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【短文】ここだけネポック魔法学校・十六限目【推奨】

1カメリア◆Wb0oWmK/22:2018/07/05(木)23:29:12 ID:bVq()
ここは人里離れた森の奥
そこには、国一番の魔法学校『ネポック魔法学校』が存在する
そこでは、魔導の道を極めんとする若き才能たちが、日々勉学に励んでいるのでした
これはそんな魔法学校の案内状です
入学手続きは簡単
名前を書き、門をくぐるだけ
ネポックの扉は、等しく開かれているのです

こちらは、短文推奨スレとなります
セリフ一行、地の文は多くても三行を意識して書いていきましょう
特にセリフが増えれば、それに返信しての繰り返しでどんどん大きくなるため、一行推奨です
また、凍結、置きレスもグダグダになる原因になるため、可能な限り非推奨です

前スレ
【短文】ここだけネポック魔法学校・十五限目【推奨】
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1528042956/l10
スレwiki
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次スレを建てるのは>>980の人にお願いします
2レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)22:49:56 ID:em8
>>999>>1000
「甘い方が良かった? 今度は考える」

甘酸っぱさを残すべきかと思っていたようだ。食べてもらえたことには少しだけ嬉しそうな表情に変わっていた。
かなり分かりにくいが、翼耳もぱたりと反応したのが強調されてるか。

「可愛いが理由なら、エリー大人気」
「……好みの問題?」

アップルパイを取り出してモグモグすると、レオナは甘い方が良いと言っていたことに合わせて。多分可愛いより優先する要素があるのかもしれないと。


/たておつであります
3タニス ◆p01m289DEw :2018/07/06(金)22:49:56 ID:T7o
昼時の購買は戦争である。
午前という苦難を乗り越えた者達が午後の英気を養うために、我先と戦利品を求めて集う。
本日の限定というレアものを欲する者もいれば、なんでもいいからとにかく食い物を寄越せ、などという者もいる。
各々の目的に差異こそあれど、しかしこの戦争には一つの鉄則があった。
即ち『早い者勝ち』と。
この争いに敗れた者は皆誰であろうと、空腹に苛まれながら己の未熟さを噛みしめるより他にないのだ。

「……やらかした」

さてお昼ラッシュも落ち着いた頃、購買の前で佇むローブ姿。
でかでかと掲示された『完売』の二文字に顔を両手で覆い、がっくりと肩を落として呆然と。
すっかり空っぽになった食品コーナーがどこか虚しい。ぐう、と控えめな腹の音が鳴った。
4レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)22:57:26 ID:1Ym
>>1000>>2
「甘い方があたしは好き!!大好き!!」

ブランコでめっちゃ揺られてそう叫ぶ

「それに!あたしは世界一可愛いから告白してこない方がおかしいじゃん!」

と、そう言って騒ぐのです。だから爆発魔なんてry
5エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/06(金)23:00:14 ID:Ral
>>3
そんな喧騒をよそに廊下をやってくるのは妖精の少年。
後ろに紙袋を乗せた『星』を従えて。

「やあ、一体どうしたんだい?」
と、ローブ姿に声をかける。


>>1
//スレ立ておつかれさまーっ
6アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:00:19 ID:pSU
>>2
>>4
「……あまくてもいいな」

一方アラスミシア、甘くなくても大丈夫らしい。食欲魔人だしね

「せかいいち?」
「……世界一なの?」

言葉を鵜呑みにして思いっきりガン見!
そりゃあ穴が空くほど見詰めます、世界一だもんね!
7レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:04:52 ID:em8
>>4>>6
「参考にする、ありがとう」

アップルパイ完食後、指についたパイ生地ペロリ、お行儀悪い。甘いアップルパイがレイヴン内のメニューに加わった。

「世界一…………世界一…………」
「なら他に何かあるんじゃ?」

ジーっとレオナを見つめてます。その間に3m内の気温を1℃ダウン。少し陽射しが暑い。
そしてさらりとレオナに刺さるような台詞が飛んでいく。
8タニス ◆p01m289DEw :2018/07/06(金)23:10:16 ID:T7o
>>5
「はぁ……おうち帰ろうかな……」

心底からの気落ちを含ませてぶつぶつと、帰宅すら考えているあたり、一体どれだけショックだったのか。
しかしエストレラの声に気がつけばようやく顔を上げ、オッドアイでそちらを一瞥。

「ああ、えっくんかぁ……」
「いや大した事じゃないんだけどさ。お昼ご飯買おうと思って……」

あとはご覧の通り、とばかりに『完売』の二文字を指差す。
まあつまるところ、彼女は昼飯争奪戦に敗れた、ただそれだけの話だ。
言ってしまえばよくある話、しかし午後に備えて空腹を満たせないのだから本人からすればとんだ不幸には違いない。
9レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:10:44 ID:1Ym
>>6>>7
「当然じゃん!ほら!超可愛いでしょ!?これが世界一じゃなかったらどーなんの?」

ふふんとした表情で鼻高々の馬鹿、こいつは真剣に自分が世界一可愛いと思っとる!視線も気持ちいいようだ!!

「で、ほかに何か?……うーん、なんだろう……そーいや同級生の男子とかまぁ、女子もだけどあたしにびびってる?気がする」

ふと呟きます、だって小3からエクスプロージョン覚えた爆発魔だった訳で、同級生ならばその凶暴性の被害はよーく受けて来たはずだから
10アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:17:02 ID:pSU
>>7
>>9
「まえに、クリームが入っているのをたべたことがある……」

あれもよかった、とアップルパイに関しては

「んー?……あー、うん……」
「びびる……あぁ、なんかこう……」

曖昧に頷き応じる!ある意味ひどい!
そしてビビりの話題だが成る程、なかなかエキセントリック女子が多いし仕方ないね
11レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:20:24 ID:em8
>>9>>10
「クリーム……盲点……!」

雨乞いの傍ら料理の腕前、どう両立してるのかは謎だがアラスミシアの感想に感心したのかギュッと手を。

「……あ、爆発。多分それ怖い。あと」

そういえば爆発魔だとかなんとか、よく聞いた気がするとあたりをつけて。

「秘密すぐ喋りそうだから?」

冒頭の発言から取ってきた。なんでこういうところだけ敏感なのか。
12レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:24:34 ID:1Ym
>>10>>11
アラスの反応、そして爆発、秘密をすぐ喋る、そのことにギクギクギクゥと三本の矢が刺さったかのように反応する

「あ………あたし……」

流石に言葉に詰まると、涙目になりました

「う………うぅ………」

そしてブランコは止まり、またしゅんとした
13エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/06(金)23:26:12 ID:Ral
>>8
「ふむふむ、そんなことが…
食堂はここからだと割と遠いから、今の時間だとちょっと微妙かな」
多くの生徒が食堂を使うが、校舎の1階にある購買に比べちょっと距離があるので
購買での争奪戦はいつになってもなくならないのである。

「とりあえず、中庭で一緒にどうだい?
一人で食べるのも味気ないしさ」
そう言ってタニスを誘うのであった。
14アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:31:26 ID:pSU
>>11
>>12
「あのアホもつくれるみたいだから……」

なんなら聞いてみるといいとの事、意外とミズハは料理が出来る!

「……ま」
「いつかできる」

慰めが下手!なんならポンと肩を叩こうと腕を伸ばしながらサムズアップ!ダメだこりゃ!
15レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:34:19 ID:em8
>>12>>14
「……アホ?」

――――初対面のレイヴンがアラスミシアのミズハの呼び方を知るはずがなかった。

「…………あぅ、泣かないで」

ある一件があり泣かれると弱いためか、少しオロオロしかけたレイヴン、しかし僥幸かアラスミシアがとった行動を見た!

「……いつかできる……!」

アラスミシアが叩かなかった方の肩をポンしてサムズアップ! 追い討ち!
16レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:39:12 ID:3df
>>14>>15
「ちなみにあたし料理もできない………」

くすんとしながら、よく考えたら外見着飾る以外の女子力こいつ0だ

「………レオナちゃんはね、頼り甲斐があってイケメンで優しくて包容力のある人がいいの」

理想も高いな!ダメだこりゃ!!

「ダニエル君なんかは良かったんだけどね……」

ここで驚きの一言。確かにあの時は頼り甲斐があって、行動もあってイケメンに見えてただろう、そして彼の女子への扱いは優しくて包容力あるようにも映ったようだ
17タニス ◆p01m289DEw :2018/07/06(金)23:39:38 ID:T7o
>>13
「そうなんだよねぇ、食堂も今の時間は混んでるし」
「講義が終わるのが遅れなければなぁ……はあ……」

昼時のラッシュなど購買も食堂も似たようなものだ、その混雑状況は想像に難くない。
購買と違ってブツは確実にある。しかし食堂では毎日のように席取り合戦が勃発しているのだ、それはそれでまた多大な労力を要する訳で。
過ぎた事を後悔しても仕方ないのだが空腹とは強大なデバフ効果、先程から主張の激しいお腹をさすってため息を一つ。

「……もしかして、えっくんって案外意地悪?」

エストレラの誘いに何を勘違いしたか、むうと唇を尖らせて拗ねた素振り。
このままでは昼飯にありつけないどころが食事シーンを眺めるだけで終わってしまうとでも思ったのだろう、僅かに悲壮な表情を浮かべた。
18アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:44:01 ID:pSU
>>15
「……アホ」

頷き応じる。剣を腰にぶら下げてー、みたいなジェスチャーで伝えようとしている所を見ると名前を覚えられていないねミズハ

「りょうりは、できたほうがいい……」
「ぎうどんとか作れると、サイコーだ」

かんっぜんに趣味混じりのアドバイス!
しかし実際ぎうどんを美味しく作るには煮込みの何たるかを理解する必要もあり実用的なのだ!結果オーライ!
19アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:44:28 ID:pSU
//>>18>>15-16です
20レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:48:21 ID:em8
>>16>>18
「…………………………ジャージの?」

悟ってしまうのは果たして喜ぶべきかそれとも草葉の陰で泣くべきか。ミズハ次第。

「…………練習、する?」

レオナにそんな言葉で手を差し伸べる。レイヴンとしては少しの料理なら教えられるわけで。
近々作る相手も居るし、腕を整えるには良いだろうと。

「ぎうどん…………あ、シャシャが作れるかって聞いたご飯……」

アラスミシアの言葉についてはレイヴンは違うことを思い出していたのであった。

「…………まずは、ゆで玉子あたりから」

まずは基本から、とばかりに。
21エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/06(金)23:52:04 ID:Ral
>>17
「結構いい席を探すのも大変なんだよね。
友達が一緒ならいいけど、そうでない時に知らない人と相席するのも、ね」
そんなわけで、食堂でテイクアウトできる菓子パンとかデザートとかを買い込んでから、
適当な場所を探して食べるのが日常になってるのである。

「…じゃあ、意地悪をした方がいいかい?」
悪戯心か加虐心か。
ともかくそんな感情が湧いてきたので、悪戯っぽい笑みを浮かべながらそう言う。
22レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:56:25 ID:3df
>>18>>20
ジャージの?その一言でミズハの事を言ってるのがわかった

「ちょっとミズハ先生アホとか失礼じゃない?」

そこは強く言います

「確かにあたしも前までは、頼りなくてチョロくてアホな先生と思ってだけど」

散々な言いようである

「でも!ちゃんと頼りになる大人って分かったんだよ!!」

ビシッと指差して、こないだのテラ騒動からはそれなりに敬意を持ったようだ

「あと料理教えて」

恥ずかしそうに小さな言葉で呟いて
23タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)00:03:03 ID:4m4
>>21
「人が多いと気疲れするしね。だから大抵はこっちで買ってるんだけど……」

その結果がこれである。
一度挫折してしまったら立ち直るのは難しい、ここから食堂まで行くのもなかなかに気力がいるもので。
席取りしてくれる友達?そんな事聞くだけ野暮というものだ。

「それは困るなぁ、ごめんって。是非ご相伴に預からせてくださいな」

エストレラの反応にようやく真意を悟ったか、微かに肩を撫でおろして苦笑い。
が、ここで機嫌を損ねられたらどうしようもない。ぱんっと両手を合わせておねだりの姿勢。
24アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/07(土)00:03:04 ID:tcA
>>20
>>22
「そう……アホ」
「……え? 失礼かな……?」

頷き応じてツッコミには小首を傾げる。多分ナチュラルに鬼畜なのだアラスミシアは

「ゆでたまご……」
「……モソモソするからな……あまり……」

好きじゃないらしい、嫌いでもないけど
さてはてともあれレオナ、レイヴンからお料理を教わる事になるのだろうか

「……ぎうどん作れたら、味見する」
25レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)00:08:49 ID:KR4
>>22>>24
「………………ミズハ先生、もしくは……ミィ先生」

とっても静かにアラスミシアの耳元で小声で提案。ナチュラル鬼畜にはナチュラルクール。

「問題ない、暇なときならいつでもいける」

キラーン、と無表情染みた顔なのに目元が光った気がする。これが無表情ドヤ。

「……半熟のが好き? それともぷるぷるの?」

後者は所謂温泉卵的なやつである。ぎうどんに乗っけるならアレが適しているかも?

「……シャシャとも一緒に作る? アラスも」

ぎうどんについてレオナともあるが、相談された相手の名前も出す程度に。

雨乞い衣装でなければきっと先輩風みたいになったのに。
26エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)00:14:07 ID:I4z
>>23
「僕みたいに飛べるのならまだしも、走っていくのって、大変だよね。
…あと、こっちは一度酷い目に遭ってからはお昼に来るのは止めてるかな」
以前に魔法で撃ち落とされてからは、購買での昼食の購入は止めようと心に誓ったのである。
なお、エストレラを撃ち落とした生徒は教師によって反省室送りになったとか。

「うん、いいよ。
それに、一緒に食べるご飯は美味しいけど、見つめられながら自分だけ食べるのは、ね…」
当然一緒に食べる予定だったのであっさりと許すことにした。
27レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/07(土)00:15:26 ID:SO1
>>24>>25
「まぁ、あの一件終わって日常に戻るとミズハ先生はやっぱり
頼りなくてチョロそうでアホっぽくてあんまりああはなりたくない反面教師な所多いよね
あの時は頼りになったんだけど……なんなんだろあの落差」

やっぱり酷い!!これをミズハ先生が聞いたらどう思うやら


「あたしはねー!何も料理は作れないよ!」

ドヤ顔、威張って言う事かよ

「レイヴンは料理得意なの?」

ドヤ顔に対してキョトンとして
28アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/07(土)00:21:16 ID:tcA
>>25
>>27
「あー……」
「……頼りに?……うーん……」

そういえばそんな名前だったか、と思い出したように
んでもって頼りになるなんて聞けばどうにも首をかしげる事しか出来ないアラスミシアなのでありました

「かたまってないのがいいな」
「……ぎうどんに乗せるとおいしいやつ」

リクエストとしてはそれだ!

「……つくりたくはあるけど……」
「とどけもの、忘れてた……まだ今度、たのむ……」

懐からロウ印された封筒を取り出し溜息、何やらお使いの途中だったらしい
じゃ、とマイペースにのんびり歩いて職員室へ向かうのでありましたとさ

//すみませんがこの辺でお先に落ちますっ!ありがとうなのでしたー
29レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)00:25:55 ID:KR4
>>27>>28
「…………そうかな」

レイヴンとしてはイイ先生の認識。……まあ最初がどんぶらこっこなので抜けてる、というところを否定はしないが。
とはいえ雨が好きな人は皆友達であるため些細なことである。

「得意、というよりできてた。大抵は作れる、ので問題ない、はず」

すぅ、とドヤをやめて正確正直なお返事。まあ郷土料理とかでもない限りは作れるので嘘ではない。

「ん、わかった、なら予定にしておくね」
「またね、アラス。おつかい頑張って」

倒れないように、と呼び掛けながら、アラスミシアを見送るのでした。今度作るぎうどんには温泉卵も加えよう、と決心して。

「……レオにゃん、今からなにか作る?」

と、レオナに向き直るとそんな提案。
30タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)00:28:37 ID:4m4
>>26
「飛べるっていいよねぇ……ずっと羽パタパタさせて疲れたりしないのかな」
「そういえばもう身体は大丈夫そう?」

タニスは羽を持たない、故に飛行と二足歩行との単純な比較はできない。
けれど地を歩くしかない種族としては、やはり空中を移動手段とするのに憧れを抱かざるを得ない。
エストレラの言うひどい目にはなんとなく想像がついたらしい。ああ、と曖昧に唸って同情の眼差しを向ける。
昼時の購買はほとんど戦争のようなものだから、負傷者が出るのもそう珍しくはないのだ。とっても殺伐。

「ありがたきありがたき……下級生に借り作っちゃったなぁ」

なむなむと拝む仕草で感謝の念、ぱっと見ではとても怪しい。
実年齢で見れば圧倒的にタニスが年下なのだが、そこはやはり上級生の意地とでも言うべきか。
へらっと申し訳なさそうな笑みを浮かべ、エストレラの提案通りに連れ立って中庭に向かおうと。
31レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/07(土)00:30:51 ID:SO1
>>28>>29
「あ、アラスちゃんまたね」

そう笑顔で言うと、アラスへと手をフリフリとして見送って

「それじゃあ……一緒に寮に帰って何か作ろっか」

レイヴンの方を見て、そう言った
もし、彼女がこれに乗ると、これから一緒に寮に帰ってから
レオナの料理センスの無さに驚愕を受ける事になるだろう
火加減分量水の量何もかも無茶苦茶な上に砂糖は大量に使う

恐ろしい料理と言えぬ何かを作るはずだ、きちんと指導しなければ
そんな悍ましい物を作ったか作らなかったかは、レイヴンの料理指導によるとしか、言えないのだが

//それではこれで〆で!ロールありがとうございましたー!!
32レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)00:35:34 ID:KR4
>>31
「そうしよう、一緒に頑張る」

ぐっ、とサムズアップしてレイヴンは共に寮に帰り――。

「……………………」

レイヴンすら絶句するレオナの行動に珍しく強く出ていた。
それはもう、止めて基本に立ち直らせようとするほどであり。失敗に突き進むにしろ成功に至るにしろ味見、実食ではレオナと共に食べることになるだろうと。

「レオにゃん――――せめてレシピ通りに作るべし――!」

レオハルト、リナ、何故止めなかったとレイヴンは珍しく思ったという。


その指導が実を結んだかどうかは、やはりというかレオナ次第である。
33エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)00:42:55 ID:I4z
>>30
「飛ぶ速度にもよるけど、大体歩いたり走ったりするぐらいのと同じぐらいかな。
早く飛べばその分疲れるんだけどね」
魔力的なもので浮くのが主体で、翅の羽ばたきは補助のようなものなので
思ったよりも疲労はしないようだ。

「ああ、身体の方はもう大丈夫だよ。
ロイコ先生に治癒の魔法をかけて貰ったりとかしたからね」
すっかり治った翅をタニスに見せながら。

「それなら、テストの前にでも勉強を教えてもらうことにしようかな」
そう言いつつタニスと中庭の方へと移動する。
そうやって移動する二人の後を追うように紙袋を乗せた『星』が飛んでいくのは
ある意味メルヘンな光景かもしれない。
34タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)00:57:25 ID:4m4
>>33
「あれ、そんなに変わらないんだ。それでもやっぱり羨ましいけどねぇ」

飛行そのものの労力が歩くのとたいして変わらないのならば、その利点は地形をほぼ無視できる事にあるだろう。
廊下をすれ違う人々や階段を総スルーできるというのはやはり垂涎モノだ、目を細めてエストレラの翅を見やる。
以前の痛ましさは何処へ、完治したそれにうんうんと安堵の頷き。

「それだけならお安い御用ってね。初等部と言わず、高等部くらいまでなら遠慮なく聞いて構わないよ」

勉強の面倒を対価に出せるのは上級生の強み、悪戯っぽい笑みで要求に応じる。
そんなこんなで到着した中庭、じりじりと太陽が照りつけるが日陰であれば煩わされる程の暑さではなく。
木陰にある空いたベンチを見つけたならば、そちらに腰を落ち着けることになるのだろう。
35エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)01:11:12 ID:I4z
>>34
「まあ、その分使えなくなると苦労するんだけどね…」
翅が傷付いて飛べなかった時の苦労を思い出しながら。
もっとも、そのおかげで『星』の応用法とかも得意になったのではあるが。

「ちょくちょく中等部や高等部に混じってる僕としては有り難いかな。
さて、それじゃあ食べようか」
木陰のベンチに座ると、『星』を二人の前に移動させ、机代わりにしつつ紙袋の中身を広げていく。
中身は菓子パンやケーキと言った甘い物が多く、飲み物も何種類か入っていたりする。
36タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)01:27:04 ID:4m4
>>35
「あーなるほど……確かに歩かないと筋肉も落ちるし、ほどほどにしないとね」

ちょうど翅が傷ついていた時期を知っている事もあり、エストレラの言う苦労にも簡単に納得がいく。
結局のところ、そううまい話などほいほい転がっていないのだ。

「ええ……それ高等部の内容理解できてる?大丈夫なの?」
「ん、それじゃあいただきます」

勉学は積み重ねていくものである。
基礎から学び、それを土台として少しずつ応用として広げていくのが一般的な流れだろう。
それをすっ飛ばして初・中・高と同時に学ぶとなれば、特に高学年の内容などは基礎が追いついていないのではないかと。
紙袋から広げられた品々に喉を鳴らし、どれにすべきかと手が宙を彷徨う。
タニス基準では明らかに一人分の量ではないのだが、以前エストレラの胃袋の大きさを目にしているためにすんでのところでツッコミは控えた。
さてタニスのチョイスはチョココロネ、これでお腹いっぱいになるのだからとんだ少食である。
37エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)01:51:31 ID:I4z
>>36
「うんうん、飛んでばかりじゃなくちゃんと歩いたりするのも大事だよね。
…持久走なんかは苦手なんだけどなぁ」
普段から歩いたり走ったりするのが普通な他種族とは違い、空を飛ぶのが基本な
妖精からしてみれば、瞬発力はともかく持久力に劣るのは致し方がないことであろう。

「まあ、面白そうだから受けてるだけだから、まだまだ内容は怪しいかな…」
面白そうという理由で自身の学年よりも上の授業に紛れ込む辺り
妖精らしい好奇心を発揮しているといえよう。
もっとも、無茶をすると自分だけではなく他人にも迷惑をかけるというのは
理解しているので、そうそう暴走はしないのだが…

「さてさて、どれから食べようかな…」
そう言いつつ、最も近い位置にあったジャムパンを取り、口へと運ぶ。

そんなこんなで、昼休みの時間は穏やかに過ぎていくのであった。

//ここらで〆にしたいと思います
お付き合いありがとうございましたー
38タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)02:03:46 ID:4m4
>>37
「そこは向き不向きがあるからねぇ。なんならそっちも一緒に鍛えようか?」

種族が違えば必要とされる能力も異なるものだ、苦手意識には生まれもってのものもあるのだろう。
とはいえ改善できないものという訳でもなし、エストレラが克服したいのあれば手を貸すのは吝かではないと。

「気持ちは分かるけどね、ちゃんと理解できたらもっと面白いと思うよ」

学びの場において好奇心は重宝すべきものであり、断じて否定するような代物ではない。
故に咎める姿勢ではなく、ただどことなく惜しむような。
せっかく授業を受けているのだ、ものにしなければもったいないとばかりに。
まあ彼女の授業態度も、決して真面目とは言いきれないのだが。
そんなこんなで屋外でのランチタイム、エストレラの相変わらずの食べっぷりにまた目を白黒させたとかなんとか。

//こちらこそありがとうございましたっ!またよろしくお願いしますー
39エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)21:55:12 ID:Oii
「んーっと……」

校庭の一角の地面にぺたんと座り込み、何やら悩ましげな様子のエリシア。
地面をぺたぺたと触りながら手を泥まみれにして、何やらもぞもぞとやっている様子。
端から見れば、単に砂遊びに興じる幼子のように見えるだろう。

しかして実態は、カメリアから習った錬金術の練習。土を液状化させたうえで成形しようとしているのだ。
時折、杭のような円錐の一部が顔を出しては崩れ、その様子を眺めてこてんと首を傾げるのだった。
40レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:05:52 ID:KR4
>>39
「? エリー……どうしたの?」

見た目、砂か土遊びに夢中だった様子のエリシアを見かけた手提げ篭持ちのレイヴン。
そのままならば邪魔をしないようにこっそり見守ってから離れるつもりだったが何かに悩んでそうな様子だった。
友の悩みくらい聞いてあげて、できれば力になりたいと思ったからかそのまま近付き声をかけた。

正面に回り込もうとするレイヴンだったが、地面の範囲次第では足を取られているかもしれない。
41エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)22:14:39 ID:Oii
>>40
「あっ、レイヴンー!」

地面に座り込んだままぶんぶんと手を振って、レイヴンを目で追うエリシア。
同時にぱしゃっと崩れた土の円錐が、エリシアの背中に隠れて見えなかったか回り込むのが間に合ったか。
ともあれ、レイヴンが正面に回り込もうとすれば、はっと何かに気付いて声を掛けるだろう。

「レイヴン、おちるよ……!」

液状化した地面に立てば落下する。自明ではあるが何人か落としてしまっている分学習している。
幸いにして液状化している範囲はそう広いものではないが、レイヴンを待つ結末はどんなものだっただろうか。
42レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:24:38 ID:KR4
>>41
「?」

崩れた土の錐が一瞬目に入る。そうなればやはり疑問は浮かぶものであるがその前に来るのは己への危機。

「――え、あっ――――せーふ」

踏み出していた足は草履ごと液状化土に沈み、ぐらりと倒れそうになったその一瞬でレイヴンは足捻る勢いで無理矢理方向転換し――被害は片足の膝ともう片足の爪先が沈み、泥を少し被った程度に収まった。
エリシアの声かけが功を奏した――と言って良いのかは謎だがレイヴンとしてはセーフの範囲らしい。
篭は無事だし、羽衣も無事。上半身は平気だが髪の端についた泥が多少気になる程度か。

「エリー、さっき何かしてた?」

その体勢のまま話を切り出そうとするレイヴンのメンタルは強くなった。
43エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)22:30:26 ID:Oii
>>42
「おーっ、すごーい……?」

それがセーフと言えるかは、エリシアでも疑問符を浮かべるところ。
普段泥に潜ったりしているエリシアだが、今まで落ちた人たちは膝まで浸かってさあ大変といった反応だったのだ。
だがまあ、レイヴンが良さそうならいいのだろうと、寄せた信頼から疑問は立ち消えてしまったようで。

「んーっとねー、こうやって…… なんかつくる!」

そしてレイヴンが嵌まりかけた泥の水たまりを指さして何やら集中すれば、ずずずっと浮き上がる円錐の先端。
しかし、いまはまだその程度のようで、ぷはっと顔を上げればたちまちそれは崩れてしまうのだった。
44レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:39:06 ID:KR4
>>43
人知れず雨の日に繰り出すレイヴンは泥にはまったり沼にダイブしたり川に落ちたりは慣れっこなのである(よいこは真似するな)。
ずるずると草履ごと足を引っ張り出せばふぅ、と一息。

「おぉ…………土の魔法? ……そういえば前もこの泥作ってたけど……」

水の球体に草履を入れてシャバシャバさせて泥を落としながらその光景を一から終わりまでしっかり。
そして拍手をしながらその正体について聞こうとして、以前ディアナに怒られた時のことも思い出してかなり今更ながらの反応。

一方で篭の中からは香ばしい甘い匂いが漂っていた。
45エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)22:48:58 ID:Oii
>>44
「れんきんじゅつだってーっ、カメリアせんせーにおしえてもらった!」

エリシアが土を使っているのは身近な物質として挙げられたから。本来は土以外でも機能するはずの魔術だ。
カメリアもこれが数名の膝下を泥だらけにするだなんて思ってはいなかっただろう。無邪気ゆえの無遠慮がなせる業である。

「だかられんしゅーしてた!……お?」

そしてこの土の柱の形成は、液状化とは真逆の固形化。一度溶かした土を思った形に固める練習だ。
さて、それはそれとして漂う香りに気付いたのだろうか、レイヴンの方を見て首を傾げたエリシアだった。
46レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:55:43 ID:KR4
>>45
「レンキン……錬金? ……すごいの習ってるね、エリー」
「カメリア先生…………」

レイヴンのイメージでは錬金術とは高度なもののはず。そのためエリシアのことをすごいと褒めてよしよし、と触角と共に撫でる。
さて、レイヴンは実はSBRの時に見かけた程度、それこそあとは影法師から聞いた程度である。となればあまり心当たり無さそうだ。

「練習、えらいね。上手くいった? ……――あ、食べる?」

練習ということだが、今までとは違いレイヴンでは上手いアドバイスができるかどうか。そのためレイヴンはそれ以外のところで。
新しく作り出した水の玉の中に手を入れて洗い、エリシアの方にスイー、と動かせば泥だらけの手を綺麗にと。

そうすればエリシアには切り分けられた断面から甘く煮たリンゴが見えるアップルパイが渡されるだろう。ちなみに甘さ重視の作品。
47エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:03:07 ID:Oii
>>46
「そうなの?……えへへーっ」

レイヴンの称賛にきょとんとした様子で答えるエリシア。
魔法に対して余計な先入観がなく、またカメリアの教え方もよく噛み砕かれているためにその高度差に対する実感はないのだ。
頭を撫でられれば嬉しそうにはにかみ、レイヴンの手に寄せるように首を動かして感触を享受する。

「んー、まだむずかしい…… たべるー!」

さてさて、魔法も慣れが必要とはいえ、液状化と異なり中々難航している様子。
それはそれとして思わぬ間食に目を輝かせて、水球で手を洗いアップルパイを受け取ったエリシアだった。
歯のないエリシアでも噛み切れるかどうか。本人はそんなことも気にせずぱくっと頬張ろうと口を開く。
48レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:11:40 ID:KR4
>>47
「私も少しはやろうかな……雨降りに使えるなら」

そうぼそりと。行き着くところは一貫しているが興味を持つタイミングは色々である。
レイヴンは儀式などを調べてる時に召喚術や錬金術などのさわりを見ているために若干認識の差があるのだ。
変わらない感触にレイヴンも微笑み、暫くしてちょっと名残惜しそうに離した。

「どうぞ」と手渡して、さて甘さを重視したそれがどう思われるかを待つ待つ。ちなみにその生地、崩れやすく唇だけでも噛みきれて中で崩れるほどのものである。
がっつけばポロポロ生地が落ちてしまうほどだ。

「そっかー……どんなところが難しい?」

エリシアが落ち着いた頃か、自分もアップルパイをもくもく食べて聞いてみる。難しいのはどこかわかるなら対策もあるはずと。
49エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:18:07 ID:Oii
>>48
「んー、カメリアせんせーにきいてみるー?」

降雨に使えるか否かはどうなのだろう、実際液体を作れる以上何かしらの使い出はあるかもしれない。
まだまだ錬金術の深淵は知らないエリシアは、そう言ってアップルパイをもきゅもきゅと頬張る。

「んー、ほわほわーっ!
 ……えーっとねー、ぎゅーってやるのと……」

脆いとすらいえるほどの生地と甘さの組み合わせを、そんな風に表現するエリシア。
レイヴンの聞いた錬金術の難しさに関しては、なんだかわかるような分からないような抽象的な言葉で返すのだった。
50レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:24:08 ID:KR4
>>49
「そうする、…………」

もしタイミングが合えば一緒に、とも言いたくなったが無理もいけないとレイヴンはちょっと遠慮した。
そもそも習う目的が違うのだし、レイヴンにはレイヴンへのやり方もあるだろう。この遠慮は培ってきたものか。

「…………よかった」
「……ぎゅー? …………他は?」

残念がってる様子も見えないので多分好評とポジティブ変換。
そして伝えられる難しさは――ちょっとわかんなかったのかイメージとして手で固めてる図を浮かべながら他のも聞いてヒントを得ようとしていた。
もくもくもくもくゴックン。
51エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:30:47 ID:Oii
>>50
「……?」

何だかレイヴンの返答に違和感を感じたのだろうか、こてんと首を傾げるエリシア。
しかしロイコほど感情の機微に鋭い訳でもないので、レイヴンの遠慮には気づかなかったようだ。
それに、口の中にはふわりと甘く少しだけ酸っぱい風味が広がっている。そんな味覚に感じた違和感は吹き飛ばされてしまったのだった。

「んー…… ぎゅーってやるの……」

言葉は同じだが発音が違う。とはいえニュアンスは伝わらないだろう。
要は好みの形に押し固めて成形することとそれを維持することが難しいということなのだが、それらを同じ擬音で表現してしまうのはなかなかイメージの伝達が厳しい。
52レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:37:19 ID:KR4
>>51
もしかしたらカメリアが気を利かせるかもしれないし、どこかのタイミングで合うかもしれない。
今は、あるかもしれない未来に期待である。レイヴンも無遠慮さは習得しつつあるのだ。……雨の日除き。

「…………もう一度、やれる?」

エリシアではよくあることだ。それならばレイヴンも慣れている。
同じ言葉で発音の差があるならば、エリシアには少々辛いかもしれないが実演してもらうのが一番だ。

「ぎゅー、として、ぎゅー、だよね?」

アップルパイも食べ終わった頃に言うので、問題はないだろう。……エリシアさえ良ければ、だが。
53エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:42:01 ID:Oii
>>52
「もういっかい?わかった!」

再び固形化の練習をすることは、もう少し続けるつもりだったエリシアに異論はない。
ちゃぷんと地面に手をついて、目を瞑って作る形をイメージして。

「んー……」

この辺りで気づくかもしれない、悩ましげな様子は成形のイメージを固めていた姿だったのだと。
しばらくしてズズズっと水面から顔を出した円錐の先端。イメージはカメリアの作り出した無数の杭だ。
さて、実は成形の大部分は泥の中で行われているので、これだけ見てもなかなか何をしているのかはわかりづらいだろうが果たして。
54レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:54:58 ID:KR4
>>53
膝を抱えてじっくり観察。エリシアが何をしようとしてるのかを見逃さないために。
が、レイヴンに透視能力はないので内部で行われてることはイメージに過ぎなかった。
 
「……んー」

(ぎゅー、っていうのは多分形……? でもあれ一本なら……エリーならもう出来る気がするけど……)

「エリーは、こんな形をひとつ作りたいの?」

レイヴンは暫し考えたが、習っているというなら一本の円錐ならばエリシアには既に出来そうな気がしてレイヴンは確認した。
手に出しているのは水の魔法で作り出した円錐だ。だがエリシアのイメージとは異なるところがあるだろう。だって一本のみだ。
55エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)00:01:55 ID:IGF
>>54
「んーとね、これと、これとー……」

