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【短文】ここだけネポック魔法学校・十五限目【推奨】

1m7hEgzNtKY:2018/06/04(月)01:22:36 ID:zUe()
ここは人里離れた森の奥
そこには、国一番の魔法学校『ネポック魔法学校』が存在する
そこでは、魔導の道を極めんとする若き才能たちが、日々勉学に励んでいるのでした
これはそんな魔法学校の案内状です
入学手続きは簡単
名前を書き、門をくぐるだけ
ネポックの扉は、等しく開かれているのです

こちらは、短文推奨スレとなります
セリフ一行、地の文は多くても三行を意識して書いていきましょう
特にセリフが増えれば、それに返信しての繰り返しでどんどん大きくなるため、一行推奨です
また、凍結、置きレスもグダグダになる原因になるため、可能な限り非推奨です

前スレ
【短文】ここだけネポック魔法学校・十四限目【推奨】
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1526144163/l10
スレwiki
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次スレを建てるのは>>980の人にお願いします
2エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/04(月)22:47:38 ID:Noc
とある晴れた日の午後、中庭にある木の下で妖精の少年が、地面から50㎝ぐらい
浮いている『星』の上に座ってなにをするでもなくぼーっとしている。

「うーん。どうも治りが遅くなってるっぽいなぁ…」

そんな彼の体のあちこちには包帯が巻かれており、背中の翅もボロボロで痛々しい。


>>1
//スレ立ておつかれさまー
3ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/04(月)22:54:34 ID:cb3
>>2
「やあ、あの時ぶりだね」

そんな彼のもとに軽く手を振って、今日は眼鏡のないロイコが声をかける。
浮いた星の上に座ってなお、ロイコからは彼を少し見下ろす形になるだろうか。
そんな二人はルナの一件に居合わせたメンバー。エストレラの怪我の理由もロイコは承知しているようで。

「なんとまあ凄惨だねぇ。それは大丈夫なのかい?」

すぐ腕や触角をちぎる種族が何を言うかという感じではあるが、一応彼の具合は気にかかるようだ。
4エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/04(月)23:02:39 ID:Noc
>>3
「ああ、少しの間入院させられてたからね」

あの後、学校に帰った途端にあまりにも酷い怪我の様子から強制的に入院させられ、
ようやく外出許可が下りたので出てきているのである。


「うーん、あの日に比べれば翅も治ってきてるから、そこら辺は心配してないかな」

とは言うものの、傍から見れば重傷患者が強がりを言っているようにしか見えないのである。
5シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/04(月)23:06:11 ID:TDV
前スレ>>1000
「なんでもチャレンジ!」

ただし火と熱は除く。それがシャディの信条。まあレオナ相手にスカートめくりくりだしてる時点でも結構なチャレンジャーだったか。

「そう? 確かにちょっと手荒なところあったけどこれ用意したら散々殴り倒してたよ?」

ずるり、と影から生み出された真っ黒な……人形。見ようによってはサンドバッグ用人形とわかるか。
これを殴り倒したらそれはヤバイのでは? と思うかもしれないが。

「そのあと僕ちょっと倒れたら心配してくれたし」

リュネスの小さな優しさを語った。
6ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/04(月)23:09:31 ID:cb3
>>4
「入院?妖精的には受ける医療は人間と一緒なのかい?」

意外なワードを聞いてそっちが気にかかったのだろう、妖精の治療に対する見解を尋ねて。
まあ外科的なものならともかく、治癒魔法などに関しては似た様に効力を発揮するのだろうが。

「治ってきている、ねぇ……
 そうしているのはまだ飛ぶのも儘ならないから、じゃないのかい?」

いいながらつんつんと、エストレラの座る星魔法をつつくロイコ。
茶化すような調子ではあるが、ロイコなりに彼のことは心配しているようだ。
7レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/04(月)23:16:09 ID:Gz3
>>5
「殴りまくってたの!?」

また驚いた様子である

「つーかあいつそんな優しい一面あんのね、あたしにはそんなの一切出さなかったけど!ムカつくー!!」

なんて言ってわなわなとしてます

「あぁ、でもあいつに嵌めてみたい物こないだ貰ったんよね」

レオナはそう言うと、こないだ協会から送られた指輪を取り出す
8シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/04(月)23:21:16 ID:TDV
>>7
「多分あの子イライラしやすいだけなんじゃない? 本当に怖いなら猫も寄らないでしょ」

黒幕が膝に乗っけるペルシャなどは例外として、シャディなりの認識。まあ猫以外にはかなり手厳しいところあるが。

「うーん…………レオナちゃんの場合心配するとこ見つからなかったんじゃ?」

事件解決した今だからこそ言えることなのは間違いない。

「お? なにそれなにそれ、指輪ー? そういえばレオナちゃんも指輪着けてるよねー」

すすすー、と影に下半身入れたままシャディは近寄ってきます。
9エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/04(月)23:21:53 ID:Noc
>>6
「流石に翅に関してはどうにもならないけど、それ以外は大体普通の人型種族と一緒の治療法で問題ないみたいだね。
ここはあの日にはかなり焼けただれていたのさ」

そう言って右の袖をめくって二の腕を見せると、かすかに火傷の跡が残っているぐらいで、ほぼ完治したと言っても
いいぐらいに治っている。

「まあ、翅が治らないと飛べないからね。
さっき色々やってみたけど、空を飛ぶ以外は大体怪我をする前と同じぐらいには動けるかな。
…まだちょっと痛むところがあるけど」

強制入院させられるほどの怪我から短期間で普通の生活に戻れる辺り、確かに治癒力は高いのだろう。
10レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/04(月)23:25:25 ID:Gz3
>>8
「まぁあたしはぶっちゃけ超天才だからね!」

心配する事ないと言われるとそう言ってドヤ顔します

「あぁ、この指輪ね、なんでも呪いとか精神異常とかそー言った物を打ち消してくれるかも知れない物らしいの」

そう言うと

「あいつとは決着ついてないからあいつにこれ嵌めて、全力出せるようになったならそれで白黒はっきりさせてやんの!」

レオナはと言うとライバル心燃やしてた!

「ま、とーぜんレオナちゃんが勝つに決まってるけど!」
11ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/04(月)23:30:13 ID:cb3
>>9
「なるほど。まあ形は一緒なんだ、道理だねぇ」

彼の受けた雷撃やそれによって生じた火傷の具合を、ロイコはまた知っている。
思えばあの時防御策を取ったのはロイコくらいのもの。他のメンバーも大なり小なり怪我をしているだろうが、その程度はいかほどの物だっただろうか。

「まあ、あまり無理は禁物かなと言ったところか。
 ……羽には触っても?」

座っている星を揺らしても動じないエストレラ。ならばこれ以上の反応は見込めまい。
そして星から指を話すと、今度は傷の顕著な焼け焦げた羽に向けて、許可が出れば手を伸ばすだろう。
12シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/04(月)23:33:27 ID:TDV
>>10
そこが心配するとこじゃないかなあ、と思ったが今は視線でのみ主張することにしたシャディだった。

「おー! それならリュネスちゃんも喜ぶかもねー! でもあげちゃっていいの?」

と言いましたが、レオナのその後の発言で理由もわかったようで。

「なるほどねー……ちゃんとタチアイニン? とか先生とか一緒に居るときにしないとダメだよ? 怒られちゃうよ?」

シャディはぶっちゃけ模擬戦などは教師などとしかしたことないのでこんな調子である。

「じゃあ負けたら何かするの?」

と自信満々なレオナにある意味罠に等しい発言を。
13レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/04(月)23:36:24 ID:TMU
>>12
「あたしは別にいらないし」

あっさりと言いますレオナちゃん
物に執着薄いのはお嬢様故か

「負けたら?うーん・・・レオナちゃんが負ける訳ないし考える必要無くない?」

そんな事を言った!なんて言う自信だ
14エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/04(月)23:41:26 ID:Noc
>>11
「毛に覆われてたりとか鱗が生えてたりとかすると、また違う治療法が必要になるらしいけどね。
後は、薬の量に気を付けるぐらいかな?
身体が小さいと同じ薬の量でも影響が大きくなるし」

あの日、一番無理をしていたのはエストレラであろう。
翅が治りきらないままに戦闘に参加し、龍と化したテラを相手に肉薄攻撃まで行ったぐらいなのだ。


「うん、今の状態だと歩くよりもこっちの方が楽だしね。
…んー、ここまでボロボロだと多少崩れても変わらないから、いいよ。
手荒に扱う気はないんだろう?」

と、あっさりと許可を出す。
ロイコを信頼しているのと、もっと酷い状態から完治したことがあるからか。
15ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/04(月)23:47:39 ID:cb3
>>14
「確かにそのあたりの亜人相手だとまた違うと聞くね。
 だがまあ、体格差なんかのノウハウも含めて人間と同様、でいいのか……」

エストレラの示した見解は、ロイコにとってなかなか興味深くもあったのだろう。
そして何やら信頼の託されたような許可の出され方に、ふっと笑って答え。

「もちろん。じゃ、少し失礼するよ。
 ……あ、そうだ。この前貰った星魔法の結晶だが、他の妖精くんにあげてしまってね……」

手にうっすらと水魔法を纏わせながら、エストレラの羽を優しく撫でるように触れるロイコ。
そんな中で思い出したのだろう、依然もらった結晶についての話題に触れた。
16シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/04(月)23:55:19 ID:TDV
>>13
「わああっさり…………逆に無くしたら怖いものとかないの? 僕のこれとかこれみたいな」

帯とマントを指して言うシャディはこの二つはあんまり手放したくはないようです。

「おー、自信満々! じゃあ負けないようにね! できればリュネスちゃんにも負けてほしくはないけど」

どっちも勝手にお友だち認識なシャディは所謂中立とも言える立場が多い。むしろ事件などでしか明確に「君は負けて」的なことが起こらない。

まあ決闘のことを聞いたら……それはもう全力でダニエル応援だろう。
17レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/05(火)00:01:12 ID:ToZ
>>16
「別に指輪とか前協会に貰うまでずーっと持ってなかった訳だし。あ、箒は困るかも、あとリボン。フラムの指輪もか」

レオナにとっては自作リボンと箒とフラムの指輪が大切みたいです

「なーにどっちつかずな事言ってんのー?まぁこれはあたしが個人的に思ってる事だから応援とかはどーでもいいんだけど」

と言うと、予鈴が鳴りだす

「うっわ、もう休み時間終わりそうじゃん、んじゃ教室に帰ろっか」

と、箒に乗り

「シャディも乗ってく?」
18エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/05(火)00:06:03 ID:jQP
>>15
「特殊な種族だと人間の薬が使えないものもいるらしいね。
全身が結晶体でできた種族とか、人の心を持った機械人形とかもいるし」

ここに来る前の旅の途中で出会ったのだろう。
一風変わった種族の話をする。


「…うーん、翅を触られてる感触がほとんどしないかな?」

どうも翅の破損具合に比例して感覚の低下が起こるらしく、
痛がるどころか触られてるのも気付けないようである。


「その子が喜んでくれてるのなら、それでいいんじゃないかな?」

そう言いつつ、今度はメロン味のキャンディをもとに圧縮した『星』を作る。
それは透き通った緑色をしていて、翡翠かエメラルドで作られたものかと錯覚しそうである。
19シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)00:07:31 ID:3ZB
>>17
「箒とリボンは知ってるけど……フラムの指輪?」

そう、シャディは精霊を知らなかった。……まあこいつに見せてもかなり遠くで見るだけに留まりそうなのが目に見えているけど。

「だって、二人とも友達だし? 大怪我だけはしないでねー」

軽傷ならシャディ手製の薬でも治らなくもないので、なんて冗談気味に。全力の末に負傷もまた仕方ないとは考えてはいるのです。

「わぉ、もうそんな時間に? え、いいの?」

箒に乗るレオナを見送ろうとしていたので、その誘いには結構意外そうに見ています。

「乗ってくー!」

そしてシャディは誘われた位置に乗ろうとするでしょう。冗談だった場合……結構落ち込みますが。
20レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/05(火)00:15:13 ID:EYY
>>19
「あたしが契約してる炎の精霊よー」

と説明すると、シャディに箒に乗るように催促するでしょう

「ならさっさと後ろに乗って、あと、振り落とされないようによーく捕まっててね」

にっこり笑顔でそう言って
シャディが箒に乗ったならば、バビュン!!っと音を出しながら、凄いスピードで校舎へと飛び出すだろう
21ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/05(火)00:15:13 ID:xmr
>>18
「へえ?……機械種族の方はともかく、結晶体の方は気になるねぇ。
 一体どんな生態や感性をしているのか…… 不思議なものだね」

自身とて異種族だろうに、そんな風な感想を零して。
深海に棲む変幻自在の軟体生物というのも、大概不思議なものだと思うが。

「変に痛みがあるよりも怖いな…… 気を付けることにするよ。
 そうかい?君がそう言ってくれるならよかったよ」

纏った水に治癒魔法を混ぜて撫でるのは、気休め程度にはなるだろうか。
そして星魔法の結晶を横流ししてしまったに等しい状況に彼が寛大な態度を見せてくれるなら、ひとまずそれに安心したようだ。
横目に自身の種族によくみられる緑色の結晶を見遣って。
22シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)00:20:29 ID:3ZB
>>20
「ほ、炎かー……熱くない?」

そりゃ炎なので、と言われそうだがその辺りはフラム次第と言うことで。恐らくフラムが強気に出れる相手ではある。

「はーい、じゃあレッツゴー!」

ひょい、と身軽そうに後ろに乗ると捕まれという注意を聞いてレオナの腰辺りに手を回して捕まるのでした。
そしてスピードを肌とマントで感じると。

「おおおー! 速い速ーい!」

と風切る楽しさを全身で味わいながらはしゃいでいましたとさ。
23エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/05(火)00:33:14 ID:jQP
>>21
>>21
「地中の宝石を核にして生まれてくるとか聞いたけど、ちょっと話しただけだったからあまり種族的な
考え方の違いまでは聞けなかったかな」

ロイコが人間に擬態しているのもあって、エストレラから見れば大幅に変わった種族という認識が無いのだろう。


「その子と友達になるための手助けをしたと思えば安いものだよ。
…実際に僕にとっては簡単に作れるものだしね」

ロイコにあげた時点であの結晶はロイコのものであり、それをどう扱おうがロイコの自由である。
流石に乱暴に扱って壊したとか言うのならばいい気分はしないのだろうが、話の流れから
その妖精の子を喜ばせるためにしたというのが解っているので、怒る要素はないのである。
24ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/05(火)00:40:16 ID:xmr
>>23
「そうか。いつか出会えるのを楽しみにしておこうかな」

詳しい話は聞けなかったが、知る楽しみが後に構えているというのもまた一興。
治癒魔法を纏った水で四枚の羽を覆うように湿らせて、こんなものかと手を放す。
薄く透き通るエストレラの羽は、果たしてどんな触感だったのだろうか。

「何だか見透かされている感じがするなぁ。
 まあ、気に障らなかったようなら何よりだ」

実態は相手を慰めるための譲渡であったため、あながち間違いではないといったところ。
やはり相応の時間を生きている故の懐の広さを感じる相手に肩を竦めて。纏った薄い水の手袋をパシャっと弾けさせた。
25シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)00:52:44 ID:3ZB
それは放課後どころか夕日も既に沈み切った時間帯でのこと。
昼間は暑いので夜中に外を見ることが多くなったシャディは一人で校内を散策しているのでした。
とはいえ目的は特にありません。強いて言うなら知り合い居るかな? とか何かないかな? 程度のこと。

「……先生たちにはみつからないようにしよーっと」

影に半身沈めて移動中の姿を見つけられる人物は居るだろうか?
26エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/05(火)00:59:10 ID:jQP
>>24
「うん、いつか旅をすることがあったらそう言う変わった種族の人と話してみるといいよ」

雲母の薄い板を触った時のような、強く握ると壊れてしまいそうな。
特に傷付いてボロボロの状態の今は一層その感覚が強く感じられるだろう。


「んー、見透かすというか… 信頼しているのかな?
目先の欲とかそう言うのにとらわれないで本当に必要な時に使うというのか―――
…うん、自分でも何を言いたいのかわからなくなってきたぞ」

そう言って、先ほど作った緑の星をロイコへと手渡す。
27ニヴァ◆sQaptno2fc :2018/06/05(火)01:00:13 ID:4Hn
「んぐ……」

シャディの身体がなにかに引っかかることで、その進路上に誰かが横たわっていることに気がつくであろう
その正体は悪魔ナイヴァであり、どうやら呑んだくれて倒れているらしい

「なんだ……うぬ、枕……?」
「…ぅあたしのだっ!」

シャディの胴体を平手でぱしぱしと触って、その感触からなにかと勘違い
そのままひっつかんで、抱き着いて眠ろうとする
28シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)01:05:23 ID:3ZB
>>27
「んー……? え、枕……!?」

わずかに漂う酒の匂い……があるかどうかはさておく。夜目は利く方だがまさか人とは思わなかった。
バレないように第三の目を封じ、尻尾を影に沈めていたシャディだが胴体を触られて声を出されるとびっくり。

「なにこの人!? 僕抱き枕じゃないよ!? むー?!」

驚きながらも小声ではある辺り、まあ驚くことは珍しくないのだろう。
問題は抱き着かれたことでちょっとジタバタしてる。何せ影から抜かれてしまったのですから。
あとはまあ、少年は撫でられること多くても抱き着かれることは少ないのだ。
29ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/05(火)01:09:35 ID:xmr
>>26
「旅、旅かぁ。その時になったら、先達にノウハウでも聞いてみようかな?」

暗に旅をするようなことがあれば頼りにするかもしれないと口にして。
薄氷のように繊細な彼の羽から纏わせた水はすっかり乾き、治癒魔法の淡い光だけがぼんやりと残る。

「少し買い被りすぎじゃないか?そんな大層なものじゃないよ、僕は。
 ……お、また貰えるのかい?悪いね、催促したみたいで」

エストレラの目にどう映ったのかは分からないが、そんな謙遜の言葉と共に。
そして彼から緑色の結晶を受け取ったなら、おどけた調子でそう返すのだった。
30ニヴァ◆sQaptno2fc :2018/06/05(火)01:11:07 ID:4Hn
>>28
「クッソ……活きの良い枕だな……動くんじゃねェッ!!」

ガッチリとシャディをホールドしたまま話さないナイヴァだったが、そのうち目がさめる
慌てふためくシャディの声と、この異常な状況に気がついた為だ

「……うわ、どこだここ……」
「あたし何やってたんだ……!?」

シャディの胴体に抱きついたまま、周囲をキョロキョロと見回して驚く
それからようやくシャディの身体を離すと、何故こんな場所にいるのかを一考
どれだけ考えても全く分からないので、もう気にしないことにした

「くそ、寮はどっちだっけ……なあオマエ、寮の方向知ってるか?」
「レイヴンのやつ、先に帰ったのか……それとも潰れてんのか」
31シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)01:17:48 ID:3ZB
>>30
「それ枕じゃないよね!?」

活きの良い枕など居てたまるかとばかりだが、この世界だ。喋る枕くらいは居そうだ。
何やってんだはわりとシャディの台詞でもあるのだが。

「あー、びっくりした……ちょっともったいなかったかも」

離されてから、ふー、と息を吐いたが漏れた本音は小さかった。まあシャディもなぜナイヴァがここに居たかなんてわからないのだが。

「んー? 寮に帰りたいの? てかレイヴンちゃんなら少し前に戻ってたけど」

レイヴンの名前が出て少しビックリしたが事情は説明。放置した理由はわからない。もしかしたらレイヴンは何か言われてたのかもしれないが。

「……あれ? この前会ったことあるよね?」

そういえば目の前の相手、いつか食堂に連れてった気がすると思い出した。
32エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/05(火)01:23:36 ID:jQP
>>29
「その時は僕で良ければ力を貸すよ。
余裕をもって準備をしておけば大体のことは何とかなるけどね」

と、返す。
『何とかなる』との発言はこれまでの経験によるものか、はたまた種族的な性格による楽観視か。


「まあ、その時は僕に見る目がなかったというだけの事さ」

そう言って、肩をすくめるのと同じタイミングで鐘の音がする。


「どうやらもうそろそろ授業が始まるみたいだね。
それじゃあ僕は行くとするよ。それじゃあ、また」

そして、『星』に乗ったまま、校舎の方へと飛んでいくのであった。

//お付き合いありがとうございましたー
33ニヴァ◆sQaptno2fc :2018/06/05(火)01:26:29 ID:4Hn
>>31
「……ん、んー……?」
「おー、シャディじゃん」

「ちょうど良かった、レイヴンの部屋まで連れてってくれよな」
「もう歩けな……あ、待てよ……あいつ寝てるかもな」

相手が顔見知りだと分かれば、ニヴァはご機嫌で寮まで連れて行くように頼み込む
門限を過ぎているせいでヘスティの屋敷には戻れない
だからレイヴンの部屋を一晩のあてにしようと思ったのだが、よく考えれば彼女が起きている保証はない
そうなると今夜を過ごす部屋を与えてくれるのは、目の前の小さな悪魔しかいないのではないか?

「……よし、シャディ!」
「あたしを部屋まで連れてけ」

かくして一晩限りの居候作戦は決行され、シャディのベッドを占領する形で夜を越すことを画策する酔いどれ悪魔であった
34ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/05(火)01:30:44 ID:xmr
>>32
「ふふ、頼りにさせてもらうよ?」

どんな状況にだって対応できるという、そんな自信ほど心強いものも無いだろう。
不敵な彼の態度に信頼を寄せる言葉と共に、彼の小さな頭を優しく撫でて。

「じゃあまあ、期待は裏切らないようにしたいかな。
 ……重ねて言うが無理はするなよ?じゃあね、行ってらっしゃい」

エストレラと話していると、ついつい相手も生徒だということを忘れがちになってしまう。
それでいてかしこまったり気負ったりといったプレッシャーもないあたり、なんとも不思議な感覚なのだが。
ともあれ、彼のそんな背中にまた軽く手を振って、しばらく新しい星の結晶を手の平で転がして。
頭の片隅にエリシアの持つペリドットの宝石を浮かべながら、あげはしないが見せたら妹は喜ぶかな、などと夢想していた。
35シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)01:38:58 ID:3ZB
>>33
「やーやー」

ニヴァちゃん、ナイヴァちゃん。確か知ってる方の名前、両方の場合前者を選ぶことでしょう。
 
「それって早い話僕に女子寮行けって言ってるよね」

そりゃ入り口までなら大丈夫だろうが、いくらシャディでも何があるかわからない女子寮にナイヴァと共に潜入はなかなか勇気がいる。
影に潜めば? バレた日には禁止事例が出てもおかしくない。

「……え、そうなるの? …………うーん」
「……うんまあ良いけど出る時気を付けようね?」

意外と話の通じる悪魔だが、朝方見つかっては不味いどころではない。そのため連れていく途中で出る時は自分を起こして、と言うだろう。
理由は単に影の中に居させて自然に抜け出すためである。ベッド占領はこの際良いだろう。

酔いどれ悪魔を秘密裏に潜ませ、部屋まで誘導したシャディはその夜、床の影に沈んで眠りについたとさ。
 
放置しない理由は単に風邪をひかれたりしても寝覚めが悪いという理由だけだった。……まあヘスティに対しては……ニヴァの弁解にご期待ということで。 

――

『…………あ、ニヴァ大丈夫かな?』

翌朝、起きた少女の呟きは部屋の中にすら響かないほど小さかったとさ。
36 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/05(火)20:46:10 ID:APc

「よーしよしよし、おまえはいつだって可愛いね~……長旅ご苦労様っ」

よく晴れたある日、学園の中庭のベンチに黒い三つ目の鳥と隻腕の少女が並んで座っていた。
少女はその鳥にパンを千切ってあげながら微笑んでおり、とても幸せそうである。

「気持ちいいねえ、なんだか眠く……ってダメダメ!まだ授業はあるんだから!」

ぱしんと自分の頬を叩いて立ち上がった少女は眠気を覚ますためか、中庭を鳥を連れて軽く走り始めた。
37リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)20:51:24 ID:3ZB
ぎゃーすぎゃーすぎゃーすぎゃーす。
何かに群がる数羽の鳥達。少なくとも危険な魔物というわけでもないまだ常識内の鳥であるが。

「ハハハハ、これまたずいぶんとお元気なことですねぇ、結構結構」

ちょっと短くなった金髪青年リエードの頭にその鳥達は物凄い勢いで集っていた。
当の本人は困惑してるように見えなくもない雛一匹を手に乗せていたとさ。
38ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/05(火)20:53:14 ID:BB0
>>36
中庭を走っていると別のベンチで堂々と眠り落ちて居た少女が居た
その少女は思いっきり爆睡状態でこのままだと起きる気配も無いだろう

「・・・う~ん」

と、ルナはそのまま寝返りをした、それにより悲劇は起きた
ベンチから落ちたのである
その衝撃により流石に目が覚めて、むくりと起き上がり、目を擦る

「・・・痛い」

さて、ルーシェはそんな彼女に気付けたか
39ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)20:56:48 ID:Kn7
>>37
お?誘拐かい?精が出るね?
【雛を守るために鳥が襲っているのかと認識したウィルは少し離れて声をかけますよ】
【危なそうだし、ヘイト管理はしっかり維持して他の生徒を襲わないようにしてくれよ?】
【と言いたげなくらい他人事ですね】
40 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/05(火)20:59:00 ID:APc
>>38
「あっ、大丈夫!?今保健室に連れてってあげるからねっ!」

恐ろしく反応が早い。
ルナに近づくとルーシェは彼女を片手なのでスムーズにとはいかないが肩に担ぎ、そのまま保健室へ向かおうとしている。
しかしルナが平気だといえばゆっくりとその体をベンチに降ろすだろう。
41リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)21:02:22 ID:3ZB
>>39
あなたのスカートめくりほどではありませんし、誘拐した覚えもありません

【時々つつかれ、時々蹴られ。それをされてもリエードは至って平然としつつ羽根まみれで抗議します】
【ウィルの声に気付いて鳥達は一斉にそちらに眼光を向けて――もう一回リエードに群がっていた】

それがですねえ、たまたま落ちてきたのを捕まえたのですが自分だと戻すのが難しいのですよ

【ほらあれです、と結構高い位置にある太めの枝を指します。ウィルの視力がよほど悪くない限りは「巣」がの端が見えることでしょう】
42ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/05(火)21:03:23 ID:BB0
>>40
「うーん・・・大丈夫だから降ろして・・・て言うか眠い・・・」

此の期に及んでまだ眠そうなルナであった。大欠伸をする

「・・・てか片腕で無理しなくてもいいって」

降ろされたなら眠そうに目を擦りながらルーシェを見つめて言うだろう

「まぁ好意は受け取っとく・・・」

一応礼のつもりの一言を言います
43ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)21:09:29 ID:Kn7
>>41
よせやい僕のは不可抗力さ、風使いの前にスカートで来るのが悪いよ
それなら捲らない方がいっそ失礼なんじゃないかな?
【リエードの抗議に対して照れ臭そうに言葉を返すド畜生】

んー、君の匂いが付いてその雛が親に襲われるって可能性ない?
【野性動物にありがちな、他の生き物の匂いを感じ取ったときの縄張り争いとかを危惧する人】
44 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/05(火)21:12:10 ID:APc
>>42

「そっか!変に気を遣っちゃってごめんね!」

ルナをベンチに降ろしたルーシェは腕を満面の笑みでルナに差し出す。それが何を意味するかというと。

「君も眠くなっちゃったんでしょ?私と一緒に走って眠気を吹っ飛ばして午後もがんばろー!」

三つ目の鳥は二人の頭上を自由気ままに飛び回っている。
45リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)21:15:13 ID:3ZB
>>43
それかなりの暴論ですからね? 少しは反省か謝意でも見せなさい?

【さっきまで群がっていた鳥達が一瞬攻撃をやめた。何か感じたのでしょうね】

まあそれもありえますがそれならわざわざ自分襲います? 野生なら基本大きな相手はスルーでしょう?
それに襲われるにしろなんにしろ、まず自分は育てられませんし

【子供や卵を狙う不届き者は大抵守り手が居ないものを狙うものだ、と考える人】
【そして後半の台詞に対して「じゃあはよ返せやゴラァ!」とばかりに髪の毛引っ張ったりしてる鳥の群れである】
46ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/05(火)21:15:57 ID:BB0
>>44
「元気良いわねー・・・私が眠いのはいつもだから大丈夫よ」

そこで、全く大丈夫と思えないような一言がルナから飛び出した!

「ほら、人間一日16時間は寝ないと十分な睡眠時間確保出来てないし・・・」

そんな人間間違いなくルナだけであるって思わず突っ込みたくなるような台詞をぶっ放すぐーたら少女

「あ~・・・名前はなんて言うの?私はルナ・アーデルベルグ、高一」

そいや目の前の子の事良く知らないなぁと思いながらも自己紹介を一応します
47ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)21:22:53 ID:Kn7
>>45
じゃあいっそスカートを風紀乱すものとして禁止しよ?それが一番早くないかな?
【普通に魔法を使っただけでやれスカートをめくったやれ女の敵だと騒がれる立場にもなってみろよと吐き捨てる感じですね】

……この鳥達がその雛の親ならそっと地面に置いてみたらどうだい?
本当に親ならその生き物の親がするように運ぶなりするだろうさ
【鳥からしたらリエードは巣を狙う不届きものだろうし雛を拐った者としてしか見えないだろう?と提案するウィル】
48リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)21:28:07 ID:3ZB
>>47
スカート履きたい女子から「風魔法やめろ」って返されるのがオチでは? というかあなた普段からそんな感じで捲った相手に言ってます?

【捲れば仕方ないのでは? と思う反面、スカート捲りはあくまでイタズラの範囲に収まるはずのことでそれなら態度の話では? となるらしい】

……………………そんな手が……!

【めっちゃ目から鱗が落ちたとばかりの様子でリエードはウィルを見ていますね】
【そしてリエードがそっと雛を地面に降ろすと……】

<ぴーぴー

【さっきまで群がっていた鳥達は総出で雛を捕まえて巣まで運んでいきましたとさ。巣の上では心なしか一羽だけウィルとリエードに向けて頭を下げてるようにも見える】
49 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/05(火)21:30:50 ID:APc
>>46

「うーん、そうなの?私は長く眠ると長生きできないって聞いたんだけど……ま、きっとそんなの人それぞれだよね!」
「授業にちゃんと出てるなら私は何にも言わないよ!」

ルナの言葉を聞いて真剣に考え始めるルーシェ。やがて出した答えは人それぞれ。
しかしこれは授業をルナがちゃんと受けていると思っての発言である。

「私はルーシェ・シャラン!ルナちゃんよろしく!わ、同級生だ!これから仲良くしようね!」

ルーシェはテンションが上がった様子でルナの手を握って元気に降っている。
顔がいつの間にかかなり近付いているがルーシェは全く気にしていない。
50ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/05(火)21:34:24 ID:BB0
>>49
「授業に・・・一応授業には出てるかな・・・」
「別に長生きしたいとも・・・あれ?そうなの?それは困る」

なんか引っかかる言い方、何故なら授業中寝てるから。常習です
でも長生きしたいとも思わないと言いかけた所で最近あった事を思い返して言い直した、やっぱ早死には困るみたいですね

「そうね、同級生ね・・・レオナ以外の女の子の同級生で友達。初めてかも」

めっちゃ悲しい事をカミングアウトする
51ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)21:34:32 ID:Kn7
>>48
やれやれ……僕はいつもスカートを捲らざるをえなくなる、降参してくれないか?と警告しているんけどね
【捲る前に言うまであるのがこの少年】
【一対一の攻撃魔法とか軽く使うような授業とかがあろうものなら風魔法を使わざるをえないのは当然で】
【相手がスカートを着用しているならば捲れるのは必然】

――
【アホを見る生暖かい目をしていますよコイツ】
52リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)21:40:54 ID:3ZB
>>51
……とりあえず捲ったらその場でごめんの一言でも言えば多少変わるのでは? 
ちなみにその言い分だと「スカート狙うなよ」ってなる気もしますが

【ひとまずの提案である】


おや、なんですかその目は? 雛を親が救う瞬間に感激でもしましたか?

【わかってて言ってるのかそうじゃないのか分かりにくい人だが、今回は後者】
53ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)21:48:29 ID:Kn7
>>52
謝るくらいならやめろと言われるのがオチさ、ならいっそスカートを捲られるということを学んでズホンで来るようにした方が良いんじゃないかって僕は思うんだよ
【謝っても煽るだけにしかならない、そう認識しているようですよ】

何、アホだなあと
【口に出しやがったぞコイツ】
54 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/05(火)21:50:14 ID:APc
>>50

「色んなことを知れるって素敵なことだよね!そういう機会を与えてくれる学校はやっぱりいい場所だ!」
「君が早く死んじゃうなんてやだなぁ、知り合ったんだからもう他人じゃないし……一緒におばあちゃんになろうよ」

ルーシェの中ではもうルナはかけがえのない友達である。友達が長生きしたいと思わないなんて悲しい。
ルナが言い直すと、ルーシェはぱあっと表情を明るくした。

「もっと友達作ろうよ、もちろん私も協力するからさ!ルナちゃんが悲しそうにしてるとこなんて見たくないもん!」

ルーシェは度を超えたお人好しであると、そろそろルナも感じるだろう。
それをありがたく受け取るか、お節介と感じるかは相手次第。ルナはどう思うだろうか。
55リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)21:55:29 ID:3ZB
>>53
そう言われるとしても、謝りもせずまるで「スカート履いてくるそちらが悪い」というような態度で居れば誰だって怒りたくなりますよ
あなただってぶつかられた後に「ぶつかる場所に居るお前が悪いから謝らない」と言われたらイラッとするでしょう?

ちなみに自分はぶつからないから、という言い訳はなしです

【多分魔法で例えても仕方ないで済ませそうなのでひとまず誰でも共感できそうな内容にしてみたリエードだった。若干青筋が額に浮いてるけど】


落ちてきた雛がですか? 襲ってきた鳥がですか? それとも誘拐を疑ったあなたが?

【自分のことは敢えて出さない強者】
56ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/05(火)21:55:57 ID:BB0
>>54
「そうね、こないだうんと幸せになれって言われたし、おばあちゃんになってあげるよ」

ルーシェにそう言われると微笑んで返す

「と言ってもね、私ずっと寝てるとかしてるかななかなか友達は増えないの
物好きな男子の友達なら何人か・・・と言っても別に悲しんでる訳じゃないから安心して」

悲しんでる所なんて見たくないと言われるとそう言って苦笑いします
度を超えたお人好しなのは特に気にせず普通に接して

「そうね、ルーシェちゃん明るいし楽しい感じだから、レオナにも紹介しようかな、多分気が合うと思う」

と、ルーシェに友達紹介しようとしてますよ
57ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)22:05:57 ID:Kn7
>>55
怪我させられて、未熟なくせに実戦形式の訓練を受けるのが悪いと言われたら位にして貰わないと答えに困るかなあって
【例えが気に入らなかったのか、少年はそんな風にいいます】
【因みに悪質なタックルをされた場合は怒りますが、お互い仕方ない場合は怒らないです】

なんでこの状況でアホと思われたのが自分だと思わないんだろう?
【やれやれ、とジェスチャーしてるぞコイツ】
58リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)22:09:31 ID:3ZB
>>57
もう答え出てるじゃないですか。その例えでも通用しますよ十分
で、その例えの場合のあなたの返事は?

【自分で例えを出せるならそれだよとばかりに】
【ちなみにリエードは悪質なタックルされたら相手の頭を地面にプレゼントします】

ハハハハ、あなたがスカート捲りを悪いと思わないのと同じでは?

【ここに来て煽ったぞこいつ】
59ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)22:17:48 ID:Kn7
>>58
『迷惑かけてすみませんでした』かな
【己の状態を鑑みないで挑むのが悪い】
【理不尽な物と、ある程度対策することが出来るものだと勝手が違うだろう?と言いたげなウィル】

僕はスカート捲りを少なくとも良いことだとは認識していないよ?
【えっ】
60リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)22:24:33 ID:3ZB
>>59
根本的に考え違いますねもう…………今後少しは謝るなり態度改めるなりしていただけると助かるんですがね
あなたのせいで他の風魔法使いの生徒が女子に避けられてるじゃないか、って来られても困りますし
あなただって流石に他の生徒が起こした事案で自分が嫌われるのも理不尽だと思うでしょう?

【いっそ同族巻き込む方式なら理不尽になるか? と筋肉な頭なりに考えたようです】

じゃあしないでくださいよ、相手怒らせて評判下げた挙げ句に険悪になることの何が楽しいんですかあなた

【青筋追加】
61ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)22:31:15 ID:Kn7
>>60
捲れてしまうものは仕方ないじゃないか、それとも風魔法を得意とする生徒に手加減しろと言うのかい?
【竜巻を模したような風魔法なんて使いたくとも禁止されてしまうね?定番なのに】
【服が焼ける濡れる汚れる捲れると文句があるならいっそ魔法の道を目指すべきではないよねと言い出しかねない態度ですね】

服が焼ける濡れる汚れる捲れると文句があるならいっそ魔法の道を目指すべきじゃないんじゃないかな?
【実際に言いやがったぞコイツ】
62リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)22:37:19 ID:3ZB
>>61
だから仕方ないにしろなんにしろ終わった後にでも良いから謝れって言ってるんだよそんなに人に頭下げるのが嫌なんですかあなた?

【少し荒い口調になりかけて軌道修正しつつも別に手加減しろとかは言ってないと】

じゃあ貴方どうしても捲れてしまうなら風魔法封印したらどうです? って言うのと同レベルの暴論ですけどね?
えーとですね、貴方。もうこの際スカート捲れる捲れないは良いんですよ、良いですから少しは相手に申し訳無さを見せろってことです
模擬戦で怪我した相手に何もしないで、終わったから僕はさよならするよって言うならもう何も言えませんけど

【もうこの人スカート捲りに関してというよりはウィルの性格? について言ってますね】
63ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)22:54:40 ID:Kn7
>>62
僕が悪戯として捲った場合は謝るさ
だけど、忠告も聞いてもらえず捲れました怒りますじゃあ僕が怒りたいよ
【前者の場合は甘んじて罰として何かされる事も受け入れます】

怪我させた場合僕は魔法薬を差し出すなり保健室に連れていくなりするさ
それとこれとは違うんだよ、対策出来る物はちゃんと対策するという事を学ぶべきだってことを僕は声を大にして言いたい
【それが出来ないなら殺しの技なんて学ぼうとするなあっさり死ぬぞ馬鹿野郎と哀しげな顔をします】
64リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)23:04:42 ID:3ZB
>>63
じゃあいっそスカート留めておく道具でも貸したらどうです? というか怒るならそれこそ謝ってからでも良いでしょう。いきなり怒るのと謝られてから怒られるのでは受け取り方も変わりますよ?

【どうしてそこまでしなくちゃいけないんだ、と思うならもう戦い自体断れよ、って思うらしいです】

…………それですといざ戦闘という時に「あ、相手は風使いだな! ちょっとズボンに変えてくるから待ってて!」って言うのがまかり通る気がするのは自分だけです?
貴方の言い分通らなかったりするのって相手納得させる前に貴方も相手の意見大体受け入れる気ありませんよね?

【少なくともリエードの案の大半はウィルとして納得いってない様子からそうはんだんされてしまったようです】

対策は重要ですけどそれなら貴方もなるべく捲れない風魔法でも使えば良いじゃないですか

【ウィル側でも捲れない対策くらいできるだろう? と言いたいみたいですね】
65ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/05(火)23:27:53 ID:Kn7
>>64 
スカートが捲れて困るなら、その生徒が対策として用意すべき物じゃないかな?
謝れと君は言うけれど、当事者になってみないと僕の感情は分からないだろうね?
【困惑していますね、この少年】
【レオナとかその辺しっかりしてるよなあと考えています】

最初っからズボンにしとくって発想が何故無いのだろう?
殺し合いの中でスカートが捲れるから風魔法辞めてとか言うつもりかい?頭おかしいんじゃない?君
【女子生徒達がそういう考えなら真面目に殺しの技を学ぶのに向いてないだろと吐き捨てますよ】

僕は納得出来るような意見なら受け入れるさ、さよなら
【そういうと、傘でどこかへ飛んでいくのでした】
66リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/05(火)23:34:41 ID:3ZB
>>65
むしろ力加減分かってるあなたが貸す方が良いと思うのですが。用意できない場合どうするのです?
ええわかりませんとも。というか自分一応風紀委員ですし捲ろうとまず考えませんし

【用意したとして、ウィルの魔法の威力次第では無意味になることもあるだろうしウィル側からのが早いだろうと】
【というかそれなら別にウィルが悪く言われることもなくせるわけで】

ほうほう、日常の最中の奇襲の可能性はスルーですか。これは手痛い
殺し合いがいつも戦いの準備してからスタートするようなものと考えてる貴方も大概では? そもそも貴方の常識から若干外れてるでしょうし

【そもそもこの学校別に戦闘員養成学校なわけでもないんだからむしろ殺しの技学びに来てる人ばかりでもないだろうと】

…………貴方の納得する意見がイマイチわかりませんよ、ええ

【どうしたものか、とリエードは傘で飛んでく姿を見つつ考え込みましたとさ】
67 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/06(水)05:39:53 ID:Z89
>>56

「どうしてそんなに眠くなっちゃうの?眠るのは確かに気持ちいいけどさ、起きて色んなことをやってみるのも楽しいよ!」
「そうなんだ、よかったー。ルナちゃんならきっとすぐに人気者になれるよ!」

何故そんなに眠くなってしまうのか、不思議そうにルーシェは尋ねるのだった。そして少しは友達がいると聞いて、安堵した様子。
さっきから悲しんだり喜んだり、ルーシェは感受性が豊かなのだろう。

「……レオナちゃん?わー、ルナちゃんありがとう!ルナちゃんのお友達かぁ、早くお話ししてみたいな!」
68ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/06(水)06:24:03 ID:DLX
>>67
「うーん・・・もう寝る事が趣味みたいになってるから・・・でもこれからは起きてる時間が増える・・・かも知れない」

起きてる時間が増えるかもしれない。確定ではない
ダニエル絡みで色々とあるのでそれ次第という事だろう

「人気者に・・・まぁそれはならなくてもいいけど」

微笑みながら人気者には別になりたいとは思ってない様子

「ルーシェちゃんみたいに感情豊かな子よ。それにナルシスト足したような奴がレオナ
勉強とか魔法とか得意だからよく自慢してくるわ、気をつけて」

これはまた苦笑しながら言います
でも、ここで抜け駆けして、自分だけ女の子の同級生フレンド作ってたら後からめんどそうだなぁと考えてたりするルナ
何やら通信魔道具でメッセージを送ってる様子
69 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/06(水)07:20:55 ID:Z89
>>68

「なら私ともたまにでいいから遊ぼうねっ!」

ルナの事情をルーシェは知らない。無邪気に笑ってそう言うのだった。

「ルナちゃんがそう思うなら、無理にすることはないね。今の友達を大切にすることも大事だし!」

どうするかはルナが決めることで、ルーシェが口出しすることではない。ルナが満たされているならルーシェはそれでいいのだ。

「へーっ、頭良いんだねレオナちゃんって!私は体動かすことは好きだけど勉強苦手だから羨ましいな~」
「あっ、次の試験が近くなったらレオナちゃんと勉強会とかしたいな~!」

ルーシェの成績は留年するほどではないがあまりよくない。
レオナと共に勉強すれば効率のいい勉強法を学べるかもと考えている様子。
70ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/06(水)12:44:55 ID:aEd
>>69
「そうね、女の子だけで買い物とかカフェとか楽しそう」
「私、同級生で女の子の友達ってレオナだけだったし」

だから嬉しいと言いかけるがめんどくさい性格なのでそこまでは言えなかったが表情は嬉しそうである

「勉強くらいなら私も教えられるよ」

ルナがこう言う。実はルナも問題を解くのは簡単にできる
が、毎回テストは赤点ギリギリまで答案を書いて寝るのだ
ペン動かすのもめんどくさいらしい
だからルナの成績は赤点ギリギリラインである
レオナはと言うと毎回5位以内には入る

「ま、レオナも交えて勉強したら効率的かもね」
71 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/06(水)18:31:34 ID:Z89
>>70

「わ、いいねいいね!ルナちゃんと色んなことをやってお話聞きたいなっ!」

ルナの表情からルーシェは喜んでくれているのを感じている。自然にこっちまで嬉しくなり、ルーシェのテンションは上がるばかり。

「ルナちゃんも頭いいんだ……なんだか悔しいなぁ、決めた!次の試験で私15位以内に入ってみせます!」

手を空へと伸ばして急な宣言。ルナやまだ話したことのないレオナに感化されたようで、その表情はやる気に満ち溢れている。

「うんっ、その時はルナちゃんもよろしくね!私今から燃えてきたよ!」

こんな感じで今日からルーシェが勉強に割く時間が大きく増えたそうな。
72ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/06(水)19:42:06 ID:aEd
>>71
「ふふ、んじゃまぁ・・・次のテストくらいは真剣にやろうかな・・・いや、でもやっぱテストとか眠いし・・・」

うーんと頭の中がぐるぐるぐるぐるとしている様子

「んじゃまぁ、テストは良いとして買い物くらいは回ってみよ。たのしみにしとく」

などと言って、とりあえず伸びをすると、教室の方へと歩き出します

「それじゃそろそろ授業も始まるし行こっか」

そうルーシェに言ってると、かなりちっこい長髪の女の子がそこに現れました

「待って待ってー!ルナちゃん新しいお友達ってホント!?あたしもお話ししたい!!」

箒に乗って文字通り飛んで来たのはレオナでした

「はぁ。せっかく呼んであげたのに遅いわね」

「むーー!!あ、あたしレオナ!!よろしくね!ルーシェちゃん!!」

ちょっとした会話の後にレオナは満面の笑顔でルーシェに言います
そしてそのまま三人は教室へと向かう事になるのでしょう
73バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/06/06(水)23:06:08 ID:6Xp()
統計的に示されている、と言うわけではないが……人間というものはどうにも、誰にも見られていないと大胆な行動を取りがちである。
多くは誰も居ない公衆トイレで鼻歌を歌ったりする行為にそれは顕著に現れるが、放課後を遥かに超え人の姿が見えなくなった修練場にもどうやらその性質は通じるようだ。

「……はーっはっはっはっは!見ろこの爆炎!この膨大なる熱!!」
「これこそが俺の実力!もう俺を止められる奴なんざ誰も居ねぇ!!」

……と、まぁ、そんな傲慢と言うには少しヤケクソな感じの否めない叫び声が、がらんとした修練場には響いていた。
叫び声の出所はと言えば修練場中心、その手に自身の身長ほどもある槍を携え燃え盛らせながら胸を張る、どうやら学生にありがちな根拠のない万能感が青年の心を満たしているようだ。
その近くにぽつんと置いてあるカンテラを見るに、彼の本来やるべきことは校舎の見回りなのだろう、さてはて仕事をさぼって遊んでいる中二病患者には天誅下るがセオリーだが……
74エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/06(水)23:08:46 ID:R9o
とある雨の日の午後、校庭にある大きな木の洞の中で一人の妖精の少年が、
何やら持ち込んで昼食を取っていた。

「ふむ、こんな日にこんな場所で食べるというのは、昔を思い出すというものだね」

想いを馳せるのは世界を仲間と旅した遠い日々―――
75レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/06(水)23:11:15 ID:GOK
>>73
すると槍に水が大量に落ちる!!魔法で出現させた水である

「仕事サボって遊んでるなんて悪い人がいるー」

何処か冷めたような目でバルドイードを見つめるのは145センチのチビ魔法少女レオナであった

「もうこんくらいの水魔法は余裕で使えるよーになったしやっぱあたし天才?」

軽く自画自賛を挟んでから、バルドイードの前まで歩いて行き

「ヤッホー先輩久しぶり」

その顔を見上げ、両手を後ろで、お尻の上あたりで重ねつつ、にっこり笑顔
76レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/06(水)23:16:41 ID:JzE
>>74
「雨ーーーー!!」

――に唐突に紛れ込んでくるのは歓喜に満ちた声と、思い出せるなら雨乞い娘の溌剌な姿。
昔でもないそれを思い出す理由は単純、その歓喜の声が聞こえるほど近くに居るからだ。風情とか台無しである。

「あ! エスエス! 久しぶり! お昼!?」

とりあえず深刻な語彙の消失が激しいレイヴンはエストレラを見つけて洞の中をまるで土下座のような四つん這いの姿勢で呼び掛けていた。その顔は濡れているのにキラッキラしていた。
77バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/06/06(水)23:17:40 ID:6Xp()
>>75
「うおぉお!?み、水がー!……って、何だアンタか……」

すっげぇびっくりした、その語彙力の足りない呟きに違わず、突如炎の槍に降りそそいだ水に対する青年の応対は顕著であった。
思わず振り回したその槍は瞬く間に炎に鎮火されて消え失せる、何の敵襲だと辺りを見回した目に相手の姿が入れば、一つのため息と共に落ち着きを取り戻して。

「あぁ、久しぶりだな……随分と忙しく動いてたみたいじゃねぇの」

小さな炎……今度は先ほどのようなとち狂った火力ではなく平常の青年が扱う様な……炎を灯せば僅かに髪や服についた水滴を蒸発させる。
にっとその唇を笑顔の形に曲げ、鋭く尖った八重歯を見せながら青年はそんな風に相手に向けて返すだろう、少なくともその表情に怒りは見えない、どちらかと言えば賞賛の色が強いか。
78レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/06(水)23:22:24 ID:GOK
>>77
「うん!とりあえずまぁ色々有ったけど、ぜーんぶ解決したよ!!」

そして左手でピースします。にっこり笑顔のまま
レオナは自分の事も知った上でその事実は受け入れた様子
つまりは完全に吹っ切れているのであった
最近ルナに恋人が出来そうな事にやきもきはしているのであるが

「でさー、先輩覚えてるー?何か功績あればうんたらっての」

ニシシと悪戯な笑みを浮かべながら人差し指を立てて、バルドイードに問うでしょう
79エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/06(水)23:26:39 ID:R9o
>>76
「お久しぶり、レイレイ」

突然のレイヴンの襲撃にも動じずに返答する。
雨が降っている時にこういう場所にいるとやってくるのは当然だと思っているのだろう。


「うん、そんなところだね。
と、その前にその身体を拭かないとね」

そう言って、荷物の中からバスタオルを取り出すとレイヴンの頭を優しく拭いていく。
80バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/06/06(水)23:30:33 ID:6Xp()
>>78
「はっ、そりゃあ何より、笑顔で大団円ってわけだ……よく頑張ったな?」

何かを引きずっているような様子も、気になるような暗い影も、今の相手の表情からは伺えない、となれば、彼から贈れる言葉は精々そのくらいだ。
腰に手を当て快活な笑みを返す、きっとこんな小さな言葉で言い表せるような偉業ではないけれど、その分その言葉には、込められる限りの賞賛を。

「あー……まぁ、ちょっとでも爆発騒ぎを起こしたりしたら、認めてやらねぇつもりだったけど」
「そだな、アンタに今の学年で学ぶべきことは残ってないだろ、少なくとも俺はそう思う、が」

ぽりぽりと頬を掻きながら目を逸らし、中々に厳しいような実はそうでもないような条件を零す、或いは元々の条件からして妥当なところかもしれないが。
ともあれ青年の口から出るのは肯定の言葉だ、無論青年の言葉だけで動かせるようなことではないが……少なくとも彼はそれを認めている、その瞳はまるで、相手にそれでいいのかと問うように。
81レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/06(水)23:36:17 ID:JzE
>>79
当然レイヴンの視線はエストレラ自身に釘付けの状態。久しぶりの友人相手には当たり前だろう。
まあたまにチラチラと雨雲を見ているのは彼女の癖なので仕方ない。 

「んー。……あ、月桂冠、気を付けて。あとエスエス! この前言ってたやつ、上手くいった!」

ちょっと声が収まったのは一時的に乾いたからか、それとも月桂冠の不安か。何はともあれ拭かれたレイヴンはすぐさま成功のことを伝えた。
問題はエストレラがそれを悟れるかどうかだが。某若草色の子には及ばないとはいえ、結構言葉が抜けてる。
82レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/06(水)23:39:34 ID:GOK
>>80
「ま、確かにつまんない、飛び級してさっさと卒業して世界に飛び立ちたい・・・」

レオナはと言うと、その問いかけにふとこんな言葉を返して、振り返る
そして早く魔法使いとして活躍して、有名になって名を挙げたいとも考えていたが

「と、思ってたんだけどね、やっぱり飛び級して、皆と別れるのよりも、一緒に学んで成長して行った方が良いなぁと思ったんだよね
だから、飛び級についてはもういい」

背中を向けたまそう言って、それからまた振り返って

「その代わり!」

ビシっと指差して

「前先輩言ってたよね!尊敬される奴が世界一の魔法使いに必要だって!
んでね、よーく考えたの、学生の立場で一番尊敬される人間って誰なのか」

言い終わると、バフドイードの方をまた見つめて言います、今度は真面目な表情で見上げて

「あたしを次期生徒会長に推薦して欲しいなーって」

言い終わると、微笑みます
83エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/06(水)23:48:32 ID:R9o
>>81
「おっと、それは失念してた。
それならばもっと丁寧にするとしようか」

優しく拭いていたので月桂冠が痛むようなことはないのだが、
わざわざ指摘するぐらいだから大事なものだろうと思い、より丁寧に髪を拭いていく。
そして、肩のあたりまで拭いたところでレイヴンにそれよりも下の部分を噴くようにと促す。


「この前と言うと…
『雲を集めてから~』と言うやつかな?」

わざわざ『上手くいった』と言うぐらいだから、以前にレイヴンにしたアドバイスの事だろうと思い当たる。
84バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/06/06(水)23:54:38 ID:6Xp()
>>82
「……へっ、アンタがそれを選んだことを、なにより嬉しく思うよ」

それはまるで先輩のような……いや実際に先輩なのだが身長的には似合わないような……そんな優しい笑みを浮かべての言葉だった。
その様子も相手のその代わりという言葉を聞けば収めて、いつものような真面目なようなふざけたような調子に戻るのだが。

「生徒会長、生徒会長なぁ……断る、どうしてもってんなら別のヤツを頼れ」

しかし青年の答えは非常に簡潔で、にべもない、という言葉がぴったりの雰囲気を以てその返答は為された、首をゆっくりと横に振る仕草は青年の低身長には似合わない。
軽い溜息一つ、相手の目をじっと見据えたまま、青年はその簡潔な言葉の理由を語ることだろう、先ほどはしゃいでいた青年と同一人物とは思えない落ち着いた声色で。

「生徒会長になったら尊敬されるんじゃない、尊敬されてるから生徒会長になれんだよ」
「今のアンタは順序が逆……それとも、俺の知らないところでアンタはもう目一杯尊敬されてんのか?」

こと彼のような、庶務という立場にいる人間は、その権限の少なさに見合った実力、或いは人徳を備えていれば問題はない、だが、生徒会長は無二なのだ、それは勿論知っての通り。
なればこそ、その立場に立てるまでの人徳となると……少なくともその場所に相応しくない、そう目の前の青年は尚、考えているようだ。
さてはて即ち、これは青年からの二度目の条件だということだろう、勿論生徒会長に推薦されるために彼を必ず経由しなければならないわけではない、罵倒と共に去るのも一つの手だ。
85リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/06(水)23:54:39 ID:JzE
>>83
「ん」と少し嬉しそうになると抵抗もなく拭かれていた。月桂冠が荒れるほど荒い手付きならそれはそれで拭いた時からわかる気もするが。
その肩は素肌。早い話雨乞い衣装である。彼女は着替える暇さえあれば雨の日はこのスタイルになるらしい。
拭くように促されると「平気だけど……」と厚意は受け取り、篭を洞に突っ込んでから拭いていた。それでも彼女は外に居るようなもので拭いた側から濡れてるが。特に背中。

「そう! 曇ってる日に試したらできた! 教えてくれたエスエスのおかげ! だからこれお礼!」

何故四つん這いだったかというと篭を守るためだったとわかるだろう。布を被ったそれをエストレラがめくったなら――底にカラメルを敷いたプリンが容器に入っているのが見えるだろう、蓋付きで。
86レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/06(水)23:55:24 ID:JzE
//>>85名前ミスりました! レイヴンです!

