし、リュネスは植物園を出てふらふらと寝室に向かう。
意外とだらしない人間なのかもしれない。

「あの、私は寝るから今日は惜しいけど帰ってくれる?猫の姿ならいつでも来ていいから」
285ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)23:16:34 ID:KCv
>>278
「ハハ……」

乾いた笑いを返すのみだ。
励ましの優しさが心にしみる思いだ。

「そりゃもう、犯人見つけてとっ捕まえて、ダニエル少年大活躍みたいな? 新聞の一面飾っちゃうみたいな!? ……ていうか、犯人いる前提に話してません?」

たしか最初は、夢に深入りしすぎるなと言っていたはず。
へんなところで感づくダニエル。
好奇心が猫を殺す結果にならないといいのだが。
286レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)23:16:56 ID:JKj
>>282
「そう……もし、もし興味があったら一度体験してみてほしい」

強要はできないが、楽しいことは共有したい。問題はフェルゼフィードの故郷とかを知らないせいで影響を不快に思う可能性を考えられてないことだ。
フェルゼフィードはまともな方であろう。少なくとも暇さえあれば雨乞い繰り返すこやつに比べれば。

「服はこれで平気、濡れても大丈夫。えっへん」

少しだけ膨らんだ胸を張る。なんだろう、技術の無駄遣いとはこのことか。
287エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/25(日)23:19:10 ID:nL5()
>>284
「ありがとー!」

どうやらリュネスは機嫌がいいらしく、気前よく疑似魔法の触媒をくれた。
エリシアは元気に礼を言ってから、いそいそとポーチにそれらを仕舞う。

「んー、わかった!りょーくん、かえろーっ…… かえろう?」

そしてリュネスの言葉にこくりと頷いてから、軟体質の猫に呼びかけるも。
他の猫に混じって動かないそれに、少し気を落とした様子。
それでもリュネスの邪魔になってはいけないと、先に帰ることにして。

「リュネス、ばいばーいっ!」

豪邸から猫のような若草色の少女が出て行った後、それを追うような小さな影がいたとかいないとか。
288ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)23:22:11 ID:ind
>>285
「……私は、努力する人は応援したくなる質でね」

ふっと、女性の背後から黒檀の本棚が消失する、少しの沈黙の後に紡がれた言葉は本音か建前か。
その言葉は少なくとも、犯人が居ると女性が確信する理由ではない、そこをわざと暈して返す女性の心中は如何程か。
再び本を開き、そのページに目を移す、それ以上の用が無いならば、そういうことだろう。
289フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)23:25:15 ID:QFM
>>286
「大浴場での温かなシャワーならいつでも付き合う」

冷たい雨より余程いいらしい、仕方ないね

「……しかしなぁ、風邪をひきそうだよ」

最も、その辺は先ほどの魔法で上手いこと調節出来るのであろう
そう考えれば成る程、相性のいい魔法を取得しているのだなと納得出来た
290レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)23:28:59 ID:JKj
>>289
「じゃあ、今夜にでも」

切り返しが結構早い。もういっそ帰ってすぐで良くないだろうか。

「……私はともかく、他に風邪を引かれると困るのは……確か。……でも温かい雨は失敗するし……」

熱い雨は軽いトラウマらしい。出来たのか、なんて聞かれたら彼女が知ってるかどうかはわからないレースの話に発展してしまう。
291ダニエル◆Wb0oWmK/22 :2018/02/25(日)23:32:40 ID:KCv
>>288
「それなら俺は先生の応援を一身に受ける存在っつーことですね? 俺ってば努力の人だからなー!」

主題がそらされていることにも気付かず、応援されていることを素直に喜ぶダニエル。ほんとバカ。
そしてそういう彼女は、目線が自分から書架に移動している。
どうやら今日はここまでのようだ。

「そんじゃ、俺はもう少し調べ物してから帰りますわ。種族的に年齢が離れてるからって油断してたら、足元すくわれますからね?」

そんな宣言をして、彼は寿命を増やすべく魔道書関連の書棚に向かうのであった。

(せめてニアに会えたら何かわかるかも知れねえんだけどなぁ……)

事件の真相とは、犯人の目的とは。何もかも謎に包まれだこの事件。
果たして解明される日は来るのであろうか。
それはまだ、誰にもわからない。
292ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/25(日)23:33:15 ID:EaP
>>283
「利己的な葛藤っていうのは誰にでもあるんじゃないかなぁ…」
「でも理由はどうあれそれをしなかったのがシェルミーちゃんなんじゃない?」

珍しく真剣な表情で真剣な言葉で答えた少年もまた普段はあまり真面目な言葉は吐かない
シェルミーの真剣な姿にまた少年もつられたのかもしれなかった

「ぼくにそこまで考える頭があって同じ状況だったら同じように考えたかもしれないし…結果みんな生きて助かった…それじゃあだめなの?」
293ダリア・A・イノミナンダム◆m7hEgzNtKY :2018/02/25(日)23:38:00 ID:ind
>>291
「……ふふ、期待しているよ、多少はね」

相手の宣言に、面白いとそう思いながら彼女は笑う、小さく、されど優しそうに。
ちらりとその目線を、自身から背を向けた少年の方に向けた、いつかこの少年は本当に自分に追いついてくれるかもしれないと、そう思いながら。
ぱたりと開いていた本を閉じ、小さなため息とともに黒檀の本棚に納める、その本の表紙に……学園奇譚の文字が、浮かんだ。
294フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)23:38:39 ID:QFM
>>290
「あぁ、構わない……レイヴンも寮住まいなのな」
「……ん?あーと、なんだ、もしかして雨乞部……?」

寮住まいというのならば話は早い、断る理由もない
そしてここで漸く彼女の正体に察しがいった、ウワサの雨乞部だ、と
295レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)23:44:26 ID:JKj
>>294
「うん、故郷は遠い。寮は近い」
「……その通り、私こそ雨乞い部の精鋭、レイヴン・アインスコール……改めてよろしくフェルゼ」
「フェルゼも入る?」

ちなみに彼女の場合精鋭の後ろに(笑)が付く。そもそも雨乞い部自体結構評判があれらしいと嘆く部員が居る始末だ。
それでもなお、キメ顔である。片目ウインクだけだが。
296フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/25(日)23:51:28 ID:QFM
>>295
「そうか、ならば帰ってから一緒しようじゃないか」
「……あー、いや、その……」
「私は、勉学に集中しないと……部活動を行いながら成績を保てる程器用ではないんだ」

苦笑ながらになんとか部活勧誘はやんわりとお断り、まぁ実際理由としてウソはついていない

「……じゃあ、そうだな……食事前に済ませてしまおうか、この後xx時にどうだろうか」

湯浴みの時間を決めたりしながら寮への帰路を誘うであろう、様々な事柄を話しながら

//すみませんがこれで〆で大丈夫でしょうかっ?
297シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/25(日)23:53:20 ID:3od
>>292
「そうですか……そうですね」

ファルシュから帰って来た言葉は、シェルミーの葛藤を肯定する物だった。
他人を蹴り落としてまで自分だけが助かろうとするその考えを、結果的であるが間違ってはいないと。
そう言われたシェルミーは───

「───私は間違ってない」

一瞬だけ、誰にも見せた事がないような表情をした。
哀しげに儚く笑う、大人びた少女のような表情が、窓からの光を淡く受けていた。

「……それはそうと、あの後で少し調べてみたんですけどね」
「洋館の中で読んだスクラップブックの事件、どうやらあの事件は存在しないようですよ」
「事件自体が虚構の物だったか、アタシ達の見た幻覚だったのか、それとも無かった事になったのかまではわかりませんがね」

話題を変え、洋館で判明した事件について調べた顛末をファルシュに語る頃には、いつも通りの澄まし顔になっていた。
飄々ととして、少し間の抜けた感じがする、いつもの表情。
298レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/25(日)23:57:00 ID:JKj
>>296
「……そう、残念」

それは仕方ない、とわかってはいるが落ち込みはよくわかる俯き。心なしかススキ飾りもへにゃってる。

「それでバッチリ、せっかくだし、そのあとご飯も一緒に食べてみたい」

その提案には嬉々として乗っかり、魔導書と杖を持って彼女はその帰路に誘われる。

某死霊術士君、今回の魔導書は君の本ではないので安心してほしい――。

/大丈夫ですよっ、ありがとうございました!
299ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/26(月)00:19:52 ID:0lZ
>>297
「…君もそういう表情するんだね」

シェルミーの一瞬だけみせた哀しげで儚く笑ったのを少年は見逃さなかった
この少女がそんな表情をするのが意外にみえた

「存在しない?うーん…どういうことだろう?それよりも!ぼくはあの日お昼過ぎまで寝てたのになかったことになったんだよ!!」

いつも通りにもどったシェルミーをみて安心したのか少年もいつものあっけらかんとした様子に戻っていたのだった
300レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)00:24:31 ID:qCd
本日、レイヴンは普段通り(?)に雨乞い衣装を身に纏って中庭に赴いていた。近くには布を被せた篭や魔導書がこれまた布の上に置かれている。
今日は待ちに待った、エリシアとの約束を果たす日である、その楽しみを現すように普段はあまり出ない微笑みがよく現れていた。

「……エリー」

魔法陣を描くのは杖という手もあるが、今回やろうとしている儀式の行程の中にはエリシアが持っていた物を借りる可能性があった。

今回やるのは、供物を捧げる……贄を用いて対象を喚ぶタイプの儀式だ。さて、エリシアが来ても大丈夫なように約束時間の結構前から居たがその姿は確認できるだろうか?
ちなみに確認できたら速攻で抱きに行くだろう。レイヴンにとってのエリシアはそんな存在である。
301エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)00:31:12 ID:vRh
>>300
待ち合わせ場所へとふわふわと、重力魔法で浮きながら。
やはりこちらも楽しみだったからか、待ち合わせ時間よりもだいぶん早くやってきたエリシア。
そして、すでに到着していたその姿を見つけ、ぶんぶんと手を振った。

「レイヴンーっ!!」

そうすればエリシアもまた、レイヴンの胸元へと飛び込もうとするだろう。
雨好きでつながった二人は、そうしたところもよく波長があうのだった。
302シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/26(月)00:41:30 ID:hHN
>>299
「さて、アタシには理解しかねますね」
「事実アタシ達の記憶にはあるのに事件の記録は存在しない、だとしたらそもそも事件自体が無かったのかもしれません」
「リナリアさんを唆した人物も存在しない……尤も、それはその人物が普通の人間だったと仮定したらですけど」

事件があった事実が存在しないのなら、その原因も存在しないか、無害化しているという事になる。
ファルシュが懸念していた、リナリアを唆した存在も無くなっていると考えるのが普通だろう。

「……ま、アタシはそう思いたいですけどね」

「それじゃあ、アタシはそろそろ行きます」

黒幕探しに協力はしないが、自分が掴んだある程度の情報と考えはファルシュに託す。
出来ればこれ以上はこの件に関わりたくはないと思いながら、シェルミーは廊下を歩き出した。
303レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)00:43:13 ID:qCd
>>301
「エリー……! ……早速、始める?」

飛び込んできてくれたエリシアを抱けばその場でクルクルと一回、二回転。かける言葉は儀式の件だ。
冬の時期には珍しい晴れではあったが、雨好きには関係なさげなのが物悲しい。

「……色々供物は用意はした、とっておきもある……」
「まずはこの陣……描いて……チョークある?」

よくよく考えると、エリシアが手伝うことに何が浮かぶのか。そこまで至らないレイヴンだが、まずは儀式の一として魔法陣らしき物を地面に描こうとするだろう。ちなみにチョークがなければレイヴンは杖で描くので問題はない、
その陣は布の上で開いてある魔導書――バーラントから貸し与えられた本に記述されていた易しい難易度の陣であると、気付かれるだろうか。
304エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)00:51:54 ID:Dty()
>>303
「うん!やるやるー」

レイヴンに抱えられてきゃっきゃとはしゃぎながら、儀式の件にはしっかりと首を縦に振り。
最初はと任された魔法陣の作成に、エリシアはポーチからチョークを取り出した。
その中にはいつもの瓶の他に、10本弱の試験管が詰め込まれていた。

「あっそうだ、みてみてー!」

そうして陣を描いている間に、思い出したかのようにレイヴンに話しかける。
そしてエリシアの視線の先を見れば、軟体質の猫が座っているのが見えるだろうか。
いつかレイヴンと共に召喚した義体…… それが憑依術にしっかりと貢献していることが伝わるだろう。
305ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/26(月)01:01:05 ID:0lZ
>>302
「それで流すにはちょっと解せない点が多い気がするんだけど…」

あれが夢ではなかったというならその事件だけなかったことになっているのは作為的なものを感じてならない
しかしそれがなかったというならなかった事件の犯人を追うことになるわけで…

「あ、うん!またねー、また何かわかったら教えてくれると嬉しいな」

わざわざ情報を探しにいなくてもシェルミーの元には情報が入ってきそうだと踏んでのお願いだったがそれを聞き入れてくれるのか…
立ち去るシェルミーを見送り少年もまたその場を立ち去るのだった
306レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)01:01:23 ID:qCd
>>304
魔法陣を描いてもらってる間に行うのは供物の準備。布の下を覗き忘れ物が無いのを見て、そして魂が入った瓶もあることも確認した。
と、頷いた頃に呼び掛けが聞こえて素直に振り向く。するとエリシアの目は違う方向に向いていて誘導されてその先に――

「…………! この、前の猫……? りょーくん?」

座っている猫を見て、驚愕と好奇の目になった。一度関わった召喚で呼び出された軟体質の猫、あの時はぷらーんとエリシアに抱かれなければ立つことも難しそうだったそれが座ってるのを見たのだ。
それに気づけば嬉しそうに猫を撫でに行こうとするだろう――おい儀式。

「…………ハッ、供物は大丈夫、うん、大丈夫……」

撫でれたにしろ、撫でられなかったにしろちょっとしてから気を取り戻すのである。
307エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)01:08:39 ID:Dty()
>>306
エリシアの死霊猫は基本的におとなしい気質のようだ。レイヴンが寄ってきても微動だにしない。
これでいつものエリシアならば、軽くあしらうように逃げられる辺りが残念ポイントである。
ともあれ、レイヴンは難なく軟体質の猫と触れ合い、慣れることができるだろう。
ゼリー体のひんやりつるつるとした感覚は、動いている猫だと思うとなんだか不思議なものである。

「かけたーっ!」

そうこうしているうちに魔法陣を書き終わったらしいエリシアが、チョークを持った手を突き上げて。
バーラントのもとで何度か魔法陣を描き、自分でも練習しているエリシアにとって、今回の魔法陣程度なら優しいものになっていたのだろうか。

「ねーねー、つぎはつぎは?あめあめーっ♪」

気づけばエリシアはレイヴンの背後まで浮きながら移動し、背中にきゅっと抱き着いて。
308シェルミー◆ad0pqhq94ohW :2018/02/26(月)01:17:33 ID:hHN
>>305
「教えるか教えないかは金額次第ですかねぇ」

そう言ってシェルミーはファルシュと別れた。
人気の無い渡り廊下を一人歩く、思い出すのはファルシュの言葉。

「───間違ってない…私は間違ってない……」

譫言のようにぶつぶつと、自分の行動を肯定するその言葉を思い出しては繰り返す。
───その言葉は、彼女にとっての呪いの言葉だった。

【ああそうだ、君は何も間違ってはいない】

そう、間違ってない、何をしても肯定される。
だから、誰がどうなろうと自分は関係無い、悪くない、そう言ったのはそっちの方だろう?
309レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)01:19:29 ID:qCd
>>307
ツルツルな手触りの猫を興味深そうになで回した。新感覚を味わうとはこの事なのだろう。
そして抱き着かれると立ち上がって魔法陣を見て拍手を鳴らす。……自分より上手い、と思ったのは何となく秘密にしたくなった。

「おー……手際良い……次? ちょっと待ってね……」

そういうとレイヴンはエリシアを背中に乗っけたまま苦もなく本の元へと移動し、呪文を改めて暗記した。そしてその本を丁寧に布に包むと一度校舎内の壁際に置いたのである。

「汚しちゃダメ、って言われたから……ごめんね?」

そう、バーラントとの約束。貸す代わりに汚すな濡らすなと言われたので雨を浴びない場所にまず置いておくべきなのだ。そして、必然的に布を失った供物はエリシアの目に入るだろう。
薄い水色の殻の卵が三つ、水色の傘に白い縦線が並べられたキノコに、青色の花弁のユリらしき花。そして魂の小瓶。それらが見える篭である。

「……あとは、魔法陣の側にこれを並べて、お祈り……面白味、薄くてごめん……」

小瓶だけは持っておくが、感覚的にはどうなのだろう? エリシアにとってそれが面白いかわからない不安はやっぱりあるのだ。
目的は雨だ。しかし供物の儀式は行程だけならば舞踊に比べると些か変化が少ないと言わざるを得ない。
310エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)01:28:41 ID:Dty()
>>309
布が取り払われたかごの横へ、レイヴンの背中からぴょいっと移動して。
中に入った見慣れない品々を手に取って眺める。
……唯一、魂の入った瓶だけは見知ったものなのでスルーした。

「お-……なんだろう?」

両手の者同士を軽くぶつけ合ってみたり、まじまじと見て見たり。
レイヴンが供物に使うといった品々を、興味津々に眺める。

「これ置くの?……わかったー!」

エリシアの知る魔法陣では、供物は中央で周囲にはロウソクなのだが、今回は供物が周囲でいいのだろうか。
もっとも、成功すればロウソクの火など消えてしまいかねないし、この方が適切なのかもしれないが。

「んー…… えりーも、つかう?」

そういってちょこんと頭部に生えた触覚を指さすエリシア。
前回に軟体質の猫を呼び出した、自身の触角も供物になるのではないかと提案した。
311レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)01:40:32 ID:qCd
>>310
卵はわりと小気味良い音を鳴らし中身があることを知らせ、キノコは跳ね返るような感覚が伝わるだろう。青いユリの花はどことなく冷めた雰囲気を醸し出す。
……どれかに興味があるなら後でくれるかもしれない。供物が消えるかは曖昧だし。

「ロウソク……消えちゃうし、それに――魂が昇る邪魔になっちゃダメだから」

ロウソクはそもそも、エリシアにとって危ないかもしれないゆえに不採用。もし今度やる機会がある際に提案すれば乗っかるかもしれないが。
バーラントが描いた時、周辺には魂が集まってきた。とすれば仮定だが……今持っている魂がここに縫い付けられるのも不安要素。ならぱ供物には同時に興味を惹かせるのも担ってもらうの魂胆である。
魂たちがそこまで単純かはさておきとしてだ。

「――――え」

一瞬レイヴンは固まった。擬似的な表現をするならば電流が走ったり、硝子が割れたような絵が出てくるような驚きである。
確かに雨好きであるエリシアの触角は前回の成功例もある、儀式の成功面を考えるならあって損はないが……レイヴンの心情的な問題である。

「……え、エリーは……い、痛くない? ……だ、大丈夫?」

以前見せたようなオロオロとした様子を見せながらその提案に少し乗り気な様子を。無下にはしたくないが、痛いかもしれない行為を進んでやらせるほど鬼畜にはなれない……のだろう。
312エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)01:49:09 ID:Dty()
>>311
エリシアの視線は、その3つの中では百合の花に注がれていた。
主に、植物だから食べられそうかな?といった視線でしかなかったが。

「そっかー。わかった!」
「んー?だいじょーぶだよ!……えいっ」

そしてロウソクを使わない理由に納得を示したエリシア。
死霊術的な面から行くと、魔法陣には魂の動きを制限する術式も大体含まれるので大丈夫だろうが。
そもそもレイヴンの不安点を詳しく聞かされていない身からすれば、気にもしないところだ。

そして、レイヴンの心配をよそに自らの触角を掴み、勢いよくぶちっと一息に。
ほら、大丈夫だったとでも言いたげな自慢げな笑みの傍で、手の平に残ったラグビーボール型の新鮮な触角。
313レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)01:56:40 ID:qCd
>>312
「……後で食べる? ……あ、エリーって冷たいの平気……?」

その質問から食べた時に何があるのか察せるだろうか、食べること自体はできるようだ。

「っ!! ……あ、ありがとう……絶対成功、させる……!」
「……私も少し、しようかな……」

エリシアから見れば大袈裟かもしれないがレイヴンはその触角を両手で包むとまるで王様から騎士が勲章を授与されたかのような感謝の表れを見せた。
……すると、レイヴンは自分の髪の中で一房分、目立たないところの髪の毛をむしった。躊躇いはなかった。
そして、魔法陣の中心に触角と髪の毛を供えた。

「……じゃあ、これを中心にして、一緒に魂を……呪文は私がやるけど、エリー。開けてくれる?」

小瓶の蓋を開ける、という意味だろう。だがしかし。呪文をエリシアも知っているなら一緒に唱えるのもまた乙かもしれない。
何にせよ、残すところは祈りを捧げることのみだ。
314エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)02:03:48 ID:Dty()
「つめたい?……うーっ」

茹るような熱もダメだが、体の芯から冷えるのはもっとダメだ。
温度だけならステラから教わった温度移動でどうにかなるかもしれないが、この場合はどうなのだろうか?
可能なら食べてみたいと思ってはいるが、そんな反応なのでレイヴンに没収されてしまうかもしれない。

「これ?だいじょーぶ?」

そして言われたことに逆らうエリシアでもないので、素直に瓶のふたを開けることに。
しかし、バーラントの研究室がカーテンを閉め切っていたように、霊魂そのままは日光に弱いもの。
首を傾げてレイヴンに聞いて、大丈夫そうなら蓋を開けて祈っていることだろうが。
315レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)02:20:40 ID:qCd
>>314
「…………雨、降ったら残してあるの食べよっか」

雨が降れば調整もしやすいかもしれない、それにレイヴンには対象を温める魔法もあるのだ。とりあえず今食べさせると儀式どころではないと思われたのでしまわれたが。

「大丈夫……捧げ方は教えてもらってるから――」

ポツリ、とバーラントと初めて会った時のことを思い出した。周辺の魂を捧げてもらって、雨乞いの手伝いをしてもらった記憶だ。
失敗したことは忘れよう。あれは舞踊だからダメだっただけ、たまたまだ、きっとそうだ。レイヴンはそう考えた。

「『今再び、我は汝らに生命を捧げん。元ある場所に帰れ≪sacrifice life≫』――!」

魔法陣より立ち上るのは魂が昇ることを示した光の束、周辺の空気を晴れやかにしながら発生したそれを見届けるとレイヴンは成功したことを確認して、そのまま魔法陣の前に両膝を付いた。
そして、エリシアに聞こえるほどの声で呟き出した。

「どうか、我らの地に恵みを……命の雫を与えたまえ――」


――――晴れやかになっていた空気も、好天気も暗くなりだした。少しチラ、と見上げたならば、雨雲が集まり出しているのと、捧げられていた供物が淡い光に包まれているのが見えることだろう。
316エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)02:25:30 ID:Dty()
>>315
「……! たべるー!」

思わぬ提案に両手を挙げて喜ぶエリシア。俄然気力も高まるというもの。
レイヴンの肯定を得てきゅっぽんと瓶の蓋を外し、とてとてとレイヴンの隣へ。
そしてレイヴンと同じような体勢に、両膝をついて少し状態をかがめる。

「?どうかわれらのちにめぐみを…… いのちのしずくをあたえたまえ……?」

聞いたままのレイヴンの祈りを復唱して、こくりと首を前に傾けて祈る。
なにやら捧げものは順調に行われているようだが、果たして……?
317レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)02:37:51 ID:qCd
>>316
クス、と笑って雨ユリを持ってきて良かった、と別の意味で思うのであった。

小瓶から抜け出たような魂は導かれるように光の束となって天に昇り、その儀式を手助けする。名も知らぬ魂だが、感謝である。
そして、エリシアも唱えたその時、供物を包む光は淡さを徐々に無くしていき、一瞬供物達をその中に隠して空に飛んでいく。
これが正しい儀式なのか? と首を傾げる者も居るかもしれないが、魔法を伴うものはそういう物だ。失敗はなく、すべては結果とされる。
――さて、そんな事情はさておき、エリシアとレイヴンの頭にはポタッ、と一滴落ちてくる。

それらはまた、徐々に増えていく。天に現れた雨雲は集まるように渦を巻いており、その中心にまるで魂と光を導いたように姿を見せていた。
そして雨音はハッキリと聞こえ出した。――供物達は触角と髪の毛を残しており、卵は殻を残しました、雨ユリは少し萎れて、キノコも養分が抜かれたようにカサカサしていた。
……ちょっぴり残念に思えるかもしれないが、雨ユリに関しては一つ篭に残してあるので安心して良い。多分残って一番アレなのはレイヴンの髪の毛で


「雨! 降った! 降ったよエリー!」

ええ、本人はまったく気にしてませんね、雨を浴びてエリシアに抱き着いてまたしてもクルクル回ろうとしています。容赦も節操もない。
318エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)02:50:29 ID:Dty()
>>317
「――――お?」

ぴちょん、と。頭に一滴水が落ちる。
それに空を見上げると、いつの間にかすっかり曇った空がぽつぽつと雨を降らせていて。
ただでさえ湿り気を帯びていたエリシアの表皮がより潤うたびに、その表情は歓喜を湛えるものに変わる。

「……あめだー!!」

エリシアに関しても、供物は最早視界にない様子。抱き着いたレイヴンをこちらも抱き返し。
そのままくるくると回されれば、小柄な身体がジャイアントスイングよろしく宙に浮く。
空中で身体をうつぶせにするような体勢になったエリシアは、体いっぱいに雨を浴び。

「んー……っ、あめー!」

その感触を堪能して一拍、レイヴンと共に喜びを爆発させた。
319レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)02:58:46 ID:qCd
>>318
「手伝ってくれた、エリーのおかげ! 本当に、ありがとう!!」

爆発するのは喜びだけでなく感謝もある。
エリシアの触角が起因かもしれないし、バーラントの魂が核だったのかもしれない。
しかしそんな細かいことはいい、エリシアの手伝いが無ければどれも欠けてた可能性があるものだ。
礼を雨と共に浴びせてレイヴンは幾度かエリシアを浮かすとちょっと疲れたのか下ろした。

濡れる身体も衣装もレイヴンにとっては心地よいもの。嫌悪も感じずに両手を広げて身体一杯に雨を浴びると――。

「あ、エリー! 食べる? 雨ユリ!」

篭に向かって取り出したのは一つ残していた雨ユリである。雨が降り、自分の気分も最高潮。
遮るものはなにもないのだ。もしかしたら、エリシアの種族的には卵の方が良かったかもしれない理由があるが。
320エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)03:10:51 ID:Dty()
>>319
「レイヴンすごいすごーい!あめー!!」

レイヴンの感謝は、ある意味でもっともなのかもしれない。
そもそもバーラントから魂を贄とした手法を聞けたのも、ある意味でエリシアの縁なところもある。
しかし、こちらはこちらでレイヴンを手放しに褒めたたえる。
彼女と出会わなければ、自分から雨を振らせにいくなんて発想は浮かばなかっただろうから。

「あ、たべるー!」

そして少し落ち着いてから、レイヴンが差し出した花に気色を露わにして。
雨天の下なのも気にせず―――もっとも、自分で降らせたのだから気にするはずもない――― 雨ユリを、ぱくっと一口に。
321レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)03:22:31 ID:qCd
>>320
褒められればただでさえ歓喜に満ちていた笑みは更に明るくなる。空の太陽は見えないが、地上に太陽は二つあったのだ。
雨でここまで喜び合えるのは非常に珍しいものなのかもしれない。
何にせよ、今回の雨乞い・供物編は大成功である。

「気を付けてね、冷えるから!」

雨ユリ。それは摂取した場合スーとする花弁とほのかに甘酸っぱい蜜を味わえる……が、その身をキンッキンに冷やし込もうとするわりとえげつない花。食べた先人達は言う。「人肌で温まりたい」と。
杖を持ち出しているのは寒さに凍え出した時に備えてだろう、震えが見えればすぐにでも適温付近にまで温度を上げる魔法をかけるだろう。
これでエリシアが落ち込む可能性もあるが……その時はレイヴン、頑張る。
322エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)03:31:52 ID:Dty()
>>321
雨空の下喜び合う二人。以前にも会った光景だ。
それにしても、ここ最近のネポックの天候事情は大丈夫なのだろうか?

「ひえる?……いただきまーすっ」

そして寒気が後を引いたからか、レイヴンの忠告もそこそこに。
茎だけ残してまずは一口に口に入れると、歯のない口は削るようにそれを捕食する。
染みだしたのはハッカのような、それでいてどこか甘く酸っぱい不思議な蜜。
目を輝かせてそのまま味わっていたが…… やがてぞくりと身を震わせて。

「おいじいげど、ざむいよぉ……!」

雨ユリを口に入れたまま、少し震えながらレイヴンの方を向くエリシア。やっぱり駄目なやつだ!
323レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)03:40:27 ID:qCd
>>322
……天候事情は季節外れの梅雨となり、そして雨乞い部の部長代理には苦情が来ていてもおかしくないだろう。
ちなみに、茎は歯応えよくも酸味が強いのだが少なくともエリシアにとって歯応えは関係ないものとなってしまっているだろう。

「あわわわ! え、エリー、こっち!」

エリシアが冷えにダメなタイプだとここで真の意味で理解する! 杖をエリシアに向けて以前ドロボーネズミ捕獲に使ったのとはまた逆に暖かくする効果の魔法を行使!
それでも不味そうなら人肌で解決しようとするがよく考えたらレイヴンも濡れてるぞ! ……水の温度ならセーフとならぬだろうか。
324エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)03:47:15 ID:Dty()
>>323
「レイヴンー……」

彼女の呼びかけに、身を震えさせながらもよたよたと歩み寄るエリシア。……茎を咥えたまま。
道中で受けた温冷魔法で、だいぶマシにはなっているようだが。
そしてぽふっとレイヴンの胸元に倒れ込むと、その体温をできる限り受け取ろうと表皮を寄せる。
こうした時に人肌が温かいことは、エリシアとて経験から知っていた。

「でもこれ、おいしいね……!」

さっきよりはだいぶ流暢になった言葉で、レイヴンに雨ユリの感想を伝えるエリシア。
どうやら寒さから助かった今、味をまず絶賛する程度には気に入ったらしい。……寒いけど。
325レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)03:55:31 ID:qCd
>>324
「ごめんね? これはもう少し暖かい時のが良かったかな?」

ぎゅ、と抱き寄せるレイヴンの体温はまさに人のそれだ。濡れていても冷えてない辺り単純に魔法を使っているのかもしれないと思わせるだろう。

「良かったー……! それ、結構冷えるからあんまり食べられてないんだ!」
「……もし見つけたりしたら気を付けて食べないとダメだからね?」

雨ユリ。長雨が降った後の土地に生えてくるとされる植物である。草食の動物ですら避けることがあるほどに冷えるので対策なしで食べることはやめておくべきだろう。
雨に濡れているとはいえ、降り続ける今は周囲ごと温かな気温にしても適温になるだけだろう。そのため、きっとエリシアが平気になるまでその状態は維持される。
326エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)04:02:04 ID:Dty()
>>325
「んー、おいしかったから、だいじょーぶ……」

ぽかぽかとしたレイヴンの体温に包まれて、落ち着きを取り戻した様子のエリシア。
レイヴンの言う通り、仮にエリシアがこれを一人で見つけて食べようと思った場合、相応の対策が必要だろう。
彼女のように温度を変える魔法を習得したり、温度移動をもっとうまく使ったり。いずれにせよ今のエリシアには厳しい食品だ。

温暖な気温とレイヴンの体温で、すっかりエリシアは普段の調子をに戻ったようだ。
しかし、それでもレイヴンの胸元から自主的に離れることは無く。

「……あめ、降ってよかったねーっ」

楽しい思い出を噛みしめる様に、そんな言葉を呟くのだった。
327レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)04:09:01 ID:qCd
>>326
だいじょーぶ。
それを聞くと嬉しそうな笑顔を浮かべ続ける。雨が降っている今はむしろ笑顔以外になれない。
レイヴンですら、雨ユリを食べる際には温冷魔法を温にしてガンガンかける始末である、それならまだ普通のユリの方が良いのかもしれない。

「……うん! やっぱり雨は――いい」

雨雲を見上げて、成功を。
そしてエリシアの様子を見て、思い出を。
レイヴンは噛み締めた。――それを知るのはきっと、軟体質の猫くらいのものだろう。
328ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)21:48:23 ID:Dty()
「さて、ようやく一段落か……」

高等部の魔法植物棟で一通りの作業を終え、仕事に区切りをつけたロイコ。
実験用植物の育成や在庫管理など、管理のための行程が多い作業が多いこの科目。
教育実習生とはいえかつての生徒、勝手知ったる身が故か駆り出されがちなロイコである。
もっとも、だからと言って嫌々という訳ではないのだが。

さて、そんなロイコは休憩中。購買で魔力水を買い求め。
その傍らで壁にもたれるようにして、ようやく取り戻した右手で瓶を呷った。
329レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)21:56:49 ID:qCd
ネポック学校建物外部にある森の中。レイヴンは珍しく制服を着て、水溜まりが見え隠れする森の中を探索していた。
木の根本や花が咲くところを中心に漁っており、側に置いていた小さな篭には青い花弁のユリの花と白くて丸い実が既に一つずつ入っていた。
それでも探してる辺り……多分足りてないのだろう、目的の量には。

「……雨降った後だからいっぱい見つかると思ったのに」
330ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)22:00:12 ID:6ms
>>329
やあ、こんにちは
【通りすがりのへ……自称旅人な少年が話しかけますよ】

何を探しているんだい?
【籠に入れているものが……この中のこれらは何なのだろう?と興味を持った様子】
331ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/26(月)22:00:29 ID:T07
>>328
「……あ、ロコ、お疲れ様ー」
「さっき植物棟の近くで見かけたんですよー」

さてはて、そこに掛けられる元気な声はミズハであった
一応教師であり、しかしネポック歴はロイコよりも全然浅い故にまだほとんど知らない様な場所もある様子
それだけに色んな所を見て歩き、その途中でロイコを見付けて追い付いたとの事、つまり用事があるようだ
332レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)22:06:25 ID:qCd
>>330
こんにち……あ、ウィルウィル

【呼ばれて振り向くといつぞやの少年なので手を上げてますね】

……水色のキノコとこの花と、あとこの実。出来たら……卵もだけど
……同じようなもの、見かけてない?

