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ここだけ現代異能学園都市Ⅱ No.5

1名無しさん@おーぷん:2018/09/12(水)01:45:32 ID:9Yk()






──通知書 ■■■様
この度、貴方は審査の結果に基づいて、当学園の学生候補者名簿に記載されましたので、お知らせします。






●概要
 舞台は、都内に設けられた「異能学園都市」で、人口の七割を学生が占める異能力の研究・教育機関となります。
貴方はこの異能学園で生徒、または教師、あるいはそれ以外の誰かとして生活を送っています。

●校則(ルール)
 従来のなりきりの原則に基づき、確定ロールまたは著しく対処が困難なロールは禁止です。
また、これらの問題に付随し、ロール相手がアクションを拒否した場合、そのロールは破棄してください。
 本スレの進行は短文、中文が好ましいですが、強制ではありません。
なお、最後のレスから丸一日間、反応がない場合は、ロールを破棄して頂いて構いません。
 R18またはR-18Gは、良識の範囲でお願いします。

●キャラシート
 本スレにおいてキャラクターを作成される方は、以下のキャラシートをご活用ください。
ただし、必ずしも「記入しなければならない」といったものではありません。
なお、極端に対処が難しいと思われるキャラクターはイベントの扱いと同様(下記に記載します)に周囲からの裁定を受けて頂く場合がございます。
 キャラクター作成に際し、版権・非版権を問わず既存のキャラクターを流用するのはおやめください。

【名前】(難読漢字を使用する場合、フリガナも記載)
【性別】(特殊な属性を持つ場合はこちらに記載)
【学年・職業】(年齢もこちらに記載)
【容姿】(キャラクターの容姿など)
【性格】(概要に記載する場合は省略可)
【能力】(確定又は対処困難となる能力は不可)
【概要】(生い立ちや学園都市での立ち位置などがあれば記載)

●その他
 なにか困ったことや中の人の相談などは@wikiの議論フォームをご活用ください。
https://www65.atwiki.jp/inougakuentoshi/

●前スレ
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1535975840/
884百鬼夜行~急~ :2018/09/23(日)21:32:27 ID:deH

【――――――――時間が止まる、巻き戻る】


【放たれた攻撃は、まるで最初から無かったかのように消滅するだろう】
【それは、神格化された時間――――“クロノス”の力を以て。全ての力が、全ての動きが、たった今、その場に縫い付けられたように停止する】
【然し、意識までを閉じ込めはしなかった。閉じ込めることが出来なかったではない、あえて――――それは、そうしなかったのだ】


「――――――――ならば、証明してみせろ」


【そして。その手を掲げられ――――人々は。『夢』を見る】


「お前達が。そうまでして、此の世界を生きたいと言うのであれば」


【或いは、怪の姫ではなく。父親と、二人の妹と共に平穏に暮らしている夢かもしれない】
【或いは、そこには邪神崇拝などなく。友と共に、学業に励む普通の少女だったかもしれない】
【或いは、姉と共に、時に衝突し合いながらも、共に成長を続ける普通の姉弟だったかもしれない】
【或いは、他者の温もりに溢れた、平穏な道を歩む愛される少女であったかもしれない】
【或いは、妖怪など存在せず、ただ剣道部にて剣を振るうだけの少年であったかもしれない】
【或いは、生徒会の仲間たちと共に、時に衝突しながら、時に笑いながら、卒業を惜しんでいたかもしれない】
【或いは、彼はただ、何時も通り軽く浮ついていて、それでいて楽しく部活を楽しんでいたかもしれない】
【或いは、そこには妹がいて、その成長を守りながら、星を見上げるのみであったかもしれない】
【或いは、可愛らしい恋人と共に学生生活を楽しみ。彼女と一生を歩み、子を授かったかもしれない】
【或いは、研究に囚われることもなく。娘に振り回されながらも、学園を見守る立場にあったかもしれない】


【全て、全て、甘露のような夢であった。もしもありえたら、どれだけ幸せなことだろうと――――幾つもの夢が】
【学園都市を覆い尽くした。幸せな幻影と共に、人々は壊死しようとしていた。きっとそれは、結末としては、幸福であるかも知れない】
【それは、願い求めた全ての幸せが、取り逃してしまった彼方に在る幸せが。思うがままになる世界ですらあった】
【痛みよりも、苦しみよりも。幸福とは、何物にも、代え難いものだから】



「――――――――目覚めてみせるがいい」


【それでも、彼女達が再度目覚めたのならば。きっと、その時が――――――――】
885百鬼夜行~急~ :2018/09/23(日)21:33:28 ID:deH
/遅くなってしまい申し訳ありません……
886烏羽 枯朽◆lTlfuInPquXm :2018/09/23(日)21:45:13 ID:s3R()
>>884

 真っ先に動いたのは、この、烏羽という男であった。
否、彼は既に、生物として“壊死”していたのかもしれなかった。

「ああ、これが」

──男のがらんどうな瞳に、僅かだが、光が灯った。

 妻を、異能力排斥運動によって惨殺された。娘もまた、僻目に合い、袂を分かった。
遺されたのは国からの責務と、己が運命の悲惨さだった。男は懐古する。

「──パパですよ、綺咲」

 この場にはいない、最愛の娘に、男は、一人の哀れなる研究者は、笑い掛けた。


 ざくり。

 その男が運命すら賭して創り上げた妖刀、譬えばそれは、多くの無念さを啜った、残虐なる業物。
それが、神の一柱の首元へと、突き立てられた。何よりも残虐な、ぽっかりと浮かんだ洞のような瞳を残して。
887五月姫◆itOWld5gb6 :2018/09/23(日)21:53:50 ID:iXA
>>882

(――――届かない。どれだけ手を伸ばそうと足掻こうと届かない)
(こんなに、すぐ目の前に居るというのに届くことはない。これほどまでに遠いものなのだろうか)

あ゛ぁ゛っ…!!?

(鈍い衝撃が身体を襲う。それだけで五月姫の身体は宙を舞い文字通り払い除けられた)
(全身が痛い。一体何本の骨が折れたのだろうか、まだ身体は動くだろうか)
(腕は、脚は、首は。……大丈夫だ、まだ動く。痛むけれどまだ動ける)

(――――しかし、その刹那。世界が止まった)
(次の瞬間には目の前が見えなくなり……そして、次に広がっていたのは抗い難き甘い萃夢)
(父と娘たち、ただ平和に笑い合って過ごす幸せな日々。夢にまで描いた最愛のもの。しかし実現などできなかった泡沫の光景)
(できるのならばそれに浸っていたかった、呑まれてしまいたかった)

(――――――でも、これは違うのだ)

ッ……父、上っ……

(ゆっくりと立ち上がる。痛みなど気にするものか、そんなものは後で感じればいい。今この場では不要なもの)

私たちッ…一族には、このようなものは、似合いませぬ、よ……

(血塗られた一族。怒りと復讐に彩られた彼女の人生は、だからこそ華々しく、だからこそ健気で残酷)
(そこに幸せなどありはしない、そんなものは似合わない。血塗られたその運命は途切れはしない)

私たちには…これしか、ありませぬ……そうでございましょう……?