>>83
「ん」と少し嬉しそうになると抵抗もなく拭かれていた。月桂冠が荒れるほど荒い手付きならそれはそれで拭いた時からわかる気もするが。
その肩は素肌。早い話雨乞い衣装である。彼女は着替える暇さえあれば雨の日はこのスタイルになるらしい。
拭くように促されると「平気だけど……」と厚意は受け取り、篭を洞に突っ込んでから拭いていた。それでも彼女は外に居るようなもので拭いた側から濡れてるが。特に背中。

「そう! 曇ってる日に試したらできた! 教えてくれたエスエスのおかげ! だからこれお礼!」

何故四つん這いだったかというと篭を守るためだったとわかるだろう。布を被ったそれをエストレラがめくったなら――底にカラメルを敷いたプリンが容器に入っているのが見えるだろう、蓋付きで。
87エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/07(木)00:02:09 ID:gbx
>>86
「せっかくだから、中に入ってきたらどうかな?」

と、雨に濡れるレイヴンを中に招き入れる。
洞は入口こそしゃがまないと頭を打ちそうなぐらいの広さだが、中は人が数人なら座れそうな広さがある。
だからこそエストレラはこの中で昼食をしようと思い立ったのであるが。

「ふむ、上手くいったのなら良かったよ。
お礼と言うのならば有り難く頂くとしようかな」

そう言って、プリンを大事そうに受け取る。

//せっかくなので名前を直した方にアンカーを付け直しで
88レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/07(木)00:02:48 ID:vot
>>84
「むーーー!!やーっぱりそう言われると思ったー!」

断ると言われると膨れっ面になりプイッとする
順序が逆だと言う事にはやはりレオナ自身アホでは無いので分かってはいた
人脈使って楽しようと思っていただけである、ズル賢さは矢張り健在なままであったが

「ま、断られたら仕方ないかー、他に生徒会の人のツテとか一切無いし~」

ため息とともにそういうと

「そもそも楽するなんてレオナちゃんに相応しくないか、天才のあたしは敢えて困難な道を行くよ!」

などと言ってまたバルドイードを指差します

「なら今度の選挙で立候補して!このあたしがもう十分尊敬されてるって事を証明してあげようじゃない!!」

高々と声を上げて言います
そうなったら先輩をこき使ってあげるもん!とも、若干笑いながら言います
89レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)00:10:46 ID:sek
>>87

「雨! 浴びてると気持ちいいから!」

思えばエストレラの前ではあまりこの面を見せたことは無かっただろうか。彼女は雨に濡れてる方が元気になるタイプである。
とはいえ招き入れられると濡れたそのままで洞の中へ向かうあたり、友人と雨浴びにも多少の融通が利いてきたか。

「自信ある! 味見もした! だから間違えてない、はず!」

まだ濡れてるおかげでやたらハイテンション気味に主張。洞の中ではよく響く。
ちなみに口にした場合、柔らかな舌触りにほどよい卵やミルクの甘さ、カラメル部分も合わせればほろ苦さを交えた甘味を楽しめるだろう。
90バルドイード◆m7hEgzNtKY :2018/06/07(木)00:13:22 ID:Sej()
>>88
「言うじゃねぇか、自ら茨の道に突っ込もうとするなんてな」
「……だからこそ、気に入らんでもないんだが」

ニヤリ、そんな擬音が似合う様な笑み、或いは目の前の相手のそんな言葉を待っていたかのように青年は笑み、そう相手の人差し指に言葉を返すだろう。
実際のところ相手がその道を選ぶのを期待していたわけではないのだろうが……自身の野望の為に困難な道を突き進む相手は、彼にとっては好ましいものに思えたのかもしれない。

「ま、折角だし頑張ってみろよ、脅して票集めようとはすんなよ?」
「……あぁ、そうそう、推薦してやらない理由はもう一つあってな」

ともあれその道を進むなら青年が手助けをする必要も恐らくは無かろう、彼の一歩引いた無責任とも思える言葉にはそんな感情が滲み出ていて。
その手にカンテラを拾いくるりと背を向け、見回りを続けるために修練場の出口へ……行こうとしたところにふと、何かを思いだしたかのように口火を切って、ちらりと後ろの相手に視線を向けた。

「俺、自分より弱いヤツの下に就くつもりはねぇから」

それはさてはてどんな意図を秘めた言葉だったのだろうか、或いは自分を楽々倒せるくらいに強く成れと言うことなのか、金輪際お前の下に就くことはないという拒絶か……。
ともあれ最後にそんな言葉だけを残して、青年は修練場から出ていくことだろう、背中に決意表明とか罵詈雑言とか浴びせたいなら今のうち。
91エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/07(木)00:23:24 ID:gbx
>>89
「…なるほど、それでレイレイはいつも雨乞いをしていたんだね」

そこでようやくレイヴンが雨乞いを一生懸命やっていた理由に思い当たる。


「うわっ! …もしかしてレイレイって家がお菓子屋さんで良く作ってたりとかしてた?」

プリンの美味しさに驚き、そしてこれが手作りであることに驚く。
プリンと言うのは、実は手間がかかるお菓子で、丁寧に作らないとすが入ったり
滑らかにならなかったりと大変なのだ。
当然プリンに使うカラメルも焦げて美味しくなくなったり固まってしまったりと厄介な代物である。
92レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/07(木)00:29:32 ID:vot
>>90
「脅して票とか集めないしー!!もうそんな・・・」

ふと力で無理矢理ルナやソーレ、チェロ達を従えさせていた人物が頭をよぎる
テラの存在は、同じく世界一の魔法使いを目指すレオナにとっては良い反面教師であったのかもしれない

「相手を無理矢理従わせるみたいな事は絶対にしないから!!」

レオナはそう言ってバルドイードを見送っていると、ふと立ち止まった彼からの台詞に対してカチーンとなったようです

「・・・言ってくれるじゃない先輩!!よーし!!んじゃあたしが生徒会長になった暁にはまず勝負よ勝負!!レオナちゃんの実力を証明、教えてあげるんだから!!
覚悟してなさいよーーーー!!!あたしの究極の爆発の芸術見てお漏らししないように気をつけなさいよー!!!」

そう言って、バルドイードの背中に思いのたけをぶつけるのでした
彼が去った後にははあっとため息を一つして

「むー、ムカつくー!!よーし、選挙活動まず頑張るもん!!あとは・・・修行もしなければ・・・」

修練場にせっかく来たんだし修行してから帰るかと思った様子です
この日はもう放課後、一日中生徒達が魔法を使い続けた後の修練場にはマナも十分、なので爆発の芸術・・・
創世の輝き(ビッグバン)を一度、人形一個に放って、文字通り消し去ってからまた自画自賛して帰って行ったそうな
人形だけを消し去った綺麗な輝きを放つその魔法に周囲は騒めいたりしたそうです
ちなみにこの魔法は、攻撃対象以外に対しては余計な破壊は一切行わないから安心して!!
93レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)00:29:59 ID:sek
>>91
「うん!」と力強い返事。舞踊に最近副次効果が付いてきたり儀式に使う供物集めをしていたりするのは関わりが増えたからである。

「わかんない! でも作るの嫌いじゃない!」

なんだかさらっと重い家事情が漏らされた。とはいえこの台詞からは同時に菓子、料理そのものに対する思いも見えるだろう。
実際には、先程の間違えてないはず、という台詞にやり方に対する自信も含まれていたのだった。

「柔らかさ難しかった!」

カラメルよりはそっちに苦戦したらしい。流石に一発成功とはいかなかったご様子。
94エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/07(木)00:41:11 ID:gbx
>>93
「まさしく『好きこそ物の上手なれ』ってところかな」

レイヴンの雨に対する情熱と、お菓子作りに対する情熱。
それを一言で表すとしたらこうなるのだろう。


「確かに、卵と牛乳の量をちょっと間違えるだけで思った通りの柔らかさは出ないからね。
…それはそうと、せっかくだから一緒にどうだい?」

そう言って差し出されたのは、冒険者が良く食べているような保存食。
硬めのパンに干し肉(味は薄めの特注品)、チーズにドライフルーツと言った品々。
エストレラがこの手のものを食べるのは珍しいともいえる品である。
95レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)00:46:35 ID:sek
>>94
「そうなのかな!? 上手くなってるのは嬉しい!」

雨乞いに関しては一人でやっていた昔は「下手の横好き」。
今だからこそそれで通用するのでエストレラの表現は正しくなった。と、この辺りで自然に乾いてきていた。そのためか。

「甘かっただけよかった。 ……? エスエス、いつものと違う?」

少しずつ落ち着きを取り戻しながらレイヴンは目の前に広がる品々を見てエストレラに訊ねた。
今までは甘い菓子パンなどだったのだ。珍しいと思うことも違いを見つけるのも難しい話ではなかった。とりあえず取るのは、ドライフルーツ。
96エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/07(木)00:56:32 ID:gbx
>>95
「やっぱり上達するのが解ってると嬉しいよね」

レイヴンの喜びように、エストレラも笑顔になる。


「うん、これは、昔に僕が仲間たちと旅してた頃によく食べたものだよ。
…ちょっと癖があるから苦手な人も多いかな」

エストレラが言うように、発酵させていないパンはとても硬く、薄めの味付けとはいえ干し肉は辛くと
非常に癖のある味付けで、そのままなのはチーズぐらいのものである。
レイヴンが手に取ったドライフルーツも、保存性を増すために一度砂糖につけてから干したもので、
甘味が強く、またかなり硬めである。
97レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)01:01:16 ID:sek
>>96
「うん!」とこれまた良い返事であったとさ。雨乞いに関しては上達されると洗濯物大ピンチだけど。


「おー……思い出のご飯。あむ………………」

昔、旅、仲間。となればいくらレイヴンでも思い出のものだとわかる。初等部のエストレラが昔? となる頭は今はないらしい。
ドライフルーツを放り込むとちょっと咀嚼に苦戦したのかレイヴンは頬をもごもごしてから飲み込んだ。

「結構甘かった、勉強の後は良いかも」

次はチーズを手に取るレイヴンの感想はこれであった。ドライフルーツはクリアー。
98エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/07(木)01:11:28 ID:gbx
>>97
「うん、遠い、思い出かな…」

そう言って、パンを一つ取り出して食べ始める。
なんか、奥歯で噛み砕いてるとか、ガリゴリというパンではないものを食べているような音がするが…

「確かに甘みは強いから、頭脳労働の後にはいいかもね。
あ、パンが硬かったらこれに浸して柔らかくするといいよ」

レイヴンへと差し出されたのは、ホットミルクが入ったコップであった。
ちなみに、チーズは普通のものでチーズが嫌いでなければ美味しく食べられるはずである。
99レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)01:18:33 ID:sek
>>98  
「音すごい」
  
本当にパンなのだろうか、と思ってしまうパンの音にレイヴンも首を傾げた。濡れたパンを乾かしすぎるとああなったりもするが。

「ん、わかった。チーズは普通、美味しい」
「……こっちはすごい」

独特な匂いはあるが強烈な個性があるわけでもなさそうなチーズはレイヴンは食べられたようだ。そして干し肉を食べれば……少し顔がしかめられた。
あまり干し肉などに馴染みがない以上は仕方ないだろう。そして、最後にパンを。

ガリッ。――――ちゃぷ。

「……これならなんとか」

少し柔らかくなったパンをミルクの味と共に楽しみ(?)ながらそう答える。

「エスエス、今度会ったら何がいい?」

それはつまり、お菓子についてだろう。暫しはその場でたまにドライフルーツやチーズ、ミルクを口にしながら過ごした。
しかし、それほど長くないうちにレイヴンはまた洞から飛び出し周囲をハイテンションで駆け回り跳ね回るという行動に出たことだろう――。
100エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/07(木)01:34:12 ID:gbx
>>99
「何と言っても『鉄板』というあだ名があるぐらいだからね。
まあ、その分保存には向いてるんだけど」

パンを噛み砕いてからホットミルクを口に含み、それを流し込んでからそう答える。


「雰囲気を出すためのものとはいえ、こっち(干し肉)は食べ慣れていないと厳しいかな?
…旅してた頃に食べてたのはこれよりももっと硬くて辛いものだったけど」

そう言われてみれば、干し肉も悪くない気がして… いや、やっぱり厳しいか。
そして、ミルクで柔らかくしたパンは、ミルクとは違うほのかに甘い味がした。


「うーん、それならまたこの前みたいに一緒に何か作るのがいいかな」

とレイヴンの問いに答える。

そして、食べ終わると洞の外に出て『星』を椅子代わりにし、夕方になって雨が止むまで
レイヴンを見守っていたのである。

//と言う訳で〆です。
お付き合いありがとうございましたー
101レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)20:39:31 ID:sek
梅雨入りの季節、それは学生に限らず少し気が滅入ってしまう人が多い悩ましき時期。
が、それを真っ向から否定してるような人物も居ることを人は忘れてはいけない。あるものを嫌いな人が居れば好きな人も居るというのはこの世の当たり前なのだ。

「わーーいっ! また雨ーー!」

地上に移った太陽のごとく明るい様子で雨音に負けぬ喜びの声をあげるのは雨乞いの衣装に身を包んだ少女レイヴン。近くの木の洞には篭を置いて雨からガード済み。
亜麻色の髪もすっかり水を滴らせるほどに濡れながらも平気そうに外を駆けて跳ね回り喜ぶ様子はまるで主人が帰ってきた忠犬のようであった。彼女に犬の要素はないけど。
102エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)20:50:41 ID:5d5
>>101
「おー……っ!」

さて、そんな例外がここにもう一人。ぐぐっと天に向かってのびをする小さな若草色。
光合成ができる身体な以上、晴れの日も決して嫌いではない。しかしやはり、湿気をより好ましいと思うのは水棲のさがである。

「あっ、レイヴンー!!」

こんな日に好んで外に出る生徒もそうはいまい。二人が互いの姿を認識するのも自然なことと言えよう。
いつもの如く重力魔法でふわりと浮いて、レイヴンの胸元めがけてダイブするエリシアであった。
103レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)21:03:00 ID:sek
>>102
「えりーー!」

雨の空間というのは景色の色が少し暗くなるのが当然の現象。ならば若草色が普段より映えるのもまた当然。
最早色合いだけで判断できるようになってきたが、それはそれで危ないとも言える。今後キャベツやふきのとうを見てエリシアと思わないことを祈ろう。
そしてダイブしてきたエリシアを抱き止めるとその場でぐるりと一回転――した直後にあろうことはエリシアを抱いたままバック宙。テンション高い。

「見て見てえりー! すごい雨! 今日もいい日!」

さて、エリシアが魔法を解かない限りは無事着地、解いていたら重みからお尻から着地していただろうがそれでも痛がる様子なしのレイヴン。
他にもレイヴンは杖を握ってないところから雨乞いしていた訳ではないということがわかるかもしれない。
が、その喜び様からすると彼女は自然の雨も対象内であることはよくわかるものである。
104エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)21:14:32 ID:5d5
>>103
「おおー!」

いつになくアクロバティックなレイヴンに歓声を上げるエリシア。
重力魔法の集中も切らすことなく、無事にくるりと空中で回転できたことだろう。

「うん、あめあめー!」

そんなレイヴンと一緒になってはしゃぐエリシアは、そもそも自然と人工の雨の区別をあまりしていないのだろうか。
エリシアにとって大事なのは雨というより湿度や水なので、そのあたりには頓着していないようだ。
そんなエリシアの首元に鈍く輝く銀のネックレスは、この気候だとすこし過剰に冷たく感じられるかもしれない。
105レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)21:22:17 ID:sek
>>104
彼女にとっては連日の雨とはまさに天の恵み。周囲の陰鬱さなどすべてないかのように振る舞えるのがレイヴンなのである。
アクロバティックを披露したレイヴンはやはりというか満面の笑顔であった。耳も若干パタパタしている。

「? えりー、それどうしたの!?」

というか雨で人工と言えるのはやはり熱湯雨くらいではないだろうか。レイヴンの儀式や舞踊も自然の雲を集めてくるようなものなのだから。
さて、レイヴンがエリシアのネックレスに気付いたのはやはり距離感からだろう。抱き着くということはネックレスそのものが当たるのだから。
エリシアを抱き上げてレイヴンは首元のネックレスを見てそう聞いた。今までは……体温や冷えに慣れていたからだろう。
106エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)21:26:51 ID:5d5
>>105
上機嫌に動くレイヴンの羽に視線を向けるエリシア。
触角は機嫌で動いたりは特にしないので、やはり興味を惹くのだろうか。

「ん、これ?……もらった!」

そんなレイヴンに指摘を受ければ、両手で少しネックレスを浮かせながら。
まあ、エリシアの首元にはファーのような鰓が広がっているため、飾りっ気のないネックレスが埋もれるのも無理は無いだろう。
簡潔に過ぎる来歴を紹介するものの、その経路は中々に怪しげに聞こえるかもしれない。
107レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)21:33:21 ID:sek
>>106
「?」と首を傾げるレイヴン。もしかして羽根を食べる気か? と考えそうになるも雨の音で懸念喪失。
前に言ってるし、仮に食べるつもりでもちゃんと言ってくるはずと思ってるせいでもある。

「誰から!? どんな人!? それどんなの!? 触っていい?」

「!?」が多いがテンションの高さによるものである。驚きのみなわけでも不良のノリでもない。
ネックレスを見せられて、来歴説明にはやっぱり気になるレイヴン。まあこれでも成長はしているのだ。
それこそ人と関わり出す前なら例えエリシア相手でも「そっか!」で終わってた可能性があるのだから。

ちなみにこの間踵を支点にぐるぐる回っている。体幹に優れるで済ませて良いのやら。
108エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)21:41:32 ID:5d5
>>107
幸いなのは、エリシアにいまは羽根を食べようという意思が無いことであろう。
グリフォンから翼の情報は得られたし、そもそも以前にも齧り付いていたりするのだから。

「んーとね、しらないひと!いいよーっ」

どんな人かという問いに、それはあんまりな答えではないだろうか。
ますます怪しさを増したネックレスの出のころとは対照的に、エリシアの態度はどこまでも無垢なものだ。
レイヴンにぐるぐると回されながら、首元のエラから触れやすいようにネックレスを出して。首ごと近づけて触れるよう促した。
109レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)21:49:23 ID:sek
>>108
そもそもレイヴンの翼耳は似たような羽根を持つ鳥が居たりするので場合によってはそっちを紹介するかもしれない。

「そっか! いい人で良かったね!」

まさかのレイヴンもこの返事である。無垢なエリシアに合わせたのか? と思うにはレイヴンの様子も明るすぎる。
もしかしたら、互いに知らない人から物をもらっちゃいけないなんていう常識がない可能性も否定できない。

「ありがと! ……冷たいっ! えりーはこれ大丈夫!?」

怪しい怪しい出どころのネックレス。回転をやめてエリシアの頭を一撫でしてからネックレスを手に乗せたレイヴン。
が、長く触ると流石に冷たさが来たようでパッと離した。表情は驚きつつもどこか無邪気なものであったが。
そして質問の理由は単純、エリシアはつけっぱなしで平気かということ。平気というならレイヴンはきっと「ならよかった!」と返してくることだろう。
110エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)21:58:01 ID:5d5
>>109
「うん!」

その言葉になんの疑問も抱けないのがこの二人である。雨でテンションが高いのも手に負えない。
鳥の翼に関しては、鷹との違いが説明されたなら興味を持つことだろう。

「んー、だいじょーぶ!
 あとねー、これももらった!」

エリシアにとってネックレスから齎される温度は、むしろ気温よりもよほど適性体温に近いもの。
平温がエリシアたちよりも高い人族にくらべれば、ずっと付けていることすら何の痛痒もない。
そして貰った、というより買ったものではあるが、瓶詰めの砂のようなアイテムをポーチから取り出して彼女に見せる。
コカトリスの干腑を粉末状にした、万能薬であるらしいのだが……?
111レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)22:04:39 ID:sek
>>110
「あはは!」

それでいて笑っていられる。まあ世の中このくらいの方が楽しく生きられるのかもしれない。
少なくともまだ見かけてないので、まだ紹介には到らないのであった。

平気と言われればやはりというか嬉しそうに、喜ばしそうに「良かった!」という返し。雨の中でとても平和である。

「んー? なにそれ、砂? 粉? 何か言われた!?」

瓶詰めとはいえ砂のようなそれを雨の中で出していいのか? と思ったがやはりそれを出す前に別の質問が口から出ている。
パッと見ただけで判断つけるのはレイヴンには少し難しいらしく、それこそ瓶に説明があったりしない限りは聞いてしまうのである。
とはいえ何らかの形で説明受ければ万能薬であるそれを大事にしようという思いを抱くのだが。
112エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)22:08:20 ID:5d5
>>111
「んー、くすり?だって!」

これは中々難しいのではないだろうか?
確かに薬と言えば、病気や怪我を治す道具と言った意味があるのは確かだ。
だが、広義におけるそれは、いわゆる麻薬めいたものを指すこともある。
見知らぬ人間がぽんと渡す上で、一体どちらの方が想像しやすいだろうか。……いや、実態は薬の方は購入したのだが。
113レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)22:19:14 ID:sek
>>112
「お薬! 何に効くとか聞いた? そういえばどこでもらったの!?」

さて、ここで大事なものがひとつ。確かに薬だけでは判断しにくいのがこの世の常。
だが、あくまで薬と聞いていわゆる麻薬めいたものを想像するのはそれらを学び知っている時だ。

「お薬なら大事にする!」

――あと、レイヴン自身が麻薬にほとんど興味を持ってないのも一因。ただし幻覚のお香を作ったりしたこともあるので知らないわけではないが。
114エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)22:25:22 ID:5d5
>>113
「いろいろ!……えーとね、あっち!」

怪我にも病気にも、塗布でも服用でも。
とにかく万能な薬であるという説明を字面通りに受け取ったエリシアから伝えられるのはこのくらい。
そしてどこでの問いに指をさしてあの辺りと答える感じから、学内の出来事であることが分かるだろう。

「ん、わかった!」

レイヴンから大事にするようにと言われれば、彼女から瓶を受け取ってポーチにしまう。
ひんやりとしたネックレスのついた首元が、またレイヴンにぴたりと密着した。
115いちごう◆78s6D/Ey2M :2018/06/07(木)22:26:25 ID:MGE
そこは夕日が差し込む放課後の修練場、普段なら授業を終えてここにやってきた生徒等の姿がちらほら見えて来る頃合いなのだが、そこには一人修練に励む彼を除いて誰もいない。

ジャラ・・・金属が擦れ合う不快な音に混じり、僅かにそこに紛れ込むは少々荒れ気味の吐息。まるで生き物の様に鎌首を擡げるゴツゴツとした鎖とは対照的に、それを発言させている少年はか細く弱々しかった。

ある日の邂逅以来、彼は度々ここを訪れていた、それも頻繁に。
その理由の一つは己の魔術の研鑽。様々なものと引き換えに与えられたこの忌々しい力の事を彼自身よく知らない、故に研究を重ねる必要があった、ここはまさにもってこいの場所だ。

「つっっ・・・!また・・・」

僅かに身構え、数瞬。不安定に震える鎖の真っ先で人の形をした藁束を捕らえようとするも狙いは遥か側方へ、どうやらあまり上手く行っていないらしい。
攻撃の瞬間、痛烈に右腕に走った痛みで狙いが逸れてしまう、もう何度重ねたかも分からない失敗に1号は希薄な感情を小さく波立たせ、左手を強く握りしめてほんの少しの苛立ちを見せる。



ガシャン、的を外した鎖が修練場の壁にぶち当たり、大きな音を立てた。
116レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/07(木)22:30:32 ID:DOx
>>115
ガシャンと言う大きな音に引き攣られて、気になったのか顔を出したのはレオナであった

「あれ?一号君!おーい!」

そうしてにっこり笑顔で駆け寄ってくる少女
彼の隣までやってきたならば、どうしたの?と彼へと問いかけ、その顔を見つめる
117レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)22:31:34 ID:sek
>>114
「いろいろ! じゃあ……今度調べよ!」

まあ万能薬とはいえ、決まった用法用量がある可能性がある。エリシアの知人に詳しい人も居そうだし、これを機に調べるのもいいだろうと。
そこまで考えたのかはさておき、あっちと言われて見れば学内だ。ならば怪しい人物ではないだろうとレイヴンは確信したのであった。単純。

「ひゃ、雨っていい!」

ひんやりしたレイヴンは再確認するかのようにそう告げるとエリシアを抱き締めながらくるりとまた回転して喜び表現。
晴れの面しか知らない人からすれば双子の可能性すら疑う変貌を見せていた――そしてそんな二人に近付く羽ばたきの音。
エリシアがそれに気付いた場合、レイヴンの後方から飛んでくる黒い鳥が視認できるだろう。
118エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)22:38:48 ID:5d5
>>117
「おー?わかった!」

エリシアはそれをまた一緒に調べ物をしようという約束と捉えただろうか。
思えばレイヴンとは召喚術の時をはじめ、雨乞いの次に時を共に過ごしたシチュエーションかもしれないのだから。

「あめあめー♪……んー?」

そしてレイヴンとぐるぐるまわりながら、そんな中で何かに気付いたのだろうか。
はっと顔を上げるも定まらない視線で、感じた違和感の正体を探ろうと。
119いちごう◆78s6D/Ey2M :2018/06/07(木)22:43:33 ID:MGE
>>116
彼が足繁くここに通うようになった理由、その一つは・・・

「あ・・・レオナ、様・・・」

珍しく静かな修練場に響き渡る鎖の音、それは一人の来訪者をここに呼び寄せる事となった。
その顔には屈託のない笑顔を浮かべ、茶髪の少女は研鑽を重ねる少年の元へと駆け寄って。

「あの・・・魔術の練習を」

自らの背中に隠すように鎖の伸びる右手を回せば、左手を胸に当てて嫌味のない所作でぺこりと丁寧にお辞儀。
ゆっくりとした動作で行われたその動きの中にはある程度のぎこちなさが。肩は僅かに上下して、額には透明な雫がポツポツと。結構頑張っていたであろうことが伺える。

「レオナ様も同じ理由で御座いますか?」

真っ直ぐな瞳が眩しい、そっとハイライトの消えたブルーの瞳を逸らせば、彼女にそう問うた。
120レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)22:44:19 ID:sek
>>118
さて、一方のレイヴンはちょっぴり怪しいのであった。まあ、その時が来ればレイヴンはすんなり着いていくだろうけど。
人と過ごす時間もそう悪くなく、特にエリシアとは気分が通じる分過ごしやすいのだ。今は雨の中、図書館後回しは仕方ない。

「あーめーあー……んー?」

エリシアが違和感を覚えた様子に気付いたのかやや慣性を残しつつもレイヴンは停止、そうすれらエリシアの視線は定まることだろう。
そう、今にもレイヴンに向かってきている黒い鳥が見える雨天の方角に!
121レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/07(木)22:50:32 ID:DOx
>>119
「あたしはねー、うーんと、通りかかったら大きな音がしたから・・・かな」

特に修練に来た訳ではなく、たまたま通りかかったら音がして、気になったから来たと言った所である

「にしても相当頑張ったのねー、ちょっと疲れて来てるんじゃない?休める事も大事だよ」

そう笑顔で言うと、頭に手をぽふっと乗せて言います

「久しぶりだね・・・」

そこまで笑顔で言って、一号君と言いかけるも、ふと考える

「よーく考えたら、"一号君"って名前じゃないよねー、なんか・・・」

ふと考える、思考を巡らせる。一号も呼ばれるなんて、まるで何かの検体のようだと思う。そう思ったのは先日の事件で知った自分の正体、その銘板の内容もレオナは知ったのだから、そして

「それってあたしが"35号"でルナちゃんが"34号"で、清掃員のソーレは"15号"・・・て呼ばれてるみたいな・・・」

ふとそんな事を呟いて
122エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)22:51:46 ID:5d5
>>120
もちろんエリシアも、せっかくのこの雨天の中で図書館に誘うなんてことはしない。
ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらんとはしゃぐ事は、この二人にとっては愉悦そのものなのである。

「あっ、たか……じゃないとり!」

次第に近づいてくるそのシルエットに、ひとまずエリシアのよく知る鳥ではないと判断できたのであろう。
危機感を覚えても良さそうなものだが、エリシアはのんきにレイヴンの耳とその鳥を見比べているのだった。
123レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)23:03:43 ID:sek
>>122
この世界にも定番の雨の歌であるアレがあればきっと二人して口ずさんでることでしょう。
あの歌はまさにこの二人にぴったりの歌である。母親が迎えに来るかどうかはさておく。

「え、鳥? …………あっ!」

エリシアが言うとレイヴンも後ろを向いて、声をあげた。まあ首の可動範囲のおかげでエリシアからすれば耳を見比べやすくなっただろう。
そして見れば、鳥の濡れたような黒い羽根とレイヴンの艶やかな黒い羽根は実によく似ていることがわかるだろう。

「濡れ烏! ……抜けてきたー?」

ヌレガラス、と呼ばれた鳥はひとつ「カー!」と鳴くと――レイヴンの頭に素早く止まった。そしてエリシアを見て、しきりに頭を動かしていたのであった。
おかげでエリシアからも羽根はよく見えるだろう。この烏、全身真っ黒だが。
124エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)23:11:22 ID:5d5
>>123
エリシアは生みの親を意識すらすることなく、育ての親は群れの大人全体といった感性。
そしてレイヴンにはその記憶も無いだろうあたり、あるいみこの歌は逆に二人には相応しくないのかもしれない。

「ぬれがらす?」

レイヴンと仲良くなっていくらか立つが、その名を聞くのは初めてだろう。
こてんと首を傾げならが、エリシアも烏と触れ合おうとレイヴンの頭に手を伸ばす。
そして抵抗されることなく手が届いたなら、鷹で実践証明済みの慣れた手つきでそれを撫でまわすだろう。ひんやりのっぺりな小さい手で。
125いちごう◆78s6D/Ey2M :2018/06/07(木)23:14:48 ID:MGE
>>121
「そう・・・ですか
お騒がせしま・・・し・・・」

ふわりと頭を撫でる優しい感触、音に釣られてやって来たと語る少女の温もりに、紡ぎかけていた言葉を途切れさせてしまう。
彼我の身長差は小さく、寧ろ若干1号の方が小さいといったところか、そんな姿はまるで後輩を元気付ける優しい先輩のよう、頭に手を置くという動作を何の違和感もなくやって見せるのは彼女の人柄の成すところということだろうか。

「・・・はい」

体に触れる他者の暖かさと言うものはどうにも慣れることができない、ここに来るまで人との関わりをほとんど持たずに生きて来た彼は特にそうだ、己が内から湧き上がる奇妙な感覚に疑問を感じつつも、レオナの提案に素直に従う事にした。

「それは一体・・・」

どういった理由で、出かけた言葉を無理やり飲み込む。同じ、同じだ、何故?どうして彼女がそんな、名とも言えない記号のような呼称が付けられているのだろうか。
まるで自分と同じではないか、眉をひそめて、1号は初めてはっきりとした驚きの感情を見せた。
それと同時、困惑の色も。何故そんな話を自分なんかに?と


1号はどうすれば良いのか答えに詰まっていた、踏み込むべきか、それとも否か。明るい彼女が初めて見せた負の一面に、どうしようもないくらい彼の頭の中は掻き乱されて。

「レオナ・・・様・・・」

1号はただ、彼女の名を呼ぶ事しか出来なかった。
126レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)23:22:01 ID:sek
>>124
お察しの通りレイヴンに親の記憶はまるでない。どうやって入学したのやら。
お互い迎えに来てるのは寮母や姉、またはお互いといったところか。

「この前の卵の鳥! 烏!」

エリシアは覚えているだろうか? 初めて供物を使う雨乞いの儀式をした時に捧げた卵を。何を隠そうその卵を産むのがどうもこの鳥らしい。
レイヴンはそのことを伝えた。……決してグリフォンエッグから産まれたわけではない。

『カー』

一方で烏は撫で回されることはあまり気にしない……と思いきやエリシアの頭を突っついた。「なんだこいつ?」的な感じである。
のっぺりした手つきのおかげで早い話レイヴンとは違う生物と認識しているらしく、その雨に濡れてもなお艶やかな羽根や、しっかりした足を触れられていると暫くしていきなり羽ばたく。

『カー!』

「わっ」

結果、エリシアの頭に乗っかった。そして触角を突っつき出す。迷いがない。
127レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/07(木)23:23:23 ID:hoG
>>125
「あ、不安にさせちゃった?でも大丈夫だよ、もう解決してる事だから君が心配する事も無いし」

不安そうにレオナの名を呼ぶ少年に対し、優しく言葉をかけるとまた微笑みます。そして敢えて"1号君"とは呼ばずに君と呼ぶ

「まぁ説明するとね、レオナちゃんはなんと、ベルドリアって言う悪の研究者に攫われて遺伝子改良された人なの。そのサンプルナンバーが35番って訳」

一応、隠していても仕方ないし説明する。この説明から分かるだろう。先程名前を出したルナ、ソーレも同じであるという事が

「だから、君もそんな"1号"じゃなくて・・・んーと、前は名前わからないって言ってたよね~」

ふとまた上を向いて考えていて

「だから今からあたしが君の名前を付けてあげるよ!レオナちゃんが名付けの親になってあげる!」

にっこりとまた満面の笑顔になりました
128エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/07(木)23:37:27 ID:5d5
>>126
「おー、からす!……ぴっ」

また新しい鳥の名前を覚えたエリシア。鷹とはどう違うのか撫で回す。
あの時の卵のことも当然覚えており、飴をもたらす異質がどこから来るのかなんて興味もあったりする。
軟体の頭部をつっつかれると、容易に嘴は浅く刺さってしまうことだろう。怯んだエリシアが驚きに声を零す。

「わわっ、こっちきた……?」

そして手が足あたりに伸びた瞬間、エリシアの頭部に乗っかった鴉。
鷹ほどではないが鋭い足爪が頭部に食い込んでいるd様が、レイヴンからはよく分かるだろう。
そして触角を好き放題されながらも、ぼんやり目線を頭頂に向けるエリシアだった。……放っておくとだんだん触角がズタズタになっていくが。
129レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/07(木)23:50:29 ID:sek
>>128
「はぅっ」

烏は刺さった嘴に少し不思議そうにした一方でレイヴンは頭頂部を見て少し不安そうに。
濡れ烏につつかれるのは珍しいことではないが、やはりそこは体質の差なのだろう。浅くつついても突き刺さるのは恐ろしい。

「く、クロ、つつくのダメ! 友達!」

『カー?』

頭部に食い込む足爪、そして触角を削る啄みを見れば流石のレイヴンも止めに入った。名前の単純さ凄いが。
そしてクロ、と呼ばれた濡れ烏も啄みを一度やめて、ジーっとエリシアの視線に瞳を合わせていた。

「え、エリー、大丈夫?! 痛くない!?」

濡れ烏はバサバサと羽ばたいて頭部から離れるとまさかの滞空モードになる。そしてレイヴンはエリシアの頭を心配するのであった。
暫くすると濡れ烏はまたレイヴンの頭に止まっていた。……何しに来たのか、少なくとも今はエリシアを珍しそうに見ていた。
130いちごう◆78s6D/Ey2M :2018/06/07(木)23:56:09 ID:MGE
>>127
"1号"その言葉は言い換えれば呪いだ、考え方によってはこの身に宿した本物の呪いよりも遥かに強力な。
彼は忌まわしき禁術によって創造されし人の姿をしていながら人ならざる存在、円環の理の外で産まれ落ちた彼はこの世に存在する生物とは異なる次元で生きている。

この名はそれをずっとその身に刻み付けて置くためのもの『忘れるな、お前は"1号"ヒトの形をしたマガイモノだ』・・・とつまりはそういう事だ。

「そうですか・・・なら、良かったです。」

彼女に見せた驚きをまた無表情で取り繕って、未だ錯乱する思考をすみに追いやれば、心からの言葉を投げ掛けて。

「・・・強いのですね、レオナ様は。
まるで僕とは大違いです」

彼女の口から語られるのはどれもこれもが驚くべき内容で。今に至るまでの人生は、きっと波乱に満ちていただろう、なのにレオナの口調は明るくて。
苦しかったはずなのに、悲しい事もあったはずなのに、それでも気丈に振る舞えるレオナの強さに、自分の弱さを痛感した。

「なま・・・え?レオナ様が僕に、でございますか?」

鼓動が高鳴る、突然の申し出にまた1号はそのポーカーフェイスを崩して見せて。

「・・・お気持ちは嬉しいです、この気持ちは誓って本当です
でも、僕の"ご主人様"が許してはくれないでしょう、その・・・僕に掛けられた呪いも」

視線を下に落として、落胆するような素振りを彼女に見せる。
今日の1号は珍しく饒舌だ、普段なら、呪いの事など絶対に口にしなかったはずだ。
暗い過去を自らの明かしてくれた事に対する礼、と言うのは可笑しいか。しかしそれに似た感覚を1号は感じていた。
この人になら言える、言っても大丈夫。不可解でありながら、不愉快では無いそんな感覚に。
131エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)00:01:23 ID:IVh
>>129
「おー……」

触角というだけあって、感覚器官ではあるのだろうが。日ごろの行いから分かる通り、痛覚は無いのだろう。
最初に突かれたところをぐしぐしと手で擦っていると、レイヴンの咎めで烏がばさばさと飛び立つ。

「んー…… いる?」

烏が視線をエリシアに合わせたなら、じっとその目を見つめ返すだろう。
先程突かれまわされた触角をぶちっと引きちぎって、重力魔法で浮いてレイヴンの頭の烏の前へ。
レイヴンの心配にはまだ答えていないあたり、気にするほどではない程度には平気なのだろう。
逆の手をそっと上に挙げれば、どこからか別の羽音が聞こえてきた気がした。
132レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)00:04:06 ID:CVD
>>130
「ご主人様?・・・呪い?」

1号と呼ばれる少年のご主人様は、目の前の少年に呪いをかけている
1号、呪い、そして彼から出たご主人様と言う言葉
・・・それにより、目の前の少年がどんな扱いを受けているかは明白であった

「・・・なら、あたしだけあんたを"アーサー"って呼ぶ、それでもダメ?」

そして彼に、レオナが名を与える

「・・・これはあたしと君だけの秘密の名前・・・って事でさ、アーサー」

にっこりと微笑みながら言います

「その呪いって、破ったら死に直結する類の物でしょ?どーせ人を都合良く扱う人間が下す呪いなんて、そー言う類に決まってるし」

これも、先日までソーレがテラに掛けられていた呪いを思い出しながら語る。彼らはテラに逆らうと、またテラの情報を漏らすと無条件で死ぬ呪いを受けていたのだから
133レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)00:13:51 ID:1TW
>>131
ぶちっ、と千切れた触角。雨のおかげで若干晴れやかになっていた頭だがそれを見て落ち着きがあった。
そういえばよく触角ちぎってるなー、と。髪の毛一房は流石に烏も食べなかったが。

「……あー」

『カー』

そんなレイヴンの考えはどこへやら、クロと呼ばれた濡れ烏は触角を嘴で挟んで器用に鳴いた。
そしてレイヴンの頭の上に置くと、また興味深そうにつついていた。よく考えたらエリシアが目の前で触角をつつかれるのはあまり見ないのではないだろうか?

「……? 鷹かな?」

羽音を聞けばレイヴンはぼそりと呟いた。エリシアの挙動と繋がる羽音となれば鷹しか居ないだろうと。
……予想が当たるかどうかはともかくとして、レイヴンとしては頭上で触角つつかれてるのはなかなか困るので触角を取り上げた。結構ボロボロだが

「……ダメ」

『カー』
134エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)00:26:06 ID:IVh
>>133
軟体質の触角は、どうやら烏のお気に召したようだ。
ロイコの小指がナイヴァに大好評だったあたり、エリシアの種族はわりと美味しいのかもしれない。
擬態に無音のコミュニケーションと、捕食者から逃げるための技能を生まれつき備えているのも頷けよう。

「たか!からすだって!」

そしてレイヴンの予想通り、やってきた羽音はエリシアの使役する鷹の死霊のもの。
より鋭い足爪でエリシアの頭に留まってから、一体なんだとばかりに首をエリシアに向け。
その後に鷹の目に入ったのは、いましがた触角を没収さえた鷹の姿なのだった。

「……んー、なんでだめなの?」

呼んで置いてそんなことはお構いなしに、触角を没収したレイヴンの意図を図りかねるエリシアだったが。
こてんと傾げた首に合わせて、頭に乗った鷹もまた斜めになってしまった。
135いちごう◆78s6D/Ey2M :2018/06/08(金)00:32:36 ID:Bvj
>>132
「アーサー・・・アーサー・・・アーサー・・・!
秘密の・・・名前。僕達だけの・・・」

最初は小さく、しかし段々と大きく、何度も、何度も、何度も、レオナの前で反芻する。その反応を見れば、答えなど聞かなくとも分かるというものだろう。
1号などと言う無機質なモノとは違う、初めて名前と呼べる物、胸を張って言える名を、アーサーは手に入れた。
胸がきつく締め付けられる感覚、大きく、強く鼓動を刻む心臓の音が直接鼓膜まで響いてくるようだ。だけど苦しくは無い、いや、これは寧ろ・・・

「嬉しい、僕の心の中はその気持ちで1杯です。これを、人は嬉しいと表現するのですね・・・レオナ様」

自らの頭に置かれたレオナの手を取ろうと、アーサーは自らの両手を伸ばすだろう。陶器の様に白い肌、しかし触れて見れば、アーサーの体温は高く、儚げで小さな手を壊してしまいそうなくらい強く脈打つ彼の鼓動が感じられるだろう。口下手な彼の心情を、代わりに表しているかのように。

彼の右手には、ドス黒く染まった刻印が、命をもった生き物のように蠢いていた。


「・・・最終的にはそうなります。ですが僕の呪いは違います、『死』は結果で目的ではありません
僕に掛けられた呪い、その心の目的は・・・」

そこまで言いかけた時、レオナにしてみれば突然に、アーサーが苦しみ出したように見えるだろう、膝を付き右手を強く抑えるその動きは、今まさに呪いが発動した事を否が応でも知らせるだろう。


「く・・・ふぅっ・・・!
く、苦痛を与える・・事です、反目を企てぬように・・・」

痛みを持って制する、この呪いの目的はそこにある、死は最終手段、これは苦痛によって裏切りの目を摘むためのものなのだ。




主人に付けられた名を蔑ろにする事も、例外ではない。
136レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)00:37:19 ID:1TW
>>134
「……クロ、あっちが鷹」

『カー!』

レイヴン、烏に簡潔な説明。とはいえ実は烏に鷹を見せるのは初めてなのでちょうど良かったのだろう。
烏はというと、ばささ、と羽ばたきをして一度威嚇の態勢。ビビってねえぞ、という意思表示なのだろうか。

さて、エリシア特有か種族特有か没収に対する疑問が来るとレイヴンもちょっと困って首傾げ。カラスとススキ飾りも同じように傾く。
少し考えてはそれでは納得しないだろうと考え直し、そして出した答えは。

「………………ほ、他の烏にもあげるから?」

なぜ疑問符なのかはさておき、どうやら他にも烏は居るらしい。となれば早い話ご飯の分け合いのようなものなのだろう。
まあ単にあまりやり過ぎると烏も烏で太って飛べなくなる可能性があるからだが。

『カー!』

何の意図か鳴いた烏はレイヴンの頭から離れて少し上空を旋回し始めた。――鳥が雨の中飛び回るのもなかなか珍しい光景である。
137レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)00:48:19 ID:TB4
>>136
「ふふ、偉大なる英雄の名前だよ?」

嬉しそうな少年を笑顔で見つめるレオナだが、その豹変に焦る

「ちょっと!!大丈夫!?」

突然の出来事にレオナは彼の身体を必死に摩る
そして、呪い・・・その残酷な呪いを与えられていた事実
彼は以前、自分の事を何か言いかけていた、ど・・・と

「どうしよう・・・解呪の方法・・・そうだ!これ!!」

レオナはこの前協会から送られた指輪を取り出す
それは、青い薔薇をモチーフにした、神聖な魔力で呪いや精神異常、邪気等を払ってくれるかもしれないと言う指輪
それを彼へ、アーサーと名付けた少年の手に差し出して、つけようとするだろう
138エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)00:48:23 ID:IVh
>>136
威嚇のような烏の鳴き声に、鷹の方はどこ吹く風で羽繕い。
軟体質な猫の方も喋らないし、エリシアの使役霊たちは寡黙なものである。

「そっかー!……ほかもいるの?」

少し考えたレイヴンの言い訳に、素直に飲み込みかけて再度の問い。
今いるのはこの一羽だけだが、他にも分けるだけのカラスが、あるいは他の鳥がいるというのだろうか。
さて、上空を旋回した烏にも頓着せずに羽繕いを続けた鷹だったが。
エリシアの「いっておいでー!」の声で、しぶしぶといった感じでその旋回へ渡航書へ一直線に飛んでいく。
139レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)00:56:46 ID:1TW
>>138
まあ元々猛禽類の鷹からすれば単独の烏など縄張りに来ても追い払える存在であるだろうし仕方ない。むしろこの場合威嚇した濡れ烏のが珍しい。

「え? うん、居るよ! なんで!?」

雨によるテンションブーストが再びかかりだしてきたレイヴンは元気よく答えるとなぜそれを聞いたのか問い掛けていた。お互い鳥が頭から離れたためかエリシアを高い高いしながら。
一方烏。

『カー』

あの生物お前のナニ? って感じに鷹に対して鳴きながらまさかの並列になって旋回していた。
馴染むの早すぎではなかろうか、と思うかもしれないがそもそもこの濡れ烏は飼育されてる烏なので仕方ない。
140エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)01:08:32 ID:IVh
>>139
「そっか!またみたいねー!」

レイヴンに抱え上げられながら、きゃっきゃと手足をぱたつかせるエリシア。
何故聞いたかと言われれば、気になったからとしか言いようがなく。他もいるのなら会ってみたいと、近い将来に思いを馳せた。
高い高いで両手を広げる様は、まるで空飛ぶ心地を連想しているようだ。……エリシアは普段から飛んだりはしているのだが。
と言うか、現在進行形で使っている。重力魔法無しでは、レイヴンが今のように抱えあげるのも中々に重労働だろう。

『……?』

そして鷹の方は、追従して高度を上げた烏を鬱陶しそうに見遣る。
より高く座標をとろうとするのは、狩りを行う生物としての本能なのだろうか。その対象が高度を合わせるのは、軽いストレスのようだ。
そんな鷹は終始無言ではあったが、視線でのコミュニケーションが二羽の間ではあった、のだろうか。
あったとしても、その内容は『知らん』だの『俺に聞くな』だの、そっけないものだっただろうが。
141いちごう(アーサー)◆78s6D/Ey2M :2018/06/08(金)01:21:01 ID:Bvj
>>137
呪いとは真に便利な物だ、人一人の人生を容易く操り、拘束することができる。条件を満たせば即座に発動するこの呪い。条件は『裏切り』
名を必要とせず、何も求めず、ただ奴隷として主に仕え、尽くす。そんなシロモノに、果たしてマトモな名など必要なのだろうか?主によって与えられた名を放棄しようとし、秘密で持って主を欺き、名を求めた事は、奴隷に許される行為なのだろうか?

否、裏切りには、痛みという罰が必要だ。

「奴隷・・・っ!奴隷として・・・ご主人様に仕える僕には、出過ぎた・・・真似・・・だったのでしょうか・・・」

なんとか言葉を絞り出すも、最早話す事ですら辛そうで、自らを支える体の力も抜けつつある。
次第に強くなっていく痛み、ホムンクルスとして、人のマガイモノとして生きる自分が望んだたった一つの願いでさえ許されないのだろうか、『アーサー』その言葉が頭の中に現れるだけで刻印が強く右手を締め付けていく。

「(それ・・・は・・・?)」

最早息も絶え絶え、話そうとするも虚しく、アーサーの口から出るのは悲痛なうめき声だけ、自らの体を支え切れずついに床に倒れ込んだ。
もう動く力も残っていない、青いバラを宝石で象った美しい指輪が自分の指にはめられた瞬間が、今日アーサーの見る最後の景色になった。


どうやらただ気を失っているだけのようだ、苦痛に歪んだ表情は、指輪をはめてから次第に穏やかになっていくだろう、完全に解呪できたかは不明だが、少なくとも右手に刻まれていた痛々しい刻印は最初から何も無かったかのように消え失せていることだろう。

取りあえず急場を脱出したようだ、アーサーにはもう動く力も残っていない、彼をどうするかは、レオナの選択に委ねられる。
142レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)01:21:12 ID:1TW
>>140
「わかった! 今度連れてくるね!」

今度、とはいつだろう? とはいえ流石に図書館には連れていくのは難しいだろう、羽根的に。となればお弁当……の可能性もある。
まあ、この烏やけに賢いし人の言うことも聞くのでご飯取られることは……ないはず。
しかしそんな不安など知らぬ存ぜぬとエリシアをそのままに駆け回る。元気すぎるが、雨でぬかるむ地面でも滑らないのは慣れによるものか。
元々レイヴンは少なくとも影使いよりは力あるのだが。

『……カー』
『カカッ』

なんだつれねえな、とばかりに鳴いた烏。しかし知らんというわりには従ってる様を思い出したのか器用に笑うように鳴く。
そして聞くことは聞いたとばかりに高度が下がる。元々合う高度はあるのだろう。雨天の中、水を浴びても落ちぬ飛行は濡れ烏の名に相応しいというべきか。

この濡れ烏は、襲われそうになってもエリシアかレイヴンのどちらかが止めることを理解してるからこその態度である。
143レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)01:33:02 ID:TB4
>>141
アーサーが眠りについて、息があるのを確認すると安心する少女
そして、彼は自らを奴隷と言った
レオナの目には激しい怒りが宿る

「ご主人様とやらね・・・奴隷、だからこんな仕打ちをするのねその人間は」

そして、アーサーを抱き上げると、ふと背後に見える訓練人形。アーサーが使っていた物だろう

「クリムゾンフレア」

其れに目を向けずに放たれた爆発魔法は、訓練人形を木っ端微塵に破壊する

「・・・上等じゃない、奴隷ってんならどうせそいつ、勘違いしてこの子を物扱いしてんでしょ
・・・なら貴族のやり方でこの子を其奴から解放してやろうじゃない」

彼を担いだまま、レオナは保健室へと連れて行くだろう。そして其処に彼を任せた後は実家へと連絡する

「・・・もしもしパパ、とりあえず・・・金貨を千枚くらいあたしに頂戴」

そんな会話が父親となされたようであった
144エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)01:38:09 ID:IVh
>>142
「わーい!」

まあ、ご飯時となればエリシアの食事はまりもかキャベツである。
烏にとってはそんなものよりもエリシアの触角の方がよほど美味しそうに映るだろう。
レイヴンがエリシアを抱え上げて走れば、今度はきりっとした顔になって風を切る感覚を楽しむエリシア。
頭の中では、普段とは違い高速で空を飛ぶ…… ちょうど、ルビーとの競争中に感じかような状況を浮かべているのだろう。

『…………』

そんな嘲笑じみた鳴き声にもどこ吹く風、高度を取った鷹はその場で旋回する。
元々がバーラントの使役霊であるうえ、別に所有権が移ったわけでもないのだ。問いに答えきれないのもある意味当然と言える。
そんな鷹だったが、下から「おいでー!」との声が掛かればまた降下してエリシアの元へ。
横に真っすぐ伸ばした腕に留まれば、また爪が食い込んで腕が抉れた。
145レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)01:46:19 ID:1TW
>>144
さてさて、いつ頃になるだろうか。レイヴン手製弁当を食べる日は。まあどれにしても狙うの触角になる可能性が高いのだが。

「あっ」

さて、暫く走り回っていたレイヴンだがいくら力があり、そして慣れているとはいえどもエリシアを持ち上げたままブーンしたことなどあまり無い。
そのため暫く楽しんでいたところで、ツルッとぬかるんだ地面で滑り――膝から着地してズザーと座ったまま滑った。エリシアは無事にしたつもりだが跳ねた泥がかかってしまうかもしれない。

「あははは! エリー、大丈夫!?」

テンション高いけどエリシアの心配は忘れないレイヴンであった。腰簑とか泥まみれだが多分平気である。

『カー』

鷹の降下を見れば暫く上空でその様子を観察。
そして何を思ったかはあまり表に出さず一鳴きするとレイヴンの頭に着地して、爪でトントンと叩いていた。

「クロ、痛い!」

が、鋭いので流石に少し痛かったらしい。血は出てないが。
146エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)01:58:02 ID:IVh
>>145
「……お?」

足を滑らせたレイヴンに合わせて、エリシアもまた落ちようとしている途中。
腕に止まった鷹の方がそれを嫌ったのか、エリシアの細腕にとぷんと沈み込むようにして。
僅かに体を縮めながら翼を得たエリシアがレイヴンの手を離れ、そのままその場で旋回してから彼女の前に着地する。

「ん!レイヴンは?」

流れるように互いに安否確認。レイヴンの方が座っていると目線の高さは新鮮かもしれない。
エリシアの方は道連れを嫌った鷹のおかげで無傷ではあるが、滑った当のレイヴンの方は心配である。
そしてレイヴンの頭に追い打ちをかけた烏の方をばっと見たエリシア。
エリシアの視線は先程と変わらないものではあったが、憑依している鷹の面影が烏には感じ取れただろうか。
147レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)02:09:19 ID:1TW
>>146
「あ、翼! よかった!」
「私は平気! あとでお風呂行くから! エリー……は水のがいい!?」

エリシアが離れる寂しさよりも無事のために離れたことに対する喜びであった。
水魔法を自分にぶつけて無理矢理落とす手もあるし、雨に濡れてれば泥も拭えるだろうがどのみち帰ったら寮母などに入れと言われるのだ。
珍しく見上げるレイヴンはやはりというか、笑顔である。むしろ雨の日はこれしか表情の系統ないのでは? といえるほどに。
最後の問いはもしかしたら一緒に入ろうと思ってるのかもしれない。

『……』

流石に烏も何か感じたのかトントンとつつくのはやめて爪を立てずにレイヴンの頭に乗り直した。エリシアと鷹という二重の視線の前には本能的に不味いと思うらしい。
……まあ両方ある意味捕食者なので間違ってもないだろう。エリシアはグリフォンも食べれるし。

「エリー、一回帰ろっか!」

『カー……』

「あ、クロ、またねー!」

エリシアが風呂に対してどのように答えたとしてもレイヴンはまずそう言うだろう。思えば結構長いこと外に出ており、周囲も暗さを増していた。
雨の日は時間が分かりにくい。太陽が隠れているということは光源が一つ消えているから。
一方、その会話を聞いて頭から離れた烏は二人と一羽に謝るように頭を下に向けると別れを鳴いてそのまま飼育域へと飛んでいった。

「じゃ、行こ!」

さて、立ち上がってついた泥をパッパッと大雑把に落としたレイヴンはちょっとだけ脛にできていた擦り傷のことも知らずに寮に向かおうとするだろう。
148エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)02:18:42 ID:IVh
>>147
「おふろー?みずもあるよ!」

寮にある浴場には、エリシアのような種族…… を特に想定したわけではないだろうが、それなりに温度の区別もある。
エリシアでの入れる温度の浴槽というのも、ミズハと一緒に浴場に行ったときに知っている。
レイヴンに風邪を引く覚悟があるのなら、温いというより冷たくはないという水温の浴槽で共に入浴はすることができるだろうが。

「ん…… お、ばいばーい!」

そして意図的か偶然か、烏がレイヴンに爪を立てるのをやめたあたりで背中から鷹が飛び立ち。
そのままどこかへと飛んでいくのをぶんぶんと手を振って見送るエリシア。
それにしても、海ではつつましく植物を食べていた種族が陸に上がればいっぱしの捕食者扱いというのも、深海の魔境っぷりを表していると言えようか。
やがて飛び立った烏にも同様に手を振って見送り、レイヴンの背中に張り付くようにして声を合わせる。

「おーっ、いこー!」

そのまま意気揚々と帰ってきた濡れ鼠の二人に、寮母の反応は呆れの大きいものになったことだろう。
149みずはあらすふぇるぜ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)20:22:23 ID:LIF
「いいかな、キミ……そう、キミだよ」

周囲に人影なく、気配なく、満ちる静謐
背後より掛かる大理石の冷気を帯びるかの如き声質、波紋めいて耳元へ殺到
振り向けば顔色の優れぬ優男、体躯は高く細身

「……こういう者なんだけど、ここに捜索対象の魔導具を所持している人物が潜伏しているとの情報があってね」
「何か、キミは知っていないかな」

第三者委員の調査員の証明書、名をレリロと言うらしい男
学園は理屈を捏ねて魔導具を徴収する団体であるコレを無論、快く認めてはいない
150ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)20:31:53 ID:IVh
>>149
「……何か?」

学園という場所は本来喧騒の支配すべき場なれど、静寂に満ちた研究林のはずれ。
魔法植物の採集か迷宮の下見か、そんな場を歩いていたロイコにひやり凍てつく声がかかる。
教員用のローブ越し、短い黒髪を揺らして眼鏡の奥で男を見据える。

「第三者委員…… なるほど。
 まずは魔道具と所持者の詳細について、お聞かせ願えますか」

学園としても歓迎したくはない者ではあろうが、目くじらを立てて邪険にするわけにもいくまい。
証書を一瞥して確認を済ませ、恐らく任意だろう事情聴取にはまずは協力的な姿勢を仄めかした。
書類があるならそれを受け取り流し読みするだろうし、口頭での説明であればまずは聞き届けるだろう。
151レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)20:46:21 ID:LIF
>>150
「嗚呼、魔導具は違法魔法鍛冶師の鋳造した魔剣だ」
「常に薄氷を帯びている、それなりの魔力を発しているはずだが……鞘に納めるとそれも静まる」
「とても危険な邪剣だ、私はそれを調査、徴収しなければならない」
「所持者は恐らく、過激派組織に関連のある人物だと推測されている」
「……その魔剣を造り出せる人物が、夜景学院という組織に所属していたからだ」

神経質めいて一語一句
途中礼服の襟首を摘んで直し、相変わらずに見下ろす格好
尚、彼の衣服の下から僅かに様々な魔導具から漏れ出るであろう微細な魔力が香るであろう
152ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)21:01:24 ID:IVh
>>151
「魔剣、ですか…… 抜刀しない限り感知できないとなると、捜索側からすれば厄介ですねぇ。
 ……で、その危険性というのは?学園としても有事の際に対応できるよう、知っておきたいものなので」

剣そのものを危険だと評したレリロの言葉を、学園の治安維持にかこつけて掘り下げようと。
今はまだ、知っているともいないとも明言しない。情報は引き出せるうちに引き出せるだけ、である。

「夜景学園、ですか?……すみません、不勉強なもので。
 過激派組織とは穏やかではないですねぇ。そちらについてもよろしければ」

ロイコの背丈は決して低くは無いが、それでも痩身の男を見上げる形になって。
探りをかける気持ちが9割、友の過去への興味が1割で、話題に上った組織についても聞く事にした。
153レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)21:09:53 ID:LIF
>>152
「魔剣は常に魂を求めるモノだ、特に出所が出所……学園で生徒が襲われたなど、あってはならないはず」

言葉に混じる微かな苛立ち、恐らく今接している彼は彼の本質ではない仮面の上の表情だ

「……傭兵集団だ、連合軍に討伐されたが残党はまだ各所に潜伏している」
「魔力を探知してやって来たのだが、途切れてしまった」

魔導コンパスを懐から取り出して眺める
恐らくこれに求める物を尋ね、ここに辿り着いたのだろう
→魔導具での捜索、つまりかなりの確証性を帯びてここに居るという事になる
154ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)21:26:48 ID:IVh
>>153
男の言葉をうんうんと頷いて聞き届けながら、彼の意図を推測する。

彼は傭兵集団の鋳造する魔剣の魔力を追って学園に踏み入ったのだという。
そして魔剣に関しては危険度の主張があまりにも根拠として弱い。直にミズハを近くで見てきたロイコは猶更そう感じる。
ならば恐らくは彼の目的は、残党狩りの方に重点が置かれているのではないかと考える。
もしくは本当に潜在化している危険が魔剣にあるかだが、どうにもその可能性を低く見積もってしまうのは友であるというフィルターのせいだろうか。

「……ええ、『学園で生徒が襲われる』など、あってはなりませんねぇ?」

ここからは反応を窺う番だ。もし彼が残党を討伐することを目標とするならば、意趣返しのように反芻された言葉に何らかの感情を見せてもおかしくない。
学内で事を構える気であれば、ここで止めようという意思を仄めかして、眼鏡の奥で不敵に男を見返す。
……そして、『生徒が』とそのまま復唱したのも一つの引っかけである。相手が正体を看破しきれていないのであれば、誤解の種を撒けるだろうから。
155ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)21:28:46 ID:ngE
『相変わらずへなちょこですね?』
うるさいや……ああああ!
【放課後の修練場の片隅に】
【ステラ先生の使い魔であるらしい悪魔なメイドと緑髪の自称旅人のウィルが居ますよ】
【緑髪の方がまるでカーペットのように踏みにじられて居ますね?】
156レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)21:31:35 ID:lIz
>>155
「ウィル見つけたーー!!!!」

そこに箒でバビュンッ!!と飛んで来たレオナです

「ウィルー!ウィルにお話あるんだよね」

会った瞬間、相手の挨拶も待たずにお話進め出したぞこいつ
157ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)21:36:24 ID:ngE
>>156
『お客様ですよ、へなちょこさん?』
や、やあレオナ……なんだい?何か依頼でもあるのかい?
【ぐりぐり、とメイドに背中を踏みにじられつつ顔だけ上げるウィル】
【そんなウィルは下から見上げるようにレオナの顔を見ようとしています】
158タニス ◆p01m289DEw :2018/06/08(金)21:37:18 ID:Lvt
運動部の喧騒があちこちで響く放課後のグラウンド、その端の方にて。
晴天にも関わらず指先さえ覆い隠すローブを纏い、ため息を漏らす人物が。

「ほらー、あっついんだからもっと速く歩いてよね」

右手の袖から伸びる鎖の先には、影をそのまま象ったかのような黒い犬。紅玉を思わせる瞳は気怠げに。
立ち上がればタニスの身長と同程度になるだろうその犬は、さも大儀そうにのそのそと歩みを進める。
黒犬はリード代わりの鎖にぐいぐい引かれて渋々といった体、遅々として進まない散歩にタニスは苛立たしげに頭を掻いたのだった。
159レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)21:39:34 ID:LIF
>>154
「……ふむ?」

露骨に眉間に寄せるシワは、疑問と苛立ちの露呈であった
即ち彼は調査員としては致命的である、それにおいて本来怠るべきではない周囲への聞き取りに於いてコレなどあってはならないはずだ

「キミは……嗚呼、なんだろう、関係者ではあるのだろうが……まぁ、いい」
「ゆめゆめ、注意を怠らないといい……時間を取らせたな」
「……!!!」

そしてそれらを包み隠す様に歩き出し、すれ違い様に漏れる殺気!発される魔導具の気配!ロイコに迫る炎斬一閃!
唐突!それは炎の魔剣に依るイアイ=アンブッシュ!
160レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)21:45:14 ID:VDw
>>157
するとウィルに近づいて、上目遣いになり

「あたし今度生徒会長に立候補するから一票よろしく。あと協力よろしく」

にっこりと満面の笑みで言います

「あともう一個は~・・・うーん、年齢は同い年・・・ギリオッケーか・・・顔も不細工じゃないし、実力もあるよね・・・」

なんだかウィルを男として査定してるよ!
161リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)21:46:41 ID:1TW
>>158
さて、珍しいサイズと色合いの魔犬とも呼べるその生物。となれば興味を持ったものが一人二人程度やってきても珍しくはないだろう。
無論恐れが優先されなかった場合だが。

「ふむ、これはどういう生物なので? 飼育域でも見かけたことはありませんが……嫌がってるのでは?」

タニスが確認した頃か、それとも犬が立ち止まった頃か。
どちらにせよ急に現れた金髪の青年は興味深そうにその黒い犬をいきなり撫でようとしていた。それも頭を。
噛み付かれることも気にしてなさそうで、噛み付いたとしても余程牙が鋭くない限りは筋肉による抵抗があるだろう。

そんなやつがいきなり撫でてくるという珍事に果たして一人と一匹の反応やいかに。
162ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)21:49:44 ID:ngE
>>160
んー、生徒会か……公約は?
【知り合いだからと投票するタイプでは無いようですよ】

『へなちょこですよ?ほら』
くっそ……ステラ先生位生きてる悪魔あああああ!
【今レオナの前にいる不様なマットが男らしいと思えるだろうか?】
163ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)21:51:31 ID:IVh
>>159
「……どうしました?」

ロイコに対する不満が如実に表れる態度に対し、自然な笑顔で首を少し傾げて。
彼の態度を何とも思っていなさそうな仕草が、より神経を逆撫でしただろうか。

「ご忠告ありがとうございます……よっ!!」

『ゆめゆめ注意を怠るな』。彼の最後に遺した忠告は、一瞬の先に活用されることになるだろう。
土属性のマナで硬度を高めた水球がふたつ、ロイコの背中に浮かんで炎の魔剣を挟み込むように。
警戒はした上でギリギリの剣閃。あと一瞬遅ければ背中から一文字に切り払われていただろう。
チリチリと切っ先がロイコのローブを焦がす中、振り向きざまに十数発の水弾で牽制をかける。

「『魔剣は常に魂を求める』、でしたっけ?
 ならば僕が取るべき対応は、貴方なら分かるでしょう?」
164レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)21:54:53 ID:x9k
>>162
「とりあえず、女子制服のスカートはレオナちゃん仕様の物にします!そもそも魔法学園って言うスカート捲り起きやすいここで、普通のスカートってどーなの?」

と、レオナは腕を組みながら偉そうに言ってます

「あとはー、楽しい企画を沢山作って楽しい学園生活を送れるように頑張るよ!大丈夫!レオナちゃんのパパをPTAに引き込んだら予算は大量に使える!!」

ビシっと指差して言いますね

「あと・・・うーん、こーんな霰もない姿晒してるウィル君も・・・パスかな~・・・やっぱエルが一番の候補?綺麗な顔してるし・・・」

なんかいきなりウィルをふったぞこいつ、告白されてもないのに
これについてはタイミングが悪かったか・・・
165タニス ◆p01m289DEw :2018/06/08(金)21:58:39 ID:Lvt
>>161
「なにってそりゃあ犬よ。知り合いに散歩代われって頼まれちゃってさ」

そういう事を聞いているんじゃないんだろうが、本人は至って真面目である。
突然現れたリエードに対し、立ち止まったタニスにそう驚いた様子はない。
黒犬はと言えば、足を止めた今が好機とばかりにぺたんと伏せの姿勢。見知らぬ他人に頭を撫でられてもされるがままだ。
その漆黒の毛は短く柔らかい。飼育担当はしっかりと夏の暑さに対策していると言えるだろう。

「本当は夜行性だからね、この子。夜だと凶暴で危ないから、散歩は明るい時間じゃないと駄目なんだよね」

つまりはこの散歩、リードを持つ者が違うだけでわりとよくある事らしい。
とはいえタニスが代理を頼まれているあたり、この生物の世話は大学部の管轄なのだろう。リエードが知らないのも無理はないか。
166ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)22:01:36 ID:ngE
>>164
そもそもスカート自体がどうなんだ?ってところがあるしね、僕はそれに賛成したいかな
企画に関しては、個人の親のお金に頼りすぎるのは生徒としてどうなの?って思う
【ウィルは前者には肯定的、後者には否定的ですね】

え?何?お見合いの替え玉でも探してんの?私の彼氏ですって親に紹介して断るアレ?
【年齢とか実力とか顔とか、そんな単語で予想を立てています】
167レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)22:04:05 ID:LIF
>>163
「アテが、ハズレたな」

くく、と喉の奥から漏れ出る低音

「……やる、流石はネポック魔法学校」
「まぁ、いい……向こうから来て貰えば、それだけでいい話だ」

彼はかつて神童と呼ばれていた
生まれつき魔力が極めて少なく、しかし魔導具との間に卓越した絆を持つ彼の名はレリロ
若くして熟達の魔導具使い(アーティファクサー)たるロー・ラルに従事し、十代の半ばには既に師をも超えた才気に輝いていた
だが、しかし長年にわたり触れ合って来た絆の関係の彼等(魔導具)の発する力は……

「……セレツォの九つの魔剣がひとつ、【炎魔剣メラメラ】」
「今からキサマを刻む剣の名だ」

紅の鼓動を刻む赤銀(クリムゾン・ハートシルバー)で造られた、刃に炎を纏う魔剣を転ずる!
水弾の多くを斬り払い、残りを火鼠の皮衣製の外套で弾く!
踏み込み鋭き刺突一閃!ドラゴンブレスめいた炎が剣先より出でる!