【わりとあっさり答えてくれてますね、篭に無いのは最初と最後だけです】
【見落としてたかな、みたいな感じで見つけてないか訊ねますよ。ちなみに雨降ったら生えたり咲くようなする物なので最近雨だらけのネポックではわりと見かけたかもしれません】
333ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)22:06:59 ID:Dty()
>>331
「ん?……あぁ、ミィちゃんか。
 お疲れ様。なんだ、校内で分からないことでもあったかい?」

見知った顔に左手を上げて応じるロイコ。
まだ学園の構造に慣れようとしているミズハの事情を汲んで、何か迷うようなことでもあったかと問いながら。
とりあえず一本どうだと、余分に買っておいた魔力水をちらつかせる。何かしらの意思表示をすれば、すぐさま投げて渡すだろう。
334ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)22:09:44 ID:6ms
>>332
見かけてはない、けど……
【すっ、と酒瓶を取りだしましたね】
【何か魔法を使うようですよ】
335ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/26(月)22:10:14 ID:T07
>>333
遠慮なく、と水を受け取り一礼、この辺のやり取りを行えるのはミズハとしては非常に懐いているが故である

「それもあるんだけど、ちょっとお願いがあってー……」

魔力水をひとくち呷り、喉を湿らせてから口を開いた

「滝、打たれた事ってある?」

おっと、またアレな事を考えているぞこの教師!
336レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)22:11:04 ID:qCd
>>334
……何するの? 飲むの?

【酒瓶を見て最初に聞くのがこれですね】
【魔法を使うとは思ってないようでジーッと観察しています】
337ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)22:15:27 ID:6ms
>>336
捧げるのさ
風は時に命を運ぶ……
《風の女神の眷族、風の乙女よ!》
【精霊に供物をささげての魔法ですよ】
【ウィルの指示で、召喚された風の精はレイヴン曰くの特徴を持つものをある程度運んでくるでしょう(正確かは置いといて)】
338ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)22:15:34 ID:Dty()
>>335
「滝?……なんでまた。
 んー、言われてみれば打たれたことまでは無い気がするなぁ」

ミズハの口から唐突に出てきたワードに、思わず聞き返すロイコ。
それはそれとして思い返せば、水棲とはいえ海で暮らしていたロイコに滝に打たれる経験は無かった。
……まあ、急な海流や潮目なんかには、たびたび出会ったことはあるが。

「……で、それが何かあった?」

そしてロイコとしては至極当然な、そんな疑問を返すのだった。
339エキドナ◆ad0pqhq94ohW :2018/02/26(月)22:17:02 ID:hHN
ネポック魔法学校は今日も平和である。
平和であれば喧嘩の一つや二つあって当然というもの、何もおかしい事はない。

「はーい落ち着け落ち着け、個人的には気がすむまでやれって言いたい所だけどな」

中庭に見えるのは激しくめくれ上がった地面や焼け焦げた壁、そして黒い蛇に巻き付かれて身動き出来なくなった男子生徒二人とその間に立つ女性教師。
魔法学校の喧嘩───それはつまり魔法を行使した喧嘩という事であって、下手すれば死人が出てもおかしくない規模のものだ。
340レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)22:23:12 ID:qCd
>>337
……酒の神の間違いじゃ?

【供物を見ての感想がこれですよ、風の乙女達的には「女」神でないのもどうなのでしょう】

……おぉー……! 乙女すごい……! ありがと……う?

【篭に詰まった植物とキノコ、卵を見て目がキラキラしてますよ】
【掌返しは非常に早い子のようです】 

……美味しいかな、これは
【そういえば卵は卵としか言ってないので白色ですね、仕方ない仕方ない】
341ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/26(月)22:24:10 ID:T07
>>338
「あ、ホントに!?丁度よかったー」

パッと顔を輝かせて満面の笑み、果たして丁度いいの丁度は何を意味しているのか

「滝に打たれて精神を統一させる授業を考えているんだけど、前に話したカカシさんに、誰か教師に体験して貰ってからの方がいいんじゃないかって言われてましてー……」

言外に、打たれてみない?と誘っているようなものである!
342ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)22:28:12 ID:6ms
>>340 
卵……何の卵かも分からないなら僕なら遠慮したいなあ
【蛇の卵とかだったら本当にノーサンキュー】
【食べてみないと分からないものだったとしても、分からなくて良いってなるよね】
343ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)22:29:46 ID:Dty()
>>341
滝に打たれたことが無いことに関して、丁度いい等と言われることもそう無かろう。
ミズハが説明したその理由に、ロイコとしては少し思い至らなかった発想に目を軽く見開く。

「カカシ……あぁ、あれか。
 それにしても、それが精神修行になるのか?」

シャディにはどこかで話を聞くことにしよう。いや、別に苦言があるわけではないのだが。
滝に打たれるという行為と精神統一との繋がりに少し興味がわいたロイコ。行くこと自体はやぶさかでも無さそうだ。

「……でも、僕でいいのかい?」

その上での懸念。水生生物であるロイコの感想が、果たして参考になるのだろうか?
そういえばミズハには、自分の種族のことをどこまで話していただろうかなどと、そんなことを考えながら。
344レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)22:30:11 ID:qCd
>>342
……焼ける道具とかって持ってる?

【自分が持ってないからこその発言でしょうか、図々しい】
【わりとチャレンジ精神は旺盛なようです。立ち上がった時にウィルの視点からはスカートの陰に隠れていた水色の傘のキノコが見えることでしょう】
345シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/26(月)22:34:36 ID:WaS
>>339
橙色の髪にこがねの瞳を持つ少年、その名はシーモア。
魔術師家門トワイライトの名を持ち、彼もまたその系譜に名を残すことを目指す者。
そんな彼もまだ一人の少年、時には自らを御しきれぬ事もある、今現在のように……。

「……離せっ!私はっ!あの大馬鹿を叩きのめさなければ気が済まない!」
「……もう一度言ってみろ!誰がっ!何処の誰が口だけの男だ!?」

大喧嘩の原因は自らのプライドを傷つけられたこと、それが気に入らずシーモアが拳を叩き込み
それがエスカレートした結果、このような事に発展した次第だ。
346ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)22:34:38 ID:6ms
>>344
持ってはいるけど、使いたくはないなあ……
【君は試しにとカタツムリを焼いたフライパンを後で洗っても使いたいと思うだろうか?】
【そういう気分にウィルはなってますねこれ】
347レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)22:38:41 ID:qCd
>>346
……むぅ、仕方ない。鉄板とか平たい石でも構わない

【けどこれもダメだと言われたら流石に引き下がりますね】

……そういえば、あなたは何しに?

【凄い自然に白くて丸い実にぐりぐりと指で穴を空けながら聞きますや】
348ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/26(月)22:39:01 ID:T07
>>343
「うん、なんかこう……騒音と圧力の中で深々とした静寂を探す感じっていうか……」
「もちろん、ロコなら万一の事故も絶対ないだろうしー」

無論悪意はなく、信頼故の言葉である事を付け足しておくべきであろう
同意を得れれば支度をして早速滝へ向かうくらいの所存である
尚、種族に関しては軽く話した程度といった所か
349ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)22:44:00 ID:Dty()
>>348
「はぁ……なんだか変わったことをするんだなぁ。
 よし、分かった。とりあえず行ってみようか」

ミズハがそう言うのならと、首を縦に振ったロイコ。
水魔法を得意とするロイコなら、最悪滝ごと何とかすれば事故も防げよう。
それに、せっかくの機会だ。エリシアを見て把握しているかもしれないが、自分の種族についても話しておこうと。

そして滝へとたどり着いたなら、ミズハに何をすべきか聞くだろう。何せロイコには滝行といったものへの認識もないことだ。
350ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)22:45:40 ID:6ms
>>347
じゃあはい、これ
【何かの金属のインゴットを差し出しますね

今日は暇だったもので、散歩かな……
【暇じゃないときは多分どっか遠い国で色々飛び回ってますから……】
351エキドナ◆ad0pqhq94ohW :2018/02/26(月)22:48:48 ID:hHN
>>345
「うるせぇタコ助」

拘束されても尚威勢を失わないシーモアの頭を軽く踏み付け、教師としてはあり得ない方法で抑えつける。
相手の生徒は他の教員に連れて行かれたようだ、シーモアを挑発する叫び声が響くが、エキドナはそれを無視して。

「挑発に乗るならどんだけ実力があろうと同じレベルだろうが」
「オレが止めてなきゃお前、どうするつもりだった?」

シーモアの頭に片足を乗せたまま、煙管を取り出し紫煙を吹かす。
シーモアを縛る黒い蛇は彼女お手製の呪縛術、解呪の方法を知り得ていなければ物理的に解くのは非常に難しいだろう。
352レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)22:50:11 ID:qCd
>>350
…………貴重な鉱石だったりしない?
【インゴット=重要の固い考え】

そうなの、あ、空いた……
【指先に水みたいなの付着してる】

……疲れてるなら飲む?
ちょっと甘いけど
【言葉尻で何か感じたのかたった今穴を空けた実を差し出しますね、ストローっぽいのも差して】
【中を覗くと水みたいな液体がちゃぷちゃぷ満たされてるのが見えますよ】
353ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/26(月)22:52:23 ID:T07
>>349
「うん、ありがとうー!」

さてさて出発、一応濡れても大丈夫な格好にとの注意付きだ

「……先ずはこう、体をよーくほぐして……」

その滝は成る程確かにかなりの迫力であり、いきなり突っ込めば大事故間違いなしだ
ジャージを脱げば、全身タイプのウエットスーツめいた出で立ちになったミズハは準備体操を促した……果たしてロイコに必要かは微妙だが
354ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)22:55:32 ID:6ms
>>352
はっはっは、そうでもないさ
【ウィルにとってはウィルが普段使うフライパンの方が価値は上】
【ウィルはこの金属なんだったかなーと忘れているみたい】

あ、それ儀式の材料とかじゃないの?
【とりあえずで受けとりますね】
355レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)23:01:00 ID:qCd
>>354
なら、ありがたく
【山の天気みたいに反応変わりまくってますね、雰囲気自体はクールダウナーですが】

一部は儀式だけど……美味しいのもあるから。儀式は一度成功してるし
それに、お礼なにもないし
【先日の雨とかまさにそれです、ウィルが把握してるかはさておきとして】

……じゃ、早速
【コンコンって卵をインゴットに打ち付けてますね】

……? …………!! 
【コンコンコンコン打ち付けてますがなかなかヒビが入らなくて最終的にイライラした人が物投げるみたいに叩きつけましたね、乱暴】
356シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/26(月)23:01:05 ID:WaS
>>351
「ガフッ!!…こんのっ!!」

大蛇にふん縛られようとも、頭を踏みつけられようとも、自らが掘り返した土をかじろうとも、シーモアが杖と剣を収める気配は微塵もなし。
事態の収束を計るならシーモアの縛りはもう少しの間だけ解かないのが吉であろう。

「……決まってるだろ!?あいつをぶっ倒して!二度とあんな口を聞けなくしてやるんだ!」

シーモアは踏みつけられた自らの頭を動かし、行く手を阻む大蛇に噛み付こうと試みるがこの状態で歯が届く筈もなかった。
357ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)23:01:26 ID:Dty()
>>353
「まあ、体を慣らしておくことは大事だね」

全身が軟体質のロイコたちの種族は、柔軟体操とは無縁の体質。
ミズハの柔軟の横でロイコもローブを脱いで、畳んでジャージの横に並べる。
そして水に入るならと擬態を解けば、エリシアによく似た軟体質の表皮が現れる。

「じゃ、先に水に慣れてくるよ。終わったら呼んでね」

そして、ミズハが体を動かしている横で水へと先に入っていくロイコ。
滝行がどうかは知らないが、水温に慣れておくことも重要な準備だ。……これもロイコに必要かは微妙だが。
ともあれ、葉っぱが服になったような姿のままで、ロイコは水辺へと足を踏み入れた。
358ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)23:04:38 ID:6ms
>>355
なるほど……
【正直その場にいないと自然に降ったのか魔法によるものなのかの実感が……と分かってないですねウィルは】

それってもしかして石だったりしない?
【さすがにおかしいんじゃ?と疑問に思ったようです】
359レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)23:08:30 ID:qCd
>>358
……親友のお陰かもだけど
【ぼそり】

……あなたの使い魔(?)が卵と石を間違えてる、ことになるけどいいの……?

【いまだに割れてないので不審がってはいますが心配してるのはそこのようです。よく見ると亀裂は入ってますが、まだ卵か石かはわかりません】
360エキドナ◆ad0pqhq94ohW :2018/02/26(月)23:12:00 ID:hHN
>>356
「ほう……威勢がいいねぇ」
「バカにされたから実力で示して黙らせるか、そいつはオレも嫌いじゃねぇやり方だ」

シーモアの頭から足をどかし、頭の前にしゃがみ込んで顔を覗き込む。
蛇のような眼を細めて、微笑したエキドナは紫煙をシーモアの顔に吹き付けた。

「いいだろう!じゃあ好きにしな!存分にその力を見せ付けてやりゃあいい!」

そして、立ち上がったかと思うと指を一振り、シーモアを縛る蛇が消え去る。

「……ただし、オレを越す事が出来るならな」

しかしそれはただシーモアを解放したという訳ではない、問題児に対してどう対応するかは教師の性格と考えによって大きく変わる。
このエキドナという教師は……一言で言えば自由奔放であって。
361ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)23:12:03 ID:6ms
>>359
僕の使い魔は別にいるさ、あの娘は風の女神の使いであって……まあそういう精度は仕方ないのかなって
【うっかり間違えることもあるだろうさ、とウィルもテキトーな感じになってますね】
【そして受け取ったものを飲んでみますよ】
【あとウィルは亀裂に気付いてません】
362レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)23:20:00 ID:qCd
>>361
……女神の使いも意外と抜けてる?

【そう聞くと不安は抜けてるようで、再び卵(?)をインゴットに打ち付け始めます】
【味はレイヴンの言う通りちょっと甘い味が付いた水みたいな果汁がほとんどらしいですね、むしろ果肉がほぼないのでジュース飲んでる感覚になるでしょう】

……ふん!!
【バカァン!】
……石だった、残念
【半分に割れた元卵型の石が左右に落ちましたね、ある意味ここでやって良かったのかもしれません】
363ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)23:25:15 ID:6ms
>>362
情報がもう少しあれば完璧にこなせたかもしれないし、持ってきて頂いたものをと考えるとあの娘は悪くないさ
【ニートが少年ジャンプを母親に頼んで最強ジャンプを買ってきてしまっても誰が責められようか?】
【信仰的な魔法なのでウィルは無能だとか一切思ってませんね】

いやあ石で良かったね、今の固さで卵だったらどんな生き物のだったか気が気でないよ
364シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/26(月)23:26:31 ID:WaS
>>360
牙を向けるべき相手が去ろうとも、煙を吹きかけられようとも、焚きつけられたシーモアの激情は余りにも激しく。
そして、やはり雑言を放った時の相手の顔を忘れることが出来るわけもなく。

「ならばどけ!!」

シーモアは姿勢を正すと間髪入れずに杖を構えて

「エイミング・ボルト!!」

陽射しの閃光のような矢がエキドナに向けて放つ!
それは対人向けの実戦用の魔法、シーモアの魔力も相まって決して悪戯で向けられる魔法ではない!
365ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/26(月)23:26:52 ID:T07
>>357
「あれっ?あ、そっかぁ」

水温は低くまだまだ冷たい季節だ、ぶっちゃけ結構普通の感覚ならば厳しいだろう
ロイコの種族的に体操が不要だと気付けば自身も軽くほぐして続いた

「んー、冷たい!……よし、そうしたら早速……」
「……こ、!、!、、、ーー!」

じゃぶじゃぶと滝壺へ泳いでいって、手頃な岩を探して座って打たれてみる、凄い水量と圧力、騒音!
何かを喋っているみたいだが轟音に遮られて全く聞こえない!どうやら隣に座るよう促しているようだ
366レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)23:30:34 ID:qCd
>>363
女神の使いちゃん、ごめんね

【発端自分だ、と自覚してくれたようです。雨乞い中じゃなければ素直みたいですね】

居たとしてもここならすぐ倒せる人が居るんじゃ? 前も大きいの倒してたし……卵固いだけなら
……美味しい?

【別に石並みの卵を産んだところで生物自体が強いとは限らないとも考えてますね】
367ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)23:34:01 ID:Dty()
>>365
「……っと、それでいいのか。わかった、行くよ!」

じゃばじゃばと滝の元まで泳いでいったミズハを眺めて、小さく呟く。
滝もなかなかの激流、その元まで泳ぐことも普通ならば少し苦労するだろうが。自分から言い出しただけあって流石である。
ともあれ、ロイコも易々とそれに続き、ミズハの隣まで泳いで岩に座り込む。

「おーい、ミィちゃん…… あー、『これで聞こえる?』」

そして傍らのミズハに話しかけようとして、水流と轟音でまるで話にならないことに気付き。
ちょいちょいと手招きしてその手を握ると、憑依術のほうで話しかけた。
368ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)23:35:21 ID:6ms
>>366
その硬さを持つ卵を形成できる体を持つ生き物だよ?
鳥の卵だって硬いけど、さすがに割れないほどとなると産みの親?の肉体自体も固そうじゃない?
うん、美味しいよ……遭難したときに見つけられたら嬉しいやつだね
【ウィルの懸念:硬いものを楽々と噛み砕くような生き物だったりしないかなー】
【どんな評価じゃあ!となるかもしれないウィルのセンス】
369エキドナ◆ad0pqhq94ohW :2018/02/26(月)23:38:00 ID:hHN
>>364
衝撃そのものを生み出し操る魔法、単純ながら強力な魔法だ。
その練度もまた、決して口先だけではないのは一目見て解る。

「いい魔法だが、そいつは喧嘩で使うようなもんじゃねぇだろ」

漆黒の炎が揺らぐ、呪詛の塊である黒き念がエキドナの右手に纏わり付き、蛇の姿を模った。
ブンと一度右手を振るうと、鞭のようにしなる黒蛇がシーモアの放った魔法を打ち付け砕く。

「よし、次だ次、遠慮しねぇでやってみろ」
370ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/26(月)23:39:10 ID:T07
>>367
「……!?」
「……あ、き、聞こえる、聞こえるよーっ」

滝に打たれながらも一瞬肩を跳ねさせて、しかし成立した会話に頷いて応じる
ミズハの声?滝に負けないレベルに声量をアップさせ更に声に極めてか細い指向性を持たせる技術を扱い耳に届けているのだ

「……で、後はこれでこう……ゼンを組んで、じーっと……!」

ウエットスーツでの座禅は今一つ格好ついてはいないが、ともあれこの激流の中でスルリと周囲と調和して見せるのは慣れからくるものであろう
371レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)23:40:28 ID:qCd
>>368
その逆、親? の身体が弱いからこそ卵だけでも固くないとダメなのかも
……まあ、生まれた後がわかんないけど

【レイヴンの感想:本体弱いから固いもので守ろう】

……えっ、あ、うん、良かった。……もう一つ持ってく? 遭難した時用に

【確かに遭難したらいいものかもしれないがそんな感想とは思ってなかったらしく。そしてレイヴンはもう一個取り出してみますね】
372ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)23:46:29 ID:6ms
>>371
その場合頑丈すぎる殻をどう脱出するか……魔法?
【呑気に考えるウィル】

長持ちするような物なのかい?これ
【貰えるなら貰いますが多分後で飲みますねこの人】
373ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/26(月)23:48:30 ID:Dty()
>>370
『ふーん、それで何とかなるものか……?
 まあ、ひとつやってみるか』

実は向こうも念じてくれれば声を届けられるのだが、せっかく声を張ってくれたので隠しておく。
そしてミズハの単純に過ぎる説明を聞いて、そういうものかと手を放して実行に移した。

……頭に肩に降りかかる激流、滝壺に響く轟音。
海中ではあまり感じたことの無い環境に、自然と意識も切り替わる思いだ。
なるほど、確かに効果もあるのかもしれないな、などと。水に関して特に苦痛もなく、ロイコは暢気にそんな風に考えた。

ふとミズハが隣を見たなら、顔まですっかり隠れて滝に打たれるロイコが見えるだろう。人間ならば呼吸ができていない位置である。
374レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)23:50:52 ID:qCd
>>372
時期が来たら割れるとか?
【レイヴンは気にしないが、時期が来ると抜け落ちたりする毛があるよね、な感覚の発想】

……凍らせれば? 少なくともそのままだと……夏で一週間かな
【腐ったときのことを思い出してるのか少し顔がしかめられましたね】
375ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/26(月)23:55:16 ID:6ms
>>374
どうだろうね?……石でどんな想定してるんだ僕たちは
【唐突に冷静になるウィル】

うまく保存できる方法が思い付かなかったら飲んでしまうさ、ありがとね
【実をポーチにしまいました】

あまりに暇だし僕は町に行ってくる事にするよ……探し物もいいけど、虫や魔物には気を付けて!
【傘だして開いて飛んで去っていきますよ】
376シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/26(月)23:56:09 ID:WaS
>>369
「…!?…く、砕かれたっ!?」

シーモアは文字通り目を疑った。
自らの主力とも言える魔術をガラス陶器のように無残に砕かれれば、その動揺は綺麗に表に出てしまう。

「魔術が駄目ならば…!!」

シーモアは剣の剣先を前方に突き出して一気に跳びかかり間合いを詰めた!
その加速の正体は衝撃魔法を利用した反発、シーモアは迷いなくエキドナの右肩に狙いをつけて剣を伸ばす!

(狙いの先は右と左肩……!そして脚!!)

その剣技は、三連続の突きだ!
377レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/02/26(月)23:57:35 ID:qCd
>>375
……どこかで役に立つかも?
【立つといいのだが】

どういたしまして、というよりお礼だから
【集めてもらったお礼なので、礼はむしろこっちが的な】

そう、気を付ける。……またねー
【ふりふりと手を振って見送った後にその場から離れてまた探索を再開したようです】
378ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/27(火)00:07:34 ID:4wW
>>373
「……おっけー、しばらくやってみよー!」

さて本格的に滝行開始、騒音の中で静寂を求め、冷たさと圧力の中にあって揺らぎなくそれを実行するチカラが求められる
実際常人がするにはなかなかにハードな、しかしハマれば成る程効果は大きいはずだ

「……?」
「って、えぇぇっ!?」

大丈夫!?と慌ててロイコを滝から引っ張り出そうと!
話は聞いていたが、流石に完全無呼吸状態なのは心臓に悪い!
379エキドナ◆ad0pqhq94ohW :2018/02/27(火)00:09:29 ID:Bij
>>376
「魔術を利用した身体強化、遠距離に加え近距離の戦闘も可能と」
「いいじゃあねぇか、何処も口だけなんかじゃねぇ!」

魔術が防がれたと知れば即座に戦法を近距離に変更する判断の速さ、そしてそれを可能とする魔術。
どちらも中々の物だとエキドナは頷いた、しかし接近して来る相手に何もしない程悠長でもない。

「だが……喧嘩の腕前はまだまだだなァ!」

右肩、左肩を狙う剣戟を左右に揺れて回避し、続く脚狙いの攻撃に割り込むように右脚を鋭く蹴り出した。
その脚先には鮮やかな緑色の炎が灯っている、呪詛の念を込めた呪いの術だ。
その呪術の内容は防御力低下や重量低下……簡単に言えば耐久力関係の弱体化(デバフ)をたっぷりと盛って、それと同時に蹴りを放った。
380ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)00:16:25 ID:yfo()
>>378
「なーんか、落ち着くなぁ……」

全身を滝に打たせる感覚は、さながら海流の中を泳ぐかのよう。
本来の生態からかけ離れた陸での生活よりも、こちらの方が落ち着けるのも無理は無いだろう。

「……え?こっちのほうが楽だったんだけど」

そしてミズハが慌てて滝からロイコを引っ張り出したことに、不意を打たれたような表情で。
変に顔や上体を自ら出すより、全身を流れに曝した方が楽なのも当然だろう。

「……で、これはリラックスできればいいんだっけ?」
381シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/27(火)00:29:55 ID:dYH
>>379
「ぐっあっ!!…ぐっう……き、貴っ様ぁ…!!」

蹴りが入った場所はシーモアのみぞおち、これにはたまらずシーモアは剣を取り落とし、見事に元のスタートラインにまで蹴っ飛ばされる。
先程の喧嘩続きで底が付いたのは魔力か体力か、あるいは両方か。
自らに重くのしかかった疲労の原因がつかめないシーモア、流石に参ったように見えたがそれでも何とか息を繋げて立ち上がった。

(……まるで歯が立たない。)
(思い出せシーモア…!お前の強みはなんだ、そうだ私だけの強みを思い出せ…!)

「……フロード・オブ・フォース!!」

杖を構え放ったのは、自らを中心に放った衝撃波、それは太陽のように眩く、光はエキドナを包み込むであろう!
しかしその光に圧し掛かるような重さはない、魔力をまともに蓄えなければそれは唯の目くらまし。
そう、それは唯の目くらましなのだ!

「…うおおぁぁぁああああっ!」

シーモアの本命は衝撃魔法とは別の身体強化、それを自らに施して跳びかかり、己の限界を超えた肉体で渾身の飛び蹴りを放った!
382ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/27(火)00:33:49 ID:4wW
>>380
「え、あ、そ、そうなんだねー……」

ごめん、と苦笑
一旦滝から上がって一呼吸、ミズハは陸上生物なのだから仕方ない

「り、リラックス……!?うーん、邪魔な要素の中で落ち着いて瞑想するものなんだけど……」
「ロコ、滝に打たれるの向いているのかも……?」

多分向き過ぎて、対応しきってしまっているのであろう、その意味では滝行にはちょっと不向きといえるか
383エキドナ◆ad0pqhq94ohW :2018/02/27(火)00:43:36 ID:Bij
>>381
「おいおい、一応教師だからな?貴様呼びはねぇだろうが?」

シーモアを蹴り飛ばした脚を解しながら、首の関節を鳴らして余裕を見せる。
こう見えても一応は教員だ、生徒には授業として魔術を教える立場である……彼女の場合呪術であるが。

「……とはいえ、そろそろ他の先生が来て怒られるなこりゃ、さっさと終わらせるか!」

シーモアが目くらましに放った閃光は効果的に見えた、事実エキドナはその場に立ち竦んだまま動かずに接近出来るだろう。
そして、シーモアの脚がエキドナの腹部に突き刺さる、その衝撃は人の肉体程度なら軽く吹き飛ばしてしまう程の物。
……だが、エキドナはそれでも尚、その場に立っていた。

「───〝死返〟」

そして、持っていた煙管でシーモアの眉間を軽く叩く。
呪いとは他者への負の感情、嫉妬や怒りを害あるものとして形を持たせたのが源流である。
エキドナが行ったのは単純な呪術、『報復』という一つの目的として、自分が受けたダメージをそっくりそのまま返す物。
だが、加減をしてある程度は軽くしておいた、それでも尚強い衝撃が、シーモアの眉間に叩きつけられるだろう。
384ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)00:49:50 ID:yfo()
>>382
「あぁ、そういう……」

ひとまず一緒に滝から上がると、ミズハの説明に滝へと目を向けて。
なるほど、確かに陸でしか生活しないようならば、それは十二分に障害たりえるのだろう。
まあ、だからこそ最初に聞いたのだが。「僕で大丈夫かい?」と。

「まぁ、よほど元の生活環境に近いからねぇ……
 で、どうだ。何か参考になったかい?」

滝に打たれるのに向いているという言い方はどうかと思うが、実際人間よりはそうなのだろう。
ともあれ、ミズハが呼び立てした分の成果を得られたかどうか、軽い口調で聞いてみる。
385シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/02/27(火)00:56:23 ID:dYH
>>383
───やった。

額に指をあてられたシーモアは、その魔術についてふと、本当に感覚的なものだが何故か想像できた。

(……この私、シーモア・トワイライトがこんなにも痛いんだ。)
(だから多分、貴様はもっともっと痛いんだろう。)

(スタートラインから登り詰められなかった、でも確かに私は貴様を踏んだ…!)

「…フフッ、バーカ。」
シーモアはエキドナに屈託無い微笑みを見せながら罵倒を繰り出すと再び地に倒れ伏した。
その感触は、何か大きな物事をやり遂げた時のベッドの様な安らぎ。
その土は勝利の味のようにまるで甘く優美に感じられる。

温かな眠りへと落ちた顔は実に満ち足りていた。
386ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/27(火)00:56:48 ID:4wW
>>384
「そっかー、でもまぁ……」

改めてロイコの体格を見てから、己の体つきを見てみる
ふたりともそう太くはないし、ガッチリもしていない

「……うんうん、私達が出来たんだから無理って訳じゃないよねー?」

既成事実は出来た!カンペキだ!