(薙刀を握りしめる。最後の力を振り絞り前を向く)
(この"神話"に結末を、終焉を。そして――――――)

安らかな眠りを……

(薙刀を放る。それはただ一直線に自らの父親を目掛けて――――――)
888椚瀬 杏子◆lTlfuInPquXm :2018/09/23(日)21:56:51 ID:s3R()
>>884

 まーた、竜美パイセンは食べ物で遊んどるんか!そんなことしたら、また野次飛ばされるで!
麗華パイセン!雹道パイセンと神くんがまた決闘しとるんやって!また見に行こや!

 火々里ちゃん!そーいえば、まだ海行っとらんかったな!来年こそは行きたいなー
秋と言えば紅葉狩りやろ!ん?紅葉狩りってなんや……まーええわ!一狩り行こうで!


──なんということはない、少女が最も手にしたかった日常。

 だが現実は、血を血で洗い、体に傷ができる度に、誰かを傷つける度に、大切な何かを捨ててきた。
首に付いた鋭利な斬り傷、背中にできた裂傷、全身を焦がす熱傷、雷によって焦げ付いた皮膚。


 だん、と少女は踏み込んだ。

「だから、なんやねん」

 杏子の芯となるのは、万物万象の平和と、ささやかな願い。
それを叶えるためならば、この夢から覚めることも、惜しくはない。

 自己犠牲の呪い、それが自分に課せられた大義、運命、性質である。

 杏子は異能力を発動した。触手から、その怪物を構成する“神”が一柱へと至り、そして。……

「還れ」

 爆ぜた。
889霧亡柘榴 :2018/09/23(日)22:00:25 ID:XDZ
>>882-883
最早四肢に力を入れるのさえ億劫だ。膝を折って片手を地につけて、浮かべるのは明らかな苦悶。
八百万、オリンポス、ユグドラシル、ジッグラト、古今東西の神性の暴風は、確かに少女の許容量を超えていた。
それでも、祈りの接続は切らない。こうして少しでもこの身で引き受けることができるなら、それでいいと思えるのだ。
胸が痛い。咳こむ。鉄の味が口内に広がった。
最も大切な視界さえ霞み始めて終焉を予期し、尚も食いしばって。

――何の前触れもなく、その時は訪れた。

それはきっと、甘美な夢。
『眼』を持って生まれた訳でもない、数多の風習に縛られなくてもいい、ただの女の子として。
ごくごく普通の学生の人生は新鮮で、何もかもが楽しくて、とてもきらきらしてみえる。
幸せなのだろう。至福なのだろう。安寧なのだろう。

「……それじゃあ、意味がない」

最早掠れていたはずの声が、確かに響いた。

「わたしの眼は、神様のもの。そうじゃないと、わたしじゃない」

根底に根付いた常識、信仰、使命が、永遠の安らぎを否定した。
平凡でありきたりな、けれども幸福な人生よりも神に身を捧げるのを是とした。
やはり霧亡柘榴という少女は、どうしようもなく狂信者なのだ。

「だから、ごめんね」

もしかすれば、それは大怨霊に残った最後の温情なのかもしれない。なぜか謝罪の言葉がついて出た。
息を大きく吐く。時計の針が巻き戻って、少し身体の余裕ができた。
だから、再び祈る。一時的とはいえ玩具を奪われた神は、嬉々として応え。
その身を守る全ての防壁を、打ち崩して丸裸にせんと狂気の指が伸びた。
890龍神麗華◆319487R3HQ :2018/09/23(日)22:10:34 ID:dxK
>>882
神々の黄昏(ラグナロク)により雷の全てを撃ち落とす事は出来なかった
だが、それでもいい、今は『一人で無いのだから』、元より一人で全てを守り切ろうと思っていない、出来るとも思えない
誰かがきっと、同じように雷を防ごうと動くはず。その直後、水の陣が雷を封じ込めるのを確認する。
この強大な敵は決して一人で立ち向かう存在ではない、人々が、その全てが立ち向かう存在なのだから

その直後、時は止まる、夢を見る
夢の中、そこでは普通に生徒会として活動していた
以前のメンバーとは少し違う、副会長が二人
生徒会室に入ると面々を見る
副会長である光野王道、そして先程、雷に呑まれてしまった照古輝彰
書記である来栖双葉
会計である艮竜美
庶務である椚瀬杏子

全員が揃っていて、そして三年生は引退が迫る時期
生徒会の引き継ぎも行おうと、後輩達は自分と、照古と、来栖の為に密かに計画を立てているようだ
そんな幸せな、何でもない日常風景
其処には組織も、百鬼夜行も存在していなかった世界。

(………だが、これは違う!!)

はっと目が覚める

「偽りの、夢の中での幸せになんも意味はねぇ!」

叫ぶ、その右手に持った剣を天に掲げる、其処には一筋の雷が落ち
剣の形状は龍の姿へと変貌していく

「この、本当の世界で掴んだ幸せだからこそ、意味があるんだよ!!」

そのまま右手を太陽へと向ける、するとその紫電の龍、雷神とは古来より、龍神であったとされる。その龍神を模したそれが漆黒の太陽へと襲いかかる!

「ーーーこれで、終わりにしようや」
891捩摺 姫鶴◆Ca/21GlF.Y :2018/09/23(日)22:23:49 ID:vZQ
>>884
空気を廻らせる力が弱まっていく。当然だ、神々の怒りなど、たかが人間に対処できるものではない。
だから、やがて回転は止まり。飛来する雷に視界を白く染め、ただその身を――――

「――――――――。…………いたっ」

頭を叩かれて飛び起きる。何事か、と正面を見れば、

『●●●●さん、授業中ですよ?それとも私の授業はそんなに退屈でしたか?』
数学教師がくい、と眼鏡を上げながらヒステリックな表情でこちらを見ていて。

「ぁ、えー……あ、あれ?ご、ごめんなさいセンセ」

謝罪して席につけば、周囲ではくすくすと笑い声。教師はため息を吐き出すと教壇の方へ戻っていく。
呆けた表情でそれを見届けていると、隣に座る女子生徒が肘でこちらの腕をどつきながら、ノートの切れ端を折った手紙を滑らせてくる。
なんだこれは。意味が分からん。困惑しながらもそれを開けるとそこには、

"ドンマイ。放課後スイーツバイキング行くよね? みあ"

……ふむ。とりあえず返事を書こうとペンを取り、

"モチのロン。    "

