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【短文】ここだけネポック魔法学校・十六限目【推奨】

1カメリア◆Wb0oWmK/22:2018/07/05(木)23:29:12 ID:bVq()
ここは人里離れた森の奥
そこには、国一番の魔法学校『ネポック魔法学校』が存在する
そこでは、魔導の道を極めんとする若き才能たちが、日々勉学に励んでいるのでした
これはそんな魔法学校の案内状です
入学手続きは簡単
名前を書き、門をくぐるだけ
ネポックの扉は、等しく開かれているのです

こちらは、短文推奨スレとなります
セリフ一行、地の文は多くても三行を意識して書いていきましょう
特にセリフが増えれば、それに返信しての繰り返しでどんどん大きくなるため、一行推奨です
また、凍結、置きレスもグダグダになる原因になるため、可能な限り非推奨です

前スレ
【短文】ここだけネポック魔法学校・十五限目【推奨】
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1528042956/l10
スレwiki
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次スレを建てるのは>>980の人にお願いします
2レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)22:49:56 ID:em8
>>999>>1000
「甘い方が良かった? 今度は考える」

甘酸っぱさを残すべきかと思っていたようだ。食べてもらえたことには少しだけ嬉しそうな表情に変わっていた。
かなり分かりにくいが、翼耳もぱたりと反応したのが強調されてるか。

「可愛いが理由なら、エリー大人気」
「……好みの問題?」

アップルパイを取り出してモグモグすると、レオナは甘い方が良いと言っていたことに合わせて。多分可愛いより優先する要素があるのかもしれないと。


/たておつであります
3タニス ◆p01m289DEw :2018/07/06(金)22:49:56 ID:T7o
昼時の購買は戦争である。
午前という苦難を乗り越えた者達が午後の英気を養うために、我先と戦利品を求めて集う。
本日の限定というレアものを欲する者もいれば、なんでもいいからとにかく食い物を寄越せ、などという者もいる。
各々の目的に差異こそあれど、しかしこの戦争には一つの鉄則があった。
即ち『早い者勝ち』と。
この争いに敗れた者は皆誰であろうと、空腹に苛まれながら己の未熟さを噛みしめるより他にないのだ。

「……やらかした」

さてお昼ラッシュも落ち着いた頃、購買の前で佇むローブ姿。
でかでかと掲示された『完売』の二文字に顔を両手で覆い、がっくりと肩を落として呆然と。
すっかり空っぽになった食品コーナーがどこか虚しい。ぐう、と控えめな腹の音が鳴った。
4レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)22:57:26 ID:1Ym
>>1000>>2
「甘い方があたしは好き!!大好き!!」

ブランコでめっちゃ揺られてそう叫ぶ

「それに!あたしは世界一可愛いから告白してこない方がおかしいじゃん!」

と、そう言って騒ぐのです。だから爆発魔なんてry
5エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/06(金)23:00:14 ID:Ral
>>3
そんな喧騒をよそに廊下をやってくるのは妖精の少年。
後ろに紙袋を乗せた『星』を従えて。

「やあ、一体どうしたんだい?」
と、ローブ姿に声をかける。


>>1
//スレ立ておつかれさまーっ
6アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:00:19 ID:pSU
>>2
>>4
「……あまくてもいいな」

一方アラスミシア、甘くなくても大丈夫らしい。食欲魔人だしね

「せかいいち?」
「……世界一なの?」

言葉を鵜呑みにして思いっきりガン見!
そりゃあ穴が空くほど見詰めます、世界一だもんね!
7レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:04:52 ID:em8
>>4>>6
「参考にする、ありがとう」

アップルパイ完食後、指についたパイ生地ペロリ、お行儀悪い。甘いアップルパイがレイヴン内のメニューに加わった。

「世界一…………世界一…………」
「なら他に何かあるんじゃ?」

ジーっとレオナを見つめてます。その間に3m内の気温を1℃ダウン。少し陽射しが暑い。
そしてさらりとレオナに刺さるような台詞が飛んでいく。
8タニス ◆p01m289DEw :2018/07/06(金)23:10:16 ID:T7o
>>5
「はぁ……おうち帰ろうかな……」

心底からの気落ちを含ませてぶつぶつと、帰宅すら考えているあたり、一体どれだけショックだったのか。
しかしエストレラの声に気がつけばようやく顔を上げ、オッドアイでそちらを一瞥。

「ああ、えっくんかぁ……」
「いや大した事じゃないんだけどさ。お昼ご飯買おうと思って……」

あとはご覧の通り、とばかりに『完売』の二文字を指差す。
まあつまるところ、彼女は昼飯争奪戦に敗れた、ただそれだけの話だ。
言ってしまえばよくある話、しかし午後に備えて空腹を満たせないのだから本人からすればとんだ不幸には違いない。
9レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:10:44 ID:1Ym
>>6>>7
「当然じゃん!ほら!超可愛いでしょ!?これが世界一じゃなかったらどーなんの?」

ふふんとした表情で鼻高々の馬鹿、こいつは真剣に自分が世界一可愛いと思っとる!視線も気持ちいいようだ!!

「で、ほかに何か?……うーん、なんだろう……そーいや同級生の男子とかまぁ、女子もだけどあたしにびびってる?気がする」

ふと呟きます、だって小3からエクスプロージョン覚えた爆発魔だった訳で、同級生ならばその凶暴性の被害はよーく受けて来たはずだから
10アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:17:02 ID:pSU
>>7
>>9
「まえに、クリームが入っているのをたべたことがある……」

あれもよかった、とアップルパイに関しては

「んー?……あー、うん……」
「びびる……あぁ、なんかこう……」

曖昧に頷き応じる!ある意味ひどい!
そしてビビりの話題だが成る程、なかなかエキセントリック女子が多いし仕方ないね
11レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:20:24 ID:em8
>>9>>10
「クリーム……盲点……!」

雨乞いの傍ら料理の腕前、どう両立してるのかは謎だがアラスミシアの感想に感心したのかギュッと手を。

「……あ、爆発。多分それ怖い。あと」

そういえば爆発魔だとかなんとか、よく聞いた気がするとあたりをつけて。

「秘密すぐ喋りそうだから?」

冒頭の発言から取ってきた。なんでこういうところだけ敏感なのか。
12レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:24:34 ID:1Ym
>>10>>11
アラスの反応、そして爆発、秘密をすぐ喋る、そのことにギクギクギクゥと三本の矢が刺さったかのように反応する

「あ………あたし……」

流石に言葉に詰まると、涙目になりました

「う………うぅ………」

そしてブランコは止まり、またしゅんとした
13エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/06(金)23:26:12 ID:Ral
>>8
「ふむふむ、そんなことが…
食堂はここからだと割と遠いから、今の時間だとちょっと微妙かな」
多くの生徒が食堂を使うが、校舎の1階にある購買に比べちょっと距離があるので
購買での争奪戦はいつになってもなくならないのである。

「とりあえず、中庭で一緒にどうだい?
一人で食べるのも味気ないしさ」
そう言ってタニスを誘うのであった。
14アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:31:26 ID:pSU
>>11
>>12
「あのアホもつくれるみたいだから……」

なんなら聞いてみるといいとの事、意外とミズハは料理が出来る!

「……ま」
「いつかできる」

慰めが下手!なんならポンと肩を叩こうと腕を伸ばしながらサムズアップ!ダメだこりゃ!
15レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:34:19 ID:em8
>>12>>14
「……アホ?」

――――初対面のレイヴンがアラスミシアのミズハの呼び方を知るはずがなかった。

「…………あぅ、泣かないで」

ある一件があり泣かれると弱いためか、少しオロオロしかけたレイヴン、しかし僥幸かアラスミシアがとった行動を見た!

「……いつかできる……!」

アラスミシアが叩かなかった方の肩をポンしてサムズアップ! 追い討ち!
16レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:39:12 ID:3df
>>14>>15
「ちなみにあたし料理もできない………」

くすんとしながら、よく考えたら外見着飾る以外の女子力こいつ0だ

「………レオナちゃんはね、頼り甲斐があってイケメンで優しくて包容力のある人がいいの」

理想も高いな!ダメだこりゃ!!

「ダニエル君なんかは良かったんだけどね……」

ここで驚きの一言。確かにあの時は頼り甲斐があって、行動もあってイケメンに見えてただろう、そして彼の女子への扱いは優しくて包容力あるようにも映ったようだ
17タニス ◆p01m289DEw :2018/07/06(金)23:39:38 ID:T7o
>>13
「そうなんだよねぇ、食堂も今の時間は混んでるし」
「講義が終わるのが遅れなければなぁ……はあ……」

昼時のラッシュなど購買も食堂も似たようなものだ、その混雑状況は想像に難くない。
購買と違ってブツは確実にある。しかし食堂では毎日のように席取り合戦が勃発しているのだ、それはそれでまた多大な労力を要する訳で。
過ぎた事を後悔しても仕方ないのだが空腹とは強大なデバフ効果、先程から主張の激しいお腹をさすってため息を一つ。

「……もしかして、えっくんって案外意地悪?」

エストレラの誘いに何を勘違いしたか、むうと唇を尖らせて拗ねた素振り。
このままでは昼飯にありつけないどころが食事シーンを眺めるだけで終わってしまうとでも思ったのだろう、僅かに悲壮な表情を浮かべた。
18アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:44:01 ID:pSU
>>15
「……アホ」

頷き応じる。剣を腰にぶら下げてー、みたいなジェスチャーで伝えようとしている所を見ると名前を覚えられていないねミズハ

「りょうりは、できたほうがいい……」
「ぎうどんとか作れると、サイコーだ」

かんっぜんに趣味混じりのアドバイス!
しかし実際ぎうどんを美味しく作るには煮込みの何たるかを理解する必要もあり実用的なのだ!結果オーライ!
19アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/06(金)23:44:28 ID:pSU
//>>18>>15-16です
20レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/06(金)23:48:21 ID:em8
>>16>>18
「…………………………ジャージの?」

悟ってしまうのは果たして喜ぶべきかそれとも草葉の陰で泣くべきか。ミズハ次第。

「…………練習、する?」

レオナにそんな言葉で手を差し伸べる。レイヴンとしては少しの料理なら教えられるわけで。
近々作る相手も居るし、腕を整えるには良いだろうと。

「ぎうどん…………あ、シャシャが作れるかって聞いたご飯……」

アラスミシアの言葉についてはレイヴンは違うことを思い出していたのであった。

「…………まずは、ゆで玉子あたりから」

まずは基本から、とばかりに。
21エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/06(金)23:52:04 ID:Ral
>>17
「結構いい席を探すのも大変なんだよね。
友達が一緒ならいいけど、そうでない時に知らない人と相席するのも、ね」
そんなわけで、食堂でテイクアウトできる菓子パンとかデザートとかを買い込んでから、
適当な場所を探して食べるのが日常になってるのである。

「…じゃあ、意地悪をした方がいいかい?」
悪戯心か加虐心か。
ともかくそんな感情が湧いてきたので、悪戯っぽい笑みを浮かべながらそう言う。
22レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/06(金)23:56:25 ID:3df
>>18>>20
ジャージの?その一言でミズハの事を言ってるのがわかった

「ちょっとミズハ先生アホとか失礼じゃない?」

そこは強く言います

「確かにあたしも前までは、頼りなくてチョロくてアホな先生と思ってだけど」

散々な言いようである

「でも!ちゃんと頼りになる大人って分かったんだよ!!」

ビシッと指差して、こないだのテラ騒動からはそれなりに敬意を持ったようだ

「あと料理教えて」

恥ずかしそうに小さな言葉で呟いて
23タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)00:03:03 ID:4m4
>>21
「人が多いと気疲れするしね。だから大抵はこっちで買ってるんだけど……」

その結果がこれである。
一度挫折してしまったら立ち直るのは難しい、ここから食堂まで行くのもなかなかに気力がいるもので。
席取りしてくれる友達?そんな事聞くだけ野暮というものだ。

「それは困るなぁ、ごめんって。是非ご相伴に預からせてくださいな」

エストレラの反応にようやく真意を悟ったか、微かに肩を撫でおろして苦笑い。
が、ここで機嫌を損ねられたらどうしようもない。ぱんっと両手を合わせておねだりの姿勢。
24アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/07(土)00:03:04 ID:tcA
>>20
>>22
「そう……アホ」
「……え? 失礼かな……?」

頷き応じてツッコミには小首を傾げる。多分ナチュラルに鬼畜なのだアラスミシアは

「ゆでたまご……」
「……モソモソするからな……あまり……」

好きじゃないらしい、嫌いでもないけど
さてはてともあれレオナ、レイヴンからお料理を教わる事になるのだろうか

「……ぎうどん作れたら、味見する」
25レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)00:08:49 ID:KR4
>>22>>24
「………………ミズハ先生、もしくは……ミィ先生」

とっても静かにアラスミシアの耳元で小声で提案。ナチュラル鬼畜にはナチュラルクール。

「問題ない、暇なときならいつでもいける」

キラーン、と無表情染みた顔なのに目元が光った気がする。これが無表情ドヤ。

「……半熟のが好き? それともぷるぷるの?」

後者は所謂温泉卵的なやつである。ぎうどんに乗っけるならアレが適しているかも?

「……シャシャとも一緒に作る? アラスも」

ぎうどんについてレオナともあるが、相談された相手の名前も出す程度に。

雨乞い衣装でなければきっと先輩風みたいになったのに。
26エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)00:14:07 ID:I4z
>>23
「僕みたいに飛べるのならまだしも、走っていくのって、大変だよね。
…あと、こっちは一度酷い目に遭ってからはお昼に来るのは止めてるかな」
以前に魔法で撃ち落とされてからは、購買での昼食の購入は止めようと心に誓ったのである。
なお、エストレラを撃ち落とした生徒は教師によって反省室送りになったとか。

「うん、いいよ。
それに、一緒に食べるご飯は美味しいけど、見つめられながら自分だけ食べるのは、ね…」
当然一緒に食べる予定だったのであっさりと許すことにした。
27レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/07(土)00:15:26 ID:SO1
>>24>>25
「まぁ、あの一件終わって日常に戻るとミズハ先生はやっぱり
頼りなくてチョロそうでアホっぽくてあんまりああはなりたくない反面教師な所多いよね
あの時は頼りになったんだけど……なんなんだろあの落差」

やっぱり酷い!!これをミズハ先生が聞いたらどう思うやら


「あたしはねー!何も料理は作れないよ!」

ドヤ顔、威張って言う事かよ

「レイヴンは料理得意なの?」

ドヤ顔に対してキョトンとして
28アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/07(土)00:21:16 ID:tcA
>>25
>>27
「あー……」
「……頼りに?……うーん……」

そういえばそんな名前だったか、と思い出したように
んでもって頼りになるなんて聞けばどうにも首をかしげる事しか出来ないアラスミシアなのでありました

「かたまってないのがいいな」
「……ぎうどんに乗せるとおいしいやつ」

リクエストとしてはそれだ!

「……つくりたくはあるけど……」
「とどけもの、忘れてた……まだ今度、たのむ……」

懐からロウ印された封筒を取り出し溜息、何やらお使いの途中だったらしい
じゃ、とマイペースにのんびり歩いて職員室へ向かうのでありましたとさ

//すみませんがこの辺でお先に落ちますっ!ありがとうなのでしたー
29レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)00:25:55 ID:KR4
>>27>>28
「…………そうかな」

レイヴンとしてはイイ先生の認識。……まあ最初がどんぶらこっこなので抜けてる、というところを否定はしないが。
とはいえ雨が好きな人は皆友達であるため些細なことである。

「得意、というよりできてた。大抵は作れる、ので問題ない、はず」

すぅ、とドヤをやめて正確正直なお返事。まあ郷土料理とかでもない限りは作れるので嘘ではない。

「ん、わかった、なら予定にしておくね」
「またね、アラス。おつかい頑張って」

倒れないように、と呼び掛けながら、アラスミシアを見送るのでした。今度作るぎうどんには温泉卵も加えよう、と決心して。

「……レオにゃん、今からなにか作る?」

と、レオナに向き直るとそんな提案。
30タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)00:28:37 ID:4m4
>>26
「飛べるっていいよねぇ……ずっと羽パタパタさせて疲れたりしないのかな」
「そういえばもう身体は大丈夫そう?」

タニスは羽を持たない、故に飛行と二足歩行との単純な比較はできない。
けれど地を歩くしかない種族としては、やはり空中を移動手段とするのに憧れを抱かざるを得ない。
エストレラの言うひどい目にはなんとなく想像がついたらしい。ああ、と曖昧に唸って同情の眼差しを向ける。
昼時の購買はほとんど戦争のようなものだから、負傷者が出るのもそう珍しくはないのだ。とっても殺伐。

「ありがたきありがたき……下級生に借り作っちゃったなぁ」

なむなむと拝む仕草で感謝の念、ぱっと見ではとても怪しい。
実年齢で見れば圧倒的にタニスが年下なのだが、そこはやはり上級生の意地とでも言うべきか。
へらっと申し訳なさそうな笑みを浮かべ、エストレラの提案通りに連れ立って中庭に向かおうと。
31レオナ◆rwDSHkQLqQ :2018/07/07(土)00:30:51 ID:SO1
>>28>>29
「あ、アラスちゃんまたね」

そう笑顔で言うと、アラスへと手をフリフリとして見送って

「それじゃあ……一緒に寮に帰って何か作ろっか」

レイヴンの方を見て、そう言った
もし、彼女がこれに乗ると、これから一緒に寮に帰ってから
レオナの料理センスの無さに驚愕を受ける事になるだろう
火加減分量水の量何もかも無茶苦茶な上に砂糖は大量に使う

恐ろしい料理と言えぬ何かを作るはずだ、きちんと指導しなければ
そんな悍ましい物を作ったか作らなかったかは、レイヴンの料理指導によるとしか、言えないのだが

//それではこれで〆で!ロールありがとうございましたー!!
32レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)00:35:34 ID:KR4
>>31
「そうしよう、一緒に頑張る」

ぐっ、とサムズアップしてレイヴンは共に寮に帰り――。

「……………………」

レイヴンすら絶句するレオナの行動に珍しく強く出ていた。
それはもう、止めて基本に立ち直らせようとするほどであり。失敗に突き進むにしろ成功に至るにしろ味見、実食ではレオナと共に食べることになるだろうと。

「レオにゃん――――せめてレシピ通りに作るべし――!」

レオハルト、リナ、何故止めなかったとレイヴンは珍しく思ったという。


その指導が実を結んだかどうかは、やはりというかレオナ次第である。
33エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)00:42:55 ID:I4z
>>30
「飛ぶ速度にもよるけど、大体歩いたり走ったりするぐらいのと同じぐらいかな。
早く飛べばその分疲れるんだけどね」
魔力的なもので浮くのが主体で、翅の羽ばたきは補助のようなものなので
思ったよりも疲労はしないようだ。

「ああ、身体の方はもう大丈夫だよ。
ロイコ先生に治癒の魔法をかけて貰ったりとかしたからね」
すっかり治った翅をタニスに見せながら。

「それなら、テストの前にでも勉強を教えてもらうことにしようかな」
そう言いつつタニスと中庭の方へと移動する。
そうやって移動する二人の後を追うように紙袋を乗せた『星』が飛んでいくのは
ある意味メルヘンな光景かもしれない。
34タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)00:57:25 ID:4m4
>>33
「あれ、そんなに変わらないんだ。それでもやっぱり羨ましいけどねぇ」

飛行そのものの労力が歩くのとたいして変わらないのならば、その利点は地形をほぼ無視できる事にあるだろう。
廊下をすれ違う人々や階段を総スルーできるというのはやはり垂涎モノだ、目を細めてエストレラの翅を見やる。
以前の痛ましさは何処へ、完治したそれにうんうんと安堵の頷き。

「それだけならお安い御用ってね。初等部と言わず、高等部くらいまでなら遠慮なく聞いて構わないよ」

勉強の面倒を対価に出せるのは上級生の強み、悪戯っぽい笑みで要求に応じる。
そんなこんなで到着した中庭、じりじりと太陽が照りつけるが日陰であれば煩わされる程の暑さではなく。
木陰にある空いたベンチを見つけたならば、そちらに腰を落ち着けることになるのだろう。
35エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)01:11:12 ID:I4z
>>34
「まあ、その分使えなくなると苦労するんだけどね…」
翅が傷付いて飛べなかった時の苦労を思い出しながら。
もっとも、そのおかげで『星』の応用法とかも得意になったのではあるが。

「ちょくちょく中等部や高等部に混じってる僕としては有り難いかな。
さて、それじゃあ食べようか」
木陰のベンチに座ると、『星』を二人の前に移動させ、机代わりにしつつ紙袋の中身を広げていく。
中身は菓子パンやケーキと言った甘い物が多く、飲み物も何種類か入っていたりする。
36タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)01:27:04 ID:4m4
>>35
「あーなるほど……確かに歩かないと筋肉も落ちるし、ほどほどにしないとね」

ちょうど翅が傷ついていた時期を知っている事もあり、エストレラの言う苦労にも簡単に納得がいく。
結局のところ、そううまい話などほいほい転がっていないのだ。

「ええ……それ高等部の内容理解できてる?大丈夫なの?」
「ん、それじゃあいただきます」

勉学は積み重ねていくものである。
基礎から学び、それを土台として少しずつ応用として広げていくのが一般的な流れだろう。
それをすっ飛ばして初・中・高と同時に学ぶとなれば、特に高学年の内容などは基礎が追いついていないのではないかと。
紙袋から広げられた品々に喉を鳴らし、どれにすべきかと手が宙を彷徨う。
タニス基準では明らかに一人分の量ではないのだが、以前エストレラの胃袋の大きさを目にしているためにすんでのところでツッコミは控えた。
さてタニスのチョイスはチョココロネ、これでお腹いっぱいになるのだからとんだ少食である。
37エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/07/07(土)01:51:31 ID:I4z
>>36
「うんうん、飛んでばかりじゃなくちゃんと歩いたりするのも大事だよね。
…持久走なんかは苦手なんだけどなぁ」
普段から歩いたり走ったりするのが普通な他種族とは違い、空を飛ぶのが基本な
妖精からしてみれば、瞬発力はともかく持久力に劣るのは致し方がないことであろう。

「まあ、面白そうだから受けてるだけだから、まだまだ内容は怪しいかな…」
面白そうという理由で自身の学年よりも上の授業に紛れ込む辺り
妖精らしい好奇心を発揮しているといえよう。
もっとも、無茶をすると自分だけではなく他人にも迷惑をかけるというのは
理解しているので、そうそう暴走はしないのだが…

「さてさて、どれから食べようかな…」
そう言いつつ、最も近い位置にあったジャムパンを取り、口へと運ぶ。

そんなこんなで、昼休みの時間は穏やかに過ぎていくのであった。

//ここらで〆にしたいと思います
お付き合いありがとうございましたー
38タニス ◆p01m289DEw :2018/07/07(土)02:03:46 ID:4m4
>>37
「そこは向き不向きがあるからねぇ。なんならそっちも一緒に鍛えようか?」

種族が違えば必要とされる能力も異なるものだ、苦手意識には生まれもってのものもあるのだろう。
とはいえ改善できないものという訳でもなし、エストレラが克服したいのあれば手を貸すのは吝かではないと。

「気持ちは分かるけどね、ちゃんと理解できたらもっと面白いと思うよ」

学びの場において好奇心は重宝すべきものであり、断じて否定するような代物ではない。
故に咎める姿勢ではなく、ただどことなく惜しむような。
せっかく授業を受けているのだ、ものにしなければもったいないとばかりに。
まあ彼女の授業態度も、決して真面目とは言いきれないのだが。
そんなこんなで屋外でのランチタイム、エストレラの相変わらずの食べっぷりにまた目を白黒させたとかなんとか。

//こちらこそありがとうございましたっ!またよろしくお願いしますー
39エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)21:55:12 ID:Oii
「んーっと……」

校庭の一角の地面にぺたんと座り込み、何やら悩ましげな様子のエリシア。
地面をぺたぺたと触りながら手を泥まみれにして、何やらもぞもぞとやっている様子。
端から見れば、単に砂遊びに興じる幼子のように見えるだろう。

しかして実態は、カメリアから習った錬金術の練習。土を液状化させたうえで成形しようとしているのだ。
時折、杭のような円錐の一部が顔を出しては崩れ、その様子を眺めてこてんと首を傾げるのだった。
40レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:05:52 ID:KR4
>>39
「? エリー……どうしたの?」

見た目、砂か土遊びに夢中だった様子のエリシアを見かけた手提げ篭持ちのレイヴン。
そのままならば邪魔をしないようにこっそり見守ってから離れるつもりだったが何かに悩んでそうな様子だった。
友の悩みくらい聞いてあげて、できれば力になりたいと思ったからかそのまま近付き声をかけた。

正面に回り込もうとするレイヴンだったが、地面の範囲次第では足を取られているかもしれない。
41エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)22:14:39 ID:Oii
>>40
「あっ、レイヴンー!」

地面に座り込んだままぶんぶんと手を振って、レイヴンを目で追うエリシア。
同時にぱしゃっと崩れた土の円錐が、エリシアの背中に隠れて見えなかったか回り込むのが間に合ったか。
ともあれ、レイヴンが正面に回り込もうとすれば、はっと何かに気付いて声を掛けるだろう。

「レイヴン、おちるよ……!」

液状化した地面に立てば落下する。自明ではあるが何人か落としてしまっている分学習している。
幸いにして液状化している範囲はそう広いものではないが、レイヴンを待つ結末はどんなものだっただろうか。
42レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:24:38 ID:KR4
>>41
「?」

崩れた土の錐が一瞬目に入る。そうなればやはり疑問は浮かぶものであるがその前に来るのは己への危機。

「――え、あっ――――せーふ」

踏み出していた足は草履ごと液状化土に沈み、ぐらりと倒れそうになったその一瞬でレイヴンは足捻る勢いで無理矢理方向転換し――被害は片足の膝ともう片足の爪先が沈み、泥を少し被った程度に収まった。
エリシアの声かけが功を奏した――と言って良いのかは謎だがレイヴンとしてはセーフの範囲らしい。
篭は無事だし、羽衣も無事。上半身は平気だが髪の端についた泥が多少気になる程度か。

「エリー、さっき何かしてた?」

その体勢のまま話を切り出そうとするレイヴンのメンタルは強くなった。
43エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)22:30:26 ID:Oii
>>42
「おーっ、すごーい……?」

それがセーフと言えるかは、エリシアでも疑問符を浮かべるところ。
普段泥に潜ったりしているエリシアだが、今まで落ちた人たちは膝まで浸かってさあ大変といった反応だったのだ。
だがまあ、レイヴンが良さそうならいいのだろうと、寄せた信頼から疑問は立ち消えてしまったようで。

「んーっとねー、こうやって…… なんかつくる!」

そしてレイヴンが嵌まりかけた泥の水たまりを指さして何やら集中すれば、ずずずっと浮き上がる円錐の先端。
しかし、いまはまだその程度のようで、ぷはっと顔を上げればたちまちそれは崩れてしまうのだった。
44レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:39:06 ID:KR4
>>43
人知れず雨の日に繰り出すレイヴンは泥にはまったり沼にダイブしたり川に落ちたりは慣れっこなのである(よいこは真似するな)。
ずるずると草履ごと足を引っ張り出せばふぅ、と一息。

「おぉ…………土の魔法? ……そういえば前もこの泥作ってたけど……」

水の球体に草履を入れてシャバシャバさせて泥を落としながらその光景を一から終わりまでしっかり。
そして拍手をしながらその正体について聞こうとして、以前ディアナに怒られた時のことも思い出してかなり今更ながらの反応。

一方で篭の中からは香ばしい甘い匂いが漂っていた。
45エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)22:48:58 ID:Oii
>>44
「れんきんじゅつだってーっ、カメリアせんせーにおしえてもらった!」

エリシアが土を使っているのは身近な物質として挙げられたから。本来は土以外でも機能するはずの魔術だ。
カメリアもこれが数名の膝下を泥だらけにするだなんて思ってはいなかっただろう。無邪気ゆえの無遠慮がなせる業である。

「だかられんしゅーしてた!……お?」

そしてこの土の柱の形成は、液状化とは真逆の固形化。一度溶かした土を思った形に固める練習だ。
さて、それはそれとして漂う香りに気付いたのだろうか、レイヴンの方を見て首を傾げたエリシアだった。
46レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)22:55:43 ID:KR4
>>45
「レンキン……錬金? ……すごいの習ってるね、エリー」
「カメリア先生…………」

レイヴンのイメージでは錬金術とは高度なもののはず。そのためエリシアのことをすごいと褒めてよしよし、と触角と共に撫でる。
さて、レイヴンは実はSBRの時に見かけた程度、それこそあとは影法師から聞いた程度である。となればあまり心当たり無さそうだ。

「練習、えらいね。上手くいった? ……――あ、食べる?」

練習ということだが、今までとは違いレイヴンでは上手いアドバイスができるかどうか。そのためレイヴンはそれ以外のところで。
新しく作り出した水の玉の中に手を入れて洗い、エリシアの方にスイー、と動かせば泥だらけの手を綺麗にと。

そうすればエリシアには切り分けられた断面から甘く煮たリンゴが見えるアップルパイが渡されるだろう。ちなみに甘さ重視の作品。
47エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:03:07 ID:Oii
>>46
「そうなの?……えへへーっ」

レイヴンの称賛にきょとんとした様子で答えるエリシア。
魔法に対して余計な先入観がなく、またカメリアの教え方もよく噛み砕かれているためにその高度差に対する実感はないのだ。
頭を撫でられれば嬉しそうにはにかみ、レイヴンの手に寄せるように首を動かして感触を享受する。

「んー、まだむずかしい…… たべるー!」

さてさて、魔法も慣れが必要とはいえ、液状化と異なり中々難航している様子。
それはそれとして思わぬ間食に目を輝かせて、水球で手を洗いアップルパイを受け取ったエリシアだった。
歯のないエリシアでも噛み切れるかどうか。本人はそんなことも気にせずぱくっと頬張ろうと口を開く。
48レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:11:40 ID:KR4
>>47
「私も少しはやろうかな……雨降りに使えるなら」

そうぼそりと。行き着くところは一貫しているが興味を持つタイミングは色々である。
レイヴンは儀式などを調べてる時に召喚術や錬金術などのさわりを見ているために若干認識の差があるのだ。
変わらない感触にレイヴンも微笑み、暫くしてちょっと名残惜しそうに離した。

「どうぞ」と手渡して、さて甘さを重視したそれがどう思われるかを待つ待つ。ちなみにその生地、崩れやすく唇だけでも噛みきれて中で崩れるほどのものである。
がっつけばポロポロ生地が落ちてしまうほどだ。

「そっかー……どんなところが難しい?」

エリシアが落ち着いた頃か、自分もアップルパイをもくもく食べて聞いてみる。難しいのはどこかわかるなら対策もあるはずと。
49エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:18:07 ID:Oii
>>48
「んー、カメリアせんせーにきいてみるー?」

降雨に使えるか否かはどうなのだろう、実際液体を作れる以上何かしらの使い出はあるかもしれない。
まだまだ錬金術の深淵は知らないエリシアは、そう言ってアップルパイをもきゅもきゅと頬張る。

「んー、ほわほわーっ!
 ……えーっとねー、ぎゅーってやるのと……」

脆いとすらいえるほどの生地と甘さの組み合わせを、そんな風に表現するエリシア。
レイヴンの聞いた錬金術の難しさに関しては、なんだかわかるような分からないような抽象的な言葉で返すのだった。
50レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:24:08 ID:KR4
>>49
「そうする、…………」

もしタイミングが合えば一緒に、とも言いたくなったが無理もいけないとレイヴンはちょっと遠慮した。
そもそも習う目的が違うのだし、レイヴンにはレイヴンへのやり方もあるだろう。この遠慮は培ってきたものか。

「…………よかった」
「……ぎゅー? …………他は?」

残念がってる様子も見えないので多分好評とポジティブ変換。
そして伝えられる難しさは――ちょっとわかんなかったのかイメージとして手で固めてる図を浮かべながら他のも聞いてヒントを得ようとしていた。
もくもくもくもくゴックン。
51エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:30:47 ID:Oii
>>50
「……?」

何だかレイヴンの返答に違和感を感じたのだろうか、こてんと首を傾げるエリシア。
しかしロイコほど感情の機微に鋭い訳でもないので、レイヴンの遠慮には気づかなかったようだ。
それに、口の中にはふわりと甘く少しだけ酸っぱい風味が広がっている。そんな味覚に感じた違和感は吹き飛ばされてしまったのだった。

「んー…… ぎゅーってやるの……」

言葉は同じだが発音が違う。とはいえニュアンスは伝わらないだろう。
要は好みの形に押し固めて成形することとそれを維持することが難しいということなのだが、それらを同じ擬音で表現してしまうのはなかなかイメージの伝達が厳しい。
52レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:37:19 ID:KR4
>>51
もしかしたらカメリアが気を利かせるかもしれないし、どこかのタイミングで合うかもしれない。
今は、あるかもしれない未来に期待である。レイヴンも無遠慮さは習得しつつあるのだ。……雨の日除き。

「…………もう一度、やれる?」

エリシアではよくあることだ。それならばレイヴンも慣れている。
同じ言葉で発音の差があるならば、エリシアには少々辛いかもしれないが実演してもらうのが一番だ。

「ぎゅー、として、ぎゅー、だよね?」

アップルパイも食べ終わった頃に言うので、問題はないだろう。……エリシアさえ良ければ、だが。
53エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/07(土)23:42:01 ID:Oii
>>52
「もういっかい?わかった!」

再び固形化の練習をすることは、もう少し続けるつもりだったエリシアに異論はない。
ちゃぷんと地面に手をついて、目を瞑って作る形をイメージして。

「んー……」

この辺りで気づくかもしれない、悩ましげな様子は成形のイメージを固めていた姿だったのだと。
しばらくしてズズズっと水面から顔を出した円錐の先端。イメージはカメリアの作り出した無数の杭だ。
さて、実は成形の大部分は泥の中で行われているので、これだけ見てもなかなか何をしているのかはわかりづらいだろうが果たして。
54レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/07(土)23:54:58 ID:KR4
>>53
膝を抱えてじっくり観察。エリシアが何をしようとしてるのかを見逃さないために。
が、レイヴンに透視能力はないので内部で行われてることはイメージに過ぎなかった。
 
「……んー」

(ぎゅー、っていうのは多分形……? でもあれ一本なら……エリーならもう出来る気がするけど……)

「エリーは、こんな形をひとつ作りたいの?」

レイヴンは暫し考えたが、習っているというなら一本の円錐ならばエリシアには既に出来そうな気がしてレイヴンは確認した。
手に出しているのは水の魔法で作り出した円錐だ。だがエリシアのイメージとは異なるところがあるだろう。だって一本のみだ。
55エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)00:01:55 ID:IGF
>>54
「んーとね、これと、これとー……」

そう言って例くんの出した水の円柱に手を伸ばし、層になる様に少しずつ切り分けて指定するエリシア。
カメリアの言っていたように固形を突き出すようにするには、先端から徐々に成形することで実現しているのだ。
結果、ただ一本のイメージではなく異なる形状のものを生み出し続け、なおかつそれらを結合、維持することが求められる。
カメリアが最後に見せた方針は、実はなかなか工程と手間がかかるのだった。

「いっぱいぎゅーってやるのは、むずかしいから……」

そして一気に成形しようとするにしても、まだまだ難しい様子。
さて、これは何かしらのイメージによって改善が見られたりなんてケースがあるのだろうか。
56レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)00:16:36 ID:00f
>>55
「………………」

積み上げていく、ということだろうか。層にして切り分けていくエリシアを見て、水の円錐が輪切りになるのも黙って見ていた。

となれば、エリシアがしたがっているのをレイヴンなりに思考する時間に入る。

(多分、さっき出てきた先っぽ。あれが出てくるようにエリーは作ろうとしてる……)
(でも、それなら層にする意味は……そういう手法だから? でもエリーはまだ難しいって……)

「……うーん」

レイヴンとして浮かんだ案はひとつある。しかし今のエリシアの気を削がないか、それだけが心配だったが…………まあ嫌がられたらそれまでとすることにした。

「エリー、どうしても大きいのがダメならまず、小さいのから作っていって慣れてみたら?」

……コツコツと、大きなものが難しいならまず一層ずつ増やしていくのではどうだろうか、という提案だった。

「……もしかして、これを固めてる?」

なぜ、言った後で泥で作ってることを聞くのか。単に勘違いだと申し訳ないからである。
57エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)00:27:43 ID:IGF
>>56
「……ちいさいの?」

きょとんとするエリシア。その発想は無かったといったところか。
考えることはそこそこする割に言われたことは愚直に受け取るのは、エリシアの良いところでもありこのような欠点もある。
そして今回は、あの時カメリアが見せてくれたものを勝手に基準にしていたのだ。急に規模の大きいものに注力しては、難航するのは自明というもの。

「んーっと……じゃあー……
 え?そうだよー!」

言いながら泥を手で掬いじっと見つめる。水たまりでやっていたことを、手のひらの上でやろうということか。
レイヴンの最後の質問に笑顔でそう答えてから、むむむっと再び手元を凝視。
かくしてお椀のようにした手の中からたけのこのように、円錘状が顔を出すのだった。
58レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)00:34:25 ID:00f
>>57

「うん」と言いつつも提案して良かったものか。何はともあれ、勉強においては基本とも言えようか。
例えば小さく複雑なものを作る際にはまず大きなものを大雑把に整えてから、だったり、大きなものならまず小さなものを作って色々確認。
レイヴンが知らぬことではあるが、教師カメリアが行えたものとはいえエリシアがすっと出来るかどうかはまた別……なのかもしれない。

「……そっか、だから手も……」

泥んこにしてたのはそれが理由か、と納得。しかし大きな液状化土から作り上げる大きさとはそれなりだろう。
でも、エリシアがどうやら受け入れてくれたようで良かった、と胸を撫で下ろすとレイヴンはその光景を微笑ましそうに見ていた。

「……できた?」

エリシアが肯定したなら、レイヴンはぱちぱちと拍手を贈るだろう。
59エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)00:47:48 ID:IGF
>>58
カメリアと違って、物の状態をよくイメージする必要がある錬金術をエリシアはまだ起点指定で行うことができない。
手が泥だらけになっていたのは、何かしらの形で接触している必要があったから。レイヴンにも納得がいっただろうか。

「おーっ、できたよー!」

手のひらから針を突き出させて掲げ、レイヴンに見せるエリシア。
まあまあ危なげな行為ではあったが、刺さらない程度の高さではあるしぶつかると折れてしまう程度には脆弱だ。
もっと密度を高めて硬質にといったことはまだらしいが、とりあえず成形の段階はうまくいったということらしい。

「なんかつくろー!いろいろやってみるといいんだってー」

様々な形に挑戦してみることは、造形の訓練に最適と言うことらしい。
レイヴンの拍手で少しはしゃぐように、新しく作る形のアイデアを聞くのだった。
60レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)00:58:05 ID:00f
>>59
「おー、エリー凄い……!」

ぱちぱち拍手を贈りながら手のひらの針から目を逸らさないレイヴン。
目に入ると流石に危ないだろうとはいえエリシアもそんなヘマはするまいという信の表れ。
……ちなみに硬質化についてはレイヴンも少しわからない。

「……おー、作るもの? …………タマゴ?」

なぜ浮かんだのが卵なのか、それは最近気にかけてるからである。雨は少し難しいのだ。こう、物的に。
それを言った後のレイヴンはちょっとだけ首が傾いていた。……まさかとは思うが、自分も作れ、と言われてるのではないか? と考えたのである、エリシアの語調的に。
61エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)01:06:51 ID:IGF
>>60
「たまご?わかった!」

二人の間で卵と言われれば、連想するのはあのグリフォンの卵だ。
幸いにしてほぼ球状で成形しやすいこともあるだろう、早速とばかりに錬金術で卵の形をだんだん作っていく。

「どう?できてる?
 つぎー!もっともっとつくるー!」

そしてしばらくしてできたのは、多少歪ながらも立派な泥団子。
上下のカーブに若干の違いがあるあたりは、卵と形容してもいいだろう。
エリシアの言葉にレイヴンも一緒にという意図はなかったらしく、次のリクエストを聞きに掛かるエリシア。
こうして魔力が尽きるか飽きるまで、二人そろっての泥遊びは続くのだろう。
62レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)01:16:41 ID:00f
>>61
「おー、そっくりそっくり」

出来上がった泥団子ならぬ泥タマゴ。単純な形から練習するのはやはりこういったものの常。
ぱちぱち拍手はなお続き、翼耳もぱたぱたと動いて喜びの表現。
とりあえずエリシアからのお誘いはないので安心半分もやっと半分でリクエスト要求にはまたちょっと考えて。

「――――じゃあ」

りょーくん、いきなり上がったハードルを果たしてエリシアがどうしたか。レイヴンもちょっと泥を捏ねて泥団子を作りながら楽しんでいたことだろう。
もちろん、帰るときは水の玉で泥をある程度落としてから……。
63エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)01:27:45 ID:IGF
>>62
「りょーくん?……んーっ」

さて、円錐形とほぼ球状からいきなり四足獣へのランクアップ。頭でイメージを練るエリシア。
身近さで言えば先のどれよりも親しみ深いとはいえ、単純な造形の問題で頭を悩ませているのである。
もっとも、実はこれでもマシな方と言えなくも無い。軟体質ゆえに毛並みや色々な器官が省略されているから。

「……お、レイヴンもやる?」

泥を手にしたレイヴンに少し嬉しそうに言うエリシア。そのまま二人で泥と戯れることに。
ようやく猫に見えなくもない形を作り上げた頃には、すっかり日も傾いていたのだった。
64レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)01:36:53 ID:00f
>>63
レイヴンとしてもイメージとして共通になりそうで、二人の中で関わり深いもののひとつであったからだ。
遠い昔でないのに懐かしく思う。エリシアと一緒に召喚して成功した時のことは。りょーくん軟体質だったけど。

「ん、少しだけ、ね」

エリシアのように思うだけで作れるわけではないので、捏ねて団子にしたり、皿のようにして積んだりと。

「ん、近付いてってる……けど、今日はこれで帰ろっか」

そのなんともいえない猫の形にいけばレイヴンは素直に褒めていく。この調子なら完成は近いはずだ。
というところで日の傾きを見たレイヴンは泥団子などは空っぽになっていた篭の中に入れようとして、そう言うのだった。

帰る時はいつものように――
65ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:03:55 ID:LhP
【風の様に傘を駆り駆けり行く者あり】
【腕に春画大量にしっかとばかり抱けり】
66シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)21:14:10 ID:00f
>>65
あ、ウィルくーん…………何抱えてるのー?

【少年、抱えて温めているものはなんだ、とばかりに影から視線を送るシャディ】
【まだ怪しんでる様子なく、何を隠してるのか程度だ】
67ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:20:14 ID:LhP
>>66
おいちょっと!そこに見えないかい?風紀がいる……まずいぞ
【書かれていない側を外に向けているので、ウィルから引き剥がさないと何が書いているかは分かるまい】
【遠く離れたところに腕章付きの生徒を見つけた少年は焦り、静かにとジェスチャー】
【こちらとそちら、どちらの風紀委員にしましょう?】
68シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)21:25:24 ID:00f
>>67
え? あ、向こうからも来てるんだよねー……え、不味いの?

【ジェスチャーを見て少年は口に手を被せてこくこくと頷き、必要ならば影に潜もうとするだろう。顔を隠す息子のように】

<……おや?

【別方向からやってきたのは腕章をつけた金髪の青年、ウィルが顔を隠せと言うならシャディも隠している都合、そちらの風紀委員と顔合わせになるか】
69ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:35:13 ID:LhP
>>68
そこの生徒来なさい!貴方何隠しているの?
今ならまだ怒らない、事情を組む余地がある
【声でこちらを向いた光を一切反射しない髪の持ち主はいぶかしむ】
【遠いから帽子で髪が隠れた少年をまだウィルと認識していないので、何をこそこそしているの?あの二人となっている様です】

シャディ?シャディ?!聞こえるか!
風紀がこっち来そうだ!
【まだリエードには気付かずなウィル少年】
【僕も隠せないかい?とジェスチャー】
70シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)21:48:08 ID:00f
>>69
ひゃい!? び、びっくりしたー……
(え、そんなに不味いの!? ……触れる?)

【いきなりなので驚いたシャディはいぶかしむ相手に向き直りながら首を傾げている】
【何したんだろうウィル、と思いながらマントを影の手で広げて何も隠してないアピール&ウィルに手を差し出す】
【もしウィルが握ったらその瞬間影の中に落とされることでしょう、――バレなきゃいいのだが】

<何をしているので? 皆さま方

うぇっ!?

【やっべ忘れてたとばかりの反応ですね、混乱している節が見えなくもない】
71ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)21:58:15 ID:LhP
>>70
貴方一緒に来なさい用意はとうに出来ているわ
何を隠したか教えなさい?誰か隠したの見えていたわ
【ウィルは影に落ちました、が、顔を向けていた風紀委員がいることを忘れてはならない】
【こそこそしている不審者(ウィル)を隠した生徒を怪しいと判断したディアナが遠くから歩いてきますよ】

(シャディ……シャディ……聞こえますか……?今貴方の脳内に直接語りかけています……)
(向こうにも風紀委員が……)
【焦りすぎて別の言語が出るも魔法で翻訳されるため少し丁寧な話し方に】
【影の中からなので、音が伝わるか判断できなかったためテレパシーのような魔法で意思の伝達を試みるウィル】
【推定ディアナ以外の風紀委員、リエードをようやく認識したウィルはどうしようと困り顔】
72シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)22:07:24 ID:00f
>>71
【あちゃー、とシャディはテンパったことを後悔。世の中上手くいかないね! と半分現実逃避してる】
【仕方ないのでディアナに向かっていこうとしたシャディですが】

(あー、そういえばリエード君忘れてたー……!)
何をって言われても人としか……何かあったの?

【テレパシーでウィルが読み取れるならそんな声が聞こえるでしょう。表の声は言い訳より話の転換しようと必死。このことから影の中と外は声が伝わり合うこともわかるでしょう】
【状況的には二人に挟み撃ちされた二人の少年、しかも両方時と場合によって厳しくなるパターンの二人】

<シャディ君に、ディアナさんと……あと一名? 何かあったんですかねぇ

(あ、ウィル君前に飲んでた薬みたいなので変わらないの!?)

【テレパシー(伝わるか不明)で思い付いたけどディアナとの関係知らないみたいですね】
【というかこの場合、ウィルが影の中にブツ置いて出てきた方が早い可能性もある】
73ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)22:16:04 ID:LhP
>>72
(ナイスアイデア、シャディ!)
【さて影に潜むウィルはシャディの提案で魔法薬による変装を試みる】
【ディアナはウィルが女体化した場合、もしくは女装した場合の姿ならば間違いなくウィルと確信するから駄目だと】
【ならば、あの時うっかりシャディが飲んだ例のアレしかあるまいと服用す!】

そこの怪しい生徒、無駄なあが……?!
【そして影の中から出てくる筋骨隆々にしてガチムチ、ブーメランなマッチョが這い出てくるぞ!】
【ディアナはその姿に怯んでいる!】
【ところでリエード君は覚えているだろうか?あの時のリンボーダンスしていた不審者を】
74シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)22:21:55 ID:00f
>>73
(褒めてもお菓子しか出ないよ!)

わぁお…………だから隠れてたんだ……

【都合良く解釈するなら何らかの事情で筋肉萎んでた人が変身以下略で怪しまれぬ以下略で隠してもらってた的な】

<待てい以前の不審者ァ!

【バッチリ覚えてたリエード君、カツカツと歩くようなモーションで地面にくっきり足跡つくレベルで踏み進んでくる】
【彼視点からすると取り逃した人がシャディの影から出てきた状況だから仕方ないね】

え、知り合い!?

<顔見知りという意味ですね! ディアナさんは大丈夫で!?

【怯むディアナにマッチョなウィルに伏兵に驚くシャディと迫るリエード】

(あ、持ってたやつは隠したの?)

【カオスですね、さてどう乗り切るこの状況】
75ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)22:36:05 ID:LhP
>>74
(やっべ、あの時の!)
【服を着ていた不審者からブーメランパンツな水着一丁の不審者にランクアップしているという事実はどうするのだ!】

我が名はポール!拳闘士にしてかっ……
(シャディ、シャディ……風紀委員が今……僕を掴んで連れていく……あっ、何か聞かれても僕の名前は出さないで!抱えていたものは影の中に服で包んであるから開かず僕の部屋に届けておくれ!)
【怯みながらも闇の魔法を飛ばし、筋肉モリモリマッチョメンな変質者を脱力させたディアナはリエードが運ぶならリエードに任せることだろう】
【名乗りの途中なのにディアナ卑怯流石ディアナ卑怯】
【テレパシーでシャディに伝えるべきを伝えきるとぐったりとウィル(自称ポール)は気絶するのでした】
76シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)22:56:04 ID:00f
>>75
<やっと名前聞き出せましたねえ……見事な手腕で
【捕まえるという事実がよりリアルになるだけではないだろうか】
【リエード、ディアナの思いきりの良さに感心。こいつがやると不意にシャディに当たりかねないので仕方ない】

(う、うん、ポールってことにしたらいいんだね! ……うんわかった!)

【開けるなと言われたら開けたくなる衝動ってあるよね? ってなるけどどうしたものか。開けたら何がわかるのやら】

【とりあえず体格的にリエードが鎖で縛って担ぎ上げることになるでしょう】

<……ところでディアナさん、シャディ君も連れていきます?

え、えーと…………

【シャディ、人指し指の先同士をつつき合わせながらディアナとリエードの顔を見たり見なかったり】
【事情聴取的な意味合いでリエードは言ってるので連れてくとなればシャディも連行されるでしょうが果たして】
77ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:10:26 ID:IGF
「さてと、次となると……」

夏の日差しの下にいるというのに、周囲を薄暗くしたロイコ。
シャディがいつしか持っていたという携帯式の影の効果を実感しながら、思い当たる人物を探す。
対象は、ロイコがボビンを手に入れた一件。バルドイードの結界の中でフェレスと対峙した者たちだ。
現状ロイコとボビンを繋ぐ出来事と言えば、これくらいしか思い浮かばないから、なのだが。
78ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/08(日)23:10:48 ID:LhP
>>76
そうね……迷うところだわ
怪しさの筆頭は捕まえたし、いいんじゃないかしら
【ディアナはシャディを連れていくつもりは無いようですよ】
【開ければ卑猥な絵が沢山出てくることでしょう】
【自称ポールはウィルと言うことを知られずに後に脱走するのでした】
79シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/08(日)23:21:21 ID:00f
>>78
<だ、そうです。今後見知らぬ筋肉男を影に入れたりしないように……

は、はーい、お仕事お疲れさまー……!

【恐らく状況を初めから見ていただろうディアナがそうならそれでいい、とリエードもシャディに注意をするとディアナと共にポール(ウィル)を連行していったでしょう】

【そして夜中、誰も居ない部屋の前でシャディは】

……ちょっとくらいな――――!?

【ぺろん、と包みを少し開けて見えた一枚に慌てて取り落としそうになり、本気の手腕で包み直した】
【そしてウィルの部屋にそれを届けると――悶々とした気分でまた寝床に着くはめになったとか、ならなかったとか】
80アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/08(日)23:21:31 ID:RQR
>>77
「……あづい、あづい……」
「……ん?おっ!……んんっ……?」

ぐてーんとぐでたまめいて両腕を下げてのっそのっそ歩く真黒少女
何やら日陰を見つけてひゃっほいと喜び勇んで飛び込めば、何やら見た顔がすぐ近くに

「……なにしてんの……?」

汗だくでロイコの傍に座り込み、見上げるのであった
81ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:31:01 ID:IGF
>>80
「お、丁度いいところに。涼んでいくかい?
 ついでに良ければだが、軽く汗も流すといい」

座り込んだアラスミシアに合わせて屈んで頭を撫でれば、熱を持った黒髪の感触。
そして彼女の前にちょうど顔を洗えるくらいの水球を浮かべて、暑い盛りには魅力的な提案。
いつものロイコの飄々とした感じは、やはりエリシアとは似ても似つかない冷静さを持っていた。

「少し、この間の一軒絡みで調べたいことがあってね……
 そう言えば、呪いの後遺症はもう大丈夫かい?」

バルドイードの頼みである人物の討伐に加担したメンバーを探していたのだというロイコ。
思い出したように、呪いを無理やり断ち切ろうとして共に反動を受けたアラスミシアの状態に言及するのだった。
82アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/08(日)23:40:33 ID:RQR
>>81
「すずむ、ながす……」

べちゃっと水球に顔を埋めてご満悦、しばらくそうしていて息苦しくなったのか現実に戻る

「ぷはぁ……ん?のろい?」
「……あぁ、余裕ー」
「そっちは?……ケガとか」

すっかり完治なのであった、痕跡すら注視せねば分からない程に
何を調べているのか、と目線と小首を傾げる所作で尋ねながら日陰で涼むのであった
83ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:47:08 ID:IGF
>>82
アラスミシアが顔を上げれば、水球をぺしゃっと地面に捨ててしまう。
日光の下だがここは日陰。一度とった涼がすぐにふいになってしまうことは無いだろう。

「あぁ、おかげさまでこっちも大丈夫だよ。ほら。
 ……それで、だ。あの時から何か、心当たりのないアイテムが手元にあったりしたかい?」

呪いを受けた直後は、血管のように暗い魔力の後が残っていたが、今はすっきり綺麗な腕を見せて。
率直に本題にと、ロイコは自分に宛がわれたらしい赤い糸のボビンを取り出しながら言うのだった。
84アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/08(日)23:51:32 ID:RQR
>>83
「……そっか」

よかった、と口には出さないが心からの安堵が所作に現れていた
なんだかんだアラスミシアは、自身の思う『いいヤツ』を失う事を恐れているのだ

「あ」
「……あぁ、これが刺さってた」

と、懐から取り出すのはハサミである。非常に斬れ味が悪く扱いに困っているという
85ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/08(日)23:58:45 ID:IGF
>>84
「ッ……!そうか、君が……」

アラスミシアのぶっきらぼうな態度とは裏腹に、すっと出されたハサミに目を見開くロイコ。
ダリアに言われていたボビンとのセットアイテム、それがまさにハサミの形を取っていると聞き及んでいたからだ。
思えばアラスミシアとロイコは、あの戦闘においてバルドイードの呪いに立ち向かった組み合わせである。
縁のあるアイテムがこの二人に割り当てられる、そのほうが自然なのかもしれない。

「そうだな、ひとつ…… この糸を切ってみてくれるかい?」

そしてそれが本当にセットアイテムの片割れなのかは、この場で確かめればいい。
アラスミシアが言う様に切れ味の悪いらしいハサミでは、通常この糸は切れないだろう。
……しかし、平然とハサミが通るようであれば。これは赤い糸をボビンから切り離す、その役目も持ったアイテムに相違ない。
86アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/09(月)00:05:33 ID:U1r
>>85
「?……なに?」
「え、いやたぶん……切れないとおもう……」

全然なんだ、と唇を尖らせながらアラスミシア。一応キチンと指を入れて、テコの原理で刃を合わせる
恐らく、いやきっと、ほぼ確実に
軽い鋏鳴と共に赤糸を切り離す事であろう
87ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/09(月)00:13:55 ID:rz1
>>86
しゃきん、と。軽快な音が響き。
はらり、と。ロイコの摘まんだ糸の中間がだらりと垂れる。

「……当たり、だねぇ。ありがとう」

一本の赤い糸をつまんで眺め、アラスミシアの頭を撫でるロイコ。
ダリアの話を聞いた時から、こんなにも早くセットアイテムが見つかるとは思っていなかったのだ。
ひとまず所在が明らかになったことに安堵して、労わる様にアラスミシアの頭に手を添わせるのだった。

「うん、僕の持っているアイテムの対存在は君が持っていてくれたのか」

とりあえずやるべきことは終わったとばかりに、ひんやりした手をアラスミシアの顔に這わせたりしながら。
少しばかりの緊迫感があったロイコの質問のトーンは、この瞬間を持ってすっかり和らいだのだった。
88アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/09(月)00:28:06 ID:U1r
>>87
「……?……、ん、ど、どーも……」

さてはてアラスミシア、事をイマヒトツ理解出来ていない模様
ただそれでも、両方のアイテムから感じる魔力の酷似性は察する事が出来たしそして何よりも

「……べつに、なにも……してないけど……」

褒められるのが嬉しくって、思わずそっぽを向いたまま口元はニヤけるのでありました
89ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/09(月)00:39:24 ID:rz1
>>88
「……っと、少しは説明しないとね。
 どうも僕のこの糸は、何かで手を加えておかないと後々不味いことになるらしい。
 だから加工の一手段であるそのハサミを探してたんだ」

状況を掴めないアラスミシアに、ダリアから知りえた事情を話して。
ついでに糸の方は自分と他者を繋ぎ魔力や負担を受け持つアイテムであること。
その対となるらしいハサミの方は、恐らく逆にそうした影響を断つためのアイテムだと考えられること。
もっと詳しいことが知りたければ、司書であるダリアに聞けば分かるだろうということを伝えたのだった。

「さて、少し気が楽になったところで、何かしたいことがあれば聞くよ。
 ……その前に、もう数本これを切っておいてくれるかい?」

ひとまずこの件は一件落着とばかりに、アラスミシアの希望を聞いたロイコ。
ついでにもう数本だけ、糸車から赤い糸を切り離してくれるよう頼むのだった。
90アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/09(月)00:46:14 ID:U1r
>>89
「ふー、ん……?」

ちょきちょきちょきんっ
頷きながら言われるままにハサミを動かし糸を断つ

「したいこと……?」
「……ん、ん……」
「つめたい、からな……」

手を取ろうと伸ばして、そうしたならば自身の頭にぽてっと乗せさせる事だろう
要するに撫でろって事だ、素直に認められないお年頃ではあるのだけども
初夏の風はぬるく、湿度を運び吹き抜けて消えた。蒼空の彼方入道雲が見える、やがて夕立が降るだろう

//すみません、眠気が…!この辺で締めにさせて下さい、ありがとうなのでしたっ
91エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/09(月)23:48:49 ID:rz1
レイヴンと一緒に練金魔法の練習をしたエリシアにはある気付きがあった。
それは、泥溜まりに手を入れて操作するよりも、掬った泥を操作する方が楽だったということ。
つまり、より近しく触れている方が操作もしやすいのだという結論に至ったのだ。

「んー……こうかな?」

細い柱を泥だまりから何本か伸ばして、その中心にぷかりと浮かぶ若草色の触角。
次いで浮かんできたのは、泥への潜伏を可能とする薄汚れたペストマスクだ。
92シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/09(月)23:59:21 ID:EvQ
>>91
黒いマントと真紅の外套を半々に羽織ったシャディは謎の泥だまりを見つけた。しかも柱が浮いてくるもの。
そんなものを見れば当然ながら向かうしかない、だって気になる。

「お、やっぱりエリッ!? 誰!?」

若草色の触角から連想した相手とあたりを付けて向かえば突然出てくるペストマスク。そりゃ硬直だってする。
いつかのレースを思い起こす細い柱と連想する触角と謎のペストマスク、彼が驚くには十分だった。
93エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:06:15 ID:Se1
>>92
シャディの驚いた声にペストマスクが視線を向ける、と同時に崩れる泥の柱。
その奥の視線が見透かせないため、あたかも獲物に狙いを定めたかのような威圧感を与えるだろう。

「おーっ、シャディーっ!」

そんな異様な姿は、しかして彼が最初に思い浮かべたとおりの声で手を振るだろう。
多少くぐもってはいるが、彼に安心感を与える一つの判断材料となるはずだ。
いつもと何だか違う配色の彼の姿に、こてんと首を傾げる様子もまた彼の知るだろうエリシアの反応。
94シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)00:15:13 ID:9Xv
>>93
比較的結構狙われやすいシャディだが異質な目線にはやはりビビる。そもそも今は周囲に人が居ないのだ、前提が違う。

「え? なんで僕のな…………えーと」

ビクッ、と名前を呼ばれたことにまたビビるシャディ。だがしかし、その仕草に見覚え。
声も聞いたことがある気がするし、触角も健在……思い付く相手が一人しか居ない。

「エ、エリーちゃん……? どしたのそれ……」

お互い、被る質問に先手を取ったのはシャディだった。
95エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:21:48 ID:Se1
>>94
泥の中からさらに浮き上がり、その全身が露わになる。
首には金のロケットと銀のネックレス、皮のウエストポーチに葉っぱの服のような表皮。
顔のペストマスクさえなければ、見間違いようもないだろう。そのあまりに個性的な格好は。

「……?どれ?」

シャディの問いに周囲をきょろきょろ見回して、分からないとばかりに首を傾げる。
いままで何度もペストマスクについて同じ状況で効かれただろうに、自覚は無いようだ。

「シャディも…… なんか、あかいね!」

そしてエリシアの方はと言えば、彼の恰好を単なるイメチェンのようなものと捉えたのだろうか。
ふよふよと近づいて赤い外套を近くで眺めれば、泥だらけの手を伸ばすだろう。
96シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)00:32:28 ID:9Xv
>>95
「あ、うん、エリーちゃんだ」

聞きそびれてる気がするロケットを除けばどれも十分エリシアの持ち物とわかるもの。やっと確信できた。

「顔、ていうかマスク? それそれ」

周囲を見ても顔にあるのだからわからないだろうと思いつつシャディは自分の顔を指すことでジェスチャー。
それにしても見れば見るほど……なんだか怖い。

「ん? あ、これー? …………いいでしょー」

危うくロイコの名前を出しそうになったせいで間があるが、シャディはギリギリ言わずに済んだ。
と同時、泥まみれの手には影の手が伸びて先にハンカチで拭おうとしているだろう。泥さえ落とせば適温を感じさせる外套に触れること叶うはず。
97エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:39:42 ID:Se1
>>96
「かお?……おー、もらった!」

シャディが自分を指すものだから、彼の顔に手を伸ばそうとするエリシア。
が、マスクとまで言われれば理解したようで、また何とも具体性に欠ける返答をした。

「うん!それも、もらった?」

そしてシャディが何とか呑み込んだ言葉は気にも留めず、その来歴も聞いてみる。
98シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)00:44:40 ID:9Xv
>>97
「お、もらったんだー……被ってるといいの?」

というか、いつ外すんだろうとシャディは思っていた。ペストマスクの効果は知らないし、エリシアがもらうということは悪いものではないと思ってるようだが。
シャディの聞き方もやけにざっくりだが、エリシアに伝わるだろうか?