「ロコは、やっぱり水の中の方が落ち着くんだ?」

タオルと熱魔法で髪を乾かしながら、なんなら真新しいタオルをロコへと差し出しながら尋ねる
387エキドナ◆ad0pqhq94ohW :2018/02/27(火)01:07:27 ID:Bij
>>385
紫煙を空に向かって吐き出す、大きな溜息と共に空気を汚して、空いた手でトントンと腰を叩いた。

「あー……久々の運動は応えるわ…オレも歳かねぇ……」

「満ち足りた顔して寝てんじゃねぇか、ガキはそれくらい元気でいいんだよ」

倒れ伏したシーモアの顔を覗き込んで、ギザついた歯列を見せ笑うと、駆け付けた他の教員にシーモアを任せてその場を去った。
心配する声もあったがそれらを受け流して、飄々と紫煙を燻らせながら中庭を出る。

「……最後のはちょっと効いたな…暫く腹筋筋肉痛になるなこりゃ…」
388ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)01:10:37 ID:yfo()
>>386
トレーニングが好きそうなミズハと水棲の自分は大丈夫だったが、生徒たちはどうだろうか。
負担と危険性を少し考えてみて…… まあ、大事にはなるまいと結論を出した。

「そうだね。多少体格ができて、精神面での補強が必要そうな中等部あたりに合いそうだ」

だから、それとなく意見する。回りまわってシャディも味わうがいい、と。

「んー、まあね。水中もそうだが、やっぱり擬態のほうもね。
 目立たないようにああしてるけど、やっぱり魔力も神経も使うから」

ミズハからタオルを受け取るも、水気のふき取りはそれなりに留める。
別に、海棲の軟体生物にとって濡れていることは不都合ではない。むしろ、タオルに吸われ過ぎることに注意だ。
389ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/27(火)01:17:51 ID:4wW
>>388
「成る程、中等部……ありがとう、参考になるよー」

多分間違いなくロイコの脳裏に宿る彼も巻き込まれるカタチになるであろう、お見事!
まぁ実際、万一の事故が起こりそうになればそれを防ぐくらいの知識と経験がミズハにはある。そこのキミ、安心して巻き込まれてね!

「そうなんですね……」
「でもちょっと、いつもと違って……ワイルド、カッコいい」

ウエットスーツのまま適当な石に腰掛け、クスリと笑みを浮かべる
390ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)01:27:26 ID:yfo()
>>389
「そりゃどーも」

首元にファーのように伸びた海草風のエラ、四肢に巻き付いた包帯のような表皮。
なるほど確かに、その姿は野性的と言っていいだろう。海底に紛れるための、深緑の姿だ。
少し湿ったタオルをミズハに投げ渡し、その隣に腰掛けて。

「まあ、参考になったのならよかったんだけど……
 ミィちゃん、僕に一つ詫びることがあるの忘れてない?」

そんな風に蒸し返したのは、いつか風紀委員を相手にした時のこと。
最初に2対1を任せたとはいえ結果的に倒れたミズハを、意地の悪い笑みで責め立てる。
391イグナシオ・スエニオ◆sQaptno2fc :2018/02/27(火)01:36:27 ID:VlN
「くああ……っ」
「終わったぁ……」

誰も居ない放課後の教室。夕陽の暖かな光に包まれながら筆を走らせるのは中途採用教員のイグナシオだ
今日の日報と自分用のメモをいくつか取って、ようやくそれらを提出し帰れるようになったころ
ペンをぽいっと投げ捨てて大きく伸びをして、顎にたくわえられたヒゲを撫でながら灰皿から葉巻を取った

職員室に寄る前に火の点いている葉巻を吸いきってしまおうとして、それを吸い込むペースを少し早める
口腔に溜まった煙を駆け足で味わい、ゆっくりと吐き出すとショットグラスに満たされた蒸留酒を飲み干した
イグナシオの教卓には蒸留酒と葉巻が並べられ、その異様な光景は傍から見ればとても彼が教師には見えない程
とはいえ彼は立派な教員であり、こうしたスキマ時間に自習しに生徒が彼を訪ねてくる事もまぁありふれた事だ
392ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/27(火)01:40:19 ID:4wW
>>390
「……」

タオルを受け取りながらもその目はチラチラとエラのヒラヒラを盗み見ていて、多分すっごく触りたそうであった

「詫び……あ、あー……!」
「え、えっとぉ、アレはその……何というか……」
「……はい、スミマセンでした……完っ全に失敗してますー……」

最初ははて何事かと、しかし思い当たったのならば謝る他に皆無だ
失敗とは、そもそも魔法に対して生身で対応した事に尽きる。鎖を腕で受けた上に土の豪腕を受け止めたのだ、実際問題外なムーブと言える!
393エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/27(火)01:44:02 ID:VMe
>>391
「やあ、なかなか美味しそうなものを呑んでいるようだね」
そんな風に声をかけてくるのは初等科の制服を着た妖精と思わしき少年。
教室の扉がどこも開いておらず、逆に校庭に面した窓が開いていることから察するに
彼が窓から入ってきたのは明らかである。
394ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)01:46:23 ID:yfo()
>>392
ミズハの視線の先を辿って、自らの首元に行きつく。
そのひらひらとした外見が興味を引くのだろうが、仮にも呼吸器官。手を触れさせるのは微妙に抵抗がある。
よって積極的に触らせようとはしないが、もしミズハが手を伸ばしてもそれを咎めることはしないだろう。

「何もしなくても勝ちにいくだろうから、ミィちゃんを連れてきたつもりだったんだけどねぇ……
 また街で食事一回ね。それで勘弁してあげるよ」

加減を覚えた教師、気が引ける新人。いずれでもロイコの目論見は成功しなかっただろうからの選択だったのだが。
ミズハの肩にノックするように拳をぶつけ、苦笑のような表情で折衷案を提示する。
395リエード◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)01:51:01 ID:4Ia
>>391
>>393
「もし、今よろしいでしょうか?」

エストレラの声に反応を返した時だろうか、教室の扉側からはノックと共に入室許可を求める声が。
時期によっては知らない可能性もあるが、その声の主は風紀委員を務める青年の声に違いなかった。現在は腕章は外しているが。

「少しばかり臭いがすると獣人の生徒からお聞きしたので。まあ失礼しますよ」

まあ返事が来る前に青年は扉を開けようとしているので、慌てるかもしれないが教師は果たしてどのような対応をするだろうか。勿論、少年も。
396ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/02/27(火)01:52:55 ID:4wW
>>394
「……くっ……!」

微細な反応や所作から何となく察し、ここはぐっと堪えるガマンの子である、偉い!

「あ、あはは……はい、もちろんー……」

実際ミズハの魔法はどれもこれもが実戦向き過ぎていて、模擬戦にはやや不向きな面が否めない
無意識に放つモノが高火力(そして高消費)な為コントロールを必要とする……つまり訓練中に自然に放つパンチのひとつひとつに注意を払わなければならない様なものだ
……とまぁ、言い訳は尽きぬ訳だがそれはまた別のお話、食事の約束をすれば怒られている最中だというのに思わず微笑みを禁じ得ないのであった
397イグナシオ・スエニオ◆sQaptno2fc :2018/02/27(火)01:54:42 ID:VlN
>>393
「お、チビ助。こいつはお前には強いぞぉ?」

上質な蒸留酒が半分ほど入っている瓶を持ち上げて微笑む
ネポックの教員であるからにはエストレラのように神出鬼没な存在とも何度か出会っているのだろうか、驚いた様子はない

「で、お前も自習希望か?今日はもう日報書き終わったから……手短にな」

腕を組んで椅子の背もたれに身体を預けながらエストレラの要件を聞く
放課後の訪問者は大体召喚術について質問や補習に来る生徒たちか、またはたまに飲酒を咎めに来る教員

>>394
そうだ、風紀委員も居たっけ。リエードが扉を開ける前にイグナシオは葉巻を窓から投げ捨てて酒瓶を隠す
リエードに入れと伝えると、既に何食わぬ顔で匂い消しのゴムノミをくちゃくちゃ噛みながら机の上に脚を上げていた

「お前も補習か?」

「あっづ!!」

なんて白々しく言うイグナシオの背後から、肩に葉巻の直撃を喰らったニヴァの悲鳴が響く
398エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/27(火)02:07:14 ID:VMe
>>397
「そこは妖精の多くが酒好きで酒に強いというのを考慮しないと」
彼の言うように、妖精は酒に強いものが圧倒的に多い。
もっとも、酔わないというよりは酔い潰そうとしてもなかなか酔いつぶれないというだけなのだが。

「自習というか、面白そうな気配がしたからかな」
基本お気楽な妖精は勉強よりも面白そうなことを探す方が優先である。
…彼は補習や赤点や留年も『面白そう』とか考えてるあたり割と救えないようだ。

「…もしかして、バレると面倒だとか?」
葉巻や酒を隠す行動に、少し不穏なものを感じているようだ。

>>395
「んー、多分入ってきても問題ないと思うよ」
素早くかつ慌てている様子もないイグナシオの様子に、普通に招き入れても問題ないと判断したようだ。
399リエード・リオーナ◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)02:09:56 ID:4Ia
「では入りますよ」と許しを得れば問題なく入室、そして扉を閉めた。同年代に比べると低めの身長である金髪の青年である。

>>397
「……? 今の悲鳴はなんです? まさか教師が生徒を虐げてるなんてことはありませんよねぇ?」

匂いを消されると獣人のように鼻が利く訳でもないリエードは悲鳴の方に気を取られた。
その分、むしろイグナシオへの疑いが変なところに行ってるがどうするだろう。

「……補習ではありませんよ、ただ、少しこれについて訊ねてみたかった……ん……」

そういうリエードは……懐より炎の巨人の一部であった藁束を取り出した。

>>398
……のだが視界にエストレラの姿を捉えた瞬間、ツカツカとエストレラの方へ向かった。迷いがない。

「あなたはもしや妖精の類ですか? それとも自分の知らない種族の方です? 制服を見る限り入りたてでしょうか? もう慣れましたか?」

エストレラに対する開口一番がこれである。挨拶もなしになんと無礼な。
というか仮にも聞きに来たはずの教師に背中を向けていて良いのかお前は。藁束も手に持ったままだし。
400イグナシオ・スエニオ◆sQaptno2fc :2018/02/27(火)02:17:37 ID:VlN
>>398
「もしその言葉が本当だとしたら、お前さんほどデカい妖精は初めて見るわ」

チビ助だのデカいだの、人間と妖精のどちらを尺度とするかでエストレラのサイズの評価は大きく分かれるようだ
興味深そうにエストレラをじっと見つめ、確かに妖精としての特徴を持ちあわせていることを確認する

「俺はイグナシオ先生だ。召喚術を担当してる」
「まま、バレたってクビになる訳じゃねーよ」

だいじょーぶだいじょーぶと能天気な返事。活力のない言葉尻にだらけた態度
本物の教師には思えないが、確かに心得はあるようだ

>>399
「さぁな、校庭の方から聞こえたぜ」
「ほう、ちょっと見せてみな」

回転椅子をリエードの方へと向けて興味深そうな顔になるイグナシオ
前のめりになって自分の膝の上に肘を置いて上半身の支えとし、左手を藁人形を受け取るべく差し出す
しかしリエードはイグナシオに目もくれずにエストレラの方へすーっと行ってしまった

「……あー、風紀委員くん」
「そろそろ先生の方にも意識を向けて貰っていいかな?」

受け取ろうとした体勢のまま、視線すら動かすことなく虚空を見つめながらその声は虚しく響く
401エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/27(火)02:26:16 ID:VMe
>>399
「君の言う通り僕は妖精だね。
って、ここの先生に用事があったんじゃないかな?」
リエードの変わり身の早さに少しばかり呆れているようだ

>>400
「確かに僕のような大妖精は、あまり妖精の国から出ないからね」
彼の言葉が本当ならば、彼ぐらいのサイズの妖精が妖精の国には普通にいるらしい。

「ふむ、それなら今度あるはずの召喚術の授業ではお世話になるのかな?
…色々と期待ができそうだね」
普通の先生がする授業も『学校』が初めての彼には新鮮なものだが、
どこか破天荒な気配を漂わせるイグナシオに期待を膨らませるのであった。
402名無しさん@おーぷん :2018/02/27(火)02:31:37 ID:4Ia
>>400>>401
「妖精! やはりですか! その触れれば破けてしまいそうな羽根には実に興味が惹かれます、体格はまだ成長中なのですか?」

質問の量激しいリエードは実に自由だ。風紀委員の堅さをまるで感じさせてくれないのである。
さて、後に校庭で何か無いか見に行……いや、待てよ? と思い直していたリエード。ようやく呼び掛けの言葉に反応。

「……? ああ、そうでした。申し訳ありません先生。自分としたことがつい目の前の妖精へと……」

本当に忘れていたかのような言い分である。風紀委員関係無く、この態度もいかがなものかと思われても仕方ない。
イマイチ実感が湧かないかもしれないが、今の立場はイグナシオの方が上である。まだ、飲酒も喫煙もバレていないのだから。

「これなんですがね、もしかしたら召喚術に長けていると聞く先生は何か引っ掛かるかと思いまして。元は呪いの産物の可能性が高いのですが……」

藁束。人形の形も為していないそれはイグナシオの手に乗せられるとほんのり温かく感じるだろう。
呪術の担当に聞かなかった理由は。

「呪いもある意味では召喚でしょう? 負を呼び寄せているのですから」
「それと妖精の貴方にもお聞きしたい。貴方の故郷などで例えば――燃え盛る巨人の御話などあったりしませんか?」

態度が先程とは一変していることがよくわかる声であった。
403リエード・リオーナ◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)02:32:40 ID:4Ia
/>>402すみません名前抜け!!
404イグナシオ・スエニオ◆sQaptno2fc :2018/02/27(火)02:43:16 ID:VlN
>>401
「ま、俺はサモナーとしては二流もいいとこだからさ」
「もし実践的な魔術の指導が受けたけりゃ他の先生のとこに行くのもアリだぜ?」

召喚師としての腕だけで言えば、ネポックにはイグナシオよりもはるかに優れた人材で溢れている
イグナシオの魔術はこれといって特に冴えている訳ではないが、それでも彼がこの教科を担当するのは彼が持つ特殊技能のおかげである
魔獣、幻獣、果ては野生生物に至るまで、イグナシオはこれまであらゆる種類の動物を手なずけて来た
流石に妖精とは仲良くなったことはないが、もしくは今日が記念すべき初めての日になるのかもしれない

>>402
「こりゃあ藁ぶきのゴーレムの一部だな……どこでこんなモン拾った?」

リエードから藁人形を手渡されると、それを握ったりひっくり返したりして色々な角度からまじまじと見つめる
燻った藁のにおいと染みついた魔力。それなりに強力な魔術で操作されていた証である

「極東じゃ藁の人形は恨みや呪いを表すとか……普通は召喚術よりも……そうだな、呪(まじな)いに近いシロモノだと思う」
「ただ……こいつは異様だな。呪術特有のカビ臭い感じがあまりしねぇっつか……」

藁人形の正体を模索してはいるが、いまいちその正体が掴めないでいた
呪いだとしても召喚術だとしても何かしら違和感が喉の小骨のように引っ掛かるのだ

「ま、ベテランの先生なら何か知ってるかもな」

結局その原因の特定にまで漕ぎつけることはできず、リエードの手にそっと人形を返すのだった
405エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/27(火)02:50:58 ID:VMe
>>402
「身体に関してはかなり前からこのままかな。
翅は意外と丈夫だけどあまり手荒に扱ってほしくはないね」
どうやら身体の成長はこの状態で止まっているらしい。

「『燃え盛る巨人』?うーん、旅をしてた時にもそういう話は聞かなかったかな?」
色々と旅をしてきた彼にもこの手の話題は初耳らしい。

>>404
「魔法の腕よりも、いかに退屈しないかの方が僕にとっては重要だね。
それに、意外なものが役に立つってことはありふれているんだし」
どこか特別なものを感じているのか、それともただ単に面白いことを求めているのか。
…恐らくは後者であろう。
406リエード・リオーナ◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)02:57:57 ID:4Ia
>>404
「拾ったのではなく、以前炎の巨人が出現した事件はご存知ですか? あれの分け前として一部を頂いたのですよ」

大半は研究に持ち出されましたが、と付け足して。大元はわかっているなら何故聞いたのか? それは単純に知りたいから。
研究による解明結果を待つのも良いが、公開されるとは限らない以上自分で調べてみるのも良いと考えていたのだ。

「ふむ……なるほど、ありがとうございます。次にお訊ねする先生にはその見解もお伝えしておきましょう」

謎のそれはもしかしたら解明済みかもしれない、単に自分が知らないだけなのかもしれない。それでもリエードはその意識を止められない。
返されると、頭を下げて礼と共に次の目標に関することも伝えてた。

>>405
「……かなり? とはどのくらいなので? ああいえ、お答えしたくないならば構いませんよ」
「翅はやはり繊細なのですね……では貴方の信用を得るまでは触るのは控えましょう」

その辺りはマナーだと、勝手にリエードは考えている。藁束を懐に仕舞いつつその表情には笑みを浮かべていた。

「ふむ、そうなると妖精が関連しているとは考えにくいですかね。呪術担当の方にでも聞くとしますか」
「すみませんね、疑うわけではないのですがどこから答えが出るかわからないので」

不快にさせたなら、と深々と頭を下げた。……どう見てもイグナシオのよりも深い。

「では去る前に名前を。自分はリエード・リオーナと申します。それでは少し校庭に気になることがあるので自分はそろそろ……」

ちょっと名残惜しそうなのは、やはり妖精という種族に惹かれているからなのだろう。

「先生、念のためですが……喫煙なら喫煙所でお願いしますね?」

イグナシオに釘ならぬ杭が刺さりに行くのであった。
407エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/27(火)21:30:57 ID:VMe
>>406
「まあ、昔の友人が子供から大人になって子供を作るよりも前からこんな感じだったかな」
どうやら普通の人間が成人するより長い時間の間、彼はこのままの姿だったらしい。

「確かに色んな所から情報を集めるのは基本だよねー。
まあ、僕も長いところ森には帰ってないから、もしかしたら関わりがないとも言えないしね」
特に疑われることには悪印象を持っていないようだ。
むしろ、妖精が関わっていたのならば積極的に止めるか …もしくは積極的に煽るかはしていただろう。

「あ、僕はエストレラだよ。エストでもレラでもエスエスでも好きなように呼ぶといい。
それじゃあまたね」
そう言ってリエードを見送る。


そして、リエードが去った後に、
「やっぱり煙草はバレてたみたいだよ。まあ、飲酒がバレなかったのは運が良かったかな」
とイグナシオに言い残して窓から出ていくのであった。
408リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)21:32:50 ID:DJQ
ある世界線で、その少女は取り返しのつかない悪事を犯した、誰かに諭された事とは言え、その手を殺戮で真っ赤に染めた。
その少女は現在学園に居る、自身の罪を未だ清めることなく、彼女は学園に潜んだまま『その時』を待っているのだ……。

「……ちょっと!これじゃあブレてて使い物にならないじゃない!取り替えてちょうだい!」
「……え?これって私の撮り方が悪いの?嘘でしょ?……え?」

……待ちわびていた写真の現像が終わり、彼女は写真の出来を確認してそんな風に文句を付ける。
即座に購買の店員にそう論破されればすぐにその勢いは収まるが……まぁ、何というか、彼女は彼女なりに平和に過ごしていそうだ。
409エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)21:39:44 ID:yfo()
>>408
「おー?……! リナリアーっ!」

ふよふよと歩いて(?)いた時に、ふと聞こえた何やら覚えのある声。
ばっとその方向を向けば、なにやら夢で見たような少女の姿。
その瞬間、エリシアの中で夢の記憶が繋がって。大声で少女の名を呼びぶんぶんと手を振る。

「……?なにそれー?」

そしてリナリアの手にあった紙のようなものに目を向け、こてんと首を傾げる。
首元に掛けたハート型のロケットが揺れてきらりと光った。……中身は、まだない。
410リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)21:46:09 ID:DJQ
>>409
「ひゃっ!?え、エリシアじゃない!こんなところで奇遇ね!そう奇遇!奇遇なのよ!」

その反射神経には目を見張るものがあった、背後から響く聞いたことのあるその声にばっと振り返り。
その代わりに手に持っていた写真を自身の背後に隠し、トドメとばかりに『自分がここに居たのは偶然だ』と主張。

「え?べ、べべ別になんでもないわよ?何かを見間違えたんじゃないかしら!」
「それよりその首の、似合ってるわね!可愛いわ!」

だが残念、その無様な努力はどうやら間に合わなかったようで、その写真について聞かれれば冷や汗混じりにそう弁明。
言えない、言えるわけない!相手が手に入れただろうロケットの為に、自分の一番可愛い写真を撮ろうとしていたなんて、言えるわけがない!
411エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)21:51:55 ID:yfo()
>>410
「んー……?」

エリシアはまだ何も言っていない。それなのに過剰な反応を示されれば、却って色々と気になってしまう。
他人を全面的に信じはするが、疑問には正直なエリシア。リナリアに向けて首を傾げる。

「これ?いいでしょーっ、えへへー。
 ……で、それなに?」

リナリアにロケットを誉められれば、一度は意識をそっちにやるものの。
やはり理由もなく隠されたそれが気になるようで、リナリアの背中を覗き込もうとする。

一見絶体絶命に見えるが、実はエリシアはロケットが写真を入れるものだとは知らない。
これから先の言い訳によっては、なんとかこの場をやり過ごすことはできそうだが……?
412リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)21:58:31 ID:DJQ
>>411
「(食い下がってきた!?す、素直に流されてくれると思ったのに!)」

良くも悪くも大人びている……というより、非常に擦れた考え方を持っている少女、その目線からすれば目の前の少女は素直で。
一度別の場所に意識を向けてやればそのまま誤魔化せると踏んでいたのだが、かちんと固まったまま少女は視線を泳がせて。

「その……わ、私写真とかそういうのに詳しくないから、風景画を撮ったりして練習してるのよ」
「でも何度撮ってもブレちゃってて……これじゃあ駄目ね、美しくないわ!」

その言い訳は恐らく選択できる言い訳としてはあまり宜しくない、何せ被写体を誤魔化している訳だから、写真を見られた時点で嘘がバレる!
ついでに何度も撮り直してることをさらりと口に出しつつ、写真を背中に張り付けるようにして隠し続け。
413エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)22:05:28 ID:yfo()
>>412
「しゃしん?」

それを聞くとリナリアの背中に回り込もうとするのをやめて、顔を上げて視線を合わせる。
さて、どこかで聞いたような気がするが。そして、それを持っているような気もする。
思い出せば行動は早く、エリシアはいそいそと一枚の写真を取り出した。

「それって、こんなの?」

リナリアに見せたのは、いつかシェルミーから貰った星空の写真。
シェルミーからすれば『価値が無い』らしいが、流石の腕前で良く撮れている。
リナリアが風景写真を練習しているのならば、これ以上ない参考にもなるかもしれないが……?
414バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/27(火)22:09:18 ID:kV0
とある日、バーラントは奇妙な夢を見た。
それは自身の存在が周囲より感知されなくなり、世界から拒絶される物語。
そして突如現れた洋館内での大立ち回りの後、自らが光に包まれる。そんな妙に現実味の帯びた物語。

あの夢より数日、彼は謎の違和感を感じていた。
人間の見る夢には不思議な力があり、時にして空想を現実に引き起こす事が出来ると言う。
普段はそんなことなんぞ信じるはずは無かった。夢なんてくだらない妄想に過ぎないと。だが……

「認めざる得ないということか……アレを……?」

廊下を歩く彼の手には、夢の中から飛び出してきたとしか思えない、彼らを夢の中での騒動に巻き込んだきっかけとなったあの箱。
あの夢を共有した人物が見れば、何か感じる物があるかもしれない。
415リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)22:13:39 ID:DJQ
>>413
「あら、そうそう、そういうのよ!」
「それにしても綺麗な写真ね、これくらいの腕前があれば私も綺麗に……」

綺麗なものを綺麗という心は彼女にも存在する、相手の示した写真を見ればこくこくと何度か頷き肯定し。
感嘆したようにそう続ける、彼女は残念ながら、その写真を撮ったのがあの事件の時色々と恐怖を味合わせたものの一人だとは知らないが……。

「……その、別に他意はないの、他意はないのだけれどね?」
「……人物の写真とかは、持ってないかしら?」

その問いには二つの理由がある、写真があるのならば写真写りの一つの参考になるかもしれないという考え。
そしてもう一つ……もしもう他の人物の写真を持っているならば……少なくとも「これを入れて!」と笑顔で自分の写真を渡すことは出来なくなりそうだ。
416エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)22:17:49 ID:yfo()
>>415
リナリアが風景画だと誤魔化したのは、ある意味で成功だったかもしれない。
こうして星空の写真を囲んで、笑っていられるのだから。

「じんぶつ?……ないよーっ、なんで?」

そして幸か不幸か、シェルミーからこれ以上の写真は貰っていないエリシア。
撮影技術の参考にはできないが、まだエリシアに気兼ねなく写真を渡すこともできよう。
……そして飛んでくる、無邪気が故の言葉のナイフ。というには大分柔らかいものだが。
417シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)22:20:26 ID:4Ia
>>414
同じ日、シャディは夢を見た。
自身は誰にも反応されず、手足に等しい影すら彼を拒絶するように消滅していた夢。
招き入れるように出現した洋館内で見覚えのある人物たちに出会って心細さが緩和されたのはまだ記憶に新しい。

そして紆余曲折の末に、ある相手に突っ込み入れたり助けを求めたり、何故か夢で夢を見たりとしたが、最終的にはある二人を救って光に包まれた。

つまり、バーラントの持つその箱には――。

「おー、バーラント君じゃん。元気ー? ……その箱って壊そうとしてたやつー?」

夢の中での行動を思い起こさせるように放たれたシャディの言葉、聞こえてくる方向は――バーラントの真上! つまり天井!
418リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)22:23:46 ID:DJQ
>>416
「あら、そうなの……え?い、いや、気になるじゃない?これだけの腕前があるんだもの!」
「きっと人物画だって美しく映ってるはずだわ!私のとは違って!」

少しがっかりしたような、でも少し安心したような、そんな複雑な感情に少女は眉を下げるにとどまって。
間髪入れずに飛んできた言葉に慌てたように言葉を連ねる、それが理由としては特におかしくない理由で助かった。
……最後の一言はまぁ、余計というか、ちょっと尻尾を出してしまっているが。

「そんなことよりエリシア、折角だから実験台になってちょうだい!私今カメラ持ってるの!」

そんな話題はすぐに変えるに限る、後ろに隠していた写真と交代するように懐からカメラを取り出せば、そんな風に一つお願いして。
419カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/27(火)22:28:07 ID:C91
ファルシュ、君は今カメリアの研究室にて机に向き合っている。そしてその机の上にあり、今まさに君が向き合っているそれは、カメリア特製『これでばっちし初等部まとめテスト』である。
一ヶ月くらいのこの期間で、君はカメリアの個人授業を受け、そして宿題に立ち向かってきた、と思う。
これは今の段階での理解度確認テストにして、理解力判断テストでもある。

「……よーしそこまで! ペンを置けー」

そして、今テスト時間が終わったようだ。果たしてその出来栄えやいかに。
420エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)22:29:38 ID:yfo()
>>418
「そっか!……シェルミー、見せてくれるかなぁ?」

この写真を撮ったものの他の作品も見たいという理由で、納得を示したエリシア。
最後にポツリと零した名前は、果たして怪異に巻き込まれた人物。リナリアに心当たりはあるだろうか。

「しゃしん、とるーっ!……どうしたらいい?」

そしてリナリアの手に持たれたカメラに、両手を挙げて万歳をして。
さっそくといった調子のエリシアは、被写体としてどうしていればいいかを聞いた。
……加えて言うなら、ここは購買。時間によっては込み合う場所だ。集中してとるのならば、場所を変えるのがいいだろうが。
421バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/27(火)22:31:47 ID:kV0
>>417
「む、その声は……キミか。さっさと降りて来い。誰かに見下されるのは気に入らんのだよ」

突然の声に周囲を見渡すが、姿は無く。天井のシャディの姿に気づいた時は、もう既にその場所を通り過ぎていて。
立ち止まって振り返った後、シャディの真下付近に大きめの泥人形が一体出現する。
恐らく人形の腕でシャディを無理やり引きずり降ろそうとしているのだろう。

「キミがコレを知っているという事は……やはり夢と片付ける訳には行かないようだな」
「これが実際に存在するのだから、今度はボクがキミたちを引きずり込む番になるかもな」

掌に収まる箱を回しながら眺めるバーラント。
こうして見れば何の変哲もない木製の箱。これが恐ろしいチカラを持っていたとはとても考えられない。
422ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/27(火)22:36:08 ID:ITh
>>419
「…うん、たぶん完璧…かな?」

カメリアの合図とともにペンを置いた少年は恐らくそのテストをほぼ完璧にこなした…はず
宿題、課題をしっかりと言われた通りこなしたきたのでこのくらいは難なく解けるはずだった

「もー、疲れたよ先生!結果はともかく休憩しよーよ休憩ー!」

図々しくも自分では頭を使ったと思ってる少年は休憩を要求するのだった!
423リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)22:37:42 ID:DJQ
>>420
「へぇ、シェルミーって人が撮ったのね……シェルミー?シェルミーって……」

今度会ったら是非見せてもらおう、そんな呑気なことを考えていた少女の脳裏に見事引っかかるその名前。
あくまであの事件の事は覚えている少女、勿論それに巻き込んだ人の名前も覚えており……あ、これ見せてもらえないな、と思わず心の中で諦めた。

「そうね、じゃあとびっきりの可愛いポーズをしてちょうだい!」
「ここは人も多いし……場所を移すわ!ついてきなさい!」

さくっと無理強いをしつつ彼女は懐からまた新たなものを取り出す、それは小さな絵筆、取り出された後見る間に大きく、彼女の身長の半分くらいまで大きくなれば。
購買の中、空中に見る間に描かれる黒色の窓、描き終えればにっこり笑って相手に手を差し出し。
その手を相手が掴んでくれたなら、少女は間髪入れずにその黒色の窓を通り……エリシアと一緒に校舎裏、静かなその場所にワープすることだろう。
424シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)22:39:23 ID:4Ia
>>421
「やー強引だねーバーラント君……いや人形が?」

意外や意外か、シャディは素直に手を差し出して泥人形に引き摺り下ろされることだろう。場合によっては頭から床にドーンしかねないが、その場合は床にできる影に潜るだけである。

「そうだねー、まあ僕も夢かなーって思ったけど……身に覚えのないものが枕元にあったし、それに」
「あの時の男の子と女の子も見掛けたし」

引き摺り下ろされた後は床に立つことだろう。重力に従うマントとゆらゆらする尻尾、額の黒い帯といい変わらないが、影の手は栞らしきものを取り出していた。
バーラントにもまったく同じものがあったかもしれない、押し花の栞だ。

「え、怖い。引き込む時はせめて先に言ってね? 先生たちにちゃんと伝えるから」

冗談かもしれない言葉にまるで本気にしたのかのように反応するシャディだったが、その顔は驚きつつ笑顔というとっても器用なものだった。

「……でさー。バーラント君はあれが夢じゃなかったらなんだと思うの?」
425エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)22:43:13 ID:yfo()
>>423
「かわいい……?」