……あれ?名前が思い出せない。さっき先生は私のことをなんて呼んだっけ?
……。…………。
………1……10………1078。脳内でガンガンと鳴り響くその数字を半信半疑で口内で紡ぐ。そうすればすべては夢であると悟る。意識が現実へ引き戻されていく。
"綟摺姫鶴"ではない。被検体1078番。それが私に与えられた名前。愛も情も温もりもない、ただの記号。それだとしても、

「"私"以外の全部が本物だから、私はこっちを望むよ。ケーキはこっちで食べたいんだ……!」

自分の望むすべては、学園の生活のなかにあるのだから。戻ってくることに迷いなんてない。
夢から目覚めた少女は、懐から歯車を取り出して、力任せに回転させながら投擲。空気の刃を伴いながら、壊神へ奔らせる。
892鬼灯鬼丸◆2E1eDx.7oE :2018/09/23(日)22:26:33 ID:RLG
>>882
ひたすらに道を切り拓く。邪魔をする者を全て薙ぎ倒す。
どうせ、もう長くは保たない、ヒビの入った体。だから、せめてこの刃を届かせる為に、強制的にその身を動かす。

―――次の瞬間、暗転。視界が揺らいだ。

「ここ、は………」

―――家。

「あはは!鬼丸!何ボーッとしてんの?」

姉が自分へ笑いかける。父がいた。母がいた。
鬼丸は呆気に取られていた。それは、紛れもない暖かい家庭の風景。

「………姉さん」
「そうだよ、姉さんだよ?鬼丸ったら変なのー」

普通の家庭。デザイナーベイビーなどではなく、異能なんて持たず、普通に生まれ、ごく普通の姉弟として暮らせていたら。これは、そんなもしもの可能性の光景。
鬼丸は酷く懐かしく、そして穏やかな気持ちになる。もしも、自分にこんな未来があったら。その時はどうなっていたのだろう。誰も傷付けずに、幸せに暮らせていたのだろうか。
いっそ、このまま幸せな世界に浸っていようか。もう戦いに疲れてしまった。ずっと、このまま幸せに―――



―――

―――――そんなのはごめんだ。

「………ごめん、姉さん。俺、もう行かなくちゃ」

自分の本分を見失ってはならない。
姉なんてもういない。何故なら、自分がこの手で殺したのだから。そして、託されたのだ。今の自分は、彼女の魂と共にここにある。
だから、こんな夢を見るのは終わりにしよう。

風景に亀裂が走る。世界が崩壊していく―――

「―――全く、おかげで目が覚めましたよ」

覚醒。
歩みを止めるな。突き進め。この滅び行く身体に楔を打て。今この時だけは、人の身にありながら人に非ず。我は、鬼神也。

猛烈に、悠然と。もしも足が空亡の元へ届いたのならば、その図体へ、全力の一撃を。

「―――!!!!!!!!」

姉弟の魂が込められた、その二刀の軌跡が、ただそこにある。
893星導暁斗◆AxfNVwfziAku :2018/09/23(日)22:27:33 ID:r0g
>>882>>883

誰かが彼を呼んだ。ふわりとした雰囲気に包まれて、
離れ離れになった妹が姿を現した。自宅のベランダで、
ちょっと生意気な妹と、夜空を見る。或いは、遠出して、
満点の星空の下、壮観な景色に想いを馳せる、
まさに至上、まさに最高、夢のような時間。

「これが僕の理想か……最高だな。ここに居られるならまぁ…死んでもいいか」
「けど……自分で勝ち取ったものじゃない、それじゃダメだよね」
「アンナと離れ離れになったと思ったことなんか、一度もない。空は、宇宙は繋がってる」
「彼女は今も僕と共にいる。シェイドも…一緒だ。この空の下なら、どこだって」

笑顔を見せ、妹を見つめる。いつも可愛い、自慢の妹。僕より強い自慢の妹。
物理的な距離は離れ離れかもしれない。でも、心は繋がっている。空は繋がっている。

「でも……思い浮かぶなら……頭の中に…残っているなら…自分でこの景色を想像できるなら…
いつか絶対、僕の理想を、叶えてみせる。キミが思っているより…僕は……出来る男だ!」

夢の景色が崩れていく。理想の景色、望んだ夢、全てが叶った幻想郷。
捨てるのは名残惜しい。でも、それを見ることが出来たなら、再現してみせる。

「神の温情ってやつかな?素直に感謝するよ…でも今は…キミの出る幕じゃないよ」

振り下ろした剣を、もう一度、振り上げる。その一撃は通らないかもしれない。
これが限界、これが最後、灼け爛れ、ゆっくりと、空から落ちていく。
894鬼灯鬼丸◆2E1eDx.7oE :2018/09/23(日)22:28:26 ID:RLG
//抜けました、>>884宛でもあります
895椥辻封シ川 手取 :2018/09/23(日)22:31:06 ID:HbU
>>883>>884
【───夢を見た】


【夢を見た、とても楽しい夢、この世界に憑き物なんてなくて、呪いも恨みもなくて】
【そこに居たのは友人達、みんなで楽器を手にして、楽譜を前にして、和気藹々と笑っている】
【嗚呼───こんな夢にずっといられるなら、覚めなくたっていいのかもしれない───そんな風に思える夢】

【一人一人の顔を見る、クラッキー、タロっち、ヒカリン、そして───】

───そっか

そうだよな……───

【寂しげな笑顔、彼の顔を見て、それが現実ではないと、『あってはならない』のだと理解する】
【その手の中にある熱さを感じて、彼等に背中を向け、部室の扉を開ける───】

【目を覚ました時に気が付いたのは、自分が刀を握る右手が焼け焦げていた事、その熱さが自分に気が付かせてくれた事】
【自分の頬が一筋濡れていた事、確かにその仮想を、心が求めて叫んでいた事】

【───それでも】

俺は、封魔師だ

【己の役目を果たす為、友の思いを継ぐ為───この世界を守る為】
【なんとも青臭くて、単純で、陳腐な理由かと笑う者もいるだろう、でも、強大な敵と戦う理由にそれ以上の飾る言葉が必要だろうか?】
【真っ直ぐな思い、少年の語る理由、そこに介入する余分は無い】

───凪辻封シ川流───


//続きます。
896椥辻封シ川 手取 :2018/09/23(日)22:31:47 ID:HbU
//>>895続き



───〝俺ノ型〟

【此処に完成したり、形式の決まった術法ではない、己の人生から作られた己の型】
【それは天を墜とす光、妖より託された鉄扇が刀を撫で、その炎に眩い輝きを追加する】
【それは神を灼く炎、一期一振の刀身を包み、激しい熱気で全てを焦がす】
【それは魔を封ずる水、炎と絡まり、反発せず、しかし交じらう事なく、渦を巻いて相反する性質を発揮する】
【それらを纏めるは鎖、全てをその刀と腕に縛り付け無理矢理に纏める】
【それらによる反動を抑えるは、冷気と癒しの光、焼け焦げる手を冷気が包み、癒しの光が腕の機能をギリギリの所で保たせる】

【全てが混ざり合う、だからと言って特殊な効果など何1つ無い、しかし意味の無い物など何1つ存在しない】
【例え炎が水を蒸発させようと、水が炎を消そうと、炎が冷気を溶かそうと、鎖が意味を持たなかろうと、癒しが焼け石に水だろうと、天から墜とす光がその真の使い方から外れていようと───】
【身もふたもない言い方をすれば、ただただ持てる物をてんこ盛りしただけ、幼い子供の考えるような理論も何も無い、『ぼくのかんがえためっちゃ強いひっさつわざ』】

おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォォォッッ!!!