魔導具の発する魔力は、彼を彼等の盲目的な虜にしたのである!
魔剣でロイコを斬り、ネポックの魔剣保持者へのメッセージとすべく強襲!
168リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)22:07:42 ID:1TW
>>165
「ほうほう、何故変わることに? これだけ手入れが届く人なら面倒という訳でも無いでしょうに」

ちなみに名前は? と眉間や耳の裏まで撫でる始末。時折野犬を撫でようとして噛まれる事件があるがこいつはその被害者になる奴である。
まあそれらの部分は犬は掻きにくい場所なのでタイミング良ければまだマシなのだが。

「ふむふむ、夜行性ながら危険が増してしまうと……ならせめて曇りの日にやるなどすれば良いのでは?」

別に夜行性の生物が皆日の光だけを基準にしているわけでもなさそうな気がするがリエードいたって真剣だ。

「ちなみに狂暴とはどれほど変わるので? 今見る限りどう見ても散歩を嫌がるデ……怠け者ですが」

なんか一瞬直球の悪口が出かけた気がするが気のせいだ。いや言い直したっぽい表現も十分酷いが。
169レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)22:11:09 ID:DZl
>>166
「あー、やっぱ親頼るのはダメかー、ならそれは無しとして・・・男子的にこーして欲しいってのなんかある?」

ウィルに、何か良い意見あるか聞いてます

「え?ダニエル君がルナちゃんに告白したから悔しくて恋人探してんの」

ぶっちゃける
170ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)22:17:48 ID:IVh
>>167
「水魔法使いに炎の魔剣とは、少し無謀なんじゃないかい?」

手の平に生んだ水球を炎剣の突きに合わせ、炎と水の混ざりあう水蒸気爆発へと転化。
その反動でくるりふわりと距離を取りながら、余裕を崩さず挑発するロイコ。
……とはいえ、口に出したほどの余裕は無い。水魔法との相性は良くとも、炎のような急激な温度変化はロイコの体質にとっての天敵だからだ。

「それよりも、僕は君に興味があるね。
 どうせ事を構えたんだ、今の気分くらいは聞かせてくれないか?」

少し前にジノに披露したような、魚などを模した水魔法。不規則に揺れるそれは先程の水弾と同程度の威力もをもって彼に迫る。
そしてこうなれば目的なんかも洗いざらい話してくれないかと、戦闘で高揚しそうな気質のレリロに水を向ける。
同時に地面からじわりと滲み出てくる、水魔法のクラゲが周囲にぷかりと浮かんだ。
171ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)22:19:19 ID:ngE
>>169
男子として……か、特にないね
強いていうならさっきのスカートの様に恥ずかしがるなら対策を個人でするような積極性が生徒にほしいよ
【しみじみという足拭きマット君】

ほう、つまりダニエルをサンドバッグにしろって依頼だね?
報酬は要らないよ、なあに僕は今アイツ地味にモテやがってこのやろうという怒りに満ちている……君がルナって子と付き合いやすいようにすれば良いんだよね?
【ダニエルに先を越されて悔しいんだね?と解釈した馬鹿がいます】
172タニス ◆p01m289DEw :2018/06/08(金)22:22:57 ID:Lvt
>>168
「レポートが終わらないんだってさ。さすがに散歩と単位を比べちゃねぇ」

やれやれとばかりに肩を竦める。もちろんレポートの方を代わってやるなんて選択肢はない。
ちなみにわんこのお名前はヘル君。とても不吉かつ直球だ。
黒犬はベタベタ触られても大きな反応を示さない。小さく尻尾が揺られているあたり、そう嫌がっているようでもないが。

「いや、一応毎日散歩させてやらないとなんだよね。この暑い日に頼まれるとは思ってなかったけど」
「本当は朝とか夕方がこっちとしてはいいんだけど、それでもまだちょっと危ないからねぇ」

なんというか、誰も得しない散歩である。
グラウンドの端、木陰になるような場所を選んで歩いているのも当然といったところか。

「んー、そりゃもうすごいらしいよ、人を襲って殺しちゃうくらい。ついでに夜に姿を見た人を不幸にするおまけつき」

出かけたど直球の暴言には否定しきれない苦笑い。
そりゃあほぼ力任せで無理矢理散歩に連れ出しているのだから、当然といえば当然の感想であると言える。
173レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)22:26:45 ID:LIF
>>170
「……そう、だな……ならば、これか」

くく、と喉奥から響く低声、片手で構える炎の魔剣、開く彼我距離……空間を引き抜く様に踊らせる逆手!
雷鳴と閃光!稲妻(ライトニング)のバトンの魔導具!

「気分?……ふーむ」
「悪くはない、間も無く長年求めたモノを手に出来るのだから」

相手によって状況をスイッチさせて戦う、これぞ魔導具使い(アーティファクサー)!
炎魔剣の熱斬撃で強引に水生物達を蒸発させんと振るい、バトンから放つ遠距離雷撃はロイコ本体を狙う!
174レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)22:28:10 ID:DZl
>>171
「なるほど・・・まあ男子票はこのレオナちゃんの超絶プリチーな美貌で集まるだろうし特に対策いらないか」

自分の容姿に自信持ち過ぎレオナちゃんです

「んー、あたしもダニエル君良いなーって思ってたけど、ルナちゃんに告白したんなら仕方ないよね・・・
でも!同じ友達少ない親友ルナちゃんに恋人居てあたしに居ないのが悔しいからあたしも恋人探してるんだよ!!」

と、めっちゃぶちまける

「ほら、前あたしと一緒に居たじゃんルナちゃん。ちなみにルナちゃんはなんか『ふってはいない』って言ってたんだけど、これってもう付き合ってるって事よね」

と、レオナは勘違いしている
正確にはダニエルが清掃員ソーレとタイマンバトルして勝利すれば付き合う事になるのである
175リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)22:34:16 ID:1TW
>>172
「散歩しながらレポート済ませればいいのでは? 自分はできませんが」

なんだかツッコミが飛んできそうな提案である。何せ本人がいきなり不可能を宣言しているのだから。

「この子種族名ヘルハウンドだったりしません?」

安直とも言える名前だが知り合いの一人二人にやはりというかネーミングが良くも悪くも分かりやすい人物は珍しくない。
場合によってはそこから種族まで連想できるのが……まあある意味利点か。

「ヘルさんが大丈夫ならば冷却空間でも作れば多少楽なのでは? もしくは服装自体を変えるか、ですね。暑いと言いつつ着込む人は珍しくないですし」
「まあそれに理由があることも理解はしていますが」

当のリエードも某少年や某教育実習生ほど弱いわけではないが灼熱は嫌う。火山でもク○ラ○ド○ンク飲むほどだし。

「夜に見回りする人もれなく不幸になりそうですねえ。あまりにも嫌がるようなら多少御褒美でも使ったらどうです?」

とまあ、躾においてはわりと基本中の基本を提示した。
176ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)22:35:25 ID:ngE
>>174
……僕はスカート対策賛成派だけど、他の男子は果たして賛成するだろうか……?表だっては否定できないだろうけどね
【ウィルが投票する理由であるスカートは、思春期男子からは不評なのでは?】
【そんな懸念をするウィル】

なるほど、ダニエルボコる
あああの娘か、ダニエルの鼻毛を足まで伸ばす
【ダニエルをどうしてくれようかという思考が口に出ていますね】
177ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)22:39:55 ID:IVh
>>173
「……多芸なことで」

次いで取り出された魔道具は、これまたロイコにとって好ましくないもの。
軟体質が故か、人族よりもよほど導電性の高い身体をしているロイコにとって、電撃を食らうのがまずいということはイグナシオとの模擬戦からも明らかだ。
しかし、分かりやすくバチバチと閃光を迸らせる様を見れば対策もできる。特に苦手な属性のカバーは基本的なことだ。

「なるほどね。さしずめ魔導具の蒐集癖って訳かい?」

軟体質とは言え水球のほうが導電性は高いらしく、傍らの一匹のクラゲに雷光を吸わせて。
標的をモノだと言って見せたレリロの言葉から、ロイコは自分の推測が間違っていたらしいことを察した。
部分的な蒸発で形を保てなくなった魚たちが、痩身の男の足元を濡らすように弾け跳び。

「……叶えてやるわけにはいかないけどね」

両側面を大きな眼球が彩る魚の弾丸がロイコから放たれるが、それは意識を惹くための牽制。
男の濡れた足元が蠢き泥の塊となって、扁平な鮫の形を取り彼の脚に向けて食らいつくだろう。
178レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)22:45:38 ID:DZl
>>176
「あー、そもそも高等部にもなってスカート捲りたがるものなの?初等部で普通卒業じゃない?」

レオナの癖になんかまともな事を言い出した!!

「あれ?ダニエル君に嫉妬ー?しかし・・・うーん・・・あとは候補はエル・・・エルリア君かな~、レオナちゃん的に」

ウィルはエルリアを知っているだろうか。あの気難しそうなエルリアを実はあだ名で呼ぶ仲になっていたのだった
179タニス ◆p01m289DEw :2018/06/08(金)22:48:37 ID:Lvt
>>175
「それ出来る人の方が少ないと思う、あたしもできない」

果たして学園内でそんな芸当が出来る者がどれだけいるのだろうか。
世界は広い、もしかしたらどこかには存在するのかもしれないが。

「そうそう、ヘルハウンドのヘル君。君も進学したらお世話させてもらえるかもね」

新月の女神の眷属ともされる、死を告げる黒妖犬。リエードの推測通り、この黒犬はその一種である。
が、その性質も夜に語られるのみ。陽光射す昼間ではだらけたむく犬同然でしかない。

「冷やすのは魔力使うから無理。肌を出すのは日に焼けるからもっと無理ぃ」

リエードの提案をことごとく却下。語る理由も大分適当なあたり、本気で猛暑対策をする気があるのか疑わしい。
とはいえこれらにはもちろんちゃんとした理由がある。タニスが少しばかり言葉に横着しているだけだ。

「ご褒美……ご褒美かぁ。ヘルハウンドのご褒美ってロクなものじゃないと思うんだけど。普通の犬の餌じゃ駄目だったんだよねぇ」

そもそも妖精に近しい存在である故に、嗜好をただの犬に当てはめられるとは考え難い。
しかし犬の常識で試した事はあるらしい、残念ながらその結果は芳しくはなかったようだが。
180レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)22:52:01 ID:LIF
>>177
「【稲妻の短錫】」

とは、雷撃を迸らせながら

「……ふぅむ、そう言って過言はない」
「しかしだ、元来魔導具とは優れた遣い手に使われる為に生み出されている……ならば、」
「……っ!?」

ロイコの言葉に頷き、デメキンめいた魚を炎で焼き尽くさんと振るう!
しかしこれはブラフ!直後に足に喰らいつく巨影魚影!

「……ならば、ワタシには多くのそれを使わなければならない責務がある」

速足の脛当て越しに貫かれる鋭利なる水鮫の牙!
もろとも刻むように炎の魔剣で円月に回転!描かれる炎の満月!そして稲妻が撃つ!
前方扇状に拡散する炎と稲妻の乱舞!ライトニング・デトネーション!!
181ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)22:53:57 ID:ngE
>>178
スカートを捲ろうとするんじゃない、ただ偶然中身が見えてしまうかも知れないというロマンは年を取っても捨てきれないとスピラのジジイだって言うさ
【以前マイクロビキニアーマーを持ってきていた原因となった老人を挙げてそんなことを言いますよ】
【悪戯としてスカートめくりをするためとは断じて違うのだ、本当に】

ああヴァレリアの、ネポックの生徒に格の違いを見せてやると息巻いて襲ってきたイメージしかないね
ウィルはやる気ないから、ネポックの代表として生徒の実力と見られても困ると言ってやっておくれよ
【和風な男子生徒とヴァレリアの男子生徒に、校門付近で遭遇した際を思い浮かべていますね】
【ウィルには、ただ和風な男子生徒への攻撃を一回防ごうとしたり爆破に巻き込まれた記憶がある】
182リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)22:57:38 ID:1TW
>>179
「まあ余程慣れた人か手が複数ある人でないと無理ですかね?」

ちなみにリエードの場合、形だけならできるがただでさえ悪筆でブレインマッスルなので悪化するという意味でできない。

「……当たるものですねえ」
「ハハハ、実は動物には警戒されやすいのでどうでしょうね? この前も雛を拾ったら親鳥に物凄く集られまして」

まさか本当に当たるとは思ってもなかったようだ。
そして飼育仕事に関しては興味ありそうでも悩ましそうな答えを出す。
ヘル君も今はのんびりしたいだけで夜になったらリエードにガブる可能性が高いのかもしれない。

「あなたもう少し適当さを隠してはいかがです?」
「……では逆に考えましょう、服を冷却仕様にするのです」

それ改造制服では? となるかもしれないがそもそもタニスの居る大学部にそれがあるかはわからないし、ローブ側の改造なら問題無いだろうと。
それもアウトの場合リエードの知る限りしょっぴく対象は多いのだ。

「では適当な生肉で良いのでは? もしくは血液――」

リエードは普通のものではダメだと聞けば危険な単語を放った。

「に見せかけたトマトジュースとか」

と思ったらこれであるし、そもそもヘルの目の前で言っては台無しである。
183レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)22:58:57 ID:DZl
>>181
「そのお爺ちゃんって、前のあのビキニ作った人でしょ?エロ助じゃん」

思った事を思いっきりどストレートに伝えます

「実はあたし決闘したよ!んで勝ったよ!!」

ドヤ顔キメる

「まぁ強かったけど流石に超天才レオナ様には及ばないって感じね」

そう言ってうんうんと自画自賛してます

「しっかしそーんな事言ってたんだ、あたしと戦った時はフォースフィールドには面白くない結果になるとかやたらとあたしの家名に拘ってたなー」

ふと決闘を思い出すように語る
184ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)23:04:46 ID:ngE
>>183
ああ、そして男なら誰だって大なり小なりエロへの探究心を持っているものさ……
【大海原へ何かを求めるような男の目に近い何かな目をしている思春期男子】

おー、やるねえ
って名家のフォースフィールドさんや、親は君が恋人作ったとしてそれを許すのかい?
【割とアイツって普通に強いよなあと思ってそれを倒したらしい少女に対して素直に感心しているウィル】
【そしてフォースフィールドの名を聞いて、貴族的な家ならば婚約者だとかお家のために政治的な結婚だとかを求められたりしないのかい?と、疑問に思ったようですよ】
185ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)23:09:11 ID:IVh
>>180
「強盗の語る責務に興味はあったが、そんなものか……」

あまりにも身勝手なレリロの理念を吐き捨てるように。
意図したとおりにブラフが作用し、足に向けて深く噛みついた砂鮫の手ごたえを感じて。

「くっ……!?」

しかし、優位に振舞うのもここが限界か。苦手な属性の二重の波動にとっさに対応する術をロイコは持てなかった。
ギリギリで水の壁を作り上げて炎と雷を受け止めるも、雷撃と爆炎にすぐに弾け跳んでしまう。
そして残ったのは煙幕のように残る水蒸気。中心にはがくがくと震えて膝をついたロイコ。

「やる、ね……ッ」

そしてそのままバタリとうつ伏せに倒れて、血のようにだくだくと水魔法を垂れ流し。
レオナの一件で手に入れた対悪意に対抗し解呪の力を秘めた指輪だけが、緩く流されるように水面に浮かんだ。
186レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)23:10:24 ID:DZl
>>184
「全く・・・男って奴は・・・」

レオナはその様子には呆れ顔になります

「てかさー、超天才、成績優秀、容姿端麗。あたしより生徒会長に相応しい人間そうそう居ないと思うの。世界一可愛いし」

そしてエスカレートしてくる自画自賛

「うーん・・・まぁそんなの無視よ無視!!あたしの恋愛はあたしが自由に決める!!」

そんな時にあっ!!とデカイ声を上げるとがくっとなる

「・・・兄貴がおった・・・交際するとなると大学部には近寄らないかなぁ」
187レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)23:16:20 ID:LIF
>>185
「……ふ、くくっ……」

脂汗を浮かべながら血色悪い顔で歩み寄る
稲妻の短錫を魔力空間に戻し、炎魔剣のみを手にしていた
これで斬り捨て、己が存在を知らしめ、魔剣保持者に伝えるメッセージとする為に……
一歩、また一歩、片足を引き摺りながら熱波と共に伏せるロイコへと……!

「さぁ、ベルを鳴らそうか……」

右足が、今水面を踏み抜く!
188ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)23:16:40 ID:ngE
>>186
……
【何か生暖かい優しそうな目をしています】
【その言葉は人望を得るべき立場を目指すものとしてどうなのか?という出かかった言葉を飲み込んで】

有名な君に恋人が出来ようものなら噂が伝わるのも早いんじゃない?
君の兄がどんな人なのかは知らないけれど、気になるなら君の恋人(候補)が兄を追い払える位にならないとじゃないかい?
【思い当たる人物がいたことをドンマイと思いつつ、実力つければワンチャンと言いたげな】
189タニス ◆p01m289DEw :2018/06/08(金)23:18:43 ID:Lvt
>>182
まあ早い話が人間には無理だし、そうでなくても相当に難度は高いという事である。
更に炎天下という条件があるのだから、普通であれば試みようとは誰も思わない訳で。

「当てられるものだねぇ。まさか知ってるとは思わなかったかな」
「は?親鳥の前で雛拾ったの?そりゃそんな事したら誰だって嫌われるでしょうよ」

いくらヘル君の名前が安直とはいえ、タニスもあっさりと種族を当てられるとは思ってはいなかったらしい。
べたっと伏せている黒犬は自分の事が話題にあがっているとは露も知らず、呑気に欠伸を一つ。
こうして見ると本当にのんびりとしたただの犬のようであるが、夜になれば一転。
ガブリなんてものではなく、人を見れば本気で喰らい尽くしにかかってくるのだから恐ろしい。

「えー、そんな事言われたってなぁ」
「服を、ねぇ…………考えるのが面倒」

適当と評されれば心外、と言わんばかり。本人に自覚はない模様。
リエードの案に頤に指を当てて少しの間思案するが、結局途中で放棄。暑さに辟易しているから仕方ないね。

「犬って匂いで判断するからトマトジュースは駄目でしょうね」
「……今日の餌はもう全部あげちゃったから……」

さすがにトマトジュースは好んで食さないだろう。そもそも試そうという発想がなかなかないが。
生肉と言われればちょっとばかり目を逸らす。どうやら散歩とは別に、規定量の食事は既に与えた後らしい。
ここで必要以上に与えようとしないあたり、変なところで真面目な性分を覗かせるのであった。
190レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/08(金)23:20:53 ID:DZl
>>188
「確かに・・・強さ重要だった・・・よし、レオナちゃんが鍛えてあげなければ!!」

まだ恋人居ないのに恋人を鍛えようとしてる、意味不明!!

「さて、それじゃあたしはとりあえずまた票集めの旅に出るから、そろそろ去るよ!!またねウィル!!投票よろしく!!」

そして、そんな事を言ったレオナはウィルに手を振って、訓練所を後にするのでした
191ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)23:24:40 ID:IVh
>>187
男が水溜まりに足を組み入れた瞬間、まるでハエトリソウのようにばくんと球体に閉じられる水。
それはレリロを、そしてロイコをも取り込んで、だんだんと水圧を増してゆく。
……歌劇団の一件でヴィンセントに使った水圧の牢獄。規模は大分劣るが、それでも不意を打って捕らえた相手には相応に効くだろう。

「餌も一応撒いておいたが、必要なかったみたいだねぇ。
 ……さぁ、我慢比べと行こうか!」

水中が故か、擬態を解いて水に囚われただろうレリロに向けて言い放つ。
元々水棲生物であるロイコと呼吸も儘ならないだろうレリロでは、ロイコの言うような『我慢比べ』は勝負にならないだろう。
この状況にあって臨機応変に魔導具を取捨選択する能力があれば、ともすれば突破されかねないが。
些か捨て身気味な気のある策ではあっただろう。今ロイコの手が真っすぐに、軽く脅すようにレリロの首に伸びた。
192ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/08(金)23:26:26 ID:ngE
>>190
頑張って、中身が見えないスカートが普及することを祈って応援しているよ
『さて、トレーニングの再開と行きましょうかカーペットさん?』
【げしっ、とわき腹をステラ先生の使い魔のメイドさんに蹴られつつウィルはレオナを見送るのでした】
193リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/08(金)23:30:39 ID:1TW
>>189
なお一人その条件に該当したが炎天下で死ぬため不可能である。どこまでもタイミングは悪かった。

「いえ、犬でヘルと付くなんてヘルハウンドくらいしか知らなかったものでして」
「仕方ないじゃないですか、巣から自分の頭の上に落ちたのですから。まあ集られても気にはしませんし騒ぎはしませんが」

ギャースギャース集られても慌てず騒がず笑っているというのもそれはそれで親鳥からすれば恐ろしいのではなかろうか?
一方でよいしょ、と黒犬を持ち上げてみようと脇の下に手を入れる辺り、迷いもないが気遣いも少ないと言うべきか。
ちなみに背は低めだが力だけはある。人一人抱えるくらいは楽勝なほどに。

「では寮か家にでも戻ってひんやりしている時に検討しなさいな」

自覚ない相手に自覚させるのはかなり難しいものである。……だってリエードもそれだもの。
そして考えるの面倒発言には見透かしたような発言である。なんだかんだでキッチリ制服着てるリエードも暑い。

「…………では遊び道具を与えるのは? もしくはまあ、今すぐにでは無理ですが今後試してみるか」
「それに餌だけ食べて散歩が疎かでは太りますからね、例え規定の量でも」

要は散歩をやれば餌をやる、という行為である。なんにせよ黒犬からすればたまったものじゃない。
当のリエードは黒犬の重さがそれこそ鉄塊レベルでもないと抱き上げているので黒犬も抗議しやすかろう。
194レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)23:37:53 ID:LIF
>>191
「……!?」
「(なるほど、これは些か宜しくはない)」

とは言葉にならぬ気泡として発せられた、見事罠に嵌められた結果となる
喉元に迫るかいな、絶体絶命と言えるこの状況!

「(ガマン比べか、呼吸では勝負の見えている事ではあるか……!)」
「【白梟の羽根】!」

ごぼ、と大きなあぶく!取り出した白い羽!
彼の体が輝き、予め示しておいたポイントまで飛翔!離脱用魔導具である!

「……ゴホッ、ゴホッ……」
「……認識を、改める必要があるな……」

水球からの脱出時に落とした火鼠の皮衣は惜しいが、個の戦力に於いて大きく学習する事が出来た
学園の外へと転移した彼は、今一度遠巻きにネポックを睥睨するのであった
195ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/08(金)23:47:08 ID:IVh
>>194
「なっ……!」

伸ばした腕が最後に掴んだのは、彼の羽織っていた衣に過ぎない。
一瞬まばゆく輝いて消えた刺客の姿は、すでに水球の中にも外にも見えることは無かった。
……と同時に維持しきれずにぱしゃんと崩れた水球。皮衣を掴んだままうつ伏せに地面に倒れ、泥が飛沫を上げる。
そう、ロイコにとって呼吸は問題ではなかった。ただ体力と魔力が尽きる前に相手の意識を奪う、それだけの競り合いだったのだ。

「……ミィちゃんに、知らせておくべきかなぁ……?」

水の撒き散らされた周囲にあって、乾いた笑いを零したロイコ。そのまま脱力して項垂れる。
木陰と水のお陰で軟体質の身体が茹ることが無さそうなのが、せめてもの救いだったことだろう。
196タニス ◆p01m289DEw :2018/06/08(金)23:54:25 ID:Lvt
>>193
「それもそうかぁ」なんて、心底から納得したような返事。
やはりそのネーミングから種族が容易く予想できるのは、彼女も分かっていたようで。

「……一応聞くけど、ちゃんと返してあげたよね?」

人の頭の上に落ちるとは、その雛鳥も些か注意力が足りないというかなんというか。
ちょっとばかり、子を取り戻すべく奮闘しただろう親鳥に道場の念を向けるのであった。
さて黒犬は抱き上げられようとしても抵抗を見せない。無気力の極みである。
その体は一般の犬に比べても大きい、それこそだらんと四肢を伸ばせばタニスの身長と同程度になるくらいには。
とはいえ重さは見た目相応、人一人を持ち上げられる筋力があるならば黒犬の体躯を浮かせられる事は可能だろう。

「ん、気が向いたらね」

返事がもう駄目なやつである。後回しにして結局やらない典型的なパターン。
本人はこう言っているのだから、きっといつかタニスの気まぐれがそちらに向く日も来るのかもしれない。

「ああ、犬と遊んだ事ってなかったからそれは考えなかったなぁ。次頼まれたら考えてみる」
「……歩かせればとりあえずは太らないでしょ」

愛玩動物との触れ合いが少なかったのか、遊びでもってご褒美とする発想には至らなかったらしい。なるほどとばかりに相槌。
こんな散歩の仕方で果たして運動になっているのかはタニスも甚だ疑問だったようで、言い訳がましく言葉を濁らせた。
黒犬は聞いているのかいないのか、リエードに抱きかかえられたままおとなしい。ただ煩わしそうにフンッと鼻を鳴らした。
197レリロ・ラル◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/08(金)23:57:03 ID:LIF
>>195
しばらくあって騒動を聞きつけた関係者が救助にやって来るだろう
その中に見知った顔もいるはずだ、レリロの語る所の魔剣保持者も
魔導具である外套は……まぁ、上に提出してもいいしこっそり貰ってしまっても問題ない

【火鼠の皮衣】
火属性を宿す真紅の外套
軽く着心地良く、属性的に暑そうだけど実はオールシーズンいけるナイスなやつ。ちょっと派手なのがたまにキズ

……ところで、件の第三者委員会にレリロの名を問い合わせたところで該当者が既に死亡しているはずとの返答が戻るだけであった

//この辺で締めにさせて下さいっ、ありがとうございましたっ!
198リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)00:05:42 ID:0ir
>>196

「ええ、ある生徒のお陰で無事に返せましたよ。まあその生徒とは若干不仲になりましたが」

わりと軽かった黒犬を抱けば、なるべく黒犬の身体が伸びきらぬように両腕を組んだ。
さて返したと言いつつ不仲になるとはどういう流れでそうなるのかもまた不思議なわけだが。

「ええ、気が向けば」

善処する、前向きに検討するよりはまあまだマシな返事としてる様子。まあ気が向かないことをやるというよりは嘘をついてないためだ。
 
「骨や円盤などがよく聞くものですね、あとは……いえ、貴女の態度を見る限り運動が関わると若干難しいでしょうか」

犬と共に走り回るやり方もあるだろうが、今の季節でタニスがやるとは思えないのでひとまずは投げるだけで済むものにしておいた。

「引き摺られるだけで痩せられるとは簡単ですねえ……」

苦言のように漏らすがまあリエードの表情は苦笑い気味なので黒犬の表情を見ながら腕に上半身を乗せさせて抱えながら頭を撫でた。

「ヘル君? 動かなければ自分が引きずり回しますよ?」

ぼそり、と。タニスに聞こえるか聞こえないかくらいの声で黒犬の耳元で囁いた。目が穏やかすぎてヤバい。
199タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)00:23:57 ID:xsy
>>198
「ええ……」

雛鳥を返すだけでどうしてそうなった、と言わんばかり。
内容が内容であるから、それ以上は深く聞かない。いつかのような明らかな感情の発露を見た訳でもない故に。

気が向いたら行動する、というのは嘘ではない。
問題はそこに至るまでにやたらと時間をかける事である。果てにはその目的さえも忘れている事も多々ある訳で。
とはいえまだ夏本番でもないのにこの暑さなのだ、今回は本腰入れて取り組むのはそう先の話ではないはず。

「はー、なるほど。引き摺るだけってもんでもないのねぇ」
「そもそもヘルハウンドって太るのかも分からないから……」

ふむふむと何度か頷いて、次があればこれらを飼育担当から借りてみるべきかと思案。
あくまで今回は代理であるから、次があるかは不明だが。
実際毎日のお散歩だけで肥満が解消できるなら、全世界の女性諸君の恨みを買いそうなものである。
しかしそこは妖精に属する種族、きっとまた独自の生態に依るのだろう。
リエードの脅しとも取れる言葉に、ようやく紅玉の瞳をその双眸に向けるヘル君。
人語を解しているいないのか、『わふ?』と怠そうな眼差し。本当に実行しても構わないようにさえ見える。
一方タニスは聞こえていなかったのか、訝しげに首を傾げるだけ。
200リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)00:37:41 ID:0ir
>>199
「ハハハ、人って難しいですよねえ」

聞かれなければ話す必要もないとばかりだ。まあ聞き方によっては相手の印象を決めつけるのでリエードなりの気遣いである。
そもそも、互いの考え方が違ったからこそ起きた喧嘩のようなものなのでどっちが原因とも言えない。

夏本番に近付くにつれて行動に乗り出す人物もその前から行う人物も速さが違うだけで最終的にやるなら問題ない。
むしろ、やることやらずに文句だけ述べる相手の方が救いがたいので現状タニスになにか言う理由は皆無だったりした。

「他は知りませんが同じルート、同じ調子で歩くのも飽きてくるものでしょうしね。何かの変化は必要ですよ」
「まあヘルハウンドの場合肥えるよりは不調、ですかねえ?」

堆積させて結果鈍重になったり気分を害したり。妖精の場合繊細な面もあるのだがその辺はリエードよりは飼育係の方が良いだろう。
え、それならその前に注意されるだろって? 人って意外と自分の常識観以外のことは想定しにくいのだよ。

「ところで、現時点でどこまで進んだのです? 散歩の距離は」


ガチャン。と不可思議な金属音。
ヘルハウンドとタニスが音の出所を見れば――首の鎖が一本追加されてるのが見えるでしょう。繋がる先はリエードの袖の中である――。
201タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)00:54:36 ID:xsy
>>200
「ま、それは否定しないけどさ」

考え方など人それぞれ、そんな事はお互い分かりきっている。
いつ何時その相違が道を別つかなど誰にも知る術はないし、もしかしたら上手く折り合いをつけていくのかもしれない。
これは少し行き違った、それだけの話だ。故に第三者から、これ以上の口出しはしない、

「珍しくこんなに可愛い子が散歩に連れ出してやってるんだから十分な変化だと思うんだけどなぁ」
「そのあたりの管理はあたしの仕事ではないけど、さすがにちゃんとしてるんじゃない?担当の子も適当に仕事するような人じゃないし」

冗談なんだかよく分からない事をのたまっている。
日光に眩しそうに眉根を寄せた、相変わらずの無愛想な表情でこれを言ってのけるのだからタチが悪い。
ヘル君の世話に関してはタニスも本格的に携わっている訳ではないのだ、そこは飼育担当の方針を信じるしかない。

「んっとねぇ、グラウンドをぐるっと回ってきたから、今半分くらいかな」

リエードの問いにしばしきょとんとしていたが、黒犬の首に増えた鎖に気づけば手伝ってくれるものと思ったらしい。
運動部が汗水垂らしているその向こう、飼育棟のある方向を指して道筋を辿るようにグラウンドの外縁を指でなぞる。
どうやらちょうどグラウンドの半周まで来たあたりらしい。
二人で引っ張れば少しは楽だろうかなんて、彼女はまだ楽観視したまま。
202リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)01:06:43 ID:0ir
>>201
まあまたの機会に話し合おう。リエードはそんな呑気な考えをしていた。
もっとも相手が断ったらどうしようもないが、そこは話がずれていくのでこれにて。

「むしろヘルハウンドなら同種の異性の方がやる気になるのでは? あなたは格好いい犬が一緒なら勉強にやる気が出ると言うなら否定しませんが」
「ではまあ、これはある意味油断と見るか懐いてると見るかですねぇ、少なくとも散歩するのが嫌なら踏ん張るでしょうし」

なかなかどうして酷いこと言っている気がするがリエードに悪気はない。ただの本音である。だからこそタチ悪い。
そして今の調子についてはそんな感想。担当に心配無いのなら単にヘルそのものの性分が問題だろうと。
……うんまあ、散歩じゃなくて昼寝したいだけの可能性あるけど。

「では目標地点は――――あの辺り、ですかねえ? では行きますよ、止まってほしければ抗議しなさい」

ヘルをゆっくり下ろし、その示しの終わりから続くように指を虚空に動かして、半分と聞いたためにこことは正反対の位置を指差す。
それまでならまだ普通の話だが――その後何の相談もなくリエードは進み出した。それこそもう、ヘルが暴れてもタニスが引き摺られ出しても止まらない。
救いなのは歩みそのものは鈍いため下手に踏ん張らなければむしろ楽になることか。毛の心配はさておき。
203タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)01:24:55 ID:xsy
>>202
「……そんな軟派な子に育てた覚えはないんだけどなぁ」
「その辺はまだちゃんと分かってないみたいだけどね。一種の休眠状態っていう考えもあるらしいし」

お前が育てた訳じゃない?ごもっとも。
思ったより真面目な返答に、少しばかりしょんぼりしたような間。冗談を冗談として受け止められないのは結構悲しいのである。
ヘルハウンドはいくら外見が犬のようでも本質は別のものだ、その生態はまだ完全には解明されていない。
言ってしまえば、生命の神秘が一番近しいだろうか。
リエードによって地面に降ろされた黒犬は、また腹を土につけて伏せの姿勢。散歩の再開まで動く気はさらさらないらしい。

「そうそう、悪いねぇ、付き合わせちゃって……えっ待ってなにその不穏な言葉」

リエードのどことなく先行き不安な忠告に思わずツッコミ、一体なにをするつもりなのかと。
歩き出すリエードに少し遅れて追うタニス、一方ヘル君はその場から動こうとしない。
が、二人がかりで引かれればその体は容易く地面に跡を描く。タニスも存外容赦なく引っ張っているのであった。
数メートル程引き摺られればようやく大儀そうに体を起こし、のっそりと二人の後ろを歩く黒犬。
たまにペースが落ちるせいか鎖から伝わる力は強くなるが、その都度軽く引いてやればまた力なく歩を進めるだろう。

「……なんていうか、結構容赦ないよね、リエ君って」

負けじとリードを引く彼女が言えた事では到底ない。
204リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)01:38:43 ID:0ir
>>203
「いえあなたが育てたのではないのでしょう?」

何故かこっちにツッコミが入った。目が「冗談もやめなさい」的なあれだ。

「まあ夜は危ないから昼に起きろ、というのも考えれば人のエゴですしね」

夜行性の動物を無理矢理昼に起こして生活させるのはそれはそれでストレスだろう。一度夜更かしに慣れた子供が元に戻るのと同じくらいキツい可能性もある。
危険は危険とはいえ、むしろ抑圧されたのが反動で吹き出している可能性も考えられるのであった。

「何、耳に入れる程度はしますよ」

その後流さないとは言わないし、届けるとも言ってくれない。
そもそもヘルを軽く抱き上げ、人の二人や三人程度引き摺ることもあるリエードにとってヘルの怠惰など重みというにも軽いだろう。
それに加えてのタニスの加勢。むしろこれで止まるのは余程非力としか言いようがない。

ちなみにリエードの場合、鎖を首輪かリードの先に繋げてる都合上タニスよりヘルへの負担すごい。
当然目で見てだらけていれば鎖を引いていく。

「これはヘル君のためでもありますよ。長時間かけるくらいなら短時間で散歩を済ませて寝たいならそのまま寝るのが調子としては良いでしょう」
「それに――」

ボグッ。

『あ、悪ってお前どこまで蹴ってんだー!!!?』

リエードが飛んできたボールをまさかの飛来した方角に蹴り飛ばした。若干角度はずれたがどちらかと言うと蹴り返した先の距離が半端ではなかった。
そしてそれにツッコミ入れつつUターンしていく運動部の生徒に謝りつつ見送ると――。

「たまにああいうのが飛んできてお互い面倒になっても嫌でしょう?」

――まあ運動部の近くではよくあることです。とばかりに、引き摺ることはやめなかった。
205タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)01:56:43 ID:xsy
>>204
「なぁんでそこにはツッコミが入るかなぁ……!」

リエードの視線にも負けず、空いてる手をわきわきと。ツッコミキャラは他人のツッコミに厳しいのだ。

「そこは仕方ないよねぇ、人が飼育する以上、こっちの安全がまず保障されなきゃいけないんだからさ」

いかに夜行性だからとは言え、その習性に合わせて飼育しようとすれば今度はこちらに多大な被害が及ぶ。
昼に世話をするなど、所詮は人の都合でしかない。しかしそれを気に病むようでは、他種族の飼育などできやしないのだ。

「止まってはくれないのね……」

ところが一見無理矢理に見えるこの方法、実は普段の散歩と同様である。
この黒犬の飼育担当者も、怠けたがるヘル君を日々ずーるずーると引き摺っているのだ。意外と力持ちなのかもしれない。
そのためか、前に進もうとする力に下手に逆らおうとはしない。遅々としたものであるが、着実に歩は進めている。
いつもより首の負担が大きい事が気に入らないのか、時折首を振るっていた。

「そうだねぇ、一人よりは二人の方が早いだろうし」
「……いや、むしろ面倒にしてない?」

散歩に連れ出しているこちらも太陽の下で体力を消耗するのだ、早く終わらせて室内に避難するにこした事はない。
少しばかり誤った方向に飛んでいくボールを見送って、なんとも言えない表情。
あれがちゃんと元の位置に飛んでいってればなぁ、なんて他人事のように。
206リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)02:11:06 ID:0ir
>>205
「何故でしょうねえ……?」とツッコミに対して凄いイイ笑顔。しかし明るいとかではなく不遜な方でのやつ。

「まあそもそもそれなら鉄の鎧でも着てじゃれ合えば良いのでは? と思いますがね。ヘルハウンドの歯が鉄より弱ければですが」

夜に凶暴化し、手がつけられなくなる相手を昼に相手する。安全面としては最善だろう。続けていけば習性が変わるかもしれないのだし。
だがリエード、明らかに危険な考えを口に出すのである。そもそも鉄の鎧でじゃれることができる人居るのか。

「止まるのは目的を果たした時だけです」
「ヘル君も首が痛いのならばせめて鳴くか、もしくは自分達を引っ張るほど速めに目的に向かうかですね」

もうちょっと別の場面で使えばそれなりに格好いいかもしれない台詞。
首を振られてもその時多少鎖が緩むだけで止まりはしない。しかもヘルに対してもわりとスパルタだ。

「何、ノーコンの人に投げられるよりはマシでしょう。たまに居ますよ? 北から飛んできたボールを蹴ったら南に向かった人とか」

ハハハ、と笑いながら言っているがどう考えても蹴ったと思えない飛び方である。そこまでのノーコンも見当たらないが、まあ世の中あり得ると言うことだ。

特に飛来したボールや異常でも無ければ若干ヘルに負担かかりつつも目的地に――。
207タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)02:26:44 ID:xsy
>>206
ああ、これは確信犯だ。
そう言いかけて、すんでのところで飲み込んだ。これを言ってしまったら負けるような気がした。

「重そう。だいたい身を守れても、姿を見るだけでアウトだからねぇ」

鉄の鎧は防御面こそ優れているが、それは敏捷性を犠牲にしたものだ。
それを身につけたまま動物とじゃれ合う事ができるのは、それなりに体を鍛えた者に限られるだろう。
もちろん自称か弱い女の子であるタニスにはそんな事出来るはずもないのである。本当だってば。

「言ってる事はかっこいいんだけどなぁ……」

目的が昼下がりのお散歩だけに、いろいろと台無しである。やれやれとばかりに肩を竦めた。
ちなみにヘル君、首の負担に負けじと相変わらずのスローペースである。ここまでくると逆に筋金入りと呼べるかもしれない。
ノーコン人間に関しては遠い目で「いるよねぇ……」と呟く。どうやら心当たりがあるらしく、現実味のない例えも否定しない。
さてそれからは何事もなくグラウンドを半周し、飼育棟の前へと到達。
リエードに待つように告げ、黒犬を連れて建物内へと消える。しばらくすれば、ヘルを置いて戻ってくるだろう。

「よっし、終わったぁ。ありがとねぇ、手伝ってくれて」
208リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)02:39:48 ID:0ir
>>207
ふむ、と呟き笑顔をやめたところからするに、予想通りだろう。リエードの性格が良いと言うのは余程のお人好しでも難しい。

「では心の目で見つつミスリルの鎧で」

もうツッコミ待ちにしか見えない提案である。心眼の所持もミスリルの鎧をじゃれ合いに使うのも、というかそんなもの用意できるのか、とか。
というかそれならもうヘルハウンドの牙や爪を丸めた方が早い。ヘル君には申し訳無いが。

「何、そこまでのことは言ってませんよ」

本当にそうである。
ヘル君の様子にはリエードも無駄な対抗心を出していたようで止まりそうになるなら力を強めると言う行為に出ていた。むしろタニスが一番中立という事態になるほど。
ノーコン人間とは学校一学年に一人は居るもの。あくまで投げる行為に関わるので魔法の発射などに影響が出るのかは……また別だろう。


さてさて、待てと言われればリエードは優雅に土の椅子に腰掛けて待っていた。

「いえいえ、珍しい生物を撫でられたと考えればこれでも不十分なお返しです。お気になさらず」

なんだろう、物凄い腹立たしく見えるかもしれない。テーブルや茶、使用人は見えないが雰囲気はどこぞの似非貴族に見えるのだから。
椅子は土という有り様だが。 

「さて、自分はそろそろ職務に戻るとするつもりですが貴女はこれからどうするつもりで?」
209タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)02:55:33 ID:xsy
>>208
「あー……用意できるなら試してみたらいいんじゃないかな」

とうとうツッコミを放棄した。後は野となれ山となれである。
そこまでして夜のヘルハウンドと触れ合いたい奇抜な人物が、果たしているのだろうか。
少なくともタニスにそこまでの熱はないのは確かである。故にちょっと投げやり。
果たして一応の中立であったタニスの仲介がヘル君の苦痛を和らげていたのか、それは彼の犬のみぞ知る。

「そんなにかなぁ……ま、こっちも助かったからいいんだけど」

ヘルハウンドは昼に接する分には少しばかり怠惰なただの犬だ。
どこか腑に落ちなさそうではあったが、むしろこちらに利であったのだから素直に受け取る事にする。
意外、リエードの醸し出すやたらと貴族的な雰囲気は完全スルー。椅子に座って休むなど誰だってするものだ。

「ああ、お仕事中だったの?なんか余計に悪いなぁ」
「あたしは……んー、どうしようね?」

これからの予定を聞かれれば首を捻って唸る。
しばらく悩んで、出た答えは暇の一言。だからこそ世話の代理を頼まれたのだろうが。
だからと言って相手に聞いても答えが得られる訳ではないというのに。
210リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)03:06:38 ID:0ir
>>209
「は? できるわけないでしょう、心眼持ってませんし」

自分で言っといてこいつは何なんでしょうね。ミスリルの鎧の方は良いのだろうか、いやこいつは自前の土鎧があるのだが。
まあ夜のヘルハウンドの場合触れ合うというより殴り合うことになるでしょうけど。
何はともあれヨルハウンドと触れ合えるのはそれこそ対等に戦える調教師か、ヨルハウンドが本能的に恐れる存在程度になるか。

「そもそもヘルハウンド自体、それこそ大学部のものなのでしょう? それなら大学部に入る前に触れられたと思えば珍しいではないですか」

むしろ、ヨルハウンドよりヒルハウンドのが出会うものとしては珍しい気もする。大学に行けば会えるというのは逆も成立するものだし。
特にリエードは動物そのものに嫌悪はない。なら礼に十分。

「元々校則違反者が居なければ仕事などあって無いようなものです。気にすることはありません」
「……………………回ります? いえ冗談ですよ」

見回りに回るという意味だが、タニスの性格上まず受け入れられることはない。なので。

「まあ時間的には昼食か次の用意か、貴女の場合は一眠りか、になるのでは? 授業あるなら遅れないようにはしなさいな」

そう言うとリエード、いつの間にか風紀委員の腕章をつけて土の椅子を消し去った。
211タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)03:23:23 ID:xsy
>>210
今度は堪えた。口角が少しひくつくに留めたのは褒め称えるべきだろう。
つまるところ、夜のヘルハウンドというのは非常に危険なのである。
昼の面だけ見ればただの犬よりも世話が容易そうな彼らが大学部の管轄になっているのも、偏にその扱いの難しさによる。

「それもそうだねぇ。いつもの子だと触らせてくれなかったかもしれないし、ラッキーだったね」

一度自分にとっての日常になってしまえば、他者にとっての非日常である事を忘れがちになる。
大学部であれば当然のように接する事ができる獣でも、後輩達にとっては秘められた未知のようなもの。
そんな動物と触れ合えたとなれば、なるほど確かに希少価値と言えるのだろう。

「ああ、室内だったらいっそそれでもいいかなぁ」

まさかの好感触。特に何かしらの理由がある訳ではなく、言ってしまえば単なる気紛れにすぎないけれど。
しかし散歩中から今まで晴天の下にずっといたのだ、暗に外はもうごめんとばかりに。

「そんな人がいっつも寝てるみたいな……ま、いいや。適当になんかやってるかなぁ」

なお事実である。空き時間が出来るととりあえずあちこちでよく寝ている。
寝る子は育つと言うが、残念ながら彼女には当てはまらなかったようである。
212リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)03:31:51 ID:0ir
>>211
おめでとう、君はよく耐えた、きっと良いことあるはずだ。

ヘルハウンドの飼育には責任感が必要というのがじっくりよーくわかったところである。まあ夜に会いたいから、という頼みをこっそり受けてしまうような生徒も高等部ですら珍しくないので上の考えは正解である。

「ええ、その点を考えると貴女自身に感謝しても良いくらいですよ」

だからといって見逃すのは一度だけですが、と付け加える。逆に言うと軽いこと一つは見逃してくれるということだ。
さすがに無差別に人を殴るなどは無理だが、タニスがそれをやるとは思わない故に。
ついでに、リエードは集られたという話からわかる通りわりと動物相手には心開かれにくいのである。

「良いんですか? 校舎全体を回ることになりますが」

範囲は非常に広かった。しかも見回りということはタニスが疲れた、と言っても休ませてはくれぬことがよくわかるはず。さっきのヘル君連れ回しで。
ちなみに一人だとたまに休憩してる、不公平。

「人は大体なにするか迷ったら同じことをして落ち着きますからね…………ああほら、あの子みたいな」

リエードが指差したのは中等部の屋上――――うん、実にわかりやすい衣装の女子生徒が踊っていた。ヤバい。
213タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)03:48:45 ID:xsy
>>212
「照れるぅ」なんて表情を変えずにのたまっているが、断じて小馬鹿にしている訳ではない。
そもそも学部が違うのだからどこまでその権限が及ぶのかは不明瞭だが、どうあれそこまでの問題を無意味に起こす程に分別がない訳ではないはず。

「え、飽きそう。やっぱいいや」

労力よりはそちらの心配である。モチベーションは大事なのだ。
体力に関してはそう心配はしていない。そうでなければ大きな犬を半ば引き摺ってのグラウンド一周など、頼まれても引き受けないだろう。

「寝るしかないじゃん……げえっ」
「いやいや、今日は晴れてるしさすがに降らないはず……大丈夫、まだ慌てる時間じゃない」

指の先を追って、思わず素で仰天。
以前あの儀式が目の前で成功したのが強く印象に残っているのだろう。
雲のない蒼穹を眩しそうに見上げて、まさかとばかりに首を振った。
214リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)03:59:40 ID:0ir
>>213
そもそも危ういほど分別付かない生徒なら帰ってきた時に職員、ひいては風紀委員や生徒会にも伝わるはずなので無問題だ!

「むしろ飽きるほど何も起きないことを喜ぶべきことなんですがね」

とはいえ青春時代にばか騒ぎして風紀委員のお世話に、というのも思い出には良いだろう――相手が制圧で有名なこいつでなければ。
班長辺りなら……きっと優しく諭してくれるはず。早い話風紀委員呼んだ時点で結構ギャンブルモード。

まあ平和が一番で、風紀委員も苦笑いで済む程度が学園としては理想だが。

「結局いつも寝てるんじゃないですか」
「……普段こそ滅多に降りませんがあるんですよねえ……しかも今ほら――梅雨の時期らしいんですよ――」

――彼女曰く。と。
そう、この時期は雨乞いするには好条件だろう、きっと雨雲も呼ばれたとあらば待ってましたとばかりに集まってくる……かも。

「では自分はなんとか止めてみます、……ですがなるべく屋内で休息することをオススメしますよ」

そう言うとリエード、簡単に手を振って別れの合図を出すと校舎へと結構なスローランニングで向かった。
――直後、屋上まで一気に伸びた鎖を柵に引っ掛けて昇降機式の移動で屋上まで辿り着いたリエードの姿が見られるかもしれません。

一方空はと言うと、晴天に少し雲が集まりはしたものの幸い雨粒が降るまでには到らなかった。
215タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)04:17:05 ID:xsy
>>214
幸いといったところか、タニスはあちらこちらに情報が伝達される程の問題児ではなかったようで。
やる気こそないように見えるが、まあ悪い子ではないのである。

「ま、君達みたいなのはお仕事が少ない方がいいんだろうけどね」

抑止力など、本来ならば働かないのが一番だ。それが脈動する事は即ち、規律の乱れを示すのだから。
とはいえ平和を積極的に目指す程、タニスは献身的ではない。そんな事は、それを責務とする者がやるべき事だ。
だから彼女に出来るのは「頑張ってねぇ」なんて、無責任な応援くらい。

「なんで分かったの」
「まっさかー、ほら梅雨って言っても今日はそんなに雲もないし大丈夫大丈夫。でも止めるなら早くした方がいいんじゃないかなほらいつ降り出すか分からないしうん」

もうなんか必死である。一度雨乞いの効果を身を以て知らされただけに、儀式に対して人よりも警戒心が強くなってしまったようだ。
リエードの背に軽く手を、と言うよりはローブの袖を振って別れを告げる。
階段の存在を足蹴にしたその登り方に驚きはない。似たような使い方をしないでもない故に。
屋上に登っていった影を見送るや否や、気持ち早足で校舎内に避難。
その後は終日雨を警戒していたが、結局杞憂に終わったのであった。
216{Vanishment Kind Flare}◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)20:00:00 ID:m2v()




           「お父さんは、ずっとぼくのお父さんで居てくれる?」



   ……その幼い少年の問いに、彼は確かに、確かに頷いたのです━━━━━━
217{Vanishment Kind Flare}◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)20:00:25 ID:m2v()
『……嗚呼、我が愛しの愚息、幾多の敗北、幾多の死を味わい、それでも尚吾輩の前に立つのかね』
『修羅の道を歩んで得たものがたった一つ、吾輩を逃がさないためだけの結界であるというのに……』

その存在はまるで謳うように、多大なる余裕と後ろ暗いまでの悍ましさを声に乗せ、其の青年の耳朶を震わせる。
悠々と、そんな形容が何より似合う様な笑みをその表情に貼りつけて、戦場の一つの壁を築く白銀の炎を揶揄った。
自身の勝利は揺るがない、そう思っているのだと一目で認識できる、それに相応する力を持っていると更に一目で認識できるがその化け物。
起こすもの、フェレス……されど、その存在を前にして尚、青年は逃げることも隠れることもせず。
煌々と光る白銀の炎を維持しながら、ただ黙ってフェレスの演説を傾聴するのみ。

『確かに、お前は正しい、この結界を越えて逃げることは吾輩には出来ない、だがね』
『お前は同時に何処までも間違っているな、それを使っている間、吾輩に触れることすら出来なくなるとは』

俎上の鯉、或いはそのままであれば、其の殆どを結界の為に行使する青年は、その存在に手を伸ばすことすら敵わずに、死ぬ。
何の抵抗も出来ずにその一撃を一身に受けて、命運は尽きる……それは確かにこの青年が一度味わった敗北であるはずだ。

「……確かに、今の俺じゃアンタには勝てねぇよ、でもな」

だからこそ、だからこそだが……その青年は一つ、彼が絶対にやるまいと思っていた一つの行動を、その心の枷を一つ外した。
慈悲も容赦も無き目の前の化け物の前に、この余りに壮大で一方的な親子喧嘩に、他人を巻き込むこと。
その選択が正しいのか、間違っているのか、それは青年にも分からない、が……少なくとも彼は信じていた、この選択の先にあるハッピーエンドを。

「俺は、一人じゃねぇんだ」

   kind flare
……優しい炎、未だ消えず。

━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━

それは、学園の校舎裏に、不機嫌なようなそんな表情を浮かべた少女の姿と共に存在していた。
虚空に開かれた一つの、黒く先の見えない窓、見た目には何処に繋がるか判別の付かないその窓の先も、君達はもう知っていることだろう。

「……私は止めはしないわ、強要もしないけど」
「この窓を通ればいつでもあそこに行けるし、この場所にも帰ってこれるわ、だから、だからね?」

その黒い窓を生み出した彼女は、止めはしないと言いつつ何処か不満げで、その説明も何だか一方向に偏っているように聞こえる。
きっと、もしも君達がこの窓を前に、化け物との相対を諦めるというのならば、彼女はきっとその選択を歓迎するだろう……君達が、その窓を潜る選択を選んだのなら。
彼女が君達救済者の背中にかけるのは、静止でもなんでもなく、ただ一つの命令。

「これは命令よ、生きて帰ってきなさい!死ぬくらいなら死ぬ気でこの窓を潜ってくるの!いい!?」
「その後のことは、私に任せてくれればいいわ!だから……お願いよ」

その言葉を聞き入れたとしても聞き入れなかったとしても、窓を潜った君達の視界は一瞬闇に染められ……その一瞬の間に君達の体はコロセウムへと赴くだろう。
白銀の炎と赤茶けた大地が彩る荒廃した古戦場、そしてその空間に王として鎮座する、巨躯なる化け物の眼前に。
218ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/09(土)20:06:54 ID:PHY
>>217
その場に到着すると、冷静に二本の双剣を抜く少女

「ま、バルドイード先輩には恩もあるし、ここで返してあげるわ」

そう言葉にすると、その場に居る化け物を見据える
そして、剣には雷の魔力を帯電させるだろう
右の剣には古い邪龍の鱗も装着されていて
最後一瞬だけ見せた、本当の父の顔を思い出しながらも構える

「お父さん、地獄から見守って頂戴ね」

そんな一言をポツリと
219シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)20:15:43 ID:0ir
>>217
やっぱりこの少女は優しい子だと少年は思う。かつての洋館での姿がもう冗談のようで、そしてそれを見ると影奪いのことを怒る気も薄れていた。

「大丈夫大丈夫、死にそうになるまでには戻ってくるよー」

いまだ精神的に子供のところがある少年、シャディは黒いマントに手を入れて、あるものをその内で使った。
そしてこいつは――窓に入る誰かの影に潜り込んでいた。それも無断で。
コロセウムに辿り着いたシャディは人の影の中から古戦場を彩る風景を覗き見していた。白銀の炎には、少し躊躇いがあったが流石にあんな距離まで行くこともないと自分を抑えて。

(……あれがバルドイード君の……なのかなぁ……?)

無論、彼の潜む影は魔力を感知できることに優れるなら気配は探れるだろう。
とはいえ、影の出来方によっては遮られるだろうし、そもそも人数を決め付けた場合もまたそれをする気もなくなるだろうが。

何にせよシャディは準備整えてフェレスの姿を影中より見上げていた。
220カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/09(土)20:16:40 ID:zkR
>>217
ふらりふらりと、決死の覚悟で戦場へと向かう君たちや、必勝を願うリナリアの元に現れる一人の少女。

「うつらうつら……」

夢遊病のような足取りで現れたのは、マギアナ学習国からの留学生、モニア・ロジェスタである。
明らかに空気にそぐわぬ彼女に、君たちは何を思うか。
そんな中モニアはゲートの前でけつまずき、ズベーッと転ぶのであった。

「ふわぁ……みんな、戦いに行くの?」

答えを聞くことはなかった。その場の空気を読み取り、ふにゃあと眠気にふやけた顔のまま、彼女はゲートをくぐる。

「ふわー、おっきい」

二メートルを超える巨体を目にして、素直に一言。
221 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/09(土)20:20:25 ID:fNX
>>217

「ありがとうリナリアちゃん。私は必ず帰ってくるからさ、今度一緒に遊ぼうね!」

リナリアを前にルーシェは自分の胸を叩き、彼女を少しでも安心させたくて笑みを浮かべると共にそう告げると、その窓を潜った。

「先輩、助けに来ましたよ。みんな!協力して一緒にあの人を倒しましょう!」

全身に魔力を行き渡らせる。髪の一本一本までに光を通し、ルーシェの全身は黄色い光を帯びて髪と瞳がまるで雷のように輝きだした。
222タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)20:20:26 ID:xsy
>>217
世界の分枝を視た。
否、その言葉は正しくないと言える。五感の全てとはまた異なる器官で、朧げに知覚したのみなのだから。
要因も先の未来も、知り得る訳ではない。ただただ曖昧な、いつか大きな分かれ道があるだろうという感覚だけ。
けれどそれが明確にどこと分かる程に近い場所であったから、それだけで足を運ぶには十分なのだ。

「…………夜遊びってガラじゃないんだけどねぇ」

その舞台は星の光にこそ劣るが、人の歴史から忘れ去られて久しく、太古より横たわり続けたもの。
あまりに重い時の堆積を踏みしめて、親殺しの大罪を背負わんとする少年の隣へと。

「ま、これもなにかの縁ってね。せっかくだから、一緒に遊んであげるよ」

濃紺のローブは指先を隠す程に長く、傍目には無手にしか見えない。
相対する巨躯とは違い脆弱性を伴ったアルビノ体質の彼女、唯一異なるのは左目の紫。
あくまでも平時のような呑気さを崩さないまま、場にそぐわず不敵に笑った。
223アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/09(土)20:24:31 ID:UEd
>>217
「……ふムん?ふんふん」

はてさて、炎上する円状の戦さ場の中心地
陽炎(かげ)ろう残影がぽつり、やがてそれは少女のカタチを作り出す
そんでもって何やら場違いとも思える漆黒のオトボケガール、疑問符と共に小首を傾げた
何故ここに居るのか?まぁテキトーに誰かに誘われたのかも知れないし或いは騒乱の馥郁に釣られたのかも知れない
過程に意味を見出す事は今は不要と言えた、結果として彼女は、アラスミシアは

「ん……あぁ、まぁ……」
「戦(や)ればいいんだ、いつも通り」

無手を振るい、終着の頃合には既に握られている鋸巨鎌!
その姿が朧げ、直後一同と相対する強敵へ向けて色を帯びた風となりて疾駆!大鎌一閃!有無を言わさぬアンブッシュ!!

【黒曜の追憶、アラスミシア・クレメンティアス参戦!】
224Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)20:32:33 ID:m2v()
>>all
「……は、そりゃぁ、頼もしい限りだ……頼むぜ」

その呟くような言葉はさてはて誰に向けられた言葉なのだろうか、自らに力を貸してくれた後輩への言葉か、それとも救済者全員に送られた言葉か。
どちらにせよ青年の炎の結界は輝きを増し、その舞台装置を明るく照らし出す、それを維持し続けていられる間は彼は、戦闘の意志を捨てないだろう。

『……成程、成程、他者の力を借りる、実に素晴らしく、下らない考えだ』
『これだけの人数が居れば流石の吾輩も……そうだな、服が汚れることくらいは許容せねばなるまいよ』

だが、君達の姿を見て尚……確かに君達の力は十分な脅威となるはずなのに……その存在の表情は変わらず、嫌みなまでの余裕を孕んでいた。
悠々と掲げたその手に生まれるは、白銀を消し去る漆黒で生み出された一振りの偃月刀。
一目で判断できることだろう、ゆらり揺らめくその一振りを真面に喰らえば……言葉を話す暇もなく消滅してしまう、と。

『さァ、見せてくれるのだろう?必定たる道程を変える力を、この≪起こすもの≫たる吾輩の元に!』
『まさか、この程度の一撃も避けられぬ弱者が、この舞台に立っているとは言うまいな?』

きぃん、まるで金属のような音を響かせ、振るわれた少女の大鎌はその偃月刀の元に受け止められる。
自身の身長ほどもあるその偃月刀を片手を以て、その攻撃を受け止められた君は一つの事実に気づくだろう、「びくともしない」と。
開いているもう片方の手のひらは、そして君達の眼前にて構えられ、一つの漆黒の宝玉を形作り。
フェレスと相対する君達全員に……影隠れの一人の少年はともかくとして……漆黒で出来たナイフを生み出し放つことだろう。
鋼の硬度を持つ刃の雨、そこに魔術的特性は殆どなけれど、刺されば負傷は免れぬ実にシンプルなその存在の挨拶だ。
225アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/09(土)20:39:20 ID:UEd
>>224
「……(硬い、な……)」

判断一瞬、行動刹那
鎌の刃が逆しまに折れる……否!根元から百の蝉の断末魔の悲鳴を挙げつつ進(深)化を遂げる!
戦神の振るうめいた偃月刀を前に瞬時、薙刀状へとシフト!
するりと腰を捻り飛来する黒短刀を回避!ほぼ同時に石突での打突!
そのままナナメ下より振り上げるカタチでの斬撃へと繋ぐ、音速の早業!
掠めた黒のナイフが引き裂いた皮膚より溢れる赤葡萄酒めいた輝きが、地に堕ちるよりずっと速い!
226ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/09(土)20:39:45 ID:hf8
>>224
「あぁ、タニスさんやルーシェちゃんも来たのね」
「あと、私がやってもいいの?ま、人の親子喧嘩の在り方に口を挟むのは野暮って物か」

知ってる顔には声をかける、そしてバルドイードには私がやってもいいのか確認
先日自分も親子喧嘩したばかりだからそう問いかけたのだろう
影に隠れて居るシャディについては言及しない
何故ならせっかく隠れて居るのだ、話しかけて気付かれでもしたら台無しになるだろうと
そして放たれた漆黒のナイフに対しては雷を纏い、瞬間的に速度を挙げて、横にスライドするように動いて回避
残存も残るくらい速く動いた事だろう

「残念ながら私は速さが身上なの、こんなの回避するの造作も無いわ」

その身体強化は解かれて、化け物に向かい翔けると、接敵
そこでまた身体強化魔術により、速度と上げると両手の雷の剣でクロスを描くように、その胴に斬りかかる!!
227シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)20:45:47 ID:0ir
>>224
ひとまずアラスミシアの影に入っていた少年。理由は単純に主な使用属性として苦手なものがないと判断したからだろう。
炎は少なくとも事件後見たことないので安心。それにまあ、接近するには彼女の下が良さそうではあったし。

相も変わらずの迷いの無さに驚かなかったと言えば嘘にはなるが。


さて問題はこの先。幸いにしてシャディの姿は見過ごされていると判断し、少年は肉薄したアラスミシアの影からフェレスの影に移るように横に回り込もうと低い位置を飛び出した。
――マントの中で栞の花弁一枚千切って。
アラスミシアの早業繰り出されたその直後、フェレスに向かって飛び出すのは少年――と氷結の弾丸。
当たればその部位を凍りつかせるほどには熟したそれを放ちつつ、シャディはフェレスの影に移ろうとしていた。リスキーにもほどがあるが。

「一撃与える敵も見えないのはどうなの?」

ぼそりと煽る根性、ひどいものである。見させなかったのは少年自身だというのに。
228タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)20:48:29 ID:xsy
>>224
「変わらない定めなんてある訳ないでしょうに、いつだって世界は枝分かれしてるんだから」

それは時空に関する独自の理論を持つ魔術系統に身を置いていた故か、ふっと笑みを消して呆れたような。
結界たる炎に照らされるその姿は色素を忘れてしまったかのように、どこまでも白い。
居合わせた仲間達を一瞥、知り合いがいたならば軽い挨拶も兼ねて。

「仕方ない、先輩らしく頑張るとしますか」

右の手に鈍い黄金を湛えた剣をノータイムで召喚、地面に突き刺す。飛び来る漆黒の刃にも怯む事はない。

「――古の契約に従いて、我らが地母神に乞う」
「汝、淡き充足を求めるならば我が声に応えよ――アサセ・ヤ」

滔々と、平坦な語調で紡がれる詠唱。それが終わるや否や、目の前の大地が隆起する。
即席の土壁はタニスだけでなく、ナイフの標的となっているならばバルドイードの前にも立ち塞がるだろう。
ナイフを受け止めた土壁はそのまま崩れて地に還る。
こちらの手番であろうがタニスは動かない、バルドイードを守るのを優先としたか。
229 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/09(土)20:51:55 ID:fNX
>>224

「下らなくなんてないっ!みんなで一緒に考えて、頑張って……そうすればどんな相手にだって必ず勝てる!」
「こんなことも分からない貴方に勝機なんて万に一つもないっ!」

その場に残像を残して消える。地表を高速で移動するルーシェはフェレスの背後に出現した。
一瞬にして跳躍、雷の刃を隻腕に構えて彼の背中を斬りつけるだろう。
230モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/09(土)20:59:33 ID:zkR
>>224
「ふわー、あうぇー」

寝ぼけてここまでやってきたのだから、それは仕方あるまい。

(んー、あの槍みたいな形した剣危なそうだなー。近づくのはあんまりよくない?)

