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【短文】ここだけネポック魔法学校・十八限目【推奨】

1AzVIDnz.P1nq:2018/10/14(日)00:02:38 ID:Awo()
ここは人里離れた森の奥
そこには、国一番の魔法学校『ネポック魔法学校』が存在する
そこでは、魔導の道を極めんとする若き才能たちが、日々勉学に励んでいるのでした
これはそんな魔法学校の案内状です
入学手続きは簡単
名前を書き、門をくぐるだけ
ネポックの扉は、等しく開かれているのです

こちらは、短文推奨スレとなります
セリフ一行、地の文は多くても三行を意識して書いていきましょう
特にセリフが増えれば、それに返信しての繰り返しでどんどん大きくなるため、一行推奨です
また、凍結、置きレスもグダグダになる原因になるため、可能な限り非推奨です

前スレ
【短文】ここだけネポック魔法学校・十七限目【推奨】
https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1535299170/

スレwiki
PC用:https://www65.atwiki.jp/magic_xx01/
スマホ用:https://www65.atwiki.jp/magic_xx01/sp/pages/1.html

次スレを建てるのは>>980の人にお願いします
2シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/14(日)01:11:11 ID:JeX
前スレ>>1000
寮母は仕方ない、とした様子だった。結果的には無事だったので良かったと認めて、ミズハが良ければ帰りに一食食べていきな、とお誘いであった。
承諾していたなら帰りには温かなお食事が待っている。

「……えー……なにがー……? ……あぅ、ごめんなさーい……」

今回についてもシャディが自滅したようなものであり、浅く酔いが抜けているのかそれとも本能的か謝罪一つお返しである。

//たておつですー
3ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/14(日)01:21:19 ID:Awo()
>>2
「ん、いえ、そのー……」
「……ま、まぁ……お水、飲みます……?」

先程から若干挙動が不審なミズハ、実際異性の部屋にお邪魔するなど不慣れこの上ないのだ
お食事の件は有難いが、取り敢えず場持ちさせる為にお水をコップに汲み戻るだろう

「……とにかく、でも……うん、無事でよかった」

ややあって、くすりと笑みを浮かべる余裕が生まれたのかそうしながら
先程のお返しに優しく、シャディの額を撫でながら月の夜の微笑みを浮かべるのでありましたとさ

//すみません寝落ちしそう故にこの辺で…!ありがとうございました!
4シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/14(日)01:25:57 ID:JeX
>>3
「飲むぅー……」

男らしい器具などは見えてこない、影に頼るための光景と言うべきか。お水を貰えばくぴくぴと飲んだことだろう。

「……怪我なーい、皆無事ー……」

撫でられていると自然と、緩みきった笑みを浮かべながらその微笑みを見て眠りに入り始める姿が見えたことだろう。
とっても平和、そんな日の出来事。

//ありがとうございました! お疲れさまでした!
5ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)20:35:41 ID:DeI()
学園の一角、関係者の憩いの場である食堂
そこの更に一角は、のんびりコーヒーなんかを頂ける喫茶スペースとなっている

「……んふー……たまにはこう、のんびりもいいですねー……」

馥郁たるコーヒー香に包まれ、オトモのドーナツを齧りながらミズハは一息付いていた
同席者は前もってここに居たのでもいいし、なんなら後からやって来た感じでもいい
6シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)20:42:51 ID:5ke
>>5
この時期に冷たいミルクを選び、小さなカボチャクリームのタルトをオトモにして同席しているシャディ。
口に出るのは同意そのもの。先日の件はミズハの言もあって軽めに済まされたようだ。

「そうだねー……いつもの訓練も楽しいけどー……」

ふにゃりといくつか盛られてるタルトの一つをかじってコーヒーの香りに鼻をひくひくと。苦いと敬遠していたそれもいつの間にやら嫌にはならなくなったらしい。

「こっちも食べるー?」と言ってタルトを押す様子は一見教師と生徒に見えにくいことだろう。
7ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)20:54:35 ID:DeI()
>>6
「息抜きも大切ですからねー」

くすりと笑みを浮かべ、コーヒーを啜る
ありがとうとお礼、タルトを頂く。アラスミシアよりは無論劣るがよく食べる

「……ん、」
「……ふふ、なーんかこう……」

思い出しちゃうな、と過去を想うモノ特有の表情
8シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)21:02:06 ID:5ke
>>7
「たーんと食べー」とからかいめいた口調で。よく食べる人は好ましいものである。少食がダメなわけでもないが。

「んー? こう? なにー? 懐かしい?」

椅子の下で尻尾を揺らして、その先を聞きたがる少年。テーブルの下では足がゆらゆら。
そう言えば以前は聞けなかったなー、と思いながらミルクを一口飲んで白髭を生やしながら次を待つのである。
青い瞳はいつでも光っていた。
9ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)21:19:32 ID:DeI()
>>8
「ん、あぁ……いえ、昔も、こうしてー……」
「……たまーに、仲間とお茶をしてたんです、丁度こんな空の日に」

大窓の半分以上を占める秋の青、雲海は千切れ自由に踊る

「私が……あ、シャディくんくらいの頃かな?」
「……むかーしの、お話ですよ」

いつの間にか呼び方も変わり、交わるブルーの眼差し同士
腰に帯びた剣を撫でて、降り始めのごく、浅い雨のように語り始める

「……昔は、まぁ……その、傭兵のお仕事を……していたんですけどー……」
「その時の人達がね、家族の変わりみたいな感じでー……」

今はほとんど死んじゃってるんですけど、と苦笑を交えて語れるくらいには、決別とケジメは済ませてある模様
10シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)21:30:48 ID:5ke
>>9
おー、とお茶会のお話を聞きに入る。その声は変わった呼び名にかかったものかは、曖昧なところ。
コーヒーの香りが漂う中で、その昔話はよく耳に通る。いつか聞かされた絵本とはまた違う通り方で。
仲間というのがその傭兵さんたちか、と思って何気無く、途切れたタイミングで口を開こうとして。

「へー……優しそうな人たちだねー、会いた――――へ? …………そ、そうなんだねー」

その苦笑いと共に語られた死別にはミズハがケジメをつけていたとしてもシャディはやはり戸惑うもの。こればかりは過ごした歳の問題だろうか。

「…………この前、言ってた人はどんな人だったの?」

少しばかりオロオロした様子で手を虚空で泳がせていたシャディは、ミズハの様子を見て留まったのか、覚えてるかどうかも怪しまれる時のことを。
11ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)21:45:14 ID:DeI()
>>10
「ふふっ、会えるとしてもずーっと先かなー」

なんてイタズラっぽく肩を竦めて見せながら

「ん?……あぁ、ヴァーヴリア……?」
「……スゴ腕の魔剣鍛治師で、これを作ってくれたり……あと、戦争孤児だった私を拾ってくれたのも彼……」

【※この前の事が果たして中身的に不明瞭故にアレでアレでありアレだが、ここでは夜景学院の頭領かつ魔剣鍛治師であるヴァーヴリアの事だとして進める事に!悪しからず!】

口元を覆う人差し指と中指、煙草を欲している時の仕草は無意識の内に現れる
無論ここは学園内、実際にそうする訳にはいかないが
12シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)21:58:16 ID:5ke
>>11
「えー…………」

笑えない冗談のはずだが、ミズハの仕草を見ると残念そうにへにゃっていた。

「おー、そのヴァ、ヴァーヴリアって人が師匠さんでもあったのー? 魔剣鍛治ってことはその剣もー?」
「…………孤児? その人がお父さんみたいな?」

【※問題なし、今確認したら半年飛んで三ヶ月前の内容だった! 詳細伝えてないこちらが悪いゆえ!】

無礼と言えばそうなるだろう聞き方。いくつも聞いて、ミズハが辛くなるかもしれない思い出話を聞きたがって。
でもそれはケジメをつけた様子が見えたからだろう、そうでなければシャディもまた後に回す。いつかの案山子頼りのように。
その中指と人差し指の間に差し込まれるのは、甘味のあるシガレットを模した菓子。お年頃的に連想は容易かったようで。
13ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)22:13:20 ID:DeI()
>>12
「はむっ……?……ん、ふふふ、ありがとー」

シガレットスティックを前歯で支えてニカリと笑みを浮かべた

「そうそう、剣も魔法も……ベースはヴァーヴに仕込まれたの」
「……これ(魔剣コチコチ)もそうだよ、作ってくれたんだー」

師であり鍛治であり父親でもあり仲間でもあり、それは随分と多い肩書きを持つ男である
更に続く話の中には、戦争孤児であり夜景学院の頭領であるヴァーヴに拾われた事までが続く
その時の彼女の表情は懐郷にも似た輝きに満ちて、しかし暗い影を振り切っている事に疑いの余地は皆無

「……で、そのー……」
「色々あったけど、彼の紹介でここ(ネポック)に辿り着いてー」
「今に至るって感じかなー」
14シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)22:24:14 ID:5ke
>>13
どういたしましてー、とふわりとした笑みで返す。

「それじゃ今僕はお師匠さんの魔法を習ってるんだねー。……じゃあプレゼントだ?」

そんな返しを最後に聞き入る姿は親の過去話を聞く子供のようで、友人の昔を聞く友人のようで。
戦争孤児なんていうワードは彼には中々重く感じるものであったらしいが、語られる時の顔を見ると不思議と軽く思えてきそうなのだからわからない。
彼女にとってはそこが第二の、いやもしかしたら実家なのだろうと。

「そっかー……色々…………あれ? 生きてる?」

残念ながら彼の頭だとその辺迷ったらしく、そのお父さんで師匠さんが生きてると思い始めている。生前に言われたとかそんな可能性もあるのにだ。
白髭はすっかり染み着いて乾いていて。

「ミズハ先生ー、今楽しい?」
15ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)22:29:23 ID:DeI()
>>14
「そうなりますね、ふふふっ」

思えば不思議なものである、師から受け継いだそれを次は自らが教える日が来るなんて
少なくとも数年前の自身には決して思い付く事のなかった未来に違いない、間違いなく明るい方向の扉の先の

「ん?うぅん、彼ももう」
「……だから形見かな、これも……技術もね」

「いま?」
「……そりゃあ、もちろん」
「ステキな皆んなが居るから……なーんて……」

気恥ずかしそうにしつつ、ハンカチでシャディの口の周りを拭き取ろうと手を伸ばす
16シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)22:39:55 ID:5ke
>>15
「おー」と今までもやる気は十分だったが更に増したとばかりに。
色々なものを覚えようとする少年にとっては尚更覚える強味になったようだ。氷のツメだってなんとか安定して出せるようにもなっている。

「…………あ、そっか。……良い人だったんだねー」

ごめんなさい、と言うよりなぜかそちらをいってしまった。形見の剣というのはより大事なものに思える、だからきっと、この話は彼女の友人にもしてみるべきなのだろう。

「おー、よかったー。僕もミズハ先生と居るの楽しい! 優しいし! んむ」

照れ混じりに言って、白髭に気付くには生憎窓は反射が少なく、鏡も持っておらずミルクにも映りにくい。そのためか拭かれると驚いたように目を丸くした。
それで意図をわかって動かずに居るのだから勘は良いというか。拭き終わればハンカチには白みが残ってシャディの白髭はすっかり剃られた。

「ぅあ、ありがとー。…………」

…………シャディ少年、ここで言葉が尽きた。空で泳ぐ指や手が何を切り出そうか迷ってるのはよくわかる。
17ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)22:47:50 ID:DeI()
>>16
「えぇ、……うん、とっても」

良い人である、そう……だからこそ今彼女がこうして居られるのだから

「ふふふ、よかったー、嫌われてたらどうしようと思ってたんだー」
「ん、どう致しまして」

前半はややイタズラめいて、しかし自己評価のイマイチ低めなミズハの対人関係において常に付きまとう心配の種でもある

「……ん……?、シャディくんのおうちの方は……あ、もちろん話辛かったらいいですから……どんなだったのかなーって……」

そうしてから、両頬杖で緩ませた顔で微笑みかけながら
 
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18シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)23:01:03 ID:5ke
>>17
「……前からたまに思ってたけどミズハ先生ちょっとネガティブだよねー、僕嫌いだったら魔法教わってないよ?」

ミズハの主に体育系の授業で苦言を催すことこそあるかもしれないが根本的にはありえないと。教わってないからと言って嫌いなわけでもないが。
まあしっかり言うならば、ミズハが嫌いなら氷魔法は例え話に出ても別の相手に教わってただろうということだ。

「へ? 僕のところはパ……お父さんが居ないくらいかなー。影魔法は僕ほどじゃなかったって聞いたし、むしろ力仕事ばっかりしてたって」
「僕の家のあるところって周りが高い場所ばっかりで寒かったりしたから皆寒いのへっちゃらだったりするけど」

あっさりと親の片側の不在を語る辺り、彼が物心つく前から……ということはわかるかもしれない。それでも語れるのは、遺物や肖像が残ってるからだろう。
ただこの齢の少年に魔法が劣ってるというのは父親として黄泉の国で落ち込んでる可能性は否めない。
19ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)23:06:30 ID:DeI()
>>18
「うっ……、ご、ごめん……そうだよね……」

ダメだなぁ、と苦々しく笑うくらいには自覚しているらしい

「そうだったんですね」
「……へー……ふふ、魔法の才気はお母様似なのかな?」
「高い所、高山の街?とかだったんですね」
「……私も寒い所の育ちなのに、寒いのニガテー……」

知らなかった、そう、知らなかったのだ
これだけ長い時を共有し、エニシある相手だと言うのに未知の事の方が多い
しかしそれでも、その部分を少しずつでも知る事が出来るという事実を
満月の笑みを浮かべるミズハは、好ましく思っていた
20シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)23:14:53 ID:5ke
>>19
「んー、まあ気になるのはしょーがないのかもしれないんだけどねー」

自分だってその辺はわかっているつもりである。ネガティブが発揮されるのがかなりピンポイントであるせいで目立たないが。

「マ……お母さんの方は氷魔法も、かな? でも身体とかすっごい柔らかいんだよお母さん」
「周りがそれだからあんまり人来なくてねー、歩きや馬車で来る人全然なんだー。まあ僕はこれ試したくてここに来させてもらったんだけど」

ミズハの憶測は的外れでなく、どこかの噂で息子は母に娘は父に似ると言うように彼は結構母親似らしい。目の色は父親だったりするらしい。
今まであまり聞かれなかったというのもあってか、少し楽しげに話すシャディの後ろ、影魔法の手がOKマークしてるあたり熟練してるというか、なんというか。

「…………これから大丈夫? マント貸そっか?」

氷魔法も使っててそれとは珍しい、と黒い少女にも貸したマントをミズハにも貸そうと。大きさ的にミズハはちょうど良い感じかもしれないが。
なお彼は言及しないがこのマントも実家からの仕送りである。
21ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/15(月)23:25:34 ID:DeI()
>>20
「悪癖だよね、直さないとって思ってはいるんですけどー……」
「へー、スゴい、私からだ固いからなぁ……」

言いながら腕をほぐすように動かしているミズハ、固いとは言うほどでもなくフツーレベルの柔軟性はあるのだが誇れる位ではないらしい

「ふーん……じゃあ帰省なんかも大変だね」
「ん?あはは、ありがとう、大丈夫ですよー」

黒外套の申し出は確かに有難いのだが、しかし一応対策はしているらしいし何とかなっている程度らしい
最も、越冬自体どうにもならなかったのだとしたら暮らす事など出来ない訳だから然りと言える

「……あ、何か飲み物……カフェオレでいい?」

さてはて、空になったマグの中身を買って来るべく立ち上がるミズハ、シャディにも問い掛けるだろう
窓の外では秋風が立つ、紅の葉の輪舞を奏でながら

//早めではありますがこの辺りで締めでも大丈夫でしょうか、ありがとうございましたっ!
22シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/15(月)23:32:11 ID:5ke
>>21
「後ろに仰け反って足の間から顔出すとか出来てたんだー」

曲芸レベルに柔らかい母親らしい。柔軟なのは身体だけなのか、シャディの今を見てると不思議と想像もしやすい……か?

「だから今年はお手紙だけー…………だったはず?」
「そっか、風邪引かないでねー、看病はいいけど」

歯切れの悪さはさておいて。
対策されてることを伺えば安心したようにしつつも冗談混じりのことを言う。適任は他にも居るだろうが。

「あ、うん! 甘めでー」

問われればあっさり肯定して、もしかしたら着いていってお菓子を追加したかもしれない、そんな茶会の一時。
その日の紅葉をふと思い出して数ある絵の一枚として描き起こしたのはまた別のお話。

//ありがとうございました! またお願いします!
23シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)20:46:51 ID:LHU
説明をし、砕いた光の魔石をお願いして、それが届いたかまたは部の活動用に渡されただろう当日。
シャディはずいぶん待たせてしまったマンドラゴラの様子を見てちょっと苦笑いしていたという。

「…………むしろよく枯れないよね、これ」

動き出す心配をしていたりもしたが、マンドラゴラはわりとしっかり生え残っている。とはいえ今普通に抜いたら間違いなく死ねるだろう。
そのためシャディは泥にするために必要な水やら、金串やらを用意してこの場に居るのであった。
一部は魔力抜きで置いておくようだが、残りは活性点を潰す手段を取ることにしたらしい。
【詳細は前スレ参考】
24ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)20:54:32 ID:Hkl
>>23
こういうのって、ある程度離れてからゴーレムに抜かせるのが基本じゃないのかい?
【農業部の幽霊部員、にしてはある程度部員らしい活動をしている生徒が来ましたよ】
【彼の名はウィル、緑髪の少年ですね】
【万が一に備えているのか、普段空を飛ぶ時にも使っているイヤーマフを既に装備しています】
25シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)20:59:45 ID:LHU
>>24
それ言うとそこで話終わっちゃう……っていうか僕ゴーレム操れないし操れても声届かない?

【孤立した島(?)とはいえゲート的なところから絶叫が届いたら大変ではないか、という点と育てる条件がシャディの認識では自分で育てて自分で収穫できるようになること、だったはず】
【メタ的な発言が出ましたがそこは気にしないでください】

でねー、まず土ごと掘り起こしてー――

【なんでも、ロイコ曰く目のような窪みで土に埋まってると判断するらしいマンドラゴラに過剰に魔力を与えるのがいいらしく、シャディは土付きマンドラゴラを泥に付けるでしょう】
【そして光の魔石プリーズである。渡せばそれも必要数投入してマンドラゴラの脈拍が早まるのを待ち――時が来れば探し当てた活性点をそのまま金串でぶっ刺してトドメを刺すようです、恐ろしい】
26ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)21:07:49 ID:Hkl
>>25
じゃあ影魔法の手を限界まで伸ばして……あれ、シャディの影の手って斬られたり呪われたら君自身にもダメージ入るっけ?
【ウィルは新しい技術を取り入れたり、伝統派な魔法使いな面があったりとちぐはぐな人です】
【マンドラゴラに対しては伝統派の考え方をしていますね】

《大いなる風の女神よ、願わくば我に呪い返しの加護を与えたまえ》(はいどうぞ)
【耳はイヤーマフの魔法でどんな音量だろうと保護できる】
【呪いが万が一発生したら困ると無詠唱で普段唱える魔法を気が動転して詠唱しています】
【光の魔石を渡しながらも自分の身を守る準備をしていますね】
27シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)21:21:42 ID:LHU
>>26
うん、ていうかそこまで長く伸ばせるなら僕儀式の時中に入る必要ないし……

【呪いに関しては今まで受けたことがないので不明瞭なのだが、ウィルの解釈は概ね合っている。ダメージこそ本来より減るものの即死狂乱系の呪いって……減ってもねえ?】

……本音言うと僕にも一応かけてほしいなー

【自信はあるがもしもの時が怖い。詠唱珍しいと思いながら魔石を加えていざ実行】
【――結論から言うと魔力を過剰に供給され、マンドラゴラから出現する活性点を手探りで探し当ててその部分を金串貫通し撃破。そのまま収穫である】

できたー! ウィル君もやる?

【金串が刺さった痕さえ見なければ実に綺麗なマンドラゴラが取り出されることだろう。それをウィルに見せびらかしてる】
28ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)21:28:46 ID:Hkl
>>27 
【例えば半分減衰できたら、きっと半殺しで済みますよ!きっと!】

なんだろう、金串刺した痛みによる断末魔を想定していた……
やらないと言って臆病者扱いされるのも嫌だし、やってみようか【シャディを度胸あるなあと感心してみています】
【そしてウィルはやる気ですが、恐らく金串も魔石も受けとることはないでしょう】
29シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)21:34:50 ID:LHU
>>28
【※多分やったらウィル君が怒られると思うぞ!!】

……多分泥に口埋まってるから聞こえないんじゃない?

【そもそも泥に沈めたままですし、声を出そうにも詰まってる可能性とかなんやかんやあるのが現状、そのあたりは後日談】

臆病者扱いは流石にしないけど……って大丈夫? 光の魔力ないと活性が不足してできない……かもな気が?

【あくまで金串は潰す用だったはずなのでそちらは追求しない。というか金串限定だと金属触れられない種族とかが採れないしね】
【さてウィルはどうやるのでしょう? シャディ君一応耳塞ぐ準備である】
30ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)21:44:48 ID:Hkl
>>29
大丈夫さ!僕が思うに、要するにマンドラゴラの脅威は叫び声と呪いな訳だ
【ウィルは持論を述べます】
【叫び声こそが呪いの詠唱という訳ならば一つの魔法がそれの対策となり】
【呪いの発生を防げなかったとしても、呪い返しの加護がある】

ちょっと試す事がある、耳だけでなく呪いの対策を取るか退避の準備をするといい
【シャディが何か行動すれば、ウィルは脳内で魔法を組み立て始める事でしょう】
31シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)21:50:22 ID:LHU
>>30
【まあそれは認めるけど、とシャディはどこか現実味を帯びた返事。モドキとはいえ叫びと呪いを聴いているので実感こもるのです】
【まああくまで安全に抜ければそれでいいのでちょっと残念と思いつつもシャディは】

じゃー僕その辺まだだから遠くに居るねー

【と遠くに退避するでしょう、ウィルが具体的な距離を言えばそこに居るはずである】
【まあ最悪何かあったら影の耳栓で文字通り半殺し状態になるまでである、安心(?)】
【さてさてウィルの選んだ方法とは?】
32ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)22:03:39 ID:Hkl
>>31
信仰による魔法、奇跡は身に付けるにも得意不得意が分かれるからね
【シャディには村ひとつ位の距離を離れることを推奨することでしょう】
【そのくらい離れれば大体のマンドラゴラの叫び声は減衰される】

(《風の女神は敵の詠唱を許さず》)
【ウィルが無詠唱で魔法を使うと、暫く付近全体から音が消え去ることでしょう】
【空気の中を動くことは出来よう、しかし空気の音の振動を許さない】
【呪いが発生するにしても風の女神による呪い返しでマンドラゴラがそれを浴びるだけで、対策は出来ている筈だ】
33シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)22:09:58 ID:LHU
>>32
【その指示を聞いてシャディは――わりとかなーり距離を離したという。地域差】
【あとはゲート付近に誰も来ないことを……いや封鎖中的な看板くらいは用意してるだろうか】

(どうなるのかなー)

【離れた場所でシャディは潜伏しており、事が終わるのを待つだけである】

【そして、これはかなーり私情挟んでの解答となるが叫びは断絶され、呪いの魔力は思惑通りに跳ね返されることだろう】
【風の女神が一植物に負けるものでなければ。あと呪い食らったマンドラゴラがどうなるかはわからない】
34ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)22:15:14 ID:Hkl
>>33
【さて無事生き残ったウィルは、跳ね返された呪いもあって完全に動きすらなくなったマンドラゴラを掲げてシャディへ歩き始めます】
【なーんにも言おうとしている様子がないのは、彼が使った魔法のせいで現在話すことが出来ないからですよ】
【何ならマンドラゴラをパスとばかりにシャディの影へ投げ込もうと構えていますよ】
35シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)22:23:04 ID:LHU
>>34
【さて話すことができないということはつまるところ伝達手段がほぼ皆無ということである。シャディがうっかり顔出して直撃とか洒落にならないからね】
【そうなれば当然ウィルも気付くでしょうし、マンドラゴラはきれいに影から見える位置に来るでしょう。すると飛び出してキャッチ&ダイブを披露します】

おー、凄い! これどうやったのウィル君!

【ロイコの方法とは違う、言ってしまえばウィル専用に近いだろう手法にびっくりして顔を出しながら言うでしょう】
【ただし魔法が影響する場合マンドラゴラ掲げて無邪気に口を開閉させてるシャディが居るだけになるが】
36ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)22:26:49 ID:Hkl
>>35
[音を消す魔法を使ったのさ、この通り話せないだろう?]
【羊皮紙とペンとインクををいつものポーチから取り出して】
【描いた字が見える範囲まで近付いてからそれを見せることでしょう】
【シャディ君がいるところも巻き込まれているので筆談やボディランゲージが必要そうですね】
37シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)22:38:37 ID:LHU
>>36
[本当だ喋れない!]

【しばらく口をパクパクさせてやっと気付くと手帳取り出して上記の文を書いて見せる】
【影の手が書いているのでマンドラゴラはしっかり持ったままである、器用である】
【ぴょんぴょん跳ねるように近付くと】

[さっきのって何をどうしたのー? 何も聞こえなかったけどー]

【音遮断してると行き着かないのは不思議なものである】
38ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)22:44:59 ID:Hkl
>>37
[さっきの呪い返しの魔法と、今の音を消す魔法でマンドラゴラの脅威二つを脅威でなくしたのさ]
【それ以上説明使用がないのである】
【ウィルはそう羊皮紙に書くとマンドラゴラを何に使うのか質問がてら記入します】
39シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)22:50:40 ID:LHU
>>38
【なるほど! と示したいのか頭の上で影が「!」マークを器用に作って頷いてますね】
【そして直後に「僕には難しいね!」となんだか遠い目をした笑顔】

[レオナちゃんから頼まれててー、あとは魔法薬に使えないかなーって]

【という事情のようですよ、つまり依頼が半分私情が半分なようですね】
40ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)22:59:37 ID:Hkl
>>39
[そういえば言ってたね、作る魔法薬の検討は着いたかい?]
【ウィルはシャディがどんな魔法薬を作ろうとするのかが気になる様子】
【ステラ等教師が協力するにしろ、独学で何か学ぶにしろ】
【結構強力な魔法植物を材料に作るのだ、無理もないだろう】
41シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)23:08:04 ID:LHU
>>40
[やっぱり、大きめの怪我をすぐに治せるお薬かなーって。マンドラゴラだとどのくらいまで効能上がりそうかな?]
[…………呪いの魔法薬ってあったりするの?]

【身近な者達が怪我も多くするため、なところがこの辺は強い。そしてマンドラゴラは呪いの面もあるため魔法薬の種類についても訊ねて】
【魔法植物のランクをいきなり何個も段飛ばししたような彼に作れる魔法薬も気になるところだが】

[でもレオナちゃん何に使うんだっけ……]

【そして肝心なところを忘れかけているこの少年。追求しないのが乙女のためか】
42ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)23:14:04 ID:Hkl
>>41
[そりゃあるさ、薬が毒にもなるように治すだけが魔法薬じゃあないのさ]
【怪我に備えるのは良いことだ、そうウィルは認識しました】
【魔法薬物で作るのが難しいものは分量が狂うと効果が狂いやすいか、材料の扱いを間違えると危険があるかだ】
【マンドラゴラは両方あるのだろう、後者は収穫の時だが】

[どうなんだろうね、本人に聞いてみないと分からないな]
43シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)23:20:56 ID:LHU
>>42
[わー、怖い。気を付けないと。一本からいくつできるかなー]

【シャディは普段使うことも想定して数も確保したい欲張り屋】
【収穫したマンドラゴラ達は近日中に薬に使われることでしょう。ウィルが必要ならさっきパスされたものはお返しする精神だが】

[そうだねー、今度聞いてみるよー。あとはいくつかを魔力をゆっくり抜くやり方で3日くらい置いてー、残りは普通に収穫!]

