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ここだけ悪魔に魅入られた街 ロールスレ

1kP1WI.Dfgk:2018/03/23(金)00:40:20 ID:L3v()
 悪魔に魅入られた街・A市――

 1年前に郊外で陥没事件が起きてからというもの、不可思議な猟奇事件が頻発していた。
 陥没した穴は【魔界の穴】と噂され、その噂は真実だった。
 肉体を持たない【悪魔】たちが人間とひそかに融合し、特殊な【悪魔人間】たちが誕生していたのだ。

【悪魔人間】たちは本能を刺激されながら、ある者は苦しみ、ある者は突然の力に歓喜し、この街を侵食していく。

 しかしこの危機を察知していたのか、政府は特定機密機動隊――【トッキ隊】をすでに派遣していた。
 あきらかにオーバーテクノロジーの装備を駆使して、トッキ隊たちは悪魔人間を粛清し、「なかったこと」にしていく。

 しかしその隠蔽工作も限界に来ていた。
 【魔界の穴】は成長を続け、悪魔人間たちは次から次へと生まれていく
 穴が世界に影響するほど深淵を見せつけるまで、あと2カ月。
 悪魔人間たちは、トッキ隊たちは、人々は、生き延びることができるか――?

・・・・・・・・・・

期間限定・バトルストーリー・キャラロスト前提の現代異能なりきりのロールスレです。
世界設定・キャラ作成などは以下の議論スレにて
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1521383909/
また、このスレでは自分のキャラのロールに他のキャラも操作して登場させることができます。
2kP1WI.Dfgk :2018/03/23(金)23:23:39 ID:L3v()
「で……”銀翼の悪魔”の追加情報は、これ以上、あがってこないってこと?」

 A市の市街地の中心に、まるで未来の防衛基地かと見まごうばかりの豪奢な建物がある。
 それは、「ふるさと再生財源」がばらまかれて無駄に税金を投入された市役所だ。
 当時の市長によって豪奢に作られたそれは数十年の時が経ち、手入れや掃除のしにくさから、まるでディストピアSFのような朽ち方をしているのだが――

 その華やかなる市役所から東に一棟の、ポツンと建てられた新造棟がある。

「A市巨大空洞穴調査研究課」
と入り口には書かれている。普段役所の人々はおろか、市民すら立ち入らない建物には、専用の地下駐車場もある。
 
 とはいえ、あまりに低予算なのか、立て付けの悪い扉に、切れかけの蛍光灯と、見る人が見ればそこは市役所の中でも「窓際の公務員」や「天下りでやってきた無能な上司の吹き溜まり」にも見られていただろう。

 その部屋の中心に、小さなデスクに収まっているのが、35にして頭髪の薄く、顔色の悪いスーツ姿の男だった。

『ええ……どれだけ探しても、もはや”銀翼”の情報は……』
『もう”銀翼”は死亡したのではありませんか?』

 屈強な男二人が、資料片手にそのデスクを囲っている。男二人は『特機』の意匠をあしらったワッペンを肩につけている。
 スーツの男――【田中道程】はスッと男たち二人をにらみつける。

「”どれだけ”とは?」
『ですから、排水溝や北の山岳地帯、廃工場群もすべて……』
「一般の住宅街、商店街、あるいは、”学校”も調べたのかい?」

 『対悪魔特定機密機動隊』の補佐隊員である男たち二人は、その眼光の意外な鋭さに、ややたじろぐ。
 この田中道程こそ、1年前にA市に密かに派遣され、この市で起こる怪奇事件――
【悪魔人間事案】を解決するために派遣された対悪魔特定機密機動隊――【トッキ隊】の【独立特殊連隊長】であった!!

 トッキ隊の存在、ならびに【悪魔人間事案】は一般市民に伏せられているため、表向きは市役所の「空洞穴研究課」に首都から派遣されてきた研究専門の公務員を装っている。
 そのため、田中道程の普段のその姿は、若ハゲの、ひょろりと痩せた、目にクマのある、疲れて、冴えないスーツの男にしか見えない……
3雑務係長・田中道程◆kP1WI.Dfgk :2018/03/23(金)23:32:50 ID:L3v()
>>2のつづき……

「まあいいや。……もう少しで、今日は新人君がやってくる。君たちジャマだから帰っていいよ」
『しかし……』
「それに、君たちが”銀翼のセイレーン”に出くわしたら、こんな風に報告を受けることはないだろうしねェ」

 田中道程はため息をつきながら、初めて顔をあわせる「新入り」の資料に目を落とす。
 補佐隊員たちが去っていくと、この狭い部屋はいくばくか余裕ができた。

「ふーむ、【ガントレットリング】、バッテリー使用か……。
 あの子……”アンジェラ”の羽もバッテリー使うんだよねぇ……
 ブレーカー、持つのかな」

 そう呟きながら、【空洞穴調査研究課室】の来月の電気代の明細を見る。
 すでに電気代は予算オーバーということで、市役所から節電を求められていたのだった。

「これ、もうちょっと予算降りてもいいんじゃないかなあ……?
 一応、日本の……世界の危機だろ?」

 そう呟きながら、田中は天を仰ぐ。
 視線の先には、切れかけて点滅している蛍光灯の明かりがあった。

/とりあえず人間側オープニングロールとして……
/絡んでいただいても結構ですー
4八ッ木 七男 :2018/03/24(土)20:31:32 ID:rqS
「ココがA市か、思ったより明るい場所だ」