そう言って例くんの出した水の円柱に手を伸ばし、層になる様に少しずつ切り分けて指定するエリシア。
カメリアの言っていたように固形を突き出すようにするには、先端から徐々に成形することで実現しているのだ。
結果、ただ一本のイメージではなく異なる形状のものを生み出し続け、なおかつそれらを結合、維持することが求められる。
カメリアが最後に見せた方針は、実はなかなか工程と手間がかかるのだった。

「いっぱいぎゅーってやるのは、むずかしいから……」

そして一気に成形しようとするにしても、まだまだ難しい様子。
さて、これは何かしらのイメージによって改善が見られたりなんてケースがあるのだろうか。
56レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)00:16:36 ID:00f
>>55
「………………」

積み上げていく、ということだろうか。層にして切り分けていくエリシアを見て、水の円錐が輪切りになるのも黙って見ていた。

となれば、エリシアがしたがっているのをレイヴンなりに思考する時間に入る。

(多分、さっき出てきた先っぽ。あれが出てくるようにエリーは作ろうとしてる……)
(でも、それなら層にする意味は……そういう手法だから? でもエリーはまだ難しいって……)

「……うーん」

レイヴンとして浮かんだ案はひとつある。しかし今のエリシアの気を削がないか、それだけが心配だったが…………まあ嫌がられたらそれまでとすることにした。

「エリー、どうしても大きいのがダメならまず、小さいのから作っていって慣れてみたら?」

……コツコツと、大きなものが難しいならまず一層ずつ増やしていくのではどうだろうか、という提案だった。

「……もしかして、これを固めてる?」

なぜ、言った後で泥で作ってることを聞くのか。単に勘違いだと申し訳ないからである。
57エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)00:27:43 ID:IGF
>>56
「……ちいさいの?」

きょとんとするエリシア。その発想は無かったといったところか。
考えることはそこそこする割に言われたことは愚直に受け取るのは、エリシアの良いところでもありこのような欠点もある。
そして今回は、あの時カメリアが見せてくれたものを勝手に基準にしていたのだ。急に規模の大きいものに注力しては、難航するのは自明というもの。

「んーっと……じゃあー……
 え?そうだよー!」

言いながら泥を手で掬いじっと見つめる。水たまりでやっていたことを、手のひらの上でやろうということか。
レイヴンの最後の質問に笑顔でそう答えてから、むむむっと再び手元を凝視。
かくしてお椀のようにした手の中からたけのこのように、円錘状が顔を出すのだった。
58レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)00:34:25 ID:00f
>>57

「うん」と言いつつも提案して良かったものか。何はともあれ、勉強においては基本とも言えようか。
例えば小さく複雑なものを作る際にはまず大きなものを大雑把に整えてから、だったり、大きなものならまず小さなものを作って色々確認。
レイヴンが知らぬことではあるが、教師カメリアが行えたものとはいえエリシアがすっと出来るかどうかはまた別……なのかもしれない。

「……そっか、だから手も……」

泥んこにしてたのはそれが理由か、と納得。しかし大きな液状化土から作り上げる大きさとはそれなりだろう。
でも、エリシアがどうやら受け入れてくれたようで良かった、と胸を撫で下ろすとレイヴンはその光景を微笑ましそうに見ていた。

「……できた?」

エリシアが肯定したなら、レイヴンはぱちぱちと拍手を贈るだろう。
59エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)00:47:48 ID:IGF
>>58
カメリアと違って、物の状態をよくイメージする必要がある錬金術をエリシアはまだ起点指定で行うことができない。
手が泥だらけになっていたのは、何かしらの形で接触している必要があったから。レイヴンにも納得がいっただろうか。

「おーっ、できたよー!」

手のひらから針を突き出させて掲げ、レイヴンに見せるエリシア。
まあまあ危なげな行為ではあったが、刺さらない程度の高さではあるしぶつかると折れてしまう程度には脆弱だ。
もっと密度を高めて硬質にといったことはまだらしいが、とりあえず成形の段階はうまくいったということらしい。

「なんかつくろー!いろいろやってみるといいんだってー」

様々な形に挑戦してみることは、造形の訓練に最適と言うことらしい。
レイヴンの拍手で少しはしゃぐように、新しく作る形のアイデアを聞くのだった。
60レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)00:58:05 ID:00f
>>59
「おー、エリー凄い……!」

ぱちぱち拍手を贈りながら手のひらの針から目を逸らさないレイヴン。
目に入ると流石に危ないだろうとはいえエリシアもそんなヘマはするまいという信の表れ。
……ちなみに硬質化についてはレイヴンも少しわからない。

「……おー、作るもの? …………タマゴ?」

なぜ浮かんだのが卵なのか、それは最近気にかけてるからである。雨は少し難しいのだ。こう、物的に。
それを言った後のレイヴンはちょっとだけ首が傾いていた。……まさかとは思うが、自分も作れ、と言われてるのではないか? と考えたのである、エリシアの語調的に。
61エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)01:06:51 ID:IGF
>>60
「たまご?わかった!」

二人の間で卵と言われれば、連想するのはあのグリフォンの卵だ。
幸いにしてほぼ球状で成形しやすいこともあるだろう、早速とばかりに錬金術で卵の形をだんだん作っていく。

「どう?できてる?
 つぎー!もっともっとつくるー!」

そしてしばらくしてできたのは、多少歪ながらも立派な泥団子。
上下のカーブに若干の違いがあるあたりは、卵と形容してもいいだろう。
エリシアの言葉にレイヴンも一緒にという意図はなかったらしく、次のリクエストを聞きに掛かるエリシア。
こうして魔力が尽きるか飽きるまで、二人そろっての泥遊びは続くのだろう。
62レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)01:16:41 ID:00f
>>61
「おー、そっくりそっくり」

出来上がった泥団子ならぬ泥タマゴ。単純な形から練習するのはやはりこういったものの常。
ぱちぱち拍手はなお続き、翼耳もぱたぱたと動いて喜びの表現。
とりあえずエリシアからのお誘いはないので安心半分もやっと半分でリクエスト要求にはまたちょっと考えて。

「――――じゃあ」

りょーくん、いきなり上がったハードルを果たしてエリシアがどうしたか。レイヴンもちょっと泥を捏ねて泥団子を作りながら楽しんでいたことだろう。
もちろん、帰るときは水の玉で泥をある程度落としてから……。
63エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)01:27:45 ID:IGF
>>62
「りょーくん?……んーっ」

さて、円錐形とほぼ球状からいきなり四足獣へのランクアップ。頭でイメージを練るエリシア。
身近さで言えば先のどれよりも親しみ深いとはいえ、単純な造形の問題で頭を悩ませているのである。
もっとも、実はこれでもマシな方と言えなくも無い。軟体質ゆえに毛並みや色々な器官が省略されているから。

「……お、レイヴンもやる?」

泥を手にしたレイヴンに少し嬉しそうに言うエリシア。そのまま二人で泥と戯れることに。
ようやく猫に見えなくもない形を作り上げた頃には、すっかり日も傾いていたのだった。
64レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)01:36:53 ID:00f
>>63
レイヴンとしてもイメージとして共通になりそうで、二人の中で関わり深いもののひとつであったからだ。
遠い昔でないのに懐かしく思う。エリシアと一緒に召喚して成功した時のことは。りょーくん軟体質だったけど。

「ん、少しだけ、ね」

エリシアのように思うだけで作れるわけではないので、捏ねて団子にしたり、皿のようにして積んだりと。

「ん、近付いてってる……けど、今日はこれで帰ろっか」

そのなんともいえない猫の形にいけばレイヴンは素直に褒めていく。この調子なら完成は近いはずだ。
というところで日の傾きを見たレイヴンは泥団子などは空っぽになっていた篭の中に入れようとして、そう言うのだった。

帰る時はいつものように――
65ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:03:55 ID:LhP
【風の様に傘を駆り駆けり行く者あり】
【腕に春画大量にしっかとばかり抱けり】
66シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)21:14:10 ID:00f
>>65
あ、ウィルくーん…………何抱えてるのー?

【少年、抱えて温めているものはなんだ、とばかりに影から視線を送るシャディ】
【まだ怪しんでる様子なく、何を隠してるのか程度だ】
67ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:20:14 ID:LhP
>>66
おいちょっと!そこに見えないかい?風紀がいる……まずいぞ
【書かれていない側を外に向けているので、ウィルから引き剥がさないと何が書いているかは分かるまい】
【遠く離れたところに腕章付きの生徒を見つけた少年は焦り、静かにとジェスチャー】
【こちらとそちら、どちらの風紀委員にしましょう?】
68シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)21:25:24 ID:00f
>>67
え? あ、向こうからも来てるんだよねー……え、不味いの?

【ジェスチャーを見て少年は口に手を被せてこくこくと頷き、必要ならば影に潜もうとするだろう。顔を隠す息子のように】

<……おや?

【別方向からやってきたのは腕章をつけた金髪の青年、ウィルが顔を隠せと言うならシャディも隠している都合、そちらの風紀委員と顔合わせになるか】
69ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:35:13 ID:LhP
>>68
そこの生徒来なさい!貴方何隠しているの?
今ならまだ怒らない、事情を組む余地がある
【声でこちらを向いた光を一切反射しない髪の持ち主はいぶかしむ】
【遠いから帽子で髪が隠れた少年をまだウィルと認識していないので、何をこそこそしているの?あの二人となっている様です】

シャディ?シャディ?!聞こえるか!
風紀がこっち来そうだ!
【まだリエードには気付かずなウィル少年】
【僕も隠せないかい?とジェスチャー】
70シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)21:48:08 ID:00f
>>69
ひゃい!? び、びっくりしたー……
(え、そんなに不味いの!? ……触れる?)

【いきなりなので驚いたシャディはいぶかしむ相手に向き直りながら首を傾げている】
【何したんだろうウィル、と思いながらマントを影の手で広げて何も隠してないアピール&ウィルに手を差し出す】
【もしウィルが握ったらその瞬間影の中に落とされることでしょう、――バレなきゃいいのだが】

<何をしているので? 皆さま方

うぇっ!?

【やっべ忘れてたとばかりの反応ですね、混乱している節が見えなくもない】
71ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:58:15 ID:LhP
>>70
貴方一緒に来なさい用意はとうに出来ているわ
何を隠したか教えなさい?誰か隠したの見えていたわ
【ウィルは影に落ちました、が、顔を向けていた風紀委員がいることを忘れてはならない】
【こそこそしている不審者(ウィル)を隠した生徒を怪しいと判断したディアナが遠くから歩いてきますよ】

(シャディ……シャディ……聞こえますか……?今貴方の脳内に直接語りかけています……)
(向こうにも風紀委員が……)
【焦りすぎて別の言語が出るも魔法で翻訳されるため少し丁寧な話し方に】
【影の中からなので、音が伝わるか判断できなかったためテレパシーのような魔法で意思の伝達を試みるウィル】
【推定ディアナ以外の風紀委員、リエードをようやく認識したウィルはどうしようと困り顔】
72シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)22:07:24 ID:00f
>>71
【あちゃー、とシャディはテンパったことを後悔。世の中上手くいかないね! と半分現実逃避してる】
【仕方ないのでディアナに向かっていこうとしたシャディですが】

(あー、そういえばリエード君忘れてたー……!)
何をって言われても人としか……何かあったの?

【テレパシーでウィルが読み取れるならそんな声が聞こえるでしょう。表の声は言い訳より話の転換しようと必死。このことから影の中と外は声が伝わり合うこともわかるでしょう】
【状況的には二人に挟み撃ちされた二人の少年、しかも両方時と場合によって厳しくなるパターンの二人】

<シャディ君に、ディアナさんと……あと一名? 何かあったんですかねぇ

(あ、ウィル君前に飲んでた薬みたいなので変わらないの!?)

【テレパシー(伝わるか不明)で思い付いたけどディアナとの関係知らないみたいですね】
【というかこの場合、ウィルが影の中にブツ置いて出てきた方が早い可能性もある】
73ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)22:16:04 ID:LhP
>>72
(ナイスアイデア、シャディ!)
【さて影に潜むウィルはシャディの提案で魔法薬による変装を試みる】
【ディアナはウィルが女体化した場合、もしくは女装した場合の姿ならば間違いなくウィルと確信するから駄目だと】
【ならば、あの時うっかりシャディが飲んだ例のアレしかあるまいと服用す!】

そこの怪しい生徒、無駄なあが……?!
【そして影の中から出てくる筋骨隆々にしてガチムチ、ブーメランなマッチョが這い出てくるぞ!】
【ディアナはその姿に怯んでいる!】
【ところでリエード君は覚えているだろうか?あの時のリンボーダンスしていた不審者を】
74シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)22:21:55 ID:00f
>>73
(褒めてもお菓子しか出ないよ!)

わぁお…………だから隠れてたんだ……

【都合良く解釈するなら何らかの事情で筋肉萎んでた人が変身以下略で怪しまれぬ以下略で隠してもらってた的な】

<待てい以前の不審者ァ!

【バッチリ覚えてたリエード君、カツカツと歩くようなモーションで地面にくっきり足跡つくレベルで踏み進んでくる】
【彼視点からすると取り逃した人がシャディの影から出てきた状況だから仕方ないね】

え、知り合い!?

<顔見知りという意味ですね! ディアナさんは大丈夫で!?

【怯むディアナにマッチョなウィルに伏兵に驚くシャディと迫るリエード】

(あ、持ってたやつは隠したの?)

【カオスですね、さてどう乗り切るこの状況】
75ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)22:36:05 ID:LhP
>>74
(やっべ、あの時の!)
【服を着ていた不審者からブーメランパンツな水着一丁の不審者にランクアップしているという事実はどうするのだ!】

我が名はポール!拳闘士にしてかっ……
(シャディ、シャディ……風紀委員が今……僕を掴んで連れていく……あっ、何か聞かれても僕の名前は出さないで!抱えていたものは影の中に服で包んであるから開かず僕の部屋に届けておくれ!)
【怯みながらも闇の魔法を飛ばし、筋肉モリモリマッチョメンな変質者を脱力させたディアナはリエードが運ぶならリエードに任せることだろう】
【名乗りの途中なのにディアナ卑怯流石ディアナ卑怯】
【テレパシーでシャディに伝えるべきを伝えきるとぐったりとウィル(自称ポール)は気絶するのでした】
76シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)22:56:04 ID:00f
>>75
<やっと名前聞き出せましたねえ……見事な手腕で
【捕まえるという事実がよりリアルになるだけではないだろうか】
【リエード、ディアナの思いきりの良さに感心。こいつがやると不意にシャディに当たりかねないので仕方ない】

(う、うん、ポールってことにしたらいいんだね! ……うんわかった!)

【開けるなと言われたら開けたくなる衝動ってあるよね? ってなるけどどうしたものか。開けたら何がわかるのやら】

【とりあえず体格的にリエードが鎖で縛って担ぎ上げることになるでしょう】

<……ところでディアナさん、シャディ君も連れていきます?

え、えーと…………

【シャディ、人指し指の先同士をつつき合わせながらディアナとリエードの顔を見たり見なかったり】
【事情聴取的な意味合いでリエードは言ってるので連れてくとなればシャディも連行されるでしょうが果たして】
77ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:10:26 ID:IGF
「さてと、次となると……」

夏の日差しの下にいるというのに、周囲を薄暗くしたロイコ。
シャディがいつしか持っていたという携帯式の影の効果を実感しながら、思い当たる人物を探す。
対象は、ロイコがボビンを手に入れた一件。バルドイードの結界の中でフェレスと対峙した者たちだ。
現状ロイコとボビンを繋ぐ出来事と言えば、これくらいしか思い浮かばないから、なのだが。
78ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)23:10:48 ID:LhP
>>76
そうね……迷うところだわ
怪しさの筆頭は捕まえたし、いいんじゃないかしら
【ディアナはシャディを連れていくつもりは無いようですよ】
【開ければ卑猥な絵が沢山出てくることでしょう】
【自称ポールはウィルと言うことを知られずに後に脱走するのでした】
79シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)23:21:21 ID:00f
>>78
<だ、そうです。今後見知らぬ筋肉男を影に入れたりしないように……

は、はーい、お仕事お疲れさまー……!

【恐らく状況を初めから見ていただろうディアナがそうならそれでいい、とリエードもシャディに注意をするとディアナと共にポール(ウィル)を連行していったでしょう】

【そして夜中、誰も居ない部屋の前でシャディは】

……ちょっとくらいな――――!?

【ぺろん、と包みを少し開けて見えた一枚に慌てて取り落としそうになり、本気の手腕で包み直した】
【そしてウィルの部屋にそれを届けると――悶々とした気分でまた寝床に着くはめになったとか、ならなかったとか】
80アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/08(日)23:21:31 ID:RQR
>>77
「……あづい、あづい……」
「……ん?おっ!……んんっ……?」

ぐてーんとぐでたまめいて両腕を下げてのっそのっそ歩く真黒少女
何やら日陰を見つけてひゃっほいと喜び勇んで飛び込めば、何やら見た顔がすぐ近くに

「……なにしてんの……?」

汗だくでロイコの傍に座り込み、見上げるのであった
81ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:31:01 ID:IGF
>>80
「お、丁度いいところに。涼んでいくかい?
 ついでに良ければだが、軽く汗も流すといい」

座り込んだアラスミシアに合わせて屈んで頭を撫でれば、熱を持った黒髪の感触。
そして彼女の前にちょうど顔を洗えるくらいの水球を浮かべて、暑い盛りには魅力的な提案。
いつものロイコの飄々とした感じは、やはりエリシアとは似ても似つかない冷静さを持っていた。

「少し、この間の一軒絡みで調べたいことがあってね……
 そう言えば、呪いの後遺症はもう大丈夫かい?」

バルドイードの頼みである人物の討伐に加担したメンバーを探していたのだというロイコ。
思い出したように、呪いを無理やり断ち切ろうとして共に反動を受けたアラスミシアの状態に言及するのだった。
82アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/08(日)23:40:33 ID:RQR
>>81
「すずむ、ながす……」

べちゃっと水球に顔を埋めてご満悦、しばらくそうしていて息苦しくなったのか現実に戻る

「ぷはぁ……ん?のろい?」
「……あぁ、余裕ー」
「そっちは?……ケガとか」

すっかり完治なのであった、痕跡すら注視せねば分からない程に
何を調べているのか、と目線と小首を傾げる所作で尋ねながら日陰で涼むのであった
83ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:47:08 ID:IGF
>>82
アラスミシアが顔を上げれば、水球をぺしゃっと地面に捨ててしまう。
日光の下だがここは日陰。一度とった涼がすぐにふいになってしまうことは無いだろう。

「あぁ、おかげさまでこっちも大丈夫だよ。ほら。
 ……それで、だ。あの時から何か、心当たりのないアイテムが手元にあったりしたかい?」

呪いを受けた直後は、血管のように暗い魔力の後が残っていたが、今はすっきり綺麗な腕を見せて。
率直に本題にと、ロイコは自分に宛がわれたらしい赤い糸のボビンを取り出しながら言うのだった。
84アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/08(日)23:51:32 ID:RQR
>>83
「……そっか」

よかった、と口には出さないが心からの安堵が所作に現れていた
なんだかんだアラスミシアは、自身の思う『いいヤツ』を失う事を恐れているのだ

「あ」
「……あぁ、これが刺さってた」

と、懐から取り出すのはハサミである。非常に斬れ味が悪く扱いに困っているという
85ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:58:45 ID:IGF
>>84
「ッ……!そうか、君が……」

アラスミシアのぶっきらぼうな態度とは裏腹に、すっと出されたハサミに目を見開くロイコ。
ダリアに言われていたボビンとのセットアイテム、それがまさにハサミの形を取っていると聞き及んでいたからだ。
思えばアラスミシアとロイコは、あの戦闘においてバルドイードの呪いに立ち向かった組み合わせである。
縁のあるアイテムがこの二人に割り当てられる、そのほうが自然なのかもしれない。

「そうだな、ひとつ…… この糸を切ってみてくれるかい?」

そしてそれが本当にセットアイテムの片割れなのかは、この場で確かめればいい。
アラスミシアが言う様に切れ味の悪いらしいハサミでは、通常この糸は切れないだろう。
……しかし、平然とハサミが通るようであれば。これは赤い糸をボビンから切り離す、その役目も持ったアイテムに相違ない。
86アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/09(月)00:05:33 ID:U1r
>>85
「?……なに?」
「え、いやたぶん……切れないとおもう……」

全然なんだ、と唇を尖らせながらアラスミシア。一応キチンと指を入れて、テコの原理で刃を合わせる
恐らく、いやきっと、ほぼ確実に
軽い鋏鳴と共に赤糸を切り離す事であろう
87ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/09(月)00:13:55 ID:rz1
>>86
しゃきん、と。軽快な音が響き。
はらり、と。ロイコの摘まんだ糸の中間がだらりと垂れる。

「……当たり、だねぇ。ありがとう」

一本の赤い糸をつまんで眺め、アラスミシアの頭を撫でるロイコ。
ダリアの話を聞いた時から、こんなにも早くセットアイテムが見つかるとは思っていなかったのだ。
ひとまず所在が明らかになったことに安堵して、労わる様にアラスミシアの頭に手を添わせるのだった。

「うん、僕の持っているアイテムの対存在は君が持っていてくれたのか」

とりあえずやるべきことは終わったとばかりに、ひんやりした手をアラスミシアの顔に這わせたりしながら。
少しばかりの緊迫感があったロイコの質問のトーンは、この瞬間を持ってすっかり和らいだのだった。
88アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/09(月)00:28:06 ID:U1r
>>87
「……?……、ん、ど、どーも……」

さてはてアラスミシア、事をイマヒトツ理解出来ていない模様
ただそれでも、両方のアイテムから感じる魔力の酷似性は察する事が出来たしそして何よりも

「……べつに、なにも……してないけど……」

褒められるのが嬉しくって、思わずそっぽを向いたまま口元はニヤけるのでありました
89ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/09(月)00:39:24 ID:rz1
>>88
「……っと、少しは説明しないとね。
 どうも僕のこの糸は、何かで手を加えておかないと後々不味いことになるらしい。
 だから加工の一手段であるそのハサミを探してたんだ」

状況を掴めないアラスミシアに、ダリアから知りえた事情を話して。
ついでに糸の方は自分と他者を繋ぎ魔力や負担を受け持つアイテムであること。
その対となるらしいハサミの方は、恐らく逆にそうした影響を断つためのアイテムだと考えられること。
もっと詳しいことが知りたければ、司書であるダリアに聞けば分かるだろうということを伝えたのだった。

「さて、少し気が楽になったところで、何かしたいことがあれば聞くよ。
 ……その前に、もう数本これを切っておいてくれるかい?」

ひとまずこの件は一件落着とばかりに、アラスミシアの希望を聞いたロイコ。
ついでにもう数本だけ、糸車から赤い糸を切り離してくれるよう頼むのだった。
90アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/09(月)00:46:14 ID:U1r
>>89
「ふー、ん……?」

ちょきちょきちょきんっ
頷きながら言われるままにハサミを動かし糸を断つ

「したいこと……?」
「……ん、ん……」
「つめたい、からな……」

手を取ろうと伸ばして、そうしたならば自身の頭にぽてっと乗せさせる事だろう
要するに撫でろって事だ、素直に認められないお年頃ではあるのだけども
初夏の風はぬるく、湿度を運び吹き抜けて消えた。蒼空の彼方入道雲が見える、やがて夕立が降るだろう

//すみません、眠気が…!この辺で締めにさせて下さい、ありがとうなのでしたっ
91エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/09(月)23:48:49 ID:rz1
レイヴンと一緒に練金魔法の練習をしたエリシアにはある気付きがあった。
それは、泥溜まりに手を入れて操作するよりも、掬った泥を操作する方が楽だったということ。
つまり、より近しく触れている方が操作もしやすいのだという結論に至ったのだ。

「んー……こうかな?」

細い柱を泥だまりから何本か伸ばして、その中心にぷかりと浮かぶ若草色の触角。
次いで浮かんできたのは、泥への潜伏を可能とする薄汚れたペストマスクだ。
92シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/09(月)23:59:21 ID:EvQ
>>91
黒いマントと真紅の外套を半々に羽織ったシャディは謎の泥だまりを見つけた。しかも柱が浮いてくるもの。
そんなものを見れば当然ながら向かうしかない、だって気になる。

「お、やっぱりエリッ!? 誰!?」

若草色の触角から連想した相手とあたりを付けて向かえば突然出てくるペストマスク。そりゃ硬直だってする。
いつかのレースを思い起こす細い柱と連想する触角と謎のペストマスク、彼が驚くには十分だった。
93エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:06:15 ID:Se1
>>92
シャディの驚いた声にペストマスクが視線を向ける、と同時に崩れる泥の柱。
その奥の視線が見透かせないため、あたかも獲物に狙いを定めたかのような威圧感を与えるだろう。

「おーっ、シャディーっ!」

そんな異様な姿は、しかして彼が最初に思い浮かべたとおりの声で手を振るだろう。
多少くぐもってはいるが、彼に安心感を与える一つの判断材料となるはずだ。
いつもと何だか違う配色の彼の姿に、こてんと首を傾げる様子もまた彼の知るだろうエリシアの反応。
94シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)00:15:13 ID:9Xv
>>93
比較的結構狙われやすいシャディだが異質な目線にはやはりビビる。そもそも今は周囲に人が居ないのだ、前提が違う。

「え? なんで僕のな…………えーと」

ビクッ、と名前を呼ばれたことにまたビビるシャディ。だがしかし、その仕草に見覚え。
声も聞いたことがある気がするし、触角も健在……思い付く相手が一人しか居ない。

「エ、エリーちゃん……? どしたのそれ……」

お互い、被る質問に先手を取ったのはシャディだった。
95エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:21:48 ID:Se1
>>94
泥の中からさらに浮き上がり、その全身が露わになる。
首には金のロケットと銀のネックレス、皮のウエストポーチに葉っぱの服のような表皮。
顔のペストマスクさえなければ、見間違いようもないだろう。そのあまりに個性的な格好は。

「……?どれ?」

シャディの問いに周囲をきょろきょろ見回して、分からないとばかりに首を傾げる。
いままで何度もペストマスクについて同じ状況で効かれただろうに、自覚は無いようだ。

「シャディも…… なんか、あかいね!」

そしてエリシアの方はと言えば、彼の恰好を単なるイメチェンのようなものと捉えたのだろうか。
ふよふよと近づいて赤い外套を近くで眺めれば、泥だらけの手を伸ばすだろう。
96シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)00:32:28 ID:9Xv
>>95
「あ、うん、エリーちゃんだ」

聞きそびれてる気がするロケットを除けばどれも十分エリシアの持ち物とわかるもの。やっと確信できた。

「顔、ていうかマスク? それそれ」

周囲を見ても顔にあるのだからわからないだろうと思いつつシャディは自分の顔を指すことでジェスチャー。
それにしても見れば見るほど……なんだか怖い。

「ん? あ、これー? …………いいでしょー」

危うくロイコの名前を出しそうになったせいで間があるが、シャディはギリギリ言わずに済んだ。
と同時、泥まみれの手には影の手が伸びて先にハンカチで拭おうとしているだろう。泥さえ落とせば適温を感じさせる外套に触れること叶うはず。
97エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:39:42 ID:Se1
>>96
「かお?……おー、もらった!」

シャディが自分を指すものだから、彼の顔に手を伸ばそうとするエリシア。
が、マスクとまで言われれば理解したようで、また何とも具体性に欠ける返答をした。

「うん!それも、もらった?」

そしてシャディが何とか呑み込んだ言葉は気にも留めず、その来歴も聞いてみる。
98シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)00:44:40 ID:9Xv
>>97
「お、もらったんだー……被ってるといいの?」

というか、いつ外すんだろうとシャディは思っていた。ペストマスクの効果は知らないし、エリシアがもらうということは悪いものではないと思ってるようだが。
シャディの聞き方もやけにざっくりだが、エリシアに伝わるだろうか?

「うん! 貸してもらってるんだ! ――さっきの細いのなにー?」

しまった、とシャディは口に出してから思った。このままだと恐らく誰に? と聞かれかねないと踏んで即座に話題を変えた! ずるい!
99エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:52:30 ID:Se1
>>98
「うん!」

残念、伝わらない。実際泥に潜るときに呼吸を実現するペストマスクは便利だ。
まあ泥から上がれば要は無いのではあるが、効果を知らないシャディではその指摘は出来まい。

「そっかー!……お? これねー、れんきんじゅつ!」

そしてシャディの言葉に先程までやっていたことを思い出せば、再び泥へと潜り込み。
再びむむむっと集中すれば、ゆっくりとせりあがる土の柱。
100シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:00:13 ID:9Xv
>>99
「そっか!(わかんない!)」

謎のペストマスク、その謎解明の時はこの日のうちに来るだろうか。
そもそもシャディ自体ペストマスクなんて滅多に見たことないので正確な用途すら曖昧。

「れんきん……錬金術? お、おー、おー! エリーちゃんそんなことできるんだ! カメリア先生に教えてもらった!?」

泥の中に潜るエリシアをしゃがみこみながら見守って少し、土の柱を見ればパチパチ拍手を贈って錬金術に繋がる人物の名前出して。
101エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:11:29 ID:Se1
>>100
「おーっ、そうだよー!
 えーっと、とかすのと、かためるの!」

思えば唐突にここに泥だまりが存在していること自体が不自然と言えよう。
それもまたカメリアに習った錬金術の産物であり、逆に柱状に固めて伸ばすのも同様である。

そして再び浮き上がって岸に上がると、ここにきてようやくペストマスクを外すエリシア。
被っていると呼吸が楽になるのだが、わざわざ外したのは今日はもう潜らないという意思の表れか。
102シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:19:09 ID:9Xv
>>101
「とかして、かためる……あ、それかー!」

シャディ、とかすの意味を理解する。かためる、の方は柱であると既に理解していた様子だ。

「あ、良かったエリーちゃんだ。……そのマスク貸してもらえたりする? すぐ返すけど」

泥まみれであろう身体をシャディは影の手で泥を落とそうとしつつ、ちょっとエリシアに聞いてみる。
外した今ならばいけるかも? と思ったのである。
103エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:26:26 ID:Se1
>>102
シャディが何に納得したのかはよく分からなかったが、ひとまず得心が行くことがあったのだろう。
調子を合わせて笑顔でこくこくと頷いて、シャディの提案にその首を傾げさせることになる。

「んー?はいっ」

影の手に泥を払われながら、彼に駆け寄ってペストマスクを手渡すエリシア。
もしそれを被ってみるならば、嘴部分に詰められた触角によってエリシアに望ましい気体でマスク内は満たされていることだろう。
それは、ほんのり植物質な青臭さを含んだ、新鮮な空気というのが的確だろうか。
104シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:35:26 ID:9Xv
>>103
その納得した時のシャディはどこか嬉しそうにも見えたことだろう。

「ん、ありがとー、これお礼ねー。そのままでもいいけどパンとかに付けてもおいしーよー」

すっ、と外套の下から差し出したのは瓶に入ったリンゴのジャムとそれを掬うためのスプーン。仕入れ先はエリシアもよく知る二名だったりする。

さてマスクの中を見てシャディは思わずエリシアの頭部を確認、そこに触角があるのかを気にしてる。
さて、それを済ませればシャディは被ることだろう。そして……エリシアをジーっと見るだろう。エリシアが普段相手に見せてるのとあまり変わらぬ見た目で。

(……ちょっと植物みたいな臭いするけどおいしー空気?)