などと分析していると、降り注ぐのは漆黒の雨である。
それを確認し、モニアは鎧を突き破る形でブレードを生成。これを編み合わせ、壁のように前方に展開した。

(離れすぎるのもよくないのか―。だったら、超接近かな?)

もしもこの手段でこの刃の雨を防ぎきれたのなら、駆け出し接近を試みる。
偃月刀のリーチに入る前に足裏からブレードを生やし、急加速して懐に入り込もうという算段である。
231Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)21:09:22 ID:m2v()
>>225
『実に速い、蛞蝓に見せたらきっと驚いてくれることだろうな』

刹那すらも存在せぬ薙刀の刺突、されどその一撃は其れの体を貫かず、振り上げ斬撃を生み出すことも敵わない。
再び響く歪んだ金属音、其れの瞳が血色に輝けば瞬きも非ず、地面から生えた黒色の棘がその薙刀の切っ先を絡めとり、攻撃を静止させる。
其の棘は斬撃絡め取って尚動きを止めず、伸び続けて剣山となれば、少女の体を貫いてしまわん……と。

>>226
『成程、流石だな、よくできました、花丸をあげよう』
『……これだけ褒めれば十分かね?幼子の褒め方は分からないが』

まるで言うことを聞かない子供をあやすかのような言葉の後、その偃月刀をゆるりと動かし振るわれた雷の剣を受け止める。
いとも簡単に……その速さは確かにあらゆる存在を倒すのに足る速さであっただろうに、其れの瞳を欺くには足りないようだ。
そして、突っ込んできた君の元にも、剣山から伸びた棘は迫っている、その体に巨大な穴を開けられたくなければ、対処しなければなるまい……と。

>>227
其れの体に、予想の外から生まれた氷の弾丸はいとも簡単に命中し……其れの余裕の表情に僅か、ほんの僅かに驚きの色が浮かぶだろう。
ぱきぱきと凍り付くその体、咄嗟に向けたその手のひらを以て、その突然の存在に対して黒の刃を放そうと、して。

>>229
『……おや、おや……羽虫がうるさいと思えば』

ざくり、その背後を雷の刃に切り裂かれ、その体が大きく傾いだ。
その手のひらから黒の刃は射出されず、二人の少女に伸びていた剣山は届く前に砕けて塵になり……君達の一撃全てが、その巨躯に突き刺さることだろう。

>>230
其れは、君がその場所に辿り着くまでに、ボロボロに切り裂かれて血を散らすだろう。
或いは自分の力など必要なかったのではないか、そう思わせるような惨状はさてはて君の足を止める要素となるだろうか。

>>228
その選択は正しい、その黒の刃に対処できぬほど魔力を使っている青年は、きっとその一撃で多少なりとも傷つけられていただろう。
金属音と共に黒の刃は土の壁に弾かれ、そのまま虚空へと消えていく、そうしている間に、其れは容易く攻撃により傷を負い、ぐらりとその体を傾がせた。

>>all
そう、見事君達の一撃で、この化け物は討伐されたのだ!


なんて。


『あるわけがない、だろう?』

その体に刻まれたあらゆる瑕疵が、『一瞬の後に完治する』。
まるで何もなかったかのように、完全なる状態に帰った其れは、周りに集った君達に向けて、手向けとしてその偃月刀を振るうだろう。
豪、とその風圧ですら、遠くにあるはずの一人の少女を吹き飛ばすに足るほどの勢いで。
232ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/09(土)21:17:43 ID:CA9
>>231
「ち、不愉快ね、舐めんじゃないわよ、這いつくばらせてあげるわ」

剣山から伸びて来た棘に対して、ルナの一撃を受けた刃を蹴り、後方へと距離を取る事で回避する
地面に着地すると、その風圧に飛ばされて、一回転してまた着地すると

「・・・なら、こー言うのはどう?ヤイバの性質はあるけど、雷に実態なんか無いからね」

剣に纏った雷属性の魔力
その両の剣を横に移動しながら四回振るえば、化け物に飛びかかって行くのは雷属性の魔力による、雷の刃
雷の性質を持つ斬撃が四発、襲いかかってくる!
233アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/09(土)21:21:09 ID:UEd
>>226-231
「……っ!?」

ずし、ん……!
黒曜の残滓の膂力を持ってしても不動!黒色荊!
本能的に彼女は鋸薙刀を手放した!バックステップ!
後に残された呪武器(カースウェポン)であるそれは闇に溶けて消える

「……(ふ、ん……? 枚数は足りてるな)」

死の嵐吹き荒ぶ中、刹那一同を見遣り再確認
割と前衛寄りな面々となったのを判断、敵の主距離は未だ不明瞭だがこの刃の多重奏から完全なる拒絶を測るには相当なワザマエが必要だと断ずる

「……」
「……(つーか、周りのこれ何……)」

一呼吸、距離を取りついた
見えなかったモノが見えてくる気がして、この荒れ狂う颶風の中の目が如き静寂が彼女は好きだ
さてさて、気が付いたのは周囲を覆う優炎(カインドフレイム)
魔力的に察するにこれは少なくともでっかいおっさん(シツレイ!)のものではない
ならばでっかいおっさん(シツレイ!)を抑制する為の、動かないちっこい先輩(シツレイ!)の魔法か

「……(てことは、、、)」

吹き付ける風!顔を顰め睥睨!
一足飛びで炎の障壁へと迫り、再度召喚せし鋸巨鎌を振るった!
やや強引なカタチではあるが、優炎を刃にちょっと借りますよ(エンチャント)しようとしているのだ!
それが叶えば再び近接斬撃を狙うだろうし、もし無理だったら

「……チッ」

思い切り舌打ち!苛烈なる闇の炎をフェレスに向けて数発放つであろう!
234シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)21:24:18 ID:0ir
>>231
「凍ってるよー?」

それは少年なりの引き付けのつもり。驚きの色を見逃さないのは普段から人を驚かせることを好むからだろう。
黒の刃に対しては影で致命傷を避けようとしたところで見えなかったために対処をやめた。

そして流石に、あっさり倒せたのか?
と思う一瞬が仇になったか少年は驚きの色を返された。

「…………へ? ――うわっ!?」

そのまま呆けられるほどではない。だが影に潜ろうとしていたシャディは偃月刀そのものを回避しようとして咄嗟に跳ねるも当たり前ながら風圧だけは防ぎきれない。

「いったぁ…………!」

わりと情けなく転がった少年は四転後に自分の影に沈めば、直ぐ様上半身を出して影の腕を伸ばし、フェレスの偃月刀を持つ腕を片方封じるために掌を伸ばした。
振り払おうと思えばあっさり果たせるだろうがそれでも一瞬程度遅らせられれば儲けものとばかりの動きである。
235タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)21:26:45 ID:xsy
>>231
「…………」

遠目に確認した、大きく揺れる体躯。
通常ならばめでたしめでたし、で終わるような、そんな結末さえも思わせるような。
けれど、そんなはずはない。これで物語が終焉を迎えるというならば、ここまで大仰な舞台装置は必要なかったはずだ。
それにまだ、世界は向かう枝を確定させていない。
黙したままじっと彼らを見据え、時間の逆流の如き傷の完治に小さく舌打ち。
次いで彼の者の動作に、強く地面に突き立てたままの柄を握りしめて刮目。

「っ……古の契約に従いて、反転せし風呪に奉る!」

自分達よりも接近している彼らに警告を飛ばす余裕などあるはずもなく。
その規模を推し量ってから準備をするのは遅すぎる、故に彼女が謳う詠唱は万全を期して時間を要するものになる。

「全ては並ぶ者すら許さぬ疾風のままに、我は嫉妬を抱きし者――」
「汝、儚き羨望を求めるならば我が声に応えよ――アイオロス!」

その名を叫ぶと同時、勢いよく太陽の名を冠する剣を引き抜いて振るう。
黄金を伝って放たれるは風の刃、魔力を帯びたそれは荒ぶ風圧を切り裂いて男へと肉薄するだろう。
236モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/09(土)21:29:30 ID:zkR
>>231
(幻術?)

あの自信が、ただの虚勢だったとはどうにも思えない。
であるのなら、今目の前にある現実は現実でないと考えるのが正しい気がする。
モニアは立ち止まり、何が起きるかと警戒の態勢に入った。
そして、傷が再生するかのように元に戻る巨体の男。超再生の類かもしれない。
とにもかくにも、飛んで来る風圧である。
これを彼女は、先ほどと同じようにブレードを編んで防ごうと試みる。
そしてそれと同時に、舌からブレードを生成し、刻印を傷つけないように注意しながら自らのほほを貫いた。
もしも本当に幻術なら、この痛みで解けそうなところだが果たして。
237 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/09(土)21:30:16 ID:fNX
>>231

「やった……っ!?」

確かな手ごたえ。その一撃にルーシェは勝利を確信していた。敵の呆気ない最期に気を緩め、警戒を解いた後に起こった現象に表情を驚愕に染めて目を見開いた。

「うわわわっ!?まさか不死身……!?」

迫り来る偃月刀を前にルーシェの体を一際強い光が包むと、その体は雷そのものと化した。この状態ではこちらからの攻撃手段もないが、如何なる攻撃も受け付けない。
雷の速さで後方に引いたルーシェは雷化を解き、数秒の硬直の間に狙われることがなければ再度身体強化を発動。フェレスの上から体重を乗せて勢いを込めた雷刃の一閃。
238Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)21:39:46 ID:m2v()
>>232
『うむ、心地良い、続けたまえ』

最早其れはその雷の斬撃を、「避けることすら行わない」。
その四つの斬撃は狙い過たずその巨躯を切り裂きバチバチと雷撃が閃き……その瑕疵すら即座に治療され、その肉体に変化を与えること叶わず。
或いは痛みすらも感じていない、と薄っすらとその表情を笑みの形に変えたまま。

>>233
「……!?ちょ、ちょっと待てお前壊すなよ!?」

真の敵は味方に在ったか、そう錯覚したのか青年の喉からは切羽詰まったような声が放たれるが……その刃は問題なく、輝く炎の助けを得ることが出来るだろう。
そして、その炎を借りてもし君が再び其れへの肉薄を目指すなら……その意志はいとも簡単に成り、その刃は再び其れを切り裂くことが出来る。
それでも……その傷は一つの瞬きの間に治療され、其れの動きは止まることもないのだが。

>>234
『……失望は、させないでくれたまえよ』

残念だが、身体能力凄まじき其れの腕は、動きを止めることすらせずにその影の手を振り払い……或いは引きちぎってしまうことだろう。
じろり、その瞳は一瞬君に向けられるだけで、すぐに逸らされてしまうことだろう、嗚呼、まるで……気にする必要はないかと馬鹿にするかのように。

>>235
そう、その斬撃も……其れに向けられた全ての一撃に違わず……其れの体を切り裂き、一瞬でその命を奪うほどの力はあるはずなのだ。
なのに、やはり其れは一撃を避けることなくその体を以て受け止め、その瑕疵を一瞬にして治療してしまう。
その表情をまるで子供を相手にするかのような表情から、全く変えずに。

>>237
全力で撃ったはずのその雷撃も、普通ならば一瞬でその体を消し炭に変える威力があるはずの斬撃も。
その体は、止まらない、その事実を君達の脳に刻み込むためと言わんばかりに……其れは向けられた全ての攻撃を受け止め、即座に治療して見せた。

>>236
そして……其れは消えない、痛みを以ても消えない、だってそれは現実だ、決して幻覚ではない。

>>all
【其れは不死身で】
【其れはどれだけ傷つけられてもすぐに癒すことが出来て】
【其れは痛みすらも感じない】


「……不死、一瞬で元の状態に戻る、呪術……」

ぶつぶつと、其れを見ていた青年の口から、誰にも届かぬ呟きは漏れる。
239モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/09(土)21:48:32 ID:zkR
>>238
(痛い。世界にも揺らぎがない。だったら、これが現実なんだねぇ)

現状から、最もありえてほしくない事実がここにあると判断。
しかもあの再生速度から、竜の生き血だとか辰砂(しんしゃ)や賢者の石から生成される水薬など、単純な不死の魔術でもなさそうだ。
はてさてどうしたものか。相手の魔力がなくなるまでミンチにしてやるのも一つの手かと考えていたその時、彼女の耳に青年の独り言が届いた。

「その呪術って、なーに?」

現状を打破する意味もあるが、半分以上は研究心からの知的好奇心である。
240ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/09(土)21:49:20 ID:CA9
>>238
その様子とバルドイードの呟きを聴くと、バルドイードの方へと顔を向ける

「一瞬で治療?呪術・・・嫌な予感がするけど、なら、前に先輩に見せたこれで、一撃でーーー」

そう言って、雷の弓を具現化させる、その軌道に魔力を集中させて、決して避けられぬよう速度や誘導性、そして帯電性を追求した矢を構える

「一撃で命を断てば、治療なんかする暇もないよね・・・」

その攻撃を放つ前にバルドイードに確認を取る、そして

その上から目線の態度、ほんっとにイライラするし、これで跪きなさい」

フェレスにそう言って、今にも矢を放ちそうに身構えている
止められたならまだ間に合うだろう
241アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/09(土)21:50:38 ID:UEd
>>238
「んなもん、壊れるほうが悪い」

尊大!唯我独尊な物言いと態度!
しかし現状は一向に好転の兆しが見えない!
平然たる非情の大河をくだる内に、船曳の導きが薄れるように!
高鳴り狂う潮騒の只中にある!

「……コレも、コレも……」
「……全く……!」

踏み込み、薙刀へとシフトさせた刃を振り乱す!
鳥も通わぬ天の涯へと押し退ける程の闇の大旋風!
粉微塵に斬刻(スライス)し、不死性及びその刹那走るであろう何某かを直感的に察するべく!
文字通り、身を盾にしての強引なる観察術!
242シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)21:50:59 ID:0ir
>>238
「いっ……うわぁ、治り早い……」

当然の事と言うべきか脆い影の手は虫の脚のようにもがれて、同時にシャディの腕にも痛みは走る。
それに一瞬歪みはしたが、どちらかと言えばそのおぞましき回復力に歪んだようにも見える。
まるで失望なら好きにしろとばかりに少年振る舞う。

「……怪我はするけどすぐに治るってなにそれずるい」

そう言いつつもシャディは氷の弾丸をあろうことか人の顔、フェレスの頭に向けて発射。先程に比べるとサイズはわずかに肥大。
凍りつかせても大丈夫か、とでも考えているのだろうか。――それでフェレスから見てシャディの姿を隠せたなら、またシャディは影に潜り込む。
届いて顔か手でも凍りつけばそれでよし、影に入ったままフェレスの足元に近付きながら、距離にしてフェレスの二歩ほどまで行けたならば今度は地面に向かって氷の弾丸を撃ち込む。
フェレス自身ではなく地面から凍りつけば動きを止められそうかな? と考えた結果は果たして。
243タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)21:51:14 ID:xsy
>>238
防御と併せた風の斬撃が見事命中したとして、それが結果に繋がる事はなく。
さりとて先の再生も考えて予想できない事ではなく、短く鋭い息を吐いた。

「どうしたものかねぇ、死ぬまで殺すのも随分骨が折れそうだ」

言葉こそ軽い調子であるが、その表情は真剣そのもの。
しかしそこに、不死性を前にした諦観や恐怖は決して存在しない。

「……もしかして、なにか心当たりでもある?あたしにも教えてくれたら嬉しいんだけどなぁ」

おそらく彼の呟きを最も近くで捉えたのは彼女であろう、視線は向かうべき敵に向けられたまま。
その間もだらりと両手を下げて戦闘の様子をつぶさに観察、今この場を空ける訳にはいかないのだ。
244 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/09(土)22:03:15 ID:fNX
>>238

「うう~っ!もう何が何だか!不死なんてズルイよぉ……!」

不死なら殺さずに気絶させるなどのやりようはあるが、目の前の相手にはそんな手段も通じそうには見えない。
半ばヤケクソ気味に彼の頭に殴打を放つ。身体強化に魔力を集中させている為、その威力は相当なものだが果たして。
245Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)22:10:25 ID:m2v()
>>240
『……あぁ、確かに、それを喰らえば吾輩も死んでしまうだろうなぁ』
『まぁ、そう簡単にさせるつもりはないが』

その手に再び生まれる闇は、偃月刀の代わりと言わんばかりに一つの弓矢……相手の矢と全く同じ大きさにすら見える闇の矢の形を取るだろう。
そしてその矢が生み出され放たれるのは、其れの方が速い、風を切る音と共に放たれた巨大な矢は……。
……触れてしまえばその雷の矢や、君自身の肉体すらも、消滅させてしまう威力を持つ。

>>242
鬱陶しい、その言葉と共に、凍るというその行為ですら、其れの行動を正常から逸らさせる事象であれば、すぐに終わってしまうようで。
ぱきんと甲高い音を立てて割れてしまうことだろう、そしてそれを生み出した君の元にはお礼とばかりに闇の弾丸が放たれる。
正鵠無比にその心臓を狙った弾丸は、勿論受けてしまえば致命傷だ。

>>244
どれだけ力を込めても、どれだけ魔力を込めても、その一撃は彼を堕とすに至らない。
それどころか傷一つもつかず、君達の心に一つ、嫌な予感すらも抱かせることだろう……この敵は倒せないのではないか、なんて。

>>241
君の予想通り、切り刻まれて尚その体は即座に治療され、あるべき其れの形に戻る。
……その一瞬、君の瞳は捉えるだろう、その体全体を覆う青色の魔術と、そこから伸びた青色の糸を。
まるで、「自分をどこか別の場所に移しているかのようだ」と、そんな印象を抱かせる糸、その先は。
……未だその結界を維持したままの、青年の胸の部分に繋がっている。

>>239,243
「……現し世映し」

ぽつりと呟いたその名前は、使ってはならない術として語られるもの、それはきっと普通の生活を送っていれば聞くことは無いし、知ることもないものだろう。
現に、その名前をモニアは知らない筈だ、何だか変な響きの言葉だなぁと思う程度で、それ以上のことを思い出すことは叶わない。
だが……タニス、君は偶然にも……偶然にもその術の名前を知っていて、その内容を偶然にも思い出すことが出来た。
そして、その術のことを知っているのならば或いは、彼の次に行う行為の理由も、すぐに分かるかもしれない。

その手に生み出した小さな炎のナイフをくるりと回し、その切っ先で自身の心臓を突き刺さんとする、その行為の理由も。

【自身を別の場所に移す禁術、その場所を傷つけられさえしなければ、その不死性は保たれる】
【其れにとってのその場所は、一人の青年の心臓に】
246シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)22:25:13 ID:0ir
>>245
ぞあ。

フェレスに殺意があるのか、それとも子供が蟻を潰す程度の思いで放たれたのかはわからない。
ただ、受ける側はどちらにしても殺意と認識する。氷の壁は砕かれて心臓を狙われたその弾丸というのはなかなかどうして純粋に恐ろしい。

だが幸か不幸かシャディには逃げ道が存在する。そう影の中。だからこそ殺意から逃げるように閉じ籠る。
弾丸に魔法貫通の力があってもそれはシャディの身体を掠める程度に……留まったとして副次効果などがあると難しいが。

「はっ……はっ……はー……」

反対側に居たからこそ視界の端でも見える。相談する姿は。その詳細まではわからないけど。それでもそれなら引き付ける程度には役立つ必要があると考える。

「鬱陶しかった……? ごめんねー?」

どのみち不死身相手なら問題なかろうと、シャディは影で造り上げた黒き剣を手に握って震えながらも再登場。
死なない約束はしたし、死ぬことはない。悪魔の契約絶対とはよくいったもの。もしその刃届いたなら――また鬱陶しいであろう氷結が襲い掛かる。

今度はフェレスの前方から。つまり先程とは反対側から。
247タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)22:25:29 ID:xsy
>>245
その禍々しい言葉の響きに、つと動きを止めた。
ああそうだ、いつどこで知識として蓄えたかなど覚えてはいないが、確かにその名を彼女は知っている。
そしてその対象が、この場で唯一あの男と面識のある彼でしかあり得ない事も、思い至るには容易く。

「……待ちなさい」

咄嗟、空いている左の手で自らの心の臓を穿たんとする少年の手を捕らえようと。
その力は見た目に似合わず強い。少なくとも、彼よりもやや背の低い彼女からは想像もつかないような。

「親殺しの為に命さえ投げ捨てる、その覚悟は素晴らしいと思うけどね」
「それは逃げだよ。後からやってくる哀しみ、罪悪感、後悔、全部に対する」

初めて、対峙すべき敵から視線を切って少年を見据えた。赤と紫の瞳は有無を言わさぬとばかりに鋭い。
理解はしていた。彼の命を引き換えにしないのであれば、離脱させるしかない。しかしそれでは相手の逃走も許してしまう。
それでも天秤は容易く傾く。かつて果たせなかった夢を、せめて彼が生きて掴んで終われるようにと。

「だからそれだけは、他に方法がなかったとしてもあたしが赦さない」
248モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/09(土)22:25:46 ID:zkR
>>245
現し世写し、などという魔術は、モニアも心得てはいない。
しかしその響きから、なにかを写す、ないし移す類の何かなのだと判断した。
少年と男をつなぐ魔力の糸をみても、そのつながりはおそらく間違いない。
そして、その判断は正しかったのだろう。バルドイードは自らの心臓を貫こうとしているではないか。

「やめといたらー? 少なくとも、今は命の使いどころじゃないと思うしぃ」

手は出さない。だが、言葉で制止をかける。
彼の判断と思い切りの良さなら、それだけでも動きを止めるのには十分だと考えたからだ。
いざとなれば大学部の先輩もいるし。

「僕が思うにねぇ、多分君が死んでもあいつは死なないよ? だって、むき出しの心臓を戦場において自分は他所に行くなんて、ありえないよねぇ」
「えーとつまりー、君が自害したとしても、それはあいつの想定内だと思うなー」

やんわりと、この場の空気に合わないほどにゆるい笑顔で、自らの考えを述べた。
249アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/09(土)22:28:15 ID:UEd
>>245
「ン……?」
「あぁ……そういう……」

成る程、と察した様子に瞳を細める
何をすべきか最も手早い選択肢を、かつての黒曜の煙に包まれた苔生した彼女ならば取る事に一切の逡巡は皆無であったであろう
だがしかし、自由気儘にウルトラマリンの天空を舞うツバメの様相の今の彼女はそうではない

「……」
「多分、きっとアイツら哀しむな」

深さも知れぬ大渦巻(メエルシュトローム)が真近に迫ると言うのに!
底無しの夜の中で百万の鳥の中に潜む一羽を選び取るが如く!

「……ばッ……!!」

姿消失、残像と跳濁のみを残し迫る!
アラスミシアは踵を返し、バルドイードとフェレスを繋ぐ歪にして惨さにして強靭なるキズナの青縄を断ち切るべく大薙刀を振るったのだ!
これはそもそもが大呪物!ならば同質の存在を断ち切る素質は充分!
250ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/09(土)22:32:58 ID:mje
>>245
「遅くなった……!」

魔導具使いの襲撃を受けて数日、療養に努めていたロイコ。
そんな訳で万全とは言い難いが、実戦に出られると自身が判断する程度には回復したようだ。
いつもの教員用ローブを羽織り足早に現れ、状況を俯瞰して。

「結界の維持に支障が無いなら、少し今までの戦況を思い浮かべてくれないか?
 何、すぐに終わる。時間は取らせない」

荒れる戦況、未だ傷一つない敵の姿。少なくとも今までの戦況の情報が無ければ彼を打破することは難しいだろう。
一歩引いて戦場を見ていただろうバルドイードに駆け寄ると、事前の承認が得られれば彼に憑依魔術を行使するだろう。
憑依中の対話は心を映す。伝えようと彼が思ったならば、その光景をありありと映してくれるだろう。
そうしている間にも、戦場には一足早く十数体のクラゲの群れが躍り出たことだろう。
251ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/09(土)22:36:06 ID:CA9
>>245
放たれた黒い矢、此方の矢は放てそうにない、急ぎ、急遽、全力で
回避行動の為に移動する、結果その巨大な破壊の限りを尽くそうとした矢が顔を掠める
その衝撃も凄まじく、バルドイード側に回避行動の移動を行なったので、彼の近くまで吹き飛ばされ

「く・・・やっぱ簡単には行かないか・・・」

そう呟き、上体を起こすとその目に映るのは、彼が自らを殺そうとしていた事
そして、それをタニスが止めようとした事であった

「・・・なにそれ、そーやってなんの意味があんの?アホらしい」

彼が何故自殺しようとしたかは分からない、しかしタニスが言っている言葉でおおよそ予測はついたが

「自分が死ぬとあいつを殺せるって訳?ならなんの為にこんな事私達に頼んでんの?
つーか、そうやって生きる事から逃げて、目的達成できて嬉しいの?
・・・前は私にアドバイスくれて、魔法も教えてくれて、まぁ尊敬できると思ったけどね、正直幻滅も良いところ、そうやって逃げたければ逃げれば」

そんな風にバルドイードを罵倒しまくりながら立ち上がって、そしてまた言葉を続ける

「・・・後輩にここまでいわれて悔しいと思うなら、足掻きなさいよ、生きてあいつを倒せる方法を必死に考えなさいよ、一人で分からないってんならあんたが知ってるあいつの呪術についてまずみんなに共有しなさいよ
つーかそー言うの、ここにくる前に、頼む段階で教えて欲しかったわ」

不器用ながら励まそうとして、少しだけまた小言
252 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/09(土)22:38:42 ID:fNX
>>245

「この……っ!」

不死の存在。呪術に詳しくないルーシェではその謎を看破することはできない。
フェレスから距離を取って乱れた呼吸を整える。ただ攻撃するだけでは絶対に敵わない、その絶望的な事実がルーシェの動きを鈍らせていた。
253Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)22:53:10 ID:m2v()
>>246
『……成程』
『一人ずつ、終わらせていくとしようか』

そう、その一撃は確かに其れの意識を引くことには成功するのだ……それこそ引きすぎるくらいには。
ゆらり、と、まるで影のようにその姿が揺らげば……一瞬と呼ぶにも生温いほどの時を以て、その姿は君の目の前へと移動を遂げているだろう。
どぉんと遅れて響く音、赤茶けた大地が其れに蹴られて抉れるそれも、移動から少し遅れて響くほどの速さ。
ばきりと足元の氷を踏み壊し、その手で君の首元を締め上げ、ぐぐ、と簡単に持ち上げてしまわんと……。

>>247,251
「……そんなのは知ってんだよ」

逃げだなんて、そんなのは彼だって知っている。
止められたその手を振り払うことはしない、或いは出来ないと言った方が正しいのだろうか?その掴まれた腕は僅かに震えていて、その瞳には僅かな恐怖が浮かんでいるのだから。

「好き勝手言いやがって!アンタらに何が分かるってんだ!今まで俺が殺そうとしてた相手が!」
「手前が生きてたせいで死ななかったってことなんだぞ!」

じゃあ、今までの自分のしてきたことは?何度も敗北し、何度も挑戦し続けたその意味は?

「……もう、終わらせてくれよ、頼むから」

だらりと、その手から力を抜き、その言葉は僅かな震えと共に響く。
その彼の頼みを聞くならば、話は簡単だ、逃げるための道はいくらでも用意されているのだから。

>>249
『嗚呼、大義名分がなければその刃を鈍るというもの……保証してやろう、その心臓を壊すことが吾輩を倒す唯一の方法だよ』

其れの瞳は、君のその笑顔を破壊するために向けられ、その言葉はその一つの策略、或いは希望を否定する。
それは、部分的には事実だ、其れを殺すためには彼を殺さなければならない。

『むき出しの心臓、ふむ、それでは問おう』
『誰が、我が愛しの愚息を学校に通わせたと思う?』

学校の庇護を受けている限り、それが傷つくことはない、と。
【キャラクターである限り、モブの一撃を以て殺されることはあり得ない】、と。

>>250
きっと、憑依を行えばその戦場の様子は分かるはずだ……その心に満ちている眩色の絶望と一緒に。
その絶望の理由も、其れが持つ不死の特性を、そこに紐づけされた事実を見れば或いは、すぐに分かることだろうが。

>>249
そして……君の行動は他の救済者とはまた違う行為。
ぶつん、とその結ばれた糸は振り下ろされた薙刀に切り飛ばされ、また一瞬の内に結び直されてしまう、だが。
干渉できた、そしてそれがすぐに結び直されてしまうというのならば……その術式を維持するための何かが存在すると言うことだ。

>>252
なれば君の目に入るのは、君の目前から消えた其れが一人の少年に襲い掛かる姿であろう。
さてはてそれを止めるか、それとも更なる観察をもってそれを破ろうとするか……。
254アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/09(土)23:02:42 ID:UEd
>>253
「……!!」

目を見開いたのは即座の再生を前にしてか?
否!シャディに迫る大乱流を目撃したが故だ!
蒼白いきらめきに満ちた小道の一輪の花が踏み躙られようとする前に於いて、アラスミシアは……!

「……ふ、うぅぅ……!!」

白く煙る吐息を漏らしながら喉奥から吼える!彼を信じての行動続行!
術式である、彼女自身に鋸巨鎌の呪性を転移!
太古の呪のルーンが死に掛けの心臓めいて鼓動し明滅する腕を伸ばし掴むは呪いの青糸!
呪術そのものに極めて近い存在と化し、バルドイードとフェレスの合間に割り込み式そのものへとハッキングを仕掛けようとしているのだ!
無論危険行為以外ナニモノでも無い!
255モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/09(土)23:04:12 ID:zkR
>>253
「ふぅん?」

こんなに離れていて、降りかかる火の粉があるのにあえてこちらに言及するのは、果たして自信の表れか。それとも……

「じゃあ、命の使いどころだねぇ」

ふにゃあとした笑みを浮かべながら、彼女はブレードをバルドイードの心臓に伸ばす。
もっとも、これは刃を潰しているし、構成も脆く仕立てているため、刺さりはしないし打撲を作る前にへし折れる。イテッ、と言ってしまう程度の威力だろう。
その真意は、本当にバルドイードの心臓が鍵となるのかである。
焦り、怒り、絶望。絶対的優位にある人間こそ、急転落として死に至れば変化を見せるもの。
なにもせずにニコニコとしているようなら、おそらくは他にも現し世写しの媒体があるのか、それとも自らの死そのものが目的であるかなのだろう。
まずは、それを見極める。
周りの助力者たちが止めに入らなければもっと助かるのだが。
256ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/09(土)23:06:50 ID:CA9
>>253
「まぁ、私の場合と状況が違うってのは分かるけどね」

彼の心の叫びを聞くと、そう返して

「殺そうと出来た、闘う事出来ただけいいじゃない、私はみんなと関わらなかったら挑む事すら出来なかったから
逆らったら死ぬ、そんな呪いを埋め込まれてたからね」

そして、まだ言葉を続ける

「逆らえるって事は他に何か方法模索できるって事でもあるんだから甘えんなバカ!
聞いたよ?生徒会長に立候補しようとするレオナにまた偉そうに言ったんだって?単純なあいつはそれでやる気出してたけど
今のその情け無い姿を、あんたを尊敬してる後輩が見たらどう思うのかしらね」

またそんな事を彼に言うのであった

「色々とやりようはあるでしょ?あんたを殺す以外に、あいつを殺す事が叶わないならば、永久に逃げ出せないように封印してやるとか、ね」

ここで一つ思いついた事を語る、まぁルナに封印術の心得なんか無いのだが
257タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)23:10:52 ID:xsy
>>253
「君の事なんて分かる訳ないでしょう。あたしは君じゃないんだから」
「でもそうだね。憎くて憎くて、なにがなんでも殺そうとして、結局できやしなかった苦しみは知ってる」

それはともすれば無情。当然だ、人の生など星の数程。その道が違わず一致するなどあるはずもない。
だからこの激励は、叱咤はきっと無責任なのだろう。それを理解して尚、紡ぐ言葉は止まらない。

「拍子抜けだね。君の覚悟は、憎悪はその程度のもの?」
「まだその想いに熱があるのなら、絶やさないまま貫き通しなさい。諦めも怠慢も、まだ早い」

力の抜けた手を離す。最早意識は戦闘の渦中に向いていない。
遅れて到着したロイコを一瞥、緊迫した事態故に悠長に会話を交わす余裕はない。
モニアのしようとする事に口を開きかけるがその刃の危険性が著しく低い事を見て取ったか、結局は彼女のしたいようにさせるだろう。

「思い出せ。あの術は、本当に君の心臓だけがファクターだった?」
258シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)23:11:33 ID:0ir
>>253
囮としてならまあ上出来、と褒めても良いだろうと自画自賛。死ぬつもりはないし、逃げ道はある。

尤も、それは相手が認めればのおはなし。まだまだ戦闘慣れした多数に比べれば少年は些か経験に欠けてるとも言えるだろう。
なら簡単。首元を狙われてることを本能で知りながらもそれは容易く持ち上がる。軽すぎるほどに。

「ッ――んッ……! かっぁ……――」

愚かにも非力な手はフェレスの手を握り、もがく脚には焦りの色。
意識の混濁と生命の危機、ボヤけていく視界に映るのはフェレスと――彼方の焔。
生命というのは危機に陥ると見境を無くす。

さて、フェレスの腕の強度にも依るだろうが黒い剣はギロチンのようにフェレスの手首に振り下ろされた。明らかに鋭さを変えて切り落とすがごとく。

『こんな炎でも混同するとは……ぐぇ』

少年の顔は苦悶から一転飄々と。滲みの見える黒帯を尻目に声は変わって態度変わらず、まずは手から処理しようと影の円錐がフェレスの腕を更に貫かんと襲い掛かる。
離れられれば影の手招きはごく自然にフェレスに挑発煽りめいて。

『イヤハハハ……なんかピンチじゃねぇ……眼帯あるかい?』

その様子と声は、現時点二人しか知らぬことだろう。
259ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/09(土)23:17:32 ID:mje
「……ッ」

ふつりと、何かが途切れる感覚。
それがアラスミシアの断ち切った呪術の糸であると理解するのに、さほど時間はかからなかった。
バルドイードから手を放しながら、同時に彼を一蓮托生の輩とした呪術についても、おおよそ戦場の生徒たちと同程度の情報を得たことだろう。

ならば、話はいくつかに絞られる。
一つは紐付けを彼らの片方から外すこと、一つは呪い全体を解いてしまうこと。
……そしてもう一つは、バルドイードの心臓を貫く選択を取ることだ。

まだだ、まだ情報が足りない。得られるとするならば、それは呪術の紐のもう一端である巨躯の男だろう。
捕らえられたシャディの様子はロイコだけが知るあの人格へ。……とはいえ、あれの助けを借りねば彼は絶体絶命と言ってもいいだろう。
足元から火魔法でシャディを包み、フェレスの注意を惹きながら。風魔法を併用してフェレスの背後に忍び寄り、首元に組み付かんと。
まだ、存在が割れていないなら。そして一瞬でも触れることが叶ったなら。ぼんやりと光る触角地瞳が、彼の身体に走る感覚を読み取るだろう。
260 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/09(土)23:21:04 ID:fNX
>>253

「……っ。私は、何をしてるんだ」

仲間達が不死の謎を解き明かすにはフェレスの相手をして時間を稼ぐ事が必要。
まだ自分にも出来ることはあるはず。
体に雷の魔力を纏ってフェレスに瞬く間に接近したルーシェは、彼の首を雷の刃で撥ねようとしていた。
261Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/09(土)23:40:14 ID:m2v()
>>254
その行為は……確かに、成功する、否、あくまで成功の兆しを見せるといったところだが……。
確かにその術式は書き換えることが可能だ、だがそんな無茶なハッキングは、当然のように予測できない結果を招くかもしれない。
……最悪、君の心臓とフェレスの存在が結ばれてしまう可能性もある、それでも君は続けるか?その無謀ながら勇気ある行動を。

>>255
『……くくく、知っているのだよ、吾輩は』
『君達には彼を殺すことなんてできやしない、だからこそ……吾輩には勝てない』

まるで全てを見透かすかのように、其れはそんな言葉を残すだけでそれ以上の行動を示さないだろう。
それは、まるで……そこまでの意志を持てる者など要るはずがないと、君達を嘲っているかのような声色で。
その行動はまぁ、結果的には青年からうっ、と小さな声を漏らさせるに留まる……それこそ虚を突いてその心臓を貫けば、驚いた表情が見れたかもしれないが。

>>256,257
……精神的に追い詰められた人間にとって、お前はまだマシと主張することはあまりいい結果を産まない。
例に漏れず青年の表情は、その叱咤激励に対して良い反応を示さなかった。
再び、その手にナイフを握る、今度は先ほどのように止められないように、自身の全力を込めて……。

「……なん、だよ、もう、俺が死ぬ以外に方法なんて……」

その心臓に向かった手を止めて、そんな風に呟く青年は、それでも知らず知らずのうちに自身の過去を思いなおす。
あの時、自身に対しておためごかしを保ったまま、自身を魔法陣の上に立たせたとき……。

「……あ」

一つ、思い出した、現し世映しの術式には……それを保つための媒体が存在するということを。

>>258
『……雰囲気が変わったな、うむ、ミドリムシからゾウリムシになったように見える』

その刃は簡単に手を切り裂き、即座に治療される……だが、君の首元を放すくらいの隙は生まれることだろう。
その口元をにやりと引き上げながら、しかし追撃の手は止めず、まるでトラバサミのような闇が生まれては着地した君の下半身を切り取ってしまおうと、左右から刃が迫る。

>>259
『……?おや、もう一人居たのかね?これはこれは大胆だな』

そして、それに注目していた其れは、君に首元を許すのだ、或いはそんなこと、蚊に刺された程度にも感じぬことだからだろうが。
その憑依の術を、其れは知らない、君の行動はまんまと成功することだろう、そして……。
其れの体に纏う青色の魔力と、繋がれた青い糸と、同色の魔力が見つかるはずだ……アラスミシアの干渉でブレたように見える魔力を。
……他でもない青年自身が身に着けている、ミサンガのその一つに。

>>260
『……無駄だというに、お前はそう、愚か者だな、随分と』

その刃は首を跳ね飛ばし、やはり一瞬で再生する、首元が無くなったその一瞬の為に、ロイコに見えていた景色も消えてなくなるはずだ。
その一撃はだが、君の思惑通りに其れの視線を奪うことに繋がる、つまりは……その手に現れた偃月刀が、仕返しとばかりに君の頭上に迫るのだ。
262ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/09(土)23:47:47 ID:CA9
>>261
「・・・!馬鹿!やめなさい!!!」

必死にその手を止めようとするが、その手は止まった、一安心と言った所である

「何?何か思いついたの?ならさっさとそれを教えなさいよ先輩」

そう言いつつも、件の呪術はようするに、呪いの一種であるのだろうとも推測するのである
そして、ルナは懐から一つの青い薔薇を模した飾りのある指輪を取り出した

「とりあえず、試せるもんは試して見てもいい?」

それはこないだの事件により、協会から表彰と同時に送られた指輪である
それを嵌めると、聖なる魔力により嵌めた者にかかっている呪いや邪気、精神異常攻撃を打ち消してくれるかも知れないと言った物
263モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/09(土)23:52:17 ID:zkR
>>261
「んー、バレバレかぁ」

残念、とでも言いたそうに、モニアはシュルシュルとブレードを収めた。
しかしあの言い方だと、するわけがないとタカをくくっているだけで、されることは面白くないように見える。
本当に貫いてしまうのも一つの手だろうが、その資産の使い方を決めるのはバルドイード本人。自分がする事ではない。
であれば、腕を落とし口にブレードを突っ込み、生きながらにして死んだ状態にしてやるのも一興かと考えていた時、バルドイードの変化に気づく。

「んー? 何かに気づいたのぉ?」

その質問に答え、術式を維持するための媒体があるということを聞けたのなら、こう答える。

「ふぅん。あの糸の復活はそれも含めてセットで術式を組まれてると思ってたけど、違ったんだねぇ」
「それで、その媒体の心当たりはあるのかなぁ?」

なければ、先ほど渦中のあの男がわずかながらも唯一反応を見せた、極大の一撃で回復する肉体すら残さず吹き飛ばすくらいしか思いつかない。
264タニス ◆p01m289DEw :2018/06/09(土)23:54:07 ID:xsy
>>261
流石の長命種といったところか、生半可なブラフに引っかかる程間抜けではないらしい。
モニアの揺さぶりが徒労に終わるのを見届け、刹那僅かに眉をひそめる。
彼の気をいつまで引きつけられるかなど分かりやしないのだ、早く事が終わればそれに越した事はない。
無論、誰の命も欠ける事なくだ。

「君の心臓と引き換え。本当にそれだけ?」

その刃が再び心臓に向いても、今度は止めに入らない。ただ、模索するべき方法を示唆するだけだ。

「あるでしょう、もう一つ。それが何か、君だけが知ってるはず」

じっと、赤と紫の双眸はバルドイードを見据えて離さない。
あまりに意識を傾けすぎている。後衛として彼を守る任さえ、既に忘れてしまっているような。
それは前衛として戦っている彼らを、信用している証左ともとれるのだろうが。
265アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/09(土)23:54:29 ID:UEd
>>261
「……冬の鴉、秋の驟雨、春の大河、夏の星……」

ぢぢぢ……!!
見開かれたアラスミシアの瞳から溢れる血涙!脳が焼き切れ立ち昇る煙!
それでも止まる事をしない攻性変換、どのような結末を描くかは神にすらその道を示す事は叶わないであろう!

「あぁaaa……ー…ッッ……」

今一度吐息!白く煙るそれは散り散りになって大気に溶ける!
幾度なくからだが引き裂かれ、まだとりまとめられていない無数の瞬間の幻影が責め続けらる中で!
虚無と化すまでの箕にかけられた天の灰の上で!
己をこの霊妙なひとときの為に作りなおし続けている、まだ壊れる訳にはいかない!
アラスミシアを支えるそれは何か!?容易であろう、それを知る事など!
少なくとも明文化すべき事などでは決して違う!
彼女達の中にのみ存在し、彼女達のみが共有すればそれでいい!それがいい!

「目路を限る山塊、音の疲れ……多様性の陶酔……!!」
266シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/06/09(土)23:54:35 ID:0ir
>>261
『イヤハハ、褒めてるのかい? 煽りの舌はもう少し上手く回さないとなぁ……?』

とぷん。
そんな音を立てて闇の中へと瞬時に沈む少年の身体。去り際に見せるのはにやけた顔で舌を上下させる挑発。

『おぉ? 久しぶりだなぁ……何か分かったなら頼むぜぇ……?』

本来、首締めの後には呼吸が苦しくなった反動で咳き込むはずだがそれもなく、シャディを名乗る者は闇から逃げて、闇の後ろに現れる。

『そっちの雰囲気は変わらないなぁ……あと』

再び現れた少年は黒刃を携えた影の手を召還。そのままフェレスの頭蓋に向けて一気に伸ばす。
影持つ限り彼の残弾無くなることなし、ましてやこの状況で逃げればまあ面倒になりそうだと。
この人格には正直なところ他者に対する情はほとんどない。

『お前誰? 予知能力でも持ったつもりかい?』

氷の弾丸、変わることなくその腕へ――二発。
267ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)00:01:46 ID:eos
>>261
「なるほどねぇ……!」

その一瞬で理解した、しかしまるで無駄足だったと言わんばかりにフェレスの背を蹴って跳躍。
今は意識がシャディに向いているようだが、あの状態の彼なら少しは足掻いてくれるよう祈る。
それよりも今まさに危機に陥っているのは、青色で結ぶ糸の中途に割り込んだノイズ。
侵食する黒曜の闇に向けてふわりと跳躍、その傍らに転がり込めば、紅く流れる一筋が見えた。

「強行突破が過ぎるぞ、全く……!」

そんな彼女が持っているだろう、光魔法の宝玉とギンの弾丸が組み合わさったアミュレット。
そして先日ロイコが手にした、青い薔薇の指輪。
双方に共通する特性、それは――― 呪いに対抗する力を授けるということ。
今や止めることも出来そうにない彼女の強行を、そっとその手に指輪を握らせることでしか抑制できないロイコ。
だけど、もう一つ。先程の憑依で得られた情報を、炎の境界を守る青年と彼を取り巻く生徒に向けて。

「腕だ!……あの魔力と同じ、青を探せ!!」
268 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/10(日)00:09:37 ID:kGf
>>261
「うるさいっ!先輩をあんなに苦しめて、その責任はちゃんと取ってもらうから……!」

偃月刀を頭を傾けて避ける。フェレスの胴体に雷の刃を突き刺したまま魔力を流し続ける。
電熱がフェレスの再生力と拮抗しないかという期待を込めた試み。フェレスの動きを確実に止めるにはこれしかないと考えた様子。
269Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/10(日)00:15:12 ID:YIx()
>>262-265,267
そのミサンガは、外れない、確かに青年は語ることだろう、フェレスが原因たる行動を行った際に、同じく母からの贈り物だと貰ったミサンガだと。
だが、そのミサンガは切れなかったのだ、それはもう不自然なほどに、今まで外したことも無い十年以上の時を経ても。

……そのミサンガが、青い魔力の揺らぎに応じてゆっくりと解れボロボロになっていく。
その意志が、極限まで痛みを覚えるような状況とその先にある不確定の現実に晒されて尚青い糸から手を離さない一人の少女の意志が。
そのミサンガ……否、現し世映しの媒体の存在を、確かに揺らがせ壊し始めているのだ。
それでも尚、その呪術の再構築には足りない、呪術への抵抗性を持つ指輪をロイコの手によって渡されたところで、彼女が既にアミュレットを持っていたところでそれは破滅への時間をほんの少し長くするだけだ。

……あぁ、だが、そのほんの少しの時間があるというのならば。
その青色の指輪と君達の意志を以てすれば、彼の着けたミサンガを、その呪いの始まりを……断ち切ることが出来るかもしれない。

>266,268
『あぁ、褒めているよ……しかし、お前のその表情で吾輩は非常に腹が立った』
『どうしようか、そうだなぁ……決めた、我が愛しの愚息に八つ当たりを……』

そして、君達はその一瞬に価値を持たせるために、自らの力を振るった。
或いはその言葉と共に、其れは一瞬よりも短い時間で彼らの前に現れ、その些事たる抵抗を無に帰していたかもしれない。
だが……その氷の弾丸は、闇の剣は、剣より流された魔力の奔流は……それでも尚一瞬の後に治ってしまうような弱弱しい抵抗だったが、それでも。
その場所へと向かおうとする其れの足を、止めるのには役に立つ、その手にある刃が振るわれることから、彼らを守るには役に立つ。

生まれた一瞬は……青色の糸を切るには、十分だ!
270ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/10(日)00:25:29 ID:kpg
>>269
「あんたは黙ってこれを嵌めなさい」

半ば無理矢理、先程の指輪をルナはバルドイードに装着させる
そこでロイコ先生により届いた声に反応する

「青!?腕!?・・・このミサンガなのね!!」

そしてルナは思う、同じく父親により苦しめられていたと言うこの青年を救いたいと
そして、その手に持った剣に魔力を込める

「少し手荒に行くから、覚悟しなさい」

その行為に移すのは右の剣である、古の邪龍の鱗を嵌めた方の剣
願わくば思う、最後の最後、邪龍のオーブから解き放たれ、死の間際に一瞬だけ善意を見せてくれた父が、力を貸してくれる事を
地獄に行っているだろう、そんな事はあり得ないだろうと思うのだが
鱗に宿る力はただ、弱い魔物を威圧感によって引き寄せない程度の物である
だから何一つ現状には関係は無い
そしてその剣で、そのミサンガを斬ろうとするだろう、果たしてそれは切れるのか
271アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/10(日)00:28:03 ID:I61
>>269
「永遠の詩人、抜ki身の剣……!」
「敵意の飛sッ、……飛翔、iiiィィ意味の真髄……!!」

いい奴が哀しむのは嫌だった
だから彼女は、それが何故かを知る事もなくこうして闘い続ける事が出来た
白き飛沫を纏う波濤の前、砂の城の崩壊を押し留めるには余りにも小さなチカラ
しかしその決死の行動に対する嘲笑が正論である場合、打ち据えられるべきは何か?
限りのない霧の中、彼方に朧げな光を見た

「……、!!」

限界という悪魔が嘶きと共に姿を現し、彼女のからだを蝕み食んで行く
あと一歩、ほんのすこし、どこでもいい、動いてくれれば……!

「……」
「……金の、太陽……、蒼空の、雲間……!!」

感じたのはロイコの体温!(変温だけど)
突如として溢れる、まさにそれはポラリスの希望(恐らく彼女の生まれ故郷の言い回し)!!
与えられた奇跡のひととき、エメラルドより希少な霊妙の刹那!!奏上する意思のチカラ(フォース・オブ・ウィル)!!!

「……!!!!」

掌握!狂暴にしかし緻密かつ大胆に!
呪の根本たる根を引き抜き、喰らい……破砕せんと!!!!
272シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)00:31:32 ID:g4d
>>269
『八つ当たりぃ? オイオイ余裕決め込んでたぁ奴がやる八つ当たりほど情けない者もないだろぅ?』

笑う笑う、過剰なほどに。さっきまでの少年らしさ皆無にして厭らしさ全開。足元に出来ていた炎を嫌がるための移動ともバレてないし、弱点把握する余裕もないだろうと。

『それによぉ……潰すんじゃなかったのかい? あ、前言撤回? あぁ情けないねぇ……イヤハハハ!』

縛り付けるがごとく、黒刃の拳は伸びてフェレスの腕ごと胴体に巻き付こうとする。明らかに耐久性に変化あり。
一瞬においてもこの人格は、恐らくシャディだとしてもやることは変わらない。十分とは考えないこと。
この人格は保身に走るがもうひとつやることはある。とりあえず居るってことは知り合い、うん見捨てるとシャディ側が不安定になるなぁ、という程度。

『――いやぁ、これを見れないアッチが不憫で仕方ねえなぁ……?』

ゆらりと少年は幼子が悪戯仕掛けるために跳ねるように軽い足取りでフェレスに迫った。完全に意識を向けるためにまたもや氷結の礫を顔面に放る。
273タニス ◆p01m289DEw :2018/06/10(日)00:34:46 ID:yzO
>>269
背後にロイコの声を聞いて、視線を少年の両腕に滑らせる。
そこに命を繋ぐ青い糸を認めれば、ただ小さく頷くのみ。
バルドイードによる彼方の記憶だけでない、なんらかの確証をもってこそであろうロイコの言からも、その推測に至るのは易い。
外れない、その言葉が精神的な要因によるものではない事はすぐに分かった。
そうでなければ、君の覚悟はその程度かと唾棄せざるを得ないのだから。

「にしても、外れないってのは困るねぇ。やっぱなにかしらの……っ!」

ほろり、解れて千々に舞うミサンガに言葉を詰まらせる。
その原因を探る時間はない、されど文字通り命の灯火を燃やして彼らの楔を炙っているのを、本能的に察するのにそう時間はかからない。
なればこそ、ここで動くのに理由など必要はないのだ。

「それじゃあ、さようならだ」

殺すべき敵に背を向けて右手を振るう。
媒介が綻んでいるこの機を逃す訳にはいかない。フェレスの凶刃には頓着さえもしない。
それは偏に、この場全ての戦友の信頼に応えるがために。
月光を受けて煌めいた陽光の剣が黄金の軌跡を描き、ミサンガだけを一閃のもとに断ち切らんと。
その別れの言葉は、彼ら親子の絆に贈るもの。
274ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)00:35:39 ID:eos
>>269
「せめてダメージくらいは……!」

アラスミシアは止まらない。二粒の淡い光を宿したとしても。
淡々と諾々と流れる詠唱を聞きながら、そっと後ろから抱きすくめるように彼女を支える。
バルドイードとフェレス、二人への一瞬の憑依で呪いの術式はいくらか見えたことだろうか。
だとすれば、解呪までの経験を持つロイコなら、その術式の一端くらいは読み取れたかもしれない。
術が分かるなら、刻むことはできる。本来義体である特性を利用して、その両腕に魔術紋を。
適切にその文様を描くことができたなら、アラスミシアが一身に受ける呪いのフィードバックをロイコの両腕に逃がすことができるだろう。

「間に合ってくれよ……!!」

手持ち無沙汰に戦場で揺れていたクラゲ達を、今こそフェレスへと殺到させる。
より確実な一瞬を手にするために、後方の生徒たちにミサンガの行方を託すために。
フェレスとバルドイードを隔てるように揺れ動く水球が、白煙と共に爆ぜた。
275モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/10(日)00:39:59 ID:CKY
>>269
「切れないミサンガほど、役に立たないものはないねぇ〜」

圧倒的に怪しい。しかもあの黒い少女が干渉してから、みるみるうちにこのミサンガはボロボロになっていくのだ。これは、切るしかあるまい。
そこに託された、願いを叶えよう。ここにいる仲間たちみんなの願いを。
願いを叶えるミサンガが切れるときは、今なのだ。
願いを叶えるべく振り下ろされた剣の行方を、今はただじっと見守る。
276 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/10(日)00:41:08 ID:kGf
>>272

「そんなこと、させてたまるか……!」

フェレスの動きを一秒でも長く止める。そのためだけに枯渇しかけた魔力を振り絞って腕に力を込め続ける。
刻一刻と近付くその限界、普通なら倒れてる状態で、気力のみで意識を保っていた。
277Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/10(日)00:58:37 ID:YIx()
>>272,274,276
『……待て、何を、何をしようとしている?』

その絆は……確かに親子の間に存在した青い糸は、もうボロボロになっても気づかれないほど、最後の最後になってやっと気づくほど、其れにとっては価値のないものになっていた。
今まで遊びのように、何らかの武器の形を取っていた闇の魔法が、ただあらゆる全てを飲み込む闇の術式として辺りに放たれ、一瞬でその氷塊と海月を飲み込み終焉を与える。
自身に剣を突き刺し続けていたその存在に、容赦も遠慮もないその手が振るわれ、吹き飛ばしてしまわんとする。
それは巨大なる重力の塊、当たれば押しつぶされ消滅する悍ましい力、それは吸血鬼と悪魔の力、当たれば二度と戻れない遠くに吹き飛ばされる力、だが……それでも尚、その刃は彼らの元には届かない!
その足は止まったまま、表情から余裕の消えた其れの手は、力は、瞬き一つのその合間だけ、届かなかったのだ。

>>270-273,275
君達は、そのミサンガを切断した。
迫る斬撃の閃き、数多の願いを、されど一つに方向を定めた救済者たちの願いを……彼が唯一つ、あの日から抱き続けていた願いを叶えるために。
それは、一瞬だけすさまじい抵抗を、絶叫のような聞くに堪えない音を響かせてから、不意に、ぶつんと。
彼の腕に付けられていたミサンガも、彼の心臓と其れを結び付けていた青い糸も、容易く千切れて、塵となって、虚空の中へと消えていく。
彼を縛り付けていた青い糸も、其れの不死性を保っていた糸も、全て、全て、0に帰れば。

『……吾輩の、吾輩の不死が……外なる神への可能性が』
『……奪った、奪ったなァ!この吾輩からッ!……命を支払え愚かな救済者共がァっ!!』

虚ろ、虚ろになった其れは、刹那赤の瞳を見開き怒号をコロセウムの中に響かせることだろう。
膨大な魔力の渦、それは現し世映しによって生み出されたものではない、あくまで其れの持っているとてつもない力。
豪、その頭上に巨大な、或いは其れ自身も巻き込むような巨大な闇が生まれ、全ての生命を飲み込み押しつぶしてしまわんと━━━━━━━━━━━━
278Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/10(日)00:58:51 ID:YIx()
━━━━━━━━━━━━君達の歩むための道筋が、白銀の炎で描かれる。

「……はは、バッカみてぇ、何で俺、生きてんだろ、なぁ……」

それは繋ぐ者達の光、あらゆる意志を、あらゆる力を強化するための、ただ一直線に結ばれた化け物への道しるべ。
それは繋ぐ者達の炎、あらゆる意志を、あらゆる心をその場から知った青年の、その意志に救われた青年の本当の意志。

「わりぃな、もう一回だけ言わせてくれ」
「……終わらせてくれよ、皆」

その闇が降り注ぐ前に、その道標に従った君達の刃は、届く。
その彼の頼みを聞くならば、話は簡単だ……ただ全力で、その化け物を、打倒してしまえばいい!
279ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/10(日)01:09:29 ID:kpg
>>278
バルドイードのその言葉を聞くと、にっこりと笑う

「良い顔になったじゃない、今のあんたは尊敬できるわよ」

そう、それだけ言うと、その青年に教えてもらった雷の弓を具現化させる
その矢は電気帯電性と、その命中精度に特化させて魔力を込めて
天には残り全ての魔力を込めて、ただひたすら破壊力のみを追求した雷を発生させて

「あんた散々言ってくれたわね、あと、私も個人的な事情があってね」

そしてその矢を放つ!それが命中すれば、電気がバチバチとフェレスに帯電するだろう

//以下はもしその帯電が成功していたらの場合

「あんたみたいに自分の子供に堂々と愚息とか言う奴見ると虫酸が走んのよ!そうやって見下してると痛い目見るってわからしてあげる」

そして右手を天に挙げると、そこに発生していた雷とフェレスを纏う電気が呼応してーーーーー

「・・・ま、もう何もかも遅いんだけどーーーーー
断罪の雷(カラドボルグ)」

フェレスに極大な雷が一閃、激しい雷鳴と共に降り注ぐ事になるだろう!!
280黒耀のアラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/10(日)01:12:54 ID:I61
>>277-278
「……」

呪いへのアクセスを完遂した直後、糸が切れたように項垂れた
ロイコの腕の中で彼女は静かに瞳を閉ざし、眠るように……




……いや、違う、彼女は、アラスミシアはそんなタマではないだろう!
白銀の炎に照らされたその顔の、貪婪に輝く瞳が開かれた!
全身を覆うルーン、相変わらず呪を己がモノとして支配している!

「……ん、あぁ……まぁ、」

「助かった……」

気恥ずかしそうにそう呟いて残し、あらゆるそう言ったモノを置き去りにすべくして白銀を駆ける!
281黒耀のアラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/10(日)01:13:02 ID:I61
「天土において……」

周囲が引き伸ばされた影に見える程の速度でフェレスへ迫る中、不意に呟きを漏らした
己が意思にはないような、しかし奇妙な事に悪い気はしない

「夢みるもの、崇めるもの、騙すものも……」

唄の様に思えた
かつて夢現の中で、ぬくもりを与えてくれる存在が口ずさんでくれたような

「海も地も、往古の瞬間に属するものももう何も……」
「うつろう夢の上……この一刻には無意……」

喜びに舞う小鳥の様に心地良かった
今のアラスミシアを満たしているのは究極的なプラスの感情である
足掻き、&#36384;き、苦しみ、しかしそれでも倒れるたびに立ち上がり希望へと歩み寄る闇の中の光
理覆う光輝、三千世界も答えぬ訳にはいくまい
最も、それを彼女が理解する事は決してなかったが

「……愉悦、……この霊妙刹那……!!」

……さぁ、指先に全霊集中!黒き稲妻が螺旋状に迸る!

「断末(ロスト)……」

踏み込み、いざ……振るい、打突!両腕による双打突!
その軌跡を残されたイオン化したプラズマティックフィールドが鮮烈に彩る!

「……華(フラワー)ッッッッ……!!!!!!」

おお……おお、見よ!

これぞ最接近用絶命魔闘技・新(アラタ)!!

対象内部へと浸透させた十重!その彼女の全魔力を炸裂させ、闇の華の開花を謳う奥義!!

その名を、そう!!