リナリアから伝えられた要綱は、ひどく抽象的なもの。
そうこうしている内に差し出された手をはっしと取って、リナリアの笑顔に同じ表情を返す。
すると、空間に描かれた黒い輪。歓声をあげてそれを見回す。
そしていつの間にか潜り抜けられたそれを名残惜しそうに見送って、リナリアの絵筆に視線を移す。

「……すごーい!いまのなに、いまのなにー?」

何のためにここへ来たかを忘れたのだろうか、どこまでも自分の興味本位なのだった。
426カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/27(火)22:48:15 ID:C91
>>422
「いうじゃねえか。どれどれ……」

と言いながら、赤インクを染み込ませた羽ペンでキュッキュッとチェックマークをつけてていく。

「待てって、もう少しで終わるから……よし、終わり!」

そう言って彼女は答案用紙をフヨフヨとファルシュに渡す。
点数はおおむねいいものばかり。いくつかケアレスミスがあったものの、おおよそ初等部の内容は理解できていると言って問題ないだろう。

「これだけできりゃ上出来だ。初等部なら十分卒業できる点数だ。じゃ、リクエストに答えて休憩にするかー」

そう言って彼女はテキパキとお茶とお菓子の用意を始める。
今日のお菓子はチョコレートケーキだ。ちなみにどちらもちゃんと美味しいぞ!
427リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)22:49:50 ID:DJQ
>>425
「ふふ、このくらいは出来て当然よ!だって私……」

しゅん、と一瞬のうちに手のひらに収まるくらいに小型化するその絵筆、改めて相手の方に向き直れば相手は自身のそれに歓声を上げてくれる。
思わずその頬を緩めるのも仕方のないことだろう、ついつい相手の前ではそんな風に、ちょっと自分を過信するような言葉を出してしまうが……。

「ここに来たおかげで、魔法使いになれたんだもの!」

まぁ別にいいかと、そんな風に思えた、だって彼女が魔法を使えるのは、エリシア達のおかげでもあるのだから。
さっと相手にカメラを向けてシャッターを切った、パシャリと小さな音は突然に、相手の輝く表情を、記録としてカメラの中に納める。
428バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/27(火)22:53:42 ID:kV0
>>424
シャディの手を取って天井から引きずり降ろしたとしても、その身体は人形ががっしりキャッチしてくれる。
主人よりよっぽど紳士的だったりする。元の魂が気になるところ。

「アイツらも見かけたか……なら尚更夢にするわけにはいかなくなったな」

箱と共に添えられていたモノを思い出す。それに覚えは無かったので、とりあえず適当に片づけてしまったのだが。
恐らく帰るなり、あの栞も正式に回収される事だろう。用途はさっぱり不明だが。

「……キミはアレを本当に夢だと思うか? あの箱が目の前に実在し、ボクらを巻き込んだ連中をこの目で見ても」
「連中が何をしたのかは分からん。世界を書き換えるほどの術を使用したのかもしれんし、ボクらを夢に引きずり込んだだけかもしれん」
「分からん事をそのままにしたくはない。ただそれだけだ」

「それに、奴にはボクを巻き込んだ事を後悔させてやらねばならないしな」

そう語る彼の目は、死霊術を向き合っている時と同じく、真剣な物であった。
429エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)22:55:35 ID:yfo()
>>427
「わーい!」

リナリアのそんな言葉に、どうしようもなく喜びが溢れてくる。
その理由はわからないが、先日の夢の内容が無関係である事は無いだろう。
つまりは、悲しみを抱えたはずだったリナリアと。こうして笑い合えることが無意識に無性に嬉しいのだ。

「あっ、かわいいポーズ……こうかな?」

そしてパシャリと響いたシャッター音に、自らの役目を思い出す。
かわいいとは、どんな物だろう?誰かに愛されるということならば、直近の記憶を辿ってみれば……

そして猫耳と尻尾、毛皮風になったエリシアは、カメラの前で首を傾げてみるのだった。
430ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/27(火)22:57:04 ID:ITh
>>426
「やっと初等部の範囲が終わりかぁ…実戦だったら大学部にも負けないと思うんだけどなぁ…」

なにより頭脳労働が疲れるらしい少年は机にぐだーっと突っ伏すのだった
とはいえ初等部の範囲は合格らしくて一安心

「やったー!いただきまーす!…先生って飴と鞭がうまいよね」

出されたチョコレートケーキを食べるとその味に舌鼓をうちつつずずっとお茶をすする少年であった
431シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)23:04:25 ID:4Ia
>>428
わーい、とキャッチされるのを楽しんでるせいで光景的には紳士と子供に見えなくもなかっただろう。

「仮に夢だとしても、その箱がある理由とか説明つかないもんねー」

「僕はー……うーん。僕が寝てた時も夢を見てたしなー。今は現実多めってとこかな? 魔術なら先生が反応しそうだし」
「そもそもなんで僕達だったんだろうねー? たまたまかもしれないけどさー。あ、その気持ちわかるー。なんかむずむずするよねー」

実際、選定基準はわからない。猟奇耐性持ちなわけでも共通事項があるとしたら学生だったことしかない。
手を顎に当てて考える所作は微妙に様になってなくもない。が。

「うん、僕としては君にも少しクレームつけたいところだけどね? あと奴って女の子の方? 男の子の方?」

真剣な眼差しに、シャディもマジな眼で見つめ返していた。青い眼の裏で思い起こしてるのは……まあ箱破壊は仕方ないとしても、別にある。
二本の影の手はゆーっくりとバーラントに迫ろうとしていた。
432リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)23:06:41 ID:DJQ
>>429
「……そ、そんなのでこの私が満足するだなんて思わないでよね!撮ってあげるけど!」

彼女、その状態のエリシアを知らない、つまりカメラのレンズの前でいきなり相手に猫耳が生えたも同等。
少しの沈黙の後にそんな風にばしっと言ってのけて……カシャカシャカシャとそのカメラから連続でシャッター音が鳴り響いた!
……余談だが彼女の持っているカメラ、お世辞にも性能がいいとは言えない安物で、使えるフィルムも小さな、つまりあんまり枚数取れないフィルムのはずなのだが……。
こいつさっき変えたばかりのフィルムを全部目の前の相手に費やすつもりか、もしかして。
433カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/27(火)23:07:06 ID:C91
>>430
「その実戦レベルの基盤があったから、ここまで簡単にできたんだと思うぜ? そういや、ファルシュって高等部の1年か2年、どっちだっけ?」

答えによって中等部の勉強スピードが決まるだろう。

「アタシ様だって、4年も先生やってるんだ。生徒のやる気の出し方くらい心得てるぜ!」

当たり前だろとでも言いたげな言い方だが、さりげなく彼のお皿に追加のケーキを置いているあたり褒められて嬉しいようだ。

「そういや、イラとは仲良くやってるか?」

毎度聞いている気がするが、やっぱり気になる様子。
434エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)23:12:19 ID:yfo()
>>432
「にゃあ~っ♪」

カシャカシャと聞こえるシャッター音に、何やらご機嫌な様子のエリシア。
数度のシャッター音の後、その手も肉球に変えてレンズの方へと突き出してみたり。
ぐぐっと背中を丸めて伸びをして、目元をぐしぐしと擦ってみたり。

エリシアに変化のレパートリーがあれば、フィルムが足りないでは済まなかったかもしれないが。
フィルム的には幸い、エリシアにこれ以上のレパートリーは無かった。……足りたかどうかは知らないが。

「ねー、これでいーの?」

しばらくして、気持ちシャッター音が少なくなった間を縫って聞いてみる。
435リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)23:19:07 ID:DJQ
>>434
「……そうね、このくらいで勘弁してあげる!私は優しいもの!」

どの口がそう言うのやら、シャッターを切るその手を止めて少女はそんな風に相手に向けて宣う。
そもそも彼女のそのフィルムは自分を撮影するためのものだったはずなのだが……殆ど、というか残っているのは数枚。
勘弁してあげるとかそういう問題ではない、大満足であるべき質と量で、現に彼女も心の内では大満足していることだろう……言えるわけないが。

「今度の写真は出来がいいに決まってるわ、この私がエリシアを撮ったんだもの!」
「出来上がりを覚悟してなさい!度肝抜いてやるんだから!」

そして彼女は大量に撮ったその写真の出来を、どうやら最高のものだと確信しているらしい。
自信ありげな笑みを浮かべてそう相手に宣言……この「出来上がり」は、後に撮るだろう自身の写真の事も含まれているのだが。
436ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/27(火)23:22:29 ID:ITh
>>433
「簡単じゃないよー!修業の時間と寝る時間削ったんだから…一年だよ、先は長いなぁ…悪魔学だけはできるんだけど」

そういうと一応持ってきていた高等部一年のテキストを机の上に雑にばさーっと並べた

「さすがカメリア先生ー!んー、まあ日々ぶつかりあいって感じだけど彼女は彼女でぼくを育ててくれようって気はあるみたいだからうまくやってるよ」

追加されたケーキに嬉しそうにフォークを突き刺して口に運ぶ
イラともまあそこそこ関係を損なわずに暮らしているらしく彼の口から不安なことは出てこなかった
437バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/27(火)23:26:59 ID:kV0
>>431
「とんだ嫌がらせだ。他人を、ましてやボクを巻き込んでまであんな芸当をしないでもらいたいものだ。あの二人ともにな」

「それに、いくつか言いたいことがある。特にキミたちにだ」
「なぜボクが箱を破壊しようとした時に、キミたちはボクを妨害した?」
「あれさえ早く済めば、もっと早くあの屋敷から脱出できたと言うのに。アイツらに構う理由はなぜだ?」

何より彼が解せなかったのは、共に脱出を果たそうとしていたはずの者たちの妨害行為だった。
あの場にいるほとんどの人間が、あの箱に囚われた人物を救おうとしていた。自分たちがどうなるかもわからないというのに。
最後の場にシャディが居たかどうかは記憶に怪しいが、それでもあの場にいた者の一人として、問い詰めたかった。

そんな中で伸びる影。どうもバーラントはその存在に気づけていないようで。
上手く気を逸らし続ければ、目的も案外あっさりと達成できるやも知れない。
438エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)23:29:41 ID:yfo()
>>435
「おわり?にゃあーっ」

リナリアが切り上げるように言うのならば、エリシアは耳や尻尾を元に戻す。
いわゆるいつものエリシアは、数枚程度しか取れていないが。まあ練習なのでそれでもいいのだろう。

「うん、楽しみーっ!はやくみたいなぁ……!」

そして自信満々なリナリアの様子に呼応するように、エリシアもわくわくとした様子を隠さない。
そして、流れで何となく決まってしまうのだ。次の写真は何としても、エリシアに見せなくてはならないことが。
439カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/27(火)23:35:32 ID:C91
>>436
「6年を一月で覚えたなら十分だぜ。ただし定期的に確認テストしていくから、復習はこまめになー。まだ一年か。だったら、これからはゆっくりなペースでも大丈夫そうだな」

これはファルシュ少年にとっても朗報だろう。ただし復習テストはつきまとう。付け焼き刃の詰め込みでは、再び熱烈な愛のムチが与えられるかもしれない。
この高等部一年のテキストを、三年になってから向き合うことにならないことを祈って。

「それはまた、ずいぶん仲がいいみてえだなー。……それだけ仲がいいのなら、少しは警戒を緩めてもいいのかもな」

後半部分はボソッと。今の今まで 安心できない相手としてみてきたが、この様子を見るに向こうも単なる器として見ているわけでもなさそうだ。
それが相手のやり方で、まんまと騙されている可能性も否定はできないが。

「それにしても、なんでまた悪魔学だけ? イラから個人レッスンでも受けているのか?」
440リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)23:35:57 ID:DJQ
>>438
「楽しみにしてなさい、店員に爆速で仕上げさせるわ!」

勿論ただの初等部の少女である彼女に店員を顎で使うような力はない、まぁそれくらいの心意気でいるということで一つ。
だからその時まで、そんな風に、まるで秘密を説明するかのような小声で言えば、彼女は相手の顔を見て悪戯っぽく笑い。

「これのことは、ヒミツにしておくわね?」

相手の首元に掛かっているロケットペンダントをつんと軽く突き、少女はそう言って意地悪に笑うだろう。
その片手にいつのまにやら想像主の絵筆、その筆は見る間に彼女の隣に窓を描き、さ、教室に帰りましょ?とエリシアを誘う。
441ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/27(火)23:39:46 ID:1Az
こういう時ってどう対処したら良いんだろうね?……はぁ
【校庭で緑と黒い虎もようの……と言うか虎にのし掛かられている緑髪の少年が居ますよ】
【虎はうつ伏せの少年、つまりウィルの上ですやすや眠っています】
【動くに動けないと深くため息をつきました】
442シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/27(火)23:40:51 ID:4Ia
>>437
「まーまー、人の前であっさり腕とか目玉見せたバーラント君が言えることでもない気がするよ? 嫌がらせって意味では」
「あれで皆怖がってたらどうするのさー?」

実際何人か嫌がっていたのだが、泣かれたりしたら大変だっただろうなー、と。シャディは一見して平気そうな態度に見えるが。

「…………うーん」

妨害行為について訊ねられると、シャディは笑みもふざけてるような様子も消して真剣そのものに唸った。あの時の行動を思い出しているのだろう。

「……そーだねー、多分放っておけなかったからだよ。多分、皆が。僕は夢の中で男の子に会ってるし、他の皆も思い当たるところがあったんじゃない?」
「助けたい、って思うのはそこまでおかしいことかな?」

影の手をバーラントの背後に伸ばしつつも、逆に質問し返した。そして続けてこう言うのだ。

「それに、箱を壊してたらバーラント君がさっき言った後悔させることも、箱もなくなって、えーとなんだっけ……そうそう、背骨折り損の砕けたもうけ? になったかもしれないし」

キラーンとした眼でバーラントを見上げてるが、それは原型が残らない言語であった。言いたいことは多分骨折り損の、というやつである。
さて、影の手が行ったことは――首筋にぺとん、と影の手を擦り付ける非常に心臓に悪いそれである。……いまだにシャディはバーラントの身体を知らない。
443エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/02/27(火)23:43:50 ID:yfo()
>>440
リナリアの言葉に、笑顔でこくこくと頷いて。
気概だけのリナリアの言葉を、しかし真正面から受け取ったエリシア。
この調子では近いうちに一緒に受け取りに行くだろうことは想像に難くない。

「……?わかったー」

そしてロケットをつついたリナリアの意図は、図りかねたようで。
また絵筆で窓を描いたリナリアの手を握って、せーので教室へと帰りつく。

「じゃあ、また一緒に行こうねーっ!」

そして、雑踏の中でそんな約束をさりげなく交わしながら。もうすぐ授業が始まりそうな時間に少しそわそわと。
444エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/27(火)23:44:54 ID:VMe
>>441
校庭の隅の方にある木に向かって紙袋を抱えて飛んでいる妖精が一人。
その途中で見慣れないものを発見し、そちらの方へ向きを変えて飛んでくる。
「ふむ、なかなか面白そうなものがいるみたいだね」
445ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/27(火)23:48:43 ID:ITh
>>439
「うぐ…復習…でも一回覚えたことは忘れないからだいじょーぶだよ!…たぶん!ゆっくりぺーすならやっと修業の時間がたくさんとれそうだなぁ」

まだ初等部のテストをクリアしただけなのに少年は少しドヤ顔だったという…
それにしても彼は修業に固執しているようだった

「ぼくだって今まで何もしてこなかったわけじゃないんだー、悪魔の契約方法やら対処方法調べてるうちに学校で習うくらいなら身についたって感じかな」

そう、契約した時に山ほど書物を積んでいたのはだてではないのだ
今まで残された少ない時間で悪魔についてのたくさんの情報を集めようと躍起になっていた。逆にいえばそのせいで学校の学習についていけなかった部分もあるのだが…
446ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/27(火)23:49:15 ID:1Az
>>444
やあそこの君、ウィンドタイガーに危害を加えない方法で僕を助けられたりしないかい?
【どうやらこの虎?はそんな名前らしいですよ】
【ある程度なら物音立てても虎は起きない感じです】
447リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/02/27(火)23:49:55 ID:DJQ
>>443
「えぇ、約束ね、約束!」

そんな風にまるで強調するように言う少女は、或いは友達との約束という経験も初めてなのだろう。
二人で仲良く撮った写真を見に行くなんて、きっとあの家に居たままであれば知ることの出来なかった幸せだろうから。

「それじゃあ、またね、エリシア!……私、約束は忘れない質なんだからね!」

もうすぐ授業が始まる、今日の交流はこれにてお終い、名残惜しく思いながらもその手を振り。
最後にまるで釘を刺すようにそう言えば、自身の教室へ戻るためにたたっと廊下を駆けていくのだった。
448バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/27(火)23:56:00 ID:kV0
>>442
「あのくらい普通だろう? 死霊術に携われば嫌と言うほど見ることになる」
「たがが自分たちの身体に付いている物を見ただけで、あそこまで騒ぎを起こす理由がわからないんだがな」

とりあえずコイツをまともな人間の感性で図ってはいけない、ということは伝わるだろうか。

「……分からんな。魂すらすでに失った人間に執着するなんて」
「奴を助けることで連中の魂を得ることが出来るのなら、あの場でキミたちに手を貸しても良かったのだがな。あの時点でもう興味はない」
「それに、『骨折り損のくたびれ儲け』だ。もっと勉強してくることだ」

彼にとっては魂が全て。無駄に魂を使い、苦労させられた上に何も得るモノがなければ、それはもう無価値。
生きた、さらに言えば生きていた人間よりも、宿っていた魂に目を向けるのは、それこそ価値観の違いになるか。
たぶんこのすれ違いは簡単に埋め合わせる事は出来ない。彼が彼であり続ける限りは。

「ッ!? ……何をしている?」

影の手が彼の首筋に触れた時、もし感触を感じる事が出来るなら、そこには人間ではない異質な感触を味わうことになる。
人とは異なる、冷たく滑らかな感触。ここでようやく彼の身体が一般的なモノではない事に気づくかもしれない。
そして異変が起こったと同時に人形が二人の間に割って入る。主人を護るためにだろう。
449エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/27(火)23:58:41 ID:VMe
>>446
「おおっと!?」
どうやら虎の下に人がいたのには気付いてなかったようだ。

「うーん、ちょっと僕にはそんな方法は思いつかないな。
見ての通り非力な妖精だし」
妖精というにはとても大きいが、それでも初等部で身長順に並んだら一番前に
来そうなほどには小さな少年が首をかしげている。

「起きてくれればあるいは?」
450カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/27(火)23:59:21 ID:C91
>>445
「文武両道に、だぜ? まあ、忘れた頃に復習テストしてやるからしっかりとなー」

ちっちゃいくせにちょっと悪魔。それでも修行や自由時間に費やせる時間は大幅に増えることだろう。

「あー、そういえばあの騒動の日も本に囲まれてたっけ。ファルシュお前、案外頭いいんじゃねえか?」

命に関わるからと死に物狂いでしたからなのかもしれないが、それにしたって今日のテストだ。おそらく彼は地頭がいい。高等部卒業どころか、大学部への進学も可能かもしれない。まあ、そこはおいおいに。本人と相談しながらだ。

「それにしても修行、か。アタシ様が稽古つけてやろうか?」
451ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)00:01:37 ID:Wgh
>>449
奇遇だね、僕も非力さ……体型見れば分かるか
【典型的もやし体型な少年ウィル】
【彼の筋肉じゃあ風の魔力で軽い虎とはいえ持ち上がらない】

どうやって起こそう?
【ウィルの得意とする魔法はこの虎には通用しないので強く悩んでいる】
452シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)00:05:50 ID:1zN
>>448
「それ、あの子らが夢の中に入る術に慣れてたってパターンなら何も言い返せなくなるよ」

伝わった。伝わったからこその例え。「こっちは慣れてるんだから君も慣れてるよね? 何か言われる筋はないね!」とやられたら不味い。

「その魂を取り戻せたのが、夢の結末じゃないの?」
「安心しなよ、あの子達が居るってことは僕らみたいに魂を取れるってことだしー」
「あ、そうなのー? 物知りー」

否定はしないが、訂正はしたがる少年。以前保健室で魂を取りに行く、なんてことを言っていたし、それならこの言い方のが聞くだろうか、なんて足りぬ頭で考える。
多分煽りや悪戯に働かせ過ぎて肝心なところは弱くなったのだろう。

「…………驚いたー、バーラント君って人じゃなかったの? 驚かせようと思ったのにー」

影の手越しでもわかる、冷たさと質感にシャディは面食らったような顔をした。
自分が驚かされたために尻尾もブンブン揺らしてる始末である。影の手は即座にシャディの足元に溶け込んだ辺り、反応は早かった。

「元からなの?」

一瞬、彼の足元の影に一つ遅れて入り込んだ丸い影が見えただろうか? 予想には困難だが、これがシャディにとっての、バーラントの箱に当たるものである。
453エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/28(水)00:07:45 ID:XMP
>>451
「まずは撫でたりしてみるとかかな」
そう言いつつ、右手の手のひらを上に向け、その上に『星』を生み出す。

「これをぶつけて起こすとかだったら『危害を加えない』という条件からは外れることになるだろうし」
生み出した『星』を自分の周りで何周か周回させた後、そのまま空高くへ放つ。
『星』はある程度の高さまで達すると、周りに光の粒子を放ちながら消えていく。
454ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)00:12:32 ID:Wgh
>>453
こいつ、襲われたら間違いなく反撃するからね……ちょっと試してみて貰っていいかい?僕今腕すら出せなくて……
【ウィルは不様にうつ伏せで虎の下敷きになっている状態なので】
【撫でようにも腕を伸ばすことすらままならないのです】
【虎の毛のさわり心地は誰かの手入れが入っているのかとてもよいです】
455エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/28(水)00:16:59 ID:XMP
>>454
「それにしても、なんでこんなところにこんなものが?」
普通に犬とか牛とかを相手にしているかのように近づいていき、そのまま耳の後ろあたりを撫でてみる。
…飼い猫かなにかと勘違いしているのでないだろうかと思うぐらいに堂々とした撫でっぷりである。
456ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)00:21:14 ID:Wgh
>>455
いやあ、森に入ったら僕の魔力が好みだったのかついてきちゃって
人に慣れてる辺り誰かの使い魔だろうなぁとは思うけど……
【ウィルの魔力を吸うためについてきた虎なので実質今現状捕食と大差ない】
【虎は眠っているままですが、心地良さそうにしていますよ】
457ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)00:22:17 ID:xEu
>>450
「そこはぬかりなく頑張るよ…中等部の勉強してれば自然と復習になることも多いだろうし」
「え…?ぼくが頭いい…?ないない!そんなに頭良くて器用ならこんなに苦労してないよ!」

そんな馬鹿な!と言いたげな彼は今までの成績から自分は頭が悪いと決めつけている節がある
自分は実戦専門、実際にそんな教師もいたせいかカメリアの指導があるまではなから勉強で人より上に行くなど考えてもいないようだった

「ほんと!?こないだミズハ先生にちょっとだけ見てもらったけど魔法の方は見てもらってないんだよね…」

思いがけないカメリアの提案に乗り気の少年!
喜びながらティーカップを置くと柔軟をはじめるのだった
458エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/28(水)00:29:06 ID:XMP
>>456
「ふむふむ、それなら飼い主を探してくる方が早いかもね。
…ご飯で釣れそうもなさそうだしなぁ」
少し離れたところに置いてある紙袋から美味しそうな匂いが漂ってくる。
恐らくは昼食を校庭のどこかで食べようとしていたのだろう。
459バーラント◆LKb8SwtQMk :2018/02/28(水)00:29:45 ID:CHS
>>452
「それと話は別だろう。わざわざ向こうと同じ土俵に立ってやる義理はない」

言わんとしていることは分かる。だが認めようとしないのがコイツ。面倒な限りである。

「まだあの出来事には不可解な点が多い」
「あの夢は一つの追体験なのか、何らかの干渉が起こった結果なのか……奴らが実態を持っていることで、分かる事も多いがな」
「だからこそ、奴には問いただす必要がある。ついでに魂でも奪えれば上出来だな」

シャディからの訂正も気にせず、自分自身なりの考えと疑問を口にして行くのみ。
夢の話が通じる相手は欲しかったが、割と自己完結している傾向があるのは困った物。

「何をする気かは知らんが、余計な事はしないことだ。自分の身が惜しいならば、な」
「ボクはもう行く。次までに連中を捕まえて連れてきたら、少しばかりは褒めてやるとしよう」

人形の後ろで見えないかもしれないが、触れられた時の表情は明らかに敵意を露わにした物であった。
あまり他人に触れられるのは好きではないのだろう。そうでもなければここまでの反応は示さない。
そしてシャディから離れるように、人形と共に廊下を後にするのであった。
460ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)00:35:12 ID:Wgh
>>458
そう思って首輪とか付いてないか探してみたんだけど、見当たらなくてさ……飼い主がさっぱり分からないんだ
精霊に体が近いのか、さっきから僕の魔力を吸い続けてるからね……実質僕がこいつのご飯さ
【紛れ込んだ魔物なのか、飼い主がいる使い魔なのかを区別する為のものは付いていないようですよ】
【ウィルという魔力源から吸収中のウィンドタイガー的な関係】
461カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/28(水)00:35:48 ID:au9
>>457
「その通りだぜ。勉強なんて極論応用問題ばっかりだからな。応用をしてるうちに、基礎もどんどん上達していくさ」
「いやでも、戦闘でも学術でもなかなか覚えるスピード早いぞ? バカと無知は違うからなー」

今までの彼を見てきた上での正直な感想。多分その気になればのめり込めるタイプなんだと思う。このまま苦手意識を払拭できれば、なお勉強効率は上がるのだが。

「ミズハ先生と比べられたらちょっとモニョるけどなー。それじゃ、修練場に行くか」

というわけでここは修練場。幸い誰もいないようで、思いっきり暴れられそうだ。

「とはいえアタシ様は見ての通り、ガキのパンチでも致命傷になりかねない。そんなやるかやられるかのガチバトルしてたんじゃ訓練もクソもねえから、今回はこれを使うぜ」

そう言って彼女は近くの的用の丸太に降り立ち、指を鳴らす。
そうすると、地面が盛り上がり、ルビーのように赤い石が空中浮遊を始めた。

「今アタシ様はいつも使ってる浮遊術をこの宝石に使っている。これをファルシュはアタシ様だと思って、アタシ様はこれをアタシ様だと思って、模擬戦をしていこうと思う。どうだ?」
462シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)00:39:12 ID:1zN
>>459
ひねくれてるなあ、と思ったのは口に出すことはなかった。多分予想通りの反応が返ってきそうだと。

「他の人にもついでに聞いておいたら? あの子らだけ追っててもわからないことは多いと思うよー」
「まあ、うん。魂欲しいならなるべく……優しくね?」

このままだと喧嘩起こしそうだなあ、と感じたシャディは結構失礼だった。
とはいえシャディとしても夢の内容が自分の思い込みでないとわかっただけ良かったことだ。……影を失った事実も残るのは、複雑だが。

「あはははー、僕は痛いことは嫌いだよー。でもバーラント君はそんなことしないって思ってるんだー」
「じゃーねー、バーラント君。気が向いてあの子たちに先に会えたら君のことも教えておくよー」

敵意を向けられた時の反応がいやに飄々としていたことだろう。深い意味はないのだ、反応が返ってこないよりよっぽどマシだと夢より思う。
敵意であれなんであれ、無反応ほど心に刺さるモノはないと知り尽くした。

「それにしても、怖い出来事だったねー」

廊下の反対側に進み出すシャディは誰となくとして、そう呟いた。
463エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/28(水)00:42:07 ID:XMP
>>460
「どうやら手詰まりのようだね」
そう言いつつも虎の顎の下あたりを少し手荒に撫でまわす。

「勉強をしていればこの状況を打破する手段を思いつくかもしれないけど、
僕はまだ入学したばかりでね」
そう言われてみれば、彼が着ている初等部の制服が真新しいものに見えるだろう。
464ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)00:45:11 ID:Wgh
>>463
確かにその制服は……
妖精や精霊系統の種族は見た目で年齢とかも解りにくいね
【ウィルは納得したようですよ】
【そして虎は気持ち良さそうにゴロゴロと喉を鳴らしてますね】
465エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/02/28(水)00:52:21 ID:XMP
>>464
「よし、このままじゃあ埒があかないから僕は先生を呼んでくることにするよ。
なので、もう少しだけ我慢してくれないかな」
そういうと立ち上がり、職員室の方向へと全力で飛んで行った。
…あれ?あのコースだと窓から入る気満々なような気もするが。
466ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)00:53:17 ID:xEu
>>461
「そんなこと言ってー!魔法じゃ先生だって自信あるんじゃないの?」

移動しながら思い出すのは着ぐるみ三人衆と戦った時、あのときは二人の教師と共に戦ったが魔法に関していえばカメリアに遜色があると彼には思えなかった
所変わって修練場

「うんうん、ぼくはそのルールでいいよ。それならぼくは物理的攻撃はしないで魔法でしかその石攻撃しないってことで…」

赤い石をびしっ!と指差しながらそう宣言する
さっそくと言わんばかりに試すように安直な雷撃を放ってみる
467カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/28(水)01:04:54 ID:au9
>>466
「魔法のジャンルも違うけど、頭脳分野に関しちゃ人間に譲るつもりはないぜ? アタシ様もホムンクルスとしてのプライドがあるからなー」

素直に肯定。しかし戦闘分野はやはりミズハ先生には一歩劣る。
戦力的な問題もそうだが、血まみれになっても立ち向かう精神力はさすが戦場で叩き上げられただけのことはある。自分がまともな体になれたとしても、真似はできないだろうり

「別にこの宝石相手なら物理で殴ってもいいんだぜ? 強度はちょうどフラスコと同程度にしてるし」

とはいえ、生まれながらに物理に弱い特性を持つ彼女だ。
そうそう簡単に近寄らせはしないだろう。

「さて、ここで簡単な授業だ。雷は先の尖ったものが大好きでな、避雷針ってあるだろ? あれは、その性質を利用したもんなんだぜ」

そう言って、彼女は先端を尖らせた鉄柱を錬成し、ファルシュに向けてまっすぐ伸ばす。
通常の雷と同じ性質なら、このまま鉄柱へと吸い込まれて行くことだろう。
468ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)01:20:11 ID:xEu
>>467
「んー、まあこれはぼくが自分に課した課題って感じかな、ぼくだってただやるだけじゃ面白くないからね」

挑発的にも聞こえるかもしれないが彼が思うカメリアに勝つというのは物理攻撃で勝つというのは何か違うと考えてのことだ
あくまで相手が魔法で戦う以上こちらも魔法で戦わなければという少年のちっぽけなプライドの話である

「そのくらいの対策はぼくだって経験済みだよ!!!」

こちらに向けられた鉄柱は少年が指を鳴らすとカメリアの身代わりの石の向こうまで磁力で吹き飛ぶであろう
そしてそのまま何もしなければ赤い石に雷撃は向かって行く
469ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/02/28(水)01:20:13 ID:hGY
「待っておった……この瞬間(とき)よ」

待ちかねたといわんばかりに牛ステーキを切り分けると、その大きな塊を突き刺して口元まで持っていく
口の中へ切り身の肉を運べば、ナポ…と奇妙な音を立てながら肉からフォークを抜き、ゆっくりと咀嚼を始めた

「モグ……モニュ……」

咀嚼の音も妙にシュールというか、可愛らしい。どこか遠くを見つめるような目つきのまま黙々と咀嚼
塩気と乾きでカラカラになった喉は肉の油分だけではその潤いを補うことができず、脳は水を求めている
そこに流し込むのはただの水ではない。一度神の御手を経た水、即ち葡萄酒

「んっく……んっ……」
「(ぐがっ……!)」

くいっと流し込むとジノは衝撃を受けたかのように眼を見開いて耳と尻尾をぴんと立たせた。
グラスをダンッと激しくテーブルに置いて、口元を拭いながら快楽に打ち震えるっ……!

