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【短文】ここだけネポック魔法学校・十五限目【推奨】

1m7hEgzNtKY:2018/06/04(月)01:22:36 ID:zUe()
ここは人里離れた森の奥
そこには、国一番の魔法学校『ネポック魔法学校』が存在する
そこでは、魔導の道を極めんとする若き才能たちが、日々勉学に励んでいるのでした
これはそんな魔法学校の案内状です
入学手続きは簡単
名前を書き、門をくぐるだけ
ネポックの扉は、等しく開かれているのです

こちらは、短文推奨スレとなります
セリフ一行、地の文は多くても三行を意識して書いていきましょう
特にセリフが増えれば、それに返信しての繰り返しでどんどん大きくなるため、一行推奨です
また、凍結、置きレスもグダグダになる原因になるため、可能な限り非推奨です

前スレ
【短文】ここだけネポック魔法学校・十四限目【推奨】
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1526144163/l10
スレwiki
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スマホ用:https://www65.atwiki.jp/magic_xx01/sp/pages/1.html

次スレを建てるのは>>980の人にお願いします
553ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/17(日)23:51:26 ID:sbi
>>552
使いやすい武器の形を探してたんだ
【戻ってきたところで魔法が切れたのか、今は斧モドキは柔らかい】
【というか、斧モドキを丸めて普段使う鉄球のような形状にしていきます】
554エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/17(日)23:57:58 ID:XH1
>>553
斧に触れると魔力を流していなかったからか、ぐにゅっと指が沈む込む。
そうして一掴みの粘土が手元に残ると、少し握り込んでくにくにと捏ねながら、その後ぱくりと口に入れた。

「おー!なになに、いっぱいあるの?」

探すということは色々と選択肢があるのだろう。ならばそれを眺めていたいと思うのもまた好奇心。
ジゼルの背中にしがみ付くようにして、その後もさまざまに形を変える武器にあれやこれやとはしゃぐのだった。
武芸に関してはエリシアは全くの素人だったが、純粋が故の忌憚のない意見は何か参考になっただろうか。
555タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)00:02:19 ID:4Xz
>>551
実際大きな怪我をした人がいた訳ではないのだ、それは喜ばしい事なのであろうが。
やはり自分は無傷で後輩が手傷を負った、というのは先輩として簡単には許容し難く。
ほんの少しだけ、納得がいかないかのように眉根を寄せた。

「それくらいなら大丈夫……なのかなぁ」
「ああ、あっちも治る類だったみたいだから、よかったと言えばよかったけどね」

タニスは医療を専門としている訳ではない。詳しい診断を下せるはずもなく、そんなものかと唸るだけ。
一時的とはいえ呪いの影響を受けてしまったと悲観するか、それが恒久的ではなかったと喜ぶかは人それぞれ。
少なくともタニスは、怨念めいた呪いがどこまでもついてくるような代物でない事に安堵するタイプのようだ。

「……へえ、不思議な事もあるんだねぇ」
「お、面白そうな物持ってるじゃん。使ってみたの?」

確かにあの時、二人は全く別の方向を向いていた。
が、視覚に捉えていなくてもその声は届いていたらしい、それを今言葉にする事はないのだが。
シャディが取り出した魔法銃にはどことなく興味津々、目を輝かせてしげしげと。
ふと問うようなシャディの視線に気がついて、ごそごそとローブのポケットを漁る。取り出したのは漆黒の宝玉。
光すら吸いこんでいると錯覚させるそれはまだ加工されておらず、何も映さない。
556シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)00:14:44 ID:Dsq
>>555
「それにさー、目覚めてから思い出したんだけどタニスちゃん守ってなかった?」

名前を出すならバルドイード、最悪のケースはバルドイードが倒されることにあった。最悪とは連鎖的に起こるものである。……まあシャディそこまで考えられないけれども。
あそこでタニスが後ろで、シャディが前に居たのは意識と経験の差だろう。全員前衛ではどうなってたやら。

「そうそう、治るならもう気にする必要なーい! けほっ」

元気よーく、保健室からは離れた位置で拳突き上げるシャディだったが突然の大声だとやっぱりくるらしい。格好はつかない。

「そうだよねー……」
「うん、けどこれ今のところ凍らせる弾丸撃てることしかわかんない」

それだけならシャディが普段使う氷の魔法弾も同じに聞こえる。
が威力と効果範囲が異なるのだということがまさかの来た道の天井への発射でわかる。何せ天井の電灯と電灯の間を埋めるほど凍結したのだから。
いいものであることは間違いない。が、シャディが自然とやべえ行動したこともまた間違いない。
ちなみにその前の人形への試し撃ちに付き合ったのがロイコであることも伝えていた。

「おー? 真っ黒なオーブ? タニスちゃんはこれ何か調べた?」

そーっとそれに手を伸ばしていたシャディだが、触るのが不味いというなら振り払ったりしても問題ないだろう。
その目はタニスに負けず劣らず興味津々だ。
557タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)00:32:54 ID:4Xz
>>556
「あー……まさか皆して突っこんでいくとは思わなかったからねぇ」

名前を出さずとも誰を指すかは伝わったか、当時を振り返って苦笑い。
もし別の誰かが後衛を務めていたならば、それはもう勢いよく突撃する彼女が拝めた事だろう。自称か弱いとはなんだったのか。

「それはそうだけど、早く治すに越した事はないんだからね?今回は見逃してるけど、ちゃんと安静にしてなさいな」

どうにも格好のつかないシャディに呆れ顔、なんだかんだこうして連れ立っているあたり、本気で咎めている訳ではないのだろう。

「ちょっ」
「いやうん、拘束にはよさそうだけど……それはそれとして、これちゃんと始末するんでしょうね」

いきなりの天井への発砲に思わず絶句、貫通しなかった事が幸いか。
きらきらと凍結した天井にふむふむと思案、なかなかに使いどころはありそうだと。
なおさすがに保健室の脱出より不味いと思ったか、そちらは咎める模様。