【断末華(ロスト・フラワー)】!!!!!!
282モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/10(日)01:16:35 ID:CKY
>>277
>>278
「あの慌てよう、どうやら正解だったみたいだねぇ」

『外なる神』がどのような神格かはうかがい知れぬが、人の身で神にいたろうなど、傲慢以外の何者でもない。
その結果、太陽に焼かれたイカロスが如く、彼は今地に堕ちてしまったのだ。
人の降り立つこの地上に、絶対的な優位性を失って。

「さーて、今日はほとんど見てるだけだったし、マギアナの名を汚さないためにも頑張ろうかなぁ」

そう言うと、モニアは全身の鎧を脱いでいく。
その下から、マギアナの生徒の証である黒い制服があらわになった。

「マギアナ学習国、刻印習所属、モニア・ロジェスタ。いっくよー」

間の伸びたのんびりとした口調に似合わず、その動きは実に俊敏であった。
彼女は足裏からブレードを生やし、空中へと跳躍。
そして、真上からフェレスに向けて降っていく。
もちろん、ただ落ちるわけではない。彼女は全身からブレードを生やし、複雑に絡み合わせ、回転しながら落ちていく。
その姿は残酷な金属のタンブルフィード、あるいは蠢く鉄蛇の集合体。

「【シン・ツングースカ】」

押しつぶし、切り裂き、すりつぶす。
それが当たったならば、そんな残酷な死を送る一撃となり得るだろう。
283タニス ◆p01m289DEw :2018/06/10(日)01:27:29 ID:yzO
>>277-278
空気を震わせるはずのない、断末魔を聞いた。
足掻きに狂う闇が迫ろうと、信じるべき光を胸に決して後には退かず。
地に落ちる事なく無へと帰した青い糸の最期を見届けて、いまだ決着はついていないというのに束の間目を閉じる。
胸に過ぎったのは彼らの絆を断った痛み/悼みなのだろうか、その答えは見つからないまま。
なんにせよミサンガは確かに切れた。叶える願いは子のものか父のものか、それを語るのはいらぬ世話というもの。

「条件付きの不死なんかで神になんてなれる訳がないでしょう。笑わせないでちょうだい」

ようやく振り返って打倒すべき相手と久方ぶりの対峙。彼はきっと、もう大丈夫だろう。
だから悪戯っぽい笑みで振り返って、その頼みに応えるだけだ。
刹那、疾駆。白銀を背に受けて、己が肉体の限界を引き摺り出す。
優しき炎を駆ける一陣の風、唇は滔々と契約の言葉を紡ぐ。

「――古の契約に従いて、堕天せし炎精に奉る」
「啼け、轟く生命の鼓動にも劣らぬ灰塵の憐憫を」

黄金の剣が赤熱を帯びる。太陽の名に違わぬ陽光の煌きが軌道を描いた。

「――彼の名は決して宙に踊らず、ただ沈んだまま激昂するのみ」
「全ては心さえ焼き焦がす劫火のままに、我は憤怒を冠する者」

最早出し惜しみの必要などない、込める魔力はまさしく全霊にして渾身。

「――汝、迸る衝動を求めるならば我が声に応えよ」

踏みこみ、刺突。愚直な突撃が果たされたのならば、その名は無慈悲に告げられる。

「もちろん、終わらせてあげるよ――イフリートっ!!」

膨大な魔力が突き立てられた太陽剣を介して、瞬く間に変換されていく。
それは善悪を&#21534;み下す煉獄の焔、フェレスを内部から焼き尽くさんと荒れ狂う。
284ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)01:27:38 ID:eos
>>277-278
「どういたしまして。……後は任せたよ」

アラスミシアの礼を受け取って彼女へ伸びた両手を離せば、黒く血管のように残った文様。
残るフェレスの討伐を生徒たちに任せて、残るシャディの救出に向かうだろう。
クラゲと共に消えていった氷の弾丸。それらを飲み込んだ闇が彼に迫っているのだから。

「さあ、間に合ってくれよ……!!」

水魔法を足元に、水流を作り出して。シャディの元へと滑るように移動するロイコ。
風魔法の複合で加速を増した手が影の少年に向けて伸ばされれば、彼を庇う様に闇に背を向け少年を抱える。
後はそのまままっすぐに、闇から逃れられるよう動くだけ。
優しい炎の青年の、淡い青色に託した願いが。黒が二人を飲み込む前に願いをかなえてくれると信じて。
285 ルーシェ◆UFH2tocGt. :2018/06/10(日)01:30:12 ID:kGf
>>277

魔力で作られた刃が消える。疲弊した身体でその一撃を避け切ることは難しい。死を覚悟したルーシェだったが、それはその体に届く前に消えた。

「うわっ、力が湧いてくるよ!これならやれるかも!」

魔力は回復して疲れきっていた体は何事もなかったかのように軽い。ルーシェは足に雷の魔力をありったけ込めてただ振り抜いた。
雷は足のリーチを何倍にも伸ばして、フェレスの体を両断するだろう。
286シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)01:30:45 ID:g4d
>>277
>>278
『ざぁんねんでぇしたぁ……イヤハハ』

闇に呑まれるのは存在としては不利益極まりない。そうでなくとも少年の身体が耐えられるかもまた別の話。ヤケクソじみた再度の氷弾がその証。
影の手を一気に霧散、さてどうしたものかと一瞬思考。このまま影に逃げたところで氷ごと呑まれて共倒れ。悪魔ながらそんな末路は避けたいものだ。

『おォ……? イヤハハ、こいつは幸運だなぁ……?』
『イヤハハハハ! おッかねえおッかねぇ! 取られたなぁ!? 舐めてた相手に取られちゃったなア!? 俺の命もお前の命も?』

――ある意味顔見知りの存在の動きにその手を伸ばして、抱えられて運ばれようと身体を連れ去らせる。
その間際に異常なまでの喜びよう。これが少年の方ならばむしろ青年側へ称賛を贈っただろう。

『いやぁ、生きてられるって良いよなぁ。まあもうお前には関係無いかぁ……ミジンコ? ――』

微生物返し。まあシンプルに最後に煽った。――ただし最初のことはあからさまにバルドイードに向いていたことは青い瞳が爛々としていることからよくわかるだろう。
すぐにその目は閉じられたが。
何にせよ、こいつの出番はここで終了といったところか。――ロイコから見える滲みとはまた別、喉にはしっかりと手形があった。
287Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/10(日)01:49:19 ID:YIx()
……一人の少年が居た。
ずっと自分の父親で居てほしいと頼んだ少年が居た。
一人の父親が居た。
その言葉に頷き、それでもその肩書を捨てた父親が居た。

そのどちらももう、この世には存在しない。
少年は自らの意志の為に未来への道を進み、その父親は思い出を思い出すことも無く、過去の中に消えていく。

>>all
断罪、巨躯なる迅雷がその体を飲み込む。
末魔、黒き華がその体の中に咲き乱れる。
破断、幾重にも重なる刃が紅き血散らす。
煉獄、憤怒なる焔がその体を焼き尽くす。
両断、地獄の雷がその体を縦横引き裂く。

その存在は絶叫すらも掻き消され、その存在の欠片すらも残さずに。
その闇が全てを飲み込むその前に、君達の思い思いの技に貫かれる。
コロセウムの空を覆いつくし、全てを闇に染め上げようとしていたその魔術は……四散。
其れが死亡するや否や、繋ぐ者達の炎に照らされ、一瞬にして崩壊し消えてしまうことだろう。
代わりに君達を襲うは光、いつのまにやら昇っていた太陽が雲の隙間から照らす天使の梯子。
その場に在った嫌な威圧感も消え去って、後には救済者と、消えない炎だけが残される。

「……サヨナラだ、俺の思い出」

ぽつりと呟いた青年は、どんな顔をしていたのだろう、くらりとその体が傾いで、赤茶けた大地に倒れ伏す。
意志を以て願いを叶えたその青年を、彼を殺さずしてその願いを叶えた救済者たちをまるで祝福するかのように、幾筋もの光は天より降り注ぎ、君達のいるコロセウムを照らし続けていた━━━━━━━━━━━━
288ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/10(日)01:57:11 ID:kpg
>>287
「・・・頑張ったわね、ま、途中あった情け無い姿は忘れてあげるわよ」

聞こえてるかどうかは分からない、そんな呟きをして

「あんたに教えてもらったような技であいつを倒したんだから、あいつを倒したのは、バルドイード先輩自身よ」

そしてこうも呟くと、コロセウムを照らす光を浴びて、手でその光を遮ろうと
その光は、あまりにも眩くて・・・
今後、その少年がどうなって行くのかは分からない、だが彼女は思った
もし、自分の基準での判断になってしまうだろうが、彼が間違った方向へと進もうとしたのなら、また罵倒してやろうと
289モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/06/10(日)02:02:30 ID:CKY
>>287
モニアは何も語ることなく、自分が潜ってきたゲートに向かう。
悪は滅び、正義は誰一人欠けることなく、ここにいる。
これ以上の勝利は、きっとないだろう。それでもやっぱり、一抹の悲しさが心に陰を落とす。
ああそれでも、この光は祝福だ。ようやく本当の自由を手に入れた彼への、賛美なのだ。

「お疲れ様。ゆっくりおやすみぃ」

自分にしか聞こえないような声で、そうポツリ。
友、恩師。そんな彼らに、倒れた彼のことは任せよう。
眠気に負けないうちに、彼女はゲートをくぐる。
跡には、間延びしたあくびの声だけが残るのであった。
290Vanishment Kind Flare◆m7hEgzNtKY :2018/06/10(日)02:16:46 ID:YIx()
━━━━━━一人の殺人鬼が死んだという噂は、瞬く間に学園に広まり、75日も立たずに語られることは無くなった。
当事者でも無ければその殺人鬼の死はあくまで紙に書かれた化け物、テレビで見るだけの怖い話。
その噂が残ることなんてそうそうありはしない、だって自分にとっては関係のないことだから。
結局のところ、こんなお話が合ったって世界は無頓着で、いつもと同じように空は空色で。
学園のチャイムは授業の始まりを告げて、修練場は活気に満ちているのだ、何も、何も変わらない。
世界に垂らしたたった一滴のインクなんて、そうそう容易く世界を変えるものでもない。
……そう、変えられるのは世界のほんの一部、例えば……。

……直接君達に救われた、一人の青年の心根とか?

後日、すっかり元気になった彼に会ってみれば、きっと君達に向けられるのはいつもの青年の笑顔だろう。
その笑顔からはどこか暗い色もなくなり、なんだか吹っ切れたような様子すらも伺える。
もう問題はない、そう察せるような笑顔を以て、彼は君達を歓迎してくれるはずだ……まぁいつもってことは不良っぽいわけだけど。
ともあれ、修練場で彼の放つ炎は未だに優しけれど、その色は白銀の、繋ぐ者達の焔が如き色を残す。
今まで一人で何でも行おうとしてきた青年のそれは、凄く下手くそで不器用だけど、まぁ支援の魔術と言えなくもないよう、な。
まぁ、きっと彼も、他人と協力することの大切さを知ったと言うことなのだろう……なんて、彼は絶対に認めないだろうけど。

確かに消えそうになったことはあれど、その優しい炎は未だ消えることなく灯り続けている。
その焔はきっと、これから何があったとしても、消えることはないのだろう。
永遠に消えない救済者たちの意志が、青年に一つの意志の強さを与えたのだから。

【イベント:バニッシュメント・カインドフレア】
【……Happy END:消えない炎と救済者】
291タニス ◆p01m289DEw :2018/06/10(日)02:17:54 ID:yzO
>>287
裁き、断罪、災禍。彼らの一撃をそんな陳腐な言葉で例えるのは失礼というもの。
つまるところ、この世界はそういう選択をした。これはそれだけの話だ。
とはいえそれを決めたのは、この場で闘い抜いた救済者達である事は、言うに及ばないだろう。
生きた証である肉体すら遺さず消えたそれを、冥府へと見送るオッドアイから感情は読み取り難い。
既にあるはずのない身体から剣を引き抜く動作、纏う劫火は亡骸と共に消えて暁光に溶けた。

「……ああ、もうこんな時間か。子供に朝帰りさせちゃうとはねぇ」

そう、朝だ。夜の眷属は塵に還り、人の営みが動き出す時間。
世界の分枝は過ぎた。この結末が果たして最良のものなのか、残念ながら彼女に知る術はない。
けれど死者はいない。ならばきっと良き結果であるのだろうと、そう信じるくらいならば許されるはずだ。
役目を遂げた剣を送還しようとしてその身体は大きく揺らぎ、咄嗟に杖代わりに突き立てる。その息は心なしか荒い。
魔力はほぼ空っぽ、限界近くまで身体を駆動させたが故の反動が、後になって押し寄せたのだ。
これではしばらく動けそうにない、仕方なしに束の間の日光浴を楽しむ事になるのだろう。
292辟。蜷阪?髴ァ◆uBq/U7LB3k :2018/06/10(日)02:22:25 ID:YIx()
━━━━━━一人の殺人鬼が死んだという噂は、瞬く間に学園に広まり、75日も立たずに語られることは無くなった。
当事者でも無ければその  , 、  '1 j  l|くまで紙に書かれた化け物、テレビで見るだけの怖い話。
その噂が残ることな   γ' 1、   |!    l,ない、だって自分にとっては関係のないことだから。
結局のところ、こんな   |l1 ij}   |i !, って世界は無頓着で、いつもと同じように空は空色で。
学園のチャイムは授    Y|l     | ; , , て、修練場は活気に満ちているのだ、何も、何も変わらない。
世界に垂らしたたっ    jN!  , ,; l ,ヘ  て、そうそう容易く世界を変えるものでもない。
……そう、変えられる   ,/ |j  ,j  |! l }; の一部、例えば……。
                l  ,  /!  _|! {! jし、. ,    
……直接君達に救わ   | ,;! /ソr=キzN三7 ,l! とか?
                ! , {三三Z卞ヘ三三入}!   
後日、すっかり元気っ  , |! 1三「´      弋、   と君達に向けられるのはいつもの青年の笑顔だろう。
その笑顔からはどこ  ,'  , 7Zソ   下      .i!   っ切れたような様子すらも伺える。
もう問題はない、そう  |N 三7    ら     ノ1   君達を歓迎してくれるはずだ……まぁいつもってことは不良っぽいわけだけど。
ともあれ、修練場で彼   ! {{Z    な     !三}}  、その色は白銀の、繋ぐ者達の焔が如き色を残す。
今まで一人で何でも   , 三,    い     VZく  、凄く下手くそで不器用だけど、まぁ支援の魔術と言えなくもないよう、な。
まぁ、きっと彼も、他   ! YZ    話      三}}、 ったと言うことなのだろう……なんて、彼は絶対に認めないだろうけど。
                 /∧    だ   rfZ三≠-
確かに消えそうにな! ,!  '}}三Zz      ,.イ三「 ̄  は未だ消えることなく灯り続けている。
その焔はきっと、これ\ドヘ、 , \三Zzz,_ノf∨{Y' -=  ることはないのだろう。
永遠に消えない救済  }}Zヘ、_, ̄⌒ーヘ ,.      の意志の強さを与えたのだから。
            
【イベント:隕ェ蟄舌?邨?r縺カ縺。螢翫隧ア】
【……縺薙l縺ァ邨ゅo繧翫→縺ァ繧ゑシ】
293辟。蜷阪?髴ァ◆uBq/U7LB3k :2018/06/10(日)02:22:34 ID:YIx()




      「じゃあ、そろそろぶち壊そうか」



                 ……To be continued?
294ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)21:45:12 ID:QPs
炎の結界での死闘を終えて明くる日。嫌になるくらいの日差しから逃れるように、中庭の木の下でくつろぐロイコ。
指先で水の塊を、6枚ビレの扁平な魚の形にしながら。その表情は何かを考えている様子。

「……なんと言うかなぁ……」

しかし溢れる言葉から、そもそも自分がなにを悩んでいるのかも曖昧かといった調子だろうか。
ある意味ロイコに似つかわしくない曖昧な雰囲気を、不思議な形状の魚の水球とともに漂わせるのだった。
295リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)21:57:27 ID:g4d
>>294
「あなたが悩んでいるとは、また珍しいこともあるものですね」

これはなんという魚で? と六枚鰭の扁平な魚を指しながら日の射す方角から。
彼は何度かロイコに悩みを相談し、解決策や打開案をもたらしてもらってるためにたまには、ということだろうか。
まあ解決できるかどうかはまた別の話な訳だが。

「まあまずは、パッと浮かんだものを吐いてみるのがよろしいかと」

そう言う彼の手に、あるところから受け取っているはずの指輪は見当たらなかった。
296ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)22:07:31 ID:eos
>>295
「ん?……あぁ、君か。
 君ならこいつに何て名前を付けるかい?」

深海にいた頃に、他の海棲生物にいちいち名付けをする文化などなかった。
そんな訳でリエードに逆に聞き返しながら、魚と言うよりアメンボにも近く見えるその水球を彼の元まで泳がせる。
……まさかその魚の名前に困ったことが悩み事な訳は無いであろうが。

「ふふ、生徒に心配されるには及ばないつもりなんだけどねぇ。
 最善を尽くしたと思えたって、蟠りは皆無という訳にはいかない、それだけさ」

言いながら手の平の上には、そんなリエードの指にもあるべきかもしれない青い薔薇の指輪。
所々が引っ掻いたように傷つき黒ずんだそれは、軽く見ただけで何かしらの激戦を想起させるだろう。
297リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)22:20:16 ID:g4d
>>296
「アメンボダマシ、が真っ先に浮かびましたね。他のはヒレの枚数を特徴付けることになるでしょうか」
「ペットとしてならミズボウで」

あくまで形のみ、姿のみを見ての答え。生態など知らないし、どこに住むかもわからない時に姿を名前に用いるのはわりとよくある。
それでもまあリエードのセンスはいささか凡人と呼べなくもない部類だが。

「教師も実習生もそこは勘違いなのでは? 悩みを生徒に打ち明けてはならぬという規則は無いでしょうに」
「まあそういうことはよくあることです。…………それで、その指輪がそこまで傷付いてるということは何かあった、ということで?」

贈られてきた時に恐らく説明などは付いてきている、されているはずの指輪の現状を見て保健室の方をチラ見。
予想できるのはあの事件に勝るとも劣らぬものであろうが、まさかそのことと保健室の影少年が関わってるとはまだ考えない。

「あなたの懸念、つっかかりは何に対して、です?」
298ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/10(日)22:27:33 ID:6AS
こらっ、待ちなさい!……また逃げられてしまったわ
【放課後、日が暮れ始めた学園の寮付近】
【立体感が全くない程の黒い髪と瞳が特徴的な風紀委員がマナバッテリー片手に見回り中で】
【不審で怪しい生徒を追いかけていたようですが、逃げられてしまったようですね】
299ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)22:31:24 ID:QPs
>>297
「なるほど。愛玩用に獲ってきたら欲しいかい?」

わざわざペット用の名前を用意したリエードにそんな風に水を向けるロイコ。
ヒレとヒゲのないナマズのようなのっぺりとした体から、虫のように伸びる6本の腕。
その先端にまるでアメンボの足先の波紋のように丸く広がるヒレは、彼の言うように名付けられなくもないだろうか。

「無用な懸念は勉学の邪魔になるからね。できれば控えたいものなのさ」
「そうだな、少し頼まれ事でね。……噂にも少しなってるけど」

そんな風に回りくどく経過に触れれば、バルドイードの持ち込んだ案件のことだと言うことは判るだろうか。
彼に掛けられた呪いの一種を巡って、その呪いと精神干渉に耐性を与える指輪がこうも傷物になったと言うわけなのだが。

「懸念、懸念ねぇ…… もっと上手くやれたような、まだ不安があるのか。何とも言い難いんだが……」

えらく歯切れの悪い口振りは、やはり問題点を掴みきれていない様子である。
情報の整理が足りないのか、勘によるものなのか。思うところはあれど、そう思う根拠はないといった事だろうか。
300エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/10(日)22:34:57 ID:JMj
>>298
「こんばんは。
君は一体こんなところで何をしているのかな?」

後ろからそんな声がかけられる。
振り向くと、『星』の上に座っている妖精の少年が目に入るだろう。
301ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/10(日)22:41:45 ID:6AS
>>300
見回りよ、妖精さん?
『やあ、たす……てけ』
【少女がマナバッテリーとして片手に掴んでいる何かが助けを求めていますよ?】
【妖精さんには見覚えがあるかもしれません、風の魔力をもった虎の使い魔の下地気になっていた生徒ですね……凄くげっそりしています】

貴方はこんなところで何をしているのかしら?最近夜な夜な儀式の準備をしていそうな集団の一人だったりするのなら……
302リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)22:43:37 ID:g4d
>>299
「まあその答えには肯定しますが、飼育の問題がわからないので微妙ですね」

その魚から目を離すことはなく、そして知識不足の点から答えを濁らすリエード。
普通なら撫でようとしたり、触れようと試みるだろうがそれをしないのはリエード自身の思いによるもの。

「恩ある教師が悩むのもまたそれは懸念になるのでは?」
「……なっていますねぇ、生憎自分は居ませんでしたが。それにしてもまあ遂行するとは」

リエードはバルドイードに対して投げ掛けていたことを思い出してふむ、と唸る。まあ皆無事で、尚且つ目的を果たせたならばそれで良しがリエードの芯。
敵対者には容赦ない精神を持つ彼としては相手に情を見せないのもまた危険なところではあるだろうか。

「…………では、関わってはいない第三者からお尋ねします。仮に上手くやれた、としてその結果はどうなるものと想定します?」
「そして、不安があるというならその不安というものが当たると何が起きると思っています?」

よいしょ、と隣に腰を下ろすリエードはまずロイコ本人がどのように思うかを聞くことにした。
曖昧な答えにしろハッキリしたものにしろ、意外と口に出すと進む場合も多い。それはリエード自身が経験もしている。
303エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/10(日)22:49:36 ID:JMj
>>301
「見回りと言うと、風紀委員とかかな?
それはそうと、彼を放してあげてはくれないかな」

流石に知り合いが酷い目に遭っているのにスルーはできなかったようだ。

「僕かい? ちょっと探し物と言ったところかな。
…それにしても夜な夜な行われる怪しい儀式。それはすごく興味のある話だね」

怪しい儀式を行っている集団がいる。その話題に興味津々のようだ。
304ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/10(日)22:56:08 ID:6AS
>>303
ええ、そのお仕事として……あら、余りにも軽いから忘れていたわ?
『ぐえっ』
【首根っこ掴んで持ち上げられたウィルは、そのまま手を離されて呻き声をあげます】
【彼は遺伝的な魔法によってとても軽いので……ディアナにとって魔力や生命力を吸いながら行動しやすい良いマナバッテリーとして扱われているんです、ウィル】

気になるのは別に良いのだけれど……もし、そうしたところを見かけても絶対に儀式に参加しようとしないことね
彼等が呼び出そうとしているのは録な存在じゃない筈よ
305ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)22:58:00 ID:eos
>>302
「そう難しくはないぞ?精々水温が下がりすぎないよう気を付けるくらいだね」

比較的温暖な海にいるというその魚は、飼育も楽な部類だという。
水魔法だからだろうか、それに触れようとしないリエードの意識を変える一言になりえただろうか。

「お、君は僕に恩義を感じてくれているのかい?
 ……とはいっても、本当に違和感があるくらいなんだ。上手く言えないけどねぇ」

まるでリエードの言い返しに気をよくしたかのように立ち上がり、ぐしぐしと頭を撫でてやって。
依然はっきりとはしない、懸念というより引っかかりを吐露するのだった。

「例えばそう、彼を手に掛けずに済んだかもしれないし……
 不安の方は、具体例を挙げることも出来ないが…… そんなものだ、忘れてくれていい」

もちろんロイコとて、結果として相手を殺めることになってしまったことに後悔はない。
少し気にし過ぎているだけかもしれない、少し気分を変えようかと言わんばかりに、リエードの頬に両手を伸ばしてぐにっと横に引っ張ってみたりするのだった。
306エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/10(日)23:09:16 ID:JMj
>>304
「そんな、物じゃないんだから…」
ウィルのあまりな扱いに苦笑する。

「と、なると、悪霊とか悪魔とかそのあたりかな?
…割と事態は深刻かもしれないね」
ディアナの『碌な存在じゃない』との言葉に眉を顰める。

「ところで、彼らは何を目的としてその存在を呼び出そうとしているのか思い当たる節は?」
それだけの存在を呼び出すのならばそれ相応の理由があるはずだ。
そう考え、ディアナに問題の集団の情報を聞いてみる事に。
307リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)23:09:54 ID:g4d
>>305
「……。食事については後で調べ――名前わからないんでしたね」
「まあ水槽だとか色々必要ですけどね、後は申請ですか」

図鑑で探そうにも難しそうだ、ロイコが知ってるならそこから情報を貰うしかなかった。あとの問題はリエード自身によるものだし。
元々リエードは水が苦手なだけで水棲生物が嫌いなわけではないのである。

「……自分はそこまで恩知らずに育った覚えはありませんよ。まあ自分に限った話ではないと思いますよ?」

あと撫でて楽しいです? と目線のみ上げて。リエードの髪は少し短くなったものの固い質感はそのままだ。もし頭皮まで達する余裕あるなら相等な石頭であることもわかるだろうか。

「あり得ない話ではないでしょう。殺さずに済み、それですべて解決し納得できるならそれが最高の終わりであることは否定しません」
「ですが、ろうれ…………なりをひてるのれすかああたは」

いい例えになるのはチェロのこと。チェロを死なせずに済む方法はソーレの件で明らかだし、地のオーブをあの日ロイコに渡してなければ保護に穴が空いていた未来もある。
――まあそのことを言う前にリエードの頬は固いながらも引っ張られて言葉が疎かになることに気付いて抗議の視線を向けていた。

「ろあいえ、あめおいふぎるのあようあひれすよ?」

そのまま喋り続けるのはある意味豪気か。ロイコからすると彼の頬は少し固いものに感じるだろう。なんというか一般の人肌よりは固い。
308ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/10(日)23:19:15 ID:6AS
>>306
彼等が我等の救いの主と呼んでいるそれは、言ってしまえば古の魔物の筈よ
『淫魔辺りじゃないかな?多分』
【ディアナは嫌悪するような顔をしています】
【そしてウィルはディアナよりもバカ共の情報を知っているのかそんな風に言いますよ】

異性との縁がない人たちが、そのコンプレックスをどうにかするために頑張っているようね?
『頑張る手段が間違えているから厄介なんだけど』
309ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)23:20:13 ID:eos
>>307
「沖合とはいえ水面近くにもいる種だし、探せば見つかるかもしれないけどね。
 肉や小魚をすり潰して水に混ぜておけば、この辺りの種は大丈夫そうだよ」

軟体生物と比べてはあまりに差が大きいが、リエードの硬い頬を弄びながら笑顔を見せて。
蟠り程度に残った懸念は、彼を玩具にすることで気にならなくなった様子だ。
柄にもなくロイコが悩み過ぎだったと、そういうことなのだろうか?

「あはは、何言ってるか全然分からないよ?
 ……ほら、少し頬も凝っていたりするのかい?」

そう言いながら彼の頬っぺたを解放してやって、その硬さに頬骨辺りをぐにぐにとマッサージするように親指を押し当て聞いた。
310エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/10(日)23:27:51 ID:JMj
>>308
「古の魔物… それは流石に僕ら生徒だけじゃあ荷が重いような…」
ディアナの話に非常な危機感を抱くも―――

「あー…
淫魔とは、また、別の意味で厄介だね…」
ウィルの補足と、それを裏付けるようなディアナの返答に途端にがっかりしたような表情になる。
正に『僕の真剣な危機感を返せ!』とでも言いたそうな。
311リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)23:28:20 ID:g4d
>>309
「ふむ、そこまで判明しているのならば絞り込むのは難しくないですね」

とはいえ、種族名が判明したとしてそれをロイコに伝えるよりかは今までの呼び方のがよさそうだ、ともリエードは思った。
無論その時知りたいと言われれば教えはするが。

玩具にされても無抵抗なのはそれまでに対する恩義の返しなのか、それとも単に玩具にされても平気なだけなのかはわかりにくいことだろう。
まあ前者なのだが。

「そう思うなら離してくれて良かったのでは? ……表情筋が固まるようなことはしてないと思うんですがねぇ」

頬と聞いて表情筋に行き着くのはさておき、この点から普段の穏やかな顔も作ってるわけではないと知れるだろう。
問題なのはマッサージしようとすれば若干皮膚が固いこと。内部は普通の範囲だが。とはいえその固さも刀剣類などを防げそうな程ではないのだが。

「あなたは凝るのですか? どこかが」

長く続くようならその手首を両方掴もうとしながらそう訊ねるだろう。
312ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/10(日)23:38:12 ID:6AS
>>310
しょうもないと思ったのかしら?
それでも、万が一儀式に成功されると困るのよ……滅ぼせなかったから、封印されている存在なのよ
【儀式によって召喚されてしまった瞬間ならまだしも、儀式を行おうとしている者達が贄として糧となった場合この学園の危機となる】
【故に、しょうもない理由だとディアナも思ってはいるがやろうとしていることは真剣だ】

『僕が潜入しつつ調べているのだけど、彼等は呼び出そうとしているその存在を軽視している節があってね……なるべくなら阻止しないと』
313ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/10(日)23:40:19 ID:eos
>>311
そうだね、なんて返しながら、親指をぐっぐっとリエードの頬に押し付けるロイコ。
地上でその魚が何と呼ばれているか知ったところで、別に興味も関心も起こらないだろう。
リエードにとってはアメンボダマシのミズボウ、ロイコにとってはただの知っている魚。それでいいのだと思った。

「そうかい?君が表情豊かな方だとは思えないけどねぇ。
 うーん、凝ったりは無いけど実は地上は少し疲れる、のかな」

依然マッサージのようなそれを続けながら、地上の重力は水中に比べて重くのしかかることを口にする。
エリシアがいつもあんなに元気なのには、重力魔法を覚えたことが無関係ではないのだろう。
両手首を掴まれれば「おや」なんて声を上げて、されるがままになるだろうか。
314エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/10(日)23:50:17 ID:JMj
>>312
「確かに、あの手のは人間社会に潜伏するのが得意だからね。
それに、淫魔の人心を操る手管による被害は下手な天災よりも大きくなりがちだし…」
もし、その淫魔が召喚後に世に放たれれば被害が学園だけで済めば御の字。
下手をすれば国そのものの根幹を揺るがしかねない事態へと発展するのである。

「どうせ、自身に都合のいい妄想でも考えているんだろうけど、
封印されるレベルならそんなに甘くはないだろうからね」
315リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/10(日)23:53:11 ID:g4d
>>313
頬を押さえ付ける力を強めにしていたなら固い歯や歯茎が肉越しに伝わるか、程度のもの。
種族性と感じるかはロイコ次第だったが、今は凝りによるものと思われていたようだ。

「ほやぁ? こえれおひょうしょおうたかかなおうはとしふしていたのれすあれぇ……」
「まあそういうことでしたら、少し解してみますか? ご安心を、千切りはしませんので」

そう言うと掴んだままのそ、と腰を上げてリエードは手首を握り、親指で関節の部分をまず押してくるだろう。明らかにロイコのよりは強い指圧。
それに身体が変化を起こせば、背後に回って離した手を肩に置こうとするだろう。
316ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/10(日)23:59:34 ID:6AS
>>314
そうなのよ……本当に厄介なのよね
そういう訳だから、もし不審な行動をしている……酷いことを言ってしまえばモテないだろうと思われる不審者を見かけたら私に報告をお願いするわ
【召喚の儀式の阻止、それを当面の目標としつつその為に不審な生徒が居ないか生徒たちに呼び掛けさせる】
【監視の目があれば下手なことはできまいと考えているディアナはそう言い残すとバカ共の儀式の準備を妨害しに行くのでした】
317ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)00:03:10 ID:8BK
>>315
、まあ、そもそも表情筋がそんなに凝るものかという所はさておき。
種族については以前も狩る膨れた気がするし、彼から触れられなければどうなることも無いだろう。
出自というものは人にとってはデリケートなものになり得るのだ。……レイヴンの時は踏み入った?そういう判断もあるだろう。

「確かに、少し労わってもらうのも良いかもしれないな。
 勝手にちぎれるかもしれないが、まあよろしく頼むよ」

リエードがぐっと親指を押し込めば、少し大げさにへこむロイコの手首。
そして後ろに回るリエードの行動に察しを付ければ、彼よりも背の高いロイコはすっと座り込んでやることだろう。
318エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/11(月)00:06:40 ID:4nv
>>316
「平和な学園生活が送れなくなるのは僕の望むところではないからね。
まあ、怪しいのを見かけたらそれとなく話を聞いてみるとかしてみるよ。
それじゃあウィル君たちも気を付けて」
そう言ってディアナたちを見送った後で。

「あ、そう言えば、風紀委員の方の人の名前を聞くのを忘れてたなぁ…」
そうつぶやいた後、『星』に乗ったまま寮の入り口の方へと飛んで行った。

//お付き合いありがとうございましたー
319リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)00:11:42 ID:D85
>>317
メタ的には、リエードの場合種族より境遇のがデリケートなので問題なかったりする。あとは状況による。
まあリエードは見た目の都合上、ほとんどの人物からヒューマン、人間として見られているからそもそも聞かれないのも実情だが。

「何、悩みついでにマッサージもまた定番と言うでしょう」
「……というかあなたの場合少し千切れやす過ぎると思うんですよねぇ、ある意味姉妹ですが」

リエードは密かに凹んだ手首を見てロイコの耐久性を測った。ひとまずこの程度ならぼろっといくことはないだろうと。
ロイコの呑気とも言える様子にエリシアとの共通点のような部分を見出だしながら――まさかの肘鉄のごとき押し当て。普通肩揉みでは?
となるだろうがリエードの場合握力でロイコの肩抉り取る可能性がゼロとも言い切れないので気遣いであることを悟れるだろうか。
320ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)00:22:16 ID:8BK
>>319
その辺りはまたリエードが何かの拍子に関連する感情を吐露したあたりで触れられるかもしれない。
ひょっとすれば自身とて異種族なロイコには大井に共感できるものになるかもしれないし、逆に皆目理解できないものになるかもしれない。

「エリィのあれはどうなんだろうねぇ?
 ……あー、もう少し上かな」

ロイコの手首はかなりの弾力性に富んでおり、押し込めば確かに反発するような感触があるだろう。
エリシアの防衛手段ではない自切に苦笑と共にそんな感想を零しながら、リエードの力に耐えるよう体育座りで前に体重をかけて。
凝らない筋肉内上、マッサージでどうなる訳でもないのだが。雰囲気なのか本心七日、位置の微調整を要求した。
321リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)00:31:39 ID:D85
>>320
異種族交流というのはなかなか未来が予測できないものですね。

「あなたのは目的あって、でしょうか。エリシアさんの場合…………まあ流石に暇だから足元の雑草抜くみたいな発想でやってはないと思いたいものですが」

たまにある体育などによる外で座って待つ暇な時間でそんなことをしだす生徒も珍しくなく、それはある意味意識せずやることである。
……早い話エリシアにも考えあってとリエードは思いたいのだが純粋無垢で種族も違う相手に彼の考えが通用するとは限らない。

「上ですね? この辺りでしょうか、力加減はどうです?」

ぐりり、と位置を調整しつつ押し込める肘。まあ病は気からと言うものだし効果があろうがなかろうがリエードはするのである。
何せリエードは体質的にロイコが喜びそうな水に関連したものを行いにくい。魔法に至ってはそれこそ初等部にすら劣るほどだ。
ある種の自己満足に過ぎないが、リエードも自分が世話になった相手や友の力にはなりたいのである。

「そういえば先程の指輪ですが、呪いなどには効果はあったと見て良かったのです?」
322ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)00:39:30 ID:8BK
>>321
「さあねぇー。僕はエリィじゃないし」

マッサージを受けているからだろうか、ややぐだぐだとした語り口でぞんざいに答える。
実際エリシアは、その時その時で良かれと思って千切って渡しているケースが多いのだが。
エリシアの行動の一部しか、当然二人は知りえない。普段の調子を思えば、考え無しという可能性を否定はできないのだ。

「そうだねぇ、呪いに無理やり介入した所でこんな風に傷ついた訳だから……
 呪いの軽減によるフィードバックでの傷と考えるのが自然だと思うよ。あー、良いねぇ」

指輪に対する見解を述べながら、なんだかいつもよりだらけた調子で応答するロイコ。
思えばエリシアも撫でられるのが好きなのだから、こうしたマッサージをロイコが好んでいても何ら不思議ではないのだろうか。
323リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)00:47:48 ID:D85
>>322
「適当に返しますね……」

まあロイコの場合確か学内ではエリシアに会えないのだろうし、それは仕方ないだろうと思うことにした。
なかなかどうしてあの「ぶちっ」は初見インパクトが強かったために繋がりと思ってしまうのか。

「では呪いなどに対する性能は期待して良さそうですね、今後は持ち歩くとしましょう」
「それにしても本当に不思議な体質というか肉質というか……本当溶けないでくださいよ?」

どうやら指輪の耐性確認をしたかったようだがそれなら先に持ち歩け、という話である。それをやらないのは指輪という都合上、リエードは持ちにくいのか。
さて、ロイコは誰かにこうされるのは珍しいのだろうか? 少しだらける様子を見てリエードは冗談混じりに言うのであった。
ぐりぐりと肘で肩を押す行為を暫し続けているとこう言う。

「他の場所もやりましょうか? ロイコ先生?」
324ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)00:57:28 ID:8BK
>>323
他種族を受け入れるこのネポックにあって、制服を着ていない変わった格好の少女というものはそう変わった要素でもない。
しかし、自分の身体を平気で引きちぎるのは他種族を愛好してきたリエードをして驚かせるものだったのだろうか。

「そうするといい。……正直、今回は呪いの効果が強すぎた。
 だから僕たちもかなり割を食ったが、一般の呪いや精神干渉くらいなら十分に防いでくれるだろう」

アラスミシアとロイコが受けた呪いの反動は、指輪やアミュレットの効果があってもほとんど防ぎきれなかったほどだ。
しかし、これが役に立ったのは言うまでもないことだろう。傷だらけの指輪がまだ使えるかなぁとぼやいて。

「んー、それじゃあ後は腕だけお願いしてしまおうかな?」

そしてその呪いの反動を回路で誘導した両腕。ローブの袖をまくれば、刺青のように残る残滓。
血管のように黒々と浮かぶ紋様、触れれば分かる多少の強張り。マッサージで改善するものとも思えないが、ロイコなりの気休めにはなるのだろう。
325リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)01:15:22 ID:D85
>>324
勿論自切行為自体はあり得るが……それを逃走等ではなく至って平然と千切られたことが一番驚きだった。
というか一瞬、そこまで自分は危険な存在に見えてたか? と思いかけたりもしたわけで。
愛好者ながらそれなりに生態を知っていたつもりの彼には衝撃与えていたことは間違いない。

「念のため呪いに詳しい相手か、教師に相談しておくと良いでしょう。もしくは調べておくといいかと。まあ一般の呪いにかけられる心当たりは多いので胆に命じますが」

呪いにおいて怖いのは二次被害。下手に返そうとして強めたり、知らぬ相手からの干渉で悪化したりと性質の悪いものが多い。なので被害がでないうちにと。
使えるかどうかに関してもまたそれに関わるはずだし。

「了解しました……これはまた。痕が残っているのは痛々しいものですね」

ふぅ、と怪我をする相手をよく見るからか残滓を見て溜め息。こういうのは確かにリエードの専門外ではある。
まあ強張りくらいほぐしてやれという気合いがない訳ではないが。

「あまり教師に無茶をされていても生徒は気に負いますので、どうかお気をつけを」

先程の蒸し返しと言うべきか、腕を掴んで手の上に乗せるとぐにぐにと指圧して、時々拳でぐぐっと押し込むのであった。
326ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)01:27:48 ID:8BK
>>325
エリシアにも本能としての自切はあるのだろうが、それ以上に役立てられる技能として使っている風潮もある。
そういう意味では、ロイコと同じくリソースとしての自信の身体の扱いという面でストイックと言えるかもしれない。

「そうだね。君の方でも調べてくれると嬉しい。……背中には気を付けてくれよ?」
「あとはエリィが溶けてしまわないように、それとなく見てやって欲しいな」

何かと暗い懸念をあらわにしたリエードに忠告しつつ、慎重な彼の案を肯定する。
少し前の解けないでくれという発言への返し化、エリシアに関してもそんな風に彼にも伝えるのだった。

「見た目ほど痛くも無いんだが、やっぱり違和感はあってね。……ああ、善処するよ」

そして肩を揉まれていた時と同じように脱力して、最後の言葉にはまたそんな風にあいまいな返しをするのだった。
327リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)01:36:52 ID:D85
>>326
その予想外の使い方も人との関わりや地上での生活において覚えた知識……というのがリエードの認識になるのであった。

「ハハハ、心得ました。まあ自分に呪いをかけられるならそれはそれで見込みがありますが」
「彼女の場合何かあれば報告してくれそうなのでそこが助かるところですかねぇ……?」

リエードに呪いをかけるということは実はそれなりに勇気が要るだろう。相手は某が暴でも違和感のない風紀委員なのだから。
エリシアのことは承諾しつつ、彼女の性格を思い起こした。……暑さにぐだりそうなら近くの人物に頼りそうなところが目に浮かぶ。

「…………まあその言葉、信じるとしますよ、ロイコ先生」

ぎゅ、ぎゅ。と脱力するロイコの腕を揉み解すように、また広げるようにも見えるマッサージを行うリエードはその答えで落ち着いた。
信用するのが一番とは誰の言葉か。

「まあ自分で治せる範囲なら構いませんけどね。あなたの身体にこちらから触れる機会もそうありませんし」

聞きようによっては変態の言葉である。
328ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)01:45:12 ID:XnD
>>327
「血気盛んな事で。まあエリィの事は一応、だ」

エリシアが頼るべき隣人を多く持っていそうなこともまたわかるだろう。
呪いを掛けようとする輩がいれば受けて立つと言わんばかりの態度をひらひらと眺めて。

「そう言う所は治らないのか…… 大胆だねぇ?」

やはり隙あらば亜人に触れようとするスタンスはリエードは変える気は無い様子。
受け取り方によっては酷いことになるリエードの言葉を茶化し、わざとらしく恥らうように身を捩って悪戯っぽく笑うのだった。
329リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)01:52:53 ID:D85
>>328
「それにほら、被害広めてくれるよりはマシですし」
「まあ今は安心できる時期ですけどね。梅雨ですし……あともう一人梅雨に狂喜する人も居ますし」

第一被害者リエードほど相手に敬意を表せる時も無いだろう。
そしてエリシアのことに関しては実のところ、ロイコへの皮肉もあったが気付かれてないならそれでいいことにした。
ちなみに二言目を語る時のリエードの語気はなんというかどうしたものか、というのが見えるだろう。

「治すようなものですか? あなたが自切行為を治せと言われるようなものでしょうに」

多分それとは違うがとはいえ思いや考え方としてら似たようなものだとばかりに。
茶化しの態度に乗っかったのか乗せる手をわきわきとさせて――やっぱり結局は拳。握ることはしなかった。

「さて、こんなところでどうでしょう?」

少ししてロイコにそう尋ねつつやや名残惜しそうに手を離すのである。
330ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)02:02:35 ID:8BK
>>329
「……まあ、あの子が付いてくれるうちは大丈夫かなぁ……」

少し遠い目をして思い浮かべるのは、恐らくリエードと同じ人物の姿だろう。
かなりエリシアのことも気に掛けてくれているようだし、寄り処としては十分であろう。
自分では適切に適当に対処していると思っているロイコに、リエードの皮肉が届くことは無く。

「別に治せとは言ってないだろう?……ありがとう、少し楽になった気がするよ」

揚げ足を取り合うのが普段のじゃれ合いだとすれば、リエードの仕掛けが少し早かったといったところか。
話題もそこそこに切り上げて、リエードの手が離れた腕をぐっと伸ばして。
剣があるかもわからないのに伸びに意味があるかなんて、考えてはいけない。
331リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)02:08:56 ID:D85
>>330
「まあ、夏の陽射しが苦手な方達には救世主なのでしょうかね?」

雨乞い部全体が本来だが、あの少女のイメージ強いのはまあ所構わずだからだろう。最近風紀委員からは逃げてる時もあるが。
それでも夏の欠点というところをある意味真っ向から防ぐようなものでもあるのだが。

「ええ、お互いこれが治らなくても不便はなさそうですしね」

くつくつと怪しげに笑えば、話題の切り上げには同意していた。長くやるとリエードはロイコに負けそうだからである、ずるい。

「それは良いことでございます。礼には及びませんよ、日差しが落ち着いた頃にまた動かれるとよろしいかと」

ふと空を見れば晴天に現れた一つの白い雲。それが今まさに青い中の太陽だけを遮ろうかと流れているところだった。
そのための助言とも言えるところである。
332ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/11(月)02:14:38 ID:8BK
>>331
「かもねぇ。寮母さんは良い顔しなさそうだけど」

夏の暑さの一大要因である日差しを遮り水を浴びせるのは、熱さに喘ぐ者たちへの福音足りえるかもしれない。
半面、生活インフラの一つである洗濯物の渇きを自然に任せることができないという羽目になるのだが。
……実際、エリシアが茹ったときに役に立ちそうなのは温度操作の方だったりするのだが。

「ふふ、そう言うことにしておこうか。
 ……震源はありがたいが、少し休憩し過ぎたからねぇ。今からでも戻ることにするよ」

木陰で考え込んでいた時間が長かったのか、そのまま職員棟へと足を進めたロイコ。
歩きながら振り返り手を軽く振れば、また茹すような炎天下へと踏み出すのであった。
333リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)02:22:15 ID:D85
>>332
「……まあその辺りは彼女と寮母さん次第ですね」

厄介すぎる相手。何せ雨降らせたのお前だろとなれば自信をつける可能性あるし、そして言わなければ止められない。
まあここ最近は理解が及ぶようになってるので実は朝方にはあまりやらなくなっているのである。
……え? 昼に干す場合? 祈れ。

「なに、少しくらいなら許されると思いますよ。とはいえ歩むものを止める気はありませんが」
「それではまた」

炎天下の中進んでいったロイコを見送り、暫くの間そこに佇んでいたリエードは、軟体の質感を手に覚えさせつつ校舎に足を運ぶのであった。
334シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)21:52:54 ID:D85
じりじりと照りつけるような日射しが眩しいその日。
保健室のベッドに寝そべっていたのは黒髪尻尾の少年シャディであった。御丁寧にマントも帯も付けっぱなしで。

「うー…………ぁー……」

窓から離れた側のベッドなので日射しは当たらないが、呻くような声のシャディの喉にはまだ薄れない手形があった。
声が出せない……というわけではなさそうだが、さて周囲を見る少年はどうにも暇そうだった。
335アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/11(月)22:01:35 ID:vKC
>>334
「うー……ぁー……」

さてさて、向こうのベッドですやぁしているのはアラスミシアである
先の戦闘で呪いを身に宿した影響は無論小さくはない、彼女としては珍しくぐったりなのだ

「ぎうどんー……ぱふぇー……」
336シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)22:05:56 ID:D85
>>335
さて、件の呪いだが実のところシャディにその記憶はほとんどない。
なのでぐったりしている理由もよくわかってなかっただろうが保健医次第では案外教えてくれてたかもしれない。

「ぎうどんー……ぱ、ふぇ……パフェもー……食べたく……なったー……?」

たまに途切れるのはいまだ喉に違和感があるからだろう。弱いと言えばそれまでだが首絞めの経験などあまりするものでもない。
とりあえず、シャディが今からぎうどんを作るのは無理なのだがそんなことを聞くのは何故なのやら。
337アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/11(月)22:12:03 ID:vKC
>>336
多分時たまお見舞いに来るミズハが色々教えてくれたであろう、彼女はアラスミシアから話を聞いている

「……たべたい」

すわっ!と上半身を起こす!それほど食べたい!

「……あぅー……」

しかし直後すぐぐったりなのだ
338シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)22:21:37 ID:D85
>>337
そういえばミズハも相当な怪我をしている記憶があるが……まあうん、それは追々。治ってると幸いか。

「わーぉ元気……でもなかった…………ぅーん……」

起きてすぐぐったりしてしまったアラスミシア。ここ最近でこの様子を見るのは珍しい気もする一方だからこそ心配な気分もある。
なのでシャディはいつものようにマントの下に手を入れた。とはいえまさか彼もパフェを持ち歩くことは少ない。

「取り寄せ……られたら、いいの、にねー……」

ごろりと仰向けになって取り出したのは――食堂などで見るソレの半分ほどのサイズのウェハースやクリームなどが見える蓋のついたパフェであった。……まあそれがパフェと呼ばれるかどうかはさておき。
339アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/11(月)22:31:49 ID:vKC
>>338
ミズハはミズハで片腕が魔導治療中だったりで色々とアレだが、入院しっぱなしでも早く治ったりするわけではないのでリハビリながらの生活である

「……なんなら、あのアホ(ミズハの事だろう)に持ってきて……ん?」
「あ」

うにょーんと伸びる腕!もちろん実際伸びているわけではないのだけれども比喩的な意味で!
すちゃっとショートパフェに手を伸ばし早速ゲットせんと!
340シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)22:37:06 ID:D85
>>339
落ち着いた頃に小言になるかもしれませんね。

「せめて、先生、はつけて……あげてー……おぉー」

その呼び名で察せられるようになってしまったのを果たして良いことか悪いことか。相手にとっては微妙だろう。
手が伸びる様子を見てこれでも良かったか、と安心するとくるりと半回転させて届くように――ちょっと足りなかったので自分がずりずりとベッドの上を移動。横着者。

「そういえば、アラスちゃん、けほっ。お料理ってしたことある?」

渡した直後、スプーンを取り出して差し出しながら聞くだろう。半回転させた結果一つだけ乗ってるイチゴもこんにちは。
341アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/11(月)22:44:41 ID:vKC
>>340
「……アホ先生?」

根本の認識がアレである、残念!
わしっとパフェを掴めばそのままお口にイン!もっしゃもっしゃ……グラスだけをキレイに取り出した。神業!

「……あまい、んまい……ん?」
「……」
「……ないな」

若干目を逸らしながらの否定、なんかあやしい!
342シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)22:48:53 ID:D85
>>341
「……ミズハ先生で」

なんだか可哀想な気分と仲良いんだなあと再確認。それでいいのか。
器用な神業には自分の手と影の小さな手を作って拍手を披露して賞賛。ぱちぱちぱちぱち。

「……ほんとにー? 嘘ついた、らー、今度か、んん、あげないよー……?」

じとーっとしつつもなんだかいいイタズラ相手を見つけた時の目をしている。まずったかアラスミシア!
343アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/11(月)22:55:55 ID:vKC
>>342
「……長い、めんどい……」

結局アホに固定なのだ、残念!まぁ実際ミズハが保護者の立ち位置なのだしよくイタズラしたりで仲良しなのは否定しない

「……、」
「……まえ、に……」
「まえに、ぎうどんを……一度……」

最大級の脅しを前に、罪を償うかのような細々とした声で語り始めるアラスミシア
どうやらこの様子から察するに、色々アレな出来栄えだったのだろう
344シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)23:01:01 ID:D85
>>343
アダ名でも付ければ、という考えもあった。
が、今はこれでも良いのかなぁ、と恩師が悩みにしてる様子も今はなさそうなのでぐでっとした。

「おー……お肉、煮れた? 熱いから、苦手だけど……」

これは意外、とぎうどんを自作しようとしたらしい少女にまさかの追及……と苦手の吐露。まあこいつの場合煮る焼く炒める温めるをしにくいのでぎうどんに限らないが。
345アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/11(月)23:07:10 ID:vKC
>>344
実際さっきもそう呼ばれて『もー、ちゃんと呼んでくださいよー』なんて言いながら、
他の人にそんな呼び方したらダメですよ、とキチンと付け足していた辺り常識はなくはないのだろうミズハは

「……」
「……それは、まぁ……」
「……いや、その、おいしくは、なかったな……」

多分作りかたを知らずにトライしたのだろう、無論失敗に終わったのだ
具体的に聞けば、お肉を赤葡萄酒で煮ただけのヒドイモノだったらしい
346シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)23:12:34 ID:D85
>>345
仲が良きこと良きことなり。もう彼女らが最初斬って斬られた関係であることを言っても信じる人のが少ないかもしれない。

「…………」
「……んー、やっぱりレシピ、大事」

たまにつっかえつつも料理の基本再確認。まあそれはそれで美味しくなるのかもしれないが甘辛く煮た牛肉と飴色の玉葱が白米に乗ったぎうどんにはなかなか合わないだろう。

「今度、一、い緒に作るー? ……まあ僕、あんまり近、く居れないけど」

友人に料理上手も居ることだし、ちょうどいいかなと思ったのである。誘っておいて本人傍観の疑いあるが。
347ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/06/11(月)23:18:14 ID:Moh
「んっ……キツい…っ……な」
「ふぅっ……!腰に来る………」

大きな木箱を抱えてエンヤコラ。汗をかきながら執務室に向かうジノ
一歩前に進むたびに長い髪の毛が揺れ、ガシャガシャと木箱の中身が音を立てていた

「……風紀委員会の事務室まで、あと少し…ッ!」

思い切り力んで木箱を持ち上げ、今度は肩に載せるようにして担ぎ上げた
腰にかかる負担はマシながらも、細い身体に加えて重心が高くなり、非常に危なっかしい
348エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/11(月)23:25:22 ID:HaV
>>347
「随分と重そうだけど、良かったら手伝おうか?」
と、突然かけられる声。
後ろを振り向くと、妖精の少年が浮かんでいるのが見えるだろう。
349アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/11(月)23:26:11 ID:vKC
>>346
「レシピ……」
「めんどくさい……」

多分彼女の性格上、指示通りに作るのがあんまり好きじゃないのだろう

「……ん?……つくれるの……?」

そして向けられるのは結構な期待を込められた視線!
350ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/06/11(月)23:30:37 ID:Moh
>>348
「いやいや、何のこれしき……うわっ!?」
「うぅ……かたじけないな、感謝するぞ」

背後から声を掛けられたジノは、荷物を持ったまま振り返り、エストレラに苦しい笑顔を返す
しかしその瞬間にバランスを崩し、彼の助けを得る形でなんとか事なきを得るだろう

「部屋までもう少しだから、それまでの辛抱だ」

ジノが重量を支え、エストレラがバランスを取る
そんな役割分担でチームを編成すれば、仕事はあっという間に片付いてしまうだろう
中身は非常に重く、またいくつかの物体がこれでもかと詰め込められているようだ
351シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)23:34:35 ID:D85
>>349
「自由に、作るのもまあ、いいことだけど」

さてこうなると赤葡萄酒で煮た牛肉をぎうどんに落とし込めるか考えた方が良さそうだ。まあこの辺を聞くのもいいかもしれない。

「……食堂と、かとそっくり同じ、とまでは、いかないかー、もしれないけど……作れる、かも? 失敗、するかも……だけど」

料理というのは従えば作れる。が、その料理もまた最初は従わずに作られたものなのでアラスミシアの手順も工夫すればいけないこともないかもしれない。
まあ無難に作るかチャレンジして量産か、だ。シャディとしては失敗してももう一度やればの精神。咳き込みながらもマイナス意見は少なかった。
352エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/11(月)23:39:21 ID:HaV
>>350
「おっととと…」
ふらついたところをとっさに支え、荷物が落下することを何とか阻止する。

「いや、僕が突然声をかけたのが悪かったみたいだしね」
バランスを崩した一因が自分にあったのだと思ったのか、謝罪の言葉をかける。

「ところで、やたら物が詰め込まれてるみたいだけど、何に使うのかな?」
二人の役割分担で安定して余裕ができたのか、箱の中身についての質問をジノにする。
353ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/06/11(月)23:47:44 ID:Moh
>>352

「これで、よし……ッ」
「ふふ、知りたいか?これはだな……」

あっという間に執務室の中まで運び入れ、自分の机の上にそっと下ろす
エストレラの質問を待っていたと言わんばかりの表情で、バールを手に取りバコっと開封

「私の弓、千淡の改良用の部品だ」
「蝶番や滑車の動きが鈍くなってきたから、ドワーフの国から取り寄せたのだ」

ジノの武具は強いマナを孕む鈍の剣「徒桜」と、折りたたみ式の機械和弓「千淡」のふたつ
特に遠距離を担当する千淡は可動部が多く、定期的に修理を必要とするのだとか
354アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/11(月)23:49:56 ID:vKC
>>351
「……スゴい、見直した、すこし……」

どうやらぎうどんの知識=尊敬に値するらしい
即ちシャディは今はそこそこの崇拝を受けているのだ、やったね!