【今のところはプラン的に生えまくったマンドラゴラを収穫して確保するのが最善だろうか】
44ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/10/16(火)23:31:24 ID:Hkl
>>43
[作るものにも依るだろうさ、悪用はしないようにね?]
【友人がマンドラゴラで、問題を起こさないことを祈るウィル】
【ウィルが思うに平和に使われるのが一番なのだというところが滲み出ていますよ】

[僕はこれから果物の収穫の準備に行く、そろそろ旬が過ぎかねないからね]
【そう書くとウィルは学園に繋がる所から町の方へ傘で飛び出すのでした】
45シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/16(火)23:35:32 ID:LHU
>>44
[わかってるよー!]

【なおシャディの脳内では悪用≠イタズラなので地味に叶わない可能性がある。まあ素材が素材故にステラ先生などから厳重に注意される可能性もありますが】
【とはいえ流石に後遺症の残る薬などは作らないことでしょう。……作ったにしても、である】

[おー、行ってらっしゃーい、またねー。今日もありがとねー]

【そう書いたところを掲げて見せると、シャディはその日のうちにマンドラゴラのほとんどを収穫したそうな】
46ロイコ/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)21:45:26 ID:M46
「ん、この辺りかな……?」

傍らに枯草色を連れて、何冊かの本を抱えた教員用のローブ。
プラーナが本を一冊も持っていない辺り、手伝いという訳でもなさそうなのだが。

「っと、こんなところかな。……僕はあまり時間が無いんだけどねぇ」
「時間?……ん」

さて、何かの知識が欲しいらしく本を集めたはいいが、プラーナの読文には不安が残る。
かといってロイコがついてやることも何らかの理由で難しいらしく、適当な人材を探そうと周囲に視線を走らせた。
47レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)21:51:57 ID:UqO
>>46
視線の先には目立つ二本のススキが見えるだろう。少し下を見れば亜麻色の髪、そして半目の水色の瞳が本棚を探っている様子が確認できる。
そして一冊の本を確認して、よし、という風に頷けば視線はパッチリ合うだろうか。
ただし、この場では呼び掛けない。理由は単純、若草色の存在を考慮してである。あの子もかなり神出鬼没であるために。

「…………どうか、した? ……本?」

草履の音を静かに擦らして近付くレイヴンはキョロキョロと見回してから話し掛け、翼耳をピコピコさせて抱えた本を見やるだろう。
48ロイコ/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)22:00:16 ID:M46
>>47
図書館で見るには奇怪な植物を目にして、おっと呟いたロイコ。
しばしばであったその姿を、ススキから連想できないロイコではない。
それに、彼女であればプラーナの文字事情は既に知る所である。うってつけと言っていいだろう。

「やあ。……少し手は空いてるかい?
 この子と本を読んでほしくてね」

言いながらそばにいる、本を頭の上に乗せたプラーナの背中を押して。
49レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)22:06:31 ID:UqO
>>48
「……ん、空いてる。……プラーとご本? ……」

頼まれ事を聞いて手近な机に自分の本を置くと、プラーナの本を取ろうとする。
無言だが、様子からすればOKということだろう。以前水文字で見せたときの反応から事情は影の子と同じくらいわかっているつもりである。

「大丈夫。……ロコちゃんは、お仕事?」

見上げて、首を傾げてススキを揺らして訊ねるレイヴンの手はプラーナの肩に。
なお、レイヴンが置いた本は魔力の糸を使った裁縫関連であることを記す。
50ロイコ/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)22:10:45 ID:M46
>>49
「そう。呑み込みはいい方だと思うから、悪いけどよろしくね」
「……よろしく?」

ロイコに促されて椅子に座りながら、頭から本を降ろしたプラーナ。
文字を教えながらという割に、本自体は読み書きの本でも何でもない。
武器や魔物、魔法の入門書といったところか。知っていることや興味のあることと合わせて、読みやすくという魂胆かもしれない。

「僕の方もまあ、そんなところ。
 大丈夫そうなら僕はそろそろ行くけど…… どうかな?」
51レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)22:18:10 ID:UqO
>>50
「ん、任された。悪くはないから、気にしなくていい」
「……どれから、読みたい?」

内容を表紙で確認すると種類が多いと第一印象。
まずはプラーナの興味があるところからと手を握りながら質問だ、エリシアならコレ! と最初から選んでるかもしれないと思って。

「…………読むだけで、良いの?」

最後の確認である。読み聞かせならどういうわけか得意とする領分だが、プラーナの場合はそれだけで良いのかと。
エリシアの場合読んだら実演! なんてことも珍しくなかったのでそのためかもしれない。
確認さえ終わればレイヴンは「行ってらっしゃい」と告げて見送るだろう。
52ロイコ/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)22:23:49 ID:M46
>>51
「そうか、助かるよ。それじゃあお願いね。
 ん?そこは本人に確かめてほしいかな。大丈夫だと思うけどね」
「……何?」

選ぶためか表紙を眺めていたプラーナ。
ロイコのそんな曖昧な回答に顔を上げて、こてんと首を傾げながら。
ともあれ、追及が無いのならばロイコはその場を離れ、レイヴンの元にはプラーナ一人が残されることだろう。

さて、プラーナに改めて聞くのならば、すぐに何か行動しようという意図は無いことが伝えられるだろう。
そんな頷きの後は再び表紙に目を落として、どれにするやら迷っている様子だ。
時折レイヴンに視線を向けるのは、どれが読みやすいかを気遣っているつもりなのだろうが。
53レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)22:29:48 ID:UqO
>>52
「ん、わかった。プラーの気分、聞く」

ロイコが今日は読み聞かせだけ頼む、と言えばそうしただろう。場合によっては本を読む時間より実演が多くなるかもしれない。

それも懸念に終わり、プラーナの意図を読めばレイヴンは頷きしばらく待ち、プラーナが迷ってるのを見ていた末に。

「私は、どれでも大丈夫……だけど、迷うなら、まずはこれに、しよう。……得意な属性、ある?」

そう言って、迷うプラーナに魔法の入門書をまず見せるだろう。本当は武器の方が良かったのかもしれないが、レイヴンはその辺りを見てない都合上仕方ない。
……だが、前半の台詞の際にプラーナがもし読みたい本の意図を伝えたならば、レイヴンはその本を取ったことだろう。
54プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)22:37:20 ID:M46
>>53
「得意な、属性?」

プラーナからは特に意見は無かったようで、レイヴンは魔法の本を手に取ったことだろう。
そして彼女の質問に手を軽く上げて、そこにくるくると回る空気の流れを作り出した。

「……風。くるくる、楽しい。あと、楽」

風属性、それも回転させるような使い方。これがプラーナにとっての得意な魔法と言っていいだろう。
嗜好としても、適性としても。言葉を聞く限りにおいて、プラーナに合っているのはこれだという。
ロイコたちの事を知っていれば、海暮らしなのに風属性とはいささか倒錯的だろうか。

「……あと、水」

レイヴンが握っていた方の手も上げながら、水球を作り出すプラーナ。ロイコと同じく、こちらの属性もそれなりなようだ。
55レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)22:45:59 ID:UqO
>>54
「……おー、くるくる楽しい、わかる」

レイヴン、変なところで理解する。というのも彼女は雨乞いする時によく回転したりするのでその辺りでわかるとのこと。
意外とは思うが楽しいに対しての同意が強かった模様。……もしかしたら回転で呼ばれることになるかもしれない。

「……ん、なら風と水から、始める。他の属性は……プラーが見たくなったら、伝えて」

水球をつんつんとつついて、そしてレイヴンはまず目次を開くだろう。まずはそこの文字を教えていこうとする。
……どれだけかかるかはさておき、粗方教えると風の頁を開くだろう。まずは放出や小さな操作から始まる風のページを。
56プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)22:51:23 ID:M46
>>55
「……わかる?」

こてんと首を傾げるプラーナは、そんな可能性に気付いてもいない。
そもそも、回転で呼ばれるとは一体どういうことなのか。レイヴンの発想についていくのも異種族コミュニケーションだ。

「あっ…… えーと」

さて、目次を見終わった後でレイヴンがページをめくる、そんな動作に待ったを掛けた気なプラーナ。
属性個別のページに行く前に、それぞれの属性の説明が書いてあるようなものが欲しいようだ。
考えてみれば、プラーナにとって空気はそれまで縁のなかったものだ。風属性に関して、言語での説明を欲してもおかしくは無いだろう。
57レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)23:00:14 ID:UqO
>>56
「……回るの楽しい……アレ?」

渦をイメージしてのことだが、よく考えればプラーナは回すのが楽しくて、レイヴンは回るのが楽しい気がする。
……微妙に噛み合わないのも異種族コミュニケーションか。

「……、…………ん、わかった。なら、こっちのページ」

目次で見つけたのだろう、プラーナの好奇心を押さえ付けるつもりはないのでページを戻していき、序盤も序盤のページへ。
まずは魔法の基本とばかりに属性の説明が記されたページには大まかな属性の説明が書かれている。入門だけに少し簡潔なのは子供が読むことも想定してか。ロイコチョイスだと難しいものかもしれないが。

風属性というのは大気を利用した属性であり、そのうちの一部は水中にも存在する気体があるということや、大まかにできることも書かれている。
押したり、吹き飛ばしたり、浮かせたり回したり。……入門編だけに説明がかなり簡単だ。
58プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)23:10:33 ID:M46
>>57
プラーナは回るのも嫌いではないが、どちらかと言えば回す方が好きなのかもしれない。
今後レイヴンを風か水かで回すような機会があるのだろうか。……そう無いと思われる。

「……ん、風……」

ふと上を向いて手の平で仰ぐように、空気というものを感じるプラーナ。
要は、火魔法や(地上での)水魔法のように新たに現象を生んでいるのではない。周りの空気の動きを制御するのが風魔法である。
思えば呼吸の時も、水中とは違う感覚に気を使ったものだと思いかえしながら、こくりと頷いたプラーナ。
風に関しては分かったとばかりに向ける視線は、先程の風魔法のページに戻ってもいいという意思表示だろうか。
59レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)23:16:44 ID:UqO
>>58
あるとしたらその時は雨乞いになることでしょう。水の中で回転するレイヴンが見られるのは案外遠くない未来かもしれない。

プラーナの行動を見て、レイヴンも手をうちわ代わりにしてプラーナを仰ぐ。
他にも、プラーナにはかからないように口を開けて、はー、と息を吐いてみてこれも一種の風だと言うように。

視線を横目で見ると少し照れたようにして口を閉じるとページを戻す。さてさて基本の基本が書かれた風魔法のページ。 

「風魔法の基本は、風を知ること、呼び出すこと……無風でも呼べるようになるのが、いい」

レイヴンは丁寧に、まずは一番最初の部分から読み始めることだろう。ただし、一文、一項目読むごとにプラーナにゆっくりと復唱を促そうとしている。……覚えるならこれがいい、と思ってのことだが果たして。
60プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)23:29:11 ID:M46
>>59
それは絵面的にはレイヴンがひどい目に合っているが、良いのだろうか。
ともあれ呼気を例に見せたレイヴンに眠たげな眼を向けるプラーナ。決して冷ややかな視線ではない。
ないのだが顔を伏せて島田tレイヴンに、またこてんと首を傾げて。

「風を、知る…… 無風?」

さて、プラーナは「風を知っている」とは少し言い難いのが現状かもしれない。
何せもともとが海棲生物。気体の中で暮らすこと自体が自然体とは言えないのだから。
さて、無風でも呼べるという一文に、プラーナは待ったを掛けた。風がある方が呼びやすい、そんな事項に気を使ったことは無いのだろう。
61レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)23:37:26 ID:UqO
>>60
レイヴンは雨さえ降るなら問題ないので溺れさえしなければ大丈夫だろう。気分は洗濯。
首を傾げるプラーナにはなんでもないと言いつつ。

「…………風が吹いてない、弱すぎるときのこと、だと思う」
「周りの植物……草や枝とかが揺れてなかったりしたら、そういう状況だと思ったらいいかも」

あくまで便宜上であり、完全な無風空間というのは密室でもなければそうそう遭遇はしないだろう。しかし、そんな微弱すぎる風でも強くできてこそ、というべきか。

「……もっと詳しく知りたい、なら、今度別の本や、人に聞いて学ぶといいかも……」

風自体は気温の差などで起こるとか複雑な事情があるが、この辺は……専門にしてる生徒や教師に頼るべきだろう、今読むのは入門であり、レイヴンは風魔法は平凡レベルなのだから。
62プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/17(水)23:47:46 ID:LKk
>>61
果たして回ることで雨が降るかはさておき。

「ん、無風…… 覚えた」

風のない時に風魔法が使いにくいかはともかく、無風の状態は覚えた様子。
海で使う言葉に合わせれば、凪と言ったところか。……いや、海中暮らしにはどのみち縁は薄いが。
とはいえ、例えば海で海藻が揺れていない時に水魔法が使いにくいかといえばそうではない気がする。
風のない時にどれほどの障害となるのか、今度確かめようと思うプラーナであった。

「……風?」

そして今度は文字の方へ、一つ一つ単語を指しながら確かめていくプラーナ。
一通りの確認が終われば、今度のページは水だろうか。
63レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/17(水)23:54:44 ID:UqO
>>62
「ん、いい子いい子、えらい」

歳は一つ程度しか変わらないが、まるでエリシアにするように頭をなでりこなでりこ。
海中では潮の流れの方が分かりやすい……かもしれない。そもそも海草が揺れてようがなかろうが周りは水で満たされているので使いにくいことはないはずだが……?

「ん、風。……そう、合ってる。――――ん、水は……わかる?」

実にゆっくりとした読み聞かせ。水魔法の練習に適しているのは水のある空間だとか、空気が乾いてるところでは扱いにくいとか、入門用の練習場所からあるのは魔法の基本なのだろう。
64プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/18(木)00:02:12 ID:Mqo
>>63
眠たげな目を少し細めると、なんだか目つきが悪くなる。
睨んでいるわけではない、エリシアと同じくただ心地よく目区を細めているのだと、レイヴンは気づけるだろうか。

そう、水の場合は「水があるから」で触媒になる。そこがプラーナの疑問なのだ。
風の場合は「空気があるから」とはまた違う条件を求められることに、釈然とはしないながらもひとまず飲み込んだのだった。

「多分……でも、読めない」

そういえば、メインは文字を学ぶこと。魔法に関する理解の方ではない。
水の方は内容は把握していそうな分、読み解かせるのは先ほどよりもいくらか楽だろう。
65レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/18(木)00:10:54 ID:MDC
>>64
確か、この細め方は……なんて思う。そもそもクローディア族(仮称)は嫌なら拒絶はしっかりするもの。つまるところ嫌なら離れるだろうと。
撫で撫でとし続けて、いずれ目的を思い出して本に戻る。

属性とはそういうもの……とするのは簡単だが、さてここで序盤も序盤のページを思い出すと良いかもしれない。
魔法というのはマナ、魔力も必要であり、そこに属性を含ませるのに触媒が必要となる、過程と結末こそ違うが、大元は大体同じなのである。……多分。

「ん、ならゆっくり読んでく。だから、ゆっくりでも覚えていくといい。……ちなみにこの字は?」

水を開いた直後、レイヴンは指先に『風』を意味する文字を水で作り出す。以前は思わずズッコケる答えをされたが、さてプラーナの答えは?
66プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/18(木)00:21:10 ID:Mqo
>>65
さすがはエリシアとよくつるむだけある観察力であった。
撫でられている間はおとなしくしているだろうプラーナ。

「ん。水は……わかる、と、思うから」

ゆっくりでも読み解いていく、読解への第一歩である。
先程覚えたいくつかの文章を水魔法のページから探そうと試みる……直前で、レイヴンから出された「問題」に。
眠たげな目をぱちくりさせて、すっと彼女の顔に視線を合わせ。

「さっきの。……『風』」

直近の記憶から過たず掘り返し、意味するところを口にして見せたのだった。
67レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/18(木)00:27:50 ID:MDC
>>66
「……ん、正解。よく覚えてる、えらいえらい」

ゆるーい、小さな微笑みを見せてレイヴンはその水を消し去るとプラーナの頭をもう一撫で。
この調子ならきっと、今日だけでも色々覚えられるだろう。
本はいずれも入門用、例えば武器なら剣や槍、弓矢などといった武器の区分けと扱い方の基本。魔物なら低級のスライムやゴブリン、少し魔素にあてられた動物からちょっと危険視されるオークなどの説明まで。

ゆっくり読み聞かせている都合上、日も落ちかけているのかもしれないがそれならば場所でも変えて、本も借りてお勉強。
一冊につき、二、三種類覚えられれば大したものだろう。どれだけ覚えきれたかは、プラーナ次第であった。
68リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/20(土)22:07:03 ID:tQt
そこは食堂。お腹が空いてくる昼間の生徒にまんぷくという幸せをもたらす空間。
そこに来た者は興味からかもしれないし、気まぐれかもしれないし、誰かに連れられて来たのかもしれない。
ともかくとして、食堂に入れば一つのテーブルが空いているのが見えるだろうか。そこに居るのは短い金髪の生徒であり、その近くには白いエプロンをつけて立つ食堂の料理人の姿が。

「…………ふむ、量は確かに成長期には良いでしょう。……ただ、それにしては少々具が過剰なのと食べにくさがあるのでは? あ、おかわりを」

『そうかい……良いと思ったんだけどねえ……あいよ』

彼が空にしたと思われる器はかなり大きめであり、そして彼がおかわりしたらしいメニューは意外と時間がかかってまだ来ない様子。近くに座る相手が居らず、リエードは少し暇そうにしているのであった。
69エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/20(土)22:20:47 ID:TS1
>>68
そんな彼より高くから、若草色の声がかかる。
とはいえ、いつものように浮いている訳ではない。その下には彼も知る顔があるだろう。

「こんにちはー!」
「……ん」

エリシアを肩車したプラーナが、リエードの机の程近くに。
なぜそうしているかはさておき、ぱっと見子連れな光景はそれなりな注目を集める。
下げられるのか置いたままなのか、リエードの持っていた丼を眺めている様子だ。

「リエード、これなにー?」

そんな視線やもろもろはお構いなく、興味に素直なエリシア。
70リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/20(土)22:30:24 ID:tQt
>>69
「おや、こんにちは二人とも。お元気でしたか?」

エリシアの顔を見上げるという新鮮さを体感して、続いてきた声に視線を下げるとプラーナの顔も見えて二人に笑いかける。
元気そうなのはいいが、落ちないことを祈るとしよう。

「これはですね、食堂でたまにある新しい料理……というかメニューの試食ですね」
「本日は『少し』大盛りになったラァメンなるものですが…………お二人も食べますか?」

「ああいえ、無理にとは言いませんよ」

器を傾けると綺麗に食べられてはいるが残ったスープが表面に見えるだろう。もし、どちらかがそれを舐めたとすれば結構塩味が強い。
興味津々なエリシアを見て、二人も食べてみないかと提案してみるがさてどんな返事が来るだろうか。

リエードとしてはプラーナが何を食べたいと思うのかも興味のいくところであった。
71エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/20(土)22:40:13 ID:TS1
>>70
彼の挨拶には二人して頷いて返して。
メニューについては肩車越しに視線を合わせたうえで、どうやら食べることにした様子。

「……らぁめん?」

さて、注文してから質問というのも微妙なものだが。プラーナは知らない食べ物の名称に引っかかったようだ。
エリシアを肩に乗せたまま椅子に座り、首を傾げると載っているエリシアも傾く。
72リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/20(土)22:49:36 ID:tQt
>>71
「……下ろした方が食べやすいのでは? ……いえ、そうですね、そのままで」

その様子を見ればリエードは微笑みながら頷いて何かの合図を出したらしく、調理場の方から元気な返事が聞こえてくる。
そして二人が席について少ししてからだろうか。普通の嗅覚があれば食欲を絶妙に刺激してくる匂いが漂ってくる。……が今三人の前に見える生徒達は少し引いてるような顔をしている。

そして運ばれてくるのは……先程の器からはみ出そうなくらいに茹でられたキャベツやらモヤシやらが大量に盛られたラァメンの麺すら見えないやベーやつだった。

「まあ本来のものに比べると『少し』具が多いですが、食べきれますか?」

下手するとエリシアかプラーナの頭ひとつ分はありそうな量に二人は何を思うか。ちなみにリエードの前にひとつ、肩車する二人にもひとつという配置であった。二人の体格的にひとつ食べ切るのは難しいだろうという配慮らしかった。

「では、いただきます」

なお味は結構濃い目である。それを臆すこともなく食べ始めるリエードのスピードはかなり速かった。
73エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/20(土)22:59:49 ID:TS1
>>72
「……降りる?」「ん、じゃあ……」

そういうことならとふよふよとエリシアは浮き上がり、プラーナの膝の上に収まったようだ。
実際机に丼を置いて食べるなら、肩車は不便この上ないだろう。

「……これ?」

そしていち早く嗅覚で食事が来たのを察知して首を向けるプラーナ。
プラーナとしては料理というものはこれが初めてかもしれない。だからこそ違和感や不自然さを指摘することもできず。

「これが、らぁめん」「らぁめん!」

では早速とばかりに手を伸ばす…… そう、手を伸ばす。箸やフォークではなく、手だ。
エリシアが食べやすいように丼を引き寄せようとしたプラーナは、その温度にすぐさま手をはなしぶんぶんと振って冷ましていた。
そう、一番の問題は量ではない。常識と温度だ!!
74リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/20(土)23:19:12 ID:tQt
>>73
「ええ、超メガ盛りラァメン塩味です」

シンプルなラーメンすら知らない相手に何を紹介しているのだろうと思われてもおかしくない。
しかしそこではなかった問題が今見えた。おやおや……と熱々の器に苦戦するプラーナを見たのだ。
丼はひとまず、リエードが近付けることだろう。そして何も持たない手を見て。

「エリシアさんにプラーナ君、これを使いますか?」

差し出すのは先割れスプーンである。多少は食べやすくなると良いのだが、と思いつつ使い方はリエードの実演。この年で? とは思わない。
練習させるのに年も何も無いのである。そして熱に苦戦した様子を見て、息を吹きかけて冷ませる手法も見せるだろう。プラーナには記憶に新しいしぐさだろうか。

「食べきれない、もしくは難しければ言ってくださいね。食事は美味しく、楽しくあるべきなのですし」

その頃、調理していた人物は三人のやりとりを見て冷めても美味しい品目の開発を決意したという。
75エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/20(土)23:31:45 ID:TS1
>>74
後に続く言葉はさておき、リエードの肯定で二人は覚えてしまった。
ラァメンという料理のスタンダードは、二人にとってこの瞬間からこれになってしまったのだ。

「なにこれ……?」

そして二人して先割れスプーンを受け取って、ひっくり返したりして眺めながら。
リエードの実演によって何とか使い方を理解して、上に山と盛られたもやしを拾い上げて。

「……風?」

吹き冷ますことができるなら、風でも同じではないかと思い至ったプラーナ。
こぼさないように(という訳でもないかもしれない)スプーンの周囲を渦巻くような風を起こし、冷ますことができたなら、それを口に運ぶことだろう。
エリシアは普通に吹き冷ましているが、なんだか念入りなようでまだ口に運んではいない。
76リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/20(土)23:45:53 ID:tQt
>>75
「溢れないならば風もまた良いことでしょう、決して撒き散らしてはいけませんよ」

自分の肯定が二人の主観を変えたことなど知るよしもなく、プラーナに言いつける。
今はまだ具があるからともかく、埋もれた麺にたどり着いた時にはスープが散る可能性があるのだから。

「……二人とも、湯気、白いものが見えますか? それが無くなれば冷めていると見て大丈夫ですよ」

エリシアとプラーナに食べるタイミングが掴みやすくなるようにまた追加の助言。立ち上る湯気を示して、そしてそれが消えてるだろう二人のスプーンの上のラーメンは二人にとって食べ頃であるとわかるはずだ。

「うむ、やはりなかなかですねぇ」

そして二人が食べる頃にはリエードの丼のモヤシキャベツの山は既に小山程度になっていた。早すぎる。
77エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/20(土)23:54:59 ID:TS1
>>76
「……ん」「わかったー!」

さてさて、ようやくもやしとキャベツを口に入れ、暫く口の中で転がす二人。
この部分はスープから出ているのでまだ冷ましやすく、二人も食べやすい植物である。
濃いめの塩味もなんのその、難なく呑み込んで。

「おいしい!」

プラーナは無言だがまた野菜の山を切り崩しにかかっている辺り嫌いではなさそうだ。
こちらの山は二人がかりとはいえ、不慣れなのもありリエードよりも減りが遅いが。
それでも着々と食べ進めるうち、問題の熱々なスープに使った面と相対することになるだろう。
78リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)00:10:38 ID:Rl7
>>77
調理場から『よっしゃぁ!』という声が響いてきたのはさておき、既にリエードはスープの浸食を開始していた。
美味しそうに食べる二人を見ていれば食欲は進むもの。最初は引いていた周囲でさえも今は食事に戻っていた。


「…………ふむ、スープは少し難しいでしょうか」

先割れスプーンの底は深め。スープと麺を楽しむためだが今はそれが少し辛いだろうか。自分のように直接飲むのは難しいだろうと思って、リエードはまず麺を取り出す。
そして二人の前には……いわゆるレンゲが出される。リエードもやはり同じものを左手に持っていて。

「スープを楽しむのならば止めはしませんが、熱すぎるというならこれに掬って、冷ましましょう。麺も欲しいならばこのように――」

麺は長く浸かっていたはずなのにまだボロボロ切れたりはしなかった。……いや、キャベツ等がまだ残ってる可能性も否めない。その場合は下記の台詞も追加されるだろう。

「スープは中々冷めにくいので、お気をつけを。あまりに熱いようでしたら取り皿も貰いましょうか」

どちらかというと取り皿をもらっていた方が二人には良さそうである。何にせよ二人に食べさせるには少々難しいものだったというべきか。
麺そのものはスープをほどよく吸っていて……ちょっと塩味が強い。気づかいで出されたお冷やで口内をスッキリさせるのも手だろう。
79エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/21(日)00:19:41 ID:swY
>>78
こればっかりはつむじ風を吹かせても息を吹きかけてもそう簡単には冷めまい。
目安に教わった湯気ももくもくと止まらない、そんな様子に手が出ない二人。

「……お?」

そこで配膳されていたお冷に目を付けたエリシア。片や熱く、片や冷たい液体。
ピンと来たエリシアが魔力を集中させれば、次第にらぁめんの湯気が収まりお冷が茹っていく。
ステラに教わった温度移動の魔法。熱エネルギーをらぁめんからお冷に移してしまったのだ。

「たべれる!」「……つめたい」

これで大丈夫とばかりにレンゲとスプーンを持つエリシア。
プラーナはスープを一すくいしてそんな感想。不満ではない、事実を述べただけだ。

「んぐんぐ……」

そして麺を口に入れるも、エリシアたちは歯が無い種族。丸呑みにしようとして、後から続く麺を口に入れて行くしかなくなって。
エリシアの口からどんぶりに架かる橋が無くなるまでに、また少し時間がかかったことだろう。その間プラーナはお預けである。
ちなみに少し強めな塩味に関しては、海水中で暮らすエリシアたちには支障にならない。
80リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)00:31:47 ID:Rl7
>>79
「…………今何をしたんです?」