男は街中の歩道の中でどうどうとした様で、呟くには大きな声でいう

「それに人ごみとかも普通にあるんだな人がいない所と思ってたんだけど
 普通に平和そうだなー
 活気もありそうだし帰り際店にでも寄ってみようかな」

義手と見るに分かる腕を動かし持っている地図を広げる
たまに頭をそして地図自体をクルクルさせて

「さて…A市市役所の巨大空洞穴調査研究課ってドコにあるんだ…」

現在A市西方面
絶賛迷子中の男21歳

「とりあえず走りまわってみれば市役所と思う場所は見つかるか」
5白倉 リン ◆1IhtDhDJiA :2018/03/25(日)01:21:39 ID:y4L

「ふぅー、大漁、大漁」

安くもないが、そこまで高くもないレベルの個室居酒屋。
その一室で白髪をたなびかせる女が一人、甘ったるい匂いの細い煙草をふかしながらお札をぺらぺらとめくり、枚数を数えている。

「力の使い方にも慣れてきたし、順調、快調、絶好調ってとこだねえ……えっ?まだその……トッキ隊だっけか?そいつらに出くわしてないんだから調子に乗るな、ってぇ?」

はたから見れば、一人芝居をしながら酒を飲んでいるようにしか見えない。
しかし、リンの中にはその言葉の相手───悪魔が巣食っているのだ。

「まぁまぁ、見てなさいな。酸いも甘いもかみ分けたこのリン姐さんが、その時になったら力の上手な使い方ってのを見せてやっからさ」

レジへ向かう歩みの中で、カバンの中の得物へと手を伸ばす。
そして、伝票をレジに打つ店員へ向け、その銃口を向けて──────。

「今日のあたしのお会計は、タダだ」




「いやー、どうよ。力は使える時に使ってかなきゃねぇ!」


『上手な使い方』により財布を見事節約してのけた、とリンは夜道をほくほく顔で歩く。


(……上手い使い方、じゃあるんだろーけどなー……)


理にかなっちゃいるけどあまりにしょうもないでしょ、それ。
そんな突っ込みを、リンに憑依する悪魔であるライはひっそりと心の中で入れた……。
6セイレーン◆ejQgvbRQiA :2018/03/25(日)09:23:27 ID:fsJ
『か、はッ!ギャハハッ!!』

一寸の光すら届かない暗がりの路地裏。そんな場所に響いていたのは聞くに耐えない汚い笑い声だった。

――――曰く、悪魔とは人間の欲望を糧に生きるものだという。
欲望が無い人間は居ない、そしてそれこそが悪魔たちの目当てのものでもある。悪魔に魅入られた人間は欲望のままに全てを貪る。

目の前に広がる光景は酷くおぞましいものでとても現実のものとは思えない。しかしそんなことは"この街"では起こり得ることなのだ。
悪魔が跋扈するこの地では――――

『だ、誰か…助け……!』
『ダれも来るわケないだろォオオ!?』

一人の女性が、おおよそ人間には見えない化け物に襲われていた。
身体中がブクブクと肥大化していて醜悪そのもの。そんな化け物を前にして女性の方は地面に座り込み、ただただ助けを呼ぶことしかできない。
形容し難い恐怖が女性を覆い、その先に待つ結末を想像してしかしそれを受け入れるだけの度量などあるわけがない。

「騒がしいと思えば…なんだ、こんなことなのね」

ふわり、と何かが舞い降りた。
その瞬間に場の空気が一変し、まるでその場の支配者が移り変わったとさえ思えるその正体は綺麗な"白銀"をしていた。

『アあ?……なンだ、同じアクまか、ナニしにきタんだ?』
「いえ、五月蝿い声が聞こえたから見に来ただけよ。でも、つまらなそうだしもう帰るわ」

一度女性の方をちらりと見る。
恐怖で体は動かず、もう正常な判断は出来ていないだろう。だが彼女が自分を見る目には僅かな"希望"のようなものが混じっていて。

『ハっ!なんダ、おレの姿に恐れをナシたのかと思っタぜ?マあ無理もなイか、恥ずかシがルことじゃないゼ?なんタって俺の力はサイきょ――――』
「……帰る、って言ってるでしょう?つまらないままごとに付き合わせないでくれるかしら…って、もう聞こえてないわね」

ほんの一瞬。
それだけで先ほどまで揚々と語っていた肉の悪魔は両断されていた。
辺りには僅かに冷気が漂っていて、そして脚の鉤爪は氷でコーティングされ鋭さが増されていた。