「これ?んー、よく分かんない。ぱっと見ただの石だし、なかなか調べづらくてさ。鉱物は専門じゃないし」

シャディが原石を調べるのを拒否はしない。
未だ未加工だけあって、その手触りはどことなくごつごつしたものだ。
558シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)00:45:13 ID:Dsq
>>557
「じゃあ問題なし! バルドイード君守ってくれたしそれでOK!」

サムズアップ。というかシャディはやることやれることに反してやたら突撃的思考なのが問題かもしれない。
まあ影魔法使うとほぼダメージも自分に来るのであんまり変わらないのだろう。最初にタニスの影に居ればまた違ったかもしれない。

「はーい……」

早く治さないとなー、と思ってるのはロイコから言われたことも影響している。というか、首にギプスくらいはめろよと言われないのが不思議。

「……えっと、ごめんなさい…………さ、いこいこー」

へにゃ、と垂れながら謝りながらもどうやら凍結に関してはそのままでいくらしい。……何故今撃ったのか、特に考えないのだろう。
ついでに彼が自分で溶かすのはほぼ無理である。理由は彼が炎熱に対して弱すぎるからだ。

「黒曜石とかでもなさそうだしねー……。うーん……これは…………」

シャディはペタペタ触って、ついてしまった指紋などはきゅっきゅっとハンカチで拭き取ってから真剣な表情をした。
まるで何か分かったかのような、ゴツゴツしたそれをまじまじと見て――。

「僕もわかんないからカメリア先生に聞くと良いかも! 先生なら鉱物詳しいし!」

まさかの他人任せだった。
559タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)01:03:15 ID:4Xz
>>558
「いやいや、君達が前線で頑張ってくれたからだよ」
「ま、だからそう気にしなさんなって」

事実ただ遠距離攻撃を防ぐだけともかく、バルドイードへの説得を試みている最中に攻撃を加えられていればかなり厳しい状況だった訳で。
前衛を張っていた彼らのおかげでそちらに集中できたのだ、謙遜ではなく本心からの言葉。
その相手が複数形なのは、この場にいない仲間達だけを指しているのではないのだろう。シャディに自覚はないかもしれないが。
反省(?)したようなシャディの返事にはうんうん、と何度か頷いてみせて。

「あたしに謝ってどうするの……ああもうほら、さっさとずらかるよ」

こちらも後始末する気はさらさらない。気が向かなかった、それだけの理由であるが。
自分まで共犯と思われてはたまらない、逃げるように気持ち早足に。

「ううん、やっぱりかぁ……そうだねぇ、そのうち聞いてみようかな」
「そういえばミサンガもあったね。シャディ君はもらった?」

魔法の道は多岐に渡る、系統を限ってみれば下級生が上級生よりも長けているなんて事もざらにある。
もしかしたら自分より詳しいだろうか、なんて少しばかりの期待はあったものの、そう残念そうには見えず。
固有の報酬の話題からふと、もう一つの報酬を思い出して訪ねるのだった。
560シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)01:13:46 ID:Dsq
>>559
「じゃあタニスちゃんもあんまり気にしないでねー。傷付くの嫌だったら僕最初から行ってないし」

ある意味そこは男子というべきか、傷を負っても生きていれば気にしない様子がある。そのわりには他人の怪我などには心配性だが。
複数形を疑問に思わないのは前衛にもう一人居たからであり、シャディが裏面を自覚している様子はほとんど見えない。

「わーいずらかれー♪」

なぜか楽しげにシャディは着いていくのであった。きっとその日の間は冷気に包まれたそこが幸せ空間になることでしょう。
そして上を見上げられて驚かれるに違いない。シャディがやったと知れれば「またか」となること受け合いだし、案外自然に溶けるのかもしれないが。

「甘いもの持ってくと喜んでくれるよー」

とカメリアについて手土産に良さそうなものを伝えておく。シャディの場合長ける場所は……影魔法かもしれない。

「うん! でもどこにつけようかなって……」

ごそごそとマントの下を漁って取り出した白銀色のミサンガはタニスのものとはまた出来が異なっているだろう。それが送り主の不器用さを表している。
シャディはそれを気に入ってるらしいが、どうやら着ける場所に迷ってるらしい。と言ってもミサンガの場所などほとんど決まってるようなものだが。
561タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)01:27:27 ID:4Xz
>>560
「ん、それもそうだね。シャディ君も頑張ってたし、まあいっかぁ」

ぽんぽんと、シャディの頭を撫でようと。逆さまなので些かやりづらいが。
凍結した天井はそのうち溶け、雨漏りめいて廊下を濡らすのだろうが知った事ではない。
その頃には遠く離れているのだろうし、後で噂として耳にしても、すっとぼける事間違いなしなのであった。

「……シャディ君、いくら成績が危ないからってそういうのはよくないよ?」

おっとなにか勘違いしているぞ、手土産を賄賂とでも思ったか。
そもそもシャディの成績をそれほどまでにも悪いと考えたのも大概失礼である。

「ミサンガって言ったらまあ、手か足じゃないかな。あたしはここだけど」
「後は……シャディ君だと尻尾とか?」

足を止めて、ワイドパンツの左の裾をたくし上げる。シャディのものとはまた少し造形が違うミサンガが顔を覗かせた。
そういった歳でもないだろうに、貰い物は意外と大切にするタイプらしい。
562シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)01:36:31 ID:Dsq
>>561
ところがどっこい、シャディは随分前に体勢が変わっているのである。うつ伏せの状態で腹辺りを捕まれたぬいぐるみのような体勢で。