「あのアホも作れるって……」

なんなら今度三人でトライするのもまたいいでしょう
355シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/11(月)23:53:20 ID:D85
>>354
「むしろ今まで僕どんな評価だったの」

知識はあっても実践できないタイプ。それはさておきシャディも流石にツッコミを入れた。
見直された、評されるのは悪くないが逆に今までが知りたい。

「じゃー、今度。どこ、か借りて、作ろっかー」

約束ー、と呑気にベッドの端から細い腕を伸ばして、男子にしては柔らかい小指を出した。意図は伝わるか。
356エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/11(月)23:57:10 ID:HaV
>>353
「ふむふむ、これはなかなか面白そうな武器だね」
何処からか取り出したのか白い手袋をはめ、部品の一つをつまんで光にかざしてみていたりする。

「わざわざ部品を取り寄せるぐらいだから、普通の武器よりかはこういったものの方が好みだとか?」
見ていた部品を広げた布の上に置いているあたり、この手の部品の重要性はある程度は解っているようである。
357ジノ・マルティーニ◆sQaptno2fc :2018/06/12(火)00:05:14 ID:HDF
>>356
「というより、私は恥ずかしながら、召喚魔法が不得手だからな……」
「だから外套の中に隠せるよう、折りたためる強い弓が必要なのだ」

ジノもエストレラに続いて手袋をつけ、部品を丁寧に箱から取り出して検品してゆく
輸送の際に部品の間に羊皮紙を噛ませていたおかげか、どの部品にも欠けや不備は見当たらない

「この金属はドワーフの国の火山からしか出土しない貴重なものなのだ」
「ゆえに少しでも安く済ませるため、規格外品の詰め合わせを買っている」

規格が違っていたり数量を間違えたり、様々な工程の中に生じるヒューマンエラー
不要になったパーツを市場で買い集めて送らせ、その中から弓と適合するパーツを探すのがジノのいつもの工程だった
今回はどんな部品があり、どんな影響を弓に与えるのか。実際に組み込んでみないと分からないという点が、愛着を感じる一因だとジノは語っていた

//日付も変わったので〆にしましょうか
//ありがとうございました!
358アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/12(火)00:06:04 ID:r7e
>>355
「……ぎうどんが作れないやつ?」

そんな評価でした

「……ん?あぁ……」
「……ン……」

ややあって、意図を察したのか少々気恥ずかしそうに仏頂面で
ともあれ約束は小指の絡みと共に交わされ、保健室の午後はのんびりと過ぎて行くのでありましたとさ

//すみませんがこの辺で〆でいいでしょうか、ありがとうございましたっ!
359シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)00:08:47 ID:xXo
>>358
「君の、中での、ぎうどんの立場はよーくわかったよ」

むしろホッとしたのはなぜだろう、とシャディは思っていました。

「ふふー……じゃ、そのためにも治そっかー」

対して嬉しそうに笑みの表情で。誰かとの約束は大事である。
シャディの咳き込みは少しずつ減っていったとのことです。

//ありがとうございました! 楽しかったですよー!
360エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/12(火)00:21:47 ID:EOz
>>357
「不得意とはいっても全く使えない僕からすれば、うらやましい限りだよ。
当然その弓も飾り物なんかではなく、実戦に耐えうるだけの腕を持っているんだろうし」
ジノが部品を検品している間に、机の上に布を敷き、部品を置くためのスペースを作っていく。

「なるほど、それで弓を数個は作れそうなぐらいパーツが多いのだね。
…ひとつひとつ微妙に異なる部品の中から良いものを探す。まるで職人みたいだね」
その日はジノが弓を組み立て試射をするのを手伝いつつ、日が暮れるまで付き合っていた。

―――そして門限の事を忘れてて、危うく寮での夕食を食べそこなうところだったとか。


//了解です
お付き合いありがとうございましたー
361モモ◆W3ePL.iLgs :2018/06/12(火)21:28:47 ID:hQ3
【中庭 水飲み場】

「………」パシッパシッ

桃色の髪に発育のいい身体、無造作に破けた衣服の野生児的な少女。
中庭の水飲み場で火照った体を冷ましにきたようだが、蛇口を叩いてばかりいる。
少々凝ったデザインのため、新しい蛇口の捻りかたが分からず、水を飲みたくても飲めない状況のよう。

「……~~~~ッッ!!」

しまいには水を出すレバーに噛み付き出す始末。蛇口をよだれまみれにされてしまう前になんとかしてあげよう。
362リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)21:36:06 ID:xXo
>>361
その日。校舎廊下からリエードは発見した。己の琴線に触れる存在を。
というのはさておき、蛇口を叩いてしまいには噛み付き出す姿を見ると興味≦指導程度にはなったらしく、元々訊ねるつもりもあって中庭へ。

「あのー、貴女? 落ち着きなさい、そんなことをしても水は出ませんよ」

ひとまず声かけをして離れるように促すが、離れない場合は首根っこを掴んで引き剥がすことだろう。
ともあれ離れたなら野生児の少女を見て。

「良いですか? この見た目の蛇口はここを――」

説明するために一度背を向ける。果たして振り返るまでの間に野生児がまだ居ればいいのだが。
363エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)21:39:55 ID:ywf
修練場で魔法を扱うことが推奨されているためか、ネポックの運動場は人がまばらなことが多い。
そんなグラウンドにいつものように浮かぶ、若草色の小さな姿があった。

「おぉーっ、ぎゅぎゅーんっ!」

しかし、その姿を見慣れたものなら違和感をすぐに感じることだろう。
なぜならいつも頭にある触角が消え、代わりに背中から一対二枚の鳥の羽を生やしているからだ。
初めて見る者ならば、それを鳥の亜人の少女と見間違えてもおかしくないだろう。……体自体は居るもの軟体質なのであるが。
364モモ◆W3ePL.iLgs :2018/06/12(火)21:41:41 ID:hQ3
>>362

「ぐるるるるる……」

牙を剥いて蛇口への敵意を露にする野生少女。
首根っこを掴まれながら蛇口から引き剥がされると、リエードに新しい蛇口の捻り方を教えてもらう。

「おっ、おぅ?」

目を丸くして蛇口が開けられる様子を見ていたモモだが、蛇口が開けられるや否や―――

「水出たーーー!」

リエードがびしょ濡れになるのもお構いなしに全身で水を浴び、振り撒く。
大口を開けて存分に水を飲み、時にリエードに口から水を飛ばして茶化したりして。

もふもふに広がる髪が濡れて大きな束になり、独特の触感をかもし出していた。
365ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)21:47:59 ID:tHZ
>>363
あれ、エリシア……かい?
【浮かんだ傘の持ち手に足を引っかけている緑髪の少年がいますよ】
【彼の名はウィル、最近大きな依頼が入り準備の為に暇をしている男だ】
【エリシアっぽいエリシアかどうか微妙に分からないのを目撃して困惑する感じの顔をしていますよ】
366リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)21:51:05 ID:xXo
>>364
ばっしゃあ、とかかる水に若干たじろぎつつもまあ無邪気なものと穏やかに。
まあ雨とは異なるものなのでリエード本人にあまり影響も――。

「貴女子供ですか……いえもう子供とかそういうのでは測れなさそうですが」

茶化されてかけられた水をぐい、と袖で拭いながら苦笑い。体質上あまり浴びるのも避けたいが仕方ないかと。
さて、リエードの性根は実のところ変わっておらず。

「ところで名も知らぬ貴女、少し耳や尻尾を触らせてもらっても?」

直球。
367エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)21:54:14 ID:ywf
>>365
「おー、ウィルーっ!」

超えには確かに聞き覚えがあるだろう、彼のよく知るだろうエリシアの声だ。
一度彼よりも高く浮かんで、猛禽のように鉤爪状に変化した両足を向けて着陸姿勢。
そしてウィルの持つ傘の上に、爪を立てて着地したエリシア。さて、傘の方は爪に耐えられるのだろうか。

「……あれ?」

そして下に隠れたウィルを探して、きょろきょろと辺りを見回すエリシア。
幸いにして重力魔法による軽量化は健在なので、重さが負担になることは無いだろうが。
368ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)22:00:20 ID:tHZ
>>367
やっぱりエリシアか、下だよ下
【傘の生地は普通の剣くらいなら盾のように防げる代物で】
【エリシアの鉤爪がめり込むことすら怪しいだろう】

うおっと、ほっと
【しかし揺れて落ちかけて、爪先の力だけで一旦少し浮き一回転して再度持ち手へ引っかけましたよ】
369モモ◆W3ePL.iLgs :2018/06/12(火)22:00:36 ID:hQ3
>>366

ばしゃばしゃと水を浴びながらぐびぐび水を飲むモモはリエードの仕草など気に留める様子も無い。
耳をばしゃばしゃと濡らしてはぶるぶる震わせて飛沫を飛ばす。

「ん~、あい」

とはいえびしょ濡れになった尻尾。もふもふとは行かずどっちかと言うと濡れた犬のような触感。
付け根から先端まで見事に束になった長毛が何ともいえない手触りをかもし出す。

「モモだよ、モーモ。モモは暑がりさんなの」

水色の瞳にピンと立つ濡れたもふもふの耳。初夏の蒸し暑さはこの体毛には堪えるだろう。

「ふぅぅ……水きもっちいい……」
370エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)22:06:16 ID:ywf
>>368
「した?……こうだ!」

少し考える時間が空いてから、傘のへりに手をかけて。
ぶら下がる様に逆さまになった頭と、下に挙げた片手が顔を出すことだろう。
その間にウィルが態勢を整えていたらしく、結構ぐらぐらしたのはご愛敬。

「こんにちはー!」

エリシアはどうやらそのまま会話に移行するつもりのようだ。まずは元気よく挨拶はお決まり。
371リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)22:07:48 ID:xXo
>>369
「ありがとうございます――ふむ、濡れてはいますが良い毛並み……狼ですか?」

水を浴びた反応では犬にも見えるが、その辺りはデリケートな部類。初手で狼と聞くのは癖である。
なお、リエードはモモが男子でも同じ態度だっただろう。ここまで一貫してるのも珍しいか。

「今度は乾いてる時に触れたいものですねぇ」

手触り良好、しかし水に濡れてるそれを撫で続けるのも悩むのか時おり手拭きで手から水分を取りながら暫く尻尾の毛を撫でていた。
手慣れたものである。

「暑がりと言うなら少し短くしてみては? というか生え変わったりはしないんです?」

モモに直接聞く辺りまだまだ知らないことだらけである。
372ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)22:12:21 ID:tHZ
>>370
やあ、こんにちは
君はハーピーとかそういった種族ではなかったと思ったけど……イメージチェンジかい?
【顔立ちが同じだし色も変わっていない、では何故だ?】
【そう思いながら万が一にそなえ、傘をポーチから追加で取り出して手に持つ少年】
373モモ◆W3ePL.iLgs :2018/06/12(火)22:19:37 ID:hQ3
>>371

「モモはモモだよ~、狼男みたいなんじゃないんだから」

張りのある体毛は濡れても強度を保っている。
モモも相手が女子だろうが男子だろうが特に態度を変えることは無いだろう。頭が獣なので。

「これでも夏毛なんだよ~~?」

モモは濡らした身体をぶるぶると震わせて水気を飛ばす。

「あなたこそ、どこにお毛々あるの?つるっつるじゃん!」

リエードの服の中に潜り、体毛を探さんと嗅ぎまわる。
獣少女の常識では体毛の極端に少ない人間の方がおかしい生き物に見えるらしい。
374エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)22:21:54 ID:ywf
>>372
「ん?なにがー?」

平気な顔でそう言ってのけたエリシア、触角の無い逆さまの首をこてんと傾げて。
ハーピーという魔物のことを知らないためか、ウィルの言葉はうまく伝わらなかったようだ。

「……お」

と同時に、そのエリシアの頭上に浮き上がる様にせり出したのは鷹の姿。
エリシアの頭部に逆さまに止まるそれは、明らかに爪が食い込んでいる。
それを気にした様子も無く鷹を見ようと視線を向けたエリシアの頭部に徐々に触角が戻っていくのは、なんとも言えない光景であった。
375リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)22:25:14 ID:xXo
>>373
「ふむ? 獣人、ワービーストかと思いましたが違うので?」

頭が獣かもしれない相手になぜそう聞けるのか? 簡単な話、彼も脳が筋肉に等しい。

「これで夏毛とは、元々は涼しい環境に居たのかもしれませんね――あと跳ね飛ばす場合は先に言ってくれません?」

飛び散ってきた水滴に抗議の視線。女子の尻尾を触っておいてこの態度とは。

「頭にあるでしょう、あとの場所は貴女が知る必要はございません。というか止めなさいっ」

ガシッ、と潜ろうとしたモモの頭をまさかのアイアンクロー掴み。加減してるとはいえ少しは痛いか。
一応毛の部分を説明する辺りここが牽制なのだろう。ちなみに頭の毛に触れた場合人の毛より少し硬めであることがわかる。
376ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)22:27:01 ID:tHZ
>>374
ああ、なるほど……困ったな、使い魔と仮定しても無事に降りられるのだろうか……?
【まだ習ってなかったかー、とウィルはそれなら仕方ないと微笑ましそうにしていますよ】
【いや、それはさておきウィルは結構今焦っています】
【エリシアが直接飛べる状態かどうかウィルは分かっていない(箒の有無とか鷹が分離)のでどう降ろしたものかと思案中!】
377エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)22:35:34 ID:ywf
>>376
「んー、じゃあじゃあ、はーぴーってなに?」

そんなウィルの反応を受けてか、エリシアにしては明瞭な質問。
ウィルの内心の焦りなど知る由もなく、逆さまのまま訊くのだった。
とはいえ、嵩に懸かる重量が増してはいない辺り、重力魔法による軽量化は健在のようだが。

そして頭部の鷹がバサバサと飛び立って地上へと。そこに何かがあったのだろうか、それとも単に気まぐれか。
378モモ◆W3ePL.iLgs :2018/06/12(火)22:42:21 ID:hQ3
>>375

「ん~、モモはモモなの!」

ぼふっ、と獣人化形態を露にするモモ。手足にももふもふの毛並みが加わり、破けた服の隙間からも毛がはみ出す。
よく見ると負の係数を持ったマナが放出されており、毛は保温と言うよりむしろマナの冷却に使っているようだ。

「なんで~!おまたとか生えてるじゃん~!なんで~!」

アイアンクローを喰らいながらリエードのズボンを引っ張るモモ。
何となく生えてる場所を当ててみせるが当人に悪意は無い。無邪気のままに動くだけだ。

「もぅ……お毛々くらいいいじゃん、減るもんじゃなし……」

獣人化した鋭い爪を研ぎながらリエードの服を妬ましそうに見つめるモモ。
モモの方はというとへそ毛からまんべんなく桃色の毛が広がっていて、中々にポップな色合いの毛並みをしている。
379リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)22:50:16 ID:xXo
>>378
「なるほど、モモさんはモモですか――ほう」

リエード、誤解する、の巻。
それは置いておきマナの放出などよりも彼の興味は増えた体毛へと移っていた。彼はそういう男。

「ある場所知ってるならそれで良いでしょう、そもそも何故知りたがるのですか」

しかし、リエードのズボンは動かない! 何故ならガッチリといつのまにか鎖が彼の腰回りでズボンを締め付けているからだ! そこまでか。
言葉は濁しつつむしろ何故? とばかりに返すのである。こう言う手合いには話を脱線させるほうが早いと睨んでる。

「あのですねぇ……減る人は減りますよ? たまに頭の毛がない人居るでしょう?」
「あと流石にそのツメでやられると苅られそうなのでせめてツメを丸めなさい」

さらっと頭が眩しい人が犠牲になった。リエードの制服はキッチリとむしろ暑いのでは、というくらいしっかり着込まれていて手首すら露出してなかった。

「それにほら、この辺なら人並みにありますよ」

妥協案なのかアイアンクローで押さえ付けつつもズボンを少し捲って――脛毛を見せた。多分剃ってはあるんだろうが。
380ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)22:51:44 ID:tHZ
>>377
鳥と人間が混ざったような魔物?人種?
さっきのエリシアみたいな感じかな、見た目としては
【鷹が地面に降りたのだし、とウィルはそのままの姿勢でゆっくりと地上へ向かいます】
【落とさないよう慎重に、落としかけた場合は両腕でキャッチする所存】
381エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)22:59:14 ID:ywf
>>380
「とりとにんげん…… んー
 ……おいしい?」

ウィルの説明から何となく姿を浮かべようと考えているようだ。
さっきのエリシアは翼が背中から生えている、ハーピーというより有翼人とでも言おうかという姿だったが。
そして価値観はグリフォンの件に準拠。バイオレンスな質問である。

そして地面に近づいていることを悟れば、自分も着地しようと傘からずるりと滑り落ちるエリシア。
本人は飛び降りているつもりではあるが、まあうっかり落下したようにも見えかねないだろう。
382ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)23:04:38 ID:tHZ
>>381
うーん、臭みとか強いんじゃないかな?君が人間とか食べる生き物なら……どうなんだろ?
【少なくとも筋張ってて食えたもんじゃなさそうだなあとか思いつつ、そもそも人型の生き物を食べよういう気にもなれないなあと】

ちょっと危ないんじゃないかな?いや、着地出来たとしても心臓に悪いね
【滑り落ちるような動きだったので意図的かも判らず避けるような動きがなければキャッチして、その場合安全な高さになったら降ろそうとする事でしょう】
383エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)23:10:16 ID:ywf
>>382
「おいしくない?わかった!
 ……んー、どうだろ?」

ウィルの芳しくなさそうな反応から、食べてもいいことはなさそうだと判断したようだ。
人間を食べるかどうかは、エリシアに経験がないので分からない。
……今、君は非常に危険な興味のスイッチを押してしまったのかもしれない。

「……お?つかまった!」

もちろん抵抗などあるはずもなく、逆さまのまま大人しくウィルにつかまったエリシア。
きゃっきゃとはしゃいでいる辺り、何かの遊びだと思っている様子で。
そのまま何もなく降ろされたことで、これから何があるのかに若干期待しているようだ。……なにもないのに。
384モモ◆W3ePL.iLgs :2018/06/12(火)23:11:31 ID:hQ3
>>379

「だってどこまで生えてるか知りたいし!」

無邪気な知識欲は止まるところを知らず、鎖をガチガチと慣らしながらズボンを引っ張っていたが……
確かに減る人はいる。いやむしろ髭とかに移行する人がいるあたり生え方の問題なのかもしれない。

「……なにこれ、ちゅーとはんぱ!」

しゅばばっ、しゅばっ!とさっそく爪を振り、脛毛を一瞬で削ぎ落としてしまう。
モモのこだわりとしては中途半端な毛は剃る方針のようだ。プードルか何か?

「お毛々はね、もっともふっとさせるものなの!」

モモが使える数少ない魔法、増毛の魔法。沿った脛毛が今度はモモの足のようにもふもふとした毛の束に変わる。
リエードの手足はたちまちモモのようなもふもふの手足にされてしまった。
385リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)23:18:00 ID:xXo
>>384
「じゃあもう貴女が想像したところすべてで良いですよええ」

すさまじい投げやりである。想像次第ではあり得ないところにも生やされそうだが。
流石に鎖で止めれても破れかねないので制服を引っ張る手を、アイアンクローしている手の手首から鎖を伸ばして縛り上げた。

「おい、勝手に苅るな」

勝手に剃られた脛毛に別に思うところもないがツッコミが荒かった。まあ人によっては貴重な毛の可能性もあるのだが……。
少なくとも彼の金色の脛毛はハラハラと散った。

「……あの、ズボン履きにくいので剃ってもらえます?」

モモの場合、スカートかなにかで脛毛がもふもふだろうが平気なのだろうがリエードはズボンである。
しかもこの時期に片足だけやけに暑苦しく汗で蒸れるのだけは避けたかった。

「それに自分の毛はもふっとはしません」との言葉通り、触ろうとするとむしろチクチクするだろう。固い毛質なのだ。
386ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)23:18:36 ID:tHZ
>>383
……君は君の家族……いや種族?を殺されて食べられたらどう思うかい?怖い、から倒しちゃおう!ってなったりするだろう?
僕の場合言語を解する生き物がその範囲になるのかな、君はどうだろう?
【食べられるかどうか、よりかは襲いかかってきたら怖い存在だよねという部分で人を食べたくないと思えば良いなーという少年の判断】
【もしうっかりエリシアが人を食べるために襲おうものならウィルは魔法も剣も厭わないだろう、それらは殺しの技なれば】

それっ
【そんな事はおいといて、じゃれる子供のような雰囲気を感じたので猫を前に猫じゃらしを振るうが如くウィルは揺れてみます】
387エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)23:26:02 ID:34j
>>386
「?にげるよ……?」

これに関しては例えが悪かったか。何せ自然とはそういう所だ。
襲われるのに理由なんて無いし、同種が食べられることもさして珍しくは無いのだから。
そんな時に取れる行動は、一体でも多く生きるために逃げの一手、返り討ちなんて考えない。野生の本能というべき思考がそこにはあった。

そんなエリシアでも、人間をなんとも思っていないわけではない。実際フレズベルクの一件では彼女の危機に取り乱したものだ。
自身にとっての「群れ」に近い境界はどこなのか、頭を悩ませるが……

「……!」

さながら効果も猫じゃらしか、即座に視界に揺れるものに飛びつくのだった。
388モモ◆W3ePL.iLgs :2018/06/12(火)23:29:16 ID:hQ3
>>385

「おなかとおまたは生えてるよね?あとおしり~」

モモの想像は超えちゃいけないラインなどスタートラインである。
縛り上げられた手で器用に両足を剃ると、今度はその両足に魔法をかけてもさもさの足に仕立て上げた。

「うん、これでおしゃれ!」

モモ的にはこれで良いとの事である。剃るそぶりは見せない。
ぶるぶると濡らした体を震わせ水気を飛ばすと、手足に膨大な魔力を込める。

スカートがめくれ上がり、凄まじい純粋魔力が彼女を包む。魔力量は相当なものだ。

「じゃ、またねー!」

剃れとの要望も聞かずに、モモは校舎の遥か向こうへと飛びしさってしまった。
後にはやたらと毛の生えたリエードの手足と、モモの撒き散らした水滴だけが残った。
389ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)23:32:15 ID:tHZ
>>387
ああ、自分達よりも強い生き物だったら逃げるよねうん
そういう風にこの学校に通う人達みたいな種族が逃げるか、倒して身を守ろうとする……そんな関係になってしまうから人を食べようとしてはいけないよ?
出来れば約束して欲しいかな
【飛び付いてきたエリシアをがばっと掴まえて】
【ウィルは未だ逆さのまま風魔法で傘を回転させて】
【ぐるぐるーと回そうとしていますね】
390リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/12(火)23:39:13 ID:xXo
>>388
「腹と尻にはありませんよ」

否定してしまった。真っ向から、しかも一ヶ所は否定せず。歳的にはあっても不自然ではないのだが。
とりあえず言い触らさないことを祈るしかない。

「これ暑いんですよ…………いやこれもまた獣人なのか……?」

獣人との価値観の相違とリエードは取った。ここに来て若干前向きになったのである。まあ、人は体験しないとわからないというし獣人の脚の暑さを知るには良いのだろう。
状況限定的過ぎるし、そもそも毛の質からまったく違うのだが。

「…………それはそうとして、少しは人の言うことは聞い――て…………」
「…………次会ったら指導しますか……」

まさかの放置。校舎の向こうへ飛び去るのはいいとしてまさかの放置。
自分の手足に生やされた毛を見て、撫でてみるのは落ち着くためか。ごわごわというかチクチクする毛並みにため息をつくと無理矢理その四肢を制服の下に入れた。

その日の夜、風呂に入る前にカミソリを数個借りるリエードが見られたそうな――。
391エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/12(火)23:40:58 ID:ywf
>>389
「んー……」

エリシアくらいの子にするには、少し思い話である感は否めない。
が、考え込んだ様子のエリシアとしても自然界のような殺伐さが戻ることを望むことは無いだろう。
まあエリシアの場合は人間関係がだいぶ幸せな部類だからなのだが、それでも今の主観がそうであることは確かだ。

「おーっ、わかったー!」

自分なりに理解を付けたのか、それとも回される感覚に楽しくなった勢いか。
遠心力に両足を外側に投げだしながら、上機嫌そうにウィルと約束するエリシアなのだった。
392ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/12(火)23:52:57 ID:tHZ
>>391
良かった、それなら安心だ
【少年は今、本当に安堵しているような顔を浮かべています】
【この少年の倫理観として、殺しは食べるためか守るためにしか……なるべくなら守るためでも避けられるならば殺しは避けたいという考えがある】
【説得で避けられたなら、とても善い】

僕はそろそろ、ある準備をしに行かなくてはならない……またね!エリシア!
【回転を段々緩めて、危険がないように降ろすとウィルは寮目掛けて走り去ることだろう】
【頼まれ事の厄介事を、いざと言うときに動けるようにするために】
393エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)00:02:41 ID:Kkf
>>392
「……?」

そんな心底ホッとしたような表情を前に、こてんと首を傾げる。
さっきの鳥形態がグリフォンを狩りに行った結果だと知れば、ウィルはどう思うのだろうか。
幸か不幸かこの場には、その件に言及する声は発生し得ないのだが。

「ん、ウィルばいばーい!」

彼がいう「準備」に少し興味はあったものの、走る彼に追いすがるほどのものではなく。
少年の背中に向けてぶんぶんと、手を振って別れを告げたのだった。
394アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)21:41:13 ID:47P
『もー、どこ行っちゃったんですかー、ちゃんと寝てないとダメですよー!』

「…」

こっそりこっそり、影を選びつつ廊下を進む黒い少女
向こうの方で怒り狂う凶悪な魔女(ミズハ)の怒号が聞こえて来るではないか!
今回の任務はスニーキングミッションだ、アレから逃れ、急ぎ食堂へ向かわねばならない!
395エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)21:46:51 ID:ABY
>>394
そんな黒曜の少女の前方に垣間見えるのは、明るい緑色。
ともすればそれは、少女を探す者の友であり、彼女もよく知る姿にも一瞬見えたかもしれないが。

「……お?」

ひょこっと出てきた若草色は、初めて邂逅する姿だったことだろう。
丸く見開かれた瞳で少女を見つめ、ばっと手を挙げていつものように。

「こんにちは!」

元気な挨拶は、姿を隠さなければならない少女にとって無用だっただろうが。
396アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)21:51:36 ID:47P
>>395
「げ……」

見覚えのある色は、いい奴だけど今はタイミングが悪いやつだ
完璧に見つかった、任務失敗…と思いきや何やら様子がおかしい

「……縮んだ……!?」

勘違い!そして交わされる元気な挨拶!大切だからね!
しかしアラスミシアはジェスチャーで静かにと、人差し指で促した

「しー、しー……!」
397エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)21:57:04 ID:ABY
>>396
「ちぢんだ……?」

アラスミシアの勘違いを怪訝そうな顔で反芻するエリシア。
始めましての相手から掛けられるにしては不思議な言葉だ、疑問ありげなのも当然だろう。

「ん……!」

それでも相手の「静かにしろ」的なジェスチャーは素直に受け取って、こくこくと頷きながら。
ふよふよと地面に降り立てば、少女と比べてどのくらいの背丈になるだろうか。

「……なに?」

なにではない。エリシアとしては静かにする理由が聞きたかったのだろうが。
398アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)22:02:07 ID:47P
「……退行した……!?」

なんだか色々アレなアラスミシア、正解に辿り着くのはしばし後だ

「……こわい魔女に、追われてる」
「食堂ににげないと、食べられてしまう」

そんなアラスミシア、長袖の下は呪印が燻っているのだが見える訳ではない
もう魔力も残滓のみで、ただ単純に痛みがあり安静にすべきなだけなのだ
399エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)22:07:43 ID:ABY
>>398
「わわっ……!」

アラスミシアのそんな分かりやすい嘘にも、目を丸くして驚いて見せるエリシア。
真に受けてしまった以上、すべき行動はアラスミシアと共に食堂を目指すことだ。

「えーと、しょくどう…… どっちだっけ?」

必死なエリシア、そんな袖の下の魔力に気付く様子も無く。
きょろきょろと周囲を見渡して、肝心の食堂の場所に辺りを付けることから始めるのだった。
400アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)22:10:37 ID:47P
>>399
「……気をつけろ、ちっこいの」

尚ちっこいの呼ばわりなのだが背丈はそう変わらないはずだ、アラスミシアもかなり小さい

「こっちこっち……」

さてはて食堂までの道のりなど慣れたものである
問題はこわい魔女()の警備のみなのだ、後ろの方からミズハの声が聞こえて来る
401エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)22:15:30 ID:ABY
>>400
アラスミシアの声にびくっと体を硬直させ、こくこくと頷くエリシア。
少女の後を浮遊して追従するエリシアは足音とは無縁、意外にスニーキングに向いていそうだ。
いや、隠密という点では明るい緑色が目を引くのが難点か。課題は尽きない。

「あれ、ミズハせんせー……?」

後ろから呼ぶ声には、どうやらエリシアには聞き覚えがあったようだ。
その声を耳にするとふと立ち(浮き)止まって、後ろを振り向くのだった。
……うまいこと言いくるめて流させなければ、そのまま助けを求めてしまいかねない!
402ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/13(水)22:17:07 ID:3h1
随分と口が堅いじゃない、どうしたものかしら……
【放課後の寮の庭にて、風紀委員の少女と吊るされた男子生徒がいますよ】
【風紀委員の少女は髪や瞳が平面に見えるほど黒いのが特徴的で……この様な生徒はそうもいまい】
403レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/13(水)22:21:01 ID:kAU
>>402
【特徴的な見た目の女生徒が男子を吊るす光景】
【が、それに臆さず近付いてくる亜麻色の髪の少女が一人居たとさ】

…………なに、してるの?

【その手には紙一枚がありまして、影はたまに揺れてるのでした】
404アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)22:22:55 ID:47P
>>401
「……しまっ……!」

知り合いだ!そりゃそうだ!アラスミシアは己の中でセルフツッコミを成した!
そもそもエリシアを、縮んだロイコだとまだ思っているのだから仕方ない

「……アレはニセモノ、よく見ろ……キバがあるはず」

確かにミズハの口元からは一対のキバが!……アラスミシアの今朝のラクガキのイタズラである
405ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/13(水)22:23:53 ID:3h1
>>403
ちょっとした聞き込みよ、無許可で儀式を行おうとしているバカ共の……ね
【悪魔のような、影が射す笑みを浮かべて少女は答えます】
【吊るされた男は手と足を全く動かせないように拘束されていて】
【何故か猿轡をされていますよ?】
406レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/13(水)22:27:57 ID:kAU
>>405
あぅ……む、無許可ではやらない……

【いつぞやのことをチクリとされてると思ったのか多分無関係のこいつが震えてますね】
【少なくともこれまでレイヴンは書類出してはいるけれど】

……どんな儀式やるつもりだったの? 雨乞い?

【行き着くところは基本的にそこらしい。猿轡されてると喋れないのでは? と思って男子をジーっと見ていた】
407エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)22:29:14 ID:ABY
>>404
焦ったアラスミシアには気づけなかっただろうか。いつもと呼び名が違うことに。
もしくは呼称の変化を退行によるものと認識しているのか、だろうか。

「ある……!にげよう!」

そしてアラスミシアの指摘に口元をよく見れば、ぼんやりと見える牙のようなもの。
話をすぐに信じ込むエリシアは、それをアラスミシアの言うものだとすぐに認識するのだった。
とっさに加速のルーンを描いて、アラスミシアの手を引くように低空飛行しながら。
さて、そのまま突っ切ってしまうのが良いのか、色が目立つエリシアと共に一度隠れてしまうべきか。
408ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/13(水)22:31:31 ID:3h1
>>406
くす、それなら良いのよ……
【ディアナはそれを把握しているのか、今は咎める理由が無いと牽制してそうな雰囲気ですね】

『むー!むぐぐっ!』
【そこの女子生徒!俺を助けてくれ!と言いたげな目線がレイヴンへ襲う!】
【※彼は今口が塞がっているので発声できません】
409アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)22:34:40 ID:47P
>>407
「……そのとおり、にげないと……わぁっ!?」

成功!無事にちっこいのを言いくるめたちっこいの!
ドヤ顔一瞬、急な加速にしかし驚き声が挙がる!

「…よし、このまま突っ切れ…!」

こわい魔女()が此方を向きそうになった刹那、アラスミシアから放たれる闇の魔力!影が魔女の顔を覆った!
ずべらっと尻餅、悶える魔女!さぁ食堂はもうすぐだ!
410レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/13(水)22:36:20 ID:kAU
>>408
【手に持ってる紙も少し目を向ければ申請用の書類であることはすぐにわかるだろうか。内容は予想通りの雨乞いだけど】

おー、ふんふん……うん

【懇願の視線と必死な様子の声(?)を感じてレイヴンは何度か頷いた!】

何言ってるのかわからない……これ外さなくて良いの?

【残念、助けの声は届かなかった。むしろディアナの方に質問していたのである】
411ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/13(水)22:39:22 ID:3h1
>>410
『むむむ……』
【悔しそうにしている男子生徒(動けないし話せない)】

自分から知っている情報を話そうとするまで必要ないわ
【えっ】
【いや話そうにも猿轡をして発言の一切を許してませんよこい】
412レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/13(水)22:43:24 ID:kAU
>>411
……話そうにもこれじゃ話せない気がする……あ、書かせるの?

【閃いた、的な翼耳の動きを見せつつ縛り上げた男子生徒が手も使えなさそうな状態であることは忘れてるようです】

……でも、そんなに危険な儀式なの?

【彼女の中では雨乞い予定だった失敗のやつで方針変わったくらいなのでまさかそれすら超えるものをしようというのか、なんて様子が】
413エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)22:44:37 ID:Kkf
>>409
「わかっ……んん?」

少女の声に応答一声、駆け抜けるは三発目の銀の弾丸!
……と行きたいところだったが、どうもエリシアの興味は他のところへ移ったらしい。一応、逃げる足を止めはしていないが。

「ねぇ、いまのなに!?」

その対象はアラスミシアの闇の魔法。黒い影を切り離し飛ばしたそれだ。
以前シャディの影魔法を見たときに切り離せなかった記憶が、それをより異質なものと捉えたのだろうか。

ここに来てアラスミシアにまるで尻尾を振った子犬のように絡み出したエリシア。ふよふよと浮いてぺたぺたと少女に触れる。
加速のルーンはすでにアラスミシアにも刻まれた後、このままエリシアを放って食堂へフィニッシュという選択肢もあるだろうが……?
414ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/13(水)22:48:22 ID:3h1
>>412
腕を自由にして魔法を使われても困るでしょう?
【理不尽である】

ええ、私から観たら自殺行為よ……それも他の生徒達も巻き込みかねない
そんな儀式をこの人達はしようとしているの
【それほど危険なのか】
【まあバカ共が呼び出したがっている存在はバカ共の目的を達成するために結果的に殺しうる感じですからね慈悲はない】
415レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/13(水)22:53:52 ID:kAU
>>414
………………聞けないんじゃ?

【ぼそり】

……なら、仕方ないのかな……あなた、ちゃんと話してくれるの?

【ディアナの意見を別に理不尽とも思わないのは、まあ多分前回のこともあってでしょう。レイヴンは雨乞いしたくても誰かを怪我させる気はないし】
【そして男子生徒側に折れろ、と暗に問い掛けるのであった。水色の瞳はとっても純粋】
416アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)22:55:46 ID:47P
>>413
「このまま……うぇっ!?」
「くく、くすぐったいさわるな……わぁっ!?」

エリシアに触れられてくすぐったがり悶えて加速のままスリップ!
ずべらっとヘッドスライディングのカタチで廊下を滑る!

「……いてて……鼻ぁ……」

擦りむいた鼻に涙目、しかしミズハは無事巻けたらしいので一安心

「なにって、魔法……こうして、飛ばす……」

粘着質な闇を再度、テキトーに放って壁にへばり付けさせて見せた
417ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/13(水)23:00:13 ID:3h1
>>415
抵抗されるわけにもいかないのよ
【口は詠唱封じ、手足は魔法陣やらそういう系統の魔法を封じるため】
【故に何れも解くわけにはいかないとディアナは主張しますよ】

『むう』
【男の友情は堅い、決して明かすわけにはいかぬと決意の目】
418レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/13(水)23:03:00 ID:kAU
>>417
じゃあ……どうやって聞くの……?

【月桂冠の葉が一度揺れるほど首を傾げていた】

…………この人は黒なら、反省房? ではダメ?

【レイヴンの方がわりと慈悲はなかった。言わざるもの罰するの精神】
419エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)23:05:39 ID:ABY
>>416
「わわわっ、だいじょーぶ……!?」

もつれて転んだアラスミシアが顔を上げれば、どうやら鼻の頭を怪我した様子。
自分も同じように怪我をしたことがある(もっとも、エリシアの場合は鼻から抉れたが)からか、責任を感じたようで。
少女の顔を見つめるように視線を合わせると、そっと鼻の頭を指で優しく触れる。
……消毒液付きのガーゼに変質したそれは、染みるように痛いだろうが。

「おーっ!これ、たべれる?」

切り離されたうえ物性まで得たとなれば、これなら経口摂取ができそうだと期待大。
……とはいえ、属性魔法を食べるなんて発想が普通であるはずもなく。突拍子もない言動をアラスミシアはどう思うか。
420ディアナ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/13(水)23:10:53 ID:3h1
>>418
どうかしらね、くす
【終始笑顔であり続ける彼女は笑う】
【話そうとしないのは分かっているから諦めていると言っていい】

そうね、そうしてしまいましょう……楽しみだわ
【縛ったまま、吊るしているところから男子生徒を降ろすと】
【担いで生命力を吸いつつ罰を与える為の場所へ運ぶのでした】
421アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)23:14:13 ID:47P
>>419
「しみるっ!いたいっ!」

大声で悶えるアラスミシア、最もこれも含めて文字通り自業自得なのだが

「……まったく……ん?」
「え?たべ……ん?」

過食性の有無を問われれば無論問い返し
そりゃそうだ、そもそも魔力なのだし見た目として決して食欲を刺激するわけでもない、何より食堂の目の前なのにわざわざこんなもの食べるか!?

「……いや、無理じゃないとは、おもう……けど……」
422レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/13(水)23:15:17 ID:kAU
>>420
…………

【常に笑顔を取る様子に脳筋と同じ気配を感じたがなぜか言えなかったという。多分系統違うけど】

ん、もし話せばもうけもん
……何が楽しみなんだろう……?

【男子生徒の心変わりはあまり期待できなさそうだし、罰のことはわからないので首を傾げた】

……エリー達にも気を付けるように言わなきゃ……

【と、申請しに行く途中でそう呟いたとさ】
423エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)23:20:01 ID:ABY
>>421
「!?どうしよう……!」

痛がるアラスミシアにおろおろ。モカーロはあの時こうしてくれたのだが。
まあエリシアの傷は特殊だし痛覚も微妙なので、こうした反応の差は仕方ないのだが。
ひとまず血の染みたガーゼ上の表皮をぺりっと剥がして捨てる。この種族の自分の身体に対する感性はどうなっているのか。

「んー、じゃあ…… ちょーだい!」

手を器のように揃えて前に出し、アラスミシアにそんな要求。
そう、これは食事ではないのだ。ゆえに食堂の前でもこんなものを口に入れようと思える。
さて、前回は影魔法はすぐに魔力に解けてしまったが。今回は果たしてどうなるだろうか。
424アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)23:29:21 ID:47P
>>423
「……だいじょーぶ、もうだいじょーぶ!治った!治った!」

この治療法……このまま続けると色々とアブナイな気配を悟った!
まぁそれに実際言うほど大ケガではないのだ、単に擦りむいたに過ぎない

「……え……あ、はい……」

べちょ
食欲を寧ろ削ぐような粘着質な闇が落とされる!色は真っ黒だけど、千と尋な神隠しなアレのオクサレ様が渡すあのべちょべちょに似ているぞ!
425エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)23:33:39 ID:ABY
>>424
「ほんと?なおった?」

心なしかうるうるとした目でアラスミシアの鼻の頭の傷を眺めるエリシア。
まあガーゼで拭われただけなのだが、血の範囲も小さくなってマシになったようにも見えるか。

「おぉ……!」

そして手のひらに落とされる粘着質の闇の塊。何とも言えない感覚に声を上げて。
まあ本人とて軟体だ。粘性に対する抵抗は、人間ほどではないだろうか。
少しの間どろどろと滴り落ちる闇を見つめた後、手首のあたりから啜る様に手の平の器を傾けた。……さて、触感とお味は?
426アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)23:41:29 ID:47P
>>425
「ほんとほんと」

こくこくと2度頷く、実際大したケガではない

「……どんなあじ……?」

アラスミシア自身気になる様子
尚、味→コーヒーの百倍苦い!
食感→泥
総評→ヤバイ!(ヤバイ)
427エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/13(水)23:49:13 ID:ABY
>>426
「なおった……!」

心底ほっとした様子のエリシア、ゆっくりと近づけた顔が離れていく。
……ところで、アラスミシアはまだこの小さな若草色を縮んだロイコだと思っているのだろうか?

「んー…… にがぁい……!」

そして数口こくこくと飲んでから手を降ろすと、目を細めた渋そうな顔が現れる。
触感に関してはぶっちゃけ液状化した土を泳いでいるときに口に泥が入りまくっているので気にならないようだ。
3,4口は飲んだし頬から零れてもいるのだが、まだ手の器の中には闇だまりが残っている。
いる?と言わんばかりに手をアラスミシアに差し出したのは、気になっている様子を見た善意か、それとも道連れにしようという悪意か。
428アラスミシア◆UVbUHa2ykMzF :2018/06/13(水)23:59:49 ID:47P
>>427
「……あぁ、たすかったよ……」

溜息はバレないように、実に静かに漏らされた
縮んだ状態のアイツ(ロイコ)は随分と純粋なんだなぁって多分まだ思ってます

「……」
「……いや、いらないから」

無論かぶりを振って全力否定、これから美味しいぎうどんが待っているのだ!
なんなら消すけど、と提案。無理して食べるモノでもあるまい
429エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/14(木)00:06:14 ID:929
>>428
「うん!」

お礼は素直に受け取って、すっかり元気を取り戻し頷く。
知らないところで変な誤解を受けたロイコが、次に少女と会ったら何を言われるのだろうか。

「いらない?でも……」

どうやらあげようと言うよりは処遇に困っていた様子。
消そうかと言われれば一も似もなくうなずいて、すっかり粘性の拭い去られた両手を挙げて。

「……で、なんだっけ?」

苦さで目的を忘れたのだろうか、食堂の前でそんな一言。
まあアラスミシアはここで食事をすることは決まっているのだろうが、エリシアの処遇は少女の気分次第である。
430アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/14(木)00:19:32 ID:Lk1
>>429
「……」
「ごはん、たべる……オマエは?」

取り敢えず件の真っ黒なアレは消え去り一安心、といっても出したのも自分なのだけど
ともあれたのしみにしていたごはんの時間だ!やったね!
なんならエリシア(アラスの中ではロイコ)も誘ってぎうどんタイム!
エリシアから否定が無ければ、ふたりで仲良くお食事といくであろう
その中できっと、誤解も解ける……といいなぁ、なのでしたとさ

//日付も変わりましたしこの辺でっ!ありがとうございました!
431エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/14(木)00:27:30 ID:sJQ
「たべるーっ!」

それはそれとして食べるのも大好きなエリシア、万歳でその提案に喜びを見せて。
小さな二人が連れ立って、同じ献立を頼む姿は傍目には和む光景だろう。
エリシアにとって初めての味に舌鼓を打つのも、口直しになっただろうか。

なお、相手を小さくなった知人だと思っているアラスミシアから自己紹介はないだろうし、聞かれなければエリシアからも自己紹介はなく。
きっと誤解は解けぬまま、食事は和気藹々と終わったのだろう。
432シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/14(木)22:44:03 ID:jNX
「あー、あー……んん」

保健室にて、喉に手をやって発声しているのは黒さ抜群の少年。
今は保健医も誰も居ない、もしくは睡眠しているためかやや小声。時々喉の確認をしておいて、という指示を出されてるためだ。

「…………んー、大丈夫、かな?」

たまにつっかえる気はするものの、少年は変わらず自分に関しては甘い認識だった。少なくとも少女の呪いの方が気になるくらいには。
とはいえ、現在暇なのだった。少しすると保健室から脱け出そうかと扉を開けるくらいには。
433ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/14(木)22:48:38 ID:929
>>432
「……おや」

そんな彼と鉢合わせするタイミングで、扉の向こうにいたのはご存知教員用のローブ。
片手をポケットに入れて、今まさに扉を開こうと手を伸ばしていたところ。
意外そうというより面白いものを見つけたとでもいえそうな表情でシャディを見下ろして。

「変わらず元気が有り余っているようで何よりだね?」

皮肉気に飛ばしたそんな言葉に、脱出を試みた少年はどう答えるか。
434シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/14(木)22:54:46 ID:jNX
>>433
身長差は歴然、顔を上げればあらやだ見知った顔。
確かロイコ先生に運ばれたとか聞いたような聞いてないような気もしつつシャディはばつの悪そうに目を逸らした。

「い、いやー、僕わりと早く寝てたみたいだし……?」

じりじりと後退した。とはいえその台詞、少年は早々に離脱したと思ってることを示してるが。

「えーと……あ、ロコちゃん先生も手当てー?」

そして早速とばかりに話題転換を試みている辺り、悪いとは思ってるのだろう。だってこの少年ジャージの先生並にお世話になってる。
435ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/14(木)23:02:53 ID:929
>>434
「……なるほどね」

その言葉で何となく理解した。恐らく人格変化時の記憶がないということなのだろう。
記憶の保持権がごっそり入れ替わっている辺り、あの人格を今のシャディと同一人物とも言い難いのか、なんて考えながら。

「ん?……君たちみたいな子は暇してるだろうと思ってねぇ。
 もう片方は、待ち切れなかったみたいだけど」

もう一人とは、こちらもいたずらっ子気質な黒曜の少女のことである。
既に空になったベッドを見て、続けてシャディに視線をやって。当たりだったね、とでも言いたげな表情。
……もっとも、アルシンが居れば両腕の呪いの残滓を診せておこうと思っていたので、シャディの言葉も外れてはいないのだが。

「まあ、その調子なら少しくらいいいだろう。どこに行きたい?」

そして続く言葉は少し意外だろうか。監督下にいるなら外出も構わないと、そんな提案。
436シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/14(木)23:12:56 ID:jNX
>>435
「………………」

アラスミシアの時は弱音を出さなかったが、相手が大人のためか今の表情は分かりやすい落胆。
協力すると息巻いておいて、蓋を開ければ真っ先に離脱となると少年にとっては結構気になるものになったようだ。

「うーんまあ暇といえば……暇だね」

空のベッド。彼女はやたらと行動的だが悪いことではないので脱走を見ても沈黙である。早い話共犯。
その言葉を真に受けてる辺り今の精神は少年そのものだ。

「えっ…………うーん…………し、しゅ…………お外」

驚きと迷いがよく見える様子である、行き当たりばったりであることは明白だ。
途中まで別のところを言ってた感をほとんど隠さずに言い切った。さて、この時間帯。日射しのことを忘れてる気がしなくもないが果たして。
437ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/14(木)23:21:22 ID:929
>>436
「……まあ、知らないところで結構健闘してたんだけどねぇ」

人格変化を本人が自覚していることもあり、隠し立てする必要もないだろうと。
それとなくそんな変化があったことを仄めかし、シャディの貢献を伝えてやる。
本人に記憶がない以上、負い目は完全に消えることは無いだろうが。少なくとも今の落胆は、少しはましにしてやれるだろうか。

「ん?……ふふ、じゃあ行こうか」

行き当たりばったりで迷いのある返答に、少し笑いを零して。
それでも歩いているうち、また言いなおしたりやっぱり気が変わったりもあるだろうと、今は黙って彼を連れ出すのだった。
真夏に近いよう木下、ギラギラと眩しい日差しを廊下から見ながら。
438シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/14(木)23:29:05 ID:jNX
>>437
「……そうなのかなぁ……?」

もううっすらとしている首の手形に手をやってその言葉に少し救われる。
人格変わって煽ったり煽り返されたりしたことなど彼は知るよしもないし、今手元にあるミサンガはともかく、マントの中の道具に至っては心当たりまるでないのだ。

「……もうすっかり暑い時期だねー……」

あむ、と小さい氷を作って口の中へ放り込んで転がしてから。
眩しい日射しには影の輪郭もくっきりしていて、そしてじわりとする暑さになんとも言えぬ感情を持っていた。

なぜお外なんて言ったのかシャディは少し前の自分を殴りたくなった。……と、考える時にロイコとエリシアの関係を思い出して廊下、外と繋がる場所で若干つまりながら。

「ロコちゃん先生は大丈夫?」
439ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/14(木)23:35:45 ID:sJQ
>>438
正直なところ、シャディのそうした謎にもっと迫りたいという知識欲もある。
しかし、今の彼は療養中だ。負担のかかりそうなことは、様子を見てからと言ったところだろう。

「そうだねぇ……」

ロイコは汗ひとつかかないが、むしろそうした体温調節機構がないが故に。夏は相応に辛く厳しい。
しかし、地上で暮らすのももう長い。水のエンチャントで薄くヴェールを張れば、それをもとに涼を取っているのだ。
そして彼よりも一歩先に外へと出れば日差しの真ん中を突っ切って歩き出すだろう。
440シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/14(木)23:42:56 ID:jNX
>>439
ロイコの場合二度ほど確認してることになるため、決して傷付けることない炎でも呼べる可能性だけはあると憶測できるかもしれない。
実際のところ、あの日以外で目撃してるのがもう一人居るため再会できれば……。

「おー……氷や錬金でもできるかな……? あ、ま、待ってー……」

ヴェールを見て感嘆の声を漏らすと習っている二つの魔術をぼそりと口に出した。冷気には耐性のあるシャディなら氷のヴェールでも問題無さそうだが。
と、果敢に進んだように見えるロイコを慌てて追い掛けるシャディの姿は若干黒ずんでいた。……ワンダーシャドウを足元に出して日陰にしてるだけだが。

「……皆、無事だった?」

それが気になるのは少年として仕方ないことか。
441ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/14(木)23:52:37 ID:929
>>440
「ん、氷属性は分かりやすいが錬金術は…… 少しわからないかな?」

錬金術を薄く前進に纏うというのも、なかなかイメージがしづらいものである。
そう言った質問は専門であるカメリアに聞いてみるのが一番だろうと、そんな風に答えを暈し。

「……まあ、概ねはね。外傷で言うと君が一番酷いんだぞ?」

不安げに効いてきた少年の懸念を払拭すべく、膝をかがめて視線を合わせ。
それからあの時の苦労をねぎらようにと、彼の頭を撫でてやった。
442シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/15(金)00:04:04 ID:Cfg
>>441
「ん、今度聞いてみるー」

シャディが習ったもののうち一つに「インクを浮かせる」というものがある。……さて、液体というだけで冷水を操れるものか。
氷のものに関してもこれからの時期習っても損はないと考えたのであった。

「良かったー……僕は手形付いただけだし、呪い? とかもない……んむ」

安心した反面、後ろ向きな言葉が出てくるといったところで頭を撫でられて口が止まる。少なくとも今、額の帯に滲みはない。

「じゃー、僕が治ったら皆元通り?」

労いは通じたのだろう、シャディの表情は少し明るさを取り戻していた。考えは単純だが。
443ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)00:15:20 ID:fqh
>>442
「そうだね。だから早く治してしまえよ?」

そうなれば皆、元通りだからと。それは他者を憂うシャディのモチベーションになってくれただろうか。
首筋に痛々しく残るのは内出血の跡だろうか、ひんやりとした指でそれをなぞる。

「で、だ。そんなわけで君の調子を聞きたいな。何か変わった事はあったかい?例えば、感覚とか」

ロイコとしては、長らく人格が入れ替わっていた影響を聞きたいのだったが。
変わった事と言われれば、今の影のような所持品なんかも思い浮かぶかもしれない。
444シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/15(金)00:26:24 ID:Cfg
>>443
「ん、わかったー……!」

詰まりかけた息を整えながらシャディはモチベーションを上向きにした。
ひんやりハンドに若干尻尾震えたが、元々冷えには強いのですぐに調子を戻した。手形に痛みもないところから、相手の握力とその影響か。

「んー……喉がたまに? あ、ミサンガもらったのと、こんなの入ってたよー」

向こうは全く喉の調子を知らせなかったし、影響も無さそうだったが。
そしてシャディは白銀色の糸で編まれたミサンガと、……銃という道具の形を成したものを取り出した。
445ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)00:33:28 ID:fqh
>>444
「いい返事だ」

シャディの頭にまた手を伸ばして撫でながら、もう片方の手は以前首筋の跡をなぞる。
尻尾がぴくりと反応したのをいいことに、指の背でくしくしと擦ってみたり。

「ん……それは?」

喉に関しては単純に絞められた影響だろうと考え置いておく。
ミサンガはロイコも貰ったものだが、もう一つの奇妙な物品はなんとも言えない形状をしていた。
貰った当人には、何となくわかるのだろうか。モノクロの短杖のようなそれを指して、彼に聞き返すのだった。
446シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/15(金)00:40:46 ID:Cfg
>>445
「んんー……!」

首筋というのは少し過敏な者も居る。頭を撫でられるよりも反応よく身震いしていた。明らかにこそばゆい時のそれだが。
……え? 尻尾の場合? 割増の反応がお届けされます。

「んー……振っても何も出なかったけど色々やろっかなーって……あ、それでちょっと出ようと思ったんだった」

知らないものはとりあえず振ってみろ、なのだろうか。まあそれはさておきシャディは持ち方は理解できたのかグリップ部分を持っていた。あとはトリガーを引けるようになるだけ……なのだが。
この魔道具。例えば何かしら起こして爆発! なんて代物なら保健室でやるには不味いために脱け出そうとしていたのを思い出した。

「ロコちゃん先生は何かあったー?」

その銃の正体を実演で知るならこの学校には最適な場所は存在している。それこそ、シャディが言いかけた場所である。
447ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)00:54:17 ID:fqh
>>446
あからさまな悪戯に黙って耐えてくれるあたり、シャディも中々に悪戯しがいのある相手である。
なのでこういう標的になった際はよろしくないどこかで拒絶してしまうことも必要になるのだろうか。
親指以外の先で軽く引っ掻くように撫でる様は、明らかに擽りにかかっている。

「んー、もしそうなら…… 修練場、だね?」

思い当たるのは、イグナシオの持つ道具だろうか。銃というものは世界に存在すれど、馴染みのないロイコが連想したのはそれだった。
だとすれば、試すのに適切な場所はそこを置いて無いだろう。人差し指を立てて、そういうことかと言わんばかりに。

「僕かい?…… まあ、こんなものかな」

そう言って取り出したのは、赤い糸の巻きつけられたボビンと表現するべきか。
穴の空いた糸巻きという何とも不思議な形状から、片目を覗かせてシャディに視線を合わせ。
448シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/15(金)01:04:39 ID:Cfg
>>447
「ん、んー……もうダメ!」

擽りを拒まなかった理由は多少の許しと、あとはこの脱け出しの条件……とでも見たのだろう。
しかし暫く楽しまれた後、流石に反応して影の手がガシッとロイコの手を掴んで制止。その手に場違いな握力はない。

「そうそう、寄ってもいーい?」

地味にシャディはイグナシオの魔道具を知らない。
それでも試せそうならロイコを伴って行こうとするだろう。

「……糸? お裁縫に使う……わけないよねー?」

だとしたら相当な浪費になることだが。穴越しに視線を合わせつつ、シャディはその糸に指を伸ばして撫でてみようとしていた。
器用に魔法銃は影の手が持って。
449ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)01:13:23 ID:fqh
>>448
「うーん、残念っ」

堪え切れなくなったシャディに笑顔を向けて、片手をつかまれながら空いた手でぽんぽんと肩を叩き。
それで一先ず擽るのは止めると伝わっただろうか、ゆっくりと影の手から自身の手を引き抜いた。

「さあ、案外小物程度なら体良く作れちゃうかもね……」

魔道具である事は間違いないが、それ以前にこれは糸巻きである。
シャディが最初に切って捨てた選択肢を拾い上げて、ボビンをポケットにしまう。
指を這わせば何の変哲も無い滑らかな糸の感触と言ったところか。

「もちろん。扱いに関しては、イグナシオ先生が詳しいかもだね」

そうして彼の要求を受け入れて移動する道中、そんな助言を彼に与えて。
そこからロイコの思う無理のない範囲で、新たな魔道具の試射に付き合うのだった。
450シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/15(金)01:25:28 ID:Cfg
>>449
「今度お返ししてやる」

ぼそりと漏らした反撃の狼煙、燻らずに立てば良いのだが。
するりと引き抜ける辺りはシャディも強い拒絶でなかったことが明白である。

「……糸だもんねー、もし何かわかったら僕にも教えてー」

授けた者が今頃どんな反応をしているのか伺い知る術はない。
もし縫えたとすればそれはそれでなんだか不思議な魔力を持ちそうなものだが真実とは。

「え? イグナシオ先生が? わかった、今度聞く!」

助言を聞けばすぐに選択肢に加えたシャディ、誰? と聞かないのは当然知っているからである。それこそ、あの歌劇団でも顔合わせはしているのだから。

少なくともその日の試射、シャディから聞けた感想、およびロイコが目視できたのは――凍結範囲が広がった代わりに人形にすらダメージを出せなかった氷の魔弾であったことだろう。
451バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)21:12:33 ID:lJm
いやあ、何故わざわざ剣に炎を纏わせるかね?
【ここは放課後の修練場】
【片や魔力が燃え盛るレイピアを構え、それを見つめている緑髪の少年と】

何だあ?てめぇ……分からねえのか?
【褐色肌で筋肉質な魔法鍛冶見習いの青年が居ますよ】
【以前の貧乳に似合う水着を語り合っていた時と比べて、テキトーな雰囲気となっております……表情は】
452トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)21:19:12 ID:Kuy
>>451
「……だって、その方がカッコイイじゃないですかー!燃えてた方が!」

さてはて、そんな会話にシレッと混ざるもさジャージ
左腕はギプスで固定されており、何やら重傷らしい
しかしそんな事を一切感じさせぬ元気な様子でエントリーなのであった
453バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)21:25:16 ID:lJm
>>452
先生、よく分かってるじゃねえか!こう言うのはロマンなんだよ、ロマン……分かったかバカ!
【褐色肌のアホは先生に同調して緑髪のバカにそう言います】

格好いいのは認めるさ
でもさ、せめて鉄を溶断位出来る炎じゃないとただの魔力が磨り減るのと持ってて暑いと言うデメリットしか無くない?
【緑髪のバカにロマンと言う言葉は無いのだろうか?】
【先生と褐色肌のアホに対して否定的ぃ!】
454トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)21:31:49 ID:Kuy
>>453
「ロマンですよねー、ロマン!」
「いやぁ、私もこれ(愛用の魔剣)の氷のエンチャントを見た時はもう……!」

色々アレな所があるらしい、実際その魔剣は趣味にぴったりフィットしているのだ

「そ、それは……でも、でもですよ?」
「……もし相手が燃える剣を持ってた時と、持ってない時……」
「……どちらが恐いです?」

危うく言い負かされそうになる、正論とはヒドイ!(ヒドイ)
尚、ミズハの魔剣の場合それ自体が保持している魔力で現象が起こる為に本人の魔力は減らない!ズルイ!
455バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)21:38:44 ID:lJm
>>454
属性魔法を宿した武具ってのは良いよな、本当……半分はそのロマンを求めて魔法鍛冶の道をだな、分かってるかバカ
【アホはバカと言うタイミングで緑髪の背中をバンと平手で叩き】

魔剣を持って殺しに来る者と普通の剣を持って殺しに来る者か……ううむ、これは悩むね?
魔剣の力で強いか、剣の実力に余程自信があって強いと聞かれると後者じゃないかな?
【質問の内容が微妙に物騒に変換されますよ、バカなので】
【そして魔剣の威力か剣の実力的な物であれば後者と答えるのがこのバカである】
【なお同一人物がと言う言葉は頭にないのがバカ足る由縁】
456トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)21:46:52 ID:Kuy
>>455
「……そうなんですねー……是非、立派な魔法鍛冶師に……!」

やや熱っぽく握り拳!ダメだコイツ!

「ぐぬぬ……!」
「じゃ、じゃあ、……明るくて便利だとか!斬られると熱くて痛いとか……!」

さてはて、ズバッと断言されてしまえばぐぬぬなミズハ
言い返したり出来ないのは、自信を持って言われるとどうにも弱いからなのだ。押しに弱い!
457バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)21:54:46 ID:lJm
>>456
ああ、なってみせるぜ……!
【熱い男のロマンを追い求め続けて見せると褐色肌で筋肉質なアホは同じく握り拳】

僕は暗かったら大人しく松明を持つかなあ
先生、良いことを教えてあげましょう……人は斬られたらそれだけで痛い
【夜営で火を付けるための魔法の道具なり、そうした物を常にポーチに入れているのがこの少年……旅人を自称しているが故のチョイスである、魔法を使え!生徒なら!】
【そして割と切実そうに斬られりゃそら痛いわーと元も子もないバカ】
458トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)22:01:35 ID:Kuy
>>457
「えぇ、応援してますよー!」

意気投合なアホとトンチキ!根っ子が似ているのかもしれないね

「グサァッ!」
「……そ、そうですけど、そりゃそうですけどー……!」

鋭く刺さる言葉のヤイバ、無慈悲!
およよと泣き崩れ肩を震わせるミズハ

「……だって、ほら……なんかいいじゃないですか、ハデな方が……」
459バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)22:12:01 ID:lJm
>>458
派手な剣はお貴族様のお飾りな装備で十分さ
「でもお前鉈に風纏って切り傷から魔法で裂いたりするじゃねーか、十分派手だろ」
それはそうだけど……よし分かった、魔法に意味があれば問題ない!こう叫ぼう!意味ある魔剣は機能美と!
【バカは否定的ですがアホの一声で熱い手のひら返し】
【尚この「」内の発言はアホ(グレゴール)であり区別を付けるため】

ところでよ、その怪我(左腕)……誰がやったんで?
【地味に気になっていたらしいアホは先生に質問します】
【鍛えている先生が怪我させられる程の危険が……?と警戒している様】
460トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)22:23:44 ID:Kuy
>>459
「ぐぬぬ……」

ぶっちゃけ儀礼用の剣も全然嫌いじゃないミズハ、言い返せない
まぁでも結局は和解出来たようでよかったよかった

「え?あ、ち、ちょっと先日……」
「……でももう大丈夫です、解決した事件ですからね……きっと、うん……」

流石に高名な魔導師テラに焼かれたなんて言えずに淀み、それでも真意を察した様に包帯を撫でながら月の笑みを浮かべた
461エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)22:27:55 ID:fqh
「むー……」

昇降口の大きな掲示板の前で、難しい顔でふよふよ浮かぶ小さな若草色。
先日アラスミシアと食堂でごはんを食べたところ、思いの外持ち合わせがないことに気づいたのだ。
そこでロイコに相談した結果、「海賊退治の時みたいに、何か依頼でもこなしたらどうだい?」との事。

「……んー?」

ネポックにはこのように、学生の小遣い稼ぎ程度の依頼を斡旋する制度もあるらしい。
とはいえ、初等部の生徒が1人でやろうとするものでもないと思われるが。
462バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)22:32:34 ID:lJm
>>460
それなら良いんだ、警戒する必要は……無いな
【危険の排除に剣を振るう必要は無さそうだ】
【そう安堵するアホの姿は誰かを護衛する者の顔であった】

これなんかどうだい?怪我に効くよ?
【流石歩く校則違反にしてバカである】
【まさか魔法薬とは言えアルコールを含む要するにお酒を堂々と教師に渡そうとするなど予想できまい】
463タニス ◆p01m289DEw :2018/06/15(金)22:39:27 ID:Yix
>>461
さて人の通りも多い昇降口、その波に紛れて欠伸を零したローブの影が一つ。
横目に掲示板を流し見て、ふと目に入った見覚えのある若草色に足を止めた。

「どうしたのエリちゃん、なにか依頼でもしたいの?」

考えこんでいる様子のエリシアを依頼する側とでも思ったか、ふらふらっと側に寄って。
相変わらず眠たげのような不機嫌のような赤と紫の瞳で、使い方が分からないのだろうかなんて首を傾げた。
ついでになにか面白そうな案件でもないものかと、並んで貼り出された依頼達をざっと流し読み。
464トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)22:39:49 ID:Kuy
>>462
「えぇ、少なくともその件でこれ以上ケガ人が出る事は」

皆無のはずだ、様々があった事件だが全てが収まったのだから
ルナ達の心もきっと救われていて欲しいと、そう願うのみである

「……わぁありがとう、とっても気が利きますねー」
「……没収、しときますからね?」

笑みを貼り付けたまま受け取り、無慈悲宣言!当然だよね!
465エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)22:46:32 ID:fqh
>>463
「お?タニスーっ!」

振り返れば見覚えのある姿、ぶんぶんと手を振って答える。
今日は眼帯をしていない彼女の背中にくるりと回って、肩口からひょこっと顔を出し。

「どれがいい?」

ばっと掲示板を指差して、首を傾げてタニスに聞くのも唐突。
薬草採取や畑のモグラ退治などの簡単そうなものから、未踏の洞窟調査や大型モンスター討伐まで幅広く揃えてある依頼。
どうやらタニスの思うように依頼がしたいわけではなく、逆に受ける側になりたいようだ。
466バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)22:47:15 ID:lJm
>>464
いえ、ここでずずいと……いや、酒に弱いなら後で飲むのでも
「バカ、そこは先生に処理を任せますで良いだろ」
【バカがこの学校で作り、己が信仰している神に祈りと贄と儀式を捧げて魔力を込めたお酒と】
【それを触媒に生き物が持つ自然治癒の力を高める各種魔法に使われる薬草で作られた魔法薬であり】
【いや何で風の女神を信仰している癖に酒が出てくるんだよとか言ってならない】
467トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)22:52:59 ID:Kuy
>>466
「え?」
「……」
「……いやいや、ダメです、先生今お仕事中ですからね?」

ちょっと悩んだ!ダメだこのトンチキ!
因みに少し前に、いい感じに唆されて他の生徒の龍殺しの酒を飲んで酔っ払ったりした過去があるのだ
決して弱いわけではないが、度を超えて強い酒にはフツーに酔っ払う程度の耐性らしい
468バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)22:59:07 ID:lJm
>>467
なら仕方ないね、このアホの言葉を借りるのは癪だけど先生にその扱いは任せるさ
【このバカはバルドイード君に飲ませたときに反省もしくは学習している!】
【他人に無理矢理酒飲ましたときってろくなことになんねえ!と】
【ウィル自身はアルコールを即座に魔力へ変換する酵素が体内にあるので酔わないせいで、他人の感覚がいまいち分かってないからこそ強要はもうしない!】
469タニス ◆p01m289DEw :2018/06/15(金)23:00:42 ID:Yix
>>465
元気のいいエリシアの返事に小さく微笑み、軽くローブの袖を振って答える。
まさか依頼を受ける側になりたがっているとは思わなかったか、唐突に問われればなんの事やらと首を捻り。

「あ、そっちね。お小遣いが足りなくなったのかな」
「んー……そうだねぇ、とりあえずは簡単そうなものがいいんじゃないかなぁ。エリちゃんはどういうのがやってみたい?」

ややあって合点の頷き、さてならばどうしたものかと掲示板のあれこれを眺めて思案。
しばらく考え、採集や脅威度の低いモンスターの退治などそう難しくなさそうなものをいくつかピックアップ。
いつの間にか選択権を与えられているようだが、やはりやりたい事をやるべきだろうと。
470トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)23:03:46 ID:Kuy
>>468
「もう、次は黙っていませんからねー?」

フツーに校則違反のはずだ、実は余り校則に関しては知らないけど(メタい!)
ただまぁさまざまな人間が集まるネポックなのだ、きっとそれぞれの故郷の国によっては飲酒が違法ではない所もあるのでしょう

「……で、えーっと……」
「結局、魔剣のお話だったんでしたっけ?」

原点回帰、炎の魔剣の話であったか。実の所魔剣士でもあるミズハに取っては結構興味深い話題であるのだ
471バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)23:10:53 ID:lJm
>>470
はっはっは、バレなければ良いのだろう?
【何かメタいけど校則違反だったり魔法で使うとか定番だからある程度所持なりしていてもおかしくないとか】
【このバカの故郷の生水は不味いから酒に慣れすぎているとか色々ありますが】
【それはそれとしてバカは校則を破る気まんまんですね】

俺が魔法鍛冶として作った武器をこのバカに見せてどうかと意見を出させているって所だな……悔しいことに、痛いところを突いてくるからなこのバカ
【バカとアホは以前とは違い真面目な理由でテキトーにアホが作った武器の評価をしていたのだ!】
472エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)23:12:06 ID:fqh
>>469
「うん!ごはんたべるの!」

特に欲しいものがあるだけではなく、食事のためだと言い切ったエリシア。
まあたまの食堂での食事のためではあるのだが、聞き様によっては生活費に困窮する健気な初等部生である。

「んー…… おいしそうなの?」

どんな依頼がいいかと言う問いを全く分かっていなさそうな答えが返ってきた。
強いて希望だととるなら、食用のものの採集や捕獲、もしくは報酬に食事付きの依頼だろうか。こんなところに舞い込む依頼に食事付きの依頼があるかは分からないが。
473トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)23:18:06 ID:Kuy
>>471
「たった今、バレましたよねー……?」

ほどほどにね、と苦笑のミズハ
実際そこまで口うるさくないのだ、甘いともいえる

「……そうでしたそうでした」
「……いいなぁ、私も昔やってみたんですけど、才能なくってー……」

とは魔剣鍛冶をであるが、才気に恵まれず断念した過去があるらしい
474バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)23:23:50 ID:lJm
>>473
いやあ、意図的に先生に渡すのと隠れて飲むのじゃ事情が違うさ
【荷物検査やボディチェックじゃウィルのポーチからは取り上げられない】
【それ故の余裕、それ故の慢心!】