「うん! 貸してもらってるんだ! ――さっきの細いのなにー?」

しまった、とシャディは口に出してから思った。このままだと恐らく誰に? と聞かれかねないと踏んで即座に話題を変えた! ずるい!
99エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)00:52:30 ID:Se1
>>98
「うん!」

残念、伝わらない。実際泥に潜るときに呼吸を実現するペストマスクは便利だ。
まあ泥から上がれば要は無いのではあるが、効果を知らないシャディではその指摘は出来まい。

「そっかー!……お? これねー、れんきんじゅつ!」

そしてシャディの言葉に先程までやっていたことを思い出せば、再び泥へと潜り込み。
再びむむむっと集中すれば、ゆっくりとせりあがる土の柱。
100シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:00:13 ID:9Xv
>>99
「そっか!(わかんない!)」

謎のペストマスク、その謎解明の時はこの日のうちに来るだろうか。
そもそもシャディ自体ペストマスクなんて滅多に見たことないので正確な用途すら曖昧。

「れんきん……錬金術? お、おー、おー! エリーちゃんそんなことできるんだ! カメリア先生に教えてもらった!?」

泥の中に潜るエリシアをしゃがみこみながら見守って少し、土の柱を見ればパチパチ拍手を贈って錬金術に繋がる人物の名前出して。
101エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:11:29 ID:Se1
>>100
「おーっ、そうだよー!
 えーっと、とかすのと、かためるの!」

思えば唐突にここに泥だまりが存在していること自体が不自然と言えよう。
それもまたカメリアに習った錬金術の産物であり、逆に柱状に固めて伸ばすのも同様である。

そして再び浮き上がって岸に上がると、ここにきてようやくペストマスクを外すエリシア。
被っていると呼吸が楽になるのだが、わざわざ外したのは今日はもう潜らないという意思の表れか。
102シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:19:09 ID:9Xv
>>101
「とかして、かためる……あ、それかー!」

シャディ、とかすの意味を理解する。かためる、の方は柱であると既に理解していた様子だ。

「あ、良かったエリーちゃんだ。……そのマスク貸してもらえたりする? すぐ返すけど」

泥まみれであろう身体をシャディは影の手で泥を落とそうとしつつ、ちょっとエリシアに聞いてみる。
外した今ならばいけるかも? と思ったのである。
103エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:26:26 ID:Se1
>>102
シャディが何に納得したのかはよく分からなかったが、ひとまず得心が行くことがあったのだろう。
調子を合わせて笑顔でこくこくと頷いて、シャディの提案にその首を傾げさせることになる。

「んー?はいっ」

影の手に泥を払われながら、彼に駆け寄ってペストマスクを手渡すエリシア。
もしそれを被ってみるならば、嘴部分に詰められた触角によってエリシアに望ましい気体でマスク内は満たされていることだろう。
それは、ほんのり植物質な青臭さを含んだ、新鮮な空気というのが的確だろうか。
104シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:35:26 ID:9Xv
>>103
その納得した時のシャディはどこか嬉しそうにも見えたことだろう。

「ん、ありがとー、これお礼ねー。そのままでもいいけどパンとかに付けてもおいしーよー」

すっ、と外套の下から差し出したのは瓶に入ったリンゴのジャムとそれを掬うためのスプーン。仕入れ先はエリシアもよく知る二名だったりする。

さてマスクの中を見てシャディは思わずエリシアの頭部を確認、そこに触角があるのかを気にしてる。
さて、それを済ませればシャディは被ることだろう。そして……エリシアをジーっと見るだろう。エリシアが普段相手に見せてるのとあまり変わらぬ見た目で。

(……ちょっと植物みたいな臭いするけどおいしー空気?)

首かしげ。
105エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:42:40 ID:Se1
>>104
「んー、たべるやつ?」

差し出されたものに対する説明と器具を見て、瓶を眺めまわしながらそう口にする。
早速とばかりに瓶の蓋に手を伸ばし、開けることができたら指で掬って口に含むだろう。
泥から出てきたばかりのエリシアがものを食べるにふさわしい状態とはとても思えないのだが。

さて、シャディが確認すればちゃんとエリシアの触角は2本ある。依然入れて再生したということだろう。
そしてさわやかとも青臭いともとれるマスク内からの視線に気づくと、こちらもじーっと見つめ返すエリシアだった。
106シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)01:49:01 ID:9Xv
>>105
「そうそう」と答えるシャディはやっぱり笑顔。
影の手も泥落としに精を出していることだろう……が。

「今だとスプーン使った方がいいかな?」

泥が残ってそうなので念のため。スプーンはこう握る、と教える影の手がもはや自立してる疑いがある。

「………………」

そしてジーっとマスク越しに見つめる二人。暫くの間そのにらみあい(?)が続くかもしれない。
そしてエリシア側から特に何もなさそうなら――ペストマスクをかぽっ、と外して心地よさそうに息を吐くシャディが見えるだろう。
107エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)01:54:30 ID:Se1
>>106
「ん、おいしい!」

影の手に教わりながらスプーンを握り、蓋の開いた瓶の中に刺し込んで。
そのまま掬って口にいれれば、甘く煮詰められたリンゴの風味が広がる。
後はとっておこうと思ったのだろうか、ウエストポーチにいそいそとジャム瓶をしまい込んで。

「おー…………?」

そしてエリシアがその行為に疑問を感じて首を傾げたあたりで、シャディが顔を出すのであった。
108シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:03:00 ID:9Xv
>>107
「良かったー」と安心したというよりはどこか当たり前、というような様子。まあ作り手が良いのだろう。
後々食べる頃には小さな果肉が入ってるのもわかるかもしれない。

「これ結構いいねー、いいものもらえて良かったね、エリーちゃん」

ありがとー、とペストマスクを返却するシャディは少し植物臭さになんともいえぬ思いを抱きつつも美味しい空気には良いと思えたようだ。

「そういえばエリーちゃんって今錬金術ってそのとかすのとかためるのだけ?」

と、シャディは話をくるんと戻していた。やっぱり気になるところは戻るらしい。
109エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)02:10:55 ID:Se1
>>108
そのあたりは次に食べる食事に付ける際に期待である。
まあ、エリシアの主食は葉野菜や藻が主。機会はそう多くないと思われるが。

「ん!……おー?そうだよーっ」

シャディからペストマスクを抱えるようにして受け取るエリシア。
そして同じ師なだけにシャディは気になったのだろうか、錬金術に関した質問には首を縦に振ってこたえた。
110シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:14:46 ID:9Xv
>>109
現状見たところエリシアとシャディで教わってる範囲は違うとわかる。
少なくともシャディは液状化については習ってないし、ましてやそこから柱を作るほど固めるものもまだだ。

「ふんふん…………どうやってるの?」

となれば、やはり自分の知らない範囲であるという分興味が引かれるというもの。
シャディは外套を広げて中に少し空気を取り込みながらエリシアに聞いていた。
111エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)02:19:52 ID:Se1
>>110
「んー、えーっとねー……
 つぶつぶに、じわーっとやって、ぎゅーってするの!」

カメリアが言うには、物体はすべてスペルマタと呼ばれる粒子が組み合わさってできているのだという。
その隙間に魔力を浸透させて切り離すことによって、液状化は成立するのだ。
逆に、隙間に満ちた魔力を接着剤のように作用させれば、固形化の方も行える、のだが。

「ほら、できたー!」

その辺りの土を手に掬って魔力を込めれば、指の隙間から零れ落ちる泥に変化する。
……のだが、先程の説明で理解するのは、カメリアの言うスペルマタ理論を思い起こしてなおピンときづらいだろう。
112シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:31:12 ID:9Xv
>>111
「つぶつぶにじわー、ぎゅー…………」

その説明を聞いた時、シャディは教わった時にカメリアが言ったイメージ補助を思い出す。
それは物質を砂粒の集まり、流す魔力を水として見立てるとイイというもの。
それと結びつけるならつぶつぶが前者でじわーが後者なのだが、ぎゅーだけはちょっとわからない。今は。

「わっ、土から直接……? ――――難しい……」

泥に変化する様を見て、シャディもちょっと掬い上げてみる。…………が、魔力を流しても泥とまではいかず、よくて粘土と言えるところまでしか崩せなかった。粘土としてもかなり固いタイプだ。
となれば少しだけ肩を落とす。そもそも、折り畳むことと剥離しか習ってないので若干崩しただけでもいいとこなのだが。
113エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)02:40:48 ID:Se1
>>112
「いっぱいれんしゅーしたらできるよー!」

エリシアとて最初から上手くできていたわけではない。暇さえあれば土を泳いで、ここまで慣れたのだ。
それに、エリシアには最初に優秀な教師であるカメリアが付いていた。躓きやすいポイントを指摘してもらえた分、入りも楽だったのだ。
むしろエリシアのさっきの言葉から軟化だけとはいえやってのけたことの方が凄いといえる、かもしれない。

「シャディは、ちがうの?」

そしてカメリアの名前をシャディが出したことで、彼もまたカメリアに何かを教わったのだろうかと思い至り。
それでも液状化に不慣れなあたり、エリシアとは違うことをやっているのだろうかと彼に聞くのだった。
114シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)02:53:06 ID:9Xv
>>113
「……そっか、そうだよね! 僕も頑張る!」

エリシアの説明とカメリアの教えが上手く結び付いたのが幸運であった。特に教えた師が同じであるならそれも自然だろう。
カメリアからエリシアに対する教え方とそう遠くない可能性があるのだ、例えばこれが砂粒と水以外で例えられていたら再現などできなかったはずだ。

だってシャディは考えすぎると煙が出てくるタイプだから。

「んーとね、僕のはこんな感じー、見ててねー……」

そう言うとシャディがマントの下から取り出したのは一枚の紙。それにペンで適当な模様を書くと手のひらの上に乗せて魔力を込めて集中。
すると、手のひら以外では一切触れていないはずなのに紙はひとりでに折り畳まれていき、いつかの日羽に悩むエリシアに見せた紙の鳥ができあがった。

「こういうやつとー――こんなやつ!」

それで終わりではないとシャディが続けるのは……先程書いた模様をインクとして剥離し、浮かせて紙の鳥に着け直す錬金術。
完成したのはお腹にあたる部分が白く、背中や翼が黒くなった紙の鳥だ。――エリシア以上のざっくり説明は健在。
115エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)03:02:20 ID:Se1
>>114
シャディが元気を取り戻したところで、こちらもにっこり笑顔。
より深く学びたいのであれば、やはりカメリアに聞いてみればその先へも進めるだろう。

「おー、みたことあるー!」

さて、シャディが見せた錬金術で織り上げた鳥に、かつて見せてもらったことを思い出す。
まだこの地点では、適当な模様を描いた意味はよく分かっていない様子だったが。

「……んー?いまの、なに?」

インクが浮かんで鳥を染め直したことで、色づいた部分を指で触りながら疑問符を浮かべるのだった。
116シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)03:13:47 ID:9Xv
>>115
「前のもこうやって練習したやつなんだー」
「? あ、インク? えっとねー……インクに魔力を流して……じわーってさせて紙からインクを剥がしたんだー」
「それでね、剥がしたインクをもう一度、この模様の形にして紙につけ直したのー」

色づいた部分はもうすっかり乾いているがエリシアの表面次第ではじわっと移るかもしれない。
そして説明だがなんというか、大雑把だ。原理的にはスペルマタそのものだが。
紙と一体化した乾いたインクに魔力を流し、じわー、と分離させて剥がして、それを模様にして貼り付ける……この部分はぎゅー、と説明できたかもしれないのだ。

「……やってみる?」

と、鳥を渡してちょっと訊ねるのであった。さて、シャディのカメリアに比べればかなり厳しい教え方でどこまでエリシアはいけるか。
117エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)03:24:36 ID:Se1
>>116
「おーっ、できるかなー?」

シャディの説明を聞いて彼の手から鳥を受け取りながら、紙の鳥をじーっと見つめるエリシア。
液状化の要領でインク部分を切り離し、固体化の要領で形作ってくっつけるといったところか。
彼の大雑把な説明から得たのは、そんなイメージ。手の平に向けて魔力を集中させると。

「わわっ、べたってなったー!」

インクの部分を染みた紙ごととかしてしまい、黒い水たまりがお椀の形の手にたまる形に。
そしてインク交じりの紙で湿った鳥が剛性を失い、薄く黒く染まりながらへにょりと崩れるのだった。
118シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)03:34:57 ID:9Xv
>>117
なお、シャディの場合、全体をクッキー生地の材料に見立てて乾いたインクを粉、魔力を牛乳、紙をボウルに例えられた。
粉では取れなくても、牛乳を加えて固めてしまえばボウルから剥がすことが可能……というような認識で。

「あわわ、大丈夫? 手汚れてない?」

さてさて、当の結果はといえば、お互いに習うところが違うのだから当然とも言えることが起きた。シャディで起きなかったのは錬金術をそこまで習ってないからだ。
インクがエリシアの手に染み込まないかを心配して声をかけるシャディもちょっと慌てた様子。場合によっては新しい紙を出してそこに染み込ませるだろうが。

「でも、エリーちゃんも練習したらできるよきっと! ……今度は元に戻せる?」

シャディもそもそも剥離から苦戦したのだ。エリシアの失敗は予想の範囲内であり、元気付けるそのあと、少し気になったのかその状態から元の形に戻せるか、等というハードなお題を。
119エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)03:45:18 ID:Se1
>>118
エリシアの液状化の時は…… 奇しくも紙とインクで例えられた気がする。
紙の繊維の隙間にじわりと染み込むインクのように、スペルマタ間に魔力を流すイメージだ。

「んー、どうだろ?」

湿った紙の鳥をつまんで持ち上げながら、手を眺めまわすエリシア。
多少の汚れはあるものの、後で洗えば取れてくれるだろう。それが分かれば特に頓着することもなく。

「もどす?……かためる?」

そして今一度魔力を流して今度は液状化したインク交じりの紙繊維を固めるエリシア。
穴が開いてまだらに汚れた紙の鳥は、再び開くことができなくなってしまったのだった。
120シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)03:53:03 ID:9Xv
>>119
シャディの場合、馴染み深い菓子で例えられたところがあるのでそのあたりの行き違いはよくあることだ。

「もし取れなさそうだったらちゃんと言うんだよー」

エリシアの手が真っ黒け、とでもなれば間違いなく知ってる者は騒ぎになるだろう。特に最近色々多いので。
そして開かなくなってしまった鳥だがシャディはまた何か浮かんだ様子。

「おー……本当に戻った…………そこから、さっきの土みたいにどろっとさせて薄い紙に戻せる?」

そう、鳥に戻すのが難しいならそこを飛ばして液状化から一枚の紙に戻してしまおう作戦。こんな感じ、と別の紙を用意して見本を見せるがどうなるだろうか?
121エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)04:06:33 ID:Se1
>>120
「んっ、わかったーっ」

まあ極論を言えばインクの染みた表面を削り取ればいいのだが、それは最終手段。
水なりなんなりですぐに洗えば、ずっとシミになるなんてことも無いだろう。

「お?……やってみるー!」

そして再び鳥を丸ごと液状化させれば、乳白色の液体で手の平がいっぱいになり。
そこから泥を操作する要領で薄い形を作っていって、スペルマタを結び付け固着!

「……どう?」

そして出来たものを摘まんでみると、紙というより繊維質の板と言うべき物体が出来上がる。
紙と言えば紙なのかもしれないが、そこまで薄く形作るのはまた難しいようである。
122シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)04:16:22 ID:9Xv
>>121
今やるとシャディがかなーり衝撃を受けるので正解である。 

それはさておき。
エリシアが作り出していく変化をシャディはじっと見守っている。いつか自分でもできるかなー、なんて思いながら。
厚紙という範囲だろうか? それはエリシアの熟練次第だろうが、分厚いものでもない限りまだセーフだろう。
それを受け取ろうとしているシャディの目は実に感嘆と驚きに満ちていた。

「おー、できてる! エリーちゃん凄いねー!」

ともあれ、薄い板ならばシャディの操作はギリギリ追い付くレベルだ。インクが混ざっていてもシャディの錬金術なら剥がして整えることも可能な範囲。
というわけで、人の手で折るのが難しくもない薄さならばシャディはやや時間がかかるものの鳥を折っていくだろう。
ちょっとサイズが縮んだかもしれないが、インクをつければまた鳥の姿が表れる。
123エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/10(火)04:31:32 ID:Se1
>>122
「おーっ、できたー!」

シャディに褒められれば満面の笑みで、そのままの両手で彼に紙を差し出す。
そして再び彼が紙を鳥の形に折っていくのを、今度はしげしげと眺めるだろう。
多少凸凹もあったりする紙だったが、折る分には問題なかったようで。

「えりーもおってみるー!」

また別の錬金術にエリシアが興味を示すのも無理からぬ話だろう。
こうして期せずして出会った二人のカメリアの教え子は、互いの教えを伝え合うのだった。
124シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)04:40:37 ID:9Xv
>>123
「うん! できてるできてる!」

シャディの慣れもあるのかもしれないが、折るのに支障がない薄さまで持ってこれたのは間違いなくエリシアの技量だろう。
形を取り戻した鳥は、エリシアに一度差し出されるだろうが、折ってみる、と言われれば渡すのは新しい紙である。
薄さ的にはエリシアはこちらのが良いだろうと思ったのだ。……まあそれ以上の厚さの紙を持ってないせいでもあるが。

「さーて、エリーちゃんもできるかなー?」

試すような台詞でも、語調は成功を信じてる明るさであり、成功したならばエリシアの手元にも紙の鳥が誕生していることだろう。

「わっ、結構時間経ってた……! ……帰ろっか!」

教え合い、互いに少しずつ理解していった二人はもしかしたら、日が暮れる頃には一緒に寮に帰ったかもしれない。それだけ、楽しい時間であったことに違いない。
125シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)22:49:17 ID:9Xv
夏もいい時、梅雨の時期が過ぎたかどうかはまだ曖昧なある日。
黒いマントと真紅の外套を前から見ると半々になるように着用したシャディは飽きもせず天井に居た。だって日射しが来ないから。
さて下を見れば通りがかる相手が居る、そうなればシャディはやや鈍る頭を働かせて。

「やっほー……!」

ふんわりかるーく。相手に大きな負担もかからない程度に肩に手を置こうと降りてきたことだろう。
重くないのは影の柱で天井から吊るされてるためである。そのまま乗っかるような気配もあるがさあ相手の反応やいかに。
126ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)22:58:46 ID:gpG
>>125
「♪ー、♪~」
「……っ!?」

のんびり鼻歌混じりに歩いていたミズハ、そのジャージは今日ももさい
突然の気配、そして声にビクッと反応し体は鋭く反転戦構!……となりかけて止まる

「ま、マリウントくん~……もー、びっくりさせないで下さいよー」

鋭利に煌めいた表情がへにょんと崩れる、いつもの調子だ。乗っかられた所で問題はない、軽いしね!
127シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:03:17 ID:9Xv
>>126
しかしシャディは見逃さなかった、戦構の表情を! ちょっとだけ驚いたのである。

「あははは、ごめんなさーい。でもびっくりしたー」

するーり、と便利な影がシャディを下ろす。崩れた表情のミズハを見てこちらも破顔、いつものだ、という感じで。
背中か肩か、床かまた別のところかはさておいて降りたシャディは続けてこう聞くのだった。

「さっきの鼻唄ってなーにー?」
128ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:08:47 ID:gpG
>>127
「驚かせるときは前もって言って下さいよー」

多分肩車の格好になるのだろうか、ともあれ落ちないように支えながら見上げるのであった

「……ん?あぁ、特に何って訳じゃないんですけどー……」
「その時の気分で、こう……♪~、みたいな……?」

即興!相変わらずなかなかに宇宙人系である
珍しい、ちょっと派手な色味の外套を気にしつつ
129シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:13:12 ID:9Xv
>>128
「それじゃ意味無いんじゃー?」

男子のわりには軽い方のシャディ、普段から菓子などを食べてるはずだがその分はどこへやら。ともあれ、肩車に楽しそうにしながらツッコミ。

「へー……、今のはどんな気分でー?」

即興で奏でるミズハに関心を示しながら乱さぬ程度に頭を持って上から覗き込み。

「あ、これ気になるー?」

そして外套の片側、黒色の方を大げさに広げてみて訊ねるのだった。表情的に多分わかってやってることがよーくわかる。
130ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:19:04 ID:gpG
>>129
「……ま、まぁそうですけどー……」

心構えとかがですね、とシドロモドロ

「今は……こう、暑いなーだけど夏っぽいなーな感じですかね」
「……見た目はそれ、結構暑そうですけど……?って、そっちですそっち」

暑くて夏っぽい、ちょっとアップテンポな鼻歌であったらしいが即興故に同じものは歌えない
黒い方はいつものはずだ、苦笑ながらにツッコミひとつ片手で指差している
131シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:28:50 ID:9Xv
>>130
その反応を見て悪戯心を隠しもせずに笑うと「はいはーい」とわかったような返事をした。

「あー……暑いのはやー……でも今はちょっと楽ー……」
「まあ暑いか暑くないかで言うなら微妙! ってそうだよねー」

この反応からしてシャディが同じように歌うにしてもややダウン気味なものになるのが予想できるか。
ちなみにマントの中には氷室ができているようなものなので冷気を少し漏れさせて暑さをカバーしている。開いた時にミズハの後頭部にも感じられるかもしれない。

「えっとねー、こっちはねー……ロコちゃん先生に貸してもらったんだー」

と黒い方に変わって真紅の方を広げればまず来歴からである。さてその外套、巡り巡ってる代物だがミズハの反応や。
132ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:40:05 ID:gpG
>>131
「……もう、イタズラばっかりしてるとバチが当たりますよー?」

アラスミシアにもたっぷり弄られているのだ、その辺は慣れてはいるが矢張り心臓に悪いのは変わりない

「暑いのがダメなんですものねー」
「ふぅん……? ロコ……クローディア先生に?魔法具なんですねそれ……」

取り敢えず、と人差し指を躍らせれば周囲にらせん状に舞う冷気の魔力。ひんやり心地良い!
そしてロイコのセンスともなんか違うなぁとやや訝しげに、許可を得れば触ったりしてみるだろう。尚内部と異なり表面は熱いほどではないが暖かい
133シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/10(火)23:50:40 ID:9Xv
>>132
「………………はーい」

なんとなく嫌われると思ったのだろうかちょっとだけ元気がなくなっていた。

「うんー、火とか夏のお日様とか困る……わー、すずしー……♪」
「みたいだねー、火耐性のある衣だってー。すごいよねー」

ひんやりしてきた周囲に冷気を追加することで喜びを表しているシャディは実に単純めいていて、今後の夏が乗り切れるのかを不安にさせることだろう。
そして許しは当然のように出した。シャディが外套の内側を持ち上げるのはその暖かさもまた影響してるのかもしれない。
そんな外套の下から現れる足首には白銀色のミサンガがちらりと。
134ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/10(火)23:56:35 ID:gpG
>>133
「……あ、で、でも適度に節度を持ってでしたら……!」

元気のないお返事を聞けば慌ててフォロー!チョロい!

「うーん、氷の魔石とかがあれば少しはマシなんでしょうけど……」
「へー……あ、火鼠の皮衣……?」

さわさわしつつ何となく正体を察したのだろう、その材質を呟いた。どうやらミズハの育った環境ではそこそこメジャーな素材らしい

「……どうしたんですかマリウントくん、急にオシャレに目覚めてー……」

ミサンガを目ざとく発見、肩をすくめて微笑みかけて見せる
135シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)00:06:08 ID:x3e
>>134
「……うん!」とこっちもちょろい返事だった!
元気は戻った!

「うん、ウィル君に頼んでみてるんだけどねー……」
「? 火鼠? そんなのも居るんだねー……」

氷の魔石についてはどうやら頼んだ相手が居るらしいが、各地を巡る相手なので確実とはなってないようだ。
そして火鼠について興味ありげだ。どうやらシャディの方では馴染みが薄い様子であり、彼の脳内には全身燃え盛るネズミの絵が……浮かんでちょっと表情暗く。

「んー、これはねー……もらった! どこにつけるか迷ってたんだけどねー」

パタパタと足のミサンガをアピールしながら元気よく。そして足首につける理由を聞けば、タニスという人物に教わったと言うだろう。……ミズハは覚えてるのだろうか。
136ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/11(水)00:14:42 ID:Us1
>>135
チョロい2人だ、根本が似ているのだろうね!仲良し!

「……なかなかですよね、何かいい魔法具があればいいんですけどー……」
「えぇ、先生の故郷の方ですと、火山地帯に住んでいる魔力を持った真っ赤な鼠なんです」

矢張りカンタンにゲットだぜ!とはいかないのが魔石だ
火鼠に関してはどうやら魔物に近い存在らしい、多分サイズもカピバラ位なのだろう

「へー……ステキですね、似合ってますよ」

んふふ、と指先で突こうとしながら
タニスの事は記憶にあるらしく、へー、と興味ありげに見つめている
ともあれ梅雨初夏の肩車のひととき、もうすぐ予鈴が鳴る頃だ

//すみません、眠気がっ…!これで締めにさせて下さいませっ!
137シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)00:23:26 ID:x3e
>>136
ほんとだね! 仲良しは良いことだ!

「…………ほんとだねー……でも今は魔法もあるしっ」
「おー、そんなネズミが居るんだー……真逆っぽい」

今までなら夏場はほぼダウンしてたのだろう、ミズハから習った氷魔法はその助けとなっていることを伝えた。
さて、火山に住むとなればどうもシャディは見に行きにくい様子。まあこのあたりは魔石などで良くなったらだろう。真逆というのは多分シャディの故郷の話。

「えへへー、ありがとー♪」

つつかれて、ご機嫌な様子でシャディは上でゆらゆらしていた。
少しして予鈴が鳴ると、シャディはちょっと名残惜しそうにしながらも自分の行くところへと向かったことだろう。案外途中まで同伴したかもしれなかった。


/ありがとうございました! またよろしくです!
138シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)22:06:48 ID:x3e
夏である。陽射しは遠慮なんてしてくれず、適温を保つ外套を纏っても見た目にキツいその日。
影の少年が取った行動は陰が射しているあまり目立たない校舎裏に避難することだった。

「あー…………すーずしー……」

堂々と校舎裏の壁に黒いインクで描かれた人型のナニカと氷の背もたれを背景に影の団扇で自身を仰ぐその姿は果たして人からどう見えるやら。
139ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)22:17:19 ID:avO
>>138
ひゅう、と、風切る音がどこからか、否君の目の前のその頭上から、まるで何か重たいものか落ちて来たかのような様子と共に響いた。
それから刹那、校舎裏に存在する一つの木の生い茂った緑の中に、がさがさと何か人の形をしたものが落ちてくる、バキバキと枝の折れる大きな音。
校舎裏に舞い落ちる葉っぱ、たわむ枝はその大きな何者かを……どこからか落ちてきた一人の少年のその腹部を、半ば暴力的ながらに支えていて。

「……あー……割と、いたい……お?」
「……やー、シャディさん……元気だった?」

今まさに9.8の加速度に苦しめられていたとは思えないようなのほほんとした声色で、やぁと目の前の相手に手をあげ挨拶するその少年。
その癖毛はヘアバンドが無いお陰かいつもより更に乱れ、所々に緑色の葉っぱが引っかかっている、どうやら大したけがはなさそうだ、幸運なことに。
140シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)22:25:31 ID:x3e
>>139
「な、何…………? ……おーヒュウ君だー、怪我ない?」

突然の枝折りの音と葉の来客。さすがの少年も驚き慌ててそちらを見る。
目を向けたその先に見える姿は挨拶をする友の少年、今にも落ちかねそうな恐れがあるので影の少年は影の手を伸ばさせる。

「えーと……なんで落ちて来たのか聞いていい? 言える?」

こちらは額帯はいつも通り、しかし変化あるとすれば黒いマントは右半身側、そして左半身側には真紅の外套を纏っていることであろうか。
やけに暑そうな見た目だが、一応そこまで暑くはなさそうだ。
さて、今日はどんな菓子を持ってたかな、と少年はマントの下で自分の手を動かしながら、聞いていた。
141ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)22:33:52 ID:avO
>>140
「…………いや、まぁ、うん……いろいろあったの」

少しの沈黙、右に、左にとその目を彷徨わせれば出した答えはそんな曖昧なもの、つまるところはあまり言いたくない理由なのだろう。
鬱陶しそうに自身の髪を手櫛で整えれば、ひらひらと舞い落ちた緑の葉っぱが初夏の匂いを漂わせる、この上なく風情の無い方向に。

「……あー、ごめんね、ありがと、ギン」

少年が落ちてから少し遅れて、空中から降りてくるは一匹の鷲、そのかぎづめにスケッチブック、その嘴にヘアバンドを携えた。
呆れたように鼻を鳴らすその鷲に謝罪を一つ、とりあえずはヘアバンドを受け取り頭に付ければ、とりあえずはいつもの格好となる。
さて、ギンなるこの鷲は、100kgくらいなら飛んで運べる相当な力のある鷲だが……そう言えば今回の少年は空中から登場していたか。
142シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)22:41:54 ID:x3e
>>141
言いたくなさそうな顔を見ると少年は「えー」と怪しむような顔に。
落ちる理由としては柵が壊れたとか何かで吹っ飛んだとかがありえるが、このうち前者は柵がないので除外。

「お、ギン? 器用な鳥さんだねー」

思えばその鷲とはあまり対面したことがない、物珍しそうに見て、その器用(?)なところに感心。
背中などに葉があるならそれも影の手で払い落として少し考える。時折暑さで揺らいでる様子を見せるが。

「…………もしかしてー、その鳥に乗ってたら落ちた、とかじゃないよねー」

茹でかけの頭で突拍子もないことを口に出す。ちなみに先の台詞で「鳥」を訂正された場合そちらに直している。
143ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)22:52:07 ID:avO
>>142
口下手ながらもその感情は素直に表に出す少年とは違い、また酷くお喋りで皮肉屋な白兎とも違い、その鷲の反応は驚くほど淡白だった。
ぺこりとまるで相手に対する敬意を表すかのように、お辞儀のような動き一つ、その口からは如何なる鳴き声も、増してや話す声など聞こえようもない。
酷く寡黙で、冷淡な、そんな印象を受けるだろうか、少なくともどこかボーっとしている少年の使い魔としてはあまりに毛色が違うような…………

「……あはは、まさか、そんな」
<見事、ご名t>

まぁ、そんな黒鷲の出番は短い、目を逸らしその頬に冷や汗を流した少年のフォローを……フォローというより追い打ちをしようとしたばっかりに。
ばんっ!と開いたスケッチブックを空に浮かぶ黒鷲に叩きつける少年!その勢いたるや、伝説に残る英霊の一撃もかくやと言わんばかり!でもご安心を、件の黒鷲はスケッチブックに接触した時点でその中に納まっているが故に。
……そのフォローをしようとした一瞬、黒鷲の表情がどこか喜々とした様子になった辺り……やはりその黒鷲も、少年の使い魔なのだろう。
144シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)23:00:14 ID:x3e
>>143
憶測通り、影の少年はその鷲に落ち着いている、物静かという印象を抱く。少年や白兎と性格が違うだけに尚更強い。

「ぎ、ギンくーーーーん!?」

少年のまさかの行動にはまたしてもびっくり、鷲の発言にちょっとニヤけてきたところだったのに。
いくらそのスケッチブックがそういうものだとしてもすぐさま納得というには難しい、だって一見すれば使い魔を叩いたようにしか。
まあ、主たる相手のミス(?)を言おうとするのはちょっとお仕置きものなのかもしれないが。

「え、えーと……大丈夫……なんだよね? ……あ、食べる?」

そのスケッチブックの中を見ようとしつつ、黒いマントを開いてその中から透明な器に入った半透明のリンゴゼリーを差し出す少年だった。
混乱してるのは表情からも伝わるだろう。
145ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)23:09:12 ID:avO
>>144
「……ふぅ……」
「……何か、あったの?ぼくには何も見えなかったけど」

さてはてそんな凶行、強行を終えた少年、こともあろうにやりきった!と清々しい表情浮かべて額の汗など拭っている、何もやってないのに。
少年としては誤魔化しきるつもりなのだろう、すぐにその表情をいつもの、ちょっと眠そうな表情に戻せば大胆なすっとぼけ方をして見せて。
ちなみにそのスケッチブック、彼がギンをぶっ叩いたその次の瞬間にきっちりと畳んでしまっているので中を覗くことは出来ない、中々に抜け目のない少年である。

「!……食べる、ちょっとおなかすいたし……」

閑話休題……というか、むりやり少年の手で閑話休題に持っていこうとしている感じの強引な様子で……少年は取り出されたゼリーに目を輝かせ、両手で差し出されたそれを受け取った。
ぱきぱきぱきと掲げたその手に氷が生まれ、武骨な一つのスプーンを形作る、初級の氷呪文にちょっとのテクニックを入れた感じの造形魔法だろうか。
ともあれどれだけブサイクなスプーンでもゼリーを掬うのには役に立つ、相手の疑問符もほっぽって、少年はそのゼリーを口に運び始めることだろう。
146シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)23:17:48 ID:x3e
>>145
「……え、えー…………?」

乗り切れると思ってる? と言いたげな雰囲気が凄い。だがしかし影の少年は暑さでたまに揺らぐ。
とりあえず、今はスケッチブック覗こうにも強引にする必要がありそうだし、力はあまり使いたくない。

というわけで今は閑話休題に乗っかった。ゼリーは温くなると美味しさが減るし。
と、氷のスプーンを見ると影の少年は拍手を贈る。習うまで出来なかったものなので言ってしまえば少年は影の少年の先を言ってるも同じである。

「どうかなー? 手伝ってもらったとはいえ僕が作ったんだけど」

そのゼリーはリンゴ特有の甘酸っぱさはやや控え目に、爽やかな風味を感じさせるだろう。スプーンにとってもプルプルと震えるゼリーは目にも楽しいことだろう。
147ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)23:26:58 ID:avO
>>146
「……うん、美味しい、楽園の味がする……」
「……え、シャディさんが作ったの……?」

こくこくと相手の質問に返すは肯定の意志を込めた頷きを何回も、止まらないスプーンの動きはその言葉が嘘でないことを示していた。
その感想に評論家もびっくりの謎過ぎる評価がくっついているのは兎も角として……その後の言葉に気づいたのは少年が感想を言ってから暫し後の事。
思わず驚いたと言わんばかりにそのゼリーと相手の顔を交互に見やる少年、氷でできたスプーンのお陰でゼリーが温くなる心配はしなくて済みそうだった。
148シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/11(水)23:37:42 ID:x3e
>>147
「……楽園?」

美味しいと言われるのは嬉しいが、その後続くものには首を傾げた。どういう意味だろう、と聞きたげに。

「うん、火を使うのは苦手だけどねー、友達にそこだけ手伝ってもらって、混ぜたり冷やしたりは僕がやるんだー」
「これでも少しはできるんだよー?」

その顔はどこか自慢げだ。恐らく後輩たる少年に少しでも良いとこを見せられた気がするのだろう。
まあ、火の部分を任せた場合どこまで作ったと言っていいのか疑問かもしれないが。

「この時期だとアイスとかも美味しいんだけどねー……」

そう呟いた影の少年は氷の背もたれに背を預け、影からマントと外套の下から足を投げ出した。その足首に巻かれてる白銀色のミサンガにはいまだ汚れひとつなく。
149ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/11(水)23:50:14 ID:avO
>>148
「……遥か遠き理想郷、たったひとつ食べてはならない林檎、禁断の蜜の味……」
「……かっこいい……!」

……どうやらただの中二病らしい、むしろ聞いた方が分からなくなるのではないかと言わんばかりの分かりづらい答えが少年の口からは紡がれた。
まぁ恐らく、何らかの文献で失楽園の記述でも呼んだのだろう、或いは一つの宗教の行く末か、それとも既にほろんだ文明での絵空事か、そんな感じで。
それに心惹かれたゆえに、この林檎のゼリーという日常の一幕に物語を、感想と言う形で当てはめたのだ!……かっこよくはない。

「……アイス……ひんやりしたやつ……!」
「……シャディさん、おしゃれに目覚めたの?」

ぼーっとアイスのおいしさに思いを馳せつつ、いつのまにやらゼリーは完食して空っぽになっていた、全く以て言い食べっぷりである。
さてはて役目を終えたスプーンはそのまま水になり蒸発する、その過程から目を逸らせばきっと相手の足元に結ばれたミサンガが目に留まったのだろう、首傾げそんな質問を一つ。
150シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:03:32 ID:xJh
>>149
「………………それつまり食べちゃいけないんじゃ?」
「それともそのくらいには美味しかったってこと?」

おっと現役中等部二年生見た目漆黒と真紅の外套に眼帯(額)の影使いは結構冷静なツッコミをしてきたぞ。
あらすじだけ読んだ限りではそれを食べると確か追い出されたりした気がするが、まあそれは良いとしよう。少なくとも味の感想で言うのは違うのでは? としたかっただけである。

「しゃくしゃくしたのも……とろってしたのも……かちこちなのも……いいよねー……!」
「ミサンガってオシャレの定番なの? もらったから身に付けてみてるんだー」

恐らくアイスクリーム、ソフトクリーム、アイスキャンディーなどのことだろう。影の少年にとってはアイスもまた至高の甘味。
と、容器は自分で処理しておくと影の手に受け取らせようとすれば影の少年はミサンガについての認識をようやく改めながら事情説明。
……それは確か、目の前の少年と関わりのある炎の青年からだったか。やや不器用なところが見えるそれから少年が連想するか……。
151ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)00:09:42 ID:NOa
>>150
「そうとは分かっていても、手を伸ばしたくなる、そんな魅力的な……なんて」

彼の言う楽園の林檎はつまりそう言うことらしい、楽園から追放されるリスクを背負ってでも食べたい、宛ら蛇にそそのかされ林檎を手に取ってしまった始まりの乙女の如く。
まぁ、難しいことは抜きにしていってしまうと、つまりは美味しかった、大満足、そう言うことだ。

「……そう言われるとおなかすいてきた……」
「……さぁ、でも、見た目を変えるって、おしゃれなんでしょ?」

がじがじと空になった容器をかじる、つい先ほどゼリーを食べていたくせに実に食いしん坊な少年である。
ともあれ、ちょっとばかし歯型のついたその容器は相手の伸ばした影に手渡し、少年の考えも適当なものなのだと分かるような答えを口に出した。
……確かにかかわりはある、が……少年はその青年のことを知らない、ましてやその不器用さからの連想などは望むべくもないだろう、少年にとってそのミサンガは、あくまでただのミサンガだ。
152シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:19:51 ID:xJh
>>151
「……食べちゃダメって言われた時の目の前のお菓子みたいな」

とはいえ、美味しいと思われてるならそれも褒め言葉とちゃっかり受け取って「ありがとー」と呑気に笑う。
せっかくの少年の感想をこれ以上追及するのもアレだと思ったのだろう。

「……氷の塊ならあるけど……」
「……それだとこれもかな? ヒュウ君は最近身に付けてみたものって例えば?」

代わりに差し出されたのはあからさまなカッチカチの氷。棒っきれに纏わされただけであり味なんてものはない。多分帰ったら作ることだろう。
そして少年の言葉に真紅の外套を広げて尋ね返し、そしてヒュウは何かしているのだろうか、なんて聞き付けた。
――いつか、あの青年とこの少年を引き合わせようと思うのは影の少年の傲慢か。


「そういえば詠唱って上手くなった?」
153ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)00:30:28 ID:NOa
>>152
「……かき氷……風の魔法練習しておけばよかった……」
「……ぼくは、おしゃれとかあんまりしないし……うん、とくにない、かも」

その氷からかき氷を想像するのは何とも、想像力に長けているというか食いしん坊極まっているというか……。
何だかいつもより尚食いしん坊な様子が強くなっているように見えるが、それは兎も角として少年はお洒落というものをあまり分かっていないようだ。
彼の恰好が今まであまり変わっていないところからも何となくそれは想像できるだろう、分からない、というのがその理由ではあるが。

「……ぜんぜんだめ」

なおその何となく為された質問には、そんな残念が回答が返されることになる、もはや諦めた方がいいのではないか。
154シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:39:22 ID:xJh
>>153
「…………僕も……あとで食べよっか」
「んー……マントとかどう? 結構かっこいいかなって思うんだけど」

風の魔法をかき氷を作るために覚えようなんて思うのはこの二人だけではなかろうか? まあシロップ代わりに砂糖水くらいならなんとかなるか。
ともあれ少年が取らないようならシャディは自分でその棒氷を舐めるだろう。冷えててイイ。
そして特に変わらぬ少年を確認して、影の少年は自分も身に付けているアイテムのうち大きなものを示してみた。

「……いっそスケッチブックに書いて魔力込めたらできたりしないかなー……?」

少年は詠唱はダメでも魔法自体は使いたい、影の少年は思ってるのだろう。そのため提示してみるのは安直なもの。
……まあ、喋れない魔法使いが居たとしても、その魔法使いの大半は魔法陣などに向かうのだろうが。
155ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)00:49:17 ID:NOa
>>154
「うん、お抹茶かける」
「マント……ぼくに合うサイズってあるのかな……」

さてはて抹茶味のかき氷は確かにあるものの、直接抹茶を掛けて美味しいものなのだろうか、そこは不明なままではあるが。
ともあれ鳴っているお腹はそのままに、一先ずの我慢は出来る精神状態になったらしい、自身の少し擦り切れた服を確認して相手の提案を聞けば。
そこは年齢にしては些か低身長な少年のこと、真っ先に気になるのはその部分、ことマントなんてアイテムに子供用が存在するのかすら今の少年には分からず。

「……できそうな、できなさそうな……やってみる」

その提案は魔法陣と方向性を同じにするはずだ、言葉を描くことによってそれがパワーを持つか否かは微妙なところだが。
スケッチブックの適当な一ページを開き、ポケットの中から取り出したるは鉛筆、さらさらとその白紙のページに詠唱を書き連ねる……書いている途中に間違えるなんてことはどうやら無さそうだ。
156シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)00:58:49 ID:xJh
>>155
「じゃあ僕メロンー、少しだけ分けよー」
「んー、僕のは大きい方が都合いいからだけど、ちゃんと初等部の子のもあると思うよ? もし無くても調整してもらえばいいし」

敢えて違う味にして、そして少しずつ分け合おうと影の少年は提案した。ともあれここに返事をしたところでこのお腹の空く話題も休息か。
そしてマントについては影の少年は少し考えてからそんなことを。まあ誰が身に付けるかも多様なものだ、サイズは多いはず。お金なら出すよと影の少年はあっさりと。

「うんうん、どうかなー……の前にもう一度唱えてみて?」

スケッチブックの中に鷲の姿が見えなかったのを少し残念がりながらも、提案しておいて一度また試してみてと要求。
その詠唱がたまたまでもいい、成功してみたら少年も喜ぶかもしれないと勝手に思い込んでいる。

まあ今からやろうとしていることはモノは違えどルーンなどに近いのかもしれない行為、さてどう転ぶか。
157ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)01:13:12 ID:NOa
>>156
「……やぶさかではない」
「……かっこいいかも、しれない……え?」

誤用ではない方のその言い方でかき氷論争に終止符を打ちつつ、とりあえずは頭に残っている食べ物への欲求を散らしておいて。
マント自体はどうにも少年の琴線に触れるものだったらしい、着てみようかと考える少年のその視線が、僅かに光を帯びるスケッチブックに落ちた。
それはまるでその中の存在がマントは駄目と言ってきたかのような……心を通わせられる一匹の白兎が、彼がマントを着るのを拒んでいるかのような。

「……≪いま、ひとちゅ≫……うん」

言い間違いRTAでもしているのかと誤解せんばかりの速さで詠唱を噛む少年、それは彼にとっても予想の範疇にあったことなのだろう、むしろ清々しそうな表情浮かべて一つ頷いた。
そんな茶番はどうでもいい、問題はこのスケッチブックにかいた詠唱の是非だ!……と恰もそう言いたげな様子で、そのページを開いて魔力を込めることだろう。
……結果は、失敗……とはいえ単純な失敗ではない、確かにそこに描いた詠唱は魔力を帯びて薄い緑色に輝いた、だがそれ以上に進むことはない……これではネオンにしか使えなかろう。
158シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)01:20:36 ID:xJh
>>157
「……? アレ、なんかダメだった?」

その視線についていったか、または光を捉えられたのか、同じように落ちた。
その疑問は正しく影の少年の本音。少年がやや動揺したのを見てか。
はたまたそのその中の存在にでも気付いたか。

「うん、なんかごめん」

謝ってすぐにもうそこまでいくほどに噛みまくってるのかなあ、と呑気に考えた。清々しい相手を見てはもう何も言えない。

さて本題、魔法としては失敗と判断されるものだろう。しかし輝いている詠唱を見て影の少年は「おぉー」と声を漏らす。

「詠唱はまだまだかもしれないけど、これはこれで使えそうだよねー。こっそり何か伝えたいときとか」

話の脱線が特技なのだろうか、と思わせるほどの変わり様。まあ詠唱に光のように薄い希望を持たせられたことと、その効力の活用場所を見出だしたのは発見か。
159ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)01:26:09 ID:NOa
>>158
「……ん、と、よく分かんない、けど……」
「……あいつと同じになるから、だめ、だって」

その言葉は、最小限の情報だけを汲み取るなら、そのスケッチブックの中の存在がそう少年に言ったのだと分かる台詞。
そしてそれ以上の情報を読み取るとするならば……例えばとある一人の青年は、学ランをまるでマントのように羽織っていたような。
それと、同じになってはいけない、その先のことを考えるのは少し難しいし、なにより……あまり好ましい事柄とは言えなさそうだ。

「……光ってるからばれちゃうかもしれない、けど……」
「ぼくがしゃべれないころにあったら、便利だったなぁ……なんて」

ふっと、魔力を込めるのをやめればそこに宿っていた光も消える、そんな様を見てスケッチブックをぱたんと閉じれば。
奪声の呪いが掛かっていたほんの少しの昔の話を思い出し、そんな風に独り言ちた。
160シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)01:34:23 ID:xJh
>>159
「……ふーん、ならマントはダメだねー。まあその子の気が変わったらいつでも言ってねー」
「あと思い付くのは……………………んー?」

ヒュウという少年が同じようになってはいけない相手。それだけでは情報に乏しいはずだった。
だが、影の少年は幾度か彼に出会っている。だからこそ過りやすかった。その青年もまた、目の前の少年に何か思っていた様子で。
だがそれならばミサンガも駄目になりそうだし、額帯に関してはヘアバンドがある。となると影の少年は悩んでしまった。

「……イタズラする時にも良いかもよー?」

例えばそう、誰かを誘き寄せたい時に看板代わりの紙に書いたり、そんなギミックだと。バレてこそ意味あるものもあると。

「……喋れない時あったの? 初耳ー、なんで?」

影の少年は詳しい事情を知らない。呪いが解けてることはおろか、呪いが原因とも。そもそも、少年がどんな者かも。
ならば、心的には聞いてもそれは自然なのだろう……。
161ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)01:41:00 ID:NOa
>>160
「……うん、そのときはおしゃれする」
「……ぼく、この格好気に入ってるし……やっぱりおしゃれなんて、いらない、かな?」

怪訝そうに自身の持つスケッチブックを眺めて言う、きっとその中の白兎はもう少年に何の言葉も連ねてはいないのだろう。
ただ不思議さと一つの要求だけを残して通信を切られたと……そんな少年の様子から見るに、別に少年自体は青年と同じになることに何の抵抗もないのだろうが。

「……ぼく、いたずらにがて……」
「……んー、それはひみつ、あれ、えっと……くろれきし?だから」

彼はあれ、悪戯をかけた相手の安否が気になり過ぎて罪悪感に負けるタイプ、とことん悪戯には向いていない、するよりされる方である。
そして喋れないことについても言うつもりはないようで、自身の唇に人差し指当て覚えたての言葉と共にそう返すだろう、文字通りの黒歴史を背負ったまま。
162シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)01:52:41 ID:xJh
>>161
「ま、それもそっかー。気に入った格好があるならそれが一番! 頭の似合ってるよ!」

ビシッと今までの話はなんだったんだとばかりのサムズアップ。少年の心が何よりも優先であるのは確かだけども。

「また兎の子や鷲の子にも会わせてねー」

唐突にそれは告げられた。多分何か聞きたいことでも出来たのだろう。普通に考えるなら今日見当たらないことに対することなのだろうが。

「……そ、そっかー。でも道案内には……まあ使えるよ! あ、でも大声出せない時とかいいかもー」

道案内に光る文字列、それはもう実践されてる気がしなくもないが。とりあえずその後に何か少年が思い付けばそれもまたよしだ。

「むー、秘密にされるとちょっと気になるなー、どーしてもー?」

影の手が伸びて少年の両頬を痛くない程度に摘まんで伸ばそうとする。しつこいのはお決まりの流れか。

ぺとり、と自身の手をマントを退けて校舎裏の壁に付ける姿もまた唐突。
163ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)02:04:05 ID:NOa
>>162
「……あ、ありがと……うん、うれしい、んだよね、多分」
「……まぁ、この子達の気が向いたら、多分」

自身の恰好を褒められる、それは嬉しいことなのだろうかと、人間的な感性に乏しい少年は首を傾げつつも確認した。
それは確かに嬉しいのだろう、きっと少年は理解が追い付いていないだけで、未だに首をかしげてはいるが。
そして合わせるか否かは少年の意思ではないらしい、会いたくなったら会うとスケッチブックの中でふんぞりかえっているようだ。

「……秘密を共有するのに最も分かりやすい近道は、相手が自分と同等の存在だと感じること」
「……シャディさんは、だめ」

まるでどこかからの引用のようにつらつらと、いつもの調子とは違う言葉で言う。
自分と同等の存在、即ち……一度人の生命を脅かすような化け物になったときには、きっと話やすいだろうなぁ、なんて。
化け物じゃない相手に話すのは、嫌われそうで嫌だなぁ、なんて、スケッチブックから飛び出した鷲のかぎづめ掴んで浮けば、逃げる準備は万端だ。
164シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)02:15:38 ID:xJh
>>163
「嫌じゃなかったら多分ね!」
「じゃあ楽しみにしてるー、二人の好きなものって何かあるー?」

少年の感情を明言するだけの説得力は持ち合わせてないというべきか、そうではないというパターンを提示して。
そしてスケッチブックの中の存在の態度には触れず、友好の証としてかそんな質問。

「…………それだと僕、どうしたらいいのかなー」
「同等の存在って、どういう意味なんだろ」

陰差す表情、それは見てあからさまに誤解がある。その少年にとって自分とはそういう存在なのだろうと。
マントと外套の隙間から覗く尻尾は垂れ下がり、校舎裏の壁に描かれた絵を時間をかけて動かし、インクを剥離させれば氷で塊にしてマントの下へとしまいこむ。


「……ん、またねー、ヒュウ君」

逃げるではなく、きっと帰るのだろうと思ったのだろう。そんな言葉を告げると氷の背もたれはそのままにして影の少年は半身を影に沈ませ始めていた。
165ヒュウ◆HUGO.upxFM :2018/07/12(木)02:28:18 ID:NOa
>>164
「……好きなもの……ぼく?」

えらいナルシスト発言が飛び出しているが、まぁ強ち間違ってはいない、両親替わりだし。
まぁそんな答えが真っ先に出る程少年は、二匹の使い魔の好きなものについての知識を持っていないということで。

「……ぼくは、ぼくとちがうシャディさんが好きだよ」
「だから、ぼくにひみつを話させないでほしい、なぁ……」

僅かにその表情を優しく、口の端を緩ませながら、少年はそんな言葉を相手に向けて放つことだろう。
行って、と小さく呟いた言葉に併せて、鷲はその翼を大きく広げ、一気に上空へと飛び立った。
その言葉がさてはて相手に秘密を言わない理由足り得るかどうかは分からない、ここで分かるのは……飛び去った少年がまたどこかで、墜落して大変な目に会うということだけだ。
166シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)02:35:13 ID:xJh
>>165
「……すごいこと言ったね今」

クスクスと笑いながら。影の少年はどうやらそれだけ信頼し合ってると認識したようだ。
まあひとまず、色々持ってこようと思う影の少年であった。

「……そっか」
「……じゃあもし、それでも話せるかもって思ったらで、いいや」

去り際、そう言われては影の少年はそのまま受け取るしかないではないか。少なくとも、その意思で告げられる好きという言葉は嬉しくある。
その少年の願いは尊重したい。しかし、その秘密が知りたくもあり……しかしそこまで言いたくないとということは詮索もしない方が良いのだろうとようやく。

そんな色々混ざった考えの末に影の少年は少年に告げて、別れを伝えれば――――遥か先で墜ちる少年に遅い安全祈願をかけてその場を去ることだった。
少しだけ、陰刺したまま。
167モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:15:12 ID:7um
この日モニア・ロジェスタはいつも以上にうつらうつらとしていた。
珍しく寝つきが悪かったのだろうか。答えはわからないが、全身鎧を身にまとった人間が廊下をふらふら歩くのは、なかなか危ない。
今から曲がろうとしている角なんて、互いに死角なのだからぶつかってもおかしくはない。

「うつらうつら……」

避けるかぶつかるか。角の向こうにいる人物は果たしてどうなることか。
168シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)20:22:50 ID:xJh
>>167
その日、シャディ・マリウントはいつものように影に半身を沈ませていた。ちょっとだけ涼しいのだ。
真紅の外套と黒いマントを左右それぞれに着込み、その裾は影の中。そんな暑そうな出で立ち。
とはいえちょっとだけ楽なその日、誰から習ったか鼻唄混じりに角を曲がろうとすると――。

「ふぎゅっ!? ――あぅ、大丈夫ー?」

鎧に思いっきり顔面ぶつけて後退するのであった。ちょっと赤くなってる……というか鎧次第では鼻血も出るか。シャディは軽いがタイミング的には相手が転倒してもおかしく……ないか?
169モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:29:11 ID:7um
>>168
「ふわぁ?」

あくびのような声を出し、見事にずべべーとぶっ倒れるモニア。足腰が弱い。
ちなみにこの鎧は刃を通すくらいには大したことのない硬さだが、それでも顔面に当たればそりゃ痛い。つまり今はお互いに痛い。