【めちゃくちゃな、無秩序な、大雑把なエネルギーの塊、それを叩き付けるように】


【ただ、咆哮と共に振り下ろす】
897百鬼夜行~急~ :2018/09/23(日)23:01:04 ID:deH

【――――――――祈りはやがて、多重神性防御という絶対を空亡から剥ぎ取っていった】

【――――――――執念の刃は、天照大神の喉元を引き裂いて、その身体を崩壊させてていく】

【――――――――少女の運命は、やがてアフラ・マズダに大穴を開けて、その神聖を奪い去っていく】

【――――――――その龍神は、雷纏うゼウスを食い破り、その審判をすら破壊していった】

【――――――――温もりを求め空想を振り払った少女の投げた剣は、大黒天をすら刳り切り、絶大な破壊を止めた】

【――――――――鬼灯の剣士は、二刀を、そして感情を以て、マルドゥークを斬り捨てる】

【――――――――その星空の如く剣は、ケツアル・コアトルを斬り捨てて、その太陽を自らに取り戻す】

【――――――――遂に完成された“己”は、そして“友”は。テトラグラマトンを燃やし尽くして、その威光を奪い取った】
898百鬼夜行~急~ :2018/09/23(日)23:02:33 ID:deH


「……そうか。成程、よく分かった」


【その希望が、学園都市へと伝搬されていく。甘い夢から覚めて、人々は再び希望に生きようとしているのが手に取るように分かるだろう】
【確かに、彼らは希望を示していった。各々の手段で、各々の想いとともに、神々をすらも討ち果たした】
【百鬼夜行、空亡。その本質たる恐怖に呑まれることもなく。ただその希望のみを穿いて、生き残ったのだ。ならば、もうそろそろ――――認めてもいいだろう】


「――――お前達が生き続ける限り、俺はまた必ず現れる。お前達が繁栄し続ける限り、俺の憤怒は収まらない」
「たった一人であろうとも。俺はこの国を焼き尽くすために、戦ってみせよう。だから、今回は――――」


【それは、咎だ。彼らがそうしたわけではない、一千年の昔、その怒りを恐れた術士達が残した此の国に対する呪いであり】
【それはきっと、ここにいる平将門という存在が討ち果たされようと、数十年、数百年、数千年の歳月を得て、また憤怒を募らせて在り続けることだろう】
【この国が続く限り。この国とともに。故に、それは終わることなど無い。――――その憤怒は、常にこの国へと寄り添い続ける】


「――――――――ああ、俺の負けだ。お前達に、俺は負けた」


【それから、一呼吸だけおいて、そう言った】

【その身体が、空亡としての身体が、そしてそれに融合していた平将門の肉体が、光となって消えていく】
【それは憤怒の化身である。例え死に絶えようとも、その有様が変わることはない。それでも、この戦いは、この平将門という大怨霊の敗北に終わった】


【――――――――英雄の娘が、その刃を振るった。最後の最後に、そこには小さく、笑みを浮かべていた】



「だが忘れるな。お前達を滅ぼすのは――――――――」


「――――――――何れまた。首を繋いで、もう一度――――――――」



【薙刀はその首を斬り落としていった。まさか、“首だけになって動く”なんていうことも、ありはしないだろう】
【紅く輝いた魂が空へと昇っていく。空へ、空へ――――それこそが、咎でも在るのだろう】
【彼方へとそれが消え失せた時。そこには、学園都市を埋め尽くしていた壊神も、その死骸も消え失せているはずだ】


【暗雲は晴れ。太陽は顔を出し。蒼く、続いていく空が、変わらない姿を覗かせた】
899百鬼夜行~急~ :2018/09/23(日)23:03:56 ID:deH










                    百鬼夜行      終幕







                                                                                       .
900百鬼夜行~急~ :2018/09/23(日)23:05:36 ID:deH
/以上で、イベント主催としての此方側のレスは終了とさせて頂きます……!!
/参加してくださった皆様には感謝してもしきれません
/時間をかけてしまいましたが、付き合っていただいて本当にありがとうございました!!!!!そしてお疲れ様でした!!!!
901龍神麗華◆319487R3HQ :2018/09/23(日)23:07:07 ID:dxK
//イベント運営、二期纏めお疲れ様でした!!
902椚瀬 杏子◆lTlfuInPquXm :2018/09/23(日)23:08:05 ID:s3R()

 全てが終わった。晴れた雲の隙間から、太陽が差し込んだ。さあ、帰ろうか。



──


「ただいま、火々里ちゃん!」


//お疲れさまでした!とても濃密で熱い3日間で、とても楽しかったです!
903五月姫◆itOWld5gb6 :2018/09/23(日)23:10:13 ID:iXA
>>897

…………父上……

(正真正銘、これで終わりだ)
(もう脅かすものは何もない。平将門は討伐された、ここに勝利はなった)
(だが、それは彼女にとっては望んでいたものであると同時に喪失感を抱かせて)

……父上、私は…生きます、この一族の記憶を受け継ぐ身体で…いつか、父上とまた逢えたなら――――

(そんなことはないと分かっている。そも今回が奇跡のようなものなのだ)
(でもつい願ってしまう。もしも次に逢えたなら)

(手の一つでも握りたい、と――――)

//イベント運営お疲れ様でした!これだけの数を纏められるのは尊敬します…!!
長期間のイベント楽しかったです!!
904鬼久墨音 :2018/09/23(日)23:13:19 ID:LCf
//イベント運営お疲れ様でした!
905死後 :2018/09/23(日)23:16:04 ID:5VC

『結局、お前は何がしたかったんだ?』

「さーねー。俺は元々欲望なんか持ってなかった。持ってたら多分、闘いすらしなかったよ」

『だろうな。でもなきゃ「自分自身」捧げるなんてアホな真似はしないだろう、大丈夫。大丈夫ってみんなに嘘までついて、さして意味のない自傷に終始するお前の姿は、見ようによっては滑稽ですらあったはすだ。
 自我を持たず、己を持たず、ただ父から与えられた常軌を逸した力だけがお前の中にあった。お前はその器でしかなかった。ブランクと言う男の誰にも見せなかった欲望の残りカスだ』