人それぞれ得手不得手があるもんだ……俺の場合は母がドワーフだからそういう意味では恵まれてたのだろうなあ
【しみじみと】
【その才によって剣を断つ剣の伝承とかに悩んだりする拗らせがありますがそれはまた別の話で】
475タニス ◆p01m289DEw :2018/06/15(金)23:28:49 ID:Yix
>>472
「思ったより切実だった」

実際ご飯のために依頼を探す、などと言われたら相当お金に困ってると思ってもおかしくない訳で。
これは声をかけてしまった以上助けになってやらねばなるまい、勝手に責任重大と思いこむタニスであった。

「おいしそうな依頼ってなんだろう……」
「ううん、そうなるとこの辺りかなぁ」

エリシアの希望(?)を参考に、いくつかの依頼をひょいひょいっと選択。
どれがいいだろうかと、最終的な判断をエリシアに任せるだろう。

・野菜の収穫の手伝い。報酬は少ないが収穫した野菜のお裾分けも。
・森に出向いて薬草の採集。報酬は中程。最中に食用のなにがしかを採集してもいいだろう。
・凶暴化した野菜怪物の討伐。報酬はこの中では最も良し。
476トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/15(金)23:30:42 ID:Kuy
>>474
「……今度抜き打ちで魔力探知しますからねー?」

お酒を見つける魔力の視界の魔法!そんなものがあるのか?きっとあるんでしょう

「あ、そうだったんですね」
「……じゃあ、いい剣が打てたらよかったら見せて下さいー」

通りで、と納得の模様
鍛冶の神秘に満ちたドワーフ族なら成る程、魔法鍛冶の才に恵まれていても不思議は皆無
477エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)23:34:10 ID:fqh
>>475
「ろこねぇが『やったら?』って!」

その補足は必要だったのだろうか。依頼を受けるようにというのはロイコの進言だったようだ。
一見おこづかいを自分で稼がせるのはそういう方針だと捉えることもできるが…… 使い道が食費だと思うと、どういう捉え方になるだろうか。

「……これ、なに?」

そしてエリシアが興味を示したのは「野菜魔物」の記述。理由は単純、それが一番珍妙だったからだ。
こてんと首を傾げてタニスを見つめるエリシア。依頼を決めて詳細を伺っているようにも見えるか。
478タニス ◆p01m289DEw :2018/06/15(金)23:49:13 ID:Yix
>>477
「ロコさんが?あの人思ったより厳しいんだねぇ……」

エリシアの言い方から身内と捉えたか、意外な繋がりもあるものだと。見た目的にも。
自分で働いて生活費を稼ぐ、というのは生きるのに必要な事項ではあるが、それにしてもこれほど早い時分に覚えさせる事かと。
意外な一面と勘違いのような、ふむふむと納得した素振り。

「ん?ああ、これはねぇ……人を襲う野菜を倒してほしいんだって」
「目と口がある野菜ががおーって襲いかかってくるから、ちょっと危ないやつかも」

そういう種のモンスターか、はたまた呪いや土地柄によるものか、ともかくそんな物騒な野菜が存在するらしい。
噛み砕いた、もといざっくりとした説明はエリシアの理解を助けるものになるだろうか。
言葉の選び方から暗に戦闘を前提しているものと示唆、さて安全を取るか報酬を取るかは彼女次第。
479バカ&アホ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/15(金)23:55:57 ID:lJm
>>476
まあ、程々にするさ……程ほどに
【ムキになって本当に没収されても困るといった表情をするバカと】

分かった、自信がある物なら先生にも観て貰うことにしよう
【そんなこんなで、時間は経っていくのでした】
480エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/15(金)23:57:08 ID:fqh
>>478
「……?」

厳しい、の言葉には不思議そうに首をかしげるエリシア。
ロイコのことをそう思った事は無いので、タニスの反応が新鮮で不可解だったのだろう。
今回だって、本来稼ぐのは生活費でも何でも無いのだから。

「おー…… おいしいかな?」

エリシアの興味は危険性より味、もっと言うと可食性。
食べられると知ればタニスの方にしがみつき、これにすると決める事だろう。
481トンチキ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/16(土)00:03:29 ID:fhs
>>479
「えぇ、是非是非そうして下さいね」

一方トンチキ、満月の笑みをふたりに向けるのであった
そんなこんなで3人の長閑な時間は過ぎて行く、紫陽花の上をカタツムリがのったりと進んでいた

//ありがとうでした、お疲れ様でしたですよー
482タニス ◆p01m289DEw :2018/06/16(土)00:08:35 ID:Mx1
>>480
思ってもいないところで生まれてしまった誤解、いつか解ける日は来るのだろうか。

「えっ」
「いや、どうだろう……食べられるとは思うけど、そんな話は聞いた事ないなぁ」

そっちか、とばかりに言葉を漏らす。いやまあ確かに話だけ聞くとおいしそうだけれども。
実際どういった要因で野菜が人を襲うようになったのかは未だ解明されていないのだ、どうだろうかと首を捻る。
ともすれば食べた者に影響を及ぼす呪術の類などもあり得る訳で、実食して安全性を試した先人は今のところいないらしい。
つまりエリシアが目指そうとしているのは前人未到の領域。ゼロリスクの食品なぞ存在するはずもないのだ!
483エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/16(土)00:15:24 ID:OuF
>>482
思えば直近でも知らぬところでアラスミシアにあらぬ誤解をされたロイコ。
彼女たちの誤解を正しく察し、解く事はできるのだろうか。

「そっか!じゃあたべるー!」

話を本当に聞いていたのかという反応。意気揚々と野菜魔物討伐の掲示を指差して。
タニスの憶測を真に受けて、あとは溢れる好奇心で。この珍妙な魔物の討伐と実食を決意したのだ。

「……で、どうするの?」

さて、決めたはいいがどのように受領するのか。その方法もエリシアは知るはずもなく。
484タニス ◆p01m289DEw :2018/06/16(土)00:27:08 ID:Mx1
>>483
「マジか。大丈夫だとは思うけどなぁ……」

即決のエリシアに対して、どことなく不安そうなタニス。
まさか戦闘よりもその後を心配する事になるとは、思ってもいなかったのである。
まあその時になったら目一杯危険性を精査すればいいだろうと、自分に言い聞かせるのであった。

「どうって……ああ、じゃあ一緒に手続きしに行こっか」

はてなマークを浮かべたエリシアに、タニスもなんの事やらと目をぱちくりさせるがやがて理解したらしい。
エリシアにしがみつかせたまま受領のために移動、大方を代わりに進めながらそのやり方について教えてやるだろう。
手続きの際、しれっと自分も頭数に入れるのも忘れない。
とはいえあくまで付き添い程度の心づもりだし、報酬も全てエリシアの手に渡るよう手を回すだろうが。
485エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/16(土)00:40:14 ID:OuF
>>484
まさか小遣い稼ぎと聞いていた時には、未知への挑戦が待ち構えているとは思いもしなかっただろう。
当のエリシアは呑気そうに、来たる野菜のモンスターの姿を想像しているのだった。

「いこー!」

元気よく拳を突き上げ、連れ立って手続きの窓口へ。
期日の確認や参加登録など、ひとしきりの手続きをふんふんと頷いて学ぶ。
その際にタニスの名前がこっそり入っている事は、そういうものだと思って気にしていないようだ。彼女が一緒に来ることも、もしかすれば理解していないかも知れない。

「これでいいの?」

さて、依頼を受ける手続きを完了させたなら、期日までに挑戦して達成報告を忘れずにしなければならない。
……のだが、それはその時になって教えればいいだろう。時刻は昼下がり、お腹も空いてくる陽気である。
486タニス ◆p01m289DEw :2018/06/16(土)00:54:01 ID:Mx1
>>485
「ん、これでよしっと。後は受けに行って、達成したら報国すればいいんだけど……」

無事に手続きを終え、これで後は実行あるのみ。
が、期日はまだ先。そう焦る事はないだろう。
エリシアのお財布がそれまでもつか心配(とタニスは思っている)だが、そこのタイミングは彼女次第といったところ。
気がつけばお昼時、お野菜の話につられたか腹の虫もどことなく元気のようで。

「とりあえず、お昼ご飯にしちゃおっか。奢ってあげるから食堂にでも行こうか?」

なんて先輩の意地を見せた提案、了承を得られたならば連れ立って食堂へと向かうのだろう。
487エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/16(土)01:06:37 ID:OuF
>>486
「んー、じゃあきょうはおわり?ありがとー!」

どうやらいま済ませるべき手続きは終わったらしいということが伝わった様子。
手伝ってくれたタニスに肩口から礼を述べれば、揺れた頭に付随して触角が視界の端にゆらりと見えただろうか。

「ほんと?たべるー!」

そして食事の提案となれば是非も無い。こくこくと頷いて、共に食堂に歩き出す2人。
さっきまで野菜の魔物の話をしていたからか、その日のエリシアのメニューは野菜サラダかベジタブルスティックになったことだろう。
488レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)20:53:36 ID:HEM
レオナはこの日、必死に写真を撮って居た、中庭でポスターの為に必死に自撮り
ルナはめんどくさいから協力してくれず、同級生に友達あまり居ないから

「うーん、やっぱこれよりもっと斜めに角度上げた方が可愛いのかな」

そんな事をぶつぶつと
489リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)20:58:19 ID:HJf
>>488
「光の調節は上手くいってますか?」
「となぜ写真を? 写真展にでも応募するおつもりで?」

いつの間にか近くに居たリエードは自前の土椅子に優雅に座りながらペットボトルのミルクティー片手に質問。
別にレオナが自撮りしていることには突っ込まないらしい。もはや彼女のナルシスト的な面には慣れっこなのである。
どちらかというとなんのために撮ったのかが気になったみたいですね。
490レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)21:02:00 ID:HEM
>>489
「あ!!リエードいつのまに!!」

声をかけられると騒がしく反応するレオナ
そして、理由を聞かれればビシッと指を指す

「生徒会長選挙へ向けてのポスター作るんだよ!!つーことでリエードもあたしに一票よろしくね!」

にっこり満面の笑顔です
491アマリリン◆W3ePL.iLgs :2018/06/16(土)21:03:53 ID:fwl
教員研究棟、煙たなびく幻術学研究室の一室。
こつこつ、とドアをノックする音に、彼女は窓際で手元のワインをステアしながら。

「空いていますよ」

と入室者へ呼びかける。

部屋の中には香の紫煙が立ち込め、大きく息をすうとたちまち彼女の作る幻覚を身体に受け入れてしまうだろう。

本ばかりがうず高く積まれたアマリリンの研究室は、幻覚によってどこか壮麗なルネサンス式建築の部屋に変わって見える。
492リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)21:06:20 ID:HJf
>>490
「強いて言うなら角度に悩んでた辺りからですね」

ひらひらと手を振るがそこに貴族らしさとかはまったくない。金髪碧眼ときても簡単にはいかない。

「おやおや、立候補なさるので? ちなみに何を目指してます?」
「あ、投票に関しては他の方との違いや公約……でしたか? あれら次第ですね」

さあどうぞ? とばかりに片手を優雅に差し出してさも発表しろとばかりに。
493レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)21:10:47 ID:HEM
>>492
「何を目指してるって生徒会長に決まってんじゃん」

けろっとそう言います

「そもそもね!成績は超優秀な天才で、魔法の腕も超一流!!そして世界一可愛い!!生徒の代表たる生徒会長にあたし以上に相応しい人いないよね!!」

まずどーんと出たのはお決まりのナルシズム

「んでねー、公約とすれば~、あたしの特性のスカート捲り防止スカートを女子制服に採用案を出します!!捲れないよ!!」

まずはそれを一つ

「あとねー、面白い企画とか沢山考えるよー!最近ちょーっと近況で面白い事があったからさー、それをイベントにしてやろうと思ってんの!」
494ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/16(土)21:14:07 ID:Nhs
>>491
「……失礼します」

その扉を開いたのは、黒髪に教員用ローブを羽織ったロイコ。
彼女と会うのは実に、前回の666号室の事件以来。
終始委縮していた様子の彼女の印象が強いからか、なんだか今日の優雅なアマリリンを見ていると不思議な気分である。

「……大したものですよねぇ」

そんな香りだけで風景を一変させてしまう彼女の魔術に舌を巻いて、来客用だろう椅子に腰を落ち着ける。
本来は水棲、感覚の構造が微妙に異なるロイコでさえこれなのだ。彼女の技量の高さが窺い知れるだろう。
495リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)21:17:58 ID:HJf
>>493
(生徒会会長って一年生からなれましたっけ?)

あとで規則とか見ておこうと思ったリエードはレオナを温かい目で見ていた。

「あとは先代達にリスペクトがあれば完璧になれると思いますよ」
「……ふむ、それはなかなか奇策でありつつも正当ですね。では男子には何が?」

ナルシズムを否定はせず、あくまで先代達にも敬意があれば良いだろうと。
そして制服の件に関しては何か思うところあったのかわりと好感触ですね。

「ほう? そのイベントとは一体? ありえないとは思いますが危険性はありませんよね?」

ミルクティーを即席土テーブルに置けば、その手には青い薔薇がモチーフにされた指輪がはめられていた。
496レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)21:21:15 ID:HEM
「先代達に敬意~?うーん…あたし敬意とかあんま持たないからね~…」

などと呟いて

「それ!男子って何が欲しいの?」

そしてまたビシっとリエード指差して尋ねます

「イベントは危なくないよ!学園公開愛を掛けた決闘!!ダニエルvsソーレ!!だよ!!!」

ルナとダニエルの話を聞いてないリエードは何故そんな事にと思うような企画だろう
497リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)21:29:29 ID:HJf
>>496
「それですと自分に敬意が持たれなくてもごねてはなりませんよ? 少なからず上級生達は現会長達にはそれなりの信頼もあるでしょうし」

と、構わないがリスクはあるぞ、とだけ忠告し。

「まあ制服に当てるとするなら改造の権利、等ですかねえ? 制服に限らないなら……酒?」

リエードに聞いたのは半分間違っていたかもしれないがそもそも男子というのは女子並み、それ以上に好みが分かれてるものなので仕方ない。

「すみませんなぜそんなことになってるのか詳しくお聞きさせていただいても?」

若干食い気味だぞリエード!
498レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)21:33:45 ID:HEM
>>497
「えええええ!!あたし尊敬されたいーーー!!でも敬意はあんまり持てない~…」

だめだコイツ、そしてリエードに、ダニエルvsソーレの理由を聞かれると

「ルナちゃんがダニエル君に告白されてさ、ソーレにタイマンで勝てたら付き合っても良いよって言ったんだってさ」

めっちゃ簡単に言います流石歩くスピーカー
そしてリエードの指輪に気付いて

「あ!!こないだの指輪!!それちょうだい」

にっこりといきなりの宣言です
499リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)21:38:32 ID:HJf
>>498
「別に自分のが凄いと思ってても『あ、この人はすごいな』だけでも構いませんよ」

レオナのナルシズム的には誰かをそう思える時点で十分な敬意になるだろうと。

「なるほど、よーくわかりましたが貴女人の秘密喋り過ぎです。それにしても……良いことです」
「…………いや貴女ももらってるはずでは?」

聞いたのは自分とはいえ経緯的にペラペラ喋っていいものではないだろうと思って手招き。もしあっさり来てくれたならデコピンが飛んでくることでしょう。
そして指輪要求についてはまず確認から。
500レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)21:41:37 ID:HEM
>>499
「うーん、まぁ頑張ってみよーかな…」

レオナはそう呟いて

「あれ?あんまり言わない方がいいの?」

と、きょとん顔になりました、そして

「それがさ、あたしのは1号君の呪い解くのに使っちゃったし~、ルナちゃんはルナちゃんでこないだバルドイード先輩の呪い解くのに使ったんだって
んであたしはリュネスの呪いもなんとかしたいからそれ欲しいの」

呪い案件多過ぎな学校である
501リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)21:46:46 ID:HJf
>>500
「簡単に言いますと貴女の内緒話が友人によって周囲に言われてるようなものですし。というかソーレさんいつの間にかそんな立場に居たんですねえ」

まあルナやダニエル、ソーレが了承済みならそれでいいと思うが。
というか誘拐犯ソーレが馴染んでることにもちょっと驚いてた。

「この学校一回皆さんで呪い検査受けた方が良いのでは?」
「というのはさておき……それは譲渡ということで? 呪いが消えないなら今後はリュネスさんが身に付けるのでしょうし」

ふむ、とテーブルに肘をつき、頬杖をしながらリエードはレオナを見た。
502レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)21:50:15 ID:HEM
>>501
「うーん、あたしの秘密か~……」

レオナに大した秘密は無い…と思ったら遺伝子改良人間である事を思い出して

「たしかにあんまり話されたく無いかなぁ…」

納得した様子です。そして

「ソーレ君よくそこら辺掃除してるよ、あ、居た」

指差すと、三回の窓をソーレが作業服で拭いています

「まあ、リュネスの物になっちゃうのかな?」

とあっさりと
503リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)21:54:16 ID:HJf
>>502
「恋愛というのはデリケートなところです。事前にその三人に宣伝しても良いのか聞いておきなさい」

それでイエスと答えられる人物のが少なそうだがリエードも厚意からである。まあリエードも別に恋愛語れるほど経験ないけど。

「おやおや、精が出ますねえ。あとで差し入れでも持ちますか」

指の方向を見て穏やかに笑むと、レオナからすると不穏かもしれない一言を。忘れてはならない、彼の味覚。

「それで? まさかタダでくれと言っているわけではありませんよね? 先に言いますが自分はリュネスさんと面識がないんですよ」

早い話、面識がない相手にはいどうぞと渡せるほど彼の感覚は甘くないのだと。さてレオナはなんと答えるだろう? と待っているようにも見えるが。
504レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)21:58:23 ID:HEM
>>503
「ソーレ君は恋愛には関係無いみたいだけどね、ただダニエル君に挑まれるだけ」

つまり完全なるとばっちり、そして

「いやー、リエード君?もしリエード君が差し入れするってんならそれあたしが選ぶよ?」

と、苦笑いで言いますがこいつはこいつでリエードとは正反対で物凄い物選びそうですが

「ええええ……ならほら、あたしの為と思ってお願い~」

と、手を合わせてお願いします
505リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)22:01:40 ID:HJf
>>504
「少しはソーレさん側にも褒美をあげなさい。……そうですか? それならお任せしますが……」

おや? 自分のでは何かダメだったか? とばかりによくわかってない顔をしている。
あの日悪気がないのが見えるだけに、リエードは自分の味覚にはまるで無自覚だということがよくわかるだろう。

「その呪いを解く行動自体は別に構いませんよ。貴女はそのリュネスさんの呪いを解いて、どうしたいのです?」

やれやれ、とばかりになんかちょっと態度上からで。
506レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)22:05:13 ID:GNH
>>505
「よーし、ならあたしが褒美代わりにとーっても甘い差し入れ買ってくるよー!」

とやる気満々

「リュネスとは決着ついてないからね!あいつ今呪いのせいで全力出せないの、だから呪い解いてリュネスが全力出せるようになったら決着つけんの!」

ライバル心バチバチしてます

「なーんとなくわかるんだ、あいつ多分あたしくらいの天才ってさ!あー、でも人としてはいけ好かないっていうか嫌いだけど」

はっきりと嫌いと言う
507リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)22:11:20 ID:HJf
>>506
「ソーレさんは甘いものがお好きなので?」

と水を差すがごとく。

「…………ふむ、ふむ」
「なるほど、そういうことですか。では授ける前に一つ」

本心まで晒け出しているレオナには意外そうな顔を見せて、表情を戻してから指輪を指から抜きながらそう始めた。

「呪いというのは繊細な問題です。レオナさんが悪意なく厚意でそれをしたがっているのは理解しています。が」
「決して無理強いはしないように。解除しようとした結果、取り返しのつかない事態にならぬためにもまず話をしなさい。わかりましたね?」

そうやって指輪をレオナに手渡そうとしながら真剣に。仮にこれに対する返しが適当なものならば指輪を握り潰す可能性もあるほどに。
508レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)22:18:02 ID:sJH
>>507
「甘いのは誰でも好きでしょ?」

きょとんとしながらレオナの常識を叩きつけた!

「うーん…確かにリュネスなんか色々考えてそうだったかも…オッケーわかった、まずあいつと頑張って話してみるね!ありがとう!!」

と、リエードの言葉を承諾するとそれを受け取ろうとします
509リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)22:24:30 ID:HJf
>>508
「あくまで傾向ですが成長していくに従い甘さを苦手とする方も居ますよ」

確かイグナシオも甘いのは苦手だったはずだ、と思い起こす。傾向としてありがちなので、一応甘くないのも用意しておけと。

「ええ、その気概があれば大丈夫でしょう。頑張りなさい」
「くれぐれも怪我やお怒りには気を付けるように、お願いしますよ?」

指輪を渡し、にっこりと笑えばちょうどいいとばかりに皮が固いその手でレオナの頭を撫でようとした。
510レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/16(土)22:29:16 ID:bgs
>>509
「えええええ!?多分レオナちゃんは一生甘いの好きと思う~」

と、反論します

「大丈夫大丈夫!模擬戦みたいなもんだしそんなんで終焉の炎(ラグナロク)や創造の輝き(ビッグバン)とかは使わないよ!」

と、撫でられながらにっこりして言います。そして、予鈴が鳴る

「あー、もう授業だー!んじゃあたしもう行くね!リエード君も選挙ではレオナちゃんに!レオナちゃんに清き一票お願いね!」

と、そう言うと去って行くのでした
511リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/16(土)22:35:53 ID:HJf
>>510
「すみません、男子と付けるのを忘れていました」

そこは素直に謝罪した。

「むしろ使ったら懲罰ものですよ。あんなもの下手にぶつけたら死にかねませんし」

ビシッ、とそこだけは崩さぬとばかりに。最大火力封じたとしてもレオナには十分な魔法があるので心配ないだろうが。

「もうそんな時間ですか、早いものですねえ……ええ、貴女が評価を変えぬ限りは期待していて構いませんよ」
「まあ、今は、ですがね」

去っていくレオナに対してリエードはひらひらと手を振って見送った。リエードも風紀委員班長の件があるが……まあ今言ってもお互い癒着みたいになるので良いかと。

授業にはお得意の鎖昇降機で間に合わせましたとさ。
512人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/16(土)23:23:08 ID:tXN()
開かずの扉、そう形容される扉が学園のとある場所に存在した……勿論怪談、ではない、使わなくなった道具を収納していった結果、臭い物に蓋をする理論で開けられなくなっただけの場所である。
その場所、学園の一階の片隅にあるその扉が、珍しくも今日は開け放たれていた、長い年月に積もった埃が舞い、その扉近くの空気を澱んだものにしている。
開かずと言われるまで放置されていたその扉が開かれている理由は他でもない……使わない部屋のある事実を危惧した教師陣が、その部屋の整理をとあるゴーレムに依頼した故である。

「……致命的な破損、魔力枯渇……コレは、マダ使えるようデス」

埃っぽい上に数々のガラクタで埋め尽くされたその部屋を、出たり入ったりする一つの影、いつものかっちりした白シャツも、この状況では汚れが目立つ要因にしか見えなかった。
部屋の前に置いていた二つの箱に、とりあえずはもう使えないゴミとまだ使えるものに分別しているようだが……どうにももう使えないゴミの方が多そうだ、比率にして九割くらい。
513ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/16(土)23:29:23 ID:Nhs
>>512
「……お?」

ちらちらと廊下の端に出入りする白い色が、ちょうどそのつぶらな両目にとまったのだろうか。
その背中を追うように顔を出せば、何やら知らない扉が口を開けて待っているではないか。

「なに……?」

その扉へとひょこっと首を伸ばして、若草色の新芽が覗く。
きょろきょろとあたりを見回せば、うずたかく積み上げられた備品にわくわくとした心地である。
514人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/16(土)23:38:13 ID:tXN()
>>513
「……・-・・・ ・-- ?……」

ちかちか、とその硝子の瞳が瞬き、ひょこりと現れた一人の少女の方へと向く、僅かに首を傾げた様子は不思議そうにも見えることだろう、無表情だが。
じっと相手の顔を見つめていた時間は、ほんの僅かというには少し眺めの、一秒立つか立たないかの時間、どさっと手に持っていた電球のような何かをゴミの方に落として。

「……99.9%の確率で同一人物と判断、ドウモ、コンニチハ、エリシア」
「この場所は現在不衛生デス、健康を害さないタメにマスクの着用を推奨しマス」

ぺこりと一つお辞儀、たしかにその行為はどこか機械的に見えるが、こと見た目においてはこのゴーレムは人間にしか見えないほどのクオリティがある。
挨拶に続けて告げられたのはそんな警告、確かに埃が舞ったその空間は健康に良さそうとは言い難い、当のそれはマスクなどしていないわけだけど。
515エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/16(土)23:44:55 ID:Nhs
>>514
「こんにちはー!えりーだよ!」

タウゼントの視線に合わせて目をぱちくり、小首に合わせてこちらも首をこてんと傾げる。
死霊術で魂を扱うエリシアは、その出自も相まって霊魂には敏感である。タウゼントに魂はあるのだろうか。
それはそれとして、あいさつをされれば元気よく返してしまわずにはいられないエリシアであった。

「ますく……なに、どこ?」

この備品の中にあるのかと言わんばかりに周囲をぺたぺたぽふぽふと探るエリシア。
それと同時にホコリが舞うのもお構いなし。やや湿った軟体質によくくっ付くのだった。
516人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/16(土)23:56:15 ID:tXN()
>>515
あるともないとも言える、その質問に対する答えはそんな曖昧なものになるだろう、それはあくまでも人工物であり、生物ではない。
故に、霊魂や幽霊を為すものが魂だというのであればそれは魂を持っていないし、例えば付喪神、八百万の神のように非生物にも魂が宿るとするならそれは魂を持っている。
……まぁ、個人的に死霊術でタンスの霊を生み出したりとかはあんまり見ないので、彼に魂はないというのが正解になるとは思うが。

「マスクとは、衛生の為に口元や鼻を覆うためのもの、デス……警告、無暗に触ると危険デス」

雑用係ゴーレムの性なのか、しっかり相手に説明してから警告するそれ、勿論その警告が為されるのは相手が周辺のものを弄りつくした後くらいで。
がらん、と積まれた備品が僅かに崩れて落ちる音、その中にあった所謂ペスト医師がつけるようなマスクを拾い上げて。
例えばこれもマスクの一種だと、間違ってはいないけどどこかずれた知識を目の前の相手に伝えることだろう……いやまぁ、ジョークの一種ではあるのだが。
517エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)00:05:41 ID:XH1
>>516
とはいえ、思考能力を与えられれば感情が付随するというのもよくある話である。
やはり自立帰化、それも人型なタウゼントの魂の在り処は想像に任せることになるだろうか。

「これ?ありがとー!」

人でない存在であるにも関わらずジョークを放つ、それは高度な知能と言えよう。
しかし、タウゼントは新たな知識を得たことだろう。冗談を面白いものと受け入れるには、相応の供用が必要なのだと。
嬉しそうにそれを被るエリシア。後には2本の触角と1本のアホ毛を生やした若草色のペスト医師が残るのだった。
518人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/17(日)00:13:33 ID:m4q()
>>517
「………………」

当然のことではあるが、一応それがマスクの着用として想定していたのは、現在広く使われているような口元を覆うだけのマスクの使用のことである。
事実としてペストマスクをマスクとして提示したのも、相手の反応を見た後で下げ、本来のマスクを手渡すつもりで取った行動だ。
つまりそれの想定外だったところは……目の前の少女の純粋さとか、そういったものになるのだろう。

「……っ、っ……」
「……スミマセン、ほんのジョークデス、それは綺麗ではないノデ、外しまショウ……」

暫し、相手に背を向けてぷるぷる震える姿を晒すことになった、無論笑いをこらえるためである、させといて何を笑っているのか。
ひとしきり笑いをこらえた後、落ち着くまでは数秒間、未だもって相手に背を向けたまま相手にそんな風に言うことだろう。
そのついでに自身の懐からなじみ深いマスクを取り出せば、平常ではこういうものを使ってくれと、相手に与えているマスクへの誤解を解こうと試みる。
519エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)00:22:41 ID:XH1
>>518
「なんか、とりみたい!」

その特徴的な尖った口元にそんな感想を残して、ふよふよと浮いたエリシア。
そのまま両手を翼のように変化させれば、倉庫をばっさばっさと回っていく。
実際跳ぶために羽ばたいている訳ではないので、ホコリはそう舞わなかっのだが。
身長130cm弱の触角付きのペスト医師が羽を生やして飛び回る、何とも言えないシュールさである。

「~♪ ……え?」

何故だか上機嫌なエリシアだったが、さっきの言葉を撤回するような言葉に理解が追い付かない様子。
渡された普通なマスクを手にして、何とも扱いに困っているようだ。
520人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/17(日)00:30:58 ID:m4q()
>>519
「楽しそうで何より、ではアリマスガ……その特徴的な形のマスクは、掃除にオイテ使用するものではアリマセン」
「元来、流行した感染症を治療スル際、自身への感染を防ぐために用いられていたものデス」

とりあえずは先ほどまで笑いをこらえていたとは思えないような無表情さを演出しつつ、それは淡々と、ペストマスクとマスクの違いについてを説明する。
とは、言ったものの、この存在はどうにも相手に合わせて説明を変えるとかは考えないようで、或いはその説明で納得できるかどうかは微妙なところだ。

「……気に入ったのでアレバ、持ち帰っても構いまセン」
「そのマスクには危険性のないことを確認済みデス、今まで使われていなかったことカラ保管の必要もないデショウ」

なので、真面目に聞くべきはこの台詞だけ、先ほど着用していた……或いは今も着用しているペストマスクを持ち帰っても良い、と。
長い保存期間のお陰でそのペストマスクは薄汚れているが、まぁ綺麗に出来ないことは無いだろうし、何なら不気味さを助長するという面ではメリットと言えなくもない。
521エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)00:41:13 ID:XH1
>>520
「……? だめなの?」

その説明ではエリシアが納得するには不十分だったようだ。
感染症の予防ができるなら、衛生管理には少なくとも使えるということではないのか…… なんて思っているのかもしれない。

「ほんと?わーい!」

それがペストマスクを着用していなければ、無邪気に見えたのだろうか。
不気味なマスクで両手を挙げて喜ぶ様は何というかシュールである。

「ねーねー、ほかは?どんなのあるの?」

そしてタウゼントの背中に回って整備中の物品を指さしながら、他の物も見たいとせがむのだった。
……薄汚れたペストマスクを着けたまま。渡された普通のマスクは手に持ったままである。
522人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/17(日)00:54:09 ID:m4q()
>>521
「そのマスクは、嘴の部分に何らかの物質を詰めることにヨリ効果を発揮する魔道具デス」
「保管されていたそのマスクには、詰めるべき物質が存在セズ、効果はありまセン」

だからそれを使うことはあまり推奨できないと、それはそう言いたいのだろう……何にせよ危険性はないのでそこまで必死に止めることはないが。
ちなみにそのペストマスク、嘴に何かを詰めればその物質に則した香りと気体で内部が満たされ、どんな空間でも安全に呼吸が出来る魔法具である、案外便利。

「……他、デスカ、エェット……」
「コレは出したい目を出せるサイコロで、コレは水の零れないポット……コレは逆さまにしても内部を保ち続ける箱デス」

もう扱えないようなものはゴミの方へと移しながら、一応まだ使えるものをつらつらと説明するそれ、どうにも役に立ちそうであんまり役に立たないものが多いようだ。
魔法具を作った際のテスト製品か、それとも何らかの失敗作か、生徒に使われた後に没収された品か……何にせよ埃は被っていても、まだまだ綺麗なものも残っている。
523エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)01:05:47 ID:XH1
>>522
「んー…… こんなかんじ?」

タウゼントの話を聞いて少し考えた後、おもむろにペストマスクを外し。
その嘴状の部分に自分の触角を放り込むと、軟体質と元の形状のお陰でぴったりとはまり込む。
そしてまたペストマスクをいそいそと着用し、これであってる?と言わんばかりにタウゼントを見返した。
……完全に穴が塞がっているようにも見えるのだが、呼吸はできるのだろうか。

「おー、いろいろあるね!」

その後も地味な魔道具たちをキラキラした目で眺めて、時に触ったり試したりしながら。
興味を示すたびにあげていては、エリシアの部屋が代わりに開かずの間になりそうな勢いの好奇心である。
524人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/17(日)01:13:23 ID:m4q()
>>523
「!?……ハイ、生命体の欠片を入れた際の挙動は、分かりまセンガ……」

思わず無表情なその瞳を見開いたのも、まぁ無理からぬことではあるだろう、それはある程度の知識を持つものの、相手の種族の知識については乏しいわけで。
ありもしない心臓が飛び出るかのような感覚を覚えつつ、それは相手の疑問にそんなどちらとも取れる回答を一つ。
呼吸は可能だろう、いや、可能どころではない、そのマスクは恐らく、エリシアが生態をを維持するために最適な気体に満ちているはずだ。

「……持ち出しを許可できるのはそのマスクだけデス、でないと、僕が怒られてしまいマス」

予めそんな風に忠告を行ったのは、恐らく自分への言い聞かせという意味が強い、何せこのまま紹介しているとどんどん相手にあげようとしてしまうから。
まぁそんなことはともかく、色々な魔法具を紹介しているうち、九割のゴミを積み上げているうちに、いつのまにやら使用可能か不可能かの整理は終わりを迎えていた。
525エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)01:21:00 ID:XH1
>>524
もう何度も触角を引きちぎっては相手を驚かせているエリシアだが、全く気付きも反省もない。
けろっとした様子でマスクをかぶりなおせば、思わず深呼吸したくなるほどに自身に合った環境になっているだろう。
……エリシアの生態維持に最適となると、気体でいいのかという疑問は残るが。
いや、水中の呼吸には首元のファーのような鰓が必要なので、マスクとしてはそれでいいのだろう。

「そっかー…… じゃあじゃあ、もっと見てくー!」

他の物はくれない様子のタウゼントに少し落胆しながら、それでも知的好奇心が勝ったようで。
その後もペストマスクを着けたままタウゼントの背中に張り付いて、雑多なアイテムにあれやこれやとはしゃぐのだった。
526人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/17(日)01:32:16 ID:m4q()
>>525
まぁ……そのマスクの管轄はあくまで気体なので、流石に液体や固体で埋め尽くすことは出来なかった、ということで。
閑話休題、とりあえずは跳ね上がった心臓の幻影を落ち着かせて整理を進める、ちらりと相手の触角を確認することだろう……痛くないの?とでも言いたげな。

「……整理完了、デス、お疲れ様でシタ」
「そのマスクはもう外しても問題ないと思われマス」

さて、とりあえずは使えないものを除くだけでもその部屋は大分開くことになるだろう、そんなことを想像させるような山を前にそれは、相手にそう促す。
何せそのペストマスク、見た目的には結構恐ろしめなわけであって、あんまりその姿をさせ続けるのも忍びない、ということだろう……相手の気持ちはともかくとして。
とにもかくにも、使えるものは再び部屋の中へ、その言葉は天地無用の箱を運びながら発されることになる。
527エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)01:41:13 ID:XH1
>>526
触角を確認するタウゼントの視線に、首を傾げて返すエリシア。……ペストマスクを被ったまま。
表情は見えないし左右非対称の頭部は歪だが、その様子を見る限り痛くは無いのだろう。

「おーっ、おわりー!」
「……? えりーもやるよ?」

そして作業終了の宣言とマスクを外すような進言に、額にマスクを上げて。
ペストマスクの尖った口元が大きく突き出した一本角のようにも見えるか。

並んだ箱の一つを持ち上げ、片づけに入るタウゼント。
エリシアも手伝えるとばかりに重力魔法で箱を浮かせ、並んで倉庫の奥へと運ぶのだった。
528人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/17(日)01:50:34 ID:m4q()
>>527
「助力を感謝しマス、エリシア、くれぐれも無理はせぬようお願いしマス」
「特に、黒色の箱には触れないようにお願いしマス」

時々重かったり軽かったりするその箱、流石に相手が小さな体で持ち上げようとするのならば止めたが魔法ならばいいかと代わりに感謝を述べる。
だがまぁ、黒色の箱は使えるもののなかでもちょっとばかし危ないものを詰めた箱、それを運ばせるのは流石にと警告を一つ行うことだろう。
一つ、二つ、三つと箱を部屋に直していく、その九割が無駄なもので埋め尽くされていたその部屋は、ものを直して尚広いように見えた。

「一先ずは、これで作業は終了デス……エェット」
「コレでお礼になるか分かりまセンガ、良ければドウゾ」

ぱんぱんと、服についた埃を払いながら、ようやっと運び終えた箱の前でそれは言うことだろう。
少しの沈黙の後そういってそれが差し出したのは、一つの棒付きキャンディ、労働の対価としてはあまりに少ないそれは、恐らく一つしか魔法具を渡せないことに対する罪滅ぼしでもあった。
529エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)02:01:06 ID:XH1
>>528
「くろいの?わかった!」

忠告という形で指示すれば、ちゃんと言うことは聞くエリシア。
ペストマスクを額に挙げたままいくつかの箱を片付けるうちに、いつしか広々とした倉庫が残り。
いい加減外せばいいのにと思うかもしれないが、なかなかどうしてエリシアは気に入っているようだ。

「あめ?……あまーい!」

そして報酬にと渡された棒付きキャンディにぱくりと食らいつき、頬を抑えて嬉しそうに揺れる。
嬉しそうにしている幼い少女といった画は見ている方まで嬉しくなってくるだろう。……上げられたペストマスクを除けば。

「またみせてね!えーっと……」

機械があればまた魔道具を一緒に眺めたいものだと声を掛け、相手の名前に詰まって首を傾げた。
530人型魔導兵器仟号機◆m7hEgzNtKY :2018/06/17(日)02:09:23 ID:m4q()
>>529
「僕は人型魔導兵器仟号機、識別名はタウゼント、デス」
「宜しくお願いしマス、エリシア」

そんな風に名前を述べて、再びぺこりとお辞儀、その表情はやっぱり無表情で、その裏に在る感情を窺い知ることは出来ない。
いや、実際にそのゴーレムに感情なんてものはないのだろう、本来ならば……それの学習する機能のお陰で、何となく芽生えた感情がある、というだけで。
じゃあその言葉が、ただの人間に対する社交辞令で述べられたものなのか?と問われると……答えはノー、だが。

「マタ、僕が倉庫を整理している時にお会いしまショウ」
「その時には、またそのマスクを持ってきてくださればイイ」

例えば主人に対する執事のような立ち振る舞いのまま、それは開かずの扉の前に立ち相手を見送る姿勢を見せる。
授業のないこのゴーレムには、残りの時間で九割のゴミを処分する必要があるわけで……それでも最後に残す言葉は、二度目を明確に示唆するようなものだった。
531エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)02:20:21 ID:XH1
>>530
「タウゼント!……ん?タウゼント!」

確かめるように2度繰り返したエリシア。何か引っかかる記憶でもあったのだろうか。
その心当たりに思い至ることの無いまま、よろしくと言わんばかりににっと笑って。
いつぞやのレースでの邂逅があったと、思い出すこともできず。……まああの時は騎獣の方のインパクトが強すぎるのも原因の一つか。

「うん!またくるねーっ、ばいばーい!」

まだ棒付き飴を咥えているからか、ペストマスクは被りなおさずに別れを告げ。
さて、エリシアはこれを持って授業に臨むつもりなのだろうか。ふよふよと教室に戻っていく後ろ姿に、一抹の不安がにじんだことだろう。
532シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/17(日)22:00:25 ID:7TT
校舎内にある保健室――の手前。
天井には真っ黒な円が浮かび上がっていた。まるでたった今脱け出したとばかりに扉が半分ほど空いて。

(寝すぎて目、覚めちゃったや)

とはいえ、正体を知るものなら見た時には自然と察しがつくかもしれない。……見えていたならだが。
まあそう時間経たないうちに壁にまで降りてきてたりするのだが……誰か来たならば天井待機の姿勢は崩さないだろう。
533タニス ◆p01m289DEw :2018/06/17(日)22:09:53 ID:y62
>>532
「べーっとべーっと、おっふとーんがっほっしーい」

さてさてそんな影の下、なんだかよく分からない即興の歌を口ずさみながら、保健室の前を通りがかるローブ姿。
なぜか開いている扉の向こうをちらっと確認、校医の姿があるのを認めて束の間硬直。

「……てったーい」

まあつまりはそういう事である。実際一見すれば健康体そのもの、しいて挙げるなら眠たげに目を瞬かせているくらいか。
頭上に潜む少年に気づいた素振りもなく、そのまま廊下を通り過ぎていこうと。
534シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/17(日)22:16:04 ID:7TT
>>533
さて校医は半開きの扉よりもまずシャディが居るはずのベッドを見て不審がることだろう。
とはいえ、シャディがたまに影に潜って寝ることは承知の上なのかまだ大丈夫だろうとたかをくくってまた机仕事。

と同じ頃だろうか。撤退なんていうつれない歌を聞いたシャディは影の手に両腰を掴ませてスイーと逆さ向きで天井から降りてくる。そして。

「ばぁー」

ちょうどタニスの顔と同じ高さに顔が来る位置に降りてきていた。それも笑顔で、驚かすために。
まあ、うん。驚くのもスルーするのも、はたまた引きずり下ろすのも自由。
マントは重力に従い地上に向かってるし、シャディの首にはまだ薄い手形が見えているが。
535タニス ◆p01m289DEw :2018/06/17(日)22:24:41 ID:y62
>>534
さすがに校医に直接「眠いのでお布団借りにきました」なんて言えるほど厚かましくはない。
というか断られるのが目に見えてる。

「…………」

ひょっこりと上から現れたシャディをじっと見つめ、さてどう反応したものかと無言で首を傾げて。

「……わー、びっくりしたぁー」

眉一つ動かさず、しばらくの間を空けて見事なまでに棒読みなリアクション。
驚いてみせてるつもりなのか、むしろ揶揄っているようでしかない。
536シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/17(日)22:29:22 ID:7TT
>>535
「…………タニスちゃん」

しゅん、と眉が垂れ下がるシャディ、向きが変わらないもののちょっといじけた表情みたいになったが。

「すっごい棒読みの感想ありがとね! もっと動きをつけたりするといいかな!」

まさかのリアクションにダメ出しに繋げてきた。校医の存在のためかやや小声だけども。
いまだ逆さ吊りのまま影の手が直接シャディの体から伸びていたが果たしてどう見えるだろう?

「ねーねー、お昼寝しないのー?」

なお、シャディはこの時期になると布団にくるまることもなかったりする。暑いから。
537タニス ◆p01m289DEw :2018/06/17(日)22:40:41 ID:y62
>>536
「いやぁ、驚いてあげた方がいいのかなって」

中途半端な反応は相手を傷つけるだけなのだが、残念ながら彼女にその自覚はなかったらしく。
「そっかぁ」なんて首を捻る。きっと次があったら磨きをかけたリアクションを披露してくれる、かもしれない。
逆さ吊りのシャディを少し見上げて影の手を視線で辿り、天井へと。

「んー、保健室でしようと思ったんだけど人がいたから他所でしようかなって」
「っていうかシャディ君はなにやってるの。まさかここでずっとそれやってたとかじゃないよね?」

保健室が駄目でもお昼寝するという目的は変わらないらしい。麗らかな午後というのはどうしても眠気を誘われるのだ。
視線をシャディに戻す。眠たげ、と言っても普段とはそう変わらない不機嫌そうな赤と紫の瞳。
もちろんタニスは例の事件でシャディが負傷したのは知っているが、まだ保健室に拘束されているとは思ってもいない。
シャディが保健室から抜け出して来たとも知らず、人を驚かして遊んでいたのだろうかと。
538シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/17(日)22:47:13 ID:7TT
>>537
「その気遣いが時に僕を傷つけるー……」

またまたしゅん、と表情変えた。密かにシャディの中でタニスを驚かせることが目標のひとつにインプットされていた。
シャディを掴んでいる二本の影の手は天井の黒い円から伸びていた。見ようによってはシャディが連れ去られる構図。

「えー、別に良いんじゃない? そういえばタニスちゃん怪我とかしてない?」
「んーとね、さっき抜けてきたところー。まだ消えないからなるべく居てねって言われてるけど」

お昼寝なら堂々としろとばかりに。一方でタニスが前回の怪我を残してないか心配そうにしたり。
不機嫌そうな目も現在シャディが逆さなので印象悪く映ることはない。……もっとも正しい向きでもならないだろうが。
そしてシャディはちら、と首筋を見せながら実に明るく言いのけた。早い話脱走である。
その頃校医は黒い少女が脱け出したことに気付き、またか……、と項垂れていたという。

「これ消えたら皆治るって言われたんだけどなかなかねー」
539ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/17(日)22:56:00 ID:sbi
(鉄球だけでなく、奴のようにレパートリーを増やすか……さて、どうしたものか)
【放課後の修練場、銀や鉄のような色をした髪の女子生徒が何やら悩んでいますね】
【その手には特殊な粘土が握られていますよ】
【この粘土は魔力を込めていないときにのみ加工が出来るものとします】
540エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)23:00:13 ID:XH1
>>539
ジゼルの無機物的な鈍色とは対照的な、明るい植物的な若草色を揺らして。
居合わせたエリシアは何やら手の平を眺める人物を見つけてふよふよと接近していく。

「こんにちはー!」

背丈の関係から行くと、そんな手の平の後ろに回る形になっただろうか。
興味を惹かれて寄ったものの、まずは元気な挨拶から。
541タニス ◆p01m289DEw :2018/06/17(日)23:02:12 ID:y62
>>538
「あれー?」とばかりにとぼけた呟き。
まさか今後、驚愕の表情を見たいがためにシャディに狙われる事になるとは思ってもいないのであった。

「いやー、あの人は結構その辺厳しいからなぁ……いや、あたしはなんともないよ」
「あ、そうなのね。んじゃあさっさとここから離れた方がいいかな」

こういった時の校医の傾向を掴んでいる、つまりは前科持ちである。それも片手では数えきれないほど。
人によっては頼みこんだりする事もあるのだが、今日の人は所謂ハズレなのだろう。
はっきり抜け出したと口にしたシャディを咎める事はせず、ならばと止めていた歩を進める。
ここで立ち話と洒落込んで見つかるのも上手くない、ひとまずは移動とシャディを促すだろう。
とはいえ行先にアテがある訳ではなく、適当に廊下をぶらぶらするだけになるのだろうが。
途中、首筋から覗く手形をちらりと一瞥して。

「あれ、それまだ消えてないんだ。まあ呪いの類とかではないだろうし、しばらくすれば勝手に消えると思うけどねぇ」
542ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/17(日)23:08:02 ID:sbi
>>540
こんにちは、君も鍛えに来たのかい?
【爽やかな笑みを浮かべてこの少女は挨拶を返しますよ】
【但し十字架の横棒の片方だけ重くした感じの形に粘土を整えながらである】
543シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/17(日)23:11:19 ID:7TT
>>541
ちなみにシャディの中には目的がやたらと多い。氷魔法や錬金術に魔法薬もそうだし、マンドラゴラ栽培もそれに当たる。

「じゃあ僕が言おうか? おー、良かった良かったー、大事ないのが一番っ」
「かもしれないねー、……いこいこー」

一瞬詰まったのは喉に違和感が出てくるためか。とはいえ初日に比べれば頻度がかなり減少している。
校医の傾向はあんまり知らない、何故かって? シャディはそれを見ずに脱走するからだ!

そしてシャディは天井から吊るされたような格好をちょっと変えてまるで怪鳥に捕まったかのような体勢で移動に同行。……堂々と抜け出しおった。

「んーとね、中で血がどーたらって言われたー。あと怪我しすぎって」
「……まー僕あんまり覚えてないんだけど」

首筋の手形をなぞりつつ、シャディはさらっとやばそうな経緯を伝えて、ちょっと落ち込んだ。彼視点だとどうやら首絞め以降離脱したものになってるらしい。
曲がり角でもあればそこを曲がった頃に校医が『アレ!? マリウント君!?』的な叫びをしてる頃だろう。
544エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)23:15:29 ID:XH1
>>542
「うん!……それなに?」

やはり魔法の練習のために居合わせたエリシア、ジゼルの言葉に頷いて。
何やら粘土を捏ねているジゼルの様子を見て、不思議そうに首を傾げる。

「んー…… こうかな?」

またまた触角を引きちぎれば、最近覚えた粘性の闇に変換して。
手のひらでぺたぺたと捏ねようとするも、粘土というには流動性が強いようでスライムの如く伸びていた。
545ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/17(日)23:20:12 ID:sbi
>>544
魔力を込めると硬化する粘土さ、今は柔らかいけど……こうするとこうだ!
【弓矢とか魔法とかの的にされている使わなくなった鎧目掛けて斧モドキを少女が投げると】
【投擲の魔法がかかって魔力が宿り、形が簡単に変わっていたものとは思えないくらい普通に突き刺さりました】

うおっ……それは?
【引きちぎられた触角!そして闇のような何かに変わる瞬間を観た少女の内心はホラー】
546エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)23:27:07 ID:XH1
「おー!こうだー!」

ジゼルの説明を受けて、自分も粘性の闇に魔力を流す!……それはあの粘土ではないが。
そして同じように的に向けて投げると、半分程度が千切れてぺしゃっと的に当たった。
無論、まったく硬化などしていないのは言うまでもない。

「……ん?なに?」

そして暢気に振り返って首を傾げる様子は、ジゼルのホラーな内心に気付くよしもない。
547タニス ◆p01m289DEw :2018/06/17(日)23:28:50 ID:y62
>>543
「ううん、もうそんな気分じゃないし別にいいよ」
「本当は君達にも怪我がないのが一番だったんだけどねぇ」

タニス的には保健室に校医がいた時点で、お昼寝をする気分ではなくなったらしい。とんだ気紛れである。
喉を詰まらせたシャディを怪訝そうに見やる。
なるほど確かに、痕のみならともかくまだ違和感が残っているとなれば保健室に引き止められているのも納得というもの。
やたらと長いローブをぶらんぶらんと揺らしながら、なかなかに奇怪な二人組である。
背後に聞こえた校医の叫びに大変そうだなぁなんて他人事のように、シャディに帰るよう促しはしないが。

「……はあ、なんていうか大丈夫なの、後遺症とか」
「あれ、覚えてないの?頑張ってたよ、シャディ君も」

存外軽いシャディの口調であるが、場所が場所だけあってそれ以上の重さがあるような。
とはいえ見かけはピンピンしているのだ、どれだけ心配してやるべきか測りかねた言葉。
記憶の欠落のようなものを見て取って首を傾げるが、本人に自覚がないようであればこちらから深く聞いてもいい事はないだろうと。
故に彼にかけるのはどの時点からを指しているかを濁した、曖昧な労いだ。
548ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/17(日)23:30:34 ID:sbi
>>546
それ、痛くないのかい?
【頭の、触角があった辺りを手で押さえるジェスチャーをしています】
【そしてジゼルの脳内だと今エリシア=闇で出来た軟体質の謎亜人種といった認識ですね】
549エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)23:34:55 ID:XH1
>>548
「んー?なにが?」

触角の無くなった頭をぺたっと押さえ、ジゼルの指摘の意味が分からないとばかりに首を傾げる。
この様子から、まあ痛みや違和感のようなものはそれほどないのだと察することはできるか。

「ねー、さっきのなに?」

そんなことよりと言わんばかりに先程の粘土に興味を示したエリシア。
どうやらあのアイテムが特殊だったのだと思い至ったらしく、的に刺さった斧に向けてぺたぺたと歩き出すのだった。
550ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/17(日)23:39:58 ID:sbi
>>549
まあいいか……
【本人が痛いとか思っていないのならそういう生体なのだろう、そう片付けることにしたようです】

特殊な粘土だよ、色んな形にしては固めて投げて使いやすい武器の形を探るのに使っているんだ
【投擲の魔法の効果の一つで、ジゼルの手元にさっきの粘土が戻っていきます】
【エリシアがしようとしていたことを察しているのか、ついていってキャッチしたら近付けて見せるように】
551シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/17(日)23:40:46 ID:7TT
>>547
「そうなの?」と首を傾げたシャディは年相応……もしかしたらそれより下に見えるのかもしれない、顔立ちなら中性的なところもあるので。

「まあああいうことならひとつふたつ怪我はしてもおかしくないし、皆無事ならそれで良いよー」

今のところ誰の四肢が無くなった、とかでもないし、とやけに達観したことを言うのだった。
完全に歩くことを放棄している移動のシャディ、こんなんだからもやしなのであるが。

「んー……たまに喉が詰まるくらいかなー。むしろそれならアラスちゃん達のが気になるくらい」

呪いの影響と聞いたが、アラスミシアやロイコも相当なものを喰らったらしいと。ある意味では物理的被害で済んだシャディが軽傷ともとれる。

「? うん、僕ここ絞められてからはロコちゃん先生に運ばれてたことしかわかんない……あ、こんなのあったよー」

記憶の欠落、というよりは人格変化。あの時タニスなどはバルドイードへの発破、呪いの断ち切りにかかっていたので見てなくても仕方ないが。
抜けている記憶は明らかにシャディが変化したところから。そしてシャディはマントの中を探り出す。
そして取り出したのは……魔法銃だった。タニスも何か受け取ってるのかな? と言いたげに見ている。
552エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)23:47:32 ID:XH1
>>550
「おー!」

的に歩いて行っている途中で斧が浮き上がり、ジゼルの手に戻っていく。
その様子を眺めて歓声を上げ、またジゼルの元までぺたぺたと歩いていく。

「……なにしてたの?」

そしてその粘土製の斧をぺたぺたと触りながら、ジゼルが何やら悩んでいた様子だったのを思い出したか。
553ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/17(日)23:51:26 ID:sbi
>>552
使いやすい武器の形を探してたんだ
【戻ってきたところで魔法が切れたのか、今は斧モドキは柔らかい】
【というか、斧モドキを丸めて普段使う鉄球のような形状にしていきます】
554エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)23:57:58 ID:XH1
>>553
斧に触れると魔力を流していなかったからか、ぐにゅっと指が沈む込む。
そうして一掴みの粘土が手元に残ると、少し握り込んでくにくにと捏ねながら、その後ぱくりと口に入れた。

「おー!なになに、いっぱいあるの?」

探すということは色々と選択肢があるのだろう。ならばそれを眺めていたいと思うのもまた好奇心。
ジゼルの背中にしがみ付くようにして、その後もさまざまに形を変える武器にあれやこれやとはしゃぐのだった。
武芸に関してはエリシアは全くの素人だったが、純粋が故の忌憚のない意見は何か参考になっただろうか。
555タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)00:02:19 ID:4Xz
>>551
実際大きな怪我をした人がいた訳ではないのだ、それは喜ばしい事なのであろうが。
やはり自分は無傷で後輩が手傷を負った、というのは先輩として簡単には許容し難く。
ほんの少しだけ、納得がいかないかのように眉根を寄せた。

「それくらいなら大丈夫……なのかなぁ」
「ああ、あっちも治る類だったみたいだから、よかったと言えばよかったけどね」

タニスは医療を専門としている訳ではない。詳しい診断を下せるはずもなく、そんなものかと唸るだけ。
一時的とはいえ呪いの影響を受けてしまったと悲観するか、それが恒久的ではなかったと喜ぶかは人それぞれ。
少なくともタニスは、怨念めいた呪いがどこまでもついてくるような代物でない事に安堵するタイプのようだ。

「……へえ、不思議な事もあるんだねぇ」
「お、面白そうな物持ってるじゃん。使ってみたの?」

確かにあの時、二人は全く別の方向を向いていた。
が、視覚に捉えていなくてもその声は届いていたらしい、それを今言葉にする事はないのだが。
シャディが取り出した魔法銃にはどことなく興味津々、目を輝かせてしげしげと。
ふと問うようなシャディの視線に気がついて、ごそごそとローブのポケットを漁る。取り出したのは漆黒の宝玉。
光すら吸いこんでいると錯覚させるそれはまだ加工されておらず、何も映さない。
556シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)00:14:44 ID:Dsq
>>555
「それにさー、目覚めてから思い出したんだけどタニスちゃん守ってなかった?」

名前を出すならバルドイード、最悪のケースはバルドイードが倒されることにあった。最悪とは連鎖的に起こるものである。……まあシャディそこまで考えられないけれども。
あそこでタニスが後ろで、シャディが前に居たのは意識と経験の差だろう。全員前衛ではどうなってたやら。

「そうそう、治るならもう気にする必要なーい! けほっ」

元気よーく、保健室からは離れた位置で拳突き上げるシャディだったが突然の大声だとやっぱりくるらしい。格好はつかない。

「そうだよねー……」
「うん、けどこれ今のところ凍らせる弾丸撃てることしかわかんない」

それだけならシャディが普段使う氷の魔法弾も同じに聞こえる。
が威力と効果範囲が異なるのだということがまさかの来た道の天井への発射でわかる。何せ天井の電灯と電灯の間を埋めるほど凍結したのだから。
いいものであることは間違いない。が、シャディが自然とやべえ行動したこともまた間違いない。
ちなみにその前の人形への試し撃ちに付き合ったのがロイコであることも伝えていた。

「おー? 真っ黒なオーブ? タニスちゃんはこれ何か調べた?」

そーっとそれに手を伸ばしていたシャディだが、触るのが不味いというなら振り払ったりしても問題ないだろう。
その目はタニスに負けず劣らず興味津々だ。
557タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)00:32:54 ID:4Xz
>>556
「あー……まさか皆して突っこんでいくとは思わなかったからねぇ」

名前を出さずとも誰を指すかは伝わったか、当時を振り返って苦笑い。
もし別の誰かが後衛を務めていたならば、それはもう勢いよく突撃する彼女が拝めた事だろう。自称か弱いとはなんだったのか。

「それはそうだけど、早く治すに越した事はないんだからね?今回は見逃してるけど、ちゃんと安静にしてなさいな」

どうにも格好のつかないシャディに呆れ顔、なんだかんだこうして連れ立っているあたり、本気で咎めている訳ではないのだろう。

「ちょっ」
「いやうん、拘束にはよさそうだけど……それはそれとして、これちゃんと始末するんでしょうね」

いきなりの天井への発砲に思わず絶句、貫通しなかった事が幸いか。
きらきらと凍結した天井にふむふむと思案、なかなかに使いどころはありそうだと。
なおさすがに保健室の脱出より不味いと思ったか、そちらは咎める模様。

「これ?んー、よく分かんない。ぱっと見ただの石だし、なかなか調べづらくてさ。鉱物は専門じゃないし」

シャディが原石を調べるのを拒否はしない。
未だ未加工だけあって、その手触りはどことなくごつごつしたものだ。
558シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)00:45:13 ID:Dsq
>>557
「じゃあ問題なし! バルドイード君守ってくれたしそれでOK!」

サムズアップ。というかシャディはやることやれることに反してやたら突撃的思考なのが問題かもしれない。
まあ影魔法使うとほぼダメージも自分に来るのであんまり変わらないのだろう。最初にタニスの影に居ればまた違ったかもしれない。

「はーい……」

早く治さないとなー、と思ってるのはロイコから言われたことも影響している。というか、首にギプスくらいはめろよと言われないのが不思議。

「……えっと、ごめんなさい…………さ、いこいこー」

へにゃ、と垂れながら謝りながらもどうやら凍結に関してはそのままでいくらしい。……何故今撃ったのか、特に考えないのだろう。
ついでに彼が自分で溶かすのはほぼ無理である。理由は彼が炎熱に対して弱すぎるからだ。

「黒曜石とかでもなさそうだしねー……。うーん……これは…………」

シャディはペタペタ触って、ついてしまった指紋などはきゅっきゅっとハンカチで拭き取ってから真剣な表情をした。
まるで何か分かったかのような、ゴツゴツしたそれをまじまじと見て――。

「僕もわかんないからカメリア先生に聞くと良いかも! 先生なら鉱物詳しいし!」

まさかの他人任せだった。
559タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)01:03:15 ID:4Xz
>>558
「いやいや、君達が前線で頑張ってくれたからだよ」
「ま、だからそう気にしなさんなって」

事実ただ遠距離攻撃を防ぐだけともかく、バルドイードへの説得を試みている最中に攻撃を加えられていればかなり厳しい状況だった訳で。
前衛を張っていた彼らのおかげでそちらに集中できたのだ、謙遜ではなく本心からの言葉。
その相手が複数形なのは、この場にいない仲間達だけを指しているのではないのだろう。シャディに自覚はないかもしれないが。
反省(?)したようなシャディの返事にはうんうん、と何度か頷いてみせて。

「あたしに謝ってどうするの……ああもうほら、さっさとずらかるよ」

こちらも後始末する気はさらさらない。気が向かなかった、それだけの理由であるが。
自分まで共犯と思われてはたまらない、逃げるように気持ち早足に。

「ううん、やっぱりかぁ……そうだねぇ、そのうち聞いてみようかな」
「そういえばミサンガもあったね。シャディ君はもらった?」

魔法の道は多岐に渡る、系統を限ってみれば下級生が上級生よりも長けているなんて事もざらにある。
もしかしたら自分より詳しいだろうか、なんて少しばかりの期待はあったものの、そう残念そうには見えず。
固有の報酬の話題からふと、もう一つの報酬を思い出して訪ねるのだった。
560シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)01:13:46 ID:Dsq
>>559
「じゃあタニスちゃんもあんまり気にしないでねー。傷付くの嫌だったら僕最初から行ってないし」

ある意味そこは男子というべきか、傷を負っても生きていれば気にしない様子がある。そのわりには他人の怪我などには心配性だが。
複数形を疑問に思わないのは前衛にもう一人居たからであり、シャディが裏面を自覚している様子はほとんど見えない。

「わーいずらかれー♪」

なぜか楽しげにシャディは着いていくのであった。きっとその日の間は冷気に包まれたそこが幸せ空間になることでしょう。
そして上を見上げられて驚かれるに違いない。シャディがやったと知れれば「またか」となること受け合いだし、案外自然に溶けるのかもしれないが。

「甘いもの持ってくと喜んでくれるよー」

とカメリアについて手土産に良さそうなものを伝えておく。シャディの場合長ける場所は……影魔法かもしれない。

「うん! でもどこにつけようかなって……」

ごそごそとマントの下を漁って取り出した白銀色のミサンガはタニスのものとはまた出来が異なっているだろう。それが送り主の不器用さを表している。
シャディはそれを気に入ってるらしいが、どうやら着ける場所に迷ってるらしい。と言ってもミサンガの場所などほとんど決まってるようなものだが。
561タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)01:27:27 ID:4Xz
>>560
「ん、それもそうだね。シャディ君も頑張ってたし、まあいっかぁ」