「あとでアラスちゃん達も誉めてあげてー」

撫でられることは嬉しそうに。よく撫でられるとはいえ恥ずかしさとかはあまり無いようだ。思春期はいつか。

「……それで上がるなら僕前日に焦らないよ」

さっきまでの明るさは? ってくらいにズーンという背景音が出そうなほどの目の据わりよう。
むしろカメリア先生はそれで甘くなるほど甘くないらしい。ちなみにシャディの成績は下位です。
まあ褒めてくれるので嫌いではないし、むしろ好きな方の人物でもあるのだ。シャディが誰かを嫌うのもそれはそれで珍しいが。

「おー、足首かー、僕のとちょっと違うー?」
「……尻尾だとちょっと擦れるのがねー……」

すいー、と降りて近くで見るとぺたりとまたその手で触ろうとしている。ミサンガを切るつもりはないが、足でも触りにいくのはどうなのか。
そして尻尾には付けられない理由があるらしい。まあ猫が鈴を嫌がるくらいのレベルだが。

「僕も足首にしようかなー?」

もっとも、シャディはよく足を影に沈めるため露見しにくいが。
563タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)01:52:20 ID:4Xz
>>562
実質逆さま、いいね?
結局のところ、あの場で頑張っていなかった者などいないのだ。
優しさの垣間見えるシャディの言葉に短い確約、まあその時が来るかはまた別の話なのだが。

「あっ……そっかぁ……」
「……ほ、ほら、本当にやばくなったら勉強教えてあげるから」

いろいろと察してしまったらしく、ちょっと気まずそうに目を逸らした。
さすがにいたたまれなくなったか、少しズレている気もするが果たしてフォローになっているのだろうか。

「手首よりこっちのが安全だし、邪魔にならないからね……ああ本当だ、手作りなんじゃない?」
「確かに……そしたらやっぱり手足じゃないかな。足だったらお揃いだねぇ」

こちらも羞恥心はないのか、触ろうとするシャディになされるがまま。くすぐったいのか、たまにひくりと筋肉が緊張した。
尻尾につけるのを嫌う理由は一度触った事があるだけあって納得しやすいもの。
元々あまり着飾らないタニスには、他に案が浮かぶ事もないのであった。
564シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)02:04:19 ID:Dsq
>>563
あっはい。
各々が己のやれることを行った結果、悪い結果とは誰も言うことはないだろう。
いつか、その時が来るのを祈るとするのである。

「うー、勉強やだわー……」
「……えっ、本当? わーい!」

急に少女みたいな口調になったり、勉強教えてくれると聞けば両手をあげていた。実に単純。
カメリアとの勉強会もあるとはいえ、もし忙しくなれば難しいだろう。特に、カメリアの担当外があるときはタニスに頼る可能性も大いにある。
無論、勉強だけでなく魔法でも……あるかもしれない。

「? 手首は危ないの?」
「ふふふー、良いよねー」

ジーっとミサンガの出来映えを見ながら、タニスの言葉にまたちょっと不思議そうにしていた。筋肉の動きを感じて「おー?」とペタッと触ってから離した。
手作りの見立てには実に機嫌良さそうに笑っていた。

「じゃあ足首ー、早速着けよーっと」

尻尾は敏感、突然触られるとビックリするくらいには。なぜ以前触らせたかというと……断った場合不意打ちされる可能性があると経験があったからなのは秘密の話。
そしてシャディは安全と聞いたのが後押しだったか、男子よりも細い足首にむすびはじめるのであった。
565タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)02:20:43 ID:4Xz
>>564
「ある程度自分で頑張ってみて、それでも無理そうだったらだけどね」

タニスとてシャディくらいの時分には、ほぼほぼ同じような授業を受けていたのだ。中等部の内容であれば教えるくらいはできるはず。
実践的な魔法についても、余程専門的な事項でなければ相談には乗ってくれるだろう。
なお最初から頼りきりになるのは駄目らしい。せめてどこがどう分からないのかははっきりさせてから来いと言いたいのだろう。

「んー、うっかり引っかけたり薬品かけたりが怖いんだよね。気にならない人もいると思うけど」
「そうだねぇ、一生懸命作ってくれたんだろうね」

急に足を触られて思わず目をぎゅっと閉じる。声に出さなかったのはせめてもの意地か。
手作りの響きを好ましく思うのはタニスも同様、なんだか楽しそうな笑みを浮かべるのであった。

「うんうん、いいんじゃない。似合ってる似合ってる」
566シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)02:28:23 ID:Dsq
>>565
「はーい」

返事は間延びした感があるがこれでも真面目。場合によってはカメリアと共に教えてもらうのも手かもしれない。カメリアに会えるならだが。
シャディの場合考えすぎて頭がプスプスしたり、ごちゃごちゃしてくると筆を投げ出すタイプなので……タニスに聞きに行く頃には先程異常に目が据わるかもしれないが。

「あー……僕もよくお菓子食べるし確かに心配……」
「うんうん、嬉しいよねー」

その意地には気付かなかった、タニスの面目は守られたのだ! そしてシャディはよく菓子を食べるがゆえに納得したらしい。
そこまで行儀悪くもないのだが、それでもどうしても溢れるものなどはあるということだろう。咄嗟に手でガードした結果切れる、ということもあるだろうし。