「俺はそれで構わないよ。――――どんな風に言われたって、最後には、俺は俺の意思で選ぶことができたから」

 真っ白な空間。
 椅子から立ち上がった彼は、ああ、と思い出したように笑った。

「大嫌いな俺に最後まで付き合ってくれてありがとな、それがなくちゃ……多分、もしかしたらだけど、些細なのかもしれないけど。結果は変わってた気がするよ」



 そして彼は歩き出す。あてどなく、果てしなく広がった白い場所を。


――――さようなら。お疲れ様。語りきれないほどの思いがあったから。
 魂の微かな残り香でもって、それは戦いを見つめていたけれど。
 自分の死は無駄じゃなかったと、根っこから思える結果だったのだと思う。


//ソロールです。そしてイベント運営お疲れ様でした
//また、ここまで自分のロールに付き合ってくださった方々にも、本当に感謝しています
906龍神麗華◆319487R3HQ :2018/09/23(日)23:16:10 ID:dxK
全て終わった、これで、ひと時の平穏がこの学園都市に訪れるのだろう
暫くは業務に終われそうだが、そう言えば、生徒会も引退の時期が近いなぁとか思いながら
そしてこれから先の未来はどうなって行くのだろうか

「んな事考えるだけ無駄か」

そう呟くと、その場から歩き出し

「さてと、帰るかな」

そうして、彼女は家へと向かって行く
戦いでついた傷を、疲れを癒す為に
907山田 太郎丸◆ClSVHWuVMw :2018/09/23(日)23:16:13 ID:ixG
//イベントお疲れ様でした!楽しそうだったので参加できなかったのが惜しいです……!
908犬神羅刹◆2E1eDx.7oE :2018/09/23(日)23:16:37 ID:RLG
>>883
>>884
―――夢。
だが、自分のものではない。今の話ではない。これは、過去の回想。これは、とあるむかしむかしの物語。


ある所に、禁忌を犯した人間と妖怪の男女がいた。
人間と妖怪は本来相容れぬものである。しかも、その人間の男は、名のある呪禁師の家系であった。妖怪と戦い、殺し、封じる存在。
だが、あろうことかその男は、妖怪に恋をしてしまった。そして、その妖怪もまた同じく。
その妖怪は、犬神という名前だった。麗しく、美しい容姿をしていたという。

「………これは」

遥か昔の映像が犬神の視界に映る。場面が変わる変わる、目まぐるしく移る。二人の出会い、逢瀬、結ばれ、子が生まれ、幸せに暮らす様子。
だが、それも長くは続かない。禁忌を犯した者達には、相応の罰が下るのだ。
その呪禁師の家系は呪われた。妖と人が子を成すなど、本来あってはならない事。生まれた子供は、呪いの象徴であった。
呪いは近隣の村にまで覆い、疫病や不作といった災害を引き起こす。やがてその家系は忌み嫌われ、ある日、犬神は殺されてしまった。

以降、その呪禁師の子孫は生まれた瞬間に、必ずその身に呪禁を掛けられる事となった。自分の身に呪いを施す事が代々の伝統となり、その身は呪いの苦痛に苛まれ、その家系の人間は皆短命になった。
だが、それも致し方がない。妖の血を引く以上、それが表に出ないように厳重に封印する必要があるのだから。それが、この犬神羅刹の、呪われた家系の秘密であった。
父親は、「先祖の犯した罪は、末代まで背負わなければならない」と言っていたような気がする。犬神は、ようやくその言葉の意味を理解した。

「…………俺は一族の恥だな。再び禁忌を犯そうというのだから」

だが、犬神は既に決意している。どれだけ恥と言わ、指を指されようともその力を使う。空亡という最強の妖怪を、封じる為に。

//続きます
909霧亡柘榴 :2018/09/23(日)23:17:23 ID:XDZ
>>897-898
空に吸いこまれる憤怒の残滓を、蒼に溶けて消えるまで見送る。
手を伸ばしてみても届くはずはなく、代わりに帰ってきた太陽に影をつくった。

「……おやすみなさい」

結末がいずれ来たる災厄を、未来に任せただけだとしても。
今はただ、次の目覚めまでの時を静かな眠りで満たしてほしいと思う。

「い、たた……」

身体が軋む。頭はまだガンガン痛むし、倦怠感は晴れる気がしない。
けれど、まだ行かなければいかない場所がある。指でポケットについた金属の感触を撫でた。
まだ時間はある。まずは身体を清めてから休んで、それから夜更けの散歩と洒落込もう。
分かっていても、待っていると言ったのだから。

//皆様ありがとうございました、大変楽しませていただきました!
//イベント運営もお疲れ様でしたっ
910捩摺 姫鶴◆Ca/21GlF.Y :2018/09/23(日)23:19:39 ID:vZQ
>>897

姫鶴……1078番は、ぶん投げた風の刃が当たったこと、そして空亡が消え去っていくことを確認すると。
まずは羞恥に身悶える。

「…………はっっっっっっっず!?
 一体どんだけ都合いい夢見てんの、美愛ちゃん年上でしょおー!?
 ていうか夢の中でまで説教とか……うーわー、凹むよマージーでー」

いつも通りの軽い口調を取り戻しながら。
同時に自分が―――自分たちが取り戻したものの愛おしさに、両手で隠したその奥、少し顔を綻ばせるのだった。

/本当にお疲れさまでした!
/2部の〆に相応しいメチャメチャ熱いイベントでした、ありがとうございましたー!
911犬神羅刹◆2E1eDx.7oE :2018/09/23(日)23:20:24 ID:RLG
「―――解呪」


犬神の身体に変化が起こる。その身体が光に包まれ、溢れんばかりの妖気が噴出する。
髪は純白に変色し、灰色の瞳は、黒く輝く。
半人半妖。それが、犬神の本当の在り方。今までは呪禁で堅く封じていた、妖としての力を完全に解放したのだ。何よりも、犬神羅刹は一族の中で一際妖の力を引き継いで生まれてしまった。だから、呪いは普通よりも強く、厳重であった。
それを一気に解いたのだから、当然身体へは多大な負担がかかる。妖の身でありながら呪禁を使うといえ事は、その身を滅ぼすも同義。