「………私はどうにもしないわ、何処にでも逃げれば?」
『っ!!?は、はいっ…!ありがとうっ…ありがとうっ、ございます…!!!』

「はぁ…暫くは鳴りを潜めていたのに、まぁ仕方のないことかしら」
「全く…厄介な身体ね、生かしておく理由なんて無いはずなのに」

――――翌日。
路地裏にて悪魔と思われる死体とそれに加え"銀翼"のモノと思わしき羽が数枚散らばっているところを発見。しかしそれ以外に有益となるものは見つからなかったという。
7宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/03/26(月)01:18:09 ID:OfR
「へっくし!」

A市のとある公立高校の屋上で、口も覆わずくしゃみをする少女が一人。
手すりに両腕を置いてその上に顎を乗せ、無関心そうにグラウンドで部活動に勤しむ学生達を眺めている。
指定の制服に明るい緑のパーカーを羽織り、軽く持ち上げたヘッドホンからは小さく流行りのJポップが漏れていた。

「……そんなに寒くないと思うんだけどなぁ。誰かに噂でもされたかな」

屋上に他に誰もいないのをいいことに呟く少女、宇佐美天が一人でいるのは生徒達の間ではそう珍しいことではなかった。
パーカーやヘッドホンなど明らかに校則違反の格好。それに加えて常に気だるげな態度と掴みどころのない性格。
そんな人を寄せ付けない雰囲気を醸し出している彼女が、実はトッキ隊の一員であることは同じ隊員のみが知る秘密だった。

「そういえば今日、新人が来るんだっけ。どうせ雑務さんが私のこと、なにか言ってるんだろうなぁ」

自分のことを噂しそうな一応の上司の顔を思い浮かべ、投げやりにひとりごちて大きなため息をつく天。
ふと、パーカーのポケットからスマートフォンを取り出す。
直近の隊長からの連絡を読み返して、苛立たしげに頭を掻いた。

「うわだっる、私も呼び出されてるじゃん……どうせ顔合わせでしょ、めんどくさいなぁ…」

やれ気が乗らないだの意味が分からないだのとしばらくぶつぶつ言っていたが、やがて手すりから身を起こす。
足元の学生鞄を拾い上げて肩にかけ、校舎内に続くドアへと歩き出す。
命令を無視して近辺をうろついてもいいのだが、例の新人が気にならないと言ったら嘘になる。
それでも素直に顔を出すのはなんとなく癪だから、せめて少し遠回りをしてから向かってやろうと天は思うのだ。
8宮藤 蒼 ◆NPogF1qddI :2018/03/26(月)01:44:00 ID:W7v
今回目標とされるのはTYPE-C。対悪魔特定機密機動隊の中において、危険性は低いが隊員の倫理能力に大きく揺さぶりをかける型であった。
そのため排除は最小限の戦力で行われた。投入するのは特機が所有する特殊兵器ただ一つ。あとはモニターと有事に備えた隊員が外側で待機するのみであった。
舞台となるのは廃倉庫。機動隊員が内部に追い詰めて封鎖の後、特殊兵器を投入することによる自動殲滅が目的である。

「目標確認」

投入される兵器は人間に酷似していた。当然だ……その素体に使われているのは人間の死体なのだから。
人間の死体に動物性蛋白質をエネルギー源とするナノマシンを投入。幾つかのパーツを取り替えて武装と直結させたものである。
故にそれに意思はない。生前つけられた名前で呼ばれることはなく、その手に握りしめる特殊長剣『グロリオーサ』こそがその名として扱われていた。

「排除、開始」

対象となるTYPE-Cには悪魔としての戦闘能力は殆ど無い。また人間としての人格を色濃く有し、悪魔としての人格は非常に希薄である。
年若い少女であるため人間としての戦闘能力もまたほぼ有さず、目標存在の処理は非常に短く終わった。
この程度ならば拳銃程度でも制圧は可能だが、泣き叫び命乞いをする姿に抵抗感を感じる隊員もまた数多く、メンタルケアというものは非常に手間のかかるものである。

「排除、完了」

だからこそ、感情を保たない兵器による制圧が推奨された。
兵器であれば一切の躊躇なく剣を一振りのみで終わる。刃は右眼球へと先端を突き刺されると、そのまま後頭部へと刃が抜けていく。
それを引き抜けば糸が切れたように身体は崩れ落ちる。後はその死体を回収すれば完了である。

「……動物性蛋白質の保有量が推定基準量を下回りました。自律補給を開始します」

然し兵器は、倒れる年若い少女の姿をした死体に対して歯を立てて貪り始めた。
動物性蛋白質によって稼働するという点は非常にローコストである。今のように現場での補給も容易である。
但し、その補給行動自体が視覚的ショックにより隊員に大きな心的外傷を与える可能性もあるまで、その点においてはやはり留意すべきだろう。
9田中道程 ◆kP1WI.Dfgk :2018/03/26(月)13:48:43 ID:bWc()
>>6
「うーん……これ、悪魔だねェ」

路地裏での事件から翌日。
懇意にしている警察の警部から一報を受けて、「雑務係長」の田中は現場にいた。

およそ人間の肉とは思えない部分がころがり、そこには大量の霜のあとがうかがえる。

A市の郊外の路地裏にて、謎の惨殺体が発見されたとの報告を受けて、トッキ隊は調査団がすぐさま編成された。
調査団と言っても、田中らと数名が徒歩で駆けつける、という規模なのだが……