「あたた、そこの人大丈夫ー?」

おでこをさすりながら、シャディに語りかける。
果たして怪我の有無はいかに。
170シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)20:35:33 ID:xJh
>>169
シャディの顔面はうっすら赤色。さすさすと擦る程度で収まっているようだが痛みに鈍いのだろうか。
いや、痛がってはいるのだが。

「あわわ、そっちも大丈夫ー? 怪我ない? 保健室行く?」

影に下半身を沈ませたままスイスイと歩み(?)寄る少年、さすがに倒れるのまで見かけると心配勝る。

「……あれ?」

と、見覚えがある気がして首傾げ。額の黒帯はいつも通りにそこにある。
171モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:41:24 ID:7um
>>170
「あらら、大丈夫ー?」

モニアは回復魔法を得意とする。しかしそれは、増血が専門だ。打ち身には効果がないので今はどうしようもない。

「僕は大丈夫だよぉ。でも君は……どこかで会った?」

実際には会ったと言っていいか微妙なところ。
あの戦闘の時、モニアは前線から離れてバルドイードと話していたし、ラストアタックの時は必殺級の魔法が入り乱れて顔の確認もままならず。
なので、見たような見てないような、というリアクションにとどまっているのだ。
では、シャディの方はどうだろうか。
172シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)20:49:26 ID:xJh
>>171
「僕もまー大丈夫ー、でも痛んだ時用にどーぞー」

ステラ直伝、寝れば痛みが引き、傷が少し塞がる魔法薬(瓶入り)。それをさらっと差し出している。お値段については聞かないで。

「んー、どこかで会ったようなー……んー……」

うにょー、と魔法薬は影の手に差し出させている。これがある意味主張になるだろうか? 見てなければアレだし、シャディはまだ考えている。
そもそもシャディ自身、あのときの記憶が途中から曖昧なのだ。本人も自覚の薄いなにかによって。

「んー………………あっ」

ごそごそとマントの下で何かをまさぐっているのかもぞもぞ動いていると、シャディはなにかに気付いたような声を出した。
173カメリア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)20:59:21 ID:yWx()
>>172
「おー、なんかすごそう。ありがとー」

魔法薬学は専門外なので効果までは分からないが、市販のものとは違う何かを感じる。
純度か、材料か。研究目的も含めてありがたく影の手から受け取る。

「おやや、そのうねうねの手、もしかしてこないだみんなで現し世映しを倒した時に会ってたかな?」

影を見て思い出すのもなんだか失礼な話だ。
174シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:07:27 ID:xJh
>>173
機会があれば魔法薬学の授業で聞くのも良いだろう、その時17歳の先生が担当してたら幸運である。
真実はさておき、すごそうと言われていやー、と照れるのは少年の常か。

「……へ? ……現し世映し? ……あ、多分ー! ミサンガ付けてる人とのことだよねー」

一瞬そのワードには疑問符、仕方ないこととはいえちぐはぐである。確か、それが発覚するタイミングで……。
しかし、やっと繋がるものを本能的に感じたのかそう告げるとなんとも器用に足をマントと外套の隙間から伸ばして足首に巻いたミサンガアピール。
ちなみにこの時、シャディは影の表面でシンクロみたいなポージングでモニアを見上げている。
175モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)21:14:41 ID:yWx()
>>174
「あ、やっぱり君かぁ。そうそう、君も彼からもらっていたんだねえ」

と言って、左手首に巻かれた白銀色のミサンガを見せる。

「あの魔術も興味深いけど、君もなかなか面白い。どういうものなのかなー?」

ポーズに突っ込みはない。ある意味一番つらいやつだ。
それよりも、とモニアはシャディの影魔法に意識が行っている。どういう理屈なのだろうと、影だまりに躊躇なく指を突っ込もうとしている。
176シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:21:06 ID:xJh
>>175
「うんー、あとよくわかんないのもー」

ジャキッ、とばかりに手にあるのは白黒入り交じる配色の魔法銃……なのだがいまだによくわかってない。
まあ、引き金の部分引けば弾は出るとはわかってるが、それでいいのか。

「君は手首なんだねー。……あの魔術? んー、入ってみる?」

元々シャディも無自覚なのでセーフ。影に沈ませたまま顔と足を出すにはそれが楽なのである。嘘である。
さてその影溜まりは指を入れても、曖昧な感触が伝わるだけだろう。入れそうで、入れなさそうな非常にもどかしいもの。
そしてシャディはその様子を見ると何も持たない素手を真紅の外套の下から出して訊ねた。
177モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)21:30:34 ID:yWx()
>>176
「そこも同じかって思ったけど、もらったものは違うみたいだねぇ。うんうん、興味深いねぇ」

ちなみにモニアが手に入れたのは不思議な炎のともるランタン。自分の魔術に相性がいいが、普段持ち歩くにはかさばるので今は自室に置いてある。
この銃もランタンも、既存の魔術に当てはまらない何かを感じる。研究のし甲斐がありそうだ。

「足は一番魔術に使うからねぇ。あ、入っていいなら入るねー」

指を救い上げ、スリスリと指同士をこすり合わせながら答える。
水や沼ともまた違う。ゲートの一種かもしれない。そんなことを考えながら、モニアは鼻をつまみ、ぴょーんと影へとジャンプ。
178シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:37:47 ID:xJh
>>177
「そうなのー? どんなのもらったのー?」

まあシャディからするとそのランタンは苦手なものに当たるのだがそこはさておく。
ちなみにその銃、現状シャディの力のせいか元からなのか、氷の魔弾を撃ち出すことが可能なようだ。

「おー、僕は普段こっちに入れるからかなー――――あっ」

その指先に影の残留はない。ただし、そこは探ってた時だけはこそばゆいのである、シャディが。
それはさておき、モニアが飛んだのを見てシャディは自身を端っこギリギリに追いやり――。

「いたっ」

彼の魔法の都合上、触れなければ潜れないので多分モニアは自分の体重分の負担を足に食らうだろう。その踏みつけダメージをシャディも多少食らってるが。
179モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)21:46:39 ID:yWx()
>>178
「んっとねー、よく燃えて水をかけても消えない炎の入ったランタンだよー。あとね、燃えないものだとエンチャントの効果があるから多分普通の炎じゃないねー」

便利で、実用的。そして謎が尽きない。これを解き明かせばさらに魔術に磨きがかかるかもと思うとなんだかわくわくする。

「ふわぁ?」

鼻をつまんでいるから少しくぐもった声になっている。指より大きなものは普通に入ることはできないのだろうか。
そして、何やら痛そうにしているシャディ。どうしたのだろうと近寄って見てみる。
まさかジャンプのフィードバックが来ているとは夢にも思っていない。
180シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)21:54:38 ID:xJh
>>179
「……お、おー……火使うやつなんだー…………エンチャント?」

ちょっとだけシャディの表情は曇った、すぐに戻りはするが。確かに便利なのだろうがやはりシャディには炎の怖さのが増すようで。
もし二人で行動することがあり、それを使う機会が来た場合ちょっとだけ離れるだろう。その程度で済んでるだけいいのだが。

「……え、えーとねー……この影ー、ていうか僕の魔法って僕が触れてないと入れないっていうか……」

すぐさま事情説明をした。ジャンプフィードバックはスルーである、説明する理由がないとでも考えてるために。
なので近づき直したモニアにもう一度手を差し出した。さっき出していたのはそのためである。
181モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:04:38 ID:7um
>>180
「炎が怖いのかな? あああと、あれのエンチャントは、対象に熱を与えるタイプだねぇ」

言葉に聞いただけで怯えるとはなかなか重症そうだ。また共に戦う機会があれば、あのランタンを持ち出すべきではないかもしれない。

「あー、そうだったんだ。ごめんごめん。気が早かったねぇ」

ふにゃっとした笑顔を見せながら、少し恥ずかしそうに頭をぽりぽり。
そして、彼女は今度こそエスコートを受けるべく手を差し出した。
182シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:10:36 ID:xJh
>>181
「…………ぅぅ。……あ、でもモノ溶かすのにはいいよね……」

まあ流石にそこまで強要はしない。必要ならばそもそもシャディは離しておけばいいのだし、それこそ熱々伝統芸もしない限りは大丈夫だ。
特にモニアのように気を遣えるならば敵意などで向けることはないに等しいだろうし。

「んーん、僕も説明遅れちゃってごめんねー、それじゃお一人様ごあんなーい」

にへー、というやわらかい笑顔で返事して手を握ればシャディはゆるゆると、モニアを影に沈ませるだろう。その中に入るまでの感覚もまたもどかしさがある。
もっともモニアが降りようと思えばシャディを引きずる感じにもいけるが。

さて、完全に影の中に入ったならば、その視界には漆黒に塗られた世界が広がるだろう。というか真面目に何も見えないに等しい。上の様子すらも。
183モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:21:54 ID:7um
>>182
「雪や氷に埋もれた時は僕に任せてね〜」

そんな冗談を織り交ぜて、彼女はふふと笑った。
シャディが雪に埋もれても抜け出せることは、まだ知らない。

「れっつごー……おぉ〜」

ゆっくりゆっくりと沈み行く体。
シャディの様子を見る限り害はないとは思うけど、顔が浸かるところではやっぱり鼻をつまむのであった。

「ここが影の中なんだねぇ。ひんやりしてていいねぇ」

魔法を使って体を冷やすというのは、モニアには難しい。
氷魔法でも使えばまだいいかもしれないが、消費と得るものに釣り合いが取れない。
だから、素直に羨ましいという気持ちを伝えるのだ。
184シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:31:54 ID:xJh
>>183
「今夏だけどねー」

自分も冗談は言うくせになんて返しだ! まあシャディの場合時々魔力暴走で氷山に取られることもあるので案外……。

「あはは、いいでしょー、でもこの時期だとさすがに熱も来ちゃうから冷気漂わせてはいるんだよー」
「普段は涼しいのに……ね、ところで暗いのはへーき?」

羨ましがるモニアには自慢げに、しかし影ゆえの短所も伝える。黒い円となるそれは言ってしまえば陽光を吸収するそれであるためだ。
とはいえ習った魔法を活用するのもまたシャディの知恵、そんなことを言いながら真っ暗な中でそう聞いた。
さてこの時、お互い手は離してるのか離してないのか。
185モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:39:52 ID:7um
>>184
「んふふ〜、一本取られちゃった」

彼が自爆により氷に埋もれることを、やっぱりまだ知らないのであった。

「んー、単純な影とはまた少し違うんだねぇ。あ、暗いのは平気だよぉ」

影なのに熱を溜め込むとはこれいかに。
光を遮って生まれる影とはまた異なる性質を持つが故の弊害だろうか。

「ところでね〜、前の事件の首謀者、覚えてる?」

ここで、自分たちが知り合いとなったきっかけであるあの時間の話をふる。
186シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:44:14 ID:xJh
>>185
えへへー、と笑うシャディ。そこだけなら和やかな一場面であっただろう。

「そっかー、明るいの欲しかったら言ってねー」

黒い。それに尽きる。実際ただの影とも違うのでモニアの見解は浅からず遠からず。
分離できるならそもそも氷はおろか火に悩むこともないのだから。

「んー? ……あの男の人? それがどうかしたのー?」

首謀者、と急に振られてもシャディにはそれがまず先に出るのである。もっとも彼もまた、裏に関わる少年ではあるが。
187モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)22:51:25 ID:yWx()
>>186
「うんー、ありがとうねぇ」

なんてことを、シャディの斜め右あたりに語り掛ける。
流石は影の空間。何も見えない。

「そうそうその人~。どうしたって聞かれたら困るけど、なんていうか変な人だったなーって。なんていうか、他人事? 絵空事?」

その違和感に、本質的には気づけていない。それでも、あの異質な言動は、いまだに引っかかっているのだ。
188シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)22:56:12 ID:xJh
>>187
どういたしましてー、と語るシャディ、どうにか聞こえた方向へ。まだ床と壁が認識できるだけ下手な異空間よりマシかもしれないのだった。

「……他人事? 絵空? ……例えばどんなところがー?」

ぺとり、と自分の頭に氷の塊を一個乗せて頭を冷やすとシャディはモニアの引っかかりに乗っかった。

「他人事ってことはー………………」

そう続けようとして間が大きい、割り込むことは容易だろう。
189モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)23:10:17 ID:yWx()
>>188
「どんなって言われるとやっぱり困るんだけどねぇ?」
「むき出しの心臓を戦場に持ってくるわけがないって言ったら、何のために学校に行かせたかっていうし」
「僕がミサンガ君をなまくらで刺した時も眉一つ動かさずに彼を殺すことができるはずがないって言い切ったし」
「でも、言っていることは筋が通ってる気がするんだよねぇ」

学校に行かせたのは自衛手段を獲得させるのと学校側に守らせるため。
殺せるわけがないといったのは、助太刀に来た人間が頼んできた相手を殺すはずがないから。
筋は通っている。しかしなぜだろう。そこには、無視できない違和感があるのだ。

「他人事ってことは?」

何か分かったことがあるのだろうか。相手の言葉を促す。
190シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)23:20:13 ID:xJh
>>189
確かに、それを聞いて考えていくと例え矛盾はしていなくとも違和感のある空気は否めない。

「……そこまで言える人が学校とはいえ絶対安全とは言い切れない場所に行かせたり」
「ミサン……バルドイード君を殺せ……ないって言い切るのも覚悟次第じゃ無理、だよね」

不確定。学校にたいして無礼でもそれは否めない。学生自体が問題を起こしたり、起こさせられたりすることが多いからだ。
そもそも相手の言動を汲むならミサンガ君改めバルドイードが反旗を翻した時点で成立しないとも言える。わざわざ対抗策を付けさせるのだから。
そしてだ、人によっては覚悟次第で切り捨てられる者も少なからず存在する。それは、少年の裏にも共通すること。

「…………他人事っていうか、言わされてる、とか? ……でも……」 

暗闇の中、暗い顔で首をなぞる。殺されかけたとも言える相手がまさか、そんなことはないだろうと。
思いたい、弱い気分がシャディにある。心当たりなら、多い。



その人物の気持ちを無視、または良いように解釈して、利用する存在達を少年は知っているせいで。
191モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)23:29:30 ID:yWx()
>>190
「僕もそう思ったからカマを掛けるために一芝居したんだけどねぇ。本当に自分の命綱なら、手足をそぎ落としてでも手元に置いておくのがセオリーだし」

さらっととんでもないことを言っているが、実際それこそが違和感の正体の一つ。理屈ではないどこかで、あの自信が成り立っていたのがどうにも不思議なのだ。

「言わされてる? 洗脳か傀儡化してたってこと? んー、ありえなくはないかな? 単なる愉快犯というには壮大な悪趣味だけど」

子と親を殺し合わせるために強力な魔術を与え、数年単位を消費し今回の戦闘を巻き起こす。
だが、そんなことをするのはどう考えてもまともじゃない。だが、心のどこかでその説に納得している自分がいた。
否定は、できないのだ。
192シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/12(木)23:44:10 ID:xJh
>>191
「あ、あははは……怖いなぁ……」

ああ恐ろしい。モニアの発言もそうだが、あるはずの可能性が出てきたことがなお恐ろしい。それを誤魔化すような苦笑い。暗闇の中は、尊い。

「……ありえちゃうよ……ね。そりゃそうだよ、今までだって、あったんだ。色々」
「……例えばさ、その本当の方が……学校に行かせたがってただけだとしたら…………すごいヤバいよね」

仮に、説が本当だとして。今までに近いものとして。
ならばその操り主はいつから? どんな時から? バルドイードの前に立ったあの男を操作したのだろうか?
単にお楽しみのためだけに学校に行かせてただけかもしれない。だが悪いように考えればキリがない。が、シャディは影の中で。

「まあ、もし居たらだけど、その時はその相手をこらしめるのが、一番だよね」

影の中はいい。悩みも弱みも隠し通せる。暗闇の中を照らさなければ見えはしない。その光さえ彼の手中。
まあそれはさておき、シャディはモニアに対して明るい声色でそう告げるのだ。今は不確定な存在であり、確定ではない。まだやりようはある。
そしてもし居たのならぶちのめすとばかりに暗闇の中で。
193モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/12(木)23:57:23 ID:yWx()
>>192
「本当の方が? バルドイード君の父親の本心がいかせたかっただけならってことかな? そうだとしたら外道だよねぇ」

表情は変えず、声色も変えず。それは、事実確認のように。

「でも僕が思うに、入学したころにはもう洗脳されてたんじゃないかなぁ。まともな頃からあの魔法の媒体に息子を使っていたなんて、少し考えづらいし」

入学してから接触したならまだわからないが、入学させたのは心臓を守らせるためといった口ぶりから、その可能性は薄い。
仮にそうなら、はなから彼の父親はあまり褒められた父親ではなかったことになってしまう。

「懲らしめる? んー、まあ、そうしたいならそれもいいんじゃないかなぁ。僕は話をしたいなぁ」

否定はしない。それもありだろう。心の安定のためだ。でも、モニア自身は、その必要性はあまり感じていない。
話をするか、それすらかなわない狂人なら排除する。そんな認識。
194シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)00:08:44 ID:NtW
>>193
「そーそー……」

だが、少なくとも今は知る術はない。その人そのものが既に討伐されたと聞いているのだから。

「…………魔法の媒体? ……でもそれなら別に後から接触してもできるんじゃ?」

やはりというか暗闇の中首傾げ。違和感あるだろう。まるで現し世映しをあまり知らないような態度は。
不確定要素の塊である以上、なんとも言えないのも事実だが。とはいえ、とある風紀委員は青年が嫌う魔法を知っている。そしてそれを結び合わせるなら入学前が濃厚か。

「うーん? こらしめたらお話できないの?」

そこは純粋。早い話順番が逆だっただけの話である。そもそも元凶が居た場合、今までの経歴からするにこちらをまともに聞くとも限らないが。

「……………………もしさー、さっきの話が本当だとしたら、どんな結果になったと思う? 僕さー」

また急に語り、そしてぺたりという音。座ったのだろう。

「途中で気失っちゃったから、倒せたってことしかよくわかってないんだよね」

矛盾。モニアが見ていればの話だが、彼はずっと動いていたのだから。
195モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)00:21:57 ID:L7K()
>>194
「学校に入学させた理由を歪めたって考え方は確かにできるよぉ? でもそれなら、あんなすさまじい魔法の媒体にされたのなら、バルドイード君が気づかないなんてこと、あるかな?」

本人に了解を得ず使うことができたとしても、それを気づかれずに行うことは、果たして可能なのか。
それができるほどに、黒幕が人外的な能力を持っているという可能性もあるが。

「あー、それもそうだよねぇ。だったら、君が懲らしめてからお話ししようかなぁ」

この優しい少年が話もできなくなるまで懲らしめるなんてまね、するはずもない。らしくないうっかりである。

「洗脳されていたのが本当だとしたら、って? それが事実だったとして、みんながそれに気付けたとしても、結果は変わらないんじゃないかなぁ」
「なんでって、不死身の化け物がこっちを殺そうとしてくるんだから、洗脳を解除するとか黒幕を見つけ出すとか、そんな暇ないもん」

残酷な話だが、なすすべがない以上仕方がない。どちらが真実にしても、あれが最も正しい結末だったのだと、モニアは信じている。

「気を失った?」

しかし、その結末に矛盾する発言を耳にする。

「そんなはずないよ~。だって君、あんなにも生き生きと戦っていたじゃない」

少なくとも、彼女の目にはそう映っていたのだ。
196シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)00:35:43 ID:NtW
>>195
「バルドイード君ってどんな感じだった? その相手に対してさー」

恐れていたなら、それも答えになるだろうか。恐怖というものほど逆らい難いものはない。
それを振り切れることはあれど、そう簡単にできるわけでもないのだから。そしてこれらはすべて予想に過ぎないのだろう。

「じゃー、一緒にやるんだねー。でも僕だけじゃダメかもだけど」

さてその約束のようななにかは果たされるかどうか。その時のお楽しみ……になればいいが。

「そっかー…………うん、そうだよねー。僕がいい例だし」

当方、恐らくバルドイード以外で最優先で殺されにかかった少年。その時にあっさりやられかけただけに説得力もまた重い。
それに、彼は以前にある司書とも約束をしている。その詳細は、敢えて伏せるが。

「………………なんのこと? そういえばロコちゃん先生もタニスちゃんも不思議なこと言ってたけどー」
「アラスちゃんと間違えた、とかじゃなくて?」

無自覚、彼の記憶にそんなものなし。黒い相手と間違えたのでは? などと口走る。
その声色は正しく真実のみを語っているような色であり、現実からすれば嘘を言う矛盾だった。
追求するか、否かはモニア次第――。

「そういえば僕の名前知ってたっけ?」
197モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)00:46:21 ID:L7K()
>>196
「どんな感じ? んー、自分がけじめ付けなきゃって感じ?」
「でも、単純に怒りや憎しみって感じとも、違ったかなぁ」

やっぱり実の親を手にかけるのは、来るものがあったのかな、と締めくくる。

「その時が来たらねぇ。黒幕がいるのだとしたら、その人の魔術理論をぜひとも聞いてみたいしねえぇ」

すごい魔術師がいるのなら、その知識に触れたいと思うのは当然の欲求だろう。
それがかなう相手とも考えづらいが。

「んー? んー……」
「君はたしか、生き生きと相手をあおりまくってた気がするんだけどなぁ」

本人がそもそも煽ることを多用するため、逆に違和感がないのだった。

「言葉遣いも少し荒かったし、極限的な興奮でトランスしてたんじゃないかなぁ」
「そのせいで記憶が一部不鮮明になってるとか」

一応それらしい理屈を並べてみる。

「……そう言えば、なに君だっけ?」

そう、互いに互いの名前を知らないのだ!
198シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)00:54:39 ID:NtW
>>197
「そっか」

ならばモニアの説が有力だろうと安堵したようなことを。しかし、そのケジメというものも悪く考えるなら強要のそれかもだが。

「……まー、確かにね。逆にどうやってそんなものを使ってこれてるのかを知りたいねー」

使いどころが『シャディ』からすれば悪用になるだけで、腕だけならそれはもう稀代の魔術師と言ってもいいものだろうことは確かだ。
もっとも相手は悪用してる自覚もないのかもしれないし……それが悪用とも限らないのかもしれない。

「煽り…………ん、んー……そうなのかなー?」

じゃあそういうことかな! と納得してしまったようだ。確かに煽ることはあるがまさか微生物呼ばわりに微生物返ししてたことなど知るよしもない。
モニアの理屈は極端な話だが正しくもある。極限の状態で変わったことに違いはないのだから。

「……何ちゃんだっけ? じゃー自己紹介! 僕はシャディ、シャディ・マリウントだよ!」

握手を求めるが、ぶっちゃけた話今彼はモニアが動いてない限り真横を向いてる。なぜかって? そういうもの。
199モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)01:06:43 ID:L7K()
>>198
そのどこか安堵したような顔に「?」を浮かべながらも、うんうんとうなずく。
本人には何か大きな悩みがあったのかもしれない。

「そうそう。あの魔法も生きた人間が必要なのがネックだけど、スケールダウンすれば自分のパーツとかで代用できるかもだし、夢が広がるよねぇ」

ほわほわとしながら、楽しげに語る。
やはり魔道を極めんとするものなら、すごい魔法を自分のものにできるかもと考えるのは楽しいものだ。
相手が、そんな健全な気持ちで魔法を使っているとも考えづらいが。

「そうだよぉきっと~」

煽っていたで納得するのか~、と心の中でポツリ。
あの荒々しい口調も、もしかすれば心の中で抑え込んでいる声なのかもしれないな~、と不名誉な勘違いをするのであった。

「シャディ君だねぇ。僕は、モニア・ロジェスタ。マギアナ学習国から来たんだ~」

ほんにゃりとした笑顔であいさつ。
200シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)01:14:35 ID:NtW
>>199
「追求していくとこう魔力蓄えた何かでもいけそう? あ、でも壊されると不味いのかー……」

とはいえ欠点としては、とシャディの見解。おバカのくせに。パーツや代替品に頼るとなると、そこを狙われた時弱点が増えることになりかねない。

「そっかー、そうかもねー、なら今度言っとこーっと」

はてさてその勘違い、知る人に報告したとしてどのように転ぶかはまあいずれ。抑え込んでるのは本当かもしれない。
彼だってあまりにも酷い相手には言いたくなることが荒れるもの。

「モニアちゃんかー、マギアナってどんなところなのー? ……いい加減暗いかな」

握手を取られず、そしてシャンメリーを渡そうとして気付く。暗すぎんだよとツッコミある気がした。
シャンメリーは器用にグラスに注いで、シャディは額帯を外して――その真っ暗な世界に突然の閃光をもたらした。
201モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)01:29:08 ID:L7K()
>>200
「壊されたら即死だけど、その分手元に置いておいたり金庫に保管できたりするし、人間の心臓よりかは扱いやすいと思うなー」

問題は生きた人間の心臓に匹敵する媒体を用意できるかという点か。効力と扱い安さの兼ね合いが課題か。

「そう言えば他の誰かにも似たようなこと言われたって言ってたねぇ」

一応の筋は通っているこの理屈。果たして他の人々はどう思うことか。

「マギアナはね~、すごいよぉ? いろんな国の人が来てるし、その分いろんなも術が学べるし。なんでもあるしねぇ」
「まぶし~」

楽しそうに、自分の出身について語る。深い愛国心があることが見て取れるだろう。
そしてその急な閃光に、思わず両目を隠す。暗いところからの眩しい光は実際大ダメージ。
202シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)01:37:37 ID:NtW
>>201
「あ、自分の心臓ってのは? まあでも不老だけとかなら楽かもねー」

前者のそれに果たして何の意味があるのかはわからない。後者も果たしてあの魔法に不老の効果があるのかもわからない。

「うん、ロコちゃん先生とタニスちゃん。どっちもローブ着てるけど覚えてない?」

再度伝えていた。見た目の説明が結構安易だがそのくらいのが伝わりやすいと思ったのだろう。

「あ、ごめーん。眩しかった?」

光を抑え始めて、目の負担にならない程度に光を放つのは、シャディの第三の目。光そのものを直視しなければ確認もできるだろう。

「どんな魔法とかがあるのー? なんでもってお菓子とかもー?」

そう語ってくれるならシャディはもっともっと、とシャンメリーを差し出しながら聞きたがるだろう。偏りがあるのはおいといて。
203モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)01:49:25 ID:L7K()
>>202
「不死身になれるならそれもありだよねぇ。まあ、不老になるだけなら手段はいくらでもあるよ~?」

人間をやめることになるけど、とポツリ。
そして心臓をさされたら死ぬのは通常時と変わらないが、その他の弱点が消えるので無駄ではないかなぁと考える。
スケールダウンを無視するならだが。

「んー、いたねぇ。そのどっちかの一人は、一緒にバルドイード君の話を聞いたなぁ」

片方(タニス)の顔以外はいまいち見えていなかったが、マントの人だと言われればだいぶ絞れる。

「んー、だいじょうぶだよぉ」

めをくしくしこすりながら。しばらくちかちかしていたが、何とか治ってきた。

「なんでもあるよぉ。知り合いのなら、気功術に光魔法にカバラ。オリジナルの魔法を作る人だっているよ~」
「お菓子なら、ドーナツとかかな? あとパンケーキもおいしいねぇ」

どこか自慢げに、そしてちょびっと懐かしげに、彼女はマギアナのことを語る。
204シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)01:57:34 ID:NtW
>>203
「へー、そういえばマンドラゴラとかも不老不死の元になったりするって噂があるんだっけー」

確かにいくらでもあるのだろう、とマンドラゴラを育ててることも暴露しつつシャディはそこにも興味深そうに。
心臓はそもそも破壊されると困るものだし、不意討ちでなければいいのだろうか。

「多分タニスちゃんかなー?」

初撃からバルドイードを守ったのは彼女であるし、とのこと。

「……不味かったら保健室行こうね?」

まだ赤らみ残る顔である。意外と引くのが遅い。 

「……気功? かばら? なにそれ? オリジナルってどんなのー?」
「おー、ドーナツ、パンケーキ! おいしそー! 合うかなー?」

魔法には疑問符浮かべて興味示し、お菓子にはさらに示してシャンメリーを渡して合うか否かの判定を委ねる。
そんな彼が纏う真紅の外套と黒いマントもまた、不思議アイテムになるのだ。
205モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)02:10:16 ID:L7K()
>>204
「マンドラゴラはいろんな使い道があるからねぇ。人の手で育てるのはもちろん大変だし、収穫にも命がけだし。その分の価値があるんだよねぇ」

マンドラゴラを不老不死の薬にするのもひと手間ありそうだが、詳しいわけでもないので出しゃばらないこととする。

「あー、あのこタニスちゃんっていうんだねぇ。今度あいさつしなくっちゃ」

そしてぜひとも、彼女から今回の事件について意見が欲しいところだ。

「んー、多分大丈夫~」

少なくとも視力低下のような自覚症状はない。

「んー、気功術は華の国原産のオド(体内で生み出す魔力)みたいな力を使って行う術だよぉ」
「カバラは、いろいろあるけど一番有名なのはゴーレムかなぁ。あ、土人形としてのゴーレムだからね?」
「オリジナルのは、例えば図画工作州知事は煙を媒体にした魔術を得意としてたねぇ」

そんな具合に、一つ一つに答えていく。ちなみにここでのゴーレムはオートマタの一種としてよく使われているものではなく、人工生命体に近い泥人形のことだ。

「ん~? お~、シャンメリー。きっとよく合うと思うよぉ」

味を思い出しているのか、二ヘラと微笑んでいる。
206シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)02:21:18 ID:NtW
>>205
「僕も今収穫について宿題を……あ、言わなきゃいけないんだった」

どうやらとある相手に宿題に出されたものの答えを言いに行く必要があったらしい。

「会ったらよろしくねー」

何をよろしくなのかはわからない。本人も恐らくわかってないことが伺える呑気さだ。

そしてモニアの大丈夫発言には「よかったー」とホッとしていた。初めからやるなよというお話でもあるが。

「オド……オド……、カバラは土人形のゴーレム……バーラント君のやつかな?」

オドについては後で知ろうとしているのだろうか、あまりわかってない感じもある。カバラについては近しい相手を知るようでその名をぼそり。

「煙ー? モクモク? ……火使わずに?」

煙魔法とはこれまた新鮮だと身を乗り出すほどに。知らぬ魔法は知ってて損はないとしているのだろう。

「おー、……送ってもらえたりしない?」

なんと図々しいことか。自分の分を注いで一杯飲むとそんなことを。
207モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)02:34:39 ID:L7K()
>>206
「んふふ。マンドラゴラは収穫の仕方もいろいろあるからねぇ。がんばってね?」

果たしてその答えはもう見つかっているのか。そしてそれが正しい答えなのか。うまくいくことを心の中で祈る。

「んー? うん、伝えておくねぇ」

よくわかっていないが、頼まれたからには答えよう。よろしくと言っていたと伝えるしかないのだ。

「バーラント君て小がどんな子かはわからないけど、カバラは宗教由来の魔術だからその子が宗教家ならそうなのかもしれないねぇ」

実物を見てみるまでは分からないので、そんな少し濁した言い方だ。

「あの人は、煙草を使ってたねぇ。特殊な配合をした魔法植物の煙草なんだって~」

そんな風に説明。

「んー、そうだな~、そのシャンメリーを僕にもくれるなら、いいよぉ?」

なんて、いたずらっぽい笑みを浮かべながらそういうのであった
208シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)02:42:29 ID:NtW
>>207
「頑張るー」とどこか気の抜ける気合いの声。先程まで重い話をしていたとは思えぬほどに。 
そしてやっぱりシャディもわかってないのだった。多分思い浮かんだから言っておこうな感じ。きっと相手も困惑するだろう。

「……んー、宗教家っていうかネクロマンサー?」

声が聴こえてたかー、と驚きつつもあっさりバラすこの少年。死霊術に通じてることは伝わったか。

「煙草かー……魔法植物ってそんなのも作れるんだねー」

煙草は根性されない限り平気である。そのため魔法植物でそれが作れることに感心めいたことを。

「瓶ごとってこと? はいどーぞ!」

まさかの注がれたグラスと共に一瓶真新しいのが贈られた。しかもマントの下から取り出したてのひえたやつだ。
209モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)03:02:40 ID:L7K()
>>208
「んー、じゃあやっぱりそのバーランド君はカバラとは関係ないかなぁ。本来のゴーレムには死霊も死体も使わないし」
「それに多分エメスの文字もないでしょ~? ほら、一文字消すとゴーレムの動きを止めるっていうやつ」

研究者の耳を侮ってはいけない。魔術の実験とは、五感や六感をフルに利用して行うものなのだから。
そして、バーラントとカバラの関連性を否定するのであった。

「地域や環境で、いろんな性質を見せるからねぇ。その分いろいろなことに使えるって知事も言ってたよぉ?」

タバコ、アロマ、食用の香草にだって魔法植物は利用される。だからこそ、研究者が食いつきやすい学問だったりする。

「瓶ごとくれるの~? ありがとぉ」

ふにゃっと笑いながら、それを受け取る。グラス一杯のつもりだったが、これは嬉しい誤算だ。
心地いいひんやりとした便の感触にうっとりとする。

「これだけいっぱいもらったなら、サービスしないとねぇ。ドーナツと、パンケーキと、それから……ベーコンも……」

しかし、よほど心地よかったのか、それともさっきまでの暗さですでに来ていたのか、モニアはうつらうつらとし始めている。
このままだと眠りこけてしまうのは明確だ。
210シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)03:12:24 ID:NtW
>>209
「んー、ややこしー……うん、見た感じ全然なかったー」
「アレってなんだっけ? 文字消えると意味変わるんだっけ?」

そもそもそこまで詳しく見たことも実はなかったりする。となるとバーラントのゴーレムはなんなんだろうなあ、とも思うわけだが。
そこまで覚えてて肝心なとこ忘れてるのはどうにかした方がいい。

「もしマンドラゴラで煙草作ったらどうなるんだろ? ロコちゃん先生に聞いてみよー」

多分そんなもったいないことできる人は居ない。いや、贅沢の極みなのかもしれないがマンドラゴラを煙で吸引もなんだか危ない。
魔法植物にロイコという人物は精通していることもしれっと出して。

「美味しいよー、しゅわしゅわが特に!」

まあグラスにしろ、瓶にしろ欲しいと言われた時用にマント内の氷室に保存しているのでシャディは美味しいものは広まればいい、な感じである。

「そんなに気を遣わなくてもいーよー……って大丈夫? 眠いなら保健室行く?」

モニアの様子を見てシャディはまた保健室発言。この影の中で眠るならば、シャディはそのまま保健室に連れていくつもりだが、さてモニアの返答とは。
211モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)03:23:04 ID:L7K()
>>210
「エメスの頭文字を消してメスにしてしまうんだよぉ。意味はそれぞれ、真理と死だね」

つまり、ごれによってゴーレムは死を迎えるのだ。
逆に言えばこうでもしないと死なない。

「惚れ薬の材料にもなるし、もしかしたらチャームをばらまくたばこになるかもねぇ」

しかも煙だから簡単に吸収されて効果倍増と来たものだ。
しかし、基本マンドラゴラは飲むものなので、何が起きるかは正直わからないのであった。

「うん、しゅわしゅわ、いいね~……」

そしてうつらうつらしているモニア。瞼はすでにとろーんと垂れてきている。
保健室に行くかという言葉も「んー……」と寝言なのか返事なのかわからない状態だ。
でも、少し腕を引けば、それに従い付いて行くことだろう。
212シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)03:32:18 ID:NtW
>>211
「そうなんだー……なんか怖いね」

たった一文字消されるだけで死ぬとはゴーレムも不憫なものだと思ったらしい。言ってしまえば条件付き不死なので先の話にも微妙に繋がるのだが。

「惚れ薬? あはは、そんな簡単にできるのかなー?」

そもそも煙吸うのは本人だ、周りに撒き散らすには範囲が指定できないし、吸わせるにしても不自然。想定通りだとしても厄介なことになるだろう。

「……保健室、行こっか」

手を離してる今、シャディが触れると強制排出だがまあたまには外を歩くのも良いだろうと、一旦外に出るとシャディはモニアの腕を引いて保健室に向かうのだった。

「ごめんなさーい、ちょっと眠気のまずい娘がー」

そんな入室の言葉を告げると恐らく限界だろうモニアを影の手やら、素手やら使ってベッドに寝かせたことだろう。

「じゃあねー、モニアちゃん、おやすみー」

その後別れの言葉を告げて、シャディは退室するのであった。尻尾を揺らして。
213モニア◆Wb0oWmK/22 :2018/07/13(金)03:40:35 ID:L7K()
>>212
「止め方を用意しておかないと際限なく育つし、最後には主に襲い掛かるからねぇ」

だから、仕方がないということらしい。いかに命あれど、不死に近くとも、人に牙をむくのでは片づけるしかないのだ。

「自分も周りの人も誰彼構わず最初に目があった人を好きになる兵器になったりしてねぇ」

そんなことが起きたらもはやテロ事件だろが、果たして本当は何が起きることやら。

そして保健室。モニアはむにゃむにゃ言いながら、なすがままにベットに寝かしつけられた。
シャディ去った後には、幸せそうに睡眠を甘受するモニアの姿があった。
214ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)22:21:50 ID:lQs
鉄球だけでなく、別の物も……か
槍や刃物、瓶は奴に教わることになるとして……ここか
【放課後の学校の図書室、本を探している女子生徒がいます】
【金属のような髪色と、平坦な胸……そして鍛え上げられた筋肉質な体が特徴的ですよ】
【魔法植物に関する本のコーナーの前で本を探しているのです】
215ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)22:29:11 ID:JQo
>>214
「やあ。……珍しいところにいるね?」

そんな彼女に近づくのは、黒髪に眼鏡をかけた教員用ローブの姿。
声を掛けた生徒と魔法植物学のイメージが結びつかないからか、そんな風に声を掛ける。

「どれ、丁度手が空いたところだ。探し物なら手伝おうか?」

そして図書館内でやることはどうやら終えたらしいロイコは、ジゼルへそんな提案。
216ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)22:36:35 ID:lQs
>>215
こんにちは、ロイコ先生
投げつけたら爆発したりするような魔法植物とかあったりしないかい?
【非常に物騒である】
【スピラの家には代々投擲に使われる魔法が伝わっており】
【鉄球だけでは出来ないこともあるが故に、何かないかと思い探しているのが現状です】
217ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)22:47:45 ID:JQo
>>216
「……なるほど」

ジゼルの魔法のことは知っているし、以前に一度模擬戦闘を行ったこともある。
であれば、彼女の発言からその目的を推し量るの容易と言うもの。
大方、自身の戦闘スタイルを見つめなおして変化を欲しているのだろう。

「そうだな、種子をばらまく方法として実を炸裂させる選択をしたものは少なくはない。
 その中で使えそうなものと言ったら…… チェスナットの類か、キノコ類と共生する植物系魔物の実かな?」

言いながら本棚から適当な本を抜き取ってジゼルへと手渡すロイコ。
ここは普通の魔法植物の棚であるため、提示されたのはチェスナット系植物の情報。
硬い身の中に種子と液体の魔力を貯え、特定のマナに反応して破裂する性質を持つ樹木である。
218アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)22:49:54 ID:EVn
「……しまった、こまった……」

ネポック敷地内の裏山、そこそこの面積を誇り修練にも使われる雑木林の夕暮れの中
アラスミシアは頭を抱えていた、数体ののっぺらぼうめいた妖怪ズベラに囲まれながら
既に数体が彼女の大鎌の犠牲になっているが、それを遥かに超える数が集いつつある……危機的!
219ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)22:55:18 ID:lQs
>>217
私の認識が間違いでなければあれを握って投げるのは難しくないかい?
【ジゼルが想像するチェスナットは栗、それもいが付きの】
【投げるために掴んだら痛くて力が入らなそうだなーと思い浮かべただけ顔が歪みます】
【本の挿し絵はどうなってますか?】
220リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)22:56:29 ID:NtW
>>218
「そういう時は素直に助けを呼ぶのが良いですよ、貴女」

そのうちの一方向のズベラが突然吹き飛んでくることだろう。勿論ズベラが気付かなければだが。
その声の方向を見たなら鎖を後方の木の枝に巻き付けたリエードが見えるはず。
このことからズベラの背後からリエードが奇襲したことは簡単にわかるはずだ!

「それで? なぜこんなことに?」

と鎖を消してから聞きに来たぞ! 空気!
221ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:03:43 ID:JQo
>>219
「あぁ、炸裂する上に不発でもダメージが与えられる。理想的だろう?」

ジゼルの言うように、大半のチェスナットは外皮に無数のトゲを持つ。
とはいえそれほど鋭い訳でもないので、自分で持つ分には気を付ければ投擲くらいはできる……はずだ。
ましてや、ジゼルには魔法の補助も期待できる。候補として考える分には一考の余地くらいは残るということだろうか。

「なんてね。実は土地のマナによってはイガの小さいチェスナットなんてのも存在するよ。
 例えばほら、北の山脈にあるチェスナットなんかは……」

そう言ってもう一冊の本を開けば、確かに随分と丸いイガグリの姿が。
222アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:05:31 ID:EVn
>>220
「……そこまで、ひつようとはしていない」

喋りながらもズンバラリン、返す刃でズンバラリン、多くのズベラが倒されて行くが増援の方が多い!

「これに引き寄せられるって、ほんにあったから……」

と、何やらお香めいた何かの香りが漂う。どうやらその追憶の片隅に存在していたそれが気になり、ちょっと試してみたら意外とたんまり釣れてしまったと言う所らしい
リエードの奇襲にズベラはたじろぎ、いざ確定ぶん殴りもオッケーな!
223リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)23:10:16 ID:NtW
>>222
「知らずに傷を負っても心配をかけるだけでしょうにっ」

勇敢なズベラ、土の塊に吹き飛ばされる! 後方のズベラも巻き込んでいった!

「……ふむ、なるほど。この様子を見る限り本の記述は正解です、ね」

またしても近付いてきた別のズベラ、しかしリエードはアースガントレットでズベラヘッドを掴むとそのまま地面に押し付けた! ひどい!
それに怒ったらしいズベラが向かってくる最中であった。

「ですが、生徒単独でそんな行動をしてはいけません。もし巻き込まれる生徒が居たらどうしますか?」

お説教!
224ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)23:14:01 ID:lQs
>>221
まあ確かに、グローブしておけば問題ないような硬さなら何とかなるからね
【素手で握るのは攻撃手段として有効な硬さであれば遠慮したいのがジゼルの本音】
【しかし、それを気にせず使える方法があるならばと悩んでいるようですよ】

ほう……これは確かに、刺さるトゲが短いな
【これが爆発した場合、どれくらいの硬さなら壊せるのだろうとか考えてそうな顔】
225アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:19:51 ID:EVn
>>223
「すぐになおる……ケガくらい」
「……おまえも生徒、ならおなじ……」

お説教に対して反論!あとでみっちり教育が必要だね!

「……、オオカミが来るな……」
「……!?」

狼、無論比喩だ。雑多な駄犬達の中に一際目立つ燠色の体躯!
『涎舌』程ではないにせよ大きい!何より拳から立ち昇る熱気!『燃えさし拳』!その豪腕でアラスミシアの防御諸共彼女を吹き飛ばし、リエードへ駆け寄り焦熱の拳打を放たんと振り被る!
226ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:22:11 ID:JQo
>>224
「それでも気になるようならバルーンシードの類も転用できなくはないが……
 硬い外皮の方が起爆力は高いものが多いからねぇ」

悩む様子のジゼルに代替案も提示してみるも、こちらは威力の面で懸念がありそうな様子。
言いつつ少し遠い棚から持ってきたのは、今度は植物系の魔物に関する図鑑だ。

「ああ。生憎とネポックに在庫があるわけではないが……
 チェスナット系の魔法植物は流す魔力を調整すれば爆破規模も変えられるし、中々良いんじゃないかな」

もっとも、問題は遠隔で魔力を注ぐくらいなら放出系の射撃魔法の方が対外楽という事なのだが。
もとより投擲に関しての魔術を扱うジゼルにとって、そこそこの相性と言えるのではないだろうか。
爆破の規模に関しては、特に図鑑に具体的なところは乗っていない。そもそも人為的なマナ反応に関する記述も無かった。
227リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)23:25:51 ID:NtW
>>225
「あとで反省文書かせますよ?」

謝るならば今のうちとばかりだ! もっとも追い掛けられるかはさておく。

「……オオカミ? 騎乗用――ではな」

てっきりズベラが機動力を覚えたのかと思ったが勘違い! 現れた熱き拳の存在の一撃、二撃に驚愕隠せない!


「いぃッ! ――ようですねぇ……!」

ビキビキ、と土鎧の両籠手で掌打を正面から受けたリエードだが勢いで地面を少し削るほど後退させられた!

「ご無事ですか!? もし不味いなら撤退しなさい!」

そのお返し、とばかりに腹に土の装甲を纏わせた足による蹴りを叩き込まんと振りかぶった!
228ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)23:30:00 ID:lQs
>>226
破片の分どうしても違いは出てしまうか
【なるほど確かに、と】

物はウィルに頼んで買ってこさせるとするさ
……魔力をどのくらい込めたら爆発するとかあるのかい?
【個体差があるのだろうと思いながらも記述がないのが気になったようです】
229ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:36:35 ID:JQo
>>228
「それに、起爆力を抑え込む力も弱くなってしまうからね」

トゲのある破片が降りかかるという威力面もそうだが、単純により高い爆発を実現できるのが硬い外皮の魅力。
高いエネルギーを内に溜め込むことによって、単純な威力自体も上昇するのだ。

「元々自然環境での起爆を想定しているんだ、爆発自体は初歩魔法程度で大丈夫だよ。
 ……まあ、逆に季節と場所によっては暴発が無いわけでもない。一応簡単に封が必要だろうね」

起爆に関して、天然ものらしい長所と欠点を挙げるロイコ。
ちなみに暴発の方は、例えば封を剥がせば即座に爆発するといったような類ではない。
230アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:36:57 ID:EVn
>>227
「……おぼえられたら、おぼえとく」

反省の色がないぞ!あとで追いかけっこ重点だ!

「、なんとか……なっ!!」

リエードの蹴撃一閃!燃えさし拳は巨体を揺るがせ二歩後退……そこにアラスミシアの大鎌が唸る!
……防がれた!豪腕に刃が止められる!しかし逆に腕一本を抑えた形でもある!
すなわちそう、リエードからすれば絶好の好機(チャンス)!!
231ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/13(金)23:43:42 ID:lQs
>>229
破裂する圧力の強さか……確かに【流石先生、と尊敬してる顔してますよこの生徒】

投擲の魔法をかけた瞬間に爆発しなければいいが……試してみないと分からんな
封が必要なら、爆発に耐えられる素材の入れ物でも用意……ううむ
【試してみたい、とそわそわしてます】
【机上の空論のまま戦に持ち込むわけにもいきませんからね】
232リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/13(金)23:45:25 ID:NtW
>>230
これで意地でも無事で居なければいけない理由ができた、やったね!(イイ話)

「それは結構……火傷したならば保健室に向かいなさい!」

いくらリエードの籠手が頑強でもいくらか無視できぬ影響はあるというもの、主に衝撃のみを与える掌打など。
だがしかし、リエードは隙を見逃さない! アラスミシアが大鎌で作り出したそれを見逃しては風紀委員の名が泣くというものだ!

「同伴はしますっ!!」

両腕を構え、もし残る片腕が防ごうとするならば左籠手で弾き飛ばさんと振るうだろう! 残る右腕はその巨体の胸部中央に一切の容赦ない拳を叩き込む!
233ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/13(金)23:51:19 ID:JQo
>>231
ジゼルの視線に少し擽ったそうな表情を浮かべて、本を机の上に。
チェスナットで決まりな雰囲気だが、残された魔物図鑑の方はどうなってしまうのだろう。

「その辺りは魔力の波長を起爆用のマナに寄せなければ大丈夫だよ。
 逆に言えば、その調整ができなければ起爆も出来ない訳だが……」

自然下では特定の季節にのみ炸裂させたい関係上、魔力の波長次第で起爆させないまま魔法をかけることは十分可能だという。
そして暴発防止の封についても、この波長をカットする仕組みさえあれば何とかなりそうだと言うこと。
さてさて、少しそわついているジゼルの欲求を満たせそうな手段はあるのだろうか。
234アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/13(金)23:57:08 ID:EVn
>>232
カン、と間の抜けたような音が響いた。リエードの籠手が燃えさし拳の腕を弾いた!弾鐘!

『……!?』

ズベラに顔はないが確かに全身に驚愕が走り、そして!!

『……ズベラッッッ……!?!?』

正拳炸裂!可視化された衝撃波が弧状に広がり捲き上る黄塵万丈!ゆっくりと崩れ落ちる燃えさし拳!

「……ん、にげたか……」

その他のズベラ達は蜘蛛の子を散らすように、この場のリーダーの限りない不在を察知し逃げ出した!撃退成功!
235リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)00:03:27 ID:zXS
>>234
その音にリエード少し驚く、腕と籠手のぶつかり合いにはなかなか聞けない音だからだ!

「――ふー、今回は撃破できましたね、助かりました」

「……みたいですね、どうも彼等は徒党というよりは指揮官を得て動いてるようにも見えますが……」

さてその燃えさし拳、もう動かないならば鎖でリエードは巻き出すことだろう。いつか見せた土棺桶とはまた違う!
そして労うようにアラスミシアの肩に手を置こうとするがこれを受け入れた場合ちょっと痛いかもしれない。
236アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)00:10:25 ID:7LZ
>>235
「……なるほど……これは、ちょっとききすぎるな……」

お香を握り、闇魔力で消失させた。これで惹き寄せる心配もないだろう

「ま、礼はいっておく……じゃ、まかせた」

↑のセリフの頃にはなんと既にアラスミシアは木の上にいるではないか!後始末をリエードに任せてぴょんぴょんと猿めいて木々を渡り逃走の構え!
燃えさし拳を学園に引き渡せば研究材料にもなるし結構な報酬が貰えるであろう、これが今回のご褒美となりそうである
アラスミシアへのお説教はきっと、積もり積もる事ではあるだろうけどそれはまた別のお話……

//こんな所で〆!なのですっ、ありがとうございました!
237リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)00:13:50 ID:zXS
>>236
「ええ、ですから次から試す時は教員か頼りにできる方――を――」

リエードはアラスミシアが消えたことにびっくりした。させられた。
そして声がする方向をいざ見ればアラスミシアは逃走しているではないか。
彼の後ろには燃えさし拳、前方には逃げるアラスミシア。おのれアラスミシア、よく考えたなとばかりにため息ひとつ。

「………………あとでしっかり言い聞かせましょうか……」

リエード、ひとまずは燃えさし拳を引き渡して褒美をもらってからアラスミシアを探すのでした……。

//ありがとうございました! たのしかったですよー!
238ジゼル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/14(土)06:59:43 ID:So1
>>233
なるほど……参考になる
ありがとう、ロイコ先生
【ロイコ先生の説明をメモ、そして本棚から何冊か適当に雑多な図鑑を選んでいき】
【他の物も後で探そうと借りることでしょう】

実験用に早速確保しにいかねば……失礼するよ!
【傘の自称旅人に注文すれば明日には持ってくるだろう、取り扱いを間違えなければだが】
【頼むために向かい、うっかり自爆しないことを祈っとくのでした】
239『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)20:18:32 ID:cnC()
何時に眠ったのか、どこで眠ったのか。それは誰もがそれぞれ異なることだろう。
しかし、目覚めた場所はみな同じだった。

君たちは、冷たく固い感触によって目が覚めることになる。君は、石造りの床で眠っていたようだ。
服装は、間違いなく君が眠りに着く直前まで身に着けていたものだ。
辺りを見渡せばそこは、真っ白い殺風景な部屋。
そこにあるのは、同じく床で眠っていたであろう生徒や先生。
何か会議をするためにあるような円卓と椅子。
机の上には、この部屋を照らしているのだろう照明用の魔道具らしきランプがひとつ。
そして最後に、外に通じていそうな木製の扉がひとつ。これくらいだ。
今この段階では、ここに来た原因がわからないことだろう。
何にしても、ここにいるメンバーと会話や情報共有をするべきかもしれない。
そして、そうするべきと思ったのだろう人物が、この場にいる全員に対して語り掛けてくる。

「なんなんだここは。庶民ども、何か知っていることはあるか?」

知っている人は知っているかもしれない。
『ヴィンセント・マックロイ』数々の武官を輩出している名家の出身の人間だ。
見る限り、君たちと同じく現状を把握できていないらしい。
240アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)20:27:59 ID:7LZ
>>239
「……スヤァ」

Tシャツショーパンのラフスタイルでスヤァなアラスミシア
床?彼女の眠りを妨げるにはその程度では及ばない!

「……、ん……なに……?」

しかし何やら周囲がざわめいているなと、そしてまぶたを貫く白い気配に眼を覚ますのであった

「……どこ……え、なに……だれ……?」
241バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)20:29:07 ID:BEX
>>239
目が覚めたら知らない天井だった、なんて冗談も言えないような奇々怪々な現象が、今宵の青年に発生していた。
見回りを終えて生徒会室に戻り、残った仕事を片付けようとランプの弱い光が照らす中書類とにらめっこしていたところまでは覚えている。
どうやら自分はそのまま、生徒会室の机で寝落ちてしまっていたらしい、ならば、目の前の、生徒会室では決してないこの光景は、何だ?

「んー……何も知らねぇし、分かんねぇなぁ、俺は」
「まぁアレだろ?誘拐みたいなやつだろ、こんなかの誰かが恨みでも買ってたんじゃねぇの?」

とりあえずは立ち上がり、部屋の全体を睥睨、確認、円卓、椅子、見覚えのある生徒たちがいくらか、そして、扉。
どう考えても自分が居た場所とは異なる、となれば、何らかの力でここに移された可能性が高い。
その黒幕の目的が分かればいいのだが……なんてことを思いつつ、表面上は軽ーく、恰もこの状況がアトラクションであるかのような様子で一人の少年の言葉に返答した。
242タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)20:32:23 ID:Dfw
>>239
無機質な部屋に招かれた者達のうち、のそのそと身を起こす影が一つ。
不機嫌そうに赤と紫の目を細め、白髪をかき分けて後頭部をなぞる。
指の先まで覆う黒いローブ、普段と変わらない装いであるのには理由がある。
というのもここに来たのは自室ですっ転んで頭を強打、そのまま気を失ったためというなんとも情けない話であるのだが。

「さてなんだろねぇ、なんにせよさっさと帰してもらいたいものだけど」

ヴィンセントの声に軽い調子で返し、欠伸を伴って椅子の一つへ腰を下ろす。
ついでに部屋の様子を伺うように見渡して、はてどういう事やらと表情を変えぬままに首を傾げた。
243レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)20:37:18 ID:zXS
>>239
固い床。ふかふかベッドから急にそれに変化すれば違和感より目覚めるには十分だ。
寝ぼけ眼を手で擦りながらも隠さずに起き上がれば周囲の変化に気付くというもの。
頭に月桂冠、胴にサラシ、腰に簑、羽衣とススキと草履は今回なし。以上。これがライフスタイルか。
とりあえず寝ぼけた様子ながら椅子には座り、くあぁ、と欠伸を一つ手で隠して出せば目をパチパチと瞬かせて――。

「知らない、雨乞い、してもいい? ――――ハッ」

とりあえず本題に入る気がまるでないことだけはよーくわかる返しだったことがわかるだろう。その後なにかに気付いたような口ぶりで。

「…………ここだと降ってもわからない」

そういうことではないと思うのは間違いではない。でも出る気は出たっぽいが戦力になるのかこいつは。
244『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)20:41:22 ID:cnC()
>>240
「お前は……いかんな、思い出せない。どこかで会った気がするのだが」

いつの日かの虫怪物騒動。君はその時、このこのヴィンセントと戦っている。
まあ、戦ったその時は洗脳下にあり雰囲気も違うのでわからなくても無理はない。
>>241
「まったく、誰だそんな愚かな真似をする奴は。この僕まで巻き添えを受けたということじゃないか」

少し皮肉交じりに。当然ではあるが、この状況をあまり快く思っていないようだ。
>>242
「まったく同感だ。寄りにもよってこの僕、ヴィンセント・マックロイを誘拐するとは、愚かな奴だ」

不機嫌でこそあるが、そこに不安は見えない。誰が犯人であっても、障害になどなりえないという余裕の表れか。
>>243
「君は、何なんだ……? 雨乞いなどしている場合か」

圧倒的困惑。この状況下においてこのマイペース。大物か、天然か……
245『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)20:42:18 ID:cnC()
君たちが一通り話し終えると、それはそこにいた。
いつ現れたのかはわからない。しかし、あまりにも当たり前のように、最初からそこにいたかのように、それは席の一つについていた。

「うんうん、みんなこれでお互いのことがわかったよね。これでやっと、話が始められるね!」

それは、女に見えた。年のころは20前後。見目麗しい見た目に、鮮血のように赤い髪とドレスが、少し目に痛い。
しかし、その派手な見た目になぜか嫌味を感じない、不思議な魅力を放っていた。

「さてさて、それではさっそく、ルールの説明だ」

そういうなり、彼女は指をぱちりと鳴らす。そうすると不思議なことに、壁に以下の文章が浮かび上がった。

【ルール】
1.メンバーの中からランダムで一人、脱出するための扉を開くことができる『キーマン』に任命される(キーマンが誰なのかはキーマン自身にすらわからない)
2.キーマン以外が扉を開こうとした場合、キーマンの役職はまたランダムで再配布される。
3.部屋の中にいるゲームマスターに、YESかNOで答えられる質問を十回だけすることができる。
4.ゲームマスターは嘘をつかない
5.ただし、質問してはならない質問『タブークエスチョン』が設定されている。
6.タブークエスチョンをしてしまった場合、質問には答えてくれるが、キーマンの役職は特に断りもなく再配布されてしまう。
7.扉を開ける権利は三度しかない。
8.零時を迎えるまでに脱出しましょう。

「質問は、何かあるかなっ!」

紅い彼女は、ニコニコしながら席についている。

【いや、全く訳が分からないぞ!? お前たちも何か言ってやれ!】

ヴィンセントは君たちに同意を求めている。
246アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)20:48:05 ID:7LZ
>>244-245
「……ぅーん……?」

低血圧めいて小首を傾げるアラスミシア、イマイチ頭が働いていない!んでもって謎の説明!

「……え、でれないの?」
「……しつもん、え……?」

今一つ理解し切れていない、そりゃあそうだよね!