首かしげ。
105エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:42:40 ID:Se1
>>104
「んー、たべるやつ?」

差し出されたものに対する説明と器具を見て、瓶を眺めまわしながらそう口にする。
早速とばかりに瓶の蓋に手を伸ばし、開けることができたら指で掬って口に含むだろう。
泥から出てきたばかりのエリシアがものを食べるにふさわしい状態とはとても思えないのだが。

さて、シャディが確認すればちゃんとエリシアの触角は2本ある。依然入れて再生したということだろう。
そしてさわやかとも青臭いともとれるマスク内からの視線に気づくと、こちらもじーっと見つめ返すエリシアだった。
106シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:49:01 ID:9Xv
>>105
「そうそう」と答えるシャディはやっぱり笑顔。
影の手も泥落としに精を出していることだろう……が。

「今だとスプーン使った方がいいかな?」

泥が残ってそうなので念のため。スプーンはこう握る、と教える影の手がもはや自立してる疑いがある。

「………………」

そしてジーっとマスク越しに見つめる二人。暫くの間そのにらみあい(?)が続くかもしれない。
そしてエリシア側から特に何もなさそうなら――ペストマスクをかぽっ、と外して心地よさそうに息を吐くシャディが見えるだろう。
107エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:54:30 ID:Se1
>>106
「ん、おいしい!」

影の手に教わりながらスプーンを握り、蓋の開いた瓶の中に刺し込んで。
そのまま掬って口にいれれば、甘く煮詰められたリンゴの風味が広がる。
後はとっておこうと思ったのだろうか、ウエストポーチにいそいそとジャム瓶をしまい込んで。

「おー…………?」

そしてエリシアがその行為に疑問を感じて首を傾げたあたりで、シャディが顔を出すのであった。
108シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:03:00 ID:9Xv
>>107
「良かったー」と安心したというよりはどこか当たり前、というような様子。まあ作り手が良いのだろう。
後々食べる頃には小さな果肉が入ってるのもわかるかもしれない。

「これ結構いいねー、いいものもらえて良かったね、エリーちゃん」

ありがとー、とペストマスクを返却するシャディは少し植物臭さになんともいえぬ思いを抱きつつも美味しい空気には良いと思えたようだ。

「そういえばエリーちゃんって今錬金術ってそのとかすのとかためるのだけ?」

と、シャディは話をくるんと戻していた。やっぱり気になるところは戻るらしい。
109エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)02:10:55 ID:Se1
>>108
そのあたりは次に食べる食事に付ける際に期待である。
まあ、エリシアの主食は葉野菜や藻が主。機会はそう多くないと思われるが。

「ん!……おー?そうだよーっ」

シャディからペストマスクを抱えるようにして受け取るエリシア。
そして同じ師なだけにシャディは気になったのだろうか、錬金術に関した質問には首を縦に振ってこたえた。
110シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:14:46 ID:9Xv
>>109
現状見たところエリシアとシャディで教わってる範囲は違うとわかる。
少なくともシャディは液状化については習ってないし、ましてやそこから柱を作るほど固めるものもまだだ。

「ふんふん…………どうやってるの?」

となれば、やはり自分の知らない範囲であるという分興味が引かれるというもの。
シャディは外套を広げて中に少し空気を取り込みながらエリシアに聞いていた。
111エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)02:19:52 ID:Se1
>>110
「んー、えーっとねー……
 つぶつぶに、じわーっとやって、ぎゅーってするの!」

カメリアが言うには、物体はすべてスペルマタと呼ばれる粒子が組み合わさってできているのだという。
その隙間に魔力を浸透させて切り離すことによって、液状化は成立するのだ。
逆に、隙間に満ちた魔力を接着剤のように作用させれば、固形化の方も行える、のだが。

「ほら、できたー!」

その辺りの土を手に掬って魔力を込めれば、指の隙間から零れ落ちる泥に変化する。
……のだが、先程の説明で理解するのは、カメリアの言うスペルマタ理論を思い起こしてなおピンときづらいだろう。
112シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:31:12 ID:9Xv
>>111
「つぶつぶにじわー、ぎゅー…………」

その説明を聞いた時、シャディは教わった時にカメリアが言ったイメージ補助を思い出す。
それは物質を砂粒の集まり、流す魔力を水として見立てるとイイというもの。
それと結びつけるならつぶつぶが前者でじわーが後者なのだが、ぎゅーだけはちょっとわからない。今は。

「わっ、土から直接……? ――――難しい……」

泥に変化する様を見て、シャディもちょっと掬い上げてみる。…………が、魔力を流しても泥とまではいかず、よくて粘土と言えるところまでしか崩せなかった。粘土としてもかなり固いタイプだ。
となれば少しだけ肩を落とす。そもそも、折り畳むことと剥離しか習ってないので若干崩しただけでもいいとこなのだが。
113エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)02:40:48 ID:Se1
>>112
「いっぱいれんしゅーしたらできるよー!」

エリシアとて最初から上手くできていたわけではない。暇さえあれば土を泳いで、ここまで慣れたのだ。
それに、エリシアには最初に優秀な教師であるカメリアが付いていた。躓きやすいポイントを指摘してもらえた分、入りも楽だったのだ。
むしろエリシアのさっきの言葉から軟化だけとはいえやってのけたことの方が凄いといえる、かもしれない。

「シャディは、ちがうの?」

そしてカメリアの名前をシャディが出したことで、彼もまたカメリアに何かを教わったのだろうかと思い至り。
それでも液状化に不慣れなあたり、エリシアとは違うことをやっているのだろうかと彼に聞くのだった。
114シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:53:06 ID:9Xv
>>113
「……そっか、そうだよね! 僕も頑張る!」

エリシアの説明とカメリアの教えが上手く結び付いたのが幸運であった。特に教えた師が同じであるならそれも自然だろう。
カメリアからエリシアに対する教え方とそう遠くない可能性があるのだ、例えばこれが砂粒と水以外で例えられていたら再現などできなかったはずだ。

だってシャディは考えすぎると煙が出てくるタイプだから。

「んーとね、僕のはこんな感じー、見ててねー……」

そう言うとシャディがマントの下から取り出したのは一枚の紙。それにペンで適当な模様を書くと手のひらの上に乗せて魔力を込めて集中。
すると、手のひら以外では一切触れていないはずなのに紙はひとりでに折り畳まれていき、いつかの日羽に悩むエリシアに見せた紙の鳥ができあがった。

「こういうやつとー――こんなやつ!」

それで終わりではないとシャディが続けるのは……先程書いた模様をインクとして剥離し、浮かせて紙の鳥に着け直す錬金術。
完成したのはお腹にあたる部分が白く、背中や翼が黒くなった紙の鳥だ。――エリシア以上のざっくり説明は健在。
115エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)03:02:20 ID:Se1
>>114
シャディが元気を取り戻したところで、こちらもにっこり笑顔。
より深く学びたいのであれば、やはりカメリアに聞いてみればその先へも進めるだろう。

「おー、みたことあるー!」

さて、シャディが見せた錬金術で織り上げた鳥に、かつて見せてもらったことを思い出す。
まだこの地点では、適当な模様を描いた意味はよく分かっていない様子だったが。

「……んー?いまの、なに?」

インクが浮かんで鳥を染め直したことで、色づいた部分を指で触りながら疑問符を浮かべるのだった。
116シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)03:13:47 ID:9Xv
>>115
「前のもこうやって練習したやつなんだー」
「? あ、インク? えっとねー……インクに魔力を流して……じわーってさせて紙からインクを剥がしたんだー」
「それでね、剥がしたインクをもう一度、この模様の形にして紙につけ直したのー」

色づいた部分はもうすっかり乾いているがエリシアの表面次第ではじわっと移るかもしれない。
そして説明だがなんというか、大雑把だ。原理的にはスペルマタそのものだが。
紙と一体化した乾いたインクに魔力を流し、じわー、と分離させて剥がして、それを模様にして貼り付ける……この部分はぎゅー、と説明できたかもしれないのだ。

「……やってみる?」

と、鳥を渡してちょっと訊ねるのであった。さて、シャディのカメリアに比べればかなり厳しい教え方でどこまでエリシアはいけるか。
117エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)03:24:36 ID:Se1
>>116
「おーっ、できるかなー?」

シャディの説明を聞いて彼の手から鳥を受け取りながら、紙の鳥をじーっと見つめるエリシア。
液状化の要領でインク部分を切り離し、固体化の要領で形作ってくっつけるといったところか。
彼の大雑把な説明から得たのは、そんなイメージ。手の平に向けて魔力を集中させると。

「わわっ、べたってなったー!」

インクの部分を染みた紙ごととかしてしまい、黒い水たまりがお椀の形の手にたまる形に。
そしてインク交じりの紙で湿った鳥が剛性を失い、薄く黒く染まりながらへにょりと崩れるのだった。
118シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)03:34:57 ID:9Xv
>>117
なお、シャディの場合、全体をクッキー生地の材料に見立てて乾いたインクを粉、魔力を牛乳、紙をボウルに例えられた。
粉では取れなくても、牛乳を加えて固めてしまえばボウルから剥がすことが可能……というような認識で。

「あわわ、大丈夫? 手汚れてない?」

さてさて、当の結果はといえば、お互いに習うところが違うのだから当然とも言えることが起きた。シャディで起きなかったのは錬金術をそこまで習ってないからだ。
インクがエリシアの手に染み込まないかを心配して声をかけるシャディもちょっと慌てた様子。場合によっては新しい紙を出してそこに染み込ませるだろうが。

「でも、エリーちゃんも練習したらできるよきっと! ……今度は元に戻せる?」

シャディもそもそも剥離から苦戦したのだ。エリシアの失敗は予想の範囲内であり、元気付けるそのあと、少し気になったのかその状態から元の形に戻せるか、等というハードなお題を。
119エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)03:45:18 ID:Se1
>>118
エリシアの液状化の時は…… 奇しくも紙とインクで例えられた気がする。
紙の繊維の隙間にじわりと染み込むインクのように、スペルマタ間に魔力を流すイメージだ。

「んー、どうだろ?」

湿った紙の鳥をつまんで持ち上げながら、手を眺めまわすエリシア。
多少の汚れはあるものの、後で洗えば取れてくれるだろう。それが分かれば特に頓着することもなく。

「もどす?……かためる?」

そして今一度魔力を流して今度は液状化したインク交じりの紙繊維を固めるエリシア。
穴が開いてまだらに汚れた紙の鳥は、再び開くことができなくなってしまったのだった。
120シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)03:53:03 ID:9Xv
>>119
シャディの場合、馴染み深い菓子で例えられたところがあるのでそのあたりの行き違いはよくあることだ。

「もし取れなさそうだったらちゃんと言うんだよー」

エリシアの手が真っ黒け、とでもなれば間違いなく知ってる者は騒ぎになるだろう。特に最近色々多いので。
そして開かなくなってしまった鳥だがシャディはまた何か浮かんだ様子。

「おー……本当に戻った…………そこから、さっきの土みたいにどろっとさせて薄い紙に戻せる?」

そう、鳥に戻すのが難しいならそこを飛ばして液状化から一枚の紙に戻してしまおう作戦。こんな感じ、と別の紙を用意して見本を見せるがどうなるだろうか?
121エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)04:06:33 ID:Se1
>>120
「んっ、わかったーっ」

まあ極論を言えばインクの染みた表面を削り取ればいいのだが、それは最終手段。
水なりなんなりですぐに洗えば、ずっとシミになるなんてことも無いだろう。

「お?……やってみるー!」

そして再び鳥を丸ごと液状化させれば、乳白色の液体で手の平がいっぱいになり。
そこから泥を操作する要領で薄い形を作っていって、スペルマタを結び付け固着!

「……どう?」

そして出来たものを摘まんでみると、紙というより繊維質の板と言うべき物体が出来上がる。
紙と言えば紙なのかもしれないが、そこまで薄く形作るのはまた難しいようである。
122シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)04:16:22 ID:9Xv
>>121
今やるとシャディがかなーり衝撃を受けるので正解である。 

それはさておき。
エリシアが作り出していく変化をシャディはじっと見守っている。いつか自分でもできるかなー、なんて思いながら。
厚紙という範囲だろうか? それはエリシアの熟練次第だろうが、分厚いものでもない限りまだセーフだろう。
それを受け取ろうとしているシャディの目は実に感嘆と驚きに満ちていた。

「おー、できてる! エリーちゃん凄いねー!」

ともあれ、薄い板ならばシャディの操作はギリギリ追い付くレベルだ。インクが混ざっていてもシャディの錬金術なら剥がして整えることも可能な範囲。
というわけで、人の手で折るのが難しくもない薄さならばシャディはやや時間がかかるものの鳥を折っていくだろう。
ちょっとサイズが縮んだかもしれないが、インクをつければまた鳥の姿が表れる。
123エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)04:31:32 ID:Se1
>>122
「おーっ、できたー!」

シャディに褒められれば満面の笑みで、そのままの両手で彼に紙を差し出す。
そして再び彼が紙を鳥の形に折っていくのを、今度はしげしげと眺めるだろう。
多少凸凹もあったりする紙だったが、折る分には問題なかったようで。

「えりーもおってみるー!」

また別の錬金術にエリシアが興味を示すのも無理からぬ話だろう。
こうして期せずして出会った二人のカメリアの教え子は、互いの教えを伝え合うのだった。
124シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)04:40:37 ID:9Xv
>>123
「うん! できてるできてる!」

シャディの慣れもあるのかもしれないが、折るのに支障がない薄さまで持ってこれたのは間違いなくエリシアの技量だろう。
形を取り戻した鳥は、エリシアに一度差し出されるだろうが、折ってみる、と言われれば渡すのは新しい紙である。
薄さ的にはエリシアはこちらのが良いだろうと思ったのだ。……まあそれ以上の厚さの紙を持ってないせいでもあるが。

「さーて、エリーちゃんもできるかなー?」

試すような台詞でも、語調は成功を信じてる明るさであり、成功したならばエリシアの手元にも紙の鳥が誕生していることだろう。

「わっ、結構時間経ってた……! ……帰ろっか!」

教え合い、互いに少しずつ理解していった二人はもしかしたら、日が暮れる頃には一緒に寮に帰ったかもしれない。それだけ、楽しい時間であったことに違いない。
125シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)22:49:17 ID:9Xv
夏もいい時、梅雨の時期が過ぎたかどうかはまだ曖昧なある日。
黒いマントと真紅の外套を前から見ると半々になるように着用したシャディは飽きもせず天井に居た。だって日射しが来ないから。
さて下を見れば通りがかる相手が居る、そうなればシャディはやや鈍る頭を働かせて。

「やっほー……!」

ふんわりかるーく。相手に大きな負担もかからない程度に肩に手を置こうと降りてきたことだろう。
重くないのは影の柱で天井から吊るされてるためである。そのまま乗っかるような気配もあるがさあ相手の反応やいかに。
126ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)22:58:46 ID:gpG
>>125
「♪ー、♪~」
「……っ!?」

のんびり鼻歌混じりに歩いていたミズハ、そのジャージは今日ももさい
突然の気配、そして声にビクッと反応し体は鋭く反転戦構!……となりかけて止まる

「ま、マリウントくん~……もー、びっくりさせないで下さいよー」

鋭利に煌めいた表情がへにょんと崩れる、いつもの調子だ。乗っかられた所で問題はない、軽いしね!
127シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:03:17 ID:9Xv
>>126
しかしシャディは見逃さなかった、戦構の表情を! ちょっとだけ驚いたのである。

「あははは、ごめんなさーい。でもびっくりしたー」

するーり、と便利な影がシャディを下ろす。崩れた表情のミズハを見てこちらも破顔、いつものだ、という感じで。
背中か肩か、床かまた別のところかはさておいて降りたシャディは続けてこう聞くのだった。

「さっきの鼻唄ってなーにー?」
128ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:08:47 ID:gpG
>>127
「驚かせるときは前もって言って下さいよー」

多分肩車の格好になるのだろうか、ともあれ落ちないように支えながら見上げるのであった

「……ん?あぁ、特に何って訳じゃないんですけどー……」
「その時の気分で、こう……♪~、みたいな……?」

即興!相変わらずなかなかに宇宙人系である
珍しい、ちょっと派手な色味の外套を気にしつつ
129シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:13:12 ID:9Xv
>>128
「それじゃ意味無いんじゃー?」

男子のわりには軽い方のシャディ、普段から菓子などを食べてるはずだがその分はどこへやら。ともあれ、肩車に楽しそうにしながらツッコミ。

「へー……、今のはどんな気分でー?」

即興で奏でるミズハに関心を示しながら乱さぬ程度に頭を持って上から覗き込み。

「あ、これ気になるー?」

そして外套の片側、黒色の方を大げさに広げてみて訊ねるのだった。表情的に多分わかってやってることがよーくわかる。
130ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:19:04 ID:gpG
>>129
「……ま、まぁそうですけどー……」

心構えとかがですね、とシドロモドロ

「今は……こう、暑いなーだけど夏っぽいなーな感じですかね」
「……見た目はそれ、結構暑そうですけど……?って、そっちですそっち」

暑くて夏っぽい、ちょっとアップテンポな鼻歌であったらしいが即興故に同じものは歌えない
黒い方はいつものはずだ、苦笑ながらにツッコミひとつ片手で指差している
131シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:28:50 ID:9Xv
>>130
その反応を見て悪戯心を隠しもせずに笑うと「はいはーい」とわかったような返事をした。

「あー……暑いのはやー……でも今はちょっと楽ー……」
「まあ暑いか暑くないかで言うなら微妙! ってそうだよねー」

この反応からしてシャディが同じように歌うにしてもややダウン気味なものになるのが予想できるか。
ちなみにマントの中には氷室ができているようなものなので冷気を少し漏れさせて暑さをカバーしている。開いた時にミズハの後頭部にも感じられるかもしれない。

「えっとねー、こっちはねー……ロコちゃん先生に貸してもらったんだー」

と黒い方に変わって真紅の方を広げればまず来歴からである。さてその外套、巡り巡ってる代物だがミズハの反応や。
132ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:40:05 ID:gpG
>>131
「……もう、イタズラばっかりしてるとバチが当たりますよー?」

アラスミシアにもたっぷり弄られているのだ、その辺は慣れてはいるが矢張り心臓に悪いのは変わりない

「暑いのがダメなんですものねー」
「ふぅん……? ロコ……クローディア先生に?魔法具なんですねそれ……」

取り敢えず、と人差し指を躍らせれば周囲にらせん状に舞う冷気の魔力。ひんやり心地良い!
そしてロイコのセンスともなんか違うなぁとやや訝しげに、許可を得れば触ったりしてみるだろう。尚内部と異なり表面は熱いほどではないが暖かい
133シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:50:40 ID:9Xv
>>132
「………………はーい」

なんとなく嫌われると思ったのだろうかちょっとだけ元気がなくなっていた。

「うんー、火とか夏のお日様とか困る……わー、すずしー……♪」
「みたいだねー、火耐性のある衣だってー。すごいよねー」

ひんやりしてきた周囲に冷気を追加することで喜びを表しているシャディは実に単純めいていて、今後の夏が乗り切れるのかを不安にさせることだろう。
そして許しは当然のように出した。シャディが外套の内側を持ち上げるのはその暖かさもまた影響してるのかもしれない。
そんな外套の下から現れる足首には白銀色のミサンガがちらりと。
134ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:56:35 ID:gpG
>>133
「……あ、で、でも適度に節度を持ってでしたら……!」

元気のないお返事を聞けば慌ててフォロー!チョロい!

「うーん、氷の魔石とかがあれば少しはマシなんでしょうけど……」
「へー……あ、火鼠の皮衣……?」

さわさわしつつ何となく正体を察したのだろう、その材質を呟いた。どうやらミズハの育った環境ではそこそこメジャーな素材らしい

「……どうしたんですかマリウントくん、急にオシャレに目覚めてー……」

ミサンガを目ざとく発見、肩をすくめて微笑みかけて見せる
135シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)00:06:08 ID:x3e
>>134
「……うん!」とこっちもちょろい返事だった!
元気は戻った!

「うん、ウィル君に頼んでみてるんだけどねー……」
「? 火鼠? そんなのも居るんだねー……」

氷の魔石についてはどうやら頼んだ相手が居るらしいが、各地を巡る相手なので確実とはなってないようだ。
そして火鼠について興味ありげだ。どうやらシャディの方では馴染みが薄い様子であり、彼の脳内には全身燃え盛るネズミの絵が……浮かんでちょっと表情暗く。

「んー、これはねー……もらった! どこにつけるか迷ってたんだけどねー」

パタパタと足のミサンガをアピールしながら元気よく。そして足首につける理由を聞けば、タニスという人物に教わったと言うだろう。……ミズハは覚えてるのだろうか。
136ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/11(水)00:14:42 ID:Us1
>>135
チョロい2人だ、根本が似ているのだろうね!仲良し!

「……なかなかですよね、何かいい魔法具があればいいんですけどー……」
「えぇ、先生の故郷の方ですと、火山地帯に住んでいる魔力を持った真っ赤な鼠なんです」

矢張りカンタンにゲットだぜ!とはいかないのが魔石だ
火鼠に関してはどうやら魔物に近い存在らしい、多分サイズもカピバラ位なのだろう

「へー……ステキですね、似合ってますよ」

んふふ、と指先で突こうとしながら
タニスの事は記憶にあるらしく、へー、と興味ありげに見つめている
ともあれ梅雨初夏の肩車のひととき、もうすぐ予鈴が鳴る頃だ

//すみません、眠気がっ…!これで締めにさせて下さいませっ!
137シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)00:23:26 ID:x3e
>>136
ほんとだね! 仲良しは良いことだ!

「…………ほんとだねー……でも今は魔法もあるしっ」
「おー、そんなネズミが居るんだー……真逆っぽい」

今までなら夏場はほぼダウンしてたのだろう、ミズハから習った氷魔法はその助けとなっていることを伝えた。
さて、火山に住むとなればどうもシャディは見に行きにくい様子。まあこのあたりは魔石などで良くなったらだろう。真逆というのは多分シャディの故郷の話。

「えへへー、ありがとー♪」

つつかれて、ご機嫌な様子でシャディは上でゆらゆらしていた。
少しして予鈴が鳴ると、シャディはちょっと名残惜しそうにしながらも自分の行くところへと向かったことだろう。案外途中まで同伴したかもしれなかった。


/ありがとうございました! またよろしくです!
138シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)22:06:48 ID:x3e
夏である。陽射しは遠慮なんてしてくれず、適温を保つ外套を纏っても見た目にキツいその日。
影の少年が取った行動は陰が射しているあまり目立たない校舎裏に避難することだった。

「あー…………すーずしー……」

堂々と校舎裏の壁に黒いインクで描かれた人型のナニカと氷の背もたれを背景に影の団扇で自身を仰ぐその姿は果たして人からどう見えるやら。
139ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)22:17:19 ID:avO
>>138
ひゅう、と、風切る音がどこからか、否君の目の前のその頭上から、まるで何か重たいものか落ちて来たかのような様子と共に響いた。
それから刹那、校舎裏に存在する一つの木の生い茂った緑の中に、がさがさと何か人の形をしたものが落ちてくる、バキバキと枝の折れる大きな音。
校舎裏に舞い落ちる葉っぱ、たわむ枝はその大きな何者かを……どこからか落ちてきた一人の少年のその腹部を、半ば暴力的ながらに支えていて。

「……あー……割と、いたい……お?」
「……やー、シャディさん……元気だった?」

今まさに9.8の加速度に苦しめられていたとは思えないようなのほほんとした声色で、やぁと目の前の相手に手をあげ挨拶するその少年。
その癖毛はヘアバンドが無いお陰かいつもより更に乱れ、所々に緑色の葉っぱが引っかかっている、どうやら大したけがはなさそうだ、幸運なことに。
140シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)22:25:31 ID:x3e
>>139
「な、何…………? ……おーヒュウ君だー、怪我ない?」

突然の枝折りの音と葉の来客。さすがの少年も驚き慌ててそちらを見る。
目を向けたその先に見える姿は挨拶をする友の少年、今にも落ちかねそうな恐れがあるので影の少年は影の手を伸ばさせる。

「えーと……なんで落ちて来たのか聞いていい? 言える?」

こちらは額帯はいつも通り、しかし変化あるとすれば黒いマントは右半身側、そして左半身側には真紅の外套を纏っていることであろうか。
やけに暑そうな見た目だが、一応そこまで暑くはなさそうだ。
さて、今日はどんな菓子を持ってたかな、と少年はマントの下で自分の手を動かしながら、聞いていた。
141ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)22:33:52 ID:avO
>>140
「…………いや、まぁ、うん……いろいろあったの」

少しの沈黙、右に、左にとその目を彷徨わせれば出した答えはそんな曖昧なもの、つまるところはあまり言いたくない理由なのだろう。
鬱陶しそうに自身の髪を手櫛で整えれば、ひらひらと舞い落ちた緑の葉っぱが初夏の匂いを漂わせる、この上なく風情の無い方向に。

「……あー、ごめんね、ありがと、ギン」

少年が落ちてから少し遅れて、空中から降りてくるは一匹の鷲、そのかぎづめにスケッチブック、その嘴にヘアバンドを携えた。
呆れたように鼻を鳴らすその鷲に謝罪を一つ、とりあえずはヘアバンドを受け取り頭に付ければ、とりあえずはいつもの格好となる。
さて、ギンなるこの鷲は、100kgくらいなら飛んで運べる相当な力のある鷲だが……そう言えば今回の少年は空中から登場していたか。
142シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)22:41:54 ID:x3e
>>141
言いたくなさそうな顔を見ると少年は「えー」と怪しむような顔に。
落ちる理由としては柵が壊れたとか何かで吹っ飛んだとかがありえるが、このうち前者は柵がないので除外。

「お、ギン? 器用な鳥さんだねー」

思えばその鷲とはあまり対面したことがない、物珍しそうに見て、その器用(?)なところに感心。
背中などに葉があるならそれも影の手で払い落として少し考える。時折暑さで揺らいでる様子を見せるが。

「…………もしかしてー、その鳥に乗ってたら落ちた、とかじゃないよねー」

茹でかけの頭で突拍子もないことを口に出す。ちなみに先の台詞で「鳥」を訂正された場合そちらに直している。
143ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)22:52:07 ID:avO
>>142
口下手ながらもその感情は素直に表に出す少年とは違い、また酷くお喋りで皮肉屋な白兎とも違い、その鷲の反応は驚くほど淡白だった。
ぺこりとまるで相手に対する敬意を表すかのように、お辞儀のような動き一つ、その口からは如何なる鳴き声も、増してや話す声など聞こえようもない。
酷く寡黙で、冷淡な、そんな印象を受けるだろうか、少なくともどこかボーっとしている少年の使い魔としてはあまりに毛色が違うような…………

「……あはは、まさか、そんな」
<見事、ご名t>

まぁ、そんな黒鷲の出番は短い、目を逸らしその頬に冷や汗を流した少年のフォローを……フォローというより追い打ちをしようとしたばっかりに。
ばんっ!と開いたスケッチブックを空に浮かぶ黒鷲に叩きつける少年!その勢いたるや、伝説に残る英霊の一撃もかくやと言わんばかり!でもご安心を、件の黒鷲はスケッチブックに接触した時点でその中に納まっているが故に。
……そのフォローをしようとした一瞬、黒鷲の表情がどこか喜々とした様子になった辺り……やはりその黒鷲も、少年の使い魔なのだろう。
144シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)23:00:14 ID:x3e
>>143
憶測通り、影の少年はその鷲に落ち着いている、物静かという印象を抱く。少年や白兎と性格が違うだけに尚更強い。

「ぎ、ギンくーーーーん!?」

少年のまさかの行動にはまたしてもびっくり、鷲の発言にちょっとニヤけてきたところだったのに。
いくらそのスケッチブックがそういうものだとしてもすぐさま納得というには難しい、だって一見すれば使い魔を叩いたようにしか。
まあ、主たる相手のミス(?)を言おうとするのはちょっとお仕置きものなのかもしれないが。

「え、えーと……大丈夫……なんだよね? ……あ、食べる?」

そのスケッチブックの中を見ようとしつつ、黒いマントを開いてその中から透明な器に入った半透明のリンゴゼリーを差し出す少年だった。
混乱してるのは表情からも伝わるだろう。
145ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)23:09:12 ID:avO
>>144
「……ふぅ……」
「……何か、あったの?ぼくには何も見えなかったけど」

さてはてそんな凶行、強行を終えた少年、こともあろうにやりきった!と清々しい表情浮かべて額の汗など拭っている、何もやってないのに。
少年としては誤魔化しきるつもりなのだろう、すぐにその表情をいつもの、ちょっと眠そうな表情に戻せば大胆なすっとぼけ方をして見せて。
ちなみにそのスケッチブック、彼がギンをぶっ叩いたその次の瞬間にきっちりと畳んでしまっているので中を覗くことは出来ない、中々に抜け目のない少年である。

「!……食べる、ちょっとおなかすいたし……」

閑話休題……というか、むりやり少年の手で閑話休題に持っていこうとしている感じの強引な様子で……少年は取り出されたゼリーに目を輝かせ、両手で差し出されたそれを受け取った。
ぱきぱきぱきと掲げたその手に氷が生まれ、武骨な一つのスプーンを形作る、初級の氷呪文にちょっとのテクニックを入れた感じの造形魔法だろうか。
ともあれどれだけブサイクなスプーンでもゼリーを掬うのには役に立つ、相手の疑問符もほっぽって、少年はそのゼリーを口に運び始めることだろう。
146シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)23:17:48 ID:x3e
>>145
「……え、えー…………?」

乗り切れると思ってる? と言いたげな雰囲気が凄い。だがしかし影の少年は暑さでたまに揺らぐ。
とりあえず、今はスケッチブック覗こうにも強引にする必要がありそうだし、力はあまり使いたくない。

というわけで今は閑話休題に乗っかった。ゼリーは温くなると美味しさが減るし。
と、氷のスプーンを見ると影の少年は拍手を贈る。習うまで出来なかったものなので言ってしまえば少年は影の少年の先を言ってるも同じである。

「どうかなー? 手伝ってもらったとはいえ僕が作ったんだけど」

そのゼリーはリンゴ特有の甘酸っぱさはやや控え目に、爽やかな風味を感じさせるだろう。スプーンにとってもプルプルと震えるゼリーは目にも楽しいことだろう。
147ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)23:26:58 ID:avO
>>146
「……うん、美味しい、楽園の味がする……」
「……え、シャディさんが作ったの……?」

こくこくと相手の質問に返すは肯定の意志を込めた頷きを何回も、止まらないスプーンの動きはその言葉が嘘でないことを示していた。
その感想に評論家もびっくりの謎過ぎる評価がくっついているのは兎も角として……その後の言葉に気づいたのは少年が感想を言ってから暫し後の事。
思わず驚いたと言わんばかりにそのゼリーと相手の顔を交互に見やる少年、氷でできたスプーンのお陰でゼリーが温くなる心配はしなくて済みそうだった。
148シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)23:37:42 ID:x3e
>>147
「……楽園?」

美味しいと言われるのは嬉しいが、その後続くものには首を傾げた。どういう意味だろう、と聞きたげに。

「うん、火を使うのは苦手だけどねー、友達にそこだけ手伝ってもらって、混ぜたり冷やしたりは僕がやるんだー」
「これでも少しはできるんだよー?」

その顔はどこか自慢げだ。恐らく後輩たる少年に少しでも良いとこを見せられた気がするのだろう。
まあ、火の部分を任せた場合どこまで作ったと言っていいのか疑問かもしれないが。

「この時期だとアイスとかも美味しいんだけどねー……」

そう呟いた影の少年は氷の背もたれに背を預け、影からマントと外套の下から足を投げ出した。その足首に巻かれてる白銀色のミサンガにはいまだ汚れひとつなく。
149ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)23:50:14 ID:avO
>>148
「……遥か遠き理想郷、たったひとつ食べてはならない林檎、禁断の蜜の味……」
「……かっこいい……!」

……どうやらただの中二病らしい、むしろ聞いた方が分からなくなるのではないかと言わんばかりの分かりづらい答えが少年の口からは紡がれた。
まぁ恐らく、何らかの文献で失楽園の記述でも呼んだのだろう、或いは一つの宗教の行く末か、それとも既にほろんだ文明での絵空事か、そんな感じで。
それに心惹かれたゆえに、この林檎のゼリーという日常の一幕に物語を、感想と言う形で当てはめたのだ!……かっこよくはない。

「……アイス……ひんやりしたやつ……!」
「……シャディさん、おしゃれに目覚めたの?」

ぼーっとアイスのおいしさに思いを馳せつつ、いつのまにやらゼリーは完食して空っぽになっていた、全く以て言い食べっぷりである。
さてはて役目を終えたスプーンはそのまま水になり蒸発する、その過程から目を逸らせばきっと相手の足元に結ばれたミサンガが目に留まったのだろう、首傾げそんな質問を一つ。
150シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:03:32 ID:xJh
>>149
「………………それつまり食べちゃいけないんじゃ?」
「それともそのくらいには美味しかったってこと?」

おっと現役中等部二年生見た目漆黒と真紅の外套に眼帯(額)の影使いは結構冷静なツッコミをしてきたぞ。
あらすじだけ読んだ限りではそれを食べると確か追い出されたりした気がするが、まあそれは良いとしよう。少なくとも味の感想で言うのは違うのでは? としたかっただけである。

「しゃくしゃくしたのも……とろってしたのも……かちこちなのも……いいよねー……!」
「ミサンガってオシャレの定番なの? もらったから身に付けてみてるんだー」

恐らくアイスクリーム、ソフトクリーム、アイスキャンディーなどのことだろう。影の少年にとってはアイスもまた至高の甘味。
と、容器は自分で処理しておくと影の手に受け取らせようとすれば影の少年はミサンガについての認識をようやく改めながら事情説明。
……それは確か、目の前の少年と関わりのある炎の青年からだったか。やや不器用なところが見えるそれから少年が連想するか……。
151ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)00:09:42 ID:NOa
>>150
「そうとは分かっていても、手を伸ばしたくなる、そんな魅力的な……なんて」

彼の言う楽園の林檎はつまりそう言うことらしい、楽園から追放されるリスクを背負ってでも食べたい、宛ら蛇にそそのかされ林檎を手に取ってしまった始まりの乙女の如く。
まぁ、難しいことは抜きにしていってしまうと、つまりは美味しかった、大満足、そう言うことだ。

「……そう言われるとおなかすいてきた……」
「……さぁ、でも、見た目を変えるって、おしゃれなんでしょ?」

がじがじと空になった容器をかじる、つい先ほどゼリーを食べていたくせに実に食いしん坊な少年である。
ともあれ、ちょっとばかし歯型のついたその容器は相手の伸ばした影に手渡し、少年の考えも適当なものなのだと分かるような答えを口に出した。
……確かにかかわりはある、が……少年はその青年のことを知らない、ましてやその不器用さからの連想などは望むべくもないだろう、少年にとってそのミサンガは、あくまでただのミサンガだ。
152シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:19:51 ID:xJh
>>151
「……食べちゃダメって言われた時の目の前のお菓子みたいな」

とはいえ、美味しいと思われてるならそれも褒め言葉とちゃっかり受け取って「ありがとー」と呑気に笑う。
せっかくの少年の感想をこれ以上追及するのもアレだと思ったのだろう。

「……氷の塊ならあるけど……」
「……それだとこれもかな? ヒュウ君は最近身に付けてみたものって例えば?」

代わりに差し出されたのはあからさまなカッチカチの氷。棒っきれに纏わされただけであり味なんてものはない。多分帰ったら作ることだろう。
そして少年の言葉に真紅の外套を広げて尋ね返し、そしてヒュウは何かしているのだろうか、なんて聞き付けた。
――いつか、あの青年とこの少年を引き合わせようと思うのは影の少年の傲慢か。


「そういえば詠唱って上手くなった?」
153ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)00:30:28 ID:NOa
>>152
「……かき氷……風の魔法練習しておけばよかった……」
「……ぼくは、おしゃれとかあんまりしないし……うん、とくにない、かも」

その氷からかき氷を想像するのは何とも、想像力に長けているというか食いしん坊極まっているというか……。
何だかいつもより尚食いしん坊な様子が強くなっているように見えるが、それは兎も角として少年はお洒落というものをあまり分かっていないようだ。
彼の恰好が今まであまり変わっていないところからも何となくそれは想像できるだろう、分からない、というのがその理由ではあるが。

「……ぜんぜんだめ」

なおその何となく為された質問には、そんな残念が回答が返されることになる、もはや諦めた方がいいのではないか。
154シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:39:22 ID:xJh
>>153
「…………僕も……あとで食べよっか」
「んー……マントとかどう? 結構かっこいいかなって思うんだけど」

風の魔法をかき氷を作るために覚えようなんて思うのはこの二人だけではなかろうか? まあシロップ代わりに砂糖水くらいならなんとかなるか。
ともあれ少年が取らないようならシャディは自分でその棒氷を舐めるだろう。冷えててイイ。
そして特に変わらぬ少年を確認して、影の少年は自分も身に付けているアイテムのうち大きなものを示してみた。

「……いっそスケッチブックに書いて魔力込めたらできたりしないかなー……?」

少年は詠唱はダメでも魔法自体は使いたい、影の少年は思ってるのだろう。そのため提示してみるのは安直なもの。
……まあ、喋れない魔法使いが居たとしても、その魔法使いの大半は魔法陣などに向かうのだろうが。
155ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)00:49:17 ID:NOa
>>154
「うん、お抹茶かける」
「マント……ぼくに合うサイズってあるのかな……」