「わーい。タニスちゃんも似合ってたよー」

これはワイドパンツを下げていた時の台詞。まだ上げていた場合は「似合ってる」に変えられることでしょう。
白銀色のミサンガを足首につけたシャディはまた上機嫌なのでした。……これからは普通に歩くようになるといいのだが。
567タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)02:43:14 ID:4Xz
>>566
果たして投げ出しシャディ君にうまく勉強を教えられるほどの素養がタニスにあるのだろうか、乞うご期待である。
ちなみに彼女は自称教え下手。事実であれば改善が待たれる。

「なんとなく汚したくないよねぇ、せっかくの手作りだし?」

そもそも最初からあるのかも怪しい先輩の威厳を貫けたようで、内心ではほっと安堵。
このミサンガは特に汚れのよく目立つ色だから、そういう意味でも腕より足を選ぶ者もいるだろう。
タニスの場合ズボンの下に隠れてはいるが、まあミサンガというのは装飾品とはまた違う意味合いを持つものだ。
別段わざわざ人目に触れさせようと意気込む物ではない。

「そうかな、ありがと。シャディ君もせっかく似合うんだし、もう少しちゃんと見えるように歩いたら?」

が、しかし他人に関しては話は別。保健室からここに来るまでほとんど自分の足で歩いていないシャディに、運動不足を懸念するのも致し方ない事で。
似合ってる、というのも無論嘘ではない。本心半分、焚きつけ半分といったところか。
ちなみにワイドパンツはシャディが手を離した時点で下げている。
568シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)02:53:04 ID:Dsq
>>567
まあやる気さえ出させて、保たせればこういう子供はなんとかなるものです。
タニスの腕はまたいつか、お披露目していただきましょう。

「だよねー、こんなに綺麗だし」

威厳? ………………。
歩いている時の不意な汚れ、というのも意外と対応はできるだろう。例えば地面がぬかるんでるならミサンガの意義を疑うことになるが外すとか、道を避けるとか。
シャディもまた、よく影に膝くらいまで沈むことが多いのでそういう汚れとは縁遠いのである。影魔法便利。

「そうだよー。んー…………そうしてみるー」

そもそもの話、シャディは体力は低め。無論、本日はまだマシかもしれないがこれから先今以上に堕落することだろう。
夏場で倒れてるシャディを見掛けたら気を付けましょう。
それに備えてか、それとも焚き付けにあっさり感化されたのかようやくシャディは地に足つけたのである。

「ところで僕らどこに行こうとしてたんだっけ?」

魔法銃をくるくると回して撃つ真似をしながら呑気な話に戻った。
569タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)03:07:31 ID:4Xz
>>568
まあ小さい、だらしない、なんかダルそうと三拍子が揃っているのだから威厳なぞどこへやらなのだが。
残念ながら本人に自覚はない、あると思っている威厳()のために頑張ってはいるつもりなのである。

「あんまり歩かないでいると、足が棒になって動かなくなっちゃうかもしれないしねぇ」

こちらは明らかな冗談である、どことなく悪戯っぽく笑った。
動かさなければ筋肉は衰えてしまうものだから間違ってはいないのだろうが、誇張表現にもほどがある。
体力が少ないからと運動を敬遠しては悪循環だ、少しずつでも身体を動かすのは悪い事ではないはず。

「さあねぇ、どこに行くんだろう。シャディ君はどっか行きたいところあったの?」

お喋りしながらもずっと校舎内をうろうろ、保健室からは気持ち遠ざかるようにはしているがその目的は定まっていない。
分かれ道もなんとなくで選び続けてきたのだから、まさしく放浪である。
タニスは保健室でのお昼寝を断念した故その後の予定はないが、シャディの方は保健室を抜け出すだけの目的があったのだろうかと。
570シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)03:17:24 ID:Dsq
>>569
対するシャディ、小さい、黒い、だらしがない。某雨乞い娘にすら身長負けているのである。
先輩の威厳はどこから来るのかもわからないので、少なくともシャディが侮蔑で小馬鹿にしてくることはないでしょう。……シャディはね。

「そーなったらまた運んでー?」

冗談に対して冗談……ともとれないような発言、前に運ばれたことを覚えているのである。
しかしさすがのタニスも自分の怠慢で歩けなくなった相手を運ぶ義理など無いと思われるが……。
あと暑いのに弱いのに背中には黒くて大きなマントを着けてるところからよくそれ外せと言われるとかなんとか。

「僕? 僕はねー…………食堂? 良かったら奢るよー?」

多分、なにも考えてなかったのを誤魔化した感がプンプンする。わりと行き当たりばったりなのである。
とはいえ人によってはお腹が空く頃、ご飯としゃれこむのも一興か。寝たかったタニスにとっては微妙な提案かもしれないが。
571タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)03:30:33 ID:4Xz
>>570
一応タニスにとって、威厳はないよりはあった方がいいものという認識であるから、ある程度その辺を煽られてもそれほどムキにはならないだろう。
ただしあまりにも度を超えると笑顔で屋上宣告される可能性もあるのであしからず。

「え、やだ。自業自得でしょうに」

以前は以前、その時はその時だ。
努力の結果動けなくなったのであれば手を貸すのも吝かではないが、さすがにそこまで甘くはないようで。

「んじゃあついて行こうかな、奢られるのは結構だけど」

明らかに怪しい語調であったが気がつかないフリ、ここまで連れ回しておいて口うるさくするのも野暮というもの。
ふらふらっと針路を食堂に転換、お昼寝したがっていた彼女はどこへ行ったのか。
さすがに後輩に奢られるのはいかがなものか、しっかりとノーセンキューの言葉。
572シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)03:38:07 ID:Dsq
>>571
仮に屋上宣告された場合、シャディがまともに来ることに期待……しても良い。お菓子でもちらつかせると食いつくかもしれないのだから。
まあそこまで煽ることがまず無いだろう、それこそタニスと嫌悪レベルの敵対でもしない限り。