「で……羽ね。」

年老いた鑑識からジッパーに詰められた遺留品を受け取る。
警察の中でも、ベテラン職員レベルでは悪魔の存在は公然の秘密となっている。
警察と連携する時は事情をよく知っている相手かどうか、その辺も見極めなければならない。

「"銀翼"のが動き出したって事か。同じ悪魔でも狩るっていう……獰猛さと見るべきか
 あるいは、これまで人間を襲った形跡が極めて少ない事から、抑制が効いてるって見るべきか……どう思う?」

 田中は、同行してきた他のトッキ隊員に話かける。

/トッキ隊のどなたかお返事いただけたら嬉しいです!
10白倉 リン ◆1IhtDhDJiA :2018/03/28(水)00:11:03 ID:E9U

深夜の路地裏。
微かに響くのは、女の鼻歌。
白いワンピースの袖の下には、2丁のリボルバーのモデルガン。

「ふぃー……この辺り、よねぇ?」

身体に潜む同居人───ライへ語り掛ける。
A市市民の中で、まことしやかに囁かれる「化け物」の噂。
リンの立つこの裏路地は、目撃情報が比較的多い地点。
そんな場所へわざわざ足を運んだ目的は、自分以外の悪魔が取り憑いた人間というのがどのようなものか、と一目見てみようというわけだ。

「……なんだい、ご機嫌斜めだねぇ?悪魔っていうのは夜に元気になるもんじゃないのかい、どうなのさ?」

巣食うものは答えない。

(こういうの、人間は『藪蛇』っていうんじゃなかったっけ……?)

悪魔が多く出没してる地点ということは、噂とはいえ当然トッキ隊側もいくらかは警戒を払うだろう。
そういう区域に興味本位でわざわざ足を運ぶのは、どう考えてもリスクとリターンが釣り合っていない。
返すのは、そんな気持ちを込めたただ一つのため息だけ……。
11セイレーン◆ejQgvbRQiA :2018/03/28(水)00:21:41 ID:nKB
>>10

「誘っているのがバレバレよ?」
「ただの命知らずか…それかよっぽどの馬鹿か、力に自信があるのか……」

気付けばもう彼女はリンの背後から即にそんな声が届く範囲にまで歩いてきていた。
まさにいきなり現れた、と言うほか無い神出鬼没。そして彼女が放つのはより一層色濃い悪魔の気配。
しかしその見た目は依然としてまだ人間に擬態をしたままで彼女がどんな悪魔なのかを判断するのは難しいだろう。

「それで?一体何が目的なのかしら?」

敵対的な行動はしないが、しかし警戒は怠らない。
今目の前にいるこの女が悪魔であることは第六感が告げている。だからこそ自分も惹かれてここまで来たのだ。
その理由はこんなことをしている理由。下手をすれば自らトッキ隊を招きかねないというのにこの女は何をしようとしているのだろうか。
12白倉 リン ◆1IhtDhDJiA :2018/03/28(水)01:26:38 ID:E9U
>>11

「そりゃあ誘ってるんだもの、バレなきゃ嘘さ」
「さ~ぁ、どうだろ?命は惜しいし、おつむ全体はともかく口は我ながらそれなりには回るし、力はまだ試行錯誤の途中だしさ
 それに、あたしが軽率っていうならそれを見に来たお嬢ちゃんも大概じゃないかい?」

軽口を叩きながら、ひらりと振り返る。
その顔にはへらりとした笑み。少女が悪魔に憑かれた存在であるのは、此方も理解できる
敵意は、よく言えば余裕たっぷり、悪く言えば軽薄な態度からは感じられないだろう。

「まぁまぁそう気張りなさんな、お嬢ちゃん?単なるおしゃべりさ。
 自分がどういうことに首を突っ込んでるか、どんな奴さんがいるのか、知りたくなるのは当然だろ?」
「トッキ隊、だっけ?その子らにも興味あるしねぇ」

くるりくるり、ひらりひらりと闇夜に踊るように、大げさな身振りを付けながらしゃべる。
それは人間としての本業である詐欺師としての自己演出の手癖が出たか、それともおつむがあれな痛い女なのかは、想像に任せるところだ。

「で、あたしの前にこうして出といて、付き合ってくれないってこたあないよねぇ?」
13セイレーン◆ejQgvbRQiA :2018/03/28(水)23:39:47 ID:nKB
>>12

「あら、それを言われたら確かにそうね?」
「――――まぁ、私はそれなりに自分に自信を持っているもの。それにその口振り……」

「そっちは共生してるのね」

共生。
つまりは人間の人格と悪魔の人格。その二つが混ざり合うわけでもなくお互いがお互いの存在を許しその身体に二つの人格が存在しているということだ。
それは非常に珍しいケースで大抵の悪魔は人間の身体を完全に乗っ取ろうとし、そして人間はそれに抗おうとする。
だから今目の前に居る女性は普通の人間の人格とはかなりかけ離れていると考えた方が良いだろう。