さてはて抹茶味のかき氷は確かにあるものの、直接抹茶を掛けて美味しいものなのだろうか、そこは不明なままではあるが。
ともあれ鳴っているお腹はそのままに、一先ずの我慢は出来る精神状態になったらしい、自身の少し擦り切れた服を確認して相手の提案を聞けば。
そこは年齢にしては些か低身長な少年のこと、真っ先に気になるのはその部分、ことマントなんてアイテムに子供用が存在するのかすら今の少年には分からず。

「……できそうな、できなさそうな……やってみる」

その提案は魔法陣と方向性を同じにするはずだ、言葉を描くことによってそれがパワーを持つか否かは微妙なところだが。
スケッチブックの適当な一ページを開き、ポケットの中から取り出したるは鉛筆、さらさらとその白紙のページに詠唱を書き連ねる……書いている途中に間違えるなんてことはどうやら無さそうだ。
156シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:58:49 ID:xJh
>>155
「じゃあ僕メロンー、少しだけ分けよー」
「んー、僕のは大きい方が都合いいからだけど、ちゃんと初等部の子のもあると思うよ? もし無くても調整してもらえばいいし」

敢えて違う味にして、そして少しずつ分け合おうと影の少年は提案した。ともあれここに返事をしたところでこのお腹の空く話題も休息か。
そしてマントについては影の少年は少し考えてからそんなことを。まあ誰が身に付けるかも多様なものだ、サイズは多いはず。お金なら出すよと影の少年はあっさりと。

「うんうん、どうかなー……の前にもう一度唱えてみて?」

スケッチブックの中に鷲の姿が見えなかったのを少し残念がりながらも、提案しておいて一度また試してみてと要求。
その詠唱がたまたまでもいい、成功してみたら少年も喜ぶかもしれないと勝手に思い込んでいる。

まあ今からやろうとしていることはモノは違えどルーンなどに近いのかもしれない行為、さてどう転ぶか。
157ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)01:13:12 ID:NOa
>>156
「……やぶさかではない」
「……かっこいいかも、しれない……え?」

誤用ではない方のその言い方でかき氷論争に終止符を打ちつつ、とりあえずは頭に残っている食べ物への欲求を散らしておいて。
マント自体はどうにも少年の琴線に触れるものだったらしい、着てみようかと考える少年のその視線が、僅かに光を帯びるスケッチブックに落ちた。
それはまるでその中の存在がマントは駄目と言ってきたかのような……心を通わせられる一匹の白兎が、彼がマントを着るのを拒んでいるかのような。

「……≪いま、ひとちゅ≫……うん」

言い間違いRTAでもしているのかと誤解せんばかりの速さで詠唱を噛む少年、それは彼にとっても予想の範疇にあったことなのだろう、むしろ清々しそうな表情浮かべて一つ頷いた。
そんな茶番はどうでもいい、問題はこのスケッチブックにかいた詠唱の是非だ!……と恰もそう言いたげな様子で、そのページを開いて魔力を込めることだろう。
……結果は、失敗……とはいえ単純な失敗ではない、確かにそこに描いた詠唱は魔力を帯びて薄い緑色に輝いた、だがそれ以上に進むことはない……これではネオンにしか使えなかろう。
158シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)01:20:36 ID:xJh
>>157
「……? アレ、なんかダメだった?」

その視線についていったか、または光を捉えられたのか、同じように落ちた。
その疑問は正しく影の少年の本音。少年がやや動揺したのを見てか。
はたまたそのその中の存在にでも気付いたか。

「うん、なんかごめん」

謝ってすぐにもうそこまでいくほどに噛みまくってるのかなあ、と呑気に考えた。清々しい相手を見てはもう何も言えない。

さて本題、魔法としては失敗と判断されるものだろう。しかし輝いている詠唱を見て影の少年は「おぉー」と声を漏らす。

「詠唱はまだまだかもしれないけど、これはこれで使えそうだよねー。こっそり何か伝えたいときとか」

話の脱線が特技なのだろうか、と思わせるほどの変わり様。まあ詠唱に光のように薄い希望を持たせられたことと、その効力の活用場所を見出だしたのは発見か。
159ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)01:26:09 ID:NOa
>>158
「……ん、と、よく分かんない、けど……」
「……あいつと同じになるから、だめ、だって」

その言葉は、最小限の情報だけを汲み取るなら、そのスケッチブックの中の存在がそう少年に言ったのだと分かる台詞。
そしてそれ以上の情報を読み取るとするならば……例えばとある一人の青年は、学ランをまるでマントのように羽織っていたような。
それと、同じになってはいけない、その先のことを考えるのは少し難しいし、なにより……あまり好ましい事柄とは言えなさそうだ。

「……光ってるからばれちゃうかもしれない、けど……」
「ぼくがしゃべれないころにあったら、便利だったなぁ……なんて」

ふっと、魔力を込めるのをやめればそこに宿っていた光も消える、そんな様を見てスケッチブックをぱたんと閉じれば。
奪声の呪いが掛かっていたほんの少しの昔の話を思い出し、そんな風に独り言ちた。
160シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)01:34:23 ID:xJh
>>159
「……ふーん、ならマントはダメだねー。まあその子の気が変わったらいつでも言ってねー」
「あと思い付くのは……………………んー?」

ヒュウという少年が同じようになってはいけない相手。それだけでは情報に乏しいはずだった。
だが、影の少年は幾度か彼に出会っている。だからこそ過りやすかった。その青年もまた、目の前の少年に何か思っていた様子で。
だがそれならばミサンガも駄目になりそうだし、額帯に関してはヘアバンドがある。となると影の少年は悩んでしまった。

「……イタズラする時にも良いかもよー?」

例えばそう、誰かを誘き寄せたい時に看板代わりの紙に書いたり、そんなギミックだと。バレてこそ意味あるものもあると。

「……喋れない時あったの? 初耳ー、なんで?」

影の少年は詳しい事情を知らない。呪いが解けてることはおろか、呪いが原因とも。そもそも、少年がどんな者かも。
ならば、心的には聞いてもそれは自然なのだろう……。
161ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)01:41:00 ID:NOa
>>160
「……うん、そのときはおしゃれする」
「……ぼく、この格好気に入ってるし……やっぱりおしゃれなんて、いらない、かな?」

怪訝そうに自身の持つスケッチブックを眺めて言う、きっとその中の白兎はもう少年に何の言葉も連ねてはいないのだろう。
ただ不思議さと一つの要求だけを残して通信を切られたと……そんな少年の様子から見るに、別に少年自体は青年と同じになることに何の抵抗もないのだろうが。

「……ぼく、いたずらにがて……」
「……んー、それはひみつ、あれ、えっと……くろれきし?だから」

彼はあれ、悪戯をかけた相手の安否が気になり過ぎて罪悪感に負けるタイプ、とことん悪戯には向いていない、するよりされる方である。
そして喋れないことについても言うつもりはないようで、自身の唇に人差し指当て覚えたての言葉と共にそう返すだろう、文字通りの黒歴史を背負ったまま。
162シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)01:52:41 ID:xJh
>>161
「ま、それもそっかー。気に入った格好があるならそれが一番! 頭の似合ってるよ!」

ビシッと今までの話はなんだったんだとばかりのサムズアップ。少年の心が何よりも優先であるのは確かだけども。

「また兎の子や鷲の子にも会わせてねー」

唐突にそれは告げられた。多分何か聞きたいことでも出来たのだろう。普通に考えるなら今日見当たらないことに対することなのだろうが。

「……そ、そっかー。でも道案内には……まあ使えるよ! あ、でも大声出せない時とかいいかもー」

道案内に光る文字列、それはもう実践されてる気がしなくもないが。とりあえずその後に何か少年が思い付けばそれもまたよしだ。

「むー、秘密にされるとちょっと気になるなー、どーしてもー?」

影の手が伸びて少年の両頬を痛くない程度に摘まんで伸ばそうとする。しつこいのはお決まりの流れか。

ぺとり、と自身の手をマントを退けて校舎裏の壁に付ける姿もまた唐突。
163ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)02:04:05 ID:NOa
>>162
「……あ、ありがと……うん、うれしい、んだよね、多分」
「……まぁ、この子達の気が向いたら、多分」

自身の恰好を褒められる、それは嬉しいことなのだろうかと、人間的な感性に乏しい少年は首を傾げつつも確認した。
それは確かに嬉しいのだろう、きっと少年は理解が追い付いていないだけで、未だに首をかしげてはいるが。
そして合わせるか否かは少年の意思ではないらしい、会いたくなったら会うとスケッチブックの中でふんぞりかえっているようだ。

「……秘密を共有するのに最も分かりやすい近道は、相手が自分と同等の存在だと感じること」
「……シャディさんは、だめ」

まるでどこかからの引用のようにつらつらと、いつもの調子とは違う言葉で言う。
自分と同等の存在、即ち……一度人の生命を脅かすような化け物になったときには、きっと話やすいだろうなぁ、なんて。
化け物じゃない相手に話すのは、嫌われそうで嫌だなぁ、なんて、スケッチブックから飛び出した鷲のかぎづめ掴んで浮けば、逃げる準備は万端だ。
164シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)02:15:38 ID:xJh
>>163
「嫌じゃなかったら多分ね!」
「じゃあ楽しみにしてるー、二人の好きなものって何かあるー?」

少年の感情を明言するだけの説得力は持ち合わせてないというべきか、そうではないというパターンを提示して。
そしてスケッチブックの中の存在の態度には触れず、友好の証としてかそんな質問。

「…………それだと僕、どうしたらいいのかなー」
「同等の存在って、どういう意味なんだろ」

陰差す表情、それは見てあからさまに誤解がある。その少年にとって自分とはそういう存在なのだろうと。
マントと外套の隙間から覗く尻尾は垂れ下がり、校舎裏の壁に描かれた絵を時間をかけて動かし、インクを剥離させれば氷で塊にしてマントの下へとしまいこむ。


「……ん、またねー、ヒュウ君」

逃げるではなく、きっと帰るのだろうと思ったのだろう。そんな言葉を告げると氷の背もたれはそのままにして影の少年は半身を影に沈ませ始めていた。
165ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)02:28:18 ID:NOa
>>164
「……好きなもの……ぼく?」

えらいナルシスト発言が飛び出しているが、まぁ強ち間違ってはいない、両親替わりだし。
まぁそんな答えが真っ先に出る程少年は、二匹の使い魔の好きなものについての知識を持っていないということで。

「……ぼくは、ぼくとちがうシャディさんが好きだよ」
「だから、ぼくにひみつを話させないでほしい、なぁ……」

僅かにその表情を優しく、口の端を緩ませながら、少年はそんな言葉を相手に向けて放つことだろう。
行って、と小さく呟いた言葉に併せて、鷲はその翼を大きく広げ、一気に上空へと飛び立った。
その言葉がさてはて相手に秘密を言わない理由足り得るかどうかは分からない、ここで分かるのは……飛び去った少年がまたどこかで、墜落して大変な目に会うということだけだ。
166シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)02:35:13 ID:xJh
>>165
「……すごいこと言ったね今」

クスクスと笑いながら。影の少年はどうやらそれだけ信頼し合ってると認識したようだ。
まあひとまず、色々持ってこようと思う影の少年であった。

「……そっか」
「……じゃあもし、それでも話せるかもって思ったらで、いいや」

去り際、そう言われては影の少年はそのまま受け取るしかないではないか。少なくとも、その意思で告げられる好きという言葉は嬉しくある。
その少年の願いは尊重したい。しかし、その秘密が知りたくもあり……しかしそこまで言いたくないとということは詮索もしない方が良いのだろうとようやく。

そんな色々混ざった考えの末に影の少年は少年に告げて、別れを伝えれば――――遥か先で墜ちる少年に遅い安全祈願をかけてその場を去ることだった。
少しだけ、陰刺したまま。
167モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:15:12 ID:7um
この日モニア・ロジェスタはいつも以上にうつらうつらとしていた。
珍しく寝つきが悪かったのだろうか。答えはわからないが、全身鎧を身にまとった人間が廊下をふらふら歩くのは、なかなか危ない。
今から曲がろうとしている角なんて、互いに死角なのだからぶつかってもおかしくはない。

「うつらうつら……」

避けるかぶつかるか。角の向こうにいる人物は果たしてどうなることか。
168シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)20:22:50 ID:xJh
>>167
その日、シャディ・マリウントはいつものように影に半身を沈ませていた。ちょっとだけ涼しいのだ。
真紅の外套と黒いマントを左右それぞれに着込み、その裾は影の中。そんな暑そうな出で立ち。
とはいえちょっとだけ楽なその日、誰から習ったか鼻唄混じりに角を曲がろうとすると――。

「ふぎゅっ!? ――あぅ、大丈夫ー?」

鎧に思いっきり顔面ぶつけて後退するのであった。ちょっと赤くなってる……というか鎧次第では鼻血も出るか。シャディは軽いがタイミング的には相手が転倒してもおかしく……ないか?
169モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:29:11 ID:7um
>>168
「ふわぁ?」

あくびのような声を出し、見事にずべべーとぶっ倒れるモニア。足腰が弱い。
ちなみにこの鎧は刃を通すくらいには大したことのない硬さだが、それでも顔面に当たればそりゃ痛い。つまり今はお互いに痛い。

「あたた、そこの人大丈夫ー?」

おでこをさすりながら、シャディに語りかける。
果たして怪我の有無はいかに。
170シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)20:35:33 ID:xJh
>>169
シャディの顔面はうっすら赤色。さすさすと擦る程度で収まっているようだが痛みに鈍いのだろうか。
いや、痛がってはいるのだが。

「あわわ、そっちも大丈夫ー? 怪我ない? 保健室行く?」

影に下半身を沈ませたままスイスイと歩み(?)寄る少年、さすがに倒れるのまで見かけると心配勝る。

「……あれ?」

と、見覚えがある気がして首傾げ。額の黒帯はいつも通りにそこにある。
171モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:41:24 ID:7um
>>170
「あらら、大丈夫ー?」

モニアは回復魔法を得意とする。しかしそれは、増血が専門だ。打ち身には効果がないので今はどうしようもない。

「僕は大丈夫だよぉ。でも君は……どこかで会った?」

実際には会ったと言っていいか微妙なところ。
あの戦闘の時、モニアは前線から離れてバルドイードと話していたし、ラストアタックの時は必殺級の魔法が入り乱れて顔の確認もままならず。
なので、見たような見てないような、というリアクションにとどまっているのだ。
では、シャディの方はどうだろうか。
172シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)20:49:26 ID:xJh
>>171
「僕もまー大丈夫ー、でも痛んだ時用にどーぞー」

ステラ直伝、寝れば痛みが引き、傷が少し塞がる魔法薬(瓶入り)。それをさらっと差し出している。お値段については聞かないで。

「んー、どこかで会ったようなー……んー……」

うにょー、と魔法薬は影の手に差し出させている。これがある意味主張になるだろうか? 見てなければアレだし、シャディはまだ考えている。
そもそもシャディ自身、あのときの記憶が途中から曖昧なのだ。本人も自覚の薄いなにかによって。

「んー………………あっ」

ごそごそとマントの下で何かをまさぐっているのかもぞもぞ動いていると、シャディはなにかに気付いたような声を出した。
173カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:59:21 ID:yWx()
>>172
「おー、なんかすごそう。ありがとー」

魔法薬学は専門外なので効果までは分からないが、市販のものとは違う何かを感じる。
純度か、材料か。研究目的も含めてありがたく影の手から受け取る。

「おやや、そのうねうねの手、もしかしてこないだみんなで現し世映しを倒した時に会ってたかな?」

影を見て思い出すのもなんだか失礼な話だ。
174シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:07:27 ID:xJh
>>173
機会があれば魔法薬学の授業で聞くのも良いだろう、その時17歳の先生が担当してたら幸運である。
真実はさておき、すごそうと言われていやー、と照れるのは少年の常か。

「……へ? ……現し世映し? ……あ、多分ー! ミサンガ付けてる人とのことだよねー」

一瞬そのワードには疑問符、仕方ないこととはいえちぐはぐである。確か、それが発覚するタイミングで……。
しかし、やっと繋がるものを本能的に感じたのかそう告げるとなんとも器用に足をマントと外套の隙間から伸ばして足首に巻いたミサンガアピール。
ちなみにこの時、シャディは影の表面でシンクロみたいなポージングでモニアを見上げている。
175モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)21:14:41 ID:yWx()
>>174
「あ、やっぱり君かぁ。そうそう、君も彼からもらっていたんだねえ」

と言って、左手首に巻かれた白銀色のミサンガを見せる。

「あの魔術も興味深いけど、君もなかなか面白い。どういうものなのかなー?」

ポーズに突っ込みはない。ある意味一番つらいやつだ。
それよりも、とモニアはシャディの影魔法に意識が行っている。どういう理屈なのだろうと、影だまりに躊躇なく指を突っ込もうとしている。
176シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:21:06 ID:xJh
>>175
「うんー、あとよくわかんないのもー」

ジャキッ、とばかりに手にあるのは白黒入り交じる配色の魔法銃……なのだがいまだによくわかってない。
まあ、引き金の部分引けば弾は出るとはわかってるが、それでいいのか。

「君は手首なんだねー。……あの魔術? んー、入ってみる?」

元々シャディも無自覚なのでセーフ。影に沈ませたまま顔と足を出すにはそれが楽なのである。嘘である。
さてその影溜まりは指を入れても、曖昧な感触が伝わるだけだろう。入れそうで、入れなさそうな非常にもどかしいもの。
そしてシャディはその様子を見ると何も持たない素手を真紅の外套の下から出して訊ねた。
177モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)21:30:34 ID:yWx()
>>176
「そこも同じかって思ったけど、もらったものは違うみたいだねぇ。うんうん、興味深いねぇ」

ちなみにモニアが手に入れたのは不思議な炎のともるランタン。自分の魔術に相性がいいが、普段持ち歩くにはかさばるので今は自室に置いてある。
この銃もランタンも、既存の魔術に当てはまらない何かを感じる。研究のし甲斐がありそうだ。

「足は一番魔術に使うからねぇ。あ、入っていいなら入るねー」

指を救い上げ、スリスリと指同士をこすり合わせながら答える。
水や沼ともまた違う。ゲートの一種かもしれない。そんなことを考えながら、モニアは鼻をつまみ、ぴょーんと影へとジャンプ。
178シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:37:47 ID:xJh
>>177
「そうなのー? どんなのもらったのー?」

まあシャディからするとそのランタンは苦手なものに当たるのだがそこはさておく。
ちなみにその銃、現状シャディの力のせいか元からなのか、氷の魔弾を撃ち出すことが可能なようだ。

「おー、僕は普段こっちに入れるからかなー――――あっ」

その指先に影の残留はない。ただし、そこは探ってた時だけはこそばゆいのである、シャディが。
それはさておき、モニアが飛んだのを見てシャディは自身を端っこギリギリに追いやり――。

「いたっ」

彼の魔法の都合上、触れなければ潜れないので多分モニアは自分の体重分の負担を足に食らうだろう。その踏みつけダメージをシャディも多少食らってるが。
179モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)21:46:39 ID:yWx()
>>178
「んっとねー、よく燃えて水をかけても消えない炎の入ったランタンだよー。あとね、燃えないものだとエンチャントの効果があるから多分普通の炎じゃないねー」

便利で、実用的。そして謎が尽きない。これを解き明かせばさらに魔術に磨きがかかるかもと思うとなんだかわくわくする。

「ふわぁ?」

鼻をつまんでいるから少しくぐもった声になっている。指より大きなものは普通に入ることはできないのだろうか。
そして、何やら痛そうにしているシャディ。どうしたのだろうと近寄って見てみる。
まさかジャンプのフィードバックが来ているとは夢にも思っていない。
180シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:54:38 ID:xJh
>>179
「……お、おー……火使うやつなんだー…………エンチャント?」

ちょっとだけシャディの表情は曇った、すぐに戻りはするが。確かに便利なのだろうがやはりシャディには炎の怖さのが増すようで。
もし二人で行動することがあり、それを使う機会が来た場合ちょっとだけ離れるだろう。その程度で済んでるだけいいのだが。

「……え、えーとねー……この影ー、ていうか僕の魔法って僕が触れてないと入れないっていうか……」

すぐさま事情説明をした。ジャンプフィードバックはスルーである、説明する理由がないとでも考えてるために。
なので近づき直したモニアにもう一度手を差し出した。さっき出していたのはそのためである。
181モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:04:38 ID:7um
>>180
「炎が怖いのかな? あああと、あれのエンチャントは、対象に熱を与えるタイプだねぇ」

言葉に聞いただけで怯えるとはなかなか重症そうだ。また共に戦う機会があれば、あのランタンを持ち出すべきではないかもしれない。

「あー、そうだったんだ。ごめんごめん。気が早かったねぇ」

ふにゃっとした笑顔を見せながら、少し恥ずかしそうに頭をぽりぽり。
そして、彼女は今度こそエスコートを受けるべく手を差し出した。
182シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:10:36 ID:xJh
>>181
「…………ぅぅ。……あ、でもモノ溶かすのにはいいよね……」

まあ流石にそこまで強要はしない。必要ならばそもそもシャディは離しておけばいいのだし、それこそ熱々伝統芸もしない限りは大丈夫だ。
特にモニアのように気を遣えるならば敵意などで向けることはないに等しいだろうし。

「んーん、僕も説明遅れちゃってごめんねー、それじゃお一人様ごあんなーい」

にへー、というやわらかい笑顔で返事して手を握ればシャディはゆるゆると、モニアを影に沈ませるだろう。その中に入るまでの感覚もまたもどかしさがある。
もっともモニアが降りようと思えばシャディを引きずる感じにもいけるが。

さて、完全に影の中に入ったならば、その視界には漆黒に塗られた世界が広がるだろう。というか真面目に何も見えないに等しい。上の様子すらも。
183モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:21:54 ID:7um
>>182
「雪や氷に埋もれた時は僕に任せてね〜」

そんな冗談を織り交ぜて、彼女はふふと笑った。
シャディが雪に埋もれても抜け出せることは、まだ知らない。

「れっつごー……おぉ〜」

ゆっくりゆっくりと沈み行く体。
シャディの様子を見る限り害はないとは思うけど、顔が浸かるところではやっぱり鼻をつまむのであった。

「ここが影の中なんだねぇ。ひんやりしてていいねぇ」

魔法を使って体を冷やすというのは、モニアには難しい。
氷魔法でも使えばまだいいかもしれないが、消費と得るものに釣り合いが取れない。
だから、素直に羨ましいという気持ちを伝えるのだ。
184シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:31:54 ID:xJh
>>183
「今夏だけどねー」

自分も冗談は言うくせになんて返しだ! まあシャディの場合時々魔力暴走で氷山に取られることもあるので案外……。

「あはは、いいでしょー、でもこの時期だとさすがに熱も来ちゃうから冷気漂わせてはいるんだよー」
「普段は涼しいのに……ね、ところで暗いのはへーき?」

羨ましがるモニアには自慢げに、しかし影ゆえの短所も伝える。黒い円となるそれは言ってしまえば陽光を吸収するそれであるためだ。
とはいえ習った魔法を活用するのもまたシャディの知恵、そんなことを言いながら真っ暗な中でそう聞いた。
さてこの時、お互い手は離してるのか離してないのか。
185モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:39:52 ID:7um
>>184
「んふふ〜、一本取られちゃった」

彼が自爆により氷に埋もれることを、やっぱりまだ知らないのであった。

「んー、単純な影とはまた少し違うんだねぇ。あ、暗いのは平気だよぉ」

影なのに熱を溜め込むとはこれいかに。
光を遮って生まれる影とはまた異なる性質を持つが故の弊害だろうか。

「ところでね〜、前の事件の首謀者、覚えてる?」

ここで、自分たちが知り合いとなったきっかけであるあの時間の話をふる。
186シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:44:14 ID:xJh
>>185
えへへー、と笑うシャディ。そこだけなら和やかな一場面であっただろう。

「そっかー、明るいの欲しかったら言ってねー」

黒い。それに尽きる。実際ただの影とも違うのでモニアの見解は浅からず遠からず。
分離できるならそもそも氷はおろか火に悩むこともないのだから。

「んー? ……あの男の人? それがどうかしたのー?」

首謀者、と急に振られてもシャディにはそれがまず先に出るのである。もっとも彼もまた、裏に関わる少年ではあるが。
187モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:51:25 ID:yWx()
>>186
「うんー、ありがとうねぇ」

なんてことを、シャディの斜め右あたりに語り掛ける。
流石は影の空間。何も見えない。

「そうそうその人~。どうしたって聞かれたら困るけど、なんていうか変な人だったなーって。なんていうか、他人事? 絵空事?」

その違和感に、本質的には気づけていない。それでも、あの異質な言動は、いまだに引っかかっているのだ。
188シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:56:12 ID:xJh
>>187
どういたしましてー、と語るシャディ、どうにか聞こえた方向へ。まだ床と壁が認識できるだけ下手な異空間よりマシかもしれないのだった。

「……他人事? 絵空? ……例えばどんなところがー?」

ぺとり、と自分の頭に氷の塊を一個乗せて頭を冷やすとシャディはモニアの引っかかりに乗っかった。

「他人事ってことはー………………」

そう続けようとして間が大きい、割り込むことは容易だろう。
189モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)23:10:17 ID:yWx()
>>188
「どんなって言われるとやっぱり困るんだけどねぇ?」
「むき出しの心臓を戦場に持ってくるわけがないって言ったら、何のために学校に行かせたかっていうし」
「僕がミサンガ君をなまくらで刺した時も眉一つ動かさずに彼を殺すことができるはずがないって言い切ったし」
「でも、言っていることは筋が通ってる気がするんだよねぇ」

学校に行かせたのは自衛手段を獲得させるのと学校側に守らせるため。
殺せるわけがないといったのは、助太刀に来た人間が頼んできた相手を殺すはずがないから。
筋は通っている。しかしなぜだろう。そこには、無視できない違和感があるのだ。

「他人事ってことは?」

何か分かったことがあるのだろうか。相手の言葉を促す。
190シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)23:20:13 ID:xJh
>>189
確かに、それを聞いて考えていくと例え矛盾はしていなくとも違和感のある空気は否めない。

「……そこまで言える人が学校とはいえ絶対安全とは言い切れない場所に行かせたり」
「ミサン……バルドイード君を殺せ……ないって言い切るのも覚悟次第じゃ無理、だよね」

不確定。学校にたいして無礼でもそれは否めない。学生自体が問題を起こしたり、起こさせられたりすることが多いからだ。
そもそも相手の言動を汲むならミサンガ君改めバルドイードが反旗を翻した時点で成立しないとも言える。わざわざ対抗策を付けさせるのだから。
そしてだ、人によっては覚悟次第で切り捨てられる者も少なからず存在する。それは、少年の裏にも共通すること。

「…………他人事っていうか、言わされてる、とか? ……でも……」 

暗闇の中、暗い顔で首をなぞる。殺されかけたとも言える相手がまさか、そんなことはないだろうと。
思いたい、弱い気分がシャディにある。心当たりなら、多い。



その人物の気持ちを無視、または良いように解釈して、利用する存在達を少年は知っているせいで。
191モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)23:29:30 ID:yWx()
>>190
「僕もそう思ったからカマを掛けるために一芝居したんだけどねぇ。本当に自分の命綱なら、手足をそぎ落としてでも手元に置いておくのがセオリーだし」

さらっととんでもないことを言っているが、実際それこそが違和感の正体の一つ。理屈ではないどこかで、あの自信が成り立っていたのがどうにも不思議なのだ。

「言わされてる? 洗脳か傀儡化してたってこと? んー、ありえなくはないかな? 単なる愉快犯というには壮大な悪趣味だけど」

子と親を殺し合わせるために強力な魔術を与え、数年単位を消費し今回の戦闘を巻き起こす。
だが、そんなことをするのはどう考えてもまともじゃない。だが、心のどこかでその説に納得している自分がいた。
否定は、できないのだ。
192シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)23:44:10 ID:xJh
>>191
「あ、あははは……怖いなぁ……」

ああ恐ろしい。モニアの発言もそうだが、あるはずの可能性が出てきたことがなお恐ろしい。それを誤魔化すような苦笑い。暗闇の中は、尊い。

「……ありえちゃうよ……ね。そりゃそうだよ、今までだって、あったんだ。色々」
「……例えばさ、その本当の方が……学校に行かせたがってただけだとしたら…………すごいヤバいよね」

仮に、説が本当だとして。今までに近いものとして。
ならばその操り主はいつから? どんな時から? バルドイードの前に立ったあの男を操作したのだろうか?
単にお楽しみのためだけに学校に行かせてただけかもしれない。だが悪いように考えればキリがない。が、シャディは影の中で。

「まあ、もし居たらだけど、その時はその相手をこらしめるのが、一番だよね」

影の中はいい。悩みも弱みも隠し通せる。暗闇の中を照らさなければ見えはしない。その光さえ彼の手中。
まあそれはさておき、シャディはモニアに対して明るい声色でそう告げるのだ。今は不確定な存在であり、確定ではない。まだやりようはある。
そしてもし居たのならぶちのめすとばかりに暗闇の中で。
193モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)23:57:23 ID:yWx()
>>192
「本当の方が? バルドイード君の父親の本心がいかせたかっただけならってことかな? そうだとしたら外道だよねぇ」

表情は変えず、声色も変えず。それは、事実確認のように。

「でも僕が思うに、入学したころにはもう洗脳されてたんじゃないかなぁ。まともな頃からあの魔法の媒体に息子を使っていたなんて、少し考えづらいし」

入学してから接触したならまだわからないが、入学させたのは心臓を守らせるためといった口ぶりから、その可能性は薄い。
仮にそうなら、はなから彼の父親はあまり褒められた父親ではなかったことになってしまう。

「懲らしめる? んー、まあ、そうしたいならそれもいいんじゃないかなぁ。僕は話をしたいなぁ」

否定はしない。それもありだろう。心の安定のためだ。でも、モニア自身は、その必要性はあまり感じていない。
話をするか、それすらかなわない狂人なら排除する。そんな認識。
194シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)00:08:44 ID:NtW
>>193
「そーそー……」

だが、少なくとも今は知る術はない。その人そのものが既に討伐されたと聞いているのだから。

「…………魔法の媒体? ……でもそれなら別に後から接触してもできるんじゃ?」

やはりというか暗闇の中首傾げ。違和感あるだろう。まるで現し世映しをあまり知らないような態度は。
不確定要素の塊である以上、なんとも言えないのも事実だが。とはいえ、とある風紀委員は青年が嫌う魔法を知っている。そしてそれを結び合わせるなら入学前が濃厚か。

「うーん? こらしめたらお話できないの?」

そこは純粋。早い話順番が逆だっただけの話である。そもそも元凶が居た場合、今までの経歴からするにこちらをまともに聞くとも限らないが。

「……………………もしさー、さっきの話が本当だとしたら、どんな結果になったと思う? 僕さー」

また急に語り、そしてぺたりという音。座ったのだろう。

「途中で気失っちゃったから、倒せたってことしかよくわかってないんだよね」

矛盾。モニアが見ていればの話だが、彼はずっと動いていたのだから。
195モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)00:21:57 ID:L7K()
>>194
「学校に入学させた理由を歪めたって考え方は確かにできるよぉ? でもそれなら、あんなすさまじい魔法の媒体にされたのなら、バルドイード君が気づかないなんてこと、あるかな?」

本人に了解を得ず使うことができたとしても、それを気づかれずに行うことは、果たして可能なのか。
それができるほどに、黒幕が人外的な能力を持っているという可能性もあるが。

「あー、それもそうだよねぇ。だったら、君が懲らしめてからお話ししようかなぁ」

この優しい少年が話もできなくなるまで懲らしめるなんてまね、するはずもない。らしくないうっかりである。

「洗脳されていたのが本当だとしたら、って? それが事実だったとして、みんながそれに気付けたとしても、結果は変わらないんじゃないかなぁ」
「なんでって、不死身の化け物がこっちを殺そうとしてくるんだから、洗脳を解除するとか黒幕を見つけ出すとか、そんな暇ないもん」

残酷な話だが、なすすべがない以上仕方がない。どちらが真実にしても、あれが最も正しい結末だったのだと、モニアは信じている。

「気を失った?」

しかし、その結末に矛盾する発言を耳にする。

「そんなはずないよ~。だって君、あんなにも生き生きと戦っていたじゃない」

少なくとも、彼女の目にはそう映っていたのだ。
196シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)00:35:43 ID:NtW
>>195
「バルドイード君ってどんな感じだった? その相手に対してさー」

恐れていたなら、それも答えになるだろうか。恐怖というものほど逆らい難いものはない。
それを振り切れることはあれど、そう簡単にできるわけでもないのだから。そしてこれらはすべて予想に過ぎないのだろう。

「じゃー、一緒にやるんだねー。でも僕だけじゃダメかもだけど」

さてその約束のようななにかは果たされるかどうか。その時のお楽しみ……になればいいが。

「そっかー…………うん、そうだよねー。僕がいい例だし」

当方、恐らくバルドイード以外で最優先で殺されにかかった少年。その時にあっさりやられかけただけに説得力もまた重い。
それに、彼は以前にある司書とも約束をしている。その詳細は、敢えて伏せるが。

「………………なんのこと? そういえばロコちゃん先生もタニスちゃんも不思議なこと言ってたけどー」
「アラスちゃんと間違えた、とかじゃなくて?」

無自覚、彼の記憶にそんなものなし。黒い相手と間違えたのでは? などと口走る。
その声色は正しく真実のみを語っているような色であり、現実からすれば嘘を言う矛盾だった。
追求するか、否かはモニア次第――。

「そういえば僕の名前知ってたっけ?」
197モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)00:46:21 ID:L7K()
>>196
「どんな感じ? んー、自分がけじめ付けなきゃって感じ?」
「でも、単純に怒りや憎しみって感じとも、違ったかなぁ」

やっぱり実の親を手にかけるのは、来るものがあったのかな、と締めくくる。

「その時が来たらねぇ。黒幕がいるのだとしたら、その人の魔術理論をぜひとも聞いてみたいしねえぇ」

すごい魔術師がいるのなら、その知識に触れたいと思うのは当然の欲求だろう。
それがかなう相手とも考えづらいが。

「んー? んー……」
「君はたしか、生き生きと相手をあおりまくってた気がするんだけどなぁ」

本人がそもそも煽ることを多用するため、逆に違和感がないのだった。

「言葉遣いも少し荒かったし、極限的な興奮でトランスしてたんじゃないかなぁ」
「そのせいで記憶が一部不鮮明になってるとか」

一応それらしい理屈を並べてみる。

「……そう言えば、なに君だっけ?」

そう、互いに互いの名前を知らないのだ!
198シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)00:54:39 ID:NtW
>>197
「そっか」