ぽんぽんと、シャディの頭を撫でようと。逆さまなので些かやりづらいが。
凍結した天井はそのうち溶け、雨漏りめいて廊下を濡らすのだろうが知った事ではない。
その頃には遠く離れているのだろうし、後で噂として耳にしても、すっとぼける事間違いなしなのであった。

「……シャディ君、いくら成績が危ないからってそういうのはよくないよ?」

おっとなにか勘違いしているぞ、手土産を賄賂とでも思ったか。
そもそもシャディの成績をそれほどまでにも悪いと考えたのも大概失礼である。

「ミサンガって言ったらまあ、手か足じゃないかな。あたしはここだけど」
「後は……シャディ君だと尻尾とか?」

足を止めて、ワイドパンツの左の裾をたくし上げる。シャディのものとはまた少し造形が違うミサンガが顔を覗かせた。
そういった歳でもないだろうに、貰い物は意外と大切にするタイプらしい。
562シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)01:36:31 ID:Dsq
>>561
ところがどっこい、シャディは随分前に体勢が変わっているのである。うつ伏せの状態で腹辺りを捕まれたぬいぐるみのような体勢で。

「あとでアラスちゃん達も誉めてあげてー」

撫でられることは嬉しそうに。よく撫でられるとはいえ恥ずかしさとかはあまり無いようだ。思春期はいつか。

「……それで上がるなら僕前日に焦らないよ」

さっきまでの明るさは? ってくらいにズーンという背景音が出そうなほどの目の据わりよう。
むしろカメリア先生はそれで甘くなるほど甘くないらしい。ちなみにシャディの成績は下位です。
まあ褒めてくれるので嫌いではないし、むしろ好きな方の人物でもあるのだ。シャディが誰かを嫌うのもそれはそれで珍しいが。

「おー、足首かー、僕のとちょっと違うー?」
「……尻尾だとちょっと擦れるのがねー……」

すいー、と降りて近くで見るとぺたりとまたその手で触ろうとしている。ミサンガを切るつもりはないが、足でも触りにいくのはどうなのか。
そして尻尾には付けられない理由があるらしい。まあ猫が鈴を嫌がるくらいのレベルだが。

「僕も足首にしようかなー?」

もっとも、シャディはよく足を影に沈めるため露見しにくいが。
563タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)01:52:20 ID:4Xz
>>562
実質逆さま、いいね?
結局のところ、あの場で頑張っていなかった者などいないのだ。
優しさの垣間見えるシャディの言葉に短い確約、まあその時が来るかはまた別の話なのだが。

「あっ……そっかぁ……」
「……ほ、ほら、本当にやばくなったら勉強教えてあげるから」

いろいろと察してしまったらしく、ちょっと気まずそうに目を逸らした。
さすがにいたたまれなくなったか、少しズレている気もするが果たしてフォローになっているのだろうか。

「手首よりこっちのが安全だし、邪魔にならないからね……ああ本当だ、手作りなんじゃない?」
「確かに……そしたらやっぱり手足じゃないかな。足だったらお揃いだねぇ」

こちらも羞恥心はないのか、触ろうとするシャディになされるがまま。くすぐったいのか、たまにひくりと筋肉が緊張した。
尻尾につけるのを嫌う理由は一度触った事があるだけあって納得しやすいもの。
元々あまり着飾らないタニスには、他に案が浮かぶ事もないのであった。
564シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)02:04:19 ID:Dsq
>>563
あっはい。
各々が己のやれることを行った結果、悪い結果とは誰も言うことはないだろう。
いつか、その時が来るのを祈るとするのである。

「うー、勉強やだわー……」
「……えっ、本当? わーい!」

急に少女みたいな口調になったり、勉強教えてくれると聞けば両手をあげていた。実に単純。
カメリアとの勉強会もあるとはいえ、もし忙しくなれば難しいだろう。特に、カメリアの担当外があるときはタニスに頼る可能性も大いにある。
無論、勉強だけでなく魔法でも……あるかもしれない。

「? 手首は危ないの?」
「ふふふー、良いよねー」

ジーっとミサンガの出来映えを見ながら、タニスの言葉にまたちょっと不思議そうにしていた。筋肉の動きを感じて「おー?」とペタッと触ってから離した。
手作りの見立てには実に機嫌良さそうに笑っていた。

「じゃあ足首ー、早速着けよーっと」

尻尾は敏感、突然触られるとビックリするくらいには。なぜ以前触らせたかというと……断った場合不意打ちされる可能性があると経験があったからなのは秘密の話。
そしてシャディは安全と聞いたのが後押しだったか、男子よりも細い足首にむすびはじめるのであった。
565タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)02:20:43 ID:4Xz
>>564
「ある程度自分で頑張ってみて、それでも無理そうだったらだけどね」

タニスとてシャディくらいの時分には、ほぼほぼ同じような授業を受けていたのだ。中等部の内容であれば教えるくらいはできるはず。
実践的な魔法についても、余程専門的な事項でなければ相談には乗ってくれるだろう。
なお最初から頼りきりになるのは駄目らしい。せめてどこがどう分からないのかははっきりさせてから来いと言いたいのだろう。

「んー、うっかり引っかけたり薬品かけたりが怖いんだよね。気にならない人もいると思うけど」
「そうだねぇ、一生懸命作ってくれたんだろうね」

急に足を触られて思わず目をぎゅっと閉じる。声に出さなかったのはせめてもの意地か。
手作りの響きを好ましく思うのはタニスも同様、なんだか楽しそうな笑みを浮かべるのであった。

「うんうん、いいんじゃない。似合ってる似合ってる」
566シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)02:28:23 ID:Dsq
>>565
「はーい」

返事は間延びした感があるがこれでも真面目。場合によってはカメリアと共に教えてもらうのも手かもしれない。カメリアに会えるならだが。
シャディの場合考えすぎて頭がプスプスしたり、ごちゃごちゃしてくると筆を投げ出すタイプなので……タニスに聞きに行く頃には先程異常に目が据わるかもしれないが。

「あー……僕もよくお菓子食べるし確かに心配……」
「うんうん、嬉しいよねー」

その意地には気付かなかった、タニスの面目は守られたのだ! そしてシャディはよく菓子を食べるがゆえに納得したらしい。
そこまで行儀悪くもないのだが、それでもどうしても溢れるものなどはあるということだろう。咄嗟に手でガードした結果切れる、ということもあるだろうし。

「わーい。タニスちゃんも似合ってたよー」

これはワイドパンツを下げていた時の台詞。まだ上げていた場合は「似合ってる」に変えられることでしょう。
白銀色のミサンガを足首につけたシャディはまた上機嫌なのでした。……これからは普通に歩くようになるといいのだが。
567タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)02:43:14 ID:4Xz
>>566
果たして投げ出しシャディ君にうまく勉強を教えられるほどの素養がタニスにあるのだろうか、乞うご期待である。
ちなみに彼女は自称教え下手。事実であれば改善が待たれる。

「なんとなく汚したくないよねぇ、せっかくの手作りだし?」

そもそも最初からあるのかも怪しい先輩の威厳を貫けたようで、内心ではほっと安堵。
このミサンガは特に汚れのよく目立つ色だから、そういう意味でも腕より足を選ぶ者もいるだろう。
タニスの場合ズボンの下に隠れてはいるが、まあミサンガというのは装飾品とはまた違う意味合いを持つものだ。
別段わざわざ人目に触れさせようと意気込む物ではない。

「そうかな、ありがと。シャディ君もせっかく似合うんだし、もう少しちゃんと見えるように歩いたら?」

が、しかし他人に関しては話は別。保健室からここに来るまでほとんど自分の足で歩いていないシャディに、運動不足を懸念するのも致し方ない事で。
似合ってる、というのも無論嘘ではない。本心半分、焚きつけ半分といったところか。
ちなみにワイドパンツはシャディが手を離した時点で下げている。
568シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)02:53:04 ID:Dsq
>>567
まあやる気さえ出させて、保たせればこういう子供はなんとかなるものです。
タニスの腕はまたいつか、お披露目していただきましょう。

「だよねー、こんなに綺麗だし」

威厳? ………………。
歩いている時の不意な汚れ、というのも意外と対応はできるだろう。例えば地面がぬかるんでるならミサンガの意義を疑うことになるが外すとか、道を避けるとか。
シャディもまた、よく影に膝くらいまで沈むことが多いのでそういう汚れとは縁遠いのである。影魔法便利。

「そうだよー。んー…………そうしてみるー」

そもそもの話、シャディは体力は低め。無論、本日はまだマシかもしれないがこれから先今以上に堕落することだろう。
夏場で倒れてるシャディを見掛けたら気を付けましょう。
それに備えてか、それとも焚き付けにあっさり感化されたのかようやくシャディは地に足つけたのである。

「ところで僕らどこに行こうとしてたんだっけ?」

魔法銃をくるくると回して撃つ真似をしながら呑気な話に戻った。
569タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)03:07:31 ID:4Xz
>>568
まあ小さい、だらしない、なんかダルそうと三拍子が揃っているのだから威厳なぞどこへやらなのだが。
残念ながら本人に自覚はない、あると思っている威厳()のために頑張ってはいるつもりなのである。

「あんまり歩かないでいると、足が棒になって動かなくなっちゃうかもしれないしねぇ」

こちらは明らかな冗談である、どことなく悪戯っぽく笑った。
動かさなければ筋肉は衰えてしまうものだから間違ってはいないのだろうが、誇張表現にもほどがある。
体力が少ないからと運動を敬遠しては悪循環だ、少しずつでも身体を動かすのは悪い事ではないはず。

「さあねぇ、どこに行くんだろう。シャディ君はどっか行きたいところあったの?」

お喋りしながらもずっと校舎内をうろうろ、保健室からは気持ち遠ざかるようにはしているがその目的は定まっていない。
分かれ道もなんとなくで選び続けてきたのだから、まさしく放浪である。
タニスは保健室でのお昼寝を断念した故その後の予定はないが、シャディの方は保健室を抜け出すだけの目的があったのだろうかと。
570シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)03:17:24 ID:Dsq
>>569
対するシャディ、小さい、黒い、だらしがない。某雨乞い娘にすら身長負けているのである。
先輩の威厳はどこから来るのかもわからないので、少なくともシャディが侮蔑で小馬鹿にしてくることはないでしょう。……シャディはね。

「そーなったらまた運んでー?」

冗談に対して冗談……ともとれないような発言、前に運ばれたことを覚えているのである。
しかしさすがのタニスも自分の怠慢で歩けなくなった相手を運ぶ義理など無いと思われるが……。
あと暑いのに弱いのに背中には黒くて大きなマントを着けてるところからよくそれ外せと言われるとかなんとか。

「僕? 僕はねー…………食堂? 良かったら奢るよー?」

多分、なにも考えてなかったのを誤魔化した感がプンプンする。わりと行き当たりばったりなのである。
とはいえ人によってはお腹が空く頃、ご飯としゃれこむのも一興か。寝たかったタニスにとっては微妙な提案かもしれないが。
571タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)03:30:33 ID:4Xz
>>570
一応タニスにとって、威厳はないよりはあった方がいいものという認識であるから、ある程度その辺を煽られてもそれほどムキにはならないだろう。
ただしあまりにも度を超えると笑顔で屋上宣告される可能性もあるのであしからず。

「え、やだ。自業自得でしょうに」

以前は以前、その時はその時だ。
努力の結果動けなくなったのであれば手を貸すのも吝かではないが、さすがにそこまで甘くはないようで。

「んじゃあついて行こうかな、奢られるのは結構だけど」

明らかに怪しい語調であったが気がつかないフリ、ここまで連れ回しておいて口うるさくするのも野暮というもの。
ふらふらっと針路を食堂に転換、お昼寝したがっていた彼女はどこへ行ったのか。
さすがに後輩に奢られるのはいかがなものか、しっかりとノーセンキューの言葉。
572シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)03:38:07 ID:Dsq
>>571
仮に屋上宣告された場合、シャディがまともに来ることに期待……しても良い。お菓子でもちらつかせると食いつくかもしれないのだから。
まあそこまで煽ることがまず無いだろう、それこそタニスと嫌悪レベルの敵対でもしない限り。

「えー……残念ー……」

しょんぼりと肩を落として尻尾も垂れた。マントの下でだが。
とはいえ、理由は理解しているのかパッと元に戻るところは忙しない。なんだかんだで弁えるところはわかってるようだ。

「じゃー何食べるー? 僕はねー、アイスとーかき氷とーあとケーキ!」

おかずと主食、ゼロ! 奢りの遠慮には素直に応じた。
食堂へと進む間もきちんと地に足着けて歩いていた……のだが、そのためか食堂に着く頃には椅子に座りたがるのである。
573タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)03:48:29 ID:4Xz
>>572
ぱっと表情の元に戻ったシャディにさも当然でしょうとばかりに頷く。
このまま本気でしょげていても彼女の答えが変わる事はなかったろう。
時に優しさのようなものを見せようと、それはあくまで相手の努力が見合ったものであった場合だ。

「お菓子ばっかりだねぇ、それじゃあ大きくなれないでしょ」
「あたしは……お団子の気分かなぁ」

さて食堂に到着して、シャディの本日の献立に思わず苦笑い。
仮にも成長期だろうに、そんな栄養の偏りでは伸びるものも伸びなくなると。
すぐに腰を落ち着けたがるシャディは咎めない、彼なりに頑張ってここまで歩いてきたのだろうから。
なおタニスのチョイスは完全にブーメラン。成長期はとうに過ぎてるからいいのである。
574シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)03:59:55 ID:Dsq
>>573
たまに都合よく解釈するところがあるシャディなので、認められる時ならば助けてはくれるはず、と期待しているのはここだけのお話。
とはいえ先程の「自業自得」のところと、以前運んでもらった時のことを考えると彼女の基準をわかった気になってるのかもしれないのだった。

「だって美味しいんだもん。んー、じゃああとでぎうどんも食べよーっと」
「おー、お団子? ミタラシ? それとも三色?」

菓子オンリーの献立に苦笑いで、となればとぎうどんをチョイス。急に男飯である、多分影響元は同室の少女。
団子と聞いて思い付いた二つを言ってみるシャディだが、無論それ以外の種類もメニューにはあるはずだ。
アイスはチョコクッキーバニラ、かき氷にはメロンシロップ、ケーキにはショートをチョイスしたシャディはぎうどん含めて注文すると足をぱたつかせて待った。

そして運ばれてきたご飯に子供のように目を輝かせると。

「いただきまーす! あ、タニスちゃんも少し食べるー?」

そんなことを言いながら食事をしていくことでしょう。シャディは欲しいと言えば受け入れるし、いらないと言われればそっかともぐもぐ。
お腹壊しかねない食い合わせではあるが、シャディはいたって平然としていたという。

楽しいお食事だ、食い合わせにいちいち胃が専念する理由もなかったのかもしれないのであった。
575タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)04:13:53 ID:4Xz
>>574
「だからってさぁ、だいたいそれじゃあ野菜が……はあ、美味しいってのは分かるけど」
「どうしようっか。お団子っていろいろあるから悩むのが困るんだよねぇ」

なんだか小言が始まりそうだったが、眉間を抑えてため息で飲み込んだ。
美味しいものは人を狂わせる魔力めいたなにかを持っている、シャディの言い分も理解できるというもの。
突然のぎうどんだって美味しいからね、仕方ないね。

で、だ。フレーバーに悩んだ挙句、どこぞから彼女が取ってきたのはいわばお団子のオールスター。
みたらし、ごま、きな粉、あんこを一本ずつ。とんだ贅沢である。
一見これをご飯とするには些か少ないようにも見えるが、シャディの好意は謹んで辞退するだろう。
なぜならタニスはその背だけでなく胃袋もかなり小さい、むしろこれでも彼女にとっては多い方なのだ。逆にタニスからシャディに一口勧める事であろう。
ついでに食べるペースも極めて遅々としたもの、そんな感じで食事の時間は過ぎていったのだとか。
576ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/18(月)05:48:20 ID:XMo
>>554
おい、それは食べ物じゃあ……ぺっしなさい
【魔法で消化をしようにも魔力で硬質化する性質があるこの粘土】
【純粋な胃液でエリシアの体内で消化をするのか、消化をせずに外へ排出されるのを祈るのみ】
【戦闘の参考にならずとも、小さい子の大道芸へのリアクションを彷彿とし和むのでした】
577レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)23:44:50 ID:Dsq
本日お昼のの天気は夏には珍しい穏やかな気候、陽射しはたまに雲に遮られる。
言ってしまえば夏の優しさであるそんな空の下、中庭の背もたれのないベンチに座り、膝の上に水色水玉模様の布で包まれた弁当箱を二つ置いた少女。
その隣か背中には若草色の小さな姿が見えることだろう。

「エリー、お部屋での約束、覚えてる?」

出だしはそれであった。エリーと呼ばれた側の判断要素はやはり、その膝の上のものだろう。
578エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/18(月)23:53:54 ID:pI9
>>577
今は流石に食事時、背中にいては食べるものも食べづらいだろう。
首を上機嫌そうにゆらゆら揺らすエリシアだったが、レイヴンの声に首を向けて。

「お?……あっ、おべんとー!」

そして聞かれれば思い至ることがあったようで、少しの間の後にはしゃぐような声。
視線は膝の上の弁当箱に移り、お披露目を今か今かと待っているようだ。
579レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:04:35 ID:tRH
>>578
「その通り……! ……ちゃんと言われたものも入ってる、から、是非」

一個だけ聞き損ねてるおにぎりというシンプル主食があるが、レイヴンに抜かりはない。理由は食べやすさ、そして二つということ――。

「遠慮なく――召し上がれ」

布の結び目をほどき、これまた明るい水色で角の丸い弁当箱を見せればその蓋を開けてエリシアへと。
その中身は、端から順に焼き海苔が下に貼られた白い米のおにぎりが二つ。そして少量のケチャップがかかったミニオムレツ一つに一口でも頬張れそうなサイズのきつね色の唐揚げが三つ。
そして野菜としてプチトマトとほうれん草のおひたしがそれぞれ紙製のカップの中にあった。そして隅っこにはこれまた小さなサイズのプリンがあった。

一方、レイヴンも同じように開ける。レイヴンの方はおにぎりがハムとレタスにトマトを挟んだサンドイッチに、おひたしがポテトサラダになっていた。
580エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)00:14:39 ID:us1
>>579
「おーっ、すごーい!」

レイヴンの料理の腕前は、茹で海老の一件でエリシアは垣間見ているが。
こうして作り上げられた完成品をみれば、歓声を上げてしまうのも無理はあるまい。
レイヴンと並んで足を伸ばして座り、その上に弁当箱を乗せて。

「……あれ?レイヴンのはちがうの?」

てっきりメニューは一緒だと思っていただけに、その差は敏感に察知したようだ。
581レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:23:22 ID:tRH
>>580
予想の範囲内の質問だ、仮に立場が違ってもレイヴンからする内容なのだから。……まあ以前だとそんなこと気にもしなかっただろうが。

「……実はその……迷った、から。……おにぎりとパンで」

早い話、エリシアの希望メニューで判明したのはオムレツと唐揚げのみ。となると残るところではかなり迷うのは必然。
特に米かパンかは結構重要らしいとも聞いた上で、エリシアがどちらが好みか迷った末メニューを分けたとのこと。
これなら仮にエリシアがサンドイッチ側を想像していたとしても交換できると踏んだのだ、ご丁寧にサンドイッチも二つ並んでるが。

「……そっちがおにぎりで、こっちがサンドイッチ。中身は、食べてみて」

名前を知らないと不便だろうと、これを期に説明。他のメニューもわからなければ答えてくれる。
そしておにぎりの中身は……片方が梅干し、もう片方はフレーク状の鮭である。果たしてエリシアはどちらを取るか。
582エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)00:30:44 ID:us1
>>581
「そう?……じゃあ、いっしょにたべよー!」

どちらにするか迷ったとなれば、両方を取ればいいだろうと。
おにぎりの一つをレイヴンへと差し出して、おにぎりを分け合おうと。

「ん、わかった!いただきまーす!」

そしてレイヴンから名前を聞いて、もう片方残ったおにぎりを一口。
ぱくりと加えてホロホロと崩れるお米から見えた具は…… 鮭の方であった。
魚介と植物、どちらに転んでもエリシアの趣向からは外れていないだろうが…… ひとまず満足げな様子。
583レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:41:13 ID:tRH
>>582
「……ん、ありがとう」

相も変わらずエリシアの優しさといっていい行動に頬を緩ませておにぎりを受け取ると、レイヴンは置かれてるだろう蓋にサンドイッチを一つ乗せてエリシアへ差し出す。

「いただきます。――――ん~~」
 
おにぎりを一口、二口と進めて中身に当たるとレイヴンの顔は所謂梅干し顔……とまではいかないが少し堪えるような表情。楽しんでる感じはあるが。
酸味に口をすぼめながらも、焼き海苔特有のパリッとした食感やまだほんのり温かい白米を楽しむのであった。

「そういえばエリー、使う?」

ごっくんしてから、ちゃっ、と見せたのは箸、スプーン、フォークのトリオ。用意がいい。エリシアが使いたいものはすっと渡されるだろう。
渡したあとはレイヴンはフォークを使ってオムレツを食べ始めていた。少し冷めてるのに固くなってないそれには我ながら満足げ、とばかりに。
唐揚げもまた、食べれるほど冷めているにも関わらず衣は固くなりすぎず、肉もまだ柔らかだった。
プチトマトはいまだ瑞々しさを保ち、おひたしは決して必要以上に水浸しにならず美味しさを保つ。
……こうなるまでにいくらか試して苦戦したのは今ではいい思い出だとレイヴンは思うのだった。どれを食べるかな? と楽しみそうにエリシアを見て。
584エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)00:47:31 ID:us1
>>583
「おー、ありがとー!」

こちらもサンドイッチを受け取れば、同じように礼を返し。
エリシアの本来の食生活に一番近いだろう海苔を、おにぎりから外してもしゃもしゃと食べていた。

「……?」

そして食器自体は流石に知っているだろうが、使い方も必要性もよく分かっていない様子。
ひとまず受け取ってレイヴンの様子を確認すれば、フォークでオムレツを食べているようだったので。
同じように拙い手つきでオムレツを突き刺し切って口に入れて。

「んー、ふわふわー!」

ほんのり暖かでふっくらとした触感は、エリシアのお気に召したようだ。
585レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:57:37 ID:tRH
>>584
海苔を外したところはちょっと驚いていた。アレ? と思ったがもう食べてしまってるしまた今度で良いか、とした。
エリシアには基本寛容すぎるレイヴンだが、大丈夫だろうか。

「ふふ……今度良かったら…………エリー、コンロ使えるのかな……」

オムレツに喜んでくれる姿を見てレイヴンの気分も良くなってくる。ああ人に喜んでもらえるのは嬉しいと、そして次の相手とも言える人物へのやる気もまた高まる。
様子を見ればエリシアが食器をどう認識しているのか、おのずとわかるというもの。それならばと唐揚げの一つは箸で掴んで食べてみることにした。
落とす可能性も考えて、残りはフォークで突き刺して。箸は結構難しいのである。

ちなみに悩んだのはお料理の共同。某影子のように熱に弱いエリシアは結構辛いものがあるかもしれないので、である。
586エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)01:11:12 ID:us1
>>585
「……?」

レイヴンの提案にはいまいちわかっていない様子。
それがコンロ使用の可否なのか、それとも言い切られていない提案の方なのか。

そしてレイヴンの読み通り、から揚げに箸で手を伸ばせばそれを真似して箸を手に取るも。
さすがにこちらは慣れが必要な器具だったのだろう、弁当箱の中でから揚げが転がるばかり。

「……?」

レイヴンと自分の手元を見比べて、自分だけが掴めないのが不思議そうな様子だ。

追記すると、エリシアが一緒に料理を作れるかどうかは…… カメリアのように分担やメニューの配慮が求められるか。
587レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)01:26:30 ID:tRH
>>586
「……また、今度ね」

今はエリシアには弁当を楽しんでもらうことにしたレイヴンだった。言う機会はまだまだあるはずだと。
その時にエリシアに、また聞いてみようと。

「…………えっとね、こうやって……」

転がる唐揚げに箸を使いたての子供を、というか自分を思い出す。
そうなればおのずと、使い方を教えるというもの。まずは持ち方から。
下の箸と上の箸を支える指の配置や動かすのは上のだけ……とちょっと今の短時間だけでは身に付きにくいかもしれないことを。
ともあれ、苦戦するようならフォークでもいい、と冷め切る前に食べることを勧めるのであった。

そんなやりとりや、他のメニューの食べ方。そしてレイヴンはポテトサラダも分けたことだろう。プリンとプチトマトは同じもの、特に前者は程よい甘さを持った妖精の御墨付きである。

こうして、二人の和やかな昼時は楽しく過ぎていくことだろう。空っぽになったお弁当箱をレイヴンは嬉しそうに見たはずだ。

追記――レイヴンはメニューや分担については考えることになるだろう。その辺の気遣いは……期待できる。この時期にやるなら冷ますものも多いのだから。
588レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)21:51:41 ID:tRH
その日は、とても涼しかった。夏なのに。
原因は空にある。陽射しは弱く、それに加えて日に雲が度々かかるために地表の温度も上がりにくいのだ。
そんな日の校庭には布の外れた篭を前に置いて本を読んでいる亜麻色の髪の少女が居た。

「むぅ……やはりこれは……もったいない……?」

篭の中には卵が一つあった。……鳥と思うには違和感のあるものだったが。
589ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)22:03:43 ID:oT9
>>588
「♪ー、♪~」
「……?」

調子外れな鼻歌混じり、走り易い心地の中でジョギングなミズハ
さてはて奇妙な卵を持ったレイヴンの姿を見つければ近寄り、こっそり覗き込むのである

「これは……鳥の卵?大きいですねー……」

卵といえば鶏卵をイメージするのはミズハも同じらしい、何やら様子の違うそれを見て小首を傾げた
590レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)22:08:14 ID:tRH
>>589
「……わぁ、ミィ先生、やっほ」

レイヴンはちょっと驚いた様子だった。集中していたのだろうか?
本を開いたまま置いたページには鳥の頭に獅子の身体を持つ魔物のことが記されていた。

「……うん、エリーからもらった。お土産だって」

と質問(?)にはなぜか出どころを答える。さて本のページをよく見れば「グリフォン」と記されているのがわかるだろう。

「……食べようか、孵化させようか……使おうか……迷う……」
591ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)22:20:45 ID:oT9
>>590
「やっほー、おはようございます」

もしくはこんにちはか、その辺は時間によって要脳内補完なのである

「エリー……クローディアさんの」
「……て、グリフォン……!?た、食べちゃうんですか……!?」

あと使うとは何か、その辺も疑問なのである
ともあれ物珍しそうに屈み込み、ほへーほへー言いながら覗き込んでいる
592レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)22:27:36 ID:tRH
>>591
「ん、おはよう」

ございますまで続かない。ちなみに相手に恐れがあるとございますまで付く。

「エリーは、食べてね、って言ってくれたから」
「雨乞いに使えないかなとも思ったけど、グリフォンと雨の共通点がわからない……」

エリーと呼ばれるあの子はどうやら完全に食料としてグリフォンの卵を見ているらしいことがわかるだろう。
そして使うことについては……一貫していた。気が抜ける使用法だし、それに使われる卵も。

「……もしかしたら生まれるかもしれない……ミィ先生、わからない?」

この時のわからない、とは有精卵か無精卵かわからないか、ということだ。……飼育のとこに聞くのが手っ取り早いはずだがその考えは抜けている。
593ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)22:39:26 ID:oT9
>>592
「……食べてねって……」

苦笑である、食用とは。なお挨拶に関してはフランクなモノの方が喜ぶのであった

「私の故郷では、グリフォンは雨と雲と風を呼ぶって言われてました」
「……どれどれ、見せて頂いても?」

左手に光を宿し、透かして見せて血管の有無を確認しようと
これで血管が出来ていれば孵るだろうし、なければ無精卵の可能性が高い
594レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)22:49:30 ID:tRH
>>593
「エリーらしいけど……」

もらったことが嬉しいのだろう、レイヴンは小さく笑っていた。だからこそ処遇に迷うのだ。

「……詳しく」

目が光った。レイヴンの興味が完全に向くほどに雨という単語は強く、その視線はミズハに刺さっていた。

「ん、どう……? ……巣から持ってきたみたいだけど」

……さて、その中身――まだそれらしきものは見えない。暖めが足りないのだろうか?
雛と一緒にあった卵(当時のロールより)らしく、無精卵と断定すべきかはミズハの判断に任せられるだろう。
595ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)23:05:27 ID:oT9
>>594
「……ですねー」

同意して笑みを浮かべる、なんともらしいではないか

「い、いやその、伝承の中でですけどね……?」
「……んー、今のところまだ分からないかなぁ……もう少し温めてみるといいかもしれませんねぇ……」

もしくは、生物科の先生に聞くとか、と提案
596レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)23:13:54 ID:tRH
>>595
「伝承でも良い、雨と如何にして関わってるのかが大事」

それはレイヴンの中での考えの一つ。というか彼女のやり方の多くは伝承や噂から引き出すものだ。
そしてそれに近しい手法で儀式を遂行する、それがやり方。……まあ最近なかなか申請通らないのだが。

「……ん、わかった。……でもさっきの調べ方って……どうやって?」

エリシアほどではないがレイヴンもなかなか言葉が足りない。どうやって、何を見て調べてるのか聞きたいのだろう。
……そして、体感温度が少し上がる感覚がミズハに襲い掛かるだろう。暖めるといい、その発言を真に受けた彼女は――やばい。
597ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)23:21:27 ID:oT9
>>596
「あはは……えーっと……」
「グリフォンは空のヌシであって、天候を司る神の使いだって言われてましてー」
「雷雲の先達って、雨季を運んでくるって……」

地方によって様々な伝承があるのだ、特にグリフォンクラスの強大な生物となればそれも多いだろう

「卵を透かせて、中身が出来ているかを調べる方法で……」
「……あぁ待って待って、適温ってモノがありましてですね……」

大慌てで制止、しかしその適温が自分には分からない

「せ、生物科の先生に聞きに行きましょうか!」
598レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)23:29:36 ID:tRH
>>597
「むむ、空のヌシは聞いたことある……けどそんな逸話が……勉強不足だった」
「……つまり雷雲を呼べば雨も喚べる?」

レイヴンの雨乞いでは今まで雷雲を引き起こしたことはない。そう、ある意味それは初の試みとも言える。
……雷雲を呼ぶことはかなり危険な気もするが。

「透かせる……中身ができてる目印はあるの?」
「……え?」

そう聞くのは、大事な友達から貰ったお土産故に大事に大事にしたいという気持ちからだ。
制止されると静かに従うのは素直なところか。よく今まで腐らせなかったものである。

「ん、それじゃ聞きに行く、……ミィ先生どこに居るか知ってる?」

結構強引なところはあるのか、本を畳んで卵の隣に入れるとすぐさまとばかりに行こうとするでしょう。
599ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)23:38:19 ID:oT9
>>598
「……喚べるかもしれませんけど、危ないですからねー……?」

雷雲とは不安定な気候の現象である、制御し切れないそれは暴発を起こしてもおかしくはない!教師としてキチンと説明すべきである

「血管が見えれば大丈夫みたいですけどー……」
「飼育棟の方にいると思いますよ、行ってみましょうか」

あくまでミズハの知識は予備的なものだ
というわけで飼育棟へレッツゴー、ちゃんと産まれるといいなと内心のミズハは動物が好きだ
600レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)23:47:13 ID:tRH
>>599
「…………試す時は申請出す……」

レイヴンは困ったことに制御するために呼んでいるとは限らない。しかし、ある事情から気を付けるべきところは学んだのかその説明を聞いてこう答えた。
やめるとはならないところがレイヴンらしい。

「わかった、なら後でさっきの光も教えてほしい」

彼女は儀式系、及び水魔法と回復魔法くらいなので光魔法であろうそれをどうやれば可能か、危険性がないのかかわからないためだ。

「ん、行くー」

ちょっと緩んだ返事とともに飼育棟へレッツラゴー。そして当先生からはグリフォンの体温に近いもの、毛皮も使えば? とのようなわりと分かりやすい説明がされることでしょう。あとは巣の状態だ。

『今日は濡れ烏は連れてかないのかい?』

「雨降ってないから」

そんな会話もしていた。
601ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/20(水)00:00:31 ID:61o
>>600
「……」
「……出来ればその時は、呼んで下さいね?」

監督役として着いている事にしたらしい

「えぇ、簡単な光魔法ですからきっと直ぐに出来るようになりますよー」

実際、照らす光の魔法は割とカンタンなのだ
適正があれば直ぐにでも使用できるレベルに至るであろう

「ふむふむ……おぉ、じゃあ産まれる可能性も……!」

期待大であり、ちょっぴりテンションも上がるミズハ
ともあれそんなこんなで、グリフォンの卵の観察は楽しみな感じに進むのでありましたとさ
602レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/20(水)00:07:03 ID:mfn
>>601
「ん、わかった。じゃあその時はよろしく、ミィ先生」

エリシアとは対照的に表情や態度には出にくいが、結構頼りにしているのであった。

「それならきっと、わかるはず……」

卵の透かしだけでなく様々な時に役立つはずであるだろう。レイヴンはそのレクチャーを受けた可能性が高いのであった。


『ただし産まれた後は気を付けるんだよ? 危ないことにはしないと約束してね?』

「ん、わかった、ありがとう」

最後にそんな忠告をされて、そして素直に受け入れたレイヴン。卵の観察経過はまた時々更新されることでしょう。
願うならば、有精卵であることを。
603ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/20(水)22:35:12 ID:FrO
「……レオナの奴、今度どつく」

そんな事を彼女が呟いている理由は噂になったダニエル告白の話である
迂闊だった、本当に迂闊であった、つい友達同士の会話でぽろっとあの歩くスピーカーに言ってしまったのだった
ダニエルから告白された事を
そうしてルナは今、学園のグラウンドにあるベンチにて、ジュース飲みながら座っている
すれ違う学生は「あ、ダニエルとどう?」なんて話しかけてくる
そんな状況に赤面プラスレオナにイライラ
604エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/20(水)22:41:47 ID:vTu
>>603
「やあ、どうしたんだい?」

そんな声をかけてくるのは妖精の少年。
いつもとは違い、大きな『星』の上に座った状態である。
605ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/20(水)22:43:58 ID:FrO
>>604
「どうしたもこうしたもないわよ、あんの歩くスピーカーめ…」

そうして、すれ違う学生がまた「お、ダニエルの彼女じゃん」と言っている。ルナを見て

「こう言う事よ」

そしてエストレラに、ジュースをストローで飲みながらこう言って
606エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/20(水)22:56:10 ID:vTu
>>605
「ああ、そう言うことか」
ルナの発言から、大体の事情を察する。
『歩くスピーカー』と揶揄される人物にうっかりと話してしまった故の結果だと。

「…そういえば、ダニエル君って、そんなに有名人だったっけ?」
ふと気になったのでルナにそう問いを投げかける。
もしも、有名になるとしたらテラを打ち倒したあの事件の事であろうが、
確かあの事件に関しては詳細は伏せられて、関わった本人が吹聴しない限りは広まらないはずであるが…
607ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/20(水)22:59:14 ID:FrO
>>606
「結構プレイボーイとかなんとか言ってたような気がする…」

そんな事を呟いて

「もしかしてダニエルが言いふらした……?私はダニエルに告白された事は…レオナとタニスさんとロイコ先生くらいにしか言ってないし…」

そう呟く
608エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/20(水)23:09:16 ID:vTu
>>607
「プレイボーイ、ねえ…」
その言葉にダニエルの顔を思い出し、しばし思考する。
衣装のセンスは独特ではあるが、顔は平均よりは上程度。
モテるとしたら自分の知らないところで異性を惹きつける話術でもあるのか?と。

「それはないんじゃないかな?
そもそもプレイボーイなら、彼女がいることは話しても誰が彼女かは言わないものだし」
と、出会う人の反応からそう推測する。
609ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/20(水)23:12:27 ID:FrO
>>608
「そっか、ならいいや…とりあえず、レオナはどうやってとっちめようかな…」

ダニエルではないとエストレラから聞くと、それを信じて
とりあえず、言いふらした原因のレオナのとっちめる方法を考え出した

「エストレラはどう思う?」

そして彼に意見を求める
610エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/20(水)23:27:14 ID:vTu
>>609
「とっちめる方法は何とも言えないかな。
痛い目を見ても懲りない性格だとあまり意味はないだろうし…」
とっちめるのは対象よりも本人が満足するために行うものだと思っているのでそんな返答を返す。

「それなら僕は制裁よりも自尊心を煽って自ら話さない方向にもっていくかな。
『最強の魔法使いは下手に他人のことは話さないものだ』とか言えば、割と簡単に聞き入れそうだし。
君たちがとっちめた後ならば、すんなり受け入れそうだよね」
と、いい笑顔で。
611ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/20(水)23:30:13 ID:FrO
>>610
そんなエストレラの発言に手をぽんっと叩く

「なるほど、確かにそう言えば黙りそう…よーし、やるじゃん、流石長く生きてるだけはあるね、ありがとう」

妖精にそう言うとにっこりとなりました

「でもレオナは一回どつく」

どつくのは確定らしいです

「全く、そんなんで良く生徒会長になるとか言ってるよね」
612エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/20(水)23:40:53 ID:vTu
>>611
「それなら話す方は僕がやっておこうか?
殴った人よりもそうでない人の方がより聞き入れやすそうだし」
もはやルナがレオナをどつくこと前提で話を進める腹黒妖精がここに…

「そこはやっぱり本人の公約と他の候補次第かな?
他の候補が期待できないとかなら十分に可能性はあるだろうし」
特にレオナに悪印象を抱いていないので、そこら辺の判断基準は割とニュートラルである。
613ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/20(水)23:45:37 ID:FrO
>>612
「本当に?助かる」

エストレラが話してくれると言うのなら、安心したようでにっこりとしました
レオナを一回どつくのはもう決めてるみたいです!
ここまで言いふらされたらどついていいよねと思ったようで

「あー、なるほど……まぁ、学園が明るくはなりそうね、レオナが生徒会長になれれば」

とか呟いて。あの元気と明るさは影響力大きそうとは思った様子
614エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/20(水)23:56:01 ID:vTu
>>613
「まあ、僕が言い出したようなものだしね。
今度会った時にでもそれとなく話を振っておくよ」
とルナに返答を。

「少なくとも、悪い方には持っていきそうにはないよね。
…はっちゃけすぎて先生たちに止められないかが心配だけど」
言葉とは裏腹に、愉快なことになりそうな予感に心躍らせながら。
615ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/21(木)00:07:54 ID:97i
>>614
「あはは、確かにあり得るね、そうなるのも楽しそう」

そんな事を言いながら笑って

「やっぱ何だかんだエストレラは頼りになるね、なんで初等部なの?」

ふと疑問に思ったようだ、何故初等部なのかを
616エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)00:22:00 ID:xte
>>615
「学校に行くのが初めてだったからだね。
折角だから体験できる行事は体験しておかないと損した気になるだろう?」
と、悪戯っぽく微笑む。

「確かに僕にとっては一部の授業は物足りないけど、
そう言う授業でも見方を変えれば色々と見えてくるものがあるのさ」
617ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/21(木)00:35:31 ID:97i
>>616
「エストレラでも、初等部で得る物なんてあるんだね……」

と、そう呟いて

「私も学校って中等部で編入するまで通ってなかったんだけどさ、そー言う見方を変えるなんて発想なかったわ」

なんて恥ずかしそうに呟く

「やっぱ長く生きてると、考え方も違ってくるもんなのね」

と、そう言ってエストレラに微笑みかけます
618エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)00:50:50 ID:xte
>>617
「大人でも魔法を使ったことがないのならば、初等部の授業でも十分に役に立つと思うよ。
僕だって星魔法以外の魔法を使えるようになったのはここに入学してからだしね」
そう言うと、少し離れた場所に水球を出して見せる。
その水球はふよふよと揺れながらある程度の形を保っている。

「どちらかと言うと、種族による違いの方が大きいかな?
僕は初等部に入学することを全く気にしなかったけど、
他の種族だと自身の年齢に合わせたクラスに入ろうとするだろう?」
長くは生きてはいるが、生きてきた年月に合わせた振る舞いよりも
楽しむことを優先するあたり妖精としての性質を強く持っているのだろう。
619ルナ◆rwDSHkQLqQ :2018/06/21(木)00:59:18 ID:97i
>>618
「そう…ちょっと羨ましいかも、長く生きられるってのは良いよね」

そうエストレラに語る、すると時間が近づいてくる、授業の時間が
昼休みも終わりそうになってます

「…あら、時間が近づいて来たね、それじゃあそろそろ教室に戻ろうかな…私としてはサボっても良いんだけど」

そんな事を冗談っぽく言うと立ち上がって、エストレラに手を振って歩き出す

「それじゃあエストレラ、レオナに言う件、頼んだよ」

そう言って、教室へと歩いて行きました
620エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)01:08:29 ID:xte
>>619
「話し込んでると、時間が経つのって早いよね。
…サボりか。その提案は魅力的だけど、流石にあんなことを言った後でサボるのは、ね」
と、冗談に応え、

「うん、レオナ君にはちゃんと伝えておくよ。
それじゃあまた」
そう言って、ルナを見送った後で。

「…そういえば、お昼を食べるのを忘れてたかな」
『星』の上に置いてある紙袋の中から菓子パンを一つ取り出すと、
それを食べつつ教室へと飛んで行った。
621Leo・alexander◆78s6D/Ey2M :2018/06/21(木)21:58:27 ID:ekS
「魔術師との戦いに置いて注目すべき点は、何も魔法だけではない」

そこは四方を壁に囲まれた直径50m程の大きな校舎、まだ午前中だというのに上がりつつある気温は本格的な夏の訪れを感じさせる。
そんな中、上等なスーツに身を包んだ獣人の男は、そんな恰好であるにも関わらず、涼しい顔で生徒達に講義を開いていた。

「例えばこのナイフ、魔術的素質を必要とする魔術に比べ、鉄製のナイフの運用は遥かに安易で、それでありながら強力だ
誰にでも扱える武器だが、一突きで相手を容易く死に至らしめてしまう」

整列した彼、彼女らに鋭い視線を送りつつ、懐から取り出したのはレオの掌ほどの大きさの小振りなナイフ。小振りとはいえそれはあくまでもレオから見ての話、身長2mを超える彼の掌の大きさに収まるそれは、学生達には少し大きすぎるだろうか。

「だから今日は、武器を持った暴漢という設定で、それに対する対策、及び制圧術に関する事柄を実践を通して教えていきたいと思う」

「二人一組で行う、君たちの中で誰か暴漢役を努めてくれる子はいないかい?」

ナイフの先端を持ちながら、彼らへとそう言い放つ、ナイフは事前に刃引きしてあるので怪我の心配はない。名乗り出るものがいれば、それを貴方に差し出すだろう。
622リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/21(木)22:09:10 ID:rkv
>>621
この時の学生の反応は様々であっただろう。
ナイフを怖がったり、はたまたナイフなんか怖くねえぜと自信満々だったり、教師の言葉を聞き入れていたり。
どれも生徒にはよくある反応だ、そしてその内、金髪の青年は三つ目の反応に当たる。

噂は聞いていたが厳しそうな雰囲気に反して何も無茶苦茶なことは言っていない。と感想を抱いているとナイフを差し出す姿。
だが学生はなかなか言い出せない。あまり使い慣れてない武器であることも、またナイフを使う魔術でも肉体的に使うことは少ないからだろう。
――まあなので、ここは噂通りに行くのもいいかと青年は考えた。最近は払拭が見えるイメージだが、こういう時には使うべきだと。

「自分がやりましょう。何、受ける側としての心得もある程度までは知っているつもりなので大丈夫ですよ」
「申し遅れました、自分はリエード・リオーナといいます、よろしくお願いいたします」

スッ、と名乗り出てナイフの柄を握るとやや固い肌の手に反して柔和な表情とお辞儀で挨拶。

「決して舐めた手解きで、安心ではない油断を教えないようにお願いします」

そして他の生徒には聞こえないほどの声で言った。下手な加減は己が身を危険に晒すだけとばかりに。

「さて、まずはどのように襲い掛かれば良いのでしょう? 殴ればいいのですか?」

『いやナイフ使えよ』

リエードの発言には別の生徒からのツッコミが入った。
623Leo・alexander◆78s6D/Ey2M :2018/06/21(木)22:43:46 ID:ekS
>>622
簡単に行かないことは予め予想できていた事だ、刃は潰してあるとはいえ、それは間違いなく武器、古来より存在し、夥しい数の命を奪ってきた代物なのだ。
相手も相手だしね(2mの巨漢マッチョ)

ざわつく生徒たち、それが漸く静まりかけてきた時に僅かな間をおいて、名乗り出たのはリエード・リオーナ、その姿を一瞥すれば。

「よし、ではこれからリエード君と武器所持者との戦闘の心得を踏まえつつ実践に入ろう
動きの一つ一つをしっかり目に焼き付けるように」

ナイフを受け取り、優し気な雰囲気を醸し出すリエード、こうして面と向かい合うのは初めてだが、彼の話は、ある程度耳にした事がある。最も、軽い世間話で得られる程度の情報だが。

「勿論だとも」二人が近付いた一瞬の間に、お互い交わされた言葉の応酬に気づいた者はこの中には居ない、これを知るのは両者だけ。
彼が温和な表情の下に隠し持つ物を、レオはほんの少しだけ聞き及んでいる、元より手を抜くつもりはない。

「そうだな・・・
君は突然私に襲い掛かった暴漢、命を取るつもりで居る君は、丸腰の私に殺すつもりでナイフを振ろうとしている」

さて、リエードの小粋な冗談(?)で幾分か場も和んだところで、レオは仮想状況を説明し始める。
これは本当に授業なのだろうか、レオの口振りは、まるで本当に殺しに来るつもりでやれと言っているようなものだ。まあ、これで遠慮なくリエードは実力を振るう事ができるだろう、『先生が許した』そんな名目の元で。

1歩下がり、半身になって構えたレオは既に臨戦態勢、いつでも掛かってこいと言わんばかりの風貌で。

「ああ因みに・・・授業、訓練の範疇を超えない程度なら魔術の使用を許そう」

ついで、とばかりに飛び出したレオの発言は間違いなく生徒らの間に波紋を広げる事となるだろう、魔術と武器を用いた実戦的な訓練などそうそう経験するものでもないからだ。
レオのこの発言は、『武器と魔術を同時に使用されても此方には支障はない』そういった意図も感じられるかもしれない。
それならば大問題、リエードにとって最早これは挑発と受け取ってもいいレベル、構えるレオは口角を僅かにつり上げて、悪戯っぽい笑みを浮かべるのだった。
この先生、見た目にそぐわずお茶目である。
624ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/21(木)22:52:57 ID:ZNB
はあ……どうしたものか
【魔法学校の寮の庭に緑髪の少年がいますね】
【彼の右手には小さな板が】
【彼の左手には拳大の何かが握られていますよ】
625エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)22:57:36 ID:xte
>>624
「やあ、ウィル君、一体どうしたんだい?」
そんな声をかけてくるのは妖精の少年。
いつものように空を飛んでいるのだが、
その後ろには紙袋を乗せた『星』が追従しているのが見えるだろう。
626リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/21(木)23:01:27 ID:rkv
>>623
対する生徒リエード・リオーナとの身長差驚異の約40㎝。低すぎない身長とはいえ相手が相手では子供に見えること受け合い。

鳴りを潜めている暴の面、生徒が秩序を守り出したと見るべきかリエードが収まりだしたかで班長と呼ばれる彼の上司も悩むことだろう。

「ふむふむ、わかりました。ではそのように努めます」

ハハハ、とツッコミには軽く笑っていたが仮定の状況を聞けば承ったとばかりに目を綴じる。
それは舐めているとかではない、一種の暗示だろう。自分でない者を演じる時なんらかのステップを踏むものはそう少なくない。

リエードは刃を撫でる。刃は潰れていて、武器とするには不安が残るそれに少し思うところはあったが、これは授業だと言い聞かせる。
そして目を開ければ挑発は受け取ったとばかりに目を見開き、穏和な笑みも裂けた笑みになった。

「――――」

ご心配なく。そう言ったように見える口は動いただけで――リエードはやや鈍い足取りで愚直にもナイフを握った右手を上げて迫る。
左手は前に。まるで掴みかかれば突き刺すために捕まえるとばかりに、言ってしまえば模範的な暴漢――だった。

「ではまず小手と」

レオがそのまま棒立ちにしろ、もしくは対策のために説明でもし出した頃か、リエードの左袖の下からは突如細い鎖が伸びてレオの首に巻き付こうとする。
腕力で千切るのは困難なそれ、魔法に通じるなら魔法に脆いことはわかるだろうか?
627ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/21(木)23:02:07 ID:ZNB
>>625
やぁ、エストレラ……ちょっと課題で困っててね
【ウィルは握っている何かを小さな板で擦り始めますよ】
【その小さな板は濡れています】
【そしてエストレラの紙袋を見つめていますよ】
628エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)23:10:13 ID:xte
>>627
「ふむふむ、その板が課題に関するものだということだね」
そう言うと、ウィルの横に座り、紙袋を乗せている『星』を目の前に
持ってきてから紙袋の中に手を突っ込んでいる。

「…とりあえず、一旦休憩を取ってみるというのはどうだい?」
そして、紙袋の中から菓子パンを一つ取り出すとウィルの方へと差し出す。
629ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/21(木)23:16:14 ID:ZNB
>>628
ありがとう、飲むかい?
どちらかというとこっちかな、これを加工して魔法の触媒として使いやすくするのが課題だよ
【擦っているものを一旦置いといて少年はパンを受けとります】
【そして、ポーチから液体が入った小さめの瓶を差し出しますね】
【地面に置いた拳大の塊の色は緑色です】
630エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)23:21:28 ID:xte
>>629
「なるほど、その板を使ってこっちの塊を加工するのが目的、と…
あっ、それでは頂こうかな」
ウィルが差し出した瓶を受け取り、その中身をひとくち口に含む。
631Leo・alexander◆78s6D/Ey2M :2018/06/21(木)23:27:22 ID:ekS
>>626
「武器を持った敵を相手にする場合、注意するべき事は3つ」

ナイフを掲げ、まるで隙だらけな所作で突っ込んでくるリエードに、半身になりながら待ち構えるレオはそう前置きしつつ、一つ一つ丁寧に言葉を並べていく。

「先ず一つ目、相手の動きを良く観察すること
一見隙があるように見える行動にも、何かしら意味がある、危険が伴う武器を用いた戦いにおいて、注意を怠れば即、死に繋がる」

魔術というものは往々にして厄介だ、ナイフのみを用いた近接戦闘なら、それのみに注視すればいい、しかし魔術も含めるとなると、次に起こる事象は簡単に己が想像を超えていく。
いきなり爆発するかも知れないし、次の瞬間消えているかも知れない、突然身動きが取れなくなってしまう可能性だってある、魔術とはそういうものなのだ。
ゆえにレオは観察の重要さを彼らに説くのだ、次の瞬間、左手の袖から現れる鎖に気付き、回避出来たのも観察の賜物だからだ。

右手にナイフ、左手からは鎖。リエードの、鎖を使ってレオを拘束するという目論見は失敗に終わるだろう。リエードから見て右の方向へ軽く踏み込みつつ、すれ違うようにしてナイフを掴む右手を取ろうとするだろう。
もしそれが叶えば腕の関節を極めようと、取ったリエード右手を背中に回さんとするはずだ。

空を切った左手の鎖のさらなる妨害に合わなければ、の話だが。
632ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/21(木)23:29:24 ID:ZNB
>>630
作業としては研磨だね、これが中々時間が掛かるんだ……
【面倒くさそうな顔をしていますね】
【もそもそとパンを食べつつ、彼も更に取り出した小瓶の中身をあおります】
【ウィルが渡した方の物は蜂蜜と柑橘類の汁を混ぜて紅茶で薄めた飲み物です】
633エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)23:35:48 ID:xte
>>632
「研磨かぁ… 良いものを作りたいのなら丁寧かつしっかり磨かないといけないから大変だよね。
ふむ、これはなかなか美味しいね。できればでいいのでこれの作り方を教えてくれないかな」
紙袋の中から自分の分の菓子パンを取り出すと、それを齧ってから再度小瓶の中身を口に入れる。
634リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/21(木)23:37:16 ID:rkv
>>631
なるほど、この教師はできる。
リエードは並べられていく説明に感心していた。
それと同じ時リエードは少し別の考えを持っていたがここでは割愛。

「おや」

回避されるまでは台本通り、逆に食らっていればそこからはアドリブオンリーであるだろう。なのに抜けた声というのは多少の自信があったからか。

そしてリエードは少し呆気なく感じるほどに右手を取られるだろう。左手の鎖は何もしてこない、不自然なほど滞空している。

「いだだだ……これ、こう極められると痛いものですねぇ……」

ギリギリと極められてる姿は少し間抜けに見えるだろうか? ――この辺りでレオの説明が入るだろうか。

もしそうならば、もしくはナイフを取ろうとしたところでか。レオが極めたはずのリエードの右手からは鎖が伸びてきてレオの片手、リエードの手を掴んでいない方の手首に巻き付こうとする。
決まればそれはリエードが現在されている極め技と同じように背中へ回そうと捻り動くだろう。

『おい暴漢アドリブ入れると説明ごちゃるだろうが』

空しき誰かのツッコミ。
635ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/21(木)23:43:03 ID:ZNB
>>633
ポットにお湯入れて捨ててまたお湯入れて紅茶を入れて蓋して3分経ったら瓶に詰めて、そこに蜂蜜を流し込んであとは好みで果物の汁を搾って入れてコルクの栓をして完成さ
【普通に紅茶を淹れて、瓶に詰めてその他を混ぜただけのようですよ】
【因みにウィルが作っている酒の材料の余りです】

ただ研磨するだけでなく魔法を使いやすいように何らかの形にしなきゃいけないから尚更丁寧にやらないとなのさ……
【気が遠くなって、遠くを見つめて】
636エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/21(木)23:56:11 ID:xte
>>635
「ふむふむ、蜂蜜や果汁の量はお好みで調整と言ったところかな。
…この方法だとレシピを作るのには試行錯誤が必要そうだね」
レシピに従ったものではなくその場のアドリブで作ったものと言うのにちょっとがっかりする。
『美味しいから他の友人にも作ってあげよう』とか思っていたのに―――

「それならノミとかで大雑把に削って形を出してから、
砥石で細部を磨いていくというのは駄目なのかな?」
『何らかの形』との発言に、素人考えながら案を出してみる。
637ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/22(金)00:04:54 ID:ClF
>>636
僕の場合瓶の曲線になり始める所まで紅茶を入れて、蜂蜜をスプーン一杯とレモンを皿に添えるような大きさに切ったものを搾った……?菓子ほど精確な分量は確かに考えたことがないね
【エストレラに渡した瓶を規準にならふわっとした分量がそんな感じみたいです】

それをやろうとしたら、軽くノミで叩いて大きく欠けすぎたりしてね……思ったよりも難しいものさ
638エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/22(金)00:19:01 ID:i7H
>>637
「大体の目分量が解ればなんとかなるかな。ありがとう」
と、ウィルに礼を言う。
たとえ目分量でもあるのとないのでは必要な労力が段違いであるのだから。

「なかなかそう上手くはいかないものなんだね。
…今度はこれでもどうかな?」
懐から小瓶を出して、その中身を一つウィルに手渡す。
それは星の形をした蜂蜜色の飴のようだ。
639Leo・alexander◆78s6D/Ey2M :2018/06/22(金)00:25:44 ID:kkh
>>634
すれ違いざまに右手を掴めば、捻って手の甲を自身の背中に当てさせる、人間の関節の可動域には限界がある、今しがたレオが彼にやって見せたのは、その人体の欠点を突いた所謂関節技と言うものだ。
一度決めれば、軽い力で相手を抑え付ける事が出来る。

普通なら、そこでナイフを奪い取って終了という所だが、生憎そこで終わらせてくれるほど大人しくもないらしい。
極めたリエードの右手から伸びるのはやはりジャラジャラと音をたてる金属製の物々しい鎖、それはレオの腕を巻き取らんと蠢いて。
・・・やはり、魔術というものは厄介だ。

ガッチリとレオの片手をホールドすれば、瞬く間に同じ技を決められてしまう、一応片腕1本で抵抗は試みるも、こうなってしまってはいくら体格に勝る彼とて外すのは難しそうだ。

「しかし勿論いつでも予想外の事は起こりうる、物事に絶対は有り得ないからね
自分の力で何が出来るのか、相手は何をされるのを最も嫌うのか、時には不測の事態に対応する機転が必要になる
それが2つ目だ」

しかしそれでもまだレオの表情に焦りはない、それどころか余裕すらも感じさせる。
片腕を極められ、最早その腕を使う事は難しいと思える状況でもなお、それを打開出来ると確信している、そんな表情だった。


「______」

ほんの一瞬の脱力の後。奪われた左腕に力を込めれば、鎖から伝わってくる感触で先程とは明らかに何かが違う事を感じるだろうか。
リエードを拘束していた右手を離し距離を取れば、未だレオの左腕に絡み付いているであろう鎖を乱暴に引っ掴む。
どうやらレオも魔術を開放したらしい、大人げないとかいうツッコミは置いといて、ぼんやりと輝く彼の四肢に宿るパワーは明らかに先程とは比べ物にならない、そしてその腕力を持ってリエードの鎖を引き千切らんとするだろう。
640ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/22(金)00:29:52 ID:ClF
>>638
ありがとう、いただくよ
僕の故郷に幸運の花の蜜を集めた蜂蜜の飴が名産としてあってね……僕からはこれを渡そう
【普段持ってる蜂蜜の飴を取り出して、エストレラにお返しと】

まあ、すぐ終わらせなければというわけでもないから根気よくやるかあ……
【後日、エメラルドで作られた何か可愛らしい女の子な彫刻を施されたナイフが提出されるのでした】
641リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/22(金)00:36:07 ID:t5D
>>639
無論リエードとてその関節技はキツい。だがそれほどの痛みには耐えられるだけの経験があるということだ。

生徒達は予想外の事態とはまさに今だろうとレオとリエードの組手を見て思う。かなり限定的とはいえ、極めたからと言って気を抜くことはいけないということだろうと学ぶのだ。
そして、多分リエードのやり方は普通なら怒られるものであることも。

ガチャガチャと引かれる鎖を感じつつ、当のリエードは関節技の極まっていた腕を解放するようにぶらぶらと揺らす。
そして引っ張られれば体勢を崩すことになるだろう。だが、予想の範囲内とばかりに――鎖は消えた。

「むぅ…………流石にやりますねぇ」

不自然と思える要素は鎖が砕けた様子が亀裂すら見えなかったことだろう。腕力で、というよりは自前で消したか。

『あの二人授業忘れてね?』

[言うな、俺達が標的になる]

そんなツッコミはさておこう、体育会系の生徒はやれやれーと囃し立てるし非力な方の女子は呆れてるし、強い人にあこがれる系の生徒はレオの力強さに黄色い声援贈ってるがさておこう。

「それで三つ目とはなんでしょうかねぇっ!!」

そのまま体勢を低くして、初動を四足歩行で走り出せばナイフを、既に奪われていれば鎖を巻き付けた拳を鳩尾に叩き込もうとする。訓練というのは忘れてる。
642エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/06/22(金)00:41:57 ID:i7H
>>640
「噂では聞いたことがあるけど、実物を見るのは初めてかな。
ありがたく頂くとするよ」
そう言って受け取ると、早速口の中へと。

「それじゃあ、僕はもうしばらくここで見ているとするかな」
そしてウィルが自室に戻るか夕食のために食堂に行くか―――
ともあれ移動するまではエメラルドを磨くのを眺めていた。
643Leo・alexander◆78s6D/Ey2M :2018/06/22(金)01:21:42 ID:kkh
>>641
存外、『授業』は白熱していた。両者の圧倒的体格差、並び立つ二人のその差を見れば、結果は火を見るより明らか、きっとこの場にいた生徒達はそう考えていただろう。
しかし蓋を開けてみればどうだ、レオに一発お返して、かなりの健闘を見せたリエードにもまた歓声が上がり、いつの間にか生徒達は授業と言うのを忘れて二人を取り囲んでいた。
あくまでもレオ本人は授業のつもりである、一応冷静に解説とかしてるしね。

「・・・?これは・・・」

捕まった左腕が自由になる瞬間、感じていた鎖の感触が突然に無くなったような感覚を覚える、抑えていたものが忽然と、文字通り消えたかのような。

なるほど、拘束を引き千切る前にそもそもの存在を消したか、先程まで締め付けられていた左手の動きを確かめつつ、リエードの袖に視線を送れば心の中でそうポツリ。

「武器を持ち、襲い掛かってくる相手は、勿論の事だがこちらを攻撃する意思があり、なおかつ命を奪おうとしていると言うことだ。」
「臆してはいけないよ、相手を制圧する上で、気の迷いや恐れは最悪の結果をもたらしてしまう。常に冷静で居なければならない
そしてそれを可能にする方法」

ナイフを構え(拘束しただけで武器はまだ奪っていない)、此方に猛烈な勢いで疾駆するリエードを真っ直ぐ見据え、語るは最後の心得。

「_____それは、躊躇しない事」


出始めは4の手足で、まるで獣のような加速を持ってして迫るリエードに、対するレオは腰を深く落として迎え撃つ構え。
その所作は遥か遠い異国の地の武術で、『正拳突き』と呼ばれる動き、眼前に迫ったナイフを左手で掴むと同時、全身をバネに突き出されたレオの途轍もない破壊力を孕んだ右の拳は、リエードの、顔のすぐ脇を掠めていくだろう。
もし当たっていれば人間の頭など潰れたトマトの様に四散させてしまうその一撃を当てるつもりがないとはいえ放つとは正気の沙汰ではない。
案の定、『しまった!』なんて覇気の抜けた顔をすれば「リエード君!」そう名を呼んで彼の事を気遣うだろう、最も、要らない世話だろうが。
644リエード◆L1x45m6BVM :2018/06/22(金)01:39:57 ID:t5D
>>643
さて、掴んでいたレオならば伝わるだろう。その身体は鍛え上げていることがよくわかる。風紀委員を務める身は伊達ではないことも。
ナイフを持つ暴漢というのは模範的に表すなら不健康な者か、もしくは荒くれもの、のどちらかだろう。それも高圧的な態度だ。

ひらひらと振られる左手の袖口は鎖で傷付いた様子もない。広がった袖の奥、密かに見えるは腕輪の一片。

(それには同意いたしますよ、突然襲い掛かる相手など容赦を見せるだけ無意味)  

暴漢に対するというよりも戦いにおける心