犬神は、呪禁と妖としての力が合わさったその最強の一撃を放った。その代償に、肉体は臨界を超える。その結末は―――

//返信遅れ大変申し訳ありません、最後の攻撃にも参加していたという事でお願いします……
912テリー ◆fOD50tbLBI :2018/09/23(日)23:20:44 ID:hWY
//イベント運営お疲れさまでした……!楽しかったです!
//ありがとうございました……!
913椚瀬 杏子◆lTlfuInPquXm :2018/09/23(日)23:21:02 ID:s3R()
//新スレを建てました。
//以降、初期化された世界でロールをされる方は、こちらをご利用ください。
//また、1期及び2期でまだロールを希望される方は、こちらのスレをご利用ください(>>1000まで使えます)。
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1537712227/l50
914棗露◆uj6Bxdmutc :2018/09/23(日)23:22:03 ID:ugD
//お疲れ様でした!本当に楽しかったです!
//本当に、本当にありがとうございました!
915椚瀬 杏子◆lTlfuInPquXm :2018/09/23(日)23:22:54 ID:s3R()
>>913
//語弊があるので付け加えます。
//1期2期での設定を用いたロールを希望される方は「ここだけ現代異能学園都市Ⅱ No.5」を、真っ新な状態でのロールを希望される方は「ここだけ現代異能学園都市 -再生-」をご利用ください。
916百鬼夜行~急~ :2018/09/23(日)23:23:26 ID:deH
>>911
/申し訳ありません、早まってしまいました……
/勿論そのつもりでありますので!参加ありがとうございました!!
917星導暁斗◆AxfNVwfziAku :2018/09/23(日)23:28:04 ID:r0g
//イベント運営お疲れ様でした!本当にありがとうございました!とても楽しかったです。
918椥辻封シ川 手取 :2018/09/23(日)23:28:41 ID:HbU
>>897>>898

───滅びねぇよ、滅びさせねぇ

例えどれだけの時間が経っても、その時はまた、きっと誰かが止めるさ

【人間が恐怖を抱き続ける限り、克服しない限り、きっとまた今回のような事は未来に起こり得るのだろう】
【でも、絶対に滅びはしない、例えたった一人だろうと抗うものは存在する】
【根拠の無い理想でしかないが、しかしそれだけは確かなのだと思える】

【───その感情を、人はこう名付けた】

〝希望〟が人の心にある限りな

【青い、青い空】

【眠りについた首を前に、少年は未来への希望を抱いて笑っていた】

//イベント運営お疲れ様でした。とても楽しかったです。
//数日に及ぶ運営、複数人とのロールを個人で行う手腕、本当にお疲れ様でした。
919影結 語理◆1l7w67iV.c :2018/09/23(日)23:34:33 ID:S9Q
【────影結 語理という少女は人間ではない】
【其の正体は都市伝説から生まれ落ちた存在であり、怪異という概念が姿形を得たもの】
【人の恐怖心、そして好奇心によって骨肉を得た、異能的現象の一つ。それが彼女】
【都市伝説を語り、流布し、そして蒐集する。其れが彼女の行動原理であり、唯一の存在価値でもあり】


……────────

【ある建物の屋上にて、彼女は一人フェンスの上に腰を下ろしていた】
【そして、遠方にて繰り広げられる人と妖の決戦を、目を細めて眺めていた────だけ、なのだろうけれども】
【助力や応援なんてする筈もなく、かといって妨害や避難も以ての外。彼女は普段と変わらぬように、起きている事象を鑑賞するだけ】


───────私みたいな存在には、当事者よりも観覧者の方が似合うでしょうから
けれども、これはこれで楽しいものなのですよ────なんて

【妖怪とは根本的に在り方の異なる存在である彼女にとっては、百鬼夜行の隆盛は予想外の事象であったが故に】
【その顛末はやはり気になるのだ。妖怪噺とて怪談であるならば、影結語理はその話を蒐集しようとする】
【そして全てが収束したなら────その時はやはり、誰かに語って聞かせるのだろう。彼女は、そういう少女なのだ】

【そんな少女が、この決戦を観覧していたいう、ただそれだけのお話】

//イベント反応ソロールです。皆さんお疲れ様でした…!
920鬼灯鬼丸◆2E1eDx.7oE :2018/09/23(日)23:37:56 ID:RLG
全てが終わった。
鬼丸は、ただその場へ倒れ伏す。
傷を負った状態で十層の力を使い続け、更に草薙剣の力まで使ったその身体は、とっくに限界が来ていた。既に燃え尽きた燃料を、無理矢理燃やしていたような状態。
それが終われば、ただ、灰が残るのみ。

「……終わったよ、姉さん」

姉が手を振っている光景が見える。
もう、やれる事はやり切った。世界だって救った。彼女の想いを、成し遂げた。

「………俺、やったよ。百鬼夜行を、倒した」

光が見える。鬼丸はその光へ手を伸ばす。もう、疲れてしまった。兵器として戦う事に。でも、最後の最後ぐらいは人間らしくなれた。

―――だから、もう良いよね?俺は誇ってそっちに行くよ。

「………………」

鬼丸はそのまま、永久の眠りについた。
その顔は、とても幸せそうで、誇らしげなもの。
伊弉冉としてではない。心がない兵器としてではない。彼は、最期に人間としてその命を燃やし尽くしたのだ。

//イベント運営お疲れ様でした、ありがとうございました!
921霧亡柘榴 :2018/09/23(日)23:47:38 ID:XDZ
全てに終わりを告げた夜は、いつもよりも静寂が重い。ようやく得られた、ゆっくり考える時間だった。
ベンチに座って天宮を見上げる。星屑の間に、瑠璃色の鳥を幻視した。
どこに飛んでいくのだろう、とぼんやり考える。途切れてしまった軌跡を探し求めているのだろうか、なんて。

「――――――――」

その羽ばたきで、ずっと秘めていた返事を隠す。本当は、面と向かって言えればよかったのだけれど。
ふと、月に目を留める。本当は真ん丸のままだと分かっていても、不思議とどうしても欠けて見えた。
まるで今の心みたいだ、と思う。ぽっかりと空洞が空いてしまって、すぐには埋められない。
これから満ちていくのかすらも分からない、もらったお守りでは到底足りないような穴だった。

「……戻って、きてよ」

隣に空いた場所がいやに寂しくて、見つけた星に囁く。
例えそれが流星にも叶えられない願いと分かっていても、口にせずにはいられなくて。
地平線が白む。どうやらあれは明けの明星だったらしい、最期の輝きはあの人を思い起こさせた。
緋色のパーカーが、暁光を浴びる前から痛々しいほどに赤を虚しく叫ぶ。

「……嘘つき……」

声が震えたのは寒さだけのせいではない。
頬に受けた秋の風がやけに冷たく感じた。
ぱたりと落ちた雫は花の朝露より透明で。

「…………ばかぁっ……!」

――まだ、一人きり。
922霧亡柘榴 :2018/09/23(日)23:48:12 ID:XDZ


そちらの天気はどうでしょうか。


朝日は綺麗に見えるでしょうか。


学園都市は今日も一日ずっと晴れ、今だけ局所的に大雨が降っています。


暁の空はいつかのように綺麗ですが、わたしの朝はまだ来ないようです。
923上終 始 :2018/09/23(日)23:52:32 ID:HbU
「例えばこの世界を1つの小説だとしよう。」
「───いや、小説じゃなくてもいいんだ、漫画とかゲームとかアニメとか、とにかく此処が空想の世界だとする。」

「……さて、そうだとすれば僕たちはその世界においての登場人物だ、それぞれの役割(ロール)があって、その通りに動いている。」
「それでも時間は有限だ、小説で言うならページ数、ゲームで言うなら容量、アニメで言えば放送時間。」
「もしそれが目前に迫っているとしたら───さて君はどうする?」