ならばモニアの説が有力だろうと安堵したようなことを。しかし、そのケジメというものも悪く考えるなら強要のそれかもだが。

「……まー、確かにね。逆にどうやってそんなものを使ってこれてるのかを知りたいねー」

使いどころが『シャディ』からすれば悪用になるだけで、腕だけならそれはもう稀代の魔術師と言ってもいいものだろうことは確かだ。
もっとも相手は悪用してる自覚もないのかもしれないし……それが悪用とも限らないのかもしれない。

「煽り…………ん、んー……そうなのかなー?」

じゃあそういうことかな! と納得してしまったようだ。確かに煽ることはあるがまさか微生物呼ばわりに微生物返ししてたことなど知るよしもない。
モニアの理屈は極端な話だが正しくもある。極限の状態で変わったことに違いはないのだから。

「……何ちゃんだっけ? じゃー自己紹介! 僕はシャディ、シャディ・マリウントだよ!」

握手を求めるが、ぶっちゃけた話今彼はモニアが動いてない限り真横を向いてる。なぜかって? そういうもの。
199モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)01:06:43 ID:L7K()
>>198
そのどこか安堵したような顔に「?」を浮かべながらも、うんうんとうなずく。
本人には何か大きな悩みがあったのかもしれない。

「そうそう。あの魔法も生きた人間が必要なのがネックだけど、スケールダウンすれば自分のパーツとかで代用できるかもだし、夢が広がるよねぇ」

ほわほわとしながら、楽しげに語る。
やはり魔道を極めんとするものなら、すごい魔法を自分のものにできるかもと考えるのは楽しいものだ。
相手が、そんな健全な気持ちで魔法を使っているとも考えづらいが。

「そうだよぉきっと~」

煽っていたで納得するのか~、と心の中でポツリ。
あの荒々しい口調も、もしかすれば心の中で抑え込んでいる声なのかもしれないな~、と不名誉な勘違いをするのであった。

「シャディ君だねぇ。僕は、モニア・ロジェスタ。マギアナ学習国から来たんだ~」

ほんにゃりとした笑顔であいさつ。
200シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)01:14:35 ID:NtW
>>199
「追求していくとこう魔力蓄えた何かでもいけそう? あ、でも壊されると不味いのかー……」

とはいえ欠点としては、とシャディの見解。おバカのくせに。パーツや代替品に頼るとなると、そこを狙われた時弱点が増えることになりかねない。

「そっかー、そうかもねー、なら今度言っとこーっと」

はてさてその勘違い、知る人に報告したとしてどのように転ぶかはまあいずれ。抑え込んでるのは本当かもしれない。
彼だってあまりにも酷い相手には言いたくなることが荒れるもの。

「モニアちゃんかー、マギアナってどんなところなのー? ……いい加減暗いかな」

握手を取られず、そしてシャンメリーを渡そうとして気付く。暗すぎんだよとツッコミある気がした。
シャンメリーは器用にグラスに注いで、シャディは額帯を外して――その真っ暗な世界に突然の閃光をもたらした。
201モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)01:29:08 ID:L7K()
>>200
「壊されたら即死だけど、その分手元に置いておいたり金庫に保管できたりするし、人間の心臓よりかは扱いやすいと思うなー」

問題は生きた人間の心臓に匹敵する媒体を用意できるかという点か。効力と扱い安さの兼ね合いが課題か。

「そう言えば他の誰かにも似たようなこと言われたって言ってたねぇ」

一応の筋は通っているこの理屈。果たして他の人々はどう思うことか。

「マギアナはね~、すごいよぉ? いろんな国の人が来てるし、その分いろんなも術が学べるし。なんでもあるしねぇ」
「まぶし~」

楽しそうに、自分の出身について語る。深い愛国心があることが見て取れるだろう。
そしてその急な閃光に、思わず両目を隠す。暗いところからの眩しい光は実際大ダメージ。
202シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)01:37:37 ID:NtW
>>201
「あ、自分の心臓ってのは? まあでも不老だけとかなら楽かもねー」

前者のそれに果たして何の意味があるのかはわからない。後者も果たしてあの魔法に不老の効果があるのかもわからない。

「うん、ロコちゃん先生とタニスちゃん。どっちもローブ着てるけど覚えてない?」

再度伝えていた。見た目の説明が結構安易だがそのくらいのが伝わりやすいと思ったのだろう。

「あ、ごめーん。眩しかった?」

光を抑え始めて、目の負担にならない程度に光を放つのは、シャディの第三の目。光そのものを直視しなければ確認もできるだろう。

「どんな魔法とかがあるのー? なんでもってお菓子とかもー?」

そう語ってくれるならシャディはもっともっと、とシャンメリーを差し出しながら聞きたがるだろう。偏りがあるのはおいといて。
203モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)01:49:25 ID:L7K()
>>202
「不死身になれるならそれもありだよねぇ。まあ、不老になるだけなら手段はいくらでもあるよ~?」

人間をやめることになるけど、とポツリ。
そして心臓をさされたら死ぬのは通常時と変わらないが、その他の弱点が消えるので無駄ではないかなぁと考える。
スケールダウンを無視するならだが。

「んー、いたねぇ。そのどっちかの一人は、一緒にバルドイード君の話を聞いたなぁ」

片方(タニス)の顔以外はいまいち見えていなかったが、マントの人だと言われればだいぶ絞れる。

「んー、だいじょうぶだよぉ」

めをくしくしこすりながら。しばらくちかちかしていたが、何とか治ってきた。

「なんでもあるよぉ。知り合いのなら、気功術に光魔法にカバラ。オリジナルの魔法を作る人だっているよ~」
「お菓子なら、ドーナツとかかな? あとパンケーキもおいしいねぇ」

どこか自慢げに、そしてちょびっと懐かしげに、彼女はマギアナのことを語る。
204シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)01:57:34 ID:NtW
>>203
「へー、そういえばマンドラゴラとかも不老不死の元になったりするって噂があるんだっけー」

確かにいくらでもあるのだろう、とマンドラゴラを育ててることも暴露しつつシャディはそこにも興味深そうに。
心臓はそもそも破壊されると困るものだし、不意討ちでなければいいのだろうか。

「多分タニスちゃんかなー?」

初撃からバルドイードを守ったのは彼女であるし、とのこと。

「……不味かったら保健室行こうね?」

まだ赤らみ残る顔である。意外と引くのが遅い。 

「……気功? かばら? なにそれ? オリジナルってどんなのー?」
「おー、ドーナツ、パンケーキ! おいしそー! 合うかなー?」

魔法には疑問符浮かべて興味示し、お菓子にはさらに示してシャンメリーを渡して合うか否かの判定を委ねる。
そんな彼が纏う真紅の外套と黒いマントもまた、不思議アイテムになるのだ。
205モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)02:10:16 ID:L7K()
>>204
「マンドラゴラはいろんな使い道があるからねぇ。人の手で育てるのはもちろん大変だし、収穫にも命がけだし。その分の価値があるんだよねぇ」

マンドラゴラを不老不死の薬にするのもひと手間ありそうだが、詳しいわけでもないので出しゃばらないこととする。

「あー、あのこタニスちゃんっていうんだねぇ。今度あいさつしなくっちゃ」

そしてぜひとも、彼女から今回の事件について意見が欲しいところだ。

「んー、多分大丈夫~」

少なくとも視力低下のような自覚症状はない。

「んー、気功術は華の国原産のオド(体内で生み出す魔力)みたいな力を使って行う術だよぉ」
「カバラは、いろいろあるけど一番有名なのはゴーレムかなぁ。あ、土人形としてのゴーレムだからね?」
「オリジナルのは、例えば図画工作州知事は煙を媒体にした魔術を得意としてたねぇ」

そんな具合に、一つ一つに答えていく。ちなみにここでのゴーレムはオートマタの一種としてよく使われているものではなく、人工生命体に近い泥人形のことだ。

「ん~? お~、シャンメリー。きっとよく合うと思うよぉ」

味を思い出しているのか、二ヘラと微笑んでいる。
206シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)02:21:18 ID:NtW
>>205
「僕も今収穫について宿題を……あ、言わなきゃいけないんだった」

どうやらとある相手に宿題に出されたものの答えを言いに行く必要があったらしい。

「会ったらよろしくねー」

何をよろしくなのかはわからない。本人も恐らくわかってないことが伺える呑気さだ。

そしてモニアの大丈夫発言には「よかったー」とホッとしていた。初めからやるなよというお話でもあるが。

「オド……オド……、カバラは土人形のゴーレム……バーラント君のやつかな?」

オドについては後で知ろうとしているのだろうか、あまりわかってない感じもある。カバラについては近しい相手を知るようでその名をぼそり。

「煙ー? モクモク? ……火使わずに?」

煙魔法とはこれまた新鮮だと身を乗り出すほどに。知らぬ魔法は知ってて損はないとしているのだろう。

「おー、……送ってもらえたりしない?」

なんと図々しいことか。自分の分を注いで一杯飲むとそんなことを。
207モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)02:34:39 ID:L7K()
>>206
「んふふ。マンドラゴラは収穫の仕方もいろいろあるからねぇ。がんばってね?」

果たしてその答えはもう見つかっているのか。そしてそれが正しい答えなのか。うまくいくことを心の中で祈る。

「んー? うん、伝えておくねぇ」

よくわかっていないが、頼まれたからには答えよう。よろしくと言っていたと伝えるしかないのだ。

「バーラント君て小がどんな子かはわからないけど、カバラは宗教由来の魔術だからその子が宗教家ならそうなのかもしれないねぇ」

実物を見てみるまでは分からないので、そんな少し濁した言い方だ。

「あの人は、煙草を使ってたねぇ。特殊な配合をした魔法植物の煙草なんだって~」

そんな風に説明。

「んー、そうだな~、そのシャンメリーを僕にもくれるなら、いいよぉ?」

なんて、いたずらっぽい笑みを浮かべながらそういうのであった
208シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)02:42:29 ID:NtW
>>207
「頑張るー」とどこか気の抜ける気合いの声。先程まで重い話をしていたとは思えぬほどに。 
そしてやっぱりシャディもわかってないのだった。多分思い浮かんだから言っておこうな感じ。きっと相手も困惑するだろう。

「……んー、宗教家っていうかネクロマンサー?」

声が聴こえてたかー、と驚きつつもあっさりバラすこの少年。死霊術に通じてることは伝わったか。

「煙草かー……魔法植物ってそんなのも作れるんだねー」

煙草は根性されない限り平気である。そのため魔法植物でそれが作れることに感心めいたことを。

「瓶ごとってこと? はいどーぞ!」

まさかの注がれたグラスと共に一瓶真新しいのが贈られた。しかもマントの下から取り出したてのひえたやつだ。
209モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)03:02:40 ID:L7K()
>>208
「んー、じゃあやっぱりそのバーランド君はカバラとは関係ないかなぁ。本来のゴーレムには死霊も死体も使わないし」
「それに多分エメスの文字もないでしょ~? ほら、一文字消すとゴーレムの動きを止めるっていうやつ」

研究者の耳を侮ってはいけない。魔術の実験とは、五感や六感をフルに利用して行うものなのだから。
そして、バーラントとカバラの関連性を否定するのであった。

「地域や環境で、いろんな性質を見せるからねぇ。その分いろいろなことに使えるって知事も言ってたよぉ?」

タバコ、アロマ、食用の香草にだって魔法植物は利用される。だからこそ、研究者が食いつきやすい学問だったりする。

「瓶ごとくれるの~? ありがとぉ」

ふにゃっと笑いながら、それを受け取る。グラス一杯のつもりだったが、これは嬉しい誤算だ。
心地いいひんやりとした便の感触にうっとりとする。

「これだけいっぱいもらったなら、サービスしないとねぇ。ドーナツと、パンケーキと、それから……ベーコンも……」

しかし、よほど心地よかったのか、それともさっきまでの暗さですでに来ていたのか、モニアはうつらうつらとし始めている。
このままだと眠りこけてしまうのは明確だ。
210シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)03:12:24 ID:NtW
>>209
「んー、ややこしー……うん、見た感じ全然なかったー」
「アレってなんだっけ? 文字消えると意味変わるんだっけ?」

そもそもそこまで詳しく見たことも実はなかったりする。となるとバーラントのゴーレムはなんなんだろうなあ、とも思うわけだが。
そこまで覚えてて肝心なとこ忘れてるのはどうにかした方がいい。

「もしマンドラゴラで煙草作ったらどうなるんだろ? ロコちゃん先生に聞いてみよー」

多分そんなもったいないことできる人は居ない。いや、贅沢の極みなのかもしれないがマンドラゴラを煙で吸引もなんだか危ない。
魔法植物にロイコという人物は精通していることもしれっと出して。

「美味しいよー、しゅわしゅわが特に!」

まあグラスにしろ、瓶にしろ欲しいと言われた時用にマント内の氷室に保存しているのでシャディは美味しいものは広まればいい、な感じである。

「そんなに気を遣わなくてもいーよー……って大丈夫? 眠いなら保健室行く?」

モニアの様子を見てシャディはまた保健室発言。この影の中で眠るならば、シャディはそのまま保健室に連れていくつもりだが、さてモニアの返答とは。
211モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)03:23:04 ID:L7K()
>>210
「エメスの頭文字を消してメスにしてしまうんだよぉ。意味はそれぞれ、真理と死だね」

つまり、ごれによってゴーレムは死を迎えるのだ。
逆に言えばこうでもしないと死なない。

「惚れ薬の材料にもなるし、もしかしたらチャームをばらまくたばこになるかもねぇ」

しかも煙だから簡単に吸収されて効果倍増と来たものだ。
しかし、基本マンドラゴラは飲むものなので、何が起きるかは正直わからないのであった。

「うん、しゅわしゅわ、いいね~……」

そしてうつらうつらしているモニア。瞼はすでにとろーんと垂れてきている。
保健室に行くかという言葉も「んー……」と寝言なのか返事なのかわからない状態だ。
でも、少し腕を引けば、それに従い付いて行くことだろう。
212シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)03:32:18 ID:NtW
>>211
「そうなんだー……なんか怖いね」

たった一文字消されるだけで死ぬとはゴーレムも不憫なものだと思ったらしい。言ってしまえば条件付き不死なので先の話にも微妙に繋がるのだが。

「惚れ薬? あはは、そんな簡単にできるのかなー?」

そもそも煙吸うのは本人だ、周りに撒き散らすには範囲が指定できないし、吸わせるにしても不自然。想定通りだとしても厄介なことになるだろう。

「……保健室、行こっか」

手を離してる今、シャディが触れると強制排出だがまあたまには外を歩くのも良いだろうと、一旦外に出るとシャディはモニアの腕を引いて保健室に向かうのだった。

「ごめんなさーい、ちょっと眠気のまずい娘がー」

そんな入室の言葉を告げると恐らく限界だろうモニアを影の手やら、素手やら使ってベッドに寝かせたことだろう。

「じゃあねー、モニアちゃん、おやすみー」

その後別れの言葉を告げて、シャディは退室するのであった。尻尾を揺らして。
213モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)03:40:35 ID:L7K()
>>212
「止め方を用意しておかないと際限なく育つし、最後には主に襲い掛かるからねぇ」

だから、仕方がないということらしい。いかに命あれど、不死に近くとも、人に牙をむくのでは片づけるしかないのだ。

「自分も周りの人も誰彼構わず最初に目があった人を好きになる兵器になったりしてねぇ」

そんなことが起きたらもはやテロ事件だろが、果たして本当は何が起きることやら。

そして保健室。モニアはむにゃむにゃ言いながら、なすがままにベットに寝かしつけられた。
シャディ去った後には、幸せそうに睡眠を甘受するモニアの姿があった。
214ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)22:21:50 ID:lQs
鉄球だけでなく、別の物も……か
槍や刃物、瓶は奴に教わることになるとして……ここか
【放課後の学校の図書室、本を探している女子生徒がいます】
【金属のような髪色と、平坦な胸……そして鍛え上げられた筋肉質な体が特徴的ですよ】
【魔法植物に関する本のコーナーの前で本を探しているのです】
215ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)22:29:11 ID:JQo
>>214
「やあ。……珍しいところにいるね?」

そんな彼女に近づくのは、黒髪に眼鏡をかけた教員用ローブの姿。
声を掛けた生徒と魔法植物学のイメージが結びつかないからか、そんな風に声を掛ける。

「どれ、丁度手が空いたところだ。探し物なら手伝おうか?」

そして図書館内でやることはどうやら終えたらしいロイコは、ジゼルへそんな提案。
216ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)22:36:35 ID:lQs
>>215
こんにちは、ロイコ先生
投げつけたら爆発したりするような魔法植物とかあったりしないかい?
【非常に物騒である】
【スピラの家には代々投擲に使われる魔法が伝わっており】
【鉄球だけでは出来ないこともあるが故に、何かないかと思い探しているのが現状です】
217ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)22:47:45 ID:JQo
>>216
「……なるほど」

ジゼルの魔法のことは知っているし、以前に一度模擬戦闘を行ったこともある。
であれば、彼女の発言からその目的を推し量るの容易と言うもの。
大方、自身の戦闘スタイルを見つめなおして変化を欲しているのだろう。

「そうだな、種子をばらまく方法として実を炸裂させる選択をしたものは少なくはない。
 その中で使えそうなものと言ったら…… チェスナットの類か、キノコ類と共生する植物系魔物の実かな?」

言いながら本棚から適当な本を抜き取ってジゼルへと手渡すロイコ。
ここは普通の魔法植物の棚であるため、提示されたのはチェスナット系植物の情報。
硬い身の中に種子と液体の魔力を貯え、特定のマナに反応して破裂する性質を持つ樹木である。
218アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)22:49:54 ID:EVn
「……しまった、こまった……」

ネポック敷地内の裏山、そこそこの面積を誇り修練にも使われる雑木林の夕暮れの中
アラスミシアは頭を抱えていた、数体ののっぺらぼうめいた妖怪ズベラに囲まれながら
既に数体が彼女の大鎌の犠牲になっているが、それを遥かに超える数が集いつつある……危機的!
219ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)22:55:18 ID:lQs
>>217
私の認識が間違いでなければあれを握って投げるのは難しくないかい?
【ジゼルが想像するチェスナットは栗、それもいが付きの】
【投げるために掴んだら痛くて力が入らなそうだなーと思い浮かべただけ顔が歪みます】
【本の挿し絵はどうなってますか?】
220リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)22:56:29 ID:NtW
>>218
「そういう時は素直に助けを呼ぶのが良いですよ、貴女」

そのうちの一方向のズベラが突然吹き飛んでくることだろう。勿論ズベラが気付かなければだが。
その声の方向を見たなら鎖を後方の木の枝に巻き付けたリエードが見えるはず。
このことからズベラの背後からリエードが奇襲したことは簡単にわかるはずだ!

「それで? なぜこんなことに?」

と鎖を消してから聞きに来たぞ! 空気!
221ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:03:43 ID:JQo
>>219
「あぁ、炸裂する上に不発でもダメージが与えられる。理想的だろう?」

ジゼルの言うように、大半のチェスナットは外皮に無数のトゲを持つ。
とはいえそれほど鋭い訳でもないので、自分で持つ分には気を付ければ投擲くらいはできる……はずだ。
ましてや、ジゼルには魔法の補助も期待できる。候補として考える分には一考の余地くらいは残るということだろうか。

「なんてね。実は土地のマナによってはイガの小さいチェスナットなんてのも存在するよ。
 例えばほら、北の山脈にあるチェスナットなんかは……」

そう言ってもう一冊の本を開けば、確かに随分と丸いイガグリの姿が。
222アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:05:31 ID:EVn
>>220
「……そこまで、ひつようとはしていない」

喋りながらもズンバラリン、返す刃でズンバラリン、多くのズベラが倒されて行くが増援の方が多い!

「これに引き寄せられるって、ほんにあったから……」

と、何やらお香めいた何かの香りが漂う。どうやらその追憶の片隅に存在していたそれが気になり、ちょっと試してみたら意外とたんまり釣れてしまったと言う所らしい
リエードの奇襲にズベラはたじろぎ、いざ確定ぶん殴りもオッケーな!
223リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)23:10:16 ID:NtW
>>222
「知らずに傷を負っても心配をかけるだけでしょうにっ」

勇敢なズベラ、土の塊に吹き飛ばされる! 後方のズベラも巻き込んでいった!

「……ふむ、なるほど。この様子を見る限り本の記述は正解です、ね」

またしても近付いてきた別のズベラ、しかしリエードはアースガントレットでズベラヘッドを掴むとそのまま地面に押し付けた! ひどい!
それに怒ったらしいズベラが向かってくる最中であった。

「ですが、生徒単独でそんな行動をしてはいけません。もし巻き込まれる生徒が居たらどうしますか?」

お説教!
224ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)23:14:01 ID:lQs
>>221
まあ確かに、グローブしておけば問題ないような硬さなら何とかなるからね
【素手で握るのは攻撃手段として有効な硬さであれば遠慮したいのがジゼルの本音】
【しかし、それを気にせず使える方法があるならばと悩んでいるようですよ】

ほう……これは確かに、刺さるトゲが短いな
【これが爆発した場合、どれくらいの硬さなら壊せるのだろうとか考えてそうな顔】
225アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:19:51 ID:EVn
>>223
「すぐになおる……ケガくらい」
「……おまえも生徒、ならおなじ……」

お説教に対して反論!あとでみっちり教育が必要だね!

「……、オオカミが来るな……」
「……!?」

狼、無論比喩だ。雑多な駄犬達の中に一際目立つ燠色の体躯!
『涎舌』程ではないにせよ大きい!何より拳から立ち昇る熱気!『燃えさし拳』!その豪腕でアラスミシアの防御諸共彼女を吹き飛ばし、リエードへ駆け寄り焦熱の拳打を放たんと振り被る!
226ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:22:11 ID:JQo
>>224
「それでも気になるようならバルーンシードの類も転用できなくはないが……
 硬い外皮の方が起爆力は高いものが多いからねぇ」

悩む様子のジゼルに代替案も提示してみるも、こちらは威力の面で懸念がありそうな様子。
言いつつ少し遠い棚から持ってきたのは、今度は植物系の魔物に関する図鑑だ。

「ああ。生憎とネポックに在庫があるわけではないが……
 チェスナット系の魔法植物は流す魔力を調整すれば爆破規模も変えられるし、中々良いんじゃないかな」

もっとも、問題は遠隔で魔力を注ぐくらいなら放出系の射撃魔法の方が対外楽という事なのだが。
もとより投擲に関しての魔術を扱うジゼルにとって、そこそこの相性と言えるのではないだろうか。
爆破の規模に関しては、特に図鑑に具体的なところは乗っていない。そもそも人為的なマナ反応に関する記述も無かった。
227リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)23:25:51 ID:NtW
>>225
「あとで反省文書かせますよ?」

謝るならば今のうちとばかりだ! もっとも追い掛けられるかはさておく。

「……オオカミ? 騎乗用――ではな」

てっきりズベラが機動力を覚えたのかと思ったが勘違い! 現れた熱き拳の存在の一撃、二撃に驚愕隠せない!


「いぃッ! ――ようですねぇ……!」

ビキビキ、と土鎧の両籠手で掌打を正面から受けたリエードだが勢いで地面を少し削るほど後退させられた!

「ご無事ですか!? もし不味いなら撤退しなさい!」

そのお返し、とばかりに腹に土の装甲を纏わせた足による蹴りを叩き込まんと振りかぶった!
228ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)23:30:00 ID:lQs
>>226
破片の分どうしても違いは出てしまうか
【なるほど確かに、と】

物はウィルに頼んで買ってこさせるとするさ
……魔力をどのくらい込めたら爆発するとかあるのかい?
【個体差があるのだろうと思いながらも記述がないのが気になったようです】
229ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:36:35 ID:JQo
>>228
「それに、起爆力を抑え込む力も弱くなってしまうからね」

トゲのある破片が降りかかるという威力面もそうだが、単純により高い爆発を実現できるのが硬い外皮の魅力。
高いエネルギーを内に溜め込むことによって、単純な威力自体も上昇するのだ。

「元々自然環境での起爆を想定しているんだ、爆発自体は初歩魔法程度で大丈夫だよ。
 ……まあ、逆に季節と場所によっては暴発が無いわけでもない。一応簡単に封が必要だろうね」

起爆に関して、天然ものらしい長所と欠点を挙げるロイコ。
ちなみに暴発の方は、例えば封を剥がせば即座に爆発するといったような類ではない。
230アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:36:57 ID:EVn
>>227
「……おぼえられたら、おぼえとく」

反省の色がないぞ!あとで追いかけっこ重点だ!

「、なんとか……なっ!!」

リエードの蹴撃一閃!燃えさし拳は巨体を揺るがせ二歩後退……そこにアラスミシアの大鎌が唸る!
……防がれた!豪腕に刃が止められる!しかし逆に腕一本を抑えた形でもある!
すなわちそう、リエードからすれば絶好の好機(チャンス)!!
231ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)23:43:42 ID:lQs
>>229
破裂する圧力の強さか……確かに【流石先生、と尊敬してる顔してますよこの生徒】

投擲の魔法をかけた瞬間に爆発しなければいいが……試してみないと分からんな
封が必要なら、爆発に耐えられる素材の入れ物でも用意……ううむ
【試してみたい、とそわそわしてます】
【机上の空論のまま戦に持ち込むわけにもいきませんからね】
232リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)23:45:25 ID:NtW
>>230
これで意地でも無事で居なければいけない理由ができた、やったね!(イイ話)

「それは結構……火傷したならば保健室に向かいなさい!」

いくらリエードの籠手が頑強でもいくらか無視できぬ影響はあるというもの、主に衝撃のみを与える掌打など。
だがしかし、リエードは隙を見逃さない! アラスミシアが大鎌で作り出したそれを見逃しては風紀委員の名が泣くというものだ!

「同伴はしますっ!!」

両腕を構え、もし残る片腕が防ごうとするならば左籠手で弾き飛ばさんと振るうだろう! 残る右腕はその巨体の胸部中央に一切の容赦ない拳を叩き込む!
233ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:51:19 ID:JQo
>>231
ジゼルの視線に少し擽ったそうな表情を浮かべて、本を机の上に。
チェスナットで決まりな雰囲気だが、残された魔物図鑑の方はどうなってしまうのだろう。

「その辺りは魔力の波長を起爆用のマナに寄せなければ大丈夫だよ。
 逆に言えば、その調整ができなければ起爆も出来ない訳だが……」

自然下では特定の季節にのみ炸裂させたい関係上、魔力の波長次第で起爆させないまま魔法をかけることは十分可能だという。
そして暴発防止の封についても、この波長をカットする仕組みさえあれば何とかなりそうだと言うこと。
さてさて、少しそわついているジゼルの欲求を満たせそうな手段はあるのだろうか。
234アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:57:08 ID:EVn
>>232
カン、と間の抜けたような音が響いた。リエードの籠手が燃えさし拳の腕を弾いた!弾鐘!

『……!?』

ズベラに顔はないが確かに全身に驚愕が走り、そして!!

『……ズベラッッッ……!?!?』

正拳炸裂!可視化された衝撃波が弧状に広がり捲き上る黄塵万丈!ゆっくりと崩れ落ちる燃えさし拳!

「……ん、にげたか……」

その他のズベラ達は蜘蛛の子を散らすように、この場のリーダーの限りない不在を察知し逃げ出した!撃退成功!
235リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)00:03:27 ID:zXS
>>234
その音にリエード少し驚く、腕と籠手のぶつかり合いにはなかなか聞けない音だからだ!

「――ふー、今回は撃破できましたね、助かりました」

「……みたいですね、どうも彼等は徒党というよりは指揮官を得て動いてるようにも見えますが……」

さてその燃えさし拳、もう動かないならば鎖でリエードは巻き出すことだろう。いつか見せた土棺桶とはまた違う!
そして労うようにアラスミシアの肩に手を置こうとするがこれを受け入れた場合ちょっと痛いかもしれない。
236アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)00:10:25 ID:7LZ
>>235
「……なるほど……これは、ちょっとききすぎるな……」

お香を握り、闇魔力で消失させた。これで惹き寄せる心配もないだろう

「ま、礼はいっておく……じゃ、まかせた」

↑のセリフの頃にはなんと既にアラスミシアは木の上にいるではないか!後始末をリエードに任せてぴょんぴょんと猿めいて木々を渡り逃走の構え!
燃えさし拳を学園に引き渡せば研究材料にもなるし結構な報酬が貰えるであろう、これが今回のご褒美となりそうである
アラスミシアへのお説教はきっと、積もり積もる事ではあるだろうけどそれはまた別のお話……

//こんな所で〆!なのですっ、ありがとうございました!
237リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)00:13:50 ID:zXS
>>236
「ええ、ですから次から試す時は教員か頼りにできる方――を――」

リエードはアラスミシアが消えたことにびっくりした。させられた。
そして声がする方向をいざ見ればアラスミシアは逃走しているではないか。
彼の後ろには燃えさし拳、前方には逃げるアラスミシア。おのれアラスミシア、よく考えたなとばかりにため息ひとつ。

「………………あとでしっかり言い聞かせましょうか……」

リエード、ひとまずは燃えさし拳を引き渡して褒美をもらってからアラスミシアを探すのでした……。

//ありがとうございました! たのしかったですよー!
238ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/14(土)06:59:43 ID:So1
>>233
なるほど……参考になる
ありがとう、ロイコ先生
【ロイコ先生の説明をメモ、そして本棚から何冊か適当に雑多な図鑑を選んでいき】
【他の物も後で探そうと借りることでしょう】

実験用に早速確保しにいかねば……失礼するよ!
【傘の自称旅人に注文すれば明日には持ってくるだろう、取り扱いを間違えなければだが】
【頼むために向かい、うっかり自爆しないことを祈っとくのでした】
239『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)20:18:32 ID:cnC()
何時に眠ったのか、どこで眠ったのか。それは誰もがそれぞれ異なることだろう。
しかし、目覚めた場所はみな同じだった。

君たちは、冷たく固い感触によって目が覚めることになる。君は、石造りの床で眠っていたようだ。
服装は、間違いなく君が眠りに着く直前まで身に着けていたものだ。
辺りを見渡せばそこは、真っ白い殺風景な部屋。
そこにあるのは、同じく床で眠っていたであろう生徒や先生。
何か会議をするためにあるような円卓と椅子。
机の上には、この部屋を照らしているのだろう照明用の魔道具らしきランプがひとつ。
そして最後に、外に通じていそうな木製の扉がひとつ。これくらいだ。
今この段階では、ここに来た原因がわからないことだろう。
何にしても、ここにいるメンバーと会話や情報共有をするべきかもしれない。
そして、そうするべきと思ったのだろう人物が、この場にいる全員に対して語り掛けてくる。

「なんなんだここは。庶民ども、何か知っていることはあるか?」

知っている人は知っているかもしれない。
『ヴィンセント・マックロイ』数々の武官を輩出している名家の出身の人間だ。
見る限り、君たちと同じく現状を把握できていないらしい。
240アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)20:27:59 ID:7LZ
>>239
「……スヤァ」

Tシャツショーパンのラフスタイルでスヤァなアラスミシア
床?彼女の眠りを妨げるにはその程度では及ばない!

「……、ん……なに……?」

しかし何やら周囲がざわめいているなと、そしてまぶたを貫く白い気配に眼を覚ますのであった

「……どこ……え、なに……だれ……?」
241バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)20:29:07 ID:BEX
>>239
目が覚めたら知らない天井だった、なんて冗談も言えないような奇々怪々な現象が、今宵の青年に発生していた。
見回りを終えて生徒会室に戻り、残った仕事を片付けようとランプの弱い光が照らす中書類とにらめっこしていたところまでは覚えている。
どうやら自分はそのまま、生徒会室の机で寝落ちてしまっていたらしい、ならば、目の前の、生徒会室では決してないこの光景は、何だ?

「んー……何も知らねぇし、分かんねぇなぁ、俺は」
「まぁアレだろ?誘拐みたいなやつだろ、こんなかの誰かが恨みでも買ってたんじゃねぇの?」

とりあえずは立ち上がり、部屋の全体を睥睨、確認、円卓、椅子、見覚えのある生徒たちがいくらか、そして、扉。
どう考えても自分が居た場所とは異なる、となれば、何らかの力でここに移された可能性が高い。
その黒幕の目的が分かればいいのだが……なんてことを思いつつ、表面上は軽ーく、恰もこの状況がアトラクションであるかのような様子で一人の少年の言葉に返答した。
242タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)20:32:23 ID:Dfw
>>239
無機質な部屋に招かれた者達のうち、のそのそと身を起こす影が一つ。
不機嫌そうに赤と紫の目を細め、白髪をかき分けて後頭部をなぞる。
指の先まで覆う黒いローブ、普段と変わらない装いであるのには理由がある。
というのもここに来たのは自室ですっ転んで頭を強打、そのまま気を失ったためというなんとも情けない話であるのだが。

「さてなんだろねぇ、なんにせよさっさと帰してもらいたいものだけど」

ヴィンセントの声に軽い調子で返し、欠伸を伴って椅子の一つへ腰を下ろす。
ついでに部屋の様子を伺うように見渡して、はてどういう事やらと表情を変えぬままに首を傾げた。
243レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)20:37:18 ID:zXS
>>239
固い床。ふかふかベッドから急にそれに変化すれば違和感より目覚めるには十分だ。
寝ぼけ眼を手で擦りながらも隠さずに起き上がれば周囲の変化に気付くというもの。
頭に月桂冠、胴にサラシ、腰に簑、羽衣とススキと草履は今回なし。以上。これがライフスタイルか。
とりあえず寝ぼけた様子ながら椅子には座り、くあぁ、と欠伸を一つ手で隠して出せば目をパチパチと瞬かせて――。

「知らない、雨乞い、してもいい? ――――ハッ」

とりあえず本題に入る気がまるでないことだけはよーくわかる返しだったことがわかるだろう。その後なにかに気付いたような口ぶりで。

「…………ここだと降ってもわからない」

そういうことではないと思うのは間違いではない。でも出る気は出たっぽいが戦力になるのかこいつは。
244『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)20:41:22 ID:cnC()
>>240
「お前は……いかんな、思い出せない。どこかで会った気がするのだが」

いつの日かの虫怪物騒動。君はその時、このこのヴィンセントと戦っている。
まあ、戦ったその時は洗脳下にあり雰囲気も違うのでわからなくても無理はない。
>>241
「まったく、誰だそんな愚かな真似をする奴は。この僕まで巻き添えを受けたということじゃないか」

少し皮肉交じりに。当然ではあるが、この状況をあまり快く思っていないようだ。
>>242
「まったく同感だ。寄りにもよってこの僕、ヴィンセント・マックロイを誘拐するとは、愚かな奴だ」

不機嫌でこそあるが、そこに不安は見えない。誰が犯人であっても、障害になどなりえないという余裕の表れか。
>>243
「君は、何なんだ……? 雨乞いなどしている場合か」

圧倒的困惑。この状況下においてこのマイペース。大物か、天然か……
245『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)20:42:18 ID:cnC()
君たちが一通り話し終えると、それはそこにいた。
いつ現れたのかはわからない。しかし、あまりにも当たり前のように、最初からそこにいたかのように、それは席の一つについていた。

「うんうん、みんなこれでお互いのことがわかったよね。これでやっと、話が始められるね!」

それは、女に見えた。年のころは20前後。見目麗しい見た目に、鮮血のように赤い髪とドレスが、少し目に痛い。
しかし、その派手な見た目になぜか嫌味を感じない、不思議な魅力を放っていた。

「さてさて、それではさっそく、ルールの説明だ」

そういうなり、彼女は指をぱちりと鳴らす。そうすると不思議なことに、壁に以下の文章が浮かび上がった。

【ルール】
1.メンバーの中からランダムで一人、脱出するための扉を開くことができる『キーマン』に任命される(キーマンが誰なのかはキーマン自身にすらわからない)
2.キーマン以外が扉を開こうとした場合、キーマンの役職はまたランダムで再配布される。
3.部屋の中にいるゲームマスターに、YESかNOで答えられる質問を十回だけすることができる。
4.ゲームマスターは嘘をつかない
5.ただし、質問してはならない質問『タブークエスチョン』が設定されている。
6.タブークエスチョンをしてしまった場合、質問には答えてくれるが、キーマンの役職は特に断りもなく再配布されてしまう。
7.扉を開ける権利は三度しかない。
8.零時を迎えるまでに脱出しましょう。

「質問は、何かあるかなっ!」

紅い彼女は、ニコニコしながら席についている。

【いや、全く訳が分からないぞ!? お前たちも何か言ってやれ!】

ヴィンセントは君たちに同意を求めている。
246アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)20:48:05 ID:7LZ
>>244-245
「……ぅーん……?」

低血圧めいて小首を傾げるアラスミシア、イマイチ頭が働いていない!んでもって謎の説明!