「くゥゥッ……はぁっ……!」
「美味である……」

普段わりかし声を荒げる事の少ないジノらしからぬ、驚くほど単純かつ痛快なリアクション
彼女はうまい肉が絡むとこう、豹変するのかもしれない。それにしてもたった一言は少し寂しい気もするが
あえてぺちゃくちゃとまくしたてることを無粋とし、言葉の一つ一つに重きを置くことこそがジノの流儀なのだろうか
今度は付け合わせのポテトを口に含み、幾度か咀嚼して飲み込む。カリカリに焼けた表面には荒塩がまぶされ、中はホクホク

「こちらも、塩気が……薄くて……美味である」

いやっ……!違うっ……!
ジノ、まさかの圧倒的ボキャ貧……!持っていない……!味覚の感動を伝える術をっ……!
ちなみに狼の獣人であるジノ的には塩気は薄い方が良いらしい。付け合わせからタマネギを抜いたのもグッド

「口の中に……葡萄の味が……広がって……」
「うむ、美味である」

結局最後までそれしか言わず、終始店主を唖然とさせてしまったという
470カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/28(水)01:35:58 ID:au9
>>468
「へえ? いいと思うぜ。男の子って感じでな」

こちらも挑発っぽいが、普通に挑発である。
自分にルールを課すのはいいことだが、それはそれとして全力でぶつかってきてほしい。

「はっはー! 磁力か! それがあったなそういえば! でも、まだあめえ。バックアップは当然しておくさ」

そう言って彼女がもう一度指を鳴らせば、今度は地面から黒光りの壁がせり立つ。
絶縁体であるゴムの壁だ。それは雷を弾き、堂々とその場に鎮座している。

「そして、もっと利用されたら厄介だからな。あの鉄柱は没収だ」

そう言ってまた指を鳴らせば、背後を飛ぶ鉄柱は土塊へともどった。
さて、ここまでは一見防戦一方。ゴムの壁の向こうでは、果たして彼女(代理)は何を思うか。
それはそれとして、丸太の上にいるカメリアの表情が、なぜか少しづつ赤くなってきているぞ?
471ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)01:48:04 ID:xEu
>>470
「ゴムの壁かぁ…ここでイラの魔力使うのも癪だし!」

雷撃を弾かれたのを見て彼が次に放ったのは…
再び雷撃だったが今度は数発を先行させ遅れて一発。電熱で溶かし本命の一撃を当てようというはらだった

「隙がないなぁ…」

しっかり鉄柱を処理するのを見て当てが外れたのか少し苦い顔をする
カメリアの顔が赤くなってきているのには気がついていないようだ
472カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/28(水)02:00:24 ID:au9
>>471
所詮はゴムの壁。熱に溶かされて次第に形が崩れて行く。
そこにすかさず本命の一撃を打ち込むのだろうか。はたまた、まずは何をしているのか観察するのだろうか。
そのどちらをするにせよ、大した意味はない。なぜならそこには、とろけたゴム以外何もないのだから。
カメリアの顔はなおも赤くなる。というよりも、どこか苦しそう?
473ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)02:10:28 ID:xEu
>>472
「よーし!つぎで!…ってあれ?」

ゴムの壁を崩し本命の雷撃を!と思ったところに石はなく…
そこではじめてカメリアの方を向きその様子のおかしさに気づいた

「先生?どうしたの?」

苦しそうなカメリアに思わず攻撃の手をとめて問いかけるのだった
474カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/28(水)02:14:47 ID:au9
>>473
君が心配そうに近づいた時、カメリア先生はこんな顔をする。

『あー、やり方間違えたかな?』

その瞬間だ。君は反応することができるだろうか。足元が突然沼のようにグズグズになるという状況を。
できないのならそのままドボンだ。
どう対応したとしても、すぐさま近くの地面から宝石が飛び出し、カメリア先生は荒い息遣いで呼吸を始めるだろう。まるで、今まで息を止めていたかのように。
475ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)02:26:28 ID:xEu
>>474
「顔があか…ってうわぁ!」

心配そうに近づいた次の瞬間足元が崩れ少年はどぼん!と落ちてゆく
もがき苦しむのもつかのま両手に魔力をためると沼状の床ごと吹き飛ばすような爆発をおこした

「流石に0距離だとちょっと痛かった…」

裂傷と火傷を少し負いつつもどうにか回避した少年
浮かび上がってきた石に数発の小さな火の玉を撃つ、小さいがスピードが速く石に近づくと爆発をするぞ!
476カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/28(水)02:34:04 ID:au9
>>475
「はーっ、はーっ、むちゃくちゃするなー!」

ちょっとだけプンプン。
頭だけ出した状態で固めて生き埋めにでもしようと思ったが、なかなかデンジャラスな方法で抜け出されてしまった。
さて、彼の心配ばかりもしてられない。このままでは宝石が破壊されてしまう。
彼女は荒れる息のまま、地面から岩壁を錬成する。しかし、爆発の威力によってはそのまま岩壁ごと、あるいは岩壁の破片により宝石は破壊されてしまうことだろう。
酸素が回らない中とっさの判断として行ったため、そこまで頭が回らないのだ。
果たして宝石の運命やいかに。
477ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)06:25:12 ID:7aD
>>465
よろしくお願いするよ……ありがとうね
【妖精な生徒が呼ぶ助けを大人しく虎の下で待ち続けます】
【窓からの侵入はウィルもやるので咎めたりしません】
【そして、やってきた教師の助けにより無事?解放されるのでした】
478ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)21:02:06 ID:xEu
>>476
「埋めようとするのだってむちゃくちゃでしょ!!」

速さがある分爆発の威力が弱い魔法だったため岩壁を破壊するような威力はなく岩壁を削るだけにとどまった
しかし状況を見るにここが勝機だと思った少年はボロボロになり右足を引きずりながらも岩壁を跳び箱のようにぴょんと飛び越えた
そしてカメリアに次の手がないならばそのままターゲットの石にタッチするだろう

「疲れたー!ぼくの負けだよ」

石に触れられようがられまいがそこで少年は動きをとめた
物理攻撃をしないと言った以上タッチした時点で少年の負けであり、またそれが叶わなくとも満身創痍になった少年に続ける気はなさそうだった
479カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/02/28(水)21:56:04 ID:au9
>>478
「自分の体を大切にしろって言ってるんだよ!」

とはいえ岩の壁がとっさの一手だった以上、それ以上の対策ができるはずもなく。宝石はされるがままに触れられて、サラサラと赤い砂として崩れていくのであった。

「縛りのルールで勝てても全然嬉しくねえぜ……」

うなだれるカメリア。試合に勝っても勝負に負けたというか。教師が生徒に負けていたのでは笑い草だ。
しかし、彼が心配して駆けつけたとはいえ、地面への潜水はバレていなかった。あの時にはなった錬金術が泥沼ではなく岩棘であったなら、そのまま終わっていた可能性もあるだろう。

「ほら、怪我してるんだろ? アタシ様は回復魔法は使えねえから、保健室に連れてってやる」

そう言って、ファルシュ少年が拒まないのなら、浮遊魔法を彼に使い、一緒にフヨフヨと保健室へと飛んでいくことだろう。
カメリアにとって、ちょっぴり苦い思い出の1日になったのであった。
480ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/02/28(水)22:33:19 ID:xEu
>>479
「うぐっ…ご、ごめんなさい」

さらさらと砂へと姿を変える宝石をよそに珍しく強い口調のカメリアにたじたじといった感じだった

「まあそう言わないでよ、ぼくの方がボロボロなんだからさ…それにぼくがもう他の誰にも負けなきゃいいだけじゃないか!」

爆発でボロボロの状態で言われても説得力はないが…
実際彼もこれを勝ちとはまったく思ってない様子、一手違えば完敗だったのは彼にもわかるのだろう

「わーい!ふわふわする…!磁力で飛ぶのとはまた違う感じ!」

浮遊魔法で浮かび上がった少年は怪我の痛みもどこへやら初めての経験にテンションが上がる
そしてそのまま身を任せ共に保健室へ向かうのだった
481ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)22:51:49 ID:fDn
今日の授業はここまで!何か質問ある人はいますか?
【魔法薬学の実験が終わり、授業時間を大幅に余らせた先生は楽をするために授業すら終わりにしてしまおうとしています】
【今日の実験は体内に入った毒を無害化するもので】
【当然と言わんばかりに生徒に毒を飲ませて作らせたものを試させるという内容でした】
482シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)22:57:26 ID:1zN
>>481
はーい、なんで僕らが毒飲む必要があったんですかー!
【ある意味禁忌、ある意味触れるべきなその質問をシャディは飛ばした】
【シャディの場合、優秀な生徒ではなく所謂普通の魔法薬程度にもちょっと苦戦するのでそこら辺大事らしいです】
【周りの生徒はどう思うのでしょう?】
483ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)22:59:08 ID:fDn
>>482
私のしゅ、ごほん……ちゃんと必要な魔法薬を皆さんが作れたかを実感して貰うためですよー!
【間違いなく趣味と言いかけましたよこの人】
484シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)23:00:53 ID:1zN
>>483
【恐らく生徒の大半の思ったことは一致したことでしょう。素晴らしい団結力ですね】

作れなかった時どうしたらいいのそれ!?
【そんな時のための……なやつが抜けてる子ですね、こちらは】
485ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)23:05:29 ID:fDn
>>484
大丈夫ですよ、治せなくてもせいぜい苦しみにのたうち回るような毒でしたから死にはしません!
【笑顔でそんなフォローにもなっていないことを言いますよ】

ちゃんと授業を受けていれば作れるような物ですから、それくらいはちゃんとしてもらわないと困ってしまいますしね
486シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)23:08:34 ID:1zN
>>485
せめて気絶するやつにしてよ!? 余計嫌じゃない?!
【この時周りの生徒は恐らく「そうだそうだ」派と「これ以上はやめとけ」派とその他派に分かれてることでしょう】

…………あ、うん、それ言われると弱いんだけど……ね?
【先生としてそれはどうなの? と言いたげであった。別の生徒の援護なのか「質問済んだら終わりですかー?」なんて声も聞こえてきますね】
487ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)23:15:04 ID:fDn
>>486
人は嫌なことがあれば、それを回避するために必死になるものですから
【後は苦しんでる生徒を見たいなーと言いたげな表情をしています】

他に無いようでしたら、それぞれ次の授業の準備をしてくださいねー……それとシャディ君は残ってください
488シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)23:17:37 ID:1zN
>>487
…………、えっ
【わかる気がするけどー、というなまじ危ないところ潜ってきただけに複雑な気持ちの顔を見せた後にガンッて感じの顔になりましたよ】
【周りの生徒は返事をしてシャディに哀れみの視線を向けると速さこそ差あれどほとんど退室していくようです】

……毒薬は勘弁してください
【椅子の上で土下座という器用なことしてますね】
489ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)23:21:22 ID:fDn
>>488
大丈夫ですよ、授業に関してではありませんから
【シャディ君の背中に溢してはいけなさそうな薬品の瓶を置こうとしながらそんなことを言いますよ】

農業部に関してのお知らせをですねーしたいのですがー
490シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)23:23:44 ID:1zN
>>489
あ、そうなの?
【結構敬いの足りない口調でそう言って頭だけ上げますよ】

農業部ー、そういえば種とかもう蒔いた……の…………あの、先生。何か乗せた?
【ここでマントと制服越しにやっと乗っけられたことに気づきましたね】
491ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)23:30:25 ID:fDn
>>490
ちょっと逃げられないようにしただけですよ?
【溢れたら、薬品が皮膚につきかねませんね?】
【実はかかっても水と大差ないのですが】

そろそろその時期ですから、本格的に耕して種蒔きをする準備をお願いしたいのです
【まだしてないみたいですね】
492シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)23:34:54 ID:1zN
>>491
……えー……
あ、まだだったんだー。準備って何すればいいのー? 蒔くのは魔法……で……
【椅子の上で土下座しながら見上げるというアレな体勢のまま答えていくと自分の言葉で気付いたようですね】

……あれ、でも耕すのはナイアちゃんとかがやってるんじゃ?
【影の手がそーっと薬瓶を除けようとしながらもちょっと疑問符らしいです】
493ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)23:44:28 ID:fDn
>>492
どこにどの植物を育てるかを部員達で相談していただければなと思いまして
買い出しは済ませてありますからよろしくお願いしますね?
【多分決めてなかった気がするので、部活動で部員が会うときにでも伝えてくださいねと言う感じですね】

ナイアちゃんみたいな小さな子もやってるからこそ、頑張りどころじゃないですか?
494シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)23:46:49 ID:1zN
>>493
あー。じゃあ今度部員の皆と会ったら聞いてみるねー
ちなみに買ってある種って?
【相談してからそれはなかった、とかあっても困るよね、的な考えですよ】

いやー、僕ほら、非力だし? 鍬もつのにも時間かかるし……さー……
【自分で言ってて落ち込んでいってますね】
495ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/02/28(水)23:52:26 ID:fDn
>>494
それぞれが希望した野菜と、後は適当に買わせていますから……詳しくは小屋にあるものを見てください
【例のレンガの小屋ですね】

影魔法のその手で鍬とかを使うのって出来ませんか?
【背中の瓶をどかそうとしている影の手をつつきますね】
496シャディ◆L1x45m6BVM :2018/02/28(水)23:56:16 ID:1zN
>>495
はーい
【返事だけはいい声ですね】

うーん、扱えないこともないんですけどねー。一本しか使えないしー……あっ
【つつかれてる影の手が瓶を退かしつつもうねってます。感触がどうかと聞かれると、手応えがあるかないかも曖昧な不思議なものです】
【影の手が机に薬瓶を置くと解放されたかのようにシャディは上半身を伸ばしますね】
497ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)00:01:04 ID:3Qq
>>496
なるほど……そしたら複数使えるように魔法を鍛える方向で頑張ってみてくださいな!
【無茶振りをする先生】
【農業を通じて魔法を活用したり、鍛えると言う趣旨がある部活ですので顧問としては間違っていない筈】

伝えることは伝えましたので、シャディ君も次の授業の準備に行っていいですよ
498シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/01(木)00:06:43 ID:Yo1
>>497
周りの影無くなるけどそれでもいいならね!
【本数的な問題らしいですので、日差しなどによっては鍬無双になるかもしれません】
【サイズ的な問題もあるので、あとは影の手がどれだけ耐久を得られるかにもなりますね】

んー……はーい、じゃあまたお願いしまーす、ステラ先生ー
【ピョイ、と椅子から降りると薬瓶を返してそのまま退室しましたとさ】
499ニア=ヴィクトール◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)20:30:12 ID:5LF
この学園の修練所は今日も一定の需要を持つ、所々に散る老若男女様々な生徒たちは皆、自らの力を研鑽し続けている。
その生徒たちは皆、多かれ少なかれ真剣な表情をして自主練に臨んでいる、そんな空間の中、一人真剣な表情とは別の表情を浮かべている少年がいた。

「つまりこうすれば、僕の腕は鉄みたいに硬くなる……あぁ、努力することがこんなに楽しいことだったなんて!」

満面の笑み、簡単にその少年の様子を形容するならばそれである、それだけならまぁ、あり得ないこともない事柄だが。
それを、手に持った黒色のナイフを自身の腕に突き立てながら行っているとなると、はた目には異様な光景だ……腕が僅かにしか傷ついていないことも含めて。
500ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)20:37:33 ID:bMc
ああ参った、いや滅入った……最近魔力を無駄に使いすぎているな……
【魔力を回復するための魔法薬……アルコールを含むドリンクを飲みながら、校舎のベンチで休憩している生徒が居ますよ】
501シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/03/01(木)20:45:19 ID:JVG
>>499
相も変わらず人気の多い修練所、そこに一人の少年が如何にも不機嫌な面持ちで数冊の本を抱えながらやってきた。
先日のちょっとした出来事により眉間に出来たまん丸い痣をさすり、気だるげに周囲を見やるとそこにはシーモアよりも一回り体躯の小さい少年。

「そして次はその鉄の腕をどう活かすかだ。」
「攻撃か防御か…どっちにしても格闘について知る必要がある。」

目の前の少年が幼き頃のどこかに誰かの姿に被ったのか、少し説教臭い口調でシーモアは彼に呼びかけた。
502まお◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)20:48:12 ID:n5C
>>500

「強権発動ッ! 風紀執行ッ! 僕はバカじゃない。無能でもないっ」

飲酒を確認したなら、風紀委員は黙っていられない
通りすがりの、猫耳を生やした少年は風紀委員の腕章を翳しながら叫びました。
その叫びが聴こえたなら数秒後にはキバの生えた鉄球がウィルの元へとガブリと飛んでくるはず
503ニア=ヴィクトール◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)20:50:50 ID:5LF
>>501
「うーん、でもこれ、硬くしてる間は動かせないんですよね」
「だから使うなら防御用に……?だ、誰ですか!?」

相手の言葉にその腕の硬化を解きながらつらつらと述べる少年、その瞳は変わらず先ほどまでナイフを突き立てていた腕に向いていて。
それ故か、自分が今受け答えした相手が誰なのかも確認していなかったようで、改めて相手の方に目線を向ければ驚いたように一度後退り。

「……それ、大丈夫ですか?いや、僕の治癒魔法はたかが知れてるので直せるわけじゃないんですけど……」

相手の眉間にある痣に遅れて気付き、少し心配そうな表情でそう相手に尋ねた。
504ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)20:52:35 ID:kZg()
教員用ローブを風に棚引かせ、屋上に立つロイコ。
あの日から手作りのクッキーをできるだけ持つようにしていたが、肝心の相手にはなかなか会えずじまいだ。
不意遭遇の後餌付けしたアラスミシア、その話を聞かせたシャディ。両名にはまだクッキーを渡せていない。

「やれやれ、すっかり日が経ってしまったな……」

いつかアラスミシアと出会った屋上。ここでなら彼女と逢えるだろうか、なんて考えて。
屋上へつ続く階段を上り、いま扉を開いた。
505ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)20:54:01 ID:bMc
>>502
いやあ、飲まないと魔力が枯渇して辛いもんでさ!そいつは困るよっと!
【ウィルは傘を開いて鉄球に向けることでガードしてみせますよ】

君こそ校則違反なんじゃないかい?スカートはどうしたんだい?
【小さな容姿を見てそんな事をいいますね】
506マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)21:02:08 ID:n5C
>>505
傘に阻まれた鉄球は慣性を失い落下。
ウィルの足元で『キャイン…』と悲痛な鳴き声をあげて、猫耳の少年マオはそれに駆け寄った。

「可哀想に…ワンワン…」
「……ワンワンをいじめただけでなく、この僕を女扱いか! 刮目しろ。僕は男だ。誇り高き風紀委員が一人、マオ クウニャンだ」

ウィルの前で胸を張るマオ。
刮目しても、遠くでみるのとそんなに変わらないぞ
507アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)21:02:47 ID:ja0
>>504
扉を開けば何やらにょろんと垂れてくる黒く細いサラサラとしたもの
それが濡れた烏の羽の色の長髪であると看破出来る頃になって、逆さまの顔がいい笑顔でニョキッと覗き込んでくるであろう
暇を持て余し、こうして屋上に来るものをビックリさせようと待機していたらしい
508ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)21:08:04 ID:bMc
>>506
えっ
襲い来るものから身を守ったらいじめ?そりゃないよ
【この間に髪をオールバックに纏め上げながら顔を上げますね】

マオ君ね、俺はトーマスってんだ
【嘘である】
509シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/03/01(木)21:08:25 ID:JVG
>>503
「よくぞ聞いた!私の名はシーモア!シーモア・トワイライト!」
「トワイライトの名を継ぎ、名高き魔術師を志す者!」

「……だからこの額の事はそってしておけ、今は心の傷の方が大きいのだ。」

誰ですか、と聞かれればシーモアは自らの名を堂々と明かした。
シーモアは露骨に話題を切り上げようと自己紹介するが、それは各々の情報にも結び付くというわけで…。
もし少年が、シーモアが喧嘩を起こし、エキドナ先生に叩きのめされたという情報を知り得ていれば大体の事情を察せるかもしれない。
510ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)21:09:16 ID:kZg()
>>507
「おぉ……っ? あぁ、居たね」

思わずドアの間家で硬直し、その顔が誰のものかを解するのに数瞬。
遅れて理解が追い付いたロイコは、多少面食らいながらも目的の人物の顔をしかと見つめる。

「覚えてるかい?これ。持ってきたよ。
 ……それにしても、元気そうで何よりだ」

掲げた紙袋に、覚えはあるだろうか。まだ闇に呑まれていたころの記憶はいかに。
ロイコにしてはたじろいだ方だが、期待するほどのリアクションではなかっただろう。さて、アラスミシアの反応は。
511アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)21:14:52 ID:ja0
>>510
「ん?……あー……」

さて、案外と塩い反応に怪訝そうにしたがそれも刹那。逆さまのままで小首を傾げて、ぼんやりと口を開く

「……もらう、もらう」
「夢だと、おもってたな」

混濁する記憶は曖昧で、朝焼けの淡い夢のようなものだ
しかし二つ返事で近い場所にある顔の瞳を輝かせる辺り、思わぬ幸運にご満悦な模様
512ニア=ヴィクトール◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)21:15:12 ID:5LF
>>509
「シーモア・トワイライト……トワイライト先輩ですね、僕はニア=ヴィクトールといいます」

宜しくお願いします、とぺこり頭を一つ下げ、そんな風に挨拶、相手は自分より年上だろうと見越してその呼び方は酷く丁寧に。
少なくともこの少年はトワイライトの名を知らず、同時に彼が小競り合いを起こした事実も同じく耳にしていなかったようで。

「よく分からないけど、深く突っ込まないでおきます」
「……男には危険だと分かっていても、やらなければならない時がありますよね!」

その傷はきっと、強い魔術師を目指すための一つの代償なのだろうと酷くポジティブに解釈。
その勘違いの末にまるで、全て分かっていると言わんばかりにニコニコしながら同意を求めるのだから堪らない、奇しくも居心地の悪さを与えそうな応対だ。
513ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)21:19:27 ID:kZg()
>>511
「夢…… そうか、そんな感覚だったんだな」

アラスミシアの記憶の様子を探りながら、ベンチへとつかつかと歩き。
紙袋を見せてちょいちょいて手招きすると、隣へと座るように促す。

「はい、今回はチョコレートを足してみたよ。
 ……そういえば、僕のことは知ってるのか?」

前回との差は、波を描くように掛けられたチョコレートソース。バターの香るクッキーだ。
記憶は曖昧なようだが、直接精神に干渉したロイコのことはどう残っているのだろうかと、そんな質問を飛ばして。
514マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)21:19:46 ID:n5C
>>508

「襲い掛かったんじゃない。校則違反者を拘束するのが僕の仕事だ」
「彼は、そう『トーマスを拘束しろ』と僕に命じられただけなのに…可哀想に! 」

横暴だ! 言っていることがむちゃくちゃである。
マオはさらに威圧するように小柄な身体をグイグイとウィルに押し付ける。相手が男であれば彼は強気にでられるのだ。

「髪型を直してる場合か…キミは怒られてるんだぞ! 少しは反省の気配を見せたらどうだ」
515ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)21:24:52 ID:bMc
>>514
なるほどね、仕事熱心なんだねえ感心だ
【よし、目の前の風紀委員は僕をトーマスとして認識している!】
【と判断したウィルは押し付けてくる体をさりげなくポーチから縄を出して縛ろうとしてみますよ】

俺は自分が悪いと思ったことでも無いと反省しないタイプなんだよ
【今はあくまでトーマスという人物なので柄悪そうな態度をですね】
【マオを縄でさりげなく縛ろうと動き続けますよ】
516アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)21:26:30 ID:ja0
>>513
離れる合間も逆さまになって、顔の向きでそれを追うアラスミシア
制服の裾がぺろーんと捲れ落ちているのも一切気にしていない模様、羞恥心!

「チョコレート!」
「……んー……目の奥がいたむ……」

お菓子の仔細を聞けばその姿勢から跳躍!ロイコの前にすたっと着地するも、存知の確認に関してはこめかみを抑えて顔を顰める
517シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/03/01(木)21:32:25 ID:JVG
>>512
「う、うむ…そうだな…。」
「…ニア=ヴィクトール!その名前、確かに覚えたぞ!」

戸惑いを覚えたのは自らの良心の呵責によるものか、この少年が実に漢らしい言動を放ったからか。
その控えめそうな見た目とは裏腹の豪胆な言葉、シーモアはギャップと出所がわからない妙な引け目を感じた。

(…ええい!こうなれば…!)

「…その口ぶりだと、君にもやらなければならない時があったのか?」
「君さえ良ければ、是非とも聞かせてほしいものだな。」

シーモアは自らの話題を封殺し、自らの自尊心の為にニアの弱味を探り始めた!
518ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)21:32:27 ID:kZg()
>>516
「あー、ごめんごめん。じゃあ自己紹介でもしようか。
 僕はロイコ・クローディア。教育実習生だ。ロコちゃん先生でいいよ」

頭痛のような症状を訴えたアラスミシアを制止する。どうやら記憶を掘り返すことは痛みを伴うらしい。
まあ、それならそれで新しく関係を築いてやればいい。紹介ついでに紙袋をアラスミシアの膝に置く。
そして無神経に乱れた制服をはたいてやって、ある程度まで体裁を整えて。

「まあ、色々とあったわけだが。どうだい、学校は楽しめてるかい?」
519マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)21:34:04 ID:n5C
>>515
「反省の色はなし。つまり話し合いの余地もない」
「……リエードのように暴力的な手配は好まないが、やはり今回は仕方ない! 」

嘘だ! マオは先手から鉄球を放ってまで拘束を試みた!
彼は最近の自身の実績に不安を覚え、手柄をえるのに必死なのだ!

「くくく…キミの詰みだな、トーマス!」
「捕らえろ! ワンワン!! 」

ギィン! 金属音が響く! 鎖が二人を纏めて縛り付けるように迫った!
マオは先程の『トーマスを拘束しろ』の発言でワンワンに指示を与えていたのだ! 鎖はワンワンが引いている!
520アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)21:36:33 ID:ja0
>>518
「……、なんだ、これ……」

ぐしぐしっと乱雑に目の辺りを袖で拭った、溢れる水分の意味が理解出来なかったからだ

「……ん、アラスミシア」
「まーまー、ごはんはおいしい」

どうにも緊張感のカケラも感じられぬ受け応え、クッキーを覗き込み早速一枚を取り出して眺める
制服は真新しく、しかし色々アクティブな行動の跡がシワになったり汚れになったり
521ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)21:39:04 ID:bMc
>>519
うぉおい!?
【捕まえろ!のタイミングで真上に高ーく跳躍して避けますよ】

鉄球ってところがまず殺意が高くないかい?まともに食らったら怪我じゃ済まなそうで怖いんだが?
【言いながら傘を構えつつ落下してます】
522ニア=ヴィクトール◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)21:41:17 ID:5LF
>>517
「僕ですか?僕は……平凡ですから、面白い話はないですよ?」
「だから、憧れちゃうんです、そういう男らしいお話!」

困ったように結んだ白髪を掻きながら、少年はそんな風な言った通りの面白くない答えを返す。
つまりは目指している最中、そういうことなのだろうか、少年がつい先ほど言った、男なら、という言葉は。

「でも……そう、ですね、僕にもみんなを巻き込んで、問題を起こしたことはあります」
「僕はやらなきゃいけないことだと思ってたけど……それでも巻き込んでよかったかどうかは分かりません」

そしてその身に背負っている十字架は、彼の身長には背負いきれぬほどに大きい。
……きっとちょっとした世間話的な話題だっただろうにこの雰囲気である、弱みと言えば弱みかもしれないが、まぁ……。
523ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)21:44:15 ID:kZg()
>>520
ほろほろと涙を流すアラスミシアを、何も言わず見守るロイコ。
ただ、俯き気味になったその頭にぽんぽんと手を乗せてやった。
……あの時は、拒絶された行為。今は受け入れてくれるといいのだが。

「あはは。でもうちの食堂は玉石混合もいいとこだからな。
 苦手なメニューを引かないように、しっかり気を付けておくことだね」

多種族に向けて様々に用意されたメニューは、物によっては人どころか種を選ぶ。
そんなアドバイスを送りながら、クッキーを眺めるアラスミシアの反応を窺った。
524マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)21:46:15 ID:n5C
>>521
ウィルの身軽な回避にたいして勝利を確信したマオは全くの無防備。
自身の右腕に繋がれた鎖が全身にぐりぐりと絡みつき「ぐびゃっ」と情けない悲鳴をあげて地面にぱたり……。
鉄球のワンワンが申し訳なさげに鳴くなか、マオは落ちてくるウィルを睨みながら語った。

「ふん。ワンワンは賢いんだ。なぜなら彼は犬の人格を持つからね。犬は賢いんだぞ。とってもとっても賢いんだぞ。」

「だから……まあ、怪我くらいで済ませてくれるだろう? 」

疑問形……!しかも怪我は負わせることが前提! あぶない!
525ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)21:51:32 ID:bMc
>>524
なら良いん……いや危ないよね?!
【怪我させる前提かよ!って顔に出てますね】
【そして律儀に着地の時に踏んでしまわないよう自分に風魔法を叩きつけることで少しずれますよ】

そうだな、賢い彼に俺の協力をして貰おうか
【そんなことを言いつつマオへ近付いていくトーマスもといウィル】
526アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)21:54:37 ID:ja0
>>523
「むぅ……」

怪訝そうにしつつも拒否はなく、確かに彼女はあの夜の少女を要素のひとつとして確実に孕んでいるのだと実感出来るはずだ

「そうなのか、種類は、あまり、しらない」
「……ん、あまい」

学食では殆ど牛丼しか食べていないのだ、ハズレなど今のところ出会うはずもない!
クッキーをひとくちで頬張り、モシャモシャと数度頷きながら
527マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)21:57:18 ID:n5C
>>525
「なっ、貴様、僕のワンワンになにするきだ! 」
「ワンワン、警戒しろ! 触れられたら噛みつくんだぞ! すぐに! 」

転がりながらゴチャゴチャと叫ぶマオは、鉄球の操作が乗っ取られることを警戒してか、ワンワンに攻撃的な命令を下した。
鉄球のワンワンは裂けた口腔から金属質な牙を覗かせてウィルを睨みつける

「はっはっは! 怖くて触れまい! ざまあみろ! わっはっはーー! 」
528ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)22:01:46 ID:kZg()
>>526
あの時の浸りとした感覚とは違う、流れるような髪の感触。
直に引っ込んだなみだがかわくまで、ロイコはそうしてアラスミシアの頭を撫でていることだろう。

「ん?確かに、一度気に入ったもの以外は食べないのが一番確実だね。
 でも、まあせっかく色々あるんだ。今度僕が見繕ってあげようか?」

そしてクッキーを頬張るアラスミシアに満足そうな笑みを浮かべるロイコ。
あの時のように、ざらりと一気に紙袋を傾けることもない。アラスミシアは確かにあの時の少女だが、割と変わっているところもあるらしい。
そして、色が一番彼女の生活を彩っているのならばと、そんな提案。
529ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)22:03:11 ID:bMc
>>527
なあに、鎖の端を鉄球付近の部分に結んでしまおうとしているだけさ……くっくっおわあ!
【流石に噛み付かれたら血とか、いや千切れたりしそうだと思いつつ下がりますよ】
【自分が怪我をするというリスクを負ってまで無力化を図ろうとはしないようです】

じゃあマオ君だっけ、君も共犯者になって貰おうか
【何故かお酒の瓶を取り出してますよ?】
530シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/03/01(木)22:05:11 ID:JVG
>>522
───不味い。

踏んではいけない何かを今ここで踏み抜いてしまった。
そんなとてつもなく不気味な悪寒がシーモアに降り積もる。

「…では、考え方を変えてみよう。」
「まず、人間誰かを巻き込まずにやり遂げられる事などないのだ、実家の哲学書にもそう書いてあった。」

「最後の結果だけ見て、それで皆が笑っていれば、それこそが最善だ!」
「だから君も笑えばいい、少なくとも君は…誰かを悲しませた訳ではないのだろう?」

実に達者な口の勢いに任せ、シーモアは自分が思いつく言葉のままにニアを励ましをかける。
これで墓穴を掘ったのが彼自身でなければ、今頃立派な先輩を名乗れていたのだろう。
531マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)22:09:00 ID:n5C
>>529

「……!? や、やめろお! 無能なうえに校則違反者になったとあらば……僕は…ほんとうに棄てられてしまう……! 」

頭に浮かぶのは『ひろってください』の看板とともに生物部や飼育委員の元へと送られる自分!
あわわわ!と動揺するその口はがらあきだ!
532アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)22:11:04 ID:ja0
>>528
因みにミズハがなんだかんだ結構面倒を見ているようで、洗髪石鹸の香りなどは同一である

「……ん、あぁ、わるくない」
「あのバカのすすめは、どれもいまいち……」

つまるところ、もう一枚クッキーを取り出しむしゃこらしながら言うあのバカとは、そのバカの事なのである
533ニア=ヴィクトール◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)22:14:59 ID:5LF
>>530
「あ、いやいや、別に後悔してるわけじゃないですよ!最後に笑ってくれたし……」
「でも……そうですね、そう言ってくれるとなんだかちょっと、救われたような気がします」

これを言うべきではなかった、相手の様子を見れば流石に少年も気づいたのだろう、ぱたぱたと手を振ってそんな風にアフターフォロー。
後悔はしていない、ただ、迷惑かけてしまったことを気に病んでいるだけ……それでも、最善だと言ってくれればその心の暗雲も晴れるというものだ。
ごしごしとその目元を擦ってから、にこっと相手に言われた通り、屈託のない笑顔を浮かべる少年……そこまではまぁ、良かったのだが。

「……僕、なんだか初めて先輩らしい先輩に会った気がします!」

ぱっとまるで憧れているかのような視線で、そんな風に相手を讃える、さてその言葉は素直に受け入れられるものか……。
534ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)22:15:17 ID:bMc
>>531
ほーれほーれ……
【瓶を近付けて傾けて中身を口へ目掛けて溢して……】
【ラベルがお酒なだけで中身は実はただの蜂蜜とレモンの飲み物ですが少年は気付くのでしょうか】
535ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)22:18:31 ID:kZg()
>>532
制服もぐしゃぐしゃな割に、手入れのされた指通りな髪の毛。
その香りに、ロイコは心当たりがあって。アラスミシアの語る人物も、大方想像がついた。
と言うより、アラスミシアの話はミズハからも多少なりとも伝わっているだろうが。

「あはははっ。まあまあ、余り悪く言うものでもないよ。食事の分は僕が埋め合わせるしさ。
 ……それに、君だってあの子に遊んでもらってるそうじゃないか」

その内容は、アラスミシアのやんちゃぶりまで。末尾でそれをやんわりと指摘しながら。
こうしてじゃれ合うことができる以上は、それなりの関係性ではあるだろうから。
そして、学園のキャリア上ミズハよりもメニュー選びには自信があるのか。どうどうとアラスミシアをなだめて。
536エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/01(木)22:19:53 ID:Nyr
「~♪」
お昼休みに突入して少したった頃、大きな紙袋を抱えて廊下を歩いている一人の少年が。
どうやらお昼ご飯を、どこか目星をつけた場所で食べるのであろう。

紙袋が大きすぎて前が見えていないこの状況では、何かにぶつかるのも時間の問題かもしれない。
537マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)22:23:00 ID:n5C
>>534
「あばばば…んごきゅ……くぅ………飲んでしまった……! 」
「顔が熱い…頭もぼやけるようだ…! きしゃまこんなものをのんでたのしいか! 」

プラシーボ効果! またの名を偽薬効果ともいうそれがマオに擬似的な酩酊感を与えた!
彼はいま、自分が酔っていると思い込んでいるのだ!