「えー……残念ー……」

しょんぼりと肩を落として尻尾も垂れた。マントの下でだが。
とはいえ、理由は理解しているのかパッと元に戻るところは忙しない。なんだかんだで弁えるところはわかってるようだ。

「じゃー何食べるー? 僕はねー、アイスとーかき氷とーあとケーキ!」

おかずと主食、ゼロ! 奢りの遠慮には素直に応じた。
食堂へと進む間もきちんと地に足着けて歩いていた……のだが、そのためか食堂に着く頃には椅子に座りたがるのである。
573タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)03:48:29 ID:4Xz
>>572
ぱっと表情の元に戻ったシャディにさも当然でしょうとばかりに頷く。
このまま本気でしょげていても彼女の答えが変わる事はなかったろう。
時に優しさのようなものを見せようと、それはあくまで相手の努力が見合ったものであった場合だ。

「お菓子ばっかりだねぇ、それじゃあ大きくなれないでしょ」
「あたしは……お団子の気分かなぁ」

さて食堂に到着して、シャディの本日の献立に思わず苦笑い。
仮にも成長期だろうに、そんな栄養の偏りでは伸びるものも伸びなくなると。
すぐに腰を落ち着けたがるシャディは咎めない、彼なりに頑張ってここまで歩いてきたのだろうから。
なおタニスのチョイスは完全にブーメラン。成長期はとうに過ぎてるからいいのである。
574シャディ◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)03:59:55 ID:Dsq
>>573
たまに都合よく解釈するところがあるシャディなので、認められる時ならば助けてはくれるはず、と期待しているのはここだけのお話。
とはいえ先程の「自業自得」のところと、以前運んでもらった時のことを考えると彼女の基準をわかった気になってるのかもしれないのだった。

「だって美味しいんだもん。んー、じゃああとでぎうどんも食べよーっと」
「おー、お団子? ミタラシ? それとも三色?」

菓子オンリーの献立に苦笑いで、となればとぎうどんをチョイス。急に男飯である、多分影響元は同室の少女。
団子と聞いて思い付いた二つを言ってみるシャディだが、無論それ以外の種類もメニューにはあるはずだ。
アイスはチョコクッキーバニラ、かき氷にはメロンシロップ、ケーキにはショートをチョイスしたシャディはぎうどん含めて注文すると足をぱたつかせて待った。

そして運ばれてきたご飯に子供のように目を輝かせると。

「いただきまーす! あ、タニスちゃんも少し食べるー?」

そんなことを言いながら食事をしていくことでしょう。シャディは欲しいと言えば受け入れるし、いらないと言われればそっかともぐもぐ。
お腹壊しかねない食い合わせではあるが、シャディはいたって平然としていたという。

楽しいお食事だ、食い合わせにいちいち胃が専念する理由もなかったのかもしれないのであった。
575タニス ◆p01m289DEw :2018/06/18(月)04:13:53 ID:4Xz
>>574
「だからってさぁ、だいたいそれじゃあ野菜が……はあ、美味しいってのは分かるけど」
「どうしようっか。お団子っていろいろあるから悩むのが困るんだよねぇ」

なんだか小言が始まりそうだったが、眉間を抑えてため息で飲み込んだ。
美味しいものは人を狂わせる魔力めいたなにかを持っている、シャディの言い分も理解できるというもの。
突然のぎうどんだって美味しいからね、仕方ないね。

で、だ。フレーバーに悩んだ挙句、どこぞから彼女が取ってきたのはいわばお団子のオールスター。
みたらし、ごま、きな粉、あんこを一本ずつ。とんだ贅沢である。
一見これをご飯とするには些か少ないようにも見えるが、シャディの好意は謹んで辞退するだろう。
なぜならタニスはその背だけでなく胃袋もかなり小さい、むしろこれでも彼女にとっては多い方なのだ。逆にタニスからシャディに一口勧める事であろう。
ついでに食べるペースも極めて遅々としたもの、そんな感じで食事の時間は過ぎていったのだとか。
576ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/06/18(月)05:48:20 ID:XMo
>>554
おい、それは食べ物じゃあ……ぺっしなさい
【魔法で消化をしようにも魔力で硬質化する性質があるこの粘土】
【純粋な胃液でエリシアの体内で消化をするのか、消化をせずに外へ排出されるのを祈るのみ】
【戦闘の参考にならずとも、小さい子の大道芸へのリアクションを彷彿とし和むのでした】
577レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/18(月)23:44:50 ID:Dsq
本日お昼のの天気は夏には珍しい穏やかな気候、陽射しはたまに雲に遮られる。
言ってしまえば夏の優しさであるそんな空の下、中庭の背もたれのないベンチに座り、膝の上に水色水玉模様の布で包まれた弁当箱を二つ置いた少女。
その隣か背中には若草色の小さな姿が見えることだろう。

「エリー、お部屋での約束、覚えてる?」

出だしはそれであった。エリーと呼ばれた側の判断要素はやはり、その膝の上のものだろう。
578エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/18(月)23:53:54 ID:pI9
>>577
今は流石に食事時、背中にいては食べるものも食べづらいだろう。
首を上機嫌そうにゆらゆら揺らすエリシアだったが、レイヴンの声に首を向けて。

「お?……あっ、おべんとー!」

そして聞かれれば思い至ることがあったようで、少しの間の後にはしゃぐような声。
視線は膝の上の弁当箱に移り、お披露目を今か今かと待っているようだ。
579レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:04:35 ID:tRH
>>578
「その通り……! ……ちゃんと言われたものも入ってる、から、是非」