「状況さえも飲み込んでいないの?情報は何よりも貴重なものよ?」
「……まぁ良いわ。運が良かったわねあなた、ここに来たのが私で」

この様子だともしもトッキ隊が来ていたらその場で殺されていてもおかしくない。
それを考えればまだ話が分かる悪魔が来たのだからマシな方だろう。
14白倉 リン ◆1IhtDhDJiA :2018/03/30(金)00:04:46 ID:urU
>>13

「お~ぉ、そりゃぁ凄いやお嬢ちゃん。肝が据わっててうらやましいよ、それとも悪魔ってのはみんなそうなのかい?」
「共生、ねぇ。そんな大仰じゃないさ。私の中のこいつは突飛な力はあるけどおつむとやる気が足んない。あたしはおつむとやる気はあるけど、突飛な力はない。
 互いが互いの持たざるところを補う。そうしたほうが頭の中で殴り合うより得だろ?適材適所、ってやつよ」

さらりと言ってのけるリン。
悪魔という超常的存在を前にして、恐れるでもなく、虚勢を張るでもなく、ただ冷静に利害を計算する。
憑いた悪魔の怠惰な性質もあるだろうが、リンのその異常な精神性が今の「共生」を生んでいるのは間違いない。

「ざっくりとは知ってるさ。けど、あたしは現場主義でね。百聞は一見に如かず、ってね」
「ふっ、そう思っとくよ。あたしは詐欺師でさ。口で済む場から出たかないからね」
「で、本題だ。あたしと嬢ちゃんのほかに、この話に首を突っ込んでる連中はどんなのがいるか、聞いてもいいかい?」
「それと、『魔界の穴』だったかい?それが後2か月で開ききるってのは聞いてる」
「問題なのは、それに飲まれ切った時としくじった時、それぞれ一体どうなるのか、って話さ。
 魔界じゃせっかくたんまり稼いだこっちの金が通用しませんとか、魔界の穴の力が失われると悪魔に憑かれた人間はみんな揃ってお亡くなり、なんて話は勘弁してほしいんでね」

その言葉の裏には、この女が最終的な局面において、悪魔と人間どちらにつくかまだ判断していないということが隠れている。
利益と不利益。判断するのは、それを天秤に乗せてから。
15宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/03/31(土)23:03:32 ID:J0W
昼から夜に移り変わる黄昏時、A市も地平線に沈みつつある夕日に朱く染まる。
誰も彼もが通りに長い影を落として歩き、それは制服姿の少女も例外ではない。
小さく音漏れしているヘッドホンに明るい緑のパーカーの彼女が往くのは、普段から人があまり通らない裏通りだ。
年頃の女が一人歩きするにはいささか危険のようであるが、気にした様子もなく鼻歌まで口ずさむ。

「ふんふっふーん…………ん?」

ふと、足を止める少女。ヘッドホンを外して肩にかけ、ぐるりと辺りを見回す。
なにを感じ取ったのか、その顔つきはやや険しい。
幅のそう大きくない路地の奥、先の見えない曲がり角をじっと見据えて様子を窺った。
16吐腐悪魔/山沢真理 ◆kP1WI.Dfgk :2018/03/31(土)23:11:33 ID:LkP()
>>15
 天が感づいたのは、その異様な「匂い」であった。

 玉ねぎが腐った匂い――いや、もっとひどい。
 肉が腐った匂いとでもいうのか、ゴミが放置されているからといってこんな匂いがするだろうか

「……っく、……っく、いや、いやあ……」

 路地の奥で、しゃくりあげている声が聞こえるだろう。

 ゴミ溜めやゴミ箱の奥に、汚れたアスファルトにへたり込んで、制服姿の女の子が泣きながらなにかをしている

 彼女は――「物体」を、手にしている……?
 その「物体」を、口に……?

 トッキ隊ならわかるだろう。
 その「物体」はかつて「人間」の肉だったであろうことが……!

 彼女は――山沢真理は、まだ何者かに気づかれたことを知らない。
 目の前の行為に精いっぱいのため、誰かに注意を払うことなどできないのだ。

 だが、もしこの光景を見られたら――?
 彼女はきっと発狂しながら、無意識に「あの力」を引き出してしまう事だろう。

 そう……自身が取りつかれた「悪魔」の力である
17宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/03/31(土)23:29:17 ID:J0W
>>16
嗅ぎ覚えのある臭い、それもあまりいい思い出のないものに思わず腕で鼻を覆う。
その奥になにがいるのか、この街の裏を知る者であれば想像に難くないだろう。
死角である曲がり角からの強襲を敢行しようと、パーカーを脱いで腰に巻いたところで泣き声のようなものを聞いた。

「……ちっ」

聞こえないように小さく舌打ち。いくら悪魔を討伐するためとはいえ、民間人を巻き添えにするのは気が引けた。
静かに曲がり角の奥を覗きこむ。朱い路地に座りこんでいる少女に気がつけば怪訝そうに眉をひそめるが、その手にしているモノに目を見開いた。