「班長ゥゥゥ! あくのみちにおちようともあなたにさばばれるならほんもうっにゃっ!」
「トーマスぅ! もっとよこせえ! ぼくはマオをやめるぞぉ! きょうからマオウ! めざすははどう! いえーーーい! 」
538アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)22:25:29 ID:ja0
>>535
「ん?あー……」
「……ま、そうな」

にたり、と片頬を吊り上げて笑う
遊んで貰っているというより、遊んでいるといった表現が正しいかもしれないが、ミズハがその多くの悪戯事をロイコに語る時は常に何処か楽しげである

「……きたい、してる」

クッキーの味にきっと朧げな記憶も重なり実に満足だったであろう、風に長髪を揺らめかせながら微笑みを向けた
539ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)22:28:22 ID:bMc
>>537
……ふむ
【羊皮紙を取りだし、インクを羽に付けて何やらメモを書いて鎖とマオの体の間に挟みますよ】
【内容:この人アルコール含んでなくても酔っ払うみたいだから落ち着いたら教えてあげて】

面白いねえ!これはどうだい?
【次はただの100%絞っただけの蒲萄ジュースを同じ方法で飲ませようとしますよ】
540ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)22:31:00 ID:kZg()
>>538
「そういうことだ。
 ……揶揄い甲斐がある相手は貴重だからね、大事にしなよ?」

アラスミシアの笑みに呼応するように、こちらもにたりと笑みを浮かべる。
労うようにぽんぽんと頭に手を乗せる行為は、さながら後輩にするような。
シャディなんかと同じく、根がいたずらっ子のロイコ。そんな少しのやり取りで、互いの性格を確認できただろうか。

「……じゃ、僕はこれで。今回はゆっくり食べなよ?」

そしてベンチからすっくと立ちあがると、アラスミシアに向けて軽く手を振る。
前回のような食べ方はするなよと軽い釘を刺しながら、来た扉をまた戻っていった。
541シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/03/01(木)22:31:05 ID:JVG
>>533
シーモアの言葉がしっかり思いとして伝わったのか。
思い描いていたものとはかなり違うが、それでもニアを笑顔にさせられたのならばそれもまたいい結果なのだ。
ニアの笑顔に、シーモアも釣られる形で勝ち誇ったような笑みを浮かべようとした時

「…フフフッ、そうだそうやって笑えば…!?」

先輩らしい先輩、その言葉の切れ味、まるでナイフの如く。

───こころがいたい。

「わらえば、いいのだ、はは、ははははは。」

まるで寒さで凍り付いたように、シーモアは返事を返すしかなかった。
542モカーロ◆LKb8SwtQMk :2018/03/01(木)22:31:44 ID:bCW
>>536
保健室の仕事に終わりはない。如何なる時、場においても気を抜くことは許されないのである。
……と言いたいところだが、所詮は学生。休みたい時だってある。例えばのどかな昼食タイムであるとか。

「今日のご飯はどうしよっかなーっと……」
「ハッ、いけないいけない。こんな簡単に気を抜いてしまっては私の使命がっ!」
「……でもやっぱりお腹空いたなー」

何処からか漂う昼食の匂いに釣られ、白衣を制服の上に羽織った少女が廊下を歩いていく。
そんな彼女の正面には大きな紙袋が。直前で驚き声を上げたが、果たして相手は踏みとどまってくれるかどうか。
543マオ クゥニャン◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)22:35:55 ID:n5C
>>539

「むむ……この芳醇な香り…心地よい渋み…」
「これはワインだ! それもきっと高級なやつだぞー、あまくてのみやふい!」

甘くて飲みやすい…。当然だ、ジュースなのだから。
むしろ葡萄ジュースに渋みを感じているあたり、彼がどれだけ子供舌なのか露見してしまっている。

「わっはっは! ワインにネクタル! はでにあおってしまったあ! もうぼくはおわりだあ! おじまいだああああああ!」

葡萄果汁を飲み干したあたりで、マオはぱったりと気を失った……。
アルコールの症状なのだろうか。ジュースなのに。
酔うだけでなく、気を失うまでいくとは、なんとも単純でおバカな話である。
544アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/01(木)22:36:05 ID:ja0
>>540
「……ん」
「おまえ、いいやつな、覚えとく」

そんな背中を見送り、さて何やら階段を駆け上がって来る音が
見れば顔に、ジーン・シモンズめいた派手派手な落書きを施されたミズハが!

『あ、ろ、ロコ!アラスミシアちゃん見なかったですか!?』
『じゃなくて、見ないで恥ずかしいー!』

屋上を振り返れば、ただ洗髪剤の香りを残した風だけが舞っていたとさ
545エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/01(木)22:37:08 ID:Nyr
>>542
「わ、わわっ」
声に驚き止まろうとしたが、どうやら少し遅かったらしい。
そのまま正面衝突をし、袋の中身を派手にぶちまける。

幸いにも中身が箱に入っていたり紙を巻いたりしてあるものばかりなので、
食べ物で服や体を汚すことはないだろう。
546ニア=ヴィクトール◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)22:39:44 ID:5LF
>>541
「はい!笑ってます!……笑顔はちょっと苦手ですが!」

つい最近まで目元を髪で隠していた少年、それは自分の平凡さが恥ずかしかったから。
それ故に少年はちょっと笑顔を作るのが苦手なようで、ちょっと強張った、されど相手の言葉で勇気を貰ったことの分かる笑顔を。

「……もしかして僕、何か失礼なこと言いました?」

凍り付いたように強張る相手の笑顔、それを見れば少年は少し心配そうな表情を浮かべてそう尋ねた。
その言葉ですら的外れで、むしろ刺さった心の傷に塩を塗り込むかのような反応、少年自身に悪気がないのがその破壊力を加速させる。
547ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)22:40:24 ID:bMc
>>543
なぜだろう、風紀を取り締まる側の生徒は大体お酒に弱いのか……?
マオはそれ以前な気がするけど
【更に羊皮紙を取りだし、メモを追加しますよ】
【内容:飲ませた物を少量置いておくので酒でないことをお確かめください】
【そして2つの瓶を置いて、マオにポーチから毛布を取り出して被せておき立ち去るのでした】
548モカーロ◆LKb8SwtQMk :2018/03/01(木)22:48:19 ID:bCW
>>545
体格の差からか、モカーロが転倒することはなかったが、それでも目の前の惨状は変わらず引き起こされる事になる。
飛び散るパンやケーキといった食事群。ぼとりと廊下に散らばるのである。

「ハッ、これが天からの贈り物……?」
「じゃなかった、大丈夫!? ケガとかしてない? してるほうが私としては嬉しいけど!」

正面衝突を引き起こしてしまった少年の身体を引き起こし、ついでに散らばってしまった食事群を拾い集める。
床が汚れたり等の被害は無かったが、多少形が崩れてしまうのはご愛敬という事で。

「あーあ、せっかくのご飯が台無しになっちゃったねえ。コレキミのだよね?」
「お詫びと言ってはなんだけどさ、私からもちょっと出させてもらえないかなー?」
549シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/01(木)22:51:39 ID:Yo1
この日シャディは珍しく修練場に姿を見せていた。
シャディは現在、中心で影の手に模造剣を持たせてぶんぶん、と素振りさせていた。
お前がやらなくてどうする、と突っ込む人は今のところ居なかった。

「この影はどう使っていこっかなー」

彼の足元には不自然に出っ張った丸い影が自分の影にくっついて周囲を旋回していた。
550ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/01(木)22:59:23 ID:Pqy
>>549
今日も今日とて修練場に足を運びいつものような修業を…
とおもったら見知った少年の姿を発見

「なんのあそびー?」

影に模造剣を振らせているシャディに声をかけるのだった
551シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/01(木)23:02:05 ID:Yo1
>>550
「遊んでるつもりはないんだけどねー、やっほー」

影の手の良さは多少気を逸らしても平気なことだろう。慣れた作業は多少余所見をしても行えるそれに近い。
慣れていれば、だが。

「ファルシュ君も鍛練ー? ……あんまり久し振りな気がしないよねー」

とてとてと近付いてくるシャディに追従しながら背後で素振りをする影の手は器用に見えるかもしれない。
552ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)23:02:34 ID:bMc
いやあ、マオは強敵だった……
【先程注意されたばかりにもかかわらず、懲りずにお酒を飲みながら歩く少年がいますよ】
【魔力を回復するためだからちかたないね】
553エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/01(木)23:04:28 ID:Nyr
>>548
「いたた… って、顔に似合わず結構過激なことを言うんだね」
そういいながら立ち上がり、床に散らばったものを拾い始める。
どうやら『してるほうが私としては嬉しいけど!』の部分まできちんと聞こえていたようだ。

「んー、これぐらいならまだ食べられるから大丈夫かな」
そう言いつつ拾い上げたものを確認していく。

「それなら、どこか落ち着いて食べられそうな場所に行ってからにするかい?」
どうせ食べるのなら一人よりも二人の方が美味しいだろう。
そう思ったのかモカーロを誘うことにしたようだ。
554エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)23:06:31 ID:kZg()
>>552
「あっ、ウィルーっ!!」

そんな彼の下に表れたのは、若草色の小さな影。
この間の鎖ぶん回し事件ぶりに、元気いっぱいのそれがぶんぶんと手を振って。
重力魔法でふわふわと浮いて、目線を合わせた笑顔を向ける。
555シーモア◆ZFhSOV4rstk9 :2018/03/01(木)23:07:30 ID:JVG
>>546
「いや、そんなことない、まったく。」

自らの愚かしさと過ちに向き合えないのである。
目を逸らすように瞼を閉じて、想起したその場所は幼き頃の実家の書斎。
子供のころにシーモアはたくさんの本を見てきたが、その中でも特別心に残っているフレーズがあった

『自分にとって都合の悪いことは忘れよ、人は不幸を忘れるから幸福に生きていけるのである。』

そうだ、ここには初等部の少年のトラウマを掘り返してそれに付け込んだシーモアなどいない。
いない!いないのだ!!

(私はシーモア!シーモア・トワイライト!!悩める少年ニアに道を指し示し、その心に笑顔を取り戻した者!立派な先輩!!)

「……私はもう訓練に戻ろう。」
「何せ私は君の先輩だからな、君が友達にも自慢できるよう精進しなければ。」
「また会おう!ニア=ヴィクトール!」

シーモアは自らを取り戻し、ニアにそう高らかと宣言すると、脱兎のように修練場の奥へと去ってゆく。
それはまるで逃げるような早歩きに似ていた。
556ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)23:09:29 ID:bMc
>>554
やあエリシア、あの時はごめんよ
【薄れ行く意識の中、暑さでだるそうにしていたのを微かに見た記憶があるウィルは出会い頭に謝りますよ】
【避難していないということは、撃退の手伝いに来たのだろうと安易に考えていたり……自分の判断が産んだことなので、それはそれは申し訳なさそうにしてます】
557エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)23:13:30 ID:kZg()
>>556
「んー……?」

もっとも、エリシアは当時のことをあまり良く覚えていない様子。
突然の出来事とうだるような暑さで、記憶があいまいになっているのだろうか。

「ねーねー、それなにー?」

そんなことよりと言わんばかりに、エリシアはウィルが手にしている飲み物に興味を示した様子。
そういえば、彼との最初の邂逅は夜食時だった。そういったものに対して、ウィルへの期待があったのだろうか。
558モカーロ◆LKb8SwtQMk :2018/03/01(木)23:13:59 ID:bCW
>>553
「こうでもしないとケガを治してくれる人がいなくなっちゃうし? あとお姉ちゃんに頼ってもらいたいんだもの」

医者を志す者が言っていい発言かどうかはいったん置いといて。
とにかく動機が非常に不純なものであることは伝わるだろうか。

「よーし、なら話は早い! 私良い場所知ってるから付いて来て!」
「ダイジョーブ! お姉ちゃんに任せて!」

食品の無事を確認する成り、エストレラが持っていた袋を抱え、彼の手を取って進みだす。
少々強引かつ早足での行動。嫌ならば振り払うのも今のうち。

もしモカーロと共に進むことを決めたのならば、二人はどんどん校舎の階段を上がって行くことになる。
そして最終的にたどり着いたのは、学校の屋上。勝手に入ってもいいものなのか。
559ニア=ヴィクトール◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)23:14:43 ID:5LF
>>555
少年は気づいていなかった、自分が何気なく、ぽろりと零したあの事件に関する感想が、その時に浮かべた憂いを帯びた表情が。
物凄く、突いてはいけないトラウマといった雰囲気を醸し出していたことに、相手に申し訳ないほどの自責の念を与えていたことに!

「はい、またです!トワイライト先輩!」

少年は知る由もない、自分からまるで逃げるように……少年からすれば時間を無駄にしないための早歩きに見えていたが……去っていった相手の本当の心の内を。
知らぬが仏、という言葉がある、相手の背中を見送ってから再び訓練を再開した少年が、どうかそんな残酷な事実を知ることの無いように!
560ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/01(木)23:15:19 ID:Pqy
>>551
「なにか新しい遊びかとおもったよ…」

影に振らせる光景はあそびにしかみえなかったらしい

「修業ーというかもう日課かな?…夢で会ったからねー」

あの事件で他にいた人たちも同じ体験をしていたのは確認済だった
561ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)23:16:48 ID:bMc
>>557
ああ、これかい?ミードっていうお酒さ
【魔力回復用の魔法薬とこれでもかと主張するように瓶に記入されています、がベースは蜂蜜酒つまりミードです】
【エリシアの見た目な年齢の時には、ウィルはお酒を飲んでいたのでお酒を飲む年齢に関しての認識が緩いのです】
562シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/01(木)23:18:57 ID:Yo1
>>560
「遊びなら今のファルシュ君の後ろから出てきて驚かすとかしてるかなー」

「あれからも日課になってるんだねー、……あ、ファルシュ君は夢だと思ってるんだ?」

おやおや? とした顔で見ています。影の手はまだ素振りを……あれ、剣がないぞ?
その剣はどこへかと思ったら、その時にはシャディの頭に落ちていることでしょう。

「いだっ!? ……こーなるから訓練なの……」

……慣れない作業は影の手でもこうなるようだ。頭を擦りながら涙目でシャディは主張した。
563エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)23:21:53 ID:kZg()
>>562
「みーど……?」

聞きなれない言葉に首を傾げるエリシア。
料理すら最近知ったくらいだ、お酒という言葉が果たして説明になっているのかどうか。

「えりーにもちょーだい?」

……ダメだ、完全に伝わってない!明確な校則違反である!
564エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/01(木)23:23:04 ID:Nyr
>>558
「体育の授業とかで一定数の怪我人が出るだろうから、僕はそっちを狙った方がいいと思うよ。
まあ、頼ってもらいたいというのは解らないでもないけどね」
動機が不純でも明らかな悪意から出ているのものでなければあまり気にはしないようだ。

「良い場所か。それはとても気になるね。
っとと、そんなに慌てなくても… ってお昼休みが終わっちゃうか」
手を引いて早足で歩きだしたのをみるや、翅を羽ばたかせて宙に浮き、
なるべく負担にならないようにする。

「おっ、屋上か。いいねいいね」
空を飛べる彼にとっては、たとえ立ち入り禁止になっていたとしてもあまり意味はないだろう。
565ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)23:28:29 ID:bMc
>>563
良いよ、確か……よし!
【ウィルが普段飲んでいるミードの度数が15%位の物ですが、1%いかないくらいにアルコールを飛ばしたものを取り出しますよ】

少しずつ飲むのをおすすめするよ
【直ぐに解毒用の魔法を使えるように構えつつ、エリシアに渡そうとしますよ】
【嫌がる人にはお酒と言いつつ違うものを渡す人ですが、お酒を求める人には渡す人でもあるのです】
566ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/01(木)23:29:25 ID:Pqy
>>562
「魔力感知してたぶん気づいちゃうよ?」
「んー、まあ呼びやすいから便宜上夢って言ってるだけであれがすべて虚構だなんて毛頭おもってないよ」

なんなく剣を目で追っていたファルシュはシャディに当たりそうだなぁとおもって見たいたら本当に当たっていた

「…なるほどね」

その様子をみてこれはたしかに訓練が必要だ
567エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)23:32:52 ID:kZg()
>>565
「んー……?」

ウィルに手渡されたいっぱいを、まずはじーっと眺めてみる。
匂いを嗅げば、ほんわりと甘い香りに混じってアルコール臭。

「あまーい!……?」

まずは一口、こくりと飲むとその甘さに歓声を上げる。
そして何やら、甘さの中に混じる不思議な味に首を傾げる。……酔いつぶれそうな様子は、今のところないが。
568モカーロ◆LKb8SwtQMk :2018/03/01(木)23:33:50 ID:bCW
>>564
「体育は……なんかこう……やりたいタイプが違うのよね。やっても捻挫とかそのくらいだもん」
「せっかく魔術を使う子がいっぱいいるんだから、性質が違うのを見て勉強したいって感じ、かな」

このご時世、医者として関わる相手は人間だけとは限らない。
それどころかケガの性質すら異なるモノが多い。魔術によるものは非常に細分化され、複雑な例の一つ。
一応ちゃんとした理由と志は持ち合わせているのだ。形を気にしてはいけないが。

「はいとうちゃーく。せっかくならお日様の下で食べたほうが気持ちいいかなーって思ってね」
「ここなら学校全体が見えるし? ケガした子もすぐ見つけられるし?」

やはり行動理念は偏っているのであった。酷いもんだ。

「さ、早く広げて。地面に直接座るのが嫌なら私の膝でも貸してあげよっか?」

横に座れば、ちょうど少年が一人座れるほどのスペースが膝上で出来上がる。
乗るか乗らないかは本人の自由。モカーロは割と受け入れ態勢。
569シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/01(木)23:34:09 ID:Yo1
>>566
「じゃー、別の手を使うかー」

「わかってくれた……」

そもそも自分の影で作った剣を振るうことはあれど、本当の(模造)剣を振るうことはほとんどなかったりする。
影の剣自体もそういう細工をするからこそ扱えたりするわけで。

「まー、それはそれとして、あれがキョコー? でないとしてー……ファルシュ君はどうしようとか思ってる?」

カラン、と落ちた模造剣を拾い上げてそれを杖がわりにして顎を乗せた。
570バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)23:35:52 ID:5LF
いつもは静かなはずのその空間、されど静かとは言えないその現状、切れかけの電灯だけが燈る旧校舎の一角。
残るは争いの跡、所々に残る焼け焦げと恐らく武器で刻まれただろう裂傷……その中心にて炎の槍をその手に鬻ぐ青年が、一人。

「あー……なんなんだあいつ……わけ分かんねぇ……」

その制服は僅かに擦り切れ、顔に刻まれた切り傷から流れる血を拭う、小さくつく溜息には僅かな疲労の色が見え。
さてはてその場所に一体何が現れたのか、物好きにも旧校舎の近くに居た存在は或いは、その剣戟の音を聞いたかもしれぬが。
571ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)23:36:21 ID:bMc
>>567
蜂蜜って甘いものを材料に使っているからね、糖分と魔力を補充できて便利なんだ
【言いながら、もう何かあれば直ぐにアルコールの影響を消してしまえるように頭の中で魔法を組み立ててますね】

エリシアってお酒とか飲んだことはなかったのかい?
572ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/01(木)23:40:55 ID:Pqy
>>569
「どうしようってそりゃあ黒幕がいるのはほぼ間違いないんだし落とし前はつけてもらわないととおもってるけど…」

修業のために持参していた斧をズドンと置きそうこたえた
しかし犯人の手がかりも乏しく今できることは特にないのだが

「…シャディくんは?」
573エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)23:41:31 ID:kZg()
>>571
「はちみつ?……あまーいやつもたべたいなーっ」

ウィルの説明はかなり噛み砕かれたものになっていったが、まだまだ知識が追い付かない様子。
それでも概要は理解したらしく、その材料である蜂蜜にも興味を示した模様。
こくこくとミードを飲んでいき、ゆっくりというには早すぎるペースで一杯を飲み干してから。

「……おー?」

何やら周囲をきょろきょろと。慣れない感覚に少し困惑している様子だ。
……ちなみに、血が赤ではないエリシアたちは酔いで顔が赤らむことは無い。
ロイコは割と酒には強かったようだが、エリシアはどうだろうか?それを見極めるのは、困難なものになる、かもしれない。
574エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/01(木)23:42:57 ID:Nyr
>>568
「ふむふむ、それなら模擬戦はどうだい?
あとは、生徒同士で決闘とかもするらしいからそっちの方を狙うとか」
そんな、普通の人なら引きそうな返答にも気にせず真面目にアドバイスを返す。
どうやらここに突っ込みはいないようだ。

「確かに、ここだと見晴らしもいいから美味しく食べられそうだね。
…ただ、お昼ご飯の時ぐらいは怪我人探しは休んだ方がいいと僕は思うよ」
『休む時は休む』という考えで返しただけであって、怪我人探しを否定したものではないようだ。

「それじゃあ隣にお邪魔しようかな」
そう言ってモカーロの隣に座る。
流石に初対面の相手の膝の上に乗るのは憚られたらしい。
575ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)23:46:07 ID:bMc
>>573
そうだなあ、そしたらこれをあげよう
【故郷の名物である幸運の花の蜂蜜を煮詰めて作られたキャンディーが詰まっている瓶をポーチから取り出して、渡そうとしますよ】

何か変な感じでもしたかい?
【ウィル的にエリシアの挙動に違和感があったようです】
【まずそうなら、ともう少しだけ様子を見てみるようです】
576マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/01(木)23:47:42 ID:n5C
>>570
寮生の夜間外出は校則により禁じられている。
一般に暗黙の了解で不自由な校則が看過されていたとしても風紀委員はそれを見逃さない。

夜間に怪しい音が聞こえてきたということで召喚された風紀委員がこの猫耳の少年だ。
先程まで寝てましたという感じの寝癖を揺らしながらも、制服だけはしゃんと着こなした少年だ。

「……き、きさま、なにをしている」

眠気と怖気とがまざりあったソプラノで猫耳は炎を握る生徒に疑問を投げかけた。
武装したバルドイードと違い、マオは一見丸腰、軽い見回りのつもりできたので、重い鎖鉄球など置いてきたのだ
577シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/01(木)23:48:17 ID:Yo1
>>572
「……それってあの子らのことじゃないよねー? まあ見た目的にはじゃれ合いになるのかなー?」
「…………え、あ、うん、ごめん、えっとー」

黒幕という言い方な以上、二人の裏にある存在だろーなー、と勝手に思いつつ、完全に見た目で判断した二人に出会った時の未来を想像させた。
斧に今さら気付くとその音にビックリしたようで目を真ん丸にして少し停止していた。

「まー、僕はそれなりかなー。巻き込まれるだけならまだしも怪我する友達居たりするならほっとけないしねー」
「まあ問題はイマイチ手がかりがないことなんだけどね!」

パアァ、と魔法に似合わぬ明るさと笑顔で気の抜けることを言い放った。剣は床に突き立てたままだが。

「あ、訓練しながらで良いんだけどさー、ファルシュ君ってあの後に枕元になんか置いてあったりしたー?」

影の手にもう一度剣を握らせると素振りを再開させた。
578エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)23:48:50 ID:kZg()
>>575
「ありがとーっ!」

ウィルの差し出したキャンディを嬉々として受け取るエリシア。
死霊術用のポーチに入れようとして、サイズが足りずに結局持っていることに。

「んー、なんか…… ぽわぽわする?」

言いながら、重力魔法で物理的に浮いているエリシア。
あてどもなく空中でゆっくり回ったりする様は、いつも通りと言えばいつも通り。
579ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/01(木)23:53:38 ID:bMc
>>578
お酒ってのはそういうものさ、そしてそのくらいが飲む分量としては丁度良い……
【飲みすぎると二日酔いに苦しむことになる……ウィルを心配している事の一つですね】
【そしてウィルは先祖代々魔物と飲み比べて酔い潰させる事をする人達なので中々酔えないんだよねと自嘲します】
580モカーロ◆LKb8SwtQMk :2018/03/01(木)23:54:06 ID:bCW
>>574
「うーん……いやでも、別に私はわざとケガしてほしいわけじゃないし、そりゃ健康で楽しく過ごしてほしいし……」
「すっごい頑張ったから出来たケガとかは喜んで治したいし、だからと言って自傷してまで治したい訳じゃないし……」
「……なんて言ったらいいんだろうね、この気持ち」

この歳になれば悩むことは多い。自分の心に整理が付かず、何をしたいのか分からなくなってしまう者も多い。
モカーロもその一人。人間として、生徒として、自身の思いと向き合わなければならない時が来ているのである。

「もー、別に遠慮しなくてもいいのにー」
「まあ、無理は言わないけどね。いただきまーす」

自身の膝をポンポンと叩いたが、寄って来てくれないのは仕方ない。
バックの中からサンドイッチを取り出し、パクリと一口。

「そういえばキミ、もしかして妖精さんなのかな? いかにも羽がそれっぽいし」
「後学のためにちょっとだけでいいから触ってもいいかな? 私どうなってるのかすっごく気になるの」

割と真剣な表情でエストレラの背にある羽を見て話す。
581バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/01(木)23:55:11 ID:5LF
>>576
「んあ?あー、アンタは……風紀委員か、悪ぃな、こんな時間に」

ふっと、その手から役割を失った炎の槍が消え失せる、見据えたその目つきの悪い瞳を、さてはて相手はどう思うのだろうか。
どうやら相手のことは認識していたようで、軽く相手の身分を確認すれば困ったように頭を掻き、そんな風に謝罪を一つすることだろう。

「ま、ちょっとした見回りみてーなもんだよ、ここは不良のたまり場だからな」

かくいう青年の見た目も十分に不良だが……さて、その高端の足りない容姿、一昔前の不良のような外見、人を殺しそうな顔立ち。
それはまぁ、生徒会の庶務としてこの学園に在籍している一人の存在に酷似しているのだが……。
582エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/01(木)23:56:24 ID:kZg()
>>579
「そうなの?……あとー、なんか……眠い……っ」

ウィルの解説を上の空で聞きながら、次第にとろんとした目になっていく。
徐々に効力を失ったらしい重力魔上によって、ゆっくりと地面に降りていくエリシア。
そして地面に付いたなら、もしくは途中で抱えられたりしたなら。
すっかり寝息を立ててしまったエリシアが、そこには収まっていることだろう。
583ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/01(木)23:58:24 ID:Pqy
>>577
「あの子らはどう見ても操り人形にされてただけでしょ、客観的に見て。そのさらに裏いる存在のことだよ」

答えながら斧を拾い直し素振りをはじめる
風を切るその音はそれだけで斧の重さを感じさせた

「どうも後手にまわるしかないって言うのが気にくわないよね…枕元?あー…栞と燭台がおいてあったよぼくは」
584シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)00:03:34 ID:h1v
>>583
だよねー、と頷いてから、斧の風切り音に耳を済ませて尾を揺らした。ああいうものを持てるのはいつになるかな、そんな目を向け――。

「まー、あの子らが知ってるならそれが一番なんだけどねー。手掛かりと言えば夢の中の事件と洋館? くらいだし」
「あ、栞は皆のとこにあるのかな? 燭台って……焦げたりしなかった?」
「ていうかよく持てるね、それ」

枕元の燭台はシャディにとっては結構不味いものになりそうだったので安心半分。
と、斧を振るう姿に今さら違和感。もしかして軽いのかな? なんて考えてもいます。
585エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/02(金)00:06:59 ID:dLl
>>580
「何だか、色々と複雑みたいだね。
とりあえずは、人の迷惑にならない程度に色々やってみたらいいんじゃないかな?」
悩むならまずは行動。モカーロの悩みにお気楽な妖精らしい返答を返す。

「流石に僕が膝の上に座ったらご飯を食べるのに苦労しそうだからね」
そう言うと、紙袋の中からメロンパンを取り出してかぶりつく。

「うん、そうだよ。正確には大妖精だけどね。
まあ、触るぐらいならいいかな。手荒に扱わなければ割と丈夫なんで
触っただけで駄目になるなんてことはないと思うよ」
ちょっと体の向きを変えて、モカーロが翅を触れるようにする。
586マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)00:08:04 ID:4yV
>>581

(……? 不良が不良の見回り……? コイツは番長かなにかなのか? )
(たしかに前時代的な番長ルックだ。少し班長と似ているのが気に食わないが)

第一印象! 炎の槍を握る厳つい男は校務の守護者である自分とは対極の存在だろうという認識と眠気とががマオの記憶に靄をかけた!