「……しつもん、10回かぁ……」
「あー、」
「とびらをあけられる役目(キーマン)は、男?」
247バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)20:52:15 ID:BEX
>>245
何だか、いたたまれない、この生徒たちの中では割と先輩な方の筈な青年は思わず目を逸らして頬を掻いた。
何せこの場所にいる五人のうち二人、青年が盛大に迷惑をかけた少女がいるわけで、あー……と声を出そうとしてすぐに引っ込めるヘタレ具合。
……閑話休題、いつのまにやら五人より六人に、青年の視線はとりあえず、その突然現れた……というには少々歪な女性の方に向いた。

「……恨みとかそう言うんじゃなくて、娯楽目的か」
「んじゃルール上の質問を一つ……質問回数消費すんのなら答えなくていいけど」

少なくとも……いや、目の前の其処のしれない相手にとってその考えは無茶、無謀なのかもしれないが。
目の前の相手からは敵意やその他と言った恐ろしい感情を伺うことが出来ない、となればさきほど思った誘拐という線の目的は楽しむため、その一言に集約される。
ならば、と青年は一つの質問を相手に持ちかけることだろう、ゲームシステムに関わる質問は質問にカウントされるか、許されるか否か。

「キーマンの再配布は、質問に答える前に行われるか?」
248レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)20:55:48 ID:zXS
>>244
「レイヴン、ヴィンセント…………ヴィヴィ?」

ヴィンセント、この子はある種の大物だが基本は天然的なものと捉えておくといいだろう。名前に答えて勝手に君の名前を改変してるのだから。
却下するなら今のうちだ。

>>245
ふむふむとルールを寝ぼけ眼を開いて確認、ルールを何度か読み直しては頭に叩き込んでいく。

「……だいたいわかった。おはよー」

そして、うん、と理解したことを頷きで伝えつつ、周囲の知るメンバーにのんきなご挨拶。ブレねえ。

「質問になるなら答えなくていいけど、あなたは、メンバーに入るの?」

わりと率直な疑問だったようだ。まあ、紅い彼女も入るなら選択肢がひとつ増えることになるしと。
249タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)20:56:44 ID:Dfw
>>244-245
ヴィンセントの不遜な物言いに気を害した様子はなく、改めてただじっとその顔を見つめる。
しかしそれ以上言葉を返す事もなく、なにに得心したのかふむと頷いて目を逸らした。
相手が名家出身故その顔に覚えがあったのだろう、こちらが身分を明かしていない以上言及する事もないのだが。
その他同様に巻き込まれた顔見知りに気がつけば、へらっと束の間笑みを向けて挨拶のつもり。

「んー……なんていうか、また面倒だねぇ」

唐突な説明に驚くでもなく、まいったとばかりにため息を零す。
眠りに落ちた状況が状況だけに、そこそこ頭は働いているらしい。ぶつけたたんこぶが痛む。

「じゃ、一応あたしも一つ聞いておこうかな。質問回数に数えられるなら答えなくていいんだけど」
「ゲームマスターがキーマンになる事はある?」
250『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)21:04:43 ID:cnC()
>>246
「お答えするねっ その答えはイエス! 大ヒントだ!」

きゃぴっという効果音が聞こえそうな、ペロッと舌を出した笑顔でそう答える。
>>247
「娯楽なんてそんな、ひどいっ! めそめそ……」

わかりやすいウソ泣きなんて子芝居を挟み、何事もなかったようにケロッとして答える。

「その質問は消費なしでいいよっ! その答えは、再配布する前さ! もしもアラスミシアちゃんの答えがタブーだったら、あっているのか間違っているのかもわからないよっ!」
>>248
【なんなんだその電撃が走るようなニックネームは!?】

特に否定はしていないから、そのニックネームで呼ぶこと自体は問題なさそうだ。
この様子から、天然な方なのだと認識されてしまうが。

「それは質問に含まないよっ。答えはノー! だって司会進行がプレイヤーを兼任しちゃったら、ひいきになりかねなくない?」

とにかく、この女性がキーマンということはなさそうだ。
>>249
「まーまーまーまー、そう言わずに遊んでいこうよっ! あ、ちなみに答えはさっきと同じノー!」

すすすと歩み寄り、肩をつつくつもりなのか指を君に向けて伸ばしている。

>>全員
【は、話に乗るのかお前たち!?】
【ええい、もういい、わかった! それはそれでいいとしよう!】
【しかしだ、質問をするならば、どんな質問をするべきか会議をしてからする必要があると提案する!】

やるしかないと腹をくくり、ヴィンセントはそう言った。
251レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)21:13:39 ID:zXS
>>250
男に該当するのはこのメンバーだとバルバル(バルドイード)とヴィヴィ(ヴィンセント)のみ。1/2に賭けてもいいのかもしれない。

「ヴィンセント、だからヴィヴィ」

理由を説明。しかし説明になってない。後に彼女が他を呼ぶことを聞けば一応共通点は見つけられるだろうさ。

「ルール公平なら、大丈夫かなって。じゃああなたの名前聞くのは質問に入っちゃうの?」

さて、女性についてまた質問。ヴィンセントの提案より先だった。

「どうせ、出られないならやるしかない。……シャワー浴びたい……」

いろんな意味で仕方ない事情ばかりである。

「…………髪の色聞く?」

もうそれ答えではないだろうか。タブーになっていたらやり直しである。ヴィンセント、君の提案がなければ開幕振り出しだったことだろう。
252アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)21:17:41 ID:7LZ
>>250
「のらずに、かえって寝れる方法があるなら」
「……教えてほしい」

ヴィンセントに向けて言いながらも唸るアラスミシア
成る程キーマンは男、男……ン?男?

「……」
「……お前(バルドイード)か、お前(ヴィンセント)……」
「……髪の色か……悪くはないな……あー、再配布が行われた?ってしつもんはダメかな……?」

ふーむと唸りながら一同と相談!早くお布団に帰るためにも必死なのだ!
253バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)21:18:21 ID:BEX
>>250
「あー……となると、完全に無駄になんのか……」

その質問以前に行った質問が全て無駄になる、それ自体も大きな問題ではあるが、相手の口ぶりではタブーのクエスチョンも巻き込んで無駄になるようで。
例えばキーマンがタブーワードだったら、キーマンを探すためのあらゆる質問が封じられたに等しいわけで、一気に推理が難しくなることを示していた。
多少、考える必要があるかもしれない、無意識に円卓に存在する椅子の一つに腰掛け、少しの間頬杖をついて考えてから。

「いやまぁ、ここから出られない以上は乗るしかねーっつか……まぁ会議するっつーのは同意」
「つっても時間もねぇしなぁ……いいんじゃね?髪の色とか聞いちまっても」

ちらと時計を伺う、時は九時の中ほど、零時のタイムリミットには遠いとは言え油断することは叶わない時間。
机に頬杖をついたまま、ニヤリと笑って少女の一つの提案に半ばなげやりにも見える様子で言うことだろう。
青年の意識はどうにも、タブークエスチョンを見極めることにあるらしい、髪の色を聞いて男子のそれとは異なる回答が来たなら重畳、そうでなくてもまぁ、重要な情報とはなるだろう。
254タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)21:20:47 ID:Dfw
>>250
「おねーさんは忙しいからお遊びに付き合ってる暇はないんですぅー」

女性につんつんされるのに合わせてゆーらゆーらと身体を左右に。存外ノリノリ。

「まあなんにせよ、やるしかないから仕方ないよねぇ。とりあえず、質問内容も話し合うべきってのは同意かな」

ヴィンセントの提案には是を示す。やる気があるのかないのか、殺風景な部屋をきょろきょろと見渡しながら。
表情は変えないまま顎に指を当て、しばし考える素振り。

「タブークエスチョンが分からないってのがネックだよねぇ。答えが完全に信用できないのはちょっと怖いかな」
「さっきの質問がタブーだったかは置いておいて、もう少し別の質問で絞っていきたいところだけど」

この場にいる男性は二人、であれば1/2に賭けるというのも手の一つにはなり得るだろう。
しかしそれもタブークエスチョンに引っかかっていない事が前提。故にここからチャレンジするのには否定的である。
それよりはもう少し条件を明らかにするべきと。それこそレイヴンが言ったように、髪の色でも構わない。

「再配布が行われたかってのはどうだろう……タブークエスチョンを特定するのに一回消費するのはもったいないんじゃないかな」
255『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)21:29:11 ID:cnC()
>>251
【ヴィ……ふん、まあいい。この僕の寛大な心で、その不敬には目を瞑ってやるさ】

これ以上の問答は不要、というより不毛と感じこの呼び名に関しては不問とした。

【髪の色、それは悪くない質問だ。だが、あいつはイエスかノーかで答えられる質問と言っていたからな……】
>>252
【あの女を打ちのめすとか、扉を破壊するとか、いくらでもあるではないか。なんなら、この僕が直々に制裁を加えようか?】

不敵な笑みを浮かべながら光球を出すヴィンセント。
対する赤い彼女は、それをにこにことして見ている。

「ちなみにだけど、その質問はありだよ!」

紅い彼女はそう言っている。
>>253
君は、議論の必要性を考える。
あるいは、もしも二択で正しいのなら、運を天に任せてしまうのもありかもしれない。と心の片隅で考えているかもしれない。
>>254
「いけずー」

ツンツンゆらゆら。赤い彼女も一緒にゆらゆら。

そして君は議題の大切さを考える。果たして貴重な権利を何に使うべきか
256アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)21:36:40 ID:7LZ
>>255
「……あ、お前思い出した」
「あの時の変なやつかぁ……」

そんなアサルトなヴィンセントの所作に当時を思い出したらしい
取り敢えず赤女の表情からそれは無駄だろうなとなんとなく察して制止しておく事に

「……」
「けっきょく、禁句を知るのに聞くのも勿体ないのは確か」
「……そもそも、きくことで不利になる場合があるんだから……」
「いっそ、これ以上はきかずに、二択に賭けるか?」

アラスミシアとしてはそう結論、質問する事で再配布が行われる可能性があるのならいっそのこと突撃に賭けるというもの!脳筋!
257レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)21:37:40 ID:zXS
>>255
「不敬…………?」

いちいち反応してくるレイヴンだった。彼女にそんなつもりはさっぱりらしいが。
なんだか予想外に皆の反応が良かった。しかしどうやら髪色メインよりは皆再配布が行われたかどうかが気になってるご様子。

ならレイヴンから出せる提案としてはこうなる。

「なら、タブーの質問をした時、何か知らせはあるのか聞く?」

これにイエスと答えてもらった場合例え再配布でも問題解決……するかもしれない。もっともノーと言われた上で再配布ならピンチだが。

「……ダメなら髪色聞く、バルバルか、ヴィヴィの色で。か、もう二人のどっちかが開けるか」

まあ最終的にはこれしかなくなるだろう。現時点においては。
258バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)21:41:00 ID:BEX
>>255
「……んじゃ、『キーマンは金髪か』っつーのはどうだ?」

ぎし、と背凭れに身を任し僅かに首を傾げた状態のまま、その青年は一つ、髪色の方向性から質問を提案することだろう。
金髪、ともなればこの場面で当てはまる対象はヴィンセントのみ、答えがYESで且つ、タブークエスチョンが行われていないのならば話は簡単。

「はい、ならアンタが、いいえ、なら俺がドアを開けて見りゃいい」
「開かなかったら……そだな、少なくとも『性別』か、『容姿』のどっちかがタブークエスチョンだってことは分かんだろ」

リソースの消費は質問二回に扉を開ける権利一回、得られる情報は其れに見合うものだろう、と彼は考えているようだ。
特にはい、と答えてくれたならば、開かなかったときのタブークエスチョンの可能性は髪色、ないし容姿に限定される。
勿論、裏目はある、例えば特定の対象を限定するような質問がタブーだった場合など、それに扉を開ける権利はたったの三回だ。

「特に断りもなく再配布されるんなら、きっと質問をした時の知らせはないんだろうさ」
「二択にかけるよか、いい感じになるんじゃね……すっげ頭痛いんだけど」
259タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)21:47:21 ID:Dfw
>>255
「んー……どうしたものかねぇ」

見慣れない天井を仰いで呟く。
現状としての選択肢は1/2チャレンジ、髪色を聞く、タブークエスチョンについての踏み込んだ質問、と言ったところか。

「1/2に賭けると、外した時に性別がタブーだったか分からないのが怖いんだよね」
「で、髪色を聞くなら金髪よりは黒髪の方がいいと思う。該当者が一人だとタブーに設定されてる可能性が高いんじゃないかなって」

タブークエスチョンの可能性がある質問が二つになるとはいえ、どちらかがそうであるというのが確定するのは大きいというのが彼女の意見。
次いで髪色についてどう問うかであるが、これは完全に個人的な印象。
どちらにせよ一度質問し、どちらかが挑戦するというのは変わらないのだから、より安全策といったところか。
260バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)21:59:58 ID:BEX
>>259
「あー……だよなぁ、一人に限定される質問はあぶねぇか」
「……性別がタブーで、アラスミシアにキーマン移ってるとすると……ん、YESの時にタブークエスチョン確定できなくなるくらいか」

元より青年は理論パズルが苦手だ、頭から湯気が出そうだと思いながら思い悩む。
この場面での黒髪は自身とアラスミシアの二人、もし自分からキーマンが移っていて、且つそれがアラスミシアに直撃しているなら。
質問の答えはYESになるものの、扉の開かないという情報がタブークエスチョンを確定する情報には成り得ない、性別がタブーの可能性が残るからだ。
だが……裏を返せば問題はそれだけだ、それならば安全策を取った方がきっと、クリアの確率は高くなるだろう。

「……迷ってても進まねぇしな、質問するぞ」
「GMに質問、『キーマンは黒髪か?』」

時計をちらと見やれば、悩むのは性にあわねぇ!とばかりに押し切って質問権を行使。
突き詰めた推理とは言いづらい質問だが、さてはてその答えは如何に。
261【41】ゲーム・スタート◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)22:04:15 ID:zqK
>>256
【変な奴とは失敬だな貴様!?】
【だが、なんとなく思い出した……あの時の借りがあるからな。ここは穏便にすませてやる】

なんとも上から目線。
しかし、実際に話はそれっきり。光球も君の意図を察したのか引っ込めている。
>>260
「質問ありがとぉぉぉ!」
「答えはイエス! これはキーマンが誰かわかっちゃったかなぁ?」

横ピースをして、指の間から目をのぞかせながらそう言った。
262レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:07:23 ID:zXS
>>261
「…………バルバル開ける?」

沈黙のままにとりあえず、周囲の温度を若干、涼しい程度に下げようと思って魔法を使おうとしたレイヴンだが。
ここで少しだけまた疑問。まあ扉を開けるのはこのままだとバルドイードだろうが……。

「……もう一度、男か女か、聞いておく?」

そんな提案をレイヴンはした。下手すれば混乱を助長するだけなので、バルドイードが扉を開けてても問題はないだろう。
263バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)22:14:17 ID:BEX
>>261
うわ絶対ちげぇ、彼がそう思ったのも無理からぬことではあるだろう、いや決して目の前の相手が胡散臭いとかそう言うわけでは。
ともあれまぁ、答えはYES、つまりキーマンの再配布が行われていないのならキーマンは、男性且つ黒髪の自身に限定される。
これで開くくらい単純だったらいいのになぁ、思わず口の中でそんな風に呟きながら腰を上げ、一つ設えられた扉に近づいた。

「……んや、そりゃ駄目だ、性別がタブーだった時にこんがらがる」
「よしんばタブーが性別じゃなかったとしても、容姿がタブーだったらどっちにしろ振り出しだ……開けっぞー」

ドアノブを握った状態で少しばかりその提案に対して思案、それで得られる情報が少ないだろうと判断すればノブを回して扉を開けようとするだろう。
開けばゴール、開かなければ振り出し、つくづく趣味の悪い牢獄だと心の片隅で思いながら。
264タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)22:14:50 ID:Dfw
>>261
「テンション高いなぁこのゲームマスター……」

一緒になってゆーらゆーらしてた人が何を言っているのか、まあそこは素のテンションが違うという事で。

「まあいいや、それじゃ行ってみようか?」

それはともかく、もしこれまでタブークエスチョンに触れていなければキーマンは特定できるわけで。
その該当者たる彼に、視線と言葉でもって扉を開くのを促すだろう。

「もう一回性別を聞くのはオススメしないかなぁ」
「もしどこかでタブーを踏んでたとして、キーマンがそっちの彼(ヴィンセント)に飛んでたら結構面倒になると思うよ」

もし再び性別を聞き答えが男性であれば、キーマンは最初から変わらずバルドイードの可能性が高いだろう。
しかしもしどこかでタブークエスチョンに触れ、キーマンがヴィンセントになっていた場合、同じ展開でも質問権を更に一つ無駄にする形になる。
であれば、このまま挑戦するべきというのが彼女の言い分だ。
265レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:17:58 ID:zXS
>>263
>>264
「おー……あったまいい」

レイヴン、雨の時の集中はどこへやら。ローテンションではあるが別に不満な様子は無さそうである。

「ん、じゃあバルバル、よろしくー……」

そのまま開ける様子をレイヴンも見守ることだろう。

「あ、出れたらご飯、食べる?」

話の流れとか全無視してタニスに言っていた。フリーダム極まりない。
266アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)22:22:59 ID:7LZ
>>261
「……開けるか?」

取り敢えずアラスミシアとしては静観、状況を見守る事が正解だと判断
最もこれが不正解であれば、また溜息と共に頭から煙を出す事になるのではあろうが!
267『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)22:28:11 ID:cnC()
>>全員
バルドイードはこの悪趣味な牢獄を脱出するべく、扉に手をかけた。
ノブが、ゆっくりと回る。そして、それは手ごたえなく、君が引くままに、開いていく。
扉の向こうからは、まばゆい朝日のような光が漏れだしていた。
しかし、そのまばゆさゆえに外にどんな光景が広がっているかはわからない。
紅い彼女は、にっこりとしながら扉を開いたバルドイードを見ている。
望むならば、君たちは扉をくぐることができるだろう。
最後の決定権は、君たちにゆだねられている。
268アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)22:31:53 ID:7LZ
>>267
「……お、空いたじゃーん」

やり、と小さくガッツポ!なのである
これで暖かいお布団に帰る事が出来る、硬い床とおさらばである
るんるんな足取りで扉に近寄り……

「これでお終いでいいんだよな?」

赤い女に『そう尋ねる』のであった!
269レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:34:31 ID:zXS
>>267
「…………まぶしい……」

バルドイードを見ていたレイヴンは目に入ってきた光を手で遮っていた。
外かはわからないが通るが一番、とばかりに椅子から降りる。
そして扉に辿り着くと、一旦足を止めて円卓に向き直って首を傾げる。

「…………あなたは、出ないの? お別れ?」

この部屋に一人残る気だろうか。とそんな疑問を終わりだと思って「聞いている」。
270バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)22:37:18 ID:BEX
>>267
あっけなく、いとも簡単に、驚くほど単純に、そのノブは周り、扉は開き、光あふれる外の世界が扉の外に伺える。
マジかよ、小さく呟いた、タブークエスチョンを踏まなかったのか?それとも奇跡的に再配布されたキーマンが自身を選んだのか?
……彼は、心配症だった、故に勇んで開いたその扉を潜るようなことはせず、笑う女性の方へと一度振り返り。

「……ゲームマスターは嘘をつかない」
「なぁ、『この扉をくぐれば、俺たちは元の場所に戻れるのか?』」

一つだけ、嫌な考えが思い浮かんだ、だがそれを証明する手立ても、それを確認する質問も、今の彼には思い浮かばない。
ならば、と彼のした質問はそんなものだった、本質的にはアラスミシアの、ゲームはこれで終わりなのかという質問と同じ内容の。
そうあってほしい、このまま扉を潜り、また生徒会室で目を覚ましたい、その願いはさてはて。
271タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)22:39:23 ID:Dfw
>>267
じっと、扉が開く様を息を詰めて見守る。
扉にかけた手に力が込められ、その行く末を目にするまでの時間がひどく長く感じる。
その間も思考は巡る、この選択を外した場合の動きを定めるべく。
しかしそれも杞憂。そう長い間この部屋にいた訳ではないというのに、懐かしささえ覚える光に目を細めた。
意図せず、長くゆっくりと息を吐いた。

「……なんていうか、いろいろ考えて損したなぁ」

さて扉が開いたというのに、彼女は椅子から動かない。
口を開きかけて、また閉ざした。問うべき言葉は頼れる後輩達に任せようと。
今はただ、黙したまま女性へとオッドアイを向けてその答えを待つのみ。
272『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)22:44:07 ID:cnC()
>>268
「もう少し迷ってほしかったんだけどなー。答えはイエス! 正直だいぶ脱帽してるよ!」

ここで紅い彼女は、いつもと違う笑顔を見せる。困ったような、そんな笑顔。
何か予想外なことが起きたのかもしれない。
>>269
「レイヴンちゃんやっさしー!」
「でもいいんだー。その扉はキーマンしか開けられないけど、キーマンになる手段はランダム配布だけじゃないしね!」

意味ありげなことを言っているが、少なくとも君が出ることに問題はなさそうだ。
>>270
「ふっふふーん。正しい質問の使い方だよね! 答えはイエス! 元の世界で、いつもの明日を甘受してよね!」

紅い彼女はそう答える。ルールにウソがないのなら、間違いなく君はもとの世界に帰れるだろう。
>>271
「あっははは! アタシも同感! そして実はびっくり仰天! ルールをランダムじゃなくてアタシが選ぶにしたらよかったかもって後悔だよね!」

面白そうに、愉快そうに、何か意味ありげなことを言っている。
そしてそれは、どうにも予想外の結果だったらしい。
273アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)22:52:16 ID:7LZ
>>272
「……お前、せーかく悪いだろ?」

くすりと笑みながら
何となく色々彼女の境遇を察したのだろうか、それでもまぁアラスミシアは脱出を果たすはずだ

「あぁ……」
「……まだ(質問回数)残ってるよな?」
「……お前も出たいか?」
274レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)22:54:13 ID:zXS
>>272
「キーマンになる……? ……あなたが……?」

それにレイヴンはなんとも混乱してるような顔。キーマンと彼女に関係はあるのだろうか、なほどに。

「……出れないの?」

ぺたぺた。素足のレイヴンは再び円卓に向かうと拒否されぬ限りは紅い彼女の手を取ろうとしただろう。

「……一緒に出よう?」

ぐい、とそのまま……女子にしてはやや強い力でたたせて引っ張ろうとしただろう。
そのまま扉に向かおうとするほどだがさて。
275バルドイード◆HUGO.upxFM :2018/07/14(土)22:54:50 ID:BEX
>>272
「………………あー……」

部屋にいるGM、なら、目の前の彼女は実はGMではなくて、他の存在がGM、今までの質問は無駄だった、とか。
脱出するための扉は実はここではなくて、この先に入っても行き止まりがあるだけで特に何もない、とか。
そんなほの暗い考えではなく単純に、奇跡的な方で俺が扉を開けてしまったのか、何か、いたたまれない、最初から最後まで。

「……ん、まぁ……楽しかったぜ?四捨五入するとギリギリ、な」
「またいつでも、暇つぶしの材料くらいにゃなってやるよ」

彼に甲斐性は無く、相手を口説くような積極性もない、なれば、彼女を望みの場所へと連れていくのは、彼の役目ではないだろう。
彼の言葉は非常に淡白で、意地っ張りなものだった、開かれた扉の横に立ったまま、青年はその場に居る全員が扉から出るまでそこで待機していることだろう。
しんがりを務める、なんて高尚な話ではないが……彼は彼女を掬うことは出来ずとも、生徒たちを放置しておけるほど冷淡でもない故に。
276タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)23:02:47 ID:Dfw
>>272
「それでなにか変わったとは思わないけどねぇ」

過程はどうあれゲームはクリアされ、扉は開かれた。
ああすれば、こうすればなんていくら考えようと、その結果は変わりはしない。
結局のところ、そういう道筋をこの場にいる全員で選び取ったに過ぎないのだから。
女の言葉の節々に違和感、されどそれに言及する事はない。
せっかくのゲームクリアの余韻に水を差すのは、どうにも性に合わなかった。

「ま、次があるならもうちょっとルールを練るんだねぇ」

参加するかは知らないけど、と付け足して席を立つ。
女がこの場に留まろうと誘われるままに外に飛び出そうと、どうでもいい話だった。
面倒を見るべき相手ならばともかく、急に不可解な夢に招いた者にたいした情がある訳でもなく連れ出す役目は彼らに任せたまま。
それでも生徒会庶務同様後輩達に対する責任はあるのか、他の者が部屋をちゃんと出るのを見届けてからの退室になるだろうが。
277『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)23:06:16 ID:cnC()
>>273
「ひっどーい! こんな純粋無垢な美少女を捉えて。うるうる……」

あからさまなウソ泣きである。

「そして、その答えはイエス! この部屋にいる理由はもうないからね!」
「でも、出る方法はちゃーんとあるんだよね!」

どうやら、ちゃっかりとなにか手段は残していたらしい。
>>274
しかし、そういう赤い彼女の手を取る少女が。
これには少し驚いた様子。

「んー、別にもう何かするつもりもなかったんだけどなー。でもいいよ!」
「試練を乗り越えたものには、相応の報酬がなくちゃいけないからね!」

そのまま引っ張られるがままになるだろう。
>>275
「それはよかった! そのことな、忘れないからね?」

なにやら意味ありげな一言を言い残す。
もしかすれば、またこんな奇妙な事件に巻き込まれてしまうかもしれない。
その答えは、光の中。手の届かぬ先である。
>>276
「あっははは! これは手厳しいっ!」
「じゃあ今度こそタニスちゃんを困らせるからね!」

困った約束が結ばれてしまったかもしれない。
しかしすでに光の中。この約束を反故にするのは難しそうだ。
278『ゲーム・スタート』◆Wb0oWmK/22 :2018/07/14(土)23:06:46 ID:cnC()
君たちは、勇気を出してその扉をくぐった。
視界はまばゆい光に包まれて、思わず目をつぶる。
そして、ようやくその刺激に慣れて目を開いたとき、君たちは寝る直前にいた場所に、寝る直前のままの態勢でそこにいる。
あれは単なる夢だったのだろうか。いいや、そうじゃない。
なぜなら貴方の傍らに、手紙らしきものとアイマスクがあったのだから。

『みんな、おめでとう! 君たちは無事、試練を乗り越えた』
『試練を乗り越えたものには、それ相応の対価を与えなければならない』
『よって、あの部屋を君たちに与えよう。カギは、そのアイマスクさ!』

こうして君たちは、無事に日常へと戻ることができたのだ!
END


報酬
『キーマンのアイマスク』
このアイマスクをすると、瞬く間に眠ってしまい、以前訪れたあの白い部屋にたどり着ける。
そこは夢の世界であり、時間の流れが外の世界と異なっている。
夢の世界と現実世界の時間の流れは異なっていて、現実の五分が夢の四時間。
副次効果としてこれをつけて眠ると、五分で四時間ぐっすりと眠ったのと同じ効果が得られる。
279アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/14(土)23:13:24 ID:7LZ
>>277-278
「なーんだ」
「……やっぱせーかく悪いな?」

そう言って次に意識を握る時には既に、アラスミシアはミズハの自室に戻って来ていた
ふとソファを見ると呑気にアホが寝ている

「……なにこれ……ふーん?」
「……ま、今度アレで試すか……」

チラリと朝日を浴びてぐーすか寝ているミズハを一瞥
毒味ではないが、まぁ今度試してみよう
そんな悪い笑みを浮かべて、イタズラっ子アラスミシアはもう一眠りするのであったとさ

//イベントはお終いでしょうかっ?ありがとうございました!
280レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/14(土)23:17:17 ID:zXS
>>277
>>278
「出るなら、みんな一緒。報酬…………?」

まあ他の三人との違いを出すとレイヴンには性格の良し悪しがわかってない。傷付けたりしてきたなら別だが、遊びに巻き込まれただけなら気にしないほどには。
というか本人が人を巻き込む、困らせる性格なので仕方なさすぎた。
光をくぐり抜けた彼女の近くに、紅い彼女は居たか、消えてしまったか。



「………………くあぁ……」

ふかふかベッドから起き上がり、欠伸を一つ。枕元に加わったアイマスクと手紙を見ると「おー」と声を漏らした。
一つしかないのがちょっと残念に思ったが、十分だろう。そんな彼女は自身の持ち物にそのアイマスクを加えた。

「…………あ、お名前…………」

そういえば、聞き損ねていた。そんなことを思い出す彼女は再びアイマスクを被ろうかちょっとだけ迷いながら雨乞い衣装をバッチリ決めた。

早朝、彼女は雨乞いの準備と朝ごはんのために部屋を出たのである。
281タニス ◆p01m289DEw :2018/07/14(土)23:23:32 ID:Dfw
>>277-278
「え、それは勘弁――」

扉をくぐろうとして振り返りざま、不穏を思わせる女の言葉にうへえと舌を出すが時既に遅し。
その頃には溢れんばかりの光に包まれ、その網膜への刺激から半ば逃れるようにして本能的に目を閉じる。

「――してほしいんだけどなぁ……」

言い終えたのは自室にて、床で大の字になったまま伝えきれなかった言葉をため息混じりに吐き出した。
じくじくと痛む後頭部のたんこぶを思い出して身体を起こす。さっさと冷やしてしまおうとしてふと、女曰く対価のアイマスクに目を留める。
ふ、と小さく笑って摘み上げる。どうやらあれは空想妄想の類ではなく、夢にせよ現にせよ実際に起きた事であったらしい。
どちらにせよ今はそう考える事もないだろう、遊戯の時間は終わったのだ。
それに、少しばかり厄介な約束も交わしてしまった事であるし。
282L1x45m6BVM :2018/07/15(日)21:37:14 ID:VTH
本日、お腹が空く少し前あたりのご飯を作るには良いお時間。
今回は若草色の子の時とは異なり、薄い水色のエプロンを着用したレイヴンは広い台所で玉ねぎを片手に持っていた。

「それでは今から牛……ぎうどんを作ろう、みんなで作れば美味しくできる、はず」

まな板やお鍋など調理器具は一通り、材料も一通り。甘辛いタレの材料やメインの牛肉と玉ねぎも人数分……というには少し多目に見える量があった。

「じゃあまず、玉ねぎと牛肉、切る。…………玉ねぎ、平気?」

さて一緒に作る相手に向かっての質問はどちらを選ぶか、である。少なくともレイヴンは玉ねぎを切るつもりなので既にステンバーイ済みだった。
返答すればその材料と包丁を渡して早速お料理スタートである。
283アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)21:43:51 ID:Owt
>>282
「きる」
「……まかせろ」

さてさて、ミズハから借りた空色エプロンに身を包んだアラスミシア。三角巾で長髪も包んでバッチリである
んでもって包丁を手に取り、魔力を滾らせればそれは禍々しき黒曜の三又鉤爪剣へと変貌!ヒドイ!
ツッコミが入れば渋々包丁に戻すでしょう、ご安心を
284L1x45m6BVM :2018/07/15(日)21:49:41 ID:VTH
>>283
玉ねぎと牛肉をそれぞれ渡し、お互いに準備完了!

「……失敗したらすぐ戻す、良い?」

おっとレイヴン先生は寛容だ、だがまな板などに傷を入れてしまうと止められてしまうぞ!
トントンと包丁で玉ねぎは薄切りにしていくレイヴンはちらりと横目でアラスミシアの様子を見ているぞ!
そして少し多目に切ると今度は牛肉をスライスだ! 手慣れた猫の手の手付きでやってく姿はなぜか様になっている!
285アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)21:52:44 ID:Owt
>>284
「あぁ、だいじょう……」(スパァン!)
「……」

まな板どころか作業台ごと行きました、あとで多分怒られるねこれ

「……、……、」
「やり、ツライな……!!」

諦めてフツーの包丁でとん……とん……とん……遅い!
持ち方から何からもう色々アウトだ、唯一セーフなのは引いて切る(というか斬る)のを知っているくらい!
286L1x45m6BVM :2018/07/15(日)21:58:21 ID:VTH
>>285
その光景を見たレイヴンはおめめを見開きましたがすぐに細まった! いつもなら感じにくい謎の雰囲気があるぞ!

「……アラス、包丁はこう持って……切る時はこれで抑える……指切らないために」

遅さはまだしもアウトな持ち方は危ないと基本の握りと猫の手を見せて伝えるレイヴン、切るのはそれでいいとしてくれたがさあどうなる!
ちなみに悩む様子ならレイヴンが手を取って教えてくれるのでご安心を。気分はお姉さんだ。

ちなみにレイヴンの玉ねぎカットは既にほとんどを終えている。速い。
287アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)22:11:24 ID:Owt
>>286
「……!?」
「え、あ、……はい……」

思わず敬語!従う様は珍しい!
多分雰囲気に圧倒されたのでしょう、仕方ないねここは戦場(調理場)なのだから

「……ん、こんな感じか……」

ゆっくりペースでなんとか完了、でも玉ねぎは割と不揃いである……その辺はご愛嬌で済む程度!
288L1x45m6BVM :2018/07/15(日)22:18:47 ID:VTH
>>287
「ん、よくできた。怪我もないし、無駄にしてない、合格」

そういうレイヴンは子供を褒めるように拍手をして、続けてメインの材料である牛肉をお渡し!
レイヴン的には無駄にしてなければセーフのようだ! 甘い!

「次は牛肉。……薄く切れる? それとも、こっちを混ぜる?」

そう言ったレイヴンは器に小さく分けられた水、酒、砂糖などのタレにかかせぬ材料を指差す! 分量微調整する必要があるそれと牛肉、アラスミシアが選ばなかった方をレイヴンが担当するぞ!
289アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)22:24:09 ID:Owt
>>288
「ほっ……」

安堵の吐息、鬼教官を前にしているんだから仕方ない!ただまぁ食材に対する扱いに関しては溢れる優しみ!よかったねアラス

「うすく?」
「……魔法がありなら……」

手のひらに薄い円盤状の魔力を発生させる
それは超高速回転を始め、ミートスライサーめいて加速している!
290レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)22:31:48 ID:VTH
>>289
「…………ん、さっきみたいにならないなら、許可」
「使える魔法は使っていい…………すごいし」

言葉の最後に感嘆の声だ、雨一本でもそういうところは普通。鬼教官は心は広いぞ!
ですがまな板などに被害がいくとやっぱり止められるので注意しましょう。

「この前、シャシャから失敗を聞いた。お酒だけじゃ、タレにならない。少なくともぎうどんでは」

と、しれっと影のあいつが言ってたことを話しつつ助言! タレを作っておかなかったのはアラスミシアに見せるためだったようだ。
さてさて、お互いにタレと牛肉の薄切りを完成させたならばいよいよお鍋の出番だ!

「…………アラス、火、平気?」
291アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)22:57:27 ID:Owt
>>290
「ふむふむ……?」

ギュイイィィィン!と超速回転!お肉は容易に薄切りだ!
スライサー自体を固定してお肉を動かしているので作業台は無事だ、やったね!

「火?……だいじょうぶだけど……?」

お鍋を前にほほうと興味深そうに覗き込むのであった
292レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:07:03 ID:VTH
>>291
「上手……! ……みじん切りにも使えそう」

レイヴン、見事なワザマエに感心めいた声と用途の発見! まあ実際にどうなるかは実践した時だ!
そしてレイヴンは手早く生姜も刻んでいた!

「……ん、なら良かった。まずはタレを入れて、それから玉ねぎと生姜入れて……火にかける」

宣言通りにレイヴンはタレから、そして玉ねぎはアラスミシアに任せて少量の生姜を投入! それが済めば中火を灯すが……?

「…………煮立ってきたらお肉、だけど……」

アラスミシアがどう動くか。まあここまで来たら盛大な失敗にもならないとは思われるが果たして。

そしてなんだかひとつ忘れてる気がするらしく、レイヴンは火をかけると考え出していた。確認すると今はぎうどんを作っているはずなのだ。
293アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:16:20 ID:Owt
>>292
「ふふん」ドヤァ

褒められれば鼻高々!取り敢えずスライサー魔法は便利そうである

「ふむふむ……玉ねぎ……」
「……カンペキだ……いい匂い……」
「……ん? ……あれ、ごはん……」

サラッと玉ねぎ投入、流石にそのくらいは大丈夫そうである
すんかすんかと鼻を鳴らし、馥郁たる香りにご満悦!……しかし大変だ、このままじゃぎうどんではなくぎうになってしまう!
294レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:22:49 ID:VTH
>>293
実際今後駆り出されるかもしれない、その時の報酬はきっと美味しいゴハンだ。

「…………ハッ」

レイヴン、痛恨の忘れ物。もしや先日の夢からまだ目覚めてないのだろうか! 本来ならば今玉ねぎしょうがを煮ている鍋の隣にご飯を炊いてるお鍋があるはずなのに!

「…………い、今からなら……間に合う……はず……だけど……!」

慌てたレイヴン、お米の準備に入ろうとしていたが火をかけたての鍋を放置する訳にもいかないと右往左往。
さてアラスミシアが炊くか、それともアラスミシアが鍋を見張るか、第三者の奇跡を期待するか。選ぶとき!
295アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:29:32 ID:Owt
>>294
「おおおおおちつけおちつけ……!」

アラスミシアはアラスミシアで激しく動揺、てんやわんやの大騒ぎである!

「……これの火を、みておけばいいんだろう……」
「それくらいなら……」

きっと大丈夫、そう言い聞かせて決死の鍋担当!
まぁ実際の所ふつふつと煮立てるだけでなんとかなるものだし、きっと大丈夫でしょう
296レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:39:07 ID:VTH
>>295
「…………わかった、任せる……! ……もし煮立ってきたら、これ、参考に……!」

レイヴン、アラスミシアの決意を受け止めメモ帳のようなものを手渡す! そこには女子らしい文字でぎうどんの作り方がメモられていた!
煮立ってきたら、牛肉を入れてダマを避けるために箸でほぐすように書かれている! そしてアクが出てきたら取り除きつつ火を落とせとのことだ!

「じゃあ、お願い……!」

そしてレイヴンはゴハンを炊く作業に向かった! ――さてその間のアラスミシアはどうなっているだろう? レイヴンはシャカシャカといでは流し、ご飯の準備を整えて土鍋にイン!


「お、お待たせ…………」

さて、白くてツヤツヤのゴハンが炊ければレイヴンは土鍋を持って戻り、牛肉玉ねぎを煮ていた鍋の横に置いた。所要時間としては、既にぎうも完成していてもおかしくはない。

そしてアラスミシアがそのまま続行できていたならば――ぎうどん完成の流れである。どんぶりも用意済みで。
297アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:42:40 ID:Owt
>>296
「……お、おう、まかせろ……!」

任される事にこれ程のプレッシャーを感じる事がかつてあったであろうか、いやない!
ともあれレイヴンメモと睨めっこしつつ、菜箸とオタマでなんとか四苦八苦しつつ鍋を見守る。まるで慈しむように

「……できたか、ながかった……!」

ぎうが完成、どんもバッチリ!鍋の中身もなんとか無事だ!アラスミシアは千里の旅を終えたかの如き様子で瞳を輝かせている!
298レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/15(日)23:50:22 ID:VTH
>>297
「ありがとう……ありがとうアラス……! できた……!」

ゴハンもバッチリ、アラスミシアが見守ったぎうもまた素晴らしき色を帯びて食欲をそそる匂いを放っている!
レイヴンは自身のミスと混乱をカバーしたアラスミシアの手を両手で握り、感謝を示して完成を告げる。


さあ、もう流れは完璧だ。用意したどんぶりにまずはシロゴハン。ツヤと湯気を放つそれの上にレイヴンはぎうを掬い上げて乗っけた。アラスミシアの希望次第で牛肉、玉ねぎ、つゆの量は調整されるだろう。

そしてできあがった決して食堂のものにも劣らぬ二人で作ったぎうどんが二杯完成すればその場か、または卓に着くか。手を合わせて――。


「ではぎうどん……いただきます……!」

甘辛いタレに煮込まれたぎうとつゆのかかったゴハンの組み合わせ。まさに至福の美味さであることだろう――。
ちなみにおかわりもできるので、足りなくても安心である。
299アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/15(日)23:58:01 ID:Owt
>>298
「きにするな……ささいな事だ……」

今、アラスミシアのこころの海原は心地良い凪に覆われていた
陽光を乱反射し煌めく潮彩、ブルーとブルーの交錯する水平線、白く果てしない雲海……全てはぎうどんに回帰する!

「……いただきますっ!」

丁寧に手と手を合わせて頂きます!至福のひととき、今まで以上に美味しいぎうどんは瞬殺であったそうな……

//ありがとうなのでしたっ、お疲れ様でしたですよー
300ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)21:35:33 ID:Sog
ふう……もうすっかり夏だなあ
【夏になり作物が生い茂る、そんな農業部の畑にて】
【自身が他のところから持ってきた果物の木の枝に座っています】
【桃ですね、今が旬ですよ】
301レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)21:42:38 ID:R9C
>>300
おー……畑、すごい

【その畑にやってきたのはいつぞやでは狐を捕まえてたり卵形の石を叩き割ったりしていた少女ですね】
【作物も見えてるそこで自分の周囲の気温を安定させながら木を見上げるとそちらを見つけて】

やっほう、ウィルウィル、今日は虎居ない?

【手をあげてご挨拶。ちなみに雨乞い衣装ですね】
302ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)21:49:58 ID:Sog
>>301
あの子は僕の使い魔じゃなくてねえ……やあレイヴン、こんにちは
【緑色の体毛が特徴的なあの虎は、この少年と契約していないのだ】
【知り合いの使い魔ではある、故にたまに面倒を見させられる事があるくらいで】

僕の使い魔はこの子なんだ
【風を身に纏う鷹を魔法で呼び出し、腕にとめましたよ】
303レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)21:54:05 ID:R9C
>>302
……使い魔じゃないから連れられないの?

【意外そうに首を傾げている。あの緑虎がウィルの飼い虎だと思ってたことがよくわかる】

おおー、鷹。エリーと一緒。あの子も鷹連れてる

【よじよじ、と鷹を見るためか登ろうとしてますねこのレイヴン、意外とアクティブ】

……実った?

【からの話題転換が凄い、それは木の様子を見てなのでしょう】
304ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:00:49 ID:Sog
>>303
そりゃあそうでしょ、他人の使い魔だよ?……ああ、そういえばあの子の使い魔そうだったっけ
【レイヴンを不思議そうに見ていますね】

元々成木のをこっちに植え直したからねえ、食べてみるかい?
【登って来るならそれを待って】
【桃を一つもぎって、軽くパスしようとしますよ】
305レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)22:03:09 ID:R9C
>>304
ん、鷹。もし良かったら今度鷹の飼い方とか教えてあげて

【実はもう教えてる、なんて可能性もあるが頼みながら登りきり】

良いの? 良いならもらう、桃も好き……いただきます

【とと、とパスされた桃をちょっと危なくキャッチすると……早速かぶりつこうとしてますね】
306ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:30:13 ID:Sog
>>305
鷹といっても、魔力である程度生きられるのがいればちゃんと餌を与えないとなのも居るからねえ
どういう状態かを知らないと下手に口だしても混乱するだけさ
【あの虎なんかはウィルの魔力を餌にしていたけれど、ウィルの鷹は魔力だけでなく肉寄越せと主張するタイプ】
【身近にそういう違いがあるのを見ていて、僕がアドバイス出来るような者であればと考えていますね】

なあに、問題ないさ……普通の桃だなあ
307レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)22:35:13 ID:R9C
>>306
ん、ならウィルウィルのわかるところで

【なので今度、である。エリシアがその時鷹を連れているのを期待するばかり】

…………美味しい……!

【普通ということは美味しいということだ、レイヴンの翼耳がぱたぱたと動いてその動きにくい顔の代わりに満足感を表現】
【まあ草履履いた足もぱたついているので分かりやすいが】

…………そろそろ収穫の時期?

【桃の汁を口元に少しつけながらレイヴンは目下に広がる畑や作物を見てふと】
308ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:41:06 ID:Sog
>>307
本人が困っていたらそうするさ
【そうでなければただの押し付けだ】
【現状でエリシアとその鷹の関係が問題ないのならそれで良いというスタンスなのがウィルである】

そりゃあ良かった、収穫しても良い時期だけれども……保存がなあ
【桃って痛みやすいよねー、と手元の桃をかじるウィル】
309レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)22:47:19 ID:R9C
>>308
【エリシアのため、と思っているが時たまお節介通り越すのがレイヴンの困ったところでもあるのでした】

……凍らせたりとかしたらいけないんだっけ

【はむ、もしゃり。桃の果肉と汁を堪能するレイヴンは静かに口を動かして飲み込んでからそんな質問】
【ちなみに常温で一日程度置いとくと柔らかくなるとか、新聞紙に包んで冷暗所が普通とかが現実にはあるがこの世界ではそういう方法はどうなのだろう?】

…………ジャムにするとか、ジュースにするのは?

【せっかくならそのまま楽しみたい気持ちがないわけではないのだが、保存を気にするならこうなるか】
310ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)22:57:16 ID:Sog
>>309
桃って凍らせると不味いからなあ……
【試してみると分かるだろう、冷凍した桃が如何に微妙かが】

ジャムか!良いね、後で作るよ!
いっそ梅みたいにさ……げふん、シロップ漬けにして瓶詰め……
【ジュースは日保ちがなあと思いつつも酒ならどうかと考えるウィル】
【ジャムは保存利くから良いよねと思いながら、瓶詰めも良いなあと思っているようです】
311レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:01:24 ID:R9C
>>310
…………

【なぜ不味くなるのだろうか、なんて考えている様子だ】

ん、手が必要なら手伝う。雨乞いの後で
………………お酒? 飲むの? ……シロップの瓶詰めだと、美味しくなる?

【今に限らずこの時期に雨乞いは不味いのではなかろうか、雨量によっては畑がやばい。でも島だと天候が影響しなかったりするのですかね?】
【なんでこういう時に限って勘が良いかといえば彼女の友達に酒を嗜むのが居るからである】
312ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:06:51 ID:Sog
>>311
……
【実際にやってみろ、話はそれからだ】

こっちの場所ではやらないでね、お願いだから
酒?何の事かな、シロップ漬けはあくまで保存食かなあ……やっぱり桃はそのまま食べるのが一番だよ
【空間を魔法で繋げているから学校でやる分にはこちらに影響はそこまで出ない】
【が、農業部の土地でやられると当然農業部に影響が出るだろう】
【そして誤魔化せるだろうか、酒と口走りそうになったのは】
313レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:12:13 ID:R9C
>>312
【もったいないだろう】

ん、大丈夫。迷惑はかけない。でも必要な時は是非雨乞い部に

【もっともこの土地では適した雨量で降ってるのかもしれないが】

…………保存だけ、なんだ……
……つまり今の私達はすごい贅沢なことをしている?

【そもそもレイヴンの場合、チクるって発想がなかったりする。うっかり喋る可能性はあるが、口止めしたらいいのだ】
【とりあえず誤魔化せたっぽくは感じるだろう、話が桃に戻っているし、桃はすっかり小さくなっているが】
314ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:19:25 ID:Sog
>>313
余りに雨が降らずに土が乾くようなら是非お願いするさ
【普通に作物が育つような環境なので、今のところ雨乞いの出番はなさそうですね】

魔法学校の付近に桃の農家がなければそうかもしれないね
他の町や村からとなると、それこそ保存が利く形に加工されてしまうからねえ
【1日2日ならそのままの桃で運べるだろうけど、と桃をむしゃり】
315レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:25:15 ID:R9C
>>314
お任せあれ……!

【謎の約束が結ばれましたね、いつ実行かはわかりませんがサムズアップである】

んー…………美味しい
それがさっきのシロップ漬け? それともお菓子とかに? ……あっ

【もしゃりもしゃり。桃が消えてしまってちょっとしょんぼりしているレイヴンだった】
【作物を見下ろすレイヴンは心なしか影の子の領域を長めに見ていました】
316ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:33:00 ID:Sog
>>315
主に一番多いのはジャムなのかなあ?
国によって砂糖の価値が違いそうだし、砂糖が庶民でも買えるような所ならシロップ漬けかな
【瓶詰めも透明なガラスではなく簡素な焼き物かもしれない】
【ファンタジーのそこら辺の技術ってどのくらい進んでるんでしょうね?】

生徒全員には間違いなく行き渡らないけれど、農業部だけで食べるにはいささか多い……程々になら食べてもいいよ、ただし果物はね
【大抵の果物はウィルとステラ先生の趣味が混ざっているので、それだけなら他人にあげるとか判断できるのである】
317レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:38:07 ID:R9C
>>316
ふむ……ふむ。……リンゴでもシロップ漬けってできるかな?

【また突然の質問。できるできないだけ聞きたいのだろうか】
【わりとメタ的に中の人が瓶出してるし地域差でいけるのでは?】

…………もう一個……いや二個、お願い
……水に入れるのは、美味しくなくなる?

【それを聞くと結構図々しいことを要求した。遠慮がないのはいいことか悪いことか】
【二行目の質問は水の玉を浮かせてから聞きますね、これに入れるということなのは明白】
318ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:45:40 ID:Sog
>>317
出来るね、シロップ漬け自体が好み分かれるとは思うけれど保存としては悪くないからね
【美味しいかは保証しないよ?と言いたげなウィル】
【カメリア先生のフラスコとかあるから完全に透明なガラスもあるのでしょうが、ファンタジーだと何となーく高そうだなって】

水そのものに入れるのは試したことはないなあ
どうなんだろうね?
【二つ桃をもいで、二つ投げるのは流石に危なそうなので直接渡そうとしますよ】
319レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/16(月)23:51:24 ID:R9C
>>318
ん、今度色々試してみる、ありがとう

【その辺りは実践して、な思考ではあるようですねレイヴン】
【調達先などもあるのではないでしょうか、色々な国々などもあるし比較的安価なとこや高価なとこもある感じで】

…………あと、もうひとつ…………おいし

【二つを受け取り、片方は水の玉の中へ放り込むとぷかぷかと桃が中に沈みました。もしゃり、と残った片方を食べていますね】
【いくらなんでも遠慮無さすぎと突っ込むのも良いでしょう】
320ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/16(月)23:57:56 ID:Sog
>>319
シロップ漬けを作るだけならおすすめは柑橘類かなあ
色々と試してみるといいさ
【酸味がある柑橘類のシロップ漬けは美味しいよね、と考えてますよ】

僕はそろそろ作業を再開しないと、またねレイヴン
【よく入るなあとデリカシーの欠片もなさそうな事を思いながら、作った小屋の地下に樽を並べ直す作業をしに向かうのでした】
321レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/17(火)00:03:19 ID:6MI
>>320
ほう、ほう……試す、ありがとうウィルウィル

【ぎゅ、と握手したことでしょう。感謝の意を示すために。作れたらお礼に持っていくかもしれません】

ん、お仕事頑張って。またねウィルウィル

【そう言ってレイヴンも木から降りると畑の島から学校に戻っていきました】
【その後、畑の様子を見るように頼んだ影の子に報告し、若草色の友達の元に桃を持っていったとさ】
322リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)21:59:12 ID:e21
暑さでうだる者が多いこの時期、幸運というべきか雲の多い時でまだ曇る頻度が多い日、リエードは修練場に居た。

「ふむ、見ていませんか……ああいえ、それならばよろしいのです、気を付けなさい?」

珍しい、警戒心を見せない初等部の生徒にリエードは何かを聞いていた様子であり、特訓の時間らしい少年を見送ればリエードは見送って修練場の隅に姿を移した。。
その手に乗っているのは……なんというかパッと見は結構作りの粗い人型の土人形である。人探しにしては向かないだろうが……さて。
323ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:04:58 ID:1Xr
>>322
「……ふぅっ、どうにも最近……」
「あ、リオーナ君ー」
「……こんにちは、何かをお探しですかー?」

ひたいの汗を拭いながら小首を傾げるミズハ
リエードを見つければ軽く手を振って挨拶、小走りで近寄るのであった
もっさいジャージはこの時期にはやや暑苦しい!
324リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)22:10:28 ID:e21
>>323
「おや、ミズハ先生こんにちは。今日も訓練ですか? 精が出るのはいいですが倒れないでくださいね?」

おっといきなり釘を刺す台詞とご挨拶だ! 涼しい顔したリエードもいまだにカッチリ着込んだ長袖なのでお互い様だが!

「ええ、探し物というよりは注意喚起……になりますかね。妙な儀式とあと」
「教師の方々の間では聞きませんか? 人型の新種の魔物については」

通りの近くの森に出たり、先日ある生徒が呼んでしまった魔物について……だろうがそこは魔法学校。
もしかしたらミズハは他の魔物を知るかもしれないし、ビンゴなのかもしれないのだ。
325ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:17:37 ID:1Xr
>>324
「えぇ、ありがとうございますー」
「大丈夫ですよ、体だけは丈夫ですから!」

小さくポーズを取って微笑んで見せる

「……あ、もしかしてズベラです?」
「一応、散見の話が上がったりはしていますから近々対策資料が配られると思うんですけどー……」
「この辺りで急に見かけるようになるなんて、妙な話です……」

ふむ、と口元に拳を当てながら
どうやら自然発生自体がミズハからすると微妙におかしげな所感となる模様
326リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)22:25:55 ID:e21
>>325
そのわりには怪我が多いようですが? と言いたげな生暖かい眼差しが向けられたことでしょう。微笑みと共に。

「ええ、その通りです。……ふむ、他の魔物に比べると個体の変化が大きいので気を付けさせねばなりませんね」
「その言い方ですとミズハ先生はズベラについて何か違和感が? 聞き及んだ話ですと生息域が異なるようですが」

リエードが気になるのは個体佐もあるがどこぞの生徒から又聞きした情報との相違。そもそもこの時期に出ることも不自然に思えるのだ。だが自分も見慣れない魔物であったので確実性のある相手に訊ねようと。
327ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:41:53 ID:1Xr
>>326
致命傷は避けているのだから問題無し!なのであるミズハ理論!

「そうですねー……寒い地域にだけいるものだと……」
「……あと、そもそもが使役されるような魔物でしたからー」

切口からするとミズハ、アレに関してそこそこの知識がある模様
曰く元来群長に従う習性があり、それを上手く利用し人間に従わせていたらしい

「だからわたしも、群長(涎舌や燃えさし拳クラスを示すのだろう)クラスのズベラは見たこともなかったんですよねー……」
328リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)22:50:23 ID:e21
>>327
「冬ならばまだしも、夏に出るのも不自然ですね……統率される類いですか」

なるほど、とそれならば納得できる様子をリエードは見せる。土人形は崩し、顎に指を当てて考えるようなしぐさ。
所謂長、ボスの類に従う魔物は珍しくはない。一般的にはゴブリンなども該当するし、狼などの魔物もほとんどは群れだろう。

「…………となると自分は運が良いのか、悪いのか……以前報告した森にはその群長らしき者が居ましたよ」
「……一人で挑まないでくださいね? せめてロイコ先生等と見てきてください?」

言葉のほどから傾向はわかる。そもそも燃えさし拳は打倒した際にズベラが逃げ出したのだ、ならばそれ以上と思われる森奥のやつも、だ。
まあミズハに対するイメージがちょっと威厳に疑惑のあるものになってることがわかる忠告までするあたり一言余計だが。
329ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)22:56:13 ID:1Xr
>>328
「ですよねー」
「……人為的に持ち込まれたのが、脱走したりして増殖した……?」

しかし成る程、使役型の魔物というのならば何かしらの目的で他に持ち込まれてもおかしくはない
それが野生化し繁殖……珍しくもない話ではある。ただそれが魔法の盛んなネポック付近で?

「うっ……も、もちろんですよー」
「リオーナ君もダメですよ、なるべくひとりで外出とかは控えて下さいね?」

実際同じ長だが涎舌の体躯は燃えさし拳を凌駕していた、危険度も然りと考えていいだろう
330リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:04:43 ID:e21
>>329
「……だとすると、誰が、ですね。統率された彼らは弱くはない、不意討ちされると非常に危険ですし」
「目的は不明ですがね。実験ならばまだしもどこかを襲うため、混乱させるためだとすれば酷い話です」

持ち込む理由自体はリエードも様々と踏んでいて、結果はともかくとして実験目的ならばまだ大目玉を食らわせる程度に済むだろう。
それ以外が恐ろしいのである。特に目的を隠す混乱撹乱が。

「貴女のような人が素直に言うときは大体次見ると大怪我してるんですよ。貴女に限りませんが」
「自分は大丈夫ですよ、これでもまあ一人で戦う相手は選びますのでね」
「………………ああ、そうだ。貴女のところに黒髪の子って居ましたっけ?」

拳のみと捉えることができる燃えさし拳と範囲的に被害を増やせそうな涎舌では体躯以上の危険度もある。
無茶は控えてもらいた……これ普通逆ではなかろうか? まあそれもまた個性なのだろうか。
331ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:10:40 ID:1Xr
>>330
「例えば、労働力として売り出そうとして……とか……?」

ミズハは小首を傾げるも、リエードからすれば全く無知で逃げ回っていたあの商人達の様子でそれは異なると判断出来るであろう
成る程確かに切札隠し球としての商品は存在するだろうが、大牙の土石などという希少品をポンと出せる様な彼等の情報網を潜り抜けあの手のナマモノを運び入れるなど相当な手腕が必要である
そんな慎重な者がそこまでして運び入れた商品を取りこぼす様な真似をするか?答えはノー、つまりは悪い方の予想通りで間違いはなさそうである

「あはは……、な、ならよかったです!」
「え?あぁ、アラスミシアちゃんの事ですか?」
332リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:17:41 ID:e21
>>331
「…………完全に使役ができるならばまだしも、彼女としては低いですね」
「そもそも、あまり大きく言うことではありませんがそれならばまだ嗜好目的で売るでしょうし、雇うならば人がいい」

リエードは完全に切り捨てることはなくとも意見は異なった。商品にして売るにしても別にしても用途が異なる。
まあ話がわずかにズレていますがそこを気にしてはいけない。
結論から、警戒するに越したことはない、で決まるだろう。下手をすればちょっと校舎から離れただけで出会う可能性が出てきているのだから。

「お互い、無事に生徒の安全確保に努めましょうか」
「ああ、良かった。彼女に会ったら――反省文書くために来いとどうかお伝えを……」

その時の笑み、優しげなのに何か怒気に近いものがあったとか……。
333ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:22:24 ID:1Xr
>>332
「……あー、確かにそうですね……」
「でもホント、この付近でしか目撃情報がないっていうのは……」

言われてみれば、である風に納得
そして続く言葉も確証を裏付けるものであった。誰かが何かの目的でネポックを、ズベラを使い攻撃している。自ら手を汚す事なく

「えぇ、もちろん」
「……うひぃ!あ、は、はい……?」

何らか色々感じ取り思わず飛び跳ね姿勢を正し頷くのでありました
334リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:28:59 ID:e21
>>333
「……先日引き渡した燃えさし拳、今はどうなっていますか?」

思えばあの時は不幸にも強い個体がやってきただけ。そう思った。
だが今の話を思い返すと不用意に任せたのは悪手とも言える。そのために疑うとまではいかないが処遇を訊ねた。

「彼女に限りませんがええ最近勝手に危ないことをしては反省だとかそういったことをする気が見えにくい方々が……」
「最近ではズベラ以外にも男子が怪しい儀式をしようとしてるなどの噂もありますし、夜に出歩いては謎の行動をする者が居るとも聞きますし――」

ため息混じりになんか色々吐き出してる。多分、これはアレだ。特に危険な不和を嫌う彼にとっては苛立つことなのだろう……。
335ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:35:37 ID:1Xr
>>334
「今ですか?」
「キチンと生物科の資料室に納めてあるはずですよ」

ミズハの知る限りはそうであるし、実際そうなのだ。仮にリエードが後程確認したとしてもなんの不自然もない
→つまり下手人からするとズベラ自体はどうでもいい?ネポックの混乱撹乱そのものが目的か?