「悲しいかもしれないけど、嫌かもしれないけれど───おっと、もしかしたら次回作に期待しているかもしれないね。」

「まあ、何にしろ、僕自身の意見を言うとすれば。」
「僕は小説は最後の奥付まで読むし、アニメはエンドカードまで観て、余韻に浸り、語られなかった物語を妄想して楽しむタチなんだ。」

「だから僕は、もうちょっとこの学園都市に残る事にするよ。」
「勿論、有限な時間は無駄には出来ない、他に使いたい人もいるだろうからね───だから無駄話はこれが最後だ。」

「それじゃ、何処かでまた会おう」
924犬神羅刹◆2E1eDx.7oE :2018/09/24(月)00:01:34 ID:7cB
「………生きている、か」

犬神は目を覚ました。どうやらここは黄泉ではない。まだ、自分は生きているようだ。

「………これで終わった」

全てが終わった。空亡は倒れ、百鬼夜行は滅びた。これで平和は戻るのだろうか。

「………いや。まだ、悪しき妖怪は生きている。それら全てを斬るまでは、俺は死ねん」

百鬼夜行が滅びても、妖怪全てが消えたわけではない。まだどこかに、悪しき妖怪は生きている。
それら全てを駆逐するまで、犬神の戦いは終わらない。これからも、犬神は戦い続ける。これは終わりではない。新たな始まり。

(世界の終わり、か……)

あの男が言っていた言葉がどうにも引っかかる。
世界の終わり。記憶の引き継ぎ。だが、もし本当にそれが来たとしても犬神は変わらないだろう。向こうの世界に行ったとしても、何も変わる事はない。向こうの世界には妖は存在しないかもしれない。それならば、代わりに悪しき者を斬る存在となっているはずだ。
―――犬神の在り方は変わらない。それは間違いなく、正義の在り方。その正義は、不変である。
925椥辻封シ川 手取 :2018/09/24(月)00:17:03 ID:TCe
【───あれから、数日の時が経った】
【あの戦いでの傷はもうすっかり癒えていた、両腕の火傷は凄まじい跡が残ったが、リハビリを続ければ元に戻るらしい】
【百鬼夜行が消滅し、使わなくなった一期一振は伊弉冉に返す事にした、彼等がいなくなったら戦う理由も無いし、伊弉冉の一員になるつもりもない】
【首に巻いていたマフラーも、いつの間にか消えてしまっていた、きっと彼女もあの戦いの後で思いを果たして満足出来たのだろうかと、そう思う事にする】
【そして、魔人藤真の───平清盛公の首は、丁重に扱い、ウチの家の管轄でまた封印する事になった。少しでも怒りを鎮め、こないだみたいな事がすぐに起きないようにと】

さーて、ひっさびさの学校だぜ!

【登校時間、学園に向けて街中を少年は歩く、色々とあってだいぶサボり期間を空けてしまったが、漸く学生の本分へ戻って来れた】
【視力が無くて免許が没収され、愛車は実家の車庫に飾る事になってしまったが、それでも生きてまた登校出来るだけで嬉しい事だ】

【周りで登校している生徒達の中に知り合いがいるか、もしくは近くにきになる者はいるか】
【どちらにせよ、きっと今の彼は気になる者がいればそちらに反応するだろう】

//絡み待ちです。
926馬場万億/クローン学生 ◆75K3Hhwgi2 :2018/09/24(月)00:35:13 ID:0ss
「学園……まだあったんだ……」

【あの騒動のさなか、馬場はただ――逃げ回っていた】
【こうして命があったのも、幸運としか言いようがない】
【彼はこの騒ぎの中、何一つその力を使いきることはできなかったが――】

「俺は、いや、俺たちは……まだ生きてる。」
「生きてれば、まだやり直すこともできるさ」
「もっと強くなって……逃げ回らないでもよくなろうぜ」

【クローンたちが、馬場本体の肩にポンと手を置く】
【そしてクローンたちはポンと、煙なって消えていく】

【あらためて馬場は学園を見る】
【もう一度、頭を下げて、学園に戻ろう。停学を解いてもらい、もう一度学び直し――】
【この力を、善い方向に伸ばしていこう。そう決意すると……】
【馬場は正門をくぐり、職員室に向かって走っていった】
927エリーゼ=ガーデルマン◆2E1eDx.7oE :2018/09/24(月)01:11:02 ID:7cB
百鬼夜行は倒れ、平和が戻ろうとしていた。
だが、緩やかにこの世界は終わっていく。世界は、静かにその役目を終わらせようとしている事を、エリーゼは確かに感じていた。

「あーあ、もう終わりかよ。つまんねぇの」

夕暮れの空。ただ、流れ行く景色を眺める。

「ま、なんだかんだ見てて面白かったしいいや。記憶は引き継げねえが頼むぜ。次の世界の私」

―――悪意というものは、どこまでも普遍なるもの。悪意がある限り、蛇はそれを毒牙にかけようとする。毒はじわりと回り、悪意を増幅させ、いずれは世界へと。
次なる世界でも蛇は目覚めるだろう。それが一体どのような影響を齎すのか、それは誰も知る由もない。

//ソロールです
928楠木シンラ :2018/09/24(月)01:59:24 ID:dzM
>>823

「奴から受け継いだ思惑っつーか、目的はあったな。けど、あのシンラちゃんが友情に殉ずるなんつー結末は、少なくとも狙っていけるもんじゃねーと思うぜ、ブラザー?」
「しゃーねーさブラザー。オイラもその辺はそういうもんなんだってシンラちゃんの話を丸呑みしてたし、シンラちゃん自身「知らない方がいいわ」とかニヒル気取ってたから深くは掘り下げなかったし」

【低い声に返すのは、色男っぽい軽い調子の声。目の前の兎が自分と同類であることは、肌で感じたようだ】
【ジョーカーの最後の置き土産たるベルっちは、すなわちサブローの弟分に当たる……が、兄を敬うとかそんな様子は微塵もない】
【ベルっちはその身体にシンラの異能因子こそ取り込んでいるが、ジョーカーの能力でのコピーには至らなかった】
【かつて先代ジョーカーが、組織総帥の埒外の能力をコピーするのが叶わなかったように】
【……だが、それでも、確かにベルっちは、『楠木シンラ』の一部だ。出会ったときよりシンラのそばから片時も離れはしていない】
【彼女の一つ一つの台詞を思い出せば、例え「きゃっかんし」そのものがなくとも、話の理解はできる】

「……一体何する気なんだか、知んねーけどよ」

【回りくどいと言わんばかりに喋ってる最中からぴょんぴょんと飛び跳ねながら近づき、サブローの頭へと着地する】
【そして、異能受容体同士をシンクロさせる準備に入る】
【そうすれば、ベルっちの持つ異能をサブローが使うことや、活性化なども行えるだろう。逆もまたしかり】