「うむ。労いの言葉をありがとう。僕は誇り高き風紀委員が一人、マオ クゥニャンという」
「不良が不良を見張るというシステムは画期的だが、不良は不良。夜間外出は校則違反。おなわについてもらう」

「……だからその、その炎の棒みたいなのをこけ! おくんだ! あたるとこげちゃうだろう! 」

ビビり……! マオはバルドイードに怯えて近付けない!
しかし、炎に照らされた彼をみて、むむむ……となにかを思い出しそうな顔をしている…きもする…
587ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/02(金)00:10:14 ID:Cwz
>>584
「その中に手がかりといっていいものがあまりも無さすぎるような気がする、不自然なほど」
「ぼくも、自分の火の不始末かとおもってちょっと焦ったよね…魔力を感じるからなにかあるんだろうけど」

違和感を覚えるシャディをよそに斧を振り続ける少年
しかし疲れたのか一旦手を止めて肩に担ぐのだった
588シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)00:15:26 ID:h1v
>>587
「……そういえば前の巨人とかも手掛かりになりそうなところ多かったらしいもんねー……うーん、僕は洋館に見覚えないしなー」

「魔力感じるなら魔法試すとかー、魔力流すとかちょっと試してみたら? 今手元にないなら仕方ないけど」

ここまで話してからシャディはまた切り出すのだ。

「その斧って軽いの? それともファルシュ君何か変わった?」
589バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)00:16:06 ID:YvG
>>586
「不良、不良か……いやまぁ、よく間違えられるから別にいいんだけどな?」
「まぁ、神妙にお縄についてやってもいいが……」

この不良(推定)、相手からの評価を聞いて明らかにしょぼんとしている、そんな諦めたような言葉の後に吐かれたため息も良い証拠だ。
こんな容姿をしているが青年も一応、どちらかと言えば正義よりの人間だ、風紀委員のお仕事を妨害するようなことは基本的にはしない……基本的には。

「アンタの様子だと、縄とか持ってねーだろ?俺がやるよ」

そんな風に言う青年のその手に赤々と光る炎で出来た縄が現れる、それはしっかり縄としてと青年の手に収まった、焔で出来ていることさえ除けば良い拘束具だ。
ニヤリと笑ってその炎の縄を、相手に向かって投げつけた……その縄は近づいても、剰え手に当たってしまったとしても……本来の炎としての熱は伝えてこないだろう。
要するにこけおどし!相手が怯えていることに気づいた青年は、不良呼ばわりされた仕返しをしようと画策しているのだ!
590モカーロ◆LKb8SwtQMk :2018/03/02(金)00:21:46 ID:e74
>>585
「……そういう事にしておこうかな? なんか話したらスッとなったよ。ありがとうね」
「まさか私がキミに頼っちゃうなんてねえ。これじゃお姉ちゃん失格かなー」

アハハと笑いながら答えるモカーロ。しかしエストレラの言葉は彼女の中でつっかえていた何かを振り払うきっかけになっただろう。
結局こんなことをしたところで、彼女の活動に大きな変化が生じる訳ではないのだが。

「それじゃ早速……頂きます!」
「おお、なんというか、滑らかというか、しっかりしてるというか……」
「これで飛べるんだもんねえ……ここから血管と神経が出てて……よく出来てるねえ……」

一人でウンウンと頷きながら、全体的に満遍なく羽の感触を確かめている。
想像以上の感触。そして肌触りと構造。医者としてもなかなか味わうことの出来ない体験に、すっかり心を奪われていたのであった。

「あ、あともう一つやりたいことがあるんだけど……」
「えい喰らえ! お姉ちゃんのギュー!」

あろうことか羽に触れた勢いで、欲望のままエストレラ自体に抱きつきにかかった。
鍛えているわけでもない少女の物、抵抗の余地は十分に存在する。
591ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/02(金)00:24:59 ID:Cwz
>>588
「巨人!?なにそれ!?」

自分の関わらないことにはとことん無頓着な少年だった

「今度試してるねー」
「え、うん!軽いよ!めっちゃ軽いんだ!」

斧のことを問われ慌てて斧を自分の後ろにかくす
といっても少年の体で隠しきれるものではないが
592マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)00:26:24 ID:4yV
>>589

ギクリ……痛いところをつかれた。
鎖や手錠を携帯している普段ならともかく、今夜のマオは数個の鉄球を懐に詰め込んだだけの軽装だ。
彼を捕らえるには任意同行として仲良くおててを繋いで帰るしかない、炎に燃える、この男と!

「んな……そんな、悲しそうな顔をしてもダメだ…。危険物は置いてもらうが…」
(間違えられる…? こいつ自分が不良じゃないとでもいいたいのか? いまさら? )

今更もなにも、バルドイードはなにもしていない!
マオは完全に誤解している! だが、やはりなにかが引っかかる。あとすこし、あとすこしで答えがでそうなのだ。

そんなこんなで警戒しながら彼をみつめていると
明るいなにかがこちらに投げられた。それはそう、燃えさかる……おなわだ!

「どわっちゃああ、あ、,、あ、あ、、あ、」
「もえる…! もえてる! あついいいい! にゃああ、あああああ!! にゃあ……」

「にゃ……にゃんじゃこらああああああ!? 」
593ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)00:28:47 ID:8Zv
>>582
酔ったら寝ちゃうタイプ、か……
【降りてくるエリシアをウィルはキャッチします】
【アルコールを体外に排出する魔法をかけておきつつ、エリシアを寮へ届けることでしょう】
【エリシアがお酒を飲んだ証拠は本人の記憶のみになるようにするのでした】
594シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)00:29:42 ID:h1v
>>591
「あ、知らなかったんだ……」的な視線を向け出した。ちなみにシャディは避難組、だって全身燃えてるとか近付きたくないもの。

「!!」

軽いと言われてシャディの目が非常に眩く輝き出した。決して第三の目ではない、両目がだ。
シャディだって男子である、持てないとはいえ大きな武器に憧れるのも普通なわけで……。

「持たせて! お願い! ちょっとだけでいいから!」

影の手が剣を床に放置すると自分の両手と影の手の四つの手で貸して貸して! なポーズをした。子供か。
595エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/02(金)00:34:16 ID:dLl
>>590
「そうそう、人に話せることなら話しちゃった方が案外うまくいくものだよ。
…もし僕が怪我をしたら、その時は頼っていいかい?」
と、微笑みながら答える。

「飛ぶといっても鳥と違って飛行魔法の媒体みたいなものらしいから、
これぐらいの大きさでも飛べるらしいよ。
僕としては魔法を使わずに飛べる鳥の方が凄いと思うけどね」
自分が飛ぶ仕組みを概要だけとはいえ知っている妖精も珍しいのではないだろうか。

「うわっ! 油断したなぁ…」
苦笑しつつもそのまま抱き着かれてるあたり、嫌ではなさそうである。
596ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/02(金)00:35:55 ID:Cwz
>>594
「え!?あー、だめだよ。選ばれた人以外が持つと爆発するんだよね」

もちろん嘘である、重量がバレるのを隠した結果嘘を嘘で塗り固める形になってしまったようだ

「いやー、待たせてあげたいのは山々なんだけど…」
597バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)00:36:12 ID:YvG
>>592
「何って、縄だよ……あぁ、悪い、俺も普通のは持ち合わせがなかったもんでね」
「ちょっくら炎で作ってみたんだが……ま、熱くはねーだろ?」

ニヤニヤ笑いながらしれっと宣う不良(笑)、因みにこいつは普段縄を持ち歩いたりしないし、焔で縄を作ったのも初めてではない。
まぁちょっと不良と呼ばれた程度の怒りは、そんな洒落にならない悪戯を仕掛ければ簡単に収まるようで、相手に気づかせるのを目的にそう確かめることだろう。

「それ、俺の得意魔法、目標以外には全く熱く感じない炎、すげーだろ?」

どの口がそう言うのやら、腰に手をやり仁王立ちしながらそんな風に説明を重ねる青年、その魔法は随分と特徴的な。
決して校舎も、備品も、他人も傷つけない……いや、集中が途切れれば旧校舎の焼け焦げのようになることもあるが……青年が『優しい炎(カインドフレア)』と名付けた魔法だ。
598シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)00:39:11 ID:h1v
>>596
「えー、選ばれし人って例えばー?」

そこに突っ込みを入れるのがシャディという少年。だって選ばれし物しか持てない武器とか惹かれるではないか。

「爆発するかどうかはそのあとで!」

下手なことを言うとシャディが持てかねないし、仰々しいことを言えばファルシュの評価が急上昇することだろう。
599ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/02(金)00:44:04 ID:Cwz
>>598
「斧が認めた人意外持ってないんだよー、うん」

雑な嘘で流そ気である

「そ、それよりシャディくんのとこには何がおいてあったの?」

そして露骨に話をそらそうとするのだった
600マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)00:46:24 ID:4yV
>>597

「ふーっふーっ! ………!! この燃えない炎、前時代的な格好…」
「き、貴様はバルドイード庶務……! 思いだしたぞ…! 」

優しい炎に照らされたそのニヤケ顔をみて曖昧だった記憶が鮮明に蘇る。
彼は生徒会が一人、炎使いのバルドイード。
生徒会総会にてたしかにあった記憶があるが、すっかりと忘れていたようだ。

「くぅ…生徒会の人間ともあろうものが人が悪い…」
「言ってくれれば、こんな無礼は働かなったものを……!」

憎まれ口を叩きつつも、彼の猫耳はべたんこに潰れている。反省も反省、超反省といった具合にしょんぼりだ。

「して、バルドイード庶務、貴方はこんなところてなにを…」
「不良にでも襲われたのですか」
601シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)00:47:23 ID:h1v
>>599
「じゃあ認めてもらえるまで頑張ろーっと」

おっと斜め上な方向に行きましたね、成長した頃に彼が忘れてることを祈りましょう。

「? 僕は栞とこれ」

足元を指差したシャディはあっさり流される。その頃には影の手が消えていた。
そして足元をファルシュが見れば、シャディの影から少し離れて、黒い円の影が出来上がっているのが見えるでしょう。
……なかなか斬新な贈り物もあったものである。
602モカーロ◆LKb8SwtQMk :2018/03/02(金)00:48:44 ID:e74
>>595
「そりゃあもちろん! いつでもお姉ちゃんに頼っていいからね?」

これがモカーロの平常運転なので仕方ない。頼られたい彼女にとって、医者という道は天職であるのかもしれない。
趣味と実益と欲望を同時に満たせる仕事なんてそうそう存在しない訳で。

「へえ……やっぱり魔術なんだ……。まあ、確かにこの大きさじゃ羽ばたくの難しそうだもんね」
「でもこの羽も気を付けたほうがいいよ? 綺麗だから大事にしないと勿体ないよ! でもケガしたら私のところにね!」

医者として多くの人体の構造を知るのは大事な事。
この羽に関する見聞も、立派な彼女の糧となっただろう。たぶん恐らく。

「ほーら捕まえた! この手に掴まった子が逃れる事は出来ないのだー!」
「あー気持ちいい……もうちょっとだけこうさせて……Zzz…………」

ちょっと大げさに抱きついたはいいが、屋上という場所の心地よさにやられたのか、活発だったはずのモカーロは急速に調子を失い。
気が付けば、心地よいお日様の下、エストレラを抱いたまま一時の眠りに付いてしまった。
そんな陽気な昼休みの一つの風景。
603バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)00:55:29 ID:YvG
>>600
「ぜ、前時代的ってなんだよ!かっこいいだろぉ!?」
「……いや、それはいいや、無礼も何も、俺が紛らわしいことしてたのは事実だからな」

生徒会所属とはいえ青年も一生徒に過ぎない、風紀委員の言うことであればきっと素直にしょっぴかれていたことだろう。
……あの縄?それはただの悪戯心だ、傷つけるような意図はないし、気付けば普通に縄として使える……まぁその縄は青年の話の途中に虚空に消えていたが。

「まぁ見回り、だったんだが……あー、ちょっと頼み事だけしていいか?」
「ここに入るようなやつを見かけたら、力づくにでも止めてくれ、何なら風紀委員権限で立ち入り禁止にしてもいい」

少しの沈黙の後、彼の口から飛び出したのはそんなお願い、旧校舎に人を入れるなと。
それはどうやらマオに対しても、青年自身に対しても当てはまる注意らしく、それだけ言う青年の足は、旧校舎の出口へと向かう。
604エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/03/02(金)00:57:22 ID:dLl
>>602
「…仕方ないなぁ。
まあ、こういうのも学校の醍醐味だよね」
抜けだしたり無理に起こしたりするのを早々に諦め、このままサボりになってもいいやと思いつつ、
モカーロが起きるまで抱きしめられ続けるのであった。
605ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/02(金)01:04:02 ID:Cwz
>>601
「ながーくおはなししないといけないから!!」

一応嘘でも鍵をさしておこうというかんがえ

「なにこれ、ぼくだったら気づかないなぁ…」

黒い円が贈り物、なんだか妙な話だ
これを彼がもらっても使え無さそうなのでよかったとすこしあんしん
606シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)01:07:26 ID:h1v
>>605
「僕でもちょっと驚いたからね、あれ、僕の影って子供産むっけ? って思ったもん」

半径20㎝ほどのそれはシャディの影であって、シャディ自身の影ではないややこしい存在である。まあ活用できるものが手に入ったと思うべきなのだろう。
……ちょっと関連付いてるかわからなくて仲間はずれ感も少しあったけど。

「でもお話……お話? あ、そういえばファルシュ君、悪魔と対談できたー?」

話がよく変わるやつだ。
607マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)01:08:26 ID:4yV
>>603
「……? ……了解した」

風紀委員が法を強制する者ならば、生徒会は法を決定する者だ。
彼らがそう命じるならば最善を尽くして実行するのがマオ達の役目である。
ゆえにマオはすぐに自身の魔法を発動した。

『アイヨ! マオー様! オヨージ? カノンズは出撃可能ダゼ! 』

「夜遅くにすまないが、ここに生徒が侵入しないように見張ってくれ。警告を無視するようなら攻撃も辞さないと」

『カシコマ! 』 『カシコマ!!』

出口に向かったバルドイードからすれば独り言のように聞こえる会話ののち
何かを上空に飛ばしたマオはすぐにバルドイードを追いかけた

「バルドイード庶務、封鎖の手続きはしたが、僕には報告の義務もある」
「説明を願いたいね、どうして突然ここを…? 」
608バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)01:16:34 ID:YvG
>>607
「……あー、無用な心配を流すのは趣味じゃねーんだが……」

足早に旧校舎の外へと向かう、一階ということもあってか出口はほど近く、すぐに満点の星空の元に二人の生徒は脱出を果たす。
頼みごとをした相手に何も言わないこともまた、彼の趣味ではないのだろう、困ったように頭を掻きながら、されど青年は真面目な表情を浮かべて。

「少なくとも、俺じゃ対応できない奴が現れた」
「旧校舎から出る気配は無かったが……あそこに生徒が入ったら、多分、殺される」

……その目は、少なくとも嘘を言っているようには見えない、彼はそれに相対して、恐らくは負けたのだろう。
或いは逃げられたのも僥倖か、そんな空間に、もし、例えば初等部の生徒が入ってしまったりしたら?
609マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)01:29:33 ID:4yV
>>608
「……無用な心配もなにも一大事じゃないか!」
「仮にも生徒会庶務のバルドイードなろうものに敵わなければ並の生徒じゃ歯がたたない…」

「だが……そうか……委員会で広めたとしても、先走って退治に向かわないとも…」

生徒を思えばこそ、他を思えばこそ、自らの命を省みずに突撃してしまう人間がいることをマオは知っている。
だが、自分自身はそのような勇気の持てる人間ではない。
だからこそ、自分が彼らのような人間を陰ながら守らねばならない。彼はそう確信した。

「早急に教師陣に報告しよう。そして、声を荒らげてすまなかった。周りにこの情報を秘匿するのは僕も賛成だ。」
「風紀委員や生徒会、魔物の襲撃に顔をだすような生徒達には特に…」
「彼らは、学生のみで命を急ぎすぎるから…」
610ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)01:38:33 ID:lwQ
「マルティーニという名なのに、マルティーニを嗜まぬのか……と?」
「飲みませぬ、実を言うと……私は剣の扱い以外はからっきし不器用なのです」

風紀委員の執行部長、ジノ・マルティーニはそう首を振った
彼女の私室は依然訪れた時よりも暖かい。それは増築された魔石暖炉が煌々と燃えている所為だ
水棲生物であるロイコにとっても、それの妹たるエリシアが現れたとしても寒がることのないような適温
ジノにとっては少し熱いが、薄着になればそれは些細なこととなる

「では、改めて……本日は態々お御足を運んで頂き、嬉しく思います」

北国であるジノの故郷アサギノクニでは寒さから身を守る為、飲酒の文化が栄えている
18歳のジノも飲酒適齢を過ぎ、ネポックの方針では飲酒を行っても咎められることのない立場なのだ
今日はロイコにアミュレットの礼も兼ねて、二人だけでゆっくり杯を交わすことを唐突に提案したとか
611バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)01:44:29 ID:YvG
>>609
「……なんだ、アンタは結構冷静なんだな?いや、冷静っつーのは少し違うか」

どちらかというと……この青年は突撃する方の人間である、自分以外の生徒が傷つくぐらいなら自分が傷ついてやる、そういうタイプの人間だ。
だからこそ、命を投げ捨てるような選択をしない目の前の相手に、少し驚いたように、または少し感心したように、改めてその目を向けた。

「あぁ、結論が出るまで……犠牲者を出さずに討伐する見通しが立つまでは、この話は公開しない方がいい」
「……アンタ、マオ……マオ クウニャンだったよな?確か」

真面目な表情でそう言ったのち、ふとその青年は確認することだろう、相手の名前を改めて。
その瞳は、先ほどまでのどの瞳の色とも違う……少し優しい、相手の存在を認めたような色……まぁその目つきは非常に悪いが。

「……アンタが居てくれて助かった、ありがとな」

改めて、そんなことを言うのは少し恥ずかしいのだろうか、頬を掻きながらそう言い視線を外す。
……あの化け物は、青年を殺す直前……旧校舎に近づく気配を感じて、その姿を消した……つまり、ここに相手が来なければ、青年は。
612エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)01:46:41 ID:cL3()
>>610
「確かにああは言ったが、流石に行動が早いね。
 うん、ご招待ありがとう。……あと、暖炉もね」

以前来た時、ジノの療養中には無かった設備をちらりと見やる。
魔力を糧に超えるそれは、確かに春に差し掛かってなお肌寒い空気を温めていた。
もっとも、こんな準備がされていることは想定外だったが。ジノの性格を考えれば、それも必然だったのだろうか。

「……で?何か危急に伝えたいことだったり、こっそりお願いがあったりするのかい」

いたずらっぽい表情でそんなことを聞く。まるでこれが賄賂であるかのような、そんな冗談だ。
もっとも、教育実習生であるロイコを呼び立てたところで何があるでもないことは、向こうも重々承知だろうか。
613ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)01:56:14 ID:lwQ
>>612
「い、いえ……決してそのような事は……!」

「丁度良い酒が手に入ったので、一人で飲み乾してしまうのはあまりにも利己がすぎる、そう思いまして」
「故郷の地酒もあります故、これらがロイコ先生のお口に合えば幸いです」

ロイコの悪戯には想像通りの反応を返す。ウィットに富んだ冗談で返せる程の柔軟さがジノにはない
ジノの部屋には酒瓶がいくつかある。無造作に床に置いてあるのだが、そのどれもが床に晒すべきでない名酒の数々だ
消灯時間も過ぎて部屋の灯りは消えており、ただ暖炉の炎といやに明るい月の光だけが二人を優しく闇から炙り出していた
雰囲気は上々。ジノのトークスキルがもっと磨かれていたとしたら、どれほど楽しい夜になっただろうか

「で、では……まずはこちらをどうぞ」

小瓶に詰められた醸造酒をロイコへ差し出す。最初の一杯は口当たりの良い、弱い酒
シュワシュワと泡立つ様子はまるで麦酒のようだが、香りは甘く林檎の蜜のようだ
口当たりは鋭く、しかし泡がそれを和らげてくれる。聞けばスパイスがいくらか入っているという
名を『白守』と言い、黄金色をベースとした、白濁の酒だ
614マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)02:01:08 ID:4yV
>>611
「冷静なものか。そんな場所にいたのかとおもうと、いまだって足が震える。怖くて怖くてしょうがないんだ」

それは謙遜ではなく本音の言葉。
勇敢な仲間達には決して打ち明けられない悲痛の叫びだ。
それをあえて彼に語ったのは、慰めを頂戴するためではなく、彼を心から賞賛すると伝えたかったから。

「誇り高き生徒会庶務、バルドイード。僕の名前はマオ クゥニャン」
「短い間になることを願って、ともに学園のため尽力しよう」
「……生きててくれて、その……ありがとう」

照れ臭そうなバルドイードと同じく、マオも顔が紅潮するのを感じてそっぽを向いてしまった。
だが、親愛の証なのだろうか、彼の後ろで恥ずかしげに揺れていた尻尾がぱたりとバルドイードの背を叩く。

「ふ、ふん。とにかく今日は帰るぞバルドイード庶務…! 怪我とかしてたら遠慮なくいうんだぞ! 消毒液と包帯はたくさんもってるからな!」
615ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)02:04:55 ID:cL3()
>>613
「……ふふ、冗談だ。
 そういう事ならご相伴に預かろうか」

ジノが小瓶を用意すれば、ロイコは机のグラスを滑らせて差し出す。
そして注がれた最初の酒は、弱いながらもキレのある濁り酒。
それをゆっくりと呷ってから、ロイコはゆっくりと口を開く。

「……うん、中々だ。君も飲むといいよ。
 で、最近調子はどうだい?体調もそうだが、修練のほうもね」

そして鋭さと柔らかさを見事に融和させたそれに頷いて、ジノにも勧めると。
以前は崩れていたジノの体調や、そこで語られた刹那の集中のような感覚について、何気なく話題を投げかける。
616ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)02:12:00 ID:lwQ
>>615
「……承りました」

ロイコが口を付けたのを確認して、ジノもようやく白守と名乗る酒を飲み始めた
しかしそれはまるで狼が位の高いものから順番に餌にありつくように、言うなれば三歩下がった状態の構え
それに小瓶の酒では一本ずつとなるため、中々ジノの呑むペースは上がらないだろう

「傷は完治し、明日から療養後の初校務となります」
「ですが、リエードとマオとは、長らく顔を合わせていません……」

体調こそ優れているようだが、顔色はうかないものである。まだ何か隠し持ってはいるようだが、ジノはなかなか話したがらない
酒が入ればもっと喋るだろうし、それなりに酔えば腹の底に抱えているものも聞きだせるはずだ
ロイコのトークスキルと酒の強さ次第では、ジノにガバガバ呑ませることもできる
617バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)02:12:42 ID:YvG
>>614
「……別に、恐怖に立ち向かうだけが勇気じゃないぜ?」
「あぁ、全ては学園の平和のために……ってな」

そこまで言ってなんだか、かっこつけるのがちょっと恥ずかしくなったのだろう、真面目な表情を崩して笑い、青年はそう言葉を区切った。
その尻尾は自身の背中をまるで押すように、好意を向けられるのは苦手だと密かに口の中で呟く、まぁその表情はまんざらでもなさそうなのだが。

「ん、まぁこんな怪我は一晩寝たら治っちまうよ」
「その消毒液は取っときな、いずれ必要になるだろうからさ」

頬についた切り傷は既にその血の流れを止めている、細かな傷はあれど、きっとその怪我は青年の言う通りすぐに治ってしまうだろう。
幾多の星が見守る夜、報告は明日に回して、青年はその手を別れを告げるように上げ、校舎の方、生徒会室へと歩き去っていく。
じゃーな、頑張れよ、なんて、その身長に似合わぬ先輩としての言葉だけを最後に残して。
618ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)02:25:31 ID:cL3()
>>616
自分が言わなければ飲まないだろうな、という予測はやはり外れていなかったようで。
これだけの宴でありながら浮かない顔をするジノには、まだ何かあるのだろう。

「……ああ、これは良いね。
 軽くつまめる物でも、何か持ってくればよかったな……」

そして想像以上の銘酒ぞろいの環境、酒の肴でもあれば話も酒も進むだろうが。
生憎と持ち合わせがない以上、無い物ねだりである。……あるいは、ジノの側に用意が無ければ。

「そうか。まずは体調は戻ったようで何よりだ。
 ……だが、記録としては酷なことをしてしまったかなぁ」

さり気なく、アラスミシアによって崩れた無遅刻無欠席の記録。それがさらに崩落したことに触れて。
619ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)02:35:59 ID:lwQ
>>618
「乾肉の類であれば、いくらか備えがありますが……」
「そうだ、肉に合う酒と言えば」

ジノのとっておき、隣町へ1日外出を行った際に買い溜めていた干した牛肉
繊維質かつ塩分豊富でウマみも抜群。喉が渇いてアゴが付かれることが欠点だが、ジノにとってはさしたる問題である

何か思い出したように背後の酒瓶を取ってロイコと自分の間に置く。ロイコからは見えるだろう。度数40%超えの蒸留酒だ!
『与一』、それはアサギノクニに伝わる御伽噺の登場人物である弓の名手が、息子の頭の上に乗せて射貫いた果実の酒なのだとか
蒸留した甘みの強い酒を香草や果実の上に流し、香りづけして15年熟成させた至高の逸品である

「…………そ、それは……」
「くぅっ……!」

ロイコのグラスに七分ほどまで注いで、もう一つ水で満たされたグラスも差し出す。強い酒を呑む上でこれは必須だ
今まで病気の一つもしたことがないジノが、まさかの大失点を犯してしまった。アラスミシアの一件で体調を崩した上に感染症ときた
挽回のしようもない皆勤賞を偲び、涙を流しながらショットグラスでそれを飲み干す!
620マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)02:41:37 ID:4yV
>>616

自分とさして身長も変わらないくせに、先輩らしい言葉を残した男の背中を静かに見送った。
そして彼の姿が見えなくなってなら、やっと、マオは口を開いた。

「……ふん! 僕に先輩風を吹かしていいのは班長だけだ! そこまで許した覚えはない!」
「だが、がんばるぞ、バルドイード庶務。応援されたからではない。これは男の約束だからだ」

その声は彼には届かない。マオは自分に言い聞かせるように語った。

「そしてその約束は恐怖に立ち向かう勇気を、少しだけ、ちょっとだけ分けてくれるんだ…」
「僕は歩けるぞ…自分の足で……震えない…ふるえない…」

そうやって震える足を一歩また一歩と踏みだして、彼は必死に帰路につく
英雄ではない彼にとって、日常に差した陰りとはそれだけ強大なものなのだ。
そんな彼の弱々しい姿を月だけが優しく見守っていた。マオはその月が憐れでまれているようで、好きではなかった。
621ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)02:47:33 ID:cL3()
>>619
ロイコの何気ない発言で、出されたのは干し肉と非常に強い蒸留酒。
それをショットグラスとはいえ一気に飲み干してしまうものだから、雪国の酒事情は大したものである。

「ほらほら、どうどう。こっちでも飲んで忘れよう。
 辛い思いがあるなら出し切ってしまうのが、今後も楽になれるさ」

そして床から新しい瓶を手にとって、ジノのグラスに注ぎこむ。
持ち出された蒸留酒よりは弱いとはいえ、それなりの度数のある酒だ。
皿に乗った干し肉と共に飲み進めれば、かなり酔いも進んでしまうだろうか。

ロイコも干し肉を少しばかり食いちぎり、自分に宛がわれた蒸留酒に口を付けた。
塩気の中に眠る噛めば噛むほど湧き出る旨味、辛口の酒が混ざりあう!

「……かーっ、これはいいねぇ!」
622ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)02:57:21 ID:lwQ
>>621
「……でしょう!故郷の酒は誰にも負けないと自負しております」
「んく、んく……んっ……!」

たんとグラスを強く机に置いて、喉と鼻を抜ける刺激の強い酒気に打ち震える
ロイコと同じように喉を鳴らして。先ほどよりも心なしか大きな声を出すようになってきている。気分が良いのだろう
彼女がジノに差し出した酒も同じようにして飲む。流石は酒豪の国の出といった所だろうか?