一個だけ聞き損ねてるおにぎりというシンプル主食があるが、レイヴンに抜かりはない。理由は食べやすさ、そして二つということ――。

「遠慮なく――召し上がれ」

布の結び目をほどき、これまた明るい水色で角の丸い弁当箱を見せればその蓋を開けてエリシアへと。
その中身は、端から順に焼き海苔が下に貼られた白い米のおにぎりが二つ。そして少量のケチャップがかかったミニオムレツ一つに一口でも頬張れそうなサイズのきつね色の唐揚げが三つ。
そして野菜としてプチトマトとほうれん草のおひたしがそれぞれ紙製のカップの中にあった。そして隅っこにはこれまた小さなサイズのプリンがあった。

一方、レイヴンも同じように開ける。レイヴンの方はおにぎりがハムとレタスにトマトを挟んだサンドイッチに、おひたしがポテトサラダになっていた。
580エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)00:14:39 ID:us1
>>579
「おーっ、すごーい!」

レイヴンの料理の腕前は、茹で海老の一件でエリシアは垣間見ているが。
こうして作り上げられた完成品をみれば、歓声を上げてしまうのも無理はあるまい。
レイヴンと並んで足を伸ばして座り、その上に弁当箱を乗せて。

「……あれ?レイヴンのはちがうの?」

てっきりメニューは一緒だと思っていただけに、その差は敏感に察知したようだ。
581レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:23:22 ID:tRH
>>580
予想の範囲内の質問だ、仮に立場が違ってもレイヴンからする内容なのだから。……まあ以前だとそんなこと気にもしなかっただろうが。

「……実はその……迷った、から。……おにぎりとパンで」

早い話、エリシアの希望メニューで判明したのはオムレツと唐揚げのみ。となると残るところではかなり迷うのは必然。
特に米かパンかは結構重要らしいとも聞いた上で、エリシアがどちらが好みか迷った末メニューを分けたとのこと。
これなら仮にエリシアがサンドイッチ側を想像していたとしても交換できると踏んだのだ、ご丁寧にサンドイッチも二つ並んでるが。

「……そっちがおにぎりで、こっちがサンドイッチ。中身は、食べてみて」

名前を知らないと不便だろうと、これを期に説明。他のメニューもわからなければ答えてくれる。
そしておにぎりの中身は……片方が梅干し、もう片方はフレーク状の鮭である。果たしてエリシアはどちらを取るか。
582エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)00:30:44 ID:us1
>>581
「そう?……じゃあ、いっしょにたべよー!」

どちらにするか迷ったとなれば、両方を取ればいいだろうと。
おにぎりの一つをレイヴンへと差し出して、おにぎりを分け合おうと。

「ん、わかった!いただきまーす!」

そしてレイヴンから名前を聞いて、もう片方残ったおにぎりを一口。
ぱくりと加えてホロホロと崩れるお米から見えた具は…… 鮭の方であった。
魚介と植物、どちらに転んでもエリシアの趣向からは外れていないだろうが…… ひとまず満足げな様子。
583レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:41:13 ID:tRH
>>582
「……ん、ありがとう」

相も変わらずエリシアの優しさといっていい行動に頬を緩ませておにぎりを受け取ると、レイヴンは置かれてるだろう蓋にサンドイッチを一つ乗せてエリシアへ差し出す。

「いただきます。――――ん~~」
 
おにぎりを一口、二口と進めて中身に当たるとレイヴンの顔は所謂梅干し顔……とまではいかないが少し堪えるような表情。楽しんでる感じはあるが。
酸味に口をすぼめながらも、焼き海苔特有のパリッとした食感やまだほんのり温かい白米を楽しむのであった。

「そういえばエリー、使う?」

ごっくんしてから、ちゃっ、と見せたのは箸、スプーン、フォークのトリオ。用意がいい。エリシアが使いたいものはすっと渡されるだろう。
渡したあとはレイヴンはフォークを使ってオムレツを食べ始めていた。少し冷めてるのに固くなってないそれには我ながら満足げ、とばかりに。
唐揚げもまた、食べれるほど冷めているにも関わらず衣は固くなりすぎず、肉もまだ柔らかだった。
プチトマトはいまだ瑞々しさを保ち、おひたしは決して必要以上に水浸しにならず美味しさを保つ。
……こうなるまでにいくらか試して苦戦したのは今ではいい思い出だとレイヴンは思うのだった。どれを食べるかな? と楽しみそうにエリシアを見て。
584エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)00:47:31 ID:us1
>>583
「おー、ありがとー!」

こちらもサンドイッチを受け取れば、同じように礼を返し。
エリシアの本来の食生活に一番近いだろう海苔を、おにぎりから外してもしゃもしゃと食べていた。

「……?」

そして食器自体は流石に知っているだろうが、使い方も必要性もよく分かっていない様子。
ひとまず受け取ってレイヴンの様子を確認すれば、フォークでオムレツを食べているようだったので。
同じように拙い手つきでオムレツを突き刺し切って口に入れて。

「んー、ふわふわー!」

ほんのり暖かでふっくらとした触感は、エリシアのお気に召したようだ。
585レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)00:57:37 ID:tRH
>>584
海苔を外したところはちょっと驚いていた。アレ? と思ったがもう食べてしまってるしまた今度で良いか、とした。
エリシアには基本寛容すぎるレイヴンだが、大丈夫だろうか。