「ちょ……あんた、なにしてんの……!?」

しまった、と思った時には遅すぎた。予想を遥かに上回る惨状に、理性の歯止めが効かなかったが故の呟きだった。
少女が声に気がついたのなら、そこには曲がり角から身を出している目撃者が目に映るはずだ。
そして明らかに動揺の表情を浮かべている彼女は、今はまだ一見普通の女子高生にしか見えないだろう。
18吐腐悪魔/山沢真理 ◆kP1WI.Dfgk :2018/03/31(土)23:36:45 ID:LkP()
>>17

「……ないで……、み、み、みないでぇぇぇぇええええ!!!!」

 山沢は、動転していた。
 とても理性的ではいられなかった。
 本能が、人間の肉、それも、腐りに腐ったどろどろの物を欲していた。それに抗う事が出来なかった。
 夢中で貪っていたさなか――見られた。

 それも、同じ高校の制服をした、誰かに!!

「いゃゃゃあやややああやあややややややああああ!」

 彼女の体が悪魔に乗っ取られる!
 まだかろうじて人間の形は保っていたが、全身ドロドロの黒紫色に変わり、口からは溶解液を吐き出した!

 彼女は自分で自分のコントロールが効かない!

 溶解液は容赦なく、ホースの水を放出するように、天に向かって口から吐き続けられる! 
19宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/03/31(土)23:54:26 ID:J0W
>>18
彼女の悲鳴にはっと我に返る。こうなっては邪魔でしかない肩の学生鞄を元来た方に放り投げた。
そうだ、このような所業を為せるなど悪魔でしかないだろう。それも話が通じない類の。
そこに年が近い、同じ高校の、なんて憐憫は存在しない。ただ始末するべき対象としてしか捉えていなかった。

「こっちだって好きで見たわけじゃないっての……!」

こちらに吐き出される溶解液を、咄嗟に背中から展開した金属の翼で受け止める。
じゅうと、嫌な音がした。日常ではほとんど聞く事のない、なにかが溶ける音だ。
なるほど、得体の知れない液体に素肌で触れないようにしたのは正解だったのだろう。
盾にした翼が溶解液に触れた箇所から、どろどろと溶けだしていたのだから。

「ああもう、もうちょいおとなしくしろっての!」

バックステップで下がって溶解液から逃れつつ、溶けている方の翼を悪魔へと大きく振るう。
機械羽を蝕む液体を振り払うついで、金属の羽が礫のごとく、もはや異形と化した少女を襲った。
20吐腐悪魔/山沢真理 ◆kP1WI.Dfgk :2018/04/01(日)00:01:07 ID:ySa()
>>19

「ひぎゃゃゃゃゃぁあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

機械羽は勢いよく発射された……はずが、勢いよく出た羽は3枚ほどで、
他は溶解液が付着したせいか力なく手前でボトボトと落ち続ける……
鉄を瞬時に溶かす溶解液は相当な威力だが……

その3枚の羽根は少女の体を容赦なく貫く!

痛がる少女! 体液を撒き散らかしながら、のたうち回り転げまわる。
身体の中に羽は食い込んだが、少女の皮膚はすでに毒物にと変わっており、すえた匂いと共に羽が解けていく

「や、め、て……く、く、くる、し、い……
 た……たすけて……たすけてぇ!!!」

すでにぶよぶよの紫の物体となっている少女は、すがるように懸命に天に手を伸ばし、近づいてくる。

どうやら山沢の目には、目の前にいる羽の少女が……表の道からの逆光の光も相まって、天使のように見えているようだ。

「どぼして、わたしのからだ、こんなふうになったのよぉぉぉぉ……
 たすげで……だずげでぐだざい゛いいいいいいい!」

溶解液を垂れ流しながら、悪魔は天に向かってのっそりと近づいてくる!
21宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/04/01(日)00:15:31 ID:mva
>>20
思うごと飛ばしぇなか羽にまた一つ舌打ち、ばってん溶解液ば払えたばいけ重畳か。
振るった翼で視界が開け、痛みに悶える少女ば目の当たりにしてもそん冷えた表情は変わらなか。

「そぎゃんに助けてほしかってなら、抵抗するなって話なんやけどねぇ」

悪魔の悲痛な叫びとは対照的に、淡々と言葉ば紡ぐ。
助けば乞うて必死に近づこうとする少女に僅かいな嫌悪の眼差しば向け、同じ速度で後退するとよ。

「ま、こうでもしなかと無理か」

言葉といっぺん、無事やった金属の翼が持ち上げられるとよ。
轟音とともに叩きつけられたとは這いずる少女、ではなくそん横のビル壁やけん。
容易く崩れた瓦礫はちょうど悪魔の上に降り注ぎ、そん動きば止めようとするやろうとよ。
そいでそん目論見がようできたしようとしなかろうと、悪魔へと静かに語りかけるはずやけん。