温度移動で一気に冷めきったラーメンを見て、さしものリエードも目をぱちくり。レイヴンのものとは異なりお冷やがお湯やしてることが目を丸くする理由になったとか。
確認するためにそのお湯を触ろうとするくらいには見慣れぬものだったようで。

「……ま、まあ食べれるならば良いでしょう。美味しいならば良かったことです」
「…………ふむ、こうやって巻いてみてはいかがでしょう?」

マナーはこの際気にしてはいけない。エリシア達がなるべく不便なく食べれるようにするには麺をパスタのようにスプーン、フォークに巻いて一塊にする。
または麺を持ち上げてレンゲに乗せることを選ばせるだろう。どちらも実演するのがリエードらしく、レイヴンとはその辺が似始めていた。

「…………ふぅ、美味しかったですねぇ……さて二人とも、食べきれますか?」

さてさて、教えた後はリエードはすぐに完食。空になった器を一瞥すればエリシア達に目を向けた。
ちなみにこのラァメン、ギブアップをした生徒がほとんどだという。
81エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/21(日)00:39:31 ID:swY
>>80
「まほう!」

当然である。何の説明にもなっていない。
どうもエリシアは無意識下で「自分が知っていることはだいたい相手も知っているはず」と思っている節がある。
それもあっての投げやりな単語でのやり取りが目立つのだが、それはまあ仕方ないだろう。

「まくー?」「……ちょっと、たべる」

エリシアが首を傾げている間にプラーナが手を伸ばし、リエードの教え通りにくるくると巻いて。
レンゲに巻いた麺を乗せながら口へと運び、今度は麺を引きずることなく食べていく。

「……ん」「だいじょーぶ!」

他の多くの生徒とは違い、エリシアたちは二人で一杯。
食の許容量はさておいて、一人ではお腹いっぱいなものもこうして分けていれば余裕があるだろう。
幕のにてこずるエリシアに、時にプラーナが巻いたスプーンを渡してやったりして、食事は着々と進む。
82リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)00:48:12 ID:Rl7
>>81
「なるほど、どんな魔法ですか? 自分はわからないものでして」

聞き返して問答を繰り返すのではなく納得して、更に追及する手法で対話を行う。土魔法特化に近い彼はそういった魔法に不慣れなのだ。

上手くできているプラーナを撫でてやり、頑張るエリシアの頭も撫でる。誉めてるのだと伝わればいいのだが。

「……ええ、その調子です。それは何よりです。きっと作った方々もお喜びになってることでしょう」

残されるのは少々辛いものがあるが、じゃあ作るなというのがある意味正論。それでもこの男のようにたまに喰らい尽くせる人材が居るからこそのチャレンジなのだろう。

「――――さて、どうでしたか?」

二人が進めて完食するか、または限界に来た頃だろうか……リエードはまさかの三杯目を完食していたという。こいつの胃袋は何かがおかしい。
ついでにお冷やは新しいのが持ってこられていた。冷たい。
83エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/21(日)01:03:02 ID:swY
>>82
「んー、《おんどいどー》だって!」

リエードの問いにはステラに教わった魔法の名前をそのまま答えるエリシア。
とはいえ直接的な名称なので推察のしようも十分だろう。素直に考えれば起きた現象は分かるはずだ。
二人を撫でれば、意図はともかくとして揃って目を細めてくれるだろう。

「……どうだった?」「おいしかった!」

リエードに感想を求められれば、プラーナは膝のエリシアに問い。
エリシアは満面の笑みでそう答えると、上機嫌そうに身体を左右に揺らした。
84リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)01:11:34 ID:Rl7
>>83
「ふむ、おんどいどー……温度移動……温度を移したということですかね」

リエードは基本脳筋だが考察はできるようだ。まあ考察するまでもない、エリシアには珍しい直球の説明に納得できているお陰だ。
細めてる目は睨んでる雰囲気も敵意もないために好意的に。

「また食べます? …………おや? プラーナ君はどうでした?」

エリシアの上機嫌ぷりには微笑みを返して。しかし、返答がないプラーナには再度訊ねる。
もしかして美味しいとかその辺がわかってないのだろうか? なんて考え始めて二人の口元を見ている。汚してないかと。

「それと、お二人とも、お腹の調子はいかがですか?」

まだ食べられそうか、と聞くのはこいつの胃袋が異常なだけである(二回目)。
85エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/21(日)01:20:36 ID:swY
>>84
その原因は、この魔法が何のカテゴリなのかエリシアが教わっていない点にある。
もし知っていれば、「れんきんじゅつ!」「ひまほう!」といった大カテゴリのみが伝えられていただろう。

「ん、おいしい……覚えた」

その懸念通り、エリシアの認識をもってプラーナの「おいしい」の概念の基準がこれになってしまった。
今後色々な食べ物を経験すれば次第に希釈されるだろうが、なんとも難儀である。

そして次の問いの意味が分からず、二人でまた視線を合わせあって。
次に運ばれてきたらぁめんの器に二人で視線を移し、最後に二人そろってリエードに視線を向けて。

「……「なんで?」」

どうやら胃袋の容量で言えば、この二人の方が常識に近いらしい。
86リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)01:33:35 ID:Rl7
>>85
多分、雨好きの少女や影使いの少年ならば手慣れた手綱で答えに向かっていけるのだろう。そこはリエードの叶わぬところである。

「くす、まあ複数人で食べるにはちょうど良いのかもしれませんね」
『みたいだねぇ……いやあんたが異常なだけだからね? リオーナ?』

そんな難儀な認識をされたなど知るよしもなく、リエードはいつの間にかラァメンを運んできていた調理場の住人と話していた。

『ほら見な、あんたで食べとくんだよ。……えーと君たち? また何か食べたくなったら来るんだよ』

そう言ってまた調理場に引っ込もうとする相手と。

「………………いえ、聞いてみただけですよ」

リエードはその二杯もわりと余裕そうに完食していたという。その間に二人は何をしていたか、聞いていただろうか。
87エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/21(日)01:42:35 ID:tgG
>>86
「あっ、こんにちはー!」「……?」

そんな顔を出してきた食堂職員に手を振って挨拶するエリシア。
よくわからないながらもプラーナも合わせて軽く手を振ったりしていた。

「……来たこと、無かった」

そしてプラーナがここを訪れた理由は、以前からの構内散策で漏れていた場所だからと言うことらしい。
特に放課後などは空いていないことも多く、足を踏み入れられなかったのだと言う。

「だから、きたよー!」

そう言うわけでエリシアと打ち合わせ、この場所を見てみるためにいるのだと言う。
88リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)01:50:00 ID:Rl7
>>87
『いつも元気だねー、そのくらいで良いんだけどね』

クスクスと笑って、手を振り返すと調理場に引っ込んでいった。

「……ほう? なるほどなるほど、確かに来にくい場所ではありますねぇ」
「それに関係がない人はとことん関係がありませんからねぇ、食堂は」

お弁当で済ませる人や、野生の植物などで済むような種族だとまず来ないだろう場所。そして忘れたり気まぐれだとしても購買もある。
影の子もやたら飛び回ったりしているので連れ損ねていたか。

「それで、今日は満足しましたか? プラーナ君? エリシアさんもよくやりましたね」

手をプラーナの頭に置くのは意識を知るためか。……彼の場合置きたくなったから置いてるのだが。
89エリシア/プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/21(日)02:03:07 ID:tgG
>>88
思えばエリシアも普段は弁当である。……まるごとまりもやキャベツであるが。
そんなわけでこの一族には、食堂は比較的縁遠い場所なのだろう。

「まんぞく?……あっ、うん!」

リエードの問いにはエリシアが疑問符を浮かべ、プラーナへと視線を向けて。
なんだか一人で納得したようなのは、何かしら二人の間でコミュニケーションがあったのだろうか。
群れの中で無言で対話するための憑依魔術。こう言う時に他人を置いていきがちである。
ともあれ、意味がわかって言っているのならば2人は満足していると言うことだろう。

リエードが伸ばした手は、抵抗せずに受け入れるプラーナ。
少し前に傾いだ状態に挟まれたエリシアも、上機嫌そうに足をぱたぱたさせていた。
90リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)02:11:18 ID:Rl7
>>89
「…………まあ無理しなくていいですが、こういうときはプラーナ君も言えるようになるとよろしいですね」

それはちょっとした後押し。エリシアが伝えられる時ならまだいいが、それでもプラーナの口から聞くことで、または直接伝えられるだけでも嬉しさは増すだろうと。
そしてエリシアを見てリエードは再び二人を同時に撫でると完食した大量の器を下げてもらい、最後の一杯とばかりにお冷やを飲み干した。二人も欲しいと示せばもらえるだろう。

「さて、それではそろそろ自分は行きますね、今度はご友人……お友達と来るのもよろしいかもしれませんよ?」
「ではまた、エリシアさんにプラーナ君。お昼からも頑張ってくださいね」

そう言って撫でるのをやめて席を立つと手を何度か開閉させながら食堂から出ることだろう。ちなみに二人が着いてきた場合は途中で別れることになる。
理由は単純、彼の向かう先が人気の少ない厠だったからである――。
91レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)23:19:14 ID:Rl7
本日のレイヴンは久しぶりに雨乞いの儀式を始めようとしていた。

「…………うぅ……多い…………」

していたのだが今は箒を持って落ちてきた葉っぱをせっせと掃除している。既に落ち葉も山になっている。
踊るためのサークルもちゃんとあるのにこんなことをしている理由は果たして何なのか。
それは彼女の半身に薄くついてる土汚れが何かを物語っている。
92ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/21(日)23:28:24 ID:xcb()
>>91
「ん……あれ?お掃除ですか?」

感心感心、なんてちょっぴり偉そうにジョークめかして微笑むのはミズハである
相変わらずのジョギング(巡回)コースであり、肌寒い季節だというのに首にかけたタオルで額の汗を拭った
93レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)23:32:15 ID:Rl7
>>92
「……お掃除……するの忘れた…………あ、ミィ先生……やっほう」

微笑む教師に対してどこか悲しげな雰囲気である。久しぶりに言葉が足りてない。
それでも相手の認識をすれば雰囲気が気持ち明るくて、翼耳がパタリと動く。

「…………踊ってたら…………滑った……」

と指を指した先はあからさまに転んで削れただろう地面があった。まあ結び付けられるなら、いつも通り踊ろうとしたら落ち葉を踏んで盛大に滑った、というオチである。
だから掃除中、ということである。
94ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/21(日)23:35:29 ID:xcb()
>>93
「あ、あはは、なるほどー……」
「……それでなんですねー……ケガとか、してないですか?」

軽く手を泳がせての挨拶、そして苦笑
しかし転んだとなれば体を心配するのは自然な事だ、マジマジと眺めて大丈夫そうなれば取り敢えず汚れを気にするだろう

「泥だらけじゃないですか、キレイにしましょうか?」
95レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)23:39:07 ID:Rl7
>>94
「ケガは……浅いから治した…………」

と、どうやら初級魔法でも間に合うほどの怪我だったらしく。汚れは薄く土が付着している様子である。
いつもの衣装なだけに、腹部や肩などにもろについてるのが物悲しい。

「……本当? お願い……していい?」

水で強引に洗い流すこともできるはずなのだが、どうにも今のレイヴンは落ち込み激しくミズハに上目で頼み込んだ。
それは少し、珍しい光景でもあっただろうか。ちなみに本日のグリフォンは飼育棟でおやすみ中である。
96ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/21(日)23:49:02 ID:xcb()
>>95
「ん、流石っ」
「はいはーい、では……行きますよー?」

目の細かい投網状の氷を投げるようにしてレイヴンの汚れに這わせ、即座に昇華、揮発させる
お洗濯魔法は実際利便性を遺憾なく発揮していた

「これでよしっ」
「……さて、えーっと……」

何やら切り出し辛そうに言い淀み、苦笑する様は彼女の落ち込み具合を見ての事である
97レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/21(日)23:53:43 ID:Rl7
>>96
「ん…………綺麗さっぱり……ありがとう」

何度か経験でもあるのかもしれない、この二人の出会いも珍しくないのだろうと思わせるほどに受けるのも慣れていた。
そして気の抜けそうな効果音でもなりそうな雰囲気を一瞬取り戻してお礼をして。

「…………久しぶりに…………こけた……」

なんてことはなく切り出された落ち込みの理由は、この歳にはありがちな自信を付けた後だからこそ辛くなる心境らしかった。
本人は深刻らしいがミズハなら少し安心する心境かもしれない。
98ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/22(月)00:05:36 ID:E19()
>>97
「まぁ……足場が悪いですからねー」

この時期は、と落ち葉を爪先でいじりながら
原因としては確かに安堵の類だ、しかしだからと言って軽視すべきものでは決してないとの考えがミズハにはある
他人からすれば取るに足らぬ事柄であったとしても、当人からすればそれは思い悩むに充分な場合も多々あるのだ

「でもほら、しっかりした所だったら転んだりしないでしょう?」
「次から気を付ければいいんです、失敗から学べばそれで」
99レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/22(月)00:13:56 ID:Li9
>>98
「…………おー…………」

確かに、と意外と単純な思考はミズハの助言にわかりやすく耳を立たせる。
そうだ、自分はしっかりした足場ならば転ばない、今度から落ち葉は掃除してからやればいいのだと鼻息出そうなほどに上機嫌になり。

「ん、気を付ける……! ………………あ、終わってた」

そんな最中にも集められていた落ち葉はお山に。……さて、秋と来れば食欲。レイヴンは何か思い付いたのか篭を引っ張り出してきた。
100ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/22(月)00:19:51 ID:E19()
>>99
「そうそう、何事も経験にするのが一番ですからねー」

今度こその本当の安堵の笑み、生徒にこうして接して感情をプラスの方向に運ぶ助言が出来る時
それがミズハに取っての最大の至福の一つであることは間違いがない

「……ん、それに入れて運ぶの?」

さてはて、籠に落ち葉を集めてゴミ捨て場に持って行くのかな?なんて小首を傾げる
101レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/22(月)00:24:48 ID:Li9
>>100
思考が良くも悪くも真っ直ぐなのである、脱線もしやすいが軌道修正もしやすい。
……え、雨降りの時? ちょっと難しいですね。

「せっかく集めた、から、どうせなら、焼き芋でも作る。…………ここだと危ないからちょっと移動したい……良いとこあるかな?」

今回の雨乞いは滑った時点で終わってるようで、曇天の雲すら見えないのでそんな提案になる。
芋は……まあ調達するということだろう。購買や、食堂なんかで芋くらいは買えるだろう。落ち葉を篭に積めるとミズハに焼いても良い場所はないか、なんて質問だ。
102ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/22(月)00:41:17 ID:E19()
>>101
「焼き芋!いいですねー」
「あー、そしたら……池沿いの窪地なら安全かな?」

落ち葉焼きは矢張り情緒、そして味もまた別格なのだ
実は以前から目を付けていたスポットを提案、成る程実際風に飛ばされる心配も少なく万一の時も池の水で安心である
序でに言うなればお芋さんを売っている売店にも近い、ナイスなスポットと言えよう

「……私も着いてますからね、安心していいですよー……なんてね、ふふっ」

要するにあやかりたい訳であり肩を竦めてみせる所作、なぁに、お芋代くらいは出すだろう
103レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/22(月)00:47:37 ID:Li9
>>102
「おー……! なら早速いこう……」

場所の目処が立てばレイヴンは早い、スポットの説明も受ければ二人してルンルンと向かうだろう。

「ん、危なそうなら、すぐ消火……にならないように火に気を付ける」

美味しいものは分けてこそ、である。それに教師同伴ならばもし見つかっても安心だ。お芋代は恐らく二人して出そうとして妥協案として割り勘になるかもしれない。

「…………火、出せる?」

レイヴンも出せなくはないが、集めた落ち葉を良さそうなスポットに盛れば一応聞いてみる。コントロールの良い方が点けるのが良いだろうとお芋をそれ用にもらった新聞紙でくるみながら。
104ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/22(月)00:55:13 ID:E19()
>>103
「着火用くらいなら……えいっ!」

枯れ葉の山に向けて両手を突き出し気合い一閃!
ぼ、と小気味良い音と共に燃え上がる炎、成功のようだ

「ふふ、楽しみ楽しみー……」

何やらいつの間にか、向こうの方から覗く黒曜の女生徒の姿が!
ともあれお芋さんは沢山買った事だろう、きっとやって来る食いしん坊さん達の為にも
そんなこんなな小さな秋、空は青く澄んで高い

//すみませんがこの辺りでっ、ありがとうございました!
105レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/10/22(月)00:58:56 ID:Li9
>>104
「おー、バッチリ。美味しく焼けろー……」
「…………? ……」

さてさて火の中にお芋をいれれば感じる視線、気づけばきっと優しく笑って。
いっぱいあるお芋を食べられるだけ焼いていって、冷え込んできた時期を忘れさせるようなほくほくの身をみんなで楽しむ。

雨が降らなかったのは残念だが、雨があってはできないこの楽しみは良いものだと、舞う紅葉を見上げているのであった。
106リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/23(火)23:34:33 ID:Rsb
「やめなさい」

学校の中庭にて、ベンチの前に座りながらベンチに向かってそう言いつける金髪の青年。
風紀の腕章は着けており、最近の態度こそ柔らかくなったもののそれでも少し警戒されてる彼は今困っていた。

「だから、やめなさいと言ってるでしょう、それ美味しくないですよ」

『クル』

赤い魔石を嘴にくわえるグリフォンの雛を前にどうしたものかとため息をついていた。
107ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/23(火)23:41:35 ID:Lrb
>>106
「……おや」

そんなリエードの背中を見つけたロイコ、何やら不自然な挙動に気付いた様子。
後ろから見れば、一人なのにベンチに座ろうともしないように見えてしまうのだ。
ならばベンチに何かあるのだろうと、彼の背中に向かって真っすぐに歩き。

「どうしたんだい?……っと」

彼の肩に後ろから手を置き、ひょこっとベンチを覗き込むように。
そうすれば見えるだろうグリフォンにとって、出てきた顔は見知ったものだっただろうか。
108リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/23(火)23:46:28 ID:Rsb
>>107
「おや、ロイコ先生……驚かさないでくれません?」
「見ての通り……としか言い様がないんですよねぇ……」

『……クル』

油断していたためか少し驚いた様子を見せながらも、ロイコにそう告げるリエードとその顔が見えると嘴の魔石を見せびらかしながら首を傾げるグリフォン。
『知り合い?』と聞いてる感じがよく伝わることだろう。翼はまだ未発達、尻尾は時たまブンブンと回っていて。

「レイヴンさんから今日の面倒を頼まれたのですが、……遊び道具と思われたようでして」

事情としてそういうことらしい。
109ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/23(火)23:55:41 ID:Lrb
>>108
「……なるほど」

リエードの説明で大方の事情を察し、グリフォンの隣に腰掛けるロイコ。
そしてグリフォンの背中を撫でながら憑依を発動し、少し話してみることに。

『そうそう、知り合いでいいかな。遊んでもらっていたのかい?』

リエードとの関わりを大雑把に肯定しつつ、グリフォン視点で何をしていたのか聞いてみるようだ。
110リエード◆L1x45m6BVM :2018/10/24(水)00:00:22 ID:eRV
>>109
「…………お願いしますね」

様子を見て、ロイコにとりあえず丸投げにする姿勢になった。リエードはリエードでまだ雛の段階であるグリフォンの扱いに困っていたのだ。
元々動物にも結構敵意を向けられやすいだけに。

『(そうか、知り合い)』
『(遊んでやってた、なんか光ってるのあった、からもらった)』

なんというかこのグリフォン、まだ妙に傲慢なところがあるらしく。
ふんす、と鼻息を鳴らすように宣言するがリエードの様子を見る限りは間違いなくそうではないことが伝わるだろう。

「取り返せます?」

本人からだめ押しであるし、グリフォンはまた噛み噛みしている。魔石である以上下手に扱うのは危ないのだが。
111ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/24(水)00:06:31 ID:1uy
>>110
リエードの要請には、顔だけ向けてにやりとした笑みを向ける。
グリフォンに察されないように、任せてくれと意思を伝えるように。

『そうか。……でも、あまり噛むと割れてしまうかもしれないね。
 そういえば、羽根の方はどうなっているかな。そろそろ飛べそうなんじゃないか?』

そしてそれとなく魔石を刺激しないように誘導しながら、羽根をくすぐり世間話。
憑依魔法の強制力がある程度になるまで、気を逸らしながら時間を稼ぐようだ。
112リエード/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/24(水)00:19:05 ID:eRV
>>111
『割れる? そんなに脆いのかこれ、割れたらどうなる?』

あぐあぐと甘噛みのつもりながら、グリフォンはその口が猛禽のものなのだからひやひやさせる。
この時の疑問には以前の水風船指のように説明してもらうのが無難だろう。野生でもわざわざ危険な相手を狙う動物は居ない。

『羽根? まだ飛ぶの難しいな、何度かやってる、全然ダメだった』
『あの変なやつに手伝わせてもダメだった』

羽根はパタパタと退けようとしながら思考が通じる以上結構ガンガン情報が漏れてる。
なお、変なやつとは言うが目の前のリエードを見てないところから別の相手が該当してるということは伝わるだろうか。
とりあえず今のところは飛ぶのが難しいらしい。羽根のサイズの問題もあるのだろう。
113ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/24(水)00:26:02 ID:1uy
>>112
『そうだな、火は分かるかい?あれが僕の指の時みたいに弾ける』

グリフォンの数少ない経験でも伝わるように、かつて自分が仕掛けたことを例えに出しながら。
火というものに疑問を呈されたなら、太陽が近くに来たようなとても熱いものだと説くだろう。
魔石を離した後であれば、一度実物を見せてやっても良いかもしれない。

『お、そうなのか。随分育ったように見えたんだけどね。
 まあ時間が経てば自然と飛べるようになるだろうから、焦ることは無いさ』

さて、先程の説明で大人しく魔石を離したのならそれでいいのだが。
ロイコの悪戯に反発するなどして意地でも魔石を離さないようなら、憑依魔術の強制力を発動させるだろう。

『じゃあ、そいつを返してね』と。そう内側から囁くだけでいいのだ。
114リエード/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/24(水)00:35:29 ID:eRV
>>113
『ペッ』

「!? ……あ、危ないですねぇ……」

その説明を聞いた途端グリフォンはリエードに向かって魔石を発射した。火そのものは何度か見たことがあるらしく危険性はわかったようだ。
相手に対する配慮はまったく見えないしリエードは魔石を手で遊ばせることになっていたが。唾液の一つもないのは不思議なものだ。

『あの変なやつに手伝わせてあそこから飛ばせても失敗した、痛かったぞ』
『本当か、嘘だったら食うぞ』

なんだかんだ飼い主と揃ってかなりアグレッシブなところがあるようでその視線は屋上へ向けられている。
そして周囲にグリフォンがあまり居ないからだろうか、本当に飛べるのかわからないようだ。

「……なんにせよありがとうございます、うっかりここで爆発しても困りますからねぇ……」
115ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/24(水)00:45:05 ID:6YY
>>114
『あはは、それはなかなか…… ちなみに、どんな子だったかはわかるかい』

グリフォンとは言えまだ飛べない個体を屋上から落とすとは、なかなかアグレッシブな人物なようだ。
グリフォンをなだめるような声をかけつつ、その正体に探りをかける。

『鳥の知り合いにでも聞いてみるかい?一応、君も見たことがあるだろう』

ロイコが言うのはエリシアの鷹のことである。グリフォンが飛ぶことに関して言えば、これ以上ない教材だろう。
グリフォンの脅迫は物ともせずに、そんな代替案を提示して。

リエードにピースサインを向けて、してやったりな笑みのロイコ。
ここで変に「うまくいっただろう?」などと言えば、ともすればグリフォンの気に障るかもしれないから。
116リエード/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/24(水)00:55:13 ID:eRV
>>115
『どんなもなにもあいつ、あの髪の長いやつ、頭に草ついてるやつ、手伝わせたらものすごく慌ててた』

スパルタ教育にもほどがあるやり方を某少女はしたらしく、そして手伝わせたのがこのグリフォン本人らしく。
きっとその日は浮かれてたのだろうことがよくわかるだろう。グリフォンが怒る様子も見せてないということは大して何とも思ってないとも言えるが。

『話せるのか? 聞けるなら聞け、地面歩くの疲れる』

上から目線で寝そべりながら頼み事。それにしてもどうやって聞くのだろうか? 別行動中に会うのだろうか。
鳥ならば濡れ烏トリオもいるがあちらはまだ一緒に居ないらしく。

「それにしても扱いが上手いですねえ、慣れてます?」

『ところであいつなんなんだ、羽根は触るし頭や口も、尻尾とかまで触ってくる、めんどくさい』

ピースサインに笑顔で返しながら聞くリエードと、不満げなグリフォン。
117ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/24(水)01:05:52 ID:1uy
>>116
『……あぁ、あはは……』

その正体に、まあ候補もそう多くないのだが、乾いた笑いを返すことしかできないロイコ。
大切にしている割に随分と無茶をさせたものだと、そんな感想しか出てこない。

『んー、僕で呼べるかな…… エリィが来た時になら確実なんだけど
 あ、エリィは分かるかい?緑の、頭に角みたいなのが付いた』

提案してみたはいいものの、ロイコではこれと言って呼び寄せる手段が無いのが現状。
ついでにエリシアについて記憶しているか、グリフォンに聞いてみながら。

「……きみのあつかいがわるいんじゃないのかい」

そしてリエードの質問とグリフォンの繰りを踏まえて、グリフォンを抱えて顔の前に持ってきて。
ジト目な視線だけどリエードに向けながら、片言で非難めいた言葉を彼に投げかけたのだった。
118リエード/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/24(水)01:13:48 ID:eRV
>>117
『どうした』

憑依で感情も知れるなら、思い出してる時のグリフォンはなんとなく楽しげであったと。ある意味スリリングな体験ではあったのだろう。
その辺は野性味が残っているのかもしれない。

『なんだ呼べないのか。緑……あの変なやつが抱いてる角美味い奴か』

認識がおかしい気もするが覚えてはいるようだ。ロイコからすると結構複雑な覚え方だろうが。
獣の後ろ足で耳の辺りを掻く姿はもはや種類がわからない。

「…………えぇー…………?」

『クエー』

それ見たことか、とばかりに味方がついたと思って強きになるグリフォンとロイコに困り果てたような笑みを浮かべていたリエードであった。
本人的には可愛がってたつもりらしい。
119ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/24(水)01:23:42 ID:1uy
>>118
『……いや、何でもない』

変に隠し立てしないのであれば、楽し気な口調くらいは伝わるもの。
本人が良いのならとそれ以上は追及せず、今度はふっと微笑んだことだろう。

『うーん、やっぱり美味しいのかい?本人はあげたがるだろうけど、あまり食べないでやってくれると助かるかな。
 まあ人物は会ってるだろうから、今度試してみると良い』

そして一応エリシアの捕食(!?)を控えるようにグリフォンに頼むロイコ。
受け入れられないのならばそれはそれと、今度はあの影の鷹に頼るよう進言して。

「相手がものを言わないから、加減が測りきれてないんじゃないのかい」

自分は憑依で対話ができる、そんなアドバンテージは置いておいて。
どうもグリフォン曰く遠慮なく触り倒したらしいリエードに向けて、そんな風に釘を刺してみた。
120リエード/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/24(水)01:33:19 ID:eRV
>>119
機会があれば件の少女に問い詰めるのもまた一興だろう。こっちと違った反応をすることは間違いなかった。