「ふふ……今度良かったら…………エリー、コンロ使えるのかな……」

オムレツに喜んでくれる姿を見てレイヴンの気分も良くなってくる。ああ人に喜んでもらえるのは嬉しいと、そして次の相手とも言える人物へのやる気もまた高まる。
様子を見ればエリシアが食器をどう認識しているのか、おのずとわかるというもの。それならばと唐揚げの一つは箸で掴んで食べてみることにした。
落とす可能性も考えて、残りはフォークで突き刺して。箸は結構難しいのである。

ちなみに悩んだのはお料理の共同。某影子のように熱に弱いエリシアは結構辛いものがあるかもしれないので、である。
586エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/06/19(火)01:11:12 ID:us1
>>585
「……?」

レイヴンの提案にはいまいちわかっていない様子。
それがコンロ使用の可否なのか、それとも言い切られていない提案の方なのか。

そしてレイヴンの読み通り、から揚げに箸で手を伸ばせばそれを真似して箸を手に取るも。
さすがにこちらは慣れが必要な器具だったのだろう、弁当箱の中でから揚げが転がるばかり。

「……?」

レイヴンと自分の手元を見比べて、自分だけが掴めないのが不思議そうな様子だ。

追記すると、エリシアが一緒に料理を作れるかどうかは…… カメリアのように分担やメニューの配慮が求められるか。
587レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)01:26:30 ID:tRH
>>586
「……また、今度ね」

今はエリシアには弁当を楽しんでもらうことにしたレイヴンだった。言う機会はまだまだあるはずだと。
その時にエリシアに、また聞いてみようと。

「…………えっとね、こうやって……」

転がる唐揚げに箸を使いたての子供を、というか自分を思い出す。
そうなればおのずと、使い方を教えるというもの。まずは持ち方から。
下の箸と上の箸を支える指の配置や動かすのは上のだけ……とちょっと今の短時間だけでは身に付きにくいかもしれないことを。
ともあれ、苦戦するようならフォークでもいい、と冷め切る前に食べることを勧めるのであった。

そんなやりとりや、他のメニューの食べ方。そしてレイヴンはポテトサラダも分けたことだろう。プリンとプチトマトは同じもの、特に前者は程よい甘さを持った妖精の御墨付きである。

こうして、二人の和やかな昼時は楽しく過ぎていくことだろう。空っぽになったお弁当箱をレイヴンは嬉しそうに見たはずだ。

追記――レイヴンはメニューや分担については考えることになるだろう。その辺の気遣いは……期待できる。この時期にやるなら冷ますものも多いのだから。
588レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)21:51:41 ID:tRH
その日は、とても涼しかった。夏なのに。
原因は空にある。陽射しは弱く、それに加えて日に雲が度々かかるために地表の温度も上がりにくいのだ。
そんな日の校庭には布の外れた篭を前に置いて本を読んでいる亜麻色の髪の少女が居た。

「むぅ……やはりこれは……もったいない……?」

篭の中には卵が一つあった。……鳥と思うには違和感のあるものだったが。
589ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)22:03:43 ID:oT9
>>588
「♪ー、♪~」
「……?」

調子外れな鼻歌混じり、走り易い心地の中でジョギングなミズハ
さてはて奇妙な卵を持ったレイヴンの姿を見つければ近寄り、こっそり覗き込むのである

「これは……鳥の卵?大きいですねー……」

卵といえば鶏卵をイメージするのはミズハも同じらしい、何やら様子の違うそれを見て小首を傾げた
590レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)22:08:14 ID:tRH
>>589
「……わぁ、ミィ先生、やっほ」

レイヴンはちょっと驚いた様子だった。集中していたのだろうか?
本を開いたまま置いたページには鳥の頭に獅子の身体を持つ魔物のことが記されていた。

「……うん、エリーからもらった。お土産だって」

と質問(?)にはなぜか出どころを答える。さて本のページをよく見れば「グリフォン」と記されているのがわかるだろう。

「……食べようか、孵化させようか……使おうか……迷う……」
591ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)22:20:45 ID:oT9
>>590
「やっほー、おはようございます」

もしくはこんにちはか、その辺は時間によって要脳内補完なのである

「エリー……クローディアさんの」
「……て、グリフォン……!?た、食べちゃうんですか……!?」

あと使うとは何か、その辺も疑問なのである
ともあれ物珍しそうに屈み込み、ほへーほへー言いながら覗き込んでいる
592レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)22:27:36 ID:tRH
>>591
「ん、おはよう」

ございますまで続かない。ちなみに相手に恐れがあるとございますまで付く。

「エリーは、食べてね、って言ってくれたから」
「雨乞いに使えないかなとも思ったけど、グリフォンと雨の共通点がわからない……」

エリーと呼ばれるあの子はどうやら完全に食料としてグリフォンの卵を見ているらしいことがわかるだろう。
そして使うことについては……一貫していた。気が抜ける使用法だし、それに使われる卵も。

「……もしかしたら生まれるかもしれない……ミィ先生、わからない?」

この時のわからない、とは有精卵か無精卵かわからないか、ということだ。……飼育のとこに聞くのが手っ取り早いはずだがその考えは抜けている。
593ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)22:39:26 ID:oT9
>>592
「……食べてねって……」

苦笑である、食用とは。なお挨拶に関してはフランクなモノの方が喜ぶのであった

「私の故郷では、グリフォンは雨と雲と風を呼ぶって言われてました」
「……どれどれ、見せて頂いても?」

左手に光を宿し、透かして見せて血管の有無を確認しようと
これで血管が出来ていれば孵るだろうし、なければ無精卵の可能性が高い
594レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)22:49:30 ID:tRH
>>593
「エリーらしいけど……」