「コア、あるなら出しなよ。なるべく苦しましぇなかであげるけん」

22吐腐悪魔&(田中) ◆kP1WI.Dfgk :2018/04/01(日)00:23:47 ID:ySa()
>>21

「こ、あ……こあ、な、なん? コア、なんぃ?」

 理性がぎりぎりで吹き飛ぶ頭で、必死に思考しとると―――

「!?」

 横のビルの瓦礫が、吐腐悪魔――エレブレッシェンドの頭上に降り注ぐ。

 ガードの姿勢ば取ることもできず、なすがまま、悪魔は瓦礫に埋まるとよ。

「……うじゅる、じゅる……」

 そん瓦礫から、白い煙が立ち上るとよ。
 エレブレシェンドの肉体な、毒そんもの。あらゆる物質ば溶かしてしまう性質ば持つ。
 不定形な体ば持ち、そいやったらこうした瓦礫やらなんやらは――

「じゅる……じゅる! じゅる!」

 隙間からしみ出すごと、染み出してくるのばい!!
 しゃらにこん体は空気に触れると、霧っちゃんうに毒液が発散しゃれるとよ。
 不用意に語り掛ければ、そん空気ば吸ってしまう事も――もしちょこっとでも吸い込んでしまえば、普通の人間ならばひとたまりもなか

『宇佐美、不用意に近づきすぎるなっ』

 そぎゃん天の背後でなん者かが声ばかける――
 天はそん声に反応することがでくるか?♥
23宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/04/01(日)00:43:09 ID:mva
>>22
狙い通りに相手の動きば封じても近寄ろうとはしぇず、一定の距離ば保ったまま様子ば窺うとよ。
立ち昇る白煙ば認めれば顔ばしかめ、うちの身体に届かいなかごとまた一歩下がったとよ。
こん悪魔の能力がえらく毒性の高い物質である事な、これまでの応酬で予想できたとよ。
なんしぇ金属すら溶かしてみしぇたとやけん。そぎゃん相手が発する気体ばいやけん、なんか有害性があってもおかしくはなか。

「……いつから見てたんやろか。もばってんてそげん趣味でもあるんばい?」

背後からの声には振り返らず、苛立ちば露わに言い返す。
そん間も悪魔とそこから発する気体からは用心ば逸らしゃず、肌に触れなかごと気ば遣うとよ。

「ばいいたい、そこまでゆうならうちの代わりに後はやっておいてくれんねよ。ここまでやったんやけんもう帰らしぇてくれんね」♥
24吐腐悪魔&田中 ◆kP1WI.Dfgk :2018/04/01(日)00:52:59 ID:ySa()
>>23

「そん悪魔は追跡中やったんやけん。そしたら、宇佐美がやってきたってワケばいな」

 後ろからワイヤーアンカーば駆使し、ターザンロープの要領で宇佐美の上空ば飛ぶ、冴えなかやしぇぎすの男。
 そんコートと痩しぇた体が空ば飛ぶところから、まるで蝙蝠が移動しとるクサうやけん。

「派手にやったもんばいねェ……
 ま、奴に実体攻撃は効果薄いってのな、追跡操作で分かっとう事……
 普段は君と同じセーラー服のねえちゃん。ま、見張ってて楽しくなか事はなかったが――」

 そういって、宇佐美の上司に当たる男――田中道程な、がれきに埋まる悪魔の背後に着地するとよ。
 悪魔が隙間から飛び出し、大きく体ば伸ばして伸し掛かろうとするが――

「言われなくとも、やっとうしゃ。ったく、上司ってのは雑用押し付けるためにあるもんやねぇんやけどねェ」

 ワイヤーアンカーば射出し、倒壊してなかほうのビルの方にワイヤーば這わすと、
 強力な巻き取り機構が始動するとよ。

 ワイヤーの先にな、ビルの屋上の貯水タンク。それらが、アンカーに引っ張られ、一気に傾いて――


『!?』

 ざあああああああ、と、路地裏ば水で満たす。

「調査により、あん悪魔は極端に水にしゃばか様やけん。
 たばい、悪魔化してしまうと形ば持たなくなって、そんままどっかに流れっちまう
 なんとか人間形態のうちに拘束したかったが……」

 びしょびしょになりながら、田中はぼつぼつと語るとよ。
 悪魔は水に流しゃれ、下水道に流しゃれて行ってしもうたたいうやけん。

「……ヘックチ」

 田中はくしゃみば一つ……。♥
25宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/04/01(日)01:09:35 ID:mva
>>24
「はあ?ちょこっと待って、なんそれ聞いてなかんばいけど」

上空ば横切る上司が落とす影ば目で追って、対面に着地するのば見届けるとよ。
瓦礫の下から這い出ようとする悪魔に気がついても手ば貸そうとはしなか。

「知っとうと?それ、世間ではストーカーってゆうんとよ」

軽口ば叩きながらワイヤーが射出しゃれた先ば見て、げっと顔ば引き攣らしぇるとよ。
路地に訪れる、ある種の大惨事ば予想して慌てて翼ば傘替わりに頭上に掲げたとよ。
即席の雨ばやり過ごしつつ、水に流れて手の届かいなか下水道に飲みこまれた悪魔ば見送ってため息ば一つ。