「これは……何処の産なのでしょうか?」
「水は味覚を戻してくれる上に、失われた水分を補給するのにも、胃の粘膜を護るのにも役立つのです」
「多く飲むほど酔い辛くなります。私には必要ありませんが」

ただの水でも、胃や食道の荒れや血中アルコール濃度の急激な上昇を抑えてくれる効果がある
それに風味や後味も変わる。酒とはどのように飲むかによって様々な表情を見せる。不思議な夜の友なのだ
さて、ロイコの出した酒を飲み終える頃にはジノの顔もほのかに紅に染まっていた
ウットリとロイコを見つめながら固い木製の椅子から、柔らかなベッドに移る。何だか耳があつい……
623ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)03:11:14 ID:cL3()
>>622
流石のロイコもジノのように、喉を鳴らして高濃度の酒に付き合えるとは思えない。
故に、特に蒸留酒は味を楽しむように少しずつ飲み、水を挟んでやり過ごしていた。
げに恐ろしきは、その水とほぼ同じペースで度数10%を優に超える酒を飲んで見せるジノだ。

ロイコが注いだのは、シンプルながらも突き詰められた純米酒。
丁重に磨かれた米が生み出した、キリっと辛口な銘柄、らしい。

「あはは、凄いね。僕だったら当に潰れてそうだ。
 ほら、大丈夫かい?」

そういって赤らんだジノの頬に手を添えて、つつっと頭に手を動かして。
そのまま蕩けた目線のジノを、ゆっくりと撫でてやる。
624ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)03:20:21 ID:lwQ
>>623
「米の酒は……故郷でも贅沢品で……っ!?///」
「ロイコ、先生……私は……その……」

「あ、ああ熱い!!何故このように暑いのだ……!?」

普段ならもう少し飲めるジノなのだが、今日は妙に回りが早い。そんな状態で頬に触れられるとつい毛を逆立ててしまった
頭へと動かす最中、耳に手が触れると身震いして声を漏らす。ジノは身体は女とはいえ、ジェンダーは男として育てられた
男に迫られても顔色一つ変えずに居られるが、女性であれば話は別。どうしてもドギマギとしてしまう
実は増設した暖房でガンガンに温めた部屋はジノにとって熱すぎるのだ。上着を脱いでとりあえず深呼吸

「リエードと……マオのこと……二人をどうすれば本当に信頼できるか……」
「その糸口を見つけたような気がするのです……しかし、学園生活以外にも問題が山積みで……」

やがてしばらく撫でられていると、徐々に重かった口と舌が滑り出した。ロイコに完全に気を許しているらしい
こうなればロイコはジノのジョッキーのようなもの。本当に腹を割って話し合う事ができるだろう
625ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)03:30:14 ID:cL3()
>>624
いつもよりも暖められた部屋は、彼女の感覚を狂わせる。
その中ですっかり熱に浮かされてしまったジノは、すっかりいつものペースを崩してしまったようだ。

……厳密に言えば、ロイコは女性ではないのだが。少なくとも書類上はそうなのだ、ジノの心を乱すだけの理由は有ろう。

「うん、君は実に真っすぐだ。だから、きっと彼らを信頼するために努力していることだろうね。
 ……悩みはちゃんと聞くが、先に一つ。気を張りすぎてないかい?」

ぽつぽつと語りだしたジノの言葉を、彼女の頭をなでながら聞き届けるロイコ。
そんな彼女の悩みの根本に、何となく思い至ったロイコ。これからの会話を円滑にするためにも、ひとつ助言を送ってから。
その後は、彼女の吐露する感情を、余すところなく受け入れる姿勢だ。
626ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)03:41:18 ID:lwQ
>>625
「ぃえっ……そのような事は、けっして……っ!」

ちがわいちがわいと言いたげに顔を逸らし悲痛の表情を浮かべながらロイコに手を翳すジノだが、明らかに挙動がおかしい
ロイコの身体、具体的に言えば顔面にぺたりと掌をくっつけ、ぐいぐいと掌底でアゴを押し上げてくる
確かに今は気を張っているように見えない。というか普段のジノからは想像がつかないほど退行してしまっている……

「彼等を信頼するにあたって、ジノが直接指導を行う必要があると思うのです」
「つまりは、彼等に普段思っていることとか、彼等の悪い癖とか……一度きちんと矯正させるというかぁ」

一人称が安定せず、呂律が回らなくなり始めている。ロイコによるなでなでがさらに恍惚を加速させているのかもしれない
ジノは遺伝子レベルで撫でられるのに弱い。おそらく嫌いな相手だろうと暫く遊んでもらって撫でられていれば懐いてしまう程に
そんなジノが企んでいるのは、一度リエードとマオ、この二人と刃を交えて互いの心をぶつけ合うというものであった
しかし彼女がそれを実行できずにいるのは、ある障害が立ち塞がっているからだというのだ

「うぅ……でも、ジノはもしかすると風紀委員を辞任せねばならぬかもしれぬのです」
「それどころか、ネポックから去らねばならぬかも……」

と、ジノの口からは予想外の言葉が飛び出す
627ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)03:47:53 ID:cL3()
>>626
そんな、ある種の拒絶を示す行動を受け入れた後、するりとそれを掻い潜り。
柔らかなベッドの上、ジノの隣に座り込み。ジノの頭を撫でながら、自身の肩にこてんと置いて。
向かい合うのではなく、並び立って考えようと。そんな姿勢を表したのかもしれない、そんな行動。

「ああ、君なりにしっかり考えて出した結論だ。僕はそれを尊重するよ。
 何をそんなに思い詰めているんだい?滅多なことを言うものじゃあないよ」

そして、飛び出したジノの辞任の発言に、ふっと天井を見上げて。
気持ち頭をなでる手に力を込めて、わしわしと景気づけとばかりに。
628ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)04:03:08 ID:lwQ
>>627
「ジノがアサギノクニの皇室から締め出されたのはご存知のはず……思春期を迎え、王子の影武者の任を果たせなくなったのです」
「王子は……あにさまは、ジノを皇室へと戻れるよう手配を重ねておりましたが、ジノは故郷(くに)に未練はありませんでした……」

ジノはアサギノクニ皇帝『アスラ・ドラックス』の娘であり、双子の兄ジンノシンの影武者として幼少期を過ごしていた
用済みとなった身で今更皇女がいたと公表する訳にもいかず、アスラはジノの存在をなかった事にした
それでネポックへと来た訳だが、初めの頃からジンより皇室へ戻るようにしつこくアプローチが来ていたらしく
しかしジノはここでの生活に満足していたため、ジンの誘いを断り続けていたのだ。ジンとしても皇子の身では何の権力も無いのだから

「ですが先日、あにさまからの手紙で……父上が暗殺され、あにさまが新皇帝として君臨することになったと」
「あにさまはジノを国に戻すとおっしゃられたのですが、ジノはそれを拒否したのですが……」

「……今日届いた返事には、迎えに来ると一言だけ……」

しかし皇帝アスラが崩御したことによって、ジンは国中の権力を自由に行使できるようになった
たとえば明日、ジノを連れ戻しに私兵を引き連れてネポックへ攻め入ることだってできるだろう
明日消えてもおかしくない身で、リエードとマオを試すことはジノとしても無責任であると結論付けたのだ
心折れたことを装って、霧に紛れる様にすぅと消えた方がまだ彼等の心に傷を残さないだろうと
629ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)04:17:07 ID:cL3()
>>628
「……そうか」

ジノの身の上は、国交に係る複雑なものだ。それが根底にあるとなれば、思い悩むのも無理はない。
しかし、ロイコは知っていた。ともすれば国際問題になりかねない、そんな案件をネポックがすでに抱えていることを。

「フレズベルク、って子を知ってるかい?いつもペンギンの着ぐるみを来ている子だ。
 そういえば、彼女を追って他の着ぐるみたちも来てたっけ。そっちはあんまり知らないんだけどね。

 ……彼女たちはね、ある国の差し金で書庫の禁書を持ち出そうと企んだ。
 程無く鎮圧され、改心した彼女たちはネポックに残ることを選んだ」

全く無関係な世間話?いや、今のジノには色々と自分を重ねることもできるだろう。

「とまあ、ネポックは生徒が望む限り、生徒を見捨てない。
 誰に迷惑だと思っているかは知らないが、それだけは憶えていてくれ」

だから、ジノの懸念にはこう突きつけるのだ。ネポックを甘く見るな、と。
たかだか一学園に過ぎないとはいえ、それなりの歴史と誇りを持っている。一人の生徒の悩みくらい、抱えられなくてどうするというのか。

「……それに、何も言わずに消えようというのなら、やっぱり彼らを信用出来てはいないようだね。
 特にあの猫の子なんか想像してごらんよ、血眼になって君を探すさ。君をみすみす見逃すようなタマじゃあない」

この場にいないマオがどんな表情をするか。それを思い浮かべて、誘うようにクスリと一つ笑いを零す。
630ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)04:33:56 ID:lwQ
>>629
「…………」

ロイコが持ち出した話を神妙な面持ちで聞いているジノ。やがてロイコの言葉に無言で頷く

「ロイコ先生、もっとジノを撫でてください」
「いつ無くなるとも知らぬ、この幸福たる日常をもっと味わっていたいのです」

彼女の肩に頭を預けていたジノだったが、ロイコの肩から頭を退けると今度はその膝元に身を委ねた
幸いベッドもあることだし、横になっても身体は痛まない。やはりここに移動したのは正解だった
ロイコのお腹の部分に頭をギュっと押し当てると、ひんやりとした感触が火照った耳を冷ますのが気持ちいい
このような弱音はやはり、ロイコが教師であるからかろうじて絞り出すことが出来たのであろう

「ジノはネポックを信じています。しかし……あにさまとの決着はジノがつけたいのです」
「マオやリエード、ロイコ先生のような……善良な人々に血を流させたくない……」

「やがて時が来たその日は、皆でこうして見守っていてください……寄り添っていてください」
「ジノに……任せ……」

眠気に耐え兼ねて目を閉じながらぽそぽそと喋っていたが、やがてその声が途切れると寝息だけが聞こえるようになる
どうやら酔いが限界まで達し、強烈な眠気に襲われてしまったのだろう。歯磨きもせず倒れるように意識を失ってしまった
すぅすぅと心地よさそうな寝息と共に、時折尻尾が揺れてロイコの存在を確かめるように背中を撫でてくる
631ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/03/02(金)04:48:00 ID:cL3()
>>630
「ああ、任されよう。……君が望む限りね」

ジノとしては、その発言は一種覚悟の表れなのだろう。さりげない、されど輝かしい幸福。
しかしロイコは、ネポックは。生徒たちが望む限り、そんな小さな幸福を与え続ける事こそが使命であり望みなのだ。
だから、膝に収まったジノのさらさらとした髪を、火照った耳を。ロイコの低い体温がなぞる軌跡は、止まることは無く。

「……それでも、ささやかな幸福を望むなら。これを持っているといい」

微睡んだジノの手の中に、そっと毛玉のようなものを握らせる。
【ラビッツフット】。他愛のない幸運を授ける、小さな幸せのお守りだ。

「……やれやれ」

やがて零れるような言葉も止み、すやすやと寝息が聞こえるばかりになって。
ベッドに腰掛けたままのロイコは、ふとジノの顔を見下ろして苦笑と共にため息をついた。
時折ロイコの背を撫でる尻尾の感覚。どうやら本音をさらけ出したジノは、ロイコを帰してくれる気は無いらしい。
すぎる時間の中でジノの頭を撫で続け、やがてゆっくりと首を俯けて。縦に並んだ二つの寝息が、ただ魔石暖炉の明かりに照らされていた。
632ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)18:49:56 ID:lwQ
「マオ、すまぬな……校務の最中に」
「これは常々どうしても君とリエードに言っておかなくてはならぬの思っていたのだ」

ジノが初めて復帰した日の昼休み。久々に風紀委員会は総顔合わせとなる
そんな中ジノはマオ一人を連れ出し、校舎から少し離れた森へと連れてゆく
ここはかつてニヴァとネレイネと共に、マオが野草採取を行なった場所である

「今期の初校務の前に君達に学んでもらう事がある……そう気づいてな」

ちらりとマオを見やる視線はうすらと微笑み、しかし獲物を狙うような鋭さを併せ持っている
633マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)19:02:21 ID:4yV
>>632
この森には忌々しい思い出がある。
班長が自分をここに連れてきたということは、あの時のことについてお叱りを受けるのだろうか。
マオはそんなことを考えながら少し怯えた顔付きでジノの影を追いかけていた。

「……僕は常々学ぶべきことばかり。無知で無力で風紀委員の末端を汚すばかりであります…」
「ですが班長が直々に指摘をくださるのであれば、僕はそれの取得に全身全霊を尽くすのみ……」

(班長の目がいつになく恐ろしい……)
(冷たく燃えるような、誇り高き狼のおめめをしていらっしゃる……)
(真剣なのだ。ならばその思いに答えられなければ、僕はここで耳を詰めるくらいの覚悟を決めねば…)
634ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)19:21:23 ID:lwQ
>>633
「君はいつもそう自分を頼りないと言うが、自分の使い道を誤っておるのではないか?」
「私は今後君に全幅の信頼を置くために、ある試練を科そうと思うのだ」

すらりと透明感のある金属音を響かせ、ジノは仇桜を抜き放つ
空気に触れるたびに白く舞い上がる魔力の粒子は、ジノや周囲の何かに触れると初雪の溶けるように消えてゆく

「君、ここで私を斬れるか?」

ジノの口から唐突に飛び出る言葉は、ジノをこの場で倒すこと
マオにそれができるかを問い掛けている

「その覚悟がなくば、ここで君は死ぬ」
「駆けろッ」

ジノは怒号と共にマオに斬りかかろうとする。マオにできることはジノを倒すか、逃げるか
逃げるとすれば学舎まではかなりの距離。その間ずっと鬱蒼とした森を駆け抜け続ければならない
635ファルシュ ◆c8eDXvwFLQ :2018/03/02(金)19:29:54 ID:Cwz
>>606
「対話もできたし契約もすませたよ、最近はそっちの魔力も少しコントロール出来るようになったしね」

そう言うと手元に小さい火球をだしボンッ!と弾けさせた
少しずつではあるが精密なコントロールも覚えつつあるようだった

「っと、すっかり話込んじゃったね…今日はもう帰ろうかな…また今度ゆっくりお話ししようね」

時計を見て何か用事でもあるのだろうか帰り支度をすると足早に修練場をあとにするのだった
636シャディ◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)19:34:57 ID:h1v
>>635
「おー、それなら良かっ……契約!? ……わー、ずいぶん進展してたんだねえ」

契約に驚き、火の玉の炸裂に更に驚く。見てないうちの成長がすごかった。
自分もうかうかしてられないと思いながら、その悪魔と話してみたいと思ったが。

「うん、またねー、ファルシュ君。お互い頑張ろうねー」

手を振って見送るとシャディは模造剣を元の場所に戻したのであった。素振りを終えて次に始めるものは……贈り物の影を操るための鍛練だった。
637マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)19:42:35 ID:4yV
>>634
「班長の得物で例えるならば、僕はナイフで、貴方は刀」
「いかに磨こうとナイフは刀に敵いませぬ……」
「ですが、敵わずとも僕は貴方の補助にさえなれればよいと思っております」

使い方もなにも、自分はどう足掻こうと彼女に勝るものはない。
そんな彼女の横にいれば自分を頼りないと称するのも当然だ。
だが、自分はその在り方に誇りを持っている。全幅の信頼を得るためならば、なんだってするつもりでいたのだ。次の言葉を聞くまでは

「……悪い冗談を。僕に班長は斬れません。心情としても刃を向けるはずもなく…」
「向けたところで、僕の首が跳ぶのが先ですにゃ……」

言葉が具現したように、視界のなかで刃が煌めいた。
班長が自分を斬ろうとしている。与えられた課題は叛逆か逃走か。
動揺など隠せるはずもなく、緊張感にやられると口調が崩れる悪癖が顔を覗かせる。

「は、班長……! 僕はもういらないということですか……! 」
「それだけおきかせねがいたい……貴方が僕を殺したくて刀を振るうなら、抗う必要など、僕には…! 」

言葉とは裏腹、右腕から伸びる鎖を握りしめながら掲げることで、鉄球とのあいだに弛んでいた鎖を張り詰めさせ、刀をギリギリで受け流す。
臆病者の本能とでもいうべきか、駆けろの命令に反して無意識に防御の姿勢を取ってしまった自分を恥じた。
638ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)19:53:22 ID:fTs
ふっ――
【精神統一、そして全身の筋肉を使ったオーバースロー気味の投擲】
【投げた鉄球は当然のように的を破壊し、鉄球にかけられた魔法が持ち主の手元に戻っていく】
【そんなトレーニングをしている鉄のような女子生徒がいますよ】
639リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)19:57:50 ID:h1v
>>638
素晴らしい威力と狙いですね、自分も参考にしましょう
【戻ってきたところを狙って声を発する金髪碧眼の男子がやって来ますよ。背丈は……高等部平均より低いくらいですね、人間基準で】
【現在彼は腕章などは着けておりませんが、風紀委員の一人です、拍手する手の袖口からは腕輪がチラ見えしています】

その鉄球は私物ですか?
640ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)20:01:01 ID:lwQ
>>637
「言ったであろう、試練であると」

仇桜を鎖に打ち付けて火花を立ち上げ、そのまま振るうことによって魔力の飛沫と共に火花が散り、マオの身体をパチパチと打つ
不安げに声を荒げるマオに対して、一瞬だけ引き締まった表情を緩めて呆れたように笑う

「分かっているのなら、何故強くなろうとする……?」
「小刀の役目は太刀と打ち合い、刃をへし折ることではあるまい」

刀を振り払って鎖ごとマオを押しのけ、くいくいと顎で学舎の方を指す
駆けろという命令はマオが自分と戦う気が起こらないということを知った上でのことだ

「考えろ……私のような敵が学園の風紀を乱そうとしたら……?」
「君は何をすべきだと思う」
641ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)20:04:43 ID:fTs
>>639
ああ、私物さ……家に伝わる技を行使するための物なんだ
【誰だろう、この人的な感じに思ってますよこの少女】
【そしてこの少女、背が高いのでリエード君よりも頭が高い位置に来てますよ】

君、名前は何て言うんだい?私はジゼルだ
642リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)20:08:49 ID:h1v
>>641
なるほど、それは先程の投擲とはまた別なので?
ああ、申し遅れました、自分はリエードと申します、名字はリオーナです
少し鍛練をと思ったら豪放な方がいらしたので何か盗めるかと思ったのですよ、申し訳ない

【いきなり話し掛けたことも謝罪しています】
【見上げる顔は温厚な人物、という感想を抱かせる人相ですよ、笑み的な意味で】
643ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)20:16:09 ID:fTs
>>642
あれは只の基礎さ、基礎こそが一番肝心な物だがね
リエード君ね、覚えておこう
【真っ直ぐ狙ったところに如何に素早く質量のある鉄球を投げられるか】
【それが出来るだけで動かぬ物なら簡単に破壊することが容易故に磨くべきもの】

見ていて参考に出来るものかは分からないが……止めはしないよ
【筋力と代々伝わる投擲に関する魔法やらによる賜物なのでそこが不安?】
644マオ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)20:16:27 ID:4yV
>>640
飛沫を上げた火花に、思わず目を瞑る。
その一瞬が命取りで圧をかけられれば後方へよろめく。
実戦ならばその隙に首を取られてもおかしくはない、致命的なミスだ。

「僕は、それでも貴方の役に立てるよう……後ろを歩かせていただくために、強くあろうと……」
「班長のような敵は、班長ならば打ち倒せるはずです。班長はお強い。誰にも負けない……! だから、僕はそのお手伝いができれば! 」

だが、先の戦いでジノとマオのコンビはロイコに敗北を喫したのが事実。
自分は補助どころか足を引くことしかできなかったのだと思いだし、現状を過去に重ねる。

「……僕は、足を引っ張ってばかりの役立たずだ…」
「逃げろと、仰りたいんですね。僕は逃げ回って、教師やリエードを呼びに走れば……」

「……ご命令とあらば! 猫が狼に敵うべくもないが、この足砕けるまで、逃げさせていただきます……! 」

「駆けろ、ワンワン! 校舎まで逃げるんだ! 」


そうして、マオは魔法を発動し、跳ねる鉄球とともに逃げ出した。
一切の疑問を呑み込んで、鬱蒼とした森の中へと、命令を遂行するために
645リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)20:23:04 ID:h1v
>>643
なるほど、基礎。基礎を怠らない人の練習は例え扱えずとも何か学べるものですよ
多分ね

【ちょっと良いこと言ったかと思ったら台無しにする曖昧な発言しましたね。その言葉の間に手に土の塊のようなボールを生み出しましたよ、大きさは鉄球ほどですね】

まあ口頭で教わる手もありましたかね?

【土のボールを持ったまま投げる様子を見ようとしてますよ】
646リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)20:24:47 ID:YvG
その日の空は陰っていた、白昼の時も太陽が覆い隠されれば、空は灰色に塗り潰される、心まで陰鬱になりそうなそんな午後。
今にも雨が降りそうな空を屋上から眺めながら、端に設えられたフェンスに背を預けて涼む一人の少女が居た。

「この学園って広いのね……あーあ、足が疲れちゃったわ!もう!」

どうやら入ったばっかりらしい彼女にとって、多くの生徒が通うこの学校は余りに広すぎたようで。
探検の代償に傷んだ脚を苛立たし気に足踏みしながらつかの間の休みを楽しんでいるらしかった。
647ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)20:31:17 ID:fTs
>>645
私はまだ弟子を取るつもりはないよ……そこまでの域には到ってないのでね
【教えられる様な立場にありませんよと自嘲ぎみですよ】
【武家の次期当主な人なのですが、親の様に指導する立場にはまだ遠いのです】

フォームだって、時と場合で変わるから参考にしきれるかな?
【こっちは謎の対抗心からの発言です】
【靴脱いで、片足で拳大の鉄球を掴んで蹴りのようなフォームで先程のように的へ投擲して当てますよ】
648キリカ◆UFH2tocGt. :2018/03/02(金)20:34:12 ID:Sop
>>646

ばーんと勢いよく扉が開け放たれ、ごろごろと人が転がってくる。
それはリナリアの足元でピタッと停止すると顔をあげてそのスカートの中を見ようとするだろう。

「どうも!私キリカです!足元から失礼しまーす!」
649ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/03/02(金)20:34:26 ID:lwQ
>>644
「良い子だ。何者に対しても先陣を切るのは愚者の所業。この私とて常に後手を好むのだから」
「フン……だが、まずはその固い頭をほぐす所から始めねばならぬな」

ジノとの斬り合いを早々に諦め、ワンワンに引きずられるようにして脱兎の……脱猫の如く駆け出すマオ
その光景を見てジノはなんとか安堵の表情を浮かべるのであった。回りくどい事は苦手だが、この種の指導は自発的な気付きが必要だ
さて、迷える黒猫よ、次は何に気付く?

「入り組んだ森は危険で、孤独な場所だ。声は遮られ、視界が通る場所も少ない」
「私は君ほど速くはないが、しかし持久力だけであれば誰にも負ける道理はない」

「故に、ただ我武者羅に逃げているだけでは……」

鉄球による推進力を得たマオの初速は素晴らしいものだが、一直線に逃げているだけではいつかは嗅ぎ付けられ、追いつかれる
無尽蔵の持久力を持つ森の狩人が相手であればそれは顕著だ。優れた嗅覚とセンスによって、ジノはマオとの距離を詰めてゆく

「いつか後ろ髪を掴まれ、首を掻かれると思い知るのだ」

マオの背後までやって来て、ジノはマオの背中に血を滾らせていた。人狼としての本能が彼の背中に爪を立てろと騒いでいる
ジノはその本能に従うがままに強靭な脚をバネのように使い、まるでロケットのような加速でマオへと襲い掛かる
無手のままのタックル。仇桜は用いていない。しかし不意打ちのようなそれは何も策が無ければその場で迎撃を行うしかない
650リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)20:40:59 ID:YvG
>>648
……彼女は動かなかった、いや、どちらかと言えば動けなかった、その反応、等しく不審者を見た時に相応しい怯懦。
いつのまにやらその手に握られていた絵筆は彼女の身長の半分くらいにまで大きくなり……相手の視線が自身のスカートの中に向いた時、彼女は動きを取り戻すだろう。

「……えぇ、宜しくね、くたばりなさいこの変態!」

その中身は夢をぶち壊すような、或いは膨らませるような……すなわち、黒塗り、何故か都合のいい暗黒空間が少女のスカートの中を保護している!……まぁ絵筆で塗りつぶしただけだが。
そしてその景色を眺める相手の頭に、少女の手に在る絵筆がフルスイングされる、全く容赦のないその動きは地面に転がる相手を再び扉前まで転がす威力を持っていた。
651リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)20:42:42 ID:h1v
>>647
では見学者とでも思ってください?

【否定しないタイプなのか、そこまで踏み込まないのかこんな調子です】

時と場合が違わない時に行えば良いのですよ、そうでしょう……?
……これはこれは投擲と呼べるのでしょうか?
まあ、真似てみましょう

【土玉を持ってるせいか手の甲同士で拍手の代わりにしてます。そして靴を足で脱ぐという荒いのか物臭なのかわかりにくいことをするとガッシリした足で土玉を掴みますね】

……せぇい!! ……難しいものですね
【結論から言うと足を振り上げたと同時に真後ろに飛んでいって土の玉は崩壊しましたね、すごい音と共に】
652ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)20:50:29 ID:fTs
>>651
足でも投げられなければ腕が使えない時に困るだろう?
【例によって鉄球にかけられた魔法で足元に投げたものが戻ってきますよ】

後は不意打ちにも便利なんだ
【机とかの下を通して足元を攻撃するのに使うと視認しづらいからね】
653キリカ◆UFH2tocGt. :2018/03/02(金)20:51:49 ID:Sop
>>650

スカートの中身を見たキリカは目を見開いて悲鳴をあげた。見れなかったことは勿論、恥じらいとかそういったリアクションを求めていたのでショックは大きい。

「い、いやああああああっ!……へぶっ!!」

そしてフルスイングを受けて吹っ飛ぶキリカはなぜか少し幸せそうである。扉の前でゆらりと起き上がるとゾンビのように両手を前に伸ばしてリナリアにゆっくりと近づく。

「うばぁぁ……たーべちゃうぞー、私はこわいこわーいゾンビだぞー」

そのキリカの足元からはさりげなく蔦が伸び、リナリアの足に絡み付こうとしている。
654リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)20:53:56 ID:h1v
>>652
そうかもしれませんが、それならば蹴り飛ばした方が早いのでは? というのは見学者として禁句ですかね

【土玉の方は魔力の粒子っぽく霧散していきますね、使い捨て前提らしいです】

今のは足の握力で成しているのですか? それとも魔法か何かで細工を? いやはや気になりますねえ

【もう一度生み出してまた土の玉に足を乗せていますね……今度は指をめり込ませましたよこの人】
655リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)20:59:06 ID:YvG
>>653
「貴女頭おかしいんじゃないの!?」

余り人との交流を重ねていない少女は相手の行動の意図が分からない……いや、或いは交流を重ねた後も少女には理解できないかもしれないが。
少し苛立ったような表情のまま叫ぶ少女、その再び構えた筆の先端が赤色に染まる、空に走らせれば赤色の線を描くその筆が見る間に空中に魔法円を描いて。

「ゾンビだっていうなら火葬してあげるわ!くらいなさい!」

その魔法円から突如噴き出す焔、それは瞬く間に熱を放射し辺りの温度を一段階引き上げる。
初級の魔法らしくその炎は大した熱さを持たないが、それでも炎は炎だ、範囲の広いその炎は伸びる蔦を炭化させる程度の威力は持っている。
656ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)20:59:52 ID:fTs
>>654
試して見るかい?ほら、蹴っていいぞ?
【鉄球を軽く蹴転がしてリエードの足下へ送りますよ】
【鉄なので当然重いですし硬いですね?】

足の握力さ……砕けないかい?それ
【リエード君を見て泥団子を握り潰すのを連想しましたね】
657リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)21:03:49 ID:h1v
>>656
先に聞きますが、この鉄球は魔法の産物でしたか? それともただの鉄球ですか?
【とりあえず、土の玉で止めつつ訊ねますね、魔法かどうかでやること変わるので仕方ないです】

ご安心を、自分が触れていればある程度は耐えられる仕様ですので――ね!
【今度は足の高さを間違えたせいで蹴りあげる時に地面に激突した土塊が砕けましたね、ひどいものです】

上手くいきませんね
【お手上げポーズをしながら鉄球を足元に置き直しますね】
658ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)21:07:50 ID:fTs
>>657
魔法の塊でもあるし、使いようによっては鉄の塊でもあるさ
【魔法の道具として使う分には魔道具としての機能が発揮されますが】
【素材は当然鉄なので蹴ったら相応のものがありましょう】

百聞は一見にしかず、やってみるのが一番理解しやすいものだ……ささ、どうぞ蹴ってみせよ!
【拳大の鉄の塊を蹴る度胸はあるのか!】
659キリカ◆UFH2tocGt. :2018/03/02(金)21:10:12 ID:Sop
>>655

「やだ毒舌!興奮するよぉ~!」

その通りかもしれない。くねくねと気持ち悪い動きで頰を上気させながら迫る。魔術的な知識に乏しいゆえにリナリアがなにを行おうとしているかわからない様子だったが。

「ぴゃっ!火は勘弁っ!」

瞬く間に燃え尽きる蔦。植物系亜人であるキリカは火が大の苦手。屋上の隅っこの方に逃げると頭を抱えてガクガク震えている。
660ミユキ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)21:11:41 ID:4yV
誤算……だよねえ。割引券の期限が近いから、女の子を誘うなんて、いかにも青春だと思ったんだよね」
「ほら男の子は女の子より素直になれないものだからさ」

「だから期限ギリギリまで取っておいたこの割引券…いないんだもんなぁ。ナイヴァちゃん」

屋上の手摺りによりかかりながら語りかけるような一人言! コワイ!
661リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)21:12:41 ID:h1v
>>658
……まあ、大丈夫でしょう
【そう言われるとあとは物は試し思考なのか、足に何かを纏わせてますね】
【ちゃんと見れば、土の甲殻のようなものを足に纏わせてから鎖をグルグル巻いていってますね、バンテージみたいなものでしょうか】
【更にダメージ増えません? とか言ってはいけません】

――フンッ!!

【そのまま蹴らせてくれるなら、持ち前の脚力も合わさって重量次第とはいえ転がるでしょうね】
662ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)21:16:58 ID:fTs
>>661
それで、狙った場所に攻撃出来るかい?
【ちょっと鉄球が浮きながら前に飛んでぼてっと土に転がりますよね】
【これで投げる理由が分かったろう?と言いたげですよ】
663リナリア=クラルテ◆m7hEgzNtKY :2018/03/02(金)21:17:54 ID:YvG
>>659
「……先生に言うべきなのかしらこれ」

相手の様子に身の危険を覚え、焔の魔法円を前に思わず顔を引きつらせて呟く、通報した方がいいのでは、そんな考えが少女の頭には浮かんでいて。
相手が炎から逃げるのを確認すれば魔法円を消去、それと同時に噴出していた炎も消えればあたりの温度が元に戻って。

「一体私に何の用?いくら貴女が度を越えた変態だからって、理由なく人を襲うことはないでしょう?」

相手から一定の距離をとったまま、腕を組み相手を見降ろしそんな風に冷たい声を吐き出す、その声色は正しく不審者に向けられる声色で。
相も変わらずその手には絵筆、少女の武器が握られている、警戒を解くつもりは今のところなさそうだ。
664アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/02(金)21:19:53 ID:9zO
>>660
「……?」

お気に入りスポットの屋上へとやって来れば、さて先客の影と声

「だれと、喋ってるんだ?」

風に長黒髪を揺らめかせながら、真新しい制服に身を包んだ黒い女生徒は声を掛けた
665リエード◆L1x45m6BVM :2018/03/02(金)21:20:46 ID:h1v
>>662
無理でしょうね、間違いなく

【ビシ、と土の甲殻にはヒビが入ってますね、どう見てもダメージを消しきれてませんが気付かなければこのままです】

では足はこのくらいにして、手でやるのを見せてもらえませんか? ジゼルさん

【最初からこう言えば良いのにね】
666ミユキ◆nbVXKhtuAI :2018/03/02(金)21:25:53 ID:4yV
>>664
「やぁ、キミがくるとおもってね、話しかけてたんだ」
「青春の良き日にこんにちは。せっかくだから、学食にパフェでも食べにいかないか? 」

声を掛けられれば男は平然と声を返す。
適当なことをいいながら、彼女を食事に誘う。

「バレンタインデーフェアらしいんだ。3月に食べられるなんてレアなんだぜ? 期限も今日までだしね」
667ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/03/02(金)21:26:08 ID:fTs
>>665
良いだろう、次は……はっ!
【さてジゼル、鉄球に近付いて足で軽く鉄球を上に投げて手でキャッチ】
【そして大きく上から振りかぶって地面に鉄球を叩きつけるぅ!】

しばらく近付かない方が良いぞ?
【コントロール悪いとかすっぽぬけたとかでは無いらしいですよ?】
【信じるかはリエード君次第ですが】
668アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/03/02(金)21:28:16 ID:9zO
>>666
「よし、いこう」

パフェ