もらったことが嬉しいのだろう、レイヴンは小さく笑っていた。だからこそ処遇に迷うのだ。

「……詳しく」

目が光った。レイヴンの興味が完全に向くほどに雨という単語は強く、その視線はミズハに刺さっていた。

「ん、どう……? ……巣から持ってきたみたいだけど」

……さて、その中身――まだそれらしきものは見えない。暖めが足りないのだろうか?
雛と一緒にあった卵(当時のロールより)らしく、無精卵と断定すべきかはミズハの判断に任せられるだろう。
595ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)23:05:27 ID:oT9
>>594
「……ですねー」

同意して笑みを浮かべる、なんともらしいではないか

「い、いやその、伝承の中でですけどね……?」
「……んー、今のところまだ分からないかなぁ……もう少し温めてみるといいかもしれませんねぇ……」

もしくは、生物科の先生に聞くとか、と提案
596レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)23:13:54 ID:tRH
>>595
「伝承でも良い、雨と如何にして関わってるのかが大事」

それはレイヴンの中での考えの一つ。というか彼女のやり方の多くは伝承や噂から引き出すものだ。
そしてそれに近しい手法で儀式を遂行する、それがやり方。……まあ最近なかなか申請通らないのだが。

「……ん、わかった。……でもさっきの調べ方って……どうやって?」

エリシアほどではないがレイヴンもなかなか言葉が足りない。どうやって、何を見て調べてるのか聞きたいのだろう。
……そして、体感温度が少し上がる感覚がミズハに襲い掛かるだろう。暖めるといい、その発言を真に受けた彼女は――やばい。
597ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)23:21:27 ID:oT9
>>596
「あはは……えーっと……」
「グリフォンは空のヌシであって、天候を司る神の使いだって言われてましてー」
「雷雲の先達って、雨季を運んでくるって……」

地方によって様々な伝承があるのだ、特にグリフォンクラスの強大な生物となればそれも多いだろう

「卵を透かせて、中身が出来ているかを調べる方法で……」
「……あぁ待って待って、適温ってモノがありましてですね……」

大慌てで制止、しかしその適温が自分には分からない

「せ、生物科の先生に聞きに行きましょうか!」
598レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)23:29:36 ID:tRH
>>597
「むむ、空のヌシは聞いたことある……けどそんな逸話が……勉強不足だった」
「……つまり雷雲を呼べば雨も喚べる?」

レイヴンの雨乞いでは今まで雷雲を引き起こしたことはない。そう、ある意味それは初の試みとも言える。
……雷雲を呼ぶことはかなり危険な気もするが。

「透かせる……中身ができてる目印はあるの?」
「……え?」

そう聞くのは、大事な友達から貰ったお土産故に大事に大事にしたいという気持ちからだ。
制止されると静かに従うのは素直なところか。よく今まで腐らせなかったものである。

「ん、それじゃ聞きに行く、……ミィ先生どこに居るか知ってる?」

結構強引なところはあるのか、本を畳んで卵の隣に入れるとすぐさまとばかりに行こうとするでしょう。
599ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/19(火)23:38:19 ID:oT9
>>598
「……喚べるかもしれませんけど、危ないですからねー……?」

雷雲とは不安定な気候の現象である、制御し切れないそれは暴発を起こしてもおかしくはない!教師としてキチンと説明すべきである

「血管が見えれば大丈夫みたいですけどー……」
「飼育棟の方にいると思いますよ、行ってみましょうか」

あくまでミズハの知識は予備的なものだ
というわけで飼育棟へレッツゴー、ちゃんと産まれるといいなと内心のミズハは動物が好きだ
600レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/19(火)23:47:13 ID:tRH
>>599
「…………試す時は申請出す……」

レイヴンは困ったことに制御するために呼んでいるとは限らない。しかし、ある事情から気を付けるべきところは学んだのかその説明を聞いてこう答えた。
やめるとはならないところがレイヴンらしい。

「わかった、なら後でさっきの光も教えてほしい」

彼女は儀式系、及び水魔法と回復魔法くらいなので光魔法であろうそれをどうやれば可能か、危険性がないのかかわからないためだ。

「ん、行くー」

ちょっと緩んだ返事とともに飼育棟へレッツラゴー。そして当先生からはグリフォンの体温に近いもの、毛皮も使えば? とのようなわりと分かりやすい説明がされることでしょう。あとは巣の状態だ。

『今日は濡れ烏は連れてかないのかい?』

「雨降ってないから」

そんな会話もしていた。
601ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/06/20(水)00:00:31 ID:61o
>>600
「……」
「……出来ればその時は、呼んで下さいね?」

監督役として着いている事にしたらしい

「えぇ、簡単な光魔法ですからきっと直ぐに出来るようになりますよー」

実際、照らす光の魔法は割とカンタンなのだ
適正があれば直ぐにでも使用できるレベルに至るであろう

「ふむふむ……おぉ、じゃあ産まれる可能性も……!」

期待大であり、ちょっぴりテンションも上がるミズハ
ともあれそんなこんなで、グリフォンの卵の観察は楽しみな感じに進むのでありましたとさ
602レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/06/20(水)00:07:03 ID:mfn
>>601
「ん、わかった。じゃあその時はよろしく、ミィ先生」

エリシアとは対照的に表情や態度には出にくいが、結構頼りにしているのであった。

「それならきっと、わかるはず……」

卵の透かしだけでなく様々な時に役立つはずであるだろう。レイヴンはそのレクチャーを受けた可能性が高いのであった。


『ただし産まれた後は気を付けるんだよ? 危ないことにはしないと約束してね?』

「ん、わかった、ありがとう」

最後にそんな忠告をされて、そして素直に受け入れたレイヴン。卵の観察経過はまた時々更新されることでしょう。
願うならば、有精卵であることを。

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