『わりといける、でもあいつから止められてる、美味いのに。お前もそう言うのか』
『そうか、呼ばせてやる』

ロイコの前にも止められてはいるようで、二人以上に言われるとグリフォンも少し面倒と感じるのか捕食は控えるような様子を。
まあ場合によってはこっそり食べる可能性も否定はできないが、その辺りはエリシアがこっそり侵入するなどしない限りはないだろう。
さてさてエリシアにはグリフォンの言いたいことは伝わるのだろうか。

「………………つまり自分のやり方は嫌がられてると?」

『クエ(そうだよ)』

釘を刺されてなんとなく察することができるようになったらしいリエードをわりと容赦ないグリフォンの鳴き声が突き刺す。
伝わらないはずなのになぜかリエードは意図を解して膝をついて項垂れたという。
121ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/24(水)01:42:43 ID:1uy
>>120
『……まあエリィから渡してきたら、1個までならいいんじゃないかい?
 僕からは鷹くんの方に伝えておこう。何ならばったり会うこともあるかも、ね?』

あまり全面的に否定されても、渡すエリシアは落ち込みそうだ。
条件付きで許可しておくことで、どちらも折衷点を見つけられるだろう。
そしてエリシアではなく鷹の方に伝言しておくらしい。まあ運よく出会えることもあるかもしれないが。

「……くえっ」

そしてグリフォンに追随するように鳴き声をまねて。
項垂れたリエードの頭の上に、そっとグリフォンを乗せたのだった。
122リエード/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/24(水)01:59:50 ID:eRV
>>121
『わかった、一個。一個。美味いの楽しみ』
『おう、ちゃんと伝えとけ、任せるぞ』

尻尾をブンブンと振り回し、まるでおやつを許された犬のよう。
エリシアの触角は結構気に入ってるらしい、何度も食おうとしてるのだから少女が止めるのも納得だろう。
そして最後は偉そうだ。出会えた時にまともに会話できるかどうかはその時次第である。

「いえあなたがそれを『グル』自分でも痛いんですよあなた?」

鳴き声が挟まったタイミングでリエードは頭を喰われていた。がぶりといかれているがリエード本人は大したダメージも無さそうで。

「いやー、ロイコ先生助かりましたよ。レイヴンさんに任されたもので手荒にでもできませんから」
「お時間取らせて申し訳ありません、それではまた、ですかねぇ?」

普段はわりと強引な手法もあるリエードが止まっていたのはその辺りが理由らしい。まあ相手の属性的に結構不味い面もあるのだろう。
頭をかじるグリフォンをそのままぶら下げてロイコに頭を下げることだろう。ちなみにグリフォンの視線はロイコを少し見ると硬そうにリエードの頭をしばらく覗いているのだった。
123ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/24(水)02:08:54 ID:1uy
>>122
『……よろしくね』

最後に頭をわしゃわしゃと撫でて、リエードの頭にグリフォンを置いて。
エリシアの話しを思い出したからか、リエードの頭に食らいついたグリフォンにまた乾いた笑い。

「まあまあ、またお近づきに慣れただけ儲けものだろう?
 じゃあね、だね。二人とも仲良くやりなよ?」

一度ロイコと組んで上に立ったからか、グリフォンはまたリエードと接することができる。
尊大な性格を利用したやや狡猾な仲直り手法だが、これでもロイコが離れても大丈夫な程度にはなっただろう。
あまり調子づいたグリフォンが無茶をしなければ、これで丸く収まるだろう。

下げた頭に乗ったグリフォンにも、またねと軽く手を振って。
いつものように教員用のローブをはためかせ、校舎へと戻っていくのだった。
124エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/25(木)23:01:04 ID:By6
とある日の深夜の校庭。
もし、この場に誰かがいるのならば、満月の光の下で一人の妖精の少年が、
周りに『星』を従えながら歌っているのが見えるだろう。

声変わり前の少年特有の澄んだ声を風に乗せ、決して大きくはないが遠くまでよく通る声で。


もしかしたら、学校で噂になっているかもしれない。
『夜中に響く謎の歌声』とかいった具合で。

//イメージ的には遊佐未森さんの「真夜中のキリン」あたりを
125シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/25(木)23:10:14 ID:la9
>>124
満月の夜というのは一部の生徒にとって好ましい夜だろう。
それを示すかのように影を従えていた少年は月光浴をしていたところで周囲を見渡す。
聴こえてきた妖精の歌声を聴いて誘われて。その手に握るのは己の手か、はたまた……

「おー……噂ってもしかして、エストレラ君のことだったのかなー?」

そして見つけた校庭の妖精。ぱちぱちと影の手で拍手を鳴らして、もっと聴かせてとばかりに目をキラキラさせていた。
126プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/25(木)23:15:53 ID:87o
>>124
>>125
人によっては冷え込む夜なれど、深い海では常温の範囲内。
周囲を閉ざす闇もまた、かつての環境とそう遠くない。
単に持ち出した備品を返却するのに通常人が出歩かない夜を選んだのは、ひとえに常識の違いであった。

「……ん」

さて、噂も知らぬプラーナではあったが、偶然正体に出くわして。
左手に弓を、腰の後ろに矢を数本。練習用の武器を携えたプラーナが、ちょうど二人を見つけて。
127エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/25(木)23:20:18 ID:By6
>>125
聞こえてきた拍手の音に振り返り、シャディの姿を見つけると

「こんばんは、シャディ君。
…ここ最近の噂の事なら、そうかな」

と、声をかける。

「その様子だと、アンコールと言ったところかな?」


>>126
離れていることと、プラーナの周囲に光源がない事、この二つの要素のおかげで
エストレラはプラーナに気付いてはいないようだ。
128シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/25(木)23:29:25 ID:la9
>>126
「!」

おっ、とプラーナを目敏く見つけたシャディだが呼び掛けるのは影の手である。気付いてないエストレラを見てちょっと悪戯させたくなったのだ。

(でもなんで弓矢? 練習の帰りかなー?)
>>127
そしてプラーナへの手招きを終わらせてから。

「こんばんはー、夜に歌声が聴こえるって言うからずっとなにかなーって思ってたんだー」
「アンコール! 他にも歌ってあるの?」

その様子は少し大袈裟、いつになったら返すのかわからない真紅の外套と黒いマントがふんわりする程度に跳ねて要求していた。
129プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/25(木)23:41:55 ID:87o
>>127
>>128
「……?」

目線が一瞬あっただけ、挨拶も影の手のみ。
普段は声をかけてくるのだが、何かあるのだろうか。

「……なに?」

ゆっくりとシャディへと歩み寄って、横目にエストレラを見やってから。
驚かせようという意思を途中で伝えられない限りはあっさりとエストレラの前に姿を現わすだろう。
130エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/25(木)23:46:36 ID:By6
>>128
「実は、ここに来てからそう日がたたないうちに歌の話を聞いてね、
件の歌姫に会うために歌っていたんだけど、まだ一度もであったことは無いんだよ」

とエストレラは言うが、噂の対象がエストレラである確率は非常に高いのである。
…ちょうど噂が立ったのが彼が入学して最初の満月が終わった後だという。

「ああ、歌なら今歌っていたのとは別にいくつかあるよ。
やっぱり夜の時間帯だから、これかな?」

そう言うと、別の歌を歌い始める


//星屑の停留所@遊佐未森


>>129
はたして、シャディの悪だくみはプラーナに通じるのか。
それとも通じぬままに姿を現すのか。
131シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/25(木)23:55:37 ID:la9
>>129
そんなときこそ便利なのが影の手だ。夜であり星の光や月光しか光のない暗い地面を這う影の手はプラーナの近くでその手に握った紙を見せる。
さて悪戯の内容だが弓矢を使うのはちょっと危ないし、四肢をもぐとかはもってのほか。ばぁ、と言わせるのも一つだろうがやはりプラーナの能力的には。

『風をフーッて吹かせられる?』

そんなメモ書き。レイヴンと読み込んでいたプラーナならこのくらいは読める……はす。

>>130

「歌姫さん? それってどんな歌を歌ってるとかは聞いてないの?」

しかし、そこはシャディの素直さが裏目に出る。歌姫と言うからには女性だろう、つまりエストレラの可能性が消えてしまうのだ。
謎の歌姫とは……なんて考える二人にツッコミを入れる人物は生憎今はいない。

「おー…………良い歌ー…………」

聞き惚れてるわりには悪戯ゴーとばかりに影の手がサムズアップ。乗る時はとことんひどいやつである。
132プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/26(金)00:07:00 ID:vno
>>130
>>131
「む……」

こっそり渡されたメモ書きを手にとって、しばらく見つめるプラーナ。
どうも擬音の表現に少し迷っているらしく、そうしている間に2曲目が流れてくる。

「……わかった」

そして影のサムズアップにこくりと頷いて、すっと手を前に上げると。
3人を囲むようにつむじ風が起こり出し、徐々に強くなっていくだろう。
「フーッと吹かす」とは一直線に風を起こすことだっただろうが、ひとまずその部分は読み飛ばしたらしい。
133エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/26(金)00:11:11 ID:X0Q
>>131
「最近の噂の事ならともかく、歌の内容までは聞いてないかな?」
大体、その噂を広めた人物も校庭に行って確かめたわけではないので、そこらへんはあやふやである。
一般的な生徒が真夜中に寮から抜け出すのは割と難しかったりするし。

「~♪(少年歌唱中)」
そして、質問に答えると質問に答えるために中断した歌を最初から歌い直す。

//順番的に「>>130で歌い始めようとする→>>131の質問→質問に答えてから再度歌いはじめる」かな?

>>132
歌に集中しているのか起こる風には気付いていないようだが、風が強くなり
エストレラの周囲を周回している『星』のうちの一つが風に煽られエストレラへと衝突する。

「あいたっ! って、これは一体!?」

ここで、ようやく周囲の状況に気付いたようだ。
134シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/26(金)00:17:55 ID:S13
>>133
「そっかー、いつか会えるといいねー」

噂の本人が今目の前に居るのにこんなことを言うのであった。
真相を知れるのはいつになることやら、教えられない限りずっと謎として残り続けるのだろうか。

//それでお願いします! すみません!


>>132
さてエストレラの歌唱を楽しんでいる傍らで起きるつむじ風。
しかし! まだ甘かった意思疏通、シャディが擬音のことに気付くのはきっとこのあとすぐだ。

「わぁ!? …………すごっ」
「せーこー! ……あ、ごめん」

風に煽られてころころと転がってシャディはプラーナの近くに辿り着くだろう。そしてプラーナに掌を見せてハイタッチを要求する。


きっとエストレラは不機嫌になってしまうと思ってちょっと申し訳なさそうに謝るのだった。
135プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/26(金)00:23:38 ID:vno
>>133
>>134
「……なに?」

シャディの手のひらに自分のそれをぽんと合わせてから、その必要性を問うプラーナ。
言われたからやった、それ以上の理由はない。シャディの意図が気になるようだ。
よもや単純にいたずらとも思っていない様子だが、果たしてどう説明するのだろう。

「……?」

そしてエストレラの方に顔を向け、はてさて知ってる顔だったかと首をかしげるプラーナ。
そうこうしている間にもかき混ぜ続けられる風は、放っておけば軽い竜巻と言える程度になるだろうか。
136エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/26(金)00:33:59 ID:X0Q
>>134,135
「一体だれが、こんなことを…」
シャディとは違い、渦巻く風の中心に取り残されたエストレラ。
このままでは身に危険が及ぶと考え、脱出を試みることに。

竜巻に巻き込まれ、小さな『星』が砕けていくのを横目に、
大きな『星』を展開して、それに掴まる。

「…っ、せーのっ!」
そして、掛け声とともに『星』は掴まったエストレラと一緒にまっすぐ上―――
ちょうど竜巻の中心を空へと駆け上り、風の壁をの上端を越えて星空へと。
137シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/26(金)00:41:01 ID:S13
>>135>>136
『何かが成功した時にやることー、ハイタッチ! 今回はイタズラ!』

意思を伝える方向で意図を伝達。エストレラからすれば良い迷惑なのは間違いないがさてプラーナの風を改めて見ると。

「……プラーナ君、これ消えるよね?」

小さな竜巻の中、飛び出さんとしたエストレラを見てちょっとやり過ぎ……? というような感情が出た顔で言っていた。

「お、おー! エストレラ君もすごーい!」

そのうち、星空に飛び出したエストレラを見れば発端であるはずのシャディが大きく拍手をする始末。
地上からオーイと呼び掛けるシャディがエストレラにどう映るだろうか。一応影の手を伸ばして落ちないようにしようとしてるようだが。
138プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/26(金)00:54:49 ID:FSO
>>136
>>137
「……いたずら」

シャディとこれまでクラスメイトとしていたのだから、まさかいたずらに触れたことが無いわけではないだろうが。
とはいえ気付かない内ながらも仕掛け人になることは珍しく、これがそうかと理解に努める様子。
そうこうしているうちに竜巻はより勢いを増す。……今、上空にエストレラが飛び出した。

「……消す?」

着けて消してと、いたずらとは手のかかるものだなぁなんて思っているのかもしれない。
反発するように風魔法を逆にかき混ぜれば、徐々に風も弱まるだろう。
ただし、先程の力を反対方向にということは、完全に収まるにはそれなりに時間がかかる。
暫くはこの校庭の小さな竜巻をバックにしなければならないだろうか。
139エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/26(金)01:03:16 ID:X0Q
>>137,138
「シャディ君、そして… プラーナ君、だったかな?
これは、一体どういう事なのか聞かせて貰おうかな」
二人の前に降りてくると、そんなことを言ってくる。
笑みを浮かべてはいるが、目が笑っていないあたりかなり怒っているようだ。
140シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/26(金)01:13:36 ID:S13
>>138>>139
「後始末もしてこそのイタズラだよー」

それはある意味正しいのだろうけど今はあんまり向いてない言葉である。
竜巻で髪やらマントや外套などをばっさばさとはためかせながらとっても気持ち良さそうに――。

「…………」

お怒りのエストレラ。まあそりゃそうだろう、歌ってるときに竜巻起こされたら誰だって怒る、それはわかる。

「ごめんなさい、驚かそうと思ったら指示間違えました」

甘ーいシュークリームを献上しながらへりくだった。全部シャディが原因なのでこれは仕方ないのである。
プラーナは悪くないと言外に伝えてこのままいけば土下座にまでいくだろう。
141プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/26(金)01:19:07 ID:FSO
>>139
>>140
「……へー」

興味が無いわけではないが、投げやりな返事。
大方一枚岩ではない「イタズラ」というものにまだ理解が及んでいないことを理解したか。

「……どういうこと?」

そして、この分野に関してはシャディの方が明るいだろうとそんな言葉。
第一言われたとおりにしただけ、その行動の意味も分からないとなれば、こうなるのも当然か。
決して責任を逃れようとしているのではなく、本心から訊いているのだということは、呆けた口調方伝わるだろうか。
風は、大分穏やかになってきたようだ。
142エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/26(金)01:30:58 ID:X0Q
>>140
「なんで、僕が怒ってると思う?
悪戯をされたから怒っているわけでもなく、歌の邪魔をされたから怒ってるわけでもないんだよ?
…そりゃあ、歌の邪魔をされたらむっ、とはするさ。でも、そう言うことじゃないんだ」

悪戯をされたとか歌の邪魔をされたというのはエストレラの怒りの大部分ではない。
だとすれば、その怒りの大部分とは―――

>>141
「確か、君はロイコ先生やエリシアさんと同じ海の出身だったかな。
だとすれば、自分の行動がどういう結果を及ぼすのかをあまり理解できないかもしれない。
でも、それじゃ駄目だ」

そう言って、プラーナの手を掴み、送り込むのは過去の冒険の出来事。
邪悪な魔導士と戦い、竜巻の魔法を受けて大きな怪我をした時のイメージ。
143シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/26(金)01:37:39 ID:S13
>>141>>142
「えーとプラーナ君は悪くなくてこの場合上手く伝えられなかった僕が悪いと言うかー……」

イタズラをけしかけたのは自分だしプラーナをあまり怒ってほしくはない。甘い考えというか、罪悪感というか。
エストレラのご怒りももっともであるため、言われたことは考えて、イメージを送り終えた頃に言うだろう。
時間を空けた理由は余計なイメージを送って混乱させないために。

「…………怪我するかもしれない規模だったから」

つむじ風で済んだ自分でも転がっていたのと、竜巻の強さを改めて認識しての発言である。
どちらにせよこの辺りはシャディの指示ミスも影響してるのたわろうが。
144プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/26(金)01:46:03 ID:FSO
>>142
>>143
「……なんで?」

決して煽っている訳ではない。ただ純粋に疑問なだけなのだ。
エストレラの怒りの理由を問えば、返ってくるのは手の感触とイメージだった。

「怪我……」

そしてシャディの補足をうけてぽつりとつぶやき、そのままの姿勢で固まってしまうプラーナ。
住環境や感性の差異。もちろんプラーナが今回の魔法を引き起こした原因だ。
再生能力が高い分、エリシアやロイコよりも「怪我」に対する意識もどうしても軽くなる。

「ん……」

しかしそれでも、忠告を受け入れられないプラーナではなかった。目を閉じて考え込むのは、イメージをよりよく呑み込むため。
風はもう、すっかり収まっていた。
145エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/26(金)01:58:01 ID:X0Q
>>144
そして、次に送るのは怪我をして苦しむ人たちのイメージ。
「普通の人は君や僕とは違う。
君のように簡単に怪我が治るような種族の方が珍しいというのを理解しないといけない」

そして、最後に送るのはエストレラ自身が起こした過去の過ち。
遠い過去の苦い記憶。
「僕のような失敗をしないためにも」

>>143
「もっと正確に言えば、取り返しのつかないことになっていたかもしれないからだね」
と、プラーナにイメージを送りながら。

「もし、あれに巻き込まれていたのが普通の生徒だったら?
その結果、治らないような怪我をしてしまったら?」
一言ずつ、言い聞かせるように。
146シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/26(金)02:08:12 ID:S13
>>144
>>145
「うぅ…………」

大分以前のことだ、シャディはとある教師から悪戯についての講義を受けたことがある。それは悪戯をするなら最後は皆で笑って。
イメージ不足や、過信からなったものだろう。長く経験を積み重ねてきたエストレラの言葉は深く刺さって顔を伏せる。

「ごめん……なさい……」

謝って済む問題ではないのは確かだ。それでもシャディが言えることはそれしかないらしく。
次はしない、させないと誓うものの変に薬などを出せるだけに油断しがちなところがあるのは否めない。

「プラーナ君も、ごめんね…………」 

今宵のシャディはよーく言い聞かされた子供のようになっていた。
147プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/26(金)02:20:17 ID:FSO
>>145
>>146
エストレラの贈るイメージは、性格にプラーナに伝わることだろう。
伝えようとするならば、その痛みや後悔などもすべて。悲痛なまでにプラーナには伝わるはずだ。

「ん…… 分かった」

しばらく反芻するように瞑目していたプラーナは、ふと目を開けて。
その危険性、必要な配慮。考えることは多い。
もしかすれば浅慮が元で、また不測の事態も齎してしまうかもしれないが。
顛末の恐ろしさを意識することは、その重要性は。きっと伝わったことだろう。
148エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/10/26(金)02:39:25 ID:X0Q
>>146
「うん、それが解ったのならもう大丈夫。
僕のように取り返しがつかなくなる前に思いとどまれるだろうから」
と、シャディに。

>>147
「これからは魔法を使う前によく考えて、危なくないように」
そして、プラーナと繋いでいた手を離す。

>>ALL
「さて、もう夜も更けてきたことだし、ここらで解散かな」
そう言うと、二人に小さな包みを手渡す。

「それじゃあ、また、満月の夜に」
はちみつ味のクッキーが入った包みを残して、空の彼方へと飛んで行った。


//もう時間も時間ですしここで〆にしたいと思います。
お付き合いありがとうございました。
149シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/26(金)02:48:13 ID:S13
>>147
>>148
「…………ごめんね」

エストレラにもう一度謝るのは何かを思い出していた様子を見ていたから。自分の浅慮や思いつきでトラウマを刺激なんて笑えやしない。

「……うん、またねー、エストレラ君。またお歌、聴かせてねー」

包みを受け取って、去っていくエストレラを見送ってかけるのはそんな言葉。嫌われてないかな、もう聴かせてくれないかな、と不安になって。
それでも包みから感じる匂いで少し安心して。

「……プラーナ君、フーッて、言うのはね、こんな感じでー」

とりあえずまずは、プラーナが上手く読めなかったらしい擬音について説明しようとするシャディなのであった。
口で起こせる強さの風、髪や細い枝を揺らすことはできるがちょっと太くなっただけでできなくなる。そんな程度の風を伝えるシャディはちょっぴりブルーな感じだったという。

//お疲れさまでしたー、ロールありがとうございました!
150プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/26(金)03:00:41 ID:FSO
>>148
>>149
「じゃあ、また」

対してこちらは特に気落ちはしていない様子。
後ろ姿に軽く手を振って、シャディと共にクッキーを食べることに。

「……ふーっ?」

そしてこれまで持ってなかったイメージを教わりながら、シャディの様子に気付くプラーナ。
噛めないクッキーを口の中に入れたまま、首を傾げながら問うのだった。

「……つかれた?」

怪我の危険性を予測できなかったプラーナは、シャディの責任感もまだ慮れなかったらしい。
151エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/28(日)22:21:20 ID:j9m
「――《ばーすと》!」

エリシアの掛け声と共に、前にある案山子がぽふぽふぽふんと爆ぜる。
火の魔力を凝集させて炸裂させる起点指定型の魔法、《バースト》の制御も大分地に足がついてきたエリシアであった。
温度変化に弱いエリシアではあったが、レオナのリボンのお陰で自分の魔法のものは大丈夫。

「……あっ」

そういえば、と思い返すものがあったらしく、いそいそとポーチを開いて。
そこから一枚の紙切れを取り出すと、それを眺めながらぶつぶつと何かを呟く様子。

紙の正体はレオナからのメモ、《バースト》の上位魔法である《エクスプロージョン》の詠唱だ。
最初の内は火魔法の制御に難儀していたが、慣れも出てきたのだ。自分に温度の影響もないことだし、人気も少ない現在。
試すなら今かもしれないというタイミングが、エリシアにこのメモの存在を思い出させたのだろうか。
152シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/28(日)22:34:39 ID:AuN
>>151
「……お? 何の音だろ、すっごい魔法かな?」

大きな音がした。となれば気になるのが人情というもので、外套二枚を纏ったシャディは音の響いた場所に向かう。
以前はジャックに岩相手に格闘するところを見せてもらったし、それ以外でも様々だ。
付け加えて言うと怪我してる相手が居るかもしれない、そういう時にも役立てるはずだと。

残った熱はシャディ自身が冷気で打ち消してしまっているため気付かない。いつものように影に潜んでそこに来たのだった。

「…………あれ? あんまり人居ない……っていうか怪我してる人も居ないや、よかったー」

くるりと見渡すようにその場で体を一周しながら呟いてるシャディはエリシアに気付くのが遅れてしまった。
そのために、彼が今起点付近に居ることは知らなかった。事故発生アブナイ。
153エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/28(日)22:46:56 ID:j9m
>>152
さて、そんな彼に気付くこともなく詠唱は続く。
普段から陰に潜んで移動する、そんな習慣が裏目に出たと言えよう。
とはいえ、エリシアがしっかり魔法を制御できれば「裏目に出た」なんて表現は使わずに済んだのだが。

「――《えくすぷろーじょ……》、おー?」

一つの原因は込める魔力量を誤ったこと。《バースト》で程々の魔力を調整してきたせいだ。
要するに、魔力が足りなかったのだ。上位である魔法を構築する分には、やや込める分が少なかった。
本来よりも少ない魔力による術の構築は、爆発の制御機構の支柱をぐらぐらにして…… 案山子とエリシアの中間あたりで炸裂した。

「ぴぇ……!?」

自分の魔法の影響は受けないとはいえ、副次的に発生する爆風はその守りの埒外。
辺りに火炎と熱風をまき散らしながら発動した不完全な魔法は、若草色の術者をごろごろと吹き飛ばす。
他に人がいない今でよかったと、見ていた人間は思うだろう。……本当に他に人が居なければ。
154シャディ◆L1x45m6BVM :2018/10/28(日)23:08:06 ID:AuN
>>153
「――――!?」

突然付近で起きた大爆発。
忌避している火炎と熱の風が迫り、シャディは硬直した。外套は広がっても耐性こそ与えていたはずだ。
それでも精神面はまだまだだった。灯火すら怖がるシャディには、それは正しく脅威であったに違いない。


さて、爆風が晴れれば火炎はどうか、残っているにしろいないにしろ、爆煙の向こうに人影がひとつ。

『…………油断してたなぁ、イヤハハ、参った参った』

『どこの馬鹿だ? こんなもんぶっ放しやがったのは……ん?』

影射すような笑みを浮かべて、影から伸びた漆黒の腕を振り回して煩わしい熱の要因を消し去り、周囲を見ると術者に目を合わせた。
若草色の術者には親しいはずの黒い術者は、なんとも予想外の出現方法で潜んだモノが出てきていた。
155エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/28(日)23:19:07 ID:j9m
>>154
吹き荒れた爆炎のお陰で、エリシアのいた場所から手前側の案山子はいまだパチパチと燃える。
そんな中でうつ伏せに転がっていたエリシアが顔を上げ、ぶんぶんと顔を左右に振った。

「うーん、むずかしい……」

何とか握りしめたままだったメモをまた眺めているうちに、熱を振り払った腕の気配に気付いたか。
伏せったままの姿勢で顔を上げて見つけたのは、エリシアとてよく知る姿だった。

「こんにちはー、シャディ……?」

一回だけ首を傾げるも、まあ知った顔だ。いつも通りな挨拶を、体制を戻すこともせずに。
156シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/28(日)23:25:55 ID:AuN
>>155

『あー、こんにちはこんにちは……よくもまあこんなちっこいのが』

ゆらゆらと揺らめくように歩いていくシャディと呼ばれた少年。普段とは違う雰囲気を孕ませて若草色の元へと向かって。
漆黒の腕はエリシアの頭部を左右から掴もうとするだろう。

『……俺は巻き込まれたんだがァ……わざとかァ?』

ぐらぐらとその手を揺らしながら問い詰めるのはその意思。殺意は関係なく、今回は純粋にシャディが想定外だったからこその顕現。
久しぶりに出てきた裏は少しばかり面食らっているのである。
157エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/28(日)23:35:13 ID:j9m
>>156
「……?」

シャディの返しにやはり違和感があったのだろう、うつ伏せのまま首を傾げ。
頭をあっさり掴まれ揺らされるエリシア。……重力魔法が無ければ存外に重いぞ。

「うぅーっ、なんでー……?ごめんなさーい……」

エリシアからしてみれば、いなかったシャディが急に現れて怒っているかのよう。
何だか違和感に苛まれながらも、巻き込まれたというのならば素直に謝罪を返すのだった。
158シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/28(日)23:51:54 ID:AuN
>>157
『よーし良い子だ、謝れるのは良い子だイヤハハ』

実に自分勝手に見える振る舞いである。少なくとも今までのシャディならば大丈夫? とでも言ってきたはずだ。
笑い方もいつもと違い、影の手には曖昧な感触も感じにくいだろう。重くても掴んでいたそこを離せば影の手は彼の影に潜んでいく。