【『引き継ぐかどうか』など、聞かれるまでもない】
【『楠木シンラ』がいるならば、『シンラが情けない時のサポート役』として、そこに『ベルっち』もいる】
【そういうものなのだから】

「さーて、あとはブラザーと『誰か』の気の向くまま風の吹くまま、って感じだが……あの娘になんか伝えときたい事、あるか?
「どーせシンラちゃんの伝言があるからな、ありゃもののついでで伝えとくぜ」
929サブロー◆fAiBro2NmQ :2018/09/24(月)03:34:06 ID:kV6
>>928

微動だにせず佇むサブローの耳の間に蛙が一匹、すっぽりと収まった。
やがてその状態でベルっちが『きゃっかんし』を発動すれば、お互いの異能受容体はミクロの世界で激しい火花を散らして連結(リンク)し始める。

―――――――――――――――。

暫く彼が黙り込んでいたのは、連結に失敗したのでも、脳内に溢れ返る情報を処理しきれなかったからでもない。
ただ、『それ』を受け入れるのに、とてつもない苦労が要ったのだ。


長すぎた逡巡の後、サブローは漸く振り切るように憎まれ口を叩いた。


「ふん…まあ、今となってはどうでもいい。今、私は『全てを理解した』からな」

やりきれない、そういった思いで、ひとつため息を吐く。

「全くにふざけた話だ。しかし…それでも私にも、『駒』なりの意地がある」

全てを知った彼の中で湧き立ったのは絶望でも、諦観でも何でもなかった。
ただ…『次』に『繋げる』。それだけの話。駒として生まれた者の、たった一つの願い。

「これは普段ならば『地の文』で済ます事なのだろうが……、『我が主』はどうしても私に言わせたいらしい」
「いや、………これは確かに、思えば『お前たち全員』に向けての私の言葉なのかもな…」

たった今この瞬間、楠木シンラと「千尋」、二人の関係は『引き継がれる』ことが確定した。
だが、その後を語るのは彼に任せよう。


「この世界とはこれで『さよなら』だ。…この光景も幼虫に割かれたばかりの抜け殻の、残り香にすぎない。」

サブローは、泣き疲れて気を失った千尋の面持を穏やかな眼差しで見つめる。
「千尋、今度は、幸せにしてやるから―――――――」、彼はそう眠るように呟いて、静かに目を閉じた。


「じゃあな、ベル。シンラ、そして――――――――『千尋をよろしく』」


これが終われば、ベルっちはともかく、向こうではサブローなどただの兎だった。
ベルっちとこうして憎まれ口を叩き合うことなど、叶うかどうかもわからないのだ。
しかし彼は……生まれ持った知能を、人格を、『この世界に受けた生命』を、『駒』として次に活かすことだけを願った。
それだけの話。


あと少しだ。もう、ここには何も残らない。
やがて『彼ら』は殻を破り、新しい、知らない朝の木漏れ日を受けて目覚めてゆく。
930サブロー◆fAiBro2NmQ :2018/09/24(月)03:36:11 ID:kV6
//大分長引いてしまいましたが、これで終わりです。
//お付き合い、ありがとうございました。
931天壌聖良、片倉生十郎◆319487R3HQ :2018/09/24(月)14:08:34 ID:j0U
朝日が差し込む時、HoWのカウンターにて突っ伏して目覚めた
其処にセバスチャンがやって来る、傷だらけとなった彼は答える

「聖良様、百鬼夜行は無事、討たれました」

彼もまた人知れず妖達と戦っていた、そしてその全身は傷だらけとなっていたのであった
そんな姿を見た聖良は微笑み

「そう、お疲れ様、片倉」

そう答えるのであった、そして窓の方へと向かって歩き出し
平和になった学園都市を照らす朝陽を見つめて

「……ねぇ、久しぶりに一曲歌おうかしら」

聖良は言うと、片倉は頷く
この世界での物語はもう終わる、だから最後に一曲歌おうと

http://youtu.be/Ah-E0kpN3Ro
932楠木シンラ :2018/09/25(火)03:25:59 ID:QiY
>>929

「────こいつがシンラちゃんがずっと見てたもの、ってか。確かにろくでもねーな」

【二匹の異能受容体が連結することで、ベルっち単独では使用不能であった「きゃっかんし」が解禁され、脳内に『別の世界』からの視界が広がる】
【『これ』が常に見えていたならあんなに臍も曲がるわけだ、と一人納得する。呆れよりも、感心が勝っているというところだろうか】

「どうやら伝言の必要はねーみてえだな。『誰か』がもうちょい、鈍臭くなきゃなあ」

【『この世界』で、シンラのそばで眠る彼女が戦うことは、恐らくはもうないのだろう】
【『教団』であれ『未来』であれ『正義』であれ『悪』であれ『紡がれなければ、それは『この世界』には存在し得ない』】
【そういう意味で言えば、もうすぐ『この世界』には誰もいなくなる】


「オイラが返事していいのか分かんねーけど……『任された』。『誰か』の気が向きゃ、『海』……は季節じゃねーから紅葉狩りかスキー場辺りで会えるかもな」


【返事はベルっちだけの声だけでなく、不思議と少女の声も重なって】
【その願いは、『誰か』に、二人に、確かに聞き届けられた】
【そして、『次の世界』へ────────────】

//本当にありがとうございました、未熟者ですが新スレでもどうかよろしくお願いします……!
933鬼久墨音 :2018/09/29(土)01:28:04 ID:tJr
ふぅむ…全く、ようやく届いたか…

【鬼久墨音は終わらなかった】
【HAUSに届いた荷物を嬉々として開き、新型の武装松葉杖を手に取る】
【『新人武器商人』典宮陽梨との接触が光明となったのは間違いのない事実だ】

フルアドバンスドカーボン…ふふっ、これで私もまだ戦える…

【妖怪達の跋扈は終わった】
【しかし学園の再建は途中だし、これから起こるであろう幾つもの事件に際して墨音は戦わなければならない】
【あの海の約束、そして丘の上の墓前の誓い…果たさねばならない事、成し遂げなければならない事、掴まなければならない未来…】

当面は…スカルスナッチャー隊かな…
…まぁ、なんだ…うん、大丈夫…

【かつて墨音の所属していた対異能者軍隊の最高戦力部隊『スカルスナッチャー』】
【彼等が投入され、学園に牙を向く迄の猶予はもうほとんど残されていない(season1 No8 >>833参照!)】
【カツコツと松葉杖の音色が響く、さぁ、朝焼けの街を見回ろう】

…問題は、ない…

【希望が人の心にある限り】
【蒼空、白鯨にも似た雲海…嗚呼、極みは何処に…薫風。青い鳥は歌う】
【学園都市の一日は過ぎて行く、また今日も、そして明日も】

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ここだけ現代異能学園都市Ⅱ No.5
CRITEO