「……なんやろか、不用意に近づいたうちが悪いって言いたいんやろか?」
「あ、ちょこっとこっち向いてくしゃみせんといてくれんねよ。唾飛ばしゃなかでくれんね」

あからしゃまに不機嫌そうに言いながら、濡れた翼ば払って背中に収めるとよ。
そん上にパーカーば羽織って先程放り投げた学生鞄ば回収するとよ。
びしょ濡れのそれば拾い上げて、恨みがましそうに田中ば見たとよ。♥
26名無しさん@おーぷん :2018/04/01(日)01:19:41 ID:ySa()
>>25
「あげなあ……、ストーカーなんてしたくてしとるわけやねぇぞ……」

 そうよかいながら、しゃっしゃとそん場ば離れる田中。
 びしょぬれのまま、ポタポタとコートから水滴が落ちていく

 そん後ろに、トッキ隊の準隊員たちが手はよう現場の封鎖と、「ガス管の爆発」とゆう事件に塗り替えていく。

「不用意もなんも、昨日から呼び出しの連絡ばしてたはず?
 情報共有が出来てれば、こぎゃん風にはならなかったんやけどねぇ……
 ……なかいなか君たちは命令ってものば聞かいなか。やれやればい、もう
 ヘックチ……」

 鞄ば回収しとるのば横目で見ながら、田中はしぇかす。

「ほらほら、しゃっしゃと現場ば離れるとよ。もたもたしとると迷惑やけん。
 そういえば、あー、キミ、『死体兵器』にはもう挨拶済んばい?」

27田中道程◆kP1WI.Dfgk :2018/04/01(日)01:20:12 ID:ySa()
>>26
は田中ばい……♥
28宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/04/01(日)01:31:04 ID:mva
>>26
「あーはいはい分かったんやけん、うちが悪かったばいすみましぇんやった!」

呼び出しに応じなかった事ば持ち出しゃれれば言葉に詰まるしかいなく、苛立たしげに頭ば掻く。
ほとんど投げやりに謝罪ば吐き捨とうが、反省の色はまるっきし見られなか。
びしゃびしゃの路面に辟易しながらしゃっしゃとそん場ば去ろうとして、かけられた声に立ち止まって振り向いたとよ。

「『死体兵器』……ああ、あん?まばいとよ、そぎゃんめんどくしゃいこと」
「ほら、うちあんまし人と組みたくなかんで」♥
29田中道程◆kP1WI.Dfgk :2018/04/01(日)01:36:43 ID:ySa()
>>28
「組みたいとか、組みたくなかとか、そげん問題やなか
 ……死にたくなければ、知っておけ」

 一瞬ばいけ鋭い声になる田中。
 そればいけ兵器――『宮藤蒼』な、危険なものばいと認識しとるとよ。

「挨拶といっても、顔ば見しぇるばいけでよか。そればいけで奴は味方と認識するとよ。
 奴の『グロリオーサ』な、君の『フェロアンジェラ』より、強か
 そいで奴な、躊躇も、見境もなか。
 君が今日、あん悪魔にみしぇたわずかいな戸惑いもなく――『宮藤蒼』は悪魔ば処理するやろう」
 
 水滴ばおとしながら、はた目にはゆるっと、ばってん常人よりはるかにはよう、
 ばってん地味に、まるでそんまま群衆の中に入り、見失うような足取りで、田中は歩いていく。

「知っていれば死ななかことはある
 知らなくて死ぬのことば、俺は犬死と呼んでいる」♥
30宇佐美 天 ◆WvR07vTKTo :2018/04/01(日)01:55:13 ID:mva
>>29
面持ちは不機嫌そうながら、口ば挟まず語り終えるのば待つ。
しばし沈黙しとったが、やがて大きく息ば吐いてひらひらと手ば振ったとよ。

「……分かったんやけんよ、そんうち行くたいから。でも顔ば見しぇるばいけやろからね」
「や、そげんわけで。今後はまあ、もうちょこっとそっちにも顔出しぇんとねら」

今度こそ背ば向けて、人通りの多い通りへしゃるき出す。濡れた学生鞄がちょこっとでも乾くごと軽く揺すったとよ。
沈みつつあった夕日はほとんど地平線に姿ば消し、街灯がぽつぽつと点き始めるとよ。

「……にしても、あんばいけ濡れたまま帰るのは目立ちすぎるんやなかかいなぁ」

ぽつり、誰にも聞こえなか程度に呟いて黄昏の街ば往くのやったとよ。♥
31田中道程◆kP1WI.Dfgk :2018/04/01(日)01:59:57 ID:ySa()
>>30
「ま、わかればよか」

 そう呟くと、次の瞬間田中の体は地上になく……

 ワイヤーアンカーば無音で射出し、夕暮れの街ば空ば飛んでいく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 悪魔たちの体に、ちょこっとづつ異変が現れ始めとったとよ。

 力が、増幅しゃれとる――

 おおくの悪魔たちがそう自覚するくらい、力が人間の体ば犯すことやろうとよ。

 それな、「魔界の「す」」が拡大ば始めた事と、無縁ではなかったとよ。

 トッキ隊はそん封印への研究ば進めるとともに、しゃらなる戦力の増強ば図るけんあった……

/こぎゃん感じのシメでどうやろ?♥

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