『小さいの、危うくこいつが火傷で痛んだかもしれねえんだぜェ? まあ警戒もせずに出たのはこいつだけどな、イヤハハハ』

自分のことをこいつと言い張り、赤くなった頬をぺたりとなぞる彼はエリシアに違和感しか与えないことだろう。
さて、ここはエリシアの普段の好奇心が動くか、それとも彼に嫌な思いを抱くか、どうなるだろうか。
159エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)00:04:38 ID:bzN
>>158
「んー……」

らしくない。そんな違和感はエリシアでも感じ取れる。
ただ、エリシアたちの種族は憑依魔術を共通で持っている性質上、多少霊的な本質を見る力もあるのだ。
バーラントの死霊魔術が馴染んだのもその影響。……という感覚からすると、シャディと全く異なるという訳でもなさそうなのだが。

「ほんと?だいじょーぶだった?」

彼自身がなぞった頬にエリシアも手を伸ばせば、ぺたりとひんやりした感覚が伝うだろう。
そしてやはりいつもと違い印象のシャディへと、不思議そうに首を傾げるだけであった。

「……シャディ?」
160シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)00:16:12 ID:xTx
>>159
彼の魂を覗こうとするなら、そこは黒く隠すように覆われている。他の時に見ていたならそこには彼の魂が見えてたはずだが。

『大丈夫でもあるし、大丈夫じゃなくもあるんだよなぁ、小さいの。下手したらこの身体大火傷だぜ?』

実際、彼にもしこの面とマントが無ければ大火傷の大惨事だろう。それだけは救いだったのかもしれない。エリシアがトラウマを負うことはなかったのだから。

『――アア、『シャディ/悪魔』だよ、小さいの』
『何してたんだよあんな爆発起こして?』

くつくつと笑って、シャディを名乗る少年の姿はエリシアに問い詰めた。そこはもうしたのだとばかりに。
161エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)00:29:27 ID:bzN
>>160
「うー、いなかったから……」

一応、エリシアは試す前に周囲を確認している。結果として不十分ではあったが配慮が無かったわけではないのだ。
それに、シャディの影魔法は潜伏にあまりに向いていて、それを常用していたがための事故でもある。

「……あくま?なんで?
 んー、れんしゅう!シャディもやる?」

その返答がなんだか気になる言い回しで、不思議そうに反芻し。
言いながらレオナからのメモを見せるエリシア。その詠唱で火魔法の炸裂術式だということは分かるだろうか。
続けて放たれるのは、なんとも残酷な誘いの言葉である。
162シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)00:35:39 ID:xTx
>>161
『……………………はァ。それにしたって規模がおかしいだろが』

ある意味、反論できない答えではあった。これはあれだ、勝手に隠れておいて変なものを見せられた時に文句を言うようなものだ。
だからこいつは失敗の方をつついた、いやらしい。

『なんでもなにも、『そう』だからだよ、小さいの』
『――――遠慮しておく、こいつは火が苦手なんだ、そうだな、見ておいてやるよ、絶対こっちに撃つなよ? イヤハハハ』

ススス、とまるで影に足でも入れてるかのように後ずさりして壁側に結構下がった。
それでも――黒い考えとして自分が苦手にしている術を見るのは対応として悪くはないと小さな誘いを悪辣に利用しようとした。
163エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)00:46:13 ID:bzN
>>162
「レオナがくれたの!どかーんってなるよー!」

『規模がおかしい』の言葉を誉め言葉と受け取ったか、無邪気にはしゃぐエリシア。
実際レオナが常用する、かなり高位な魔法でもある。単に見た目が派手なことも勘違いに貢献したか。

「そうなの?わかった!
 んー、じゃあがんばる!えっと……」

悪魔だと言われてそうなんだで済むのは、自分も異種族故の偏見の無さか。それともネポックの校風だろうか。
今度は失敗しないようにとしっかりメモを見ながら詠唱し…… やがて魔力の充填された術式が、焦げた案山子の中央に光を湛えるだろう。
164シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)00:55:25 ID:xTx
>>163
『そうかそうか、どかーんか』 

この悪魔(便宜上)、もはやエリシアに対して乾いた感想しか出てこない。純粋すぎる。こういう手合いがかなり厄介だ。
とりあえず機会があったらレオナという人物に会いに行きたいところだが、機会はあるか。
そして本当にこの小さな若草色の術者には火が苦手の意味が伝わってるのだろうか? そう思うほどに無邪気な応対に危うく毒気が抜かれそうに。

『…………』
『(中央に光が発生した時、あれが危険信号かねぇ……指定爆破とか洒落になんねえよなぁ、イヤハハ)』

そして、考えながらシャディを名乗る悪魔は影の手でエリシアを後退させるだろう。何か疑われても面倒と思ったのだろうか。
――そして離すことができたならエリシアについてるリボンを、発動した瞬間にほどこうとする外道行為に出ようとする。
165エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)01:06:42 ID:bzN
>>164
面倒そうに同意したシャディに笑顔で首を縦に振るエリシア。
こういった手合いをマイペースに巻き込めるのは、純粋さの為せる業である。

「――《えくすp》……ふえっ?」

そして今度は失敗しまいと中々に集中していたエリシアは、影の手の介入に気を取られ。

「……あ」

想定よりも一拍早く訪れた爆炎に、リボンを外すのは間に合っただろうか。
どのみちリボンを今シャディが付けたところで、効果は「自分の魔法で自爆しない」というもの。
エリシアの、つまり他者の爆炎から彼を守る効果は無いので、手を出した彼が熱を帯びた爆風を浴びるのは免れないだろうか。
166シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)01:15:15 ID:xTx
>>165

忘れてはならない、彼の影魔法の特異性を。自らに戻ってくるダメージを減らすというものを。
エリシアからリボンを外した理由はとても単純、その危険性を教えるため。彼が爆風を浴びるならばエリシアとてそれを浴びるだろうと。
それを理解していたのはなぜだろうか、ただの偶然かもしれない。エリシアで目立ち、効果のあるなしが不明なアイテムがそれだったのかもしれない。
いずれにせよ、シャディを名乗る姿の手は赤みを帯びて熱を示す。その顔には少量の汗も備えて。

『ちっこいの、暑かったかァ? まあそれならそれでいい。今度から人払いは徹底するんだなぁ……またこいつをこうしたくもないだろ?』

その手を隠すのではなく、見せびらかす。目の時とは異なり、普段の彼ならまずしないだろう行動にエリシアはどう返してくるだろうか。
ちなみにリボンはご丁寧に影が返しに来て、結んでいた。
167エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)01:31:07 ID:bzN
>>166
その読みは正しかった。エリシアとて範囲にいることは同じだ。
爆風からの被害に関して二人を隔てた差が、リボンにあることも。
幸い体を冷やしてくれるネックレスの氷の魔力で、ある程度は離れた爆風くらいは軽減できたようだが。

「うぅーっ、なんでぇ…… っ!」

見たいといったから見せたのに、途中で妨害されればその愚痴も当然だろう。やや涙目のエリシアである。
が、シャディの腫れた手を見ればおろおろと視線を迷わせて、少ししてからシャディの背中に逃げるように回り込む。

「……ないしょね!はい!」

そして彼に隠れて術を刻み、完成させたのは謎めいた緑色の水球。
そこにシャディの手をもって引き入れれば、ふわりと暖かな陽だまりのような安らぎと癒しが浸したところに広がるだろう。
168シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)01:42:52 ID:xTx
>>167
それが悪魔というもの。言うことはコロコロ変わって、右往左往する人々を見て笑うものすら珍しくない。むしろ悪戯程度に収まるシャディがレアケース。

涙目でおろおろするエリシアなんて、他の友人が見つければきっと慰めたり元気付けたりするはずだ。シャディも例外ではない。
が、今のシャディは愉快そうに笑っていて、水球に入れられると『?』を浮かべていそう表情をしていた。

『…………なんだ、コレ』
『……見たいのは本当だったんだがなァ、ちょっと引き寄せただけで集中を乱すのは危ないだろ? やるならきちんと、危険じゃないことには邪魔されないようにしねえと』
『今度は邪魔しねえよ、ちっこいの、イヤハハ』

治っていくその間にシャディは何とも言えないむず痒さを感じつつも律儀に理由を説明。集中するなら貫けと難しいことを。
悪魔の本音はまたこの身体の主が不用意に潜った時に今回の爆発のように不意に巻き込まれにくくするためだ。皮肉にも、他への注意喚起のようにもなってるが。
169エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)01:57:19 ID:bzN
>>168
「ないしょーっ!」

加害者とは思えないくらい調子がいいが、こればっかりは約束なので大っぴらにできないのだ。
原初のルーンのネイティブに組んでもらった、じわじわと効く回復効果を持った水球の魔法。
結果はともかくその過程は、教わったその人、奇しくもこちらも悪魔から、隠すようにと伝えられたのだ。

「…………どこで?」

そしてシャディの「やるなら邪魔されないように」との言葉に、エリシアは妥当な場所を知らない。
学内において修練場ほど、魔法の試し打ちに適した場所を他に知らないのだから。
ともかく、シャディが去るか対策を講じたと言われるまで、この場では《エクスプロージョン》の練習ができないのは間違いない。
170シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)02:16:11 ID:xTx
>>169
『……まあ癒しってのはわかるが』

それはもう使用した時点で内緒にすることは不可能。効果は知れたし、触れて損があるわけでもないので乗っておいてやると悪魔は見逃した。
水で冷えて癒されるのは熱に弱く冷たさに強いこの身体にいいものだ。

『…………あー、言い方が悪かったな』
『練習でやるなら宣言だけしようってことだ。ちっこいのだって同じ火でも何も言わずに出されるのと、出すぞって言われてから見せられるのじゃ気分が違うだろ?』
『危ないから、離れてー、って呼び掛けてやりゃいいんだ、巻き込まないためにはなァ』

規模の大きな魔法ゆえに、不測の事態とてあるだろう。ならば練習なのだから先に危険性を伝えればいいと。
少なくともそれならばよほどの怪我したがりでもない限り近付くのは慎重になるだろう。シャディも範囲内に居ると危ないだけで、遠方でやられる分には耐えられるのだから。
……長いがエリシアに伝わるのだろうか。というかなぜこんなことを言ってるのだろうか、悪魔は妙な気分になっていた。

『……ほら、見せてくれないのかァ?』

誤魔化すように急かした。今回のシャディは既にかなり離れ直していた。
171エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)02:31:19 ID:6XT
>>170
「でも、ないしょなのー!」

エリシアとしては効果が知れることはどうでもいいのだ。むしろその過程を秘匿することに意味がある。
だからわざわざシャディに見せないように背中側に回って使ったのだが、覗き見られてはいないだろうか。
まあルーンに造詣がない限りはその特異性も分からないだろうし、聞いたところで内緒の一点張りなのだが。

「おー!じゃあ…… あぶないよー!!」

そして助言と催促を受けて、意図を理解した様子のエリシア。
再びメモを取り出して詠唱を眺め、今度はしっかり時を持ち直し。
この魔法を使うのもこれで3度目。感覚は掴んだし制御も十分だ。

「……あ、れ……?」

とはいえ元手が無ければ魔法は出せない。上位魔法の連発ですっかり魔力を使ってしまったようだ。
この魔法の前にも練習をしていたこともあり、ふらふらと地面に座り込んでしまう。
せっかく警告した甲斐もなく、ぽふんとも言わない術式。立ち消えた魔法と入らない力に、こてんと首を傾げたのであった。
172シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)02:40:51 ID:xTx
>>171
『ああそうかい』とここまで主張されるとさしもの悪魔もダメとわかるもの。無理にこじ開けようとして鍵穴ごと壊れては意味がない。
悪魔はその辺りを理解する必要があるのだ、そうでなければ楽しめないし、保身ができない。

『おー下がらなきゃなー』

わざとらしく宣言に声を返す。離れた意思を伝える者も居るとするように。悪魔のやることはとても気まぐれだ。
少なくとも今の悪魔は、まだ交戦しようとは考えてないのだろう。いまだにシャディが姿を保っていることからも。

そんなことはさておき、どうやら魔力がないせいで不発に終わったらしいエリシアの魔法。これは手順を間違えたか、と悪魔は笑う。
地面に座り込むエリシアを暫し見て笑っていると、気が済めば首を傾げた小さな術者の肩に手を置いて。

『残念、今日はもうあの魔法のための魔力が足りないみたいだな。残念残念イヤハハ』
『――――それでもまだ魔力があるなら、水をかけちゃくれないか? ちっこいの』

無いはずの魔力は本当に無いのかを確認するためのものであり、その裏では冷えさせることでそろそほと――。
173エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)02:53:27 ID:bzN
>>172
「うー……」

魔力切れ、とはいえ上位魔法に足りないという意味での魔力不足だ。
脱力して倒れ伏してしまわない辺りは、まだ一応の余裕はあるかといったところ。

「みず……?」

そんな悪魔の囁きの意図を欠片も汲み取ろうとする意思もなく、言われるままに水魔法を試みるエリシア。
そもそもの適性が違うこともあり、水を出すくらいなら今の状態でも負担にはなっていないらしい。
変わったシャディの雰囲気も、ぶっきらぼうなように見えて世話を焼いてくれる彼の態度も、別に気に掛けてはいない様子だ。
その辺りはエリシアの感性が幼いが故の、隙だらけな点かもしれない。
174シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)03:04:27 ID:xTx
>>173
幼いものほど魔力を使いやすいとはよく言う話だ。小さな頃から使いまくれば魔力が増える、という鍛練方法だってあるし、この身体の主がその例だ。
ここでダウンしてもらわなくて良かったと思うのは面倒を避けるため。

『おー、それくらいならできるんだな。イヤハハ、ありがとよちっこいの』

『ちっこいの、俺のことは内緒にしろよ?』

その水魔法で濡れるように立ち回ると、わかってなさそうなエリシアにそんな忠告。いつもの晴れやかな笑みとは違う、影指すような黒い笑み。
無邪気さはない、人を図るような色が代わりにあった。
175エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)03:10:48 ID:bzN
>>174
「ん!」

変わったシャディにでも、礼を言われれば素直に喜ぶエリシア。
そもそもこの人格自体、「怒ったからかな?」程度にしか思っていないのであった。
その割にはエリシアは魂の障壁を見たはずなのだが、まあ本質が変わらなければそれでよかったのだろう、

「ないしょ!……なにを?」

そして暗い笑みにも臆することなく、自分も内緒を任せたこともあり快諾するエリシア。
……が、認識自体が上記の通りなので、一体何が内緒であるのか分からないといった様子。
この辺りのディスコミュニケーションにもう一人のシャディが対応できるのかは、ある意味見ものかもしれない。
176シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)03:28:42 ID:xTx
>>175
悪魔として驚いてほしい、という本質はあったがこの相手には通用しそうにないと判断するまでが、結構早かった。
やはり変化するなら無邪気さが減った『普通』の前が良さそうだと。

『あ? 何ってお前――――おい待てちっこいの、俺が誰だと思ってる?』

ここに来てようやく、ディスコミュニケーション問題に悪魔が気付いた。そうだ、人格について内緒にしようにも相手が自覚してないと教えようがない。
かといって今回の件をすべて秘匿するとそれはそれでなんだか怪しい気がするのもまた事実。
悪魔は思い知る。時にはさっさと戻った方がいいときもあるのだと。
177エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)03:36:11 ID:6XT
>>176
エリシアに驚いて欲しければ、適当な魔法でも売って遊んでやるのが一番だ。
それ以外の手段となると、目的を達成する過程で必ずと行っていいほど想定と齟齬が出るだろう。
並外れた素直さと種族さゆえの感性の違いというものは、意識しづらいのである。

「だれって?シャディじゃない?」

さっき自分で言っていたじゃないかと言わんばかりの表情で。
大方「悪魔としてのシャディだ」と言う意味ではなく「種族:悪魔のシャディです」とでもとったのだろう。
ちょっといつもと言動が違うのもちょっと怒ったせいだと思い込んでいるのは、「自分が誰かは知ってるだろう?」と言わんばかりの口調のせいもあるか。
エリシアは目の前の人物が、結局いつものシャディであることを疑っていなかったのである。悪魔が故のもったいぶった言い方のせいで。
178シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)03:46:42 ID:xTx
>>177
ひねくれた悪魔が初見でそれに気付ける可能性はかなーり低い。よってこのなんともいえない空間が発生している。

『――――――アー……』

悪魔も乾いた笑いを浮かべた。イヤハハ、と言いつつもどこか乾いてる。
だが、この悪魔はエリシアの純粋さを頼ることにする。そこまで純粋で、そしてさっきの内緒を受け入れたならもうこの悪魔は言質を取ったようなものだから。

『ちっこいの、俺はこの身体の中に居る悪魔のシャディだ。だから俺が今、見たものはいつものシャディは知っちゃいねえよ』
『俺が内緒だと言ったのはな、今の俺、悪魔のシャディと話したことを内緒にしろってことだ、わかるかちっこいの?』

『そうじゃなきゃ、この身体の主はあの爆風で今頃倒れてるだろうぜ、イヤハハ』

悪魔なりになるべく簡潔に伝えたつもりのようだが、これで伝わるのだろうか。いっそ通訳が居るなら……と思わずには居られない悪魔だった。
179エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)03:55:13 ID:6XT
人を弄ぶ悪魔の性質が、今回の悲劇を招いたと言っていい。
なにせエリシアは人ならざるもの。特に感性の面において、すれ違いは必至だったことだろう。

「んー……?シャディはあくまじゃない?」
「でも、シャディはあくま?……あくまってなに?」

さっきの自己紹介が響いて困惑気味。どちらも同じ体に同じ名前なのだ。
悪魔の方と言っても、じゃあいつものシャディは悪魔じゃないのかは知らないし、そもそも悪魔が何かも知らないことに思い至ったエリシア。
なんだか根本的なところでもっと噛み砕いた解説が必要そうだが、そこさえ解消できれば約束は取り付けられるだろう。

「いったこと……?」

さて、『悪魔のシャディ』と話したことは、一体なんだっただろうか。
エリシアは話した事実ではなく話した内容について思いを巡らせ。

「……きをつけるのが、ないしょ?」

魔法を打つ際の注意の話が内緒のことなのだと勘違いしていることに、悪魔は気付くだろうか。
180シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)04:07:57 ID:xTx
>>179
それで自分が弄ばれてるのだから笑えない、悪魔と会うことがあれば笑い話にはなりそうだが。

『悪魔が何か……か。――悪魔ってのはこの身体のやつみたいに種族のひとつになるやつだ』
『イヤハハ、俺みたいな悪魔は憑依する魂のが近いかもしれねえけどな』  

悪魔とは二種類いて、単に種族として扱われる悪魔と悪質なパターンもある憑依悪魔に分かれるだろうと悪魔なりの砕いた説明。
いずれにせよ秘密にするのは己が関わったことなのだから、悪魔はその返事にいやいやと首を振る。

『俺と話したことをだ。別に気を付けろってのは内緒にすることはねえよ、それを教えたのが俺だってことを言わなきゃいい』
『今日俺と会ってから別れるまでの間の中の話をもし聞かれたときに、俺が教えたとか俺が居たとかそういうのを言わなきゃいいんだ、…………わかったか?』

なんで自分はこのちっこい若草色に似合いもしない注意をしているのだろう。
悪魔は心底そう思ったという。エリシアがそれで悩まなければ、シャディを名乗る悪魔は影に沈み始めるだろうが。
181エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/29(月)04:16:51 ID:6XT
>>180
「ひょーい!えりーもできるよー!」

脱線。よく知るワードに食いついてしまうのも思わぬ落とし穴だ。
とはいえ悪魔についてはなんとなくわかった。いつものシャディは種族としての悪魔なのだろう。
そしていまのシャディは、憑依のワードが出た魂の方…… でいいのだろうか。
魂の障壁という差もあって、エリシアはそんな風に解釈したようだ。

「ん、わかった!いっしょに、ないしょ!」

そこまで言われればエリシアにもわかる。何を話すべきではないのかバッチリだ。
先程の緑の水球の内緒事ともども、お互いに守るべき秘密を抱えた2人だった。

そしてシャディが影への退避を選ぶなら、止めだてするエリシアではない。
日光でわずかに回復した魔力の分で、立ち上がるくらいはできるようで。すっと立ってぶんぶんと影へと手を振る。

「シャディ、ばいばーいっ!」

身近な人物の人格変化に対して、ここまで友好的で無邪気だった例も、そう無かったことだろう。
182シャディ?◆L1x45m6BVM :2018/10/29(月)04:26:02 ID:xTx
>>181
『そうかそうか、ちっこいのもできるか、イヤハハ』

ならばと付け足しておくのは、憑依してくる相手が悪魔であり、シャディはいわばその対象だった、という例えだ。エリシア合体で言うなら猫が悪魔、エリシアがシャディともいうべきか。
もうこの際利用できるワードは利用しようという魂胆であった。

『アア、いい子だちっこいの、――イヤハハ、じゃあな、あばよ』

いい子といったのに頭は撫でなくて、そんな些細なところがシャディとは違った。
水球も悪魔は知っていてもシャディは知らない、故に漏れる心配はしなくていいはずだ。

影に溶けるまでの間に悪魔は暗い笑みを向けて影の手を振らせたのだった。
ああいう相手の前では今後、自身を隠し通すか主張し続けるかは考えようと。変な気分だが色々発見できたと捉えるのであった。


「…………あれ?」


そして、修練場から出て人気のない場所で悪魔を名乗るシャディは身体の主導権をいつものシャディにわたすのであった。
183L1x45m6BVM :2018/10/31(水)00:05:20 ID:Kqc
猛禽の頭部と翼に前肢、獅子を思わせる下半身。紛れもない魔物のグリフォン……の雛。

『クルルー』
 
グリフォンは首輪を鬱陶しそうにしながらも悠々自適に飛び回っていた。否、駆け回っていた。
まだ翼の都合で飛ぶことは難しいようで、たまに羽ばたいてもちょっと地面から離れてる時間が長くなるだけ。
そうやってグリフォンは周りも見ずに駆け回っているため、どこかしらでなにかにぶつかるかもしれないし……それ以外もあるかもしれないのだった。
184アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)00:09:37 ID:lYf()
>>183
「へぶっしっ!?」

べちょ、と勢いに負けて尻餅をつくのはアラスミシアである
普段ならば回避、或いは堪える事くらいは叶うはずだが何せでっかい袋に焼き芋さんを満載して抱えて歩いていたのだから仕方ない

「……、ったた……」

バラけた焼き芋さん、お尻をさするアラスミシア
185L1x45m6BVM :2018/10/31(水)00:13:18 ID:Kqc
>>184
『グゥ!? ……グー……』

グリフォンとてまだ雛の段階、更にバラけた焼き芋のひとつが頭に当たってその場に踞っていた。
暫くすると美味しそうな匂いに釣られたのか近くに落ちた焼き芋に狙いを定めて――かぶりついた!

『クルー♪』

アラスミシアのことはご飯を持ってきた誰かだと思ってるようだ! ひどい!

その頃グリー、と呼ぶ声が少しずつ聞こえてくるとかなんとか。
186アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)00:18:25 ID:lYf()
>>185
「前みて歩……あぁっ!?」
「……!!」

文句のひとつでもグリフォンに対して垂れつつお芋を拾おうとした矢先のことである
なんと素早いついばみ!これには流石のアラスミシアも舌を巻く程だ
負けられないと慌ててお芋を拾いパクリ、続けてもうひとつ拾ってパクパクリ!
187グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/31(水)00:25:53 ID:Kqc
>>186
『グル!?』

意外と喉は広いのか、ある程度食べると丸呑みするように嘴の中に焼き芋を収めて頭を上げる。そして飲み込んで満足そうにすればびっくり。
グリフォン視点だと自分のご飯を運びに来たはずの相手が盗っている(実際は逆)のだ、仕方ない。
そしてグリフォンは対抗するように嘴にひとつ、前肢にそれぞれひとつずつ掴んでドヤりつつはふはふと食べ出して――。

「グリー…………って、何してるの」

そんな呼び掛けにグリフォンの動きが一瞬止まったり。
188アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)00:29:55 ID:lYf()
>>187
「がるるる……!」

ほぼ同じように、口に咥えて両手に持って低い姿勢で睨むアラスミシア

「……ん?よぉ、何って……」
「弱肉強食?みたいな……」

もっちゃもっちゃと食べ始めるのである
弱肉強食といえば聞こえはいいが、現実はヒナグリフォンとお芋競って全力である。かなしい
189レイヴン/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/31(水)00:38:03 ID:Kqc
>>188
『……グル』

訳すと「俺悪くない勝手にご飯食べてるこいつが悪い」的な感じである。尺と合ってないのは気のせいではない。
勿論まだ伝わるはずもない、初対面のアラスミシアとは。

「…………グリー、これご飯じゃない、アラスの」

今くわえてる焼き芋を飲み込ませてからズビシとグリフォンにチョップするレイヴン。掴まれていた焼き芋はレイヴンの手元に。
 
「……あとアラスもお行儀悪い、ちゃんと座る」

そしてアラスミシアにも理不尽な突っ込み! ただし撫で撫でなのは言い聞かせるためだろうか。
かなしい現場になんとも言えない雰囲気でそんなことするのはレイヴンであった。グリフォンも抱えて目の前に正座!