「……え、でれないの?」
「……しつもん、え……?」

今一つ理解し切れていない、そりゃあそうだよね!

「……しつもん、10回かぁ……」
「あー、」
「とびらをあけられる役目(キーマン)は、男?」
247バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)20:52:15 ID:BEX
>>245
何だか、いたたまれない、この生徒たちの中では割と先輩な方の筈な青年は思わず目を逸らして頬を掻いた。
何せこの場所にいる五人のうち二人、青年が盛大に迷惑をかけた少女がいるわけで、あー……と声を出そうとしてすぐに引っ込めるヘタレ具合。
……閑話休題、いつのまにやら五人より六人に、青年の視線はとりあえず、その突然現れた……というには少々歪な女性の方に向いた。

「……恨みとかそう言うんじゃなくて、娯楽目的か」
「んじゃルール上の質問を一つ……質問回数消費すんのなら答えなくていいけど」

少なくとも……いや、目の前の其処のしれない相手にとってその考えは無茶、無謀なのかもしれないが。
目の前の相手からは敵意やその他と言った恐ろしい感情を伺うことが出来ない、となればさきほど思った誘拐という線の目的は楽しむため、その一言に集約される。
ならば、と青年は一つの質問を相手に持ちかけることだろう、ゲームシステムに関わる質問は質問にカウントされるか、許されるか否か。

「キーマンの再配布は、質問に答える前に行われるか?」
248レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)20:55:48 ID:zXS
>>244
「レイヴン、ヴィンセント…………ヴィヴィ?」

ヴィンセント、この子はある種の大物だが基本は天然的なものと捉えておくといいだろう。名前に答えて勝手に君の名前を改変してるのだから。
却下するなら今のうちだ。

>>245
ふむふむとルールを寝ぼけ眼を開いて確認、ルールを何度か読み直しては頭に叩き込んでいく。

「……だいたいわかった。おはよー」

そして、うん、と理解したことを頷きで伝えつつ、周囲の知るメンバーにのんきなご挨拶。ブレねえ。

「質問になるなら答えなくていいけど、あなたは、メンバーに入るの?」

わりと率直な疑問だったようだ。まあ、紅い彼女も入るなら選択肢がひとつ増えることになるしと。
249タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)20:56:44 ID:Dfw
>>244-245
ヴィンセントの不遜な物言いに気を害した様子はなく、改めてただじっとその顔を見つめる。
しかしそれ以上言葉を返す事もなく、なにに得心したのかふむと頷いて目を逸らした。
相手が名家出身故その顔に覚えがあったのだろう、こちらが身分を明かしていない以上言及する事もないのだが。
その他同様に巻き込まれた顔見知りに気がつけば、へらっと束の間笑みを向けて挨拶のつもり。

「んー……なんていうか、また面倒だねぇ」

唐突な説明に驚くでもなく、まいったとばかりにため息を零す。
眠りに落ちた状況が状況だけに、そこそこ頭は働いているらしい。ぶつけたたんこぶが痛む。

「じゃ、一応あたしも一つ聞いておこうかな。質問回数に数えられるなら答えなくていいんだけど」
「ゲームマスターがキーマンになる事はある?」
250『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)21:04:43 ID:cnC()
>>246
「お答えするねっ その答えはイエス! 大ヒントだ!」

きゃぴっという効果音が聞こえそうな、ペロッと舌を出した笑顔でそう答える。
>>247
「娯楽なんてそんな、ひどいっ! めそめそ……」

わかりやすいウソ泣きなんて子芝居を挟み、何事もなかったようにケロッとして答える。

「その質問は消費なしでいいよっ! その答えは、再配布する前さ! もしもアラスミシアちゃんの答えがタブーだったら、あっているのか間違っているのかもわからないよっ!」
>>248
【なんなんだその電撃が走るようなニックネームは!?】

特に否定はしていないから、そのニックネームで呼ぶこと自体は問題なさそうだ。
この様子から、天然な方なのだと認識されてしまうが。

「それは質問に含まないよっ。答えはノー! だって司会進行がプレイヤーを兼任しちゃったら、ひいきになりかねなくない?」

とにかく、この女性がキーマンということはなさそうだ。
>>249
「まーまーまーまー、そう言わずに遊んでいこうよっ! あ、ちなみに答えはさっきと同じノー!」

すすすと歩み寄り、肩をつつくつもりなのか指を君に向けて伸ばしている。

>>全員
【は、話に乗るのかお前たち!?】
【ええい、もういい、わかった! それはそれでいいとしよう!】
【しかしだ、質問をするならば、どんな質問をするべきか会議をしてからする必要があると提案する!】

やるしかないと腹をくくり、ヴィンセントはそう言った。
251レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)21:13:39 ID:zXS
>>250
男に該当するのはこのメンバーだとバルバル(バルドイード)とヴィヴィ(ヴィンセント)のみ。1/2に賭けてもいいのかもしれない。

「ヴィンセント、だからヴィヴィ」

理由を説明。しかし説明になってない。後に彼女が他を呼ぶことを聞けば一応共通点は見つけられるだろうさ。

「ルール公平なら、大丈夫かなって。じゃああなたの名前聞くのは質問に入っちゃうの?」

さて、女性についてまた質問。ヴィンセントの提案より先だった。

「どうせ、出られないならやるしかない。……シャワー浴びたい……」

いろんな意味で仕方ない事情ばかりである。

「…………髪の色聞く?」

もうそれ答えではないだろうか。タブーになっていたらやり直しである。ヴィンセント、君の提案がなければ開幕振り出しだったことだろう。
252アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)21:17:41 ID:7LZ
>>250
「のらずに、かえって寝れる方法があるなら」
「……教えてほしい」

ヴィンセントに向けて言いながらも唸るアラスミシア
成る程キーマンは男、男……ン?男?

「……」
「……お前(バルドイード)か、お前(ヴィンセント)……」
「……髪の色か……悪くはないな……あー、再配布が行われた?ってしつもんはダメかな……?」

ふーむと唸りながら一同と相談!早くお布団に帰るためにも必死なのだ!
253バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)21:18:21 ID:BEX
>>250
「あー……となると、完全に無駄になんのか……」

その質問以前に行った質問が全て無駄になる、それ自体も大きな問題ではあるが、相手の口ぶりではタブーのクエスチョンも巻き込んで無駄になるようで。
例えばキーマンがタブーワードだったら、キーマンを探すためのあらゆる質問が封じられたに等しいわけで、一気に推理が難しくなることを示していた。
多少、考える必要があるかもしれない、無意識に円卓に存在する椅子の一つに腰掛け、少しの間頬杖をついて考えてから。

「いやまぁ、ここから出られない以上は乗るしかねーっつか……まぁ会議するっつーのは同意」
「つっても時間もねぇしなぁ……いいんじゃね?髪の色とか聞いちまっても」

ちらと時計を伺う、時は九時の中ほど、零時のタイムリミットには遠いとは言え油断することは叶わない時間。
机に頬杖をついたまま、ニヤリと笑って少女の一つの提案に半ばなげやりにも見える様子で言うことだろう。
青年の意識はどうにも、タブークエスチョンを見極めることにあるらしい、髪の色を聞いて男子のそれとは異なる回答が来たなら重畳、そうでなくてもまぁ、重要な情報とはなるだろう。
254タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)21:20:47 ID:Dfw
>>250
「おねーさんは忙しいからお遊びに付き合ってる暇はないんですぅー」

女性につんつんされるのに合わせてゆーらゆーらと身体を左右に。存外ノリノリ。

「まあなんにせよ、やるしかないから仕方ないよねぇ。とりあえず、質問内容も話し合うべきってのは同意かな」

ヴィンセントの提案には是を示す。やる気があるのかないのか、殺風景な部屋をきょろきょろと見渡しながら。
表情は変えないまま顎に指を当て、しばし考える素振り。

「タブークエスチョンが分からないってのがネックだよねぇ。答えが完全に信用できないのはちょっと怖いかな」
「さっきの質問がタブーだったかは置いておいて、もう少し別の質問で絞っていきたいところだけど」

この場にいる男性は二人、であれば1/2に賭けるというのも手の一つにはなり得るだろう。
しかしそれもタブークエスチョンに引っかかっていない事が前提。故にここからチャレンジするのには否定的である。
それよりはもう少し条件を明らかにするべきと。それこそレイヴンが言ったように、髪の色でも構わない。

「再配布が行われたかってのはどうだろう……タブークエスチョンを特定するのに一回消費するのはもったいないんじゃないかな」
255『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)21:29:11 ID:cnC()
>>251
【ヴィ……ふん、まあいい。この僕の寛大な心で、その不敬には目を瞑ってやるさ】

これ以上の問答は不要、というより不毛と感じこの呼び名に関しては不問とした。

【髪の色、それは悪くない質問だ。だが、あいつはイエスかノーかで答えられる質問と言っていたからな……】
>>252
【あの女を打ちのめすとか、扉を破壊するとか、いくらでもあるではないか。なんなら、この僕が直々に制裁を加えようか?】

不敵な笑みを浮かべながら光球を出すヴィンセント。
対する赤い彼女は、それをにこにことして見ている。

「ちなみにだけど、その質問はありだよ!」

紅い彼女はそう言っている。
>>253
君は、議論の必要性を考える。
あるいは、もしも二択で正しいのなら、運を天に任せてしまうのもありかもしれない。と心の片隅で考えているかもしれない。
>>254
「いけずー」

ツンツンゆらゆら。赤い彼女も一緒にゆらゆら。

そして君は議題の大切さを考える。果たして貴重な権利を何に使うべきか
256アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)21:36:40 ID:7LZ
>>255
「……あ、お前思い出した」
「あの時の変なやつかぁ……」

そんなアサルトなヴィンセントの所作に当時を思い出したらしい
取り敢えず赤女の表情からそれは無駄だろうなとなんとなく察して制止しておく事に

「……」
「けっきょく、禁句を知るのに聞くのも勿体ないのは確か」
「……そもそも、きくことで不利になる場合があるんだから……」
「いっそ、これ以上はきかずに、二択に賭けるか?」

アラスミシアとしてはそう結論、質問する事で再配布が行われる可能性があるのならいっそのこと突撃に賭けるというもの!脳筋!
257レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)21:37:40 ID:zXS
>>255
「不敬…………?」

いちいち反応してくるレイヴンだった。彼女にそんなつもりはさっぱりらしいが。
なんだか予想外に皆の反応が良かった。しかしどうやら髪色メインよりは皆再配布が行われたかどうかが気になってるご様子。

ならレイヴンから出せる提案としてはこうなる。

「なら、タブーの質問をした時、何か知らせはあるのか聞く?」

これにイエスと答えてもらった場合例え再配布でも問題解決……するかもしれない。もっともノーと言われた上で再配布ならピンチだが。

「……ダメなら髪色聞く、バルバルか、ヴィヴィの色で。か、もう二人のどっちかが開けるか」

まあ最終的にはこれしかなくなるだろう。現時点においては。
258バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)21:41:00 ID:BEX
>>255
「……んじゃ、『キーマンは金髪か』っつーのはどうだ?」

ぎし、と背凭れに身を任し僅かに首を傾げた状態のまま、その青年は一つ、髪色の方向性から質問を提案することだろう。
金髪、ともなればこの場面で当てはまる対象はヴィンセントのみ、答えがYESで且つ、タブークエスチョンが行われていないのならば話は簡単。

「はい、ならアンタが、いいえ、なら俺がドアを開けて見りゃいい」
「開かなかったら……そだな、少なくとも『性別』か、『容姿』のどっちかがタブークエスチョンだってことは分かんだろ」

リソースの消費は質問二回に扉を開ける権利一回、得られる情報は其れに見合うものだろう、と彼は考えているようだ。
特にはい、と答えてくれたならば、開かなかったときのタブークエスチョンの可能性は髪色、ないし容姿に限定される。
勿論、裏目はある、例えば特定の対象を限定するような質問がタブーだった場合など、それに扉を開ける権利はたったの三回だ。

「特に断りもなく再配布されるんなら、きっと質問をした時の知らせはないんだろうさ」
「二択にかけるよか、いい感じになるんじゃね……すっげ頭痛いんだけど」
259タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)21:47:21 ID:Dfw
>>255
「んー……どうしたものかねぇ」

見慣れない天井を仰いで呟く。
現状としての選択肢は1/2チャレンジ、髪色を聞く、タブークエスチョンについての踏み込んだ質問、と言ったところか。

「1/2に賭けると、外した時に性別がタブーだったか分からないのが怖いんだよね」
「で、髪色を聞くなら金髪よりは黒髪の方がいいと思う。該当者が一人だとタブーに設定されてる可能性が高いんじゃないかなって」

タブークエスチョンの可能性がある質問が二つになるとはいえ、どちらかがそうであるというのが確定するのは大きいというのが彼女の意見。
次いで髪色についてどう問うかであるが、これは完全に個人的な印象。
どちらにせよ一度質問し、どちらかが挑戦するというのは変わらないのだから、より安全策といったところか。
260バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)21:59:58 ID:BEX
>>259
「あー……だよなぁ、一人に限定される質問はあぶねぇか」
「……性別がタブーで、アラスミシアにキーマン移ってるとすると……ん、YESの時にタブークエスチョン確定できなくなるくらいか」

元より青年は理論パズルが苦手だ、頭から湯気が出そうだと思いながら思い悩む。
この場面での黒髪は自身とアラスミシアの二人、もし自分からキーマンが移っていて、且つそれがアラスミシアに直撃しているなら。
質問の答えはYESになるものの、扉の開かないという情報がタブークエスチョンを確定する情報には成り得ない、性別がタブーの可能性が残るからだ。
だが……裏を返せば問題はそれだけだ、それならば安全策を取った方がきっと、クリアの確率は高くなるだろう。

「……迷ってても進まねぇしな、質問するぞ」
「GMに質問、『キーマンは黒髪か?』」

時計をちらと見やれば、悩むのは性にあわねぇ!とばかりに押し切って質問権を行使。
突き詰めた推理とは言いづらい質問だが、さてはてその答えは如何に。
261【41】ゲーム・スタート◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)22:04:15 ID:zqK
>>256
【変な奴とは失敬だな貴様!?】
【だが、なんとなく思い出した……あの時の借りがあるからな。ここは穏便にすませてやる】

なんとも上から目線。
しかし、実際に話はそれっきり。光球も君の意図を察したのか引っ込めている。
>>260
「質問ありがとぉぉぉ!」
「答えはイエス! これはキーマンが誰かわかっちゃったかなぁ?」

横ピースをして、指の間から目をのぞかせながらそう言った。
262レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:07:23 ID:zXS
>>261
「…………バルバル開ける?」

沈黙のままにとりあえず、周囲の温度を若干、涼しい程度に下げようと思って魔法を使おうとしたレイヴンだが。
ここで少しだけまた疑問。まあ扉を開けるのはこのままだとバルドイードだろうが……。

「……もう一度、男か女か、聞いておく?」

そんな提案をレイヴンはした。下手すれば混乱を助長するだけなので、バルドイードが扉を開けてても問題はないだろう。
263バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)22:14:17 ID:BEX
>>261
うわ絶対ちげぇ、彼がそう思ったのも無理からぬことではあるだろう、いや決して目の前の相手が胡散臭いとかそう言うわけでは。
ともあれまぁ、答えはYES、つまりキーマンの再配布が行われていないのならキーマンは、男性且つ黒髪の自身に限定される。
これで開くくらい単純だったらいいのになぁ、思わず口の中でそんな風に呟きながら腰を上げ、一つ設えられた扉に近づいた。

「……んや、そりゃ駄目だ、性別がタブーだった時にこんがらがる」
「よしんばタブーが性別じゃなかったとしても、容姿がタブーだったらどっちにしろ振り出しだ……開けっぞー」

ドアノブを握った状態で少しばかりその提案に対して思案、それで得られる情報が少ないだろうと判断すればノブを回して扉を開けようとするだろう。
開けばゴール、開かなければ振り出し、つくづく趣味の悪い牢獄だと心の片隅で思いながら。
264タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)22:14:50 ID:Dfw
>>261
「テンション高いなぁこのゲームマスター……」

一緒になってゆーらゆーらしてた人が何を言っているのか、まあそこは素のテンションが違うという事で。

「まあいいや、それじゃ行ってみようか?」

それはともかく、もしこれまでタブークエスチョンに触れていなければキーマンは特定できるわけで。
その該当者たる彼に、視線と言葉でもって扉を開くのを促すだろう。

「もう一回性別を聞くのはオススメしないかなぁ」
「もしどこかでタブーを踏んでたとして、キーマンがそっちの彼(ヴィンセント)に飛んでたら結構面倒になると思うよ」

もし再び性別を聞き答えが男性であれば、キーマンは最初から変わらずバルドイードの可能性が高いだろう。
しかしもしどこかでタブークエスチョンに触れ、キーマンがヴィンセントになっていた場合、同じ展開でも質問権を更に一つ無駄にする形になる。
であれば、このまま挑戦するべきというのが彼女の言い分だ。
265レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:17:58 ID:zXS
>>263
>>264
「おー……あったまいい」

レイヴン、雨の時の集中はどこへやら。ローテンションではあるが別に不満な様子は無さそうである。

「ん、じゃあバルバル、よろしくー……」

そのまま開ける様子をレイヴンも見守ることだろう。

「あ、出れたらご飯、食べる?」

話の流れとか全無視してタニスに言っていた。フリーダム極まりない。
266アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)22:22:59 ID:7LZ
>>261
「……開けるか?」

取り敢えずアラスミシアとしては静観、状況を見守る事が正解だと判断
最もこれが不正解であれば、また溜息と共に頭から煙を出す事になるのではあろうが!
267『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)22:28:11 ID:cnC()
>>全員
バルドイードはこの悪趣味な牢獄を脱出するべく、扉に手をかけた。
ノブが、ゆっくりと回る。そして、それは手ごたえなく、君が引くままに、開いていく。
扉の向こうからは、まばゆい朝日のような光が漏れだしていた。
しかし、そのまばゆさゆえに外にどんな光景が広がっているかはわからない。
紅い彼女は、にっこりとしながら扉を開いたバルドイードを見ている。
望むならば、君たちは扉をくぐることができるだろう。
最後の決定権は、君たちにゆだねられている。
268アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)22:31:53 ID:7LZ
>>267
「……お、空いたじゃーん」

やり、と小さくガッツポ!なのである
これで暖かいお布団に帰る事が出来る、硬い床とおさらばである
るんるんな足取りで扉に近寄り……

「これでお終いでいいんだよな?」

赤い女に『そう尋ねる』のであった!
269レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:34:31 ID:zXS
>>267
「…………まぶしい……」

バルドイードを見ていたレイヴンは目に入ってきた光を手で遮っていた。
外かはわからないが通るが一番、とばかりに椅子から降りる。
そして扉に辿り着くと、一旦足を止めて円卓に向き直って首を傾げる。

「…………あなたは、出ないの? お別れ?」

この部屋に一人残る気だろうか。とそんな疑問を終わりだと思って「聞いている」。
270バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)22:37:18 ID:BEX
>>267
あっけなく、いとも簡単に、驚くほど単純に、そのノブは周り、扉は開き、光あふれる外の世界が扉の外に伺える。
マジかよ、小さく呟いた、タブークエスチョンを踏まなかったのか?それとも奇跡的に再配布されたキーマンが自身を選んだのか?
……彼は、心配症だった、故に勇んで開いたその扉を潜るようなことはせず、笑う女性の方へと一度振り返り。

「……ゲームマスターは嘘をつかない」
「なぁ、『この扉をくぐれば、俺たちは元の場所に戻れるのか?』」

一つだけ、嫌な考えが思い浮かんだ、だがそれを証明する手立ても、それを確認する質問も、今の彼には思い浮かばない。
ならば、と彼のした質問はそんなものだった、本質的にはアラスミシアの、ゲームはこれで終わりなのかという質問と同じ内容の。
そうあってほしい、このまま扉を潜り、また生徒会室で目を覚ましたい、その願いはさてはて。
271タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)22:39:23 ID:Dfw
>>267
じっと、扉が開く様を息を詰めて見守る。
扉にかけた手に力が込められ、その行く末を目にするまでの時間がひどく長く感じる。
その間も思考は巡る、この選択を外した場合の動きを定めるべく。
しかしそれも杞憂。そう長い間この部屋にいた訳ではないというのに、懐かしささえ覚える光に目を細めた。
意図せず、長くゆっくりと息を吐いた。

「……なんていうか、いろいろ考えて損したなぁ」

さて扉が開いたというのに、彼女は椅子から動かない。
口を開きかけて、また閉ざした。問うべき言葉は頼れる後輩達に任せようと。
今はただ、黙したまま女性へとオッドアイを向けてその答えを待つのみ。
272『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)22:44:07 ID:cnC()
>>268
「もう少し迷ってほしかったんだけどなー。答えはイエス! 正直だいぶ脱帽してるよ!」

ここで紅い彼女は、いつもと違う笑顔を見せる。困ったような、そんな笑顔。
何か予想外なことが起きたのかもしれない。
>>269
「レイヴンちゃんやっさしー!」
「でもいいんだー。その扉はキーマンしか開けられないけど、キーマンになる手段はランダム配布だけじゃないしね!」

意味ありげなことを言っているが、少なくとも君が出ることに問題はなさそうだ。
>>270
「ふっふふーん。正しい質問の使い方だよね! 答えはイエス! 元の世界で、いつもの明日を甘受してよね!」

紅い彼女はそう答える。ルールにウソがないのなら、間違いなく君はもとの世界に帰れるだろう。
>>271
「あっははは! アタシも同感! そして実はびっくり仰天! ルールをランダムじゃなくてアタシが選ぶにしたらよかったかもって後悔だよね!」

面白そうに、愉快そうに、何か意味ありげなことを言っている。
そしてそれは、どうにも予想外の結果だったらしい。
273アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)22:52:16 ID:7LZ
>>272
「……お前、せーかく悪いだろ?」

くすりと笑みながら
何となく色々彼女の境遇を察したのだろうか、それでもまぁアラスミシアは脱出を果たすはずだ

「あぁ……」
「……まだ(質問回数)残ってるよな?」
「……お前も出たいか?」
274レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:54:13 ID:zXS
>>272
「キーマンになる……? ……あなたが……?」

それにレイヴンはなんとも混乱してるような顔。キーマンと彼女に関係はあるのだろうか、なほどに。

「……出れないの?」

ぺたぺた。素足のレイヴンは再び円卓に向かうと拒否されぬ限りは紅い彼女の手を取ろうとしただろう。

「……一緒に出よう?」

ぐい、とそのまま……女子にしてはやや強い力でたたせて引っ張ろうとしただろう。
そのまま扉に向かおうとするほどだがさて。
275バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)22:54:50 ID:BEX
>>272
「………………あー……」

部屋にいるGM、なら、目の前の彼女は実はGMではなくて、他の存在がGM、今までの質問は無駄だった、とか。
脱出するための扉は実はここではなくて、この先に入っても行き止まりがあるだけで特に何もない、とか。
そんなほの暗い考えではなく単純に、奇跡的な方で俺が扉を開けてしまったのか、何か、いたたまれない、最初から最後まで。

「……ん、まぁ……楽しかったぜ?四捨五入するとギリギリ、な」
「またいつでも、暇つぶしの材料くらいにゃなってやるよ」

彼に甲斐性は無く、相手を口説くような積極性もない、なれば、彼女を望みの場所へと連れていくのは、彼の役目ではないだろう。
彼の言葉は非常に淡白で、意地っ張りなものだった、開かれた扉の横に立ったまま、青年はその場に居る全員が扉から出るまでそこで待機していることだろう。
しんがりを務める、なんて高尚な話ではないが……彼は彼女を掬うことは出来ずとも、生徒たちを放置しておけるほど冷淡でもない故に。
276タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)23:02:47 ID:Dfw
>>272
「それでなにか変わったとは思わないけどねぇ」

過程はどうあれゲームはクリアされ、扉は開かれた。
ああすれば、こうすればなんていくら考えようと、その結果は変わりはしない。
結局のところ、そういう道筋をこの場にいる全員で選び取ったに過ぎないのだから。
女の言葉の節々に違和感、されどそれに言及する事はない。
せっかくのゲームクリアの余韻に水を差すのは、どうにも性に合わなかった。

「ま、次があるならもうちょっとルールを練るんだねぇ」

参加するかは知らないけど、と付け足して席を立つ。
女がこの場に留まろうと誘われるままに外に飛び出そうと、どうでもいい話だった。
面倒を見るべき相手ならばともかく、急に不可解な夢に招いた者にたいした情がある訳でもなく連れ出す役目は彼らに任せたまま。
それでも生徒会庶務同様後輩達に対する責任はあるのか、他の者が部屋をちゃんと出るのを見届けてからの退室になるだろうが。
277『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)23:06:16 ID:cnC()
>>273
「ひっどーい! こんな純粋無垢な美少女を捉えて。うるうる……」

あからさまなウソ泣きである。

「そして、その答えはイエス! この部屋にいる理由はもうないからね!」
「でも、出る方法はちゃーんとあるんだよね!」

どうやら、ちゃっかりとなにか手段は残していたらしい。
>>274
しかし、そういう赤い彼女の手を取る少女が。
これには少し驚いた様子。

「んー、別にもう何かするつもりもなかったんだけどなー。でもいいよ!」
「試練を乗り越えたものには、相応の報酬がなくちゃいけないからね!」

そのまま引っ張られるがままになるだろう。
>>275
「それはよかった! そのことな、忘れないからね?」

なにやら意味ありげな一言を言い残す。
もしかすれば、またこんな奇妙な事件に巻き込まれてしまうかもしれない。
その答えは、光の中。手の届かぬ先である。
>>276
「あっははは! これは手厳しいっ!」
「じゃあ今度こそタニスちゃんを困らせるからね!」

困った約束が結ばれてしまったかもしれない。
しかしすでに光の中。この約束を反故にするのは難しそうだ。
278『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)23:06:46 ID:cnC()
君たちは、勇気を出してその扉をくぐった。
視界はまばゆい光に包まれて、思わず目をつぶる。
そして、ようやくその刺激に慣れて目を開いたとき、君たちは寝る直前にいた場所に、寝る直前のままの態勢でそこにいる。
あれは単なる夢だったのだろうか。いいや、そうじゃない。
なぜなら貴方の傍らに、手紙らしきものとアイマスクがあったのだから。

『みんな、おめでとう! 君たちは無事、試練を乗り越えた』
『試練を乗り越えたものには、それ相応の対価を与えなければならない』
『よって、あの部屋を君たちに与えよう。カギは、そのアイマスクさ!』

こうして君たちは、無事に日常へと戻ることができたのだ!
END


報酬
『キーマンのアイマスク』
このアイマスクをすると、瞬く間に眠ってしまい、以前訪れたあの白い部屋にたどり着ける。
そこは夢の世界であり、時間の流れが外の世界と異なっている。
夢の世界と現実世界の時間の流れは異なっていて、現実の五分が夢の四時間。
副次効果としてこれをつけて眠ると、五分で四時間ぐっすりと眠ったのと同じ効果が得られる。
279アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)23:13:24 ID:7LZ
>>277-278
「なーんだ」
「……やっぱせーかく悪いな?」

そう言って次に意識を握る時には既に、アラスミシアはミズハの自室に戻って来ていた
ふとソファを見ると呑気にアホが寝ている

「……なにこれ……ふーん?」
「……ま、今度アレで試すか……」

チラリと朝日を浴びてぐーすか寝ているミズハを一瞥
毒味ではないが、まぁ今度試してみよう
そんな悪い笑みを浮かべて、イタズラっ子アラスミシアはもう一眠りするのであったとさ

//イベントはお終いでしょうかっ?ありがとうございました!
280レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)23:17:17 ID:zXS
>>277
>>278
「出るなら、みんな一緒。報酬…………?」

まあ他の三人との違いを出すとレイヴンには性格の良し悪しがわかってない。傷付けたりしてきたなら別だが、遊びに巻き込まれただけなら気にしないほどには。
というか本人が人を巻き込む、困らせる性格なので仕方なさすぎた。
光をくぐり抜けた彼女の近くに、紅い彼女は居たか、消えてしまったか。



「………………くあぁ……」

ふかふかベッドから起き上がり、欠伸を一つ。枕元に加わったアイマスクと手紙を見ると「おー」と声を漏らした。
一つしかないのがちょっと残念に思ったが、十分だろう。そんな彼女は自身の持ち物にそのアイマスクを加えた。

「…………あ、お名前…………」

そういえば、聞き損ねていた。そんなことを思い出す彼女は再びアイマスクを被ろうかちょっとだけ迷いながら雨乞い衣装をバッチリ決めた。

早朝、彼女は雨乞いの準備と朝ごはんのために部屋を出たのである。
281タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)23:23:32 ID:Dfw
>>277-278
「え、それは勘弁――」

扉をくぐろうとして振り返りざま、不穏を思わせる女の言葉にうへえと舌を出すが時既に遅し。
その頃には溢れんばかりの光に包まれ、その網膜への刺激から半ば逃れるようにして本能的に目を閉じる。

「――してほしいんだけどなぁ……」

言い終えたのは自室にて、床で大の字になったまま伝えきれなかった言葉をため息混じりに吐き出した。
じくじくと痛む後頭部のたんこぶを思い出して身体を起こす。さっさと冷やしてしまおうとしてふと、女曰く対価のアイマスクに目を留める。
ふ、と小さく笑って摘み上げる。どうやらあれは空想妄想の類ではなく、夢にせよ現にせよ実際に起きた事であったらしい。
どちらにせよ今はそう考える事もないだろう、遊戯の時間は終わったのだ。
それに、少しばかり厄介な約束も交わしてしまった事であるし。
282L1x45m6BVM :2018/07/15(日)21:37:14 ID:VTH
本日、お腹が空く少し前あたりのご飯を作るには良いお時間。
今回は若草色の子の時とは異なり、薄い水色のエプロンを着用したレイヴンは広い台所で玉ねぎを片手に持っていた。

「それでは今から牛……ぎうどんを作ろう、みんなで作れば美味しくできる、はず」

まな板やお鍋など調理器具は一通り、材料も一通り。甘辛いタレの材料やメインの牛肉と玉ねぎも人数分……というには少し多目に見える量があった。

「じゃあまず、玉ねぎと牛肉、切る。…………玉ねぎ、平気?」

さて一緒に作る相手に向かっての質問はどちらを選ぶか、である。少なくともレイヴンは玉ねぎを切るつもりなので既にステンバーイ済みだった。
返答すればその材料と包丁を渡して早速お料理スタートである。
283アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)21:43:51 ID:Owt
>>282
「きる」
「……まかせろ」

さてさて、ミズハから借りた空色エプロンに身を包んだアラスミシア。三角巾で長髪も包んでバッチリである
んでもって包丁を手に取り、魔力を滾らせればそれは禍々しき黒曜の三又鉤爪剣へと変貌!ヒドイ!
ツッコミが入れば渋々包丁に戻すでしょう、ご安心を
284L1x45m6BVM :2018/07/15(日)21:49:41 ID:VTH
>>283
玉ねぎと牛肉をそれぞれ渡し、お互いに準備完了!

「……失敗したらすぐ戻す、良い?」

おっとレイヴン先生は寛容だ、だがまな板などに傷を入れてしまうと止められてしまうぞ!
トントンと包丁で玉ねぎは薄切りにしていくレイヴンはちらりと横目でアラスミシアの様子を見ているぞ!
そして少し多目に切ると今度は牛肉をスライスだ! 手慣れた猫の手の手付きでやってく姿はなぜか様になっている!
285アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)21:52:44 ID:Owt
>>284
「あぁ、だいじょう……」(スパァン!)
「……」

まな板どころか作業台ごと行きました、あとで多分怒られるねこれ

「……、……、」
「やり、ツライな……!!」

諦めてフツーの包丁でとん……とん……とん……遅い!
持ち方から何からもう色々アウトだ、唯一セーフなのは引いて切る(というか斬る)のを知っているくらい!
286L1x45m6BVM :2018/07/15(日)21:58:21 ID:VTH
>>285
その光景を見たレイヴンはおめめを見開きましたがすぐに細まった! いつもなら感じにくい謎の雰囲気があるぞ!