「あ、あはは……そ、そこはほら、先生の方でもちゃーんと……」

注意はしているつもりだが、手が足りないにも程があるのが現状!生徒達の自主性にも任せる結果となってしまっている
336リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:40:30 ID:e21
>>335
「では後々確認に伺いましょう、とはいえ手続きは必要ですかね?」

ひとまずは確認だ。ものがものなので申請して監視される可能性もあるのでそんな問いかけ。
これで確認し、ズベラに何もなければ、文字通りの捨てゴマまがいのことをされてるとも言えるが……だとするとズベラが不憫に思えなくもない。

「ええそうでしょうね! というかこれでなにもしてないと言われたらいよいよ不味いんですよ! なので安心しました! ええ!」

教師が進んで生徒の悪巧みやイタズラに乗っかる。関わりとして大事なのもわかってるが、まあせめてポーズだけでもそこはきちんとしてほしいらしく。

「…………失礼、少し言い過ぎました」

言い切った後でふぅ、と息をついた。涼しい顔して実は暑さに頭やられてるのかもしれませんね、彼も。
337ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/18(水)23:46:58 ID:1Xr
>>336
「あ、じゃあ後でよければご一緒しますよー」

一応リエードの立場ならば大丈夫ではあろう、しかし教師が着いていればより確実!
時間が時間なので描写はしないけど、確かになんの不思議な点も見受けられず終わるだろう(メタい!)

「うぅ、め、面目ないですぅ……」

リエードの身長からしてもミズハは大きくない
そんな体が更にちっちゃく縮こまった様に萎縮して頭を下げる、仕方ないね実際のところ!
338リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/18(水)23:52:55 ID:e21
>>337
「おや、訓練中なのにすみませんねえ、ではお願いしますよ」

厚意を受け入れるのは当然であるかのようだ。なおその時、リエードが改めてズベラを確認した時に拳のところにやけに興味を示したりするのが見られるかもしれない。
魔物もリエードの前では興味深い対象に入ってしまうのだ。

「……まあだからといって厳しさ一辺倒でも仕方ないんですがね。なので生徒代表とは言いませんが」

よく考えたらミズハは何も悪くない。なので頭を下げるのを見せられるとリエードも鎮まるものである。

「楽しく良く過ごせることは構いません。ただし、その生徒が危険に入りそうな時や、踏み外してしまいそうな時あなた方が引き戻してくださいね」
「人は何かを抱えているものですから」

そんな忠告。とはいえだ。ネポックの教師達にとっては当たり前のことなのかもしれないが。
339ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/19(木)00:00:42 ID:sUa
>>338
尚ズベラのその拳は燠めいた気配を未だに醸しており、陽炎が如き熱を宿している。その辺は魔法生物ならではであろう!

「うぅ、あ、ありがとうございます……」
「……えぇっ、それは勿論!」

道を違えそうになる者、踏み外しそうな者、危うい者
それらを導く先達となれずして、何が教師か!力強く頷くミズハにはその美徳と根本の精神が柱として存在している!

「じ、じゃあ行ってみましょうか?善は急げです」

ただまぁ、普段の様子はイマイチ頼りないヘッポコ教師なのは否定出来ないが
ズベラの安置してある生物科までの道を行くであろう、今にも落ちて来そうな曇天の下を

//この辺りで締めでいいでしょうかっ!ありがとうございました!
340リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)00:06:38 ID:5yP
>>339
「安心しました、さてそれでは――」

年齢17の彼に限らず、やけに重荷や十字架を背負った生徒はわりと珍しい存在ではない。
それに大小もない、当人にとって辛ければそれは人の想像せぬ爆薬にもなるのだから。とりあえず最近、一人のそれが剥がれたらしいが。

「ええ、参りましょう。よろしくお願いしますよ」

言い方が少し失礼だが、だからこそ相談できたり、気兼ねなく付き合えるのかもしれない。安心感とは偉大。
そして――当のズベラを再確認したリエードは安全を確信するとまあその、悪癖である亜人、人外への趣味を出していたとさ。

//ありがとうございました!
341レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)21:54:29 ID:5yP
レイヴンはその日屋上に出ていた。……いつもと変わらぬ装いのままに。
太陽が眩しい季節でも彼女のやることは変わらず、決まったように丸い円を描けばその中心に立って杖を握って。

「…………あれで、いいのかな……」

チラ、といつもとは形の違う篭を見てからレイヴンはその場でくるくると、暑さも無さそうな軽い足取りで踊り始めていた。目を綴じて。
342エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:06:12 ID:Lhc
「うぅー、あつい……」

この気温の中、暑さに弱い身で。屋上にきてしまうのはなぜなのだろう。
その理由の一つは、光合成による補給。首のネックレスを頼りに、茹だらない程度に日に当たろうとするエリシア。

さてさて、せっかく出てきたのにあまりの温度に日陰からちょいちょいと手を出すにとどまって。
かなり熱に浮かされたその様子は、後からやってきただろうレイヴンに気づくよしもない。
343レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:10:26 ID:5yP
>>342
さて、いまだ邂逅しない両者、やや珍しいとも言えるだろう。だが自然。
鈴の音だ。今レイヴンは鈴の音を聞いてるに等しくエリシアの声が届きにくい。そしてエリシアの目的を、まさか知るよしもない。
梅雨が終わって暑い日が続いた今だからこそ全力でやってるせいでもあるが。

「……………………」

とはいえ、なんだか人が居るような気配もある。翼耳は時々ぱたつきながら鈴の音鳴らして――彼女はいつのまにか雲を呼んでいるのであった。
珍しい、単独の成功…………なのかどうかはわからない。
344エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:16:16 ID:Lhc
>>343
「おー……」

そして出てきた雲に遮られ、ややマシになった熱。
エリシアはゆっくりと日陰から這い出てきて、本来の目的である光合成をいくばくか行おうとする。
雲が出てきたからと言って、完全に日光が遮られているわけでもないのだ。少しでもエネルギーを回収しようとするのは、本能と言えるのだろうか。
345レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:20:48 ID:5yP
>>344
太陽が遮られたことはレイヴンも理解していた。純粋に熱が下がるからである。
そうなれば成功かな? と思って目を開くのは、躍りを終えた彼女には当然のことだろう。

結論、そうなれば目に入る、若草色の小さな姿。日陰から出てきたような様子を見ると――。

「あ、エリー……! ……暑かった? 雨、いる?」

そんなお水いる? みたいな聞き方で、今回は円の端でエリシアに聞くのである。
346エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:35:51 ID:Lhc
>>345
「おーっ、レイヴンー……!」

ゆらゆらと手を振って、よく知る姿に答え。
ゆっくりてててっとレイヴンに近寄っていき、その背に張り付くエリシア。
いつもは少しひんやりしているその体も、今日はそれほど冷たくないのがわかるだろうか。

「あめー……」

そしてエリシアにしては元気なく、半ば眠たげにも聞こえる調子でこくこくと頷いて。
エラの中のネックレスの冷気だけを頼りに、ぐでっと溶けたエリシアであった。
347レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:41:45 ID:5yP
>>346
(…………ぬるい……?)

手を振る時は普通だと思ってたが背中の温度で首を少し傾げた。冷気が一ヶ所から伝わるのがなお不思議だ。
しかし、エリシアに元気がなく、雨と頷かれればやることはまずそれだろう。――と、気分的なものなのか、水の玉を頭上に浮かせるとエリシアと自分にかかるように弾けさせた。

そして踊りは終盤かのように突入。少々鈴の音が耳に痛いかもしれないが、レイヴンの本来の雨乞いはそういうものである。
さてさて、エリシアの分か少しだけ速度が落ちていた踊りは、少しするとぽつりぽつりと雨の滴を学校の敷地にもたらした。
348エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)22:50:28 ID:Lhc
>>347
「おー……」

レイヴンの水球に少し声を上げる様子は、やはり多少は涼しさがあったのだろう。
レイヴンから水魔法を教わったエリシアだったが、まだ避暑に使うという発想は無かった様子である。
そして温度移動の方は…… 移す対象を定めかねていたのだろうか。とにかく何とか使う方向に考えが回らなかったのは間違いない。

「あめー……!」

そして一滴二滴、しばらくしてぱらぱらと。のっぺりした頭部に水滴が落ち、徐々に声もハリを取り戻していく。
やがてしがみつくエリシアから伝わる体温も、人肌よりひんやりとしたものに戻っていくだろう。
349レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)22:59:08 ID:5yP
>>348
「雨ーーーー!!」

レイヴン、最初からフルスロットルである。しがみついてくるエリシアを片手でおんぶしながら杖を振り乱して雨をサークル内で浴び回る。
軽いステップを踏んでるようにも見えるそれが原因か、元々なのかはわからないが見上げるレイヴンは集まっている半透明の微細な魂には気付いていなかった。

「エリー大丈夫!? 暑いとき、無理しちゃダメ!」

くるんくるんと回りながらレイヴンはエリシアに注意するように言うが、本能ということはわかってないのだろうか。
さて、レイヴン、何かを思い出したか篭へと足を運んだ。水が染みて色が変わった屋上の床は熱を反射することはなくなっていた。
350エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)23:08:45 ID:Lhc
>>349
雨を浴びる度、体温が落ち着きしがみつく手にも徐々に力が戻っていく。
幸いにして脱水はなかった様子だが、かつてない熱にやられていたのは間違いなさそうだ。

「んー、レイヴンありがとー……!」

何やかんやと言い訳はせずにレイヴンの忠告を素直に受け入れたエリシア。
とはいえ、これだけの熱に対して今以上の対処の発想がないというのもまず危ういのであるが。
そして籠へと近づいていくレイヴンに、一体何事かと頭を肩越しに出して手元を覗き込む。
351レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)23:15:44 ID:5yP
>>350
「どーいたしまして!」

レイヴンの身体が暑くなかったのは体質ではなく魔法のお陰である。そもそも適温にできるのだから過度に熱くも冷たくもしないのである。
まあ誰かも加わる場合はそれに限らないが。
元気が戻ってきたのは安心だが、この調子だと次に茹だっていた時は川に入れてあげるのが一番なのか……と考えるのは、自然。

「…………変わってない、残念!」

さて、篭の中にあったのは藁などで作られた皿状のものに乗せられた、懐かしきグリフォンの卵である。
食べてないことに関して不満になるか、それとも興味を抱くだろうか? レイヴンはさすさすと大事そうに撫でてそんなことを言っていたが。
352エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)23:26:10 ID:Lhc
>>351
温度を操る得意魔法。特にこの時期にはありがたいものである。
気温変化に敏感なエリシアがレイヴンに出会えたのは、この意味でも僥倖といえよう。……出会いは災難であったが。

「んー、おいてるの……?」

さてさて、エリシアの方はレイヴンの顔を覗き込むようにしてそんな問い。
食べていないことに不満な様子はないが、不思議そうである。
353レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)23:29:02 ID:5yP
>>352
その出会いに関しては、彼女も十分に反省しているのでどうか許してあげてほしい。戦闘ならまず間違いなくえげつない魔法ではあるのだけど。

「うん! 食べるの考えたけど、もしかしたら生まれるかもって思って!」
「だから試してみるの!」

保存方法としてレイヴンは腐らない程度、そして止まらない程度の温度に調整しているためまだまだ十分。
とはいえ、グリフォンなど孵化させたこともなくとりあえず鳥の真似で産ませようと思ったらしく。

「あ、エリー! グリフォンの巣って見た!?」

卵を運んできたということは、見ているはずなのだがさて覚えてるか。
354エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/19(木)23:42:50 ID:Lhc
>>353
まあエリシアとしてもあの出来事は遠い日の記憶である。
それに茹る恐怖はたまに思い出しても、レイヴンを恨むことはもうないだろう。

「おーっ、すごいねー!」

その発想はなかったとばかりに歓声を上げるエリシア。
卵を見てまずは食料と考えるのもエリシアくらいのものだろうが。

「みたよー!んーと、いしとほね?」

さてさて、肝心のグリフォンの巣は山地の岩場をそのまま利用したような様子であったという。
そして肉食な彼らの食べ残しである骨が散乱していると、一見した状況はそんなところか。
355レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/19(木)23:48:32 ID:5yP
>>354
なお、もし恨んでると言われたら平身低頭の姿勢で謝ることでしょう。そのくらいの状態なのだ。
 
「そうなの! すごいの! 育てられたらエリーにも見せる!」

それもまたエリシアだろう。というかレイヴンも、学校で過ごしていなければその日のうちに割ってた可能性もあるくらいなので。
まあ、過ごしてなければエリシアとも会わないのでそれ以前の話だが。

「石と骨! ――骨!? ……どんな形だった!?」

骨にはびっくりしているようでエリシアの方をぐりっと見て首を痛めた。それはさておき、骨と来れば何の骨か、というところか。
……レイヴンにはエリシアの説明を理解しきる自信があるようで。というか石がスルーされてる時点で色々だが。
356エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/20(金)00:05:05 ID:Uve
>>355
「おーっ、みるみるー!」

すっかり卵が孵るものだと認識し、レイヴンの成果を楽しみにしている様子のエリシア。
とはいえ本人はまだ卵を目にしたら食べる程度の認識ではあるだろうが。

「ほね?んーとねー……」

言いながら頭を抱えて思い出そうとする様子のエリシア。
そもそも巣を見ることは本題ではなかったのであまり意識していなかったのも原因か。
おぼろげな記憶の中で引っ張り出した記憶は、はたしてレイヴンの要求を満たせるほどのものになっただろうか。
夏の日差しがすっかり隠れた雨の下、今日も二人はそんな風にじゃれあって過ごすのだった。
357レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)00:10:51 ID:tOi
>>356
「楽しみにしてて!」

さて、レイヴンは生まれた後も驚くだろうか。恐らく、エリシアは生まれたてグリフォンを食べようと言い出すかもしれないのだから。

「うんうん――――そっか、ありがとうエリー!」

レイヴンはその説明を聞いて、当初は首をかしげたかもしれないが近いもので代用するということに落ち着くだろう。
肉食の生物グリフォンの骨も強いて言うなら魚かそれ以外か、が気になったのだ。混ざっていたら両方使えばいいだけの話。
むしろ進んだことであろうため、エリシアには礼を言うのである。


いつも通り、暑さも忘れられる雨の日のじゃれ合い。とてもとても、平和な一日であったことである。
358ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)21:31:49 ID:jYJ
「……あつい、あついぃ……」

とある晴天猛暑日!ミズハはぐでたまめいてとろけていた
修練場の片隅!東屋めいたグリーンの木陰、それでも風は生ぬるく昨日の雨の湿度を帯びている
ミズハは実際魔法で涼を取る事が出来なくはないが、魔力を常時放つ訳にもいかずダウンしているのであった
359レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)21:38:18 ID:tOi
>>358
「暑い………………」

先日の雨、その時は天恵だったが今は少し微妙だ。理由はじとっとさせるから。晴天に変わったことでそれは更に激しいことに。
レイヴンでも雨を浴びるのは好きだが雨で起きた不利益には心を痛めるくらいはする。

「……あ、ミィ先生…………大丈夫……?」

レイヴン、どこかの教育実習生を思い出させそうな水の球を生み出してダウンしているミズハの元へと動かしながら声をかける。
ああ、暑い。レイヴンはそんな思いがこもるような声を出していた――。
360ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)21:51:16 ID:jYJ
>>359
「……ダメです!死んでしまう!」

がばちょ!突然起き上がりながら叫ぶ、突拍子も無いのはいつもの事である

「……あ、あれ?アインスコールさん……こんにちはー……」
「暑いですねホント……ん?」

どうやらそこでレイヴンに気がついたらしくぐるぐるお目々でこんにちは
うだるような熱気、百を超える蝉の鳴き声、キャッキャウフフなはしゃぎ声と水音……あれ?向こうのプールが開いているではないか!

「……アインスコールさん、泳げましたよね?暑いですしね、……ん、そうしましょうか」

いつかの滝行の時みたく全くもって強引に!レイヴンの手を取ってレッツプール!なのだ!気が付けばきっと入口前に連行されているであろう!
361レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)21:56:45 ID:tOi
>>360
この先生、大丈夫だろうか。とレイヴンは思い、ちょっと冷やした手をミズハのおでこにぺとり。
挨拶と同意を少ない口数で終えてしまうとレイヴンの耳にもまあセミの声が聞こえる聞こえる。

「……ん、私は泳げる…………え」

レイヴン、ミズハの引率を受けて流されるようにプールへ! 行き先がわかるとレイヴン、入り口前で耳をぱたり。

「……プール……! ……入っていいの? ……浴びていいの?」

この時期のプール、それはきっと水温もいい感じに冷たくて最高のものになるだろう! レイヴンの目も心なしかキラキラしている!
連行されて不満というよりむしろ連れてきてくれてありがとう感が出ているレイヴン、きっと誘われるがままだ!
362ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:08:47 ID:jYJ
>>361
「……もちろんです!入りたいですよねー?」

尚水着はレンタルがあるのでしょう、ミズハは……まぁ偶然たまたま持ち歩いてました、うん

そんなこんなでプール!広い!流石広大な敷地のネポック!50mレーンが十数本並び、下級生様の浅めのプールまであるではないか!
中央で噴水が上がっている、豪華絢爛!

「ふふふー、いやぁ……ここに来ただけで涼しげですねー」

いつもの全身タイツみたいなウェットスーツ水着でご満悦なミズハ!先客もいるけど混雑という程ではない
363レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:16:17 ID:tOi
>>362
「入る……!」

レイヴン、水着ではない格好で出てくる可能性もあるのでダメな場合は注意しましょう。具体的には腰簑とサラシで行こうとするのでお着替えの後に。

さて注意受けたならレンタルの飾り気のない紺色の上下一体型水着、そうでなければ先述の格好でいざプール!
途中浴びる必要のあるシャワーでキャッホウ! したのはびっくりかもしれない。

「涼しい……! エリーや他の人にも教えたい……! 暑いの大変……だから」

噴水を見ておおー、と見上げるレイヴンは学校当初に比べれば変化は大きいだろう。今までなら、見ても特に反応しなかった。

「ミィ先生、早く入る……?」

さて、早速とプールに入るつもりのレイヴンだが……ミズハのポリシー次第では忘れてはならぬ恒例行事のものがあるかも……?
364ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:20:55 ID:jYJ
>>363
「えぇ、早速……と、言いたいところですが!」

尚サンダルがレンタルされる、このジリジリとした陽射し!プールサイドの床はアチチなのだ!

「先ずは準備体操ですねー、体をほぐしてからじゃないと攣ったりしたら大変です」

おいっちに、さんしっ、と恒例の準備体操開始!
周りの小等部の下級生達もそれを見て見様見真似で体操開始、和やかな光景である
365レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:24:53 ID:tOi
>>364
「…………この前はそれ、サボった?」

てしてし、とサンダルの音とセミの声で下級生たちには聞こえなかったがミズハの耳にはバッチリだろう。わざわざ近付き直してくれたのだから。

見よう見まねでおいっちに、さんしと続くレイヴン。普段のダウナーめいた雰囲気や表情からは悟りにくいほどアクティブな動きだ!

さて、そのまま準備体操にミズハオリジナルが加わったりするなら別だがそうでない場合は定番の〆の深呼吸だろうか。

「すー…………はー…………」

大きく吸って、大きく吐く。気持ちはスッキリしてきているかもしれない。
366ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:35:48 ID:jYJ
>>365
「……この前は、ほら、滝行でしたしー……?」

この先生、大丈夫じゃあない。さてはてしかしさておき、しっかり体をほぐしたところで

「では入りましょう!足先からゆっくり慣らしていってー……」

水際に腰掛けちゃぷちゃぷ、足からゆっくり入ろうとしているミズハ
…いつのまにかレイヴンと同じレンタル水着を着たアラスミシアがその背後に忍び寄っているぞ!何が起こるか分からない!(欺瞞)
367レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:40:14 ID:tOi
>>366
そっか、と滝行とプールの違い(?)を認識。素直すぎるその反応に果たして何を思うか。

さてさてミズハに着いていく――かのように見えたレイヴンまさかの!

「えいや」 

――飛び込み! 華麗すぎるフォームで綺麗に飛び込んだ! しかも月桂冠着けたまま!
そのためレイヴンも気付くのが遅れた、浮上してきたレイヴンはミズハの方に長い髪を流しながら振り向いて――アラスミシアを濡れた表情で見ていた。

(……言うべき?)

困ってるだけだった。まあアラスミシアが鎌で首刈るみたいな行動でもしない限りレイヴンは止めないのがよくわかる! ひどい。
368ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:45:13 ID:jYJ
>>367
「……」
「あ、だ、ダメですよアインスコールさんゆっくり入らないとどっひゃあ!?」

滝行だからね、目を逸らす。うん、どうやら準備体操を怠ったのは事実らしい
んでもってしかしレイヴンの華麗なフォーム!小等部生徒達も喝采だ!
続きミズハはアラスミシアに突き飛ばされ顔面からダイブ!上がる水柱!
いつかみたいにうつ伏せに浮き上がるミズハ、アラスミシアはお腹を抱えて笑っている!アクマ!
369レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:49:13 ID:tOi
>>368
「わぷ」

水柱が水面に戻ることにより発生する水飛沫をもろに受けるレイヴン! ミズハの浮く姿を確認したのはその後である。

「……み、ミィ先生! だ、大丈夫……!?」

少し呆けていたが事態として見ればかなり危ないことには変わりない。アラスミシアの大笑いする姿を見て少し目が怒ったように向いたが――。

どーん、という何か聞いたことある声と黒い手がアラスミシアの背後に向かっていたのがレイヴンの水色の瞳に映っていた――。
370ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)22:53:35 ID:jYJ
>>369
「……ぷはっ!?……お、お花畑が……!?」

どうやら大丈夫だったみたいです、一安心

『ケタケタケタケタはぶっふっ!?』
「……んへ?きゃぁっ!?」

大笑いしていたアラスミシア、影の手の接近に気がつくはずもなくプールへダイブ!
今さっき復帰したばかりのミズハを巻き込み水柱!ふたり仲良くうつ伏せで浮き上がる、仲良し!
371レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)22:58:59 ID:tOi
>>370
「へう!?」

当然ながら復帰ミズハの側に居たレイヴンも巻き込んだ! 幸いなのは水柱を浴びたことによりちょっとハイになったことか。

『ありゃ、結構な被害……』
「…………シャーシャー……アーラースー……」

ひょっこりとプールサイドの端から顔を出す黒髪の小僧、氷の球体なんて抱えて、二人の救出をしようと影の手伸ばしてる!
浮き上がる二人を影の小僧と共にぐい、と起こしてもう一度無事を確認するレイヴン、落とした二人に少しおこな様子が見える!

『ごめんなさい……』

屈するのは早かった。さてアラスミシアはどうだろうか。というかミズハは二度目だが無事だろうか。
372ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)23:09:20 ID:jYJ
>>371
「……ぷはっ」『……ぷえっ』

ふたりとも無事だ、よかったよかった

『……ん?……ふふふっ……!』

アラスミシアの方がミズハより復帰はやや早かったらしい
何やら怒られそうな気配を察知すればレイヴンへ向けて挑戦的な笑みを浮かべてから華麗なクロール=フォームで逃走開始!早い!

「お、お花畑が……!?」

その頃ミズハ、ようやく復帰である
373レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)23:13:57 ID:tOi
>>372
「良かった……溺れたら大変……」『あぅ……』

無事を確認して安堵するレイヴンと申し訳なさそうなシャディである。

「…………あ」『はやっ!』

レイヴン、逃走するアラスミシアを見て杖を出そうとするも今回は生憎更衣室だ! となればレイヴンが取る行動は!

「ぎうどん、もう作らない」

THE・脅し。でも声をもうちょっと張るべきではと思っていたシャディである。

「……落ち着いて、ここはプール、ほらあそこに噴水」『あれすごいよねー……』

ぺちぺちとミズハの頬をレイヴンは叩いていた! ちなみにアラスミシアに聞こえてなかった場合レイヴンが同じく華麗な遊泳フォームで追いかけ出すぞ!
374ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)23:28:43 ID:jYJ
>>373
「……はふっ!?お、おはようございますー……」

どうやらしっかり戻ってきた模様、安心ですね
さて一方アラスミシア、そんな致命的な脅しが残念届いていない!周りの水音や声が阻害したのでしょう
レッツ追いかけっこだ!

「あ、あれっ?マリウント君も泳ぎに来てたんですねー?」

取り残されたミズハ、シャディの姿をようやくハッキリ確認微笑みかける
375レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/20(金)23:33:45 ID:tOi
>>374
「おはよう、では私はアラスを捕まえてくる」

たぁん、と水を少し立てるとレイヴンはアラスミシアの後を追うように泳ぎ出した! その速度やはりいつもの雰囲気からは想像つかぬスピード!
そう、彼女は泳ぎが大の得意だ! 雨で増水した川にどぼんしても戻れるほどに! ……いつもの落ち着いた表情のレイヴンがそのまま高速で迫るのはアラスミシアからすればどんな気分だろうか?

「う、うんー、ミズハ先生達はー……落ちに来たわけじゃないよね? さすがに」

アラスミシアはシャディが落としたのだがあんな綺麗に決まれば疑うのも仕方なしか。いつもの微笑みに安心したのかシャディもそのままどぼんである。
ぷかぷか浮かぶシャディ……は流石にプールではマントは着けていなかった。
376ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/20(金)23:51:37 ID:jYJ
>>375
『ふふふ……ふ?……うへぇっ!?』

ふと振り向けば見知った顔、高速で迫る!コワイ!
頑張って加速するもムダだ!すぐに追い付かれてみっちり怒られる事でしょう

「……え、えぇもちろん、あんまりにも暑くてー……」
「アインスコールさんと泳ぎに来たんです、一緒にいかがでしょう?」

水飛沫を浴びながら心地良さげにミズハ
噴水が夏陽に煌めき虹を生み出している。良く晴れた空の向こうの雲は風に遊ぶ、群青日和

//この辺ですみませぬ、締めでお願いします!ありがとうございましたっ!
377レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)00:00:24 ID:GsY
>>376
「シャシャもだけど、人突き飛ばしちゃダメ、怪我する、それから…………」

捕まえた後のみっちり説教。周囲の下級生見学がなおアラスミシアに追撃の視線を送ったことでしょう。
レイヴンは怖がられてるようだけど。

『わかるぅー……開いてるの知れてよかったー……』
『泳ぐ泳ぐー!』

後にレイヴンにみっちり怒られることも忘れて、シャディは暑さに茹だる前にプールを目一杯楽しむのです。
たまには良きかな、平和な日。虹を眺める子らの感動に混ざり、流れる雲は形を様々なものに変える光景。そしてプールの中で楽しむ皆の姿は夏に明るい景色であったでしょう。


//ありがとうございました!
378シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)21:14:01 ID:GsY
陰で図書館に置いてあるお話の本を開いたままこっくりこっくりとしてしまってる黒髪の少年。
文字だらけのページに手をおき、上体は起こして器用に寝ているその少年は猛暑の中の涼に微睡んでしまったことがよく伺える。
まあ、文字だらけという以外にも周囲に人が居ないのもまた理由なのだろう。

「……んー……」

その日のそこには、人が近くに居なかった。
379ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)21:21:10 ID:nxC
>>378
こつりと、そんな少年の頭上に僅かに伝わる衝撃、それは例えば分厚い文庫本の背で軽く殴られたようなそんな感じの。
痛みというにはあまりに弱いその一撃でその少年が起きたかどうかは分からないが……もし起きて目を開けたのならば少年の目には、前述した状況そのまま、文庫本の背が自身の頭に当たっているその状況が伺えるはずだ。

「寝るなら布団か、ベッドの上にしておくのだね」
「ここで寝ても疲れは取れない、それは非常に無駄な行為だ」

その手に持っていた文庫本、つまりは少年の頭に衝突していた文庫本を小脇に抱え、その女性は少年の顔に視線を向けてくす、と小さく笑うことだろう。
まるでその姿、少年の目の前に突然に現れたような、そんなように見えたが……直前まで寝ていた少年はきっとその事実には気づくまい。
380シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)21:31:52 ID:GsY
>>379
あいた、という声と同時に少年の体が跳ねるように反応する。
眠りかけの眼を開ければそこに見えるのは、文庫本を持つ女性。この視点だとタイトルは読みにくいためか、目がそれを追おうと。

「あぅ、はーい……ごめんなさい」

影の手でくしくしと髪の隙間からたんこぶできてないか確認しながらまず謝る少年。女性の登場の仕方には気づかないまま目を擦ってぱちぱちと目を覚ませる。

「……あ、おはよーダリアちゃん。暑さに負けてなーい……?」

今更ながらの起床の挨拶。司書という呼び方から変わった呼称と共に、自分の方が負けてるように見える少年はまず最近の暑さについて問い掛けた。
381ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)21:38:46 ID:nxC
>>380
その目にされど、文庫本の背に描かれたタイトルも、その表紙に書かれているはずのタイトルも伺うことは出来ないだろう。
いや、より厳密に言うのならば、その文庫本にタイトルは書かれていなかった、こげ茶色のブックカバーに覆われたその本には何も書かれておらず、それを確認する手段も、彼女の手から本が消えれば失われる。

「あぁ、そういえば今は夏だったか、確かに暑いのだよ」
「まぁ、それで行動に問題が起こることは全くないのだがね……少なくとも、君よりは」

夏にも関わらず彼女の恰好は変わらず黒のパンツスーツ、正直見ているだけでも暑くないのかと不安になる装いをしているか。
暑さにダウンしているどころかこの女性、汗すらかいておらず、その表情は非常に涼し気だ。
382シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)21:45:24 ID:GsY
>>381
あー、と本が消えた時に漏れる声はどこか残念そうなものだった。

「……引きこもってて季節忘れた? ……んー、僕暑いの苦手ー……ダリアちゃん汗もないってすごいねー」

さらりと失礼なことを言っているが、ゆるーりとした笑みからは冗談半分なのがよくわかるだろう。外に出る理由を一つ知っているし。
彼のマント着用もまた同じく暑さを思わせるそれではあるが本人にまるで自覚はなく、女性の装いと表情に関心めいた様子が見える。
くるり、と見上げていた顔を正しく向けるために足すら動かさずその体を女性に向ける。

「もしかして涼しい道具持ってるとかー?」

クスクスと笑いながら影の手が側に寄って周囲の温度を確かめようと。
383ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)21:54:31 ID:nxC
>>382
「引きこもるべきは私でなく君のほうではないかね?度を越えた暑さは命をも奪うらしいが」

ふ、と息を小さく吐き、女性はその冗談に微笑みとそんな言葉を返すだろう、その様子に怒っている様子も呆れている様子も見受けられない。
周囲の温度は、何ということは無い、少年が感じている温度と全く同じだろう、表面だけを伺うのならば、彼女は少年と同様の環境にあって尚涼し気な表情を浮かべているわけだ。

「まぁ、全身を冷やせるハンドクーラーだの、永遠に-20℃から変わらない氷だの、涼しくなる道具も持ってはいるが」
「単純な話でね、私に暑さを感じる能力はあっても、度を越えた暑さでダメージを受ける能力はない」

そう言う風に設定されていない、と、彼女の支配者は語るだろう……否、飄々と語る彼女の台詞にはしかし、嘘がまだ以て残っている。
実際のところ、彼女に暑さでダウンする能力は、いつかの時までは存在した、それを持たない彼女はあくまで、今の彼女のお話である。
384シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)22:04:36 ID:GsY
>>383
「でも引きこもってても皆に会えやいしー」

たまに倒れかけることあれど、現時点では色々な避暑があるのが幸いか。何はともあれ暑さに蕩けつつもまだ誰かに会いたい気分が勝ってるようだ。
不思議そうに影の手が虚空を撫でる。まるで首を傾げるように手首らしきところで折れるとそそくさと少年の元へ縮んでいく。

さて、少年は女性の答えに疑問符が浮かぶ。別に暑さに耐えられる人物はそう珍しくはない、ないのだが。

「…………別に痛くもないのに、持ってるの? そんな道具。あの影もその一部?」
「それにダメージって、変なのー」

一個くらいならわかるが、二つ三つ以上持ってそうなその発言が少年は暑い頭なりにおかしく思ったようだ。苦にも思わないならば、揃えるという発想は浮かびにくいこともあるかもしれないということだ。
無論、彼女がそんな考えに当てはまるかはまた別の話であるし、無意識に混ざった影への疑問が向かったりする、選択が多い台詞である。
385ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)22:13:39 ID:nxC
>>384
「……あぁ、私にとっては役に立たないものなのに、それを私が持っているのが不思議かね?」

少しの沈黙、僅かに首を傾げた彼女のその表情にはどこか、目の前の相手を諭すような、そんな司書というよりは先生らしい色が伺えることだろう。
何故だろう、その何かを教え込もうとしているかのような表情の中に一つ、自虐のような少し悲しそうな感情が混じっているような。

「私だって別に、役に立たないもの全てを淘汰しているわけではないよ、その考えは危険だ」
「それに、持っていれば誰かに譲渡することもできる、君の持っている影のように、ね」

くるりと人差し指回して小さく呟く、その女性の手のひらに一つの小さな氷の塊が生まれて、すぐに掻き消えた。
自身にとっては役に立たないものでも、それを持たない理由にはならない、役に立たない者を切り捨てる某を知っているが故に、彼女は不必要を不必要と断じないのだ。
386シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)22:20:51 ID:GsY
>>385
幸か不幸か、今までの少年は自分に不要だと言い切れる物が手に入った試しはない。だからこその危なっかしい発言であった。
それを確認させる悲しげな女性の台詞は少年にとって意外なものであり、その青い瞳がはっきり見えるほど見開いて間抜けた声を漏らした。

「そっか! そういう使い方もあるよね! ごめんなさい!」

急に元気だ。氷の塊に元気でも出されたのか、というほどに。謝りの台詞はその混じった表情を悟ったのか、それとも。

「……あの影って元々は『ダリア』ちゃんのものだったの? あと……んー……」

譲渡された影。それは元々誰のものなのかハッキリさせたかったのかそんな問いに続くのはどこか迷ってるような表情。
何か聞きたいことがある子供が、それを大人に聞くことを迷ってるような、そんな顔。
387ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)22:29:41 ID:nxC
>>386
「いいや、違う、携帯式影法師……その影は私のものではないよ」
「イノミナンダムの従者、私と同じような存在は、私の他に三人居るからね……二人はもう、死んでしまったが」

ひらひらとその手のひらをすげなく振って、彼女の口から放たれるのは否定の言葉だった。
ワンダーアイテム、不思議で異様で便利な道具、それを渡されるのは大抵イノミナンダムの性を持つ存在だが、その影を受け取ったのは彼女ではないようだ。

「……しかし、君も不思議なことを聞くのだね、その問い方」
「まるで私が、私でない時があるかのようじゃあないか」

僅かに微笑み浮かべていたその表情が、どこか真面目な表情に変わる、僅かに上がっていた口角も元に戻って平坦に。
その瞳は何かを見透かすように少年の表情に向けられることだろう。
388シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)22:40:44 ID:GsY
>>387 
「……二人? ……どんな人達だったの?」

その裏で違和感、というのだろうか。このモヤモヤは。影は、女性の物ではないと言われた。
しかし彼女は確か以前、直前の発言と合わせようとするとチグハグな感じがすることを答えていたはずなのだと少年は頭を冷やしていた。

「うん、だってさ、最初と反応が違うなーって思ったこともあったし……それに今のでなんかね」
「だって、この前、自分が贈ったって言ってくれたのに自分のものじゃないって、おかしくない?」

矛盾に思えた少年はその瞳を真っ直ぐに見返す。その瞳の奥を覗き込むように、またその自分の瞳の奥の疑問を伝えるように。
女性の対応、というか反応が違う時。勘違いかもしれないがイチゴの時は楽しそうで嬉しそうで、そしてその前は……なんというか反応が薄くて。
影の手は伸びる。いつもと変わらぬ、例え戦いの時だろうが平和な日々だろうが見た目に一切の変化のない漆黒が女性の頬に。
389ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)22:48:37 ID:nxC
>>388
「一人は、そうだな……マッドサイエンティストと呼ぶのが一番正しいだろうか」
「もう一人は秘密だ、君が知っていたところで、デメリットになってもメリットにはならないからね」

昔を懐かしむような、そんな表情で語っているのを見る限り、マッドサイエンティストなるその一人は遥か昔に死んでしまったのだろう。
ふいっと視線を逸らしてもう一人の説明、だって、そいつを殺したのはお前たちだなんて言ったって、デメリットにしかならないだろう。

「……そうかね、あぁ……何、もう気にする必要はない」
「私は私だ、もう私の一生のうち、それ以外になることはあり得ない、そう約束しよう」

彼女の口からはしかし、彼女と違う彼女についての説明は語られなかった、ただ一つ、もうあんなことにはならないから安心しろ、と。
つまりは、彼女がその影について語った時の彼女は、自分ではなかったと、そう言いたいのだろうが。
390シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)23:09:05 ID:GsY
>>389
「マッドサ……なんか変なの作ったり?」
「…………メリットとかデメリットがある、人なんだねー。大きかったりした?」


だとしたら。と少年はとある日眠たげな娘と話したことを、出ていた疑惑を思い出す。あまり想像したくはなかったものであるが。
従者。それはいい意味か、悪い意味か。主からすれば……別にどちらでも良いのかもしれないが。

「………………そっか」

そうではない、はずだったのに。最初に会った司書は、早い話そうだったことは少年にでも理解できた。だって、そうでないならこんな約束が出ることなんてまずないのだから。

「ねえ、ダリアちゃん。まだ、切れてない? それとももう……要らない?」

不安は煽られてしまった。少年は最近、色々ありすぎた。平和なことも良いことも、危ないことも。
そんな少年にすべてをいいように考えろ、なんてのも難しい話だろう。いつかやった時のように手で鋏の形を作る彼の顔はどこか寂しげであり。

「また、お話聞かせてくれるよね?」
391ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)23:21:50 ID:nxC
>>390
「秘密は秘密だ、私はその質問に答えるつもりはない」
「……全ての事象が自らに繋がると考えるのは、傲慢な考え方ではないかね?」

その正体が彼女の口から語られることはない、寧ろその口から語られるのは相手を突き放すような厳しい言葉だ。
自分の語る従者の意味を考えて、もしかしたら助けられたかも、なんて考えるのは、全てを救おうとするのは……正義の味方であっても、人間の考え方じゃない。

「……さぁ、ね、だが……覚えておいた方がいい」
「世界は余りに残酷で、君の手のひらは余りに小さい……その手で救えないものも居るのだよ」

くるりと相手から背を向ける、まるで自身の表情を隠そうとするかのように、そしてその言葉はやはり厳しく、相手を突き放す。
その声は冷淡であった、冷淡で冷酷で、どこか心苦しいような、そんな色が僅かに含まれていた。
たった一つの言葉を残して、その女性はその場から、厳格にも歩き出そうとするだろう、相手に嫌われてもおかしくないような、そんな声色で。

「思い上がるな、人間」

……と。
392シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/21(土)23:38:04 ID:GsY
>>391
「…………無関係なら――――うぅん、いいや。ごめん」

そもそも、デメリットメリットを引き合いに出すことも、なかったはずなのに。と思っても少年の弁舌は説き伏せるほどの強さはない。
中途半端で終わることを悔やむのは、やはり傲慢であるのだろうかと少年は暗に思う。

「…………手」

背を向ける女性の視界には最後、自らの手を眺める少年が見えるだろう。突き放されたことに気付いてないのかと思うほどに。
女性の言葉は正しいのだろう。影の手を使っても少年が救えない相手は救えない。近くにいても、だ。
じゃあ、諦めろと言われて諦める、となるほど少年は素直ではない。もがいて足掻いて、それで救えなくとも。
彼はまだ忘れてはない。例え何があっても止まるなと言われた日のことを。思いは違うのかもしれなくても少年は手に余るほどのことをしたいと思う。

「居ても、諦めないし――――僕、悪魔だもん」

子供の屁理屈に等しき返し。声色にびくつくように跳ねた身体を止めて尻尾と額の瞼を露呈させて影の手を相手の手に伸ばして。

「……でも、人間でも甘く見ないでよねー」

そんな呟きはいやにハッキリと。崩すことを目的にした女性の発言であったならば腹ただしい答えになるだろう。
393ダリア◆HUGO.upxFM :2018/07/21(土)23:53:33 ID:nxC
>>392
「……あぁ、そうだ、君ならそう言うだろう」
「最後まで足掻いて、結局救えなかったものを嘆いて、それでも前に進んでくれるのだろう」

その言葉は小さく、その距離は遠く、きっとその言葉も、僅かに浮かべた微笑みも、相手に届くことはないのだろう。
それは或いは少年にとっては、ただ黙って相手の前から離れたかのように見えるだろう、嫌われるために言葉を吐いた彼女の目的は、まさしくそれなのだから。

「……いっそ、嫌ってくれれば、楽なのになぁ、はは……」
「……消えたくないなぁ」

……そんな言葉、聞かれない方がいい。
仮令どんな道をたどったとしても、自分に生きる道が無いなんて、知られない方が絶対にいいのだ。
394シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)00:02:13 ID:Dlo
>>393
その背中を見ていた少年は露呈させた尾を揺らす。何か言ってくるのかと、振り向いてくれるかと、思う様子で。
結論から言えば、女性は離れてしまっている。生憎彼に読心の魔法なんてなく、そして耳が良いわけでもない半端な悪魔でしかない。
そんな半端な悪魔が何を為すことができるのか。為したことを考えれば願えるのは幸福なそれのはずなのだが――。

「……またねー、ダリアちゃん。イチゴまた食べよー……」

結局、彼の伸ばした影の手は止めることなく見送って、少年は小さな声で呟き、彼女を見送ると開いていたお話に目を戻した。
いずれ相対する事実に、今はまだ気付くことも察することもなく、暑い日に戻った。
395ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/22(日)22:17:43 ID:jmZ
いやあね、僕ってこの学校の教師には向かないのよね
風の魔法だけに絞っても、帆船で使うような風魔法とか種蒔きに使う風魔法くらいしか教えたくない……とかねえ?
【臨時バイト、と刺繍された服を着た少年が教壇に立っています】
【浮気した夫をしばきに行った教師の代わりに授業を頼まれた生徒であり】
【めんどくさそーにしている人はまあつまりウィルですよ?】
396リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)22:24:23 ID:Dlo
>>395
まあ理由はなんとなく察するしかありませんがそれならなぜ教師の代理を引き受けてしまったので?
というか一度限りの授業ならばその魔法らでも問題はないと自分は思いますが

【教壇の前に位置しているリエードはそのぼやきに対してツッコミ及び大丈夫では? という投げかけを】

ちなみに他に何か思い付く魔法はないので?

【以前の不和忘れてる感がすごいにこやかな表情で話聞いてた? な質問をしてますね、こいつ】
397ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/22(日)22:32:09 ID:jmZ
>>396
なんでって、そりゃあこれ目当てさ……報酬次第で大抵請け負うのが僕の一族でさ?
【お金を示す下世話なジェスチャーをしてますよ】

風車小屋の風車を回すための風かなあ、でもあれって魔法で直接風車のあれ回した方が効率良いんだよねえ……出来るのならだけどね?
【ぶっちゃけ帆船へ送る風と大差ないぞ!】
【ウィルはウィルで何かしてくる訳でなければにこやかだぞ!】
398リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)22:41:58 ID:Dlo
>>397
せめて代理に合う人を探すとかしましょうよ、直前だったならばすみません
【ああなるほど、って表情は隠さない】

なるほど風車の羽ですか……どうやって扱うんです?
それらを上手く使えば相手吹き飛ばせたりしそうですよね、力次第では

【でも帆船とか動かせるならその力を人に向けただけでやばくなりそう的な暴力的な考え】

まあでも今ならば風を爽やかに送る魔法や種蒔きの魔法のが最適かもしれませんね

【暑さ的にね、とばかりに】
399アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/22(日)22:46:34 ID:XZT
>>397-398
「……ン?」
「なにしてんの?」

ガラッと気まぐれにやって来たのは黒曜の少女アラスミシア
授業中、しかも別のクラスだとか学年、全くどんなお大臣気取りだ!
ともあれ何やら空いている席に着いて一休み!なのだ
400ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/22(日)22:57:28 ID:jmZ
>>398
>>399
僕以外で暇そうにしている生徒なんてそうは居ないからさ?……
いや他の風に関する魔法を使う教師は何してるんだろね?
【ウィルは不思議そうにしていますよ】

ところがどっこい、魔法の影響を魔法側で調節すれば布の場合強くなるとか出来たりするんだなこれが
まあ人も服着ていれば多少は影響が強くなるのはご愛敬、おっとスカート捲りに向いてるって言うなよ?
【全裸なら喰らわん!とか言われても困るような感じの理論を唱えましたねコイツ】

はいそこ遅刻ですよ!遅こ……風魔法の授業のクラスさ、今のここはね
【途中で入ってきたアラスミシアに驚きもせず授業を続けます】

よーし、今日は涼む為の風魔法を教えちゃうぞ!
【風車を回す魔法でスカート捲りに使われてもなーと思い路線変更だ!】
401リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)23:05:45 ID:Dlo
>>399>>400
「自分が知っている教師は確か『夏の風を感じるぜ……』と言いながら海の方向に飛んでいきましたね」

【気付いてたなら止めるべきではなかろうかリエードよ】

「強くなる……とはまたよくわからない感じですね、いえそれに関しては相手が泣き寝入りしなければ別に良いんですが」

【風魔法にあまり馴染みを持たないせいかイメージがピンと来ないようですね、あとスカート捲りにはそんな対処のようです】

「授業です、学年から違う気もしますが受けに来るのは良い心掛けですね」

【声かけの内容が一休みするアラスミシアにはなんとも言えない内容だ】
【というかこいつは風紀委員なのにその辺注意はしないようだ】
【そういえば反省文の件はどうなったことにしましょうね?】

「ではどんな風に涼ませてもらえるのでしょうね? 楽しみです、さあまず彼女を実けではない対象にお願いしますよ」

【なんか不穏なこと言いかけましたねリエード、アラスミシアにバトンタッチ!】
402アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/22(日)23:12:02 ID:XZT
>>400-401
「……ン??」
「……なんだ、何……え、じゅぎょうか……」

風の魔法と言われふぅむと唸る
実際彼女は闇魔法以外にさして興味がなく、また授業はニガテ!なのだ!

「なんだ、なにかすればいいのか?」

ともあれ暇潰しには丁度いい(ヒドイ!)、聞いてみることに
403ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/22(日)23:16:33 ID:jmZ
>>401
>>402
風を得意とする人達って星座占い位の偏見だけど自由だからねー、それなら仕方ないよね
【納得、しろ!】

理論としては……あれ、水も必要かー
まあ熱を以て水気を膨張させるのが風という論もある事だし少し位は用意できるかな?出来るよね?うん
【風魔法の授業なのに水の魔法も必要になってしまったぞ!】
【尚、飲み水が普通の水であるならばそれを取り出すことで代用がですね】

ではまず、布を魔法で良いからとりあえず濡らします
404リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)23:20:12 ID:Dlo
>>402
>>403
「貴方もそれを証明してますしね」
【納得した!】

「水ですか? それならばとりあえず飲み水がありますが。自分は水魔法は不得手でして」
「ご安心を、口はつけておりません」
【どっから出した? て言いたくなるモーションで水を取り出しましたね】

「アラスミシアさん、とりあえずこれで布を濡らすと良いらしいですよ」

【と、リエードはアラスミシアにウィルの後に再度言いますが、二人とも何の布かは説明してませんね?】
【ちなみにリエードはいつも通りの服です、長袖の】
405アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/22(日)23:26:16 ID:XZT
>>403-404
「……みず?あぁ、こう……?」

言われるがままに取り敢えず濡らしてみる
ちゃぷちゃぷしっとり、無論リエードの取り出した謎水を使っているぞ

「……これ、魔法の授業なんだよな……?」

アラスミシアからすると今一つ、水と風の接点が見出せていない模様
406ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/22(日)23:33:08 ID:jmZ
>>404
>>405
水魔法が使えない場合そういう手段もあるからねえ、うん
【ウィルは常識でこの場合動くのでタオルを取り出しています】
【周りの生徒達が各々の手段でそれぞれが取り出した布を濡らしていくのを確認し】

それに簡易で初歩的な風魔法を吹き付けてみて欲しい、気温はとりあえず多少下がる筈さ
【簡易で初歩的な風魔法、として簡単な呪文とかを黒板に書いていきます】
【物理現象、というか気化熱である】

でもこれだけだと、当然湿度が上がって蒸してしまうからこそこれからが本題になるのさ!
《渇きの風!》
【授業なので、詠唱をして魔法を使います】
【濡れた布+風で蒸し始めた教室が、からっと乾燥しましたよ】
407リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)23:40:13 ID:Dlo
>>405
>>406
「まあ自分も使えませんしねえ」

【バシャリ、とウィルのやり方を見てリエードも手拭いに水をかけましたね】

「涼しくなる魔法らしいですよ、詳しくは今説明されるはずです」
【と、リエードはアラスミシアに念押し、実際はこの人もわかってないせいなのでウィル頼り】

「……ふむ」
【リエード、その呪文を見てとりあえずと詠唱、もしくは使用。初等部で習うレベルならギリギリ使える様子だ】

「まあ雨の後の日は蒸し暑くもなりますからね……む……?」

【急に湿度が消えたことにリエード敏感に反応して周囲を見渡して、再びウィルの方へ。これで涼しくなったのか、と身震いするかもしれない】
408アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/22(日)23:43:23 ID:XZT
>>406-407
「かんいで…え?」
「…おい、できる…?」

ここで困った事にアラスミシア、純粋な風魔法が使えない故にリエード頼り!
闇魔法で起こす暗黒風はちょっとこのほのぼのには不適合だし、何よりちょっと涼しいというよりツララをぶっ刺したような怖気を醸し出すものなのだ!

「……お、おぉー…、お…?」

成る程確かにちょっと涼しい!しかし反応が微妙なのは同室のミズハが大体部屋をキンキンに冷やしていてそれに慣れている為だ!贅沢!
409ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/22(日)23:51:23 ID:jmZ
>>407
>>408
風魔法自体が呪文でだと怪しいなら、魔力通したら風に変換されるような陣を使いましょう
【例としての魔方陣を黒板に書くウィル】
【魔力を込めれば風属性のそよ風が取り出されます】

気温が高くても水分補給さえ出来るのなら湿度を下げてしまえば涼しくなるもんで
《渇きの風》は風魔法の影響を空気中の水分に対して高める事でその水分を退かして渇かす魔法って訳なのさ
さて、ここで元も子も無いことをいうと水魔法の一つ《凝縮》でも空気を渇かすことが出来るんだよなあと思うと風魔法ってやっぱり物を動かすための魔法だねって
【説明だ!長い!】
【そして涼む為の魔法なら水魔法とか、冷気を扱えるならそれらを使った方が良いぞ!と元も子もない事を主張しますよ】
410リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/22(日)23:56:23 ID:Dlo
>>408>>409
「そこは先生に任せるべきでは?」
【アラスミシアに対してこう言うし、ウィルの代案もあるがそれも不得手ならばリエードもちょっと不馴れな様子で魔法を施すでしょう】
【リエードも土魔法と鎖魔法オンリースタイルなので他がかなり不得手なのだ、特に回復魔法とか水魔法は使えないレベル】

「つまり極端な話空気中のじめっとしたやつを全部取っ払ってしまえば涼しくなる、ということです?」
「まあ……ぶっちゃけた話氷魔法のが涼しくなるのには手っ取り早いですが、それらが使えない方のためにあってもいいのでは?」

【リエードは水魔法使えないし、元も子もなくても魔法の場合そういう適性の問題があるだろうとリエードは思うらしいですね】

「そういえば渇かしすぎるとダメとか、そういうのはあるのですか?」

【リエードは涼しくなってよかったよかった、と爽やかな笑みに変わってますね。ウィルのことも普通に尊敬する様子だ】
411アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)00:01:47 ID:i10
>>409-410
「ふぅん……」
「……あぁ、そらとんだり……?」

物を動かす、と言った言葉から連想される現象をなんとなく挙げてみる
実際風魔法で最初に思い付き易い、分かりやすい利点のひとつでもあろう

「かわかしすぎると…のどが乾く、あとアホがはだが荒れるって言ってた」

アレでもミズハ、2x歳。お肌の荒れに敏感なお年頃なのである
412ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/23(月)00:06:49 ID:wP7
>>410
先生としては生徒が生徒同士で頑張った方が生徒の練習になっていいなあって思うんだ
【めんどくさいとは口にはしない】

極端にいうと過ごしやすくなるかな
汗も乾きやすくなるし、そうするとタオルでやった物理現象と同じもので体温が下がるからね
【湿度が高いと汗が乾かないから体に熱が篭りやすくなりぐったりすることになるのだあ!】

そうだよ、だからこうして効率悪いながらも風魔法の応用として授業してるのさ
アラスミシアが言うように空気が乾燥しすぎると喉が渇く!というか体の水分が乾燥しやすくなるから程よい所を見極めて使うのがベストだね
【と言うわけで、《渇きの風》の唱える場合の呪文と魔方陣が書かれた羊皮紙がプリント感覚で生徒に魔法で配られていきますよ】
413リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)00:12:29 ID:INe
>>411>>412
「なるほど」
【裏には触れずに納得してくれたリエードだった】

「ウィルさんはよく飛んでると聞きますね」

【誰から聞いた、は誰からでも、となるやつ。黒髪の人とかその辺の】

「ほうほう、覚えておくとしましょう。いつか使えるかもしれませんしね」

「なるほど…………ある意味凶悪な副作用ですね、あとアホはやめてさしあげなさい」

【それで伝わってる側もどうかと思うが】

「ふむ、これらは下級生や友人に教えたりしても良いタイプです?」
【そう聞くのは彼が風紀委員だから。ほら新しい魔法を覚えた生徒って使いたがって問題起こすこともあるから】
414アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)00:16:07 ID:i10
>>412-413
「ふーん……?」
「これでつかえるのか……」
「……!!」

配られた羊皮紙を見て早速詠唱
ヒュオッ!瞬時吹き付ける冥界の暗黒風!……根本の魔力が闇汚染されていて彼女が通すと闇が混ざってしまう模様!