「…………ごめんね、アラス。放してたら走り回ってて」
『グルー……』

飼い主としての謝罪だった。
190アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)00:42:43 ID:lYf()
>>189
「ん?あ、あぁー……」
「へー……ことば、わかるのか……」

そのふたり……というかひとりと一頭のやり取りの中に確かな伝達を察して感心した風に

「ん……行儀、気にしてたら……負ける、食われる……」

言いながらも大人しいのはその頭にふわりと乗せられる体温故であろう
ジーッと目の高さのグリフォンを見詰めたまま、

「いや、いい……」
「それ、育てて食べるの……?」
191レイヴン/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/31(水)00:49:46 ID:Kqc
>>190
「慣れた、なんとなく」

元々クローディアコミュニケーションに手慣れた少女である。意思表示があればなんとかなるらしい。

『グル!』
「………………」

その通り! とばかりに主張するグリフォンと困った、とばかりにこてりと首を傾げたレイヴン。
が、次のワードには二人揃って羽がピーンと立つ。

「アラス、食べない。この子、食べない。わかった?」

『グルルル……』

警戒するようにレイヴンの腕の中でフシャー! と威嚇するグリフォンと、近付いて額に指を当てつつエリシアを思い出しながらしっかり言い付けようとするレイヴン。
……なおこっそりグリフォンが後ろ足を使って焼き芋一つ奪おうとしてることには気付いてない。
192アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)07:32:39 ID:lYf()
>>191
「食べないの、か……」

なあんだ、と肩を竦める
ややあってからチラリと動く後ろ足を確認、むぅと眉間にシワを寄せるが

「……まぁ、いいや……食う?」

レイヴンにもおひとつお芋を差し出しながら尋ねる、友達と食べる時間はひとりのそれより貴重なのだ

//落ちすみません、ありがとうございました
193レイヴン/グリフォン◆L1x45m6BVM :2018/10/31(水)10:38:48 ID:Kqc
>>192
「……うん」

エリシアにも同じような訂正を入れた記憶がある、この二人相当な食いしん坊、という扱いがレイヴンの中には存在した。

「……食べる、ありがとう」

それでも美味しそうな焼き芋の匂いには雨にしか興味無さそうなレイヴンでも釣られるようで。
さっき食べてたせいかグリフォンには端っこをもいでから与えてレイヴンもそこから食べ出して。

「……美味しい……!」
 
ほくほくの焼き芋に二人(と一匹)揃って舌鼓を打ったことでしょう。

//ありがとうございました!
194ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)22:11:19 ID:lYf()
「……と、言うわけで今日の授業はおしまい!」
「宿題キチンとやって来て下さいねー」

さてはて、授業を終えたミズハは常以上に緊張を相変わらず解けずにいた
何せ教育実習生が授業見学を行なっているのだから

「……え、えーと、こんな、感じ……?」

尚その授業内容は愉快ではあるが、やや直感的に頼る場面が多々あった
195ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/31(水)22:23:23 ID:hrf
>>194
「ん…… っと」

ミズハの授業も終わりがけ、教室の後ろの壁に少し持たれて立つ姿。
顔を上げた黒髪は、教壇の上の彼女もよく知る姿だろう。
実習レポートらしき書類にやや走り書き気味にケリをつけ、ふっと微笑み答える。

「あはは、なんで僕に聞くのさ。ミズハ先生」

普段は仲の良さもあり対等にあだ名で呼び合うが、この場では立場の差を強調するロイコ。
それは生徒の前であり授業直後であるという意味の他に、単なる揶揄いの意味もあるだろう。

「……まあ、一度ミィちゃんの授業は見てみたかったしね。参考になったよ」

その証拠に生徒の姿がまばらになりだせば、小声気味とはいえ戻る呼び名。🎃🍩👻
196ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)22:30:15 ID:lYf()
>>195
「め、めっちゃキンチョーしたんだけどー……」

苦笑、実際普段より頑張ったのは否めない
無論普段から生徒達に分かりやすいのを意識してはいるが、何というかそれとはちょっと違う……そう、授業としてのカタチの成立をだ

「ホント……?変なとことかなかったかな……?」

この感じである、生徒達とも距離は近いがやや近過ぎな面もある🍬🎃🎃
197ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/31(水)22:38:27 ID:hrf
>>196
「はいはい、お疲れ様……」

周囲をちらりと見渡して、生徒の目がないうちにミズハの頭をぽんぽんと。
どうせ行く道も一緒だからと彼女を廊下に連れ出して、歩きながら話すことに。

「んー、まあそうだな…… 何か指摘が欲しいなら言うけど、少しテンポが崩れがちだった、かな?」

ミズハの授業は所々の説明を感覚に頼ることがあるため、生徒によっては理解しづらいところもあるだろう。
そしてミズハが生徒に親身になるがゆえに、そうした部分の説明にも答えることはあった。
結果として本来想定していただろう流れが崩れてしまっているのかなぁと言う感想を、後ろで見ながら感じていたらしいq🍭🎃🍭
198ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)22:52:10 ID:lYf()
>>197
「、ん、んふふー……」

頭を撫でられれば破顔、ゴロゴロと猫めいて甘えるような所作

「むむっ、テンポが……」
「確かに、今日はもう少し……次の章まで進むかなーと思ってたんだよねー」
「……ふふ、ありがと。どっちが先生だか分からないなぁ」

それが直前で鐘の音に中断されてしまったのだ、成る程見事な観察眼である
まるで診て貰っているようだと苦笑、取り敢えず職員室に向かう道中秋色の山々を窓の外に望む🍫👻🍪
199ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/31(水)23:05:20 ID:hrf
>>198
甘える仕草のミズハに苦笑するロイコ、まるで年下を相手にしている気分だ。
こうしたミズハの壁の無さは間違いなく長所なのであるが、先ほどの授業のような問題も発生するわけで。

「そ、ミィちゃんは優しいからね。生徒に寄り添ってしまうことは悪いことじゃないけど」

ただ、寄り添いすぎてテンポを崩せば、授業全体のまとまりも失われてしまう。
全体のことを考えれば、多少の理解不足は生徒に持ち帰ってもらって調べさせるのも手であろう。

「……っと、これから寒くなるなぁ……」

ふとミズハの視線を辿れば、すっかり秋めく窓越しの景色。
これらの彩度が落ちて白がチラつくようになれば、またロイコたちにとっては厳しい季節となるのだ。🍭🍬🍭
200ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)23:17:36 ID:lYf()
>>199
実際のところ年齢で言えば同じ程度……或いはミズハの方が上かもしれないのだが立場はまるで逆だ

「あ、あはは、照れるなぁ……」
「うーん、私自身昔、教わってた時に飲み込みが早い方じゃなかったからー……」

分からない事への感情移入もあり、なのだという。分からない事が分かるというのもある意味では表裏一体の短長所とも言えるだろうか

「ねー、食べ物の美味しい季節だなー」
「……ふふ、ロコは厚着しないとだね?」

この辺りの冬は雪国の生まれのミズハからすれば厳し過ぎはしない、故に若干余裕めいてイタズラっぽく微笑みかける事が出来た🍩🍪🍪
201ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/31(水)23:25:40 ID:hrf
>>200
「……今は褒めてないからね」

ミズハの額をつんとつついてから、また表情を崩すロイコ。
照れると言った彼女に横槍を入れる様は、すっかり気の置けない仲である。

「でもまあ、ミィちゃんはそのままでいいのかもね。やっぱりそれはいいところでもあるからさ」

とはいえ長所と短所は表裏一体。あちらを立てればこちらが立たぬもの。
ミズハがそうした生徒を捨て置けないのであれば、真摯に向き合うのもまた教員としてのあり方の一つ足り得るのだ。

「お、ミィちゃんは食欲の秋か。この秋は何をご所望だい?」
「……まあ、水の凍る寒さでなければむしろ平気なんだけどねぇ」

ミズハの言う秋の味覚はどんなものだろうかと、軽い話題を弾ませながら。
いつ来るかもわからない氷点下の気温を思い、やや気落ちするロイコであった。👻🍪🍫
202ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)23:34:08 ID:lYf()
>>201
「……あれ?おっかしいなー?」
「そ、そうかな……?ありがと、ロコに言って貰えると自信になるよ」

なんてジョークめいて苦笑、突かれたその温度を確かめるみたいに額を撫でる

「そりゃあもちろんお芋とかー、カボチャにキノコに……あ、ウソ、スポーツ、スポーツしないと!」
「……ちょっと、その……少し、落とさないと……ねー……」
「……あ、そうなんだ?むしろそこまで行かなければ寒い方がよかったり?」

早めに見つけた小さな秋の成果は着実に体に備わっていて、早い話がダイエットしないとと言うやつだ
🍬👻🍪
203ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/10/31(水)23:44:35 ID:hrf
>>202
やはりひんやり残る指先の感覚は、夏頃よりはしっかり冷えた温度。
気温が低くなるほどに、一定の体温である人肌とは温度差が大きくなっていくのだ。

「……キノコは自分で採らないことだね」

次々と食べ物を浮かべてから、慌てて取り消すミズハの姿に嘆息しながら。
ひとまずロイコから言えるのは、この間の自前採取でまんまと毒あり植物を掴んだミズハの姿だった。

「そうだね。一度深い海に潜れば分かると思うけど」

彼女の質問に肯定で答え、引き合いに出すは無茶な提案。
寒中の海水浴くらいならミズハはやってのけるだろうが、体温低下は恒温生物にとっては体が持つまい。🎃🎃🍩
204ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/10/31(水)23:50:25 ID:lYf()
>>203
何度か途中、先を歩くその手を取ろうとしては逡巡して停止。ここは学校なのだ

「あはは……はーい……あ、でも当たれば痩せれるかも……!?」
「深い海……一度行ってみたいなぁ……」

何とも強引で力技なダイエット法もあったものだ
さてそして未だ見ぬ光景に想いを馳せて瞳を細めた。その手の装具は無論まだ未知であるが故に夢想ではあるが🍫👻👻
205ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/01(木)00:01:11 ID:Hsz
>>204
「ん……?」

そんな彼女を時折振り返っては、なんのことやらと首をかしげるロイコ。手を取らない理由はロイコとて同じである。
ただ、だから。もう少し落ち着ける場所についたら、また撫でてもやるかと思うロイコだった。

「弱って動けない分、体力と筋力も犠牲になりそうだねぇ」
「……深くなくていいなら、まだ実現できるんだけどね」

突拍子も無いミズハの案に、呆れ気味にデメリットを並び立てて。
いつかジノと海に赴き、浅い海域ながら沖合を泳いだことを思い返しながら。
ミズハとそうした場所に出かけるのも面白そうだと、影で表情を緩めたロイコだった。
206ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/01(木)00:15:31 ID:Ybp()
>>205
「ん、んんっ!?な、なんでもないよっ!?」

と平然を装うが元来そこまで演技派ではない、何かしらそうしているのは容易に看破が叶うであろう

「う……そ、それはダメだね……はぁ、大人しく運動しよーっと……」
「呼吸の魔法で息を止めてー、あとは……うーん、鎧も必要になるのかー……」

そうそう上手くはいかないものだと苦笑
そして何やら深海散歩という名のロイコのお宅訪問を真剣に思案しているらしい
呑気な昼下がり、ランチタイムはもうすぐだ
コバルトブルーの空、一羽の鷺が悠々と渡る。山々の雪化粧、間もなく冬がやってくる

//すみませんがこの辺でっ、ありがとうございました!
207ロイコ ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/01(木)00:25:44 ID:Hsz
>>206
「そう?じゃあ僕もなんでもなーいっ」

気持ち弾んだ声で、ひとまずこの場は収めることにしたロイコ。
あとで思う存分ぷにぷにしてやろうと、密かにほくそ笑むのであった。

「ままならないねぇ。……まあ、ミィちゃんは普段から動いてるし大丈夫じゃない?」

他人事だと思って気楽に言い放つロイコだが、心にも無いことを言っているわけでもなく。
多少浮かれてもその後は取り返してくれる、ミズハのことはそんな風に信頼しているのだった。……たとえ、自分の体重事情であろうと。

「え、来るの?……あはは、そうだなぁ……」

そし真面目に取り合われるとはおもわず少し驚愕。先人が未だ踏み入れていない地を取り巻く環境は厳しいのだ。
ミズハの呟く準備にあれもこれも必要だと口を挟みながら、短い秋を飾る赤色が窓の向こうに流れていった。
208アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/06(火)19:47:33 ID:F1x()
修練場にて、黒曜の残滓を帯びる女生徒は訓練用のカカシを相手に打撃を繰り返していた
鋭く踏み込み、腰を捻り、両の手の指を持ってしての刺突!
だがしかしそれでもイマヒトツ納得の行くスタイルには及ばず、小首を傾げるばかりである

「……おかしい、この前はなんとなく……」
209シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/06(火)19:54:11 ID:KQX
>>208
「おー」とその戦闘スタイルを見て柔らかい拍手の音が聞こえてくる。
とある一体のカカシを安全圏に移している、影を揺らめかせた黒髪の少年がその音の出所である。

「? アラスちゃん何かイメージと違った?」

小首を傾げる姿を見て少年は問い掛ける、その指先には氷のツメ! 刺突の真似事をするような構えでいた。
210アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/06(火)19:59:13 ID:F1x()
>>209
「ン?……なに、それ、どしたの」

さて、カカシを移動させてる彼に対しての疑問符は自然な事であろう

「あー……なんだろう」
「まえに、戦ったときに、できたのはもっと……」

しばし腕を組み唸り悩む仕草、かつての実戦時に放った断末華の花弁を想起
闘争本能と精神の高揚、それと黒曜の残滓の齎した大業は今は失われている

「もっとこう、ドバー!……みたいな?」
211シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/06(火)20:08:19 ID:KQX
>>210
「(ギクリ)……ちょっと後で使う用があってさー?」

誤魔化せたらいいな、という思いである。お察しかもしれないがそのカカシはたまに彼が潜り込んでるカカシさんである。
とりあえずそれは端に立てておこうとするだろう。

「もっと……ドバー! ……みたいな? 前に戦ったってどの辺かな?」

思わず復唱、そしてまずはどの辺りの戦いなのか。シャディはとりあえず形から入ろうとするのである。

「あとドバー! っていうのは何が? 魔力? それとも魔法が?」

ここで流石に血飛沫なんていうスプラッタな単語は出てこないが、とりあえずシャディも影を交えつつイメージ再現。
といっても氷のツメを着けてる手から一回り大きくした黒い手を出したり、黒い影の塊を爆ぜるように拡散させる程度であるが。
212アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/06(火)20:20:13 ID:F1x()
>>211
「つかう?……ほかにもあるのに」

それがお気に入りなのか、とふーんと唸る仕草から疑惑の念は皆無であろう。ちょろい

「そう、ドバーッて魔力とか……黒くて……。あーっと、なんかほのおのなかで戦った時(15時限目の>>281)だったかな……」
「……あぁ、そんなかんじ……」

再現された闇の爆ぜる様に頷きながら
ロイコの助力も手伝い放った絶命技の華、そうカンタンには開花は叶わずだ
213シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/06(火)20:30:25 ID:KQX
>>212
ここのカカシが元に戻るダストシュートからリスポーンする系ならこの行為、あまり意味はなかったりするがさておく。

「ッ、ほ、炎かー…………お、こんな感じー?」 

シルエットで見た目の再現なら十八番である。とはいえこの少年、見覚えが無さそうなのはその時意識が無いに等しい状態だったせいでもある。
むしろ炎のワードで妙な忌避感を見せているのが目立つだろう。

「んー、何かが足りないとか? それとも気分が乗らない?」

氷のツメを危なっかしく自分の頬に当てながら自分のことのように考えるシャディ。魔力が足りないなら回復させるものだって無くはないだろう。
気分だとしたらそれはなかなか難しいものだったりするが。

「とりあえずもう一回してみる?」
214アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/06(火)20:47:23 ID:F1x()
>>213
まぁまぁ元に戻る系だとしてもアレだ、気持ちの問題なのでしょうきっとメイビー

「ン?……あぁ、そう……って、アレ?居なかったっけ?」

実際共闘したはずなのだが成る程確かにあの時は様子がややおかしかったなと想起、小首を傾げる

「そう……な、気分とか……魔力、そういうのかなぁ……」
「……セェェッッ!!……ダメだなぁ……」

そのままふーむと唸り、突然疾駆!両手での双打突!……も、イマイチ矢張りただの波o拳だとかかめoめ波モドキに終わってしまう
その時から欠けている要素は、呪術の取り込みだとか精神の昂りだとか周囲との繋がりだとか多種多様に及ぶ
215シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/06(火)20:54:17 ID:KQX
>>214
カカシャディになれるのはそのカカシ的なもの。オンリーワン。

「僕ねー……首のとこやられてから記憶無いんだよねー……」

動いてたことはモニアから聞いたり、なんて情報は伝えておき、トランス状態説が出てたりするらしい。
つまるところ、あの時後半の記憶は今の彼にはないも同然、ちょっとだけ寂しそうではある。

「ダメかー……でも何か出そうな雰囲気ではあるよね、とりゃー! ……出ないや」

なってない構えから両手を使った掌底波! もちろん何も出てはきません。ぽすんという煙は見えたかもしれませんが。

「とりあえず状況再現は大事だよー、気分高めるならこの薬草とかー、あと……その時近くに居た人? に協力してもらうのもいいかも!」

橙色が強い薬草をわざわざ取り出してから思い付くことはざーっと並べていく。
なお持ってる薬草はそのまま食うと思いっきりハイになるやつなのでスー○ーハイテン○ョンになりたくない場合は薄めた液体で摂取が一番である。
216アラスミシア◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/06(火)21:04:31 ID:F1x()
>>215
「あー、やっぱり……」

成る程矢張りあの時の違和感は相違なかったという事になり、となるとアレはなんだと言う疑問にもなるがそれはまた別のお話

「……ン?、くくっ……」
「ふーぅん、そうだなぁ……あー、確かに結構いたし……」
「まぁ、もうすこし……そうだな、ちょっと付き合え……あのアホからきいてる、強くなったらしいじゃないか」

薬草を前に目を細め、しかし当事者達に協力を仰ぐのも自然な考えだと
となればまず真っ先に助力を願うのは誰か?そりゃあ目の前にいるじゃないか
色々試すに当たって強引に手合わせなんかも手伝わされるであろう!ミズハに負けず劣らずゴリ押しなのだアラスミシアは!
そんなこんなで特訓再開、今日も午後は過ぎて行く

//すみませんがこの辺りでっ!
//ありがとうございました、また宜しくお願いしますー!
217シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/06(火)21:13:26 ID:KQX
>>216
なおその違和感については某教育実習生が一番詳しかったりする(多分)。世の中色んな縁がある。

「そーそー、色んな人に――――アレー……?」

ある意味当然の流れではある。というかプラーナ&エリシア相手に手合わせしたりしているので適正はあるだろう。
似た者同士だから特に問題もなく住めているのだろうか、なんてほのぼのとした感想を経る。

「アホって……おー、そう言ってくれてたー? ――良いよ! 一緒に頑張ろー!」

まあなんだかんだその二人に着いていけてる少年だ、特訓は乗っかるのである、自分の研鑽にもなるのだから……なんて考えがあるかはわからない。
楽しかったりもする特訓でしょう――なお終わる頃にはシャディが疲労困憊になっている可能性もあるのでした。もやし。

//ありがとうございました! またよろしくお願いします!
218レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)21:00:18 ID:VKu
地上から見れば青い青い秋の空。日射しも夏に比べれば弱く、少し冷えることを除けば快適な気温。
しかし、空の彼方に見えるはやや暗めの雲。少し曇天になることを予感しているそれを見て、ある人物が動かない筈がない。

「…………重い……」

――今、レイヴンは外で水の貯まった自分より一回り小さい水瓶に潰されていた。ご丁寧に蓋も閉められてるそれはかなり重い。
なんでこうなってるのかは、謎過ぎた。
219エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)21:20:24 ID:nhf
>>218
「……おー?レイヴンだー!」

さて、そんな少女を見かけてふよふよと近寄る、彼女もよく知るだろう姿。
なにやら自分の体に乗せて、地面に寝そべっているレイヴンになにを思うのか。

「ひなたぼっこー?」

そう言いながらレイヴンの隣に横になり、手足を広げて太陽光を浴びるエリシア。
曇り空も近い様子、エリシアが日光の恩恵にあずかれるのももうしばらくの間くらいだろう。
220レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)21:24:26 ID:VKu
>>219
ただ重くて動けない、ぺしゃんこに潰されてしまうことはないが単に動けない。
呼び掛けを見て思わず手を伸ばす、伸ばしたが。

「……おー、エリー。た――――」

助けて、と言おうとしたら隣でひなたぼっこを始めてしまった親友エリシア。
ある意味エリシアらしいと言えばらしいし、レイヴンも一旦もがくことをやめてみた。――重い。

「……エリー……ひなたぼっこ、終わったら……これ、退けて……」

わりと切実なお願いのわりに余裕はあった。
221エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)21:32:36 ID:Qpk
>>220
「んー?これ?」

寝っ転がったまま顔だけ向けて、そんなものかと意外そうな一言。
てっきり何か意味があるものだと思っていたが、そのうちどけてもいいものらしい。

「じゃあ、もつねーっ」

そしてそれは、重力魔法で普段から浮いているエリシアにとってそう難しいことではなく。
あまりひなたぼっこの間を開けずに浮いた若草色は、レイヴンの身体の上から壺を取り除いてやるのだった。

「これ、なにー?」
222レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)21:43:17 ID:VKu
>>221
そうそう、と潰されながら頷くレイヴン。ある意味体を鍛えてる人には良いかもしれないが……レイヴンは少なくともそうではない。

「わぁ、力持ち…………ありがとエリー」

除けられた壺の重さから解放されて翼耳を大いにはためかせつつ起き上がる。普段のおとなしさに反して活発に。
そしてエリシアの頭を慣れた手つきで撫でてから質問に答え始める。

「これ、海水。……本当は部屋に運ぶはず……だったけど……置いておいたら、雨降るかと思って、持ってきてもらったけど……運ぶ途中で――潰れた」

ということらしい、理由としてはいつも通りというべきか。海水のルートに関しては島を利用したのかもしれないし、お取り寄せ式かもしれない。
レイヴンが起き上がった地面には縄のようなものも落ちていた。
223エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)21:52:22 ID:Qpk
>>222
「おーっ……!」

なんだか珍しく翼をはためかせる様子に目を輝かせてから、頭にレイヴンの手が乗せられる。
羽を見る目は一先ず、撫でる手の感覚に掻き消されたようだ。

「うみ?……ほんとだー!」

そして蓋を開けて中身を見ながら、慣れ親しんだ感覚にはしゃぐエリシア。
海水を手で掬ってパシャパス後遊んだり、そのうちざぶんと壺に潜ってしまいかねない。
224レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)21:59:16 ID:VKu
>>223
感情表現の一種として働いてる耳は、表すなら喜びである。さすがの彼女とて長く圧迫されてるのは厳しかったようだ。
それはさておき蓋を開けてしまったことにはあまり怒らない。エリシアが寝る時も見ているのだ、むしろ微笑ましそうではある。
海水で遊ぶのは許容していたが――エリシアが潜りそうになった時には慌てて腰辺りを掴んで止めた。

「え、エリー。今潜っても、壺こけちゃう……!」

そんな理由である。そもそも中が結構狭いせいでもあるが……聞きようによっては転けなくさせたら潜れる、とも取れるだろう。
そして固定化させるなら…………と思いつくかどうかはさておく。改めて言うが壺の大きさはレイヴンより一回り小さい程度だ。
225エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)22:05:40 ID:Qpk
>>224
「……んー、だめ?」

余談ではあるが、エリシアは壺を覗き込むのにまた重力魔法を使用している。
すっかり軽くなったエリシアが掴んだからと言って、壺が揺れるのかはこの際別問題である。

「じゃあじゃあ、もってくー!」

ともあれエリシアは、レイヴンの言葉を「今ここでなければ」と解釈したようだ。
部屋に運ぶと言っていたのなら、部屋まで持っていけば遊んでいいのではないか、ということだ。
それはそれでレイヴンの部屋が水浸しの危機であるが、果たして彼女の反応は。
226レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)22:14:44 ID:VKu
>>225
「…………危ないから、ダメ」

重量の話は解決したが、内部の動きが問題とも言えるのだ。エリシアがそのまま動かないならセーフだがいくらか動けば水が動いてそのまま転ける可能性は捨てきれない。
というのがレイヴンの考え。何せさっき潰されたのだから焦りはすごいのである。

「…………ん、そうだね。……手伝ってくれる?」

まあ部屋に持っていけるときに持っていくのは悪いことではない。雨降りのお祈りなら部屋でも出来る。
とりあえず縄を壺の外周に巻き付け、そのまま背中に担ぎ上げようとするレイヴンは後ろから支えるように頼むことだろう。
重力魔法を使うか否かはエリシア次第。ちゃぷちゃぷとなる音が部屋に戻るまでのBGMだ。

水浸しに関してはレイヴンはあまり気にしないようだ。というのも床ならば吸収される前に水魔法で集められるから、という理由だ。

道中障害が無ければ部屋に着くだろうが――果たして。
227エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)22:22:57 ID:Qpk
>>226
「ん!」

言うが早いか壺に志賀三陽にしたエリシア。レイヴンの荷物が増えただけである。
実際は重力魔法によってレイヴンの負担は軽減されているのだが、見た目は完全に邪魔しているだけだ。

さて、すっかり軽く感じられるようになった壺はレイヴンにとっては最早そう重い障害でもないだろう。
イタズラ好きのドロボーネズミも海水入りの壺には手を出すまい。着々と寮が近づいていくことだろう。
228レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)22:31:51 ID:VKu
>>227
重量が軽くなった途端、あわや前に転びそうになるのは中身が入っていると思って空のヤカンを持ち上げるあの感覚が近い。
それに耐えて、レイヴンも邪魔されてるとは一切思わず壺とエリシアを背負って歩んでいく。
そもそも盗人小動物もこの重さでは盗んだ途端、潰れてしまうだろうし平穏がいいのだ。


何はともあれレイヴンの部屋。以前来た時と違うことと言えば嵐静海老の数が少し変わったくらいだろうか。

「ん、いらっしゃいエリー。……ついでに何か食べてく?」

部屋の中央にあったテーブルを端に立て掛けて、テーブルにあった場所に壺を置いてそんなことを。上を見上げればタンスの上には透明なケースに入れられてる月桂冠が見えるだろうが。
229エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)22:39:07 ID:Qpk
>>228
「ん、たべるー!」

壺が床に置かれれば、壺にくっついていたエリシアもまた置かれ。
ふわっと壺の蓋の上に立って、レイヴンの提案に両手を挙げた。

「お……あれ?」

そして不意に箪笥の上の月桂冠を見つけたエリシア。思わずレイヴンの方を見る。
しかして彼女の頭にもいつも通り月桂冠が巻かれている訳で、きょろきょろと二つの間を視線が往復した。
230レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)22:48:35 ID:VKu
>>229
「ん、ちょっと待ってて」

エリシアが見たのは台所に消えるレイヴンだろう。彼女の月桂冠はいつも通りだ。
もしその月桂冠を浮遊して近くで見たならば、普段からレイヴンを近くで見るエリシアにはわずかに違和感を覚えるだろう。
よく見れば蔓の絡ませ方などがほんのわずかだけ違うのである。つまりこれは、新しく作られたもの。葉を見ればいつかのんびりとした枯草色の子と見つけたあの木を思い起こさせる。

「…………おまたせ……どうしたの、って……あ……隠すの忘れた……」

本日は刻まれたキャベツやタマネギ、ニンジンに加えて小さな粒状のチーズやコーンが散らされたボウル入りのサラダが出された。
231エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)22:58:57 ID:Qpk
>>230
「……んー?」

壺の上で首を傾げる事数十秒、レイヴンがサラダを持って戻ってくる。
もともとレイヴンがそうした食生活だったのか、はたまたエリシアの来訪に備えて野菜を用意しているのか。
ともあれそんな真意はエリシアは気にすることもなく、植物でいっぱいの皿に目を輝かせて。

「レイヴンありがとー!……にこめ?」

さて机をどけたらどこで食べるのだろうかといったことはさておき、月桂冠はレイヴンの予備だと思っている模様。
232レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)23:07:42 ID:VKu
>>231
わりと野菜もお肉も魚もその日の気分があるがバランスよく、である。海老は雨乞いに使われるとか……。
まあ、エリシアに備えて野菜は多目にしてるのは間違いないが。

「どういたしまして。…………違うよ」

それはもうエリシアに直接渡すだけである。木製のフォークも手渡して。まあ必要と来ればテーブルを横に出すだけだが。
そして月桂冠への指摘には首を振って否定。二個目であることは正しいため混乱を呼ぶかもしれない。そのためちょっと間を空けてから。

「……エリー用の、冠」

と静かに、少し顔を伏せて。
233エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)23:15:38 ID:Qpk
>>232
レイヴンから皿を受け取れば、ぺたんと足を伸ばして座り。
その上にお皿を置いて、木製スプーンをグーの手で持つ。

「……えりーの?」

もしゃもしゃとサラダを食べながら、こてんと首を傾げるエリシア。
この一瞬で意識がやや食事に傾いていたためか、今一ピンときていないらしい。
234レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)23:24:10 ID:VKu
>>233
「ん、この前言ってた、お揃いの」
「エリーとプラーが教えてくれた木の葉使って、作った」

首を傾げるエリシアに思い出させるように言って、透明なケースごと手に取って見せる。

「…………覚えて、る……?」

そして見せてから訊ねて、一旦戻す。
レイヴンの方は白い実の皮を指で貫いて、管を差し込んで吸い始めていた。ほんのりとした甘さがある木の実である。
水瓶の蓋を開けて、海水の確認に移った。
235エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)23:35:05 ID:Qpk
>>234
「あっ」

言われてみれば思い出したのだろう。月桂樹の物に似た葉を持つ木の事を。
レイヴンのようなマジックアイテムではないが、見た目を似せるだけならこれ以上ないアイテムである。