「……アラス、包丁はこう持って……切る時はこれで抑える……指切らないために」

遅さはまだしもアウトな持ち方は危ないと基本の握りと猫の手を見せて伝えるレイヴン、切るのはそれでいいとしてくれたがさあどうなる!
ちなみに悩む様子ならレイヴンが手を取って教えてくれるのでご安心を。気分はお姉さんだ。

ちなみにレイヴンの玉ねぎカットは既にほとんどを終えている。速い。
287アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)22:11:24 ID:Owt
>>286
「……!?」
「え、あ、……はい……」

思わず敬語!従う様は珍しい!
多分雰囲気に圧倒されたのでしょう、仕方ないねここは戦場(調理場)なのだから

「……ん、こんな感じか……」

ゆっくりペースでなんとか完了、でも玉ねぎは割と不揃いである……その辺はご愛嬌で済む程度!
288L1x45m6BVM :2018/07/15(日)22:18:47 ID:VTH
>>287
「ん、よくできた。怪我もないし、無駄にしてない、合格」

そういうレイヴンは子供を褒めるように拍手をして、続けてメインの材料である牛肉をお渡し!
レイヴン的には無駄にしてなければセーフのようだ! 甘い!

「次は牛肉。……薄く切れる? それとも、こっちを混ぜる?」

そう言ったレイヴンは器に小さく分けられた水、酒、砂糖などのタレにかかせぬ材料を指差す! 分量微調整する必要があるそれと牛肉、アラスミシアが選ばなかった方をレイヴンが担当するぞ!
289アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)22:24:09 ID:Owt
>>288
「ほっ……」

安堵の吐息、鬼教官を前にしているんだから仕方ない!ただまぁ食材に対する扱いに関しては溢れる優しみ!よかったねアラス

「うすく?」
「……魔法がありなら……」

手のひらに薄い円盤状の魔力を発生させる
それは超高速回転を始め、ミートスライサーめいて加速している!
290レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)22:31:48 ID:VTH
>>289
「…………ん、さっきみたいにならないなら、許可」
「使える魔法は使っていい…………すごいし」

言葉の最後に感嘆の声だ、雨一本でもそういうところは普通。鬼教官は心は広いぞ!
ですがまな板などに被害がいくとやっぱり止められるので注意しましょう。

「この前、シャシャから失敗を聞いた。お酒だけじゃ、タレにならない。少なくともぎうどんでは」

と、しれっと影のあいつが言ってたことを話しつつ助言! タレを作っておかなかったのはアラスミシアに見せるためだったようだ。
さてさて、お互いにタレと牛肉の薄切りを完成させたならばいよいよお鍋の出番だ!

「…………アラス、火、平気?」
291アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)22:57:27 ID:Owt
>>290
「ふむふむ……?」

ギュイイィィィン!と超速回転!お肉は容易に薄切りだ!
スライサー自体を固定してお肉を動かしているので作業台は無事だ、やったね!

「火?……だいじょうぶだけど……?」

お鍋を前にほほうと興味深そうに覗き込むのであった
292レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:07:03 ID:VTH
>>291
「上手……! ……みじん切りにも使えそう」

レイヴン、見事なワザマエに感心めいた声と用途の発見! まあ実際にどうなるかは実践した時だ!
そしてレイヴンは手早く生姜も刻んでいた!

「……ん、なら良かった。まずはタレを入れて、それから玉ねぎと生姜入れて……火にかける」

宣言通りにレイヴンはタレから、そして玉ねぎはアラスミシアに任せて少量の生姜を投入! それが済めば中火を灯すが……?

「…………煮立ってきたらお肉、だけど……」

アラスミシアがどう動くか。まあここまで来たら盛大な失敗にもならないとは思われるが果たして。

そしてなんだかひとつ忘れてる気がするらしく、レイヴンは火をかけると考え出していた。確認すると今はぎうどんを作っているはずなのだ。
293アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:16:20 ID:Owt
>>292
「ふふん」ドヤァ

褒められれば鼻高々!取り敢えずスライサー魔法は便利そうである

「ふむふむ……玉ねぎ……」
「……カンペキだ……いい匂い……」
「……ん? ……あれ、ごはん……」

サラッと玉ねぎ投入、流石にそのくらいは大丈夫そうである
すんかすんかと鼻を鳴らし、馥郁たる香りにご満悦!……しかし大変だ、このままじゃぎうどんではなくぎうになってしまう!
294レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:22:49 ID:VTH
>>293
実際今後駆り出されるかもしれない、その時の報酬はきっと美味しいゴハンだ。

「…………ハッ」

レイヴン、痛恨の忘れ物。もしや先日の夢からまだ目覚めてないのだろうか! 本来ならば今玉ねぎしょうがを煮ている鍋の隣にご飯を炊いてるお鍋があるはずなのに!

「…………い、今からなら……間に合う……はず……だけど……!」

慌てたレイヴン、お米の準備に入ろうとしていたが火をかけたての鍋を放置する訳にもいかないと右往左往。
さてアラスミシアが炊くか、それともアラスミシアが鍋を見張るか、第三者の奇跡を期待するか。選ぶとき!
295アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:29:32 ID:Owt
>>294
「おおおおおちつけおちつけ……!」

アラスミシアはアラスミシアで激しく動揺、てんやわんやの大騒ぎである!

「……これの火を、みておけばいいんだろう……」
「それくらいなら……」

きっと大丈夫、そう言い聞かせて決死の鍋担当!
まぁ実際の所ふつふつと煮立てるだけでなんとかなるものだし、きっと大丈夫でしょう
296レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:39:07 ID:VTH
>>295
「…………わかった、任せる……! ……もし煮立ってきたら、これ、参考に……!」

レイヴン、アラスミシアの決意を受け止めメモ帳のようなものを手渡す! そこには女子らしい文字でぎうどんの作り方がメモられていた!
煮立ってきたら、牛肉を入れてダマを避けるために箸でほぐすように書かれている! そしてアクが出てきたら取り除きつつ火を落とせとのことだ!

「じゃあ、お願い……!」

そしてレイヴンはゴハンを炊く作業に向かった! ――さてその間のアラスミシアはどうなっているだろう? レイヴンはシャカシャカといでは流し、ご飯の準備を整えて土鍋にイン!


「お、お待たせ…………」

さて、白くてツヤツヤのゴハンが炊ければレイヴンは土鍋を持って戻り、牛肉玉ねぎを煮ていた鍋の横に置いた。所要時間としては、既にぎうも完成していてもおかしくはない。

そしてアラスミシアがそのまま続行できていたならば――ぎうどん完成の流れである。どんぶりも用意済みで。
297アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:42:40 ID:Owt
>>296
「……お、おう、まかせろ……!」

任される事にこれ程のプレッシャーを感じる事がかつてあったであろうか、いやない!
ともあれレイヴンメモと睨めっこしつつ、菜箸とオタマでなんとか四苦八苦しつつ鍋を見守る。まるで慈しむように

「……できたか、ながかった……!」

ぎうが完成、どんもバッチリ!鍋の中身もなんとか無事だ!アラスミシアは千里の旅を終えたかの如き様子で瞳を輝かせている!
298レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:50:22 ID:VTH
>>297
「ありがとう……ありがとうアラス……! できた……!」

ゴハンもバッチリ、アラスミシアが見守ったぎうもまた素晴らしき色を帯びて食欲をそそる匂いを放っている!
レイヴンは自身のミスと混乱をカバーしたアラスミシアの手を両手で握り、感謝を示して完成を告げる。


さあ、もう流れは完璧だ。用意したどんぶりにまずはシロゴハン。ツヤと湯気を放つそれの上にレイヴンはぎうを掬い上げて乗っけた。アラスミシアの希望次第で牛肉、玉ねぎ、つゆの量は調整されるだろう。

そしてできあがった決して食堂のものにも劣らぬ二人で作ったぎうどんが二杯完成すればその場か、または卓に着くか。手を合わせて――。


「ではぎうどん……いただきます……!」

甘辛いタレに煮込まれたぎうとつゆのかかったゴハンの組み合わせ。まさに至福の美味さであることだろう――。
ちなみにおかわりもできるので、足りなくても安心である。
299アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:58:01 ID:Owt
>>298
「きにするな……ささいな事だ……」

今、アラスミシアのこころの海原は心地良い凪に覆われていた
陽光を乱反射し煌めく潮彩、ブルーとブルーの交錯する水平線、白く果てしない雲海……全てはぎうどんに回帰する!

「……いただきますっ!」

丁寧に手と手を合わせて頂きます!至福のひととき、今まで以上に美味しいぎうどんは瞬殺であったそうな……

//ありがとうなのでしたっ、お疲れ様でしたですよー
300ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)21:35:33 ID:Sog
ふう……もうすっかり夏だなあ
【夏になり作物が生い茂る、そんな農業部の畑にて】
【自身が他のところから持ってきた果物の木の枝に座っています】
【桃ですね、今が旬ですよ】
301レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)21:42:38 ID:R9C
>>300
おー……畑、すごい

【その畑にやってきたのはいつぞやでは狐を捕まえてたり卵形の石を叩き割ったりしていた少女ですね】
【作物も見えてるそこで自分の周囲の気温を安定させながら木を見上げるとそちらを見つけて】

やっほう、ウィルウィル、今日は虎居ない?

【手をあげてご挨拶。ちなみに雨乞い衣装ですね】
302ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)21:49:58 ID:Sog
>>301
あの子は僕の使い魔じゃなくてねえ……やあレイヴン、こんにちは
【緑色の体毛が特徴的なあの虎は、この少年と契約していないのだ】
【知り合いの使い魔ではある、故にたまに面倒を見させられる事があるくらいで】

僕の使い魔はこの子なんだ
【風を身に纏う鷹を魔法で呼び出し、腕にとめましたよ】
303レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)21:54:05 ID:R9C
>>302
……使い魔じゃないから連れられないの?

【意外そうに首を傾げている。あの緑虎がウィルの飼い虎だと思ってたことがよくわかる】

おおー、鷹。エリーと一緒。あの子も鷹連れてる

【よじよじ、と鷹を見るためか登ろうとしてますねこのレイヴン、意外とアクティブ】

……実った?

【からの話題転換が凄い、それは木の様子を見てなのでしょう】
304ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:00:49 ID:Sog
>>303
そりゃあそうでしょ、他人の使い魔だよ?……ああ、そういえばあの子の使い魔そうだったっけ
【レイヴンを不思議そうに見ていますね】

元々成木のをこっちに植え直したからねえ、食べてみるかい?
【登って来るならそれを待って】
【桃を一つもぎって、軽くパスしようとしますよ】
305レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)22:03:09 ID:R9C
>>304
ん、鷹。もし良かったら今度鷹の飼い方とか教えてあげて

【実はもう教えてる、なんて可能性もあるが頼みながら登りきり】

良いの? 良いならもらう、桃も好き……いただきます

【とと、とパスされた桃をちょっと危なくキャッチすると……早速かぶりつこうとしてますね】
306ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:30:13 ID:Sog
>>305
鷹といっても、魔力である程度生きられるのがいればちゃんと餌を与えないとなのも居るからねえ
どういう状態かを知らないと下手に口だしても混乱するだけさ
【あの虎なんかはウィルの魔力を餌にしていたけれど、ウィルの鷹は魔力だけでなく肉寄越せと主張するタイプ】
【身近にそういう違いがあるのを見ていて、僕がアドバイス出来るような者であればと考えていますね】

なあに、問題ないさ……普通の桃だなあ
307レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)22:35:13 ID:R9C
>>306
ん、ならウィルウィルのわかるところで

【なので今度、である。エリシアがその時鷹を連れているのを期待するばかり】

…………美味しい……!

【普通ということは美味しいということだ、レイヴンの翼耳がぱたぱたと動いてその動きにくい顔の代わりに満足感を表現】
【まあ草履履いた足もぱたついているので分かりやすいが】

…………そろそろ収穫の時期?

【桃の汁を口元に少しつけながらレイヴンは目下に広がる畑や作物を見てふと】
308ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:41:06 ID:Sog
>>307
本人が困っていたらそうするさ
【そうでなければただの押し付けだ】
【現状でエリシアとその鷹の関係が問題ないのならそれで良いというスタンスなのがウィルである】

そりゃあ良かった、収穫しても良い時期だけれども……保存がなあ
【桃って痛みやすいよねー、と手元の桃をかじるウィル】
309レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)22:47:19 ID:R9C
>>308
【エリシアのため、と思っているが時たまお節介通り越すのがレイヴンの困ったところでもあるのでした】

……凍らせたりとかしたらいけないんだっけ

【はむ、もしゃり。桃の果肉と汁を堪能するレイヴンは静かに口を動かして飲み込んでからそんな質問】
【ちなみに常温で一日程度置いとくと柔らかくなるとか、新聞紙に包んで冷暗所が普通とかが現実にはあるがこの世界ではそういう方法はどうなのだろう?】

…………ジャムにするとか、ジュースにするのは?

【せっかくならそのまま楽しみたい気持ちがないわけではないのだが、保存を気にするならこうなるか】
310ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:57:16 ID:Sog
>>309
桃って凍らせると不味いからなあ……
【試してみると分かるだろう、冷凍した桃が如何に微妙かが】

ジャムか!良いね、後で作るよ!
いっそ梅みたいにさ……げふん、シロップ漬けにして瓶詰め……
【ジュースは日保ちがなあと思いつつも酒ならどうかと考えるウィル】
【ジャムは保存利くから良いよねと思いながら、瓶詰めも良いなあと思っているようです】
311レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:01:24 ID:R9C
>>310
…………

【なぜ不味くなるのだろうか、なんて考えている様子だ】

ん、手が必要なら手伝う。雨乞いの後で
………………お酒? 飲むの? ……シロップの瓶詰めだと、美味しくなる?

【今に限らずこの時期に雨乞いは不味いのではなかろうか、雨量によっては畑がやばい。でも島だと天候が影響しなかったりするのですかね?】
【なんでこういう時に限って勘が良いかといえば彼女の友達に酒を嗜むのが居るからである】
312ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:06:51 ID:Sog
>>311
……
【実際にやってみろ、話はそれからだ】

こっちの場所ではやらないでね、お願いだから
酒?何の事かな、シロップ漬けはあくまで保存食かなあ……やっぱり桃はそのまま食べるのが一番だよ
【空間を魔法で繋げているから学校でやる分にはこちらに影響はそこまで出ない】
【が、農業部の土地でやられると当然農業部に影響が出るだろう】
【そして誤魔化せるだろうか、酒と口走りそうになったのは】
313レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:12:13 ID:R9C
>>312
【もったいないだろう】

ん、大丈夫。迷惑はかけない。でも必要な時は是非雨乞い部に

【もっともこの土地では適した雨量で降ってるのかもしれないが】

…………保存だけ、なんだ……
……つまり今の私達はすごい贅沢なことをしている?

【そもそもレイヴンの場合、チクるって発想がなかったりする。うっかり喋る可能性はあるが、口止めしたらいいのだ】
【とりあえず誤魔化せたっぽくは感じるだろう、話が桃に戻っているし、桃はすっかり小さくなっているが】
314ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:19:25 ID:Sog
>>313
余りに雨が降らずに土が乾くようなら是非お願いするさ
【普通に作物が育つような環境なので、今のところ雨乞いの出番はなさそうですね】

魔法学校の付近に桃の農家がなければそうかもしれないね
他の町や村からとなると、それこそ保存が利く形に加工されてしまうからねえ
【1日2日ならそのままの桃で運べるだろうけど、と桃をむしゃり】
315レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:25:15 ID:R9C
>>314
お任せあれ……!

【謎の約束が結ばれましたね、いつ実行かはわかりませんがサムズアップである】

んー…………美味しい
それがさっきのシロップ漬け? それともお菓子とかに? ……あっ

【もしゃりもしゃり。桃が消えてしまってちょっとしょんぼりしているレイヴンだった】
【作物を見下ろすレイヴンは心なしか影の子の領域を長めに見ていました】
316ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:33:00 ID:Sog
>>315
主に一番多いのはジャムなのかなあ?
国によって砂糖の価値が違いそうだし、砂糖が庶民でも買えるような所ならシロップ漬けかな
【瓶詰めも透明なガラスではなく簡素な焼き物かもしれない】
【ファンタジーのそこら辺の技術ってどのくらい進んでるんでしょうね?】

生徒全員には間違いなく行き渡らないけれど、農業部だけで食べるにはいささか多い……程々になら食べてもいいよ、ただし果物はね
【大抵の果物はウィルとステラ先生の趣味が混ざっているので、それだけなら他人にあげるとか判断できるのである】
317レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:38:07 ID:R9C
>>316
ふむ……ふむ。……リンゴでもシロップ漬けってできるかな?

【また突然の質問。できるできないだけ聞きたいのだろうか】
【わりとメタ的に中の人が瓶出してるし地域差でいけるのでは?】

…………もう一個……いや二個、お願い
……水に入れるのは、美味しくなくなる?

【それを聞くと結構図々しいことを要求した。遠慮がないのはいいことか悪いことか】
【二行目の質問は水の玉を浮かせてから聞きますね、これに入れるということなのは明白】
318ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:45:40 ID:Sog
>>317
出来るね、シロップ漬け自体が好み分かれるとは思うけれど保存としては悪くないからね
【美味しいかは保証しないよ?と言いたげなウィル】
【カメリア先生のフラスコとかあるから完全に透明なガラスもあるのでしょうが、ファンタジーだと何となーく高そうだなって】

水そのものに入れるのは試したことはないなあ
どうなんだろうね?
【二つ桃をもいで、二つ投げるのは流石に危なそうなので直接渡そうとしますよ】
319レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:51:24 ID:R9C
>>318
ん、今度色々試してみる、ありがとう

【その辺りは実践して、な思考ではあるようですねレイヴン】
【調達先などもあるのではないでしょうか、色々な国々などもあるし比較的安価なとこや高価なとこもある感じで】

…………あと、もうひとつ…………おいし

【二つを受け取り、片方は水の玉の中へ放り込むとぷかぷかと桃が中に沈みました。もしゃり、と残った片方を食べていますね】
【いくらなんでも遠慮無さすぎと突っ込むのも良いでしょう】
320ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:57:56 ID:Sog
>>319
シロップ漬けを作るだけならおすすめは柑橘類かなあ
色々と試してみるといいさ
【酸味がある柑橘類のシロップ漬けは美味しいよね、と考えてますよ】

僕はそろそろ作業を再開しないと、またねレイヴン
【よく入るなあとデリカシーの欠片もなさそうな事を思いながら、作った小屋の地下に樽を並べ直す作業をしに向かうのでした】
321レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/17(火)00:03:19 ID:6MI
>>320
ほう、ほう……試す、ありがとうウィルウィル

【ぎゅ、と握手したことでしょう。感謝の意を示すために。作れたらお礼に持っていくかもしれません】

ん、お仕事頑張って。またねウィルウィル

【そう言ってレイヴンも木から降りると畑の島から学校に戻っていきました】
【その後、畑の様子を見るように頼んだ影の子に報告し、若草色の友達の元に桃を持っていったとさ】
322リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)21:59:12 ID:e21
暑さでうだる者が多いこの時期、幸運というべきか雲の多い時でまだ曇る頻度が多い日、リエードは修練場に居た。

「ふむ、見ていませんか……ああいえ、それならばよろしいのです、気を付けなさい?」

珍しい、警戒心を見せない初等部の生徒にリエードは何かを聞いていた様子であり、特訓の時間らしい少年を見送ればリエードは見送って修練場の隅に姿を移した。。
その手に乗っているのは……なんというかパッと見は結構作りの粗い人型の土人形である。人探しにしては向かないだろうが……さて。
323ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:04:58 ID:1Xr
>>322
「……ふぅっ、どうにも最近……」
「あ、リオーナ君ー」
「……こんにちは、何かをお探しですかー?」

ひたいの汗を拭いながら小首を傾げるミズハ
リエードを見つければ軽く手を振って挨拶、小走りで近寄るのであった
もっさいジャージはこの時期にはやや暑苦しい!
324リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)22:10:28 ID:e21
>>323
「おや、ミズハ先生こんにちは。今日も訓練ですか? 精が出るのはいいですが倒れないでくださいね?」

おっといきなり釘を刺す台詞とご挨拶だ! 涼しい顔したリエードもいまだにカッチリ着込んだ長袖なのでお互い様だが!

「ええ、探し物というよりは注意喚起……になりますかね。妙な儀式とあと」
「教師の方々の間では聞きませんか? 人型の新種の魔物については」

通りの近くの森に出たり、先日ある生徒が呼んでしまった魔物について……だろうがそこは魔法学校。
もしかしたらミズハは他の魔物を知るかもしれないし、ビンゴなのかもしれないのだ。
325ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:17:37 ID:1Xr
>>324
「えぇ、ありがとうございますー」
「大丈夫ですよ、体だけは丈夫ですから!」

小さくポーズを取って微笑んで見せる

「……あ、もしかしてズベラです?」
「一応、散見の話が上がったりはしていますから近々対策資料が配られると思うんですけどー……」
「この辺りで急に見かけるようになるなんて、妙な話です……」

ふむ、と口元に拳を当てながら
どうやら自然発生自体がミズハからすると微妙におかしげな所感となる模様
326リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)22:25:55 ID:e21
>>325
そのわりには怪我が多いようですが? と言いたげな生暖かい眼差しが向けられたことでしょう。微笑みと共に。

「ええ、その通りです。……ふむ、他の魔物に比べると個体の変化が大きいので気を付けさせねばなりませんね」
「その言い方ですとミズハ先生はズベラについて何か違和感が? 聞き及んだ話ですと生息域が異なるようですが」

リエードが気になるのは個体佐もあるがどこぞの生徒から又聞きした情報との相違。そもそもこの時期に出ることも不自然に思えるのだ。だが自分も見慣れない魔物であったので確実性のある相手に訊ねようと。
327ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:41:53 ID:1Xr
>>326
致命傷は避けているのだから問題無し!なのであるミズハ理論!

「そうですねー……寒い地域にだけいるものだと……」
「……あと、そもそもが使役されるような魔物でしたからー」

切口からするとミズハ、アレに関してそこそこの知識がある模様
曰く元来群長に従う習性があり、それを上手く利用し人間に従わせていたらしい

「だからわたしも、群長(涎舌や燃えさし拳クラスを示すのだろう)クラスのズベラは見たこともなかったんですよねー……」
328リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)22:50:23 ID:e21
>>327
「冬ならばまだしも、夏に出るのも不自然ですね……統率される類いですか」

なるほど、とそれならば納得できる様子をリエードは見せる。土人形は崩し、顎に指を当てて考えるようなしぐさ。
所謂長、ボスの類に従う魔物は珍しくはない。一般的にはゴブリンなども該当するし、狼などの魔物もほとんどは群れだろう。

「…………となると自分は運が良いのか、悪いのか……以前報告した森にはその群長らしき者が居ましたよ」
「……一人で挑まないでくださいね? せめてロイコ先生等と見てきてください?」

言葉のほどから傾向はわかる。そもそも燃えさし拳は打倒した際にズベラが逃げ出したのだ、ならばそれ以上と思われる森奥のやつも、だ。
まあミズハに対するイメージがちょっと威厳に疑惑のあるものになってることがわかる忠告までするあたり一言余計だが。
329ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:56:13 ID:1Xr
>>328
「ですよねー」
「……人為的に持ち込まれたのが、脱走したりして増殖した……?」

しかし成る程、使役型の魔物というのならば何かしらの目的で他に持ち込まれてもおかしくはない
それが野生化し繁殖……珍しくもない話ではある。ただそれが魔法の盛んなネポック付近で?

「うっ……も、もちろんですよー」
「リオーナ君もダメですよ、なるべくひとりで外出とかは控えて下さいね?」

実際同じ長だが涎舌の体躯は燃えさし拳を凌駕していた、危険度も然りと考えていいだろう
330リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:04:43 ID:e21
>>329
「……だとすると、誰が、ですね。統率された彼らは弱くはない、不意討ちされると非常に危険ですし」
「目的は不明ですがね。実験ならばまだしもどこかを襲うため、混乱させるためだとすれば酷い話です」

持ち込む理由自体はリエードも様々と踏んでいて、結果はともかくとして実験目的ならばまだ大目玉を食らわせる程度に済むだろう。
それ以外が恐ろしいのである。特に目的を隠す混乱撹乱が。

「貴女のような人が素直に言うときは大体次見ると大怪我してるんですよ。貴女に限りませんが」
「自分は大丈夫ですよ、これでもまあ一人で戦う相手は選びますのでね」
「………………ああ、そうだ。貴女のところに黒髪の子って居ましたっけ?」

拳のみと捉えることができる燃えさし拳と範囲的に被害を増やせそうな涎舌では体躯以上の危険度もある。
無茶は控えてもらいた……これ普通逆ではなかろうか? まあそれもまた個性なのだろうか。
331ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:10:40 ID:1Xr
>>330
「例えば、労働力として売り出そうとして……とか……?」

ミズハは小首を傾げるも、リエードからすれば全く無知で逃げ回っていたあの商人達の様子でそれは異なると判断出来るであろう
成る程確かに切札隠し球としての商品は存在するだろうが、大牙の土石などという希少品をポンと出せる様な彼等の情報網を潜り抜けあの手のナマモノを運び入れるなど相当な手腕が必要である
そんな慎重な者がそこまでして運び入れた商品を取りこぼす様な真似をするか?答えはノー、つまりは悪い方の予想通りで間違いはなさそうである

「あはは……、な、ならよかったです!」
「え?あぁ、アラスミシアちゃんの事ですか?」
332リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:17:41 ID:e21
>>331
「…………完全に使役ができるならばまだしも、彼女としては低いですね」
「そもそも、あまり大きく言うことではありませんがそれならばまだ嗜好目的で売るでしょうし、雇うならば人がいい」

リエードは完全に切り捨てることはなくとも意見は異なった。商品にして売るにしても別にしても用途が異なる。
まあ話がわずかにズレていますがそこを気にしてはいけない。
結論から、警戒するに越したことはない、で決まるだろう。下手をすればちょっと校舎から離れただけで出会う可能性が出てきているのだから。

「お互い、無事に生徒の安全確保に努めましょうか」
「ああ、良かった。彼女に会ったら――反省文書くために来いとどうかお伝えを……」

その時の笑み、優しげなのに何か怒気に近いものがあったとか……。
333ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:22:24 ID:1Xr
>>332
「……あー、確かにそうですね……」
「でもホント、この付近でしか目撃情報がないっていうのは……」

言われてみれば、である風に納得
そして続く言葉も確証を裏付けるものであった。誰かが何かの目的でネポックを、ズベラを使い攻撃している。自ら手を汚す事なく

「えぇ、もちろん」
「……うひぃ!あ、は、はい……?」

何らか色々感じ取り思わず飛び跳ね姿勢を正し頷くのでありました
334リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:28:59 ID:e21
>>333
「……先日引き渡した燃えさし拳、今はどうなっていますか?」

思えばあの時は不幸にも強い個体がやってきただけ。そう思った。
だが今の話を思い返すと不用意に任せたのは悪手とも言える。そのために疑うとまではいかないが処遇を訊ねた。

「彼女に限りませんがええ最近勝手に危ないことをしては反省だとかそういったことをする気が見えにくい方々が……」
「最近ではズベラ以外にも男子が怪しい儀式をしようとしてるなどの噂もありますし、夜に出歩いては謎の行動をする者が居るとも聞きますし――」

ため息混じりになんか色々吐き出してる。多分、これはアレだ。特に危険な不和を嫌う彼にとっては苛立つことなのだろう……。
335ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:35:37 ID:1Xr
>>334
「今ですか?」
「キチンと生物科の資料室に納めてあるはずですよ」

ミズハの知る限りはそうであるし、実際そうなのだ。仮にリエードが後程確認したとしてもなんの不自然もない
→つまり下手人からするとズベラ自体はどうでもいい?ネポックの混乱撹乱そのものが目的か?

「あ、あはは……そ、そこはほら、先生の方でもちゃーんと……」

注意はしているつもりだが、手が足りないにも程があるのが現状!生徒達の自主性にも任せる結果となってしまっている
336リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:40:30 ID:e21
>>335
「では後々確認に伺いましょう、とはいえ手続きは必要ですかね?」

ひとまずは確認だ。ものがものなので申請して監視される可能性もあるのでそんな問いかけ。
これで確認し、ズベラに何もなければ、文字通りの捨てゴマまがいのことをされてるとも言えるが……だとするとズベラが不憫に思えなくもない。

「ええそうでしょうね! というかこれでなにもしてないと言われたらいよいよ不味いんですよ! なので安心しました! ええ!」

教師が進んで生徒の悪巧みやイタズラに乗っかる。関わりとして大事なのもわかってるが、まあせめてポーズだけでもそこはきちんとしてほしいらしく。

「…………失礼、少し言い過ぎました」

言い切った後でふぅ、と息をついた。涼しい顔して実は暑さに頭やられてるのかもしれませんね、彼も。
337ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:46:58 ID:1Xr
>>336
「あ、じゃあ後でよければご一緒しますよー」

一応リエードの立場ならば大丈夫ではあろう、しかし教師が着いていればより確実!
時間が時間なので描写はしないけど、確かになんの不思議な点も見受けられず終わるだろう(メタい!)

「うぅ、め、面目ないですぅ……」

リエードの身長からしてもミズハは大きくない
そんな体が更にちっちゃく縮こまった様に萎縮して頭を下げる、仕方ないね実際のところ!
338リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:52:55 ID:e21
>>337
「おや、訓練中なのにすみませんねえ、ではお願いしますよ」

厚意を受け入れるのは当然であるかのようだ。なおその時、リエードが改めてズベラを確認した時に拳のところにやけに興味を示したりするのが見られるかもしれない。
魔物もリエードの前では興味深い対象に入ってしまうのだ。

「……まあだからといって厳しさ一辺倒でも仕方ないんですがね。なので生徒代表とは言いませんが」

よく考えたらミズハは何も悪くない。なので頭を下げるのを見せられるとリエードも鎮まるものである。

「楽しく良く過ごせることは構いません。ただし、その生徒が危険に入りそうな時や、踏み外してしまいそうな時あなた方が引き戻してくださいね」
「人は何かを抱えているものですから」

そんな忠告。とはいえだ。ネポックの教師達にとっては当たり前のことなのかもしれないが。
339ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/19(木)00:00:42 ID:sUa
>>338
尚ズベラのその拳は燠めいた気配を未だに醸しており、陽炎が如き熱を宿している。その辺は魔法生物ならではであろう!

「うぅ、あ、ありがとうございます……」
「……えぇっ、それは勿論!」

道を違えそうになる者、踏み外しそうな者、危うい者
それらを導く先達となれずして、何が教師か!力強く頷くミズハにはその美徳と根本の精神が柱として存在している!

「じ、じゃあ行ってみましょうか?善は急げです」

ただまぁ、普段の様子はイマイチ頼りないヘッポコ教師なのは否定出来ないが
ズベラの安置してある生物科までの道を行くであろう、今にも落ちて来そうな曇天の下を

//この辺りで締めでいいでしょうかっ!ありがとうございました!
340リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)00:06:38 ID:5yP
>>339
「安心しました、さてそれでは――」

年齢17の彼に限らず、やけに重荷や十字架を背負った生徒はわりと珍しい存在ではない。
それに大小もない、当人にとって辛ければそれは人の想像せぬ爆薬にもなるのだから。とりあえず最近、一人のそれが剥がれたらしいが。

「ええ、参りましょう。よろしくお願いしますよ」

言い方が少し失礼だが、だからこそ相談できたり、気兼ねなく付き合えるのかもしれない。安心感とは偉大。
そして――当のズベラを再確認したリエードは安全を確信するとまあその、悪癖である亜人、人外への趣味を出していたとさ。

//ありがとうございました!
341レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)21:54:29 ID:5yP
レイヴンはその日屋上に出ていた。……いつもと変わらぬ装いのままに。
太陽が眩しい季節でも彼女のやることは変わらず、決まったように丸い円を描けばその中心に立って杖を握って。

「…………あれで、いいのかな……」

チラ、といつもとは形の違う篭を見てからレイヴンはその場でくるくると、暑さも無さそうな軽い足取りで踊り始めていた。目を綴じて。
342エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:06:12 ID:Lhc
「うぅー、あつい……」

この気温の中、暑さに弱い身で。屋上にきてしまうのはなぜなのだろう。
その理由の一つは、光合成による補給。首のネックレスを頼りに、茹だらない程度に日に当たろうとするエリシア。

さてさて、せっかく出てきたのにあまりの温度に日陰からちょいちょいと手を出すにとどまって。
かなり熱に浮かされたその様子は、後からやってきただろうレイヴンに気づくよしもない。
343レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:10:26 ID:5yP
>>342
さて、いまだ邂逅しない両者、やや珍しいとも言えるだろう。だが自然。
鈴の音だ。今レイヴンは鈴の音を聞いてるに等しくエリシアの声が届きにくい。そしてエリシアの目的を、まさか知るよしもない。
梅雨が終わって暑い日が続いた今だからこそ全力でやってるせいでもあるが。

「……………………」

とはいえ、なんだか人が居るような気配もある。翼耳は時々ぱたつきながら鈴の音鳴らして――彼女はいつのまにか雲を呼んでいるのであった。
珍しい、単独の成功…………なのかどうかはわからない。
344エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:16:16 ID:Lhc
>>343
「おー……」

そして出てきた雲に遮られ、ややマシになった熱。
エリシアはゆっくりと日陰から這い出てきて、本来の目的である光合成をいくばくか行おうとする。
雲が出てきたからと言って、完全に日光が遮られているわけでもないのだ。少しでもエネルギーを回収しようとするのは、本能と言えるのだろうか。
345レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:20:48 ID:5yP
>>344
太陽が遮られたことはレイヴンも理解していた。純粋に熱が下がるからである。
そうなれば成功かな? と思って目を開くのは、躍りを終えた彼女には当然のことだろう。

結論、そうなれば目に入る、若草色の小さな姿。日陰から出てきたような様子を見ると――。

「あ、エリー……! ……暑かった? 雨、いる?」

そんなお水いる? みたいな聞き方で、今回は円の端でエリシアに聞くのである。
346エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:35:51 ID:Lhc
>>345
「おーっ、レイヴンー……!」

ゆらゆらと手を振って、よく知る姿に答え。
ゆっくりてててっとレイヴンに近寄っていき、その背に張り付くエリシア。
いつもは少しひんやりしているその体も、今日はそれほど冷たくないのがわかるだろうか。

「あめー……」

そしてエリシアにしては元気なく、半ば眠たげにも聞こえる調子でこくこくと頷いて。
エラの中のネックレスの冷気だけを頼りに、ぐでっと溶けたエリシアであった。
347レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:41:45 ID:5yP
>>346
(…………ぬるい……?)