「……ま、使いところだとか出力を……ってのはどれもおなじだな」

ふぅむと唸り腕を組み、重心を後ろにずらして椅子をギーコギーコ、アブナイ!
415ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/23(月)00:22:30 ID:wP7
>>413
>>414
《渇きの風》は悪戯に使ったとしても精々喉がすぐ乾くようにするとか目を乾かす位しか出来ないからねえ、問題ないんじゃない?
【水分を確保するとか水魔法が少しでも使えれば対策になる程度のものだからねえとウィルは気楽である】

あら、アラスミシアの場合体質で駄目かあ
魔法陣の方は火属性の魔力を水に変換する位の強さで他の属性を風にして《渇きの風》を行使するものにしたけれど、変換強度がそれでも足りなそうだなあ
【闇混じりのものを観て、従姉を頭に思い浮かべ苦笑するウィル】
416リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)00:29:40 ID:INe
>>414>>415
「……まあ、そういう方も居ますよ」
【他が強すぎて、の人は珍しいと思いつつもフォローをいれるリエードだった】
【悪寒はしたのだが】

「それは安心しました。まあ後は皆の良心に期待しましょうか。流石に乾かしてはダメなものまで乾かしたりしませんでしょうし」
【某軟体質の子とかね】

「体質面まで影響していると現段階で矯正するのも難しそうですしね」
「あとそのままだと落ちますよ貴女」
【アラスミシアの動きを見てリエードのツッコミが入った】
417アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)00:31:54 ID:i10
>>415
「これはしかたないって、アホがいってた」

どうやらある程度の予測は付いていた模様、ミズハの見立てでは既に乖離不能なレベルで彼女は闇と結び付いているのだ

「おちる?……そんなへまはしなっふぁう!?」

ギーコギーコ、ギーコギーバタン!お約束だね!背中から落ちて後頭部をしたたかに強打!イテテと摩るところを見るとケガはしてなさそうである
418アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)00:32:18 ID:i10
//>>416への安価抜けです
419ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/07/23(月)06:27:14 ID:DA3
>>416
>>417
まあ兎に角、暑い時期は空気が乾燥していた方が過ごしやすいから覚えておくといいさ……水分補給手段を忘れちゃ駄目だよ?
後は洗濯物とか干すときもすぐ乾かしたい場合に便利に使えるからさ
【アラスミシアの転倒に笑わないように堪えながら、今日の授業の〆に入る】
【今日触れた気化熱、後は《渇きの風》は配られた羊皮紙さえあれば覚えきらずとも大抵使えることだろう】
【体質で他の属性が使えないのならば仕方ないのだが、そこはウィルにはどうしようもと悩むのでした】
420リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)08:48:48 ID:INe
>>417>>418
「言わんこっちゃないですねえ、この中に回復魔法が使える方はいらっしゃいませんかー」
【思いっきりお約束をかましてくれたアラスミシアにちょっと呆れつつ、手を貸しつつ、笑い堪えつつも呼び掛けた】
【後頭部強打で済むのは幸運というべきなのか?】

「これからの時期は思わず水に飛び込みたくなったり、水浴びしたりすることもあるでしょうしそういう時には乾かせるこれもまたいいですねぇ」
「本日の授業もまたためになりました、たまには良いと思いますよ、こういう平穏な授業も」

【プール開きはしていることだし、洗濯物や空気に限らず乾かせるとしたらこの時期実用性としては高いだろう】
【羊皮紙は丁寧に巻いて懐にしまいこむとリエードはウィルにそんな感想を述べつつ】

「あまり痛むようなら保健室か、先生方に治療してもらいなさい、貴女も」
「……さて、ありがとうございました、ウィルさん」
【アラスミシアにそう言い直し、ウィルにも素直な礼を告げるリエード】
【彼は授業終了の鈴が鳴ると、すぐさまと廊下に出ることでしょう。――空腹だもの】
421レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)22:41:08 ID:INe
レイヴンはその日、校舎の付近にある時々修行者も訪れる滝の滝口に居た。

「……ん、いい感じ。……後で当たろうかな」

そこで石を積み上げて作った外周部分、柔らかい藁の上に……多分料理等で残ったのだろう骨をいくつか置いていた。
端から見たらまた奇妙な儀式に見えなくもない光景であり、それを強調するような彼女の雨乞い衣装がその奇妙さを煽るのであった。
さてそんな現場を目にする者とは。
422ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)22:46:37 ID:i10
>>421
「うーん、この周辺だけで結構な数……」

そんな滝の付近にトテトテっとやって来るのはもさジャージのミズハ
何やら周辺の地図を片手に印を付けたりしている、髪や衣服の乱れがやや見受けられる所からすると荒事帰りであろうか

「……ん?」
「あ、アインスコールさんこんにち……うへ!?そ、それって……?」

さてレイヴンの姿を見つければこんにちは、しかし骨の組み合わせられたそれを見つければビクッと警戒を露呈して指差す!
423レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)22:51:35 ID:INe
>>422
「……? ミィ先生、どうしたの? ……何か探し物?」

レイヴンは呼び掛けに振り向くと土汚れな手をそのままに地図を持つミズハを見て首を傾げる。
自分の近くにあるどこかの不気味な縄張りマークにでもなりそうなものが驚かれたことにも傾げた様子だが。

「これ? 今私が作った……ミィ先生の方は何かあったの?」

髪や衣服に無頓着に見えるレイヴンだが、最近はだからといって気付かないほどではなくなっていた。乱れたミズハの様子を見て、さらっと聞き捨てならないことを言いつつ地図を覗こうと。
424ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)22:59:54 ID:i10
>>423
「えぇ、最近出没している魔物(ズベラ)の警戒地図を作っている途中でしてー……」
「……作ったものなら安心です、それが彼等の領域の印(トーテム)と勘違いしちゃったんです」

苦笑、つまりは今し方ズベラ退治を行なって来たところなのだろう
最も長の不在の群れはトーテムの破壊で散り散りとなり、戦闘らしい戦闘は起こらなかった模様ではあるが

「……何かのおまじないですか?」

ヒョイっと傾けて見やすいように、その地図に示された幾つかのバッテンマークは危険地帯を表している
425レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)23:05:34 ID:INe
>>424
「ズベ……危険なとこ増えた? ……おー、ごめんなさい」
「ん、これは巣。でもダメそうなら取り除くから、安心して」

なるほど、とレイヴンもミズハが驚いた理由には納得したようだ。時期が時期ゆえに紛らわしかったと理解したようで素直に謝る。
さてまあ、おまじないというべきかなんというかな解答であるが、以前飼育の件で共に向かったミズハなら何の巣か想像するのは容易いかもしれない。

「…………危ないから行かない方がいい? ミィ先生は怪我してない?」

バッテンマークを注視するレイヴン。研究林や森の木の実などがよく生る地帯ではないかと探ってもいる様子だ。
426ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)23:12:21 ID:i10
>>425
「大丈夫ですよ、他の先生方も警戒してくれてますからねー」
「……あ、もしかしてタマゴの……?」

地図の印は基本的に学園から離れた……とはいえその奇妙な等間隔の中心が何処かは言うまでもないであろう
んでもってしかし、件の巣というのであれば取り除くなどとんでもない、むしろ逆の期待の眼差し

「わたしは大丈夫!……ほとんど戦ってないですからねー」

苦笑、実際フィールドワークでの汚れが大半らしい
427レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)23:19:12 ID:INe
>>426
「……魔法陣みたい」
「大当たり……! エリーに、巣聞いたら骨とか石があったって聞いたから」

孵化しやすくするなら、なるべく環境を近付けた方がいいかもしれないとレイヴンは考えた様子。
よーく巣を見れば少なくとも人骨の類は使われてない様子であることもわかるだろうか。
つまり残りは卵を置くだけ……である。

「……みんな大変、……でも汚れ、気にならない? 良かったら落とす」

スッ、と指差すのは流れの先が滝の始まりである川。よくある話だがせめて下流でやりたいかもしれない。
428ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)23:25:12 ID:i10
>>427
「……ン?……ふゥむ……確かに……?」

言われてミズハも再確認、今までより細めた瞳で唸る様子は教師ではなく傭兵時代のそれに近い

「あー、そうだったんですねー……」
「クッションとかになるのかな?これだけ大きければ蛇とかに襲われる心配も少ないですしねー」
「……ん、そうですね、報告に戻るのにこれじゃちょっと……お願い出来ますか?」

事実フツーならば卵の天敵は多い、しかしサイズがサイズだけにこの辺の小動物では歯が立たないであろう
汚れに関しての提案には頭を下げる、場所も別段気にしていなさそうであった
429レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)23:31:43 ID:INe
>>428
「…………私もよく、こういうの描く。……怖い?」

ちょっと表情や雰囲気が変わったミズハを見てまたぼそり、でも聞こえるほどの声量で。

「もしかしたら、だけど威嚇? なのかも。縄張りとか」
「……持ち出されないことだけが心配、だから後はそこだけ」

ズベラの縄張りとはまた異なるだろうが、好き好んで骨が積まれた場所に近付く野生動物もまたそう居ないだろう。
とりあえず懸念のひとつだけレイヴンは伝えて、そして提案に乗っかってくれたミズハには最近やや分かりやすくはなったアルカイックスマイル。

「任せて、洗濯も得意だし、乾かし方も、教わった。ミィ先生も、髪洗う?」

まずレイヴンは自分の手を水の玉に突っ込んでバシャバシャと洗うと川岸に。そしてそちらに振り向きつつ綺麗になった手を差し出した。
430ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/23(月)23:37:52 ID:i10
>>429
「……うん、描けるんですよ、私達なら……」
「ただ、あの魔物が陣を描くって事は少なくともまだ発見されていないんです」

つまりズベラの巣……危険地帯はズベラ以外の何者かが意図的に配置している?それが何か?人間に解読(わか)る魔法陣を描ける生物が頭を悩ませる程多岐に渡るだろうか?

「……成る程、確かに……そういう意味あいもあるかもですねー」

言われれば納得、スマイルのレイヴンの頭を撫でようと手を伸ばした

「うん、ありがとう、お願いしちゃいますねー」

んふふと孤月に笑みながら
431レイヴン・アインスコール◆L1x45m6BVM :2018/07/23(月)23:52:38 ID:INe
>>430
「……むう? じゃあ別の魔物が描いてる、とか? 描ける相手に、心当たり、ある?」

魔法陣というのは描く方法も様々ではあるが、その方法自体は固有の傾向が強い。
ペンやチョークの類で描く者や指で描き表すもの、また強力なものなら各書に配置、描くことで効果を出すものもある。

「…………」

気持ちよさげな息を吐き、褒められたことを自覚でもしたのか安心めいた笑み。月桂冠を被った髪は、身嗜みに気を使いやすい女性ならば羨ましく思うかもしれないほど柔らかで指通りが良かった。

「お願いされた、任された。……脱げる?」

川と水球で洗濯を開始しようとするレイヴンの表情はどこか楽しげな雰囲気を見せていた。ミズハを直接濡らすやり方と服のみ濡らすやり方。
さて選ばれるのはどちらだろう? ひとまず選択した側でレイヴンは行うのであった。
きっと終わる頃には綺麗さっぱり。サービスとばかりにミズハの髪も丁寧に優しく洗髪されるのである。

「ミィ先生も、みんなも無理だけはしないで、ね。…………最近、動物も怖がってるし」 

黒い翼耳はパタリと動きながら、レイヴンの少しの不安を示していた。
432ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/24(火)00:08:11 ID:xp4
>>431
「……多分、こう……俯瞰的に巨大な陣を描く事が出来るのって……」

高度な技術と知恵を持った種族以外には出来ない芸当と言える……そう、例えば人間の様な

「では失礼して……」
「……ありがとうございます」

お願いします、とジャージを脱げば長袖インナーシャツ姿。下は流石にアレだしそこまで汚れていない

「……うん、ありがとう、大丈夫ですよ」
「みんなを守るのが役目ですからね、その先生が倒れてしまったら……それすら出来なくなっちゃいますからー」

洗髪して貰いながら、これで先に触れた指通りになれるかな?なんて思いつつ頷いて応じる
蝉の声、ひまわり畑の鮮烈、地平線の向こう山霊を彩る入道雲
夏盛りの午後、揚羽蝶が舞っている

//すみませんがこの辺で〆で大丈夫でしょうかっ!ありがとうなのでしたっ
433レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/07/24(火)00:16:08 ID:0ep
>>432
「…………つまり――」

「人?」と口に出すことに躊躇いはなかった。まだ、彼女はその魔法陣の効果もわからなかったのだから。

「どういたしまして、お外で汚れたらいつでも言う」

レイヴンもパッと見で汚れてなければ強要することもなかった。ちょっと新鮮なミズハの姿をまじまじと見ることはあったが。

「ん。倒れる前にいう、大事。……お仕事頑張って」

少なくとも、ごわごわになったりすることはない。ミズハの髪質にもよるがよほど固くない限りは指がするりと通るほどになっただろう。
目の前を飛ぶ揚羽蝶に目を奪われたりしても、今日もまた、平和な日を過ごせることをレイヴンは願っていた。


//了解ですよー、ありがとうございました!
434シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)20:35:32 ID:nE0
お日様がとっても眩しい、段々と慣れてきた人も多いだろうこの時期の旧校舎付近。
色々起こったりしたその旧い建物に今日立ち寄った者は妙な涼しさを覚えるだろう。もっとも、勘が良ければ冷気の魔力が漂ってることに気付くだろうが。

「……いったー…………」

その場所の地面だけ氷地帯ともいうべき見た目に変わっており、新緑との相違が違和感を増やす。
その中心に居る少年は横たわって蹲っていたのである。
435ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)20:40:19 ID:T91
>>434
「……うへっ!?」
「な、何事ですかこれー……って、だ、大丈夫!?」

何やら魔力を察知し気になって見に来れば凍て付く光景
更にその中で蹲る見知った影を見れば大慌て、小走りで駆け寄り

「……きゃぁっ!?」

氷に滑りスッテーンとキレイに尻餅!勢いそのままシャディへ滑る!
436シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)20:45:23 ID:nE0
>>435
「んー、だぁいうっ!」

何となく声で呼び掛けに反応したシャディ、気だるそうに振り向こうとするとミズハスライディング直撃! 軽い身体はまるで某競技のストーンのようにちょっと滑った!
体当たりでないぶん威力もないのでそこまで遠くにはいかなかったが。

「えーと、ミズハせんせーのが大丈夫……? すごい綺麗に滑ったけど……」

黒いマントで身体を包んでいるシャディは滑る様子はなく立ち上がり、すいーと近寄ると影の手で引っ張り起こそうとした。
437ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)20:50:42 ID:T91
>>436
「あ痛ちちち……」
「あはは、だ、大丈夫ですー……」

すみません、とよろけて立ち上がろうとしてまたスリップ!
結局シャディの手を取ってなんとかといった具合、氷魔導師なのに!

「……あれ、じ、上手ですね?」
438シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)20:54:52 ID:nE0
>>437
「お尻大丈夫? 慣れてないと大変だよねー……」

氷魔導師とはいえだ、自分から氷地帯に突っ込むことが少なければ滑るのも仕方ないだろう、というのがシャディの認識になりかけてる。
まあそれは自分自身がその代表みたいなところでもあるが。

「んー、ほら僕自分の氷ならこれでいけるから」

ぴら、とマントを少し上げると、影に足首から下が沈んでいる。この氷、触れればわかるが凍傷などを与えるほど冷たくはないので平気なのだろう。

「ところでミズハ先生どうしたの? 見回りー?」
439ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)21:01:34 ID:T91
>>438
「……成る程、成る程……」
「便利ですね」

確かにその手が、と納得の様子
氷鎧の魔法時はスケートめいて滑走出来るのだが、フツーの靴では難しい

「えぇ、そんな所です。そうしたらこの魔力が……これは一体どうしたんですか?」

さてそれよりも気になるのはこのスケートリンクめいた薄氷、どうしたのでしょう?
440ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)21:02:15 ID:T91
>>439
//追記!
//因みにお尻はジャージが濡れたくらいで大丈夫そうである
441シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)21:09:03 ID:nE0
>>439
「普通の靴だと……うん、滑るからね」

他の生徒と比較するとシャディは普段から自分の足で歩くことが少ないため、なおさらだろうと思わせる呟きである。
質問には頭に影の手を当てて少し考えたように。

「えーとねー、暑い日は……たまにこの前使ってたコレを地面に撃ったり、調整して凍らせたりしてるんだー」
「でも難しいんだよねー、やっぱり」

表面を撫でたり、もしかしたら先程の転倒時に伝わったかもしれないがツルツルめいたところとでこぼこめいたところがある。
白黒銃をそんなことに? と思わせたりするほどの使い方だが平和的と言うべきか。
442ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)21:23:48 ID:T91
>>441
「ねー、危ないな……えいっ」

と、自身のクツにスケートシューズめいた氷のブレードを装着させる!これで安全!

「あはは、成る程成る程、涼しくなるしいい練習にもなりますしねー」
「……ふむふむ?出力の問題でしょうか……」

確かにスケートリンクにしてはアブナイ
人差し指を立て踊らせ、魔力を走らせれば少し向こうに真円の小型リンクが!ワザマエ!オテホン!
443シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)21:31:22 ID:nE0
>>442
おー、とマントの下でパチパチ拍手、見事なワザマエ二つにシャディの目は敬意のそれだ!

「でもこれどう壊したらいいかわかんなくて」
「……んー、コレでやっちゃうと絶対ボコボコしちゃうんだよねー……」

たまに噂される謎の氷地帯の正体ではある。まあそれなりに出力のある魔法や物理攻撃で破壊できなくもないのだが。

「やっぱりこういう場所作るなら手で作るべきなのかなー?」

すいー、とまた滑っていき小型リンクを手でなぞりにいこうとしていた。先程まで居たところに赤い斑点を一つ残して。
444ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)21:37:24 ID:T91
>>443
「ふふ、見直しました?」

ちょっと得意げ!

「えーっと……更に凍結を進めて水分を揮発させれば大丈夫かな?」
「……あはは、それじゃどうしても難しいのかもしれませんねー……ん?」

学園敷地内のこの手の怪奇現象はそれなりに多い、故に処理も結構行なっていたりする。治安!
そして滑り行く彼の姿を追って……残された紅に目がいく、何かまでは気がついていない
445シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)21:45:20 ID:nE0
>>444
「うん! ミズハ先生やっぱりすごい!」

普段の抜けてるイメージとはやはりギャップがあるという意味での見直しである。そもそも師なのだし、元々から敬ってもいるが。

「もっと凍らせればいいってこと? それで砕けちゃうんだ」
「じゃあ今だとコレ使わず作れるようにならなきゃ、なのかなー……」

まだ犯人がわかってるだけマシと思われてる可能性が浮上しているのだろうか。教えを受けながら早速と自分が作ったリンクの端っこに冷気の魔力を籠め始めていた。
紅い斑点はどこか見覚えがあるような、そんなものが凍りつき始めていて。

「……どうしたのー?」

シャディはその様子を見て首を傾げた。この時もまだ、手はマントの下に。
446ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)21:52:19 ID:T91
>>445
「あ、あまり褒めないで……」

一転、褒められ慣れていない故に押しに弱い!オズオズと萎縮する様に縮こまってしまった

「うんうん、マリウントくんならきっとすぐに出来ますよー」
「……あの、どこか、ケガ……してません?」

氷の最凍結も、キレイなツルッとした理想のスケートリンクも
そんでもって落ちる朱、様子を伺う様に尋ねてみる
447シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)22:02:03 ID:nE0
>>446
「えー…………怖い?」

ちょっと残念そうだ! 褒められると怖いのかな? なんて考えて出すほどに。

「……僕なら、できる、よね……うん」
「………………してないよ?」

シャディならできる。少なくともこの学校で「君にはできない」と言う人はかなり少ない。それが良い影響になるのが理想的……だが。良い方向に考えはしても。
そしてその問いには少しビクッとしつつ先程の斑点の箇所を見てから……普段の彼を見てればわかる作った笑みで返した。
448ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)22:10:12 ID:T91
>>447
「……いつも怒られてばっかりでしてー……」

情けない、と苦笑ながらに独白!実際情けないから仕方ないね

「……ホントですか?……信じていいですよね?」

こういう時のミズハの取る手段は大体これだ
即ち、信じる事。真っ直ぐに見据えて信じる事!
449シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)22:15:15 ID:nE0
>>448
「…………情けなくはないと思うよ? 怒られたことない人なんて居ないよきっと」

それがいつからいつまであったのか、シャディは知るよしもないがそういうことであると。ここはイタズラ坊主なりの主張か。

「………………ん、えーと…………」

言い淀む。作った笑みは口を縛ってどうしたものかと迷うようで、既にその態度から事情はわかるほどで。
それを強めるかのように、紅い雫がほんの一滴マントの下から凍結したてのリンクに落ちた。
450ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)22:19:27 ID:T91
>>449
「……確かに、そうですね……」
「ふふ、ありがとうございます」

ネガティブな思考は精神に影響を及ぼす、そしてそれは魔力にも然り
何事もプラス思考が大切なのだ、シャディの言葉は実際筋が通っているし。その発端が何にせよ!

「……ね?」

見せて、とツツーっと器用に滑り近寄りながらその手を取ろうと。表情に怒りはなく、ただ慈愛めいての満月の笑み
451シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)22:29:06 ID:nE0
>>450
「どういたしまして!」

いつものお礼とばかりだ。ミズハと過ごす時間も今のシャディにはとても楽しいものだしと。
この言葉は元気そのもの。だからこそか、後々ちょっと怪しさが増すのは。

「……う」

ばつの悪さもあってか、ここで逃げるのも裏切りとでも思ったか、その手をゆっくりと出す。
半袖の先、肘から手首までの間には若干湿っているいくつかの切り傷があった。
それを見せるときの顔は一転して不安そうで。
452ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)22:33:35 ID:T91
>>451
「、……どうしたんですか、もう……大丈夫……?」

我が事の様に痛ましく顔を歪め、その手を取った
理由を聞こうとはしているが、その返答を待つより先に回復魔法が施されるであろう
じんわりと暖気を帯びた、ほがらかな燐光の粒子がミズハの手のひらより舞注ぐ
453シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)22:38:34 ID:nE0
>>452
大丈夫、というが当初の台詞はなんのことか。
回復魔法により癒えていく傷の口、塞がる速さは等速で塞がるまでは其々だがそう難しくはないだろう。

「……えーと……ちょっと遠くに行ったら……確か……ずべら……に出会って?」

治っていく様子を見ながらシャディは思い出すように説明を。シャディと戦ったことあるミズハはさてその遭遇についてどう思われるか。
454ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)22:50:51 ID:T91
>>453
「!」
「……よかっ……た、もう……」

びく、と肩を、全身を跳ねさせて直後力が抜ける様に氷の上にへたり込む
そして見上げる形になってようやく微笑みかけるのだ

「他にケガはないですか?……ごめんなさい、先生達が今対策を練っているのだけど……」

間に合っていないのが現実だ。彼のキズはオトナの、教師の、即ち自身の責であり咎なのだ
455シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)22:56:35 ID:nE0
>>454
「あ、う、ご、ごめんなさい……! た、倒せるかなって思ったら囲まれそうになってて……」

へたり込んでしまったミズハを見てシャディも大慌て。微笑みかけられて少しは安心するが、この件に関してはシャディにも非はある。
何せ、そもそもあまり見ない、見知らぬ存在相手に単独で挑むのが危ない行為でもあるのにやらかしかけた。

「でもわかってから逃げたから大丈夫だよー、ミズハ先生のお陰で治ったし! ……対策?」

そもそもこれで単独遠出の制限とかがあったらシャディが真っ向から破っている。責を負うのも大事だが、破った相手にそれを認識させるのもまた師だろう。
456ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)23:03:11 ID:T91
>>455
「……ホント、無事で……よかった……」

危うく泣きそうになるのをぐっと堪える、上を向いて鼻水を啜った!ど根性!

「うん、領域(テリトリー)を持っている魔物だから……その範囲を地図に印して……」
「……それを配ったり、後は分かる範囲での群れ(プライド)の退治とかを行うって」

まだ正式に決まった事ではない為、公式なお咎めは無しだ!よかったね!

「……でも、」

ふらっとなんとか立ち上がり、微笑みながらもしっかり見据えて

「知らない魔物と戦うのは控える事!」
「戦わずして終える事が最善であり、打ち勝つ事はその次に良い!……ですよ?」
457シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)23:12:19 ID:nE0
>>456
「う、うん、無事、無事だから!」

怪我してた方が慌てて主張してるこの事態、これがミズハという教師なのだろうか。少なくとも化膿などの心配はない。

「えーと……場所は向こう側。……書いてあるかな?」

ざっくりとした指差し。校舎からは離れており、どちらかといえば旧校舎から近い外れ。探索の進み次第では見つけててもおかしくはないか。

「? ……!? は、はいぃっ! きょ、今日は逃げてきたから!」

ミズハから真剣に叱られる、注意されるのもまた珍しいためか驚いた様子ながら素直に従う様子。
まあ根本的な戦法がシャディとズベラでは相性が悪かったのもあるだろう。特に援護護衛なしでは。
さらに未探索の場所ならトーテムの効果すらあるのだから。
458ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)23:22:04 ID:T91
>>457
「ん……うん」
「……ふむふむ?この地図で言うとこの辺でしょうかー……?」

と、懐から地図を取り出し拡げて見せる。実際その辺はまだ未発見の地帯であり、それだけでお手柄と言えた

「ふふ、分かってくれてよかったです」
「野生動物、魔物は生存本能で戦います」
「……どんな相手でも絶対に油断しちゃダメですからね?」

基本数で囲って叩いてくるタイプのズベラは、実際個体能力以上に厄介な魔物と言える
長の力に左右されるとは言え割と危険度は高いのだ
459シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)23:31:08 ID:nE0
>>458
「えーと……あ、そうそう、この辺ー」

マーカーがあるならシャディはそれも確認しておくのである。他の生徒に伝えるため……なのだろうが中等部といえば気が大きくなる時期、下手に伝えると蛮勇が出るかもしれない。

「……んー、そうだよねー……魔物って怖いんだよね」
「ん、油断しない、気を付ける、見かけたら逃げれるかどうか見る!」
「……ミズハ先生はどうするの?」

二体、いや三体までならば影の手にシロクロームもあるシャディでもギリギリ対応できるが、ギリギリということは、そういうことである。
今までの事例からそれだけで済まない数なのは明白で、腕の傷だけで早めに逃げて正解だったのだろう。
幸か不幸か……今回シャディは長を見つけてはなかったことが懸念となるか。

ぺとり、とミズハの腕に自分の手を置いて。
460ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/25(水)23:40:29 ID:T91
>>459
「じゃあここからこっちはしばらく立ち入り禁止にしてー……」

報告が上がり次第、即座に教師陣のチームががそれの対処に当たるであろう

「うんうん、それが一番です」
「……え?」

触れる体温、思わずミズハは元からまんまるい目を更に拡げてシャディを見つめ返した
どうするのか、無論戦うのだろう、生徒の安全の確保が最優先事項であり教師の責任なのだから
……ただ、これは自惚れではなく、目の前のこの優しい少年はそれを望んでいるのだろうか?
無論安全、平穏を望んでいるのは明白だ。しかしその輪の中からミズハ自身が剥離しているという現実に対して憂いているのであろう

「……わたし、私はー……」
「……大丈夫、先生も無理はしませんから……ね?」

笑みを浮かべ向けたつもりが、果たして上手くいったかは分からない
自身としてではなく、教師という立場のフィルター越しの『模範的』な返答しか告げられなかった事を悔やむ
ともあれの炎天下、冷気が漂う夏の午後、入道雲が迫っていた

//この辺で締めで大丈夫でしょうか?ありがとうございましたっ!
461シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/25(水)23:50:28 ID:nE0
>>460 
それをシャディは制圧の機会に皆が無事な様子で帰るのを祈るまでである。

「…………」

見つめ返されてもまた真っ直ぐ。
少年の真意は敢えて伏せるとして、その中で出せるものといえばミズハも無事であれるか、というのがある。
ミズハに限った話ではないだろうが、この時間においてはミズハのみへと向けられていたものであった。

「……うん、絶対ダメだからね」

シャディは、判別の難しい笑顔で返した。言葉とはちぐはぐにも見える表情で。
シャディは、教師だからと、大人だからと守ってくれるのはありがたいが、それで無理をされることは望んではいないのだ。以前から何か暗いとこがありそうなミズハを見てから尚更に。
炎天下の冷気地帯、時間経ち、二人が立ち去ったそこはいずれ凍結の影響で端の崩壊を機に亀裂を走らせて砕け散るだろう。
462AzVIDnz.P1nq :2018/07/26(木)22:16:13 ID:ZIL
「……」

『涎舌』と呼ばれるズベラの巨体に魔導具が呑み込まれて行くのを見て、男…魔導具使い(アーティファクサー)たるレリロ・ラルは静かに、凪に歪んだ笑みを浮かべた
稲妻のバトンを体内に取り込み、全身から放つ魔力の質を明らかに高めるズベラの巨体!

「……さぁ、少しは役に立ってくれよ……」

喉を鳴らし闇色の外套を翻せばレリロの姿は漆黒に溶ける
涎舌は手にした新たなる力を誇示するように雄叫び、森の木々を裂いてネポックへの街道へ躍り出た

………

あるいは偶々、あるいは緊急の指示、あるいは使命感
その3mをゆうに超える体躯のズベラの進撃に対し、それぞれ理由は様々であろうが最も素早く辿り着いた一同
この街道が防衛ラインだ、ここを越えればネポックへの到達を意味している
彼方より迫る涎舌……そして数体のズベラ達!接敵間も無く、先制の好機!
463リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/26(木)22:25:23 ID:LST
>>462
使命感。彼を動かした理由はそれであった。道中潜んでいた影の子には危険だと判断しているくらいなのだから。
もっとも彼の鈍重さは知られるところ、途中まで滑走させてもらい、現場には鎖の巻き取り式移動で降臨したわけだが。
当然、目前へと見えたズベラに行う行動はといえば……。

「申し訳ありませんが立ち入りには許しが必要なので、取る気がないのならばそういう意味とさせていただきます――!」

ズベラの前方の位置から自身をせり上げさせる土柱を隆起させるとそれを利用した跳躍、そして上空より涎舌に向けて土塊を先端に纏った鎖を撃ち出した!
容赦? ありません。
464ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/26(木)22:28:29 ID:Br7
>>462
「……はぁ。まったく、面倒ごとばかり増やしてくれるな」

ここ最近のある魔獣の騒ぎは、もちろんロイコの耳にも届いていた。
人型の魔獣がある程度徒党を組んで、なにやら活動しているという話だ。
しかし、その中にはこのような巨躯の報告は無かったはずだが。遠目に見かけたその姿に、鬱屈とした溜息をついて。

「まあこれだけの巨体だ、そう遅くないうちに応援も来るだろうが……」

それでも怪物の元へと走るのは、そこが外界と校内の境界ともいえる場所だから。
引き込めば有利な局面も作り出せるだろうが、その分何も知らない生徒をも危険に曝す可能性が高まるのだ。
であれば、教員としてのロイコの務めは、撃退または遅滞に努め可能な限り被害を軽減すること。
……と、行きたかった所であったが。耳障りな金属の擦れる音、どうやら先客が居たらしい。

「お勤めご苦労様。……下がってくれてもいいんだよ?」

言っても聞く相手ではなかろうと、軽口程度に諫めながら。十数個の水弾を殺到させ、周囲に水球を浮かべていくのだった。
465AzVIDnz.P1nq :2018/07/26(木)22:35:26 ID:ZIL
>>463-464
『OOOOOOoooooーーー!!!!』

周囲の木々を揺るがす大咆哮!森の鳥達が騒めき一斉に翔び立った!
『涎舌』の頭部を覆う無数の舌めいた器官より飛び散る涎!立ち昇る瘴気!
恐るべきはその涎!付着した木々は黒ずみ、静かに崩壊を始め…墨砂となって風に消える!

【群長『涎舌』のズベラ、強襲!】

リエードの鎖を睨むように頭部を動かし、小脇を走っていた小型のズベラを引っ掴み投擲!なんと盾にして身を守る!

『oooooo!!!』

逆の腕を突き出し放つは稲妻の魔法!螺旋の閃光が迫る!
466リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/26(木)22:42:28 ID:LST
>>464
>>465
「ご冗談を、交戦せず二度も後退しては流石に示しがつきませんよ」

その口振りから軽口に反して、以前相対したことを窺わせるだろう。

「あの涎には触れないようにお願いしますよ……以前とは何か違う気がしますねえ、あんな雄叫び、あげてはもらえませんでしたが」

涎の腐蝕効果を再確認しつつ、以前との様子の変化に首を傾げる。もっとも前回と異なり今回は完全な敵対からスタートしているので、元々それが合図なのかもしれないが。

「なんともまあ手荒い! ……稲妻!?」

哀れ直撃した小型のズベラは生きてはいてもまともに動くには時間がかかるだろう。そしてリエードは土塊を消した鎖を振り抜き稲妻を誘導!
成功したならばその鎖は即座に破壊されて直撃は避ける結果になるだろうが、そうでなければリエードに浅くはない電撃のダメージを負わせることになる……か。

ひとまず、とやや後方に鎖を撃ち込み、巻き取って離れるリエード。稲妻をしようしてきたことに驚いている様子である。
467ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/26(木)22:52:38 ID:Br7
>>465
>>466
リエードの返答には軽く溜息だけで返すあたり、その返答は予想していた様子。
まあ、加えて言うならズベラとの戦闘はロイコはこれが初めて。通常固体とはいえ相手をしてきた彼の知識を借りたいのも確か。

「ああ、分かってる。……酸、でもないな。呪いに近いか?」

警告されるまでもなく危険と分かる怪物の涎。触れたものすべてが爛れていく様子に考察を零しながら。
閃光の道中に浮かべた水球は、その攻撃をいかほどまで誘導しただろうか。

「近づくのも得策ではない……か。小手調べだ」

鎖か水球か、ともあれ稲妻の脅威からは逃れただろうロイコ。ズベラの突き出した腕の側に回り込むように走る。
そして自信と対極の個所から起点指定で、様子見とばかりに風の刃と土の針を飛ばすのだった。
468AzVIDnz.P1nq :2018/07/26(木)22:59:29 ID:ZIL
>>466-467
リエードの鎖に打たれた小型ズベラはオタッシャ重点!アワレ!
鎖と水球に雷撃を逸らされた涎舌、二人の排除すべき障害を確認!……否不明箇所から迫る魔撃!鎌鼬土石針!

『OOOooo!!』

呪詛そのものの咆哮、体を小刻みに震い体液と突き刺さった土針を落とす!
頭部を形成する舌がハイドラの鎌首めいて擡げられ、それぞれに向けて三本ずつが迫る!
ぬめる涎は触れれば焼け付くような痛みで蝕む魔毒を帯びている!
469リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/26(木)23:09:28 ID:LST
>>467
>>468
「強酸でも呪いでもキツいですがね……後方からはズベラの群れも居ますし」

涎舌は大事だが、その周囲のズベラにも注意してくれとのお達しだ。何せこいつら、群れで襲い掛かってくることがあり気を取られると群長に目を向ける暇もなくされかねない。

「っつゥ――――! 触れると不味いと分かってて触れる相手が居ますか!」

リエード、着地と同時に鎖を引き抜き地面をめくれあげつつ、その鎖を前方で回転! 先端のアンカーを使って弾き、あわよくば切り落とす気だ!

「先生! 水球で対処はできますか!?」

防ぎつつ、リエードはロイコの方へと目を向けてしまった! しかし、これを機と見るには早計、向かってきた者が居るならば――リエードの足元からは土の柱が飛び出し、折れて地面を転がり出す!
470ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/26(木)23:24:39 ID:Br7
>>468
>>469
「ふふ、来る前に片づけてしまいたいな?」

無論、それほどの猶予は無いだろうが。こうして余裕を見せるのは、生徒に無用な心配を抱かせない様に。
小手調べの攻撃が大した痛手になっていないのを確認して、相手の出方を伺うべく目を向ける。

「ああ、何とかするさ……!」

向かってきた舌に合わせて水球をかぶせ、水の抵抗で僅かに動作を遅らせる。
同時に舌の表面に纏わりついた涎の方も、いくらか溶かし込むことができただろうか。
それでも振り回されたりしたらたまったものではない。後方に飛びのきながら水球に向けて指を向け、その先端に光を湛える。

「じゃあ次は…… これだ」

放つのは電撃。舌を覆う涎を伝って、口内に魔法をぶつける算段だ。
雷魔法を使っている以上、相性は気がかりではあったが。なに、それを含めて様子を窺うのもまた戦略の一助となろう。
471AzVIDnz.P1nq :2018/07/26(木)23:33:50 ID:ZIL
//飲まれた…!少々お待ちをっ!
472AzVIDnz.P1nq :2018/07/26(木)23:38:12 ID:ZIL
>>469-470
リエードの楔斬撃!ロイコの雷撃閃!
涎舌はたじろぎ、たたらを踏んでよろめく!有用!
尚リエードの隙を見逃さんと襲い掛かった小型ズベラがアワレに吹き飛ぶのは自然な流れであった

『ooo!!!』
『OOO!!!』

『OOOOOOooooo!!!!』

両の剛腕を振り上げる涎舌!足元より螺旋状に立ち昇り腕に集中する稲妻の魔力!
直後振り下ろし大地を穿つ!大きく揺らぎ無数の白雷柱と共に隆起する岩石!
ライトニング・アースクエイクの大魔撃である!しかし反面多くの魔力を解き放った涎舌は全身より煙を噴き出し静止!
即ちそう、絶好の好機(チャンス)!!!
473リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/26(木)23:48:56 ID:LST
>>470
>>472
まったくですよ、と少し余裕を持った返し。以前と異なる状況が後押ししているのだろう。

「相変わらずのお手並みですね…………」

水球と雷撃の組み合わせ、実にシンプルながら強力なものだ。それは戦ったこともあるからこそ理解している。
しかし、そうか。水球で包み込めたならばリエードにもひとつ浮かぶ考えはあった。もっとも水と比べれば遅らせる程度にしかならぬだろう。
鎖は浴びた唾液によりか、それとも意思かそのまま自壊。それを済ませるとあろうことか涎舌は大技の姿勢だ。

「このように少し見せただけで向かってきますけどね……」
「――これが奥の手とも言うべきものか、判断には早いかもしれませんが応対に余裕は持たせられませんね!」

リエードは即座に身体の前面に土鎧を形成! 穿たれ隆起する岩石は物理的に相殺し、雷撃は前面のみを防がせる!
それだけでは不十分は百も承知だが、それを補うは腕から撃ち込んだ鎖による誘導! そしてロイコの水球となるだろう!

無論、だからといって無傷で済むほどリエードの魔法もまた完全ではない。背中は皮膚が焼け焦げてるし、きっと鎧を剥がせば打撲痕や焦げ痕も見えるのだろう――が。

「……この機を逃すと厄介ですね……先生、ありったけで行きましょう――ぬぅうん!!」

土塊を持った鎖を生み出して、リエードはなるべく近いリーチの距離まで近付き――その静止した身体を一気に潰さんと上から鎖を振り抜き、土塊部分を落とした!
474ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/27(金)00:06:58 ID:QyI
>>472
>>473
仰け反る怪物をちらりと確認したならば、次に見定めたのは後方の群れ。
せっかく生まれた隙だ、少しでも多くの情報収集に努めながら。

「……まったく、的確に嫌なことをしてくるな……」

水棲の軟体生物であるロイコは、その体組織からか電気伝導性が人間よりもかなり高い。
つまるところ、雷属性の攻撃は苦手なのだ。防ぐ手立ても必然、リエードよりも手厚いものが要求される。

手を前にかざして、二枚の大きな水の盾を構える。
表面は純粋な水、絶縁性の盾。二枚目は地面から湧き出させた、導電性の盾。
更に内側を空気の層で固め、三重構造の盾で電撃に備えるロイコ。多少の瓦礫は、それらで同様に押し返せるか。

「ぐ―――ッ!! ……あぁ、ここで一気に……!」

それでも余波の電撃に苛まれ、所々に瓦礫で切り傷を作りながら。
膝をついたロイコはそのまま地面に手を押し付け、地を割きながら迫る間欠泉の刃をズベラへと伸ばす――!
475AzVIDnz.P1nq :2018/07/27(金)00:14:16 ID:1lc
>>473
『……!?!?』

リエードの土塊のフルスイング!メテオインパクトめいた破壊を伴うそれが涎舌の体を叩きつけ!

『!!!!』

ロイコの沸き立つ水斬撃!ズタズタに引き裂き嫌な色の体液を撒き散らさせる!
さしもの巨体もこれには堪らない、痙攣を残し伏せていて戦闘終了……

……否!!!

『o、OOO……、OOO!!!』

なんと!

涎舌は立ち上がり再度戦構えを両者に見せるではないか!
無数の舌を伸ばし射抜かんとする涎舌!

『!?!?』

その体が突如無数の魔法に射抜かれた!

「……無事か!?」

第二陣の到着だ!モブとはいえネポック魔法学校の教師陣!
それは精鋭戦闘魔導師団にも勝るとも劣らぬ戦力である!
既に体力のほとんどを使い果たしていた涎舌は今度こそゆっくりと、前のめりに倒れる……!
長の敗北を知り小型ズベラは散り散りに逃走!追撃部隊が即座に対応!

「……遅くなってすまない、迅速な初期対応に感謝する」
「話も聞きたいが先ずはこちらへ、治療班が控えている」

第二陣隊長格の教師がふたりを労い、今度こそ戦闘終了!
涎舌と呼ばれた大長の討伐は、ここに完了するのであった!

//この辺で締め!ありがとうなのでしたっ!
476リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/27(金)00:22:45 ID:9Ko
>>474
>>475
「……知能だけは高いようですよ?」

とはいえだ、ロイコの体組織をズベラが把握してるのかは謎だ。ある意味、初見で看破してきたならそれは更なる危険の証だが。
間欠泉の刃の邪魔にならぬように立ち回ったつもりであり、当然阻害することもなく直撃させられたはず。
なのだが、その不屈の構えには思わず驚嘆。体液を避けたてのその身には避けることは難しいはず――だったがまたしても事態は変化!

「…………ええ、まずはロイコ先生からお願いします。辛い相性でしたから」
「――……報告はこうなりますね」

まずはロイコへと治癒班を向かわせつつ、自身もその身の怪我は正直に明かした。
そして後、情報についてはロイコも居る場で話されるだろう。いわく、以前とは雰囲気が違った、など、トーテムの存在確認など。
特に、電撃を使う片鱗は少なくとも最初に出会った時にはなかったという言葉は何を思わせるだろうか。
ともあれ今は懸念のひとつが消えたことに安堵し、休息するのみであった。

//ありがとうございました!!
477ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/27(金)00:40:12 ID:3st
>>475
>>476
「ああ…… ここは素直に甘えておこう」

相性だったから。リエードと直接刃を交えた、いつかの風紀委員との戦闘を思い起こさせる台詞だ。
物事は単純な優劣だけでなく、こうした相性で差がつくこともあるのだ。その事実を素直に受け入れることは、前に進む上で必要なことである。

「あー、僕も少し話を聞きたいな。彼らの特徴も交えて、かいつまんで話してくれるかい」

そして治療を受けながら報告を始めるリエードにそう声をかけて、事の全貌を少しでも知ろうと。
こうして現場に立ち会ったものからの言葉以上に確実なものもそうないのだから。

いくつか会話を交えるうちに、ぼんやりと浮かんで来た輪郭は。
まだまだ奥底に劇物を孕んでいるかのような、底知れぬものを感じさせるのであった。

//おつかれさまでしたー
478フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/28(土)21:53:01 ID:yEV
「……これがそうです」

生物科に懇意に預かっている縁もあり、フェルゼはズベラの安置所でそれの研究の手伝いを行なっていた
そしてその途中、極めて不自然な点を発見し報告に当たる
実際に見た方が早いとの事であり、討伐に参加した人物や或いはちょっとした好奇心で見に来た者もいるのかもしれない
ともあれ、『涎舌』の亡骸の横たわる前に一同を案内した

「見ての通り、生命活動の一切は停止していて……触っても何の反応もありません」

よければ触りますか?とジョークめかして
479リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/28(土)22:00:34 ID:GUi
>>478
不自然な点と言うものに興味があった。それは何故ならリエードの懸念、驚きを解明するものだったのかもしれないからだ。
揺らぐ影に潜む小僧はどうしようかと思ったが、弾かれそうなら退室させるとした。

「ふむ……現時点では見た感じの不自然さはありませんが……研究者から見てどのような点が?」

「ちなみに、自分としてはこの個体が発生させる影響も気になったところではありますが」

そのジョークには乗っかったのか、普通に好奇心があったのかあろうことか亡骸の前にしゃがみこむとその頭部に手を伸ばしていた。遠慮はない。
480ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/28(土)22:06:33 ID:9fT
>>478
>>479
「うーん、僕はこの種の生物を見たのが前回が初めてだったからね。
 際立った特異点でもない限り分からないな…… どうなんだい?」

その言葉は、変異個体を預かるフェルゼフィードとそれなりの数のズベラたちと戦っただろうリエードの両者に向けて。
少女の冗談めかした言葉には肩を竦めるばかりで、こちらは触りにはいかない様子だ。

「まあ、不明点があれば戦闘に立ち会った僕たちに聞いてくれ。可能な限りは答えるよ」

生前の挙動にも何か変異があるならば、最もつぶさにそれを確認しただろう二人が集っているのは好都合だろう。
『涎舌』の頭部に手を伸ばしたリエードを見遣って、目線でフェルゼフィードに続きを促すのだった。
481フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/28(土)22:18:23 ID:yEV
>>479
「……え?あ、触るのか……」
「ま、まぁアレだ、これを見て下さい」
「……多分、どんな生き物であってもおかしいと断言出来る現象だと思います」

年上のロイコがいる故に敬語である、リエードも先輩に当たる訳だしね
触れれば冷たい肉の塊だと分かる、そう確実に死んでいる
そんな亡骸にフェルゼ、手のひらサイズの火の魔石を触れさせると……

【ずるり……】

それはその亡骸の中に呑み込まれ、冷たかった肉体に炎の魔力が宿り熱を発した

「……この様な事は、戦闘中には起こりましたか?」
482フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/28(土)22:18:36 ID:yEV
//>>480抜けですっ!
483リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/28(土)22:24:41 ID:GUi
>>480>>481
「少なくとも、ですが自分が最初に対峙した際は森から出てくる様子はありませんでしたし、何より雷を使っている雰囲気は感じられませんでしたね」
「腐蝕が少し強くなっていた気もしますが……どうなんでしょう」

冷たい肉体、相手は魔物だが何を感じ取ったのかリエードは一瞬合掌を行った。
その間の説明は欠かさず、聞き逃しもせずに。

「む…………これは……」

感じた熱、それも違和感の塊だがリエードが考えるに異常なのは魔石を呑み込むという現象。確かに死んでいるはずなのに、なぜ。

「いえ、自分は魔石などはぶつけていないので吸収の現象が起きたのかはわかりません……がロイコ先生はいかがで?」
「確かにおかしい現象ですね、魔石以外では試しましたか?」
484ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/28(土)22:33:52 ID:9fT
>>481
>>483
「あれ、そうなのかい?それは良いことを聞いた」

ズベラが標準で雷魔法を持っているならば、それはロイコにとって大きな脅威となる。
もしかすれば成熟した個体はどれも扱ってくる、なんて可能性もあるかもしれないが。ひとまず小型種はどれもが持っている訳ではないのだろう。

「ん、いや…… 僕もマジックアイテムをぶつけるような戦法は取らないからね。
 ただ魔法は別に吸収されるような様子も無かったが…… どうなっているんだ?調査は進んでいるのかい」

そう、リエードと二人でぶつけた魔法が通用している辺り、魔力なら何でも吸収できるという訳でもないのだろう。
あの一線で参考になりそうなものと言ったら、リエードの鎖が吸収された様子が無さそうだったことくらいか。
485フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/28(土)22:42:51 ID:yEV
>>483-484
「魔石以外でも、もちろん」
「例えばカンタンな魔力を宿した道具……魔導具」
「これをも吸収して、直後一定の間それに由来する魔力を発しました」

腐食の度合いの変化や、魔法の使用の有無
成る程このズベラという魔物、どうにも急速に成長『させられた』可能性が見えてくる

「……解剖すればもしかすれば、吸収された魔導具や魔石も出て来るのかもしれませんが」
「現時点ではまだ許可が下りてなく……」

ふむ、と両名の話を伺いながら頷く

「……どうにも、作為的な予感がしますね」
「この手の魔物は基本的に使役獣で、品種改良も頻繁に行われていると聞きました」
486リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/28(土)22:50:12 ID:GUi
>>484
>>485
「もっとも数が多いですし、縄張りには入らない方が良いですよ。妙な呪術は持ち合わせてるようなので」

小型種で確認しているのは物理攻撃程度、だが数が厄介とリエードは語った。なので最近教師陣が縄張りを潰したりしている動きがあるのがロイコきも自然と流れている可能性もあるが。

「腐蝕の悪化、ましてや突然扱い出した雷……言ってしまえばそれを応用した土系統も扱うとは」
「解剖、とは言いますが口内や表面からある程度探ることも難しいんですかね?」

そもそも口内に突っ込めるのはお前くらい、という意見が来そうなのはさておき、魔道具というなら反応くらいはどうだろうか? と。

「……ええ、自分もそう聞き及んでいますね。……改良というよりは改造ですか、今回の場合は」
「――――あなた方はそういえば、魔道具等に心当たりは? 例えば、こんなことをやらかしそうな相手の噂など……ですが」

外に出たり、もしくは公でなくとも敷地内。今までの経験などから知らないかとリエードは訊ねた。
二人が返答する前に、なぜか頷いたのはただの反応か待機のつもりか。
487ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/28(土)23:04:59 ID:9fT
>>485
>>486
「まあ、そのあたりは留意しよう」

そう言った動きが教師間であるならば、そう遠くないうちにロイコにも情報や要請が来るだろう。
その時には言われたことくらいは気を付けると、あまり当てにならなさそうな口約束。

「そうだねぇ、吸収による変化を調べたいなら早急に魔道具は摘出したいところか……
 ――魔道具、か……?」

加工しやすい生物、魔道具の吸収体質。それを結び付けるにはロイコの持つ情報は少なすぎる。
ただ、リエードの掛けた声に朧げながら浮かぶ、心当たりが見えたような気がして。
488フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/28(土)23:10:50 ID:yEV
>>486-487
「……口に手を突っ込むのは多分まだ誰も……」
「摘出は解剖の許可が下り次第、試す予定とは先生が仰ってました」

口に手ェ突っ込むのは流石にちょっと、なのである!そもそも舌が絡み合う冒涜的な風貌、口が何処かも実際不明!

「魔導具、魔石を用いた魔物改造……」
「……こんなモノを用意出来る……創り出せるのは魔物調律師(モンスターチューナー)か魔導具使い(アーティファクサー)でしょうか」
「いずれにせよ、本来国家的な組織の許可の元でしか行えないはず……」

少なくともフェルゼにその心当たりはないし、彼女の上の教師達にもしかりである模様
489リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/28(土)23:19:12 ID:GUi
>>487
>>488
「なら今から自分が行いましょうか? 許しがあるなら突っ込みますが」

多分ここでしょう、と絡み合ってるところの中心を示しているがやめさせた方が良いだろう、色々な意味で。勿論止められれば止まるのだが。

「魔石にはそんな使い方もあるのだと今思い知りましたが……どうやるので?」
「ですが国家的な組織というなら実験に学校の街道を使うのは些か問題だと思いますが……許可を下さないと行わない者しか居ないとも、限らないのでしょう」

残念なことですが、と疑いは広く持たれた。自身の持つ火の魔石を眺めて魔物改造などと言う情報を聞けば注意しておかねばと決心し。

「……そして、あなたには何か心当たりが? ……いえ、まだ不確定ならば易々と話さなくても構いません」

リエードは影を揺らがせながら、ロイコの様子を見て訊ねた。
490ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/28(土)23:33:50 ID:9fT
>>488
>>489
「あはは、止めておいた方が良いよ。
 強引な方法を試みて不可逆的な失敗になれば、取り返しがつかないからね」

この体質自体が特殊なあたり、下手に手を出せばどういった顛末になるかもわからないのだ。
安易な手段に走るよりは専門家に任せるべきだろうとリエードを諫める。

そしてリエードの一人ごちるような言葉にまたも考え込むロイコ。
確かに学園近辺での実験など問題行為以外の何物でもない。……だがそれが、明確な害意によって成されたのなら?
魔道具使い、学園への害意。思い当たる姿が一つ。影の少年が今は持つ、豪奢な外套のもとの所持者。

「……確信には程遠いが、危険人物はいたな」

いずれにせよ彼に対する警戒は必要なのだ、関連が間違っていたとしてもやることは変わるまい。
491フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/28(土)23:42:58 ID:yEV
>>489-490
「待って待って待ってこころの準備が出来てない!」
「……あ、で、ですよね……ホッ」

ロイコが制止してくれて一安心!なのである

「……外道魔法のひとつに数えられていますね、生命の改造……」
「……えぇ、多分きっと……これを行っているのは正式な団体ではない」

フェルゼ自体それに対する嫌悪感が強い、彼女は自然と共に生きる部族の出なのだから

「危険人物……」
「参考までに、よければ……」

熟達の魔導具使いレリロ・ラル。彼とズベラの出現時期の奇妙な一致、恐らくの関与は間違いないであろう
492リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/28(土)23:49:42 ID:GUi
>>490
>>491
ですよね、と手をヒラヒラとさせて制止には従った。そこまで無茶をするつもりはなかったようだ。

「自身に施すならまだしも、他者に施すのは何とも言えませんからね……正式な団体なら尚更問題ですけどね」

リエードはその一方、同意さえあればの側面が強い。もっとも言葉も交わせない相手に同意など求められるものではないのだから今回はダメの面が強いが。

「……何にせよ、危険人物と言うなら耳に入れておく必要はあるでしょう、例え関与がなくとも」

そう聞かされれば当然リエードもこの反応であった。
493ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/28(土)23:56:05 ID:fe6
>>491
>>492
リエードは本気で言ってはいなかったようだが、フェルゼフィードの方は割とまともに受け取っていた様子。
慌てふためく少女を見やる目つきは、面白いものを見つけたとでも言いたそうに。

「魔法植物学なら、少しはある手段だけどね……」

魔物や動物相手ならともかく、魔石などによる励起は植物では少しは行われる手段らしい。
それでもいわゆる植物系魔物などに対しては禁止されているあたり、相応に道を外れた行為であることは確かだ。

「……ああ、少し前に第三者機関を名乗った、『魔剣狩り』なんだが……」

そして心当たりの男に関する情報共有。その戦闘で得た人となりや特質について話すロイコ。
494フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/29(日)00:03:49 ID:Jmx
>>492
「属性付与(エンチャント)の応用……と言われてはいますが」
「……基本的には出回っていない術式です」

そしてロイコの情報をまとめる

「成る程、第三者機関……魔剣狩り」
「……ありがとうございます、どうにも関連がありそうですね」

ふむ、と口元を手で覆って唸るフェルゼ
魔導具使いたる術、国家組織に程近い第三者機関を名乗る身分……そしてネポックに対する攻撃意思
これで疑わぬ方が非常識と言えるであろう、ほぼ黒に近い存在だ
後日、周囲を覆うズベラの長の多くが魔法を扱い始めるのだが、また別のお話……

//ごめんなさい眠気が…!強引ですけど締めでお願いします…!
495リエード◆L1x45m6BVM :2018/07/29(日)00:10:55 ID:vRL
>>493
>>494
ほどほどにお願いしますよ? と目だけでロイコに言うが、嫌がってなければまあ許容範囲なので大した制止とは言えないだろう。

「それでも、意識の存在を断定できる存在には施せない辺り……ですかね」

何にせよ、この術式を施してる者は考えがあるにしろ学園側に害がある以上看過もできない。
興味がないわけではないが、それでも生物に施す気は更々リエードにもない。

「…………状況的にまず黒、黒でなくとも黒の濃い灰色ですね。情報ありがとうございます、風紀委員会の方でも情報は通じさせましょう」
「……それとロイコ先生……この情報、他言は?」

リエードからしてもその反応。情報はしっかりと頭に留めておき、後日伝えることはしっかり示す。
それはこの相談において最後の確認。一般生徒への伝達はどれほどか、ということである。
496ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/29(日)00:21:06 ID:Uho
>>494
>>495
その辺りのさじ加減は慣れたもの。リエードの目線には問題ないさとばかりの視線で。
きっと次以降に会ったときは、フェルゼフィードは程々にロイコに弄られるのだろう。

「確かに、僕も生体に適応できる術式は知らないからねぇ……」

植物へのそれと動物へのそれは、性質は同じでも術自体は異なるもの。
ズベラに対して術を掛けられている辺りで、一般的でないものの方なのは間違いあるまい。

「逆に言えば状況証拠以外はまだ無い訳だが…… 警戒に越したことは無いだろう」
「……風紀委員と生徒会まで、でお願いするよ」

有事の際の耐暑という面ならば、生徒の中にも知っていたものがいた方が良いのは確かだ。
しかし情報の流布による混乱を考えれば、そのあたりが限界というもの。リエードの問いに口元で人差し指を立てて、ふっと微笑んで見せるのだった。
497シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/30(月)23:13:05 ID:ZEh
そこはネポック魔法学校敷地内の森の中、新緑生い茂る中に混じるのは赤と黒。
少年は真紅の外套と黒いマントをそれぞれ左右半身に被せるように纏い、足の動きが見えない様子で悠々と森の中を進んでいた。

「今日も良い天気だなー…………ふぅ……」

じわりとくる汗を拭って、外套の内側には冷気を漂わせてなんとか暑さを耐えてはいたものの日陰を選んでいるのだった。
498アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/30(月)23:16:09 ID:LlD
>>497
「……」
「……」

そんなシャディの視界に入る黒曜の少女アラスミシア
もう大分見慣れた感じのお互いではあるが、どうにもアラス側の様子があっちへフラフラこっちへヨロヨロと何かおかしい

「……ぅうぅ……」

そして二歩歩いたところで遂にダウン!前のめりに倒れ目がバッテンのぐでたまめいて倒れてしまった!
499シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/30(月)23:24:08 ID:ZEh
>>498
「あっ、アラ――――スちゃーーーーん!?」

フラフラしているアラスミシアに声をかけようとしてお互い二歩、目の前でばたんきゅーしたアラスミシアを見てシャディは一瞬硬直!
だが硬直してる場合じゃねえ、と脳が働きかけてシャディの意識を戻し、叫びと共に駆け寄る!

「アラスちゃん!? 大丈夫!? 何か居たの!?」

状況が状況だし、場所も場所。倒れたアラスミシアを非力ながら抱え起こして腕で開いた外套の隙間から冷気をふんわりお届け!
シャディはつい最近我が身にも起きたことを想像してしまい心配が明らかな顔で揺さぶる! さて原因は!
500アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/30(月)23:32:00 ID:LlD
>>499
「……」

がっくんがっくん揺れるアラスミシア!すわお顔が真っ赤である!
んでもってひんやりな空気に当たればちょっと心地良さげに……
外傷は一切皆無!周囲に悪意や敵意や害意もない!つまりこれはそう、典型的な熱中症の症状だ!

「あづいー……あだまいだいー……」
501シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/30(月)23:40:13 ID:ZEh
>>500
ヤバイ、これは熱中症だ――! シャディの頭はテンパりかけていた。どうしようどうしようとキョロキョロしてハッと反応で我に返る。
テンパることにならないために対処法とか教えられてるわけだが。シャディ自身がそういうことになると危険極まりないためだ。

「え、えっと暑くて頭が痛い……ならまずは――」

ひとまずと正座し、アラスミシアの頭を膝の上に移すとシャディは氷の板――をまさかの直でアラスミシアのおでこに当てた。
あまり経験はないかもしれないが、人によってはこれ超痛くなる。いわゆるアイスクリーム頭痛を外部から発生させかねないのだ。

「の、喉乾いてない?! 気分は!?」

シャディ自身はそれでそういうのが起きないのでもう次に行く気が見えるが、それだけ焦っているのかもしれない。
502アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/30(月)23:44:57 ID:LlD
>>501
「……ン?」
「お、おぉぉ……!?ひ、ひんやり……!」

さてはてアラスミシアの場合ではあるが、取り敢えず氷枕(物理)を受けても心地良いと思えるくらいではあった
時間経過で異なる反応になるではあろうが、実際高熱時にこれはとっても気持ちいいのだ!