「おぼえてる!んー……っ!」

きょろきょろとケース越しに月桂冠を眺めながら、レイヴンの問いには勢いの良い頷きで答えて。
うぬぬと力を籠めれば、触角が引っ込んで耳に当たる部位からレイヴンのように黒い羽が生えてくることだろう。

「……あれ?それはー?」

そうしているうちに移動したレイヴンを浮遊して追いかけながら、木の実の事を聞くエリシア。
言いながらもまだサラダは手に持ったまま、もきゅもきゅと頬張っているようだ。
236レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/08(木)23:41:48 ID:VKu
>>235
「わ…………後で、被る?」

エリシアから生える黒い羽を見て少しビックリしつつ、なんだか被せてみたくなってそんなことを。
戻したはずなのに、それを引っ張り出しても苦じゃない程度には可愛らしいと思ったようだ。

「ん、これ、中身が少し甘い、お水みたいになってる実。……待ってて」

一度自分のものは壺の上に置いてから新しいものを取り出すレイヴン。ぶすり、と親指で穴を開けて新しい管を入れればエリシアに差し出すだろう。
空いた穴の隙間からはちゃぷ、と揺れる水面が見えるだろう。不思議な実である。
237エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/08(木)23:53:06 ID:Qpk
>>236
「かぶるー!」

レイヴンと同じように羽根をぱたぱたと…… はさせない。そもそも動かせるのだろうか。
それでもエリシアのいつもの感情表現、身体を揺らすような動きで喜んでいることは読み取れるだろう。

「……んー?」

そしてレイヴンのイメージからいまいち想像ができていないらしく、不思議そうな表情で首を傾げる。
刺さったストローから中を覗き込んでいることからも、そもそも飲み方を理解しているのかどうかといったところである。
238レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/09(金)00:03:08 ID:hYA
>>237
「ん、わかった」

ちなみにエリシアが耳を動かせる性質を持ってるなら問題なく動くだろう。レイヴンの翼耳はほぼ反射のようなものだが。
感情表現は見慣れたものながら、やはり嬉しいものがある。

「……こんな感じで」

そのために残しておいた、かはさておきエリシアに渡してから自分のものを再び取って、管に口をつけるようなしぐさ。
そしてエリシアがそれを真似たなら

「そのまま、吸う」

とそこだけは表現が難しいためか直喩である。
239エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/09(金)00:16:52 ID:lJ9
>>238
一応動かそうと思えば動くのかもしれない。
そうかもしれないが、少なくとも感情だけで動くような代物ではなさそうだ。
本来無い器官なのだから、相応の意識もまた必要なのだろう。

「……?」

レイヴンの真似をしてストローをはむっと一口。
無論これだけでは何ともならないので、とりあえず管をもきゅもきゅしてみたり。

「すう?」

そして吸う力が弱いのか、暫く頭にはてなマークを浮かべていた後。

「……!!なんかきた!」

口の中に入り込んだ液体の感覚に、味わうより先に報告の声。
240レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/09(金)00:24:15 ID:hYA
>>239
「食べちゃダメ、ストロー食べちゃダメ」

少なくともそれは食べちゃダメなやつである。ものによっては食べられるストローはあるだろうが。
そして吸った後に来る液体の感想にレイヴンは嬉しそうな微笑み浮かべて。

「……ふふ、エリー……美味しい? そうやって飲むの」
「多分、少し甘いと思うけど……」

食べ方、というべきなのかもしれないが。
次には味わってみてという指示である。指示というにはいささか友好的なものだし、レイヴンはエリシアが中身を吸い尽くすまでの間に透明なケースから月桂冠を取り出しているだろう。

そしてこっそり後ろからエリシアの頭にそれを被せようとする。
241エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/09(金)00:32:09 ID:ijJ
>>240
「んー…… あまーい!」

吸い出したジュースを口の中で転がす様子は、およそ飲み物の味わい方ではない。
しかしそれは確かに、地上でいろんな食べ物と出会ったエリシアなりの味わい方。

「……お?」

そしてふわりと、何かが乗せられる感覚。
気になって手を頭にやると、かさりとした手触りが感じられるだろうか。
242レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/09(金)00:44:35 ID:hYA
>>241
ちなみになんて木の実? と聞けば「溺心」と返ってくるだろう。音読み訓読みで読もう。名付けた人は何を思っていたのか。
ある意味かぶりついたらそうなるやつだけど。

「…………えっと、こんな感じ」

かぱ、と蓋を開けた水瓶の水面を鏡代わりに。色は外の湖でもないためあまり参考にはならないが。
それでもその中には確かに似た月桂冠を被った二人が映っていることだろう。

ちなみに魔法による保護がかかってるのか、水分が保たれてるような状態ではある。レイヴンの月桂冠のように宿している訳ではなさそうだが。

「……どう、かな?」
243エリシア ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/09(金)00:55:13 ID:ijJ
>>242
きっとかぶりついたに違いない。そして強靭な顎の持ち主だったのだろう。
果汁を全身に被った後の命名だということが、事実はどうあれなんとなく想像できる名前である。

「おー……!」

そして2人で水瓶を覗き込めば、そっくりなシルエットになった2人が映る。
触角が羽の代わりに引っ込んだため、頭部の形状が揃ったのだ。

「いっしょー!」

レイヴンにしがみつき、背中に回ってまた水瓶を一緒に覗き。
二つ並んだ頭の一つが、楽しげに水面に揺れた。
244レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/09(金)01:01:06 ID:hYA
>>243
皮は普通っぽい果実の皮だけに、騙し討ち感が凄い。ちなみに種のようなものはその汁の中にはない、不思議なもの。

「んー……一緒ー……!」

雨の時の語彙力とはどこへやら、だが今はそれくらいシンプルな方が良いのだろう。
エリシアの無邪気な行動に癒され続けるレイヴンは一緒に揺れて、水面を揺らして。慌てて壺を支えたりして。

「……あ、でもそのまま海水に浸かると、傷む、から……海水に入るときは、外して、ね?」

元が元なだけに塩分耐性というのも中々時間がかかるらしい。海水に浸かりたがってたエリシアにそんな忠告である。
245レイヴン◆L1x45m6BVM :2018/11/09(金)01:19:02 ID:hYA
//>>244の追記〆でございますー

きっと、エリシアはレイヴンの物は? と聞いたりもしてきただろう。そうなればレイヴンも。

「……私のは、平気」

と答える。状態保持の魔法がもう少し上の等級になればエリシアに渡す月桂冠も問題なく海中に浸かるようになるだろうか。
何はともあれ、一つのお揃いが完成してることを報告した結果になったレイヴンとエリシア。その日のお遊戯はエリシアが眠るまで続いたのだろうか。

もしそうであるならば、きっと眠くなったエリシアを部屋に連れていき、水槽に寝かせるレイヴンが見られたことだろう。
246エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/12(月)22:34:59 ID:bBk
とある日の昼休み。
妖精の少年が食堂の片隅で瓶に入った液体を前に何やら考え込んでいるのが見えるだろう。

「うーん、みゅうとちゃんはこれをすると面白いって言ってたんだけど…」

ラベルによると、それは炭酸飲料のようである。
247ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/12(月)22:41:30 ID:U2S
>>246
やあ、エストレラ!
何かイタズラでもするのかい?
【久し振りに学食で昼食を食べていたウィルが話しかけます】
【炭酸飲料を見て面白いとは一体?となってますね】
248エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/12(月)22:49:24 ID:bBk
>>256
「やあ、ウィル君。
実はね、友人がこれを一気飲みした後でこれを食べると面白いことになるって言ってたんだけど、
どうも嫌な予感しかしないのだよ」

そう言いながら見せたのは炭酸飲料の入った瓶と何やら錠剤みたいななものである。
勘が良ければ、それがどういうものであるのかを。また、その錠剤らしきものを
瓶に突っ込むという悪戯をしたことがあるのなら、どういう結果をもたらすのかは予想できるだろう。
249ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/12(月)22:56:36 ID:U2S
>>248
ふむ……要するに腹の中でそれが混ざると何かが起こるって事かい?
【悲しいことにウィルがいた地域にメン○スに類似した菓子はなかった】
【しかし、エストレラの嫌な予感しかしないという発言から何かを察した】

ネタばらしでしかないけれど、安全のためにカップの中で混ぜてみるのはどうだろう?
【と、ポーチから木製のカップを取り出してテーブルに置きました】
250エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/12(月)23:03:53 ID:bBk
>>249
「どうもそうみたいだね。
ちなみに、本人が自分で試してみて、その結果が『面白かった』とか言ってたんだけど…」

色々とツッコミどころが出てきそうな発言である。


「やっぱり、それが一番だろうね」

そう言うと、ウィルが用意したカップに炭酸飲料を注ぎ入れる。

//あ、さっきのレスアンカー激しく間違ってた
251ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/12(月)23:08:58 ID:U2S
>>250
中で変な毒でも発生するのか、それとも……さっきの入れても良いかい?
【炭酸飲料が注がれたカップに、エストレラが見せた錠剤を入れる許可を取ろうとする】
【良いのであれば入れるだろうし、エストレラが入れるなら見守ることだろう】
252エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/12(月)23:13:43 ID:bBk
>>251
「ああ、もちろん大丈夫だよ」

そんなことを言いつつ、カップを大きめの皿の上に乗せる。
これならあふれるような事があってもそう困ったことにはならないはずだ。
253ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/12(月)23:17:22 ID:U2S
>>252
じゃあ入れるよ!
【錠剤を入れるとどうなってしまうのでしょうか?】
【エストレラが皿にカップを乗せ終えると錠剤を入れました】
【色が変わるとかは胃の中じゃ確認できないのだろうし、何か別の変化があると予想しているウィルは身構えています】
254エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/12(月)23:20:57 ID:bBk
>>253
「… 
…!」

錠剤を入れると激しく泡立ち、かなりの勢いで泡がカップからこぼれ出てくる。
下に皿を引いておかなかったら後始末がかなり大変な事になっていたであろう。


「これって、普通の人間だったらかなりヤバいことになってそうだよね…」
255ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/12(月)23:29:40 ID:U2S
>>254
良くて口から膨張する空気や液体が勢い良く出てくる
悪くて死ぬってところかな?
【君にそれを提案する奴って本当に友達なのかい?と言いたげである】
256エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/12(月)23:32:19 ID:bBk
>>255
「流石に、これはちょっと…」

予想される結果にエストレラもドン引きである
257ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/12(月)23:38:18 ID:U2S
>>236
いっそ手本でも見せて貰った方が良いんじゃないかい?
その錠剤を先に食べさせてから炭酸飲料を飲ませるとかさ?
【悪戯にしては質が悪いなあとウィルは若干お怒りである】
【エストレラに、友人の胃の中で混ぜてみることを提案した】
258エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/12(月)23:45:21 ID:bBk
>>257
「僕もそうした方がいいと思うんだけど、割と平然としてそうなんだよね…」

その友人が割とやらかすのを知っている身としては、力なく答えるぐらいの事しかできないのである。


「流石に妖精以外にはやってはいないと信じたい」
259ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/12(月)23:55:27 ID:U2S
>>258
僕がその錠剤を知らなかっただけで、他の人達は知ってて回避していることを祈ろう
【妖精怖い】
【ウィルはそう思うのでした】

これ、後始末するとして飲もうと思う?
【炭酸が抜けきった後の炭酸飲料+下の皿まで溢れた状態】
【ウィルは飲む気がありません】
260エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/13(火)00:01:34 ID:bJv
>>259
「あまり飲む気はしないけど、片付けないと駄目だよね」

そう言いつつ、皿にこぼれた炭酸飲料をコップに戻し、一気に飲み干す


「うん、やっぱり炭酸が抜けると駄目だね」

そして、まだ瓶に残っていた方で口直しをするのであった
261ウィル◆MzJ4jbQMxni1 :2018/11/13(火)00:08:38 ID:x7q
>>260
変に甘味が強すぎるのかい?
イタズラに使うにしても服を汚されて怒らせかねないしで使い途に困りそうだね、これ
【おー、頑張ったと拍手をして】
【魔法でカップを洗ってからポーチにしまいました】 
262エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/13(火)00:15:54 ID:bJv
>>261
「そんな感じかな。炭酸の刺激がないから甘味だけが来る感じ。
悪戯に使うよりも、瓶のまま入れて噴き上がるのを楽しむぐらいかな?」

そして、瓶と皿を食堂の回収窓口に持っていき、戻ってきて時計を見る。


「さて、もうそろそろ午後の授業が始まりそうだから僕は行くとするよ。
さっきはありがとう、ウィル君」

そう言うと、食堂から出ていくのであった。

//と言う訳でここで〆ということにします。
お付き合いありがとうございました。
263シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)20:07:37 ID:sLu
秋空の下、紅葉が鮮やかな木々の下には爽やかな緑色――

「…………」

――に群がられている黒いマントの少年が一人。一見すると彼に草葉が生い茂ってるようにも見える。
実態としてはわさわさ動いてるそれらの下に少年が居る状況である。たまに呻いておりますが誰かこれを目撃するでしょうか。
264ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)20:14:07 ID:FLK()
>>263
「うーん、すっかり晩秋の陽気……」

全身で風を切る感覚が好きだった、故にそれと鍛錬も兼ね備えるランニングは日課となって既に十余年を過ぎている
そんな中で様々な出来事に出逢うのだが、これもまたそんな一幕

「気持ちいい季節だなー、紅葉もキレーだし……ってキャアっ!?」

さてはて、見上げる視界に葉の塊たるそれは入らなかったらしい
彼が寝転がっているなら踏ん付けてしまうし、そうでなければ衝突なのだ!タイヘン!
265シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)20:21:29 ID:sLu
>>264
通行の気配を察した緑の群れは一部が散って避難、しかしだからといってすぐに持ち直したわけでもない少年は!

「ふんぎゅっ!」

見事に踏まれた! しかし柔かめの彼の身体、バランス次第では転倒の気配もありえるでしょう。
背中の辺りに腕を回しながら悶える彼を尻目にあなたは前後ど遅らに倒れるか、もし前方ならもう一度彼を下敷きにするでしょう。
後方だと散っていた紅葉や茂みがクッションになるかもしれませんが……。
266ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)20:27:37 ID:FLK()
>>265
「うへっ!?あっ、えぇっ!?」
「だだだ大丈夫!?ごめんね気が付かなくって……!」

視界を掠める緑のワサワサ、何かと判断が付くよりも早く踏ん付けたそれが何かを察する
されど反射よりも早くつんのめってバランスを崩してもう一度!そこでようやく下敷きのシャディくんに声をかけるのでした

「ど、退くね、ごめんね重いね……!」

ヒョイっと体をズラして落ち葉の上に正座!尚その体重はアレだ、背は高くないとはいえ筋肉は脂肪よりも重いのだ
267シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)20:36:58 ID:sLu
>>266
下敷きになった際に呻くのは反射のようなものでしょう、きっと誰だって出てしまう声だ。

「うーん、いてて……アレ、ミズハ先生だー、大丈夫だよー」

ぷるぷると起き上がって背中らへんを探りながら相手を見るとパッと表情明るく。重さとかは関係無いようだ。
重くない、って否定をしないのは恐らくだがわざとではない、悪意は絶対にない。

「ミズハ先生こそ怪我してない? 何して――むぎゅ」

正座するミズハの前でまた緑色に群がられるシャディの手には魔法薬。そもそも緑色の草葉はいったいなんなのか、とツッコまれるかもしれませんね。
268ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)20:42:45 ID:FLK()
>>267
「あぁっ……か、回復魔法かけよっか……?」

そこは矢張り心配である、例え大丈夫と言ってくれたとしても
ただ余り回復魔法ばかりに頼り過ぎるのも、自然治癒力を阻害してしまうという考え方もまた存在しているが故に尋ねた

「私は大丈……うへっ!?な、何事!?」
「何々、シャディくん、大丈夫!?」

咄嗟膝立ちになり居合の前段階めいた所作で呼び寄せた魔剣の柄を握る、何かに襲われている様に見えても不思議じゃない光景だ
269シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)20:48:58 ID:sLu
>>268
このくらいならへっちゃら! と元気よく答えましたとさ。ちょっと欲しそうにしてたのはご愛嬌。
ちなみに彼の場合魔法薬をよく使うのでその点注意事項……既にされてるかも?

「や、やくそっ、採ったらなんか群がらふぎゅっ」

わっさわさ群がられてはいるものの元が草葉のためかぺちぺちという音が関の山。どちらかというと数が多すぎてそれに参ってるご様子だ!
しかしそこは植物なのか、魔剣に対する危機意識が少し薄いらしく少しでも斬ればまた散らばっていくことでしょう。
ちなみに冷気を当てた場合は静かに萎れていくのが見えるでしょう。
どちらにしても助けられはするので、そうなればさすがのシャディも一旦背中に逃げ込むことでしょう。
270ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)20:55:29 ID:FLK()
>>269
「薬草のドリアードとか、エントの幼生……?」
「……ともあれ、ごめんね、ちょっと冷えますよー!」

ふむむと唸りしかし観察もそこそこ、魔剣とは逆の手のひらから小規模な凍風を吹き付ける
流石に凍傷を引き起こす程ではなく、ただ寒い!つべたい!な程度なのはシャディ諸共な形になる為当然だ

「……大丈夫……?」

肩越しに視線を送りながらも緑の葉っぱ達を警戒している、その辺は戦闘者としてお手の物
271シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)21:03:03 ID:sLu
>>270
「んー……ちょっと擽った、痛かった」

ぶるる、としているのは反射行動に近いが逃げてきて、背中に張りつけば肩越しの問いかけに安堵したように。
葉っぱとはいえぺちぺちされ続けると堪えたのか、シャディも緑色を不思議そうに。

『――』

一方で冷気を流された若草の群れはちからなく項垂れて大人しくなり始めました。過度な熱さも冷たさも辛いのでしょう。

「……もしかして縄張り……入ってたのかな? 結構遠くから群がられたから逃げてきたんだけど追ってきてるし……」

とまあ襲われた張本人はこんな調子、その手にはよく見れば薬草……のようで微かに動いてる幼い緑色。
エントは同族の守りをするというもの、近くで新しく発生していたのかもしれません。それを見てミズハがどう判断を下すか。
272ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)21:11:45 ID:FLK()
>>271
「ケガはしてない?」
「……ン、その葉っぱ……」

相変わらず警戒を有刺鉄線級に前方に張り巡らせているミズハ、視線こそシャディに向いているがワサワサが不審な行動を起こせば即座に攻撃可能な程だ
しかしそこで彼の手にしたモゾモゾに気が付き、やや警戒心が弛緩した

「……シャディくん、その薬草(?)……この子達の仲間かも……?」

と言うことは、仲間を取り戻しにやって来たのだろうか?との思考に至ったらしい
273シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)21:18:44 ID:sLu
>>272
萎れてるように見える緑色の集団も視線(?)は外さず。ですがミズハの思考の結果を聞き取ったのか一部の葉がピーンと立った。
ちょっとずつ元気を出してきたのかその場で飛び跳ねたりわさわさ揺れ出したりして必死にアピールをしており、その二つを見たシャディは「え?」と目をぱちくり。

「…………これ?」『――!』
「…………ご、ごめんね?」『――』

そーっと影の手でその薬草(?)を若草の群れに届けると群がることなく群れは喜ぶように跳び跳ね出した。
まるで仲間の帰還を祝ってるようだ、それにしたって紛らわしいものである。

「……あの子達ってもしかして魔物? 精霊? なんだろ?」

若草の群れはそのまま背を向けようとしてるでしょう、さっきまで群がってたのにすごい変わりようである。
274ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)21:29:48 ID:FLK()
>>273
「あ、やっぱり……」

よかった、と両者の接触が穏便に済んだ事に安堵

「うーん、はじめて見ますねー……」
「ロコなら分かるかな?……あ、ねぇねぇ、スケッチしておいて今度見て貰うって言うのはどうかな?」

しかし謎は残る、彼等は何者なのか?一応その体の魔力の有無や体の作りを観察してみる
ケガはなかったがシャディはそれなりに追い回されたというし、キケンなのかの判断が今ひとつ付け辛い模様
275シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)21:36:21 ID:sLu
>>274
「おー、それ名案! じゃあ早速ってタンマ!」『――?』

どこかの軟体質を思い出しそうなくらいに素直な草葉の群れ、呼び掛けられるとまたくるりと振り向き。
シャディはそのままと言うとミズハの横でスケッチスタート、絵の具やらスケッチブックやらはマントの下からこんにちはだ。


さて若草の群れは、個体差こそあれど緑色で、蕾らしき部分を頭部のように動かしたり、葉っぱを腕代わりに振ったりしているのが見えるでしょう。
残りを部位に例えると茎は胴体で根はいくつかが絡んで脚のように二股に。種族としてはエントやドリアードの一種と見て良いでしょう。
魔力は備えているらしく、冷気からの立ち直りが早いのもそれが影響している可能性がある。

「描けたー!」

早い手際である。群れをすべて描いたのと、特に目立つ大きな個体を描き記すとミズハと若草の群れに見せびらかし。
しかし若草の群れはあまり反応がないのは、視覚に優れてないがゆえかもしれないとわかるだろうか。
276ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)21:43:08 ID:FLK()
>>275
「ふふ、言葉も分かるみたいだね?」

人語を少しでも理解してくれるのは有難い、そうでなくコミニケーションが取れない場合共存は難しい
シャディがスケッチしている合間に自身はその興味深い生態や魔力の感覚をメモしている

「早い!出来た?」
「……おぉー、上手い!……うんうん、よく描けてる」
「ちゃーんと、キレイに描けてますからねー?」

目の前のワサワサと見比べて微笑み、視界が弱いのだろうか彼等にも伝えておいた
277シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)21:48:14 ID:sLu
>>276
先程シャディがお返しした赤ん坊(?)は群れの中央へ、比較的大きめの個体が守るように外周に居る。まるで陣形のようなそれは懐かしいかもしれない。

「イメージと手さえあればお手のもの!」

元々そういう手合いが得意なのは氷のツメ等からでも伝わるかもしれない。
そして首を傾げてるようにも見える若草の群れはそれぞれが各々に反応を求める様子を見せていたがいずれ理解したのか小さく跳ねた。
その先、もう特に用がない? と大きめの個体が体で表現していた。縄張りに帰るつもりなのでしょう。ミズハが許すならその群れはわさわさしながらご帰還である。

「……いやー、びっくりしたよー、助けてくれてありがとねー」

改めて一言、二言。スケッチはどっちが持ってよう? と首傾げ。
278ミズハ・メルクリオ◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/13(火)22:00:40 ID:FLK()
>>277
「ふーぅむ……」
「んふふ、気を付けてねー」

彼等に手を振って別れを告げた、森の中でまた出逢う日が来るかもしれない
さてはてしかしシャディの技能は成る程見事な手腕、イメージの具現化は魔導士にしてみても重要だ

「うぅん、無事でよかった」
「……うーん、シャディくんが持ってた方がいいかなぁ?」

なんなら自身はメモがある、どちらかがロイコに会えば聞けるという状態がベターだろうか

「……あ、そうだ、背中……魔法じゃなくても、少しマッサージしとこうか……?」

なんて提案、受諾されれば保健室のベッドに横たえての踏ん付けた詫びとしてのスポーツ整体的なマッサージが処されるであろう
そんなこんなで秋の夕暮れ、鳴く鹿の声が遠くに響く

//すみませんがこの辺で締めでいいでしょうか、ありがとうございましたっ
279シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/13(火)22:06:02 ID:sLu
>>278
意図はよくわかってなかった様子だが、緑の彼等も手の葉を振るようにして。小さなもの達が中心だったのはまだ幼体からか。

「意外と葉っぱって集まるとすごい……はーい、持ってるねー」

そういうとマントの下に四次元なんちゃらのごとくスケッチを収納、群れの怖さを知りつつもミズハの答えには素直に応じていた。

「マッサージ……うん、お願ーいっ」

受諾したシャディは保健室へと向かい、そしてスポーツ式整体には結構な声をお出しになったとかなんとか。
その声決して秋の鹿や動物の鳴き声に負けなかったとかなんとか。

//ありがとうございました! またよろしくですっ
280シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)22:13:43 ID:C9v
足音も聞こえないいつもの移動方法、影に脚を突っ込んで滑るように進む影魔法の恩恵。
よく見かける、という情報を頼りに中庭の木の下に向かっているシャディはある相手を探してるようで。

「エストレラ君居るかなー……?」
281エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)22:20:56 ID:WxU
>>280
「やあ、シャディ君。
どうしたんだい?」

そんな声と共に、妖精の少年が木の上から降りてくる。
お昼ご飯の最中だったのか、温かい飲み物が入っているとおぼしきカップを両手で持っている状態で。
282シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)22:24:17 ID:C9v
>>281
あ、居たー。と嬉しそうな、そしていつぞやの件かちょっと申し訳なさそうな顔で。

「こんにちはー、えっとねー……この前怒らせちゃったからそのお詫びと思って」

と、シャディが取り出したのはいくつかの黄金色が眩しい所謂スイートポテトと呼ばれるお菓子である。ものがものなので誰かと作ったことは明白だが。
それなに? とカップを見つつも湯気を見るとちょっと遠巻きに。
283エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)22:34:07 ID:WxU
>>282
「ああ、あの事ね。
君はもう反省してるだろうし僕は気にしてはいないかな。
それはそうと、美味しそうだね」

シャディが取り出したスイートポテトを見てそんな感想を。


「これかい?
温めた牛乳にちょっと秘密のものを混ぜたものだよ。
…そう言えばシャディ君って、お酒は大丈夫だったかな?」

と、わざわざ聞いてくるあたり、お酒に関するものが入っているのだろう。
284シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)22:40:13 ID:C9v
>>283
途端にホッとしたように。嫌われてないと分かればちょろいもので小さな篭に敷かれた布の上に複数個ある小さなイモのようなそれを差し出すだろう。
食べて、ということだろう。口にすれば甘い味が楽しめるだろう。輝きは卵黄を塗った結果だ。

「……暑い日じゃなかったらお酒は大丈夫だったと思うけどー……熱い?」

とまあ、彼の場合酒の有無よりは熱の方が問題らしく、興味はあるものの躊躇ってる、そんな様子をありありと見せる。
285エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)22:44:50 ID:WxU
>>284
「うん、美味しい」

スイートポテトを一口齧ってそんな感想をもらす。


「ホットミルクだからそれなりには温かいかな。
…もしかして、猫舌とか?」

ふう、と一息ついてから、ホットミルクを口に含む。
286シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)22:52:03 ID:C9v
>>285
良かったー、と嬉しそうに。安堵した様子でないのは保証と自信はあったということだろう。

「んー……いや僕がちょっと熱いの苦手ってだけー」
「……持てるかな?」

そーっと手を伸ばすものの、人肌程度に治まるならばまだ持てるだろうが果たしてどのくらい熱いのだろうか。
種族上というか彼個人で熱いのが苦手らしい。酒に関しては大丈夫と答えてるが。
287エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)22:57:39 ID:WxU
>>286
「ふむふむー、それなら止めておいた方がいいかな。
まだ結構熱い状態だし」

カップがあまり熱を通さない素材とはいえ、人肌よりは温かいのである。
ましてや中身は言わずもがな。

「飲んでみたいのなら、水筒に入ってるのがあるから冷やしてみるよ」
288シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)23:02:48 ID:C9v
>>287
「あうち」

やめた方が良いと言われた途端に手を引っ込める。下手すると街灯の火にすら怖がるので極端というか。

「え、良いのー? ほしいほしい!」

当初の謝罪の意思はどこへやら、とばかりにお調子者のように跳ねる。スイートポテトが交換品みたいになってるし、彼は氷を作成しているのは準備万端ということか。
289エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)23:09:06 ID:WxU
>>288
「じゃあ、ちょっと待ってね」