手を振る時は普通だと思ってたが背中の温度で首を少し傾げた。冷気が一ヶ所から伝わるのがなお不思議だ。
しかし、エリシアに元気がなく、雨と頷かれればやることはまずそれだろう。――と、気分的なものなのか、水の玉を頭上に浮かせるとエリシアと自分にかかるように弾けさせた。

そして踊りは終盤かのように突入。少々鈴の音が耳に痛いかもしれないが、レイヴンの本来の雨乞いはそういうものである。
さてさて、エリシアの分か少しだけ速度が落ちていた踊りは、少しするとぽつりぽつりと雨の滴を学校の敷地にもたらした。
348エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:50:28 ID:Lhc
>>347
「おー……」

レイヴンの水球に少し声を上げる様子は、やはり多少は涼しさがあったのだろう。
レイヴンから水魔法を教わったエリシアだったが、まだ避暑に使うという発想は無かった様子である。
そして温度移動の方は…… 移す対象を定めかねていたのだろうか。とにかく何とか使う方向に考えが回らなかったのは間違いない。

「あめー……!」

そして一滴二滴、しばらくしてぱらぱらと。のっぺりした頭部に水滴が落ち、徐々に声もハリを取り戻していく。
やがてしがみつくエリシアから伝わる体温も、人肌よりひんやりとしたものに戻っていくだろう。
349レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:59:08 ID:5yP
>>348
「雨ーーーー!!」

レイヴン、最初からフルスロットルである。しがみついてくるエリシアを片手でおんぶしながら杖を振り乱して雨をサークル内で浴び回る。
軽いステップを踏んでるようにも見えるそれが原因か、元々なのかはわからないが見上げるレイヴンは集まっている半透明の微細な魂には気付いていなかった。

「エリー大丈夫!? 暑いとき、無理しちゃダメ!」

くるんくるんと回りながらレイヴンはエリシアに注意するように言うが、本能ということはわかってないのだろうか。
さて、レイヴン、何かを思い出したか篭へと足を運んだ。水が染みて色が変わった屋上の床は熱を反射することはなくなっていた。
350エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)23:08:45 ID:Lhc
>>349
雨を浴びる度、体温が落ち着きしがみつく手にも徐々に力が戻っていく。
幸いにして脱水はなかった様子だが、かつてない熱にやられていたのは間違いなさそうだ。

「んー、レイヴンありがとー……!」

何やかんやと言い訳はせずにレイヴンの忠告を素直に受け入れたエリシア。
とはいえ、これだけの熱に対して今以上の対処の発想がないというのもまず危ういのであるが。
そして籠へと近づいていくレイヴンに、一体何事かと頭を肩越しに出して手元を覗き込む。
351レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)23:15:44 ID:5yP
>>350
「どーいたしまして!」

レイヴンの身体が暑くなかったのは体質ではなく魔法のお陰である。そもそも適温にできるのだから過度に熱くも冷たくもしないのである。
まあ誰かも加わる場合はそれに限らないが。
元気が戻ってきたのは安心だが、この調子だと次に茹だっていた時は川に入れてあげるのが一番なのか……と考えるのは、自然。

「…………変わってない、残念!」

さて、篭の中にあったのは藁などで作られた皿状のものに乗せられた、懐かしきグリフォンの卵である。
食べてないことに関して不満になるか、それとも興味を抱くだろうか? レイヴンはさすさすと大事そうに撫でてそんなことを言っていたが。
352エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)23:26:10 ID:Lhc
>>351
温度を操る得意魔法。特にこの時期にはありがたいものである。
気温変化に敏感なエリシアがレイヴンに出会えたのは、この意味でも僥倖といえよう。……出会いは災難であったが。

「んー、おいてるの……?」

さてさて、エリシアの方はレイヴンの顔を覗き込むようにしてそんな問い。
食べていないことに不満な様子はないが、不思議そうである。
353レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)23:29:02 ID:5yP
>>352
その出会いに関しては、彼女も十分に反省しているのでどうか許してあげてほしい。戦闘ならまず間違いなくえげつない魔法ではあるのだけど。

「うん! 食べるの考えたけど、もしかしたら生まれるかもって思って!」
「だから試してみるの!」

保存方法としてレイヴンは腐らない程度、そして止まらない程度の温度に調整しているためまだまだ十分。
とはいえ、グリフォンなど孵化させたこともなくとりあえず鳥の真似で産ませようと思ったらしく。

「あ、エリー! グリフォンの巣って見た!?」

卵を運んできたということは、見ているはずなのだがさて覚えてるか。
354エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)23:42:50 ID:Lhc
>>353
まあエリシアとしてもあの出来事は遠い日の記憶である。
それに茹る恐怖はたまに思い出しても、レイヴンを恨むことはもうないだろう。

「おーっ、すごいねー!」

その発想はなかったとばかりに歓声を上げるエリシア。
卵を見てまずは食料と考えるのもエリシアくらいのものだろうが。

「みたよー!んーと、いしとほね?」

さてさて、肝心のグリフォンの巣は山地の岩場をそのまま利用したような様子であったという。
そして肉食な彼らの食べ残しである骨が散乱していると、一見した状況はそんなところか。
355レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)23:48:32 ID:5yP
>>354
なお、もし恨んでると言われたら平身低頭の姿勢で謝ることでしょう。そのくらいの状態なのだ。
 
「そうなの! すごいの! 育てられたらエリーにも見せる!」

それもまたエリシアだろう。というかレイヴンも、学校で過ごしていなければその日のうちに割ってた可能性もあるくらいなので。
まあ、過ごしてなければエリシアとも会わないのでそれ以前の話だが。

「石と骨! ――骨!? ……どんな形だった!?」

骨にはびっくりしているようでエリシアの方をぐりっと見て首を痛めた。それはさておき、骨と来れば何の骨か、というところか。
……レイヴンにはエリシアの説明を理解しきる自信があるようで。というか石がスルーされてる時点で色々だが。
356エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/20(金)00:05:05 ID:Uve
>>355
「おーっ、みるみるー!」

すっかり卵が孵るものだと認識し、レイヴンの成果を楽しみにしている様子のエリシア。
とはいえ本人はまだ卵を目にしたら食べる程度の認識ではあるだろうが。

「ほね?んーとねー……」

言いながら頭を抱えて思い出そうとする様子のエリシア。
そもそも巣を見ることは本題ではなかったのであまり意識していなかったのも原因か。
おぼろげな記憶の中で引っ張り出した記憶は、はたしてレイヴンの要求を満たせるほどのものになっただろうか。
夏の日差しがすっかり隠れた雨の下、今日も二人はそんな風にじゃれあって過ごすのだった。
357レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)00:10:51 ID:tOi
>>356
「楽しみにしてて!」

さて、レイヴンは生まれた後も驚くだろうか。恐らく、エリシアは生まれたてグリフォンを食べようと言い出すかもしれないのだから。

「うんうん――――そっか、ありがとうエリー!」

レイヴンはその説明を聞いて、当初は首をかしげたかもしれないが近いもので代用するということに落ち着くだろう。
肉食の生物グリフォンの骨も強いて言うなら魚かそれ以外か、が気になったのだ。混ざっていたら両方使えばいいだけの話。
むしろ進んだことであろうため、エリシアには礼を言うのである。


いつも通り、暑さも忘れられる雨の日のじゃれ合い。とてもとても、平和な一日であったことである。
358ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)21:31:49 ID:jYJ
「……あつい、あついぃ……」

とある晴天猛暑日!ミズハはぐでたまめいてとろけていた
修練場の片隅!東屋めいたグリーンの木陰、それでも風は生ぬるく昨日の雨の湿度を帯びている
ミズハは実際魔法で涼を取る事が出来なくはないが、魔力を常時放つ訳にもいかずダウンしているのであった
359レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)21:38:18 ID:tOi
>>358
「暑い………………」

先日の雨、その時は天恵だったが今は少し微妙だ。理由はじとっとさせるから。晴天に変わったことでそれは更に激しいことに。
レイヴンでも雨を浴びるのは好きだが雨で起きた不利益には心を痛めるくらいはする。

「……あ、ミィ先生…………大丈夫……?」

レイヴン、どこかの教育実習生を思い出させそうな水の球を生み出してダウンしているミズハの元へと動かしながら声をかける。
ああ、暑い。レイヴンはそんな思いがこもるような声を出していた――。
360ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)21:51:16 ID:jYJ
>>359
「……ダメです!死んでしまう!」

がばちょ!突然起き上がりながら叫ぶ、突拍子も無いのはいつもの事である

「……あ、あれ?アインスコールさん……こんにちはー……」
「暑いですねホント……ん?」

どうやらそこでレイヴンに気がついたらしくぐるぐるお目々でこんにちは
うだるような熱気、百を超える蝉の鳴き声、キャッキャウフフなはしゃぎ声と水音……あれ?向こうのプールが開いているではないか!

「……アインスコールさん、泳げましたよね?暑いですしね、……ん、そうしましょうか」

いつかの滝行の時みたく全くもって強引に!レイヴンの手を取ってレッツプール!なのだ!気が付けばきっと入口前に連行されているであろう!
361レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)21:56:45 ID:tOi
>>360
この先生、大丈夫だろうか。とレイヴンは思い、ちょっと冷やした手をミズハのおでこにぺとり。
挨拶と同意を少ない口数で終えてしまうとレイヴンの耳にもまあセミの声が聞こえる聞こえる。

「……ん、私は泳げる…………え」

レイヴン、ミズハの引率を受けて流されるようにプールへ! 行き先がわかるとレイヴン、入り口前で耳をぱたり。

「……プール……! ……入っていいの? ……浴びていいの?」

この時期のプール、それはきっと水温もいい感じに冷たくて最高のものになるだろう! レイヴンの目も心なしかキラキラしている!
連行されて不満というよりむしろ連れてきてくれてありがとう感が出ているレイヴン、きっと誘われるがままだ!
362ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:08:47 ID:jYJ
>>361
「……もちろんです!入りたいですよねー?」

尚水着はレンタルがあるのでしょう、ミズハは……まぁ偶然たまたま持ち歩いてました、うん

そんなこんなでプール!広い!流石広大な敷地のネポック!50mレーンが十数本並び、下級生様の浅めのプールまであるではないか!
中央で噴水が上がっている、豪華絢爛!

「ふふふー、いやぁ……ここに来ただけで涼しげですねー」

いつもの全身タイツみたいなウェットスーツ水着でご満悦なミズハ!先客もいるけど混雑という程ではない
363レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:16:17 ID:tOi
>>362
「入る……!」

レイヴン、水着ではない格好で出てくる可能性もあるのでダメな場合は注意しましょう。具体的には腰簑とサラシで行こうとするのでお着替えの後に。

さて注意受けたならレンタルの飾り気のない紺色の上下一体型水着、そうでなければ先述の格好でいざプール!
途中浴びる必要のあるシャワーでキャッホウ! したのはびっくりかもしれない。

「涼しい……! エリーや他の人にも教えたい……! 暑いの大変……だから」

噴水を見ておおー、と見上げるレイヴンは学校当初に比べれば変化は大きいだろう。今までなら、見ても特に反応しなかった。

「ミィ先生、早く入る……?」

さて、早速とプールに入るつもりのレイヴンだが……ミズハのポリシー次第では忘れてはならぬ恒例行事のものがあるかも……?
364ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:20:55 ID:jYJ
>>363
「えぇ、早速……と、言いたいところですが!」

尚サンダルがレンタルされる、このジリジリとした陽射し!プールサイドの床はアチチなのだ!

「先ずは準備体操ですねー、体をほぐしてからじゃないと攣ったりしたら大変です」

おいっちに、さんしっ、と恒例の準備体操開始!
周りの小等部の下級生達もそれを見て見様見真似で体操開始、和やかな光景である
365レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:24:53 ID:tOi
>>364
「…………この前はそれ、サボった?」

てしてし、とサンダルの音とセミの声で下級生たちには聞こえなかったがミズハの耳にはバッチリだろう。わざわざ近付き直してくれたのだから。

見よう見まねでおいっちに、さんしと続くレイヴン。普段のダウナーめいた雰囲気や表情からは悟りにくいほどアクティブな動きだ!

さて、そのまま準備体操にミズハオリジナルが加わったりするなら別だがそうでない場合は定番の〆の深呼吸だろうか。

「すー…………はー…………」

大きく吸って、大きく吐く。気持ちはスッキリしてきているかもしれない。
366ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:35:48 ID:jYJ
>>365
「……この前は、ほら、滝行でしたしー……?」

この先生、大丈夫じゃあない。さてはてしかしさておき、しっかり体をほぐしたところで

「では入りましょう!足先からゆっくり慣らしていってー……」

水際に腰掛けちゃぷちゃぷ、足からゆっくり入ろうとしているミズハ
…いつのまにかレイヴンと同じレンタル水着を着たアラスミシアがその背後に忍び寄っているぞ!何が起こるか分からない!(欺瞞)
367レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:40:14 ID:tOi
>>366
そっか、と滝行とプールの違い(?)を認識。素直すぎるその反応に果たして何を思うか。

さてさてミズハに着いていく――かのように見えたレイヴンまさかの!

「えいや」 

――飛び込み! 華麗すぎるフォームで綺麗に飛び込んだ! しかも月桂冠着けたまま!
そのためレイヴンも気付くのが遅れた、浮上してきたレイヴンはミズハの方に長い髪を流しながら振り向いて――アラスミシアを濡れた表情で見ていた。

(……言うべき?)

困ってるだけだった。まあアラスミシアが鎌で首刈るみたいな行動でもしない限りレイヴンは止めないのがよくわかる! ひどい。
368ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:45:13 ID:jYJ
>>367
「……」
「あ、だ、ダメですよアインスコールさんゆっくり入らないとどっひゃあ!?」

滝行だからね、目を逸らす。うん、どうやら準備体操を怠ったのは事実らしい
んでもってしかしレイヴンの華麗なフォーム!小等部生徒達も喝采だ!
続きミズハはアラスミシアに突き飛ばされ顔面からダイブ!上がる水柱!
いつかみたいにうつ伏せに浮き上がるミズハ、アラスミシアはお腹を抱えて笑っている!アクマ!
369レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:49:13 ID:tOi
>>368
「わぷ」

水柱が水面に戻ることにより発生する水飛沫をもろに受けるレイヴン! ミズハの浮く姿を確認したのはその後である。

「……み、ミィ先生! だ、大丈夫……!?」

少し呆けていたが事態として見ればかなり危ないことには変わりない。アラスミシアの大笑いする姿を見て少し目が怒ったように向いたが――。

どーん、という何か聞いたことある声と黒い手がアラスミシアの背後に向かっていたのがレイヴンの水色の瞳に映っていた――。
370ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:53:35 ID:jYJ
>>369
「……ぷはっ!?……お、お花畑が……!?」

どうやら大丈夫だったみたいです、一安心

『ケタケタケタケタはぶっふっ!?』
「……んへ?きゃぁっ!?」

大笑いしていたアラスミシア、影の手の接近に気がつくはずもなくプールへダイブ!
今さっき復帰したばかりのミズハを巻き込み水柱!ふたり仲良くうつ伏せで浮き上がる、仲良し!
371レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:58:59 ID:tOi
>>370
「へう!?」

当然ながら復帰ミズハの側に居たレイヴンも巻き込んだ! 幸いなのは水柱を浴びたことによりちょっとハイになったことか。

『ありゃ、結構な被害……』
「…………シャーシャー……アーラースー……」

ひょっこりとプールサイドの端から顔を出す黒髪の小僧、氷の球体なんて抱えて、二人の救出をしようと影の手伸ばしてる!
浮き上がる二人を影の小僧と共にぐい、と起こしてもう一度無事を確認するレイヴン、落とした二人に少しおこな様子が見える!

『ごめんなさい……』

屈するのは早かった。さてアラスミシアはどうだろうか。というかミズハは二度目だが無事だろうか。
372ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)23:09:20 ID:jYJ
>>371
「……ぷはっ」『……ぷえっ』

ふたりとも無事だ、よかったよかった

『……ん?……ふふふっ……!』

アラスミシアの方がミズハより復帰はやや早かったらしい
何やら怒られそうな気配を察知すればレイヴンへ向けて挑戦的な笑みを浮かべてから華麗なクロール=フォームで逃走開始!早い!

「お、お花畑が……!?」

その頃ミズハ、ようやく復帰である
373レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)23:13:57 ID:tOi
>>372
「良かった……溺れたら大変……」『あぅ……』

無事を確認して安堵するレイヴンと申し訳なさそうなシャディである。

「…………あ」『はやっ!』

レイヴン、逃走するアラスミシアを見て杖を出そうとするも今回は生憎更衣室だ! となればレイヴンが取る行動は!

「ぎうどん、もう作らない」

THE・脅し。でも声をもうちょっと張るべきではと思っていたシャディである。

「……落ち着いて、ここはプール、ほらあそこに噴水」『あれすごいよねー……』

ぺちぺちとミズハの頬をレイヴンは叩いていた! ちなみにアラスミシアに聞こえてなかった場合レイヴンが同じく華麗な遊泳フォームで追いかけ出すぞ!
374ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)23:28:43 ID:jYJ
>>373
「……はふっ!?お、おはようございますー……」

どうやらしっかり戻ってきた模様、安心ですね
さて一方アラスミシア、そんな致命的な脅しが残念届いていない!周りの水音や声が阻害したのでしょう
レッツ追いかけっこだ!

「あ、あれっ?マリウント君も泳ぎに来てたんですねー?」

取り残されたミズハ、シャディの姿をようやくハッキリ確認微笑みかける
375レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)23:33:45 ID:tOi
>>374
「おはよう、では私はアラスを捕まえてくる」

たぁん、と水を少し立てるとレイヴンはアラスミシアの後を追うように泳ぎ出した! その速度やはりいつもの雰囲気からは想像つかぬスピード!
そう、彼女は泳ぎが大の得意だ! 雨で増水した川にどぼんしても戻れるほどに! ……いつもの落ち着いた表情のレイヴンがそのまま高速で迫るのはアラスミシアからすればどんな気分だろうか?

「う、うんー、ミズハ先生達はー……落ちに来たわけじゃないよね? さすがに」

アラスミシアはシャディが落としたのだがあんな綺麗に決まれば疑うのも仕方なしか。いつもの微笑みに安心したのかシャディもそのままどぼんである。
ぷかぷか浮かぶシャディ……は流石にプールではマントは着けていなかった。
376ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)23:51:37 ID:jYJ
>>375
『ふふふ……ふ?……うへぇっ!?』

ふと振り向けば見知った顔、高速で迫る!コワイ!
頑張って加速するもムダだ!すぐに追い付かれてみっちり怒られる事でしょう

「……え、えぇもちろん、あんまりにも暑くてー……」
「アインスコールさんと泳ぎに来たんです、一緒にいかがでしょう?」

水飛沫を浴びながら心地良さげにミズハ
噴水が夏陽に煌めき虹を生み出している。良く晴れた空の向こうの雲は風に遊ぶ、群青日和

//この辺ですみませぬ、締めでお願いします!ありがとうございましたっ!
377レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)00:00:24 ID:GsY
>>376
「シャシャもだけど、人突き飛ばしちゃダメ、怪我する、それから…………」

捕まえた後のみっちり説教。周囲の下級生見学がなおアラスミシアに追撃の視線を送ったことでしょう。
レイヴンは怖がられてるようだけど。

『わかるぅー……開いてるの知れてよかったー……』
『泳ぐ泳ぐー!』

後にレイヴンにみっちり怒られることも忘れて、シャディは暑さに茹だる前にプールを目一杯楽しむのです。
たまには良きかな、平和な日。虹を眺める子らの感動に混ざり、流れる雲は形を様々なものに変える光景。そしてプールの中で楽しむ皆の姿は夏に明るい景色であったでしょう。


//ありがとうございました!
378シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)21:14:01 ID:GsY
陰で図書館に置いてあるお話の本を開いたままこっくりこっくりとしてしまってる黒髪の少年。
文字だらけのページに手をおき、上体は起こして器用に寝ているその少年は猛暑の中の涼に微睡んでしまったことがよく伺える。
まあ、文字だらけという以外にも周囲に人が居ないのもまた理由なのだろう。

「……んー……」

その日のそこには、人が近くに居なかった。
379ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)21:21:10 ID:nxC
>>378
こつりと、そんな少年の頭上に僅かに伝わる衝撃、それは例えば分厚い文庫本の背で軽く殴られたようなそんな感じの。
痛みというにはあまりに弱いその一撃でその少年が起きたかどうかは分からないが……もし起きて目を開けたのならば少年の目には、前述した状況そのまま、文庫本の背が自身の頭に当たっているその状況が伺えるはずだ。

「寝るなら布団か、ベッドの上にしておくのだね」
「ここで寝ても疲れは取れない、それは非常に無駄な行為だ」

その手に持っていた文庫本、つまりは少年の頭に衝突していた文庫本を小脇に抱え、その女性は少年の顔に視線を向けてくす、と小さく笑うことだろう。
まるでその姿、少年の目の前に突然に現れたような、そんなように見えたが……直前まで寝ていた少年はきっとその事実には気づくまい。
380シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)21:31:52 ID:GsY
>>379
あいた、という声と同時に少年の体が跳ねるように反応する。
眠りかけの眼を開ければそこに見えるのは、文庫本を持つ女性。この視点だとタイトルは読みにくいためか、目がそれを追おうと。

「あぅ、はーい……ごめんなさい」

影の手でくしくしと髪の隙間からたんこぶできてないか確認しながらまず謝る少年。女性の登場の仕方には気づかないまま目を擦ってぱちぱちと目を覚ませる。

「……あ、おはよーダリアちゃん。暑さに負けてなーい……?」

今更ながらの起床の挨拶。司書という呼び方から変わった呼称と共に、自分の方が負けてるように見える少年はまず最近の暑さについて問い掛けた。
381ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)21:38:46 ID:nxC
>>380
その目にされど、文庫本の背に描かれたタイトルも、その表紙に書かれているはずのタイトルも伺うことは出来ないだろう。
いや、より厳密に言うのならば、その文庫本にタイトルは書かれていなかった、こげ茶色のブックカバーに覆われたその本には何も書かれておらず、それを確認する手段も、彼女の手から本が消えれば失われる。

「あぁ、そういえば今は夏だったか、確かに暑いのだよ」
「まぁ、それで行動に問題が起こることは全くないのだがね……少なくとも、君よりは」

夏にも関わらず彼女の恰好は変わらず黒のパンツスーツ、正直見ているだけでも暑くないのかと不安になる装いをしているか。
暑さにダウンしているどころかこの女性、汗すらかいておらず、その表情は非常に涼し気だ。
382シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)21:45:24 ID:GsY
>>381
あー、と本が消えた時に漏れる声はどこか残念そうなものだった。

「……引きこもってて季節忘れた? ……んー、僕暑いの苦手ー……ダリアちゃん汗もないってすごいねー」

さらりと失礼なことを言っているが、ゆるーりとした笑みからは冗談半分なのがよくわかるだろう。外に出る理由を一つ知っているし。
彼のマント着用もまた同じく暑さを思わせるそれではあるが本人にまるで自覚はなく、女性の装いと表情に関心めいた様子が見える。
くるり、と見上げていた顔を正しく向けるために足すら動かさずその体を女性に向ける。

「もしかして涼しい道具持ってるとかー?」

クスクスと笑いながら影の手が側に寄って周囲の温度を確かめようと。
383ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)21:54:31 ID:nxC
>>382
「引きこもるべきは私でなく君のほうではないかね?度を越えた暑さは命をも奪うらしいが」

ふ、と息を小さく吐き、女性はその冗談に微笑みとそんな言葉を返すだろう、その様子に怒っている様子も呆れている様子も見受けられない。
周囲の温度は、何ということは無い、少年が感じている温度と全く同じだろう、表面だけを伺うのならば、彼女は少年と同様の環境にあって尚涼し気な表情を浮かべているわけだ。

「まぁ、全身を冷やせるハンドクーラーだの、永遠に-20℃から変わらない氷だの、涼しくなる道具も持ってはいるが」
「単純な話でね、私に暑さを感じる能力はあっても、度を越えた暑さでダメージを受ける能力はない」

そう言う風に設定されていない、と、彼女の支配者は語るだろう……否、飄々と語る彼女の台詞にはしかし、嘘がまだ以て残っている。
実際のところ、彼女に暑さでダウンする能力は、いつかの時までは存在した、それを持たない彼女はあくまで、今の彼女のお話である。
384シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)22:04:36 ID:GsY
>>383
「でも引きこもってても皆に会えやいしー」

たまに倒れかけることあれど、現時点では色々な避暑があるのが幸いか。何はともあれ暑さに蕩けつつもまだ誰かに会いたい気分が勝ってるようだ。
不思議そうに影の手が虚空を撫でる。まるで首を傾げるように手首らしきところで折れるとそそくさと少年の元へ縮んでいく。

さて、少年は女性の答えに疑問符が浮かぶ。別に暑さに耐えられる人物はそう珍しくはない、ないのだが。

「…………別に痛くもないのに、持ってるの? そんな道具。あの影もその一部?」
「それにダメージって、変なのー」

一個くらいならわかるが、二つ三つ以上持ってそうなその発言が少年は暑い頭なりにおかしく思ったようだ。苦にも思わないならば、揃えるという発想は浮かびにくいこともあるかもしれないということだ。
無論、彼女がそんな考えに当てはまるかはまた別の話であるし、無意識に混ざった影への疑問が向かったりする、選択が多い台詞である。
385ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)22:13:39 ID:nxC
>>384
「……あぁ、私にとっては役に立たないものなのに、それを私が持っているのが不思議かね?」

少しの沈黙、僅かに首を傾げた彼女のその表情にはどこか、目の前の相手を諭すような、そんな司書というよりは先生らしい色が伺えることだろう。
何故だろう、その何かを教え込もうとしているかのような表情の中に一つ、自虐のような少し悲しそうな感情が混じっているような。

「私だって別に、役に立たないもの全てを淘汰しているわけではないよ、その考えは危険だ」
「それに、持っていれば誰かに譲渡することもできる、君の持っている影のように、ね」

くるりと人差し指回して小さく呟く、その女性の手のひらに一つの小さな氷の塊が生まれて、すぐに掻き消えた。
自身にとっては役に立たないものでも、それを持たない理由にはならない、役に立たない者を切り捨てる某を知っているが故に、彼女は不必要を不必要と断じないのだ。
386シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)22:20:51 ID:GsY
>>385
幸か不幸か、今までの少年は自分に不要だと言い切れる物が手に入った試しはない。だからこその危なっかしい発言であった。
それを確認させる悲しげな女性の台詞は少年にとって意外なものであり、その青い瞳がはっきり見えるほど見開いて間抜けた声を漏らした。

「そっか! そういう使い方もあるよね! ごめんなさい!」

急に元気だ。氷の塊に元気でも出されたのか、というほどに。謝りの台詞はその混じった表情を悟ったのか、それとも。

「……あの影って元々は『ダリア』ちゃんのものだったの? あと……んー……」

譲渡された影。それは元々誰のものなのかハッキリさせたかったのかそんな問いに続くのはどこか迷ってるような表情。
何か聞きたいことがある子供が、それを大人に聞くことを迷ってるような、そんな顔。
387ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)22:29:41 ID:nxC
>>386
「いいや、違う、携帯式影法師……その影は私のものではないよ」
「イノミナンダムの従者、私と同じような存在は、私の他に三人居るからね……二人はもう、死んでしまったが」

ひらひらとその手のひらをすげなく振って、彼女の口から放たれるのは否定の言葉だった。
ワンダーアイテム、不思議で異様で便利な道具、それを渡されるのは大抵イノミナンダムの性を持つ存在だが、その影を受け取ったのは彼女ではないようだ。

「……しかし、君も不思議なことを聞くのだね、その問い方」
「まるで私が、私でない時があるかのようじゃあないか」

僅かに微笑み浮かべていたその表情が、どこか真面目な表情に変わる、僅かに上がっていた口角も元に戻って平坦に。
その瞳は何かを見透かすように少年の表情に向けられることだろう。
388シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)22:40:44 ID:GsY
>>387 
「……二人? ……どんな人達だったの?」

その裏で違和感、というのだろうか。このモヤモヤは。影は、女性の物ではないと言われた。
しかし彼女は確か以前、直前の発言と合わせようとするとチグハグな感じがすることを答えていたはずなのだと少年は頭を冷やしていた。

「うん、だってさ、最初と反応が違うなーって思ったこともあったし……それに今のでなんかね」
「だって、この前、自分が贈ったって言ってくれたのに自分のものじゃないって、おかしくない?」

矛盾に思えた少年はその瞳を真っ直ぐに見返す。その瞳の奥を覗き込むように、またその自分の瞳の奥の疑問を伝えるように。
女性の対応、というか反応が違う時。勘違いかもしれないがイチゴの時は楽しそうで嬉しそうで、そしてその前は……なんというか反応が薄くて。
影の手は伸びる。いつもと変わらぬ、例え戦いの時だろうが平和な日々だろうが見た目に一切の変化のない漆黒が女性の頬に。
389ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)22:48:37 ID:nxC
>>388
「一人は、そうだな……マッドサイエンティストと呼ぶのが一番正しいだろうか」
「もう一人は秘密だ、君が知っていたところで、デメリットになってもメリットにはならないからね」

昔を懐かしむような、そんな表情で語っているのを見る限り、マッドサイエンティストなるその一人は遥か昔に死んでしまったのだろう。
ふいっと視線を逸らしてもう一人の説明、だって、そいつを殺したのはお前たちだなんて言ったって、デメリットにしかならないだろう。

「……そうかね、あぁ……何、もう気にする必要はない」
「私は私だ、もう私の一生のうち、それ以外になることはあり得ない、そう約束しよう」

彼女の口からはしかし、彼女と違う彼女についての説明は語られなかった、ただ一つ、もうあんなことにはならないから安心しろ、と。
つまりは、彼女がその影について語った時の彼女は、自分ではなかったと、そう言いたいのだろうが。
390シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)23:09:05 ID:GsY
>>389
「マッドサ……なんか変なの作ったり?」
「…………メリットとかデメリットがある、人なんだねー。大きかったりした?」


だとしたら。と少年はとある日眠たげな娘と話したことを、出ていた疑惑を思い出す。あまり想像したくはなかったものであるが。
従者。それはいい意味か、悪い意味か。主からすれば……別にどちらでも良いのかもしれないが。

「………………そっか」

そうではない、はずだったのに。最初に会った司書は、早い話そうだったことは少年にでも理解できた。だって、そうでないならこんな約束が出ることなんてまずないのだから。

「ねえ、ダリアちゃん。まだ、切れてない? それとももう……要らない?」

不安は煽られてしまった。少年は最近、色々ありすぎた。平和なことも良いことも、危ないことも。
そんな少年にすべてをいいように考えろ、なんてのも難しい話だろう。いつかやった時のように手で鋏の形を作る彼の顔はどこか寂しげであり。

「また、お話聞かせてくれるよね?」
391ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)23:21:50 ID:nxC
>>390
「秘密は秘密だ、私はその質問に答えるつもりはない」
「……全ての事象が自らに繋がると考えるのは、傲慢な考え方ではないかね?」

その正体が彼女の口から語られることはない、寧ろその口から語られるのは相手を突き放すような厳しい言葉だ。
自分の語る従者の意味を考えて、もしかしたら助けられたかも、なんて考えるのは、全てを救おうとするのは……正義の味方であっても、人間の考え方じゃない。

「……さぁ、ね、だが……覚えておいた方がいい」
「世界は余りに残酷で、君の手のひらは余りに小さい……その手で救えないものも居るのだよ」

くるりと相手から背を向ける、まるで自身の表情を隠そうとするかのように、そしてその言葉はやはり厳しく、相手を突き放す。
その声は冷淡であった、冷淡で冷酷で、どこか心苦しいような、そんな色が僅かに含まれていた。
たった一つの言葉を残して、その女性はその場から、厳格にも歩き出そうとするだろう、相手に嫌われてもおかしくないような、そんな声色で。

「思い上がるな、人間」

……と。
392シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)23:38:04 ID:GsY
>>391
「…………無関係なら――――うぅん、いいや。ごめん」

そもそも、デメリットメリットを引き合いに出すことも、なかったはずなのに。と思っても少年の弁舌は説き伏せるほどの強さはない。
中途半端で終わることを悔やむのは、やはり傲慢であるのだろうかと少年は暗に思う。

「…………手」

背を向ける女性の視界には最後、自らの手を眺める少年が見えるだろう。突き放されたことに気付いてないのかと思うほどに。
女性の言葉は正しいのだろう。影の手を使っても少年が救えない相手は救えない。近くにいても、だ。
じゃあ、諦めろと言われて諦める、となるほど少年は素直ではない。もがいて足掻いて、それで救えなくとも。
彼はまだ忘れてはない。例え何があっても止まるなと言われた日のことを。思いは違うのかもしれなくても少年は手に余るほどのことをしたいと思う。

「居ても、諦めないし――――僕、悪魔だもん」

子供の屁理屈に等しき返し。声色にびくつくように跳ねた身体を止めて尻尾と額の瞼を露呈させて影の手を相手の手に伸ばして。

「……でも、人間でも甘く見ないでよねー」

そんな呟きはいやにハッキリと。崩すことを目的にした女性の発言であったならば腹ただしい答えになるだろう。
393ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)23:53:33 ID:nxC
>>392
「……あぁ、そうだ、君ならそう言うだろう」
「最後まで足掻いて、結局救えなかったものを嘆いて、それでも前に進んでくれるのだろう」

その言葉は小さく、その距離は遠く、きっとその言葉も、僅かに浮かべた微笑みも、相手に届くことはないのだろう。
それは或いは少年にとっては、ただ黙って相手の前から離れたかのように見えるだろう、嫌われるために言葉を吐いた彼女の目的は、まさしくそれなのだから。

「……いっそ、嫌ってくれれば、楽なのになぁ、はは……」
「……消えたくないなぁ」

……そんな言葉、聞かれない方がいい。
仮令どんな道をたどったとしても、自分に生きる道が無いなんて、知られない方が絶対にいいのだ。
394シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)00:02:13 ID:Dlo
>>393
その背中を見ていた少年は露呈させた尾を揺らす。何か言ってくるのかと、振り向いてくれるかと、思う様子で。
結論から言えば、女性は離れてしまっている。生憎彼に読心の魔法なんてなく、そして耳が良いわけでもない半端な悪魔でしかない。
そんな半端な悪魔が何を為すことができるのか。為したことを考えれば願えるのは幸福なそれのはずなのだが――。

「……またねー、ダリアちゃん。イチゴまた食べよー……」

結局、彼の伸ばした影の手は止めることなく見送って、少年は小さな声で呟き、彼女を見送ると開いていたお話に目を戻した。
いずれ相対する事実に、今はまだ気付くことも察することもなく、暑い日に戻った。

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