「のど……カラカラ……気分も、吐きそう……」

とはいえ受け答え自体はしっかりはっきり行えており、混濁状態とは一切無縁そうである。そこまで重篤ではないといえよう
503シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/30(月)23:50:42 ID:ZEh
>>502
「ミズハ先生直伝だから!」

と出元を説明しつつ本題。さて都合の悪いことにシャディは氷を熱で溶かすということはできない――のだが。
吐き気の方はどうしたものか、いや流石に目の前で吐かせるのも申し訳ないので水を飲ませて落ち着いてくれるのを祈るのみ。

「…………! ……ちょ、ちょっと待ってて」

――まずはいつものグラス。そこに小さな氷を落として――シャディは真紅の外套側に入れた手に小さな、とても小さな火を灯した。
熱耐性の外套に、冷気。そして外套により視覚にも捕らわれない以上あとはシャディの気の持ちようなのだ。
その感も頭の氷は溶けかねないので、頭に手を添えつつ冷気を漂わせてなんとか維持していた。
504アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)00:01:40 ID:vCh
>>503
「へー……?」

あのアホのか、といつもならば付け足していたであろう場面だが実際助かっているのだからそれはなかった

「……ん、口にかかるな……」
「なにしてる……?」

氷枕が少し溶けて、ひんやりな水が口端に触れた
ペロリと舐め取る、それくらいに水分を欲しているのであろう。グラスの氷が水に変われば受け取り一気飲み!なのである
505シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/31(火)00:06:42 ID:AeY
>>504
「…………えーと、今氷溶かして、るんだけ、どね……」

ちら、と外套を影の触手が退けると……うん、まあそのなんだ、かなり小さい初等部すらもっと大きなのが出せるだろうと思わせる火で氷をじんわり溶かしているのが見える。
が、しかしだ。流石に緊急事態にそんな悠長なことをしているわけにもいかない。苦手な火の行使で悩んでる頭はぐるぐる巡って――。

「…………あっ」

アラスミシアの目の前で火が消えていきなり水がグラスに注がれたのが見えるだろう。勿論氷アリの冷水だ。
――テンパり過ぎて水の初級魔法を使えることを忘れていたなんて、今の状況からすればいい迷惑である。何にせよアラスミシアに水は渡るのだが。
506アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)00:10:16 ID:vCh
>>505
「あっ……」
「……ちょー、だい……!」

ガバッと上半身を起こして水のグラスを受け取る
かつてならば勝手に引っ手繰る事くらいはしそうなモノではあったが、情緒教育は上手く行っている模様
木陰にトリミングされた青空を眺める様にグイッとグラスを呷り!ググッと一気!

「……、ぷっ、ハーー!!」

美味しい!一気に顔色も落ち着いて来たように見える!
507シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/31(火)00:14:16 ID:AeY
>>506
あ、どうぞー、なんて調子で渡されるお水。乾いた喉、暑い外で氷の入った水はきっと美味しい。
顔色の落ち着きを見てシャディもホッと一息、若干滲んでる額帯に気付くわけでもなく。

「良かったー……でもなんで倒れちゃったの? お水とか飲まなかったの? 吐き気はもうない?」

病み上がりに結構なマシンガン質問である。頬の汗を拭うシャディは外の暑さをこれでもかと体現中である。
508アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)00:22:10 ID:vCh
>>507
「……ふぅっ……」
「……ン?……いや、だいじょーぶかなって……」

どうやらアラスミシア、個人的に気になっているらしいズベラへの対処を独自に行っておりこの森へ来たのもその為らしい
んでもってしかし探せど探せどズベラは見つからず、その内ちょっと迷子になって今に至るとの事

「おちついた……まぁ、なんだ……たすかった……」

要するに自業自得だが、助けられた事実に変わりはない。ナナメ下に視線を落としながら軽く頭を下げる
509シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/31(火)00:29:36 ID:AeY
>>508
「……一人で? ダメだよ? 危ないから」
「もしここに来たのが僕じゃなくてズベラとかだったらどうするの?」

じとっ、とした目でアラスミシアを見てしまった。強さを疑うつもりはないのだが一人でやっていることが引っ掛かったようだ。
それに加えて倒れているのだから、もし遭遇したら大変危険なので注意するように。

「もう……暑いんだからお水とか持っとかないとダメだよ、アラスちゃん……」

下がったアラスミシアの頭をなでりこしつつ、無事だったことで気が抜けたかシャディは目を細めていた。
注意してる側からなんだか危ない気配がするほどに緩慢な動作であるそどに。
510アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)00:34:13 ID:vCh
>>509
「……む、」
「……たしかに……」

言い返そうとしたものの、実際現状そんな事が出来るはずもなく
渋々といった具合ではあるが、頷き従う他にないであろう、恩義も大きいのだから

「みずか……」
「……魔法で作れれば、ラクなんだけどな……お前は便利そうだ……」

アラスミシアの魔法では結局闇に汚染されてしまっており、水魔法は不可能だ
水筒をぶら下げる事くらいしか出来ないだろう、それもシャディとは違い収納魔法も今のところ大鎌だけに制限されている
511シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/31(火)00:40:14 ID:AeY
>>510
「……アレ、アラスちゃん魔法ダメだっけ?」

とりあえず、と氷一個と水をグラスに追加。一杯程度で終わるとも思えなかったためだ。
それをする際にこの疑問。思えばアラスミシアの戦いはほとんど大鎌のところしか見ておらず、その方面が使えないという事実を認識するのはこれが初めてなのだ。

「僕も火は……うん、ダメだからさー。お水かシャンメリーでよかったらあげるよ?」

使えない魔法というより極端なまでの苦手意識のせいだがそんなことを言いつつ、シャディは若干道具扱い? と苦笑いしながら。
512アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)00:46:05 ID:vCh
>>511
「ダメ…ってより…これ…」

じょばー、と手から水を溢れさせる……が、それは黒いタールめいた粘度を帯びた液体であり、泥沼が如き水溜りには気泡が弾ける
おかわりの水を貰えばすぐにまた飲み干し、もう大丈夫だと告げた

「あー……」
「……それだ、次はおまえと一緒にいけばいい」

なんとまさかの快諾!ふたりなら探す効率も上がるし退屈にもならないし楽しい!
513シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/31(火)00:52:30 ID:AeY
>>512
「………………なんでこうなっちゃうんだろ」

それは多分アラスミシアが聞きたいことなのだろうけれども。
そのタールめいた液体に指を浸けようとするところはかなりのチャレンジャーと言えなくもないか。

「……おー……」

その提案には少し考える様子だ! シャディにも色々と事情はあるものである。

「確かにそれならどっちか倒れそうになったら帰ればいいし、居ても撃退くらいはできそうだしねー」

が、結構簡単に了承された! とはいえ安全策を取ろうとしてることは伝わるだろう。道中の楽しさも怪我しないことも一番だ!

「そういえばズベラにはアレから会ったの? 気になってたって言ってたし」

くぴり、と自分はシャンメリーを飲みながらそんな質問をして立ち上がるのでした。
514アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)00:56:09 ID:vCh
>>513
「……さぁ?」

タールめいた何かは触れるとピリピリと焼け付くようなしかし軽い痛みがある程度だ。やがて揮発して消えていく

「あぁ、それはたすかる……」
「……いや、会ってないな……」

どうやらあれ以来ミズハの監視が厳しいらしく、抜け出すのも一苦労な模様
という事は今も然り、要するにコッソリな感じらしい
515シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/31(火)01:02:25 ID:AeY
>>514
「また調べてみよっか」

なんてことを言いつつピリピリ感を残す指と親指を擦り合わせて雰囲気それっぽく。

「抜け出す時は何か理由考えないとねー……」
「……うーん、発見するって感じなら大丈夫だろうけど。知ってる場所は多分先生達が居るだろうしなー……」

結局のところは新たな場所を見つけるしかないのだ。そういえば地図にはこの森の生息は書かれていたかな? と思い出していた。
516アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)01:10:47 ID:vCh
>>515
「…ン…」
「あー、それなんだよな……」

実際今は絶賛教師陣が対応中だ
なんならフェルゼに言えばリエードやロイコ達にしたように亡骸の観察くらいはさせて貰えるかもしれないが……
ともあれ頭を悩ませる必要がありそうであり、森の中で小首を傾げるのでありましたとさ

//この辺りで締めでいいでしょうか、ありがとうございましたっ!
517シャディ◆L1x45m6BVM :2018/07/31(火)01:14:22 ID:AeY
>>516
「……んー、まあゆっくり日陰で考えよっか」
「……あ、そうだー――」

日陰でゆったりと頭を悩ませる二人、暫くしてシャディは思い出した。
他言無用とは言われたが、あくまでそれは別の対象。見学自体は可能だったはずなのだ。

とはいえ、その見学がいつになるか、提案として出されたのかはまた別のお話である。

//大丈夫なのですよ、ありがとうございました!!
518エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)21:54:32 ID:PGp
太陽の下ので仰向けになっているのは、学内の湖にぷかぷかと浮かぶ若草色の小さな姿。
本来の生息域である水辺が恋しくなったのか、はたまた連日の暑さに耐えかねたのか。
ともあれ、浮かぶエリシアの様子に不調が見当たらなさそうなのは幸いである。

「んー……」

そして両腕を上に突き出して、何やら持って眺めている様子。
いつかカメリアに貰った緑色の宝石を、太陽に透かして揺らしながら光の反射が移り変わる様をみているのだった。
519ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)22:01:56 ID:vCh
>>518
「ふんふふーん♪」
「……んふっ!?」

静かな湖畔の森の影、ランニングで汗を流していれば何やらぷかぷかと浮かぶ緑球
すわでっかいまりもか!?と思い水際から眺める

「あ、なぁんだ……」
「やっほー、何しているんですかー?」

それがエリシアだと気が付けば安堵、声を掛けてみる事に
520エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)22:07:58 ID:PGp
>>519
「おー?こんにちはーっ!」

やっほーと呼ばれれば、水面で手をぶんぶんと振り返して。
そのまま鼻の下あたりまで沈んでから、ミズハのいる岸辺まで泳いでいく。
水中で生活していた種族なので、そんな状態でももちろん呼吸は万全。ペストマスクは今は必要ないのだ。

「みてーっ、これみてた!」

そう言って差し出されたのは、丸く多面体上にカットされたペリドットの宝石。
手に入れたこと自体は少し前のことなのだが、今になってそんな装飾品を眺めていたのだった。
521ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)22:11:52 ID:vCh
>>520
「……さすが、お手の物ですねー」
「水泳の授業も始まりましたしー」

水棲種族である事は存知であり、ふむふむと改めて唸る
プール開きにはさぞ御満悦だろうなぁと微笑み掛けた

「……あら、キレイですね……」
「近くで見ても?」

いいでしょうか、とエリシアの掲げるそれに近寄り覗き込もうと
522エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)22:20:57 ID:PGp
>>521
「……?」

お手の物という称賛が何に対してか分からず首を傾げるのは、それだけ泳ぐという行為が自然体だからか。
実際、手足をろくに動かさずに髪を波打たせるように滑るように泳ぐ様は中々壮観である。
ミズハが初等部のプールでの授業を見ることがあれば、同様にして自由に泳ぐエリシアが見られるであろう。

「いいよーっ、えーっとね、うえにするときらきらするよ!」

そうしてミズハと顔を寄せ、宝石を眺めることを快諾するだろう。
もし手を伸ばしたりするのならば、一時的に渡すことにも抵抗はない。
523ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)22:28:09 ID:vCh
>>522
「あ、泳ぐのが上手だなーって」
「……得意ではないんですよね、私……」

泳げなくはないが得意ではない、ミズハ基準ではあるが矢張り陸上生物の限界というものはあるのだ

「へー……あ、いいんですか?」

ありがとう、と受け取りキラキラを覗き込む
陽光を呑み込み複雑なカットで乱反射、鮮烈なる輝きは美しい

「すごーい……これ、何かの魔石ですか?それともフツーの宝石?」
524エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)22:36:56 ID:PGp
>>523
「そう?でも、ミズハせんせーははしるのじょーずだよ!」

別に煽っている訳ではない。もとが水棲生物だけに、恐らくミズハが抱いた感情と同種のものだ。
校庭の地面に沈んでいるうちに、ミズハのランニングは幾度となく見てきているのだ。
エリシアは何だかんだ歩かず浮いてばかりなのだ。これでは歩行も走行も上達しまい。

「んー……ふつうの?これにつけたいの!」

特別魔力がどうとはカメリアから聞かなかったためにそんな回答。実際それは特別なところはないペリドットである。
そして首から頭にまで上げたのは、ミズハのよく知る金属でできたひんやりとしたネックレスなのであった。
525ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)22:44:29 ID:vCh
>>524
「ふふ、そうですか?」
「ありがとうございますー」

それを皮肉として捉えるほど、そしてエリシアがその意図を持ってして言うと思う程擦れてはいない

「あら、そうだったんですねー」
「うーん、出来なくはなさそうですけどー……金属細工師さんにお願いした方がいいかな……?」

ふむむ、と凍て付く水銀と宝石とを見比べて唸る
この手の細工の手先の器用さで言えば多分、エリシアの方が上かもしれない
526エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)22:51:45 ID:PGp
>>525
ミズハから礼を返されれば、呼応するようににっこり笑顔。
正直やり取りの意味自体はよく分かっていないが、反応が良さそうなら連れれて上機嫌になってしまうのだった。

「ん!ミズハせんせーもなかよくしてねっていってたから!」
「おー……たとえば?」

どうやら事のきっかけは、このネックレスをミズハに見せた時のやり取りらしい。
大事にしていればミズハの魔剣のように、きっと仲良くなれると。その一歩としての改造と言うことか。
とはいえ金属細工師になんて心当たりは無いエリシア、ミズハに質問を投げ返す。
精錬するものはいなくなったと言われる金属、果たして加工できそうな心当たりはあるのだろうか。
527ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)22:57:17 ID:vCh
>>526
「ん、仲良くなれそうですね」
「あー……っと、街の工房にお願いする……とか?……でも高いかなぁ……」

素直な様子を見て月の笑みで返した、実際魔導具も冥利に尽きるといったモノである
そして細工師に関してだがミズハ自体もこの辺りだとイマヒトツ思い当たる縁がない
街に出ればなくはないだろうが、マネーの支出は大きいだろう。となれば矢張り自力でのハンドメイドか
528エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)23:11:45 ID:PGp
>>527
「ほんと?わーい!」

仲良くなれそうとミズハのお墨付き絵お貰えば、両手を挙げて喜ぶエリシア。
実際このアイテムについては一番詳しそうな人物からの太鼓判は心強いものである。

「んー…… これって、とけてもだいじょーぶ?」

そして唐突な言葉は、物質の成形に関して心当たりが無いではなかったから。
エリシアに液状化と固形化を授けたカメリアの加工法が通用するなら、何とかなるのではないかと言うことだ。
エリシアがやるにあたっては、まずは物質をよく理解しなければならない。はむはむとネックレスを口にしながらそう聞くのだった。
529ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)23:17:02 ID:vCh
>>528
「私より、大切にしてるかもですしねー……」

とは苦笑、実際ミズハのコチコチは折れたり曲がったり欠けたり色々あっての現在なのだから仕方ない

「え?え、えぇ、溶けてもまたすぐあるべきカタチに戻りますけどー……」

と、そんな訳でそこは魔法金属、割と都合のいい加工が可能でもあったりする
実際ある程度の加工術があれば、粘土細工のような感覚で形作る事も可能なのだ
530エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)23:25:55 ID:HKB
>>529
「そうなの?……だいじょーぶ?」

そこは用途が全く違うので仕方ないところではあろうが。
ぺたりと鞘に手を這わせて、ミズハの魔剣に声をかけるエリシアだった。
……魔剣に意思があるのなら、エリシアの持つ精神干渉でもしかすれば心配する気持ちが伝わる……かもしれない。

「お、そーなの?……じゃあ、とかす!」

言うが早いかネックレスを首から外し、むむむと魔力を込めている様子。
とはいえ全く勝手のわからない金属、液状化が成功するかは分からない。
よしんば出来たとして、地面などに落ちればどうなるのか。溶かしたところで元に戻るならペリドットをつけられるのか。
あまりにも不明点が多すぎる。止めてやるのも1つの手だろう。
531ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)23:30:31 ID:vCh
>>530
「あはは……お、怒ってないといいけど……」

キィ……ィン、と微かな金鳴は何処か達観的な苦笑めいていたとかなんとか

「……あ、ここでやるんです?」
「……一応……!」

エリシアの手に魔力が集中するのを感じれば、その下に氷の受け皿を用意!溢れたら大変だからとの判断であろう
さて、適度な液体化魔力が込められれば金属自体の抵抗力もありドロリとした固めのゲル状に変質するであろう。これは加工しやすそう!
532エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)23:40:16 ID:PGp
>>531
僅かに鳴った金属音に、おっと声を上げて耳を澄ますエリシア。
ロイコほどではない精神干渉魔法では、相手の心持ちを理解することはできない。魔剣の気持ちなど知る由もないのだ。

「んー……!おぉ、できた!」

そしてエシリアの手元からどろりと糸を引きそうな粘度で、滴り落ちる凍てつく水銀。
指に付いたゲル状のそれを顔の前に持ってきてじーっと見つめるエリシア。

さて、ここからペリドットを付けたいだけであれば、一度宝石を宛がってやるのが良いのだろうが。
それよりもかねてより、いつでもひんやりと冷たいこの金属のことは気になっていたのだ。それが切り離された一部が、目の前にある。
エリシアの中で知的好奇心が芽生えたなら、とる行動は一つだ。そーっと指を口元に近づけ、ぱくっと咥え込むことだ。
533ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)23:46:35 ID:vCh
>>532
「……怒ってるかな……?」

たはは、と肩を竦めて苦笑。実際信頼関係にあっていれると思いたいミズハからすれば、今夜キチンと砥いであげないととなるのだ

「おおー……」
「……おぉっ!?だ、大丈夫!?」

お見事、凍て付く水銀は加工に向いた形状へと変貌を遂げた
感心して見ていたが次の瞬間やっぱり食べた!なんとなーく覚悟していたとはいえちょっとビックリ!
味は刺激的な金属臭、美味しくは勿論ないが凍て付く魔力は体内をひんやりじんわりと冷やしてくれる。…かもしれない
534エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/07/31(火)23:54:42 ID:PGp
>>533
「……そーかな?」

直接は気持ちが分からない以上、なんとも言えないエリシア。ロイコに聞けば対話も出来たりするのだろうか?
ただ強い拒絶のようなものは感じ取れなかったのは確かで、苦笑するミズハに首を傾げてみるのだった。

「んー…………!んっ、んっ!」

口に入れて嚥下した直弧、ぴくっと肩を跳ねさせたエリシア。
どうやら水銀の内包する魔力に内側から冷やされたのが原因のようだが、不快そうな表情は浮かばない。
そして何か言いたそうに口を動かすも、指を咥えたままなので全く言葉にならないのだった。

「……ぷえっ、んー、よくわかんない……?」

そしてどうやら味の表現に困っている様子でぐるぐる頭を悩ませるエリシア。
そうこうしているうちに残った水銀は元の形に集まっていき、ほんの少しだけ細くなってネックレスを形作りなおすのだった。
535ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/07/31(火)23:59:31 ID:vCh
>>534
「……後でお手入れしてあげるからねー……?」

と、柄を撫でてエリシアへ苦笑を向けるのであった

「ど、毒ではないと思うんですけどー……」
「……あ、固まってきましたね……?」

水銀というか、銀は基本的に生物に有害な面が大きいがこれは魔法金属である
その辺は御都合主義重点、毒など皆無だ。とはいえ食用ではないのも事実だが
ちょっぴり体積を減らしたネックレス、さてはて一先ずの完成形や如何に?
536エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)00:05:34 ID:1zp
>>535
「んー、どくでもだいじょーぶ!」

この溢れんばかりの自身の元は、行商から買ったコカトリスの干腑があるからだ。
とはいえ貴金属による中毒症状を緩和してくれるかは少し、いやかなり怪しいのだが。

さて、肝心の結果はといえばネックレスは以前と変わらぬ飾りっ気のない姿をしているではないか。
元に戻るという性質は状態変化だけでは克服できないらしく、加工によって元となる状態を書き換えなければダメと言うことか。

「んー…… ほしくなかった?」

それをネックレスの機嫌とも捉えかけたエリシアは、両手でそれを持ちつつ声を掛ける。
537ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/01(水)00:09:27 ID:V5G
>>536
「う、うぅん……?」

実際効力は不明であり、まぁ多分万能薬なのだから大丈夫でしょうといった具合か。ともあれ困った様に笑みながら小首を傾げる反応に終わる

「あー……そうかぁ……」
「……そうじゃなくて、やっぱり少し手を加えないとダメみたいですねー……」

ご機嫌ではないと告げて、新緑を撫でようと手を伸ばす
矢張りちょっとした加工が必要らしく、ペリドットとの合成には少し時を要する様子
538エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)00:14:55 ID:1zp
>>537
「んー…… どうしよう?ねー」

そうなると加工はカメリアでも難しいのだろうか。再びネックレスに問うように語り掛ける。
ネックレスを頬に添えて撫でるようにしながら、頭に乗せられた手の感触に目を細めるのだった。

「じゃあまたこんどあげるね!」

そして受け取りたくなかったわけではないとわかれば、今回は一先ず諦める意思を見せたエリシア。
そしてポーチにペリドットをしまい込んでから、ミズハと共に水銀製のネックレスや魔剣について語らうのだろうか。
539ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/01(水)00:29:38 ID:V5G
>>538
「そうですねー……先生方なら何か知恵を貸してくれるかも?」

しかし根本は魔導具である。つまりネポックの教師陣ならば専門にしている人物もいるであろう。それならばあの人が、いやこの人がなどと話しは弾む
青く柔らかな空、遥か向こうにすっかり雪解けを迎えた連峰がくっきりと浮かんでいる
瑞々しい風は肺の中を浄化するようだ、湖畔の草や樹々にもマナとエネルギーが感じられる。夏盛りを迎えつつあった

//ありがとうございました、お疲れ様でしたっ!
540ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)21:30:41 ID:1zp
「さて、と…… こんなところか」

軽く魔法植物棟の一室の蔵書確認を終え、一息つこうと腰を椅子に落ちつけたロイコ。
その机上には小さな鉢植えが三つほど。葉っぱを人差し指に乗せて持ち上げるようにして眺める。

最近は昼下がりのこの時間をこうした魔法植物棟内の整備に浸かっているロイコ。
その理由としては自分にとって暑さの厳しい時間帯であるということもあるが、そのほかにもうひとつ。
ある少年に課した約束が、もうそろそろ果たされることだろうと。彼に伝えた区画でついでに待っているのである。
541シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)21:39:29 ID:P7G
>>540
既に夏も中盤、この学校に果たして夏恒例のお休みがあるかどうかは少し不明だがそれはさておく。
昼下がりの一室、その入口を軽く叩く音が響き、続いた少年の声がロイコに来訪したことを伝える。そして鍵がかかってないならばその扉は開けられるのだ。
ただ、真紅と漆黒を纏った少年の姿は本来の高さより下の方に見えてしまうが。理由は簡単、影に一部を沈ませてるためだ。

「ロコちゃん先生ー、来たよー! お邪魔します!」

本日は少し元気な様子の少年シャディ、影の手と共に手を上げて挨拶すると早速とばかりに近付く……かと思いきや周囲を興味深そうに見回していた。
その様子を見るに、あまり来ていない区画であることは伝わるだろうか。つまりそれだけ興味惹かれるわけで。
542ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)21:46:49 ID:1zp
>>541
訪れた少年に軽く手を挙げて、迎え入れる挨拶とする。
早速席を進めたりはしない辺り、周囲を見渡す少年の気分を汲んだのだろうか。
何か気になるものはあるかとばかりに立ち上がり、もし内装に関して質問があれば答えるだろう。

「やあ、いらっしゃい。……そいつの着心地はどうだい?」

そしてまずは世間話といったところか、シャディの肩に手を置いて。
543シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)21:54:33 ID:P7G
>>542
「そこにあるのはなんて植物ー?」なんて机の上の鉢植えへと視線が向かう。鉢植えだと素人目には何と判断するか難しい点もあるからだろうか。

「んーとね、結構快適! 冷やせるしー、そんなに暑くないし! ……あの影はどう?」

真紅の外套に視線を落としてそう答えるとシャディはするー、と視線を上げていって一見見当たらない影に首を傾げる。
その後もやはりというか色々なところに目が向いてしまうのは、魔法薬学を履修していたり畑で育て始めているが故なのか。あそこの本は? なんて指したりも。

「…………これ、もう返した方がいいかな?」

そう聞いてしまうのはやはり、以前の会話を盗み聞きしていたことによるものだろうか。本題になかなかたどり着かないのはよくある話だ。
544ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)22:04:37 ID:1zp
>>543
「それはあとで教えるよ」、と。なぜかこの場での回答を控えたロイコ。
とはいえ少し浮かんだ笑みを見るに、隠し立てをしようという訳では無さそうだ。

「ああ、これも存外に便利だね。……まあ見た目は地味だし、僕にはあまり日除け以外の使い出は無いけどね」

こちらのアイテムも変温動物にとっては、直射日光を避けられるのは大きなメリットがあったようだ。
とはいえ影や闇魔法の触媒になるという性質は、ロイコの方では十全に生かせそうにない点でもあるが。

「ん?まだ持っていたいなら構わないよ。
 君の方こそそろそろこいつが恋しくなったりはしていないかい?」

シャディの肩の上から皮衣を撫でつつ、手の平に影を置いて見せて。
545シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)22:16:55 ID:P7G
>>544
「はーい」と言いつつ顔はなんだか、ちぇー、とでも言いたげなものだ。意図はわかってもちょっと残念に思うものだ。楽しみになるとも言えるが。

「じ、地味…………そうなの? って僕も影魔法以外で使わないやあんまり」

当の持ち主もやはりというか影魔法、及び日除け以外ではそこまで使わないらしい。というか半ばそれ専用で授けられた節もあるしそういうものかもしれない。
一方で彼の持ち合わせる不思議な黒灯と何かできたりするらしいが真相はいまだ不明で、闇魔法も口振りから使用している様子は見当たらない。

「……んー、ならもう少し借りてるねー……」
「……ちょっとだけ。こっちも涼しかったなーって」

名残惜しさのようなものが見えつつも、それでも持ち合わせる理由はつい先日、視覚することなく火の魔法を使ったことが起因してるのか。
とはいえ、今の悩んだような表情で察せるだろうか? ……今精神を読んだとするならばそれを読み取るのは容易いが。
546ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)22:28:07 ID:1zp
>>545
今はお預けにしていてもどうせすぐに分かることなのだが、とシャディをひとまず宥めるロイコ。
対抗心でよく観察するならば、もしかすれば葉の形には覚えがある……かもしれない。

「まあ、それに比べたらねぇ……
 そうだな、じゃあこいつは返しておこう。外套の方はまた気が向いたら、で構わないよ」

火魔法については露知らず、やや影に対して名残惜しそうな態度と取ったか。
彼の手を取って自分の手を重ね、影の主導権を渡すように念じる。
そして明度を下げるだけの影に対して赤く派手な外套の方は、また興味や有用性が失せた時にでも返してくればいいと。一先ずシャディに預けることにしたのだった。
547シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)22:37:48 ID:P7G
>>546
シャディは観察というより、一瞥を繰り返す形で見ている。……しかしなんだろう、抱くのは知ってるような知らないような、強く言うとまだ後者の感想になってしまうのであった。

「ふえっ!? いいの!? 大丈夫っ!? 倒れない!?」

一体ロイコがどれだけ熱に弱いと思い込んでいるのだろうか、と疑わせるほど顔をあっちに向けたりこっちに向けたりしながらの発言である。
まあ、外套もなく、が正解なのだが言葉を飛ばすほどには焦ってるのだ。
戻ってきた影にはさすがに堪えきれないのか早速とばかりにシャディは自身の明度を下げていた。再度上がってきた表情は礼を言いたいとばかりの笑顔である。
いや、それで済むわけでもなくシャディはきっちり頭を下げたのであった。

「…………大丈夫? ……あ、そうだ」

涼しさに慣れてからの暑さは知ってるので念のため。そしてそろそろかな、とばかりに切り出そうとしたが……。
548ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)22:48:53 ID:1zp
>>547
「……別に僕はつい最近陸に上がってきたわけじゃないつもりなんだけどねぇ」

過剰にすぎるシャディの心配に、やや苦笑しながら呟いたロイコ。
学生時代も数えて、もう何度も夏を越しているのだ。ぽっと出のアイテムが無くなったくらいで前後不覚になるほど柔ではない。
それでも影が返ってきた少年の、上げた頭に張り付いた笑顔を見れば。
こちらも微笑みを返してから、彼の頭を撫でるのだった。

「……っと、そうか。いよいよこれだね」

この場所は室内なので、日影が無くなったところで体感温度はそう変わらない。
本題に入ろうという彼の気配を察して、ついに机の上の鉢を――よく見れば、マンドラゴラに似た葉の形をした小さな植物を、彼の前に並べたのだった。
549シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)22:56:58 ID:P7G
>>548

なおシャディの方はといえば長く居るはずなのにまだ陽射しに弱い。シャディはそのことと重ねてしまっていたからこその発言であったのが真相。
頭髪は柔らかく、撫でられると嬉しそうに笑っていたシャディなのだった。

「うん! …………ってあれ、もしかしてそれって…………」

「マンドラゴラ?」

前に並べられた鉢植えを見てよーく視認するとようやくシャディは合点がいったかのような顔だが外れていたら大恥だ。
シャディも自然と葉に手が伸びていてその感触を確かめようとするのである。その時の手は黒いマントの側から出てきた。
550ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)23:04:17 ID:1zp
>>549
一応ロイコの方も、何の対策も無しに日中に立ち呆けていれば茹ってしまうのは確かである。
ただ、外套ひとつが無いだけでたちまち倒れてしまうような、そんな暮らし方はしていないということなのである。

「概ね正解だ。……正確には、より呪いの魔力が薄くなった変異種だ。
 代わりに薬効なんかも失ったから素材としての価値は無いに等しいが、取り扱い方はだいたい同じだ」

この意味が分かるかい?とばかりに目配せをしてみせるロイコ。
遠慮なく伸ばされた手がマンドラゴラ……いや、マンドラゴラモドキとでも呼ぶべき植物に触れるのを眺めて。
551シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)23:13:57 ID:P7G
>>550
これはいわば環境に適応した例とそうではない例なのだろう。今後に任せるばかりだ。

「んー…………ってことはマンドラゴラのお試しができるってこと? 危険なものはないけど、薬には使っても効果はない……みたいな」 

結構おバカの枠組みに入るシャディだがそれを察することはできたようだ。
マンドラゴラモドキの葉を、茎をやわやわと触り、うっかり根っこにまで掘ろうとして慌てて止めるのは答え合わせを台無しにしないためだ。

「……ってことはもし失敗してもセーフ?」

信用されてないとは思っていない、むしろ安全を確保してくれてると思っているようだ。
552ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)23:21:39 ID:1zp
>>551
「そういうこと。ただし叫び声はそれなりだし、軽いめまいや吐き気程度はあるから気を付けてね」

シャディの解釈は正解といっていいだろう。リスクは少なく、扱いはマンドラゴラのそれとだいたい同じ。
こうした予行演習にはうってつけの植物だ。……ちなみに繁殖力は本家より高く雑草の部類に入る。
あまり触ると弱っても仕舞うのだが、すぐに抜く予定なのでまあいいかと目を瞑り。根に手を付けるのを直前でやめたシャディにやんわり笑顔を向ける。

「という訳だ。早速、君の成果を見せてくれるかい?」

命に別状はないが程よく嫌な呪いが返ってくるあたりで、多少は気も引き締まるだろうか。
余談だが、本家ほどに強くないこの呪いは軽い精神防御魔法で防げる。課題を見届けるロイコは、当然予防済みだ。
553シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)23:30:14 ID:P7G
>>552
「は、はーい……! ――じゃあ、いくよー……!」

気を引き締めるには十分な副作用、呪いの類いだ。この時期にめまいや吐き気はわりとキツく感じるものでもあるのだし。
それは失敗した時のこととして、シャディはその辺りの防御をしたようには見えないだろう。……まあ、早い話その辺りを使えないということだが。

それ故に尚更気を引き締められたのだろうが、いざ始めたシャディの答えは!

「えいっ」

鉢植えの中、正確にはマンドラゴラモドキ周囲の土に手を突っ込んだことだった。そしてそのまま、周囲の土ごとマンドラゴラを掘り起こすだろう。
――選んだ答え。それは。

『まず土ごと引っ張り上げて、その後に土を落とす』という力業だった。さてその結果とは。
554ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/01(水)23:43:55 ID:1zp
>>553
軽い精神防御ならば、シャディに適当な備品を渡してやれば予防できた。ここは時に幻覚植物なども扱う魔法植物棟である。
しかし時には、ペナルティは成功への意欲を高める揮発剤となるのだ。気合を入れなおした様子のシャディを見て頷きを一つ。

「……なるほどねぇ」

まずは土ごと一度引っこ抜くという手法。周りに土があるのなら、マンドラゴラの主観では「抜かれてはいない」。
確かにそれは道理である。……しかし、それは「土を落とせば抜かれた状況に等しい」ということでもある。
マンドラゴラを持ち上げた後で、もし土を払おうとした手が伸びるのならば。それに連動するようにロイコの手も、自身の頭の横に伸びるだろう。
555シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/01(水)23:50:44 ID:P7G
>>554
意外と抵抗なく掘り起こせたマンドラゴラにホッと一安心するシャディの姿はロイコから見れば不安を煽るものにでも見えるかもしれない。
つまりそれは引き締めた気が緩んだ、ということだ。
早い話そこからの警戒が少し薄れてしまうことになる。スタートからが肝心とは誰が言うやら。

「……えーと、あとはー……」

手から少し水を染み出させたシャディはそのまま、土を払ってしまうことだろう。そして、そのままマンドラゴラの反応もなく大方を落としたならば。
不思議そうにロイコの方を見つつとどめの土を落とすだろう――。
556ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)00:05:46 ID:deD
>>555
ロイコにとって意外だったのは、とどめの一撃が存外に遅かったことだ。
それでもその手法を取る限り、最後の時は訪れてしまうのである。

魔法植物棟の控室に反響する叫び声。一瞬視界が真っ暗になり、バチバチと極彩色がはじけるような錯覚。
精神魔法への備えも聴覚保護も無いシャディには、そんな感覚がありありと突き刺さることだろう。

「土の付着をもって埋まっていると錯覚させる、着眼点自体は悪くなかったけどねぇ。
 まあ色々なアプローチはあるし、現物を見て思いつくこともあるだろう。……どうする?」

叫び声が止んでから涼しい顔で評したロイコの声は、果たしてシャディに届いただろうか。
いまだ埋まったままの鉢植えが二つ、そんな彼の返事を待っているかのように並ぶのだった。
557シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)00:16:34 ID:CwE
>>556
「――――あ」

叫び声が耳に響くことを確認した本能はすぐに悟る。これダメなやつだ、と。マンドラゴラモドキは鉢の中へとリターン(落ちた)。
視界に広がるはずの景色から一転真っ暗、そして弾ける極彩色に目がやられて――。

「ぅぁぁぁーーーー!?!!?」

マンドラゴラに負けず劣らずの絶叫。フラフラとよろけるとぽてりと尻餅をついたシャディは暫く目を回したように頭を揺らしていた。
当然ながら、静かになってからもロイコの言葉は聞こえはしても認識ができない。安心感からの狂乱はダメージとして大きかった。それでもまだこの程度で済んでるだけマシかもしれない。

「ぅーぁー…………ぁ?」
「…………ぁー…………やるー……!」

ぶるぶると頭を振ってなんとか言葉を確認。……いやもしかしたらロイコが再び聞いてくれたのかもしれないが。
しかしやる気は失ってなかった。ただ立ち上がるまでちょっと時間はかかりそうだが。
558ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)00:22:55 ID:deD
>>557
聞けば死ぬとさえ言われる本家大元の声と比べれば、身の安全が保障されるだけとてもやさしいものである。
それでもこれほどの不快感を与えるあたり、モドキではなくレッサーマンドラゴラなどと呼ぶべきなのかもしれない。

「……っと、無茶はするなよ。
 落ち着くまではこいつでも眺めて少し考えを纏めるといい」

そして少しの間だけで校庭の返事を返したシャディの額に冷たいものを押し当てて。
見ればそれは先程抜かれた小さなマンドラゴラのような植物である。眺めながら対策を考えてからでも遅くは無いだろうという助言である。
559シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)00:31:08 ID:CwE
>>558
体験版にはちょうどいい代物であるのは確実だ。呪いの強さを落としたものでこれならば、体験した者は少なくとも本家のものを安易に引っこ抜こうなどとは考えないだろう。
注意喚起、または盗人対策には実にピッタリである。対策しないと今のシャディになるわけだが。

「……ふあー……い」

額の冷たさを帯越しに感じつつ、若干覚束ない手取りでマンドラゴラモドキを受け取るとぼんやりとした目でそれを見始めた。
徐々に徐々にハッキリとしつつも頭を休めていることがわかるような目の変わり様を見ればひとまず深刻なことにはなってないことがよくわかる。
頭で考えるのはどうやって根っこを土から剥がしつつ声を聞かないようにするか、ということ……だが。

「……ぁー……ロコちゃん先生ー……大丈夫だったー……?」

結構今さらな感じがする寄り道であった。
560ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)00:40:48 ID:deD
>>559
さて、これがもしかすれば土の下のマンドラゴラ(ではないのだが)を見る初めての機会になるだろうか。
手足のように根の伸びた、人参か大根のような見た目のそれ。節くれだった茶褐色の根だ。
そこに目と口が描かれるように窪みができている様は、まさしく人型といっていい姿だ。

「まあ、僕は予測も対策もしていたからねぇ。
 君の方こそ、無理そうなら手を止めたって構わないんだよ?」

予期できたのに教えずに絶叫を食らわせたという意味では、些か薄情な響きもある回答。
そしてシャディの身を案じる割に対策を与えないのは、安易な心持ちで触れてはならないという魔法植物の基礎に基づく考えからでもあるのだった。
561シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)00:52:31 ID:CwE
>>560
図鑑では見ても実物は初めて。おー、と触り始め出して意識がしっかりしてきたのを見せていく。
根っこが動くなんて噂も耳にしてるので本当に動くかな? なんて気分で根っこを触ったり窪みを撫でたり。

「……やっぱり対策って大事なんだねー……よかったー……」
「……んー……まだ大丈夫……収穫したいし……」

元々は頼まれもの。それを育てているのに自分じゃ抜けないなんて無責任という考えからそう返事をする。どちらにせよロイコから見るとまだ深刻な状態ではないともわかるだろうか。
少なくとも片鱗が見えてないだけでも。

「んー……でも、抜いた時は良かったのにー……んー……」
「…………いっそ切る? あ、それだと意味ないかな……いや水に満たして……んー……」

引っこ抜いてから切断。それだと環境が異なるだけで同じ結果になるだろう。マンドラゴラをさわさわしながらまだまだ悩む。
562ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)01:01:50 ID:deD
>>561
「まあ、僕の心配の方は大丈夫だよ。
 ……それより、だ。考えは纏まったかい?」

ぺたぺたと触るシャディの指に合わせて動く……なんて様子も無い小さな人型の根。
もしかすれば栄養と魔力の豊富な土地で育ったマンドラゴラは動くのかもしれないが、鉢植えのこの種には土台無理な話である。
まあ、命に別状も無ければ後遺症を引きずることも無いのだ。本人にその意思があるのなら、させてやるのが良いだろう。

なんにせよ、ロイコからこれ以上のヒントを与えることも無い。そもそも答えだけが知りたいのならば大人しく図鑑に手を出せばよいのだから。
眼球も鼻も無い、窪みだけで構成された表情が恨めしそうな形になってシャディを眺めている気がした。
563シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)01:10:41 ID:CwE
>>562
「…………やってみるー」

そう言ってシャディはぺしぺしと自分の頬を影の手で叩き気付けするとゆっくり立ち上がった。
ちなみにシャディ、図鑑で収穫方法は見ているがまさかの『犬を使う』などのわりと被害が出かねないものなので別案を探しているのが真相。

なのだが、それを伝え忘れているという現実。世の中は微妙に噛み合わない。

「…………んんん」

恨めしげな視線を感じたのか悪寒の時のようにぶるりとすると鉢植えBへと近寄る。そしてまた同じように手を突っ込んだ。
次に行った手順は……初級の水魔法でも使ったか少しずつ土を崩そうという結構安易な案だった。さて上手くいくだろうか。
564ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)01:22:30 ID:deD
>>563
それは選ぶ図鑑が悪かったと言わざるを得ないかもしれない。
他の植物も広く載っている、いわゆる図鑑というものには、そうした古来の手法や逸話などしか書かれていないことも多いからだ。
例えば植物を学問として扱うこの一室のような、論文や学術書であれば求める答えは安直に乗っていたりするものである。
……特に、マンドレイクは今シャディが触っているような便利な確認のできる亜種もあることだ。研究は進んでいて当然である。

「まあ、そこまでは揃えるねぇ」

土ごと引っ張り出した地点では叫ばないので、ここまでは順当に。後はどう出るかと眺めていたところ。
少しずつ慎重に崩していくことで環境を急に変えないというアプローチを選んだ様子に、目を閉じて首を俯けたロイコ。
――今度は半分ほどだっただろうか。葉の側に近い一角の土がボロ理と崩れたあたりで、再び耳をつんざく絶叫が響いたのだった。
565シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)01:33:08 ID:CwE
>>564
それでも別の本を読む、という考えにすぐ至らないところを見るとシャディはそのあたりの考えは固いらしい。
まあこれも勉強のうちである、今は痛い目を見て安易に試さなくなることを覚えるのもまた勉強なのだ。

「よーし……このままこのま――――みゃあぁぁぁあ!!!」

もはやお約束のような絶叫。順調かと思った油断がマンドレイクの絶叫をダイレクトに伝えてシャディはたまらず鉢植えにマンドレイクを落とすと今度は床を転げ回った。
目を瞑って耳を塞いでのそれはさっきの件に比べるとまだ元気が見えるかもしれないが、十分ダメージは受けているのである。


「うぅぅー……掘り起こすまではいいのにー……」

暫くして正気に戻ってからこの弱音であった。
566ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)01:51:03 ID:4JU
>>565
まただねぇと言った表情で耳を塞ぐロイコ。流石に間近でこの声量は堪えるものがある。
こうしたペナルティがあるのはいい面もあるのだが、何が原因となったのかの瞬間を眺めるためにはとても邪魔なのが欠点であろう。
前回は最後の方まで土を払えたが、今回は慎重にもかかわらず中ほどまで。……何か別な要素が絡んでいそうなのは間違いないだろう。

「まあ、そこまでは鉢植えから鉢だけが無くなっただけと言える状態だからねぇ」

土に埋まっているから抜かれてはいない、ある意味当然の帰結である。
さて、ここでロイコがちらつかせたのは簡素な指輪。軽い精神魔法に対する防護を得られる備品の1つだ。
最後の鉢はこれを付けて引っこ抜く様を観察し、そこから探り当てるのも手だと言いたいのだろうか。
567シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)02:02:39 ID:CwE
>>566
残念ながら絶叫に圧しやられ、その瞬間を悠長に眺めることはできなかった。
それでも、最後まで落とせたことと中ほどで止まってしまったことはわかるのだが冷静に考えるには時間必須だった。

「むー…………? ……これ引っこ抜いてもまだあるの?」

いまだに景色の色が少し変だが何度か瞬きをして目を擦ることで色を正す。
その末に見た指輪を受け取ろうとして、ロイコの思惑(?)通りに進もうとするのだった。
指輪は人差し指にはめて、そして鉢植え前にスタンバイ……しながらもまさか自分が抜いたせいで今後の分が無くなるなんてないよね? と言いたげに。
568ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)02:14:51 ID:deD
>>567
「もちろん。……まあ、無くなっても素材としての価値はほぼ無いから構わないけどね。
 どうせ市場でも安く買い叩けるし、心配しなくてもいいよ」

ロイコとしては最後の一回を観察に充ててもらっても挑戦に充ててもらっても構わなかったのだが。
指輪を付けたシャディの様子を見届けてから、件の小さなマンドラゴラの在庫について軽く触れる。
先述した通り、この植物は雑草の部類に入るものなのだ。場所さえ選べばいくらでも生えている、使い道もごく限られたものでしかない。

「……さて、それじゃあゆっくり見て行こうか。
 あ、耳栓は無くても大丈夫かい?まあ用意も無いんだけどね」
569シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)02:23:10 ID:CwE
>>568
「んー、でもないよりはあった方が役に立つものもあるって聞いたよ? 今も使えてるし」

多分ロイコはそういう意味で言った可能性は低く、シャディに安心感を与えるためだった可能性のがまだあるがその辺を察せてなかった。
その教えが実のところ結構重要な相手から聞いたものだったりするのがまた少年の厄介なところだが。

「ゆっくり? …………んー? え、あ……ないんじゃん!」

見ていこう、の意味をそのまま受け取り、いきなり手を出す真似をやめて鉢植えをぐるぐる回したりして植物そのものをまずよく見た。
その過程で耳栓のことを聞いてちょっと表情を明るくしたが瞬時にツッコミに変わった。ひとまず早くに元気は戻ったようだ。

「…………んー、さっき崩したときはどこが崩れたかなー……」

最初と二つ目の違いを思い出すかのように眺めて。
570ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)02:31:18 ID:4JU
>>569
「あー、まあそうだね。じゃあ『まだあるから大丈夫』だ。これでどうだい?」

そんな少年のどこかずれた言葉に合わせて言い直すロイコ。
まあ、彼のいうことも間違いではないのだ。変に説明を付加したりするよりも、同調するのがいいと考えたか。

さてさて、周囲を眺めれば根の近くが何やら歪な形なのがわかるだろう。
抜かれたものと見比べると、マンドラゴラには『前後がある』ことがわかるかもしれない。
なにせ顔の造形があるのだ。それは正面側と背中側の区別があって当然ではあるのだが。
571シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)02:38:37 ID:CwE
>>570
「安心した!」

言い直してくれたロイコに満面の笑み。相手が相手なら呆れられていたかもしれないというのに。

「んー……ん? ……ふん? あれ?」

葉っぱはほとんど同じ、ならば見るのは当然そこより下だ。そして根の付近の歪さに違和感を覚えたのか見比べるために土を落とした最初のマンドラゴラを影の手で持ってくる。
先程はそこまで考えが及ぶことはなかったが、今ならば気を回すことができ、前後の存在を確認したのだった。

「……こっちが正面だとするとー……こう? でもじゃあ……ん?」

その歪な形でも前後を測ることができるならシャディはまず顔の方向が自身と向かい合うようにするだろう。そして、次に確認するのは水で崩そうとした方だ。
さて、この中ほどまでで崩れた水を使ったマンドラゴラだが、前後を確認しようとするとどうなっているだろう?
572ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)02:47:39 ID:4JU
>>571
シャディの笑みに合わせるようになる彼のほっぺたを撫でてやるロイコ。
ついでにシャディが床をのたうちまわった時に付いたであろう土をそっと払い落としてやった。

さて、中ほどまでしか取れていなかったはずの土だが、あれほどの絶叫である。振動であらかた土は取れてしまったようだ。
それでもよく見れば汚れの程度に差はあるらしく、ちょうど右半身と左半身といった感じで分かれているのが辛うじてわかっただろうか。
もっとも、中心線は目と目の間にあったわけではないが、概ねそんな感じであるはずだ。

「どうだ、何かわかったかい?」

指輪をつけたにもかかわらず観察に終始するシャディ。だが、自分の目で確かめるといった姿勢において、それは大した差ではない。
今の彼の努力もまた認めながら、筋道はたったかと軽く声をかけた。
573シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)02:58:18 ID:CwE
>>572
男子にしてはまだまだ柔らかいほっぺたにその手はよく沈んだことだろう。土を落としてもらったことにも気付かず、呑気な少年である。

ジーッとマンドラゴラを見比べ、なにか違いを見つけようとその目を向け続けるシャディ。
辛うじてわかるというその汚れになんとか気付けはしたもののそれがどういうことなのかまでは辿り着けなかった。

「んー……前と後ろと……気のせいかもしれないけど残った土がちょっと違う? ってことしか」

「…………心臓でもあるのかな、マンドラゴラ?」

もしかしたらだが、人を象ったような姿の植物なのでそういった部分まで似ている可能性もある、という結論が出てきたらしい。それを強めたのは左右の汚れの差からだろう。
少なくとも左右対称になる人間のうち、片側にあり、片側にないものでわかりやすいのは心臓であった。

「もしそうならー…………あれ、どうしたらいいんだろ、そっちだけ残すとか? 抜いてみた方がいいのかな?」

そう想像したまではいいのだが混乱もしてきたのかぎゅ、とマンドラゴラを握るシャディだった。
574ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)20:51:44 ID:deD
>>573
なるほど、確かに残った後から考えれば体の半分に何かあり、それが起点になったと考えられなくもない。
まあ、身体の片側にしかないある一点という考え方なら、半身丸ごとが晒されるのを待たずに絶叫が起こりそうな気もするが。
単純に面積の比率か、特定の点になにか鍵があるのか。少年の帰結はどのようなものになっただろうか。

「まあ、今度は声以外は平気なんだ。ある程度考えが纏まったら、試してみても良いんじゃないか?」

もちろん、是が非でも観察によって解明したいというのならば止めはしないだろう。
または、ロイコのささやきに従う場合は。指輪の効果によってかなりマイルドになった絶叫の瞬間を観察することができるんだろう。
575シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)21:09:05 ID:CwE
>>574
いずれにせよだ、結局は抜いてみなければすべて机上の空論に過ぎない。そもそも心臓の存在を確認するなら抜いたマンドラゴラ1号から調べれば良かったりするのだし。
まあそれでもだ、まだあるから大丈夫と聞いているのだしこれでももし駄目ならばまだ好機はある。
ぐっ、とマンドラゴラを引っ張り抜こうと少し持ち上げる。具体的には周囲の土が盛り上がる程度に。
勿論そこで絶叫が聞こえるなら全身が跳ね上がるようなリアクションをシャディは見せることだろう。着方の関係か尻尾すらマントと外套の隙間から立ち上がるほどに。

「せー……のっ……!」

まだ絶叫が訪れないならば、シャディは気持ち左半身側が遅れてくるように引っこ抜くことだろう。恐らく、絶叫自体は訪れるだろうが。

「~~~~!!!」

いい加減学習したのか影の手で耳を塞ぐという行為をしながらもその目はしっかりマンドラゴラの一連を視るために向けられていた。
576ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)21:17:28 ID:deD
>>575
ぐっと周囲の土を巻き込んで、やや引っ張られたマンドラゴラ。
もちろんその状態で絶叫が来ることは無い。もしそれでアウトだとしたら、犬で引っ張る方法は失敗に終わってしまうことだろう。

「お、ついにだね」

そう呟いてまた顔の横に手をやって、一瞬後に訪れる絶叫。
シャディの予想とは恐らく異なった結果となっただろう、上部1/3程が顔を出した瞬間での絶叫だ。
縦に埋まっているマンドラゴラを横向きに引っこ抜くという行動は土台が無茶であるのだ。多少の想定外は致し方あるまい。
それでも、先程の結果と合わせればなかなかの情報量になったのではないだろうか。ここから導かれる解に、シャディはたどり着くだろうか。
577シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)21:33:41 ID:CwE
>>576
「………………!!!」

なお、対策はしても彼のリアクションは然程変わらない。そもそも音とは響くものなので至近距離だと影の手で塞いでいようが響いてくるものなのだ。

それはさておき観察して判明したのは上部の露出度合いからの絶叫。シャディの頭が働く範囲でわかったことはというと……。

「……うぅー……掘ってから土は落としてもダメだし……水でもダメだし……抜いたら普通にダメだったし……」
「……口塞ぐ? ……目みたいなとこに土残す? んーでもそれもあんまり……うぅー……」

上部を露出させたマンドラゴラをなぜかわざわざ土に残したまま絶叫のせいでぐわんぐわんとする頭を働かせようとしてシャディは焦りの色も混じった表情で考え込んだ。
出てくる案というのも単純でなおかつ実行には結構な難しさがあるもの。冷静でもない頭で容易く解を出せるのは少ないだろう。

「わかんないー……」

マンドラゴラトリオを眺めての思考の堂々巡り、ロイコから見れば時折見かける悩みにぶつかって解決できない子供そのものに見えるだろう。
578ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)21:45:43 ID:deD
>>577
観察だけするならば、先程までのように土ごと取り出して崩していった方がやりやすかったのではという意見は呑み込んで。
実際今のように材料をかき集めて必死に考える経験は、どこかで役立つものになるだろうから。

「ふふ、まだ少し難しいかな……?
 どうする、また考えてきてみるかい?」

ぐるぐると頭を回したシャディに微笑んで、ひとまずひんやりした手で彼の頭を撫でてやるロイコ。
在庫自体はまだあるのだが、今この場には無い以上ひとまずの区切りということにはなるだろうか。
579シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)21:54:07 ID:CwE
>>578
その辺のことは聞けば答えただろうが、そういうことならばおいておこう。眺める目は真面目さを見せるがどこか無理をしているような色も含めていて。

「………………うぅん…………ごめんなさい……」
「…………もしだけど水の中で土落としたらどうなるの?」

撫でられても今度は申し訳なさそうだ、少年としてはなにか負い目でもあるかのような表情で謝る。
区切りを匂わせるロイコの言葉には従うような様子を見せつつも今のうちと思ったのか浮かんでしまったこれまた明後日の方向の考えを先に聞いていた。まあ後の在庫を無為に減らさぬと思えばマシか。

「…………美味しいのかな」
580ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)22:01:58 ID:deD
>>579
「ん?どうした、急に。
 そうだな、水中に入れた瞬間はいわゆる雨後の地中に近くなるね……
 水の量によっては土のマナと水のマナの比率が……っと、この辺りにしておこう」

シャディが誤る理由に心当たりが無いとでも言いたげに、再び頬に手を伸ばし。
そのままふにふにと弄びながら彼の疑問には答えていくが、やや喋りすぎたとばかりに口を閉ざしてしまった。

「何なら持って帰ってしまっても構わないよ。興味があるならね」
581シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)22:10:14 ID:CwE
>>580
「上手く出来なかったから……」
「…………? なんでやめちゃうの? ……んー……?」

ふにふにと弄っていただろうタイミングでは少し言葉が気の抜けたものになっているのかもしれない。
それでも最初の言葉はお膳立てまでしてもらっての失敗がそれなりに堪えたのだろう。何せ錬金術や氷魔法、ましてや植物の育てにも順調だった彼の経験から久しぶりに受けた挫折のようなものなのだ。
それでもその答えてくれた範囲は聞くことができたのかまた考えるように。

「……これってもう一度抜こうとしたら鳴く?」

ぴっ、と指したのはさっき戻してしまった一体。鳴くとすれば容易に持ち帰らせていいものか悩ましいものではあるだろう。

「あ、そうだ忘れないようにしなきゃ……」

それらを聞けばノートか手帳のようなものを取り出して机の上に置き、カリカリと下手ではない字で書き始めた。
582ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)22:21:42 ID:deD
>>581
「これ以上は、後で君が自力で考えるつもりなら障害になるだろうから、かな。
 ……それで?言っておくが別にここでの失敗に関してそう思う必要は無いからね。
 折角失敗しても損失が無い状況なんだ、挑戦して学習できたならそれで十分だよ」

確かに成功しないことで自分が落ち込むだけであれば、咎められるようなことでもない。
しかし、ロイコに対する申し訳なさを抱いているのならば、それは否定する。そもそも失敗がいくらでもできるように用意したのがこの場なのだから。
……それに、魔法植物学の入り口にも立っていないような少年がストレートに成功させてしまうケースの方が考えにくいケースでもあるだろうから。

「いや、一度絶叫したマンドラゴラはその地点で植物としての活動は止まってしまうからね。……ほら」

言いながら鉢植えから先程のマンドラゴラもどきを取り出すロイコ。そのまま軽く水魔法で土を洗い流して、シャディの肩に乗せてやる。
ノートに書き込む方の動きに合わせて、それなりに安定したマンドラゴラの根がゆらゆらと揺れるのであった。
583シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)22:35:13 ID:CwE
>>582
「……今度もダメそうだったら聞くかも」
「あう、……はーい。……やっぱり勉強って難しいねー」

いくら教師などの補佐があったとしてもマンドラゴラ自体を育てられた時点でかなりのイレギュラーとも言えるのだろうか。
失敗をあまり申し訳なく思うことはない、と受け取ればシャディは少しずつ気を持ち直していき、少し本音を漏らした。元々勉強の類いが苦手だったりするが。
さて今回見出だせる失敗の原因というとやはり知識不足が大きいだろう。図鑑で見ただけではわからないことのがいっぱいだった。

「あ、本当だー。…………なんか生きてるみたい」

カリカリカリカリゆらゆらゆらゆら。
書いて、そのあと確認するだけでも所謂慣性的なもので揺らぎは見える。それに抱いた感想の漏らしかたから先ほどの重苦しさは少し消えていることもわかるだろう。

「んー…………とりあえずこんなとこかなー……本当人みたい」

確認できた土の汚れの差や、どこまではセーフだったかの基準に先ほど聞いたばかりの手法も半端ながら書き留めておく。
それを終えると開いたままシャディは最初のマンドラゴラの顔に指をぐにぐに当てながら肩のマンドラゴラを眺めるのであった。その途中。


「……そういえばここ本ばっかりだねー」
584ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)22:43:03 ID:deD
>>583
「ん、わかった。またの挑戦を楽しみにしてるよ。
 何、ここにいるうちは何度だって失敗もできるんだ。精一杯活用してやれ?」

最後にぽんぽんと頭に触れて、頬を弄んでいた手が離れる。
難しい勉強もネポックにいるうちは、いろいろな機会を得られるだろうから。シャディには物怖じせずに挑戦していってほしいものだと思いながら。

「魔法植物を扱うのにいちいち図書館に行くのも骨だろう?
 取扱いに関しての専門書や論文が選ばれて集まっている、そういう部屋なんだよ」

図書館に行ってもあることはあるが、一般に使用される区画よりももっと奥の区画に該当する知識の集まりだ。
そうした書物と共にコーヒーなども淹れられる一息つける空間、それがこの区画なのである。
585シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)22:53:15 ID:CwE
>>584
「…………はい!」

明るい声と顔を見れば元気はなんとか取り戻したことが見えるだろう。信頼できる教師の下で色々挑戦できるのは無自覚ながら幸運なものなのである。
絶叫のお陰で丁度いい感じに畏れはできたのだが。少なくとも野生や畑のマンドラゴラを不用意に抜く真似はしない。

「おー………………アレ? じゃーもしかしてマンドラゴラも?」

ノートはマントの下にすっぽりしまいこみ、マンドラゴラは腐ったりしないうちになんとかしようと思いつつ台詞の外で凍らせても平気か、と訊ねるだろう。
そして気になってしまうことは仕方ない。だがしかし、今は取ろうか取るまいか迷ってるところがよく見えた。
586ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)23:04:35 ID:deD
>>585
「いい返事だ」

調子を取り戻したらしいシャディの返答ににっこりと笑って返す。
なんだか今回は成功体験もなく絶叫もあり、酷くいじめてしまったような気もするが。
それもまたひとつの教育の在り方であろうと考えるロイコは、再び立ち上がってくれたシャディに心から期待と称賛を寄せるのだった。

「まあ、冷蔵で十分だけどね。……もちろん、あるよ」

凍らせてしまうまで行かずとも、保存はできると囁いたロイコ。
実際根菜は冷暗所であれば、意外と日持ちする部類のものなのだ。
そしてこの部屋の中にはシャディの期待した通り、マンドラゴラに関する書物も存在するが。
587シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)23:15:26 ID:CwE
>>586
今回のことを誰かに話す機会があれば、ロイコのイメージに若干関わるかもしれない……のだろうか?
それでもシャディはロイコを信用しているのだろう。……後から「アレ?」って思う可能性までは流石に否定できないが。

「……じゃあ大丈夫かなー、美味しいならロコちゃん先生も食べるー?」
「…………あるんだ、そっかー」

保存可能となれば早ければ今夜にでもシャディのご飯になることだろう。誰かに任せる場合出された方はびっくりものだが。
マントの中というのは氷室に近く、なおかつ日も当たらない環境……意外と根菜の保存には適しているような。

そして書があることを聞くと安心したような顔を向けた。

「じゃあどうしてもダメだったら見てもいい?」

その台詞からするに、今後も危ないチャレンジは少し続くことが窺えるだろう。
588ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)23:25:29 ID:4JU
>>587
「お、どうしようかな?……じゃあ、適当に何か料理してしまおうか」

シャディが分けてくれるというのであれば、受け取ることに異存はない。
そんな1つの折衷案として、ロイコは小さなマンドラゴラで手料理を振る舞うことを提案してみる。

「ああ、ご自由に。何なら今だって構わないよ?」

挑戦は一つの美徳だが、すでに明らかになっていることを先人の後を追って知ることも学問である。
過程で得られたものがあるならば、それは諦めではなく立派な学習だと。彼の言葉には確かに頷いてみせたのだった。
589シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)23:36:11 ID:CwE
>>588
「え、料理できるの? 食べたい食べたい!」

このあたりが単純明快な精神のためかその案には是非是非とばかりに乗っかった。ロイコが料理できるのは実は意外だったようだが。

「え、あー……えっと…………」

さっきの台詞の手前、なんとなくすぐ覆してしまうことになにか迷ってしまうのは複雑な思春期の心と言うべきか。
しかし、ロイコの後押しもうひとつですんなり読む方向に向かっていきそうな様子なのでやっぱり相当悩んでたのかもしれない。
590ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/02(木)23:47:50 ID:4JU
>>589
「まあ、そこまで期待はしないでくれると助かるけどね」

料理に関してはいつかお手製のクッキーをあげたあたり、心得がないわけではない。
が、謙遜なのか種族生による味覚の際を案じたか、食い気味なシャディを落ち着けるような一言を付け加え。

「……まあ、気が向いたらいつでも大丈夫だからね」

そしてそんな迷うそぶりのシャディにふっと微笑みかけて。
もう少し模索するもここで文献を参照するも、ロイコは強制も推奨もしない。
591シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/02(木)23:55:44 ID:CwE
>>590
「んー、そうなの? でも楽しみ!」

お菓子と料理は別物、と言われるほど細かい差がある都合の見解だったりする。まあシャディはロイコも知る火への忌避感から一人でできないだけだが。
とりあえずなんとか落ち着いた感はあるが期待そのものはそこまで下がらなかったようだ。

「……ん、また来るね!」

案外近いうちにここに来ることになるかもしれない、そんな考えから今は自分で考えようと、したのだろう。
まあ場合によっては翌日にでも来る可能性があるのだが。そうなれば苦笑いくらいはされるのだろうか?
592ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/03(金)00:06:44 ID:u9D
>>591
まあロイコとしても、自分が何かやるのなら多少の期待はあって嬉しいものである。
もう一度シャディを軽く撫でてから、余ったマンドラゴラを一つ掴んで。

「じゃあ、またこいつで用意しておくとしよう」
「ああ、お疲れ様。自分が思うより負荷はかかっているだろうから、今日はゆっくりお休み」

本家ではないとはいえ三度も絶叫を食らったシャディには、気づかないうちになかなかのダメージが積み重なっているはずだ。
そんな彼の身を軽く気遣いながら、扉に手をかけた少年の背中に手を振るのだった。
593シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/03(金)00:13:28 ID:hLU
>>592
持ち帰るのはマンドラゴラ二本、人によってはこれだけで欲しがるのかもしれないがそんなことは露知らず。増えた楽しみに表情で喜び示して。

「わかったー! ロコちゃん先生ももしかしたらってことあるから気を付けてねー!」

耳を塞いでいたりしても、絶叫が聞こえなかったとは限らないと思っているのかそんな心配を投げ掛けて。
そして扉を開けて手元を見ると気付いたのだった。備品を危うく持ち逃げしかけたことに。

「あ、あははは~……じゃあねー、ロコちゃん先生ー」

なんだかばつの悪そうに指輪を影の手に持たせてロイコの手に乗せるとシャディは今度こそ扉から出るのであった。
お辞儀をして退室の礼をしっかり行い、扉はゆっくりと閉められるのであった。
594エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/04(土)22:49:48 ID:IYF
立ち並ぶ書庫の間に浮かぶ、若草色の小さな姿。
あまり本が似合うイメージは無いが、実は意外と図書室にいることは多いのだ。
とはいえ、やはり書物と自分でにらめっこすることはそう多くないのだが。

「んー……」

というのも、ここで悩んでいると小さな子供がいるのが珍しいのかよく色々と教えてもらえるのだ。
エリシアにとって本は間接的な情報源で、大体は見繕うのも読み解くのも誰かに頼ってしまう傾向がある。
さてさて、今日も目的はそんな所だろうか。きょろきょろと当たりを見渡す視線は、本棚というより他の通路に気持ち向けられているような。
595リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/04(土)22:55:12 ID:rmw
>>594
「おや、エリシアさんではありませんか」

浮かぶ若草色の姿、本日は見当たらないペストマスクに安堵したようなそうでもないような気持ちを抱えながらリエードは小声で話し掛ける。
彼の姿は依然として変わらず、違うところと言えば小脇の以前からある魔物図鑑である。

「本日はどうされましたか? 目当ての物が見当たりませんか?」

見たところ何かに悩んだ様子のエリシアを見て、そして本を開いてないところや取ってないところを見ての判断だ。
その通路の見方を本の場所がわからないとしていると見ているが果たしてエリシアの返事とはどのようなものだろうか?
596エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/04(土)23:11:19 ID:IYF
>>595
「おー、こんにちはー!」

見知った姿が現れたことに、いつものように手を挙げて。
普段通りの元気さではあるが、一応ここがどんな場所かは理解しているらしい声のボリュームだ。
まあ、エリシアとてこの場所に割と足を運んでいる訳なので、その辺りは問題なしということか。

「んーとね、これ!」

言いながら彼に差し出したのは、首にかかっている冷たいネックレスとポーチから取り出したペリドットの宝石。
さて、この二つを急に出されたところでエリシアの求める答えに辿り着くのはかなり、いやとても難しいと思われるが。
597リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/04(土)23:15:38 ID:rmw
>>596
はいこんにちは、と以前出会った際からもわかる行儀の良さに感心の笑顔。小さな頃から心得てるのは良いことである。
そして差し出されたのは、なるほどネックレスと緑色に属する輝きの宝石。そこから導き出すのは確かに困難!