そう言うと、木の上の方に飛んで行き、少し経ってから水筒とカップを持って降りてくる。


「この前は成功したから、上手くいくといいけど…」

そして、ホットミルクをカップに注ぐと、しばらくの間カップを両手で持って精神集中をする。


「えいっ」

との声と共に、赤い『星』がカップの中から飛び出してくる。
注意深く見ていれば、『星』が出てくると、カップからの湯気がほとんど出なくなったのが解るだろう。
290シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)23:16:46 ID:C9v
>>289
「?」と疑問符を浮かべた様子でエストレラの行為を見ているシャディ。
赤い『星』を見てこれまた疑問符を浮かべていたがカップの湯気の喪失を見て、お? と手を伸ばす。
熱さが無くなっているそれを持つと不思議そうに目を光らせるだろう。

「おー、凄い! ……赤いってことは熱取っちゃったの?」
291エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)23:22:05 ID:WxU
>>290
「うん、そんな感じかな。
まだカップ一杯分の熱いお湯をぬるくできる程度だけど」

そう言いつつカップをシャディに手渡す。
中のミルクは人肌よりは少し冷たい程度にまで冷えているようだ。
292シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)23:27:29 ID:C9v
>>291
「それでも結構凄いと思うけど!?」

氷を使えば冷やすことはできる、が水になって薄まってしまったり冷気でも加減を間違えると美味しさを損なったりするのは実感済みらしい。
称賛の視線を送りながら「わー」という声と共にそのミルクに口をつけた。さて気になるお味は?
293エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)23:38:43 ID:WxU
>>292
「得意な人なら、もっと多めの量を冷やしたりできるし、
こんなふうに『星』にしなくても冷やせたりできるから」

星魔法の助けがあってこそなので、『星』を出さずに冷やせと言われると途端に成功しなくなるのである。


牛乳の中に蜂蜜の甘さとかすかな酒精の風味を感じることから、甘めの蜂蜜酒を入れてあるようだ。
流石に学校での昼休みに飲むためのものなので、アルコール分は低めのものを使ったか。
294シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)23:44:10 ID:C9v
>>293
それでもすごいよー、とシャディは褒めちぎる。星魔法がないとダメと言うが星魔法を使えない身としてはそれでもすごいということだろう。
隣の芝生は青い理論、他人の魔法は財宝のようなものである。

さてくぴりと一口。冷えているそれはシャディの口内を焼くことなくふんわり広がってその風味を伝えていく。
ぴく、と尻尾がマントと紅い外套の隙間から覗いて揺れ出してるところを見ると――。

「おいしーい……! これ蜂蜜入ってる? あ、ウィルくんの蜂蜜酒みたいな?」

ほう、と息を吐いた。
295エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/15(木)23:56:48 ID:WxU
>>294
「そうかな… えへへ」

シャディの称賛が嬉しかったのか、かなり照れているようである。
長い年月を生きてきたとはいえ、こういうことに弱かったりするのは外見相応と言えるだろう。

「うん、甘めの蜂蜜酒を入れてみたんだ。
これぐらいならお酒に弱い人でもない限りは酔わないだろうし」

使った蜂蜜酒がアルコール分が低めな上、作るときに加熱してあるのでアルコール分はかなり薄くなっている。
これぐらいならば、午後の授業に影響したりすることもないだろう。
296シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/15(木)23:59:26 ID:C9v
>>295
そうだよー、と純粋めいて。照れてる顔を見るのは何気に珍しいので少しばかり悪戯心の含んだ笑みになってるけど。

「ほー……でもなんでお酒? 蜂蜜だけでも美味しいんじゃないの?」

ちょっと疑問に思ってしまうのはそこである。いつの間にやらスイートポテトも摘まみながらミルクをくぴり、くぴりと大事そうに。
お酒にした理由として普通ならば暖かく、なんてのがあるがシャディの場合その発想はまったくない、必要ないせいで。
297エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/16(金)00:10:14 ID:FrK
>>296
「んー、それは僕がお酒の方が好きだからかな」

と、身も蓋もない答えを返す。


「まあ、大人なら『体が温まるから』とか屁理屈を言うんだけどね。
あっ、体を温めるのなら生姜とかを入れたりするのもいいよ」

こう言うところで大人の言い訳のネタばらしをするあたり、
悪戯好きの妖精としての一面が見え隠れするのである。
298シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)00:16:59 ID:ej0
>>297
身も蓋もない台詞にずこっ、と器用に転けるようなポージング。決してミルクは溢さないが。

「アレって屁理屈なんだ……ショウガ? たまに聞いたり食べたこともあるよーなー……」
「……あ、でも僕温まるとくらくらするんだった」

とはいえシャディの場合身体を温めるのはある種自殺行為みたいなものである。加減というものもあるためどこまで温まるかにもよるが。

「あと今、さらっと大人の逃げ道塞いだね、いじわるー」

からかうように言いつつミルク一口。とはいえ流石に中身も無くなりかけであるが。
299エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/16(金)00:27:40 ID:FrK
>>298
「まあ、アルコールが体を温めるのはウソじゃないけどね」

どこぞの寒い地方では体を温めるために酒精の強い『ウォトカ』とかいう
お酒を常備しているという話もあるぐらいには体を温めるらしい。


「ふむふむー、それなら体を冷やす食材とかがいいのかな?
きゅうりとかスイカとかレモンとがいいらしいよー」

と、アドバイスを。


「そりゃあ妖精は悪戯好きだからね」

と、シャディに笑顔で返す。
300シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)00:32:48 ID:ej0
>>299
「寒いところの人は大変だねー」

と言うが彼も大概寒いところの出身である。彼にとっての寒いはそれこそ普通の人なら外にも出たくない寒さだろう。
ウォトカなる酒に少し興味と恐れを抱いたり。

「きゅうりとスイカとレモン……今だとどれがいいかな? 早めに聞いとけば夏にスイカ一杯食べた……」

助言はありがたく、きゅうりはどう食べれば甘いかな、とかレモンも何と食べようか、なんて考えたりして。

「悪魔だって悪戯好きだよー? やっぱり気が合うねー」

お話の中ならきっと敵対してることが多い妖精と悪魔(?)の二人、気が合えばそんなこともないか、とミルクを飲み干せば口を拭いて「ありがと!」とコップを返した。
301エストレラ◆C8tqkppUPe3U :2018/11/16(金)00:45:57 ID:FrK
>>300
「どちらかと言うと、寒さよりも雪の方が大変みたいだね」

雪が積もると歩くのにも苦労するし、積もりすぎれば家を押しつぶすこともあるのだ。


「んー、お手軽なのはやっぱりレモネードかな?
まあ、今の季節だと冷たいのを飲むのにはちょっと寒いかもしれないけど」

もうそろそろ食堂の飲み物が温かいもの主体に変わってくる時期でもある。


「うん、やりすぎないように気を付けつつ、楽しく悪戯をやっていこう」

そんなことを話していると、昼休みの終了を知らせる予鈴が鳴り響く。


「さて、もうそろそろ時間だし、僕は行くとするよ。
それじゃあまたねー」

シャディからカップを受け取ると、木の上に置いておいた荷物をまとめ、
校舎の方へと飛んで行った。

//今日の所はこれで〆にしたいと思います。
お付き合いありがとうございました。
302シャディ◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)00:52:28 ID:ej0
>>301
「あー、それはたまに聞くー」

この少年の場合いきなり潰されでもしない限り悪路もスイスイ……みたいなものである。周囲の大変さはわかってるつもりだが。

「レモネードかー、今度頼んでみよーっと」

「この前みたいなことにはならないようにするよーっ」

冷たいものが少年にとっての良いものだ。少数とはいえあるだろうそれに少しばかりの思いを馳せて、予鈴を聞くとこちらも色々お片付け。

「ん、またねーエストレラくーん。気を付けてー」

ヒラヒラと手を振るとシャディも授業の準備のために校舎に入るのでした。

//ありがとうございました! またよろしくですー
303リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)22:43:36 ID:ej0
秋にしてはやや暖かな気候、去っていく曇天は何かの失敗を暗示する。
たまにはこんな日も良いか、と思うのはここ最近が平和だったからだろう、気に病むことがなくていい。

「…………。……」

そんな気分と寒い日から暖かくなったことが影響したのか、リエードは器用に中庭の木に背を預けて眠りかけていた。側に誰かいるのか、それともそれを誰かが見つけるかは定かでないが。
304プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/16(金)22:56:33 ID:lDe
>>303
そんな彼の横に、リエードの顔を見下ろしながら立つ人影が一つ。
最近校内にも増えた枯草色、そんな体色のプラーナは最近景色に紛れがちである。

「…………。」

動かない彼の姿に何を思ったのか、屈んでリエードの顔に目線の高さを合わせ。
眠たげな眼を少し細めて、ひんやりした手を彼の頬に伸ばしたのだった。
305リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)23:01:05 ID:ej0
>>304
影が射しても目を閉じてるのだから気付くわけなく、その手を直に受け入れる。ちなみに肌は少し固めで、体温は普通だ。

「――ぁっ!? ……ぷ、プラーナ君? 一体何を?」

眠りで油断していたためか、目をカァッ! と見開いて碧眼をプラーナの視線に合わせると眉尻が下がる。
微笑むとかではなく、困惑している様子が見えるだろう。その両手は疑問符を表すように上げられていた。
306プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/16(金)23:13:45 ID:lDe
>>305
「……いきてた」

細めた目を軽く見開いて、リエードの反応にそう返したプラーナ。
練習用の弓矢を背負ったプラーナの行動の意図は、どうやら動かない彼の生死確認だったようだ。

「……かたい」

それだけであれば手を離しそうなものだが、未だにぐにぐにと頬を掴むプラーナ。
こうして人の肌に触れる機会も少ないのか、自分との差を実感しているかのよう。
307リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)23:21:23 ID:ej0
>>306
「ええ生きてますよ……」

心臓は動いてるし、脈もあるし呼吸もある。それを証明するために一応その手を各部位に当てるはずだったが。

「……まあ人より固い自覚はありますが、貴方は貴方で柔らかいですよね」

やり返しとばかりに固い掌を伸ばして、その頬を柔らかくむにむにとするだろう。
その手は実感するに容易いだろうか、暫し楽しんでると。

「それより、弓矢の練習ですか? 精が出ますねえ」

眠気が残ってたり、頬が引っ張られてるせいか時々呂律が怪しい質問である。
308プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/16(金)23:31:45 ID:lDe
>>307
「…………あ」

頬にやった手を動かそうとすれば、容易く千切れるプラーナの手。
千切れた手を見遣るものの、返せと言わないのはどうせ生えるからか。
もちろん元の場所にあてがえば容易に元に戻るのだが。

そしてリエードが手を伸ばすのにも抵抗せずに、その間もリエードの頬は掴んだまま。

「かりた」

修練の成果を見せるわけでもなく、短い言葉だけで返した。
309リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)23:36:37 ID:ej0
>>308
「…………もうちょっと繋げる力強めません?」

寝起きに自分のせいでちぎれる腕と言うのは心臓に悪い。穏やかなだけにギャップがすごいのだ。
慣れたようにその手をプラーナの元の位置に戻すのは他でも交流してるからかもしれない。

「……借りてからどうしました?」

頬はちぎらないように撫でる程度に抑えるとそんな風に説明を要求、欠伸が見えるのはまだ眠気が抜けきってないからである。
310プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/16(金)23:46:38 ID:lDe
>>309
「……?」

プラーナとしては体が千切れることは些事なのだ。こてんと首を傾げながら。
こうしたやり取りもすでに何度か目なのだろうか。いまだ改善の兆しはない。
いや、もしかしたらできないのかもしれないが。

「……かりただけ」

よくよく見れば矢筒のようなものは持っていないことが分かるだろう。
借りたのはなんと単に弓だけのようで、その後は持っていることしかできなかったのか。
311リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/16(金)23:50:37 ID:ej0
>>310
「……結合を強めるとか……」

何度目か、その詳細はわからない。案外彼を引っ張る役目を与えてもらってる影の少年も何度かちぎったりしてるかもしれない。

「……矢がなければ射てませんが……まあ良いでしょう。どうします? 何も無いなら一緒に昼寝でもします?」

そう言って、やや遠回りながらも一緒に昼寝に持ち込もうとするだろう。特に問題を起こしてるように見えないため寛容に、そして自堕落である。
312プラーナ ◆13VxAhN3EKTU :2018/11/17(土)00:04:48 ID:7sy
>>311
「結合……」

プラーナの擬態で果たしてそれは可能なのだろうか。
とはいえ声色の平坦さから、試してみるかも怪しいだろう。

「それは、覚えた。……ん」

流石に矢が無ければ使えないことは嫌でも覚えたらしい。
プラーナの分裂能力を用いれば自分の身体を矢にすることはできるかもしれないが、強度の問題は解決しないのだ。
弦に引っかければ割けるだろうし、当たってもダメージが怪しい。

そして彼の左手に座り込んで木に寄り掛かり、足を伸ばして座って。

「……こう?」
313リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/17(土)00:11:19 ID:5xe
>>312
まあ、してみようとする気を刺激するのが良いのだろう。気長に見守るのも風紀委員。

なおプラーナがボディアローするとなればリエードは最初は乗るだろう。そして現場を見れば止めるだろう。
だって身体が裂けるとなればビックリするだろう。

「ええ、そのまま目を瞑り、そして気を回すことなく、ゆっくり眠気に誘われるように……とは分かりにくいですかね」
「まああれです。……いつも眠るようにしていれば、良いのですよ」

起きる時間は伝えてくれるだろうが、このまま眠ってサボるのも一興だろう。風紀委員とは。
314リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/17(土)00:53:13 ID:5xe
//>>313の修正です……!
>>312
まあ、してみようとする気を刺激するのが良いのだろう。気長に見守るのも風紀委員。

なおプラーナがボディアローするとなればリエードは最初は乗るだろう。そして現場を見れば止めるだろう。
だって身体が裂けるとなればビックリするだろう。

「ええ、そのまま目を瞑り、そして気を回すことなく、ゆっくり眠気に誘われるように……とは分かりにくいですかね」
「まああれです。……いつも眠るようにしていれば、良いのですよ」

起きる時間は伝えてくれるだろうが、このまま眠ってサボるのも一興だろう。風紀委員とは。
そうして二人して昼間の眠りにつくだろうか、次に起きた時には場合によっては茜色の空や見知った顔の一つでも見えるかもしれないのは、また別の話だ……。
315リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)20:56:14 ID:ZG4
「こら、グリフォンさん、降りてきなさい。……降りてきなさいと」

中庭の木の下にて、枝葉の群れの中を見上げるように眺めてる金髪の青年は声をかけていた。
どうもその中に、最近駆け回るのを見られるようになったグリフォンの雛が居るらしく世話を頼まれたリエードはまたしても、とため息をついていた。

「……いっそ木を殴って揺らしますか」

一応言うと、彼は風紀委員である。その彼がこう言い出すのは色んな意味で見逃せないかもしれない。
316フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)21:13:02 ID:GUY()
>>315
「……ん、何をしている?何かいるのか?」

ひょこっと現れたのは浅黒い肌、青紫の切れ目、そして流れる銀糸の長髪の少女フェルゼフィード
鉄杖をやや重そうに片手に、何やら様子の不思議なリエードに近寄っている

「待て待て、ストレスでも溜め込んでいるのか知らないが木も生き物なんだ、当たるのはよくない」

その物騒な独り言が聞こえたのか勘違い、どうどうといさめるように
317リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)21:21:38 ID:ZG4
>>316
「おや…………いえストレス等は大丈夫ですよ、発散してるので」

見覚えのある姿に少し和らいだ様子、それでも視線はまた上に戻る。やれやれと腕を組んだ様子を見せて。

「……実を言うとあの中に世話を一時的に頼まれた生物が居ましてね、なんとか降りてきてもらいたいのですが上手く行かず」

いさめの効果かそれとも初期状態なのか枝葉の中を指差してそう言う。フェルゼフィードも見上げれば一ヶ所だけ小さく開いたところが見えるだろう。
そこからちらり、と見えるのはどこかで見たような猛禽の瞳だった。
318フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)21:26:53 ID:GUY()
>>317
「ん?……あぁ、もしかして……?」

さてはてリエードとはズベラ事件の時ぶりであろうか、ともあれ従って見上げれば覗く瞳
相変わらず元気そうな様子で、矢張りかと思わず苦笑

「グリー、アブナイぞ、降りてこーい」

名前を呼んで、懐から動物用の餌袋を取り出して匂いで釣ってみる作戦である
319リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)21:32:04 ID:ZG4
>>318
確かその時くらいのはずだ、グリフォンは亜麻色の髪の少女以来だが。

「……流石に餌では――――釣れるものですね」

それでいいのか? と苦笑いすると鳴き声と共にガサガサと揺れる枝葉の群れ。
魔物とはいえど普通の動物のように育てられているその生物はどうやらあっさり釣られたようで――

『ピュイー!』

まったく知らない、朱と黄のグラデーションで彩られた羽根が目立つ猛禽が急降下してきた。

「どなた!?」

これにはリエードもビックリして、その間にその謎の猛禽は餌を奪い取ろうと迫ってくるだろう。
320フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)21:38:20 ID:GUY()
>>319
「よーしよしよし、良い子だ良い子だーって誰!?」

ガサガサと木々の揺れる音、響く翼音
思わずたじろぎ餌袋を引ったくられるのは必然だ

「……あ、あれっ……?」
「と、言う事はグリーは……?」

餌袋の中は干し肉や木の実、薬草などを練り合わせた特製のものである……がそれより何よりあるべきはずの姿を探す
321リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)21:45:15 ID:ZG4
>>320
『ピウイ』

餌袋を奪い取った紅葉色の猛禽は近くのベンチに滑るように着陸して漁り始める始末、様子だけ見れば嬉しそうなのがなんとも。

「……ってそうですね、グリフォンさん? どこですかー?」

リエードも珍しく少し焦り気味に呼び掛ける。てっきり葉の中に居ると思ってたのだからそりゃ焦るものであり。

『クル?』

――そして肝心のグリフォンはいつの間にか現れて紅葉色の猛禽を踏みつけていた。ひどい。
322フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)21:49:54 ID:GUY()
>>321
「……ふむ、珍しい色だな……」
「って、あぁ!?グリー、こ、こら!仲良くしないと……!」

この地域特有の種であろうか、元々生物に興味を示すフェルゼは己の知識と照合を開始した
しかしグリフォンの登場にビックリ、慌てて彼を猛禽から引き離そうと手を伸ばす
323リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)21:56:11 ID:ZG4
>>322
「時期的には保護色になってそうですがってそうではなく」

リエードもあまり見たことがないらしい。紅葉色である都合もあるのかもしれないためこの点をどう見るか。

『クル?』『ピィ……』

「え? この鳥泥棒じゃ?」って感じに首を傾げてたグリフォンはフェルゼの動きを見て脚を離して彼女の頭に飛び移る。
そして猛禽の方は開放されたものの、流石にきつかったのか疲れたような鳴き声を出して寄ってきていたリエードの手に乗り移る。お互いにどちらかの手に居た方が安全と思ったのだろう。

「…………下から見上げてばかりでしたからその間に実は脱け出していたのですかねえ?」

考え付くことはそれしかない。さて見た感じこの猛禽は野生だろうしフェルゼが開放すべきというならあっさりそうするだろうが。

『クルー』

明らかにグリフォンは遊び相手として狙っていた。魔物と動物、じゃれ合いは慎重に聞かせないとこわいことに。
324フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)22:06:07 ID:GUY()
>>323
「普段は派手で目立つよな、オスなのかな?」

鳥はオス程派手なモノが多い、紅葉以外では目立ちそうなこの猛禽もそうなのだろうか?

「うわっ、たっ、た……」
「……こ、こらこら、落ちるなよ、気をつけろよ……」
「……あと、遊ぶ時は気をつけてやらないと……爪とか、クチバシとかな?」

そしてグリフォンが頭に乗っかれば困り風に見せるが内心喜びつつ
何せ動物が大好きなのだ、もうひとつの餌袋を取り出し練り餌を与えようと頭上の彼に差し出しながら
325リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)22:14:19 ID:ZG4
>>324
「ピーコックなどにある特徴ですね、メスが居るなら連れてきてほしいものです」
「……というかここまで派手だと夏場や春には目立ちそうですがね」

秋の時期にしか出てこない、というには些か生涯で不便だろう鳥である。紅葉色がどういう理屈で付いたのかも良い議題かもしれない。

『クルー!』

器用なことに後ろ足は肩に乗せて、前肢であろうことかその頭にしがみつくと言う力加減や肌の強さ次第では痛くなりそうな掴まり方である。
練り餌を見ればがっつくように、しかし指まで食い込まない程度にクチバシで啄むと美味しそうに鳴いていた。

「…………あなた自分の時と態度違いません?」

『クル?』

リエードの呆れたような質問と、グリフォンの『そう?』みたいな返事。素でこれらしい。

『ピイィ……』

一方分析されてばかりで餌にありつけない紅葉猛禽、すごく哀しそうである。
326フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)22:19:06 ID:GUY()
>>325
「ふむ、そうな……」
「あぁ、ほら、紅葉色のキミもどーぞ」

それとも周囲の葉の色に合わせて色を変える?なんて思考
ともあれすっかり萎れた様子の猛禽にも餌をひょいっと与えるのであった

「んふふ、良い子だ」
「……ん?なんだ、どんな風に違うんだ?」

リエードはどんな風に扱われているのか興味があるようで、目線を動かし尋ねてみる
327リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)22:25:48 ID:ZG4
>>326
「……確かにあの木も上の方紅葉だらけでしたね」

隠れ潜んでいた木は下から見上げると暗くて分かりにくいが、屋上から見れば鮮やかな紅葉が楽しめる。空を飛ぶ鳥ならばそちらを見ても不思議ではない。

『ピイ!』
 
餌を与えられればもう猛禽の鋭さなんてどこへやらとばかりに餌に食いつく――ただしこっちは加減を知らない。

「いえ、よく逃げられますしこの前は魔石を取られたりしましたし、よくつつかれたり蹴られたりするんですよね」

『グル』

本能的に彼の防御力が高いことを察知しているのか、単にリエードにはそうしたくなるだけなのか。練り餌を楽しみながら当然とばかりに。

そんな折、リエードの後方の空からは鳶の色を少し暗くしたような猛禽が来ているのをフェルゼならば見えるかもしれない。――グリフォンはわかっててスルーしてる。
328フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)22:42:16 ID:GUY()
>>327
「ふふ、こっちも可愛いなぁってぶふぁっ!?」

向こうから寄って来てくれるなど至福のひとときである、しかし思いっきり飛びつかれればびっくりである

「あー、そういう……」
「ふふふ、余りイタズラしたらダメだぞ?……ん?、あ……」

リエードの説明に納得、苦笑ながらにグリフォンに注意
そして迫るもう一羽の鳥、口を開き目を丸くしてリエード越しに注目なのだ
329リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)22:54:30 ID:ZG4
>>328
『グルル』

えー、とばかりに唸りつつもフェルゼにたかるグリフォンと猛禽。半分餌目当てなのは言うまでもない。
わさわさと飛び散る羽根が混ざり合い、一部は暗い羽根となり。

「まったく……やはり餌を持ち歩くのが……なんで――ぐはっ」

フェルゼのなつかれ様に餌の所持を検討しているとフェルゼの視線に気付いて振り向く――とほぼ同時にその猛禽が思いっきりリエードの顔面を蹴り飛ばした。器用に。 

『ピイ!』『ピュゥ!』『……クル?』

紅葉色の猛禽はその姿を見て嬉しげに、リエードを蹴り飛ばした猛禽も嬉しげに、そしてグリフォンはフェルゼを覗き込んで『知り合い?』とばかりに。

「…………いやあの、自分そこまで嫌われるようなオーラ出してます?」

リエードの顔面にはバッチリ鳥の足跡がありましたとさ。
330フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)23:11:29 ID:GUY()
>>329
「ふふ、とっておきの配合教えようか?」

グジの秘伝を持ってして作られているそれは様々な動物に好評なのだ

「……ん、もしかして同種のメス……?」
「オーラとかというより……なんだろうな、もっとこう……自然との一体感をだな……」

この手の話になると途端に精神論に至るのはフェルゼの出生故である
天然自然との調和こそその部族の信じる教えなのだ
331リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)23:17:22 ID:ZG4
>>330
「……よろしければ教えてくださいな」

もうこうなれば餌でも釣るべき。というか世話を任されてるのに逃げられたりしていては話にならない。背に腹は変えられないのだ。

「可能性はありますが……こちらはこちらで暗い体色ですねぇ、不思議です」
「…………一体感ですか、……ふむ」

そう聞くとどういう考えに至ったのか自分の身体を土に覆い始めて、一分もしないうちにリエードの目と口だけしか見えない土像が完成した。

「このような感じで?」

『グル』『ピッ』『ピィ』

多分違う、とばかりに猛禽三匹が鳴いた。
332フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)23:24:39 ID:GUY()
>>331
「あぁ、後でレシピを書いて渡そう」

フェルゼは既に消滅した部族の教えを報知する事に躊躇いはない

「メスは暗い体色で目立たずに、オスはメスの気を惹ける色になっていくと……」
「……違う」

鳥達3匹とシンクロしてのツッコミ
その辺の禅的要素は言葉で伝えるのは難しいのだ
333リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)23:31:44 ID:ZG4
>>332
「あとはレイヴンさん達にも教えておくと良いかもしれませんねぇ……」

躊躇いがないならば近しい相手に伝えるようにするのも手だろうと。他にもグリフォンと仲良くなりたい、なんて相手が居たらその相手にも。

子育てするのに狙われる色になるのも自然として怪しいのだから概ねそれで正解であったりする。この猛禽二羽の謎は残りは体色か。

「………………難しいものですね」

『ピュイー』『ピピッ』

ふぅ、と息を吐くと土の像は一瞬で魔力となって消え去った。
とそんなコントめいたことをしてる間に猛禽二羽はあろうことか餌袋を協力して持ち出そうとしていた。行動が早すぎる。
334フェルゼフィード◆AzVIDnz.P1nq :2018/11/19(月)23:43:42 ID:GUY()
>>333
「そうだな、忘れていたけど伝えておこう」

確かにそうだ、ゴタゴタで忘れていたが彼女にも後で伝えておこうと同意

「……ふふ、まぁ……その辺は一朝一夕で身につくモノじゃあないさ」
「ってコラコラ、まぁ……別にいいけど……」

餌袋を持ち去ろうとする二羽、口で言うほど咎める気もない
その辺は甘々な性格なのだ、ともあれ別れを告げれば今度はリエードに餌の配合を伝えるであろう
そんなこんなの黄金の秋、冬の翼音は風鳴りとなって近付いている

//すみません、ちと電話にてこの辺で…!ありがとうございましたっ、お疲れ様ですー
335リエード◆L1x45m6BVM :2018/11/19(月)23:47:15 ID:ZG4
>>334
「……野生は本当たくましいですねぇ」

止めようかと思ったがフェルゼが良いというならばまあ冬の貯蓄にさせても問題はないだろう。その翼の音とまるでお礼のような鳴き声を最後に二羽の猛禽は飛び去って。

「………………」

『…………』

餌の配合を聞いたり、グリフォンを案外任せたりそうじゃなかったりしつつも秋と冬の境目の日。
本日もとても平和で、心地好かった。


//了解ですよー、ありがとうございました! お疲れさまでしたーっ

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