「……………………なるほど」

だがしかし! リエードは行き着く! 亜人(?)のエリシアの考えをわかってこその自分なのだとして出した答えは!

「おやつですね?」

絶対違う、と見る人が居ればツッコむだろう答えであった。しかもキメ顔である、恥ずかしい。
598エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/04(土)23:26:36 ID:IYF
>>597
「おー?」

リエードの自信満々の回答にこてんと首を傾げるエリシア。
答えを知っている側から見れば、リエードの答えは何とも突拍子もない。
エリシアとてそれには不思議そうな表情で首を傾げることしかできないのだった。

「これ、どーしよう?」

そしてもう少し付け加えんとばかりに二つのアイテムを指さしながら。
599リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/04(土)23:33:51 ID:rmw
>>598
「…………違いましたか」

首を傾げてきたエリシアを見れば流石に察することはできたようだ。手で顔を隠しながらやや恥ずかしそうにふぅ、と息吐き。

「……どうしよう、というのは? この二つに何かしたいのですか、エリシアさん? 例えば……混ぜる、などですかね?」

ひとまずネックレスと宝石で浮かぶものといえば一般的には結合、はめ込むことであろう。リエードはそちらの方に答えを向けることにした。

「しかし、それならばなぜ図書館へ?」
600エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/04(土)23:40:39 ID:IYF
>>599
「うん、あげるの!」

ミズハに「仲良くなれる」と言われたとおり、エリシアはそのネックレスに人格があるかのように扱う。
なので、首輪に宝石を付けるという行為を「宝石をあげる」と表現したのだったが。

「だれがいいかなー?」

そうした加工において、今のエリシアの錬金術では対応できなかったのが現状。
だから他に加工できそうな人や職業が知りたかったというのが今回の行動である、のだが。
先程の言葉と今しがた口にした言葉の組み合わせは、誤解の余地が大きすぎるのではないか。
601リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/04(土)23:46:23 ID:rmw
>>600
「あげる? 贈り物にするのですか?」

しかしながらだ、普通に考えれば「あげる」というのはそういう取り方になってしまう。
この辺りがエリシアとの会話における注意点だがリエードは油断したようだ。

「誰が……贈り物にするならば親しい方ですがねぇ」
「加工という意味ならばやはり、鍛冶や錬金の教師ら、もしくは生徒に訊ねるのが良いでしょう。確か大学部で受講されてる方々も修練場などで見かけると聞きましたが」

ここはリエード、二通りの解釈をそれぞれ述べる。贈り物という意味ならばそのままの意味だ。
しかし加工という意味ならばまた話は変わってくる、そうなればリエードが出せる提案としてはこのような無難なものになってしまうか。

「もしくは装飾に長ける方……ですが生憎自分の知り合いではあまり心当たりがありませんね、自分もそれらは習っていませんし……」

と呟きながらリエードはひとまず近くの本棚を眺めて背表紙に書かれているタイトルから何かいいものはないかと目で探した。
602エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/05(日)00:01:07 ID:gLw
>>601
「ん!」

まあエリシアとしてはネックレスに宝石を贈与するという意味で正しいのだ。
リエードの返答に頷いてしまう、ここにコミュニケーションのすれ違いが成立した。

「おー…… カメリアせんせー?」

誰に贈るかという方は華麗にスルー。次いだ答えに心当たりと共に首を傾げる。
そもそもエリシアの錬金術が通用しなかったために練金以外のアプローチを求めている節があったのだが、それでいいのか微妙に疑問なようだ。
なお、鍛冶の方は思い当たる節が無いのだろうか。少しだけ考えた後は何事も無く顔を上げて。
603リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/05(日)00:09:32 ID:nxn
>>602
「おやおや」と何やらほほえましいものを見るような笑顔を浮かべたリエード。すれ違いは和みを生み出してしまった。

「カメリア先生ですか、確かにあの方ならば行えるやもしれませんね」
「ネックレスと宝石を組み合わせるならば繋げるためにどちらかを変化させたりするのが一番ですからねえ」
「……カメリア先生でも難しそうというなら金属に詳しい方に心当たりはありますか?」

よし、よし、と触角も一緒に撫でようと固い手を乗せるとリエードはそう訊ねる。
加工そのものは時折人に教えるのを嫌う生徒や教師も居るがエリシアの場合見てもわかってない場合もあるのでは? と思ったのだ。
そうなればやはり共通点として見えそうなのは金属の扱いに長けるかどうかだろう。……まあその、ネックレスの加工に合致できるとも限らないが。
604エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/05(日)00:29:25 ID:gLw
>>603
「んー、でも……」

加工には材料を変質させてしまうのが一番。そんな意見に首を傾げたエリシア。
これがエリシアが第一にカメリアの部屋の扉を叩くことをしなかった一番の理由だったのだ。

「えりーのは、ダメだったよ?」

そう、カメリアから教えてもらった錬金術は、ネックレスの加工には使えなかったのだ。
そのため鍛冶方向で心当たりがあるならば、そちらを知りたいとも思っていたのだった。
605リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/05(日)00:36:11 ID:nxn
>>604
「…………ふむ? ……金属そのものが錬金できない? いえこの場合形状記憶しているとも言うのでしょうかね……」

エリシアのはダメだった、となると考えられるのは金属自体の性質。魔法自体弾いてるのか何らかの条件がないと元の形に戻る金属の可能性がリエードには考えられた。
となればやはり鍛冶の仕事になるのだろうか、目にするのはやはり大学部のとある生徒だが。

「時折緑髪の生徒と妙な議論を行うグ……グレ……? まあそのような方が鍛冶に長けるとは噂に聞きましたね、知ってますか?」
「自分はそれを加工できるほどの腕は持っていないもので、申し訳ありませんエリシアさん」

そういうとリエードは謝意を込めてエリシアに頭を下げた。
鍛冶に対しては直接の対面がないため何とも言えないが噂を聞いたか伝でもあったのかグレで始まる生徒の名を出した。
606エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/05(日)00:43:35 ID:gLw
>>605
「とかしたらなおった!ひゃっとしたよ!」

どうやら一度加工は出来たものの、元のネックレスの形状に戻ってしまったらしい。
改めて冷気の感想を口にしたのは、実は少し食べた時の感想なのだがそれは伝わるだろうか。

「んー、グレ……?」

エリシアはグレゴールと会ったことはあるが、ウィルと二人でいるところは知らない。
なので与えられたヒントは名前の頭に文字だけであり、それだけでは思い出すに至らなかったようだ。

そして頭を下げたリエードに対して、何故謝られているのか分からないといった様子で首を傾げる。
607リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/05(日)00:55:51 ID:nxn
>>606
「なかなか大胆なことしますねあなた……涼しくなりましたか?」

ネックレスを溶かす。作業として捉えるならまだわかるがそれでも勇気が必要だろうと。いやエリシアの場合勇気とは別かもしれないが。
そして冷気の感想については察したのか察してないのか、どちらとも取れる言葉で返した。なお実際には食べたと捉えてる。

「……まあ追々思い出すでしょう、お気になさらず」

とりあえず再会を期待するしかない、というのがリエードである。勝手に名前を出しておいてこれである。

「いえいえ、こちらにも色々ありましてね、強いて言うなら習えたことを習ってないと言いますか。エリシアさん、よろしければ鍛冶の本を探しますか? 初心者用の本ならば分かりやすいかと思いますが……」

勿論、エリシアが探したい本があるならそちらを優先するし、そもそもリエードではなかなか難しいとしての判断だがエリシアはどのような返答になるだろうか?
608エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/05(日)01:13:19 ID:gLw
>>607
「ミズハせんせーがだいじょーぶっていってた!
 うん、すずしかったよー!」

エリシアとて一人では中々試さなかっただろうが。
今回の場合はミズハの太鼓判があったために実行に踏み切った様子。
答えは口に出さないながらも食べたのだろうと思えたあたり、リエードもだいぶエリシアの扱いに慣れてきたか。

「んー、そーかな?
 じゃあ、さがそさがそー!」

そもそもあまり見当がついていなかったのだ、むこうから行動を提案してくれるとなれば乗るしかないのがエリシア。
そうしてふよふよと浮きながら本棚を眺めていき、なぜかエリシア自身が鍛冶の基礎を学ぶことになるのだろう。
この方針の行きつく先は、究極的にエリシア自身によるネックレスの加工という形になるのだろうか。
609リエード◆L1x45m6BVM :2018/08/05(日)01:19:42 ID:nxn
>>608
「? まあ大丈夫ならば良いのでしょう、これからの季節にはちょうど良かったですねえ……」

そもそも最初の問答から「おやつ?」と聞いてたりするので人によって察することもできるだろう。リエードから見たエリシアは食いしん坊なのだと。

「それと、人によっては習っている可能性もあるので気になるなら出会う方に鍛冶は習っているか聞くと良いですよエリシアさん」

そう言うとリエードも本棚の中から探していくことにした。エリシアが乗り気になってくれただけ良かったことだ。

そしていずれ見つかるだろうか、鍛冶の本。本棚をいくつ巡ることになったかは定かでない。方針についてはお察しの通りだ。人に作ってもらうのもいいが自作もまた良いだろうと。

それもこれもリエードが「人に贈るもの」だと思ってるから故だったりするのだが。

「――ふむふむ、なるほど――――」

エリシアが眺めるだろう鍛冶の本を横から眺めるリエードがその日は見られたかもしれないのである。
610エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/06(月)23:29:42 ID:B9s
「うぅー……」

相も変わらずカンカン照りの最近。そのままだと茹で上がってしまいかねないエリシア。
そんなエリシアが涼を求めて、訪れたのは学内の水場。
……それも、いつかの滝のある場所である。

さて、修練場として認知されているそこだが、水魔法に特化した訓練でもない限りはあまり使われない場所だ。
位置的に辺鄙ということもあるそこでエリシアが行っていたのは…… 何のことは無い、水に浸かっての昼食だった。
611ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/06(月)23:43:30 ID:AaW
>>610
「うゥーん……」
「……てやっ!、えいっ!」

さてはて、そんなエリシアの視界に入るであろうか
そうでなくとも滝音に混じる声は聞こえるはずだ、何せ結構近くなのだから
何やら唸りながらミズハ、周囲の水に対して魔力を走らせ、操作魔法を行使しようとしているらしい…が、イマヒトツ上手くいっていない!
612エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/06(月)23:47:34 ID:B9s
>>611
「……おー?」

もきゅもきゅとまりもを食べるエリシア、どうやら声の方が届いたようだ。
一度食事の手を止めて声の方を眺めれば、やはり見知った姿を見つけて。

「あっ、ミズハせんせー!」

そのまま手を振りながらスイスイと、ミズハの元まで泳いでいくエリシア。
髪のように見える部分を波打たせて泳いでいるため、そんな姿勢でも安定感は抜群だ。
613ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/06(月)23:57:26 ID:AaW
>>612
「……うぅー、むずか……し……!」
「って、わぁっ!?」

魔剣を抜き放ち携え、魔導杖代わりの補助具としているのだが全身が産まれたての子鹿めいてプルップル震えている
さてはてそして声がかかればびっくり!不可視の魔力で支えていた水達はボチャンとあるべき姿に還った

「あ、ど、どうもこんにちはー」
「……暑いですね、この辺は涼しいですけどー……」

慌てて魔剣を鞘に納め、苦笑を浮かべて何事もなかった風を装った!欺瞞!
614エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/07(火)00:03:48 ID:Dq5
>>613
「おー、こんにち……わぷっ」

魔剣が抜き放たれているのを見て、その件に向けても元気よく挨拶。
前回のネックレス関連のやり取りから、ミズハの魔剣と自身のネックレスには人格があるものだと思っているのだ。
そして言いかけた瞬間にとぷんと戻った水に、水面に浮かぶエリシアも波打つように揺れる。

「……?」

そして波打った水面に不思議そうに首を傾げて、ミズハを見遣るエリシア。
誤魔化すように述べられたミズハの言葉は、ただ届いていないだけであるが。
615ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/07(火)00:17:38 ID:RJT
>>614
「……あ、ど、どうもどうもー」

魔剣の鞘を撫でつつ、代行挨拶を返すのであった

「……あー、えーっと……」
「ちょっと、そのー、魔法の特訓をー……」

そのイノセンスな眼差しを前に虚言や策など練れようはずもない。何やらミズハ、本来氷と相性の悪くないはずの水の…それも操作魔法がとてもニガテだと言う
多分こういうのはセンスの問題なのだ、操作するカタチの具体的なイメージを如何に上手く描けるか?つまり図工1のミズハにはそれが足りない!
616エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/07(火)00:23:13 ID:Dq5
>>615
代理ではあれど魔剣からの返事に、にぱっと微笑みを向けて。
ミズハも魔法の練習をしていたのだと聞くと、おおっと歓声を上げて水辺から陸に上がり。

「えりーもやるーっ!」

ちょこんと隣に立ったが早いか、おーっと手を挙げてそんな一言。
ミズハが上手くいっていないとは夢にも思わず、単に一緒に練習をしようというつもりらしい。
……さて、イメージを描くのが苦手なら、ある程度の形があればいい訳か。この小さな若草色を唆せば、何かしら得られるかもしれない。
617ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/07(火)00:28:32 ID:RJT
>>616
「え?」
「……えーっと、そうだ……ねぇねぇクローディアさん」
「あー、えーっと……あ、あの鳥!アレのカタチを作ってみません?」

あの鳥、指差す方向には水面をのーんびり泳ぐカルガモさんの姿が
成る程確かに目の前にモチーフがあれば異なる場合もあるかもしれない、魔剣を鞘に納めたまま柄を握り魔力集中
……カモノハシめいた謎の物体を形成する水塊が完成したのはその少し後だ
618エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/07(火)00:38:54 ID:Dq5
>>617
「わかった!とりー!」

ミズハに指を指された先にいたカルガモを見て、これも元気よく答えたエリシア。
ところで、ここのすぐ近くには激流があるのだがカルガモは大丈夫だろうか。

「おー、こんにちは!」

そしてまた姿を現した魔剣に挨拶するエリシア。決して邪魔をしている訳ではない。
剣の峰を撫でるように触れてから、エリシアもまた水を操作して鳥を形作ろうとしてみる。

そして徐々にできていく形は、なんだか翼だけがやたらとリアルなカルガモになるのであった。
619ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/07(火)00:43:25 ID:RJT
>>618
おっと、のんびり泳いでいるように見えたカルガモさん、実は荒波に抗う修練の真っ最中だったのだろう。多分ね

「あはは、こんにちはー、って」
「……う、……うぅーん……?」

魔剣との対話を試みるエリシアの無邪気さに癒されつつ、ともあれ完成品に随分と差がある
なんだか翼だけ嫌に浮いてはいるが、確かに鳥と分かるフォルム……何が違うのか!(根本である)

「……上手くいかないなぁ……」
「どうしても、ニガテなんですよね……昔から」

弱音を吐く事は極めて珍しいが、小さな苦笑と溜息と共にそうして岩場に腰を下ろした
620エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/07(火)00:49:17 ID:1I4
>>619
翼は精巧と言うよりも、ミズハの受け取った通りなんだか浮いている。
それは翼だけは知識にある鷹のものを参照したからなのであったが。
とにかく、捕食で形状含め獲得する性質からか、イメージに関してはエリシアは得意なようだ。

「んー、なんで?……あっ、りょーくんだー」

そしてなんだか弱気な言葉とともに腰を下ろしたミズハに首を傾げながら。
ふと草の陰からやって来たのは、なんだかご無沙汰な軟体質の猫である。
……さて、エリシアの使役霊であるこの猫ならば、つぶさに観察したりも可能だろうが。
621ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/07(火)00:53:24 ID:RJT
>>620
「……なんで……?」
「……あぁ、そういえば……あ、こんにちはー」

なんでだろう?と自問、成る程確かに理由を自ら考えた事はなかった。生徒にはそう教えていたつもりだが自分の事となるとどうにも疎いのはミズハの欠点のひとつと言えよう
そして登場のりょーくん、笑みを浮かべてご挨拶

「あ、そうだ……」
「……りょーくんを、少し触らせて頂いても……?」

エリシアとりょーくん両方に尋ねるカタチで。どうやらそこに至ったらしい
622エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/07(火)00:59:24 ID:1I4
>>621
「んー……」

水はに思い当たる節がないのならば、エリシアから指摘できることもないだろう。
そもそも苦手分野自体を今しがた聞いたばかりの上、相手は先生なのだし。

「どう?……あっ」

そしてしゃがみこんで猫の顔を覗き込むようにして問いかけうエリシア。
が、そんな質問に答える気もないと言わんばかりにぴょいと飛んで、ミズハのそばに歩いていく軟体質の猫。
あいかわらずエリシアにはそっけないが、どうやら触れることはできそうだ。
623ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/07(火)01:10:48 ID:RJT
>>622
「……多分、そうですね……」
「絵を描くのもニガテですし、粘土細工もダメ……それが関係しているのかも……?」

自己分析の結果は分かりやすいものだ、要するにぶきっちょなのである

「ふふ、ありがとうございます」
「……いいかな?ふむふむ……?」

一応断りを入れてから触れて、各部位を確かめながらもう片手では水細工を作り続ける
そしてやがてたっぷり時間をかけて完成したそれは

「……出来た!……今までで一番いい気がします!」

猫!……に見える、確かに!な出来栄え!でも先程までに比べれば大躍進だ!
624エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/07(火)01:17:01 ID:1I4
>>623
「ねんど?んー……あっ!」

ミズハの考察の言葉の端に現れた、年度の言葉に反応するエリシア。
さてさて、迷いなく触覚を千切って変換したのは、いつかジゼルが使っていた魔力で固まる粘土である。

「おー!りょーくんみてみてー!」

そして確かに猫のシルエットに見えるそれの横に軟体質の猫を並べて囃すエリシア。
それまでとの比較はわからないが、ミズハの手応えありそうな反応からエリシアもまた満足げな様子になるのだった。

さて、その後は2人で魔力操作をやってみたり、触覚製の粘土をこねて遊んだりするのだろうか。
この炎天下の中にあって涼しい構内の外れで、ゆったりとした時間が流れていくのだった。
625ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)21:26:58 ID:Hyp
「……えっ?み、見回りですか?森の?」
「……えーっと、あの、雨……」
「あっ、はい……行ってきますー……」

先輩教師から見回りを申しつけられ、窓を叩く超風雨を理由にアレしようとしたら先週のランチを奢って貰った事を盾にバッサリであった
はぁと溜息、まだ早い夕暮れ時だというのに流れる鈍色の雲は分厚い

「……あぁっ、す、凄い雨ぇー……!」

傘をナナメにしかしほとんど役に立たない!
626レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)21:36:47 ID:NwF
>>625
さて、比較的普通の価値観を持つ者達ならば超暴風雨の中外に出ようと考えることなどあるまい、だからこそ見回りもちょっとやりにくい。
何せこんな中では魔物でもそこまで活動的にはなりにくい上に、きっと彼等も身内のために必死になる。ましてや人など――

「――――!!! すっごーーい雨ーー!!」

――例外が居た。暴風雨を全身で浴びているレイヴンである。なぜか飛ばない折れないススキ飾りや月桂冠を筆頭にまるで変わらぬ出で立ちで外に居た。
羽衣なんて広がっていて邪魔になりそうなのに苦にもしてない様子で外で大はしゃぎしているレイヴンだ、あまりの雨量と風に声が聞きにくいが。

「――っ!! ――先生こんに――!!」

さて、こんな視界の悪さでもなぜか気付いたらしいレイヴン。ミズハに元気よく声かけすると同時にちょっと浮いた。
627ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)21:41:34 ID:Hyp
>>626
曇天薄暗闇の中、暴風雨の荒れ狂う唸り声だけがミズハを襲う……と思いきや!

「……うへぇっ!?」
「え……え、えぇぇ……?」

元気たっぷりレイヴンの姿!ビックリして思わず尻餅、傘も落とすってものだ

「な、なな、な、何をしてるんですかー!?」

思わず叫ぶように。そりゃそうだ、このお天気は外出には実際アブナイ!
628レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)21:48:57 ID:NwF
>>627
確かに危険、アブナイなんて済まない! だが!

「雨降ってたから!! 浴びに来た! ここまでスゴいの久しぶり!!」

彼女にそんなことはまるで関係ない、むしろいつもよりもいい笑顔だ! それだけ雨は良いものだと誤認させるかのような!
ちょっとよろけつつも尻餅をついたミズハを助け起こそうとして、傘を拾おうとしながら次に放つ一言は!

「ミィ先生も一緒に、浴びに来た!?」

まさかの同族認定である。髪や腰簑の裾すら大暴れしているこの暴風雨の中で楽しんでいるレイヴンを見てどう思われるやら。
629ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)21:57:30 ID:Hyp
>>628
「あっ、はい……」

浴びに来た、そうだ彼女はそんな子だったのだ
差し出された手を取りよっこいしょと立ち上がる、お尻が……いやもう全身びちょびちょである。尚傘は自由を求めどっか飛んでった

「……浴び……じ、じゃなくてですね、見回りをしないと……ケホケホ、あぁもう……」

喋る途中も鼻やら口やらに無遠慮に入り込む雨粒!少しむせた
630レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)22:01:14 ID:NwF
>>629
一方、レイヴンの身体は頭のてっぺんから草履の先に至るまでもう濡れるとこないんじゃないかというほどにびしょ濡れだ。潔い。

「見回り? なら一緒に回る!! それなら何かあっても平気!!」

ちなみに彼女が噎せない理由は単純。ミズハの口に雨粒が入る角度だと対面想定のレイヴンには後頭部に直撃する形になるのである。
それはさておき、レイヴンはミズハに遠慮なしの提案をしつつ助け起こした手をそのまま握って仲良しがやるように回ろうとしていた。
631ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)22:09:01 ID:Hyp
>>630
「あ、あはは……」
「……あー、もう、じゃあ一緒に行きましょうかー!」

さてはて傘がもう遥か向こうの雲の先まで羽撃たいてったのを見て苦笑
というよりもう笑うしかない状況だ、楽しんだもの勝ちといってもいい

「……でも、気をつけて下さいね」
「こんな日はいろんなものが飛んできまぶへぁっ!?」

スコーン!とミズハの顔面に直撃するのはどっかのお部屋から飛ばされてきたであろう錫のマグカップ!痛い!

「……飛んで来ますから……」

涙目なのは言うまでもない、雨に濡れて見えないけれども
632レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)22:23:21 ID:NwF
>>631
「傘もそうしたほうがいいって!」

傘はきっとレイヴンに託した、そうレイヴンは感じ取ったようだ。実際のところはわからないが。

さてさて誰のものかわからないものが直撃するミズハの悲痛な姿。それを痛いのは知っているのでレイヴンは覚えてから少し経つ回復魔法をおかけした!
ちょっとだけでも痛みは引くはずだ!

「…………気を付けぇッ!?」

カァン!!
レイヴンの後頭部にあらぬ方向から突っ込んできたのはこれまたどこから来たのかわからない軽い金属製らしいお皿であった。
思わずレイヴンもしゃがみこんだ!!
633ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)22:27:30 ID:Hyp
>>632
「あ、ありがとうございますぅー……」
「こほん、そうですこんな事も滅多にないけどたまーにあったりしますえぇぇっ!?」

ナイスタイミング!直撃する食器!慌てて患部に治癒魔法開始、お互い治し合う格好であった

「……ここは多分キケンですね、急いで移動しましょう……」

裏付けるように今度はフォークが十本くらい飛んで地面に刺さる!コワイ!
それらを避けたり迎撃したりして、ようやく森の手前の簡素な東屋に辿り着く

「あぁ、あの、す、少し休みません……?」
634レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)22:33:10 ID:NwF
>>633
痛みが引いてレイヴンはバッチリ笑顔だ!

「……雨は浴びたいけどこれはイヤ……」

レイヴン、地面に突き刺さるフォークを見て流石にテンションが少しダウン! そりゃそうだ雨は浴びても槍はゴメンだ。

何かのチラシを水で散らしたり、どこから来たのかまるでわからない細い丸太に数々の調理器具、もしかしてキャンプでもしてたのだろうか?

「……でももっと浴び――」

まだ足りないの? って思わせる発言を止めたのはレイヴンの背後にズドォン! と突き刺さった板である。アブナイ。

「――そうする!!!」

よく考えれば隙間からでも浴びれるはず、なんて考えとともにレイヴンはミズハを引っ張り、そこに入ろうとしていた! 今日は意外と聞き分けがよく見えるかもしれない。
彼女は教師の間でもちょっと悩まれるくらいの雨狂いなのに。
635ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)22:43:24 ID:Hyp
>>634
「よかったー」
「あはは、もー、びっちょりですねー」

髪をぎゅー、と絞れば落ちる水。ともあれ一応一呼吸と言える
外は轟々たる風に乗ってさまざまなキケン物体が往来している、実際アブナイ

「……ホント、凄い雨ですねー」
「まさか雨乞いしました?なーんて」

くすくすと笑みを浮かべながら
636レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)22:47:27 ID:NwF
>>635
「でもこのくらいがイイ! 雨一番!」

雨を浴びると性格が変わっているのか、以前の雨談義における落ち着きなどまるで感じられない受け答えだ。
髪を絞る気配すら見せてないところから、彼女は普段から浴びてもそのままであることが窺える。

「――――――……………………」

その笑みからなぜか目逸らしたぞレイヴン。ハッピーな笑顔のままで。しかもなぜか距離まで取ったぞ。
637ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)22:52:01 ID:Hyp
>>636
「……え?」

マジで?といった具合にすすすと逸らされた視線の先に移動!
いや実際自然災害級なのだ、完全に制御している訳ではないのだろうがそれでもやっぱりそれでも!

「……ま、まぁまぁ、ともかくとしてー」
「カンタンに見回りして、早く帰ってシャワー浴びましょう?」

こほん、閑話休題。カブキめいて頭を振り乱す森の木々、中は危ないだろうから外周を少し見回るつもりらしい
638レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)22:56:35 ID:NwF
>>637
「……ちょ、ちょっとだけ。魔法陣描いてみて雨降るように願っただけ……!」

ごにょごにょと。風まで呼ぶつもりはなかったんだとばかりに。偶然なのか彼女が呼んだのかはまさに神のみぞ知る。

「見回り! 森は危険! ……川や滝は見に行く!?」

とりあえず森が危険なのはさっきまでの飛来物などを考慮しても十分伝わる。もう風が強すぎて葉がわさわさと渦巻いて飛ぶほどである。
が、まさかのミズハの想定とは真逆を行く内部の……言わば大雨では一番危険な場所はと言い出した!
639ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)23:00:14 ID:Hyp
>>638
「……うん、それって雨乞いですね」

とはいえ実害が報告されていないのだし責める必要は皆無、仮に何かあったとしても直接的な証拠にならないしなんなら偶然の可能性だってあのだから

「あー……確かに!」
「森よりそっちの方が危ないですものねー」

成る程、と膝を叩く思いで頷いた
さてすれば森から川へ移動……うん、最早荒れ狂う濁流!ちょっとでも踏み入れば人魚ですら覚えるであろう!

「……絶対近付いたらダメですねこれー……」
640レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)23:07:36 ID:NwF
>>639
「そう雨乞い、風は呼んでない!」と彼女の主張はずっとそうだった。結論から言えば今回はミズハの優しさに感謝する他ない。

濁流とはこういうもの、という説明にはぴったりだろう。人魚はおろかなんなら水の神でも流されていきそうである。

「………………想像以上!! 泳いだら流されそう!! ――――あっ!!!!」

レイヴン、なにかを思い出したのか急に川に走り始めた!! いや正確には川岸沿い! ミズハなら覚えがあるかもしれないそのルート!

滝の上流、滝口方面である。自由すぎるこのレイヴン。
641ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)23:12:27 ID:Hyp
>>640
「……風はきっと、イタズラなシルフが踊っているんでしょうね」

くすくすと孤月に笑いながら

「……いやいやいや、泳いだらダメですよ!?」
「えっ、あ、ま、待って下さいー!」

慌てて制止!ジョークであろうがしかし彼女意外とやりかねない!
んでもって続きその後を追ってバシャバシャ走る、靴の中も水浸しだ!さて、滝はどうなっているんでしょう?
642レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)23:24:46 ID:NwF
>>641
きっとそうだ! とレイヴン、助け船を出されて晴れやかな笑顔。ちょろい。

そしてなぜか泳ぐなという制止には返事が返ってこなかった! いや正確にはサムズアップだけあったけど!

さて肝心の、いつも修行に使われてる滝ですが。


「――――あれは浴びれない!!!」

下から見れば濁流という濁流どころかもうポセイドンかなにかが巨大な水瓶をひっくり返してるんじゃないかと思うほどの荒れようである。
ちなみにレイヴンはそう言いつつも――卵らしきものを抱えていました。ちなみに彼女、今上流に居るので見下ろす状態ですがなにせ場所が場所。
上から見ると激流濁流の川がとんでもない勢いで空に向かっているように見えるでしょう。上に居るのは色々アブナイかもしれない。
643ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)23:29:40 ID:Hyp
>>642
「……」
「魔法で忘れがちですけど、天然自然のチカラは偉大なんですねー……」

実際魔法使いは天土全て森羅万象を手中に収めたと驕りがちだ
しかしその根本たる自然の力とくれば全く恐るべし、色々悟った見回りでした(いい話風)

「あ、卵」
「……外に置くのはキケンですね、部屋に避難させます?」
644レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)23:35:58 ID:NwF
>>643
「……だから気を付けないとダメ!! 本当に!」

多分レイヴンが言えることではないが、そこはまあいい話風にということで。
普段彼女が降らせる雨なんてこの台風に比べれば如雨露の水である。

「……そうする!! 見回りしてよかった! 流されてたら可哀想!!」

実際問題彼女のテンションを考慮すると本当に流されてから気付いてもおかしくない変貌だった。卵は大事そうに抱えているのだけども。
――ちなみにもし、今透かしてみようとすれば中には存在があることが確認できたり。

「……お部屋でも大丈夫か、心配」

雨の中、川岸から少しずつ離れてレイヴンはそう漏らした。その川の激流に乗せられたのか滝行で落ちてきそうな丸太が滝の下に向かっていった。
……本当に、自然とは恐ろしいものですね。
645ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)23:39:26 ID:Hyp
>>644
「うんうん、そしたら生物科に今だけ預けておきましょうか?」
「……あ、……カタチ、出来てる……?」

相変わらずの豪雨、丸太の川流れは暴走機関車めいて荒れ狂う
薄闇の向こうの微かな陽射しから卵の中身がぼんやりと、生命の気配を感じさせた

「と、取り敢えず、校舎に戻っていいでしょうかー……?」

さてレイヴンさん、雨体験はご満足頂けたでしょうか?
646レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)23:43:17 ID:NwF
>>645
「……ほんと!!?」

ミズハの呟きにレイヴンはパァッと顔を明るくした。もしかしたら近いうちに産まれるかもしれないという期待が現実になりそうなのだから仕方ないのだろう。
生物科の棟に行くまでの間レイヴンはとても上機嫌に歩いていることでしょう。たまに無意味なターンをしたり、卵を掲げてみたりしながら。

「…………あとでもう少し浴びてから帰る!! そしてお風呂!」

――――ミズハ先生もどう、的な顔をしているのはもはや言うまでもない。
647ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/08(水)23:47:07 ID:Hyp
>>646
「ふふ、楽しみですねー」

生物科の先生もびしょ濡れ二人組を見ればビックリ!しかし卵を見ればもっとビックリ!
喜んで引き受けてくれる事でしょう、なんなら知識として持ち合わせている限りのお世話の方法なんかも手伝ってくれると約束してくれた。やったね

「え、えーっとぉ……」
「あはは、じゃあ折角ですしもう少し……?」

さて、そういえばこれだけ雨に打たれながらもレイヴン流に……即ち能動的に打たれる事をしていなかった
胸を広げ両腕を伸ばし、顎を上げ雨を感じ……

「……痛い!鼻に!鼻に水がっ!」
648レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/08(水)23:53:59 ID:NwF
>>647
それを聞いたレイヴンは普段の落ち着き(?)を忘れさせるほどに輝いた目で見ていたことでしょう。雨乞いに匹敵するなにかになってきているのかも?
約束が決まれば両手を上げて、若草色の子を思い起こすような仕草で喜べばルンルン気分でまたお外。

雨粒がお鼻に入ってしまったミズハが噎せると思い、背中をトントンと叩きながら――

「鼻に雨が入る時は向きを変える!! どうしても入る時は動く!! これで入りにくくなるっふぅ……!」

レイヴン、まるで先輩のように両手を伸ばして胸を広げ、そして顎を上げてミズハとは逆の向きに身体を回した瞬間、鼻と目に水が入った。
台風の風のせいで雨粒が定まっていないのである。それでもだ。

「――――雨は最高!!」

レイヴンのそれは止まることなく、きっと暫く……常人なら寒くなるほどに浴び続ける姿、いやミズハも隣で振り回されてたり、楽しんでくれてるのかもしれませんね。

「――……ミィ先生、平気!?」
649ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/09(木)00:02:19 ID:T6E
>>648
「む、むずかしい……!」
「えほっ、けほっ……!」

最高!とまではいかずとも成る程これはこれで非日常感とちょっとした冒涜感があっていいかもしれない
……が、ダメ!これ以上は風邪をひく可能性もあるしアブナイから大人として踏み込んではいけない!

「あはは……だ、大丈夫ですよー……」
「さ、お風呂いきましょうかー?」

その頃にはもう髪もジャージもぐちゃぐちゃだ、それでもなんだか笑ってしまうミズハの姿
650レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)00:08:02 ID:p2B
>>649
「雨を浴びてるとスッキリ!」

常人なら雨は避けるもの、そんな考えを根底から覆している彼女は時として奇人に見られ、今は暖かく見守られていた。
風邪を引く様子もなさそうな態度で振る舞う彼女はちょっとミズハにも変人に見えるかもしれないけど。


「うん!! 一緒に入る!!」

流石のレイヴンも月桂冠のみならず髪に木の葉やらなんやらを付けまくってまさに雨を堪能したとばかりのお姿。
ばっさばさの髪に濡れてくちゃくちゃの服、それでもスッキリした表情で明るくそう言うとレイヴンはそのまま自身の寮に向かおうとしているが……?
651ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/09(木)00:14:41 ID:T6E
>>650
「ふふ、スッキリ……うん、なんとなく分かるかもー……」

ミズハも割とそちら側なのだ、思考に対する否定とは愚であるとも知っている

「行きましょうか、しっかり温まって風邪ひかないようにしないとですからねー」

寮に向かうレイヴンに着いて行く
そんでもって脱衣所、相変わらず煙魔法でしっかりガード!不自然な煙は大活躍だ!
652レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)00:18:38 ID:p2B
>>651
解放感、非日常感、そして歓喜を覚えるほどの出来事。それがレイヴンにとって雨の日である。

「私は今まで雨を浴びて引いたこと、ない!」

何気に強いレイヴン、脱衣所にてそんなことを言うとやはりというか煙魔法には首を傾げていた。

「……ミィ先生? 煙に憑かれた?」

ちなみにレイヴンは恥ずかしげもなくすっぽんぽんである。羞恥心はゼロだ。
653ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/09(木)00:28:19 ID:T6E
>>652
「健康なんですね。若いから?……いいなぁ……」

自身で言っておきながら凹む、年増と言う程ではない自覚はあるが学生達からすれば無論若くもない

「……あー、えーっと……」
「その、ちょっと事情がありましてー……」

苦笑、チラリと腕の傷痕を覗かせて見せる
エリシアに拒絶されなかった事もあり、抵抗は少なくはなったが矢張りこの場にいるレイヴン以外の不特定多数に、醜く見苦しいこれらを見せるのは憚られる
654レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)00:35:30 ID:p2B
>>653
「ならミィ先生も大丈夫!」

まっすぐ水色の瞳で見つめてのサムズアップ。レイヴンは若いから、のところでミズハも同じと同意したつもりらしいが伝わるだろうか。

「……? …………わかった! 秘密!!」

傷痕を見るとレイヴンは少し首を傾げていた。まだわかってないことが多いのだ。
けれどもだ。ミズハが隠す理由となれば見せたくないから、ということを察する能力はついてきたのか、ぎゅっと手を握ると小声でそう言った。
レイヴンそのものは傷に対する拒否感もない。その理由としては……ある意味当然か、足首辺りに見える細かな傷。あんな天候の外で草履しか履かずに動き回れば当たり前である。

「煙、シャワーは平気?」

大丈夫、というとシャワーをそのまま出し――不特定多数の生徒が「あっ」て顔をしたのも見ないまま、雨と認識してはしゃいだ瞬間滑るレイヴンが見えたとさ。
655ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/08/09(木)00:42:53 ID:T6E
>>654
「あはは……ありがとう」

苦笑で応じる以外に無い!そのイノセンスな眼差しを前に!

「……うん、助かります」
「大丈夫!こう……上手いこと動かしながらってちょっと、落ち着いてー……!」

握られて触れ合う体温、心地良いものだ
そんでもってシャワーから全く賑やかな二人組、珍道中(お風呂)はまだまだ続く

//この辺りで締めでお願いしますっ!ありがとうございましたっ!
656ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)21:23:36 ID:2LL
【昼休み中、校庭の木陰にて】
【ハンモックに揺れる教師あり】

はあだっるぅ……生徒凍らせて涼みたいなあ……
【物騒な事を口走っているが寝言である】
657シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)21:28:44 ID:p2B
>>656
【氷の塊を頭に乗っけて生えてくる黒い頭】

あっつぅ……凍ってもいいから涼みたい……

【木陰にて寝言に合わさるかのように声を漏らす生徒あり】
【ハンモックの教師を見て、結構本気にしたのか影の手でゆらゆら揺らすことでしょう】
658ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)21:34:27 ID:2LL
>>657
ふおっ……何……地震……?
【揺らされて目が開くステラ先生(17)】
【我が眠りを妨げるものは誰ぞと17歳がしてはいけなそうな表情をしていますね】
659シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)21:37:10 ID:p2B
>>658
ッ!? え、えっ、ダメだった……!?

【その表情を見てシャディ少年は氷を乗っけたままビビっていますね】
【しゅるん、と木陰に紛れようと潜りに入りますがさてステラ先生はお気付きになるだろうか?】
660ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)21:42:16 ID:2LL
>>659
……?揺れの原因は……?
【表情は継続して恐ろしい状態で周りをきょろきょろ見ていますね】
【寝ぼけ眼だからか影に潜り込むシャディ君には気付いてない様です】
661シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)21:46:45 ID:p2B
>>660
…………(あれ?)

【恐ろしげな表情のおかげで冷や汗をかけたせいかちょっとだけ頭が冷えた】
【そのおかげかシャディ君、久しぶりにアレなところが出てきた様子で】

(…………えいや)

【ステラ先生の真下に移動してまた揺らそうとしてますね、影の手で】
662ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)21:50:41 ID:2LL
>>661
【さて、君は一つ直感で感じて良い情報がある】
【魔法薬の素材を日々扱うステラ先生の腕力はどれ程の物なのか】

……ふん!
【さすがにハンモックだと寝ているのが中心で、揺らすのに触れれば何か当たっていることに気が付くようで】
【魔法薬の材料の木の実を握力で粉砕する豪腕が寝返りを打つかのように振るわれますね?】
663シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)21:54:47 ID:p2B
>>662
【察した瞬間ですかね、バチィン、という音が聞こえそうなヒットです、影の手自体は弾かれて消えましたが】

…………ぁいったーー!!?

【予想を超えたダメージをまさかこんな場面で負うとは思ってなかったシャディ少年は飛び出しながら痛みに悶えてますね】
【影魔法のおかげかまるで水面で転がってるかのように木陰でのたうち回っております】
664ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)21:58:39 ID:2LL
>>663
うわっ!?……何だシャディ君ですか
【ならセーフ、そう心に言い聞かせるステラ先生】
【何処がセーフなのか規準は分かりません】
【ハンモックから降りて、何か液体が入った瓶を何処からか取り出して構えてますね?】
665シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)22:01:53 ID:p2B
>>664
あぁうぅ…………

【打撃ダメージの伝わってる手を抑えるシャディ君、外套は黒と真紅の二色を着ております】

……あ、ステラ先生…………なにそれ?

【つつー、と心なしかちょっとだけ後退しようとしながら瓶を指差して固い笑顔でお聞きしますね?】
666ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)22:06:21 ID:2LL
>>665
いえ何、怪我していると悪いので……えいっ
【瓶の中身をシャディ君の手に垂らそうとしていますよ】
【もしも傷があればすっごく心と体に染みることでしょう】
【ぴちぴちと釣り上げられた魚の気分を味わえるかもしれませんね?】
667シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)22:10:39 ID:p2B
>>666
え、わーい――――

【怪我してると悪い、のワードだけで完全に治療薬と認識したようですね、まだまだ甘い】
【傷というか打撃痕ができてるイメージで大丈夫】

――――ン~~っ!?

【染みる感覚に膝から崩れ落ちるとその場で跳ねるように身体が伸びたり曲がったりしていますね、頭の氷なんてもうありません】
【ステラ先生の前にはしばらくシャディが震えて悶絶してる姿があることでしょう】
668ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)22:15:14 ID:2LL
>>667
そんなにはしゃいで……何かございましたか?
【まだこの先生は寝惚けている!】
【傷を治す薬ではあるものの、拷げっふん、尋問に使う用の薬だ!】
【悶えるシャディ君のその理由に気付かず、心配そうにしていますよ】
669シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)22:19:57 ID:p2B
>>668
染みっ……それ染みっ!!

【何言ってんの!? って言いたげな顔ですがはしゃいでるわけではないことを言いたいようだ】
【ところでこの染みる感覚はそれなりに続くのだろうか?】

【そして唐突に影から伸びてきた黒い手がステラ先生の使った薬を取ろうとしますね】
670ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)22:25:49 ID:2LL
>>669
あ……ああっ!ごめんなさい!
【ようやく気付いた先生は慌ててしまって別の瓶を取り出します】
【染みの原因はアルコールに溶けだした薬草の成分なので割とあっさり終わることでしょう】
【新たに取り出した瓶を奪われそうになりますが、類い希なる握力で綱引きのような形になりますね】
671シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)22:30:57 ID:p2B
>>670
な、何がッ……!?

【謝った理由がシャディからするとどこから発生したのか冷静に判断できなかったようです】

チカラつよっ!?

【染みが治まると改めて再確認するシャディである、木の実粉砕とかよりも自分で確認した方が実感しやすいのである】
【とはいえ綱引きのようになるとどうにも対抗心が湧き出したのかシャディ君そのまま引っ張ろうとしてる】
672ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)22:33:59 ID:2LL
>>671
【さて、先ほど先生から放たれた裏拳を鑑みて察して良い情報がある】

乙女は強いものですよ!
【とか言いながら人3人くらいなら持ち上げられそうな腕力でシャディ君ごと持ち上げようとしていますよ】
【地面に固定でもされていなければ引っこ抜かれた蕪がごとき状態になるかもしれません】
673シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)22:37:54 ID:p2B
>>672
へっ……?

【影魔法による潜伏は完全固定ではないので――大きなカブとばかりに盛大に引っこ抜かれました】
【その前に影の手が切れるのでは? と思われるかもしれませんが、仮にそうなるとそもそも綱引きになった時点でブチッ、です】 
 
(――そういえばか弱いって言ってないや――)

【まあ結論、彼は今引っこ抜かれてお空に居るのです――】
674ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)22:41:57 ID:2LL
>>673
よいしょっ……とぉ!!
【地面が土だとはいえ、このまま落下したら危険なのは認識していて】
【故に瓶を一旦しまってシャディ君をキャッチしようとしていますよ】
【なお、お姫様だっこ】
675シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)22:47:29 ID:p2B
>>674
(あー、着地しなきゃー……)……アレ?

【地面に着地するとほぼ同時に影に沈むつもりだったシャディですがそうはならずにキャッチされて疑問符浮かべてます】
【普段甘いもの食べてるくせに体重はかなり軽いものです……ステラ先生からだとあんまり変わらないのだろうか】

……なんでこうなったの?

【受け止め方についての疑問が飛んだようですねこの子、現実を若干見ていない】
676ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)22:52:42 ID:2LL
>>675
人のものをとろうとしたからじゃないですか?
【瓶の中身を垂らすのを止めるためであることは気付いていません】
【ステラ先生は力持ちなのでシャディ君の体重くらいでは言及することは無いでしょう】
【そして何故か歩き出しますよ?】
677シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)22:55:51 ID:p2B
>>676
いやだって……もーそれでいーやー……

【さっきまで薬の染みていた手をさすりさすり】

……ステラ先生どこ行く気?

【見上げる景色が移動を教えてくれるので訊ねますね? 尻尾が外套の中でもぞもぞしています】
【ちょっと頭を上げて見ようとしてますね】
678ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)23:00:39 ID:2LL
>>677
どこって、教室ですよ?涼みにいきましょうか
【授業が始まる前に魔法で気温を下げねばならぬ】
【その為に教室へ早めに向かうのも教師のつとめなのだと】
【シャディ君が逃げようとする分にはあっさりと逃げられることでしょう】
679シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)23:05:33 ID:p2B
>>678
おー、涼ませてくれるのー? 

【理由を聞いて納得しつつ自分も居ていいのだと取ったのか嬉しそう】
【最初の方を見直すとすぐですがシャディは涼みたかったのが本音なのでむしろ歓迎とばかりの姿勢で居ますね?】

そういえばステラ先生ってお薬以外の魔法も得意?
680ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)23:11:25 ID:2LL
>>679
ええ
得意かどうかは置いておいて、それなりに生徒に教えるくらいなら出来ますよ
【逃げないのであれば、周りの生徒が観ている中お姫様だっこで運び続ける事でしょう】
【ステラ先生は昔魔物を倒すための魔法を教えていたこともあります、現在17歳ですが】
【その授業でも生徒を燃やしたりするので不評でしたが】
681シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)23:15:40 ID:p2B
>>680
おー……ってその時も実験台にしたり……?

【地雷を踏みに行ってるのかどうかは定かではない】

…………
あ、どうやって涼しくするのー?

【あっ、と思った様子で他の生徒を確認した途端えらく器用にステラ先生の背後に降りていきましたね? 手慣れたように】
【流石に注目されるとなると羞恥が出たご様子です】
【はてさて、こんな感じで回ることになるのでしょうか?】
682ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)23:19:59 ID:2LL
>>681
いえ、魔法は怪我するし痛いんだと知ってもらうために的にしました
【さらりとそんなことを言いますね】

今日は熱を一ヶ所に集めようと思います
【教室にたどり着き次第ランタンを取り出して】
【そこには青白い炎が灯ることでしょう……教室の熱がそこに集められる形で気温が下がることでしょう】
683シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)23:23:39 ID:p2B
>>682
それあんまり変わってないんじゃ

【ひやりとした汗が一粒】

――――お、おおー……それが熱くなってるの?

【ランタンまでは側に居ましたが、青白い炎を見た途端シャディはかなり距離を離しましたね、ステラ先生を壁にするくらいには】
【炎に触れる気は一切ないことが窺えますが興味はあるようで下がった気温に不思議そうにキョロキョロ】
684ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)23:31:57 ID:2LL
>>683
そういう魔法が必要になった際、声かけていただければ教えて差し上げますからね
【凄くいい笑顔である】
【ステラ先生の攻性魔法の授業を受けた生徒は人に杖を向ける事に対して禁忌を覚えることでしょう】

ええ、だから触ってはいけませんよ?
685シャディ◆L1x45m6BVM :2018/08/09(木)23:39:01 ID:p2B
>>684
………………そうするー

【一瞬ちょっとばつの悪そうな顔にシャディはなっていましたが果たしてステラ先生には見えただろうか?】
【人というかなんというか、攻撃魔法を使うことがあったシャディはちょっぴり落ち込むのでした】

……さ、触らないようにするー……この教室だけー?

【後々他の教師から聞けるかもしれませんがシャディは極端に炎を嫌うのであっちっち、な展開にはなりにくいのです】
【そしてこの質問に肯定したならシャディは自分の教室(ここの可能性もある)に戻るといい、そしてまだあるというならあと一室、二室ほど観察して、その後授業に戻ることでしょう】
686ステラ◆MzJ4jbQMxni1 :2018/08/09(木)23:42:52 ID:2LL
>>685
ええ、まあ他の教室も昼休み明けに使われる場所であればそこの教師がある程度冷やしたりしてるんじゃないですか?
【肯定しつつ、そんなことを言いますよ】
【教師も暑いのは辛く、それをどうにかしたいのでそういうパターンもあるのでしょう】
【次の授業の教室へ向かうシャディ君をその場で見送るのでした】
687レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/12(日)22:38:58 ID:SAr
先日の暴風雨のために増水した川、日が経っても勢いが弱まっただけで危ないことに変わりない。
それだけならば天候の影響で少し風景の変わったネポック校舎近くの森だ。

その川に浮いて現在流されている亜麻色の髪の少女が見えなければ、なのだが。

濡れた木の葉が生い茂る木々、その枝で鳴く黒い鳥だけがひたすら呼んでいるように思えた。
688エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/12(日)22:48:44 ID:E3u
流される少女の上でカラスが鳴く…… さらにその上で旋回する鷹の姿。
もしかすれば集まった烏の中には、その姿に見覚えがあるものもいるかもしれない。
代謝の止まった体で生きているように羽ばたく、それは資料術の操り糸。
その鳴き声から状況を把握したのだろうか、急降下で浮かぶ亜麻色の上に止まるとその頭を突いたりして見るのだった。
689レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/12(日)22:54:21 ID:SAr
烏は見つめる、その様子を。お前に任せるとばかりに鷹を眺めるのだ。
謎の期待がその烏の瞳からは伝わるだろう、知能が高いと言われるがそのお陰かは定かでない。

「……」

ぷかー。ぱんっ。
つつかれた亜麻色はちょっと動いたがそれまでである。すぐ側に気泡が浮かんで弾けたのでもしかしたらこのままつつけば起きる可能性もある。
だが問題、鷹はどう判断するか。最初から居た烏は再び鳴き始めるとなぜか羽ばたき始めていた。その濡れたような黒い羽を数枚散らすほどに。
690エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/08/12(日)23:01:29 ID:E3u
>>689
鷹の態度は飄々と、やや不服そうではあったが。
烏の期待を無碍にするようなことはせず、浮かぶレイヴンへと向かっていったのであった。

しかし、突いたところで大した反応もない。
鷹の体はかなりの力で物を持ち上げられるが、流石に人一人は荷が重いだろうか。と、そんなとき。

「お、いたー!……あれ?」

木々の隙間から現れたのは、鷹の主でもある若草色。使役例の姿を見つけて駆け寄らんと。
そしてふと、鷹の足元に違和感を見つけ、泳いでその下まで近寄るのだった。
691レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/08/12(日)23:08:59 ID:SAr
>>690
対して烏の態度は少し怖れているようにも見えた。
本能的なものか、それとも受け入れてもらえるかの不安からか。

カァッ!? と若草色の姿を見て大袈裟に翼を広げる烏は羽ばたくと上空へ逃げた。
さて肝心の鷹の足元だが。

「…………ごぼ」

気泡を立てて、少しだけ四肢が動いたレイヴンが確認できるだろう。普段とは明らかに様子が違う。
具体的にはエリシアが近付いてからの挨拶も、いつもの抱擁などもなく、なんなら鷹が居ても